JP2009023612A - コラム付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インストルメントパネルにステアリングコラムのコラムカバーが比較的深く入り込んでいても、エアバッグドアを適切に展開させる。
【解決手段】インストルメントパネル14の開口部16内へ一部が入り込んだ状態でコラムカバー18が配置されている場合において、コラムロアカバー22をコラム前後方向に分割し、コラムロアカバー前部68のみをコラム下方側へ展開させるようにした。展開したコラムロアカバー前部68は開口部16の下縁部16Bに当接されることで、滑り台状に保持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、衝突時にニーエアバッグを膨張展開させて乗員の膝を拘束するコラム付けニーエアバッグ装置に関する。
従来から、乗員の膝部を保護する目的で種々のコラム付けニーエアバッグ装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、ステアリングコラムのコラムカバー内にエアバッグモジュールが配設された所謂コラム付けニーエアバッグ装置が開示されている。
このコラム付けニーエアバッグ装置では、コラムカバーの左右二箇所に、所定のバッグ膨張圧によってティアラインに沿って破断して左右に展開するエアバッグドアが設定されている。これにより、ニーエアバッグは、左右の二つの開口部からステアリングコラムを中心とする放射状左右方向に膨張展開されるようになっている。
特開2002−37003号公報
しかしながら、上記先行技術は、インストルメントパネルの意匠によっては採用し難いことがある。すなわち、近年、車両デザインが需要者ニーズに合わせて多様化しており、インストルメントパネルも様々な意匠が採用されるに至っている。このため、車種の中には、インストルメントパネルに形成されたステアリングコラム挿通用の開口部内にステアリングコラムが比較的深く入り込むことがある。このような場合、上記先行技術のような左右のエアバッグドアを展開させる構成の場合、エアバッグドアと開口部とが干渉する可能性がある。なお、この課題は、テレスコピック機構を採用したステアリングコラムにおいて、ステアリングコラムを最大限車両前方側へストロークさせた場合にも起こりうる。
本発明は上記事実を考慮し、インストルメントパネルにステアリングコラムのコラムカバーが比較的深く入り込んでいても、エアバッグドアを適切に展開させることができるコラム付けニーエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1の発明は、ステアリングコラムの後端側の下部を覆うと共に、車両前方側の一部がインストルメントパネルに形成されたコラム挿通用開口部内へ入り込んだ状態で配置されるコラムロアカバーと、ステアリングコラムにおけるコラムロアカバー配設位置に取り付けられると共に組付状態ではコラムロアカバー内に配置され、折り畳み状態で格納されると共に所定位置に配設されたガス発生手段から供給されたガスによって膨張展開するニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、を備えたコラム付けニーエアバッグ装置であって、前記コラムロアカバーはコラム前後方向に分割されており、かつニーエアバッグが膨張展開する際にバッグ膨張圧を受けるコラムロアカバー前部のみがその車両前方側の端部を展開中心としてコラム下方側へ展開する、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記コラムロアカバー前部は、その車両前方側の端部を中心としてコラム下方側へ展開した際に、前記コラム挿通用開口部の下縁部に当接及び支持されてニーエアバッグの膨張展開動作をガイドするガイド部材として機能する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記エアバッグモジュールは、ステアリングコラムのコラムチューブに固定される前記ガス発生手段と、このガス発生手段の近傍に折り畳み状態で配置された前記ニーエアバッグと、前記ガス発生手段及び前記ニーエアバッグを覆うと共に前記ガス発生手段と共にコラムチューブに固定される柔軟なモジュールケースと、を含んで構成されており、さらに、前記モジュールケースを介してコラムロアカバー前部とコラムロアカバー後部とが連結されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記コラムロアカバー前部の車両前方側の端部に前記モジュールケースの車両前方側の端部が係止又は連結されることで、当該コラムロアカバー前部の展開時の展開中心が形成されている、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、ステアリングコラムの後端側の下部を覆うコラムロアカバー内にはエアバッグモジュールが配置されており、衝突時になると所定位置に配設されたガス発生手段からガスが発生し、折り畳み状態のニーエアバッグ内へ供給される。