JP2006343865A - 個人情報管理システム及びその方法、および個人情報管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現在の日本国の法律では、患者のカルテ情報を紙媒体にて管理することが義務付けられているため、カルテの完全な電子化は困難であり、紙カルテと、そのカルテ内容を電子情報化した電子カルテとが二重管理されていた。
【解決手段】 電子データの非接触によるリード・ライトを可能とするRFIDチップ231が埋設された紙媒体を紙カルテ230とし、RFIDチップ231内のカルテ情報がRFIDコントローラ200内のRFIDリーダ・ライタ201によって読み出され、診察室PC250に表示されることによって診察者251に提供される。また、診察者251によって更新されたカルテ情報は、同様にRFIDチップ231に追加記録される。このように、紙カルテ230と一体化したRFIDチップ231によって電子カルテが実現されるため、紙カルテと電子カルテの一元管理が可能となり、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用が可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】 電子データの非接触によるリード・ライトを可能とするRFIDチップ231が埋設された紙媒体を紙カルテ230とし、RFIDチップ231内のカルテ情報がRFIDコントローラ200内のRFIDリーダ・ライタ201によって読み出され、診察室PC250に表示されることによって診察者251に提供される。また、診察者251によって更新されたカルテ情報は、同様にRFIDチップ231に追加記録される。このように、紙カルテ230と一体化したRFIDチップ231によって電子カルテが実現されるため、紙カルテと電子カルテの一元管理が可能となり、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用が可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、特に医療に係る個人情報を管理するための個人情報管理システム及びその方法、および個人情報管理装置に関する。
従来より、医療に係る患者の個人情報を管理する技術の一つとして、いわゆる電子カルテが知られている。電子カルテとは、主として医療機関毎に設置されたサーバ装置に、医師が患者の治療内容を記録するためのカルテを電子データとして保存しておくものであり、特定の患者についての病歴等に関する情報を、サーバに保存されたデータベースとして一元管理することを可能とするものである(例えば、特許文献1参照)。
また、患者の個人情報を管理する他の技術として、患者が携帯するICカードに患者の既往症や投薬情報といった所定の医療情報を記録し、患者が異なる医療機関を利用する場合に、その医療機関においてICカードに記録された情報を参照可能とする技術が知られている。
このように、患者が携帯するICカードに患者の既往症や投薬情報等を記録しておくことによって、患者がどの医療機関を利用する場合にも、当該医療機関において患者に関する正確な情報が把握でき、重複投薬等の事故を防止できるといった利点がある。
また、患者の個人情報を保護し、その信頼性を高めるという観点から、電子カルテの改ざん防止を目的としたシステムも数多く開発されている。例えば、筆跡認証エンジンを用いて操作者を特定することを特徴とした電子カルテシステムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
患者の個人情報の管理は、上述した診察時のみならず、検査時においても同様に重要である。例えば、X線撮影装置やMRI撮影装置等によって患者体内の透視撮影検査が行われる。これら撮影装置によって撮影用フィルム上に形成された透視像、例えば骨格写真や内臓写真は、一般的には被撮影者との一致/不一致が不明確であるから、撮影用フィルムの一部分に被写体に関する各種情報や識別コードを焼き付けることによって、他の被撮影者の透視像との混同を防いでいる。
撮影上フィルムに被撮影者を識別するための情報を付加する技術として、X線直接撮影を行う際の撮影用フィルムの一部分に遮光板を配置することによって非露光部を形成し、この非露光部に文字情報や識別コードを投影して記録するX線撮影装置が知られている(例えば、特許文献3または特許文献4参照)。
また、X線直接撮影用または間接撮影用のフィルムの一部分に、透過型の液晶画像表示素子と光源を用いて被撮影者や撮影条件に関する各種情報を投影し、露光して写真記録するX線撮影装置も知られている。なお、被撮影者に関する情報としては例えば、氏名、年齢、カルテ番号、担当医師名、疾病名等であり、撮影条件に関する情報としては例えば、撮影年月日、使用機材、撮影者名等である(例えば、特許文献5参照)。
また、X線撮影時に被撮影者の顔も同時に撮影し、フィルムの一部分に記録することで、本人であることを確認するシステムも知られている(例えば、特許文献6参照)。
特開平4-333973号公報
特開2002-358363公報
特開昭52-20788号公報
特開昭56-83731号公報
特開昭61-32838号公報
特開平10-155779号公報
現在の日本国の法律では、患者のカルテ情報は紙に記録され、保管されなければならないことが定められている。従って、カルテの完全な電子化は違法となってしまうためになされておらず、紙カルテと電子カルテの二重管理が余儀なくされていることが現状である。そのため、部分的に電子化されたオーダー情報などが、プリント後、紙カルテに貼り付けられたり、伝票として別管理されたりしており、相互の認証は人手に頼る以外に方法がなかった。
また、患者が携帯するICカードに記録されている個人医療情報と紙カルテの対応付けはIDコードによるものであり、やはり人手で紙カルテを検索するものであるため、患者やカルテの取り違いミスが発生する可能性が否めない。
また、医療システムとしてサーバによる医療情報の一括管理を行っている医療機関も多く、このような医療機関ではサーバがダウンすると診療ができないという問題がある。また、医師や看護士にとって、必要な情報をデータベースから検索するための手間が負担となり、スムーズな診療の妨げになっているという問題もある。
また、電子カルテの改ざん防止については種々の方法が実現可能であるが、紙カルテについては、その安全な管理と改ざん防止はきわめて難しい。紙カルテの場合、筆跡やインクの色褪せ具合等によって、書き換えの事実を判定できるとされているものの、現実には紙カルテの管理は医療スタッフが行っている場合が多いため、実際には診察記録情報等の記入が正当な手順によって行われ、この記入が不正であるか否かを判断することは困難である。つまり、紙カルテの場合は書き換えの事実は得られやすいが、書き換えが行われた時間や書き換えの目的が意図的な改ざんであったか否かの判断が極めて難しいものであった。このため、医療ミスを隠蔽するためのカルテの改ざんが多発し、大きな社会問題にもなっている。
また、透視撮影検査時に撮影フィルム上に被撮影者(患者)の個人情報を付加するシステムにおいては、個人情報の付加スペースが大きいと透視像の記録スペースが損なわれてしまい、逆に付加スペースが小さいと書き込める情報量が不足してしまう。そこで、付加スペースにおける記録密度を高めると、付加された文字が小さくなって肉眼で読み取りにくくなり、ミスの要因となる。
