JP2009020509A - 光学装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学装置(10)は、物体の接触を検知するタッチセンサ(22)と、アクチュエータ(35)によって駆動される光学要素(30)と、タッチセンサ(22)が物体の接触を検知したときに、この光学装置(10)の所定の部分(34a,34b)に光学要素(30)を衝突させる制御部(36)とを備える。
【選択図】図1
Description
これは、スペースを要し、専用の駆動回路も必要になり、装置の小型化を妨げ、また、コストもかかってしまう。
請求項1の発明は、物体の接触を検知するタッチセンサ(22)と、アクチュエータ(35)によって駆動される光学要素(30)と、前記タッチセンサ(22)が物体の接触を検知したときに、前記アクチュエータ(35)を駆動させることにより、この光学装置(10)の所定の部分(34a,34b)に前記光学要素(30)を衝突させる制御部(36)と、を備える光学装置(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学装置(10)において、前記光学要素(30)は、光軸に垂直な面内でシフトする作動部(32)を有するブレ補正機構(30)であること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の光学装置(10)において、前記所定の部分(34a,34b)は、前記作動部(32)の作動範囲を制限する制限壁(34a,34b)であること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の光学装置(10)において、前記作動部(32)は、前記タッチセンサ(22)を含む面と略垂直な方向に作動すること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項5の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、被写体像の像光を屈曲させる屈曲部(12)と、前記屈曲部(12)で屈曲させられた像光を受光し、被写体像を撮像する撮像部(18)とを備え、前記作動部(32)は、前記屈曲部(12)と前記撮像部(18)との間に設けられ、前記撮像部(18)を含む面は、前記タッチセンサ(22)を含む面と略直交していること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項6の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、前記制限壁(34a,34b)は、前記作動部(32)を挟んで両側に配置され、前記制御部(36)は、撮影モードか、非撮影モードかを判断し、前記非撮影モードであると判断した場合には、前記作動部(32)を衝突させる制限壁(34a)とは反対側の制限壁(34b)に、前記作動部(32)を接触させて待機させること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項7の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、前記制御部(36)は、撮影モードか、非撮影モードかを判断し、前記非撮影モードであると判断した場合には、前記制限壁(34a)から、前記作動部(32)の衝突時の速度が前記作動部(32)の最大速度に達するのに必要な距離だけ離れた位置に前記作動部(32)を待機させること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項8の発明は、請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、前記制御部(36)は、撮影モードか、非撮影モードかを判断し、前記撮影モードであると判断した場合には、前記作動部(32)の作動範囲の略中央に前記作動部(32)を待機させること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、レリーズボタン(40)を備え、前記制御部(36)は、電源がオンされて前記レリーズボタン(40)が押下されるまでの間において、撮影モードか非撮影モードかを判断して前記撮影モードと判断した場合、前記タッチセンサ(22)が物体の接触を検知したときに、前記アクチュエータ(35)を駆動させることにより、この光学装置(10)の所定の部分に前記光学要素(30)を衝突させること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項10に記載の発明は、請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、レリーズボタン(40)を備え、前記制御部(36)は、電源がオンされて前記レリーズボタン(40)が押下されるまでの間において、撮影モードか、非撮影モードかを判断して前記撮影モードと判断した場合、前記作動部(32)を衝突させる制限壁(34a)とは反対側の制限壁(34a)に、前記作動部(32)を接触させて待機させること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項11に記載の発明は、請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の光学装置(10)において、レリーズボタン(40)を備え、前記制御部(36)は、電源がオンされて前記レリーズボタン(40)が押下されるまでの間において、撮影モードか、非撮影モードかを判断して前記撮影モードであると判断した場合、前記制限壁(34a)から、前記作動部(32)の衝突時の速度が前記作動部(32)の最大速度に達するのに必要な距離だけ離れた位置に前記作動部(32)を待機させること、を特徴とする光学装置(10)である。