これにより、ニーエアバッグが膨張し、コラムロアカバー前部に作用するバッグ膨張圧が所定値になると、コラムロアカバー前部がその車両前方側の端部を展開中心としてコラム下方側へ展開し、ニーエアバッグが乗員の膝側へ膨張展開される。その結果、乗員の膝が拘束されて保護される。
ここで、本発明の場合、コラムロアカバーにおける車両前方側の一部がインストルメントパネルに形成されたコラム挿通用開口部内へ入り込んだ状態で配置される。このため、前述した先行技術のようにコラムカバーの両側部にエアバッグドアを設定し、左右のエアバッグドアを展開させる構成を採ると、左右のエアバッグドアがコラム挿通用開口部の両側縁に干渉し、左右のエアバッグドアの展開が阻害されることが考えられる。
しかし、本発明では、コラムロアカバーをコラム前後方向に分割し、かつバッグ膨張圧力を受けるコラムロアカバー前部のみをその車両前方側の端部を展開中心としてコラム下方側へ展開させることとしたので、エアバッグドア(即ち、コラムロアカバー前部)の展開が阻害されることはない。従って、ニーエアバッグは設定通りに乗員の両膝とインストルメントパネルとの間に迅速に膨張展開される。
請求項2記載の本発明によれば、コラムロアカバー前部が当該コラムロアカバー前部の車両前方側の端部を中心としてコラム下方側へ展開した際に、コラム挿通用開口部の下縁部に当接及び支持される。これにより、コラムロアカバー前部は滑り台のような状態を維持することでガイド部材として機能し、ニーエアバッグの膨張展開をガイドする。
請求項3記載の本発明によれば、エアバッグモジュールがガス発生手段及びニーエアバッグの他に柔軟なモジュールケースを備えている。この柔軟なモジュールケースはガス発生手段と共にコラムチューブに固定されており、当該モジュールケースによってコラム前後方向に分割されたコラムロアカバー前部とコラムロアカバー後部とが連結されているので、コラムロアカバー前部が展開した際にコラムロアカバー前部がステアリングコラムから脱落することはない。また、コラムロアカバー前部に作用する展開荷重をモジュールケースを介してコラムチューブ側へ伝達する(逃がす)ことができる。
請求項4記載の本発明によれば、コラムロアカバー前部の車両前方側の端部にモジュールケースの車両前方側の端部が係止又は連結されることで、当該コラムロアカバー前部の展開時の展開中心を形成したので、コラムロアカバー前部の展開中心軸を別途設定する場合に比し、構造が複雑化しない。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、インストルメントパネルにステアリングコラムのコラムカバーが比較的深く入り込んでいても、エアバッグドアを適切に展開させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、ニーエアバッグの膨張展開動作をコラムロアカバー前部によってガイドすることにより、ニーエアバッグの膨張展開方向がぶれ難くなり、ひいては乗員の膝部の拘束性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、コラムロアカバー前部が展開した際にコラムロアカバー前部がステアリングコラムから脱落するのを防止することができると共に、コラムロアカバー前部に作用する展開荷重をコラムチューブ側へ逃がすことでインストルメントパネルのコラム挿通用開口部の下縁部に作用する荷重を下げることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置は、コラムロアカバー前部の展開時の展開中心の構造の簡素化を図ることができ、ひいてはコラム付けニーエアバッグ装置のコスト削減及び軽量化を図ることができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係るコラム付けニーエアバッグ装置の実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置の組付状態における全体構成を示す縦断面図が示されている。また、図2には、当該コラム付けニーエアバッグ装置の分解斜視図が示されている。さらに、図3及び図4には、コラムロアカバーの展開前後の状態をインストルメントパネルとの関係で示す斜視図が示されている。
