JP2009019860A - 空調システム及び電磁波等発振等装置位置特定システム - Google Patents

空調システム及び電磁波等発振等装置位置特定システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、比較的低い費用で比較的大きな空間内に存在する人の位置を検出することができ、その人の位置に向かって調和空気を吹き出させるように空調装置を制御することができる空調システムを提供することである。
【解決手段】本発明に係る空調システム1では、電磁波等発振等機器4a,4b,4c,・・・が、電磁波等を発振等する。機器位置検出システムが、機器位置情報を検出する。第1情報記憶手段54hに、物体位置情報等が記憶されている。機器滞在時間計測手段54iが、物体位置情報等毎に、機器滞在時間を計測する。機器位置情報特定手段54gが、機器滞在時間のいずれかが所定時間を超過した場合に、特定機器位置情報を、特定物体位置情報等とする。空調制御装置7が、特定機器位置情報が特定物体位置情報等とされた場合に、特定物体位置情報等に対応する位置に調和空気を吹き出させるように空調装置を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調システム、特に、人の存在する位置を検知しその人の快適性を損なわないように空気調和装置を制御する空調システムに関する。
過去に「カメラ画像情報を利用して室内に存在する人の位置を検出し、その人の位置に向かって調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御する空調システム」が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−220405号公報
しかし、オフィス等、比較的大きな空間をくまなくカバーするようにカメラを設置するためには膨大な費用がかかってしまうという問題があった。
本発明の課題は、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を検出することができ、その人の位置に向かって調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御することができる空調システムを提供することである。
第1発明に係る空調システムは、空気調和装置、電磁波等発振等機器、機器位置検出システム、第1情報記憶手段、機器滞在時間計測手段、機器位置情報特定手段及び空調制御装置を備える。空気調和装置は、所定の部屋に設置される。電磁波等発振等機器は、電磁波又は音波を発振又は受振する。なお、ここにいう「電磁波等発振等装置」とは、例えば、無線LAN端末(携帯電話等を含む)や、アクティブ型のRFIDタグ、GPS受信機、赤外線発振機、赤外線受振機、超音波発振機、超音波受振機、赤外線送信機、赤外線受信機、超音波送信機、超音波受信機等である。機器位置検出システムは、機器位置情報を検出する。なお、ここにいう「機器位置情報」とは、機器位置の情報であって、例えば、一次元座標情報や、二次元座標情報、三次元座標情報等である。また、ここにいう「機器位置」とは、電磁波等発振等機器の位置である。第1情報記憶手段には、物体位置情報及び領域位置情報の少なくとも一方の位置情報が記憶されている。なお、ここにいう「物体位置情報」とは、物体位置の情報である。また、ここにいう「物体位置」とは、所定の部屋に配置される物体の位置である。また、ここにいう「物体」とは、例えば、机や椅子等である。また、ここにいう「領域位置情報」とは、領域位置の情報である。また、ここにいう「領域位置」とは、所定の部屋において設定される特定領域の位置である。また、ここにいう「特定領域」とは、例えば、作業場やコピー機に対する立ち位置領域等である。機器滞在時間計測手段は、物体位置情報又は領域位置情報毎に、機器滞在時間を計測する。なお、ここにいう「機器滞在時間」とは、物体等特定範囲内に機器位置情報が属する時間である。また、ここにいう「物体等特定範囲」とは、物体位置又は領域位置を中心又は重心とする範囲であって、位置検知システムの誤差範囲や位置検出システムの誤差範囲に基づいて設定される範囲等である。機器位置情報特定手段は、機器滞在時間のいずれかが所定時間を超過した場合に、特定機器位置情報を、特定物体位置情報又は特定領域位置情報とする。なお、ここにいう「特定機器位置情報」とは、物体等特定範囲に所定時間以上属した機器位置情報である。また、ここにいう「特定物体位置情報」とは、所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報である。また、ここにいう「特定領域位置情報」とは、所定時間を超過した機器滞在時間に対応する領域位置情報である。空調制御装置は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御する。
この空調システムでは、電磁波等発振等装置及びその電磁波等発振等装置の位置を検出する機器位置検出システム(例えば、無線LANやRFID等)によって間接的に人の位置検出が行われる。近年、オフィス等ではフリーアドレスシステムが導入されたり、無線LANによってパーソナルコンピュータがネットワーク化されたり、IP電話が導入されたりしている。このため、機器位置検出システムとしてこのようなオフィス等の環境を流用することができれば、この空調システムでは、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を検出することができる。また、この空調システムでは、第1情報記憶手段に、物体位置情報及び領域位置情報の少なくとも一方の位置情報が記憶されている。そして、機器滞在時間計測手段が、物体位置情報又は領域位置情報毎に、機器滞在時間を計測する。そして、機器位置情報特定手段が、機器滞在時間のいずれかが所定時間を超過した場合に、特定機器位置情報を、特定物体位置情報又は特定領域位置情報とする。このため、この空調システムでは、電磁波等発振等装置に検出誤差がある場合であっても、電磁波等発振等装置の所持者の位置を高精度で検出することができる。また、例えば、物体が椅子である場合、機器位置情報特定手段の判定基準時間(上記にいう「所定時間」)を比較的長めに設定すれば、電磁波等発振等装置の所持者が着座していると仮定することも可能である。したがって、この空調システムでは、高精度に人の位置を間接的に検出することができると共に、場合によっては人の状態も判定することができる。そして、空調制御装置が、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御する。このため、この空調システムでは、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を高精度に検出することができ、その人の位置に向かって調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御することができる。
第2発明に係る空調システムは、第1発明に係る空調システムであって、機器位置は、電磁波等発振等機器の平面位置である。物体位置は、所定の部屋に配置される物体の平面位置である。領域位置は、所定の部屋において設定される特定領域の平面位置である。
第3発明に係る空調システムは、第2発明に係る空調システムであって、電磁波等発振等装置は、無線で固有識別情報を発信する無線情報発信装置である。なお、ここにいう「無線情報発信装置」は、例えば、無線LAN端末(携帯電話等を含む)や、アクティブ型のRFIDタグ、GPS機能搭載携帯電話等である。また、この空調システムは、第2情報記憶手段、第1情報導出手段及び第2情報導出手段をさらに備える。第2情報記憶手段には、無線情報発信装置の所持者の身体情報が固有識別情報に関連付けられて記憶されている。なお、ここにいう「身体情報」とは、例えば、着座時における床面から首筋までの距離等である。第1情報導出手段は、固有識別情報を第2情報記憶手段に照合して固有識別情報に関連付けられる無線情報発信装置の所持者の身体情報を導出する。第2情報導出手段は、第1情報導出手段によって導出される身体情報及び特定物体位置情報又は特定領域位置情報を利用して三次元位置情報を導出する。そして、空調制御装置は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、三次元位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御する。
この空調システムでは、第2情報記憶手段に、無線情報発信装置の所持者の身体情報が固有識別情報に関連付けられて記憶されている。そして、第1情報導出手段が、固有識別情報を第2情報記憶手段に照合して固有識別情報に関連付けられる無線情報発信装置の所持者の身体情報を導出する。次いで、第2情報導出手段が、第1情報導出手段によって導出される身体情報及び特定物体位置情報又は特定領域位置情報を利用して三次元位置情報を導出する。そして、空調制御装置が、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、三次元位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御する。このため、この空調システムでは、空気調和装置が、無線情報発信装置の所持者の所定の高さ位置に向かって空気を吹き出すことができる。したがって、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者の快適性を向上することができる。
第4発明に係る空調システムは、第1発明から第3発明のいずれかに係る空調システムであって、第1情報記憶手段には、物体間ベクトル情報又は領域−物体間ベクトル情報が第1物体位置情報又は領域位置情報に関連付けられて記憶されている。なお、ここにいう「物体間ベクトル情報」とは、物体間ベクトルの情報である。また、ここにいう「物体間ベクトル」とは、第1物体位置から第2物体位置へのベクトルである。なお、ここで、第1物体位置は例えば椅子の平面位置であり、第2物体位置は例えば机の平面位置である。また、ここにいう「領域−物体間ベクトル情報」とは、領域−物体間ベクトルの情報である。また、ここにいう「領域−物体間ベクトル」とは、領域位置から第2物体位置へのベクトルである。なお、ここで、領域位置情報は例えばコピー機に対する立ち位置領域の平面位置情報であり、第2物体位置情報は例えばコピー機の平面位置情報である。また、この空調システムは、第3情報記憶手段、空調機ベクトル情報導出手段、内積算出手段及び第1空調機位置情報抽出手段をさらに備える。第3情報記憶手段には、空調機位置情報が記憶されている。なお、ここにいう「空調機位置情報」とは、空調機位置の情報である。また、ここにいう「空調機位置」とは、空気調和装置の位置である。空調機ベクトル情報導出手段は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、空調機位置情報毎に、空調機ベクトル情報を導出する。なお、ここにいう「空調機ベクトル情報」とは、空調機ベクトルの情報である。また、ここにいう「空調機ベクトル」とは、空調機位置から特定第1物体位置又は特定領域位置へのベクトルである。内積算出手段は、物体間ベクトル又は領域−物体間ベクトルと空調機ベクトルとの内積を算出する。第1空調機位置情報抽出手段は、第1範囲内に含まれる内積に対応する空調機位置情報を抽出する。なお、ここにいう「第1範囲」としては、1〜0.342の範囲が好ましい。内積がこの範囲内にあれば、空調機調和装置が、電磁波等発振等機器の所持者の後方から風を送ることができ、電磁波等発振等機器の所持者の快適性を損なうことがないためである。そして、空調制御装置は、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する。
この空調システムでは、第1情報記憶手段に、物体間ベクトル情報又は領域−物体間ベクトル情報が第1物体位置情報又は領域位置情報に関連付けられて記憶されている。また、第3情報記憶手段に、空調機位置情報が記憶されている。そして、空調機ベクトル情報導出手段が、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、空調機位置情報毎に、空調機ベクトル情報を導出する。次に、内積算出手段が、物体間ベクトル又は領域−物体間ベクトルと空調機ベクトルとの内積を算出する。続いて、第1空調機位置情報抽出手段が、第1範囲内に含まれる内積に対応する空調機位置情報を抽出する。そして、空調制御装置が、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する。このため、この空調システムでは、身体情報が例えば着座時における床面から首筋までの距離であり内積の第1範囲が例えば無線情報発信装置の所持者の後方を示す範囲である場合、空気調和装置が、無線情報発信装置の所持者の首筋(三次元位置情報)に向かって調和空気を吹き出すことができる。したがって、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者の快適性をさらに向上することができる。
第5発明に係る空調システムは、第4発明に係る空調システムであって、空調機位置は、空気調和装置の平面位置である。
第6発明に係る空調システムは、第4発明又は第5発明に係る空調システムであって、空調機距離算出手段及び第2空調機位置情報抽出手段をさらに備える。空調機距離算出手段は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、空調機位置情報毎に、空調機位置から特定物体位置又は特定領域位置までの距離を算出する。第2空調機位置情報抽出手段は、第2範囲内に含まれる距離に対応する空調機位置情報を抽出する。そして、空調制御装置は、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報であって且つ第2空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する。
この空調システムでは、空調機距離算出手段が、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、空調機位置情報毎に、空調機位置から特定物体位置又は特定領域位置までの距離を算出する。次いで、第2空調機位置情報抽出手段が、第2範囲内に含まれる距離に対応する空調機位置情報を抽出する。そして、空調制御装置が、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報であって且つ第2空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する。このため、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者に確実に調和空気を吹き付けることができると共に、空気調和装置の無駄な運転を抑制することができる。
