JP2009021497A - 保持装置、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

保持装置、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板を搬出する動作を素早く実行でき、デバイスの生産性の向上に寄与できる保持装置を提供する。
【解決手段】保持装置は、基板を静電力で保持可能な保持部材と、基板と保持部材との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生可能な発生装置とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を保持する保持装置、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
半導体デバイスの製造装置は、デバイスが製造される基板を保持する保持装置を備えている。例えばEUV露光装置、CVD装置等は、下記特許文献に開示されているような、基板を静電力で保持する保持装置を備えている。
米国特許第5708556号公報
製造装置においては、保持装置に基板を搬入する動作、搬入された基板を保持装置で保持する動作、及び保持装置から基板を搬出する動作が実行される。静電力を用いた保持装置において、静電力に起因して、例えば基板を搬出する動作に時間がかかると、デバイスの生産性が低下する可能性がある。
本発明は、基板を搬出する動作を素早く実行でき、デバイスの生産性の向上に寄与できる保持装置を提供することを目的とする。また本発明は、その保持装置を用いてデバイスの生産性の向上に寄与できる露光装置、露光方法を提供することを目的とする。また本発明は、その露光装置、露光方法を用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明を例示する各態様としては実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、基板(P)を保持する保持装置であって、基板(P)を静電力で保持可能な保持部材(13)と、基板(P)と保持部材(13)との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生可能な発生装置(30)と、を備えた保持装置(2)が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、露光光(EL)で基板(P)を露光する露光装置であって、露光光(EL)が照射される基板(P)を保持するために、上記態様の保持装置(2)を備える露光装置(EX)が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、上記態様の露光装置(EX)を用いて基板(P)を露光することと、露光された基板(P)を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、露光光(EL)で基板(P)を露光する露光方法であって、基板(P)を静電力で保持部材(13)に保持した状態で、基板(P)に露光光(EL)を照射することと、露光された基板(P)を保持部材(13)から離すときに、基板(P)と保持部材(13)との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、上記態様の露光方法を用いて基板(P)を露光することと、露光された基板(P)を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、保持装置から基板を搬出する動作を素早く実行でき、デバイスの生産性の向上に寄与できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら例示的に説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXを示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、マスクMを保持しながら移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持しながら移動可能な基板ステージ2と、マスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、マスクMを搬送可能な第1搬送システム3と、基板Pを搬送可能な第2搬送システム4と、少なくとも露光光ELが通過する所定空間を真空状態に調整する真空システムを有するチャンバ装置5と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置6とを備えている。基板Pは、半導体ウエハ等の基材の一方の面に感光材(レジスト)等の膜が形成されたものを含む。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。
