JP2002067866A - 下肢保護装置 - Google Patents

下肢保護装置

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JP2002067866A
JP2002067866A JP2000269070A JP2000269070A JP2002067866A JP 2002067866 A JP2002067866 A JP 2002067866A JP 2000269070 A JP2000269070 A JP 2000269070A JP 2000269070 A JP2000269070 A JP 2000269070A JP 2002067866 A JP2002067866 A JP 2002067866A
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JP
Japan
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lower limb
airbag
restraining
protection device
restraining member
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JP2000269070A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takimoto
正博 滝本
Susumu Koyama
享 小山
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】占有スペースを極力小さくして、的確に運転者
の下肢を保護することができる下肢保護装置を提供する
こと。 【解決手段】下肢保護装置M1は、クッション材28と
拘束材31とを備える。拘束材31は、可撓性を有した
長尺材からなり、ステアリングコラム3を左右方向に跨
ぐとともに、左右両端部31a・31bをボディ17に
連結させて収納され、作動時、コラムカバー下面8a側
を左右方向に跨ぐとともに、コラムカバー8の左右両側
の空間部AL・ARを略水平方向に横切るように、繰り
出されて、前方移動する運転者の下肢Lを拘束可能とし
ている。クッション材28は、ステアリングコラム3の
周囲に収納され、作動時、拘束材31の前方側に繰り出
されて拘束材31を支持し、拘束材31に緩衝作用を与
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前方移動する運転
者の下肢を拘束して、運転者の下肢を保護する下肢保護
装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、運転者の膝を含めた下
肢を保護する装置としては、特開平6−24195号公
報、特開平9−123862号公報、欧州特許公開公報
0684167A1、欧州特許公開公報0818360
A1等で知られているように、ステアリングホイール下
方のコラムカバー付近に、作動時に運転者の膝を押さえ
るように突出するパッドを配設させたり、あるいは、作
動時に運転者の膝を保護可能に展開膨張するエアバッグ
を配設させて、構成されていた。
【0003】しかし、従来装置は、広い範囲で運転者の
膝を保護できるように、運転席の前方側における狭いス
ペースのステアリングコラムの周囲で、占有スペースを
大きくとることとなって、ステアリングコラムの周囲に
配設し難かった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するものであ
って、占有スペースを極力小さくして、的確に運転者の
下肢を保護することができる下肢保護装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る下肢保護装
置は、前方移動する運転者の下肢を拘束して、該下肢を
保護する下肢保護装置であって、ステアリングコラムを
左右方向に跨ぐとともに、左右両端をボディに連結させ
て収納され、作動時、繰り出し手段によって、コラムカ
バーの下面側を左右方向に跨ぐとともに、前記コラムカ
バーの左右両側の空間部を略水平方向に横切るように、
繰り出されて前記下肢を拘束可能な可撓性を有した長尺
状の拘束材と、前記ステアリングコラムの周囲に収納さ
れ、作動時、前記拘束材の前方側に繰り出されて前記拘
束材を支持し、前記拘束材に緩衝作用を与えるクッショ