また、撮影用フィルムに患者の氏名や顔写真などの認証情報の他、病状等の個人情報を記録した場合、撮影用フィルムから個人情報が漏洩する可能性があるため、撮影用フィルムの処分や保管にも多大な注意が必要となる。したがって、撮影用フィルムにコード番号だけを記録することも考えられるが、単なるコード番号のみでは、キーボードによる検索入力や、患者のコード番号と比較する確認操作においてミスが発生する可能性があり、さらに、間違ったコード番号が記録されてしまった場合、患者との照合は全く不可能となってしまう。
本発明は上述した問題を個々に、またはまとめて解決するためになされたものであり、紙カルテと電子カルテを一元管理することによって、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用を可能とする個人情報管理システムおよびその方法、および個人情報管理装置を提供することを目的とする。
また、紙カルテの履歴管理を行うことによって改ざんを抑制し、より信頼性の高い個人情報管理システムおよびその方法、および個人情報管理装置を提供することを目的とする。
また、透視撮影検査時においても、患者の個人情報を電子化して管理することによって、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用を可能とする個人情報管理システムおよびその方法、および個人情報管理装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するための一手段として、本発明の個人情報管理システムは以下の構成を備える。
すなわち、情報管理装置と端末装置を接続し、電子化情報を記録可能な電子記録媒体が添付された紙様媒体に個人の医療情報を記録する個人情報管理システムであって、前記情報管理装置は、前記端末装置から個人の医療情報を入力する医療情報入力手段と、前記電子記録媒体に前記医療情報を書き込む電子書込手段と、前記電子記録媒体に書き込まれた医療情報を読み取る電子読取手段と、該読み取った医療情報を前記端末装置へ出力する医療情報出力手段と、を有することを特徴とする。
さらに、前記情報管理装置は、医療情報が記録された前記紙様媒体を読み取って電子化された医療情報イメージを得るスキャン手段と、複数の医療情報イメージ間における差分を抽出する差分抽出手段と、前記差分抽出手段で抽出された差分情報を前記端末装置へ出力する差分出力手段と、を有し、前記医療情報イメージは前記電子記録媒体に履歴管理され、前記差分抽出手段は、前記スキャン手段で読み取った医療情報イメージと、前記電子記録媒体で履歴管理された最新の医療情報イメージとを比較して、その差分を抽出することを特徴とする。
例えば、前記紙様媒体は、透視撮影用のフィルムであることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより本発明によれば、紙カルテと電子カルテを一元管理することによって、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用が可能となる。
また、紙カルテの履歴管理を行うことによって改ざんを抑制することができる。
また、透視撮影検査時においても、患者の個人情報を電子化して管理することによって、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用が可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
<第1実施形態>
本実施形態の詳細な説明に先立って、まず概要を説明する。本実施形態の個人情報管理システムにおいては、患者の初診受付の際に、認証情報などを含む個人情報を作成し、該個人情報を紙カルテに付随する記録媒体に記録しておく。そして診察時及び再診の際に、医師等が紙カルテに付された記録媒体内の情報を読み取り、診察室内の端末機のモニタに診察対象となる患者の認証情報(ID,顔写真等)および個人医療情報(既往症,アレルギーの有無等)を表示して、患者の本人確認を行った後に診察を行うものである。
本実施形態の詳細な説明に先立って、まず概要を説明する。本実施形態の個人情報管理システムにおいては、患者の初診受付の際に、認証情報などを含む個人情報を作成し、該個人情報を紙カルテに付随する記録媒体に記録しておく。そして診察時及び再診の際に、医師等が紙カルテに付された記録媒体内の情報を読み取り、診察室内の端末機のモニタに診察対象となる患者の認証情報(ID,顔写真等)および個人医療情報(既往症,アレルギーの有無等)を表示して、患者の本人確認を行った後に診察を行うものである。
図1は、本実施形態において紙カルテとして使用される紙媒体を示す図である。同図において、110が用紙媒体であり、患者の識別番号や氏名の他、医師の手書きによる医療情報等が記載される。
120は、用紙媒体110に埋めこまれたRFID(Radio Frequency Identification)チップであり、カルテとして記載されうる情報を十分に格納可能な容量を備えたICメモリチップである。このRFIDチップ120内には、患者の顔画像情報130及び患者の個人情報140が記憶されており、これらの情報は書き込み及び読み出しが可能である。RFIDチップ120は不図示のアンテナを備えており、読取器(RFIDチップリーダ)及び書込器(RFIDチップライタ)との間で電波を用いた無線データ通信を行うことによって、非接触によるデータ読み取りおよび書き込みを可能とする。RFIDチップ120としては具体的に、特開2001-143026号公報に開示されたチップを利用すれば良い。
図2は、本実施形態における個人情報管理システムの構成を示すブロック図である。本実施形態は、パーソナルコンピュータ等に接続可能なRFIDコントローラ200によって、紙カルテと電子カルテの共存を実現する。RFIDコントローラ200が医療機関の受付に備えられたパーソナルコンピュータ(以下、受付PC)210に接続された場合には、カルテ作成者である受付事務員等の受付者211によってカルテ230を新規作成することができる。また、RFIDコントローラ200が診察室内に備えられたパーソナルコンピュータ(以下、診察室PC)250に接続された場合には、カルテ利用者である医師等の診察者251によってカルテ230を利用(参照および更新)することができる。
したがって、実際に医療機関で本システムが利用される場合には、受付および診察室のそれぞれのPCに、同様の機能を有するRFIDコントローラ200を1台ずつ、別個に接続した形態となることが想定されるが、図2では説明の簡便のため、1台のRFIDコントローラ200に各PC210,250が接続された様子を示す。
図2において、RFIDコントローラ200は、電子カルテの制御を行うことによって、本実施形態における個人情報管理システムを実現する。本実施形態のカルテ230は、用紙媒体上にRFIDチップ231が分離不可能なように埋めこまれたものであり、RFIDコントローラ200内のRFIDリーダ・ライタ201がRFIDチップ231との無線通信を行うことによって、RFIDチップ231内に記憶された情報の読み出しおよび書き込みが非接触にてなされる。例えば、受付者211または診察者251がRFIDチップ231をRFIDリーダ・ライタ201の外枠に備えられた所定位置にセットし、動作開始を指示することによって、RFIDチップ231の非接触による読み取りまたは書き込み動作が実行される。
