JP7416240B2 - 環境制御システム - Google Patents

環境制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP7416240B2
JP7416240B2 JP2022529196A JP2022529196A JP7416240B2 JP 7416240 B2 JP7416240 B2 JP 7416240B2 JP 2022529196 A JP2022529196 A JP 2022529196A JP 2022529196 A JP2022529196 A JP 2022529196A JP 7416240 B2 JP7416240 B2 JP 7416240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection area
louver
temperature
detection
velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022529196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021245811A5 (ja
JPWO2021245811A1 (ja
Inventor
昂平 久野
真理 折戸
拓也 古橋
遼 伏江
聡司 峯澤
茉莉花 服巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2021245811A1 publication Critical patent/JPWO2021245811A1/ja
Publication of JPWO2021245811A5 publication Critical patent/JPWO2021245811A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7416240B2 publication Critical patent/JP7416240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/10Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers
    • F24F13/14Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre
    • F24F13/1426Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre characterised by actuating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/70Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof
    • F24F11/72Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure
    • F24F11/79Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the supply of treated air, e.g. its pressure for controlling the direction of the supplied air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/10Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers
    • F24F13/14Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre
    • F24F13/1426Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre characterised by actuating means
    • F24F2013/1433Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre characterised by actuating means with electric motors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2110/00Control inputs relating to air properties
    • F24F2110/10Temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2120/00Control inputs relating to users or occupants
    • F24F2120/10Occupancy
    • F24F2120/12Position of occupants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本開示は、環境制御システムに関する。
特許文献1に、空気調和装置が記載されている。特許文献1に記載された空気調和装置は、人を検知するためのセンサを備える。センサによって検出された人の位置及び温度に応じて、ルーバーの回転を停止させる時間が調整される。
日本特開2017-58062号公報
特許文献1に記載された空気調和装置では、特定の人に風を当てるためにルーバーが停止する。このため、吹出し口の近くにいる人には風が当たり過ぎることがある。また、ルーバーが停止するため、風が当たらなくなってから次に風が当たるまでの時間が長くなってしまう。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、風が当たり過ぎたり当たらな過ぎたりする送風ムラを低減できる環境制御システムを提供することである。
本開示に係る環境制御システムは、吹出し口から吹き出された空気の方向を変えるためのルーバーと、ルーバーを回転駆動するためのモータと、複数の検出領域に分割された特定の領域に存在する物体の表面温度を検出するためのセンサと、センサによって検出された表面温度のデータに基づいて、複数の検出領域のそれぞれにいる人の数を判定する判定手段と、複数の検出領域のそれぞれに同じ数の人がいる場合は、吹出し口からの空気が吹出し口から遠い検出領域に吹き付けられる時ほどルーバーの角速度が小さくなるようにモータを制御する制御手段と、を備える。制御手段は、複数の検出領域のそれぞれにおいて、判定手段によって判定された数が多いほどルーバーの角速度が小さくなるようにモータを制御する。判定手段は、吹出し口から冷風を送る冷房運転が行われていれば、吹出し口に近い検出領域ほど面積が大きくなるように複数の検出領域を設定し、吹出し口から温風を送る暖房運転が行われていれば、吹出し口に近い検出領域ほど面積が小さくなるように複数の検出領域を設定する。
本開示に係る環境制御システムは、吹出し口から吹き出された空気の方向を変えるためのルーバーと、ルーバーを回転駆動するためのモータと、携帯端末から受信した無線信号に基づいて、複数の検出領域のそれぞれにいる人の数を判定する判定手段と、複数の検出領域のそれぞれに同じ数の人がいる場合は、吹出し口からの空気が吹出し口から遠い検出領域に吹き付けられる時ほどルーバーの角速度が小さくなるようにモータを制御する制御手段と、を備える。制御手段は、複数の検出領域のそれぞれにおいて、判定手段によって判定された数が多いほどルーバーの角速度が小さくなるようにモータを制御する。判定手段は、吹出し口から冷風を送る冷房運転が行われていれば、吹出し口に近い検出領域ほど面積が大きくなるように複数の検出領域を設定し、吹出し口から温風を送る暖房運転が行われていれば、吹出し口に近い検出領域ほど面積が小さくなるように複数の検出領域を設定する。
本開示に係る環境制御システムであれば、風が当たり過ぎたり当たらな過ぎたりする送風ムラを低減できる。
実施の形態1における環境制御システムの例を示す図である。 実施の形態1における環境制御システムの例を示す図である。 空気調和装置の室内機の例を示す斜視図である。 室内機の内部の構造を示す斜視図である。 実施の形態1における環境制御システムの動作例を示すフローチャートである。 検出領域の設定例を示す図である。 検出領域の他の設定例を示す図である。 制御部による風向制御の他の例を示すフローチャートである。 制御部による風向制御の他の例を示すフローチャートである。 制御部による風向制御の他の例を示すフローチャートである。 環境制御システムの他の動作例を示すフローチャートである。 制御装置が備えるハードウェア資源の例を示す図である。 制御装置が備えるハードウェア資源の他の例を示す図である。
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1及び図2は、実施の形態1における環境制御システムの例を示す図である。図1は、環境制御システムが部屋1の環境を制御するために適用された例を示す。一例として、部屋1はオフィスビルの一室である。部屋1で、複数の社員2が作業をしている。社員2は、部屋1にいる人の例である。部屋1にいる社員2は一人でも良い。