ン材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
【0006】前記クッション材は、膨張用ガスを流入さ
せて、収納部位から繰り出されるエアバッグから構成す
るとともに、該エアバッグを、前記拘束材の左右方向の
略中間部位と接続させて、前記拘束材の繰り出し手段と
兼用させることが望ましい。
【0007】また、前記拘束材の左右方向の少なくとも
一方の端部に、前記ボディに固定されて前記拘束材に張
力を生じさせる前記牽引手段を、連結させることが望ま
しい。
【0008】この場合、前記牽引手段の張力発揮時に、
前記クッション材に支持される前記拘束材の位置が、前
記拘束材の左右両端における前記ボディとの連結位置よ
り、後方側に配置されるように設定することが望まし
い。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る下肢保護装置では、作動
時、拘束材が、繰り出し手段により、コラムカバーの下
面側を左右方向に跨ぐとともに、コラムカバーの左右両
側の空間部を略水平方向に横切るように、収納部位から
繰り出されて、拘束材の前方側に繰り出されたクッショ
ン材に支持されることとなる。
【0010】そのため、運転者の下肢が前方移動して
も、クッション材によって緩衝作用を与えられた拘束材
に拘束されることとなって、運転者の下肢を、衝撃を与
えることなく拘束できて、的確に保護することができ
る。
【0011】そして、拘束材は、運転者の下肢を拘束可
能な可撓性を有した長尺状の紐材や帯材等で構成できる
ことから、所定の収納部位に収納させても、スペースを
大きくとることを抑えることができる。また、クッショ
ン材も、直接、運転者の下肢を拘束するのではなく、単
に、拘束材に緩衝作用を与えることができれば良いこと
から、極力、収納時や作動完了時のスペースを小さく抑
えることが可能となる。
【0012】したがって、本発明に係る下肢保護装置で
は、占有スペースを極力小さくして、的確に運転者の下
肢を保護することができる。
【0013】そして、請求項2に記載したように、クッ
ション材を、膨張用ガスを流入させて、収納部位から繰
り出されるエアバッグから構成するとともに、そのエア
バッグを、拘束材の左右方向の略中間部位と接続させ
て、拘束材の繰り出し手段と兼用させれば、拘束材の繰
り出し手段とクッション材とをエアバッグで兼用でき
て、装置の部品点数を低減できるとともに、装置を簡素
化することができる。さらに、拘束材の緩衝作用も、ば
ねやダンパ等を使用する場合に比べて、エアバッグであ
ることから、向上させることができる。
【0014】また、請求項3に記載したように、拘束材
の左右方向の少なくとも一方の端部に、ボディに固定さ
れて拘束材に張力を生じさせる牽引手段を、連結させる
構成とすれば、作動完了時に、牽引手段によって、拘束
材を弛むことなく直線状に張ることができて、拘束材の
配置位置を安定させることができる。
【0015】この場合、請求項4に記載したように、牽
引手段の張力発揮時に、クッション材に支持される拘束
材の位置を、拘束材の左右両端におけるボディとの連結
位置より、後方側に配置されるように、設定しておけ
ば、作動完了時の拘束材を、上方から見て、クッション
材で支持された部位を後部側に配置させ、左右両端のボ
ディとの連結部位を前部側に配置させた山形状に配設さ
せることができる。そのため、運転者の膝を含めた下肢
が前方移動して拘束材に干渉した際、運転者の左右の下
肢を、それぞれ、拘束材の山形状の斜辺部位で滑らすよ
うに、左右両側に逃がすことができて、運転者の下肢に
対する拘束材の押圧力を一層緩和させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】第1実施形態の下肢保護装置M1は、図1
〜4に示すように、コラムカバー8の下面8a側の下方
に、折り畳まれて収納されるクッション材としてのエア
バッグ21と、ステアリングコラム3の車両後方側を左
右方向に跨いで、左右方向の両端部31a・31bを、
ステアリングコラム3から左右の略水平方向に離れたボ
ディ17に連結させている可撓性を有した帯状の拘束材
31と、を備えて構成されている。さらに、第1実施形
態の下肢保護装置M1は、折り畳まれて収納されたエア
バッグ28に膨張用ガスを供給して、エアバッグ28を
展開膨張させるインフレーター23と、折り畳まれたエ
アバッグ28とインフレーター23とを収納するケース
21と、拘束材31に張力を生じさせる牽引手段として