第7発明に係る空調システムは、第1発明から第3発明のいずれかに係る空調システムであって、第1情報記憶手段には、空調機識別情報が物体位置情報及び領域位置情報の少なくとも一方の位置情報に関連付けられて記憶されている。なお、ここにいう「空調機識別情報」とは、空気調和装置の識別情報である。そして、空調制御装置は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に関連付けられる空調機識別情報に対応する空気調和装置を制御する。
この空調システムでは、第1情報記憶手段に、空調機識別情報が物体位置情報及び領域位置情報の少なくとも一方の位置情報に関連付けられて記憶されている。そして、空調制御装置は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に関連付けられる空調機識別情報に対応する空気調和装置を制御する。このため、この空調システムでは、物体位置情報及び領域位置情報の少なくとも一方に、無線情報発信装置の所持者の首筋に向かって調和空気を吹き出すことができる空気調和装置を予め関連付けしておくことができる。したがって、この空調システムでは、空気調和装置が、容易に、無線情報発信装置の所持者の快適性を向上することができる。
第8発明に係る空調システムは、第1発明から第7発明のいずれかに係る空調システムであって、電磁波等発振等装置は、無線で固有識別情報を発信する無線情報発信装置である。また、この空調システムは、第4情報記憶手段及び第3情報導出手段をさらに備える。第4情報記憶手段には、空調機設定情報が固有識別情報に関連付けられて記憶されている。なお、ここにいう「空調機設定情報」とは、空気調和装置の設定情報である。第3情報導出手段は、固有識別情報を第4情報記憶手段に照合して固有識別情報に関連付けられる空調機設定情報を導出する。そして、空調制御装置は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、第3情報導出手段によって導出された空調機設定情報を利用して空気調和装置を制御する。
この空調システムでは、第4情報記憶手段に、空調機設定情報が固有識別情報に関連付けられて記憶されている。そして、第3情報導出手段が、固有識別情報を第4情報記憶手段に照合して固有識別情報に関連付けられる空調機設定情報を導出する。そして、空調制御装置は、機器位置情報特定手段によって特定機器位置情報が特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、第3情報導出手段によって導出された空調機設定情報を利用して空気調和装置を制御する。このため、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者の好みの設定情報が空調機設定情報に反映されていれば、空気調和装置が、無線情報発信装置の所持者の快適性をさらに向上することができる。
第9発明に係る空調システムは、第1発明から第8発明のいずかに係る空調システムであって、空調制御装置は、物体等特定範囲内に複数の機器位置情報が属する場合、特定物体位置情報又は特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させないように空気調和装置を制御する。
このため、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができる。
第10発明に係る空調システムは、第1発明から第9発明のいずれかに係る空調システムであって、空調制御装置は、複数の物体等特定範囲が重なる範囲に機器位置情報が属する場合、空気調和装置に対する制御情報を変更しない。複数の物体等特定範囲が重なる範囲に機器位置情報が属する場合には、無線情報発信装置の所持者がどの物体等特定範囲に存在するのか特定することができない。
このため、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができると共に、空気調和装置の無駄な運転を抑制することができる。
第11発明に係る空調システムは、第1発明から第10発明のいずれかに係る空調システムであって、第2次時系列情報導出手段をさらに備える。第2次時系列情報導出手段は、機器位置検出システムによって検出される機器位置情報の時系列情報を加工して機器位置情報の第2次時系列情報を導出する。そして、機器滞在時間計測手段は、第2次時系列情報導出手段によって導出された第2次時系列情報を利用して、物体位置情報又は領域位置情報毎に、物体等特定範囲内の機器滞在時間を計測する。
この空調システムでは、第2次時系列情報導出手段が、機器位置検出システムによって検出される機器位置情報の時系列情報を加工し機器位置情報の第2次時系列情報を導出する。そして、機器滞在時間計測手段が、第2次時系列情報導出手段によって導出された第2次時系列情報を利用して、物体位置情報又は領域位置情報毎に、物体等特定範囲内の機器滞在時間を計測する。このため、この空調システムでは、機器位置検出システムが外乱やマルチパス等の影響を受けて機器位置情報に大きな誤差が生じる場合であっても適当な情報加工方法を選択すれば機器位置情報を時系列的に安定化させることができる。したがって、この空調システムでは、機器位置情報特定手段による特定物体位置情報又は特定領域位置情報の特定確度を向上させることができる。その結果、この空調システムでは、空気調和装置の制御が効率化される。
第12発明に係る空調システムは、第11発明に係る空調システムであって、第2次時系列情報導出手段は、機器位置情報導出毎に、機器位置情報の座標成分毎に累積平均値を算出して第2次時系列情報を導出し、機器位置情報の数が所定数に達すると、所定数に達したときの座標成分の累積平均値と、所定数に達した以降の機器位置情報の座標成分の累積平均値とをそれぞれ重み付け相加平均して第2次時系列情報を導出する。
この空調システムでは、第2次時系列情報導出手段が、機器位置情報導出毎に、機器位置情報の座標成分毎に累積平均値を算出して第2次時系列情報を導出し、機器位置情報の数が所定数に達すると、所定数に達したとき座標成分の累積平均値と、所定数に達した以降の機器位置情報の座標成分の累積平均値とをそれぞれ重み付け相加平均して第2次時系列情報を導出する。このため、この空調システムでは、適度な数の機器位置情報のみを蓄積しつつ機器位置情報を時系列的に安定化させることができる。
第13発明に係る電磁波等発振等装置位置特定システムは、電磁波等発振等装置、機器位置検出システム、第1情報記憶手段、機器滞在時間計測手段及び機器位置情報特定手段を備える。電磁波等発振等装置は、電磁波又は音波を発振又は受振する。機器位置検出システムは、機器位置情報を検出する。なお、ここにいう「機器位置情報」は、機器位置の情報である。また、ここにいう「機器位置」とは、電磁波等発振等機器の位置である。第1情報記憶手段には、物体位置情報又は領域位置情報の少なくとも一方の位置情報が記憶されている。なお、ここにいう「物体位置情報」とは、物体位置の情報である。また、ここにいう「物体位置」とは、所定の部屋に配置される物体の位置である。また、ここにいう「領域位置情報」とは、領域位置の情報である。また、ここにいう「領域位置」とは、所定の部屋において設定される特定領域の位置である。機器滞在時間計測手段は、機器滞在時間を計測する。なお、ここにいう「機器滞在時間」とは、物体等特定範囲内に機器位置情報が属する時間である。また、ここにいう「物体等特定範囲」とは、物体位置又は領域位置を中心とする範囲である。機器位置情報特定手段は、機器滞在時間が所定時間を超過した場合に、物体等特定範囲に所定時間以上属した機器位置情報を、所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報又は領域位置情報とする。
この電磁波等発振等装置位置特定システムでは、第1情報記憶手段に、物体位置情報又は領域位置情報の少なくとも一方の位置情報が記憶されている。そして、機器滞在時間計測手段が、機器滞在時間を計測する。続いて、機器位置情報特定手段が、機器滞在時間が所定時間を超過した場合に、物体等特定範囲に所定時間以上属した機器位置情報を、所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報又は領域位置情報とする。このため、この電磁波等発振等装置位置特定システムでは、電磁波等発振等装置に検出誤差がある場合であっても、電磁波等発振等装置の所持者の位置を高精度で検出することができる。また、例えば、物体が椅子である場合、機器位置情報特定手段の判定基準時間(上記にいう「所定時間」)を比較的長めに設定すれば、電磁波等発振等装置の所持者が着座していると仮定することも可能である。したがって、この空調システムでは、高精度に人の位置を間接的に検出することができると共に、場合によっては人の状態も判定することができる。
第1発明に係る空調システムでは、電磁波等発振等装置及びその電磁波等発振等装置の位置を検出する機器位置検出システムによって間接的に人の位置検出が行われる。近年、オフィス等ではフリーアドレスシステムが導入されたり、無線LANによってパーソナルコンピュータがネットワーク化されたり、IP電話が導入されたりしている。このため、機器位置検出システムとしてこのようなオフィス環境を流用することができれば、この空調システムでは、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を検出することができる。また、この空調システムでは、電磁波等発振等装置に検出誤差がある場合であっても、電磁波等発振等装置の所持者の位置を高精度で検出することができる。また、例えば、物体が椅子である場合、機器位置情報特定手段の判定基準時間(上記にいう「所定時間」)を比較的長めに設定すれば、電磁波等発振等装置の所持者が着座していると仮定することも可能である。したがって、この空調システムでは、高精度に人の位置を間接的に検出することができると共に、場合によっては人の状態も判定することができる。つまり、この空調システムでは、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を高精度に検出することができ、その人の位置に向かって調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御することができる。
第3発明に係る空調システムでは、空気調和装置が、無線情報発信装置の所持者の所定の高さ位置に向かって空気を吹き出すことができる。したがって、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者の快適性を向上することができる。
第4発明に係る空調システムでは、身体情報が例えば着座時における床面から首筋までの距離であり内積の第1範囲が例えば無線情報発信装置の所持者の後方を示す範囲である場合、空気調和装置が、無線情報発信装置の所持者の首筋(三次元位置情報)に向かって調和空気を吹き出すことができる。したがって、この空調システムでは、無線情報発信装置の所持者の快適性をさらに向上することができる。
第6発明に係る空調システムでは、無線情報発信装置の所持者に確実に調和空気を吹き付けることができると共に、空気調和装置の無駄な運転を抑制することができる。
第7発明に係る空調システムでは、物体位置情報及び領域位置情報の少なくとも一方に、無線情報発信装置の所持者の首筋に向かって調和空気を吹き出すことができる空気調和装置を予め関連付けしておくことができる。したがって、この空調システムでは、空気調和装置が、容易に、無線情報発信装置の所持者の快適性を向上することができる。
第8発明に係る空調システムでは、無線情報発信装置の所持者の好みの設定情報が空調機設定情報に反映されていれば、空気調和装置が、無線情報発信装置の所持者の快適性をさらに向上することができる。
第9発明に係る空調システムでは、無線情報発信装置の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができる。
第10発明に係る空調システムでは、無線情報発信装置の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができると共に、空気調和装置の無駄な運転を抑制することができる。
第11発明に係る空調システムでは、機器位置検出システムが外乱やマルチパス等の影響を受けて機器位置情報に大きな誤差が生じる場合であっても適当な情報加工方法を選択すれば機器位置情報を時系列的に安定化させることができる。したがって、この空調システムでは、機器位置情報特定手段による特定物体位置情報又は特定領域位置情報の特定確度を向上させることができる。この結果、この空調システムでは、空気調和装置の制御が効率化される。
第12発明に係る空調システムでは、適度な数の機器位置情報のみを蓄積しつつ機器位置情報を時系列的に安定化させることができる。
第13発明に係る電磁波等発振等装置位置特定システムでは、電磁波等発振等装置に検出誤差がある場合であっても、電磁波等発振等装置の所持者の位置を高精度で検出することができる。また、例えば、物体が椅子である場合、機器位置情報特定手段の判定基準時間(上記にいう「所定時間」)を比較的長めに設定すれば、電磁波等発振等装置の所持者が着座していると仮定することも可能である。したがって、この空調システムでは、高精度に人の位置を間接的に検出することができると共に、場合によっては人の状態も判定することができる。
ここでは、図1〜図19の図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る空調システム1について説明する。
本発明の実施の形態に係る空調システム1は、図1に示されるように、主に、空気調和装置2a,・・・、携帯型SIP(Session Initiation Protocol)フォン4a,4b,4c,・・・、情報管理サーバ5、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント10a,10b,10c,・・・及び空調制御装置7から構成されている。以下、これらの各構成要素について詳述する。