社員2は、机3に向かってPC4を操作している。PC4は、部屋1に存在するOA機器の一例である。PC4の他に、プリンター及び複合機がOA機器として部屋1に存在しても良い。図1は、部屋1に窓5がある例を示す。晴れた日であれば、窓5から部屋1に日差しが入り込む。
環境制御システムは、空気調和装置10、換気装置30、温度センサ40、及び制御装置50を備える。
空気調和装置10は、部屋1を暖めるための暖房運転、部屋1を冷やすための冷房運転、及び部屋1に風を送るための送風運転を行う。暖房運転では、空気調和装置10から部屋1に温風が送られる。冷房運転では、空気調和装置10から部屋1に冷風が送られる。送風運転では、空気調和装置10から部屋1に常温の風が送られる。
空気調和装置10は、室内機11及び室外機12を備える。室内機11と室外機12とは配管13によって接続される。空気調和装置10は、運転を制御するための制御装置14を備える。また、空気調和装置10は、冷凍サイクルを備える。冷凍サイクルには、圧縮機、四方弁、凝縮器15、膨張弁、及び蒸発器16が含まれる。圧縮機及び膨張弁といった冷凍サイクルの各機器は、制御装置14によって制御される。冷媒は、配管13の中を流れ、冷凍サイクルの各機器に送られる。また、室内機11にファン17が備えられる。ファン17は、制御装置14によって制御される。
図1に示す例では、空気調和装置10は、2台の室内機11を備える。空気調和装置10は、室内機11を1台しか備えていなくても良いし、3台以上の室内機11を備えても良い。室内機11は、部屋1の天井6に設けられる。室内機11は、部屋1の壁7に設けられても良い。室内機11は、部屋1の床8に置かれても良い。
図3は、空気調和装置10の室内機11の例を示す斜視図である。室内機11は、吸込み口18a及び吹出し口18bが形成されたパネル18を備える。ファン17が駆動すると、部屋1の空気が吸込み口18aから筐体19に吸い込まれる。筐体19に、熱交換器が収納される。吸込み口18aから吸い込まれた空気は、筐体19の内部でこの熱交換器を通過する際に冷媒と熱交換する。
冷房運転では、筐体19内の熱交換器は蒸発器16である。吸込み口18aから吸い込まれた空気は、蒸発器16を通過する際に冷媒と熱交換して冷却される。蒸発器16によって冷やされた空気は、ファン17によって吹出し口18bから部屋1に吹き出される。冷却運転では、筐体19内の熱交換器、即ち蒸発器16は冷却器として機能する。
暖房運転では筐体19内の熱交換器は凝縮器15である。吸込み口18aから吸い込まれた空気は、凝縮器15を通過する際に冷媒と熱交換して暖められる。凝縮器15によって暖められた空気は、ファン17によって吹出し口18bから部屋1に吹き出される。暖房運転では、筐体19内の熱交換器、即ち凝縮器15は加熱器として機能する。
図3は、吸込み口18aがパネル18の中央部に形成される例を示す。また、図3は、吸込み口18aの周囲を囲むように、4つの吹出し口18bがパネル18の縁に沿って形成される例を示す。吸込み口18aの個数及び位置、並びに吹出し口18bの個数及び位置は、図3に示す例に限定されない。
図4は、室内機11の内部の構造を示す斜視図である。室内機11は、吹出し口18bから吹き出される風の向きを決定するためのルーバー20a及び20bを備える。ルーバー20a及び20bは板状である。吹出し口18bは、パネル18の縁に沿う方向が長い矩形である。ルーバー20aは、パネル18の縁に沿う方向に平行な軸を中心に回転可能である。図4は、吹出し口18bの奥側の構造を示す。図4では、ルーバー20aの図示を省略している。ルーバー20bは、パネル18の縁に沿う方向に直交する軸を中心に回転可能である。
室内機11に、ルーバー20a及び20bを回転駆動するためのモータ21が備えられる。室内機11に、複数のモータ21が備えられても良い。例えば、室内機11に、モータ21として、ルーバー20aを回転駆動するための第1モータとルーバー20bを回転駆動するための第2モータとが備えられる。図3に示す例では、パネル18に4つの吹出し口18bが形成されているため、室内機11に4つの第1モータと4つの第2モータとが備えられる。
モータ21は、制御装置14によって制御される。ルーバー20aの角度及びルーバー20bの角度が制御装置14によって制御されることにより、吹出し口18bから吹き出される風の向きが決まる。本実施の形態に示す例において、ルーバー20a及びルーバー20bは、吹出し口18bから吹き出される空気の方向を変える手段の一例である。即ち、ルーバー20aの角度とルーバー20bの角度との組み合わせを変更することにより、各吹出し口18bから任意の方向に風を送ることができる。なお、ルーバー20aによって吹出し口18bを完全に閉じることができても良い。
温度センサ40は、物体の表面温度を非接触で検出する。図1は、温度センサ40が部屋1の天井6に設けられる例を示す。本実施の形態に示す例のように、天井6に複数の室内機11が設けられている場合、温度センサ40は、天井6の中央部分に配置されることが好ましい。温度センサ40は、部屋1の壁7に設けられても良い。温度センサ40は、空気調和装置10の室内機11に設けられても良い。
図1に示す例では、温度センサ40は、部屋1の特定の領域に存在する物体の表面温度を検出する。温度センサ40が検出する領域は予め設定される。図1に示す例では、温度センサ40が検出する領域に、床8の全体が含まれることが好ましい。
一例として、温度センサ40は、一列に並んだ複数のサーモパイルを備える。各サーモパイルは、赤外線の受光及び温度の検出を個別に行うことができる。温度センサ40は、複数のサーモパイルによって上記領域を走査する。これにより、上記領域に存在する物体の表面温度が検出される。
温度センサ40は、物体の表面温度を検出する手段の一例である。温度センサ40は、SOI(Silicon On Insulator)ダイオード方式の非冷却赤外線イメージセンサを備えても良い。かかる場合、当該イメージセンサにはシリコンダイオードが用いられる。
換気装置30は、部屋1の換気を行うための装置である。換気装置30は、外気を部屋1に取り込み、部屋1の空気を部屋1の外に排出する。
換気装置30は、本体31と本体31に接続されたダクト32a~32dとを備える。ダクト32aは、部屋1の空気を本体31に導くための排気用のダクトである。ダクト32aは天井6で開口する。ダクト32bは、部屋1から吸い込まれた空気を本体31から屋外に導くための排気用のダクトである。ダクト32cは、外気を本体31に導くための給気用のダクトである。ダクト32dは、本体31に吸い込まれた外気を本体31から部屋1に導くための給気用のダクトである。ダクト32dは天井6で開口する。また、本体31は、熱交換素子33を備える。
換気装置30は、第1換気運転と第2換気運転とを行うことが可能である。第1換気運転は、部屋1に取り込む外気と部屋1から排出する空気との間で熱交換を行いながら部屋1を換気するための運転である。第1換気運転では、本体31に取り込まれた空気は風路Aを流れる。風路Aでは、本体31に取り込まれた外気と部屋1からの空気とが、熱交換素子33を通過する際に互いに熱交換する。
第2換気運転は、部屋1に取り込む外気と部屋1から排出する空気との間で熱交換を行わずに部屋1を換気するための運転である。第2換気運転では、本体31に取り込まれた空気は風路Bを流れる。風路Bでは、部屋1からの空気と外気とは熱交換素子33を通過しない。例えば、本体31に、風路Aと風路Bとを切り替えるためのダンパが備えられる。
制御装置50は、空気調和装置10を制御する。制御装置50は、空気調和装置10及び換気装置30の双方を制御しても良い。一例として、制御装置50は、空気調和装置10の室内機11に設けられる。制御装置50は、換気装置30に設けられても良い。制御装置50は、室内機11及び換気装置30とは別の装置として天井6或いは天井6の上方に設けられても良い。制御装置50が有する機能をクラウド上のサーバが実現しても良い。
制御装置50は、記憶部51、取得部52、判定部53、検出部54、及び制御部55を備える。以下に、図5から図7も参照し、本環境制御システムの機能について詳しく説明する。図5は、実施の形態1における環境制御システムの動作例を示すフローチャートである。
制御装置50では、温度分布データを取得したか否かが判定される(S101)。温度センサ40は、部屋1の特定の領域に存在する物体の表面温度を一定の周期で検出する。温度センサ40によって検出された表面温度のデータ、即ち温度分布データは、制御装置50に出力される。温度センサ40からの温度分布データは、制御装置50において取得部52が取得する。取得部52が温度センサ40から温度分布データを取得すると、S101でYesと判定される。
判定部53は、温度センサ40によって検出された温度分布データに基づいて、温度センサ40が検出する領域にいる人の位置を判定する(S102)。例えば、判定部53は、温度センサ40によって検出された温度分布データにおいて表面温度が基準温度t1より高い部分を熱源と特定する。一例として、判定部53は、熱源として人を特定する。他の例として、判定部53は、熱源として人とOA機器とを特定する。部屋1に窓5があれば、判定部53は、熱源として人とOA機器と窓5とを特定しても良い。このような熱源の特定は、温度分布データにおいて表面温度が基準温度t1より高い部分の温度、形、大きさ、及び動き等に基づいて行われる。