図1に示されるように、コラム付けニーエアバッグ装置10は、ステアリングコラム12の後端側の下部に配設されている。図3に示されるように、インストルメントパネル14の運転席側にはステアリングコラム挿通用の開口部16が形成されており、かかる開口部16を通してステアリングコラム12が前傾した状態で配置されている。なお、インストルメントパネル14の開口部16は、正面視で略矩形状に形成されている。また、インストルメントパネル14の開口部16に臨む位置には、ステアリングコラム12の後端側を覆うコラムカバー18がキャビン19側に突出した状態で配置されている。コラムカバー18は、上下二分割構造とされており、コラム上方側に配置されるコラムアッパカバー20とコラム下方側に配置されるコラムロアカバー22とによって構成されている。なお、コラムロアカバー22の詳細構造については後述する。
本実施形態のステアリングコラム12は電動式のステアリングコラムとされており、乗員のスイッチ操作によってステアリングコラム12を揺動中心軸回りに上下方向に揺動させる(振る)ことによりステアリングホイール30の上下方向の角度を調節するチルト機構及び乗員のスイッチ操作によってステアリングホイール30をコラム軸方向へ所定ストロークの範囲内でスライドさせることによりステアリングホイール30の前後位置を調節するテレスコピック機構を備えている。なお、ステアリングコラムは、必ずしも電動式のチルト機構及びテレスコピック機構を備えている必要はなく、手動式のチルト機構及びテレスコピック機構を備えたものを用いてもよい。
図1に示されるように、ステアリングコラム12は円筒状のコラムチューブ26を備えており、このコラムチューブ26の軸芯部にステアリングメインシャフト28が回転自在に支持されている。ステアリングメインシャフト28はコラム軸方向に二分割されており、アッパ側のシャフト28Aとロア側のシャフト(図示省略)とはスプライン嵌合によって連結されている。従って、アッパ側のシャフト28Aはロア側のシャフトに対して所定ストロークの範囲内で軸方向に相対移動可能であるが、アッパ側のシャフト28Aはロア側のシャフトに対して軸線回りに相対回転不能である。アッパ側のシャフト28Aの後端部には、ドライバの操舵力が付与されるステアリングホイール30が図示しないナットで固定されている。
ステアリングメインシャフト28を覆うコラムチューブ26もコラム軸方向に二分割(二重管構造と)されており、乗員側に配置されるインナチューブ36と反乗員側(ステアリングギヤボックス側)に配置されるアウタチューブ38とはスプライン嵌合によって連結されている。また、アウタチューブ38はインナチューブ36よりも径が大きく設定されており、インストルメントパネル14内に車両幅方向に沿って延在する高強度・高剛性部材である図示しないパイプ状のインパネリインフォースに支持されている。なお、アウタチューブ38とインナチューブ36の径の大小関係は逆でもよい。
上述したインナチューブ36の後端部にはコンビネーションスイッチ40が取り付けられており、このコンビネーションスイッチ40の隣接位置にブラケット42が固定されている。図2に示されるように、ブラケット42は、ステアリングコラム12の軸直角方向に延在するブラケット上部42Aと、このブラケット上部42Aの下縁から屈曲されてステアリングコラム12の軸方向に平行に延在するブラケット下部42Bと、によって構成されており、側面視ではL字状に形成されている。なお、ブラケット42は金属製であり、ブラケット上部42Aにはステアリングコラム12が挿通可能な円形の貫通孔44が形成されている。そして、この貫通孔44内へコラムチューブ26のインナチューブ36が挿通されて溶接されることにより、ブラケット42がステアリングコラム12の後端側の所定位置に固定されている。
ブラケット下部42Bはコラム上方側から見て矩形平板状に形成されており、車両幅方向に所定長さ張り出している。また、ブラケット下部42Bのインナチューブ36を挟んだ両側には、左右一対の取付孔(ボルト挿通孔)46が形成されている。
上記構成のブラケット42を介してコラム付けニーエアバッグ装置10のエアバッグモジュール48がステアリングコラム12のインナチューブ36に取り付けられている。
コラム付けニーエアバッグ装置10は、その本体部を構成するエアバッグモジュール48と、コラムロアカバー22の後述するコラムロアカバー前部68と、を主要部として備えている。
エアバッグモジュール48は、組付状態でコラム後端側に配置されるガス発生手段としてのインフレータ50と、インフレータ50のコラム前方側に折り畳み状態で配置されたニーエアバッグ52と、インフレータ50及び折り畳み状態のニーエアバッグ52をコラム上方側から覆う布製のモジュールケース54と、を含んで構成されている。