(1)空気調和装置
本実施の形態に係る空気調和装置2a,・・・は、マルチ式空気調和装置であって、図1に示されるように、主に、居室内に設置される複数の室内機20a,20b,20c,・・・、屋外に設置される室外機21a,・・・、室内機20a,20b,20c,・・・と室外機21a,・・・とを冷媒循環可能に接続する冷媒配管22a,・・・及び室内機20a,20b,20c,・・・と室外機21a,・・・とを通信接続する第1通信線23a,・・・から構成される。この空気調和装置2a,・・・は、基本機能として、送風機能、冷暖房機能及び除湿機能等を備える。そして、これらの空気調和装置2a,・・・は、第2通信線92を介して空調制御装置7に通信接続されており、空調制御装置7から送信される制御信号に従って種々の機能を発揮する。なお、図1にはマルチ式空気調和装置が1系統しか図示されていないが、本発明の実施の形態においてマルチ式空気調和装置は複数系統存在する。
室内機20a,20b,20c,・・・は、カセット式の天井埋設型室内機であり、化粧パネル24a,24b,24c,・・・が居室に露出するように天井裏に埋設される。そして、この室内機20a,20b,20c,・・・には、図1に示されるように、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・が内蔵されている。また、この室内機20a,20b,20c,・・・は、ラウンドフロー型(全方向吹出型)の室内機であって、フラップ(水平風向板)及びルーバ(垂直風向板)の調節によりあらゆる方向に調和空気を吹き出すことができる。なお、本実施の形態において、吹出口は4つに仮想分割されている。
(2)携帯型SIPフォン
本実施の形態に係る携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、無線LAN対応のIP携帯電話である。このため、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・と無線通信を行うことができる。なお、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・にはデータ書き換え可能な記憶部(図示せず)が内蔵されており、その記憶部にはIP電話実行プログラムや、その携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を所有する人の識別番号データ(以下、個人識別番号データという)等が記憶されている。本実施の形態では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の電源が投入されている場合、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、個人識別番号データを常時発信している。
(3)情報管理サーバ
本実施の形態に係る情報管理サーバ5は、図2に示されるように、主に、サーバ本体50及びルータ60から構成されている。なお、情報管理サーバ5にメンテナンスやアップデートが必要な場合は、図示しない入力装置インターフェイスやディスプレイインターフェイス等に入力装置(図示せず)やディスプレイ(図示せず)等が適宜接続される。
サーバ本体50は、図2に示されるように、主に、中央処理部51、メインメモリ53、ハードディスク54、接続部52、IDEインターフェイス55及びLANインターフェイス56から構成されている。そして、このサーバ本体50では、中央処理部51が第1バス線57を介して、メインメモリ53が第2バス線58を介して、LANインターフェイス56及びIDEインターフェイス55が第3バス線59を介して接続部52に接続されている。ここで、中央処理部51は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、制御部51A及び演算部51Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。メインメモリ53は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。接続部52は、チップセット等の半導体チップである。なお、このハードディスク54は、外付けタイプであってもかまわない。そして、このハードディスク54には、図3に示されるように、オペレーティングシステム54a、デバイスドライバ54b、データベースアプリケーション546c、位置情報導出アプリケーション54e、制御パラメータ導出アプリケーション54g及びソフトウェアタイマーアプリケーション54iといったプログラムや、居室の平面座標データ54f(後述)、個人情報データベース54d、椅子等位置データベース54h及び室内機位置データベース54j(後述)等が格納されている。オペレーティングシステム54aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部52〜54、各種インターフェイス55,56、ルータ60等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ54bは、ハードディスク54、接続部52及びルータ60それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム54aがハードディスク54、接続部52及びルータ60を制御するための橋渡しを行う。データベースアプリケーション54cは、個人情報データベース54dや、椅子等位置データベース54h、室内機位置データベース54j等を構築したりアップデートしたりするためのプログラムである。なお、本実施の形態において、個人情報データベース54dには、図4に示されるような個人情報テーブルTm1が格納されている。個人情報テーブルTm1では、図4に示されるように、個人識別番号データに対してその個人の着座時の首までの高さデータや、冷房時希望設定温度データ及び暖房時希望設定温度データ等の個人嗜好データが関連付けられている。また、椅子等位置データベース54hには、図8に示されるような椅子等位置テーブルTm2が格納されている。椅子等位置テーブルTm2では、図8に示されるように、居室内に配置される椅子やコピー機のIDデータに対してその椅子の平面直交座標データやコピー機を使用する際の立ち位置の平面直交座標データ、椅子の平面直交座標データやコピー機を使用する際の立ち位置の平面直交座標データの誤差範囲データ、及び椅子から机あるいはコピー機を使用する際の立ち位置からコピー機に向かう単位ベクトルである机等方向ベクトルのデータが関連付けられている。また、この椅子等位置テーブルTm2には、図8に示されるように、仮リンクIDフィールド、本リンクIDフィールド、時間フィールド及び着座状態フィールドが設けられている。なお、これらのフィールドに格納されるデータは、動的データであり、空調制御実行中において定期的に更新される。なお、居室は、本実施の形態において多数の人々が事務作業等を行うオフィス空間であり、情報管理サーバ5上において平面直交座標化されている。なお、本実施の形態において、1座標単位は、0.5mに相当する。また、この1座標単位は、無線LAN位置検出誤差(およそ1m〜数mの誤差)よりも小さく設定されている。また、実際の居室において、椅子等は、無線LAN位置検出誤差よりも大きい間隔をもって配置されている。また、室内機位置データベース54jには、図9に示されるような室内機位置テーブルTm3が格納されている。室内機位置テーブルTm3では、図9に示されるように、居室内に設置される室内機20a,20b,20c,・・・のIDデータに対して室内機20a,20b,20c,・・・の平面直交座標データが関連付けられている。なお、これらのデータベース54d,54h,54jに格納される各種データは、後述する様々な空調制御において利用されることになる。位置情報導出アプリケーション54eは、無線LANアクセスポイント10a,10b.10cからイーサネット(登録商標)ケーブル94及びルータ60を介して送信されてくる個人識別番号データと電波強度データとからその個人識別番号データを発信している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の平面直交座標データを導出する。なお、このような無線LAN技術を利用した位置検出システムとしては、例えば、特開2004−101254号公報及び特開2005−123662号公報等に詳しい。制御パラメータ導出アプリケーション54gは、空調制御装置7が空気調和装置2a,・・・を制御するために必須となる制御パラメータを導出し、空調制御装置7に送信する。ソフトウェアタイマーアプリケーション54iは、時刻を刻む。IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス55は、ハードディスク54を接続部52に接続する。LANインターフェイス90は、第1イーサネット(登録商標)ケーブル94a(図2参照)を介してルータ60に接続され、ルータ60は第2イーサネット(登録商標)ケーブル94b(図2参照)を介して無線LANアクセスポイント10a,10b,10c,・・・に通信接続される。なお、ここで、符号94a,94bは、図1の符号94に対応する。
次に、図5を用いて情報管理サーバ5の動作について説明する。
制御部51Aは、図5に示されるように、メインメモリ53に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd5参照)、読み込んだプログラムに従って各部52〜56及びルータ60に動作を指示する(Fc1〜Fc4参照)。演算部51Bは、制御部51Aの命令に従ってメインメモリ53から必要なデータを取得して(Fd1参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。メインメモリ53は、プログラムやデータ等をハードディスク54から取得して(Fd3参照)一時記憶したり、演算部51Bやルータ60から送信されるデータ(Fd2及びFd7参照)を一時記憶したりする。また、このメインメモリ53は、制御部51Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部52〜56及びルータ60に送信する(Fd1、Fd4及びFd6参照)。ハードディスク54は、制御部51Aの命令に応じてメインメモリ53にプログラムやデータ等を供給したり(Fd3参照)メインメモリ53から送信されるデータ等を格納したりする(Fd4参照)。
(4)無線LANアクセスポイント
本実施の形態に係る無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、上述したように、室内機20a,20b,20cに内蔵される。なお、これらの無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・のアンテナ11a,11b,11cは、図1に示されるように、化粧パネル24a,24b,24c,・・・から居室側に露出するように突出している。また、これらの無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、イーサネット(登録商標)ケーブル94及びルータ60(図2参照)を介して情報管理サーバ5に通信接続されている。
(5)空調制御装置
本実施の形態に係る空調制御装置7は、図6に示されるように、主に、中央処理部71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)74、EEPROM75、I/O制御部73、LAN用インターフェイス76、空気調和装置用インターフェイス77、LANケーブル用コネクタ79及び空気調和装置用コネクタ80から構成されている。ここで、中央処理部71、RAM72、ROM74、EEPROM75及びI/O制御部73は、相互に第1バス線82によって接続されており、1つの集積回路(例えば、マイクロコンピュータ)を構成している。また、LAN用インターフェイス76及び空気調和装置用インターフェイス77は、例えば、プリント回路基板等であって、第2バス線83a,83bを介してI/O制御部73に接続されている。また、LANケーブル用コネクタ79は、第4通信線84を介してLAN用インターフェイス76に接続されている。また、空気調和装置用コネクタ80は、第5通信線85を介して空気調和装置用インターフェイス77に接続されている。
中央処理部71は、主に、制御部71A及び演算部71Bを有する。制御部71Aは、図7に示されるように、ROM74に記憶されている空調・照明制御プログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだ空調・照明制御プログラムに従って演算部71B、RAM72、ROM74、EEPROM75及びI/O制御部73に動作を指示する(Fc1〜Fc4参照)。演算部71Bは、図7に示されるように、制御部71Aの命令に従って制御部71A、RAM72、ROM74及びEEPROM75から必要なデータを取得して(Fd1、Fd4及びFd7参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。また、この演算部71Bは、制御部71Aの命令に従って、演算処理の処理結果データを制御部71Aに供給することができる(Fd2参照)。また、この演算部71Bは、制御部71Aの命令に従って、演算処理の処理結果データをRAM72やEEPROM75に書き込むことができる(Fd3参照)。
RAM72は、図7に示されるように、制御部71Aの指示に従って、各種データを制御部71Aに供給することができる(Fd5参照)。また、このRAM72は、データをI/O制御部73から取得して(Fd9参照)一時記憶したり、演算部71Bから送信されるデータ(Fd3参照)を一時記憶したりする。また、このRAM72は、制御部71Aの命令に応じて一時記憶しているデータをI/O制御部73に送信する(Fd8参照)。
ROM74は、監視制御プログラムや各種データを格納している。そして、このROM74は、図7に示されるように、制御部71Aの指示に従って、それらを制御部71Aに供給する(Fd6参照)。また、このROM74は、制御部71Aの指示に従って、各種データを演算部71Bに供給することができる(Fd7参照)。
EEPROM75は、電気的に書き換え可能なROMであり、空気調和装置2a,・・・の監視データや情報管理サーバ5から提供される個人嗜好データ等を記憶する。