本実施形態の露光装置EXは、極端紫外光で基板Pを露光するEUV露光装置である。極端紫外光は、例えば波長5〜50nm程度の軟X線領域の電磁波である。以下の説明において、極端紫外光を適宜、EUV光、と称する。一例として、本実施形態では、波長13.5nmのEUV光を露光光ELとして用いる。
本実施形態において、マスクMは、EUV光を反射可能な多層膜を有する反射型マスクである。露光装置EXは、多層膜でパターンが形成されたマスクMの表面(反射面)を露光光(EUV光)ELで照明し、そのマスクMで反射した露光光ELで感光性を有する基板Pを露光する。マスクM、基板P、照明光学系ILの各光学素子、及び投影光学系PLの各光学素子には、真空状態(例えば、1×10−4Pa程度の減圧雰囲気)で露光光(EUV光)ELが照射される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置、所謂、スキャニングステッパである。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。露光装置EXは、基板Pを投影光学系PLの投影領域に対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明光学系ILの照明領域に対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、マスクMを露光光ELで照明し、そのマスクMからの露光光ELを基板Pに照射して、その基板Pを露光する。
照明光学系ILは、複数の光学素子IR〜IRを含み、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光ELで照明する。光学素子IR〜IRは、EUV光を反射可能な多層膜を備えた多層膜反射鏡を含む。光学素子IR〜IRの多層膜は、例えばMo/Si多層膜を含む。
照明光学系ILは、光源7からの露光光ELでマスクMを照明する。本実施形態の光源7は、レーザ励起型プラズマ光源であって、ハウジング8と、レーザ光を射出するレーザ装置9と、キセノンガス等のターゲット材料をハウジング8の内側に供給する供給部材10とを含む。レーザ装置9から射出され、集光光学系11で集光されたレーザ光は、供給部材10の先端から射出されるターゲット材料に照射される。レーザ光が照射されたターゲット材料は、プラズマ化してEUV光を含む光(露光光EL)を発生する。供給部材10の先端で発生した光は、コンデンサ12によって集光される。コンデンサ12を介した光は、ハウジング8の外側に配置されているコリメータミラーとして機能する光学素子IRに入射する。なお、光源としては、放電型プラズマ光源等、他の方式の光源でもよい。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つ方向に移動可能である。本実施形態においては、マスクステージ1は、マスクMの反射面とXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。また、本実施形態においては、マスクステージ1は、マスクMの反射面が−Z方向を向くように、マスクMを保持する。本実施形態においては、マスクステージ1(マスクM)の位置情報を計測可能なレーザ干渉計(不図示)、及びマスクMの反射面の面位置情報を検出可能なフォーカス・レベリング検出システム(不図示)が設けられており、制御装置6は、レーザ干渉計の計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて、マスクステージ1に保持されているマスクMの位置を制御する。
投影光学系PLは、複数の光学素子PR〜PRを含み、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。光学素子PR〜PRは、EUV光を反射可能な多層膜を備えた多層膜反射鏡を含む。光学素子PR〜PRの多層膜は、例えばMo/Si多層膜を含む。
基板ステージ2は、基板Pを保持する保持部材13と、保持部材13を支持するステージ本体14とを含む。ステージ本体14は、保持部材13を搭載した状態で、X軸、Y軸、及びθZ方向に移動可能である。保持部材13は、ステージ本体14上で、少なくともZ軸、θX、及びθY方向に移動可能である。基板ステージ2は、基板Pを保持した保持部材13を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。本実施形態においては、保持部材13は、基板Pの表面(露光面)とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。また、本実施形態においては、保持部材13は、基板Pの表面が+Z方向を向くように、基板Pを保持する。本実施形態においては、保持部材13(基板P)の位置情報を計測可能なレーザ干渉計(不図示)、及び基板Pの表面の面位置情報を検出可能なフォーカス・レベリング検出システム(不図示)が設けられており、制御装置6は、レーザ干渉計の計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて、保持部材13に保持されている基板Pの位置を制御する。
