JP2009020973A - 再生装置 - Google Patents

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Hiroki Sawada
寛樹 沢田
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Abstract

【課題】見た目上VCRと同じ動作を行い、VCRとの違いから生じる混乱を解消させた再生装置を提供する。
【解決手段】制御部6は、現在の再生経過時間と現在の再生経過時間のコンテンツデータが含まれるタイトルとをテレビジョン101において表示する。そして、制御部6は、テレビジョン101に表示される再生経過時間を、再生時に経過する再生経過時間の時間経過速度より速く経過させる。この時、再生経過時間を速く経過させている間、再生を禁止する。そして、再生キーが押下されると、制御部6は、テレビジョン101に表示される再生経過時間を経過させる処理を一時停止し、停止した再生経過時間からコンテンツデータを再生するようPUヘッド2及び再生回路3等に指示する。これにより、ユーザは所望の位置からDVDをテレビジョン101において視聴できる。このように、光ディスク装置1では早送りの動作がVCRと見た目上同じになっている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、DVDやHDなどのランダムアクセスタイプのメディアを再生するとともに、その再生に応じて経過する再生経過時間を表示する再生装置に関するものである。
従来より、ビデオテープなどのシーケンシャルアクセスタイプのメディアが一般に長く普及してきた。さらに、近年、DVD(Digital Versatile Disk)やHD(Hard Disk)などのメディアも一般に普及してきた。
上記のビデオテープに記録されている映像や音声を再生する装置として、ビデオカセットレコーダ(VCR)が一般に普及している。このビデオテープは、シーケンシャルアクセスタイプのメディアであるので、VCRは、ビデオテープの所望の位置まで順次アクセスしていかなければならない。そこで、一般的なVCRには、ビデオテープの早送り/巻戻しを高速に行う早送り/巻戻し機能が設けられている。この早送り/巻戻し機能は、ビデオテープの再生を停止して、ビデオテープを移送するキャプスタンモータを高速に回転させる機能である。この機能により、ユーザは、ビデオテープの早送り/巻戻しを短時間で行える。この早送り/巻戻しの間、VCRは、現在位置を再生経過時間として表示する。ユーザは、この表示を見ながら、所望の再生経過時間まで待って早送り/巻戻しを停止し、所望の再生経過時間から再生する。これにより、ユーザは、所望の位置からビデオテープを視聴できる。
なお、特許文献1では、情報記録再生装置が提案されている。
特開2005−332515公報
しかしながら、上記のDVDやHDは、所望の位置にダイレクトにアクセス可能なランダムアクセスタイプのメディアである。そのため、DVDに記録されている映像や音声を再生するDVDプレーヤは、VCRと違い、DVDの所望の位置までダイレクトにアクセスできる。また、早送り/巻戻しの方法も、上述のビデオテープと違っている。DVDプレーヤにおける早送りは、早送り再生とも呼ばれ、映像や音声を通常再生より高速に再生することにより行われる。また、DVDプレーヤにおける巻戻しは、早戻し再生とも呼ばれ、通常再生と逆方向に映像や音声を通常再生より高速に再生することにより行われる。
そのため、従来よりVCRを使用してきたユーザは、DVDプレーヤやHDレコーダを使用する際、それらVCRとの違いから戸惑いを感じることがあった。特に、お年よりは、近年のDVDプレーヤ等に不慣れなことが多く、戸惑いを感じることが多かった。従って、従来の再生装置は、VCRとの違いから、DVDプレーヤ等に不慣れなユーザを混乱させることが多かった。
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、見た目上VCRと同じ動作を行い、VCRとの違いから生じる混乱を解消させた再生装置を提供することを目的とする。
本発明の再生装置は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)コンテンツデータの記憶位置が再生経過時間で特定されるメディアであってランダムアクセスタイプのメディアから、該コンテンツデータを読取って再生する再生手段と、
前記再生手段による前記コンテンツデータの前記再生時、その再生に応じて経過する前記再生経過時間を表示する表示手段と、を備えた再生装置において、