RFIDコントローラ200はその他、カルテ印刷部203、診察情報書き込み部204、個人認証部205、情報表示部206を備えており、各部で実行される処理については後述する。なお、受付PC210にはデジタルカメラ212が接続可能である(デジタルカメラ212の構成を追加しました)。
以下、本システムによるカルテ作成処理およびカルテ利用処理について、その概要を説明する。
まずカルテ作成処理について説明する。受付者211が受付PC210において、ワードプロセッサアプリケーション等を用いて患者の個人情報としての文書や画像情報を作成する。作成された個人情報は、RFIDコントローラ200内のRFIDリーダ・ライタ201を介してカルテ230内のRFIDチップ231に書き込まれ、さらに、カルテ230上に基本カルテ情報(患者指名等)を印刷する。
一方、診察者251は、診察室PC250から読み取り指示を発行することによって、カルテ230に埋めこまれたRFIDチップ231内の情報を、RFIDコントローラ200内のRFIDリーダ・ライタ201を介した無線通信によって、不図示のメモリ上に読み出す。尚、RFIDチップ231には患者に関する情報が全て書き込まれているため、本実施形態では医師(診察者251)が患者の関連情報を得るために、診察室PC250をネットワーク経由でサーバ等に接続する必要がない。したがって、患者の個人情報の外部への漏洩を防止すると同時に、関連情報更新のためにサーバをメンテナンスする必要がない。
RFIDチップ231から読み込まれた患者の個人情報は、RFIDコントローラ200内の情報表示部206を介して診察室PC250のモニタに表示される。このとき、患者の顔画像を含む各種認証情報が表示されるため、医師等の診察者251は現在診察室に居る患者が本人であるか否かを確認することができ、その確認結果が個人認証部205に入力される。
患者が認証された場合、診察者251は診察情報書き込み部204を介して診察内容やその他注意点などを入力し、その内容がRFIDリーダ・ライタ201を介してRFIDチップ231に記録されることによってすなわち、カルテ230の内容が更新されることになる。
なお、本実施形態ではRFIDコントローラ200内にカルテ印刷部203を備え、各種表示は各PCのモニタ上に行うとして説明したが、本実施形態の構成はこの例に限定されないことは言うまでもない。例えば、カルテ印刷をPCに接続されたプリンタにて行ったり、RFIDコントローラ200内にRFIDデータの表示用モニタを設けたりすることも可能であり、すなわち、図2においてRFIDコントローラ内に備えた各構成をPC内で実現したり、またその逆も可能である。また、RFIDコントローラ200にカルテ出力用のプリンタを接続する等、RFIDコントローラ200内の各構成を、RFIDコントローラ200に外付けで接続する構成としても良い。
以下、上述したように構成される本実施形態の個人情報管理システムにおける処理の流れについて、フローチャートを用いて具体的に説明する。
まず図3Aを用いて、初診時の受付における処理手順を説明する。
初診時にはまず、医療機関の外来受付等に設置された受付PC210において、カルテを作成する事務員等の受付者211が患者の認証情報を作成する(S311)。患者の認証情報は、ID番号、生年月日、氏名、顔画像等、個人を特定する情報によって構成される。これら認証情報のうち、顔画像についてはその場でデジタルカメラ212等により患者を撮影した画像を取り込むが、それ以外の認証情報についてはキーボード等による直接入力によって作成する。
次に受付者211は、患者の個人医療情報を入力する(S312)。個人医療情報としては例えば、保険証に記載されている情報、既往症、アレルギー情報などが考えられ、これらはキーボード等によって直接入力される。
そして受付者211は、入力した個人認証情報および個人医療情報のデータを、RFIDチップ231に書き込む(S313)。具体的には、受付者211はデータの印刷出力を指示するのみで良く、この印刷指示に応じて、上記データがRFIDコントローラ200のカルテ印刷部203へ送信される。ここでカルテ印刷部203には予め不図示の用紙カセット内に、RFIDチップ231が内蔵された、カルテ230用の新規の記録用紙がセットされており、該記録用紙内のRFIDチップ231に対して、受付PC210から受信した個人認証情報と個人医療情報のデータが、RFIDリーダ・ライタ201によって書き込まれる。
RFIDチップ231への書き込みが終了すると、次に該RFIDチップ231が埋め込まれている記録用紙に、カルテとしての初期情報(患者のID、氏名、生年月日等)を印刷する(S314)。これにより、紙媒体としてのカルテ230が印刷出力される。
次に図3Bを用いて、診察時及び再診時の処理手順について説明する。
診察(再診)受付時には、患者が自身のID番号などを明記した診察券を診察室の受付窓口に提示すると、診療スタッフはこのID番号に基づき、該患者のカルテ230を人力で検索し、準備しておく。
そして、医師による診察が開始される際に、医師すなわち診察者251は予め準備されたカルテ230を手にとり、RFIDリーダ・ライタ201にセットして読み取り指示を行うことによって、RFIDチップ231に記録されている情報がRFIDコントローラ200内の不図示のメモリに読み込まれる(S321)。
そして、読み込んだ患者の認証情報が情報表示部206を介して診察室PC250のモニタに表示される(S322)。ここで図4に、診察室PC250における認証情報の表示例を示す。同図によれば、患者のID番号および氏名501、顔画像502等、個人を特定するための情報が表示され、診察者251がこれらの表示に基づいて患者本人を確認する。
このモニタ表示によって、診察者251の眼前にいる患者が本人に間違いないことが確認されれば、診察者251は「はい」ボタン503を押下することによって患者を認証し、本人でなければ「いいえ」ボタン504を押下する(S323)。
患者が認証されると、診察室PC250には該患者の個人診察情報が表示される(S324)。ここで図5に、個人診察情報の表示例を示す。同図において、601は保険証番号や既往症等の個人医療情報である。602は診察者251が前回の診察の際に記入した診察情報であり、初診の場合は空白で表示されるが、再診の場合にはこれまでの診察内容が日付ごとに表示される。なお、603は今回の診察内容等を入力するための入力フィールドである。
そして今回の診察が実施されると、診察者251は新たに作成した診察情報を、RFIDチップ231に追加記録する(S325)。具体的には、まず診察者251がキーボート等を用いて、今回の診察所見や次回の診察スケジュール、および留意点等の診察メモを図5の入力フィールド603に直接入力する。なお、他のフィールドに表示された項目については、これを更新することはできない。そして、「保存」ボタン604が押下された場合には、診察情報書き込み部204を介して、入力フィールド603に入力されたデータがRFIDチップ231に追加記録される。この追加記録動作は、「終了」ボタン605が押下されるまで繰り返される(S326)。
●変形例
なお、本実施形態ではサーバ(データベース)を利用することなく、患者の全ての個人情報を紙カルテとRFIDチップに記録する例を示したが、以下のようにサーバを利用することも有効である。
なお、本実施形態ではサーバ(データベース)を利用することなく、患者の全ての個人情報を紙カルテとRFIDチップに記録する例を示したが、以下のようにサーバを利用することも有効である。