本実施形態においては、チャンバ装置5によって形成される内部空間5Sに、照明光学系IL、マスクステージ1、投影光学系PL、基板ステージ2、第1搬送システム3、及び第2搬送システム4のそれぞれが配置される。チャンバ装置5は、内部空間5Sを真空状態にする。
図2は、基板ステージ2の一部を示す側断面図である。基板ステージ2の保持部材13は、基板Pの裏面を保持する。基板Pの裏面は、露光光ELが照射される表面とは反対側の面である。上述のように、基板Pは、半導体ウエハ等の基材の一方の面に感光材(レジスト)等の膜が形成されたものを含む。
図2において、基板ステージ2の保持部材13は、基板Pの裏面と対向可能な対向面15と、対向面15上に設けられ、基板Pの裏面を支持する支持部材16とを有する。本実施形態においては、対向面15は、+Z方向を向くように配置され、XY平面とほぼ平行である。本実施形態においては、XY平面内における対向面の外形は、基板Pの裏面の外形とほぼ同じである。
支持部材16は、例えばピン状の部材であり、対向面15上に複数配置されている。支持部材16は、所定の間隔をあけて、対向面15の複数の位置のそれぞれに配置されている。支持部材16は、基板Pの裏面を支持する上面(支持面)17を有する。上面17のそれぞれは、Z軸方向に関してほぼ同じ位置(高さ)に配置されている。
本実施形態において、支持部材16の上面17に支持された基板Pの裏面と、その基板Pの裏面と対向する対向面15との間には、所定の間隙(空間)23が形成される。
本実施形態の保持部材13は、静電チャック機構を含み、基板Pの裏面を静電力で保持する。保持部材13は、静電力を発生させるための保持用電極18を有する。保持用電極18は、保持部材13の複数の所定位置のそれぞれに設けられている。保持用電極18のそれぞれは、電源20と電気的に接続可能である。電源20は、保持用電極18のそれぞれに、所定の電圧を印加可能である。電源20は、例えばチャンバ装置5の外側に配置されている。なお、電源20が、チャンバ装置5の内側の基板ステージ2とは異なる位置に配置されていてもよい。また、基板ステージ2が電源20を備えていてもよい。
保持用電極18のそれぞれには、電気配線19が接続され、電源20には、電気配線21が接続されている。基板ステージ2は、保持用電極18に接続された電気配線19と電源20に接続された電気配線21との間に配置されたスイッチ22を有する。スイッチ22は、保持用電極18に対する電圧の印加と印加の停止とを切り替えることができる。
なお、本実施形態の静電チャック機構は、所謂、双極方式であって、保持用電極18は、正の電位が与えられる保持用電極と、負の電位が与えられる保持用電極とを含む。なお、図2においては、正の電位が与えられる保持用電極18のみが示されており、負の電位が与えられる保持用電極の図示が省略されている。
本実施形態の保持部材13は、低膨張セラミックスを含む絶縁材料で形成されている。保持部材13の少なくとも一部は、静電チャック機構の誘電体として機能する。保持用電極18は、保持部材13の内部に配置されている。対向面15は、上述の低膨張セラミックスを含む絶縁材料で形成されている。
複数の保持用電極18のそれぞれは、印加される電圧に応じて、基板Pを支持部材16に吸着するための静電力を発生させる。制御装置6は、電源20を用いて、保持用電極18に所定の電圧を印加することによって、基板Pと保持部材13との間にクーロン力(ジャンセン・ラーベック力)を発生させる。これにより、基板Pは静電力によって支持部材16に吸着され、保持部材13は、静電力で基板Pを保持する。
本実施形態において、基板ステージ2は、基板Pと保持部材13との間に、イオン及び電子の少なくとも一方を発生可能な発生装置30を備えている。発生装置30は、基板P及び保持部材13の少なくとも一方に帯電している電荷を中和するために、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させる。以下の説明において、発生装置30が発生するイオン(正イオン)及び電子を適宜、浮遊荷電体、と称する。
本実施形態の発生装置30は、基板Pと保持部材13との間で放電を発生させる放電用電極31を有する。放電用電極31は、針状の部材であり、対向面15上に複数配置されている。放電用電極31は、例えば、タングステン、チタン等で形成されている。
放電用電極31は、支持部材16同士の間における対向面15上に配置されている。放電用電極31は、所定の間隔をあけて、対向面15の複数の位置のそれぞれに配置されている。放電用電極31の少なくとも一部は、基板Pの裏面と対向面15との間の空間23に配置される。放電用電極31は、基板Pの裏面と保持部材13の対向面15との間の空間23において、放電(コロナ放電)を発生可能である。