インフレータ50は略円柱形状に形成されており、車両幅方向を長手方向として配置されている。なお、インフレータ50は、高圧ガスが封入されたガスボンベタイプでもよいし、燃焼することによりガスを発生するガス発生剤封入タイプでもよい。また、組付状態のインフレータ50の外周上部には、左右一対のボルト56が立設されている。
ニーエアバッグ52は蛇腹折りによって折り畳まれているが、ロール折りによって折り畳まれていてもよいし、両者を組み合わせた折り畳み方を採用してもよい。なお、インフレータ50及び折り畳み状態のニーエアバッグ52は保護布58によって覆われており、これにより折り畳み状態のニーエアバッグ52の形状が崩れないように保持されている。
さらに、モジュールケース54は矩形状に裁断されており、その前端縁及び後端縁には長尺状の係止金具60がそれぞれ取り付けられている。係止金具60は、帯板状の基部60Aと、この基部60Aの下縁から所定の間隔で一体形成された複数のフック60Bと、によって構成されている。フック60Bは側面視でL字状に屈曲されており、切り起こしにより形成されているが、別部品化してもよい。また、モジュールケース54の後端縁近傍には、インフレータ50から立設されたボルト56が挿通可能な左右一対のボルト挿通孔62が形成されている。
エアバッグモジュール48のブラケット下部42Bへの組付に際しては、インフレータ50の外周上部から立設された左右一対のボルト56がモジュールケース54の一対のボルト挿通孔62及びブラケット下部42Bの一対の取付孔46にコラム下方側からこの順に挿入され、コラム上方側からボルト56の貫通端部にナット64が螺合されることにより、エアバッグモジュール48がブラケット下部42Bに固定されている。
ここで、上述したエアバッグモジュール48を覆うコラムロアカバー22は、コラム軸方向に前後二分割されている。すなわち、コラムロアカバー22は、コラム後方側に位置しかつコラム軸方向の長さがコラムロアカバー前部68よりも短いコラムロアカバー後部66と、コラムロアカバー後部66に隣接してコラム前方側に配置されかつコラム軸方向の長さがエアバッグモジュール48のコラム軸方向の長さよりも長いコラムロアカバー前部68と、分割されている。
コラムロアカバー後部66はコラム上方側とコラム前方側の二方向に開放されており、コラム軸方向に見てU字形状の後壁部66Aと、矩形平板状の底壁部66Bと、左右一対の側壁部66Cとを備えている。また、底壁部66Bの前端縁側には、複数の係止孔70が車両幅方向に所定の間隔で形成されたリヤ側支持壁72が一体に形成されている。リヤ側支持壁72は後壁部66Aに対向して立設されており、かつ後壁部66Aの中央部の高さよりも低い高さに設定されている。
一方、コラムロアカバー前部68は、車両幅方向に沿った断面形状がU字状とされている。コラムロアカバー前部68はコラム上方側、コラム前方側、及びコラム後方側の三方向に開放されており、矩形平板状の底壁部68Aと、左右一対の側壁部68Bとを備えている。コラムロアカバー後部66及びコラムロアカバー前部68をコラム前後方向に一体化してコラムロアカバー22を構成した際に、両者の継目が一致して両者の意匠面が面一になって連続するように、側壁部66C、68Bの高さ、底壁部66B、68Aの幅方向寸法等が設定されている。また、コラムロアカバー前部68の底壁部68Aの前端縁側にも、リヤ側支持壁72と同一構成のフロント側支持壁74が平行に立設されている。
上述したコラムロアカバー後部66のリヤ側支持壁72の係止孔70にリヤ側のフック60Bが係止されると共に、コラムロアカバー前部68のフロント側支持壁74の係止孔70にフロント側のフック60Bが係止されることにより、コラムロアカバー後部66とコラムロアカバー前部68とがモジュールケース54を介してブラケット42に支持されている。
なお、上述したコラムロアカバー後部66とコラムロアカバー前部68との継目の一方には図示しない樹脂爪等の係止部が形成され、継目の他方には係止部が係止される凹部等の被係止部が形成されている。これにより、コラム付けニーエアバッグ装置10が作動してコラムロアカバー前部68が展開する際には、係止部と被係止部との係止状態は解除されるが、通常時には係止部と被係止部との係止状態が不用意に解除されることがないようになっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