のプリテンショナー33と、を備えて構成されている。
【0018】なお、コラムカバー8は、略四角筒形状の
合成樹脂製として、ステアリングホイール1の下方のス
テアリングコラム3を覆うように、ステアリングコラム
3の軸方向に沿って、配設されている。そして、コラム
カバー8は、その下面8a側の上端8bを車両後方側に
配置させ、下面8a側の下端8cを車両前方側に配置さ
せるように、後上がりに傾斜して配設されている。さら
に、コラムカバー8の下面8aは、略長方形形状とし、
車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
【0019】ステアリングコラム3は、ステアリングホ
イール1に連結されるメインシャフト4と、メインシャ
フト4の周囲を覆うコラムチューブ5と、を備えて構成
されている。
【0020】エアバッグ28は、可撓性を有したポリエ
ステルやポリアミド等の織布から形成されて、展開膨張
完了時の形状を、コラムカバー8の下面8a側を覆い可
能な袋形状としている。エアバッグ28には、インフレ
ーター23やケース21ごと、ブラケット6に保持され
るように、前端側(下端側)の上部に、インフレーター
21の後述する各ボルト25bを挿通させる挿通孔28
aが形成されている。また、展開膨張完了時のエアバッ
グ28の後端側(上端側)における後面側には、拘束材
31を左右方向に移動可能に支持できるように、エアバ
ッグ28と同様な素材からなる可撓性を有した規制布2
9を結合させて、拘束材31を略水平方向に挿通可能な
ループ部28bが、形成されている。
【0021】ケース21は、板金製として、略四角筒形
状の周壁部21aと、周壁部21aの底部を塞ぐ略長方
形形状の底壁部21bと、を備えて構成され、ステアリ
ングコラム3におけるコラムチューブ5の移動しない部
位に、ブラケット6を利用して、連結固定されている。
ケース21は、収納したエアバッグ28がケース21か
ら突出する際に、エアバッグ28がコラムカバー8の下
面8aに沿って突出するように、周壁部21aの軸方向
をコラムカバー下面8aに沿うように(ステアリングコ
ラム3の軸方向に沿うように)、配設させている。
【0022】インフレーター23は、電気信号を入力さ
せて膨張用ガスを吐出可能に構成されたシリンダタイプ
の本体24と、複数のブラケット部25と、を備えて構
成されている。本体24は、膨張用ガスを吐出させるガ
ス吐出口24aを備えて、軸方向を車両左右方向に配置
させて配設されている。さらに、本体24は、実施形態
の場合、ステアリングホイール1に搭載された図示しな
いエアバッグ装置を作動させる制御装置からの電気信号
を、ステアリングホイール用エアバッグ装置と同時に入
力させて、作動されることとなる。ブラケット部25
は、縮径させるように塑性変形させて、本体24を挟持
可能な板金製の保持環25aと、保持環25aから突出
するボルト25bと、から構成されている。インフレー
ター23は、本体24にブラケット部25を組み付け
て、エアバッグ28に包まれた状態で、エアバッグ28
の各挿通孔28aから突出するボルト25bを、ケース
21に挿通させ、ブラケット6にナット26止めするこ
とにより、ケース21とともに、ブラケット6に取付固
定されている。
【0023】そして、折り畳まれてケース21内に収納
されたエアバッグ28は、コラムカバー8の周囲を覆う
インストルメントパネル(以下、インパネと略す)10
の下部側におけるロアパネル12の内部に収納されてい
る。ロアパネル12のコラムカバー下面8a側は、コラ
ムカバー下面8a周縁との間に隙間S0を空けて、略半
割四角筒形状の周縁部13が配置され、その周縁部13
内をエアバッグ28の収納部位としている。さらに、そ
の周縁部13の車両前方側の内部には、折り畳まれて収
納されたエアバッグ28の後方側を覆うように、平板状
の扉部14が配設されている。扉部14の下縁側におけ
るロアパネル12との境界部位には、インテグラルヒン
ジからなるヒンジ部15が配設されている。
【0024】この扉部14は、エアバッグ28の展開膨
張時に、エアバッグ28に押されて、ヒンジ部15を回
転中心として、上縁14a側を車両後方側に回転させ
て、開くこととなる。
【0025】なお、コラムカバー8の上面側は、インパ
ネ10のアッパパネル11が覆っている。
【0026】拘束材31は、可撓性を有したポリエステ
ルやポリアミド等の織布から帯状に形成され、左右方向