本実施形態において、放電用電極31の上端(上面)32は、支持部材16の上面17よりも−Z側に配置されている。換言すれば、放電用電極31の上端32は、対向面15に対して、支持部材16の上面17よりも近い位置に配置されている。そのため、支持部材16の上面17に支持されている基板Pの裏面と放電用電極31の上端32とは、接触せずに、離れている。このように、本実施形態においては、放電用電極31は、対向面15上において、基板Pの裏面と接触しないように配置されている。本実施形態においては、上端32のそれぞれは、Z軸方向に関してほぼ同じ位置(高さ)に配置されている。
放電用電極31のそれぞれには、電気配線24が接続されている。放電用電極31のそれぞれは、電源20と電気的に接続可能である。電源20は、放電用電極31のそれぞれに、所定の電圧を印加可能である。
本実施形態において、スイッチ22は、電源20に対する放電用電極31の電気的な接続と、保持用電極18の電気的な接続とを切り替えることができる。スイッチ22の動作は、制御装置6に制御される。スイッチ22は、保持用電極18に接続された電気配線19と、電源20に接続された電気配線21とを電気的に接続することによって、保持用電極18と電源20とを電気的に接続可能である。また、スイッチ22は、放電用電極31に接続された電気配線24と、電源20に接続された電気配線21とを電気的に接続することによって、放電用電極31と電源20とを電気的に接続可能である。
スイッチ22は、保持用電極18と電源20とを電気的に接続しているとき、放電用電極31と電源20との電気的な接続を解除し、放電用電極31と電源20とを電気的に接続しているとき、保持用電極18と電源20との電気的な接続を解除する。
基板ステージ2は、基板Pと保持部材13との間に所定のガスを供給する供給口40を備えている。供給口40は、保持部材13の対向面15の所定位置に配置されている。供給口40は、流路41を介して、ガス供給装置42と接続されている。本実施形態において、流路41の一部は、保持部材13の内部に形成されている。
供給口40は、支持部材16に支持された基板Pの裏面と保持部材13の対向面15との間の空間23に所定のガスを供給する。本実施形態において、供給口40から供給されるガスは、不活性ガス(非反応性のガス)を含む。不活性ガスは、例えば窒素ガス、アルゴンガス、及びキセノンガスの少なくとも1つを含む。本実施形態においては、供給口40から供給される不活性ガスとして、窒素ガスを用いる。
なお、供給口40から供給されるガスとしては、アルゴンガス、窒素ガスとアルゴンガスとの混合ガス、窒素ガス中にキセノンガスを添加した混合ガス、アルゴンガス中にキセノンガスを添加した混合ガス、窒素ガスとアルゴンガスとの混合ガスにキセノンガスを添加した混合ガスであってもよい。
流路41には、バルブ機構43が設けられている。バルブ機構43は、流路41を開閉可能である。バルブ機構43は、制御装置6に制御される。バルブ機構43によって流路41を開けることにより、制御装置6は、ガス供給装置42から供給口40に対するガスの供給を実行可能である。また、バルブ機構43によって流路41を閉じることにより、制御装置6は、ガス供給装置42から供給口40に対するガスの供給を停止可能である。また、バルブ機構43は、ガス供給装置42から供給口40に対する単位時間当たりのガス供給量を調整可能である。
次に、上述の構成を有する露光装置EXの動作の一例について説明する。
第1搬送システム3によってマスクMがマスクステージ1に搬入(ロード)され、マスクMがマスクステージ1に保持される。また、第2搬送システム4によって、露光前の基板Pが、基板ステージ2の保持部材13に搬入(ロード)される。
支持部材16の上面17に基板Pを載せた後、基板Pを静電力で保持部材13に保持するために、制御装置6は、スイッチ22を用いて、保持用電極18と電源20とを電気的に接続し、保持用電極18に所定の電圧を印加する。これにより、基板Pの裏面が、静電力によって保持部材13に保持される。
本実施形態においては、静電力によって基板Pが保持部材13に保持された後、供給口40を用いるガス供給動作が開始される。基板Pの裏面と保持部材13の対向面15との間の空間23に、供給口40からガスが供給される。
本実施形態においては、制御装置6は、基板Pの裏面と保持部材13の対向面15との間の圧力が、チャンバ装置5の内部空間5Sの圧力よりも所定値だけ高くなるように、空間23に対して供給口40よりガスを供給する。上述のように、チャンバ装置5の内部空間5Sは、真空状態(例えば、1×10−4Pa程度)である。例えば、制御装置6は、基板Pの裏面と保持部材13の対向面15との間の圧力が、1×10−4Paよりも高く、1×10Paよりも低くなるように、空間23の圧力を調整する。本実施形態においては、空間23の圧力が1×10Paよりも僅かに低くなる程度に調整される。
