JP2009019112A - 押出ラミネート用ポリエチレン樹脂及びその製造方法 - Google Patents

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洋 笠原
Osamu Miyaji
修 宮地
Kenji Kawagishi
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功 橋本
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Abstract

【課題】MFRが高くてドローダウン性に優れ、かつネックインが小さい押出ラミネート用ポリエチレン樹脂及びその製造方法を提供する。
【解決手段】メルトフローレート(MFR)(試験条件:190℃、2.16kg荷重)が50〜150g/10分であり、かつMFRと流入圧力損失比(Re)が下記の関係式(1)を満たし、好ましくは密度が0.850〜0.930g/cmであることを特徴とする押出ラミネート用ポリエチレン樹脂などを提供した。
関係式(1):
−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67・・・(1)
【選択図】なし

Description

本発明は、高MFRで高速加工性に優れたポリエチレン樹脂及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、MFRが50g/10分以上であり、高速加工性に優れ、しかも、ネックイン特性とドローダウン性との両特性が良好な押出ラミネート用ポリエチレン樹脂及びその製造方法に関する。
ポリエチレンの押出ラミネート加工において、ダイスから押し出された溶融樹脂フィルムが冷却ロールにより引き延ばされる際に、フィルムの幅が狭くなる現象が起こり、この減少分の幅長はネックインと呼ばれ、また、溶融フィルムが延伸切れを起こす限界の引き取り速度はドローダウンと呼ばれている。
一般に、フィルム成形において、フィルム端部は、他の部分よりも厚みが厚くなり、ネックインの大きな樹脂は、すなわち、ネックイン性が不良な樹脂は、この領域が広いため、トリミングされる樹脂の量が多くなり、歩留まりが悪くなり、耳折れ、耳切れなどの加工トラブルが多くなる。また、ドローダウンの小さい樹脂は、すなわち、ドローダウン性が不良な樹脂は、生産性が悪い。
このため、ラミネート加工においては、ネックインが小さく(ネックイン性が良好)、かつドローダウンの大きな(ドローダウン性が良好な)樹脂が望まれている。
上記のドローダウン性を改良するために、MFRの高いエチレン重合体樹脂を使用する方法が用いられてきたが、ネックインが大きくなる(ネックイン性不良)という問題があった。
押出ラミネート加工時には樹脂は、ダイスから押し出されてロールに引き取られるまでの間に、引き取り方向に伸長変形を受けるが、このような伸長変形においては、一般に、伸長速度が高くなる(即ち伸長歪みが増加する)と、伸長粘度が増加する。伸長速度が高い場合と低い場合との伸長粘度の比が大きく、かつMFRの高いラミネート成形用ポリエチレンは、ドローダウン性およびネックイン性に優れると、特許文献1に開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のラミネート成形用ポリエチレンのドローダウン性は、未だ十分なものではなかった。
また、特許文献2には、MFRが5g/10分以上で、一軸伸長粘度のひずみ硬化度が0.4〜0.76のエチレン系重合体がドローダウン性およびネックイン性のバランスが向上することが開示されている。しかしながら、特許文献2に記載のエチレン系重合体は、MFRがあまりにも高いと、ネックインが悪化することが記載されており、その特許請求の範囲には、MFRが5g/10分以上とは記載されているものの、詳細な説明の中では、好ましくは6〜50g/10分、さらに好ましくは7〜40g/10分、さらに好ましくは10〜30g/10分と、記載されており、実施例に記載されているMFRも、最高14.8g/10分であり、MFRが50g/10分を超える低密度ポリエチレンに関しては記載がない。さらにMFRが概ね50g/10分を超えると、あまりにも粘度が低くなるため、測定温度を130℃などの低温にしてもマイスナー型の伸長粘度計等では測定が困難になる。
したがって、より高いMFR領域でのドローダウン性およびネックイン性のバランスは未だ十分満足ができるレベルではなく、さらなる改良が求められているのが現状である。