の略中間位置の部位31cをエアバッグ28のループ部
28bに挿通させて、エアバッグ28と接続させるとと
もに、左右方向の両端部31a・31bを、コラムカバ
ー8の左右両側の空間部AL・ARを隔てて、コラムカ
バー8と車両の略左右方向の略水平方向で対向する位置
のボディ17側の連結部位18・19に、連結させてい
る。なお、実施形態の場合、左端部31aは、牽引部材
としてのプリテンショナー33を介在させて、ボディ1
7側の連結部位18に連結されている。
【0027】この拘束材31は、収納時には、中間部位
31cを、エアバッグ28のループ部28bに挿通させ
て、コラムカバー8の下方におけるインパネ10のロア
パネル12内に収納させ、さらに、その中間部位31c
から左右両端部31a・31bまで延びる部位も、ロア
パネル12内に収納させている。そして、拘束材31の
クッション材と繰り出し手段とを兼用したエアバッグ2
8の展開膨張時、拘束材31は、コラムカバー8の左右
両側におけるアッパパネル11とロアパネル12との隙
間SL・SRや、コラムカバー8とロアパネル12との
隙間S0から、コラムカバー8の左右両側の空間部AL
・ARやコラムカバー下面8a側の車両後方側に繰り出
されることとなる。
【0028】プリテンショナー33は、クラッチ機構を
有したガス発生器を利用して、即座に拘束材31を牽引
できるものであり、エアバッグ28に支持された拘束材
31が、エアバッグ28に支持された中間部位31cか
ら、左右両端部31a・31bまでを、それぞれ、緩ま
ない程度の張力を発揮して、直線状にできるように、配
設されている。プリテンショナー33の作動は、インフ
レーター23と同様に、ステアリングホイール1に搭載
された図示しないエアバッグ装置を作動させる制御装置
からの電気信号を、ステアリングホイール用エアバッグ
装置と同時に入力させて、作動されることとなる。
【0029】なお、プリテンショナー33としては、拘
束材31を即座に牽引できれば、電動モータ・ばねの復
元力・電磁ソレノイド等を利用したものを使用しても良
い。
【0030】また、拘束材31の両端部31a・31b
におけるボディ17側の連結部位118・19に対する
連結位置は、展開膨張を完了させたエアバッグ28に支
持された状態の中間部位31cより、上方から見て、車
両前方側に位置するように、設定されている。すなわ
ち、下肢保護装置M1の作動完了時の拘束材31が、上
方から見て、中間部位31cを車両後方側に位置させ
て、両端部31a・31bを車両前方側に位置させた山
形状となるように、連結部位18・19の配置位置が設
定されている。
【0031】第1実施形態の下肢保護装置M1の車両へ
の搭載について説明すると、まず、ループ部28bに拘
束材31を挿通させてインフレーター23を内蔵した状
態で、エアバッグ28を折り畳む。なお、インフレータ
ー23の各ボルト25bは、エアバッグ28の挿通孔2
8aから突出させておく。また、インフレーター本体2
4から延びる作動信号入力用の図示しないリード線は、
エアバッグ28の所定の図示しない挿通孔から出してお
く。
【0032】そして、エアバッグ28の折り畳み後、破
断可能な図示しないラッピングフィルムでくるみ、各ボ
ルト25bを、ラッピングフィルムを経て、かつ、ケー
ス21から突出させ、突出した各ボルト25bに薄板状
の図示しないスプリングナットを組み付けて、折り畳ん
だエアバッグ28とインフレーター23とをケース21
内に収納させておく。
【0033】なお、エアバッグ28の折り畳みは、後端
側を前端側に接近させるように、後端側をエアバッグ2
8の内部側に折り込むカクタス折りで折り畳んでおく。
このカクタス折りでは、拘束材31を接続させていて
も、拘束材31を大きく捩ることなくエアバッグ28を
折り畳むことができ、さらに、素早く、エアバッグ31
をロアカバー下面8aに沿わせて突出させることができ
る。勿論、この点を考慮しなければ、エアバッグ28
を、ロール巻きするようにロール折りしたり、蛇腹折り
等によって、折り畳んでも良い。
【0034】また、インフレーター本体24から延びる
図示しないリード線は、ラッピングフィルムから出すと
ともに、ケース21の図示しない挿通孔から出しておく
・さらも拘束材31の両端部31a・31bもラッピン
グフィルムから出しておくとともに、拘束材31の端部
31aに、プリテンショナー33を接続させておく。
【0035】そして、エアバッグ28等を収納したケー
ス21から突出した各ボルト25bを、ナット26を利