上記構成のコラム付けニーエアバッグ装置10を搭載した車両が前面衝突すると、図示しない衝突検知手段によってその状態が検知され、検知信号がエアバッグECUへ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側のエアバッグ装置が作動してステアリングホイール30上に運転席用のエアバッグが膨張されると共に、コラム付けニーエアバッグ装置10も作動される。すなわち、コラム付けニーエアバッグ装置10のインフレータ50に所定電流が通電されてインフレータ50が作動される。これにより、インフレータ50からガスが発生し、当該ガスは折り畳み状態で格納されているニーエアバッグ52内へ供給され、これを膨張させる。
これにより、エアバッグドアの役割をしている図3図示状態のコラムロアカバー前部68の底壁部68Aにバッグ膨張圧が作用し、このバッグ膨張圧が所定値に達すると、コラムロアカバー前部68とコラムロアカバー後部66との継目に設定された係止部と被係止部との係止状態が解除されて、図4に示されるように、コラムロアカバー前部68が展開される。展開に際しては、フロント側支持壁74とモジュールケース54のフロント側のフック60Bとの係止部位を回転中心(図1に符合Pでこれを示す。)として、コラムロアカバー前部68の全体がコラム下方側へ展開される。なお、コラムロアカバー後部66は組付位置に保持される。
その結果、インストルメントパネル14と乗員の両膝との間にニーエアバッグ52が膨張展開され、ニーエアバッグ52に乗員の両膝が拘束されて保護される。なお、ニーエアバッグ52が車両幅方向に展開する際に、コラムロアカバー前部68の左右の側壁部68Bの後端角部68B’が互いに離間する方向へ弾性変形される(ニーエアバッグ52の展開が阻害されないように捲れる)。
ところで、本実施形態の場合、図3に示されるように、コラムカバー18がインストルメントパネル14の開口部16内へ比較的深く入り込んだ意匠を採用している。また、前述したように、本実施形態のステアリングコラム12はテレスコピック機構を備えているので、乗員がテレスコピック機構を操作してステアリングホイール30をコラム前方側へ移動させている場合もある。
この場合、前述した先行技術のようにコラムカバーの両側部にエアバッグドアを設定し、左右にエアバッグドアを展開させる構成を採ると、左右のエアバッグドアがコラム挿通用の開口部16の両側縁16Aに干渉し、左右のエアバッグドアの展開が阻害されることが考えられる。
しかし、本実施形態では、コラムロアカバー22をコラム前後方向に分割し、かつバッグ膨張圧力を受けるコラムロアカバー前部68のみをフロント側支持壁74の係止孔70とフック60Bとの係止部位を展開中心としてコラム下方側へ展開させる構成にしたので、エアバッグドアであるコラムロアカバー前部68の展開動作が阻害されることはない。従って、インストルメントパネル14にステアリングコラム12のコラムロアカバー22が比較的深く入り込んでいても、エアバッグドア(コラムロアカバー前部68)を適切に展開させることができる。その結果、ニーエアバッグ52を設定通りに乗員の両膝とインストルメントパネル14との間に迅速に膨張展開させることができる。
また、コラムロアカバー前部68はフロント側支持壁74の係止孔70とフック60Bとの係止部位を展開中心としてコラム下方側へ展開した際に、インストルメントパネル14の開口部16の下縁部16Bに当接されて支持されるため、図4に示されるように、コラムロアカバー前部68は滑り台のような状態を維持することでガイド部材として機能し、ニーエアバッグ52の膨張展開をガイドする。よって、ニーエアバッグ52の膨張展開方向が狙った方向からぶれ難くなり、ひいては乗員の膝部の拘束性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、モジュールケース54を柔軟な布製として、インフレータ50に立設されたボルト56を利用してブラケット下部42Bに共締めし、かつモジュールケース54を利用して前後に分割されたコラムロアカバー後部66とコラムロアカバー前部68とを連結したので、コラムロアカバー前部68が展開した際にコラムロアカバー前部68がステアリングコラム12から脱落するのを防止することができる。従って、コラムロアカバー前部68がインストルメントパネル14の内側(車両前方側)へ入り込んでニーエアバッグ52の一部がインストルメントパネル14の内側へ膨らむ(逃げる)のを防止又は抑制することができる。さらに、コラムロアカバー前部68に作用する展開荷重をモジュールケース54を介してコラムチューブ26側へ伝達する(逃がす)ことができる。その結果、インストルメントパネル14のコラム挿通用の開口部16の下縁部16Bに作用する荷重を下げることができ、開口部16の下縁部16Bが損傷するのを防止又は抑制することができる。