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11のいずれか1項に記載の光学装置(10)において、前記レリーズボタン(40)が半押しされたときに、設定されている撮影条件が不適切である場合、前記アクチュエータ(35)を駆動させることにより、この光学装置(10)の所定の部分に前記光学要素(30)を衝突させること、を特徴とする光学装置(10)である。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応付けて説明したが、本発明は、これに限定されるものでなく、後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
図1は、第1実施形態のデジタルカメラを示す図である。また、図2はデジタルカメラのブロック図である。
※クレームに入っている制御部とアクチュエータは、図面で表したほうがよいと考え、デジタルカメラのブロック図を図2として追加しました。
なお、説明を明確にするために、図1中では、光A1の方向(被写体側から撮影者側へ向かう方向)をX方向とし、それと直交した光A2の方向(下方から上方へ向かう方向)をZ方向とする。また、Y方向は、X方向及びZ方向に直交する方向(図1の紙面の法線方向において、裏面から表面へ向かう方向)である。
デジタルカメラ10は、第1のレンズ群11,第2のレンズ群13〜第5のレンズ群16によって撮影光学系が構成され、それらにプリズム12を含ませることによって屈曲光学系が構成されている。
プリズム12は、入射した光A1の方向を90度屈曲させる直角プリズムであり、第1のレンズ群11が出射した+X方向の光A1を全反射させ、90度曲げて、−Z方向の光A2を第2のレンズ群13へと出射する。
第3のレンズ群14は、第2のレンズ群13から出射された光A2が入射する位置に配置され、図2に示すアクチュエータ(駆動機構)37によりZ方向に移動させることができる。
図1に戻り第4のレンズ群15は、第3のレンズ群14から出射された光A2が入射する位置に配置され、後述のブレ補正機構30の可動枠32に保持されている。
第5のレンズ群16は、第4のレンズ群15から出射された光A2が入射する位置に配置され、第3のレンズ群14と同様に、アクチュエータ37によりZ方向に移動させることができる。
撮像素子18は、ローパスフィルタ17から出射された光A2が入射する素子であり、入射した光A2を受光して被写体像を撮像し、電気的な画像信号に変換する。また、撮像素子18の撮像面を含む面は、後述のタッチセンサ22を含む面と略直交している。
保護パネル20は、液晶ディスプレイ19を覆うように配置された透明な樹脂板21と、樹脂板21の液晶ディスプレイ19と反対側に配置され、撮影者の指やタッチペンなどの器具の接触を検知するタッチセンサ22とを備える。タッチセンサ22は、指などが触れた位置を検知して液晶ディスプレイ19の画面上の位置を特定する。
また、ブレ補正機構30は、固定枠31と、可動枠32と、ボール33と、制限壁34a,34bとを備える。
可動枠32は、その一部が固定枠31に対向して配置され、中央部分には、第4のレンズ群15が組み付けられている。また、可動枠32は、光A2の光軸と直交する面内で移動可能に支持されており、タッチセンサ22を含む面と略垂直な方向に作動する。
制限壁34a,34bは、可動枠32を挟んで両側に配置され、可動枠32の作動範囲を制限する壁である。
図3は、デジタルカメラ10の制御の流れを示すフローチャートである。
まず、電源が投入されると(S101)、メインCPU36は、撮影モードか、非撮影モードかを判断する(S102)。ここで、撮影モードとは、実際に撮影を行っていたり、フレーミング動作を行っていたり、電子ビューファインダー機能を作動させていたりする場合であり、非撮影モードとは、メニュー画面や撮影した画像などを液晶ディスプレイ19に表示している場合である。
ここで、反対側の制限壁34bに可動枠32を接触させて待機させる理由は、より強い衝撃を発生させるために、可動枠32をなるべく高速度で制限壁34aに衝突させたいからである。
そう考えると、可動枠32のストロークや、デジタルカメラ10のサイズによっては、反対側の制限壁34bに可動枠32を接触させて待機させなくても、可動枠32の最高スピードが得られるような場合もある。
この場合は、衝突させる制限壁34aから、可動枠32の衝突時の速度が可動枠32の最大速度に達するのに必要な距離だけ離れた位置に可動枠32を待機させればよい。
(1)ブレ補正機構30の可動枠32を制限壁34aに衝突させて、操作感を発生させることができるので、従来の技術のように、専用のアクチュエータのためのスペースや、専用の駆動回路が不要となる。従って、カメラサイズの肥大化やコスト増を発生させることがない。また、操作者は、操作時に指やペンに反応を感じることができ、自然な操作感を得ることができる。
(2)ブレ補正機構30を予め搭載しているカメラであれば、大幅な設計変更をしなくても、操作感を発生させることができる。
(4)可動枠32は、プリズム12と撮像素子18との間に設けられ、撮像素子18の撮像面は、タッチセンサ22を含む面と略直交しているので、可動枠32をバランスよく配置することができ、屈曲光学系を有するデジタルカメラ10に好適である。
(6)撮影モードの場合には、可動枠32の作動範囲の略中央に可動枠32を待機させるので、通常通り柔軟にブレ補正を行うことができる。
第2実施形態のデジタルカメラ1の構成は図1と同様であるので、構成に関する説明は省略する。第1実施形態とは、デジタルカメラ10の制御の流れが異なる。図4は、第2実施形態におけるデジタルカメラ10の制御の流れを示すフローチャートである。
撮影後、電源がオフされると(S215;Yes)デジタルカメラ10の動作は終了する。電源がオフされない場合は(S215;No)、再度S202に戻る。
(1)電源がオンにされ、レリーズボタン40が押下されるまでの間における撮影モード中において、撮影条件の設定変更等によりタッチセンサが指などの接触を検知した場合も(S207;Yes)、メインCPU36は、制限壁34aに可動枠32を衝突させるので(S208)、操作者は操作時に指やペンに反応を感じることができる。