用してブラケット6に固定し、また、プリテンショナー
33と拘束材端部31bとをボディ17の所定の連結部
位18・19に連結固定し、インフレーター23とプリ
テンショナー33とから延びる図示しないリード線を制
御回路に結線して、インパネ10を車両に装着すれば、
下肢保護装置M1を車両に搭載することができる。
【0036】車両への下肢保護装置M1の搭載後、イン
フレーター本体24とプリテンショナー33とに所定の
電気信号が入力されれば、インフレーター本体24のガ
ス吐出口24aから膨張用ガスが吐出され、エアバッグ
28が、膨張して、図示しないラッピングフィルムを破
断するとともにロアパネル12の扉部14を押し開い
て、コラムカバー下面8aに沿って車両後方側へ展開
し、また、プリテンショナー33が、拘束材31を牽引
することとなる。
【0037】そして、下肢保護装置M1の作動時、拘束
材31は、繰り出し手段としてのエアバッグ31がコラ
ムカバー下面8aに沿って後方側に突出することによっ
て、ロアパネル12内から繰り出されて、図3・4に示
すように、コラムカバー8の下面8a側を左右方向に跨
ぐとともに、コラムカバー8の左右両側の空間部AL・
ARを略水平方向に横切るように、収納部位から繰り出
されて、拘束材31の車両前方側に繰り出されてコラム
カバー下面8aに当接しているクッション材としてのエ
アバッグ28に、支持されることとなる。
【0038】この時、運転者の膝Kを含めた下肢Lが前
方移動しても、拘束材31に拘束され、拘束材31が、
クッション材としてのエアバッグ28によって緩衝作用
を与えられていることから、運転者の下肢Lを、衝撃を
与えることなく拘束できて、的確に保護することができ
る。
【0039】そして、拘束材31は、運転者の下肢Lを
拘束可能な可撓性を有した長尺状の帯材等で構成されて
いるため、所定の収納部位であるロアパネル12内に収
納させても、スペースを大きくとることを抑えることが
できる。また、クッション材としてのエアバッグ28
も、直接、運転者の下肢Lを拘束するのではなく、単
に、拘束材31に緩衝作用を与えることができれば良い
ことから、極力、収納時や作動完了時のスペースを小さ
く抑えることが可能となる。
【0040】したがって、第1実施形態の下肢保護装置
M1では、占有スペースを極力小さくして、的確に運転
者の下肢Lを保護することができる。
【0041】そして、第1実施形態では、クッション材
を、膨張用ガスを流入させて、収納部位(コラムカバー
下面8aの下方のロアパネル周縁部13)から繰り出さ
れるエアバッグ28から構成するとともに、そのエアバ
ッグ28を、拘束材31の左右方向の略中間部位31c
と接続させて、拘束材31の繰り出し手段と兼用させて
いる。そのため、装置M1の部品点数を低減できるとと
もに、装置M1を簡素化することができる。さらに、拘
束材31の緩衝作用も、ばねやダンパ等を使用する場合
に比べて、エアバッグ28であることから、向上させる
ことができる。これらの点を考慮しなければ、ばねやダ
ンパを使用したクッション材兼用の繰り出し手段を利用
したり、あるいは、ばねやダンパを使用したクッション
材と、電動モータ・ばね・電磁ソレノイド等を使用した
繰り出し手段と、を利用しても良い。
【0042】また、第1実施形態では、拘束材31の左
右方向の少なくとも一方の端部31aに、ボディ17に
固定されて拘束材31に張力を生じさせる牽引手段とし
てのプリテンショナー33を、連結させている。そのた
め、作動完了時に、プリテンショナー33によって、拘
束材31を弛むことなく直線状に張ることができて、拘
束材31の配置位置を安定させることができる。
【0043】さらに、第1実施形態の場合、プリテンシ
ョナー33の張力発揮時に、エアバッグ28に支持され
る拘束材31の位置31cに関して、拘束部材31の支
持部位(中間部位)31cが、拘束材31の左右両端に
おけるボディ17との連結位置18・19より、車両後
方側に配置されるように、設定されている。すなわち、
作動完了時の拘束材31が、図3に示すように、上方か
ら見て、エアバッグ28で支持された部位31cを車両
後部側に配置させ、左右両端部31a・32bのボディ
17との連結部位18・19を車両前部側に配置させた
山形状に配設させている。そのため、運転者の膝Kを含
めた下肢L(LL・LR)が前方移動して拘束材31に
干渉した際、運転者の左右の下肢LL・LRを、それぞ
れ、拘束材31の山形状の斜辺部位31d・31eで滑
