JP2009019860A - 空調システム及び電磁波等発振等装置位置特定システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る空調システム1では、電磁波等発振等機器4a,4b,4c,・・・が、電磁波等を発振等する。機器位置検出システムが、機器位置情報を検出する。第1情報記憶手段54hに、物体位置情報等が記憶されている。機器滞在時間計測手段54iが、物体位置情報等毎に、機器滞在時間を計測する。機器位置情報特定手段54gが、機器滞在時間のいずれかが所定時間を超過した場合に、特定機器位置情報を、特定物体位置情報等とする。空調制御装置7が、特定機器位置情報が特定物体位置情報等とされた場合に、特定物体位置情報等に対応する位置に調和空気を吹き出させるように空調装置を制御する。
【選択図】図1
Description
本実施の形態に係る空気調和装置2a,・・・は、マルチ式空気調和装置であって、図1に示されるように、主に、居室内に設置される複数の室内機20a,20b,20c,・・・、屋外に設置される室外機21a,・・・、室内機20a,20b,20c,・・・と室外機21a,・・・とを冷媒循環可能に接続する冷媒配管22a,・・・及び室内機20a,20b,20c,・・・と室外機21a,・・・とを通信接続する第1通信線23a,・・・から構成される。この空気調和装置2a,・・・は、基本機能として、送風機能、冷暖房機能及び除湿機能等を備える。そして、これらの空気調和装置2a,・・・は、第2通信線92を介して空調制御装置7に通信接続されており、空調制御装置7から送信される制御信号に従って種々の機能を発揮する。なお、図1にはマルチ式空気調和装置が1系統しか図示されていないが、本発明の実施の形態においてマルチ式空気調和装置は複数系統存在する。
本実施の形態に係る携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、無線LAN対応のIP携帯電話である。このため、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・と無線通信を行うことができる。なお、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・にはデータ書き換え可能な記憶部(図示せず)が内蔵されており、その記憶部にはIP電話実行プログラムや、その携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を所有する人の識別番号データ(以下、個人識別番号データという)等が記憶されている。本実施の形態では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の電源が投入されている場合、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、個人識別番号データを常時発信している。
本実施の形態に係る情報管理サーバ5は、図2に示されるように、主に、サーバ本体50及びルータ60から構成されている。なお、情報管理サーバ5にメンテナンスやアップデートが必要な場合は、図示しない入力装置インターフェイスやディスプレイインターフェイス等に入力装置(図示せず)やディスプレイ(図示せず)等が適宜接続される。
本実施の形態に係る無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、上述したように、室内機20a,20b,20cに内蔵される。なお、これらの無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・のアンテナ11a,11b,11cは、図1に示されるように、化粧パネル24a,24b,24c,・・・から居室側に露出するように突出している。また、これらの無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、イーサネット(登録商標)ケーブル94及びルータ60(図2参照)を介して情報管理サーバ5に通信接続されている。
本実施の形態に係る空調制御装置7は、図6に示されるように、主に、中央処理部71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)74、EEPROM75、I/O制御部73、LAN用インターフェイス76、空気調和装置用インターフェイス77、LANケーブル用コネクタ79及び空気調和装置用コネクタ80から構成されている。ここで、中央処理部71、RAM72、ROM74、EEPROM75及びI/O制御部73は、相互に第1バス線82によって接続されており、1つの集積回路(例えば、マイクロコンピュータ)を構成している。また、LAN用インターフェイス76及び空気調和装置用インターフェイス77は、例えば、プリント回路基板等であって、第2バス線83a,83bを介してI/O制御部73に接続されている。また、LANケーブル用コネクタ79は、第4通信線84を介してLAN用インターフェイス76に接続されている。また、空気調和装置用コネクタ80は、第5通信線85を介して空気調和装置用インターフェイス77に接続されている。
本発明の実施の形態に係る空調システム1では、図10に示されるフローチャートに従って空調制御が行われる。なお、本空調システム1において、図10に示される処理は一定時間毎に実行されている。
ここで、d=√{(A−X)2+(B−Y)2}である。
ステップS58では、情報管理サーバ5が、ステップS57において算出された内積が0.5〜1の範囲に入るか否かを判定する。ステップS58における情報管理サーバ5の判定の結果、内積が0.5〜1の範囲に入る場合、処理はステップS59に移る。ステップS58における情報管理サーバ5の判定の結果、内積が0.5〜1の範囲に入らない場合、処理はステップS70に移る。