例えば、受付者211が受付PC210で入力した個人情報をRFIDチップ231へ記録せず、一旦サーバ内のデータベースに保存しておく。そして初診察時に、診察者251が診察室PC250からデータベースにアクセスして患者の個人情報をダウンロードし、これをRFIDチップ231に記録した後、紙カルテ230を印刷してもよい。
この場合、患者の認証情報と個人医療情報がデータベースで一括管理されるため、これらの情報をバックアップする必要がなく、安全性が高まるという利点がある。また、サーバへのアクセスは初診時のみであり、再診の際には上述した実施形態と同様にサーバへアクセスすることなくRFIDチップ231内の診察情報を更新するため、診察の度にデータベースから情報を読み出したりする手間もかからない。
さらに、データベースへのアクセス権を設定し、例えば、患者の個人情報のうち認証情報、個人医療情報、診察情報のそれぞれに、アクセス可能なユーザ(および/またはアクセス不可能なユーザ)を登録しておくことも有効である。これにより例えば、医師A氏は診察情報の書き込みについては許可されるが、認証情報は読み込みに限り許可される、というように、より高レベルなセキュリティ機能を実現することができる。
なお、本実施形態は紙媒体としてのカルテに対し、患者の個人情報を記録したRFIDチップを付与する例について説明したが、RFIDチップの添付対象としては、紙カルテに限定されない。例えば点滴等、患者へ投与する医薬品などの物体に添付して取り違えを防ぐこともできるし、患者のリストバンドにRFIDチップを添付しておくことによって、手術時の本人確認を行うことも可能である。
また、患者個人の認証情報として顔画像を含む例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、個人認証に適用可能な指紋や静脈、虹彩等の生体情報を利用することも可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、紙カルテ230と一体化したRFIDチップ231によって電子カルテが実現されるため、紙カルテと電子カルテの一元管理が可能となり、患者の認証および個人情報の効率的な管理・運用が可能となる。
また、顔写真を含む認証情報を紙カルテと一体化することによって、本人確認を迅速かつ確実に行うことができ、患者の取り違いミスを防ぐことができる。
さらには、患者の個人情報を検索するためにサーバやデータベースに接続する必要がないので、データ検索やシステム操作にかかる時間を大幅に削減して診療の迅速化・効率化を図ることができる。また、サーバやデータベースに接続する必要がないので、在宅医療や往診などの際にも、病院内と同等の診察が可能になる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態においては、患者のカルテに埋めこまれたRFIDチップに対して個人情報を記録することによって患者を認証する例を示したが、第2実施形態においてはさらに、カルテの記載内容の変更を監視することによって、改ざんを防止することを特徴とする。
図6は、第2実施形態において紙カルテとして使用される紙媒体を示す図である。第2実施形態における紙媒体は、上述した第1実施形態と同様に、用紙媒体110にRFIDチップ120が埋めこまれており、該RFIDチップ120に対し、第1実施形態と同様の患者の顔画像情報130及び患者の個人情報140に加えて、カルテのイメージデータ(以下、カルテイメージ)150およびカルテの履歴情報160が書き込み及び読み出し可能に記録されていることを特徴とする。
図7は、第2実施形態における個人情報管理システムの構成を示すブロック図であり、上述した第1実施形態で図2に示した構成に対して、RFIDコントローラ200内に差分抽出部207、カメラ208、イメージスキャナ209をさらに備えることを特徴とする。
第2実施形態の個人情報管理システムにおける処理は、基本的に上述した第1実施形態と同様であるが、以下、第2実施形態における特徴的な処理について説明する。
第2実施形態においては、第1実施形態と同様に初診受付時にRFIDチップ231内蔵のカルテ230が作成される。そして診察時に、医師等の診察者251は患者指名等のカルテ情報が印刷されたカルテ230をイメージスキャナ209で読み取ると、同時にカルテ230に埋め込まれたRFIDチップ231内の情報を、RFIDリーダ・ライタ201を介して非接触で読み出す。そしてさらに、診察者251の眼前に居る患者の顔をカメラ208で撮影し、その顔画像と、RFIDチップ231内に保存されている顔画像とを、個人認証部205において照合する。また、イメージスキャナ209で読み込んだカルテ230のイメージデータ(カルテイメージ)とRFIDチップ231内に保存されている最新のカルテイメージ150を、差分抽出部207において比較照合し、その差分を抽出する。そして、顔画像またはカルテイメージの少なくともいずれかが一致しない場合に、その差分部分を強調して診察室PC250のモニタに表示する。
そして診察終了時には、診察者251がカルテ230に患者の病状や投薬品名等を記入し、これをイメージスキャナ209に読み取らせると、RFIDチップ231にカルテイメージ及び履歴情報が自動的に書き込まれる。
なお、一旦RFIDチップ231に格納されたカルテイメージおよび履歴情報については、これらを参照することは可能であるが、削除及び更新は不可能である。
以下、上述したように構成される第2実施形態の個人情報管理システムにおける処理の流れについて、フローチャートを用いて具体的に説明する。なお、初診時の受付処理については、上述した第1実施形態で図3Aを用いて説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以下、図8を用いて、診察時及び再診時の処理手順について説明する。
診察(再診)受付時には、患者が自身のID番号などを明記した診察券を診察室の受付窓口に提示すると、診療スタッフはこのID番号に基づき、該患者のカルテ230を人力で検索し、準備しておく。
そして、医師による診察が開始される際に、医師すなわち診察者251は予め準備されたカルテ230を手にとり、RFIDコントローラ200のイメージスキャナ209にセットしてスキャン指示を行うことによって、現在のカルテイメージがRFIDコントローラ200内の不図示のメモリに読み込まれる(S521)。
次に診察者251は、カルテ230をRFIDリーダ・ライタ201にセットして読み取り指示を行うことによって、RFIDチップ231に記録されている情報が同じく不図示のメモリに読み込まれる(S522)。
そして、RFIDチップ231から読み込んだ情報のうち、患者の顔画像を含む認証情報が、情報表示部206を介して診察室PC250のモニタに表示される(S523)。ここで図9に、診察室PC250における認証情報の表示例を示す。同図は第1実施形態で示した図4の表示例に対し、照合ボタン505を有することを特徴とする。
この表示画面上で診察者251が照合ボタン505を押下することによって、顔画像による照合が行われる(S514)。すなわち、照合ボタン505の押下に応じてカメラ208が患者を撮影し、該撮影画像から切り出された顔画像をRFIDチップ231に既に登録されていた顔画像502と照合することによって、患者の認証を行う。なお、顔画像を照合する技術は周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