らすように、左右両側に逃がすことができて、運転者の
下肢LL・LRに対する拘束材31の押圧力を一層緩和
させることができる。
【0044】なお、第1実施形態では、拘束材31の一
方の端部31aに牽引部材といてのプリテンショナー3
3を連結させた場合を示したが、端部31b側だけに、
あるいは、両端部31a・31bに、牽引部材としての
プリテンショナー33を連結させても良い。
【0045】また、第1実施形態では、エアバッグ28
にループ部28aを設けて、拘束材31を移動可能にエ
アバッグ28に接続させる場合を示した。しかし、拘束
材31がプリテンショナー33等の牽引部材によって直
線状に牽引された際におけるエアバッグ28に支持され
る中間部位31cを、予め、エアバッグ28に、縫合や
接着等を利用して、接続させておいても良い。
【0046】さらに、運転者の下肢LL・LRを左右方
向に積極的に逃がす作用・効果を考慮しなければ、図5
・6に示す第2実施形態の下肢保護装置M2のように、
プリテンショナー33等の牽引部材を設けることなく、
拘束材31の両端部31a・31bを、直接、ボディ1
7の連結部位18・19に連結固定させても良い。
【0047】この第2実施形態の下肢保護装置M2で
は、プリテンショナー33が配設されていないだけで、
他の部材は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態
と同一符号を付して、それらの説明は省略する。また、
拘束材31は、左右方向の中間部位31cがエアバッグ
28の展開膨張完了時の後端側先端面に、縫合や接着等
を利用して、接続され、第1実施形態と同様に、ロアパ
ネル12内に収納されている。
【0048】この下肢保護装置M2では、作動時、拘束
材31が、コラムカバー下面8aに沿って展開膨張する
エアバッグ28により、隙間SO・SL・SRを経て、
ロアパネル12内から繰り出される。すなわち、拘束材
31は、コラムカバー8の下面8c側を左右方向に跨ぐ
とともに、若干緩んだ状態で湾曲しつつ、コラムカバー
8の左右両側の空間部AL・ARを略水平方向に横切る
ように、繰り出されて、また、コラムカバー下面8aに
支持されたエアバッグ28に、中間部位31cの前面側
が支持されることとなる。
【0049】そのため、運転者の下肢LL・LRが前方
移動しても、クッション材としてのエアバッグ28によ
って緩衝作用を与えられた拘束材31に拘束されること
となって、運転者の下肢LL・LRを、衝撃を与えるこ
となく拘束できて、的確に保護することができ、第1実
施形態と略同様な作用・効果を得ることができる。
【0050】さらに、図7・8に示す第3実施形態の下
肢保護装置M3のように構成しても良い。この下肢保護
装置M3では、拘束材31Aが、内部に、膨張用ガスを
流入可能な袋状に形成され、拘束材31A自体にも緩衝
作用を奏するように構成したものである。この拘束材3
1Aの端部31bは、拘束材31A内に膨張用ガスを供
給可能なインフレーター35を接続させて、ボディ17
の連結部位19に連結固定されている。
【0051】第3実施形態の下肢保護装置M3は、拘束
材31Aが、袋状として、内部に膨張用ガスを流入可能
にインフレーター35と接続させている点が相違するだ
けであり、他の部材は、第2実施形態と同様であり、第
2実施形態と同一符号を付して、それらの説明を省略す
る。また、拘束材31Aは、左右方向の中間部位31c
がエアバッグ28の展開膨張完了時の後端側先端面に、
縫合や接着等を利用して、接続され、第1・2実施形態
と同様に、ロアパネル12内に収納されている。
【0052】この下肢保護装置M3では、作動時、拘束
材31Aが、コラムカバー下面8aに沿って展開膨張す
るエアバッグ28により、隙間SO・SL・SRを経
て、ロアパネル12内から繰り出されるとともに、イン
フレーター35の作動によって内部に膨張用ガスを流入
させることとなる。そして、拘束材31Aは、コラムカ
バー8の下面8c側を左右方向に跨ぐとともに、コラム
カバー8の左右両側の空間部AL・ARを略水平方向に
横切るように、繰り出され、また、膨張した状態で、コ
ラムカバー下面8aに支持されたエアバッグ28に、中
間部位31cの前面側が支持されることることとなる。
【0053】そのため、運転者の下肢LL・LRが前方
移動しても、膨らんで緩衝作用を奏する拘束材31Aに
拘束され、さらに、拘束材31A自体が、緩衝作用を与
えるクッション材としてのエアバッグ28によって支持
されていることから、運転者の下肢LL・LRを、衝撃