ステップS60では、情報管理サーバ5が、ステップS59において算出された距離が5mよりも短いか否かを判定する。ステップS60における情報管理サーバ5の判定の結果、距離が5mよりも短い場合、処理はステップS61に移る。ステップS60における情報管理サーバ5の判定の結果、距離が5m以上である場合、処理はステップS70に移る。
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
(ルーバー角度)=−arctan{(B−Y)/(A−X)} 式(6)
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
(1)
本実施の形態に係る空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・及び無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・によって間接的に人の位置検出が行われる。近年、オフィス等ではフリーアドレスシステムが導入されたり、無線LANによってパーソナルコンピュータがネットワーク化されたり、IP電話が導入されたりしている。このため、機器位置検出システムとしてこのようなオフィス等の環境を流用することができれば、この空調システム1では、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を検出することができる。
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて仮リンクIDフィールドの個人識別番号データが本リンクIDフィールドの個人識別番号と同一であり、ソフトウェアタイマーアプリケーション54iによる計測時間が60秒を経過した場合に、着座状態フィールドに「1」の数値データが入力される(ステップS35〜38参照)。つまり、その着座状態フィールドに対応する本リンクフィールドに格納されている個人識別番号データを保持している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が、その着座状態フィールドに対応する平面直交座標に位置しているものとされる。このため、この空調システム1では、無線LAN技術に基づく位置検出システムに検出誤差がある場合であっても、無線LAN端末(本実施の形態では携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・)の所持者の位置を高精度で検出することができる。
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて着座状態フィールドに「1」の数値データが入力されるに当たって、60秒という比較的長い時間を採用している(ステップS37及び38参照)。通常、人が椅子等の付近に60秒以上滞在する場合、その人は着座している。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が着座しているとみなすことができる。
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積が算出され、その内積が0.5以上1以下となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録される(ステップS54〜58及び61参照)。また、この空調システム1では、空調制御装置7が、首の三次元位置データ及び個人嗜好データに基づいて室内機IDデータ毎に制御信号を生成する(ステップS3参照)。このため、この空調システム1では、空調制御装置7が、室内機20a,20b,20c,・・・に対し、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の首筋に向かって調和空気を吹き出させることができる。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に快適な空調空間を提供することができる。
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて椅子等の平面直交座標データと室内機の平面直交座標データとから室内機から椅子等までの実際の距離が算出され、その距離が5m未満となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録される(ステップS54及び59〜61参照)。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に確実に調和空気を吹き付けることができると共に、室内機20a,20b,20c,・・・の無駄な運転を抑制することができる。
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、それらの個人識別番号データが削除される(ステップS23及び24参照)(なお、情報管理サーバ5上において椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、実際には一人の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が着座し、他の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が立っていることが想定される)。このため、この空調システム1では、着座している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の快適性を損なうことを防止することができる。