顔画像の照合結果が一致した場合は次のステップS526へ進むが、一致しない場合はカルテの取り違えが疑われるため、本処理を終了する(S525)。
顔画像による認証がなされると、RFIDチップ231から読み込んだ最新のカルテイメージと、ステップS521で読み込んだ現在のカルテイメージについて、その差分抽出を行うことによって両者を比較する(S526)。
その結果、差分が抽出された、すなわち両者が一致しない場合には(S527)、前回の診察終了後にカルテ230が書き換えられた可能性があるため、その差分を表示し(S528)、さらに該差分データに対して日時情報を付加して、一時的に内部メモリに保存する(S529)。このように、カルテ230の差分の内容を明示することによって、診察者251に対して、カルテ230の改ざんの可能性に対する注意を喚起することができる。この場合、予め担当医師や看護婦以外の代表管理者権限を設けておき、次回の診察からは該カルテ230に対し、代表管理者権限のパスワード入力をもってアクセスを可能にする等、該カルテに対するアクセスを制限するなどの対策が考えられる。
ここで図10を用いて、第2実施形態におけるカルテイメージの差分抽出について具体的に説明する。同図において、701はカルテ230をイメージスキャナ209で読み込んだカルテイメージである。また702は、前回の診察の終了時に読みまれたカルテイメージであり、RFIDチップ231から読み出したカルテの履歴情報のうち、最新のデータである。この両者をイメージデータとして比較すると、カルテ中央部の文字列「AAAAA」の有無が異なることが分かる。この場合、差分の発生箇所が認識しやすいように、例えばカルテイメージ703に示すように差分箇所704を赤枠で囲って、診察室PC250にモニタ表示する。
図11に、カルテイメージの差分情報を強調表示したGUI例を示す。同図に示されるように診察者251は、枠で囲むことによって強調表示された差分情報を、不一致の認証ボタン901を押下することによって、これを確認する。なお、ここでカルテイメージの不一致が診察者251によって確認された旨は、後述するカルテ履歴情報として記録される。
なお、このようにカルテイメージの不一致が確認された場合、第2実施形態ではそのまま以降の診察処理を続行する例を説明するが、カルテ改ざんの疑いがあるため、以降の処理を中断したり、または所定の操作を経た後に続行可能とする、等の対策も考えられる。
一方、ステップS527においてカルテイメージが一致したのであれば、その時刻(現在時刻)を診察開始時間情報として、不図示のメモリ内に一次的に保存しておく(S530)。
以上のようにカルテイメージが照合されると、その可否に関らず診察室PC250には該患者の個人診察情報が第1実施形態で示した図5のように表示される(S531)。そして今回の診察が実施されると、診察者251はキーボート等を用いて、今回の診察所見や次回の診察スケジュール、および留意点等の診察メモを図5の入力フィールド603に直接入力する。そして、「保存」ボタン604が押下された場合には、診察情報書き込み部204を介して、入力フィールド603に入力されたデータが、RFIDチップ231に追加記録されるデータとして一時的に内部メモリに保存される(S532)。この追加データの保存は、「終了」ボタン605が押下されるまで繰り返される(S533)。なお、「終了」ボタン605の押下は、カルテ230に対する診察者251の手書きによる書き込みが既になされた後に行われるものとする。
「終了」ボタン605が押下されると(S533)、現在時刻を診察終了時間情報として内部メモリに保存する(S534)。その後、図12に示すようにスキャンを促す画面が診察室PC250のモニタに表示され、診察者251がカルテ230をイメージスキャナ209にセットしてスキャン開始ボタン801を押下することによって、イメージスキャナ209によりカルテ230の最新イメージが読み取られる(S535)。なお、ステップS535における読み取り時刻を、診察終了時間情報として内部メモリに保存することも可能である。
このとき、イメージスキャナ209のスキャン動作と連動してRFIDリーダ・ライタ201が自動的に起動し、内部メモリに保存されていたデータをRFIDチップ231に追加記録する。ここでRFIDチップ231に追加記録されるデータはすなわち、ステップS535でイメージスキャナ209によって入力された最新のカルテイメージと、差分抽出部207で抽出した差分データと、診察結果書き込み部204で新たに書き込まれた診察データと、診察開始時間情報及び診察終了時間情報、を含む診察履歴情報である。
ここで図13に、RFIDチップ231内に格納されているカルテ履歴情報を一覧表示したGUI例を示す。この一覧表示は、所定の認証を経た特定の管理者によってのみ実行可能であり、該表示によって、どのタイミングでカルテ230の内容が書き換えられたかを知ることができる。すなわち、カルテ履歴情報として診察開始時刻と診察終了時刻の情報が記録されていることにより、紙カルテへの書き込みがあった時刻が診察時間内であるか否かを特定することができる。なお、カルテイメージの差分内容が確認された旨を、同図のように「確認済み」と記すのみでなく、確認者のID等を併記することも有効である。
以上説明したように第2実施形態によれば、紙カルテへの記載を行う際に、診察時間や履歴等のより具体的な情報をRFIDチップに記録しておくことによって、紙カルテの書き換えを確実に発見することができる。したがって、第1実施形態によって得られる効果に加え、紙カルテの問題点であった改ざんの発生を抑止し、カルテ管理の信頼性を高めることができる。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。
上述した第1実施形態においては、患者のカルテに埋めこまれたRFIDチップに対して個人情報を記録することによって患者を認証する例を示したが、第3実施形態においては、X線撮影やMRI撮影等の透過撮影検査時においても、RFIDチップによる患者の認証を行うことを特徴とする。
まず図14に、第3実施形態における検査手順の概念を示す。患者が透過撮影検査を受ける場合には、まず、病院内の検査受付において、受付事務員が患者の個人情報(顔画像を含む認証情報や個人医療情報)の作成を行い、RFIDチップ等のICメモリチップ(以下、ICタグ)を埋め込んだ用紙媒体に、撮影申請書フォーマットをプリントアウトすると同時に個人情報をICタグに記録する。次に患者は、上記申請書を持って検査室に行き、透過撮影検査を受ける。すると、ICタグが埋め込まれたフィルムに撮影画像が出力され、同時にICタグに個人情報と撮影メモが記録される。患者は、上記撮影画像を持参して、診察室へ行き、医師の診断を受けることができる。
図15は、第3実施形態における個人情報管理システムの構成を示すブロック図である。第3実施形態は、パーソナルコンピュータ等に接続可能なRFIDコントローラ300によって、透過検査に関する患者の認証をより確実に行うことを実現する。
RFIDコントローラ300が検査受付に備えられたパーソナルコンピュータ(以下、検査受付PC)310に接続された場合には、検査申請書の作成者である事務員等の検査受付者311によって検査申請書340を作成することができる。また、RFIDコントローラ300が撮影室内に備えられたパーソナルコンピュータ(以下、撮影室PC)320に接続された場合には、検査技師等の撮影者321によって、被験者の撮影フィルム350を出力することができる。また、RFIDコントローラ300が診察室内に備えられたパーソナルコンピュータ(以下、診察室PC)330に接続された場合には、医師等の診察者331によって撮影フィルム350を利用(参照および診察結果の書き込み)することができる。