また、モジュールケース54のフック60Bをフロント側支持壁74の係止孔70へ係止させて両者を連結し、その部位をコラムロアカバー前部68の展開時の展開中心として利用する構成を採ったので、コラムロアカバー前部68の展開中心軸を別途設定する場合に比し、構造を簡素化することができる。その結果、コラム付けニーエアバッグ装置10のコスト削減及び軽量化を図ることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1) 上述した本実施形態では、前面衝突時にコラム付けニーエアバッグ装置10が作動するものとして説明したが、これに限らず、プリクラッシュセンサ等の衝突予知手段を車両に搭載させて、衝突予知手段によって衝突することが予知された場合にはコラム付けニーエアバッグ装置を作動させるようにしてもよい。
(2) 上述した本実施形態においては、モジュールケース54のフック60Bが係止されるフロント側支持壁74が、請求項1に係る発明の「その車両前方側の端部」に相当するが、これに限らず、フロント側支持壁74の形成位置付近にコラムロアカバー前部68の展開中心軸を別途設けてもよい。例えば、ブラケット42のブラケット下部42Bをコラム前方側へ延長して、展開中心軸を設定してもよい。
本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置の組付状態における全体構成を示す縦断面図である。 図1に示されるコラム付けニーエアバッグ装置の分解斜視図である。 コラムロアカバーの展開前の状態をインストルメントパネルとの関係で示す斜視図である。 コラムロアカバーの展開後の状態をインストルメントパネルとの関係で示す斜視図である。
符号の説明
10 コラム付けニーエアバッグ装置
12 ステアリングコラム
14 インストルメントパネル
16 開口部(コラム挿通用開口部)
16B 下縁部
18 コラムカバー
22 コラムロアカバー
26 コラムチューブ
42 ブラケット
48 エアバッグモジュール
50 インフレータ(ガス発生手段)
52 ニーエアバッグ
54 モジュールケース
56 ボルト
60B フック
64 ナット
66 コラムロアカバー後部
68 コラムロアカバー前部
70 係止孔
74 フロント側支持壁(コラムロアカバー前部の車両前方側の端部)

Claims (4)

  1. ステアリングコラムの後端側の下部を覆うと共に、車両前方側の一部がインストルメントパネルに形成されたコラム挿通用開口部内へ入り込んだ状態で配置されるコラムロアカバーと、
    ステアリングコラムにおけるコラムロアカバー配設位置に取り付けられると共に組付状態ではコラムロアカバー内に配置され、折り畳み状態で格納されると共に所定位置に配設されたガス発生手段から供給されたガスによって膨張展開するニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、
    を備えたコラム付けニーエアバッグ装置であって、
    前記コラムロアカバーはコラム前後方向に分割されており、かつニーエアバッグが膨張展開する際にバッグ膨張圧を受けるコラムロアカバー前部のみがその車両前方側の端部を展開中心としてコラム下方側へ展開する、
    ことを特徴とするコラム付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記コラムロアカバー前部は、その車両前方側の端部を中心としてコラム下方側へ展開した際に、前記コラム挿通用開口部の下縁部に当接及び支持されてニーエアバッグの膨張展開動作をガイドするガイド部材として機能する、
    ことを特徴とする請求項1記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグモジュールは、ステアリングコラムのコラムチューブに固定される前記ガス発生手段と、このガス発生手段の近傍に折り畳み状態で配置された前記ニーエアバッグと、前記ガス発生手段及び前記ニーエアバッグを覆うと共に前記ガス発生手段と共にコラムチューブに固定される柔軟なモジュールケースと、を含んで構成されており、
    さらに、前記モジュールケースを介してコラムロアカバー前部とコラムロアカバー後部とが連結されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  4. 前記コラムロアカバー前部の車両前方側の端部に前記モジュールケースの車両前方側の端部が係止又は連結されることで、当該コラムロアカバー前部の展開時の展開中心が形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
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