本実施の形態に係る空調システム1では、例え、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が着座中に携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を充電器に載せている場合等であっても、その所持者の着座時の首筋の位置が特定される。つまり、所持者が常時、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を身につけていなくても、所持者の椅子の位置を中心とする検出誤差範囲内に携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在する限り、その所持者の着座時の首筋の位置が特定される。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に対して常時、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を身につけていなければならないといった精神的負担を軽減することができる。
(A)
先の実施の形態に係る空調システム1では空気調和装置2a,・・・としてマルチ式空気調和装置が採用されたが、これに代えて、セパレート式空気調和装置や、ダクト式空気調和装置(風向風量可変吹出口やカセット式室内機と組み合わされたものを含む)等が採用されてもかまわない。
先の実施の形態に係る空調システム1では情報管理サーバ5と空調制御装置7とが別々に設けられていたが、これらは物理的に又は機能的に一体とされてもかまわない。
先の実施の形態に係る空調システム1では電波強度を利用して携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出を行ったが、これに代えて、TDOA(Time Difference Of Arrival)測定に基づく三辺測量方式を利用して携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出を行ってもよい。
先の実施の形態に係る空調システム1では携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出が行われたが、他の無線LAN端末や、アクティブ型のRFIDタグ、GPS受信機、赤外線発振機、赤外線受振機、超音波発振機、超音波受振機、赤外線送信機、赤外線受信機、超音波送信機、超音波受信機等の位置検出が行われてもよい。
先の実施の形態に係る空調システム1では1座標単位が0.5mに相当するように設定されたが、1座標単位は、無線LAN位置検出誤差(およそ1m〜数mの誤差)よりも小さい範囲で任意に決定されてかまわない。
先の実施の形態に係る空調システム1では椅子等位置テーブルTm2に誤差範囲フィールドが設けられていたが、誤差範囲フィールドはなくてもよい。かかる場合、既定の誤差範囲データを用意しておき、椅子等位置テーブルTm2の平面直交座標データ毎にその平面直交座標を中心とする誤差範囲を導出すればよい。
先の実施の形態に係る空調システム1では携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置が平面直交座標として特定されたが、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置は、平面極座標として特定されてもよいし、基点からの三次元ベクトルとして特定されてもよい。
先の実施の形態に係る空調システム1では制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて「椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積」及び「室内機から椅子等までの実際の距離」が算出され、その内積が0.5以上1以下となり且つその距離が5m未満となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録された(ステップS57〜61参照)。
先の実施の形態に係る空調システム1では制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて「椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積」及び「室内機から椅子等までの実際の距離」が算出され、その内積が0.5以上1以下となり且つその距離が5m未満となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録された(ステップS57〜61参照)。
先の実施の形態に係る空調システム1では無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・が室内機20a,20b,20c,・・・に内蔵されていたが、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、室内機20a,20b,20c,・・・に内蔵される必要はなく、居室内の何処かに複数に設けられていればよい。
先の実施の形態に係る空調システム1では制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて室内機IDデータ、吹出口IDデータ、室内機の平面直交座標データ、首の三次元位置データ、椅子等方向ベクトル、距離データ及び個人嗜好データが含まれる制御信号生成情報テーブルが作成された。
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
(ルーバー角度)=−arctan{(B−Y)/(A−X)} 式(9)
