JP2009022726A - 根管から歯根膜腔に伸びた側枝を検出する側枝検出装置 - Google Patents

根管から歯根膜腔に伸びた側枝を検出する側枝検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】歯科における診断や治療時において、根管から歯根膜腔に伸びた側枝を検出するために使用される側枝検出装置を得る。
【解決手段】根管内に挿入される測定電極10、口腔内表面に配置される口腔電極11、測定電極10及び口腔電極11の内の1つに、複数種類の測定用信号Pnを順次切替えて印加する電源1、電源1からの各測定用信号Pnに基いて、測定電極10と口腔電極11間で順次検出される複数の測定データに基いて、根管から歯根膜腔に伸びる側枝の有無を示す表示用データを出力するデータ処理部12、データ処理部12から出力される該表示用データを表示する表示部7、該表示部7は、測定電極10が根管内に挿入されるに従って変化する該表示用データの推移の波形により該側枝の有無を表示する、を備えることにより側枝検出装置を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科における診断や治療時において、根管から歯内に伸びた側枝を検出するために使用される側枝検出装置に関する。
術者が歯の治療を行うとき、根管内の歯髄或いは羅患象牙質を除去することが必要な場合が生じる。
図18に歯の断面図を示している。図18において、aは歯、bは根管、cは根尖孔、dは歯肉、eは根管から歯根膜腔に伸びた側枝、fは歯槽骨、gは歯の測定基準点、hは歯根膜腔である。術者は歯の測定基準点gから根尖孔cまでの距離を測定した後、その距離に相当する分の根管内の歯髄等(神経あるいは細菌感染した羅漢象牙質や根管内異物)を除去する。歯の測定基準点から根尖までの距離測定のために、根尖位置検出装置が用いられる。根尖位置検出装置は、口腔内に口腔電極を配置し、根管内に測定電極を挿入し、測定電極と口腔電極との間に交流信号を与えて、測定電極が根尖位置に達したときに測定される信号の値(電気的特性値)に応じて根尖位置を検出する。
術者は、表示部の指針が所定の位置を示すことを監視することにより、測定電極が根尖に達したときを知ることができる。
一方、根管治療を行う際に、診療過程において術者が根管治療を施しても患者の痛みが治まらない時がしばしばある。病巣が根尖だけでなく、根側に有る場合は、側枝eを意識して治療を行わなければ症状の改善が期待できないケースがある。
根管から歯根膜腔にに伸びる側枝を治療するためには、側枝の有無を検出し、さらには側枝の位置を検出することが必要であるが、この検出のためには従来複雑な作業が必要としていた。
すなわち、この作業としては、根管内にリーマやファイルを挿入し、リーマやファイルを上下方向に動かして側枝にリーマやフアイルがひっかかることを指感覚で判断する手法がある。しかし、これは、術者の技量に大きく左右され、側枝の場所によっては判別できない場合が多かった。
また、垂直加圧根管充填後に撮影するレントゲン写真で、側枝や根尖分岐が判断できることがあった。レントゲン撮影は、一方向だけの映像で、側枝は根管を中心に360度どの方向にでも存在する。つまり、レントゲン映像で側枝が確認できる方向は、レントゲン照射角に対してほぼ直角方向に存在する側枝については撮影が可能だが、他の角度だと側枝が他の画像と重なって検出できなかった。
側枝を見つけるには、術者が長年積み重ねた技量により側枝位置を予測し、レントゲン映像において予測した位置付近の画像を見て判断していた。
このように、従来の検出手法では、ほとんどの場合側枝の存在を発見するのは困難であつた。
本願発明の1つの実施形態において、根管から歯根膜腔に延びる側枝(以下、「側枝」という)の有無を検出することを目的とする。
さらに、本願発明の他の実施形態において、側枝の有無と側枝の位置を検出することを目的とする。
さらに、本願発明の他の実施形態において、側枝の方向を検出することを目的とする。
本願発明の第1の観点に従って、側枝検出装置が提供される。側枝検出装置は、下記を具備する。根管内に挿入される測定電極10、口腔内表面に配置される口腔電極11、測定電極10及び口腔電極11の内の1つに、複数種類の測定用信号Pnを順次切替えて印加する電源1、電源1からの各測定用信号Pnに基いて、測定電極10と口腔電極11間で順次検出される複数の測定データに基いて側枝の有無を示す表示用データを出力するデータ処理部12、データ処理部12から出力される該表示用データを表示する表示部7、該表示部7は、測定電極10が根管内に挿入されるに従って変化する該表示用データの推移の波形により側枝の有無を表示する。
第1の観点に従って提供される側枝検出装置は、さらに、(a)-(e)のいずれか1つ或いは組み合わせて具備することができる。
(a)電源1が測定電極10及び口腔電極11の内の1つに印加する測定用信号は二つの周波数の測定用信号Pnであり、及びデータ処理部12が出力する表示用データは、二つの周波数の測定用信号に基いて順次検出される二つの測定データの相対値を含むデータ。
(b)二つの測定データの差及び比の内の1つである相対値を含むデータ。
(c)側枝の有無の示す表示用データの推移の波形の高低変化を拡大して表示する表示部7。
(d)測定用信号として二つの周波数の信号を使用する根尖位置検出装置に組み込まれているデータ処理部12。
(e)前記相対値とともに、二つの測定データの内の少なくとも1つを併せて表示する表示部7。
本願発明の第2の観点に従って側枝及び根尖検出装置が提供される。該側枝及び根尖検出装置は下記を具備する。根管内に挿入される測定電極10、口腔内表面に配置される口腔電極11、測定電極10及び口腔電極11の内の1つに、複数種類の測定用信号Pnを印加する電源1、根尖位置モデルデータを記憶するための記憶部9、根尖位置モデルデータは複数のモデル歯データグループを有している、各モデル歯データグループの各々は、測定電極10の先端がモデル歯24’の根尖位置23に配置された状態における、複数種類の測定用信号Pnの各々に対する、測定電極10と口腔電極11間の電気的特性値から構成される、該モデル歯24’は各モデル歯データグループ毎に異なる、根尖位置検査機構12d、ここにおいて、根尖位置検査機構12dは、測定電極10が根管内を根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、各測定用信号Pnに基いた測定電極10と口腔電極11との間の複数の電気的特性値を順次検出し、上記順次検出した複数の電気的特性値の測定データ(In、Vn、Vdc)から被検査歯データグループを形成し、被検査歯データグループを、記憶部12dに記憶された複数のモデル歯データグループと比較し、被検査歯データグループと所定の関係にあるモデル歯データグループを検知して、根尖位置を表示するための表示用データを出力する、側枝検出機構12c、ここにおいて、側枝検出機構12cは、測定電極10が根管内を根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、各測定用信号Pnに基いた測定電極10と口腔電極11との間の複数の測定データを順次検出し、上記順次検出した複数の測定データから側枝の有無を示すための表示用データを出力する、データ処理部12、データ処理部12は、下記を備える、切替機構12a、切替機構12aは、制御部6の制御の下で、測定電極及び口腔電極の内の1つから出力される測定データを根尖位置データ検査機構12bと側枝検出機構12cのいずれかに切替えて入力させる、表示部7、表示部7は根尖位置検査機構12d及び側枝検出機構12cが出力した両表示用データを表示する。