したがって、実際に医療機関で本システムが利用される場合には、検査受付および撮影室、および診察室のそれぞれのPCに、同様の機能を有するRFIDコントローラ300を1台ずつ、別個に接続した形態となることが想定されるが、図15では説明の簡便のため、1台のRFIDコントローラ300に各PC310,320,330が接続された様子を示す。
検査申請書340には用紙媒体上にRFIDチップ341が埋めこまれており、また撮影フィルム350にも同様に、フィルム媒体上にRFIDチップ351が埋めこまれている。これらRFIDチップ341および351は第1実施形態と同様に、当該媒体に記載されうる情報(患者の顔画像情報及び患者の個人情報等)を十分に格納可能な容量を備えたICメモリチップであって、不図示のアンテナを備え、RFIDコントローラ300内のRFIDリーダ・ライタ301との間で電波を用いた無線データ通信を行うことによって、RFIDチップ341,351内に記憶された情報の読み出しおよび書き込みがなされる。尚、RFIDチップ341,351には患者に関する情報が全て書き込まれているため、本実施形態では撮影者321や診察者331が患者の関連情報を得るために、撮影室PC320や診察室PC330をネットワーク経由でサーバ等に接続する必要がない。したがって、患者の個人情報の外部への漏洩を防止すると同時に、関連情報更新のためにサーバをメンテナンスする必要がない。
RFIDコントローラ300はその他、申請書出力部302、撮影画像出力部303、個人情報書き込み部304、個人認証部305、情報表示部306、診察情報書き込み部307を備えており、各部で実行される処理については後述する。
以下、本システムによる透過検査処理について概要を説明する。
受付事務員等の検査受付者311が検査受付PC310において、ワードプロセッサアプリケーション等を用いて患者の個人情報としての文書や画像情報を作成する。作成された個人情報は、RFIDコントローラ300内のRFIDリーダ・ライタ301を介して検査申請書340内のRFIDチップ341に書き込まれ、申請書出力部302から該検査申請書340が印刷出力される。
実際に透過検査を行う検査技師等の撮影者321は、被験者である患者が持参した検査申請書340に埋め込まれたRFIDチップ341内の情報を、RFIDコントローラ300内のRFIDチップリーダ・ライタ301によってアンテナを介して読み出す。すると情報表示部306が、患者の顔画像を含む認証情報と個人の医療情報を撮影室PC320のモニタに表示する。すると撮影者321は、患者が本人に間違いないかを判断し、その認証結果が個人認証部305に入力される。該患者の透過検査終了後、その撮影結果を出力する際に、撮影者321は撮影室PC320において撮影メモ等の撮影情報を記録することができる。すなわち、RFIDコントローラ300内のRFIDチップリーダ・ライタ301を介して、撮影フィルム350のRFIDチップ351に対して撮影情報を書き込む。なお、RFIDチップ351には検査申請書340のRFIDチップ341と同様の患者の個人情報も格納される。撮影フィルム350は、撮影画像出力部303から出力される。
一方、医師などの診察者331は、撮影フィルム350に埋め込まれたRFIDチップ351内の情報を、RFIDコントローラ300内のRFIDチップリーダ・ライタ301によってアンテナを介して読み出す。すると情報表示部306が、患者の顔画像を含む認証情報と個人の医療情報、さらに撮影者321が書き込んだ撮影情報を、診察室PC330のモニタに表示する。すると撮影時と同様に診察者331が患者本人を確認した後、その診察結果(診断内容や注意点等)を診察情報書き込み部307を介して入力し、該診察結果がRFIDチップリーダ・ライタ301によってRFIDチップ351に記録される。
なお、第3実施形態も第1実施形態と同様に図15に示した構成に限定されず、図15においてRFIDコントローラ内に備えた各構成を、各PC内やその他の装置によって実現することも可能である。
以下、上述したように構成される第3実施形態の個人情報管理システムにおける処理の流れについて、フローチャートを用いて具体的に説明する。
第3実施形態の個人情報管理システムの動作が開始されると、まず、これから実行しようとする処理が検査受付、撮影、診察等のいずれであるかを選択するためのメニューを表示し、ユーザ(検査受付者311、撮影者321、診察者331のいずれか)が適切な処理を選択することにより、それぞれの処理に移行する。
まず検査受付時の処理について、図16Aのフローチャートを用いて説明する。
検査受付時にはまず、検査受付等に設置された検査受付PC310において、事務員等の検査受付者311が患者の認証情報を作成する(S411)。患者の認証情報は、ID番号、生年月日、氏名、顔画像等、個人を特定する情報によって構成される。これら認証情報のうち、顔画像についてはその場でデジタルカメラ等により患者を撮影した画像を取り込むが、それ以外の認証情報についてはキーボード等による直接入力によって作成する。
次に検査受付者311は、患者の個人医療情報を入力する(S412)。個人医療情報としては例えば、保険証に記載されている情報、既往症、アレルギー情報などの他、撮影時に注意すべき事項、例えばX線撮影の場合には妊婦であるか否か、MRI撮影の場合には心臓ペースメーカの有無や撮影中に具合が悪くなったことがあるか、等の注意点が考えられ、これらはキーボード等によって直接入力される。
そして検査受付者311は、入力した個人認証情報および個人医療情報のデータを、RFIDチップ341に書き込む(S413)。具体的には、検査受付者311はデータの印刷出力を指示するのみで良く、この印刷指示に応じて、上記データがRFIDコントローラ300の申請書出力部302へ送信される。ここで申請書出力部302には予め不図示の用紙カセット内に、RFIDチップ341が内蔵された、検査申請書340用の記録用紙がセットされており、該記録用紙内のRFIDチップ341に対して、検査受付PC310から受信した個人認証情報と個人医療情報のデータが、RFIDチップリーダ・ライタ301によって書き込まれる。
RFIDチップ341への書き込みが終了すると、該RFIDチップ341が埋め込まれている記録用紙に、検査申請用のフォーマットが印刷される(S414)。これにより、検査申請書340が印刷出力される。
次に撮影時の処理について、図16Bのフローチャートを用いて説明する。
撮影時には、撮影者321が患者が持参した検査申請書340を受け取り、RFIDリーダ・ライタ301にセットして読み取り指示を行うことによって、RFIDチップ341に記録されている情報がRFIDコントローラ300内の不図示のメモリに読み込まれる(S421)。
そして、読み込んだ患者の認証情報が情報表示部306によって撮影室PC320のモニタに表示される(S422)。この表示例は、上述した第1実施形態で示した図4と同様である。
このモニタ表示によって、撮影者321が患者を認証する。すなわち、眼前にいる患者が本人に間違いないことが確認されれば、撮影者321は「はい」ボタン503を押下することによって患者を認証し、本人でなければ「いいえ」ボタン504を押下する(S423)。