予め定められた入力操作により前記再生と異なる早送りが指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を、前記再生時に経過する前記再生経過時間の時間経過速度より速く経過させるとともに、前記再生経過時間を速く経過させている間、前記再生手段による前記再生を禁止する早送制御手段を備え、
前記早送制御手段は、
前記早送りの終了が指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を速く経過させる処理を停止し、
前記再生が指定されると、停止した前記再生経過時間から前記コンテンツデータを再生するよう前記再生手段に指示する。
この構成において、メディアは、例えば光ディスク、半導体メモリ、又は磁気ディスクである。再生経過時間は、再生されるコンテンツデータのメディア上の記憶位置を示す。再生装置は、再生中、現在再生しているコンテンツデータの記憶位置を再生経過時間で表示する。ユーザは、この再生経過時間により、コンテンツデータの先頭から現在再生されている記憶位置までに経過した時間を把握する。
そして、VCRにもある早送りが指示されると、早送制御手段は、再生を禁止した状態で再生経過時間だけを早く進ませる。これにより、再生装置における早送りでも、見た目上VCRと同じ動作に見える。そして、ユーザは、表示手段の表示を見ながら、所望の再生経過時間まで待ち、再生又は停止を再生装置に指示して早送りを終了する。これにより、ユーザは、停止した再生経過時間から、即ち所望の記憶位置から、メディアに記録されているコンテンツを視聴できる。
以上より、再生装置では早送りの動作がVCRと見た目上同じになっているため、従来よりVCRを使用してきたユーザでも、再生装置を使用する際に戸惑いを感じることがない。従って、再生装置は、VCRとの違いから生じる混乱を解消させることができる。
(2)予め定められた入力操作により前記再生と異なる巻戻しが指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を、前記再生時に経過する前記再生経過時間の時間経過速度より速く戻させるとともに、前記再生経過時間を速く戻させている間、前記再生手段による前記再生を禁止する巻戻制御手段を備え、
前記巻戻制御手段は、
前記巻戻しの終了が指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を速く戻させる処理を停止し、
前記再生が指定されると、停止した前記再生経過時間から前記コンテンツデータを再生するよう前記再生手段に指示する。
この構成において、VCRにもある巻戻しが指示されると、巻戻制御手段は、再生を禁止した状態で再生経過時間だけを早く進ませる。これにより、再生装置における巻戻しでも、見た目上VCRと同じ動作に見える。そして、ユーザは、表示手段の表示を見ながら、所望の再生経過時間まで待ち、再生又は停止を再生装置に指示して巻戻しを終了する。これにより、ユーザは、停止した再生経過時間から、即ち所望の記憶位置から、メディアに記録されているコンテンツを視聴できる。
以上より、再生装置では巻戻しの動作がVCRと見た目上同じになっているため、従来よりVCRを使用してきたユーザでも、再生装置を使用する際に戸惑いを感じることがない。従って、再生装置は、VCRとの違いから生じる混乱を解消させることができる。
(3)前記メディアには、コンテンツデータがタイトル毎に記録されており、
前記表示手段は、前記早送り中又は前記巻戻し中、現在の再生経過時間のコンテンツデータを含むタイトルの名称又は番号を表示する。
再生経過時間の表示だけでは、ユーザは、現在の再生経過時間のコンテンツデータがどのタイトルのものなのか分からない。
この構成においては、タイトルの名称又は番号を表示している。
これにより、ユーザは、現在の再生経過時間のコンテンツデータ、即ち現在早送り中又は現在巻戻し中のコンテンツデータがどのタイトルのものなのか知ることができる。
(4)前記メディアは、光ディスクである。
この構成において、光ディスクは、例えばDVD、ブルーレイディスクである。
この発明によれば、再生装置は、VCRとの違いから生じる混乱を解消させることができる。
以下、本発明の実施形態である光ディスク装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態である光ディスク装置の主要な構成を示すブロック図である。光ディスク装置1は、装置本体1の各部の動作を制御する制御部6と、光ディスク100に対しデータの読取を行うピックアップヘッド2(以下、PUヘッド2と称する。)と、RFアンプなどの再生回路3と、ユーザの操作を受け付ける操作部10と、装置本体1を遠隔操作するリモコン12と、を備えている。さらに、光ディスク装置1は、情報を表示する表示部9と、データを記憶する記憶部11と、音声データをアナログの再生音声信号に変換する音声処理部5と、と、OSD画像を生成するOSD処理部8と、画像データをアナログの再生画像信号に変換する画像合成部13と、を備えている。