本願発明の第2の観点に従って提供される側枝及び根尖位置検出装置は、さらに下記(f)-(n)のいずれか1つ或いは組み合わせて具備することができる。
(f)電源1が測定電極10及び口腔電極11の内の1つに印加する複数種類の測定用信号は二つの周波数の測定用信号Pnであり、側枝検出機構12cが出力する側枝の有無の示す表示用データは、二つの周波数の測定用信号に基いて順次検出される二つの測定データの相対値を含む。
(g)前記相対値は、二つの測定データの差及び比の内の1つである。
(h)表示部7は、側枝の有無の示す表示用データの推移の波形の高低変化を拡大して表示する。
(i)表示部7は、前記相対値とともに、二つの測定データの内の少なくとも1つを併せて表示する。
(j)根管内位置別モデルデータを記憶する第2の記憶部13、根管内位置別モデルデータは、複数のモデル歯位置データグループを具備し、各モデル歯位置データグループの各々は、測定電極10の先端がモデル歯24’の根管内の複数の所定位置の各々に配置された状態における、複数種類の測定用信号Pnの各々に対する、口腔電極11からの出力される測定データの対から構成される、各モデル歯位置データグループは、各モデル歯24’毎に異なる、検出部25、検出部25は、測定電極10の先端が被検査歯24の根管22の入り口から根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、複数の測定用信号Pnの各々に対する測定データを検出する、
データ処理部12はさらに下記を具備する、電極位置検出機構12e、電極位置検出機構12eは、検出部25が検出した複数の測定用信号Pnの各々に対する測定データから構成される被検査歯データグループを、第2の記憶部13に記憶された根管内位置別モデルデータ中の複数のモデル歯データグループと比較し、被検査歯データグループと所定の関係にあるモデル歯データグループが存在することを検知し、測定電極の位置を表
示する指示値として出力する、側枝検出機構に代えて採用される側枝及び側枝位置検出機構12f、側枝及び側枝位置検出機構12fは、電極位置検出機構12eが検出した測定電極の位置を表示する指示値に基いて、該指示値の推移の波形を表示するための表示用データを形成する、切替機構12a、切替機構12aは、制御部6の制御の下で、検出部25が検出した測定データを、根尖位置検出機構12d及び電極位置検出機構12eに切替えて入力する、表示部7、表示部7は根尖位置検出機構が出力した表示用データに加えて、さらに電極位置検出機構12eが出力した測定用電極の位置を表す指示値の推移の波形を表示するための表示用データを、選択的に或いは一括して表示する。
(k)電極位置検出機構12eが検出した測定電極の位置を表示する指示値を格納する第3の記憶部を有し、データ処理部は、第3の記憶部からの該表示データを受信し、該指示値の推移の波形が凸状を示すことを検出し、表示部に側枝が有ることの表示を行う。
(l)該側枝及び側枝位置検出機構12fは、さらに、電極位置検出機構12eが検出した測定電極の位置を表示する指示値を受信し、該指示値の推移の波形が凸状を示した際の測定電極の位置を、表示部に側枝の位置として表示する。
(m)表示部7が表示する指示値は、その推移の波形の高低変化が拡大して表示される。
(n)針状の導電性金属部10a、側枝方向を検出する際に、少なくとも根管内に挿入される導電性金属部の挿入部分における表面を被覆する絶縁膜10b、該絶縁膜は導電性金属部10aの挿入部分の先端部分の円周上の一方向において、導電性金属部の一部を露出させるための開口部10cを有している、導電性金属部の後端部に配置されたハンドル部10d、該ハンドル部には、該開口部の円周方向の位置を示すマーキング10eが配置されている。
図1に、本願発明の側枝検出装置100aの第1の実施形態が示されている。
図1において、1は電源であり、1つ或いは複数の異なる周波数の測定用信号Pnを出力する。第1の実施形態では、電源1は2つの周波数、例えば、500HZ及び2KHzの測定用信号Pnを出力する。2は信号切り替え部であり、制御部6の指示に従って、500HZ或いは2KHzの周波数を選択し或いは切替えて順次整合部3へ送る。3は整合部であり、測定電極10に送る測定用信号Pnを、安全な電圧に変換する。4は増幅部であり、被検査歯24の歯肉に配置した口腔電極11から得られる測定データ(測定電流In)を測定電流Vnに変換し増幅する。5は検波部であり、測定電流Vnを直流電圧Vdcに変換する。6は制御部であり、制御部6は側枝検出装置100aの各要素の制御をつかさどり、処理する。側枝検出装置中には必要に応じて、記憶部(図示していない)を配置することができる。7は表示部であり、制御部の指示に従い、直流電圧Vdcに基いた測定結果を表示し、或いは/及び警告音を発する。8は、側枝検出装置100aを自動化する場合、測定電極10を根尖23に向けて自動的に移動させるための駆動機構であり、インターフェイス回路を備えることができる。駆動機構は必要に応じて採用することができ、或いは不採用とすることができる。12は直流電圧Vdcに対して表示部7に送信する表示用データを作成するデータ処理部である。電源1から測定電極(例、リーマ)10に、例えば500Hz或いは5KHzの各周波数の測定用信号Pnを印加すると、測定電極10と口腔電極11間から各周波数毎の2種類の測定データ(測定電流In500HzとIn5kHz)が測定される。この2種類の測定データIn500HzとIn5kHzは、測定電極(リーマ)10を根管22内で根尖位置23に向かって挿入していく過程で、順次測定される。
測定電極10を根尖位置23に向けて挿入して行く際に得られる測定データInの推移の波形は、歯に側枝が有る場合と無い場合とでは、特有の変化を示すことを確認した。すなわち、測定データ(In,Vn,Vdc)は側枝の有無を示す表示用データとして表示部7に送られ、表示されることができる。
図2、図3の横軸は、測定電極10の先端の位置を示す。この位置は測定電極10の先端と根尖23の位置までの距離である。縦軸は500Hz及び2KHz等の周波数における測定データ(直流電圧Vdc500HzとVdc5kHz)の値を示している。
図2、図3及び図4には、測定電極10を根尖23に向けて移動させていき、該電極に500Hz、1KHz、2KHz、4KHz、8KHzの各周波数の測定用信号を印加した際の、測定データの推移(推移の波形)が示されている。
図2は、被検査歯に側枝が無く、根尖孔がある場合の、各周波数の測定データの推移の波形を示している。同じく、図3は、被検査歯に側枝が根尖から3mm付近の位置に有り、根尖孔がある場合の測定周波数別の各測定データの推移の波形を示している。図4は、被検査歯に側枝が有り、根尖孔が無い場合の、各周波数の測定データの推移の波形を示している。なお、被検査歯に側枝が無く、根尖孔も無い場合、測定電極10と口腔電極11間に電流が流れにくいために、測定データは得難い。