患者が認証されると、撮影室PC320には該患者の個人医療情報が表示される(S424)。ここで図17に、個人医療情報の表示例を示す。同図は上述した第1実施形態で示した図5とほぼ同様であるが、個人医療情報601として過去の撮影時のトラブル等、撮影時の注意事項フィールド607を備え、さらに、「撮影開始」ボタン606を備えることを特徴とする。なお、他の項目については図5と同様である。
すると撮影者321は、撮影時の注意事項等、表示された個人医療情報に基づき、撮影の続行の可否を確認する(S425)。すなわち、撮影者321によって「撮影開始」ボタン606が押下された場合には、注意事項等が確認されたとみなし、撮影が開始される(S426)。一方、何らかの理由によって撮影が不適切であると判断された場合には、不図示のキャンセルボタン等によって、撮影を中断する。
撮影が終了すると、撮影者321は撮影メモや気づいた点等の撮影情報を、キーボード等を用いて撮影時の注意事項フィールド607に追加する(S427)。ここで撮影画像出力部303には予め、RFIDチップ351が内蔵された撮影フィルム350がセットされており、「保存」ボタン604が押下された場合に、撮影時の注意事項フィールド607に入力されたデータがRFIDチップリーダ・ライタ301によって、RFIDチップ351に対して書き込まれる(S428)。
そして「出力」ボタン606が選択された場合に、撮影画像出力部303において、撮影した画像が撮影フィルム350上に出力される。
次に診察時の処理について、図16Cのフローチャートを用いて説明する。
診察時には、医師等の診察者331が、患者が持参あるいは所定の方法で運搬された撮影フィルム350を受け取り、そのRFIDチップ351に記録されている情報を、RFIDコントローラ300内のRFIDチップリーダ・ライタ301を介して、不図示のメモリに読み込む(S431)。
そして、読み込んだ患者の認証情報が、情報表示部306を介して図4のように診察室PC330のモニタに表示される(S432)。診察者331がこれらの表示に基づいて患者本人を確認する(S433)。
患者が認証されると、診察室PC330には該患者の個人診察情報と、撮影者321によって書き込まれた撮影情報が表示される(S434)。ここで図18に、個人診察情報の表示例を示す。同図は、上述した図17に示す撮影時の個人情報表示例から、「撮影開始」ボタン606が省かれたものであり、他の表示内容は図17(図5)と同様である。
そして診察が実施されると、診察者331は撮影フィルム350による診断結果を、RFIDチップ351に追加記録する(S435)。具体的には、まず診察者331がキーボート等を用いて、今回の診断結果を含む診察メモを図18の入力フィールド603に直接入力する。そして、「保存」ボタン604が押下された場合には、診察情報書き込み部307を介して、入力フィールド603に入力されたデータがRFIDチップ351に追加記録される。この追加記録動作は、「終了」ボタン605が押下されるまで繰り返される(S436)。
●変形例
上述した第3実施形態に対して、さらにセキュリティ機能を追加することも可能である。
上述した第3実施形態に対して、さらにセキュリティ機能を追加することも可能である。
例えばシステム開始時のメニュー画面から、申請、撮影、診断のいずれの処理を選択して実行するに先立って、ユーザにIDとパスワード等の認証キーの入力を要求することによって、ユーザの認証を行うことも考えられる。
具体的には、予めサーバ内のデータベースにおいて、IDごとに管理者権限を含むアクセス権を登録しておく。そして検査申請書作成時に、管理者権限を持つユーザが一時的にサーバに接続し、上記アクセス権情報を自動的にRFIDチップに書き込むことによって、RFIDチップを初期化する。そして、撮影者や診察者が任意の処理を選択した際にIDおよびパスワードの入力を要求し、入力されたIDおよびパスワードを照合した結果に基づいて、選択した処理の実行を許可するか否かを確定する。
なお、第3実施形態は上述した透過撮影検査に限らず、採血や心電図等、本人確認を必要とする他の検査においても有用であることはもちろんである。
また、第3実施形態では検査申請書および撮影フィルムに対してRFIDチップを付加した例について説明したが、上述した第1実施形態または第2実施形態で説明した電子カルテの技術をさらに組み合わせることにより、医療機関における個人情報管理システムとしてさらなる効率化が期待できることは言うまでもない。
以上説明したように第3実施形態によれば、透過検査において本人認証を迅速かつ確実に行うことができる。したがって、受付者、被撮影者、撮影画像との対応を確実にとることができ、他患者との取り違いミスをなくすることができる。
また、患者の顔写真や個人情報は撮影者及び診察者が操作するPCのモニタ上にしか表示されないため、患者のプライバシーを保護することができる。
さらには、異なった場所、異なったユーザによって追加される患者の個人情報を、1つのRFIDチップ集中管理できるため、データの散在を防げる。
また、撮影フィルムに直接、撮影情報や診察情報等を残すことができるため、撮影結果と関連情報が完全にリンクし、個人情報の取り違いミスを防ぐことができる。
<他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (34)
- 情報管理装置と端末装置を接続し、電子化情報を記録可能な電子記録媒体が添付された紙様媒体に個人の医療情報を記録する個人情報管理システムであって、前記情報管理装置は、
前記端末装置から個人の医療情報を入力する医療情報入力手段と、
前記電子記録媒体に前記医療情報を書き込む電子書込手段と、
前記電子記録媒体に書き込まれた医療情報を読み取る電子読取手段と、
該読み取った医療情報を前記端末装置へ出力する医療情報出力手段と、
を有することを特徴とする個人情報管理システム。 - 前記電子記録媒体は、前記紙様媒体から分離不可能であることを特徴とする請求項1記載の個人情報管理システム。
- 前記電子記録媒体は、非接触にて書き込みおよび読み取りが行われることを特徴とする請求項1または2記載の個人情報管理システム。
- 前記電子記録媒体は、ICメモリチップであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の個人情報管理システム。
- 前記医療情報は、個人を認証するための認証情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の個人情報管理システム。
- 前記認証情報は、個人の顔画像データを含むことを特徴とする請求項5記載の個人情報管理システム。
- 前記端末装置は、
前記情報管理装置から入力した医療情報を表示する表示手段と、
該表示手段に表示された前記認証情報を該端末装置の操作者が確認する確認手段と、
を有することを特徴とする請求項5または6記載の個人情報管理システム。 - 前記表示手段は、
前記情報管理装置から入力した医療情報のうち、まず前記認証情報を表示し、前記確認手段において該認証情報が認証された場合に、その他の医療情報を表示することを特徴とする請求項7記載の個人情報管理システム。 - 前記情報管理装置はさらに、
前記端末装置から入力された医療情報を前記紙様媒体に所定の形式で印刷出力する印刷手段
