JP2009021032A - X線発生管 - Google Patents

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【課題】ターゲット周辺の保持構造体に対する漏洩電流を防止でき、コンパクト化と高出力が可能なX線管を提供する。
【解決手段】絶縁筐体10の内部に冷陰極エミッタ26とターゲット25を対向配置させ、絶縁筐体10の一部に、周囲を保持構造体12に保持させたX線透過窓11を設けたX線発生装置1であって、冷陰極エミッタ25より発生されて、ターゲット26に照射される電子を通すための開口部36が形成された絶縁部材35が、冷陰極エミッタ25とターゲット26の間に配置されている。ターゲット26に照射される電子を絶縁部材35に形成した開口部36に通すことにより、冷陰極エミッタ25からターゲット26に照射される電子の範囲を規制し、ターゲット26周辺の保持構造体12に対する漏洩電流を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線発生管に関する。
加速電子を金属膜(ターゲット)に照射させることで、制動X線や特性X線の形態でX線を発生させるX線発生管が知られている。従来、この種のX線発生管として、ガラス製の絶縁筐体の内部に熱電子による電子線を放出するフィラメントとターゲットを対向配置させ、絶縁筐体の一部に、周囲を接続ジョイント等の保持構造体で保持させたX線透過窓を設けたX線発生管が知られている(例えば特許文献1)。
また、最近ではカーボンナノチューブなどのごとき冷陰極エミッタを用いたX線発生管も提案されている(例えば特許文献2)。このカーボンナノチューブは直径がナノメータ(10のマイナス9乗メートル)オーダの円筒構造を持つ炭素材料である。カーボンナノチューブは、常温において電子放出が可能であるので、カーボンナノチューブをX線発生管の陰極として用いることができれば、加熱電源も不要となり、消費電力を少なくできる。
以上のようなX線発生管において、X線を外部に取り出すためのX線透過窓としては、X線透過能が極めて高いBeが使われる。Beは、例えば20kV以下といった比較的低いエネルギーのX線を容易に透過できる。
一方、X線管を構成する絶縁筐体は高い絶縁性が必要であり、一般にはガラス筐体が用いられる。ところがBeとガラスとは接合技術がなく、絶縁筐体の一部にX線透過窓を設ける場合、絶縁筐体とX線透過窓の間に、両者の接合を可能にさせるための保持構造体(接続ジョイント等)を介在させている。この保持構造体の一部には、熱膨張特性がガラスに近い性質を有するとの理由からコバールが用いられている(例えば特許文献3)。
特開2004−235113号公報 特開2001−266780号公報 特開平10−228875号公報
上述したように、X線発生管では、X線透過窓の周辺にコバールを介在させた保持構造体が必ず設けられている。この保持構造体は、ターゲットと共に接地されて同電位となるので、本来ターゲットへ照射されるべき有効な電子電流以外に、位置関係によってはターゲット周辺の保持構造体にも一部の電子が直接到達することとなる。このようにターゲット周辺の保持構造体に到達した電子は漏洩電流となり、X線発生効率の低下原因となる。特に、高出力、つまり高い電子密度で使用される場合は、中心部の有効な電子電流流路空間はより負電位に偏るため、保持構造体への漏洩電流の割合がますます増加する傾向にあり、効率は高出力化と共に低下する。
このような欠点の防止策としては、以下の2つが取られているのが現状である。
(1)冷陰極エミッタに対してターゲットのサイズをより大きくすることで、周辺の保持構造体までの距離をターゲットのサイズをより大きくし、保持構造体をターゲットに比べてより遠ざける。
(2)低い電子電流密度で使用することで、中心部の負電位側への空間電位の変化を抑制し、保持構造体への漏洩電流を抑制する。
しかし、前記(1)では、高価なBeで構成されるX線透過窓のサイズを大きくしなければならないので、X線管の価格が高くなり、かつX線管のコンパクト化が達成できない。また、前記(2)では、より高出力のX線管が作れない、という課題がある。