図3において、各測定周波数の測定データ(直流電圧Vdc)は、側枝の位置(3mm)付近において、周波数により程度の差があるものの、直線的な増加推移の波形から、比較的フラットな推移の波形に変化することが確認される。被検査歯に側枝が無い図2の測定データでは、このような変化は見られない。
図4は、側枝があるが、根尖孔がない被検査歯の測定データである。この測定データ(直流電圧Vdc)は、側枝の位置(3mm)付近において、増加からほぼフラットな推移の波形に変化している。
これら図に示された測定データの変化の理由は、図1において、測定電極10を根尖位置23に向けて根管22内に挿入していくときに、測定電極10と口腔電極11の間に流れる電流Inは、側枝がある位置までは、電極から、根尖と側枝を経由して流れる。すなわち、電極先端と側枝との間の距離に応じた電流が流れる。しかし、測定電極10が側枝の位置を過ぎると、導電性電極の本体表面と側枝までの距離は一定となり、側枝を経由する電流は、同距離に応じたほぼ一定の値となる、と考えられる。
図1に示される側枝検出装置おいて、オシロスコープのような表示部7に、測定データInの変化する推移の波形を表示させることができる。データ処理部12が出力する測定データIn(直流電圧Vdc)の推移の波形を、その縦軸方向の変化(高低変化)を拡大して表示するように処理することができる。この拡大表示により、特に図4に示された側枝があるが、根尖孔がない被検査歯の場合でも、術者は表示部7に示される測定値の推移の波形から、側枝の存在をより明確に把握することができる。このような拡大表示のための処理は、表示部でも実施することができる。
処理部12は、測定データInの変化を自動的に監視し、側枝があることを自動的に検出する機構を備えることも可能である。この自動的に検出する機構は、側枝を検出したことを音、振動或いは表示部での文字表示、色彩表示により術者に知らせることができる。
測定値の推移の波形の変化を自動的に監視する機構としては、測定中の測定データの推移の波形を監視し、その推移の波形の増加割合が減少したこと、或いはほぼフラットになったことを検知した場合、表示部にその旨を表示する機構とすることができる。この自動的に検出する機構については、後述する。
側枝検出装置100aには、必要に応じてさらに、測定電極10が根管22内に挿入されていくときの測定電極10の先端の位置を測定する測定電極の位置を測定する機構を備えることができる。この測定電極の位置を測定する機構によれば、側枝の有無だけではなく、側枝の位置までも測定し、表示することができる。
測定電極10を自動的に挿入する自動挿入装置を採用した場合の、根管内での測定電極10の先端の位置を測定する機構としては、該自動挿入装置に測定電極を自動挿入した距離を検出する仕組みを組み込むことができる。
図1に示された側枝検出装置は、根尖位置検出装置の中に組み込むことも可能である。この場合、図1に示された電源などの多くの回路要素を、根尖位置検出装置と共用することが可能である。
第2の実施態様が、図5に示されている。第2の実施態様の側枝検出装置100bは、図1の側枝検出装置に比して、各測定周波数に対応する複数の測定データIn500HzとIn2KHzに所定の処理を施して側枝の有無を示す表示用データを得る点で相違する。
第2の実施形態は第1の実施形態と同様に、測定電極10を被検査歯24の根管22内に挿入し、根尖23に向けて移動させる。この際、電源1から複数の周波数(例、500Hzと2kHz)の測定用信号Pn500HzとPn2KHzを切替えて測定電極10に順次印加する。この結果、測定電極10の先端が下降していく過程で、500Hzと2kHzの測定用信号Pn500HzとPn2KHzに対応する測定データIn500HzとIn2kHzが口腔電極11から順次出力される。これらIn500HzとIn2kHzのデータの推移(推移の波形)は、図6−7に示されている。データ処理部12は、各測定用信号Pn500HzとPn2KHzに対応した測定データIn2KHz及びIn500Hzに基いて変換した直流電圧Vdc2kHzとVdc500Hzとの相対値を求める。この相対値としては、両測定信号の差「Vdc2kHz−Vdc500Hz」や、比「Vdc2kHz/Vdc500Hz」などを採用することができる。相対値としては、測定データVdc2kHzとVdc500Hzを比較して、その変化点が明確なる値であればいずれの演算値も採用することができる。
図6を参照する。図6の横軸は測定電極10の先端から根尖位置までの距離を示し、縦軸はVdc2kHzとVdc500Hz比の相対値を示している。図7には、同じくVdc2kHzとVdc500Hzの「差」が示されている。これらの測定データは図2−4に示したデータの内、500Hzと2kHzの各測定用信号Pn500HzとPn2KHzに対応した測定データIn2kHzとIn500Hz或いはこれらを直流電圧値に変換したVdc2kHzとVdc500Hzを使用している。図6−7の推移の波形は、相対値をオシロスコープのようなデータの軌跡を表示する表示手段を使用して得ることができる。
図6に示された、根尖までの距離3mmの位置に側枝を有する被検査歯の比データ(‥◇‥及び‥△‥)は横軸3mm付近の位置で凸状を示している。しかし、側枝の無い被検査歯の比データ(‥×‥)は単調な増加カーブを示している。
従って、被検査歯の比データの推移の波形を観察し、この凸状の推移の波形を検出することにより、側枝を検出することができる。この検出により、図2−4に示されたいずれか1種類の周波数の測定用信号Pnに対する測定電流Inの推移の波形に比して、側枝の存在をより明確に確認すことができる。
図7に示された差のデータは、根尖までの距離3mmの位置に側枝を有する被検査歯の比データ(‥◇‥及び‥△‥)は横軸3mm付近の位置で凸状を示している。しかし、側枝の無い被検査歯の比データ(‥×‥)は単調な増加カーブを示している。
従って、被検査歯の差のデータの推移の波形を観察し、この凸状の推移の波形を検出することにより、側枝を検出することができる。この検出により、図2−4に示されたいずれか1種類の周波数の測定用信号Pnに対する測定電流Inの推移の波形に比して、側枝の存在をより明確に確認することができる。
第2の実施形態は、複数の周波数(例、500Hzと2kHz)の各測定用信号Pnに対応した測定電流In500HzとIn2kHzの相対値として、「差」或いは「比」を採用できることを説明したが、相対値はこれらに限らない。要すれば、側枝が存在することによる、測定電流Inの変化をより明確に検出できる相対値であれば、いずれの値でもよい。
図6に示した第2の実施形態において、測定電極10を側枝の無い歯の根管内に挿していき、途中で、誤操作により測定電極10を引き戻す動作を行う場合にも、その「差」或いは「比」のデータは、図6に類似した推移の波形を描いてしまう。
この誤操作においては、「差」或いは「比」求めるために使用した1つの周波数、例えば500Hzの測定用信号Pnに対する測定データIn500Hzは、誤操作の時点から下降する。しかし、誤操作がなければ、測定データIn500Hzは下降しない。
この現象を使用して、相対値のデータとともに、1つの周波数500Hzの測定用信号Pnに対する測定電流In500Hzの推移の波形をも表示部に表示することにより、誤操作を発見することが可能である。