I/O制御部73は、LAN用インターフェイス76に着信するデータや、空気調和装置2a,・・・から送信されてくる監視データ等をRAM72へ入力したり(Fd9参照)、RAM72に記憶されている各種データや制御信号等を空気調和装置2a,・・・に送信したりする。
LAN用インターフェイス76及び空気調和装置用インターフェイス77は、通信線84,85を介してLANケーブル用コネクタ79及び空気調和装置用コネクタ80に接続されており、情報管理サーバ5や、空気調和装置2a,・・・から送信されてくるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを中央処理部71が処理可能な形式に変換したりI/O制御部73から情報管理サーバ5や、空気調和装置2a,・・・に出力されるデータや制御信号等を情報管理サーバ5や、空気調和装置2a,・・・が処理可能な形式に変換したりする。
LANケーブル用コネクタ79には、情報管理サーバ5から伸びるイーサネット(登録商標)ケーブル94bが接続される。
空気調和装置用コネクタ80には、空気調和装置2a,・・・の室外機21a,・・・から伸びる第2通信線92が接続される。
<空調システムの制御内容>
本発明の実施の形態に係る空調システム1では、図10に示されるフローチャートに従って空調制御が行われる。なお、本空調システム1において、図10に示される処理は一定時間毎に実行されている。
図10において、ステップS1では、情報管理サーバ5が、位置確定ルーチンを実行する(なお、位置確定ルーチンについては後に詳述する)。ステップS2では、情報管理サーバ5が、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンを実行する(なお、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンについては後に詳述する)。ステップS3では、情報管理サーバ5が、ステップS2の制御信号生成情報テーブル作成ルーチンで作成された制御信号生成情報テーブルを空調制御装置7に送信する。ステップS4では、空調制御装置7が、制御信号生成ルーチンを実行する(なお、制御信号生成ルーチンについては後に詳述する)。ステップS5では、空調制御装置7が、制御信号生成ルーチンにおいて生成された制御信号を、室内機IDデータに対応する室内機20a,20b,20c,・・・に送信する。すると、その室内機20a,20b,20c,・・・は、その制御信号に従って温度調節及び風向調節を実行する。
以下、位置確定ルーチン、制御信号生成情報テーブル作成ルーチン及び制御信号生成ルーチンについて詳述する。
本発明の実施の形態に係る空調システム1では、図11〜図15に示されるフローチャートに従って位置確定ルーチンが実行される。
図11〜図15において、ステップS11では、情報管理サーバ5が、椅子等位置テーブルTm2を参照し、複数存在する椅子等IDデータの中から予め決定された順序に従って1つの椅子等IDデータを抽出する。
ステップS12では、情報管理サーバ5が、個人情報テーブルTm1を参照し、複数存在する個人識別番号データ(図では「PINデータ」と略する)の中から予め決定された順序に従って1つの個人識別番号データを抽出する。
ステップS13では、情報管理サーバ5が、椅子等位置テーブルTm2を参照し、「ステップS12において抽出された個人識別番号データに対応する平面直交座標データが、ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する平面直交座標データの誤差範囲内にあるか否か」を判定する。ステップS13における情報管理サーバ5の判定の結果、「個人識別番号データに対応する平面直交座標データが、椅子等IDデータに対応する平面直交座標データの誤差範囲内にある」と判断された場合、処理はステップS14に移る。ステップS13における情報管理サーバ5の判定の結果、「個人識別番号データに対応する平面直交座標データが、椅子等IDデータに対応する平面直交座標データの誤差範囲内にない」と判断された場合、処理はステップS15に移る。
ステップS14では、情報管理サーバ5が、ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する仮リンクIDフィールドに、ステップS12において抽出された個人識別番号データを入力する(図8参照)。
ステップS15では、情報管理サーバ5が、ステップS12において抽出された個人識別番号データが最後のものであるか否かを判定する。ステップS15における情報管理サーバ5の判定の結果、個人識別番号データが最後のものである場合、処理はステップS16に移る。ステップS15における情報管理サーバ5の判定の結果、個人識別番号データが最後のものでない場合、処理はステップS12に戻る(つまり、ステップS12からステップS15までの処理は複数の個人識別番号データそれぞれについて実行されることになる)。
ステップS16では、情報管理サーバ5が、仮リンクIDフィールドに入力された個人識別番号データの数をカウントする。
ステップS17では、情報管理サーバ5が、ステップS16におけるカウント値が0であるか否かを判定する。ステップS17における情報管理サーバ5の判定の結果、カウント値が0である場合、処理はステップS18に移る。なお、かかる場合、誤差範囲内に人が全く居ないとみなされることになる。ステップS17における情報管理サーバ5の判定の結果、カウント値が0でない場合、処理はステップS20に移る。
ステップS18では、情報管理サーバ5が、ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する時間フィールドに「0」を入力する(図8参照)。
ステップS19では、情報管理サーバ5が、ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する着座状態フィールドに「0」を入力する(図8参照)。なお、本実施の形態の着座状態フィールドにおいて「1」は着座状態を示し、「0」は非着座状態を示している。
ステップS20では、情報管理サーバ5が、ステップS11において抽出された椅子等IDデータが最後のものであるか否かを判定する。ステップS20における情報管理サーバ5の判定の結果、椅子等IDデータが最後のものである場合、処理はステップS21に移る。ステップS20における情報管理サーバ5の判定の結果、椅子等IDデータが最後のものでない場合、処理はステップS11に戻る(つまり、ステップS11からステップS20までの処理は複数の椅子等IDデータそれぞれについて実行されることになる)。
ステップS21では、情報管理サーバ5が、椅子等位置テーブルTm2を参照し、仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データが存在するか否かを判定する。ステップS21における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに登録されている個人識別番号データが存在する場合、処理はステップS22に移る。ステップS21における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに登録されている個人識別番号データが存在しない場合、処理は終了する。
ステップS22では、情報管理サーバ5が、椅子等位置テーブルTm2を参照し、仮リンクIDフィールドに個人識別番号データが入力されているレコードの中から予め決定された順序に従って1つのレコードを抽出する。
ステップS23では、情報管理サーバ5が、ステップS22において抽出されたレコードの仮リンクIDフィールドを参照し、その仮リンクIDフィールドに2つ以上の個人識別番号データが存在するか否かを判定する。ステップS23における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに2つ以上の個人識別番号データが存在する場合、処理はステップS24に移る。なお、かかる場合、誤差範囲内に2以上の人が存在するとみなされることになる。ステップS23における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに2つ以上の個人識別番号データが存在しない場合、処理はステップS27に移る。
ステップS24では、情報管理サーバ5が、ステップS22において抽出されたレコードの仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データを削除する。
ステップS25では、情報管理サーバ5が、ステップS22において抽出されたレコードの時間フィールドに「0」を入力する(図8参照)。
ステップS26では、ステップS22において抽出されたレコードの着座状態フィールドに「0」を入力する(図8参照)。
ステップS27では、情報管理サーバ5が、ステップS22において抽出されたレコードが最後のものであるか否かを判定する。ステップS27における情報管理サーバ5の判定の結果、レコードが最後のものである場合、処理はステップS28に移る。ステップS27における情報管理サーバ5の判定の結果、レコードが最後のものでない場合、処理はステップS22に戻る(つまり、ステップS22からステップS27までの処理は、仮リンクIDフィールドに個人識別番号データが入力されているレコードそれぞれについて実行されることになる)。
ステップS28では、情報管理サーバ5が、仮リンクIDフィールドに入力されていた個人識別番号データが残っているか否かを判定する。ステップS28における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データが残っていた場合、処理はステップS29に移る。ステップS28における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データが残っていなかった場合、処理は室内機判定ルーチンに移る。
ステップS29では、情報管理サーバ5が、椅子等位置テーブルTm2を参照し、仮リンクIDフィールドに1つの個人識別番号データが残っているレコードの中から予め決定された順序に従って1つのレコードを抽出する。
ステップS30では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの本リンクIDフィールドを参照し、本リンクIDフィールドに個人識別番号データが入力されているか否かを判定する。ステップS30における情報管理サーバ5の判定の結果、本リンクIDフィールドに個人識別番号データが入力されている場合、処理はステップS35に移る。ステップS30における情報管理サーバ5の判定の結果、本リンクIDフィールドに個人識別番号データが入力されていない場合、処理はステップS31に移る。なお、かかる場合、新たに人が着座したとみなされることになる。
ステップS31では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの仮リンクIDフィールドから個人識別番号データを削除する。
ステップS32では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの本リンクIDフィールドに、ステップS31において削除された個人識別番号データを入力する。
ステップS33では、情報管理サーバ5が、ソフトウェアタイマーアプリケーション54iにより時間計測を開始する。
ステップS34では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの着座状態フィールドに「0」を入力する(図8参照)。なお、その後、処理は終了する。
ステップS35では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードを参照し、仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データと本リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データとが一致するか否かを判定する。ステップS35における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データと本リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データとが一致する場合、処理はステップS36に移る。なお、かかる場合、同一人が継続して着座中であるとみなされることになる。ステップS35における情報管理サーバ5の判定の結果、仮リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データと本リンクIDフィールドに入力されている個人識別番号データとが一致しない場合、処理はステップS39に移る。なお、かかる場合、異なる人が着座しているとみなされることになる。
ステップS36では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの時間フィールドに入力されている時間データにインターバル値(当情報処理の実行時間間隔値)を加算する。
ステップS37では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの時間フィールドに入力されている時間データが60秒以上であるか否かを判定する。ステップS37における情報管理サーバ5の判定の結果、時間データが60秒以上である場合、処理はステップS38に移る。ステップS37における情報管理サーバ5の判定の結果、時間データが60秒以上でない場合、処理はステップS39に移る。
ステップS38では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの着座状態フィールドに「1」を入力する(図8参照)。なお、本ステップ以降の処理において、「1」が入力されている着座状態フィールドに対応する本リンクフィールドに格納されている個人識別番号データを保持している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、その着座状態フィールドに対応する平面直交座標に位置しているものとされる。そして、その後、処理は室内機選定ルーチンに移る。
ステップS39では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの着座状態フィールドに「0」を入力する(図8参照)。なお、その後、処理は終了する。
ステップS40では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの仮リンクIDフィールドから個人識別番号データを削除する。