したがって本発明の目的は、ターゲット周辺の保持構造体に対する漏洩電流を防止でき、コンパクト化と高出力が可能なX線管を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本発明によれば、絶縁筐体の内部に冷陰極エミッタとターゲットを対向配置させ、前記絶縁筐体の一部に、周囲を保持構造体に保持させたX線透過窓を設けたX線発生装置であって、前記冷陰極エミッタより発生されて、前記ターゲットに照射される電子を通すための開口部が形成された絶縁部材が、前記冷陰極エミッタと前記ターゲットの間に配置されていることを特徴とする、X線発生管が提供される。前記冷陰極エミッタからは、前記開口部を通じて前記ターゲットのみが見え、前記保持構造体が見えない位置関係になっていることが望ましい。あるいは、前記冷陰極エミッタのいずれの位置においても、前記保持構造体までの最短距離Dが、前記ターゲットまでの最短距離Dの1.1倍以上であることが望ましい。
本発明にあっては、冷陰極エミッタとターゲットの間に絶縁部材を配置し、ターゲットに照射される電子を絶縁部材に形成した開口部に通すことにより、冷陰極エミッタからターゲットに照射される電子の範囲を規制し、ターゲット周辺の保持構造体に対する漏洩電流を防止する。
本発明において、前記絶縁部材は、例えば、高さ(H)3mm〜10mmの筒形状である。この場合、筒形状は円筒形状、多角筒形状のいずれでも良い。また、前記絶縁部材は、例えば、冷陰極エミッタから前記ターゲットの間に渡って設けられている。また、前記絶縁部材は、例えば、中央に開口部が形成された板形状である。
本発明によれば、冷陰極エミッタからターゲットに照射される電子の範囲を規制して、ターゲット周辺の保持構造体に対する漏洩電流を防止することができる。ターゲットのサイズを大きくすることなく、保持構造体に対する漏洩電流を防止できるので、コンパクトなX線発生管を提供できる。また、高出力が可能なX線管も提供できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照にして説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるX線発生管1の縦断面図(図2におけるB−B’線断面図)である。図2は、本発明の実施の形態にかかるX線発生管1の横断面図(図1におけるA−A’線断面図)である。図3は、保持構造体12の部分拡大図である。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1、2に示すように、X線発生管1は、底面が塞がれた円筒形状の絶縁筐体10の上面を、円盤形状のX線透過窓11で塞いだ密閉構造である。絶縁筐体10は、例えば硬質ガラスなどの絶縁物からなる。X線透過窓11は、X線透過能が極めて高いBeからなる。X線透過窓11の周囲は、保持構造体12を介して、絶縁筐体10の上面に保持されている。
図3に示すように、保持構造体12は、ガラス部15、金属部16、窓保持部17を下から順に重ねた構成である。これらガラス部15、金属部16、窓保持部17は、いずれもリング形状を有している。ガラス部15は、コバールガラスからなる。金属部16はコバールからなる。窓保持部17は、例えばステンレスなどからなり、窓保持部17の内周側には、X線透過窓11の周囲下面を保持するための段部17’が形成されている。段部17’とX線透過窓11の周囲下面との間は、ロウ付け溶接18されている。絶縁筐体10とガラス部15の間、ガラス部15と金属部16の間、金属部16と窓保持部17の間は、例えば溶接によって接合されている。このような保持構造体12を介して、絶縁筐体10の上面にX線透過窓11を取付けることにより、絶縁筐体10の内部は、密閉された状態となっている。
図1、2に示すように、窓保持部17には、接地電極20が接続されている。これにより、窓保持部17およびX線透過窓11が接地電位に維持されている。
絶縁筐体10の内部には、ターゲット25と冷陰極エミッタ26が上下に対向して平行に配置させられている。ターゲット25には、例えばW、Cu、Mo等の、電子の照射によってX線を発生させる材料が用いられる。ターゲット25は、X線透過窓11の下面に支持されており、これにより、ターゲット25は、X線透過窓11と同じ接地電位に維持されている。