基板Pが保持部材13に静電力で保持され、空間23にガスが供給された後、制御装置6は、基板Pに対する露光処理を開始する。マスクMのパターンからの露光光ELで基板Pを露光するために、制御装置6は、光源7より露光光ELを射出させる。マスクステージ1に保持されたマスクMは、光源7より射出され、照明光学系ILを介した露光光(EUV光)ELで照明される。照明光学系ILより射出された露光光ELは、マスクMの反射面に入射する。マスクMの反射面に照射され、その反射面で反射した露光光ELは、投影光学系PLの物体面側から投影光学系PLに入射する。投影光学系PLの物体面側から投影光学系PLに入射した露光光ELは、投影光学系PLの像面側に射出され、保持部材13に保持されている基板Pの表面(露光面)に照射される。これにより、基板Pは露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態においては、制御装置6は、空間23にガスを供給した状態で、基板Pを露光する。空間23のガスによって、真空状態に比べて、基板Pと保持部材13との間の熱伝達率を向上することができる。これにより、例えば露光光ELの照射による基板Pの温度変化を抑制することができる。
基板Pの露光が終了した後、制御装置6は、露光された基板Pを保持部材13から離す動作、すなわち基板Pを保持部材13から搬出(アンロード)する動作を開始する。制御装置6は、露光された基板Pを保持部材13から離すときに、発生装置30を用いて、基板P及び保持部材13の少なくとも一方に帯電している電荷を中和するための処理(除電処理)を実行する。
制御装置6は、基板P及び保持部材13の少なくとも一方に帯電している電荷を中和するために、発生装置30を用いて、基板Pと保持部材13との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させる動作を開始する。
図3に示すように、制御装置6は、スイッチ22を用いて、保持用電極18と電源20との電気的な接続を解除した後、スイッチ22を用いて、放電用電極31と電源20とを電気的に接続する。そして、制御装置6は、放電用電極31に所定の電圧を印加する。放電用電極31に電圧を印加するときにおいても、供給口40から空間23にガスが供給されている。
放電用電極31に電圧が印加されることによって、放電用電極31は、放電(コロナ放電)を発生させる。発生したコロナ放電によって、空間23のガスの少なくとも一部が励起され、正負の浮遊荷電体(正イオン及び電子を含む)が生成される。すなわち、コロナ放電により、空間23のガスが励起され、イオン化されたり、電子が生成されたりする。発生した浮遊荷電体によって、基板P及び保持部材13の少なくとも一方に帯電していた電荷が中和される。
例えば、基板Pが正に帯電しているときには、その正の電荷は、浮遊荷電体のうち、電子によって中和される。また、基板Pが負に帯電しているときには、その負の電荷は、浮遊荷電体のうち、正イオンによって中和される。同様に、保持部材13に帯電している電荷も、浮遊荷電体によって中和される。
これにより、保持用電極18に対する電圧の印加を停止した後、基板Pと保持部材13との間に静電力(吸着力)が残留していても、発生装置30によって、基板P及び保持部材13に帯電している電荷を中和することで、その残留している静電力(吸着力)を低減、又は除去することができる。
発生装置30を用いた処理が終了した後、制御装置6は、第2搬送システム4を用いて、露光後の基板Pを保持部材13から搬出(アンロード)する動作を開始する。発生装置30を用いた処理によって、基板Pと保持部材13との間に残留している静電力が低減、又は除去されているので、基板Pと保持部材13とを素早く離すことができ、第2搬送システム4は、露光後の基板Pを保持部材13から円滑に搬出することができる。
なお、基板Pと保持部材13との間のガスは、チャンバ装置5の真空システムによって回収される。
以上説明したように、本実施形態によれば、基板Pと保持部材13との間で、イオン(正イオン)及び電子の少なくとも一方を発生することで、基板P及び保持部材13の少なくとも一方に帯電している電荷を中和することができる。
静電チャック機構において、保持用電極18に対する電圧の印加を停止した場合でも、例えば残留する静電力(吸着力)によって、保持部材13から基板Pを円滑に離すことが困難となる可能性がある。本実施形態においては、基板P及び保持部材13との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させ、基板P及び保持部材13の少なくとも一方に帯電している電荷を中和することで、残留する静電力(吸着力)を低減、又は除去することができる。したがって、基板Pを保持部材13から搬出(アンロード)する動作を素早く実行できる。したがって、スループットの低下を抑制し、デバイスの生産性の向上に寄与できる。
本実施形態においては、コロナ放電を発生させる放電用電極31は、基板Pと接触しないように配置されている。これにより、基板Pと放電用電極31との接触によって基板Pが損傷したり、異物(パーティクル)が発生したりすることを抑制することができる。また、放電用電極31の放電よる基板Pに対する影響を抑制することができる。