すなわち、相対値の推移の波形が凸状を示した場合で、測定電流In500Hz或いはこれを変換した直流電圧Vdcの推移の波形が下降しない場合は、誤操作ではないと判断される。
一方、相対値の推移の波形が凸状を示した場合で、測定電流In500Hz或いはこれを変換した直流電圧Vdcの推移の波形も下降した場合、誤操作と判断される。
図5に示される側枝検出装置100bのデータ処理部12は、さらに、側枝の存在を示す凸状の変化を自動的に検出する機能を備えること、さらには、側枝を検出したことを音或いは表示部での文字表示等により術者に知らせることも可能である。特に、測定電極10の根管内への挿入を、自動的に行う自動挿入機構を採用する場合、この自動挿入機構に測定電極挿入量を計量する機構を設けることにより、側枝を検出した位置をも検出し、表示部7に表示することが可能となる。
図5に示された側枝検出装置は、根尖位置検出装置の中に組み込むことも可能である。この場合、図5に示された側枝測定装置の電源などの多くの回路要素を、根尖位置検出装置と共用することが可能である。
第3の実施形態は、本出願人の先の出願(国際公開公報WO2004/110298参照)の根尖位置検出装置に、側枝検出機構を組み込んだ根尖位置及び側枝検出装置100cである。
図8を参照して、被検査歯24の根管の根尖位置23を検出するための上記根尖位置検出装置に、本願発明の側枝検出機構を組み込んだ根尖及び側枝検出装置100cを説明する。この根尖及び側枝検出装置100cは下記構成を具備している。
根管内に挿入される測定電極10;
口腔内表面に配置される口腔電極11;
測定電極10及び口腔電極11の内の1つに、複数種類の測定用信号Pnを印加する電源1;
根尖位置モデルデータを記憶するための記憶部9、この根尖位置モデルデータは複数のモデル歯データグループを有している。各モデル歯データグループの各々は、測定電極10の先端がモデル歯24’の根尖位置23に配置された状態における、複数種類の測定用信号Pnの各々に対する、測定電極10と口腔電極11間の電気的特性値(電流値などの測定データ)から構成される。該モデル歯24’は各モデル歯データグループ毎に異なる;
データ処理部12、データ処理部12は、切換機構12a、根尖位置検出機構12d及び側枝検出機構12cとを備えている、
切替機構12aは、制御部6の制御の下で動作し、データ処理部12へ入力される測定データ(In、Vn、Vdc)を根尖位置検出機構12dと側枝検出機構12cのいずれかに入力させる。
切替機構12aが、根尖位置検出機構12dに切替えた状態で、複数種類の測定用信号Pnの各々が順次測定電極10及び口腔電極11の内の1つに印加され、測定電極10が根管内を根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、根尖位置検出機構12dは、各測定用信号Pnに基いた測定電極10と口腔電極11との間の複数の電気的特性値(In、Vn、或いはVdc)を順次検出する;
根尖位置検出機構12dは、上記順次検出した複数の電気的特性値(In、Vn、或いはVdc)から被検査歯データグループを構成する。根尖位置検出機構12dは、被検査歯データグループを、記憶部9に記憶された複数のモデル歯データグループと比較し、被検査歯データグループと所定の関係にあるモデル歯データグループを検知して、その検知結果を出力する;
表示部7、表示部7は根尖位置検出機構12dが出力した検知結果を表示する。
切替機構12aが、側枝検出機構12cに切替えた状態で、複数種類の測定用信号Pnの各々が順次測定電極10及び口腔電極11の内の1つに印加される、側枝検出機構12cは、測定電極10が根管内を根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、各測定用信号Pnに基いた測定電極10と口腔電極11との間の複数の電気的特性値(In、Vn或いはVdc)を順次検出する;
側枝検出機構12cは、上記順次検出した複数の電気的特性値(In、Vn或いはVdc)から側枝の有無を検知して、その検知結果を出力する。
図8に示された根尖位置検出機構12dが根尖位置を検出する動作(1)-(10)と、側枝検出機構12cが側枝の有無を検出する動作(11)-(16)を以下に説明する。
[根尖位置を検出するための動作]
(1)測定電極10の先端が根管22の根尖位置23に配置された状態における、測定電極10と口腔電極11間の電気的特性値であるする根尖位置モデルデータを記憶部9に記憶しておく。この根尖位置モデルデータは、測定電極10の先端が複数のモデル歯24’の根尖位置23’に位置した状態で、測定電極10に2種類の周波数の測定用信号(例、500Hz及び2KHzの)を印加して得た、両電極間に流れる2種類の測定データ(In、Vn又はVdc)である。根尖位置の検出をより確実にするために、より多くのモデル歯24’についての根尖位置モデルデータが記憶部9に記憶されることが好ましい。
(2)被検査歯24の口腔に口腔電極11を接触させ、測定電極10を該被検査歯24の根管内の歯の測定開始基準点に位置させる。
(3)測定電極10を根尖位置23に向けて移動させつつ、測定電極10に電源1から500Hz及び2KHzの2種類の周波数の測定用信号Pn500HzとPn2KHzを順次供給する。
或いは、測定電極10を根尖位置23に向けて移動させる前から、両電極間に電源1から2種類の測定用信号Pn500HzとPn2KHzの供給を開始することもできる。
(4)信号切換え部2は、電源1からの2種類の測定用信号Pn500HzとPn2KHzの各々が交互にかつ順次測定電極10と口腔電極11間に供給されるように、各測定用信号Pn500HzとPn2KHzが供給されるタイミングを調整する。
(5)信号切換え部2から、測定電極10と口腔電極11間に順次供給された2種類の測定用信号Pn500HzとPn2KHzに基いて測定された、両電極間の2種類の測定データ(ここでは、In500HzとIn2KHz)が口腔電極11から出力される。
(6)これら2種類の測定データIn500HzとIn2KHzの各々は、電圧値に変換され、増幅部4において増幅される(Vn500HzとVn2KHz)。
(7)増幅された2種類の電圧値Vn500HzとVn2KHzの各々は、変換部5において直流電圧値Vdc500HzとVdc2KHzに変換される。
(8)データ処理部12の根尖位置検出機構12bは、変換部5から順次出力された2種類の直流電圧値Vdc500HzとVdc2KHzからなる被検査歯データグループを、記憶部9dに記憶された複数のモデル歯データグループと比較する。
この比較により、2種類の直流電圧値Vdc500HzとVdc2KHzからなる被検査歯がデータグループが、複数のモデル歯データグループ中のいずれかと所定の関係にある(例、一致)か、否かを検査する。
(9)データ処理部12の根尖位置検出機構12bの検査結果は、表示部7に送られ、そこに表示される。
(10)「一致」の表示は、測定電極10の先端が根尖に位置したことを意味するので、そのときの測定電極10が根管の入り口から移動した距離から、根尖位置を求めることができる。
[側枝を検出するための動作]
(11)その切替手段12aにより、データ処理部12中に入力される測定データIn500HzとIn5kHz(Vdc)は側枝検出機構12cに入力される。