冷陰極エミッタ26は、絶縁筐体10の底面中央に配置されている。冷陰極エミッタ26は、ニッケル板などで構成される電極ベースの表面にカーボンナノチューブやカーボンナノダイヤモンドなどのエミッタを固定した構成である。冷陰極エミッタ26には、絶縁筐体10の外部に配置された陰極電源27から印電圧が印加される。
絶縁筐体10の底面には、排気ポート30が設けられている。この排気ポート30を通じて、絶縁筐体10の内部が減圧される。
ターゲット25と冷陰極エミッタ26の間には絶縁部材35が配置されている。図1、2に示すX線発生管1では、絶縁部材35は、中央に開口部36が形成された円筒形状である。絶縁部材35は、絶縁筐体10の底面から上方に突出するように設けられており、開口部36の最下部に、冷陰極エミッタ26が収納されている。これにより、冷陰極エミッタ26より発生されて、ターゲット25に照射される電子が、絶縁部材35に形成された開口部36を通るようになっている。
また、図1に示した実施の形態では、絶縁部材35no高さ(H)が十分に大きく設定されており、絶縁部材35の開口部36の最下部(内部底部)に冷陰極エミッタ26が収納されたことにより、冷陰極エミッタ26からは、開口部36を通じてターゲット25のみが見え、保持構造体12は直接見えない位置関係になっている。即ち、図1に示した実施の形態では、絶縁部材35が十分な高さを有しているため、冷陰極エミッタ26のいずれのいずれの位置においても、ターゲット25のみが見え、絶縁部材35が邪魔となって、冷陰極エミッタ26からは保持構造体12を直接見ることができない。
以上のように構成されたX線発生管1において、陰極電源27から冷陰極エミッタ26に印電圧が印加されることにより、冷陰極エミッタ26から飛び出た電子がターゲット21に照射される。これにより、ターゲット25からX線が発生し、こうして発生させたX線を、X線透過窓11を通して外部に透過させることができる。
このX線発生管1によれば、冷陰極エミッタ26とターゲット25の間に絶縁部材35が配置されており、ターゲット25には、絶縁部材35の開口部36を通った電子が照射される。このため、開口部36によって、冷陰極エミッタ26からターゲット25に照射される電子の範囲が規制される。この場合、冷陰極エミッタ26からは、開口部36を通じてターゲット25のみが見え、保持構造体12は直接見えない位置関係になっている。その結果、ターゲット25周辺の保持構造体12に照射される電子が著しく減少し、保持構造体12に対する漏洩電流が抑制される。X線透過窓11のサイズを大きくすることなく漏洩電流の抑制ができるため、X線発生管1の価格高騰を回避でき、かつコンパクトなX線発生管1を提供できる。また、より高出力のX線発生管1を製造できるようになる。
また、X線透過窓11の周囲を保持する保持構造体12の一部に、熱膨張係数が絶縁筐体10(ガラス)とほぼ等しいコバールからなる金属部16を用いているので、X線発生中にX線発生管1が高温になっても、X線透過窓11と絶縁筐体10との間の大きな熱応力が発生せず、絶縁筐体10の破損を防止できる。更に、冷陰極エミッタ26にカーボンナノチューブを使用することにより、常温において電界放出が可能となり、加熱電源も不要となり、消費電力を少なくできる。
以上、本発明の好ましい実施の形態の一例を説明したが、本発明は図示の形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
図1に示した実施の形態では、絶縁部材35が十分な高さを有しているため、冷陰極エミッタ26からは、開口部36を通じてターゲット25のみが見え、保持構造体12は直接見えないように構成された例を説明したが、図4に示したように、冷陰極エミッタ26のいずれの位置においても、保持構造体12までの最短距離Dが、ターゲット25までの最短距離Dの1.1倍以上となっていれば、冷陰極エミッタ26から保持構造体12を直接見ることができても構わない。即ち、後に実施例で説明するように、冷陰極エミッタ26のいずれの位置においても、保持構造体12までの最短距離Dが、ターゲット25までの最短距離Dの1.1倍以上となるように設定されていれば、保持構造体12に対する漏洩電流が有効に抑制される。
