JP2019015458A - 空調制御装置、環境設定端末、空調制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】環境設定端末から発せられた電波に基づいて推定された位置を修正可能な空調制御装置を提供する。【解決手段】空調制御装置2は、異なる位置に配置された複数の無線通信機32を通じて、スマートフォン4から発せられた電波を検知する電波検知処理部と、スマートフォン4から発せられた電波が複数の無線通信機32それぞれを通じて検知された結果に基づいてスマートフォン4の端末位置を推定する位置推定部と、要求環境設定を取得する要求環境取得部と、位置推定部によって推定された端末位置である推定端末位置と、要求環境取得部によって取得された要求環境設定とに基づいて空調用室内機3の制御を行う室内機制御部と、を備える。位置推定部は、スマートフォン4から受け付けた情報であって利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて推定端末位置を修正する。【選択図】図1
Description
本発明は、空調制御装置、環境設定端末、空調制御方法及びプログラムに関する。
複数の利用者が存在する空間において、利用者が保持する環境設定端末(リモコン等)の電波強度やTDOA(Time Difference Of Arrival)測定に基づいて各個人の位置を特定し、各々の空調要求を可能な限り満たすような制御を行う空調制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
電波のやり取りを通じて空調制御装置と環境設定端末との間の通信を行う場合、空間内における壁、天井、設置物等に基づく電波状況により、環境設定端末から発せられた電波に基づく位置の推定結果が大きく変動することが想定される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、環境設定端末から発せられた電波に基づいて推定された位置を修正可能な空調制御装置、環境設定端末、空調制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、空調制御装置は、環境設定端末を保持する利用者が要求する要求環境設定と、前記環境設定端末の端末位置とに基づいて空調用室内機の制御を行う。空調制御装置は、異なる位置に配置された複数の無線通信機を通じて、前記環境設定端末から発せられた電波を検知する電波検知処理部と、前記環境設定端末から発せられた電波が前記複数の無線通信機それぞれを通じて検知された結果に基づいて前記環境設定端末の端末位置を推定する位置推定部と、前記要求環境設定を取得する要求環境取得部と、前記位置推定部によって推定された端末位置である推定端末位置と、前記要求環境取得部によって取得された要求環境設定とに基づいて前記空調用室内機の制御を行う室内機制御部と、を備える。また、前記位置推定部は、前記環境設定端末から受け付けた情報であって前記利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて前記推定端末位置を修正する。
また、本発明の第2の態様によれば、前記位置推定部は、前記推定端末位置と前記指定位置との誤差の傾向を学習し、当該学習により得られた前記誤差の傾向に基づいて前記推定端末位置を修正する。
また、本発明の第3の態様によれば、上述の空調制御装置は、前記推定端末位置を示す情報を前記環境設定端末に向けて送信する推定端末位置通知部を更に備える。
また、本発明の第4の態様によれば、環境設定端末は、利用者に保持され、当該利用者が要求する要求環境設定を空調制御装置に向けて送信する。環境設定端末は、利用者から前記要求環境設定を受け付ける受付処理部と、電波を発信可能な送信機を通じて、前記要求環境設定を重畳した電波を発信させる電波発信処理部と、を備える。また、前記受付処理部は、更に、前記利用者から当該利用者の位置の指定を受け付け、前記電波発信処理部は、更に、前記送信機を通じて前記利用者によって指定された位置である指定位置を重畳した電波を発信させる。
また、本発明の第5の態様によれば、上述の環境設定端末は、電波を受信可能な受信機を通じて前記空調制御装置によって推定された位置である推定端末位置を示す情報を受信して、当該推定端末位置を表示部に表示させる表示処理部を更に備える。
また、本発明の第6の態様によれば、空調制御方法は、環境設定端末を保持する利用者が要求する要求環境設定と、前記環境設定端末の端末位置とに基づいて空調用室内機の制御を行う。空調制御方法は、異なる位置に配置された複数の無線通信機を通じて、前記環境設定端末から発せられた電波を検知する電波検知処理ステップと、前記環境設定端末から発せられた電波が前記複数の無線通信機それぞれを通じて検知された結果に基づいて前記環境設定端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、前記要求環境設定を取得する要求環境取得ステップと、前記位置推定ステップによって推定された端末位置である推定端末位置と、前記要求環境取得ステップによって取得された要求環境設定とに基づいて前記空調用室内機の制御を行う室内機制御ステップと、を有する。また、前記位置推定ステップにおいては、前記環境設定端末から受け付けた情報であって前記利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて前記推定端末位置を修正する。
また、本発明の第7の態様によれば、プログラムは、環境設定端末を保持する利用者が要求する要求環境設定と、前記環境設定端末の端末位置とに基づいて空調用室内機の制御を行うコンピュータに、異なる位置に配置された複数の無線通信機を通じて、前記環境設定端末から発せられた電波を検知する電波検知処理ステップと、前記環境設定端末から発せられた電波が前記複数の無線通信機それぞれを通じて検知された結果に基づいて前記環境設定端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、前記要求環境設定を取得する要求環境取得ステップと、前記位置推定ステップによって推定された端末位置である推定端末位置と、前記要求環境取得ステップによって取得された要求環境設定とに基づいて前記空調用室内機の制御を行う室内機制御ステップと、を実行させる。また、前記位置推定ステップにおいては、前記環境設定端末から受け付けた情報であって前記利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて前記推定端末位置を修正する。
上述の空調制御装置、環境設定端末、空調制御方法及びプログラムによれば、環境設定端末から発せられた電波に基づいて推定された位置を修正できる。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る空調システムについて、図1〜図12を参照しながら説明する。
以下、第1の実施形態に係る空調システムについて、図1〜図12を参照しながら説明する。
(空調システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る空調システムの全体構成を示す図である。