(12)上記(1)-(5)により、測定電極10を根尖位置23に向けて移動させつつ、口腔電極11から2種類の周波数(500Hzと2KHz)に係る測定データIn500HzとIn2KHzを得て、増幅部4、変換部5により直流電圧値Vdc500HzとVdc2KHzを得る。
(13)この測定データ(直流電圧Vdc500HzとVdc2KHz)の推移の波形は、図2(側枝が無い場合)及び図3、4(側枝が有る場合)の500Hzと2KHzの推移の波形と同様である。
(14)測定電極10を根尖位置23に向かって移動させつつ、500Hzと2KHzの2種類の周波数の測定用信号Pn500HzとPn2KHzを測定電極10に印加することにより、移動過程中、2種類の測定デー(直流電圧Vdc500HzとVdc2KHz)の対が、順次、側枝検出機構12cに入力される。
(15)側枝検出機構12cは、測定電極10が根尖位置に向かって移動する過程で得られた2種類の測定データ(直流電圧Vdc500HzとVdc2KHz)の各推移の波形や、この測定データの相対値(例、差或いは比)の変化を表示部に表示することができる。
術者はこの推移の波形を観察して、図2−4に示した推移の波形を観察或いは自動検出することにより側枝の有無を検出することができる。この検出を自動化することもできる。
側枝検出機構12cは、側枝の有無を検出できる特性値であれば、いずれのデータ(電圧値、電流値、インピーダンス値など)も採用することができる。
(16)図8に示される装置の側枝検出機構12cが、検出した測定データ(直流電圧Vdc500HzやVdc2KHz)の各推移の波形を表示部7に表示する態様として、表示推移の波形の縦軸方向のスケールを拡大するように処理することができる。この処理により、術者は推移の波形の縦軸方向の変化をより明確に容易に把握することができる。
さらに、側枝検出機構12cは、この変化を自動的に検出する機能を備えること、さらには、検出したことを音或いは表示部での表示により術者に知らせることも可能である。
電気的特性値の推移の波形の変化を自動的に検出する機構としては、測定中の電気的特性値の推移の波形を認識し、認識した推移の波形が凸状を呈していることを自動的に判断する機構であればいずれの機構も採用することができる。
さらに、根尖位置及び側枝検出装置100cに、測定電極10が根管内に挿入された距離を測定する距離測定機構を備えることができる。この距離測定機構により、側枝の有無に加えて、根管の入り口から側枝が存在する位置までの距離も測定し、表示することもできる。
測定電極を自動的に挿入する自動挿入装置を採用する場合、測定電極10が根管内に挿入された距離を測定する機構として、該自動挿入装置により測定電極を自動的に挿入した距離を検出する機構を採用することができる。
第4の実施形態を説明する。第4の実施形態は、本出願人の先の出願(国際公開公報WO2004/110298参照)に開示した他の根尖位置検出装置に、側枝及び側枝位置検出機構を組み込んだ根尖位置及び側枝検出装置である。
図9を参照して、上記他の根尖位置検出装置100dを説明する。
他の根尖位置検出装置100dは、被検査対象歯24の根尖位置23に加えて、根管内を移動する測定電極10の先端の位置を検出することができる。
この検出により、術者は測定電極10が根尖位置に近づいて行く途中に、測定電極の先端位置を確認することが可能である。
根管内に挿入される測定電極10;
口腔内表面に配置される口腔電極11;
測定電極及び口腔電極の間に、複数種類の測定用信号(例、500Hzと2KHzの周波数の2種類の測定用信号Pn500HzとPn2KHz)を供給する電源1;
第1の記憶部9、記憶部9は根尖位置モデルデータを記憶する、この根尖位置モデルデータは複数のモデル歯データグループを有している。各モデル歯データグループの各々は、測定電極10の先端が複数のモデル歯24’の根尖位置23に配置された状態における、複数種類の測定用信号Pnの各々に対する、測定電極10と口腔電極11間の電気的特性値から構成される。該モデル歯24’は各モデル歯データグループ毎に異なる;
第2の記憶部13、第2の記憶部13は根管内位置別モデルデータを記憶する、根管内位置別モデルデータは、複数のモデル歯位置データグループを具備し、各モデル歯位置データグループの各々は、測定電極10の先端がモデル歯24’の各々の根管内の複数の所定位置の各々に配置された状態における、口腔電極11からの出力される直流電圧Vdc500HzとVdc2KHzの対から構成される。各モデル歯位置データグループは、各モデル歯24’毎に異なる;
検出部25、検出部25においては、測定電極10の先端が被検査歯24の根管22の入り口から根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、複数の測定用信号Pn500HzとPn2KHzの各々に対する測定データIn500HzとIn2KHzを口腔電極11から順次検出する。この測定データは、増幅部4、変換部5を経て複数の直流電圧Vdc500HzとVdc2KHzに変換される。;
データ処理部12、データ処理部12は、検出部25から順次検出された複数の直流電圧Vdc500HzとVdc2KHzから構成される被検査歯データグループを、記憶部9に記憶された根管内位置別モデルデータ中の複数のモデル歯位置データグループと比較する。データ処理部12は、被検査歯データグループと所定の関係にあるモデル歯位置データグループが存在することを検知した結果は、測定電極の先端の位置に関する情報及び根尖位置の情報として出力する。
表示部7、表示部7は比較部12が出力した位置情報を表示する。
以下、図9に示されたその他の根尖位置検出装置100dの動作を説明する。その他の根尖位置検出装置は、根尖位置を検出する第1の機能に加えて、測定電極10の先端が根尖位置からどの程度離れているかを検出する第2の機能をも具備する。第1の機能は、第3の実施形態と同様の機能である。
第2の機能を以下に説明する。図9において、測定電極10の先端が根管内22に挿入されていく過程で、電源1は測定電極10と口腔電極11の間にPn500HzとPn2KHzの測定用信号を交互に順次供給する。この結果、測定電極10の先端が根管内22に挿入されていくに従って、口腔両電極11から得られる直流電圧Vdc500HzとVdcn2KHzは変化する。
この変化する直流電圧Vdc500HzとVdcn2KHzを、データ処理部12は、第2の記憶部13に記憶されている複数のモデル歯位置データグループと比較し、所定の関係にあるモデル歯位置データグループを検出する。データ処理部12は、所定の関係にあるモデル歯位置データグループを検知した結果のデータ(以下、「位置を表示する指示値」という)を表示部7に出力する。この位置を表示する指示値に基いて、表示部7は測定電極先端の位置を表示することができる。この表示部7の例を図11に示す。術者はこの表示を観察することにより、測定電極10の先端が根尖位置23に近づいていく状況を正確に把握することができる。
このように、モデル歯24’のモデル歯位置データグループを、根尖位置から例えば1mm単位毎の距離で作成することにより、その他の根尖位置検出装置は測定電極10の先端が根尖位置23に近づいている状況を1mm単位で検出することができる。