光ディスク100は、例えばCD、又はDVDである。光ディスク装置1は、所謂DVDプレーヤである。
PUヘッド2は、図示しないレーザダイオード(LD)、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ、フォトディテクタ、スレッドモータ、及びアクチュエータを備えている。
PUヘッド2は、光ディスク100の半径方向に延びる軸に移動自在に取り付けられている。スレッドモータが、PUヘッド2を光ディスク100の半径方向に移動する。
LDは、レーザ光を出力する光源であり、フォトディテクタは、複数の受光素子で形成されており、光ディスク100からの反射光を検出する。フォトディテクタは、例えば、受光領域がほぼ均等に4分割されており、4つの受光領域を形成している。
対物レンズは、光ディスク100に対するレーザ光の照射時間を調節する。また、アクチュエータは、対物レンズを光ディスク100に接離する方向、及び光ディスク100の半径方向に移動させる。
再生時の動作について説明する。
PUヘッド2は、光ディスク100に対して読取パワーのレーザ光を照射し、光ディスク100からの反射光をフォトディテクタで検出する。これにより、光ディスク100に記録されている情報を光学的に読み出す。
再生回路3は、PUヘッド2における複数の受光素子の出力に基づいてRF信号を生成し、該RF信号を増幅する。そして、再生回路3は、該RF信号を処理して画像と音声のデータを取り出す。ここで、取り出される画像と音声のデータは、例えばMPEGでエンコードされている。そして、再生回路3は、取り出したデータをデコードする。そして、再生回路3は、音声データを音声処理部5に、画像データを画像合成部13に、これらのデータの同期を取りながら、それぞれ出力する。
音声処理部5は、音声データをアナログの再生音声信号に変換し、その再生音声信号を外部のテレビジョン101に出力する。
なお、テレビジョン101がディジタル対応(例えばHDMI規格)であれば、ディジタルで出力しても構わない。
OSD処理部8は、不図示のOSD画像メモリ(不図示)を内蔵する。OSD画像メモリは、例えばフラッシュメモリで構成される。OSD処理部8は、制御部6から与えられる制御信号に基づいて、OSD画像メモリが記憶しているデータに基づいて文字又は図形のOSD画像を生成し、画像合成部13へ出力する。
画像合成部13は、制御部6から与えられる制御信号に基づいて、再生回路3から出力された画像データに基づく画像に、OSD処理部8から出力されたOSD画像を合成した合成画像を生成する。そして、画像合成部13は、この合成画像の信号をアナログの再生画像信号に変換し、外部のテレビジョン101に出力する。
又は、画像合成部13は、再生回路3から出力された画像データをアナログの再生画像信号に変換し、外部のテレビジョン101に出力する。
又は、画像合成部13は、OSD処理部8から出力されたOSD画像のデータをアナログの再生画像信号に変換し、外部のテレビジョン101に出力する。
なお、テレビジョン101がディジタル対応(例えばHDMI規格)であれば、ディジタルで出力しても構わない。
音声処理部5及び画像合成部13には、テレビジョン101が接続される。テレビジョン101は、光ディスク装置1から出力された信号を処理して、画像を画面上に表示したり音声を放音したりする。
以上より、ユーザは、このテレビジョン101において、音声処理部5及び画像合成部13から出力された再生画像信号に基づく画像、及び再生音声信号に基づく音声を視聴することができる。
操作部10は、ユーザが光ディスク装置1に対して各種の命令(コマンド)を入力するためのものである。操作部10には、ユーザの操作を受け付ける複数のキーが設けられている。光ディスク装置1に対してユーザが入力したコマンドは制御部6に伝送される。
複数のキーの中には、光ディスク100の再生を指定するための再生キー、光ディスク100の早送りを指定するための早送りキー、光ディスク100の巻戻しを指定するための巻戻しキー、光ディスク100の再生、早送り、巻戻し等の停止を指定するための停止キー、が含まれる。
操作部10には、リモコン信号検出部(不図示)が設けられている。リモコン信号検出部に対し、装置本体の外部からリモコン12を用いて、電源のON/OFF、チャンネルの切替え、音量の調整等の命令が入力されると、リモコン信号検出部は、リモコン12からの命令信号を受信して制御部6に伝送する。リモコン12には、操作部10と同様のキーが設けられている。