第1の実施形態に係る空調システム1は、図書館、大型店舗、倉庫、工場など、比較的大きく複数の利用者が存在する空間を空調管理の対象とする。しかし、他の実施形態においては、空調システム1は上記のような使用態様に限定されない。
図1は、第1の実施形態に係る空調システムの全体構成を示す図である。
第1の実施形態に係る空調システム1は、図書館、大型店舗、倉庫、工場など、比較的大きく複数の利用者が存在する空間を空調管理の対象とする。しかし、他の実施形態においては、空調システム1は上記のような使用態様に限定されない。
空調システム1は、空調制御装置2と、空調用室内機3と、無線通信機32と、同一空間内に存在する複数の利用者それぞれが保持するスマートフォン4とを有してなる。
空調制御装置2は、複数の利用者から環境(温度、湿度、風量等)の要求(後述する「要求環境設定」)を受け付けて、当該要求が可能な限り満たされるように空調用室内機3を制御する。
空調用室内機3は、利用者が存在する空間の天井などに設置され、空調制御装置2による制御指令に従って、空間内の環境を調整するための各種動作を行う。
図1に示すように、空調用室内機3は、風量を調整可能とするファン30と、風向を調整可能とするルーバー31とを備えている。
なお、第1の実施形態に係る空調システム1は、空調用室内機3を1台のみ具備する態様としている(図1参照)が、他の実施形態はこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る空調システム1では、同一空間内に複数の空調用室内機3が設置され、1個の空調制御装置2が当該複数の空調用室内機3の動作を個別に制御する態様であってもよい。
無線通信機32は、同一空間内の天井や壁に複数配置され、それぞれ、利用者が保持するスマートフォン4からの電波を受信する。なお、複数の無線通信機32は、空間内の天井や壁のほか、空調用室内機3の筐体表面に設けられる態様であってもよい。
図1に示すように、空調用室内機3は、風量を調整可能とするファン30と、風向を調整可能とするルーバー31とを備えている。
なお、第1の実施形態に係る空調システム1は、空調用室内機3を1台のみ具備する態様としている(図1参照)が、他の実施形態はこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態に係る空調システム1では、同一空間内に複数の空調用室内機3が設置され、1個の空調制御装置2が当該複数の空調用室内機3の動作を個別に制御する態様であってもよい。
無線通信機32は、同一空間内の天井や壁に複数配置され、それぞれ、利用者が保持するスマートフォン4からの電波を受信する。なお、複数の無線通信機32は、空間内の天井や壁のほか、空調用室内機3の筐体表面に設けられる態様であってもよい。
スマートフォン4は、複数の利用者それぞれが保持する携帯端末装置である。本実施形態に係るスマートフォン4は、専用のプログラム(アプリケーション)に従って動作することで、利用者の要求(要求環境設定)を空調制御装置2に送信するための環境設定端末(空調機のリモコン)として機能する。スマートフォン4は、空間内に設置された無線通信機32との近距離無線通信を通じて、空調制御装置2と無線通信する。
なお、他の実施形態において、「環境設定端末」は、利用者各々が保持するスマートフォンに限定されない。他の実施形態に係る「環境設定端末」は、利用者が保持するタブレット型端末装置、腕時計型端末装置等であってもよいし、専用のリモコンであってもよい。
なお、他の実施形態において、「環境設定端末」は、利用者各々が保持するスマートフォンに限定されない。他の実施形態に係る「環境設定端末」は、利用者が保持するタブレット型端末装置、腕時計型端末装置等であってもよいし、専用のリモコンであってもよい。
(空調制御装置及び空調用室内機の機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る空調制御装置及び空調用室内機の機能構成を示す図である。
図2に示すように、空調制御装置2は、CPU20を備えている。CPU20は、空調制御装置2全体の制御を司るプロセッサ(マイコン)であって、予め用意されたプログラムに従って動作する。
図2は、第1の実施形態に係る空調制御装置及び空調用室内機の機能構成を示す図である。
図2に示すように、空調制御装置2は、CPU20を備えている。CPU20は、空調制御装置2全体の制御を司るプロセッサ(マイコン)であって、予め用意されたプログラムに従って動作する。
CPU20は、プログラムに従って動作することで、電波検知処理部201、位置推定部202、要求環境取得部203、室内機制御部204及び推定端末位置通知部205として機能する。
電波検知処理部201は、空間内に設けられた複数の無線通信機32を通じて、スマートフォン4の各々から発せられた電波を個別に検知する。また、電波検知処理部201は、スマートフォン4から発せられた電波に重畳された情報を正しく読み取れた場合に、無線通信機32を通じてアンサバック(応答)を行う。
位置推定部202は、スマートフォン4が発した電波の、複数の無線通信機32それぞれで検知された結果(具体的には、各無線通信機32へ到来した電波の強度、各無線通信機32への到達時間の差、等)に基づいて当該スマートフォン4の位置(端末位置)を推定する。
要求環境取得部203は、要求環境設定を取得する。ここで、「要求環境設定」とは、各利用者が、スマートフォン4を通じて空調制御装置2に要求する環境の設定値(利用者が望む温度、湿度、風量等の設定値)を示す情報である。要求環境取得部203は、スマートフォン4から発せられた電波に重畳された情報を、無線通信機32を通じて読み取って要求環境設定を取得する。
室内機制御部204は、複数の利用者の各々から受け付けた要求環境設定、及び、複数の利用者各々の位置(端末位置)に基づいて、空調用室内機3(ファン30、ルーバー31)の制御を行う。
(スマートフォンの機能構成)
図3は、第1の実施形態に係るスマートフォンの機能構成を示す図である。
図3に示すように、スマートフォン4は、CPU40と、操作部41と、表示部42と、無線通信部43と、を備えている。
操作部41は、例えばタッチパネルであって、保持する利用者の入力操作を受け付ける。
表示部42は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であって、画像を通じて空調制御装置2の操作に係る各種情報(現在の設定温度、設定値の入力フォーム等)を利用者に提供する。
無線通信部43は、近距離無線通信を行うために搭載された専用のICチップである。送信したい情報を電波に重畳させて発信可能な送信機、及び、外部(無線通信機32)から発信された電波に重畳された情報を読み取り可能な受信機として機能する。
図3は、第1の実施形態に係るスマートフォンの機能構成を示す図である。
図3に示すように、スマートフォン4は、CPU40と、操作部41と、表示部42と、無線通信部43と、を備えている。
操作部41は、例えばタッチパネルであって、保持する利用者の入力操作を受け付ける。
表示部42は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であって、画像を通じて空調制御装置2の操作に係る各種情報(現在の設定温度、設定値の入力フォーム等)を利用者に提供する。