本発明のX線発生管1において、絶縁部材35の高さ(H)が3mm〜10mmであれば、冷陰極エミッタ26からは、開口部36を通じてターゲット25のみが見え、保持構造体12は直接見えないように構成されるか、もしくは、冷陰極エミッタ26のいずれの位置においても、保持構造体12までの最短距離Dが、ターゲット25までの最短距離Dの1.1倍以上となるように設定することができる。即ち、本発明のX線発生管1において、冷陰極エミッタ26からターゲット25までの距離(最短距離D)は8〜10mmであるので、絶縁部材35の高さ(H)は必然的に10mm以下である。また、絶縁部材35の高さ(H)が3mm以上であれば、冷陰極エミッタ26のいずれの位置においても、冷陰極エミッタ26から保持構造体12が直接見えなくなるか、もしくは、保持構造体12までの最短距離Dが、ターゲット25までの最短距離Dの1.1倍以上となるように設定することができる。
また、例えば図5に示すように、絶縁部材35が、冷陰極エミッタ26からターゲット25の間のほぼ全体に渡って設けられていても良い。即ち、図5に示す絶縁部材35は傾斜して起立し、冷陰極エミッタ26をすり鉢状に覆っている。換言すれば、冷陰極エミッタ26の外周縁と窓保持部17の内周縁間に僅かな隙間を持って絶縁部材35が立設されている。なお、絶縁部材35と窓保持部17の間は接していても良いが、製作時に絶縁筐体10内の真空引きを容易にさせるために、適当な隙間があっても良い。この図5に示すX線発生管1によれば、保持構造体12に照射される電子が更に減少し、保持構造体12に対する漏洩電流がより確実に抑制される。
また、図6、7に示すように、絶縁部材35が、中央に開口部36が形成された板形状であっても良い。図6、7に示すX線発生管1では、ターゲット25と冷陰極エミッタ26の間に、ターゲット25と冷陰極エミッタ26に対して平行に板形状の絶縁部材35が配置させられている。絶縁部材35の中央には開口部36が形成されており、冷陰極エミッタ26より発生されて、ターゲット25に照射される電子が、絶縁部材35に形成された開口部36を通るようになっている。より具体的には、絶縁部材35は冷陰極エミッタ26と平面上で重なることなく、その外周方向を覆っている。
但し、図6に示すX線発生管1では、保持構造体12の内周面に絶縁部材35が取付けられており、窓保持部17のすぐ下方において、窓保持部17下面全体を覆い隠すように、絶縁部材35が配置されている。図7に示すX線発生管1では、図5に示すX線発生管1よりも絶縁部材35が下方に配置されており、絶縁部材35は、絶縁筐体10の内周面に取付けられている。なお、図7に示すX線発生管1では、図6に示すX線発生管1に比べて、絶縁部材35に形成された開口部36のサイズを小さくする必要がある。この場合、開口部36のサイズは、冷陰極エミッタ26のいずれのいずれの位置においても、ターゲット25のみが見えるようにするか、あるいは、冷陰極エミッタ26のいずれの位置においても、保持構造体12までの最短距離Dが、ターゲット25までの最短距離Dの1.1倍以上となる関係を満足させれば良い。
また、X線発生管1の形状は、円筒形状に限らず、立方体形状、直方体形状、その他の多角形状でも良い。図8は、直方体形状に構成した絶縁筐体10の内部に角筒状の絶縁部材35を配置したX線発生管1の横断面図である。この図8に示すX線発生管1の場合、絶縁部材35から絶縁筐体10の内壁までの距離Yは、冷陰極エミッタ26の短辺幅X(<8mm)の半分よりも大きい(Y>X/2)ことが望ましい。
(実施例1)
図1、2に示したX線発生管1を用い、絶縁部材35を有していない従来のX線発生管との発生X線強度を比較した。冷陰極エミッタ26として5mmφのナノダイヤモンドエミッタを使用し、ターゲット25として100μm厚さのMoを用いた。ターゲット25周辺の保持構造体12への放電(=電子電流)を防止する絶縁部材35の高さ(H)=5mm、冷陰極エミッタ26とターゲット25間の距離D=8mm、X線透過窓11(Be窓)の有効サイズ(W)=10mmφとした。