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
先の実施の形態に係る空調システム1では、実際の居室において、椅子等は、無線LAN位置検出誤差よりも大きい間隔をもって配置されていた。
先の実施の形態に係る空調システム1では特に言及しなかったが、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて、気流の交差が生じるおそれのある室内機20a,20b,20c,・・・に対応する室内機IDデータは制御信号生成情報テーブルTm4に登録されなくてもよい。また、例えば、2箇所に対して調和空気を吹き出している室内機20a,20b,20c,・・・に対応する室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録されないようにしてもかまわない。このようにすれば、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができると共に、室内機20a,20b,20c,・・・の無駄な運転を抑制することができる。
先の実施の形態に係る空調システム1では特に言及しなかったが、1つの空調対象箇所に対してできるだけ1台の室内機20a,20b,20c,・・・が対応するように設定されてもよい。
先の実施の形態に係る空調システム1では情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、それらの個人識別番号データが削除された。
先の実施の形態に係る空調システム1では室内機IDデータを制御信号生成情報テーブルTm4に登録するための内積は0.5以上1以下に設定されていたが、この内積の閾値は、特に限定されるものではない。携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の快適性を考慮した場合、内積の許容範囲は狭く設定されるのが好ましい。対象室内機の数の確保を考慮した場合、内積の許容範囲は広く設定されるのが好ましい。。
先の実施の形態に係る空調システム1では室内機IDデータを制御信号生成情報テーブルTm4に登録するための距離は5m未満に設定されていたが、この距離の閾値は、特に限定されるものではなく、室内機20a,20b,20c,・・・の風量性能を加味して設定するのが好ましい。
先の実施の形態に係る空調システム1では特に言及しなかったが、室内機20a,20b,20c,・・・と空調対象箇所との間に空気流れを妨げる障害物が存在する場合、その空調対処箇所に対応する室内機IDデータは無視されるようにしておいてもかまわない。
先の実施の形態に係る空調システム1では室内機20a,20b,20c,・・・としてラウンドフロー型の室内機が採用されたが、室内機としてマルチフロー型(4方向吹き出し型)の室内機や、二方向吹き出し型の室内機等が採用されてもかまわない。
先の実施の形態に係る空調システム1では、時間データが60秒以上である場合に、レコードの着座状態フィールドに「1」が入力された。しかし、この60秒という閾値は任意に変更することができる。例えば、外出の多い営業担当者等が対象である場合、この閾値は30秒以下の時間であることが好ましいと考えられる。このようにすれば、空調システム1の応答速度を向上することができ、ひいては営業担当者等の快適性を向上させることが期待できる。なお、このような目的を達成するためには、個人情報テーブルTm1に着座確定時間フィールドを設け、個人毎に閾値となる着座確定時間データを格納しておくことが一例として考えられる。
先の実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、それらの個人識別番号データが削除された。しかし、個人情報テーブルTm1に空調希望フィールドを設け、個人毎に上記場合における空調希望の有無のデータを格納しておき、仮リンクフィールドに存在する個人識別番号データに対応する空調希望データのうち「有」の空調希望データが優勢であれば、室内機20a,20b,20c,・・・に対してその対応箇所に調和空気を吹き付けるようにしてもかまわない。なお、「有」の空調希望データが優勢である場合とは、例えば、仮リンクフィールドに存在する個人識別番号データに対応する空調希望データの全てが「有」である場合や、仮リンクフィールドに存在する個人識別番号データに対応する空調希望データの一定割合以上が「有」の空調希望データである場合などである。
先の実施の形態に係る空調システム1では、室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーが既に制御対象となっている場合には、優先順位テーブル(椅子等IDデータ毎に室内機の優先順が規定されているテーブル)(図示せず)に従って他の室内機の吹出口に設けられるフラップやルーバー又は同一の室内機20a,20b,20c,・・・の他の吹出口に設けられるフラップやルーバーが新たな空調制御の対象とされた。しかし、さらに、あらかじめ椅子等IDデータに優先順位や重み付けをしておき、室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーが既に制御対象となっている場合であっても、椅子等IDデータの方が優先順位が高かったり重み付けが大きかったりした場合には、その室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーを新たな空調制御の対象とし、他の吹出口に設けられるフラップやルーバーを先の空調制御の対象とするようにしてもよい。また、快適性よりも省エネルギー重視の制御が選択されるような場合には、同一の吹出口に設けられるフラップやルーバーが先の空調制御と後の空調制御との対象とされてもよい。なお、かかる場合、先の空調制御と後の空調制御は交互に実行されることになる。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、位置情報導出アプリケーション54eは次のようにして携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の平面直交座標データを導出してもよい。