温度分布データは一定の周期で検出される。判定部53は、時系列的に検出された複数の温度分布データを比較し、熱源が動いたか否かを判定する。社員2が座ってPC4を操作している場合でも社員2の動きはPC4の動きに比べて極めて大きい。一例として、判定部53は、動いた熱源を人と特定する。
なお、モバイル型のPC4も動くことがある。判定部53は、動いた熱源の温度、形、及び大きさ等に基づいて、人とモバイル型のPC4とを区別しても良い。判定部53は、動かない熱源をOA機器と特定する。判定部53は、動かない熱源の形、及び大きさ等に基づいて、OA機器と窓5とを区別しても良い。判定部53は、他の条件に基づいて熱源の種類を特定しても良い。
判定部53は、S102において、人と特定した熱源の位置を判定する。
次に、判定部53は、予め設定された複数の検出領域のそれぞれにいる人の数を判定する(S103)。図6は、検出領域の設定例を示す図である。図6は、部屋1を上方から見た図である。図6は、温度センサ40によって温度が検出される領域の一部が複数の検出領域c1~c7に分割される例を示す。図6に示す例では、ある吹出し口18bからの空気が届く扇状の範囲が検出領域c1~c7に分割されている。
図6に示す例において、検出領域c1及びc2は、検出領域c3~c7より吹出し口18bに近い。検出領域c1及びc2の各面積は同じである。検出領域c3~c7の各面積は同じである。検出領域c1の面積は、検出領域c3の面積より大きい。即ち、図6は、吹出し口18bに近い検出領域ほど面積が大きくなるように複数の検出領域が設定される例を示す。
図7は、検出領域の他の設定例を示す図である。図7は、図6と同様に部屋1を上方から見た図を示す。図7は、温度センサ40によって温度が検出される領域の一部が複数の検出領域d1~d9に分割される例を示す。図7に示す例では、ある吹出し口18bからの空気が届く扇状の範囲が検出領域d1~d9に分割されている。
図7に示す例において、検出領域d1~d3は、検出領域d4~d6より吹出し口18bに近い。検出領域d4~d6は、検出領域d7~d9より吹出し口18bに近い。検出領域d1~d3の各面積は同じである。検出領域d4~d6の各面積は同じである。検出領域d7~d9の各面積は同じである。検出領域d1の面積は、検出領域d4の面積より小さい。検出領域d4の面積は、検出領域d7の面積より小さい。即ち、図7は、吹出し口18bに近い検出領域ほど面積が小さくなるように複数の検出領域が設定される例を示す。
記憶部51に、検出領域を設定するための複数の方法が記憶されても良い。かかる場合、判定部53は、S103においてその時の状況に応じて適切な設定方法を選択する。
一例として、判定部53は、S103において、吹出し口18bからの風量の設定値が基準値より大きいか否かを判定する。判定部53は、風量の設定値が基準値より大きければ、図6に示す例のように検出領域c1~c7を設定する。判定部53は、風量の設定値が基準値より大きくなければ、図7に示す例のように検出領域d1~d9を設定する。
他の例として、判定部53は、S103において、冷房運転或いは暖房運転が行われているかを判定しても良い。判定部53は、冷房運転が行われていれば、図6に示す例のように検出領域c1~c7を設定する。判定部53は、暖房運転が行われていれば、図7に示す例のように検出領域d1~d9を設定する。
他の例として、判定部53は、常に図6に示す例のように検出領域c1~c7を設定しても良い。判定部53は、常に図7に示す例のように検出領域d1~d9を設定しても良い。以下においては、図6に示す例、即ち検出領域c1~c7が設定される例について説明する。即ち、判定部53は、S103において、検出領域c1にいる人の数を判定する。判定部53は、検出領域c2にいる人の数を判定する。同様に、判定部53は、検出領域c7にいる人の数を判定する。
次に、検出部54は、複数の検出領域のそれぞれにいる人の温度を検出する(S104)。検出部54は、温度センサ40によって検出された温度分布データに基づいて、温度の検出を行う。ある検出領域に複数の人がいる場合、検出部54は、当該複数の人の温度の平均値をS104で検出しても良い。検出部54は、当該複数の人の温度のうち、最も高い温度をS104で検出しても良い。検出部54は、当該複数の人の温度のうち、最も低い温度をS104で検出しても良い。
他の例として、検出部54は、S104で冷房運転が行われていれば当該複数の人の温度のうち最も高い温度を検出し、暖房運転が行われていれば最も低い温度を検出しても良い。検出部54は、S104で冷房運転が行われていれば当該複数の人の温度のうち最も低い温度を検出し、暖房運転が行われていれば最も高い温度を検出しても良い。
次に、制御部55は、吹出し口18bからの風向制御を行う(S105)。制御部55による風向制御は、少なくともS103の判定結果に基づいて行われる。以下においては、説明を簡略化するため、ルーバー20aに対する制御についてのみ説明する。ルーバー20bに対する制御については、ルーバー20aに対する制御と同様に行われる。
基本的に、制御部55は、吹出し口18bからの空気が吹出し口18bから遠い検出領域に吹き付けられる時ほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。このような基本制御は、例えば、検出領域のそれぞれに同じ数の人がいる場合に行われる。
一例として、検出領域c1に1人の人が、検出領域c3に1人の人がいるとS103で判定された場合を考える。かかる場合、制御部55は、検出領域c1に対して吹出し口18bからの空気が吹き付けられる時のルーバー20aの角速度を速度ω1に設定する。制御部55は、検出領域c3に対して吹出し口18bからの空気が吹き付けられる時のルーバー20aの角速度を速度ω2に設定する。速度ω2は、速度ω1より小さい速度である。
このように、本システムであれば、検出領域c1にいる人に風が当たり過ぎたり、検出領域c3にいる人に風が当たらな過ぎたりするような送風ムラを低減できる。更に、各検出領域にいる人に対して揺らぐ風を当てることができるため、気流による刺激によって脳を活性化させ、覚醒或いは集中を促すこともできる。本システムであれば、部屋1にいる人の快適性、生産性、及び作業性が低下することを抑制できる。更に、部屋1にいる人の快適性、生産性、及び作業性の向上が期待できる。
以下においては、特定の検出領域に対して吹出し口18bからの空気が吹き付けられる時のルーバーの角速度のことを、その検出領域に対するルーバーの角速度ともいう。例えば、上記速度ω1は、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度である。速度ω2は、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度である。
また、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれにおいて、S103で判定された人の数が多いほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。例えば、S103で検出領域c1に1人の人がいると判定されると、制御部55は、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω1に設定する。一方、制御部55は、S103で検出領域c1に3人の人がいると判定されると、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω3に設定する。速度ω3は、速度ω1より小さい速度である。
同様に、制御部55は、S103で検出領域c3に1人の人がいると判定されると、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度を速度ω2に設定する。制御部55は、S103で検出領域c3に3人の人がいると判定されると、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度を速度ω4に設定する。速度ω4は、速度ω2より小さい速度である。速度ω4は、速度ω3より小さい速度である。
このように、本システムであれば、各検出領域にいる人の数に応じて、ルーバー20aの角速度を適切に設定できる。例えば、検出領域c1に1人の人がいる場合より3人の人がいる場合の方がより多くの空気を検出領域c1に送ることができる。
制御部55による風向制御は、S103の判定結果とS104の検出結果との双方に基づいて行われても良い。図8は、制御部55による風向制御の他の例を示すフローチャートである。図8に示す風向制御が行われる場合、制御装置50は演算部56及び判定部57を更に備える。
制御装置50では、空気調和装置10において冷房運転が行われているか否かが判定される(S201)。S201でYesと判定されると、制御部55は、上述した例と同様に、吹出し口18bからの空気が吹出し口18bから遠い検出領域に吹き付けられる時ほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。また、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれにおいて、S103で判定された人の数が多いほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。これにより、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される(S202)。例えば、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度が速度ω1に設定される。検出領域c3に対するルーバー20aの角速度が速度ω2に設定される。