表示部9は、時刻、光ディスク装置1の設定状態などを表示する。
記憶部11は、例えばハードディスクやEEPROMで構成されており、光ディスク装置1の各部の制御方法が記述された制御プログラムを記憶する。
制御部6は、例えばマイクロコンピュータで構成される。また、制御部6は、上記の主制御プログラムなどを展開するワークフィールドとしてのRAM6Aを内蔵する。制御部6は、光ディスク装置1にユーザから入力された命令に応じて光ディスク装置1の各部を制御する。
なお、実際の光ディスク装置では、読取時に、レーザ光の照射時間を光ディスクのトラックの中心に合わせるトラッキングサーボ制御と、レーザ光の合焦時間を光ディスクの記録面に合わせるフォーカスサーボ制御と、を行っているが、本発明の実施形態では図示を省略している。
ここで、PUヘッド2、再生回路3、音声処理部5、及び画像合成部13が、本発明の「再生手段」に相当する。また、制御部6が、本発明の「早送制御手段」に相当する。また、制御部6が、本発明の「巻戻制御手段」に相当する。また、操作部10及びリモコン12が、「操作手段」に相当する。
また、この実施形態では、表示手段としてテレビジョン101を用いているが、実施の際は、モニタでも構わない。
図2は、DVD−Videoフォーマットで記録された光ディスク上のデータのデータ構造を示す図である。DVD−Videoフォーマットで記録された光ディスク100上には、図2Aに示すように、その内周から外周にかけてVMGI95、VMGM_VOBS96、VMGIbup97、タイトルT1〜T3が記録される。
VMGI(Video Manager Information)95には、DVD−Video全体の再生関連情報(制御情報)、いわゆるルートメニューの情報が記述されている。例えば、VTSIのアドレス情報等もここに記述されている。
VMGM_VOBS(Video Object Set for VMG Menu)96には、VOBS1003に記述されているコンテンツの再生に先立って再生されるコンテンツが記述されている。このコンテンツには、タイトル選択画面が含まれる。タイトル選択画面とは、光ディスク100に記録されているタイトルの一覧を表す画面である。光ディスク装置1は、その画面において、再生タイトルの選択を、再生開始前に要求する。
VMGIbup97には、VMGI95のバックアップファイルが記述されている。
また、タイトルT1は、VTSI(Video Title Set Information)1002とVOBS(Video Object Set)1003とVTSIbup1004とから構成されている(図2A参照)。タイトルT2、T3も、タイトルT1と同様のデータ構造となっている。DVD−Videoフォーマットでは、最大99タイトルまで収録が可能である。図2Aでは、3タイトル収録されている。
VTSI1002には、そのVOBS1003に対する制御情報が記述されている。この制御情報には、そのVOBS1003に含まれるコンテンツデータの光ディスク100上の記憶位置を示すアドレスと、後述の再生経過時間と、の対応関係を示す対応テーブル(不図示)が記述されている。
VOBS1003には、タイトル再生のためのコンテンツ(テレビ番組など)データが記述されている。該VOBS1003には、図2Bに示すように、複数のセル1100〜1199から構成されている。
VTSIbup1004には、VTSI1002のバックアップファイルが記述されている。
DVD−Videoフォーマットにおいて、コンテンツデータは、予め決められたセル単位で記録される。
セル1100は、複数のVOBU(Video Object Unit)1200〜1205で構成される(図2C参照)。1つのタイトルに含まれるセルの最大数は255セルである。そのため、光ディスクに10時間分のデータを記録する場合、1セルは、例えば2分30秒である。
VOBU1200には、先頭にNV_PCK(Navigatyion Pack)1300が置かれ、続いてビデオデータやオーディオデータ(AVデータ)などがパック化されて挿入される(図2D参照)。コンテンツデータ(AVデータ)のパック化やセル化は、再生回路3においてエンコード時に行われる。
図3は、本発明の実施形態である光ディスク装置の制御部が行う動作を示すフローチャートである。この動作は、ユーザが再生キーを押下した時の動作である。
再生キーが押下されて再生が指示されると、制御部6は、光ディスク100のタイトルT1の先頭から再生を開始する(S1)。これにより、光ディスク100からコンテンツデータがPUヘッド2により読取られる。そして、タイトルT1の先頭から映像と音声がテレビジョン101において再生される。この際、光ディスク装置1は、その再生に応じて経過する再生経過時間をテレビジョン101にOSD表示する(後述の図5参照)。再生経過時間は、再生されるコンテンツデータの光ディスク100上の記憶位置を示す。光ディスク装置1は、再生中、現在再生しているコンテンツデータの位置を再生経過時間で表示する。ユーザは、この再生経過時間により、コンテンツデータの先頭から現在再生されている位置までに経過した時間を把握する。