そして、時系列データの数Nが所定数Nmaxに達すると、位置情報導出アプリケーション54eは、下式(12)及び下式(13)によりx成分及びy成分の重み付け相加平均値xay1,yav1を算出する。そして、この各成分x,yの重み付け相加平均値xay1,yav1をそのときの平面直交座標とする。
このようにして位置情報導出アプリケーション54eが携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の平面直交座標データを導出するようにすると、外乱やマルチパス等の影響を受けた場合の通常の平面直交座標データの時系列データ(図26参照)が非常に安定化され、図27に示されるような時系列データとなる。このため、本変形例に係る空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の携帯者の着座判定の確度を向上することができる。したがって、この空調システム1では、室内機20a,20b,20c,・・・の制御が効率化される。
では、Nmaxを小さめに設定する。このようにすれば、時系列データの平滑度がやや低くなるが、ほぼリアルタイムに近い状態で携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の座標データを得ることができる。
4a,4b,4c,・・・ 携帯型SIPフォン(電磁波等発振等機器)
7 空調制御装置
20a,20b,20c,・・・ 室内機(空気調和装置)
54d 個人情報データベース(第2情報記憶手段)
54g 制御パラメータ導出アプリケーション(機器位置情報特定手段)
54h 椅子等位置データベース(第1情報記憶手段)
54i ソフトウェアタイマーアプリケーション(機器滞在時間計測手段)
54j 室内機位置データベース(第3情報記憶手段)
Claims (13)
- 所定の部屋に設置される空気調和装置(20a,20b,20c,・・・)と、
電磁波又は音波を発振又は受振する電磁波等発振等機器(4a,4b,4c,・・・)と、
前記電磁波等発振等機器の位置(以下「機器位置」という)の情報(以下「機器位置情報」という)を検出する機器位置検出システムと、
前記所定の部屋に配置される物体の位置(以下「物体位置」という)の情報(以下「物体位置情報という」)及び前記所定の部屋において設定される特定領域の位置(以下「領域位置」という)の情報(以下「領域位置情報」という)の少なくとも一方の位置の情報を記憶する第1情報記憶手段(54h)と、
前記物体位置情報又は前記領域位置情報毎に、前記物体位置又は前記領域位置を中心とする範囲(以下「物体等特定範囲」という)内に前記機器位置情報が属する時間(以下「機器滞在時間」という)を計測する機器滞在時間計測手段(54i)と、
前記機器滞在時間のいずれかが所定時間を超過した場合に、前記物体等特定範囲に所定時間以上属した前記機器位置情報(以下「特定機器位置情報」という)を、前記所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報(以下「特定物体位置情報」という)又は領域位置情報(以下「特定領域位置情報」という)とする機器位置情報特定手段(54g)と、
前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように前記空気調和装置を制御する空調制御装置(7)と
を備える空調システム(1)。 - 前記機器位置は、前記電磁波等発振等機器の平面位置であり、
前記物体位置は、前記所定の部屋に配置される物体の平面位置であり、
前記領域位置は、前記所定の部屋において設定される特定領域の平面位置である
請求項1に記載の空調システム。 - 前記電磁波等発振等装置は、無線で固有識別情報を発信する無線情報発信装置であり、
前記無線情報発信装置の所持者の身体情報を前記固有識別情報に関連付けて記憶する第2情報記憶手段(54d)と、
前記固有識別情報を前記第2情報記憶手段に照合して前記固有識別情報に関連付けられる前記無線情報発信装置の所持者の身体情報を導出する第1情報導出手段と、
前記第1情報導出手段によって導出される前記身体情報及び前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報を利用して三次元位置情報を導出する第2情報導出手段と
をさらに備え、
前記空調制御装置は、前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記三次元位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように前記空気調和装置を制御する
請求項2に記載の空調システム。 - 前記第1情報記憶手段は、第1物体位置から第2物体位置へのベクトル(以下「物体間ベクトル」という)の情報(以下「物体間ベクトル情報」という)又は前記領域位置から前記第2物体位置へのベクトル(以下「領域−物体間ベクトル」という)の情報(以下「領域−物体間ベクトル情報」という)を前記第1物体位置情報又は前記領域位置情報に関連付けて記憶し、
前記空気調和装置の位置(以下「空調機位置」という)の情報(以下「空調機位置情報」という)を記憶する第3情報記憶手段(54j)と、