温度センサ40は、表面温度の検出を一定の周期で行う。検出部54による検出は、取得部52が温度センサ40から温度分布データを取得する度に行われる。演算部56は、検出部54によって検出された人の温度の変化量を演算する(S203)。演算部56による演算は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。例えば、演算部56は、検出領域c1にいる人の温度の変化量を演算する。演算部56は、検出領域c3にいる人の温度の変化量を演算する。
判定部57は、演算部56の演算結果に基づいて、人の温度の下降量が閾値Th1以上であるか否かを判定する(S204)。閾値Th1は予め設定される。判定部57による判定は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部57は、検出領域c1にいる人の温度の下降量が閾値Th1以上であるか否かを判定する。判定部57は、検出領域c3にいる人の温度の下降量が閾値Th1以上であるか否かを判定する。
検出領域c1にいる人の温度の下降量が閾値Th1以上でなければ、S204でNoと判定される。S204でNoと判定されると、S202で角速度の設定が行われてから基準時間T1が経過したか否かが判定される(S205)。基準時間T1は予め設定される。基準時間T1は、5分から15分の間で設定されることが好ましい。一例として、基準時間T1は10分に設定される。S205でNoと判定されると、S204でYes或いはS205でYesと判定されるまで、S203の演算及びS204の判定が繰り返し行われる。
S205で基準時間T1が経過する前にS204でYesと判定されると、制御部55は、S202で設定した角速度をそのまま維持する。例えば、S202で検出領域c1に対するルーバー20aの角速度が速度ω1に設定された後、基準時間T1が経過する前に検出領域c1にいる人の温度の下降量が閾値Th1に達すると、S204でYesと判定される。かかる場合、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度は、速度ω1から変更されない。
同様に、S202で検出領域c3に対するルーバー20aの角速度が速度ω2に設定された後、基準時間T1が経過する前に検出領域c3にいる人の温度の下降量が閾値Th1に達すると、S204でYesと判定される。かかる場合、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度は、速度ω2から変更されない。
一方、S204でYesと判定されることなく基準時間T1が経過すると、S205でYesと判定される。S205でYesと判定されると、制御部55は、S202で設定した角速度をより小さな角速度に設定し直す。これにより、対象の検出領域により多くの冷風を送る。
S202で検出領域c1に対するルーバー20aの角速度が速度ω1に設定された後、基準時間T1が経過しても検出領域c1にいる人の温度の下降量が閾値Th1に達しなければ、S205でYesと判定される。制御部55は、S205でYesと判定されると、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω5に設定する。速度ω5は、速度ω1より小さい速度である。
また、S202で検出領域c3に対するルーバー20aの角速度が速度ω2に設定された後、基準時間T1が経過しても検出領域c3にいる人の温度の下降量が閾値Th1に達しなければ、S205でYesと判定される。制御部55は、S205でYesと判定されると、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度を速度ω6に設定する。速度ω6は、速度ω2より小さい速度である。
なお、閾値Th1は、実際に行われた実験に基づく値でも良い。例えば、特定の時間だけ人に冷風を当てることによってその人の温度の下降量を測定し、その測定結果に基づいて閾値Th1を決定しても良い。温度センサ40の検出誤差を考慮し、当該測定結果を温度センサ40の検出誤差の範囲で補正することによって閾値Th1を決定しても良い。他の方法によって閾値Th1を決定しても良い。
一方、S201でNoと判定されると、制御装置50では、空気調和装置10において暖房運転が行われているか否かが判定される(S207)。S208の処理は、S202の処理と同様である。S208では、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。例えば、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度が速度ω1に設定される。検出領域c3に対するルーバー20aの角速度が速度ω2に設定される。
S209の処理は、S203の処理と同様である。S209において、演算部56は、検出部54によって検出された人の温度の変化量を演算する。演算部56による演算は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。例えば、演算部56は、検出領域c1にいる人の温度の変化量を演算する。演算部56は、検出領域c3にいる人の温度の変化量を演算する。
判定部57は、演算部56の演算結果に基づいて、人の温度の上昇量が閾値Th2以上であるか否かを判定する(S210)。閾値Th2は予め設定される。判定部57による判定は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部57は、検出領域c1にいる人の温度の上昇量が閾値Th2以上であるか否かを判定する。判定部57は、検出領域c3にいる人の温度の上昇量が閾値Th2以上であるか否かを判定する。
検出領域c1にいる人の温度の上昇量が閾値Th2以上でなければ、S210でNoと判定される。S210でNoと判定されると、S208で角速度の設定が行われてから基準時間T2が経過したか否かが判定される(S211)。基準時間T2は予め設定される。基準時間T2は、5分から15分の間で設定されることが好ましい。一例として、基準時間T2は10分に設定される。S211でNoと判定されると、S210でYes或いはS211でYesと判定されるまで、S209の演算及びS210の判定が繰り返し行われる。
S211で基準時間T2が経過する前にS210でYesと判定されると、制御部55は、S208で設定した角速度をそのまま維持する。例えば、S208で検出領域c1に対するルーバー20aの角速度が速度ω1に設定された後、基準時間T2が経過する前に検出領域c1にいる人の温度の上昇量が閾値Th2に達すると、S210でYesと判定される。かかる場合、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度は、速度ω1から変更されない。
同様に、S208で検出領域c3に対するルーバー20aの角速度が速度ω2に設定された後、基準時間T2が経過する前に検出領域c3にいる人の温度の上昇量が閾値Th2に達すると、S210でYesと判定される。かかる場合、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度は、速度ω2から変更されない。
一方、S210でYesと判定されることなく基準時間T2が経過すると、S211でYesと判定される。S211でYesと判定されると、制御部55は、S208で設定した角速度をより小さな角速度に設定し直す。これにより、対象の検出領域により多くの温風を送る。
S208で検出領域c1に対するルーバー20aの角速度が速度ω1に設定された後、基準時間T2が経過しても検出領域c1にいる人の温度の上昇量が閾値Th2に達しなければ、S211でYesと判定される。制御部55は、S211でYesと判定されると、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω5に設定する。
また、S208で検出領域c3に対するルーバー20aの角速度が速度ω2に設定された後、基準時間T2が経過しても検出領域c3にいる人の温度の上昇量が閾値Th2に達しなければ、S211でYesと判定される。制御部55は、S211でYesと判定されると、検出領域c3に対するルーバー20aの角速度を速度ω6に設定する。
なお、閾値Th2は、実際に行われた実験に基づく値でも良い。例えば、特定の時間だけ人に温風を当てることによってその人の温度の上昇量を測定し、その測定結果に基づいて閾値Th2を決定しても良い。当該測定結果を温度センサ40の検出誤差の範囲で補正することによって閾値Th2を決定しても良い。他の方法によって閾値Th1を決定しても良い。
図8に示す例では、S203及びS209において、演算部56は、部屋1に一定時間以上滞在している人の温度を演算で用いなくても良い。
図9は、制御部55による風向制御の他の例を示すフローチャートである。S301及びS302に示す処理は、S201及びS202に示す処理と同様である。S302では、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。