を与えることなく、一層的確に保護することができる。
【0054】なお、第3実施形態では、拘束材31A内
に膨張用ガスを供給するインフレーター35を、拘束材
31Aの端部31bに接続させた場合を示したが、端部
31a側に接続させても良く、さらに、拘束材31Aを
エアバッグ28と一体的な袋状に形成して、エアバッグ
28を展開膨張させる膨張ガスを流入させて膨張可能に
構成し、エアバッグ28の展開膨張用のインフレーター
23によって、膨張させるように構成しても良い。
【0055】また、第1〜3実施形態では、拘束材31
・31Aとして、帯状のものを例示したが、紐状のもの
を使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の下肢保護装置の作動前
の使用状態を示すもので、ステアリングホイールを省略
した概略正面図である。
【図2】同実施形態の作動前の使用状態を示す車両前後
方向の概略断面図である。
【図3】同実施形態の作動時の状態を示す概略部分正面
図である。
【図4】同実施形態の作動時の状態を示す車両前後方向
の概略断面図である。
【図5】第2実施形態の下肢保護装置の作動前の使用状
態を示すもので、ステアリングホイールを省略した概略
正面図である。
【図6】同実施形態の作動時の状態を示す概略部分正面
図である。
【図7】第3実施形態の下肢保護装置の作動前の使用状
態を示すもので、ステアリングホイールを省略した概略
正面図である。
【図8】同実施形態の作動前時の状態を示す概略部分正
面図である。
【符号の説明】
3…ステアリングコラム、 8…コラムカバー、 8a…下面、 17…ボディ、 18・19…連結部位、 28…(クッション材・繰り出し手段)エアバッグ、 31・31A…拘束材、 31a・31b…端部、 31c…中間部位、 33…(牽引部材)プリテンショナー、 AL・AR…空間部、 L・LL・LR…下肢、 M1・M2・M3…下肢保護装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方移動する運転者の下肢を拘束して、
    該下肢を保護する下肢保護装置であって、 ステアリングコラムを左右方向に跨ぐとともに、左右両
    端をボディに連結させて収納され、作動時、繰り出し手
    段によって、コラムカバーの下面側を左右方向に跨ぐと
    ともに、前記コラムカバーの左右両側の空間部を略水平
    方向に横切るように、繰り出されて前記下肢を拘束可能
    な可撓性を有した長尺状の拘束材と、 前記ステアリングコラムの周囲に収納され、作動時、前
    記拘束材の前方側に繰り出されて前記拘束材を支持し、
    前記拘束材に緩衝作用を与えるクッション材と、 を備えて構成されていることを特徴とする下肢保護装
    置。
  2. 【請求項2】 前記クッション材が、膨張用ガスを流入
    させて、収納部位から繰り出されるエアバッグから構成
    されるとともに、該エアバッグが、前記拘束材の左右方
    向の略中間部位と接続されて、前記拘束材の繰り出し手
    段を兼用していることを特徴とする請求項1に記載の下
    肢保護装置。
  3. 【請求項3】 前記拘束材の左右方向の少なくとも一方
    の端部が、前記ボディに固定されて前記拘束材に張力を
    生じさせる前記牽引手段と、連結されていることを特徴
    とする請求項1若しくは請求項2に記載の下肢保護装
    置。
  4. 【請求項4】 前記牽引手段の張力発揮時に、前記クッ
    ション材に支持される前記拘束材の位置が、前記拘束材
    の左右両端における前記ボディとの連結位置より、後方
    側に配置されるように設定されていることを特徴とする
    請求項3に記載の下肢保護装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023612A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Toyota Motor Corp コラム付けニーエアバッグ装置
US8060281B2 (en) 2008-08-04 2011-11-15 Honda Motor Co., Ltd. Active lower extremity crash protection system

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