この検出された測定電極10の先端の位置は、図11に示す表示部7により表示することができる。図11の表示部7には、被検査歯24と根管22が描かれている。被検査歯24には、根尖位置からの距離26を表すスケールが描かれている。根管の部分には、横じま表示27が描かれる。測定電極10が根尖位置の向かって挿入されていく時に従って、横じま表示の最下部27aは下降して、測定電極の先端位置を表示する。図12では、測定電極10の先端が根尖位置の3mm手前に位置していることを表示している。
第4の実施形態の側枝検出機構を説明する。
図10(A)は、図9に示したその他の根尖位置検出装置に側枝位置検出装置を組み込んだ第4の実施形態の根尖及び側枝検出装置100eが示されている。図10(B)は、図10(A)中の点線で囲った箇所の、より詳細な回路を示している。
第4の実施形態は、図9に示した他の根管長測定器のデータ処理部12でのデータ処理内容を変更するとともに、第3の記憶部15を追加している。
図10(A)及び10(B)において、データ処理部12は、根尖位置を検出する根尖位置検出機構12dと電極位置検出機構12e、並びに側枝及び側枝位置検出機構12fと、これら機構を選択的に切替える切替機構12aを備えている。切替機構12aは、制御部6の制御の下で動作し、データ処理部12へ入力された直流電圧Vdcを根尖位置検出機構12d、電極位置検出機構12e、側枝及び側枝位置検出機構12fのいずれかに切替えて入力する。
切替機構12aが、測定データを根尖位置検出機構12dと電極位置検出機構12eに入力させると、根尖位置検出機構12dと電極位置検出機構12eは、その他の根尖位置検出装置として上記第1の機能及び第2の機能を実行する。
切替機構12aが、測定データを側枝及び側枝位置検出機構12fに入力させると、側枝及び側枝位置検出機構12fは、下記に詳述する側枝の有無と側枝の位置を検出する第3の機能を実行する。
第3の記憶部15を説明する。第3の記憶部15には、側枝及び側枝位置検出機構12fからの「側枝の有無及び側枝位置を示す表示用データ」(以下、「指示値」という)が記憶される。第3の記憶部には、さらに第2の機能を実行するために使用した、上記直流電圧Vdc500HzとVdc2KHzの内の1つが記憶されることができる。
第3の機能を詳細に説明する。
図12は、図10(A)に示す第4実施形態の装置を使用して、側枝が無い被検査歯を検査した結果の指示値が示される。ここで、測定用信号Pnとして、500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,8KHzの各周波数の電圧を使用した。図12中で、測定電極を根管内に挿入していった際に、上記第2の機能に基いて検出した上記「測定電極の先端位置を表示するデータ」の推移の波形であり、上記指示値として採用することができる。
図12において側枝がない被検査歯の「指示値」の推移の波形は単調に増加している。
一方、図13は、同じく図10(A)、10(B)に示す第4実施形態の装置で、側枝を有する被検査歯24を検査した結果である。測定用信号PNの周波数は、500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,8KHzである。
図13の中の「指示値」、すなわち「‥・‥」で示される推移の波形は、500Hzと2kHzの2つの周波数の測定用信号による、直流電圧Vdc500HzとVdc2KHzを使用して得た測定電極の先端位置を表示するデータの推移の波形である。
図13の指示値の推移の波形は、3mm付近で凸状のカーブを描いている。 図12と図13に示された「指示値」の推移の波形を比較する。図13に示されるように、根尖孔が有る被検査歯において、500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,8KHzの周波数の各測定用信号Pnによる直流電圧Vdcの推移の波形は、図12の側枝が無い被検査歯の直流電圧Vdcとほぼ同様に単調に増加していることから、図12及び図13の各直流電圧Vdcの推移の波形から、側枝を検出することは容易ではない。
一方、図12と14の「指示値」の推移の波形に注目する。図12の側枝が無い被検査歯に関する「指示値」の推移の波形は単調に増加しているが、側枝が有る図13と図14の「指示値」の推移の波形は、凸状を示している。この凸状に変化する推移の波形を検知することにより、被検査歯が側枝を有することを正確かつ容易に検出可能である。
さらに、第4の実施形態の装置の「指示値」は、第2の機能の「測定電極の先端位置を表示するデータ」を採用している。よつて、「指示値」の推移の波形が凸状を示すX軸上の位置は、側枝がある位置として把握されることができる。
図11の表示部7を使用する場合を説明する。測定電極10を被検査歯の根管内に挿入して行くと、表示部7の横じま表示27の先端27aも、根尖位置23に向かって下降していくが、側枝がある位置で同先端27aは上昇に反転する。この反転を確認して側枝があることを検出することができる。さらに、この反転する位置が側枝が存在する位置として検出することができる。
さらに、側枝の有無及びその位置の検出を自動化することが可能である。図10(A)を参照して、自動化の機構を説明する。第3の記憶部15には、測定電極10が根尖位置23に向けて所定距離(例えば、1mm)移動する毎に、側枝検出機構12cにより検出された「指示値」と直流電圧Vdc500HzとVdc2KHzの組のデータ(根管内位置別データ)が順次に入力される。第3の記憶部15は、順次入力された複数回(例、数十回)の指示値を記憶する。第3の記憶部15は、シフトレジスタのように動作し、古いデータは排除し新しいデータを追加する態様で、数十回分の根管内位置別データを記憶していく。
データ処理部12は、第3の記憶部15に順次記憶されるデータを解析して、順次入力されるデータが上昇しているか、下降に転じたかをソフト的処理により自動検査することができる。
すなわち、側枝及び側枝位置検出機構12fは、第3の記憶部15に記憶されている数十回分の時系列的に隣接する「指示値」をソフト的に比較して、その「指示値」が凸状を示しているか、否かを判断することができる。
側枝及び側枝位置検出機構12fは、時系列的に連続する3組以上のデータを基にして、各組のデータの推移の波形が凸状を示しているか否かを判断することもできる。
この様にして側枝を自動的に検出できた時は、図15に示す表示部7のように、側枝有り信号(例、LC)を表示したり、音或いは音声で側枝有りの表示をすることができる。さらに、側枝の位置も、「指示値」のピーク値を表示することで表示することができる。
本願発明の第5の実施形態を説明する。この第5の実施形態は、上記第2〜4の実施形態により、側枝があること、及びその位置を検出した際に、その側枝が位置する方向も検出する技術を追加した側枝検出装置である。
図16を参照する。図16(a)−(d)に示した側枝方向検出のための測定電極10’を用意する。この測定電極10’は、図16(b)に示すようにその導電性金属部10aの、少なくとも根管内に挿入される部分の表面には絶縁コーティング10bが施されている。図16(b)、(c)に示すように、絶縁コーティング10bの先端部の一方向には、開口部10cが設けられている。金属部10aは、この開口部10cを介して、絶縁コーティング10bの外部環境と電気的に連結可能である。