制御装置50では、冷房運転の設定温度が上げられたか否かが判定される(S303)。部屋1にいる人は、寒いと感じると設定温度を上げる。このため、S303でYesと判定されると、制御部55は、ルーバー20aの角速度を、それまでの速度より大きい速度に再設定する(S304)。例えば、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度を一律に大きくする。
制御装置50では、冷房運転の設定温度が下げられたか否かが判定される(S305)。部屋1にいる人は、暑いと感じると設定温度を下げる。このため、S305でYesと判定されると、制御部55は、ルーバー20aの角速度を、それまでの速度より小さい速度に再設定する(S306)。例えば、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度を一律に小さくする。
S307及びS308に示す処理は、S207及びS208に示す処理と同様である。S308では、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。
制御装置50では、暖房運転の設定温度が下げられたか否かが判定される(S309)。部屋1にいる人は、暑いと感じると設定温度を下げる。このため、S309でYesと判定されると、制御部55は、ルーバー20aの角速度を、それまでの速度より大きい速度に再設定する(S310)。例えば、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度を一律に大きくする。
制御装置50では、暖房運転の設定温度が上げられたか否かが判定される(S311)。部屋1にいる人は、寒いと感じると設定温度を上げる。このため、S311でYesと判定されると、制御部55は、ルーバー20aの角速度を、それまでの速度より小さい速度に再設定する(S312)。例えば、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度を一律に小さくする。
なお、本環境制御システムは、部屋1にいる社員2が主観、例えば暑い或いは寒いといった温冷に関する不快感を申告するシステムを備えても良い。かかる場合、制御部55は、このシステムで収集されたデータに基づいて、図9に示す例と同様にルーバー20aの角速度の再設定を行っても良い。
図10は、制御部55による風向制御の他の例を示すフローチャートである。図10に示す風向制御が行われる場合、制御装置50は判定部58を更に備える。
制御装置50では、空気調和装置10において冷房運転が行われているか否かが判定される(S401)。S401でYesと判定されると、制御部55は、上述した例と同様に、吹出し口18bからの空気が吹出し口18bから遠い検出領域に吹き付けられる時ほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。また、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれにおいて、S103で判定された人の数が多いほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。
更に、S401でYesと判定されると、判定部58は、検出部54によって検出された人の温度が基準温度t2以上であるか否かを判定する(S402)。基準温度t2は予め設定される。判定部58による判定は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部58は、検出領域c1にいる人の温度が基準温度t2以上であるか否かを判定する。
検出領域c1にいる人の温度が基準温度t2より低ければ、S402でNoと判定される。S402でNoと判定されると、制御部55は、S103で判定された人の数にも基づいて、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω7に設定する(S403)。
検出領域c1にいる人の温度が基準温度t2より高ければ、S402でYesと判定される。S402でYesと判定されると、制御部55は、S103で判定された人の数にも基づいて、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω8に設定する(S404)。速度ω8は、速度ω7より小さい速度である。
S402からS404に示す処理は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。これにより、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。
一方、S401でNoと判定されると、制御装置50では、空気調和装置10において暖房運転が行われているか否かが判定される(S405)。S405でYesと判定されると、制御部55は、上述した例と同様に、吹出し口18bからの空気が吹出し口18bから遠い検出領域に吹き付けられる時ほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。また、制御部55は、検出領域c1~c7のそれぞれにおいて、S103で判定された人の数が多いほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。
更に、S405でYesと判定されると、判定部58は、検出部54によって検出された人の温度が基準温度t3以下であるか否かを判定する(S406)。基準温度t3は予め設定される。一例として、基準温度t3は、周囲の温度が27℃の時の人の平均温度に設定される。判定部58による判定は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部58は、検出領域c1にいる人の温度が基準温度t3以下であるか否かを判定する。
検出領域c1にいる人の温度が基準温度t3より高ければ、S406でNoと判定される。S406でNoと判定されると、制御部55は、S103で判定された人の数にも基づいて、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω9に設定する(S407)。
検出領域c1にいる人の温度が基準温度t3より低ければ、S406でYesと判定される。S406でYesと判定されると、制御部55は、S103で判定された人の数にも基づいて、検出領域c1に対するルーバー20aの角速度を速度ω10に設定する(S408)。速度ω10は、速度ω9より小さい速度である。
S406からS408に示す処理は、検出領域c1~c7のそれぞれに対して行われる。これにより、検出領域c1~c7のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。
本実施の形態では、検出領域毎にルーバー20の制御が行われる例について説明した。他の例として、人毎にルーバー20の制御が行われても良い。かかる場合、図6に示すように、検出領域c1~c7の全体が領域cと設定される。そして、制御装置50では、図5に示す動作と同様の動作が行われる。
図5のS101及びS102では、上述した処理と同様の処理が行われる。S102において、判定部53は、温度センサ40によって検出された温度分布データに基づいて、領域cにいる人の位置を判定する。
S104では、検出部54は、領域cにいる人の温度を検出する。即ち、検出部54は、温度センサ40によって検出された温度分布データに基づいて、判定部53によって判定された位置の温度を検出する。
S105では、制御部55は、吹出し口18bからの風向制御を行う(S105)。制御部55による風向制御は、少なくともS102の判定結果に基づいて行われる。制御部55は、領域cにいる人、即ち判定部53によって判定された位置に対して吹出し口18bからの空気が吹き付けられる場合は、その位置が吹出し口18bから遠いほどルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。
一例として、領域cの位置p1及び位置p2にそれぞれ人がいるとS102で判定された場合を考える。位置p2は、位置p1より吹出し口18bから遠い。制御部55は、位置p1に対して吹出し口18bからの空気が吹き付けられる時のルーバー20aの角速度を速度ω11に設定する。制御部55は、位置p2に対して吹出し口18bからの空気が吹き付けられる時のルーバー20aの角速度を速度ω12に設定する。速度ω12は、速度ω11より小さい速度である。このようなシステムであっても、位置p1にいる人に風が当たり過ぎたり、位置p2にいる人に風が当たらな過ぎたりするような送風ムラを低減できる。
また、制御部55による風向制御は、S102の判定結果とS104の検出結果との双方に基づいて行われても良い。一例として、制御装置50では、図8に示す動作と同様の動作が行われる。
図8のS201及びS202では、上述した処理と同様の処理が行われる。S201でYesと判定されると、制御部55は、判定部53によって判定された位置が吹出し口18bから遠いほど、その位置に対するルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。例えば、位置p1に対するルーバー20aの角速度が速度ω11に設定される。位置p2に対するルーバー20aの角速度が速度ω12に設定される。