本実施形態においては、スイッチ22により、電源20に対する保持用電極18の接続と放電用電極31の接続とを切り替えている。これにより、保持用電極18に対する電圧の印加を停止した後、放電用電極31を用いた放電を実行することができる。すなわち、保持用電極18に対する電圧の印加により静電力を発生させた状態で、放電用電極31を用いた放電が実行されてしまう不具合を抑制できる。また、本実施形態によれば、保持用電極18と放電用電極31とで電源20を兼用しているので、電源20の数を低減できる。
また、本実施形態においては、供給口40からのガスによって空間23が所定の圧力に調整されている。空間23の圧力を所定値に調整し、空間23のガスの量(分子数)を多くすることで、浮遊荷電体を多く生成することができる。したがって、基板P及び保持部材13に帯電されている電荷を良好に中和することができる。また、本実施形態においては、真空状態の内部空間5Sで基板Pが保持部材13に保持されており、空間23の圧力が高いと、基板Pの表面側の圧力と裏面側の圧力との差が大きくなる可能性がある。基板Pの表面側の圧力と裏面側の圧力との差が大きいと、その圧力の差によって、例えば基板Pが変形する等、基板Pに影響を与える可能性がある。本実施形態のように、基板Pの表面側の圧力(内部空間5Sの圧力)、基板Pの強度等に応じて、基板Pの裏面側の圧力(空間23の圧力)を調整することによって、基板Pの変形等を抑制しつつ、電荷を良好に中和することができる。
なお、本実施形態においては、基板Pの露光中に、空間23にガスが供給されているが、基板Pの露光中には、供給口40からのガス供給動作を停止し、放電用電極31に電圧を印加するときに、ガスを供給するようにしてもよい。
なお、供給口40から空間23に供給するガスとしては、上述の不活性ガスに限られず、例えば、酸素ガス、水素ガス等を用いることもできる。また、ガスとして、空気を用いることもできる。これらガスを用いた場合でも、基板P、保持部材13に帯電された電荷を中和することができる。
なお、本実施形態において、空間23に対するガスの供給を停止した状態で、基板P、保持部材13に帯電された電荷を中和できる程度に放電を発生させることができるのであれば、供給口40からのガス供給動作を停止した状態で、放電用電極31に電圧を印加してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態の特徴的な部分は、基板Pと保持部材との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させるための発生装置が、基板Pと保持部材との間に紫外光を射出する射出部を有する点にある。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図4は、第2実施形態に係る基板ステージ2Bを示す図である。上述の第1実施形態と同様、本実施形態の保持部材13Bは、静電チャック機構を含み、基板Pの裏面を静電力で保持する。保持部材13Bは、静電力を発生させるための保持用電極18を複数有する。保持用電極18のそれぞれは、電源20と電気的に接続される。
また、上述の第1実施形態と同様、保持部材13Bの対向面15には、複数の支持部材16が配置されている。支持部材16の上面17に支持された基板Pの裏面と、その基板Pの裏面と対向する対向面15との間には、空間23が形成される。
また、保持部材13Bの対向面15の所定位置には、基板Pと保持部材13Bとの間に所定のガスを供給する供給口40が形成されている。
本実施形態において、基板Pと保持部材13Bとの間でイオン及び電子の少なくとも一方を発生させるための発生装置30Bは、基板Pと保持部材13Bとの間に紫外光を射出する射出部50を有する。射出部50は、例えば紫外光LED等、紫外光を発生する紫外光発生器、及び紫外光発生器から発生した紫外光を集光する光学系(レンズ)を含む。射出部50(紫外光発生器)のそれぞれには、電気配線51を介して、電源52が接続されている。
射出部50は、支持部材16同士の間における対向面15に配置されている。射出部50は、所定の間隔をあけて、対向面15の複数の位置のそれぞれに配置されている。本実施形態において、射出部50の上面(射出面)53は、対向面15とほぼ同一平面内に配置されている。射出部50は、基板Pの裏面に紫外光を照射可能である。本実施形態においては、射出部50は、例えば波長が400nm以下の光を射出する。
次に、本実施形態に係る露光装置EXの動作の一例について説明する。
上述の第1実施形態と同様、制御装置6は、基板Pを静電力で保持部材13Bに保持した状態で、基板Pに露光光ELを照射する。制御装置6は、供給口40より空間23にガスを供給しながら、基板Pを露光する。
基板Pの露光が終了した後、制御装置6は、露光された基板Pを保持部材13Bから離す動作、すなわち基板Pを保持部材13Bから搬出(アンロード)する動作を開始する。制御装置6は、露光された基板Pを保持部材13Bから離すときに、基板P及び保持部材13Bの少なくとも一方に帯電している電荷を中和するために、発生装置30Bを用いて、基板Pと保持部材13Bとの間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させる動作を開始する。