ステップS41では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの本リンクIDフィールドに、ステップS40において削除された個人識別番号データを入力する。
ステップS42では、情報管理サーバ5が、ソフトウェアタイマーアプリケーション54iにより時間計測を開始する。
ステップS43では、情報管理サーバ5が、ステップS29において抽出されたレコードの着座状態フィールドに「0」を入力する(図8参照)。なお、その後、処理は終了する。
また、本発明の実施の形態に係る空調システム1では、図16〜図18に示されるフローチャートに従って制御信号生成情報テーブル作成ルーチンが実行される。
図16〜図18において、ステップS51では、情報管理サーバ5が、椅子等位置テーブルTm2を参照し、着座状態フィールドに「1」が入力されているレコードを1つ抽出する。
ステップS52では、情報管理サーバ5が、ステップS51において抽出されたレコード中の椅子等の平面直交座標データを抽出する。
ステップS53では、情報管理サーバ5が、ステップS51において抽出されたレコード中の机等方向ベクトルデータを抽出する。
ステップS54では、情報管理サーバ5が、室内機位置テーブルTm3を参照し、複数存在する室内機IDデータの中から予め決定された順序に従って1つの室内機IDデータを抽出する。
ステップS55では、情報管理サーバ5が、室内機位置テーブルTm3を参照し、ステップS54において抽出された室内機IDデータに対応する室内機の平面直交座標データを1つ抽出する。
ステップS56では、情報管理サーバ5が、室内機の平面直交座標から椅子等の平面直交座標に向かう単位ベクトル(以下、椅子等方向ベクトルという)を導出する。なお、室内機の平面直交座標を(X,Y)とし、椅子等の平面直交座標を(A,B)とした場合、椅子等方向ベクトル(α,β)は、式(1)で表される。
(α,β)={(A−X)/d,(B−Y)/d} (1)
ここで、d=√{(A−X)2+(B−Y)2}である。
ステップS57では、情報管理サーバ5が、ステップS56において導出された椅子等方向ベクトルと、ステップS53において抽出された机等方向ベクトルとの内積を算出する。なお、机等方向ベクトルを(γ,δ)とした場合、内積は式(2)で表される。
(内積)=(α,β)・(γ,δ)=α・γ+β・δ (2)
ステップS58では、情報管理サーバ5が、ステップS57において算出された内積が0.5〜1の範囲に入るか否かを判定する。ステップS58における情報管理サーバ5の判定の結果、内積が0.5〜1の範囲に入る場合、処理はステップS59に移る。ステップS58における情報管理サーバ5の判定の結果、内積が0.5〜1の範囲に入らない場合、処理はステップS70に移る。
ステップS59では、情報管理サーバ5が、ステップS52において抽出された椅子等の平面直交座標データと、ステップS55において抽出された室内機の平面直交座標データとから室内機から椅子等までの実際の距離を算出する。なお、室内機の平面直交座標を(X,Y)とし、椅子等の平面直交座標を(A,B)とした場合、距離は式(3)で表される。
(距離)=√〔{(A−X)・0.5}2+{(B−Y)・0.5}2〕 (3)
ステップS60では、情報管理サーバ5が、ステップS59において算出された距離が5mよりも短いか否かを判定する。ステップS60における情報管理サーバ5の判定の結果、距離が5mよりも短い場合、処理はステップS61に移る。ステップS60における情報管理サーバ5の判定の結果、距離が5m以上である場合、処理はステップS70に移る。
ステップS61では、情報管理サーバ5が、ステップS54において抽出された室内機IDデータと、ステップS59において導出された距離データと、ステップS55において抽出された室内機の平面直交座標データと、ステップS56において導出された椅子等方向ベクトルとを制御信号生成情報テーブルTm4(図19参照)に登録する。
ステップS62では、情報管理サーバ5が、ステップS56において導出された椅子等方向ベクトルを吹出口テーブルTm5(図24参照)に照合して吹出口IDデータを導出する。
ステップS63では、情報管理サーバ5が、ステップS62において導出された吹出口IDデータを制御信号生成情報テーブルTm4(図19参照)に登録する。
ステップS64では、情報管理サーバ5が、ステップS51において抽出されたレコード中の本リンクフィールドに格納される個人識別番号データを抽出する。
ステップS65では、情報管理サーバ5が、個人情報テーブルTm1を参照し、ステップS64において抽出された個人識別番号データがその個人情報テーブルTm1に登録されているか否かを判定する。ステップS65における情報管理サーバ5の判定の結果、個人識別番号データが個人情報テーブルTm1に登録されている場合、処理はステップS66に移る。ステップS65における情報管理サーバの判定の結果、個人識別番号データが個人情報テーブルTm1に登録されていない場合、処理はステップS67に移る。
ステップS66では、情報管理サーバ5が、個人情報テーブルTm1を参照し、ステップS64において抽出された個人識別番号データに対応する着座時の首までの高さデータを抽出する。
ステップS67では、情報管理サーバ5が、既定値を読み出す。
ステップS68では、情報管理サーバ5が、ステップS52において抽出された椅子等の平面直交座標データに、ステップS66において抽出された着座時の首までの高さデータ又はステップS67において読み出された既定値を加えてその個人の着座時の首の三次元位置データを導出する。例えば、平面直交座標データが(X,Y)であり、着座時の首までの高さデータが(Z)であるとすれば、(X,Y,Z)という三次元位置データが導出される。
ステップS69では、情報管理サーバ5が、ステップS68において導出された三次元位置データを制御信号生成情報テーブルTm4(図19参照)に登録する。
ステップS70では、情報管理サーバ5が、個人情報テーブルTm1を参照し、ステップS64において抽出された個人識別番号データに対応する個人嗜好データ(例えば、冷房時希望設定温度や暖房時希望設定温度等)を抽出する。
ステップS71では、情報管理サーバ5が、ステップS70において抽出された個人嗜好データを制御信号生成情報テーブルTm4(図19参照)に登録する。
ステップS72では、情報管理サーバ5が、ステップS54において抽出された室内機IDデータが最後のものであるか否かを判定する。ステップS72における情報管理サーバ5の判定の結果、室内機IDデータが最後のものである場合、処理はステップS73に移る。ステップS72における情報管理サーバ5の判定の結果、室内機IDデータが最後のものでない場合、処理はステップS54に戻る。
ステップS73では、情報管理サーバ5が、ステップS51において抽出されたレコードが最後のものであるか否かを判定する。ステップS73における情報管理サーバ5の判定の結果、レコードが最後のものである場合、処理はステップS3(図10参照)に移る。ステップS73における情報管理サーバ5の判定の結果、レコードが最後のものでない場合、処理はステップS51に戻る。
また、本発明の実施の形態に係る空調システム1では、図25に示されるフローチャートに従って制御信号生成ルーチンが実行される。なお、この制御信号生成ルーチンでは、空調制御装置7が、制御信号生成情報テーブルTm4に基づいて室内機IDデータ毎に制御信号を生成する。
図25において、ステップS101では、空調制御装置7が、室内機設置高さデータを読み出す。
ステップS102では、空調制御装置7が、制御信号生成情報テーブルTm4を参照し、室内機IDデータの中から予め決定された順序に従って1つの室内機IDデータを抽出する。
ステップS103では、空調制御装置7が、ステップS102において抽出された室内機IDデータに対応する首の三次元位置データの着座時の首まで高さ成分データと、ステップS101において読み出された室内機設置高さデータと、ステップS102において抽出された室内機IDデータに対応する距離データとからフラップ角度データを導出し、そのフラップ角度データに基づいてフラップ角度制御信号を生成する。なお、フラップ角度は式(4)で表される。
(フラップ角度)=arctan{(室内機設置高さ)−(着座時の首までの高さ)}/(室内機から椅子等までの実際の距離) 式(4)
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
ステップS104では、空調制御装置7が、ステップS102において抽出された室内機IDデータに対応する首の三次元位置データの平面直交座標成分データと、ステップS102において抽出された室内機IDデータに対応する室内機の平面直交座標データとからルーバー角度データを導出し、そのルーバー角度データに基づいてルーバー角度制御信号を生成する。なお、室内機の平面直交座標を(X,Y)とし、椅子等の平面直交座標を(A,B)とした場合、ルーバー角度は式(5)又は式(6)で表される。
(ルーバー角度)=arctan{(A−X)/(B−Y)} 式(5)
(ルーバー角度)=−arctan{(B−Y)/(A−X)} 式(6)
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
また、本実施の形態では、吹出口IDデータと方角とに相関がある。「1」で示される吹出口は北側に向けられており、「2」で示される吹出口は東側に向けられており、「3」で示される吹出口は南側に向けられており、「4」で示される吹出口は西側に向けられている。そして、本実施の形態では、ルーバー角度の計算に式(5)を用いるか式(6)を用いるかは、吹出口IDデータと、制御信号生成情報テーブルTm4に登録される椅子等方向ベクトルとの関係に基づいて決定される。例えば、「1(北)」の吹出口に設けられるルーバーに対して、椅子等方向ベクトルが北西を向いている場合、式(5)が採用され、椅子等方向ベクトルが北東を向いている場合、式(6)が採用される。また、「2(東)」の吹出口に設けられるルーバーに対して、椅子等方向ベクトルが北東を向いている場合、式(5)が採用され、椅子等方向ベクトルが南東を向いている場合、式(6)が採用される。また、「3(南)」の吹出口に設けられるルーバーに対して、椅子等方向ベクトルが南東を向いている場合、式(5)が採用され、椅子等方向ベクトルが南西を向いている場合、式(6)が採用される。また、「4(西)」の吹出口に設けられるルーバーに対して、椅子等方向ベクトルが南西を向いている場合、式(5)が採用され、椅子等方向ベクトルが北西を向いている場合、式(6)が採用される。
ステップS105では、空調制御装置7が、ステップS102において抽出された室内機IDデータが最後のものであるか否かを判定する。ステップS105における空調制御装置7の判定の結果、室内機IDデータが最後のものである場合、処理は、制御信号生成ルーチンを出て、ステップS5に移る(図10参照)。ステップS105における空調制御装置7の判定の結果、室内機IDデータが最後のものでない場合、処理はステップS102に戻る。
なお、本空調制御において、室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーが既に制御対象となっている場合には、優先順位テーブル(椅子等IDデータ毎に室内機の優先順が規定されているテーブル)(図示せず)に従って他の室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバー又は同一の室内機20a,20b,20c,・・・の他の吹出口に設けられるフラップやルーバーが新たな空調制御の対象とされる。
<空調システムの特徴>
(1)
本実施の形態に係る空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・及び無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・によって間接的に人の位置検出が行われる。近年、オフィス等ではフリーアドレスシステムが導入されたり、無線LANによってパーソナルコンピュータがネットワーク化されたり、IP電話が導入されたりしている。このため、機器位置検出システムとしてこのようなオフィス等の環境を流用することができれば、この空調システム1では、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を検出することができる。
(2)
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて仮リンクIDフィールドの個人識別番号データが本リンクIDフィールドの個人識別番号と同一であり、ソフトウェアタイマーアプリケーション54iによる計測時間が60秒を経過した場合に、着座状態フィールドに「1」の数値データが入力される(ステップS35〜38参照)。つまり、その着座状態フィールドに対応する本リンクフィールドに格納されている個人識別番号データを保持している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が、その着座状態フィールドに対応する平面直交座標に位置しているものとされる。このため、この空調システム1では、無線LAN技術に基づく位置検出システムに検出誤差がある場合であっても、無線LAN端末(本実施の形態では携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・)の所持者の位置を高精度で検出することができる。
(3)
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて着座状態フィールドに「1」の数値データが入力されるに当たって、60秒という比較的長い時間を採用している(ステップS37及び38参照)。通常、人が椅子等の付近に60秒以上滞在する場合、その人は着座している。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が着座しているとみなすことができる。
(4)