再生中、制御部6は、停止キーが押下されたか、早送りキーが押下されたか、を判断する(S2、S3)。S2では、再生中に一旦再生停止し、その後に、ユーザが早送りをする場面を想定している。また、S3では、再生中に、ユーザが早送りをしたくなった場面を想定している。
早送りキーが押下されると、制御部6は、再生を停止し(S4)、停止時の再生経過時間をRAM6Aで記憶する(S5)。そして、制御部6は、後述の図4の早送り処理を実行し(S11)、本処理を終了する。
一方、S2において停止キーが押下されると、制御部6は、再生を停止し(S4)、停止時の再生経過時間をRAM6Aで記憶する(S5)。その後、早送りキーが押下されると(S8)、制御部6は、後述の図4の早送り処理を実行し(S11)、本処理を終了する。
なお、S8において早送りキーが押下されずにその他の操作が行われた場合(S9)、制御部6は、対応する処理を実行し(S10)、本処理を終了する。
図4は、本発明の実施形態である光ディスク装置の制御部が早送り処理において行う動作を示すフローチャートである。図5Aは、実行される再生と早送りとの関係を示す再生経過時間軸のタイムチャートである。図5Bは、実行される再生と巻戻しとの関係を示す再生経過時間軸のタイムチャートである。図6は、テレビジョン101において早送り時に表示される表示内容の一例を示す図である。
まず、制御部6は、現在の再生経過時間と、現在の再生経過時間のコンテンツデータが含まれるタイトルと、をテレビジョン101においてOSD表示する(S101)。そして、制御部6は、テレビジョン101に表示される再生経過時間を、再生時に経過する再生経過時間の時間経過速度より速く経過させる(S102)。この時、再生経過時間を速く経過させている間、制御部6は、PUヘッド2の読取を禁止して、再生を禁止する。その理由は、光ディスク装置1で行われる早送りを、見た目上VCRの早送りに近づけるためである。
S101及びS102により、例えば「0:20:00」から早送りを実行した場合(図5A参照)、テレビジョン101には、図6に示すような画面が表示される。
なお、この実施形態では、タイトルの番号を表示しているが、実施の際は、タイトルの名称(例えば番組名)を表示しても構わない。
早送りが行われている間、即ちテレビジョン101に表示される再生経過時間を速く経過させている間、制御部6は、再生キーが押下されたかどうか、停止キーが押下されたかどうか、最終タイトルT3の終端に到達したかどうか、を判断する(S103、S104、S105)。S103、及びS104では、ユーザが、上記図6の表示を見ながら、所望の再生経過時間まで待ち、再生キー又は停止キーを押下して早送りを終了する状態となっている。そして、最終タイトルT1の終端に到達するまでユーザが再生キー又は停止キーを押下しない場合、S105判断肯定となる。
再生キーが押下されて早送りの終了が指定されると(S103)、制御部6は、テレビジョン101に表示される再生経過時間を経過させる処理を一時停止する(S106)。そして、制御部6は、停止した再生経過時間からコンテンツデータを再生するようPUヘッド2及び再生回路3等に指示する(S107)。そして、制御部6は、図3に示すメインルーチンに戻る。S107により、ユーザは、停止した再生経過時間から、即ち所望の位置から、DVDをテレビジョン101において視聴できる。
なお、制御部6は、停止した再生経過時間に対応するコンテンツデータのアドレスを上記の対応テーブルから取得する。そして、制御部6は、取得したアドレスからPUヘッドに読取らせる。ここで、対応テーブルは、タイトルT1であれば、VTSI1002に記述されている(図2A参照)。
同様に、停止キーが押下されて早送りの終了が指定されると(S104)、制御部6は、テレビジョン101に表示される再生経過時間を経過させる処理を一時停止する(S108)。さらに、制御部6は、停止時の再生経過時間をRAM6Aで記憶する(S109)。そして、制御部6は、図3に示すメインルーチンに戻る。その後、再生が指示されると、制御部6は、停止した再生経過時間からコンテンツデータを再生するようPUヘッド2及び再生回路3等に指示する。これにより、ユーザは、停止した再生経過時間から、即ち所望の位置から、DVDをテレビジョン101において視聴できる。