本実施例にかかるX線発生管1のX線強度を、放電防止用の絶縁部材がない従来のX線発生管との比較で評価した。結果を表1に示す。X線強度は、半導体X線センサの出力(電圧値)で評価している。
エミッタ電圧を大きくするに従いエミッタ電流、X線強度とも増加している。しかし、本実施例にかかるX線発生管1ではエミッタ電流に比例してX線強度が増加しているのに対して、従来型ではX線強度の増加が緩やかであることが分かる。エミッタ電圧が弱いときは差が小さいが、エミッタ電圧が強くなるにつれてその差は大きくなっており、−10kVでは1.7倍もの差になっている。つまり、同じ消費電力でこれだけの差、つまりX線発生効率が1.7倍にもなっていることになる。この差が、エミッタ電流がターゲット周辺の保持構造体に漏洩した分であることは明らかである。このように、絶縁部材の有効性が実証された。
Figure 2009021032
(実施例2)
次に、冷陰極エミッタ26からターゲット25までの最短距離Dと、冷陰極エミッタ26から保持構造体12までの最短距離Dについて検討した。表2に検討結果を示す。エミッタ電圧が-9kVまでは、距離比(D/D)が1.09倍以上で保持構造体12への漏洩電流が防止でき、-10kVでは1.1倍以上で防止できた。通常のX線発生管1の使用範囲であれば、距離比(D/D)が1.1倍であれば、通常の電子電流(最大でも数mA)の範囲では、漏洩電流が有効に防止される。
Figure 2009021032
本発明の実施の形態にかかるX線発生管の縦断面図(図2におけるB−B’線断面図)である。 本発明の実施の形態にかかるX線発生管の横断面図(図1におけるA−A’線断面図)である。 保持構造体の部分拡大図である。 冷陰極エミッタから保持構造体までの最短距離を、冷陰極エミッタからターゲットまでの最短距離の1.1倍以上とした実施の形態にかかるX線発生管の縦断面図である。 冷陰極エミッタからターゲットの間のほぼ全体に渡って絶縁部材が設けられているX線発生管の縦断面図である。 絶縁部材が中央に開口部が形成された板形状であるX線発生管の縦断面図である。 絶縁部材が中央に開口部が形成された板形状であるX線発生管の縦断面図であり、図6に示すX線発生管よりも絶縁部材が下方に配置されている。 直方体形状に構成したX線発生管の横断面図である。
符号の説明
1 X線発生管
10 絶縁筐体
11 X線透過窓
12 保持構造体
15 ガラス部
16 金属部
17 窓保持部
20 接地電極
25 ターゲット
26 冷陰極エミッタ
27 陰極電源
30 排気ポート
35 絶縁部材
36 開口部

Claims (6)

  1. 絶縁筐体の内部に冷陰極エミッタとターゲットを対向配置させ、前記絶縁筐体の一部に、周囲を保持構造体に保持させたX線透過窓を設けたX線発生装置であって、
    前記冷陰極エミッタより発生されて、前記ターゲットに照射される電子を通すための開口部が形成された絶縁部材が、前記冷陰極エミッタと前記ターゲットの間に配置されていることを特徴とする、X線発生管。
  2. 前記冷陰極エミッタからは、前記開口部を通じて前記ターゲットのみが見え、前記保持構造体が見えない位置関係になっていることを特徴とする、請求項1に記載のX線発生管。
  3. 前記冷陰極エミッタのいずれの位置においても、前記保持構造体までの最短距離Dが、前記ターゲットまでの最短距離Dの1.1倍以上であることを特徴とする、請求項1に記載のX線発生管。
  4. 前記絶縁部材が、高さ(H)3mm〜10mmの筒形状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のX線発生管。
  5. 前記絶縁部材が、冷陰極エミッタから前記ターゲットの間に渡って設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のX線発生管。
  6. 前記絶縁部材が、中央に開口部が形成された板形状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のX線発生管。
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