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積が算出され、その内積が0.5以上1以下となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録される(ステップS54〜58及び61参照)。また、この空調システム1では、空調制御装置7が、首の三次元位置データ及び個人嗜好データに基づいて室内機IDデータ毎に制御信号を生成する(ステップS3参照)。このため、この空調システム1では、空調制御装置7が、室内機20a,20b,20c,・・・に対し、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の首筋に向かって調和空気を吹き出させることができる。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に快適な空調空間を提供することができる。
(5)
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて椅子等の平面直交座標データと室内機の平面直交座標データとから室内機から椅子等までの実際の距離が算出され、その距離が5m未満となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録される(ステップS54及び59〜61参照)。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に確実に調和空気を吹き付けることができると共に、室内機20a,20b,20c,・・・の無駄な運転を抑制することができる。
(6)
本実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、それらの個人識別番号データが削除される(ステップS23及び24参照)(なお、情報管理サーバ5上において椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、実際には一人の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が着座し、他の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が立っていることが想定される)。このため、この空調システム1では、着座している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の快適性を損なうことを防止することができる。
(7)
本実施の形態に係る空調システム1では、例え、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者が着座中に携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を充電器に載せている場合等であっても、その所持者の着座時の首筋の位置が特定される。つまり、所持者が常時、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を身につけていなくても、所持者の椅子の位置を中心とする検出誤差範囲内に携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在する限り、その所持者の着座時の首筋の位置が特定される。このため、この空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に対して常時、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を身につけていなければならないといった精神的負担を軽減することができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係る空調システム1では空気調和装置2a,・・・としてマルチ式空気調和装置が採用されたが、これに代えて、セパレート式空気調和装置や、ダクト式空気調和装置(風向風量可変吹出口やカセット式室内機と組み合わされたものを含む)等が採用されてもかまわない。
(B)
先の実施の形態に係る空調システム1では情報管理サーバ5と空調制御装置7とが別々に設けられていたが、これらは物理的に又は機能的に一体とされてもかまわない。
(C)
先の実施の形態に係る空調システム1では電波強度を利用して携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出を行ったが、これに代えて、TDOA(Time Difference Of Arrival)測定に基づく三辺測量方式を利用して携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出を行ってもよい。
(D)
先の実施の形態に係る空調システム1では携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出が行われたが、他の無線LAN端末や、アクティブ型のRFIDタグ、GPS受信機、赤外線発振機、赤外線受振機、超音波発振機、超音波受振機、赤外線送信機、赤外線受信機、超音波送信機、超音波受信機等の位置検出が行われてもよい。
なお、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・がアクティブ型のRFIDタグに置き換えられる場合、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・はRFIDタグリーダに置き換える必要がある。
また、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が「位置検出の対象となるが個人識別番号データ等を発信できない機器」に置き換えられる場合、個人情報テーブルTm1は不要となる。つまり、着座時の首までの高さデータは規定値とされ(かかる場合、図17においてステップS63及びステップS64が削除され、処理はステップS63→ステップS65→ステップS67の順に進むことになる)、個人嗜好データは空調制御に反映されないことになる。
(E)
先の実施の形態に係る空調システム1では1座標単位が0.5mに相当するように設定されたが、1座標単位は、無線LAN位置検出誤差(およそ1m〜数mの誤差)よりも小さい範囲で任意に決定されてかまわない。
(F)
先の実施の形態に係る空調システム1では椅子等位置テーブルTm2に誤差範囲フィールドが設けられていたが、誤差範囲フィールドはなくてもよい。かかる場合、既定の誤差範囲データを用意しておき、椅子等位置テーブルTm2の平面直交座標データ毎にその平面直交座標を中心とする誤差範囲を導出すればよい。
(G)
先の実施の形態に係る空調システム1では携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置が平面直交座標として特定されたが、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置は、平面極座標として特定されてもよいし、基点からの三次元ベクトルとして特定されてもよい。
(H)
先の実施の形態に係る空調システム1では制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて「椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積」及び「室内機から椅子等までの実際の距離」が算出され、その内積が0.5以上1以下となり且つその距離が5m未満となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録された(ステップS57〜61参照)。
しかし、「椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積」及び「室内機から椅子等までの実際の距離」が予め計算され、同条件を満たす室内機IDデータが予め選択されていてもよい(居室における机、椅子、室内機等の配置は基本的に変動しないため)。なお、かかる場合、室内機位置テーブルTm3は不要となり椅子等位置テーブルTm2が図20に示されるように改良される。具体的には、机等方向ベクトルフィールドの代わりに室内機IDフィールドが設けられる。そして、その室内機IDフィールドには、上述のように選択された室内機IDデータが登録される(室内機にフラップが複数存在する場合には、さらに、その室内機のフラップを特定するためのデータが登録されてもよい)。かかる場合、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンのステップS52〜61の処理は不要となる。かかる場合、ステップS51において抽出されたレコード中の室内機IDデータがそのまま制御信号生成情報テーブルTm4に登録されることになる。
このようにすれば、情報管理サーバ5の情報処理負荷が大幅に低減される。
(I)
先の実施の形態に係る空調システム1では制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて「椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積」及び「室内機から椅子等までの実際の距離」が算出され、その内積が0.5以上1以下となり且つその距離が5m未満となる室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録された(ステップS57〜61参照)。
しかし、「椅子等方向ベクトルと机等方向ベクトルとの内積」及び「室内機から椅子等までの実際の距離」が予め計算され、図21に示されるように室内機IDデータ毎にテーブル化されていてもよい(以下、このテーブルを室内機−椅子等位置関係テーブルという)。かかる場合、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンのステップS52、53、55〜57、59の処理は不要となる。また、かかる場合、ステップS51の処理後に、レコード中の椅子等IDデータが抽出される。ステップS54の処理後に、図21に示される複数の室内機−椅子等位置関係テーブルから室内機IDデータに対応する室内機−椅子等位置関係テーブルが抽出された後、その室内機−椅子等位置関係テーブルから上記椅子等IDデータに対応する内積データ及び距離データが選択されることになる。そして、その後、ステップS58及びステップS60の処理が実行される。
なお、図21に示される室内機−椅子等位置関係テーブルにはマイナスの内積や10m以上の距離のデータが登録されていたが、室内機−椅子等位置関係テーブルの作成者の判断により、このような内積や距離のデータを事前に排除しておいてもよい。このようにすれば、情報処理を高速化することができるからである。
(J)
先の実施の形態に係る空調システム1では無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・が室内機20a,20b,20c,・・・に内蔵されていたが、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、室内機20a,20b,20c,・・・に内蔵される必要はなく、居室内の何処かに複数に設けられていればよい。
(K)
先の実施の形態に係る空調システム1では制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて室内機IDデータ、吹出口IDデータ、室内機の平面直交座標データ、首の三次元位置データ、椅子等方向ベクトル、距離データ及び個人嗜好データが含まれる制御信号生成情報テーブルが作成された。
しかし、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンのステップS61からステップS69までの処理を、図22に示されるフローチャートに示されるステップS80からステップS91までの処理に置き換えて室内機IDデータ、吹出口IDデータ、フラップ角度データ、ルーバー角度データ及び個人嗜好データが含まれる制御信号生成情報テーブルTm14(図23参照)が作成されるようにしてもよい。このようにすれば、制御信号生成情報テーブルを簡素化することができるとともに、空調制御装置7の処理負荷を低減することができる。
図22において、ステップS80では、情報管理サーバ5が、ステップS54において抽出された室内機IDデータを制御信号生成情報テーブルTm14(図23参照)に登録する。
ステップS81では、情報管理サーバ5が、ステップS56において導出された椅子等方向ベクトルを吹出口テーブルTm5(図24参照)に照合して吹出口IDデータを導出する。
ステップS82では、情報管理サーバ5が、ステップS81において導出された吹出口IDデータを制御信号生成情報テーブルTm14(図23参照)に登録する。
ステップS83では、情報管理サーバ5が、ステップS51において抽出されたレコード中の本リンクフィールドに格納される個人識別番号データを抽出する。
ステップS84では、情報管理サーバ5が、個人情報テーブルTm1を参照し、ステップS83において抽出された個人識別番号データがその個人情報テーブルTm1に登録されているか否かを判定する。ステップS84における情報管理サーバ5の判定の結果、個人識別番号データが個人情報テーブルTm1に登録されている場合、処理はステップS85に移る。ステップS84における情報管理サーバの判定の結果、個人識別番号データが個人情報テーブルTm1に登録されていない場合、処理はステップS86に移る。
ステップS85では、情報管理サーバ5が、個人情報テーブルTm1を参照し、ステップS83において抽出された個人識別番号データに対応する着座時の首までの高さデータを抽出する。
ステップS86では、情報管理サーバ5が、既定値を読み出す。
ステップS87では、情報管理サーバ5が、室内機設置高さデータを読み出す。
ステップS88では、情報管理サーバ5が、ステップS85において抽出された首まで高さデータ又はステップS86において読み出された規定値と、ステップS87において読み出された室内機設置高さデータと、ステップS59において導出された距離データとからフラップ角度データを導出する。なお、フラップ角度は式(7)で表される。
(フラップ角度)=arctan{(室内機設置高さ)−(着座時の首までの高さ)}/(室内機から椅子等までの実際の距離) 式(7)
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
ステップS89では、情報管理サーバ5が、ステップS88において導出されたフラップ角度データを制御信号生成情報テーブルTm14(図23参照)に登録する。
ステップS90では、情報管理サーバ5が、ステップS52において抽出された椅子等の平面直交座標データと、ステップS55において抽出された室内機の平面直交座標データとからルーバー角度データを導出する。なお、室内機の平面直交座標を(X,Y)とし、椅子等の平面直交座標を(A,B)とした場合、ルーバー角度は式(8)又は式(9)で表される。