図16(a)に示すように、この測定電極10’のハンドル部10dにはマーキング10eが表示される。マーキング10eは、ハンドル部10dを上部から見て、開口10eとおなじ方向に配置される。
術者は、側枝を有する被検査歯24を検査することにより、表示部7の「LC」表示により、被検査歯24に側枝が存在すること、及び距離表示により側枝位置を確認することができる。
この距離表示は、仮に根尖3mm手前に側枝があった場合は300と表示することができる。この距離表示は、表示中央部の数値(3.0)と対応する。よって、測定電極10’を根管内に挿入していき、横じま表示が数値3.0を指す位置まで測定電極10を挿入することにより、測定電極10’の先端を側枝位置に配置することができる。
側枝方向検出用の測定電極10’を、上記の手順で側枝位置に配置する。この位置で、測定電極10’を回転させると、絶縁コーティング10bの開口10cが、側枝の開口部に一致した時に、測定電極10’と口腔電極11の間に流れる測定電流Inは大きくなる。一方、測定電極10’を回転させ、絶縁コーティング10bの開口10cが、側枝の開口部から外れた状態では、測定電極10’と口腔電極11の間に流れる測定電流Inは小さくなる。この理由は、測定電流Inは、根尖孔と側枝を介して流れることから、測定電極10’の開口10cが側枝の開口から外れると、開口10cと側枝の開口部間の距離が長くなり、側枝を介して流れる電流が減少するからである。
側枝の位置に配置した測定電極10’を回転させて、測定電極10’と口腔電極11間に流れる測定電流Inが一番大きくなつたときのマーキング10cの方向を、側枝の方向として確認することができる。
絶縁コーティングに設けた開口10cは、小さい開口とすることにより側枝の開口方向を感度良く検出できるが、測定電極10’を側枝位置に正確に合わせることが求められる。開口10cを大きな開口とすれば、検出感度がさがるが、測定電極10’を側枝位置に合わせる精度を下げることができる。開口10cの大きさは、例えば直径0.5mm〜1mmの円、或いは一辺が0.5mm〜1mmの非円形とすることができる。
開口10cの形状を横幅を狭くし、上下に長い長方形とすることにより、側枝の開口方向の検出感度を下げずに、測定電極10’を側枝位置に合わせやすくできる。
図16(d)に示すように、開口10cの外部表面を平坦にし、凹凸がない面とすることにより、測定電極10’を根管内に挿入し回転させる際に、開口10cが根管内壁に引っかかり難くすることができる。
側枝の方向を確認する上記手順は、自動化することが可能である。この自動化は、例えば測定電極10’のハンドル部10d内に、測定電極10’を回転させる回転機構10d1、測定電流の検出機構10d2及び測定電流が最も大きな値を示す回転角を検出する検出機構10d3を設けることにより、実現可能である。
図17を参照して、図2、3、6、7、12、13、14に示したデータを測定した際の状況を説明する。図17は該測定に使用した測定回路である。側枝検出装置100a(図1)、100b(図5)、根尖位置及び側枝検出装置100c(図8)、他の根尖位置検出装置100d(図9)、或いは側枝検出機構100e(図10)から、測定電極10に500Hz,1KHz、2KHz,4KHz、8KHzの矩形波の電圧50mvを印加する。口腔電極11から出力される電流Inを直流電圧Vdcに変換して記憶するとともに、表示部7に表示させる。被検査歯24は、整理食塩水の中に立たせ、根管内に測定電極10を挿入し、ハイトゲージ30のメモリを根尖位置で0になるように調整した。測定電極10が根管入り口から挿入された距離はハイトゲージ30で読み取り、記憶されることができる。口腔電極から出力される測定データInは、変換部5で直流電圧Vdcに変換され、記憶され、表示部7で表示した。被検査歯は、ドリルを用いて側枝孔を形成した。測定において必要に応じて、根尖孔及び側枝孔をロウで塞いだ。
以上のように、本願発明の1つの実施形態によれば、被検査歯の側枝の有無を検出することができる。
本願発明の他の実施形態によれば、被検査歯の側枝の位置を検出することができる。
さらに、本願発明の他の実施形態によれば、側枝の方向を検出することができる。
この発明の第1の実施形態の側枝検出装置の回路を示すブロック図。 側枝が無く根尖孔がある被検査歯の、各測定周波数別の測定データを示す。 側枝が有り根尖孔がある被検査歯の、各測定周波数別の測定データを示す。 側枝が有り根尖孔が無い被検査歯の、各測定周波数別の測定データを示す。 この発明の第2の実施形態の側枝検出装置の回路を示すブロック図。 測定用信号2KHzと500Hzを使用して得た測定信号の比の推移の波形を示す。 測定用信号2KHzと500Hzを使用して得た測定信号の差の推移の波形を示す。 この発明の第3の実施形態の側枝検出機構を組み込んだ根尖位置検出装置の回路を示すブロック図。 この発明の第4の実施形態に採用される他の根尖位置検出装置の回路を示すブロック図。 この発明の第4の実施形態の根尖及び側枝検出装置を示すブロック図。図10(A)はその全体図、図10(B)は、その一部の拡大図。 この発明の表示部の例を示す図。 第4の実施形態の根尖及び側枝検出装置を使用して、側枝が無く根尖孔がある被検査歯の測定データの推移の波形を示す図。 第4の実施形態の根尖及び側枝検出装置を使用して、側枝が有り根尖孔がある被検査歯の測定データの推移の波形を示す図。 第4の実施形態の根尖及び側枝検出装置を使用して、側枝が有り根尖孔が無い被検査歯の測定データの推移の波形を示す図。 この発明の表示部の他の例を示す図。 この発明の第5の実施形態の側枝の方向を検出するために使用される測定電極を示す断面図。 図2、3、6、7、12、13、14に示したデータを測定した際の実験状況を説明する図。 側枝及び根尖孔を有する歯の断面図。
符号の説明
100…側枝検出機構、10…測定電極、11…口腔電極、22‥根管、24‥被検査歯、23…根尖位置、Pn…測定用信号、In…測定信号、Vn…Inを電圧に変換した値、Vdc…Vnを直流電圧に変換した値、10a…導電性金属部、10b…絶縁皮膜、10d…ハンドル部、10e…マーキング。

Claims (16)

  1. 根管内に挿入される測定電極10;
    口腔内表面に配置される口腔電極11;
    測定電極10及び口腔電極11の内の1つに、複数種類の測定用信号Pnを順次切替えて印加する電源1;
    電源1からの各測定用信号Pnに基いて、測定電極10と口腔電極11間で順次検出される複数の測定データに基いて根管から歯根膜腔に伸びた側枝の有無を示す表示用データを出力するデータ処理部12、
    データ処理部12から出力される該表示用データを表示する表示部7、該表示部7は、測定電極10が根管内に挿入されるに従って変化する該表示用データの推移の波形により該側枝の有無を表示する、
    を備えた側枝検出装置。
  2. 電源1が測定電極10及び口腔電極11の内の1つに印加する測定用信号は二つの周波数の測定用信号Pnであり、及び
    データ処理部12が出力する表示用データは、二つの周波数の測定用信号に基いて順次検出される二つの測定データの相対値を含む、