また、S105において最終タイトルT3の終端に到達すると、制御部6は、テレビジョン101に表示される再生経過時間を経過させる処理を一時停止する(S110)。さらに、制御部6は、停止時の再生経過時間をRAM6Aで記憶する(S111)。そして、制御部6は、図3に示すメインルーチンに戻る。その後、再生が指示されると、制御部6は、再生すべきコンテンツデータが無いことを表すブルーバック画面(又はブラックバック画面)を出画するようPUヘッド2及び再生回路3等に指示する。これにより、ユーザは、早送りによりDVDの最後の位置まで来たことをテレビジョン101において知ることができる。
以上のように、光ディスク装置1では、早送りの動作がVCRと見た目上同じになっている。そのため、従来よりVCRを使用してきたユーザでも、光ディスク装置1を使用する際に戸惑いを感じることがない。従って、光ディスク装置1は、VCRとの違いから生じる混乱を解消させることができる。
また、S101においてタイトルの番号を表示しているので、ユーザは、現在の再生経過時間のコンテンツデータ、即ち現在早送り中又は現在巻戻し中のコンテンツデータがどのタイトルのものなのか知ることができる。
なお、本発明の実施形態は、早送りだけでなく、巻戻しにも適用できる。巻戻しの場合、図3から図5の「早送り」の文字を「巻戻し」に入れ替えることにより、本発明の実施形態を適用できる。また、実行される再生と巻戻しとの関係は、図5Bに示す関係となる。これにより、光ディスク装置1では、巻戻しの動作がVCRと見た目上同じになる。従って、巻戻しの場合も、早送りと同様の効果を奏する。
本発明の実施形態である光ディスク装置の主要な構成を示すブロック図 DVD−Videoフォーマットで記録された光ディスク上のデータのデータ構造を示す図 本発明の実施形態である光ディスク装置の制御部が行う動作を示すフローチャート 本発明の実施形態である光ディスク装置の制御部が早送り処理において行う動作を示すフローチャート 実行される再生と早送り/巻戻しとの関係を示す再生経過時間軸のタイムチャート テレビジョン101において早送り時に表示される表示内容の一例を示す図
符号の説明
1−光ディスク装置
2−ピックアップヘッド
3−再生回路
5−音声処理部
6−制御部
6A−RAM
8−OSD処理部
9−表示部
10−操作部
11−記憶部
12−リモコン
13−画像合成部
100−光ディスク
101−テレビジョン

Claims (4)

  1. コンテンツデータの記憶位置が再生経過時間で特定されるメディアであってランダムアクセスタイプのメディアから、該コンテンツデータを読取って再生する再生手段と、
    前記再生手段による前記コンテンツデータの前記再生時、その再生に応じて経過する前記再生経過時間を表示する表示手段と、を備えた再生装置において、
    予め定められた入力操作により前記再生と異なる早送りが指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を、前記再生時に経過する前記再生経過時間の時間経過速度より速く経過させるとともに、前記再生経過時間を速く経過させている間、前記再生手段による前記再生を禁止する早送制御手段を備え、
    前記早送制御手段は、
    前記早送りの終了が指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を速く経過させる処理を停止し、
    前記再生が指定されると、停止した前記再生経過時間から前記コンテンツデータを再生するよう前記再生手段に指示する再生装置。
  2. 予め定められた入力操作により前記再生と異なる巻戻しが指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を、前記再生時に経過する前記再生経過時間の時間経過速度より速く戻させるとともに、前記再生経過時間を速く戻させている間、前記再生手段による前記再生を禁止する巻戻制御手段を備え、
    前記巻戻制御手段は、
    前記巻戻しの終了が指定されると、前記表示手段に表示される前記再生経過時間を速く戻させる処理を停止し、
    前記再生が指定されると、停止した前記再生経過時間から前記コンテンツデータを再生するよう前記再生手段に指示する請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記メディアには、コンテンツデータがタイトル毎に記録されており、
    前記表示手段は、前記早送り中又は前記巻戻し中、現在の再生経過時間のコンテンツデータを含むタイトルの名称又は番号を表示する請求項1又は2に記載の再生装置。
  4. 前記メディアは、光ディスクである請求項1から3のいずれかに記載の再生装置。
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