(ルーバー角度)=arctan{(A−X)/(B−Y)} 式(8)
(ルーバー角度)=−arctan{(B−Y)/(A−X)} 式(9)
なお、ここで、アークタンジェントは、内部関数や三角比表などを利用して求めることができる。
なお、吹出口IDデータと方角との相関に関しては、先の実施の形態と同様である。
ステップS91では、情報管理サーバ5が、ステップS90において導出されたルーバー角度データを制御信号生成情報テーブルTm14(図23参照)に登録する。
(L)
先の実施の形態に係る空調システム1では、実際の居室において、椅子等は、無線LAN位置検出誤差よりも大きい間隔をもって配置されていた。
しかし、居室の使い勝手等の理由で、椅子等が、無線LAN位置検出誤差よりも大きい間隔をもって配置されないことが想定される。かかる場合、椅子等位置の誤差範囲が重複する部分については、その椅子等IDデータに係る空調制御が実行されないように設定しておくのが好ましい。かかる場合、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者は両方の椅子に存在するかいずれの椅子にも存在しないおそれがあるからである。なお、具体的には、位置確定ルーチンのステップS11とステップS12との間に、「情報管理サーバ5が、ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する誤差範囲と重なる誤差範囲を有する他の椅子等IDデータが存在しないかを総当たりで判定する」ステップを設ける。そして、ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する誤差範囲と重なる誤差範囲を有する他の椅子等IDデータが存在しない場合、処理はステップS12に移る。ステップS11において抽出された椅子等IDデータに対応する誤差範囲と重なる誤差範囲を有する他の椅子等IDデータが存在する場合、処理は終了する。このようにすれば、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができると共に、室内機20a,20b,20c,・・・の無駄な運転を抑制することができる。
なお、これを逆手にとって、本空調制御を必要とする人々の机・椅子を無線LAN位置検出誤差よりも大きい間隔をもって配置し、本空調制御を必要としない人同士の机・椅子を無線LAN位置検出誤差よりも小さい間隔をもって配置することも考えられる。
また、例えば、オフィス空間において机・椅子が無線LAN位置検出誤差よりも小さい間隔をもって配置される場合であっても、外出の多い営業担当者等の机・椅子が密集して配置されている場合には、例外的に上記空調制御が実行されるように設定されるのが好ましい。
(M)
先の実施の形態に係る空調システム1では特に言及しなかったが、制御信号生成情報テーブル作成ルーチンにおいて、気流の交差が生じるおそれのある室内機20a,20b,20c,・・・に対応する室内機IDデータは制御信号生成情報テーブルTm4に登録されなくてもよい。また、例えば、2箇所に対して調和空気を吹き出している室内機20a,20b,20c,・・・に対応する室内機IDデータが制御信号生成情報テーブルTm4に登録されないようにしてもかまわない。このようにすれば、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者に不快な空調環境を提供することを防止することができると共に、室内機20a,20b,20c,・・・の無駄な運転を抑制することができる。
(N)
先の実施の形態に係る空調システム1では特に言及しなかったが、1つの空調対象箇所に対してできるだけ1台の室内機20a,20b,20c,・・・が対応するように設定されてもよい。
(O)
先の実施の形態に係る空調システム1では情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、それらの個人識別番号データが削除された。
しかし、かかる場合において2以上の個人識別番号データが存在する仮リンクフィールドに対応する椅子等IDデータに対応する室内機(実際には、その椅子等IDデータに対応する実際の椅子等に送風している室内機)が停止されるようにしてもよい。
このようにすれば、着座している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の周囲に立っている他の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の環境が不快になることを防ぐことができる。
(P)
先の実施の形態に係る空調システム1では室内機IDデータを制御信号生成情報テーブルTm4に登録するための内積は0.5以上1以下に設定されていたが、この内積の閾値は、特に限定されるものではない。携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の所持者の快適性を考慮した場合、内積の許容範囲は狭く設定されるのが好ましい。対象室内機の数の確保を考慮した場合、内積の許容範囲は広く設定されるのが好ましい。。
(Q)
先の実施の形態に係る空調システム1では室内機IDデータを制御信号生成情報テーブルTm4に登録するための距離は5m未満に設定されていたが、この距離の閾値は、特に限定されるものではなく、室内機20a,20b,20c,・・・の風量性能を加味して設定するのが好ましい。
(R)
先の実施の形態に係る空調システム1では特に言及しなかったが、室内機20a,20b,20c,・・・と空調対象箇所との間に空気流れを妨げる障害物が存在する場合、その空調対処箇所に対応する室内機IDデータは無視されるようにしておいてもかまわない。
(S)
先の実施の形態に係る空調システム1では室内機20a,20b,20c,・・・としてラウンドフロー型の室内機が採用されたが、室内機としてマルチフロー型(4方向吹き出し型)の室内機や、二方向吹き出し型の室内機等が採用されてもかまわない。
(T)
先の実施の形態に係る空調システム1では、時間データが60秒以上である場合に、レコードの着座状態フィールドに「1」が入力された。しかし、この60秒という閾値は任意に変更することができる。例えば、外出の多い営業担当者等が対象である場合、この閾値は30秒以下の時間であることが好ましいと考えられる。このようにすれば、空調システム1の応答速度を向上することができ、ひいては営業担当者等の快適性を向上させることが期待できる。なお、このような目的を達成するためには、個人情報テーブルTm1に着座確定時間フィールドを設け、個人毎に閾値となる着座確定時間データを格納しておくことが一例として考えられる。
(U)
先の実施の形態に係る空調システム1では、情報管理サーバ5により実行される位置確定ルーチンにおいて椅子等位置テーブルTm2の仮リンクフィールドに2以上の個人識別番号データが存在する場合、それらの個人識別番号データが削除された。しかし、個人情報テーブルTm1に空調希望フィールドを設け、個人毎に上記場合における空調希望の有無のデータを格納しておき、仮リンクフィールドに存在する個人識別番号データに対応する空調希望データのうち「有」の空調希望データが優勢であれば、室内機20a,20b,20c,・・・に対してその対応箇所に調和空気を吹き付けるようにしてもかまわない。なお、「有」の空調希望データが優勢である場合とは、例えば、仮リンクフィールドに存在する個人識別番号データに対応する空調希望データの全てが「有」である場合や、仮リンクフィールドに存在する個人識別番号データに対応する空調希望データの一定割合以上が「有」の空調希望データである場合などである。
(V)
先の実施の形態に係る空調システム1では、室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーが既に制御対象となっている場合には、優先順位テーブル(椅子等IDデータ毎に室内機の優先順が規定されているテーブル)(図示せず)に従って他の室内機の吹出口に設けられるフラップやルーバー又は同一の室内機20a,20b,20c,・・・の他の吹出口に設けられるフラップやルーバーが新たな空調制御の対象とされた。しかし、さらに、あらかじめ椅子等IDデータに優先順位や重み付けをしておき、室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーが既に制御対象となっている場合であっても、椅子等IDデータの方が優先順位が高かったり重み付けが大きかったりした場合には、その室内機20a,20b,20c,・・・の吹出口に設けられるフラップやルーバーを新たな空調制御の対象とし、他の吹出口に設けられるフラップやルーバーを先の空調制御の対象とするようにしてもよい。また、快適性よりも省エネルギー重視の制御が選択されるような場合には、同一の吹出口に設けられるフラップやルーバーが先の空調制御と後の空調制御との対象とされてもよい。なお、かかる場合、先の空調制御と後の空調制御は交互に実行されることになる。
(W)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、位置情報導出アプリケーション54eは次のようにして携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の平面直交座標データを導出してもよい。
平面直交座標を(x、y)とし、x成分(水平方向成分)及びy成分(垂直方向成分)それぞれの時系列データを作成する。なお、この時系列データは、位置情報導出アプリケーション54eがソフトウェアタイマーアプリケーション54iから時刻データを収集することにより実現可能である。そして、位置情報導出アプリケーション54eは、先ず、時系列データの数が所定数Nmax(数十個〜数百個)に達するまで、各成分x,yの累積平均値xav0,yav0を算出する。そして、この各成分x,yの累積平均値xav0,yav0をそのときの平面直交座標とする。なお、累積平均値については下式(10)及び下記(11)により求められる。
Figure 2009019860
(なお、本式においてx0は上述の通り平面座標の水平方向成分であり、Nは平面直交座標データの数である)
Figure 2009019860
(なお、本式においてy0は上述の通り平面座標の垂直方向成分であり、Nは平面直交座標データの数である)
そして、時系列データの数Nが所定数Nmaxに達すると、位置情報導出アプリケーション54eは、下式(12)及び下式(13)によりx成分及びy成分の重み付け相加平均値xay1,yav1を算出する。そして、この各成分x,yの重み付け相加平均値xay1,yav1をそのときの平面直交座標とする。
Figure 2009019860
(なお、本式においてxav1はNmax番目の累積平均値xNmaxと、Nmax番目以降の累積平均値との重み付け相加平均であり、x1はNmax番目以降の平面座標の水平方向成分であり、MはNmax番目以降の平面直交座標データの数である)
Figure 2009019860
(なお、本式においてyav1はNmax番目の累積平均値yNmaxと、Nmax番目以降の累積平均値との重み付け相加平均であり、y1はNmax番目以降の平面座標の垂直方向成分であり、MはNmax番目以降の平面直交座標データの数である)
このようにして位置情報導出アプリケーション54eが携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の平面直交座標データを導出するようにすると、外乱やマルチパス等の影響を受けた場合の通常の平面直交座標データの時系列データ(図26参照)が非常に安定化され、図27に示されるような時系列データとなる。このため、本変形例に係る空調システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の携帯者の着座判定の確度を向上することができる。したがって、この空調システム1では、室内機20a,20b,20c,・・・の制御が効率化される。
なお、この技術は、一次元座標データや三次元座標データに応用されてもよい。
また、累積平均値算出のための時系列データの数Nmaxを携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の移動速度や移動頻度に応じて柔軟に変更することができるようにしてもよい。例えば、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・がデスクワーク中心のオフィスに存在する場合(携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の移動頻度が比較的少なく、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の移動速度が比較的遅い場合)では、Nmaxを大きめに設定する。このようにすれば、時系列データの平滑度を向上させることができる。また、例えば、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が工場内の作業員などによって携帯されている場合(携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の移動頻度が比較的多く、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の移動速度が比較的速い場合)
では、Nmaxを小さめに設定する。このようにすれば、時系列データの平滑度がやや低くなるが、ほぼリアルタイムに近い状態で携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の座標データを得ることができる。
また、累積平均値算出のための時系列データの数Nmaxを携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の直近(例えば1時間)の移動傾向(着座率等)に応じて動的に変更させてもよい。
本発明に係る空調システムは、比較的低い費用でオフィス等の比較的大きな空間内に存在する人の位置を高精度に検出することができ、その人の位置に向かって調和空気を吹き出させるように空気調和装置を制御することができるという特徴を有し、オフィス等の比較的大きな空間用の空調システムとして有用である。