本実施形態においては、制御装置6は、射出部50の紫外光発生器を作動し、射出部50の射出面53より、基板Pと保持部材13Bとの間の空間23に紫外光を射出する。
空間23に紫外光が照射されることによって、空間23のガスの少なくとも一部が励起され、正負の浮遊荷電体(正イオン及び電子を含む)が生成される。これにより、基板P及び保持部材13Bの少なくとも一方に帯電していた電荷が中和される。上述の第1実施形態と同様、空間23の圧力は、供給口40から供給されるガスによって、例えば1000Pa程度に調整されている。これにより、基板P及び保持部材13Bに帯電している電荷を良好に中和することができる。
本実施形態においても、基板P及び保持部材13Bに帯電している電荷を中和することで、その残留している静電力(吸着力)を低減、又は除去することができる。したがって、基板Pと保持部材13Bとを素早く離すことができ、露光後の基板Pを保持部材13Bから円滑に搬出することができる。
なお、本実施形態においては、紫外光LED等の紫外光発生器を含む射出部50を保持部材13Bに配置しているが、紫外光を発生する光源を、例えばチャンバ装置5の外側等、所定の位置に設置し、光源から発生した紫外光を、光ファイバ等の導光部材を用いて、基板Pと保持部材13Bとの間に導くようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、基板Pの露光中に、空間23にガスが供給されているが、基板Pの露光中には、供給口40からのガス供給動作を停止し、基板Pと保持部材13Bとの間に紫外光を射出するときに、ガスを供給するようにしてもよい。
なお、供給口40から空間23に供給するガスとしては、上述の不活性ガスに限られず、例えば、酸素ガス、水素ガス等を用いることもできる。また、ガスとして、空気を用いることもできる。これらガスを用いた場合でも、基板P、保持部材13Bに帯電された電荷を中和することができる。
なお、本実施形態において、空間23に対するガスの供給を停止した状態で、基板P、保持部材13Bに帯電された電荷を中和できることができるのであれば、供給口40からのガス供給動作を停止した状態で、基板Pと保持部材13Bとの間に紫外光を照射してもよい。
なお、上述の第1、第2実施形態においては、基板Pと保持部材13(13B)との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させる場合を例にして説明したが、マスクMを保持するマスクステージ1の保持部材が静電チャック機構を含む場合には、マスクステージ1の保持部材からマスクMを離すときに、マスクMと保持部材との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させることができる。
なお、上述の各実施形態においては、静電チャック機構が、所謂、双極方式である場合を例にして説明したが、単極方式であってもよい。
なお、上述の実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第6,611,316号に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、米国特許6,341,007号、米国特許6,400,441号、米国特許6,549,269号、米国特許6,590,634号、米国特許6,208,407号、米国特許6,262,796号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、例えば特開平11−135400号公報(対応国際公開第1999/23692号パンフレット)、米国特許第6,897,963号等に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図5に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態に従って、マスクのパターンの像で基板に露光すること、及び露光した基板を現像することを含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態においては、本発明の保持装置がEUV露光装置に設けられている場合を例にして説明したが、例えば電子線で基板にパターンを描画するEB露光装置に、本発明の保持装置を設けてもよい。また、露光光として、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等を用いる露光装置に本発明を適用してもよい。
なお、上述の各実施形態においては、基板Pにパターンを形成するための装置が、感光性を有する基板Pに露光光ELを照射することによってその基板Pにパターンを形成する露光装置である場合を例にして説明したが、本発明の保持装置は、基板P上にパターンを形成する種々のパターン形成装置に適用可能である。そのようなパターン形成装置としては、例えばインクの滴を基板上に吐出することによってその基板上にパターンを形成するインクジェット装置、凹凸パターンが形成された原版と有機材料が塗布された基板とを基板のガラス転移温度以上に加熱しながら押し当て、その後、原版と基板とを離すとともに基板を冷却して基板上に原版のパターンを転写するナノインプリント装置などが挙げられる。これらの装置に基板を保持する保持装置が設けられている場合には、本発明の保持装置を用いて基板を保持することができる。