無線通信部43は、近距離無線通信を行うために搭載された専用のICチップである。送信したい情報を電波に重畳させて発信可能な送信機、及び、外部(無線通信機32)から発信された電波に重畳された情報を読み取り可能な受信機として機能する。
CPU40は、スマートフォン4全体の制御を司るプロセッサであって、予め用意されたプログラム(空調制御用アプリケーション)に従って動作する。具体的には、CPU40は、受付処理部401、電波発信処理部402及び表示処理部403として機能する。
受付処理部401は、操作部41を通じて、利用者から要求環境設定(設定温度、設定湿度、風量の設定値等)、及び、指定位置(後述)の入力を受け付ける。
電波発信処理部402は、無線通信部43(送信機)を通じて、利用者から受け付けた要求環境設定を重畳した電波を発信させる。
また、電波発信処理部402は、1回目に要求環境設定を重畳した電波を発信した後、無線通信部43(受信機)を通じて空調制御装置2からのアンサバックを受信しない場合には、所定時間待機した後に、1回目と同等の要求環境設定を重畳した電波を再度発信させる。
また、電波発信処理部402は、1回目に要求環境設定を重畳した電波を発信した後、無線通信部43(受信機)を通じて空調制御装置2からのアンサバックを受信しない場合には、所定時間待機した後に、1回目と同等の要求環境設定を重畳した電波を再度発信させる。
(スマートフォンの処理フロー)
図4は、第1の実施形態に係るスマートフォンの処理フローを示す図である。
また、図5は、第1の実施形態に係るスマートフォンが送信する第1の送信情報のデータ構造を示す図である。
第1の実施形態に係るスマートフォン4の処理フローは、例えば、空間内に入った利用者が専用のアプリケーションを起動した時点から繰り返し実行される。
図4は、第1の実施形態に係るスマートフォンの処理フローを示す図である。
また、図5は、第1の実施形態に係るスマートフォンが送信する第1の送信情報のデータ構造を示す図である。
第1の実施形態に係るスマートフォン4の処理フローは、例えば、空間内に入った利用者が専用のアプリケーションを起動した時点から繰り返し実行される。
スマートフォン4(CPU40)の受付処理部401は、利用者からの要求環境設定の入力を待ち受ける(ステップS01:NO)。操作部41(タッチパネル)の操作を通じて利用者から要求環境設定の入力を受け付けた場合(ステップS01:YES)、受付処理部401は、当該入力された要求環境設定を取得する。この要求環境設定には、スマートフォン4を保持する利用者が入力した設定温度、設定湿度、設定風量等が含まれる。
次に、スマートフォン4の電波発信処理部402は、ステップS01で取得された要求環境設定に利用者IDを付して、当該利用者IDが付された要求環境設定(以下、これを「第1の送信情報」と記載する。)を、電波に重畳して無線通信部43から発信する(ステップS02)。
ここで、「第1の送信情報」は、例えば、図5に示すようなデータ構造を有する。具体的には、第1の送信情報は、利用者ID(“UID0001”)に、利用者が入力した設定温度(“○○℃”)、設定湿度(“○○%”)、設定風量(“小”)等が関連付けられてなる。利用者IDは、例えば、上記専用アプリケーションの起動時にランダムに決定されるものであってもよいし、予めスマートフォン4の本体固有に割り当てられた個体識別情報であってよい。
なお、第1の送信情報は、無線通信部43において振幅変調、周波数変調、位相変調等によって符号化され、電波に重畳されて発信される。
次に、スマートフォン4の電波発信処理部402は、ステップS01で取得された要求環境設定に利用者IDを付して、当該利用者IDが付された要求環境設定(以下、これを「第1の送信情報」と記載する。)を、電波に重畳して無線通信部43から発信する(ステップS02)。
ここで、「第1の送信情報」は、例えば、図5に示すようなデータ構造を有する。具体的には、第1の送信情報は、利用者ID(“UID0001”)に、利用者が入力した設定温度(“○○℃”)、設定湿度(“○○%”)、設定風量(“小”)等が関連付けられてなる。利用者IDは、例えば、上記専用アプリケーションの起動時にランダムに決定されるものであってもよいし、予めスマートフォン4の本体固有に割り当てられた個体識別情報であってよい。
なお、第1の送信情報は、無線通信部43において振幅変調、周波数変調、位相変調等によって符号化され、電波に重畳されて発信される。
ステップS02における電波(第1の送信情報が重畳されたもの)の発信が完了すると、電波発信処理部402は、予め規定された時間内に空調制御装置2からアンサバックを受信したか否かを判定する(ステップS03)。空調制御装置2のアンサバック処理については後述する。
規定された時間内に空調制御装置2からアンサバックを受信した場合(ステップS03:YES)、第1の送信情報は空調制御装置2によって正常に認識されたものと判断し、スマートフォン4は次の処理(ステップS05以降)に移行する。
他方、規定された時間内に空調制御装置2からアンサバックを受信しなかった場合(ステップS03:NO)、ステップS02で送信した第1の送信情報が、空調制御装置2によって正しく認識されなかったものと判断される。したがって、電波発信処理部402は、所定時間待機した後(ステップS04)、再度、ステップS01で受け付けた要求環境設定を含む第1の送信情報を、電波に重畳して送信する(ステップS02)。電波発信処理部402は、空調制御装置2からアンサバックを受信するまでステップS02〜S04の処理を繰り返し実行する。
なお、本実施形態において、ステップS04における待機時間は、例えば数秒〜数十秒単位のオーダーで、その都度ランダムに決定されるものであってもよい。
規定された時間内に空調制御装置2からアンサバックを受信した場合(ステップS03:YES)、第1の送信情報は空調制御装置2によって正常に認識されたものと判断し、スマートフォン4は次の処理(ステップS05以降)に移行する。
他方、規定された時間内に空調制御装置2からアンサバックを受信しなかった場合(ステップS03:NO)、ステップS02で送信した第1の送信情報が、空調制御装置2によって正しく認識されなかったものと判断される。したがって、電波発信処理部402は、所定時間待機した後(ステップS04)、再度、ステップS01で受け付けた要求環境設定を含む第1の送信情報を、電波に重畳して送信する(ステップS02)。電波発信処理部402は、空調制御装置2からアンサバックを受信するまでステップS02〜S04の処理を繰り返し実行する。
なお、本実施形態において、ステップS04における待機時間は、例えば数秒〜数十秒単位のオーダーで、その都度ランダムに決定されるものであってもよい。
次に、図4のステップS05〜S08に係る処理については後述する。
(空調制御装置の処理フロー)
図6は、第1の実施形態に係る空調制御装置の処理フローを示す図である。
また、図7は、第1の実施形態に係る室内機制御装置が取得する利用者別情報のデータ構造を示す図である。
また、図8は、第1の実施形態に係る室内機制御装置が送信するアンサバックのデータ構造を示す図である。
また、図9は、第1の実施形態に係る室内機制御部の機能を説明するための図である。
以下、図6〜図9を参照しながら、空調制御装置2の処理フローについて詳細に説明する。
図6は、第1の実施形態に係る空調制御装置の処理フローを示す図である。
また、図7は、第1の実施形態に係る室内機制御装置が取得する利用者別情報のデータ構造を示す図である。