を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の個人情報管理システム。 - 前記医療情報入力手段は、前記紙様媒体に対する初回の印刷対象となる基本医療情報を第1の端末装置から入力し、
前記医療情報出力手段は、前記医療情報を前記第1の端末装置とは異なる第2の端末装置へ出力することを特徴とする請求項9記載の個人情報管理システム。 - さらに、前記情報管理装置がサーバ装置に接続され、前記情報管理装置はさらに、
前記医療情報入力手段によって前記第1の端末装置から入力された医療情報を前記サーバ装置内のデータベースにアップロードするアップロード手段と、
前記第2の端末装置からの指示に応じて前記データベースに保持された前記医療情報をダウンロードするダウンロード手段と、
を有し、
前記印刷手段は、前記ダウンロードされた医療情報を印刷出力することを特徴とする請求項10記載の個人情報管理システム。 - 前記医療情報には、アクセスの可否が操作者ごとに設定されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の個人情報管理システム。
- 前記情報管理装置はさらに、
医療情報が記録された前記紙様媒体を読み取って電子化された医療情報イメージを得るスキャン手段と、
複数の医療情報イメージ間における差分を抽出する差分抽出手段と、
前記差分抽出手段で抽出された差分情報を前記端末装置へ出力する差分出力手段と、を有し、
前記医療情報イメージは前記電子記録媒体に履歴管理され、
前記差分抽出手段は、前記スキャン手段で読み取った医療情報イメージと、前記電子記録媒体で履歴管理された最新の医療情報イメージとを比較して、その差分を抽出することを特徴とする請求項8記載の個人情報管理システム。 - 前記スキャン手段は、
医療情報が記録された前記紙様媒体を利用前に読み取った第1の医療情報イメージと、該紙用媒体を利用後に読み取った第2の医療情報イメージを得、
前記差分抽出手段は、前記第1の医療情報イメージに基づいて差分抽出を行い、
前記電子記録媒体は第2の医療情報イメージを履歴管理する
ことを特徴とする請求項13記載の個人情報管理システム。 - 前記第2の医療情報イメージは、当該医療情報が記録された前記紙様媒体の利用開始時刻および利用終了時刻を伴って履歴管理されることを特徴とする請求項14記載の個人情報管理システム。
- 前記紙様媒体の利用開始時刻は前記認証情報が認証された時刻であり、
前記紙様媒体の利用終了時刻は前記第2の医療情報イメージの読み取り時刻である
ことを特徴とする請求項15記載の個人情報管理システム。 - 前記端末装置は、
前記表示手段で前記情報管理装置から入力された前記差分情報を表示し、
前記確認手段で前記差分情報を確認することを特徴とする請求項13乃至16のいずれかに記載の個人情報管理システム。 - 前記紙様媒体は、紙カルテ用紙であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の個人情報管理システム。
- 前記紙様媒体は、透視撮影用のフィルムであることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の個人情報管理システム。
- 前記紙様媒体は、透過撮影検査の申請用紙であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の個人情報管理システム。
- 情報管理装置と端末装置が接続されたシステムにおいて、電子化情報を記録可能な電子記録媒体が添付された紙様媒体に個人の医療情報を記録する個人情報管理方法であって、前記情報管理装置において、
前記電子記録媒体に書き込まれた個人の医療情報を読み取る電子読取ステップと、
該読み取った医療情報を前記端末装置へ出力する医療情報出力ステップと、
前記端末装置から医療情報を入力する医療情報入力ステップと、
該入力された医療情報を前記電子記録媒体に書き込む電子書込ステップと、
を有することを特徴とする個人情報管理方法。 - 前記医療情報は、個人を認証するための認証情報を含むことを特徴とする請求項21記載の個人情報管理方法。
- 前記端末装置においては、
前記情報管理装置から入力した医療情報のうち、前記認証情報を表示する第1の表示ステップと、
該表示された前記認証情報を該端末装置の操作者が確認する確認ステップと、
該確認ステップにおいて前記認証情報が認証された場合に、その他の医療情報を表示する第2の表示ステップと、
を有することを特徴とする請求項22記載の個人情報管理方法。 - 前記情報管理装置はさらに、
第1の端末装置から入力された医療情報を前記紙様媒体に所定の形式で印刷出力する印刷ステップを有し、
前記医療情報入力ステップおよび前記医療情報出力ステップにおいては、前記第1の端末装置とは異なる第2の端末装置を、前記医療情報の入出力対象とすることを特徴とする請求項21乃至23のいずれかに記載の個人情報管理方法。 - 前記情報管理装置においてはさらに、
医療情報が記録された前記紙様媒体を読み取って電子化された医療情報イメージを得るスキャンステップと、
複数の医療情報イメージ間における差分を抽出する差分抽出ステップと、
該抽出された差分情報を前記端末装置へ出力する差分出力ステップと、を有し、
前記医療情報イメージは前記電子記録媒体に履歴管理され、
前記差分抽出ステップにおいては、前記スキャンステップで読み取った医療情報イメージと、前記電子記録媒体で履歴管理された最新の医療情報イメージとを比較して、その差分を抽出することを特徴とする請求項23記載の個人情報管理方法。 - 電子化情報を記録可能な電子記録媒体が添付された紙様媒体に個人の医療情報を記録する個人情報管理装置であって、
接続された端末装置から個人の医療情報を入力する医療情報入力手段と、
前記電子記録媒体に前記医療情報を書き込む電子書込手段と、
前記電子記録媒体に書き込まれた医療情報を読み取る電子読取手段と、
該読み取った医療情報を前記端末装置へ出力する医療情報出力手段と、
を有することを特徴とする個人情報管理装置。 - 前記電子記録媒体は、前記紙様媒体から分離不可能であることを特徴とする請求項26記載の個人情報管理装置。
- 前記電子記録媒体は、非接触にて書き込みおよび読み取りが行われることを特徴とする請求項26または27記載の個人情報管理装置。
- 前記電子記録媒体は、ICメモリチップであることを特徴とする請求項26乃至28のいずれかに記載の個人情報管理装置。
- 電子化情報を記録可能な電子記録媒体が埋設された紙様の記録媒体であって、前記電子記録媒体は個人の医療情報の非接触による書き込みおよび読み出しを可能とすることを特徴とする記録媒体。
- 情報処理装置を制御することによって、該情報処理装置を請求項1乃至20の何れかに記載された情報管理装置として動作させることを特徴とするプログラム。
- 情報処理装置を制御することによって、該情報処理装置を請求項1乃至20の何れかに記載された端末装置として動作させることを特徴とするプログラム。
- 情報処理装置を制御することによって、該情報処理装置を請求項26乃至29の何れかに記載された個人情報管理装置として動作させることを特徴とするプログラム。
- 請求項31乃至33のいずれかに記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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