本発明の実施の形態に係る空調システムのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバを構成するハードディスクに記憶される情報のイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバを構成するハードディスクに記憶される個人情報テーブルのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバにおける制御信号及びデータの流れを表す図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される空調制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される空調制御装置における制御信号及びデータの流れを表す図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバを構成するハードディスクに記憶される椅子等位置テーブルのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバを構成するハードディスクに記憶される室内機位置テーブルのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される空調制御の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される位置確定ルーチンの流れの一部を表す第1フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される位置確定ルーチンの流れの一部を表す第2フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される位置確定ルーチンの流れの一部を表す第3フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される位置確定ルーチンの流れの一部を表す第4フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される位置確定ルーチンの流れの一部を表す第5フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンの流れの一部を表す第1フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンの流れの一部を表す第2フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンの流れの一部を表す第3フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空調システムに採用される情報管理サーバにおいて作成される制御信号生成情報テーブルのイメージ図である。 変形例(H)に係る空調システムに採用される情報管理サーバを構成するハードディスクに記憶される椅子等位置テーブルのイメージ図である。 変形例(I)に係る空調システムに採用される情報管理サーバを構成するハードディスクに記憶される室内機−椅子等位置関係テーブルのイメージ図である。 変形例(K)に係る空調システムにおいて実行される制御信号生成情報テーブル作成ルーチンの流れの一部を表すフローチャートである。 変形例(K)に係る空調システムに採用される情報管理サーバにおいて作成される制御信号生成情報テーブルのイメージ図である。 変形例(K)に係る空調システムに採用される情報管理サーバに記憶されるフラップテーブルのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る空調システムにおいて実行される制御信号生成ルーチンの流れを表すフローチャートである。 外乱やマルチパス等の影響を受けた場合の平面直交座標データの時系列データを示す図である。 変形例(W)に係る空調システムにおける外乱やマルチパス等の影響を受けた場合の平面直交座標データの時系列データを示す図である。
符号の説明
1 空調システム
4a,4b,4c,・・・ 携帯型SIPフォン(電磁波等発振等機器)
7 空調制御装置
20a,20b,20c,・・・ 室内機(空気調和装置)
54d 個人情報データベース(第2情報記憶手段)
54g 制御パラメータ導出アプリケーション(機器位置情報特定手段)
54h 椅子等位置データベース(第1情報記憶手段)
54i ソフトウェアタイマーアプリケーション(機器滞在時間計測手段)
54j 室内機位置データベース(第3情報記憶手段)

Claims (13)

  1. 所定の部屋に設置される空気調和装置(20a,20b,20c,・・・)と、
    電磁波又は音波を発振又は受振する電磁波等発振等機器(4a,4b,4c,・・・)と、
    前記電磁波等発振等機器の位置(以下「機器位置」という)の情報(以下「機器位置情報」という)を検出する機器位置検出システムと、
    前記所定の部屋に配置される物体の位置(以下「物体位置」という)の情報(以下「物体位置情報という」)及び前記所定の部屋において設定される特定領域の位置(以下「領域位置」という)の情報(以下「領域位置情報」という)の少なくとも一方の位置の情報を記憶する第1情報記憶手段(54h)と、
    前記物体位置情報又は前記領域位置情報毎に、前記物体位置又は前記領域位置を中心とする範囲(以下「物体等特定範囲」という)内に前記機器位置情報が属する時間(以下「機器滞在時間」という)を計測する機器滞在時間計測手段(54i)と、
    前記機器滞在時間のいずれかが所定時間を超過した場合に、前記物体等特定範囲に所定時間以上属した前記機器位置情報(以下「特定機器位置情報」という)を、前記所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報(以下「特定物体位置情報」という)又は領域位置情報(以下「特定領域位置情報」という)とする機器位置情報特定手段(54g)と、
    前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように前記空気調和装置を制御する空調制御装置(7)と
    を備える空調システム(1)。
  2. 前記機器位置は、前記電磁波等発振等機器の平面位置であり、
    前記物体位置は、前記所定の部屋に配置される物体の平面位置であり、
    前記領域位置は、前記所定の部屋において設定される特定領域の平面位置である
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記電磁波等発振等装置は、無線で固有識別情報を発信する無線情報発信装置であり、
    前記無線情報発信装置の所持者の身体情報を前記固有識別情報に関連付けて記憶する第2情報記憶手段(54d)と、
    前記固有識別情報を前記第2情報記憶手段に照合して前記固有識別情報に関連付けられる前記無線情報発信装置の所持者の身体情報を導出する第1情報導出手段と、
    前記第1情報導出手段によって導出される前記身体情報及び前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報を利用して三次元位置情報を導出する第2情報導出手段と
    をさらに備え、
    前記空調制御装置は、前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記三次元位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように前記空気調和装置を制御する
    請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記第1情報記憶手段は、第1物体位置から第2物体位置へのベクトル(以下「物体間ベクトル」という)の情報(以下「物体間ベクトル情報」という)又は前記領域位置から前記第2物体位置へのベクトル(以下「領域−物体間ベクトル」という)の情報(以下「領域−物体間ベクトル情報」という)を前記第1物体位置情報又は前記領域位置情報に関連付けて記憶し、
    前記空気調和装置の位置(以下「空調機位置」という)の情報(以下「空調機位置情報」という)を記憶する第3情報記憶手段(54j)と、
    前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記空調機位置情報毎に、前記空調機位置から特定第1物体位置又は前記特定領域位置へのベクトル(以下「空調機ベクトル」という)の情報(以下「空調機ベクトル情報」という)を導出する空調機ベクトル情報導出手段と、
    物体間ベクトル又は前記領域−物体間ベクトルと前記空調機ベクトルとの内積を算出する内積算出手段と、
    第1範囲内に含まれる内積に対応する空調機位置情報を抽出する第1空調機位置情報抽出手段と
    をさらに備え、
    前記空調制御装置は、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、前記第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された前記空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する
    請求項1から3のいずれかに記載の空調システム。
  5. 前記空調機位置は、前記空気調和装置の平面位置である
    請求項4に記載の空調システム。
  6. 前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記空調機位置情報毎に、前記空調機位置から前記特定物体位置又は前記特定領域位置までの距離を算出する空調機距離算出手段と、
    第2範囲内に含まれる距離に対応する空調機位置情報を抽出する第2空調機位置情報抽出手段と
    をさらに備え、
    前記空調制御装置は、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、前記第1空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報であって且つ第2空調機位置情報抽出手段によって抽出された空調機位置情報に対応する空気調和装置を制御する
    請求項4又は5に記載の空調システム。
  7. 前記第1情報記憶手段は、前記空気調和装置の識別情報(以下「空調機識別情報」という)を前記物体位置情報及び前記領域位置情報の少なくとも一方の位置情報に関連付けて記憶し、
    前記空調制御装置は、前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は特定領域位置情報とされた場合に、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させるように、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に関連付けられる空調機識別情報に対応する空気調和装置を制御する
    請求項1から3のいずれかに記載の空調システム。
  8. 前記電磁波等発振等装置は、無線で固有識別情報を発信する無線情報発信装置であり、
    前記空気調和装置の設定情報(以下「空調機設定情報」という)を前記固有識別情報に関連付けて記憶する第4情報記憶手段と、
    前記固有識別情報を前記第4情報記憶手段に照合して前記固有識別情報に関連付けられる前記空調機設定情報を導出する第3情報導出手段と
    をさらに備え、
    前記空調制御装置は、前記機器位置情報特定手段によって前記特定機器位置情報が前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報とされた場合に、前記第3情報導出手段によって導出された空調機設定情報を利用して前記空気調和装置を制御する
    請求項1から7のいずれかに記載の空調システム。
  9. 前記空調制御装置は、前記物体等特定範囲内に複数の前記機器位置情報が属する場合、前記特定物体位置情報又は前記特定領域位置情報に対応する位置に調和空気を吹き出させないように前記空気調和装置を制御する
    請求項1から8のいずかに記載の空調システム。
  10. 前記空調制御装置は、複数の前記物体等特定範囲が重なる範囲に前記機器位置情報が属する場合、前記空気調和装置に対する制御情報を変更しない
    請求項1から9のいずれかに記載の空調システム。
  11. 前記機器位置検出システムによって検出される前記機器位置情報の時系列情報を加工して前記機器位置情報の第2次時系列情報を導出する第2次時系列情報導出手段をさらに備え、
    前記機器滞在時間計測手段は、前記第2次時系列情報導出手段によって導出された前記第2次時系列情報を利用して、前記物体位置情報又は前記領域位置情報毎に、前記物体等特定範囲内の機器滞在時間を計測する、
    請求項1から10のいずれかに記載の空調システム。
  12. 前記第2次時系列情報導出手段は、前記機器位置情報導出毎に、前記機器位置情報の座標成分毎に累積平均値を算出して前記第2次時系列情報を導出し、前記機器位置情報の数が所定数に達すると、前記所定数に達したときの前記座標成分の累積平均値と、前記所定数に達した以降の機器位置情報の座標成分の累積平均値とをそれぞれ重み付け相加平均して前記第2次時系列情報を導出する
    請求項11に記載の空調システム。
  13. 電磁波又は音波を発振又は受振する電磁波等発振等装置(4a,4b,4c,・・・)と、
    前記電磁波等発振等機器の位置(以下「機器位置」という)の情報(以下「機器位置情報」という)を検出する機器位置検出システムと、
    所定の部屋に配置される物体の位置(以下「物体位置」という)の情報(以下「物体位置情報」という)又は前記所定の部屋において設定される特定領域の位置(以下「領域位置」という)の情報(以下「領域位置情報」という)の少なくとも一方の位置の情報を記憶する第1情報記憶手段(54h)と、
    前記物体位置又は前記領域位置を中心とする範囲(以下「物体等特定範囲」という)内に前記機器位置情報が属する時間(以下「機器滞在時間」という)を計測する機器滞在時間計測手段(54i)と、
    前記機器滞在時間が所定時間を超過した場合に、前記物体等特定範囲に所定時間以上属した前記機器位置情報を、前記所定時間を超過した機器滞在時間に対応する物体位置情報又は領域位置情報とする機器位置情報特定手段(54g)と
    を備える電磁波等発振等装置位置特定システム。
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