S203では、演算部56は、検出部54によって検出された温度の変化量を演算する。演算部56による演算は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。例えば、演算部56は、位置p1の温度の変化量を演算する。演算部56は、位置p2の温度の変化量を演算する。
S204では、判定部57は、演算部56の演算結果に基づいて、人の温度の下降量が閾値Th1以上であるか否かを判定する。判定部57による判定は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部57は、位置p1の温度の下降量が閾値Th1以上であるか否かを判定する。判定部57は、位置p2の温度の下降量が閾値Th1以上であるか否かを判定する。
位置p1の温度、即ち位置p1にいる人の温度の下降量が閾値Th1以上でなければ、S204でNoと判定される。S204でNoと判定されると、S202で角速度の設定が行われてから基準時間T1が経過したか否かが判定される(S205)。S205で基準時間T1が経過する前にS204でYesと判定されると、制御部55は、S202で設定した角速度をそのまま維持する。例えば、S202で位置p1に対するルーバー20aの角速度が速度ω11に設定された後、基準時間T1が経過する前に位置p1の温度の下降量が閾値Th1に達すると、S204でYesと判定される。かかる場合、位置p1に対するルーバー20aの角速度は、速度ω11から変更されない。
一方、S204でYesと判定されることなく基準時間T1が経過すると、S205でYesと判定される。S205でYesと判定されると、制御部55は、S202で設定した角速度をより小さな角速度に設定し直す。これにより、対象の位置により多くの冷風を送る。
S202で位置p1に対するルーバー20aの角速度が速度ω11に設定された後、基準時間T1が経過しても位置p1の温度の下降量が閾値Th1に達しなければ、S205でYesと判定される。制御部55は、S205でYesと判定されると、位置p1に対するルーバー20aの角速度を速度ω13に再設定する。速度ω13は、速度ω11より小さい速度である。
一方、S207でYesと判定された場合も、制御部55は、判定部53によって判定された位置が吹出し口18bから遠いほど、その位置に対するルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。例えば、位置p1に対するルーバー20aの角速度が速度ω11に設定される。位置p2に対するルーバー20aの角速度が速度ω12に設定される。
S209の処理は、S203の処理と同様である。例えば、演算部56は、位置p1の温度の変化量を演算する。演算部56は、位置p2の温度の変化量を演算する。S210では、判定部57は、演算部56の演算結果に基づいて、人の温度の上昇量が閾値Th2以上であるか否かを判定する。判定部57による判定は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部57は、位置p1の温度の上昇量が閾値Th2以上であるか否かを判定する。判定部57は、位置p2の温度の上昇量が閾値Th2以上であるか否かを判定する。
位置p1の温度の上昇量が閾値Th2以上でなければ、S210でNoと判定される。S210でNoと判定されると、S208で角速度の設定が行われてから基準時間T2が経過したか否かが判定される(S211)。S211で基準時間T2が経過する前にS210でYesと判定されると、制御部55は、S208で設定した角速度をそのまま維持する。例えば、S208で位置p1に対するルーバー20aの角速度が速度ω11に設定された後、基準時間T2が経過する前に位置p1の温度の上昇量が閾値Th2に達すると、S210でYesと判定される。かかる場合、位置p1に対するルーバー20aの角速度は、速度ω11から変更されない。
一方、S210でYesと判定されることなく基準時間T2が経過すると、S211でYesと判定される。S211でYesと判定されると、制御部55は、S208で設定した角速度をより小さな角速度に設定し直す。これにより、対象の検出領域により多くの温風を送る。
S208で位置p1に対するルーバー20aの角速度が速度ω11に設定された後、基準時間T2が経過しても位置p1の温度の上昇量が閾値Th2に達しなければ、S211でYesと判定される。制御部55は、S211でYesと判定されると、位置p1に対するルーバー20aの角速度を速度ω14に再設定する。速度ω14は、速度ω11より小さい速度である。
各人に対してルーバー20の制御が行われる他の例として、制御装置50において、図9に示す動作と同様の動作が行われても良い。
各人に対してルーバー20の制御が行われる他の例として、制御装置50において、図10に示す動作と同様の動作が行われても良い。かかる場合、図10のS401でYesと判定されると、制御部55は、判定部53によって判定された位置が吹出し口18bから遠いほど、その位置に対するルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。
更に、S401でYesと判定されると、判定部58は、検出部54によって検出された温度が基準温度t2以上であるか否かを判定する(S402)。判定部58による判定は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部58は、位置p1の温度が基準温度t2以上であるか否かを判定する。
位置p1の温度が基準温度t2より低ければ、S402でNoと判定される。S402でNoと判定されると、制御部55は、吹出し口18bからの距離にも基づいて、位置p1に対するルーバー20aの角速度を速度ω15に設定する(S403)。
位置p1の温度が基準温度t2より高ければ、S402でYesと判定される。S402でYesと判定されると、制御部55は、吹出し口18bからの距離にも基づいて、位置p1に対するルーバー20aの角速度を速度ω16に設定する(S404)。速度ω16は、速度ω15より小さい速度である。
S402からS404に示す処理は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。これにより、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。
暖房運転時も同様の処理が行われる。即ち、S405でYesと判定されると、制御部55は、判定部53によって判定された位置が吹出し口18bから遠いほど、その位置に対するルーバー20aの角速度が小さくなるようにモータ21を制御する。
更に、S405でYesと判定されると、判定部58は、検出部54によって検出された温度が基準温度t3以下であるか否かを判定する(S406)。判定部58による判定は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。例えば、判定部58は、位置p1の温度が基準温度t3以下であるか否かを判定する。
位置p1の温度が基準温度t3より高ければ、S406でNoと判定される。S406でNoと判定されると、制御部55は、吹出し口18bからの距離にも基づいて、位置p1に対するルーバー20aの角速度を速度ω17に設定する(S407)。
位置p1の温度が基準温度t3より低ければ、S406でYesと判定される。S406でYesと判定されると、制御部55は、吹出し口18bからの距離にも基づいて、位置p1に対するルーバー20aの角速度を速度ω18に設定する(S408)。速度ω18は、速度ω17より小さい速度である。
S406からS408に示す処理は、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対して行われる。これにより、判定部53によって判定された位置のそれぞれに対するルーバー20aの角速度が設定される。
本実施の形態では、温度センサ40を用いてルーバー20の制御が行われる例について説明した。他の例として、ウェアラブルデバイスのような携帯端末41を用いてルーバー20の制御を実施しても良い。図11は、環境制御システムの他の動作例を示すフローチャートである。
制御装置50では、携帯端末41から無線信号を受信したか否かが判定される(S501)。部屋1にいる社員2は、携帯端末41を携帯する。携帯端末41からは、一定の周期で無線信号が送信される。携帯端末41から送信された無線信号は、制御装置50において取得部52が受信する。取得部52が携帯端末41から無線信号を受信すると、S501でYesと判定される。
携帯端末41からの無線信号には、位置情報が含まれる。他の例として、携帯端末41からの無線信号に、携帯している人の温度情報が更に含まれる。携帯端末41からの無線信号に、個人を特定するための情報が更に含まれても良い。携帯端末41からの無線信号に、脈拍及び心拍数といった他の生体情報が更に含まれても良い。携帯端末41からの無線信号に、暑がり或いは寒がりといった体質を示す情報が更に含まれても良い。
判定部53は、取得部52が携帯端末41から受信した無線信号に基づいて、特定の領域にいる人の位置を判定する(S502)。一例として、判定部53は、領域cにいる人の位置を判定する。かかる場合は、上述したように、各人に対してルーバー20の制御が行われる。