また、CVD装置等、半導体デバイスを製造する製造装置に基板Pを保持する保持装置が設けられている場合には、本発明の保持装置を用いて基板を保持することができる。
なお、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
なお、上述のように本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した全ての構成要素を適宜組み合わせて用いる事が可能であり、また、一部の構成要素を用いない場合もある。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す概略構成図である。 第1実施形態に係る基板ステージを示す側断面図である。 第1実施形態に係る基板ステージの動作の一例を示す図である。 第2実施形態に係る基板ステージの動作の一例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
2…基板ステージ、13…保持部材、15…対向面、16…支持部材、18…保持用電極、22…スイッチ、30…発生装置、31…放電用電極、40…供給口、50…射出部、EL…露光光、P…基板

Claims (15)

  1. 基板を保持する保持装置であって、
    前記基板を静電力で保持可能な保持部材と、
    前記基板と前記保持部材との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生可能な発生装置と、を備えた保持装置。
  2. 前記発生装置は、前記保持部材から前記基板を離すときに、前記イオン及び前記電子の少なくとも一方を発生させる請求項1記載の保持装置。
  3. 前記発生装置は、前記基板と前記保持部材との間で放電を発生させる放電用電極を含む請求項1又は2記載の保持装置。
  4. 前記保持部材は、前記基板の一方の面と対向可能な対向面と、前記対向面上に設けられ、前記基板の一方の面を支持する支持部材とを有し、
    前記放電用電極は、前記対向面上において、前記基板の一方の面と接触しないように配置されている請求項3記載の保持装置。
  5. 前記静電力を発生させるための保持用電極と、
    電源に対する前記放電用電極の接続と前記保持用電極の接続とを切り替えるスイッチとを備える請求項3又は4記載の保持装置。
  6. 前記発生装置は、前記基板と前記保持部材との間に紫外光を射出する射出部を含む請求項1又は2記載の保持装置。
  7. 前記保持部材は、前記基板の一方の面と対向可能な対向面と、前記対向面上に設けられ、前記基板の一方の面を支持する支持部材とを有し、
    前記射出部は、前記対向面上に配置され、前記基板の一方の面に前記紫外光を照射する請求項6記載の保持装置。
  8. 前記基板と前記保持部材との間に所定のガスを供給する供給口を備える請求項1〜7のいずれか一項記載の保持装置。
  9. 前記所定のガスは、不活性ガスを含む請求項8記載の保持装置。
  10. 真空状態の空間内で前記基板を保持し、
    前記供給口は、前記基板と前記保持部材との間の圧力が、前記空間の圧力よりも所定値だけ高くなるように、前記ガスを供給する請求項8又は9記載の保持装置。
  11. 露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記露光光が照射される基板を保持するために、請求項1〜10のいずれか一項記載の保持装置を備える露光装置。
  12. 真空状態で前記露光光が照射される請求項11記載の露光装置。
  13. 請求項11又は12記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  14. 露光光で基板を露光する露光方法であって、
    前記基板を静電力で保持部材に保持した状態で、前記基板に露光光を照射することと、
    前記露光された前記基板を前記保持部材から離すときに、前記基板と前記保持部材との間で、イオン及び電子の少なくとも一方を発生させることと、を含む露光方法。
  15. 請求項14記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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JP2017076773A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 ヤス カンパニー リミテッド 帯電処理による基板チャッキング方法及びシステム

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