(2)レリーズボタン40が半押しされたときに、設定されている撮影条件が不適切である場合も操作者は操作時に指やペンに反応を感じることができる。したがって操作者は撮影条件が適切でないことを認識することができる。
(3)設定されている撮影条件が不適切である場合の衝突は、タッチパネル22で入力する場合の衝突より回数が多いため、操作者の注意を喚起することができる。
上述した実施形態は、以下の変形も可能である。
(1)光学要素は、撮影光学系の一部を光軸と垂直な方向にシフトするレンズシフト式のブレ補正機構30の例で説明したが、撮像素子18を光軸と垂直な方向にシフトする撮像系シフト式のブレ補正機構であってもよい。また、撮像光学系と撮像系とからなる光学ユニット全体をティルト制御することでブレを防止する光学ユニットティルト式のブレ補正機構であってもよい。さらに、第3のレンズ群14や第5のレンズ群16であってもよい。さらにまた、これら以外の部材であっても、アクチュエータ(35)によって駆動される光学要素であれば特に限定されるものではない。
(2)上述した実施形態では、制限壁34aに可動枠32を衝突させる例で説明したが、デジタルカメラ10の内壁などに可動枠32を衝突させてもよい。
(3)上述した実施形態では、撮影者側の制限壁34aに可動枠32を衝突させる例で説明したが、被写体側の制限壁34bに可動枠32を衝突させてもよい。
(5)制限壁34a,34bと可動枠32との接触箇所に金属板を貼り付けてもよい。このようにすれば、操作感を向上させることができる。
なお、上述した実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、以上説明した実施形態や変形形態によって限定されることはない。
Claims (12)
- 物体の接触を検知するタッチセンサと、
アクチュエータによって駆動される光学要素と、
前記タッチセンサが物体の接触を検知したときに、前記アクチュエータを駆動させることにより、この光学装置の所定の部分に前記光学要素を衝突させる制御部と、
を備える光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置において、
前記光学要素は、光軸に垂直な面内でシフトする作動部を有するブレ補正機構であること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項2に記載の光学装置において、
前記所定の部分は、前記作動部の作動範囲を制限する制限壁であること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の光学装置において、
前記作動部は、前記タッチセンサを含む面と略垂直な方向に作動すること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の光学装置において、
被写体像の像光を屈曲させる屈曲部と、
前記屈曲部で屈曲させられた像光を受光し、被写体像を撮像する撮像部とを備え、
前記作動部は、前記屈曲部と前記撮像部との間に設けられ、
前記撮像部を含む面は、前記タッチセンサを含む面と略直交していること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の光学装置において、
前記制限壁は、前記作動部を挟んで両側に配置され、
前記制御部は、撮影モードか、非撮影モードかを判断し、
前記非撮影モードであると判断した場合には、前記作動部を衝突させる制限壁とは反対側の制限壁に、前記作動部を接触させて待機させること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の光学装置において、
前記制御部は、撮影モードか、非撮影モードかを判断し、
前記非撮影モードであると判断した場合には、前記制限壁から、前記作動部の衝突時の速度が前記作動部の最大速度に達するのに必要な距離だけ離れた位置に前記作動部を待機させること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の光学装置において、
前記制御部は、撮影モードか、非撮影モードかを判断し、
前記撮影モードであると判断した場合には、前記作動部の作動範囲の略中央に前記作動部を待機させること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の光学装置において、
レリーズボタンを備え、
前記制御部は、電源がオンされて前記レリーズボタンが押下されるまでの間において、撮影モードか非撮影モードかを判断して前記撮影モードと判断した場合、
前記タッチセンサが物体の接触を検知したときに、前記アクチュエータを駆動させることにより、この光学装置の所定の部分に前記光学要素を衝突させること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の光学装置において、
レリーズボタンを備え、
前記制御部は、電源がオンされて前記レリーズボタンが押下されるまでの間において、撮影モードか、非撮影モードかを判断して前記撮影モードと判断した場合、
前記作動部を衝突させる制限壁とは反対側の制限壁に、前記作動部を接触させて待機させること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の光学装置において、
レリーズボタンを備え、
前記制御部は、電源がオンされて前記レリーズボタンが押下されるまでの間において、撮影モードか、非撮影モードかを判断して前記撮影モードであると判断した場合、
前記制限壁から、前記作動部の衝突時の速度が前記作動部の最大速度に達するのに必要な距離だけ離れた位置に前記作動部を待機させること、
を特徴とする光学装置。 - 請求項9〜11のいずれか1項に記載の光学装置において、
前記レリーズボタンが半押しされたときに、設定されている撮影条件が不適切である場合、
前記アクチュエータを駆動させることにより、この光学装置の所定の部分に前記光学要素を衝突させること、
を特徴とする光学装置。
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