領域cが複数の検出領域c1~c7に分割されていれば、判定部53は、S503において検出領域c1~c7のそれぞれにいる人の数を判定しても良い。かかる場合は、検出領域c1~c7のそれぞれに対してルーバー20の制御が行われる。なお、S502では、複数のポイントで携帯端末41から無線信号を受信することにより、受信強度及び三点測量法を用いて位置の判定を行っても良い。
S504及びS505の処理は、S104及びS105の処理と同様である。
また、携帯端末41が用いられる場合に、図8から図10に示す各動作フローが実施されても良い。かかる場合、S504での温度の検出は、携帯端末41からの無線信号に基づいて行われる。図8から図10に示す各動作フローにおいて行われる具体的な処理は、上述した例と同様である。
携帯端末41が用いられる場合、制御装置50は、携帯端末41から種々の情報を取得できる。制御装置50は、これらの情報に基づく他の制御を実施しても良い。例えば、図10に示す例において、基準温度t2が36℃に、基準温度t3が36.5℃に予め設定される。かかる場合にS401でYesと判定されると、判定部58は、S504で検出された温度が基準温度t2以上であるか否かを判定する(S402)。
ここで、取得部52が受信した無線信号に寒がりであることを示す情報が含まれていれば、基準温度t2が例えば36.4℃に補正される。判定部58は、補正された基準温度t2に基づいてS402の判定を行う。S403及びS404に示す処理は、上述した例と同様に行われる。
本システムに携帯端末41が用いられる場合は、無線信号に含まれる他の生体情報に基づいて、冷風或いは温風の人体への負荷を演算しても良い。かかる場合、演算された負荷も考慮したルーバー20の制御が行われる。
本システムに携帯端末41が用いられる場合は、部屋1にいる社員2が主観、例えば暑い或いは寒いといった温冷に関する不快感を申告するシステムを携帯端末41を用いて実現しても良い。
なお、携帯端末41を用いるためには、部屋1にいる社員2の全員が携帯端末41を携帯していなければならない。このため、社員2への負担が大きい。一方、温度センサ40を用いる場合は、社員2への負担はない。また、社員2の人数分の温度センサ40を用意する必要もない。このため、本システムは、温度センサ40を備えることが好ましい。
本実施の形態では、温度センサ40と制御装置50とを別の装置として説明した。これは一例である。温度センサ40は、制御装置50に含まれても良い。温度センサ40と制御装置50との双方が空気調和装置10に含まれても良い。
本実施の形態において、符号51~58に示す各部は、制御装置50が有する機能を示す。図12は、制御装置50が備えるハードウェア資源の例を示す図である。制御装置50は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ61とメモリ62とを含む処理回路60を備える。記憶部51が有する機能はメモリ62によって実現される。制御装置50は、メモリ62に記憶されたプログラムをプロセッサ61によって実行することにより、符号52~58に示す各部の機能を実現する。
プロセッサ61は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ或いはDSPともいわれる。メモリ62として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等が含まれる。
図13は、制御装置50が備えるハードウェア資源の他の例を示す図である。図13に示す例では、制御装置50は、例えばプロセッサ61、メモリ62、及び専用ハードウェア63を含む処理回路60を備える。図13は、制御装置50が有する機能の一部を専用ハードウェア63によって実現する例を示す。制御装置50が有する機能の全部を専用ハードウェア63によって実現しても良い。専用ハードウェア63として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
本開示に係る環境制御システムは、ルーバーによる風向制御が行われるシステムに適用できる。
1 部屋、 2 社員、 3 机、 4 PC、 5 窓、 6 天井、 7 壁、 8 床、 10 空気調和装置、 11 室内機、 12 室外機、 13 配管、 14 制御装置、 15 凝縮器、 16 蒸発器、 17 ファン、 18 パネル、 18a 吸込み口、 18b 吹出し口、 19 筐体、 20a~20b ルーバー、 21 モータ、 30 換気装置、 31 本体、 32a~32d ダクト、 33 熱交換素子、 40 温度センサ、 41 携帯端末、 50 制御装置、 51 記憶部、 52 取得部、 53 判定部、 54 検出部、 55 制御部、 56 演算部、 57 判定部、 58 判定部、 60 処理回路、 61 プロセッサ、 62 メモリ、 63 専用ハードウェア

Claims (10)

  1. 吹出し口から吹き出された空気の方向を変えるためのルーバーと、
    前記ルーバーを回転駆動するためのモータと、
    複数の検出領域に分割された特定の領域に存在する物体の表面温度を検出するためのセンサと、
    前記センサによって検出された表面温度のデータに基づいて、前記複数の検出領域のそれぞれにいる人の数を判定する判定手段と、
    前記複数の検出領域のそれぞれに同じ数の人がいる場合は、前記吹出し口からの空気が前記吹出し口から遠い検出領域に吹き付けられる時ほど前記ルーバーの角速度が小さくなるように前記モータを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記複数の検出領域のそれぞれにおいて、前記判定手段によって判定された数が多いほど前記ルーバーの角速度が小さくなるように前記モータを制御し、
    前記判定手段は、
    前記吹出し口から冷風を送る冷房運転が行われていれば、前記吹出し口に近い検出領域ほど面積が大きくなるように前記複数の検出領域を設定し、
    前記吹出し口から温風を送る暖房運転が行われていれば、前記吹出し口に近い検出領域ほど面積が小さくなるように前記複数の検出領域を設定する環境制御システム。
  2. 冷房運転では冷却器で冷やされた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定した後、基準時間が経過しても前記第1検出領域にいる人の温度の下降量が閾値に達しなければ、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項1に記載の環境制御システム。
  3. 暖房運転では加熱器で暖められた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定した後、基準時間が経過しても前記第1検出領域にいる人の温度の上昇量が閾値に達しなければ、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項1に記載の環境制御システム。
  4. 冷房運転では冷却器で冷やされた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域にいる人の温度が基準温度より低ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定し、前記第1検出領域にいる人の温度が前記基準温度より高ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項1に記載の環境制御システム。
  5. 暖房運転では加熱器で暖められた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域にいる人の温度が基準温度より高ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定し、前記第1検出領域にいる人の温度が前記基準温度より低ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項1に記載の環境制御システム。
  6. 吹出し口から吹き出された空気の方向を変えるためのルーバーと、
    前記ルーバーを回転駆動するためのモータと、
    携帯端末から受信した無線信号に基づいて、複数の検出領域のそれぞれにいる人の数を判定する判定手段と、
    前記複数の検出領域のそれぞれに同じ数の人がいる場合は、前記吹出し口からの空気が前記吹出し口から遠い検出領域に吹き付けられる時ほど前記ルーバーの角速度が小さくなるように前記モータを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記複数の検出領域のそれぞれにおいて、前記判定手段によって判定された数が多いほど前記ルーバーの角速度が小さくなるように前記モータを制御し、
    前記判定手段は、
    前記吹出し口から冷風を送る冷房運転が行われていれば、前記吹出し口に近い検出領域ほど面積が大きくなるように前記複数の検出領域を設定し、
    前記吹出し口から温風を送る暖房運転が行われていれば、前記吹出し口に近い検出領域ほど面積が小さくなるように前記複数の検出領域を設定する環境制御システム。
  7. 冷房運転では冷却器で冷やされた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定した後、基準時間が経過しても前記第1検出領域にいる人の温度の下降量が閾値に達しなければ、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項6に記載の環境制御システム。