また、図8は、第1の実施形態に係る室内機制御装置が送信するアンサバックのデータ構造を示す図である。
また、図9は、第1の実施形態に係る室内機制御部の機能を説明するための図である。
以下、図6〜図9を参照しながら、空調制御装置2の処理フローについて詳細に説明する。
図6に示される処理フローは、空調制御装置2、空調用室内機3等の起動時から定常的に繰り返し実行される。
空調制御装置2(CPU20)の電波検知処理部201は、スマートフォン4から発信される電波(図4のステップS02参照)の受信を待ち受ける(ステップS11:NO)。具体的には、電波検知処理部201は、空間内の各所に設けられた複数の無線通信機32(図1、図2)がスマートフォン4からの電波を受け付けた際に、当該無線通信機32が空調制御装置2に向けて出力する受信検知信号をモニタし、当該受信検知信号を受け付けた場合に、スマートフォン4から電波を受信したと判定する。
スマートフォン4からの電波を受信した場合(ステップS11:YES)、空調制御装置2の位置推定部202は、複数の無線通信機32(図1、図2)の各々から受信した電波の位相差、電波の受信強度等に基づいて、電波を発信したスマートフォン4の位置推定を行う(ステップS12)。具体的には、空間内の各所に設けられた無線通信機32は、電波の受信に伴い、当該受信電波の位相、受信強度を検出し、これらの情報を受信検知信号に乗せて空調制御装置2(位置推定部202)に通知する。位置推定部202は、各無線通信機32から受信電波の位相、強度の情報を含む受信検知信号を受け付けると、当該位相差、受信強度の情報に基づいて、電波を発信したスマートフォン4の位置(端末位置)を推定する。
複数のセンサにおける電波の検知結果(位相差、電波の受信強度)に基づく、当該電波の発信源の位置を推定する手法については公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
複数のセンサにおける電波の検知結果(位相差、電波の受信強度)に基づく、当該電波の発信源の位置を推定する手法については公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
位置推定部202は、ステップS12の処理を経て得た端末位置の推定結果(以下、「推定端末位置」と記載する。)を記録保持する。
次に、電波検知処理部201は、無線通信機32を通じてスマートフォン4から発せられた電波に符号化された送信情報を読み取るとともに(ステップS13)、当該読み取った情報に「要求環境設定」が含まれるか、「指定位置」(後述)が含まれるかを判定する(ステップS14)。
ここで、利用者のスマートフォン4から第1の送信情報(「利用者ID」+「環境供給設定」)を含む電波が発信された場合(図4のステップS02)、電波検知処理部201は、ステップS13で「要求環境設定」を読み取る(ステップS14:要求環境設定)。この場合、空調制御装置2の要求環境取得部203は、ステップS12で得られた「推定端末位置」と、ここで読み取られた「利用者ID」及び「要求環境設定」とを関連付けて利用者別情報に新たに追加する(ステップS15)。
利用者別情報は、図7に示すように、異なる利用者ID(“UID0001”、“UID0002”、“UID0003”)ごとに、推定端末位置(“X1,Y1”)、設定温度(“○○℃”)、設定湿度(“○○%”)、設定風量(“小”)等が関連付けられてなる。
ここで、利用者のスマートフォン4から第1の送信情報(「利用者ID」+「環境供給設定」)を含む電波が発信された場合(図4のステップS02)、電波検知処理部201は、ステップS13で「要求環境設定」を読み取る(ステップS14:要求環境設定)。この場合、空調制御装置2の要求環境取得部203は、ステップS12で得られた「推定端末位置」と、ここで読み取られた「利用者ID」及び「要求環境設定」とを関連付けて利用者別情報に新たに追加する(ステップS15)。
利用者別情報は、図7に示すように、異なる利用者ID(“UID0001”、“UID0002”、“UID0003”)ごとに、推定端末位置(“X1,Y1”)、設定温度(“○○℃”)、設定湿度(“○○%”)、設定風量(“小”)等が関連付けられてなる。
ステップS11〜S15を経て得られた各種情報(利用者ID、推定端末位置、要求環境設定)が正常に利用者別情報に追加されると、空調制御装置2の推定端末位置通知部205は、無線通信機32の何れか一つを通じて、電波でアンサバックを行う(ステップS16)。スマートフォン4は、このアンサバックを受信することで、空調制御装置2が推定端末位置、利用者ID、及び、要求環境設定を正しく認識することができたことを把握することができる(図4のステップS03参照)。
ここで、推定端末位置通知部205は、例えば図8に示すような、利用者IDと、位置推定部202がステップS12で推定した端末位置(推定端末位置)とを含むアンサバックを送信する。推定端末位置を含むアンサバックを受信したスマートフォン4の処理の詳細については後述する。
ここで、推定端末位置通知部205は、例えば図8に示すような、利用者IDと、位置推定部202がステップS12で推定した端末位置(推定端末位置)とを含むアンサバックを送信する。推定端末位置を含むアンサバックを受信したスマートフォン4の処理の詳細については後述する。
次に、空調制御装置2の室内機制御部204は、新たな利用者の端末位置(推定端末位置)、要求環境設定を含む利用者別情報に基づいて空調用室内機3を制御し、空調の最適化を行う(ステップS17)。このステップS17の処理については、図9を参照しながら詳細に説明する。
図9に示すように、室内機制御部204は、目的関数Jを最小化するための制御パラメータ(a1、a2、ab3、a4、・・)を特定する(ステップS171)。ここで、制御パラメータとは、空調用室内機3を所望の状態とさせるための直接的な指令値であって、例えば、ファン30の回転数、ルーバー31の傾斜角度などである。
目的関数Jは、例えば式(1)のように規定される。
目的関数Jは、例えば式(1)のように規定される。
式(1)に示すベクトルx(i)は、利用者i(i=1,2,・・,N)が存在する位置における実際の温度、湿度、風量等を示すベクトル量である。ベクトルx(i)は、M個の要素(x(i)1,x(i)2,・・,x(i)M)からなり、各要素(x(i)1,x(i)2,・・,x(i)M)は、利用者iが存在する位置における実際の温度、湿度、風量等の値(スカラー量)を示している。また、式(1)に示すように、ベクトルx(i)は、空調用室内機3の制御パラメータ(a1、a2、a3、a4、・・)を入力変数とする関数Fによって一意に定まる。
また、ベクトルx*(i)は、利用者iが希望する温度、湿度、風量等を示すベクトル量である。ベクトルx*(i)は、M個の要素(x*(i)1,x*(i)2,・・,x*(i)M)からなり、各要素(x*(i)1,x*(i)2,・・,x*(i)M)は、利用者iが希望する温度、湿度、風量等を示している。より具体的には、各要素(x*(i)1,x*(i)2,・・,x*(i)M)は、利用者別情報(図7)に示される設定温度、設定湿度、設定風量等である。
式(1)に示すように、目的関数Jは、まず、ベクトルx(i)の第k要素(k=1,・・,M)ごとに誤差率((x(i)k−x*(i)k)/x*(i)k)を求め、全要素で足し合わせる。そして、目的関数Jは、利用者iごとに求められた上記誤差率の総和を、更に全利用者で足し合わせることによって導出される。