    請求項1に記載の側枝検出装置。
  3. 前記相対値は、二つの測定データの差及び比の内の1つである、請求項2に記載の側枝検出装置。
  4. 表示部7は、該側枝の有無の示す表示用データの推移の波形の高低変化を拡大して表示する、請求項1或いは2に記載の側枝検出装置。
  5. データ処理部12は、測定用信号として二つの周波数の信号を使用する根尖位置検出装置に組み込まれている、請求項2に記載の側枝検出装置。
  6. 表示部7は、前記相対値とともに、二つの測定データの内の少なくとも1つを併せて表示する、請求項2或いは3に記載の側枝検出装置。
  7. 下記を具備する、側枝及び根尖検出装置、
    根管内に挿入される測定電極10;
    口腔内表面に配置される口腔電極11;
    測定電極10及び口腔電極11の内の1つに、複数種類の測定用信号Pnを印加する電源1;
    根尖位置モデルデータを記憶するための記憶部9、根尖位置モデルデータは複数のモデル歯データグループを有している、各モデル歯データグループの各々は、測定電極10の先端がモデル歯24’の根尖位置23に配置された状態における、複数種類の測定用信号Pnの各々に対する、測定電極10と口腔電極11間の電気的特性値から構成される、該モデル歯24’は各モデル歯データグループ毎に異なる;
    根尖位置検査機構12d、ここにおいて、根尖位置検査機構12dは、測定電極10が根管内を根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、各測定用信号Pnに基いた測定電極10と口腔電極11との間の複数の電気的特性値を順次検出し、上記順次検出した複数の電気的特性値の測定データ(In、Vn、Vdc)から被検査歯データグループを形成し、被検査歯データグループを、記憶部12dに記憶された複数のモデル歯データグループと比較し、被検査歯データグループと
    所定の関係にあるモデル歯データグループを検知して、根尖位置を表示するための表示用データを出力する;
    側枝検出機構12c、ここにおいて、側枝検出機構12cは、測定電極10が根管内を根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、各測定用信号Pnに基いた測定電極10と口腔電極11との間の複数の測定データを順次検出し、上記順次検出した複数の測定データから根管から歯根膜腔に伸びた側枝の有無を示すための表示用データを出力する、
    データ処理部12、データ処理部12は、下記を備える、切替機構12a、切替機構12aは、制御部6の制御の下で、測定電極及び口腔電極の内の1つから出力される測定データを根尖位置データ検査機構12bと側枝位置データ検査機構のいずれかに切替えて入力させる、
    表示部7、表示部7は根尖位置検査機構12d及び側枝検出機構12cが出力した両表示用データを表示する。
  8. 電源1が測定電極10及び口腔電極11の内の1つに印加する複数種類の測定用信号は二つの周波数の測定用信号Pnであり、
    側枝検出機構12cが出力する該側枝の有無の示す表示用データは、二つの周波数の測定用信号に基いて順次検出される二つの測定データの相対値を含む、
    請求項7に記載の側枝及び根尖位置検出装置。
  9. 前記相対値は、二つの測定データの差及び比の内の1つである、請求項8に記載の側枝及び根尖位置検出装置。
  10. 表示部7は、側枝の有無の示す表示用データの推移の波形の高低変化を拡大して表示する、請求項7或いは8に記載の側枝及び根尖位置検出装置。
  11. 表示部7は、前記相対値とともに、二つの測定データの内の少なくとも1つを併せて表示する、請求項8に記載の側枝及び根尖位置検出装置。
  12. さらに、下記を具備する、請求項7に記載の側枝及び根尖検出装置、
    根管内位置別モデルデータを記憶する第2の記憶部13、根管内位置別モデルデータは、複数のモデル歯位置データグループを具備し、各モデル歯位置データグループの各々は、測定電極10の先端がモデル歯24’の根管内の複数の所定位置の各々に配置された状態における、複数種類の測定用信号Pnの各々に対する、口腔電極11からの出力される測定データの対から構成される、各モデル歯位置データグループは、各モデル歯24’毎に異なる;
    検出部25、検出部25は、測定電極10の先端が被検査歯24の根管22の入り口から根尖位置23に向けて挿入されていく過程で、複数の測定用信号Pnの各々に対する測定データを検出する;
    データ処理部12はさらに下記を具備する、
    電極位置検出機構12e、該電極位置検出機構12eは、検出部25が検出した複数の測定用信号Pnの各々に対する測定データから構成される被検査歯データグループを、第2の記憶部13に記憶された根管内位置別モデルデータ中の複数のモデル歯データグループと比較し、被検査歯データグループと所定の関係にあるモデル歯データグループが存在することを検知し、測定電極の位置を表示する指示値として出力する、
    側枝検出機構に代えて採用される側枝及び側枝位置検出機構12f、該側枝及び側枝位置検出機構12fは、電極位置検出機構12eが検出した測定電極の位置を表示する指示値に基いて、該指示値の推移の波形を表示するための表示用データを形成する。
    切替機構12a、切替機構12aは、制御部6の制御の下で、検出部25が検出した測定データを、根尖位置検出機構12d及び電極位置検出機構12eに切替えて入力する、
    表示部7、表示部7は検出部25が検出した測定データの推移の波形と、根尖位置検出機構が出力した測定用電極の位置を表示する指示値の推移の波形を表示するための表示用データとを、選択的に或いは一括して表示する。
  13. さらに、電極位置検出機構12eが検出した測定電極の位置を表示する指示値を格納する第3の記憶部を有し、データ処理部は、第3の記憶部からの該表示データを受信し、該位置を表示する指示値の推移の波形が凸状を示すことを検出し、表示部に側枝が有ることの表示を行う、請求項12に記載の側枝及び根尖検出装置。
  14. 該側枝及び側枝位置検出機構12fは、さらに、電極位置検出機構12eが検出した測定電極の位置を表示する指示値を受信し、該位置を表示する指示値の推移の波形が凸状を示した際の測定電極の位置を、表示部に側枝の位置として表示する、請求項13に記載の側枝及び側枝位置検出装置。
  15. 表示部7が表示する該位置を表示する指示値は、その推移の波形の高低変化が拡大して表示される、請求項12乃至15のいずれかに記載の側枝及び根尖検出装置。
  16. 針状の導電性金属部10a、
    根管から歯根膜腔に伸びた側枝の方向を検出する際に、少なくとも根管内に挿入される導電性金属部の挿入部分における表面を被覆する絶縁膜10b、該絶縁膜は導電性金属部10aの挿入部分の先端部分の円周上の一方向において、導電性金属部の一部を露出させるための開口部10cを有している、
    導電性金属部の後端部に配置されたハンドル部10d、該ハンドル部には、該開口部の円周方向の位置を示すマーキング10eが配置されている、
    を備える、被検査歯の側枝の円周方向の位置を測定するための測定電極10’。
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