前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記空調機位置情報毎に、前記空調機位置から特定第1物体位置又は前記特定領域位置へのベクトル(以下「空調機ベクトル」という)の情報(以下「空調機ベクトル情報」という)を導出する空調機ベクトル情報導出手段と、
物体間ベクトル又は前記領域−物体間ベクトルと前記空調機ベクトルとの内積を算出する内積算出手段と、
第1範囲内に含まれる内積に対応する空調機位置情報を抽出する第1空調機位置情報抽出手段と
をさらに備え、
前記空調制御装置は、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、前記第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された前記空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する
請求項1から3のいずれかに記載の空調システム。 - 前記空調機位置は、前記空気調和装置の平面位置である
請求項4に記載の空調システム。 - 前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記空調機位置情報毎に、前記空調機位置から前記特定物体位置又は前記特定領域位置までの距離を算出する空調機距離算出手段と、
第2範囲内に含まれる距離に対応する空調機位置情報を抽出する第2空調機位置情報抽出手段と
をさらに備え、
前記空調制御装置は、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、前記第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報であって且つ第2空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する
請求項4又は5に記載の空調システム。 - 前記第1情報記憶手段は、前記空気調和装置の識別情報(以下「空調機識別情報」という)を前記物体位置情報及び前記領域位置情報の少なくとも一方の位置情報に関連付けて記憶し、
前記空調制御装置は、前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に関連付けられる空調機識別情報に対応する空気調和装置を制御する
請求項1から3のいずれかに記載の空調システム。 - 前記電磁波等発振等装置は、無線で固有識別情報を発信する無線情報発信装置であり、
前記空気調和装置の設定情報(以下「空調機設定情報」という)を前記固有識別情報に関連付けて記憶する第4情報記憶手段と、
前記固有識別情報を前記第4情報記憶手段に照合して前記固有識別情報に関連付けられる前記空調機設定情報を導出する第3情報導出手段と
をさらに備え、
前記空調制御装置は、前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記第3情報導出手段によって導出された空調機設定情報を利用して前記空気調和装置を制御する
請求項1から7のいずれかに記載の空調システム。 - 前記空調制御装置は、前記物体等特定範囲内に複数の前記機器位置情報が属する場合、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させないように前記空気調和装置を制御する
請求項1から8のいずかに記載の空調システム。 - 前記空調制御装置は、複数の前記物体等特定範囲が重なる範囲に前記機器位置情報が属する場合、前記空気調和装置に対する制御情報を変更しない
請求項1から9のいずれかに記載の空調システム。 - 前記機器位置検出システムによって検出される前記機器位置情報の時系列情報を加工して前記機器位置情報の第2次時系列情報を導出する第2次時系列情報導出手段をさらに備え、
前記機器滞在時間計測手段は、前記第2次時系列情報導出手段によって導出された前記第2次時系列情報を利用して、前記物体位置情報又は前記領域位置情報毎に、前記物体等特定範囲内の機器滞在時間を計測する、
請求項1から10のいずれかに記載の空調システム。 - 前記第2次時系列情報導出手段は、前記機器位置情報導出毎に、前記機器位置情報の座標成分毎に累積平均値を算出して前記第2次時系列情報を導出し、前記機器位置情報の数が所定数に達すると、前記所定数に達したときの前記座標成分の累積平均値と、前記所定数に達した以降の機器位置情報の座標成分の累積平均値とをそれぞれ重み付け相加平均して前記第2次時系列情報を導出する
請求項11に記載の空調システム。 - 電磁波又は音波を発振又は受振する電磁波等発振等装置(4a,4b,4c,・・・)と、
前記電磁波等発振等機器の位置(以下「機器位置」という)の情報(以下「機器位置情報」という)を検出する機器位置検出システムと、
所定の部屋に配置される物体の位置(以下「物体位置」という)の情報(以下「物体位置情報」という)又は前記所定の部屋において設定される特定領域の位置(以下「領域位置」という)の情報(以下「領域位置情報」という)の少なくとも一方の位置の情報を記憶する第1情報記憶手段(54h)と、
前記物体位置又は前記領域位置を中心とする範囲(以下「物体等特定範囲」という)内に前記機器位置情報が属する時間(以下「機器滞在時間」という)を計測する機器滞在時間計測手段(54i)と、
前記機器滞在時間が所定時間を超過した場合に、前記物体等特定範囲に所定時間以上属した前記機器位置情報を、前記所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報又は領域位置情報とする機器位置情報特定手段(54g)と
を備える電磁波等発振等装置位置特定システム。
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