“M”は、ベクトルx(i)、ベクトルx*(i)を構成する要素の数であって、温度、湿度、風量など、利用者が設定の対象とすべき物理量の総数である。
“N”は、空調用室内機3が設置された空間内に存在する利用者の人数であって、より具体的には、超音波を通じて検知されたスマートフォン4の台数(利用者IDの種類の数)である。
“Wd(i,k)”は、要素別に別途規定された重み付け係数であり、一般的な運用では、全て“1”(等しい値)とされる。しかし、例えば、各利用者が要素(温度、湿度、風量、・・)ごとに“Wd(i,k)”を設定して、どの物理量を重視するかという好みを反映させてもよい。この重み付け係数Wd(i,k)によって、例えば、同じ人でも、「暑い屋外から戻ってきたばかりのときには『風量』の要望を特に叶えてほしい」とか、「梅雨の時期には『湿度』を優先的に好みの値にしてほしい」といった細かな要望にも応えることが可能となる。
“Wp(i)”は、利用者別に別途規定された重み付け係数であり、一般的な運用では、全て“1”(等しい値)とされる。しかし、例えば、高齢の利用者や重役の利用者の要求を重視する運用を行う場合などにおいては、利用者iごとの重み付け係数を変化させてもよい。
また、目的関数Jの最小値を特定する方法は、良く知られている探索アルゴリズムに基づくものであってもよい。関数Fは、例えば、気流、放射に基づく空間内の温度分布、湿度分布、風量分布の物理シミュレーションに基づくものであってもよい。
また、ベクトルx*(i)は、利用者iが希望する温度、湿度、風量等を示すベクトル量である。ベクトルx*(i)は、M個の要素(x*(i)1,x*(i)2,・・,x*(i)M)からなり、各要素(x*(i)1,x*(i)2,・・,x*(i)M)は、利用者iが希望する温度、湿度、風量等を示している。より具体的には、各要素(x*(i)1,x*(i)2,・・,x*(i)M)は、利用者別情報(図7)に示される設定温度、設定湿度、設定風量等である。
式(1)に示すように、目的関数Jは、まず、ベクトルx(i)の第k要素(k=1,・・,M)ごとに誤差率((x(i)k−x*(i)k)/x*(i)k)を求め、全要素で足し合わせる。そして、目的関数Jは、利用者iごとに求められた上記誤差率の総和を、更に全利用者で足し合わせることによって導出される。
“M”は、ベクトルx(i)、ベクトルx*(i)を構成する要素の数であって、温度、湿度、風量など、利用者が設定の対象とすべき物理量の総数である。
“N”は、空調用室内機3が設置された空間内に存在する利用者の人数であって、より具体的には、超音波を通じて検知されたスマートフォン4の台数(利用者IDの種類の数)である。
“Wd(i,k)”は、要素別に別途規定された重み付け係数であり、一般的な運用では、全て“1”(等しい値)とされる。しかし、例えば、各利用者が要素(温度、湿度、風量、・・)ごとに“Wd(i,k)”を設定して、どの物理量を重視するかという好みを反映させてもよい。この重み付け係数Wd(i,k)によって、例えば、同じ人でも、「暑い屋外から戻ってきたばかりのときには『風量』の要望を特に叶えてほしい」とか、「梅雨の時期には『湿度』を優先的に好みの値にしてほしい」といった細かな要望にも応えることが可能となる。
“Wp(i)”は、利用者別に別途規定された重み付け係数であり、一般的な運用では、全て“1”(等しい値)とされる。しかし、例えば、高齢の利用者や重役の利用者の要求を重視する運用を行う場合などにおいては、利用者iごとの重み付け係数を変化させてもよい。
また、目的関数Jの最小値を特定する方法は、良く知られている探索アルゴリズムに基づくものであってもよい。関数Fは、例えば、気流、放射に基づく空間内の温度分布、湿度分布、風量分布の物理シミュレーションに基づくものであってもよい。
目的関数Jを最小化する制御パラメータを特定すると、室内機制御部204は、特定した制御パラメータを指令値として空調用室内機3に送信し、制御する(ステップS172)。
なお、ステップS13で「指定位置」が読み取られた場合(ステップS14:指定位置)に行われる処理フロー(ステップS18、S19)については後述する。
(位置指定機能)
図10、図11は、それぞれ、第1の実施形態に係るスマートフォンの位置指定機能を説明するための第1の図、第2の図である。
また、図12は、第1の実施形態に係るスマートフォンが送信する第2の送信情報のデータ構造を示す図である。
図10、図11は、それぞれ、第1の実施形態に係るスマートフォンの位置指定機能を説明するための第1の図、第2の図である。
また、図12は、第1の実施形態に係るスマートフォンが送信する第2の送信情報のデータ構造を示す図である。
次に、図4に加え、更に、図10〜図12を参照しながら、スマートフォン4のステップS05〜S07に係る処理について詳細に説明する。
図4のステップS03にて空調制御装置2からアンサバック(図8)を受信すると、スマートフォン4の表示処理部403は、アンサバックに含まれる推定端末位置(図8参照)に基づいて、表示部42に、利用者が存在する部屋の地図、及び、利用者の推定位置(推定端末位置によって特定される位置)を示す画像を表示させる(ステップS05)。
具体的には、表示処理部403は、図10に示すように、スマートフォン4の表示部42に、部屋の地図画像Rと、推定端末位置に示されるマーカー画像P1とを表示する。
利用者は、図10に示されるような画像を確認することで、空調制御装置2が利用者自身の位置を正しく推定できているか否かを判断することができる。
なお、地図画像Rに係る情報は、空調制御装置2からスマートフォン4に逐次送信される態様とされてよい。具体的には、空調制御装置2は、空調の管理対象とする空間(部屋)ごとの地図を予め記録保持している。そして、スマートフォン4から電波を受信した際には、空調制御装置2は、当該電波の検知結果に基づく推定端末位置とともに、利用者が存在する空間に対応する地図画像Rを、アンサバックに乗せて送信してもよい。
図4のステップS03にて空調制御装置2からアンサバック(図8)を受信すると、スマートフォン4の表示処理部403は、アンサバックに含まれる推定端末位置(図8参照)に基づいて、表示部42に、利用者が存在する部屋の地図、及び、利用者の推定位置(推定端末位置によって特定される位置)を示す画像を表示させる(ステップS05)。
具体的には、表示処理部403は、図10に示すように、スマートフォン4の表示部42に、部屋の地図画像Rと、推定端末位置に示されるマーカー画像P1とを表示する。
利用者は、図10に示されるような画像を確認することで、空調制御装置2が利用者自身の位置を正しく推定できているか否かを判断することができる。
なお、地図画像Rに係る情報は、空調制御装置2からスマートフォン4に逐次送信される態様とされてよい。具体的には、空調制御装置2は、空調の管理対象とする空間(部屋)ごとの地図を予め記録保持している。そして、スマートフォン4から電波を受信した際には、空調制御装置2は、当該電波の検知結果に基づく推定端末位置とともに、利用者が存在する空間に対応する地図画像Rを、アンサバックに乗せて送信してもよい。