  8. 暖房運転では加熱器で暖められた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定した後、基準時間が経過しても前記第1検出領域にいる人の温度の上昇量が閾値に達しなければ、前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項6に記載の環境制御システム。
  9. 冷房運転では冷却器で冷やされた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域にいる人の温度が基準温度より低ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定し、前記第1検出領域にいる人の温度が前記基準温度より高ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項6に記載の環境制御システム。
  10. 暖房運転では加熱器で暖められた空気が前記吹出し口から吹き出され、
    前記複数の検出領域に第1検出領域が含まれ、
    前記制御手段は、前記第1検出領域にいる人の温度が基準温度より高ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を第1速度に設定し、前記第1検出領域にいる人の温度が前記基準温度より低ければ前記第1検出領域に対する前記ルーバーの角速度を前記第1速度より小さい第2速度に設定する請求項6に記載の環境制御システム。
JP2022529196A 2020-06-02 2020-06-02 環境制御システム Active JP7416240B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/021829 WO2021245811A1 (ja) 2020-06-02 2020-06-02 環境制御システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021245811A1 JPWO2021245811A1 (ja) 2021-12-09
JPWO2021245811A5 JPWO2021245811A5 (ja) 2022-07-27
JP7416240B2 true JP7416240B2 (ja) 2024-01-17

Family

ID=78830692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022529196A Active JP7416240B2 (ja) 2020-06-02 2020-06-02 環境制御システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230258365A1 (ja)
EP (1) EP4160105A4 (ja)
JP (1) JP7416240B2 (ja)
CN (1) CN115667812A (ja)
WO (1) WO2021245811A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222377A (ja) 2002-01-30 2003-08-08 Mitsubishi Electric Corp 除湿機、除湿機の運転方法及び空気調和機
JP2006220405A (ja) 2005-01-12 2006-08-24 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
WO2016088353A1 (ja) 2014-12-01 2016-06-09 日本電気株式会社 環境制御装置および環境制御システム
CN105890121A (zh) 2016-05-09 2016-08-24 珠海格力电器股份有限公司 一种空调的控制方法、装置及空调
JP2019015458A (ja) 2017-07-07 2019-01-31 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空調制御装置、環境設定端末、空調制御方法及びプログラム
CN106440235B (zh) 2016-10-31 2019-11-08 邯郸美的制冷设备有限公司 一种空调及其送风控制方法和装置
JP2020024071A (ja) 2018-08-08 2020-02-13 三菱電機株式会社 環境制御システムおよび空気調和装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1056225C (zh) * 1992-03-07 2000-09-06 三星电子株式会社 空调系统
JP7163662B2 (ja) * 2018-08-08 2022-11-01 三菱電機株式会社 環境制御システムおよび空気調和装置
CN109442687B (zh) * 2018-10-08 2019-12-31 珠海格力电器股份有限公司 一种空调的控制方法、装置、存储介质及空调

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222377A (ja) 2002-01-30 2003-08-08 Mitsubishi Electric Corp 除湿機、除湿機の運転方法及び空気調和機
JP2006220405A (ja) 2005-01-12 2006-08-24 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
WO2016088353A1 (ja) 2014-12-01 2016-06-09 日本電気株式会社 環境制御装置および環境制御システム
CN105890121A (zh) 2016-05-09 2016-08-24 珠海格力电器股份有限公司 一种空调的控制方法、装置及空调
CN106440235B (zh) 2016-10-31 2019-11-08 邯郸美的制冷设备有限公司 一种空调及其送风控制方法和装置
JP2019015458A (ja) 2017-07-07 2019-01-31 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 空調制御装置、環境設定端末、空調制御方法及びプログラム
JP2020024071A (ja) 2018-08-08 2020-02-13 三菱電機株式会社 環境制御システムおよび空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021245811A1 (ja) 2021-12-09
EP4160105A1 (en) 2023-04-05
JPWO2021245811A1 (ja) 2021-12-09
CN115667812A (zh) 2023-01-31
US20230258365A1 (en) 2023-08-17
EP4160105A4 (en) 2023-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107525237B (zh) 一种智能空调器控制方法及智能空调器
CN104729001B (zh) 一种空调控制方法、装置及系统
WO2019047858A1 (zh) 壁挂式空调室内机及其控制方法
EP3282198B1 (en) Air conditioner
KR20110103235A (ko) 공기조화기 및 그 제어방법
WO2021199381A1 (ja) 空気調和システムおよび空気調和装置の制御方法
JP7163662B2 (ja) 環境制御システムおよび空気調和装置
JP7206684B2 (ja) 環境制御システムおよび空気調和装置
US20210215369A1 (en) Air-conditioning apparatus
JP7416240B2 (ja) 環境制御システム
JP7230339B2 (ja) 空気調和装置
CN109725609B (zh) 一种智能空调系统
KR20200136706A (ko) 공기조화기 및 그 동작방법
US20240003580A1 (en) Air-conditioning system, controller for air-conditioning apparatus, and control method for air-conditioning apparatus
JP7268407B2 (ja) 送風システム
JP2021188852A (ja) 環境制御システム
JP6952266B2 (ja) 空気調和機
JP7439426B2 (ja) 環境制御システム
JP7459665B2 (ja) 環境制御システム
EP3282199B1 (en) Air conditioner
JP2021096050A (ja) 環境制御システム
JP7475557B2 (ja) 空気調和システム、情報処理装置および空調機器の制御方法
JP7463787B2 (ja) 空調システム
JPWO2021038696A1 (ja) 空気調和装置
JP2023107521A (ja) 空調制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7416240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150