次に、スマートフォン4の受付処理部401は、利用者自身の入力により、当該利用者が存在する位置の指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS06)。
ここで、空間内における壁、天井、設置物等における電波の反射、干渉等により、電波強度が空間的に歪むことが知られている。この電波強度の歪みの影響を受けると、スマートフォン4から発せられた電波に基づく位置の推定結果が、利用者の実際の位置から大きくずれてしまうことが想定される。そこで、利用者は、空調制御装置2によって推定された位置(図10のマーカー画像P1に示される位置)が実際の位置から大きくずれていた場合には、当該位置(推定端末位置)を修正すべく、スマートフォン4を操作して利用者の真の位置を直接指定する。
具体的には、受付処理部401は、図11に示すように、操作部41(タッチパネル)に対する利用者のタッチ操作を受け付けて、当該利用者の現在位置の指定を受け付ける(ステップS06:YES)。この場合、利用者は、表示部42に表示された地図画像Rの所定位置を指でタッチすることで利用者自身の位置を指定する。表示処理部403は、操作部41を通じて直接指定(タッチ)された利用者の位置(以下、「指定位置」と記載する。)を新たなマーカー画像P2で表示してもよい(図11参照)。
操作部41を通じて利用者から位置の指定を受け付けると、電波発信処理部402は、ステップS06で取得された指定位置に利用者IDを付して、当該利用者IDが付された指定位置(以下、これを「第2の送信情報」と記載する。)を、電波に重畳して無線通信部43から発信する(ステップS07)。
ここで、「第2の送信情報」は、例えば、図12に示すようなデータ構造を有する。具体的には、第2の送信情報は、利用者ID(“UID0001”)に、利用者が入力した指定位置(“Xa1,Ya1”)が関連付けられてなる。
具体的には、受付処理部401は、図11に示すように、操作部41(タッチパネル)に対する利用者のタッチ操作を受け付けて、当該利用者の現在位置の指定を受け付ける(ステップS06:YES)。この場合、利用者は、表示部42に表示された地図画像Rの所定位置を指でタッチすることで利用者自身の位置を指定する。表示処理部403は、操作部41を通じて直接指定(タッチ)された利用者の位置(以下、「指定位置」と記載する。)を新たなマーカー画像P2で表示してもよい(図11参照)。
操作部41を通じて利用者から位置の指定を受け付けると、電波発信処理部402は、ステップS06で取得された指定位置に利用者IDを付して、当該利用者IDが付された指定位置(以下、これを「第2の送信情報」と記載する。)を、電波に重畳して無線通信部43から発信する(ステップS07)。
ここで、「第2の送信情報」は、例えば、図12に示すようなデータ構造を有する。具体的には、第2の送信情報は、利用者ID(“UID0001”)に、利用者が入力した指定位置(“Xa1,Ya1”)が関連付けられてなる。
次に、再度、図6を参照しながら、空調制御装置2のステップS18〜S19に係る処理について詳細に説明する。
利用者のスマートフォン4から第2の送信情報(「利用者ID」+「指定位置」)を含む電波が発信された場合(図4のステップS07)、電波検知処理部201は、図6のステップS13で「指定位置」を読み取る(ステップS14:指定位置)。この場合、空調制御装置2の位置推定部202は、利用者別情報(図7)のうち、第2の送信情報の「利用者ID」に示される利用者の「推定端末位置」(“X1,Y1”)を、同第2の送信情報の「指定位置」に示される位置(“Xa1,Ya1”)に置き換えて修正する処理を行う(ステップS18)。
正常に「推定端末位置」を「指定位置」に置き換えると、空調制御装置2の電波検知処理部201は、ステップS18における端末位置の修正処理が正常に完了したことを示すアンサバックを発信する(ステップS19)。このアンサバックにより、スマートフォン4は、空調制御装置2によって推定された利用者の位置(推定端末位置)が、利用者自身によって指定した位置(指定位置)に更新(修正)されたことを認識することができる。
利用者のスマートフォン4から第2の送信情報(「利用者ID」+「指定位置」)を含む電波が発信された場合(図4のステップS07)、電波検知処理部201は、図6のステップS13で「指定位置」を読み取る(ステップS14:指定位置)。この場合、空調制御装置2の位置推定部202は、利用者別情報(図7)のうち、第2の送信情報の「利用者ID」に示される利用者の「推定端末位置」(“X1,Y1”)を、同第2の送信情報の「指定位置」に示される位置(“Xa1,Ya1”)に置き換えて修正する処理を行う(ステップS18)。
正常に「推定端末位置」を「指定位置」に置き換えると、空調制御装置2の電波検知処理部201は、ステップS18における端末位置の修正処理が正常に完了したことを示すアンサバックを発信する(ステップS19)。このアンサバックにより、スマートフォン4は、空調制御装置2によって推定された利用者の位置(推定端末位置)が、利用者自身によって指定した位置(指定位置)に更新(修正)されたことを認識することができる。
また、空調制御装置2の室内機制御部204は、ステップS18で新たに更新された利用者別情報(推定端末位置が指定位置に更新されたもの)に基づいて、空調用室内機3の制御を行う(ステップS17)。
(作用・効果)
以上の通り、第1の実施形態に係る空調制御装置2のCPU20(位置推定部202)は、スマートフォン4(環境設定端末)から受け付けた情報であって利用者の直接入力によって指定された位置を示す「指定位置」に基づいて「推定端末位置」を修正する。
このようにすることで、壁、天井、設置物等の電波への影響により、複数の無線通信機32による電波の検知結果に基づく推定端末位置の精度が低下し得る環境においても、利用者自身の直接的な位置の指定により簡易に修正することができる。
以上より、第1の実施形態に係る空調制御装置2によれば、環境設定端末から発せられた電波に基づいて推定された位置を修正できる。
以上の通り、第1の実施形態に係る空調制御装置2のCPU20(位置推定部202)は、スマートフォン4(環境設定端末)から受け付けた情報であって利用者の直接入力によって指定された位置を示す「指定位置」に基づいて「推定端末位置」を修正する。
このようにすることで、壁、天井、設置物等の電波への影響により、複数の無線通信機32による電波の検知結果に基づく推定端末位置の精度が低下し得る環境においても、利用者自身の直接的な位置の指定により簡易に修正することができる。
以上より、第1の実施形態に係る空調制御装置2によれば、環境設定端末から発せられた電波に基づいて推定された位置を修正できる。
また、空調制御装置2のCPU20(推定端末位置通知部205)は、スマートフォン4を示す情報を当該スマートフォン4に向けて送信する。
このようにすることで、利用者は、空調制御装置2によって自動的に識別された位置を確認し、その位置が正しいか否かを判断することができる。
このようにすることで、利用者は、空調制御装置2によって自動的に識別された位置を確認し、その位置が正しいか否かを判断することができる。
また、第1の実施形態に係るスマートフォン4(環境設定端末)は、利用者から当該利用者の位置の指定を受け付けるとともに、当該利用者によって指定された位置(指定位置)を重畳した電波を、無線通信部43(送信機)を通じて発信させる。
このようにすることで、利用者は、スマートフォン4に対する直接的な指定操作を行うことで、空調制御装置2によって推定された利用者の位置(推定端末位置)を修正することができる。
このようにすることで、利用者は、スマートフォン4に対する直接的な指定操作を行うことで、空調制御装置2によって推定された利用者の位置(推定端末位置)を修正することができる。
また、第1の実施形態に係るスマートフォン4は、電波を受信可能な無線通信部43(受信機)を通じて空調制御装置2によって推定された位置を示す情報を受信して、当該推定端末位置を表示部42に表示させる。
このようにすることで、利用者は、空調制御装置2によって推定された位置が正しいか否かを、視認して判断することができる。
このようにすることで、利用者は、空調制御装置2によって推定された位置が正しいか否かを、視認して判断することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る空調システムについて、図13、図14を参照しながら説明する。
次に、第2の実施形態に係る空調システムについて、図13、図14を参照しながら説明する。
(教師情報のデータ構造)
図13は、第2の実施形態に係る空調制御装置が収集する教師情報のデータ構造を示す図である。
第2の実施形態に係る全体構成、及び、機能構成については第1の実施形態(図1〜図3)と同様であるため図示を省略する。
図13は、第2の実施形態に係る空調制御装置が収集する教師情報のデータ構造を示す図である。
第2の実施形態に係る全体構成、及び、機能構成については第1の実施形態(図1〜図3)と同様であるため図示を省略する。
第2の実施形態に係る空調制御装置2のCPU20(位置推定部202)は、推定端末位置と指定位置との誤差の傾向を学習し、当該学習により得られた誤差の傾向に基づいて推定端末位置を修正する。
具体的には、位置推定部202は、図13に示すような教師情報を蓄積する。教師情報は、スマートフォン4からの電波の検知結果によって推定された位置(推定端末位置)と、当該推定端末位置に対して利用者によって修正(指定)された位置(指定位置)と、その差である「誤差」(ΔX,ΔY)とが関連付けられた情報テーブルである。なお、利用者より指定位置が入力されなかった場合(「指定なし」)には、図13に示すように、誤差はゼロとみなす。
(学習情報のデータ構造)
図14は、第2の実施形態に係る空調制御装置が収集する学習情報のデータ構造を示す図である。
図14は、第2の実施形態に係る空調制御装置が収集する学習情報のデータ構造を示す図である。
第2の実施形態に係る位置推定部202は、蓄積した教師情報(図13)により、誤差が大きい推定端末位置の分布を特定する。そして、位置推定部202は、誤差が大きい推定端末位置の分布における誤差の傾向(例えば、「誤差」(ΔX,ΔY)の平均値等)を算出し、当該算出結果を推定端末位置の分布と関連付けて記録する。この処理により、位置推定部202は、学習情報を生成する。
学習情報は、図14に示すように、自動修正を行う対象とする推定端末位置の範囲を示す「対象範囲」(Xα1〜Xβ1,Yα1〜Yβ1)と、その範囲に対応する誤差の傾向を示す「修正量」(ΔXe1,ΔYe1)とが関連付けられてなる。
学習情報は、図14に示すように、自動修正を行う対象とする推定端末位置の範囲を示す「対象範囲」(Xα1〜Xβ1,Yα1〜Yβ1)と、その範囲に対応する誤差の傾向を示す「修正量」(ΔXe1,ΔYe1)とが関連付けられてなる。
位置推定部202は、図6のステップS12の処理において、無線通信機32による電波の検知結果に基づいて推定端末位置を特定した後、当該推定端末位置が、学習情報の「対象範囲」に属するか否かを判定する。そして、推定端末位置が「対象範囲」に含まれる場合には、その「対象範囲」に対応する「修正量」分を加算した結果を、新たな推定端末位置として取得する。
このようにすることで、空調制御装置2は、蓄積された、推定端末位置と指定位置との誤差に基づいて自動的に推定端末位置を修正することができる。したがって、空間内における電波の歪み等にかかわらず精度の高い位置推定を行うことができる。
<変形例>
以上、第1、第2の実施形態に係る空調システム1について詳細に説明したが、空調システム1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
<変形例>
以上、第1、第2の実施形態に係る空調システム1について詳細に説明したが、空調システム1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、図4に示すスマートフォン4の処理フローは、利用者から要求環境設定の受け付けがなされるまで待機するものとして説明したが、この態様に限定されない。例えば、スマートフォン4は、利用者から要求環境設定の受け付けがなくとも、利用者IDが重畳された電波を定期的に発信してもよい。
このようにすることで、利用者の位置が変わった場合であっても、常に端末位置が最新の利用者の位置として更新されるので、利用者が要求する環境をより適切に提供することができる。
また、この場合において、スマートフォン4は、内蔵する加速度センサ等を通じて利用者の位置が変化した(利用者が動いた)ことを検知し、これをトリガにして各種情報が重畳された電波を発信する態様としてもよい。
このようにすることで、利用者の位置が変わった場合であっても、常に端末位置が最新の利用者の位置として更新されるので、利用者が要求する環境をより適切に提供することができる。
また、この場合において、スマートフォン4は、内蔵する加速度センサ等を通じて利用者の位置が変化した(利用者が動いた)ことを検知し、これをトリガにして各種情報が重畳された電波を発信する態様としてもよい。
また、利用者がスマートフォン4の画面上で真の位置を指定する際、画面(表示部42)が小さくて指で操作しにくく、指定したい位置をタップすることが難しいことも考えられる。そこで、他の実施形態に係るスマートフォン4は、更に、以下のような機能を有していてもよい。
他の実施形態に係るスマートフォン4は、地図画像Rをグリッドに分けて、近くの格子点に吸い寄せられるようにして位置をセットしてもよい。なお、このグリッドは表示部42に表示しても表示しなくてもよい。また、グリッドの間隔(例えば、0.5m間隔)は利用者が所望に指定できるようにしてもよい。
また、他の実施形態に係るスマートフォン4は、地図画像R上に座標を表示(絶対座標でも、相対座標でも、あるいは地図のようにグリッドに切ってそれを行列番号(例:C−3)で示してもよい)するとともに、自分が存在する位置を、座標値で指定できる機能を有していてもよい。
また、他の実施形態に係るスマートフォン4は、地図画像R上に座標を表示(絶対座標でも、相対座標でも、あるいは地図のようにグリッドに切ってそれを行列番号(例:C−3)で示してもよい)するとともに、自分が存在する位置を、座標値で指定できる機能を有していてもよい。
また、利用者がタップ操作を通じて自分の位置を指定した場合、利用者のタップ操作によりスマートフォン4に認識されたタップ位置(“PA”)と、利用者が本当にタッチしたかったであろう位置(“PD”)との間にも誤差があることが考えられる。このような誤差(PA−PD)は利用者ごとの指の特性に由来するものでもあると考えられる。そこで、他の実施形態に係るスマートフォン4は、この誤差(PA−PD)の傾向をスマートフォン4が記憶して、「タップ位置補正」をかける。
このようにすることで、利用者が意図したタップ位置を的確に感知することができるので、利用者の操作負荷、ストレスを軽減させることができる。
なお、上述のずれ(PA−PD)は、例えば、スマートフォン4が、利用者に対し、次のような別モードを提供し、操作してもらうことで、記憶(学習)させることができる。
(1)画面上に1点、又は、複数の点を表示させる。
(2)これらを順番にタッチしてもらい、タッチした位置と点の真の位置とのずれ量を記憶する。
このようにすることで、利用者が意図したタップ位置を的確に感知することができるので、利用者の操作負荷、ストレスを軽減させることができる。
なお、上述のずれ(PA−PD)は、例えば、スマートフォン4が、利用者に対し、次のような別モードを提供し、操作してもらうことで、記憶(学習)させることができる。
(1)画面上に1点、又は、複数の点を表示させる。
(2)これらを順番にタッチしてもらい、タッチした位置と点の真の位置とのずれ量を記憶する。
また、第1、第2の実施形態に係る空調制御装置2は、制御に用いる要素が、「温度」、「湿度」、「風量」等である旨を説明したが、他の実施形態はこの態様に限定されない。他の実施形態に係る空調制御装置2は、上述の空調に係る要素に加え、「照度」、「香り」、「お湯の温度」、「便座の洗浄強さ」など、人の快適性に関わる量であれば如何なる態様であってもよい。なお、上述の例の場合、当該他の実施形態に係る空調制御装置2は、空調用室内機3のみならず、照明機器、芳香器、給湯器、便座機器を制御の対象とする態様であってもよい。
また、上述の各実施形態においては、上述した空調制御装置2及びスマートフォン4の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。更に、空調制御装置2及びスマートフォン4は、他の実施形態においては、1台のコンピュータで構成されていても良いし、通信可能に接続された複数のコンピュータで構成されていてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 空調システム
2 空調制御装置
20 CPU
201 電波検知処理部
202 位置推定部
203 要求環境取得部
204 室内機制御部
205 推定端末位置通知部
3 空調用室内機
30 ファン
31 ルーバー
32 無線通信機
4 スマートフォン(環境設定端末)
40 CPU
401 受付処理部
402 電波発信処理部
403 表示処理部
41 操作部
42 表示部
43 無線通信部(送信機、受信機)
2 空調制御装置
20 CPU
201 電波検知処理部
202 位置推定部
203 要求環境取得部
204 室内機制御部
205 推定端末位置通知部
3 空調用室内機
30 ファン
31 ルーバー
32 無線通信機
4 スマートフォン(環境設定端末)
40 CPU
401 受付処理部
402 電波発信処理部
403 表示処理部
41 操作部
42 表示部
43 無線通信部(送信機、受信機)
Claims (7)
- 環境設定端末を保持する利用者が要求する要求環境設定と、前記環境設定端末の端末位置とに基づいて空調用室内機の制御を行う空調制御装置であって、
異なる位置に配置された複数の無線通信機を通じて、前記環境設定端末から発せられた電波を検知する電波検知処理部と、
前記環境設定端末から発せられた電波が前記複数の無線通信機それぞれを通じて検知された結果に基づいて前記環境設定端末の端末位置を推定する位置推定部と、
前記要求環境設定を取得する要求環境取得部と、
前記位置推定部によって推定された端末位置である推定端末位置と、前記要求環境取得部によって取得された要求環境設定とに基づいて前記空調用室内機の制御を行う室内機制御部と、
を備え、
前記位置推定部は、前記環境設定端末から受け付けた情報であって前記利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて前記推定端末位置を修正する
空調制御装置。 - 前記位置推定部は、
前記推定端末位置と前記指定位置との誤差の傾向を学習し、当該学習により得られた前記誤差の傾向に基づいて前記推定端末位置を修正する
請求項1に記載の空調制御装置。 - 前記推定端末位置を示す情報を前記環境設定端末に向けて送信する推定端末位置通知部を更に備える
請求項1又は請求項2に記載の空調制御装置。 - 利用者に保持され、当該利用者が要求する要求環境設定を空調制御装置に向けて送信する環境設定端末であって、
利用者から前記要求環境設定を受け付ける受付処理部と、
電波を発信可能な送信機を通じて、前記要求環境設定を重畳した電波を発信させる電波発信処理部と、
を備え、
前記受付処理部は、更に、前記利用者から当該利用者の位置の指定を受け付け、
前記電波発信処理部は、更に、前記送信機を通じて前記利用者によって指定された位置である指定位置を重畳した電波を発信させる、
環境設定端末。 - 電波を受信可能な受信機を通じて前記空調制御装置によって推定された位置である推定端末位置を示す情報を受信して、当該推定端末位置を表示部に表示させる表示処理部
を更に備える請求項4に記載の環境設定端末。 - 環境設定端末を保持する利用者が要求する要求環境設定と、前記環境設定端末の端末位置とに基づいて空調用室内機の制御を行う空調制御方法であって、
異なる位置に配置された複数の無線通信機を通じて、前記環境設定端末から発せられた電波を検知する電波検知処理ステップと、
前記環境設定端末から発せられた電波が前記複数の無線通信機それぞれを通じて検知された結果に基づいて前記環境設定端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、
前記要求環境設定を取得する要求環境取得ステップと、
前記位置推定ステップによって推定された端末位置である推定端末位置と、前記要求環境取得ステップによって取得された要求環境設定とに基づいて前記空調用室内機の制御を行う室内機制御ステップと、
を有し、
前記位置推定ステップにおいては、前記環境設定端末から受け付けた情報であって前記利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて前記推定端末位置を修正する
空調制御方法。 - 環境設定端末を保持する利用者が要求する要求環境設定と、前記環境設定端末の端末位置とに基づいて空調用室内機の制御を行うコンピュータに、
異なる位置に配置された複数の無線通信機を通じて、前記環境設定端末から発せられた電波を検知する電波検知処理ステップと、
前記環境設定端末から発せられた電波が前記複数の無線通信機それぞれを通じて検知された結果に基づいて前記環境設定端末の端末位置を推定する位置推定ステップと、
前記要求環境設定を取得する要求環境取得ステップと、
前記位置推定ステップによって推定された端末位置である推定端末位置と、前記要求環境取得ステップによって取得された要求環境設定とに基づいて前記空調用室内機の制御を行う室内機制御ステップと、
を実行させ、
前記位置推定ステップにおいては、前記環境設定端末から受け付けた情報であって前記利用者によって指定された位置を示す指定位置に基づいて前記推定端末位置を修正する
プログラム。
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