さらに、ドローダウン性およびネックイン性に優れた樹脂の製造方法について、特許文献2には、ポリエチレンのブレンドにより実施できると、記載されているが、ブレンドで高MFRかつ一軸伸長粘度のひずみ硬化度が0.4〜0.76を実現しようとすれば、より歪み硬化度の高い樹脂、すなわちMFRの低い樹脂をブレンドするしかなく、MFRが50g/10分を超えるような高MFR樹脂を作製することは、実質的に困難であるとともに、ブレンドする樹脂同士のMFRが互いに大きく異なると、分散不良によりゲル、フィッシュアイが多発し、実用に供することはできなかった。
また、ポリエチレンの製造方法によっても、ネックインを改良できることは公知である。一般的に、チューブラー高圧法ポリエチレンは、重合時の連鎖移動が少なく、比較的ネックインが大きいため、ラミネート加工には適さないが、オートクレーブ高圧法ポリエチレンであれば、より伸長粘度の高い樹脂を製造することができる。しかし、この方法でも、MFRを高くしようとすると、製造可能な歪み硬化度は低くなってしまい、MFR50g/10分を超えるような樹脂では、十分にネックインの小さい樹脂を製造することはできなかった。
従って、MFRが50g/10分を超える高MFR樹脂は、ドローダウン性に優れるため、押出ラミネートにおける低温成形性や高速成形性に極めて優れることが期待されているが、上記で詳述したようにネックインが大きいため、未だごく限られた加工条件にて、用いられているに過ぎないという問題がある。
特開2000−319322号公報 特開2002−327011号公報
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、MFRが高くてドローダウン性に優れ、かつネックインが小さい押出ラミネート用ポリエチレン樹脂及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、MFRが50g/10分を超える高MFR樹脂のネックイン特性を改善するためには、低MFRの押出ラミネート用樹脂と同様に、分子構造に長鎖分岐を導入して伸長粘度特性に歪み硬化性を持たせることが有効であると考察されるものの、従来の技術では、長鎖分岐の導入量が不十分であると考えられることと、そのことを確認するための長鎖分岐量を測定する技術や、伸長粘度を測定する技術も、高MFR樹脂ではその技術の実施が困難であったが、毛管粘度計において、リザーバーから毛管へ樹脂が流入する際の圧力損失ΔPeを、毛管壁剪断応力τwで除した値である流入圧力損失比(Re)が伸長粘度と良く対応し、かつ高MFR樹脂の測定も可能であることに着目し、この流入圧力損失比(Re)を用いて樹脂の加工性を評価したところ、この流入圧力損失比(Re)とMFRとが下記の関係式(1)を満たすものがドローダウン性とネックイン特性を両立させることを見出した。
関係式(1):
−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67・・・(1)
さらに、このような関係式(1)を満たす樹脂は、従来の技術によるポリエチレンの重合方法では得ることはできなかったが、本発明者らは、種々の方法により、重合後に長鎖分岐を増加させる手段を鋭意検討した結果、ラジカル反応により長鎖分岐を導入する方法が他の物性を悪化させることなく、長鎖分岐を導入できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、メルトフローレート(MFR)(試験条件:190℃、2.16kg荷重)が50〜150g/10分であり、かつMFRと流入圧力損失比(Re)が下記の関係式(1)を満たすことを特徴とする押出ラミネート用ポリエチレン樹脂(A)が提供される。
関係式(1):
−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67・・・(1)
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、密度が0.850〜0.930g/cmであることを特徴とするポリエチレン樹脂(A)が提供される。190℃、21.6kg荷重におけるメルトフローレート(HLMFR)と190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が 以上 以下
一方、本発明の第3の発明によれば、ポリエチレン(B)とラジカル開始剤(C)とを、下記の関係式(2)を満たす温度T(2)[℃]で溶融混練する工程を含むことを特徴とする第1の発明に係るポリエチレン樹脂(A)の製造方法が提供される。
関係式(2):
60+50<T(2)<T60+100・・・(2)
(式中、T60は、ラジカル開始剤(C)の1時間半減期温度[℃]を表す。)
また、本発明の第4の発明によれば、ポリエチレン(B)とラジカル開始剤(C)とを、下記の関係式(3)を満たす温度T(1)[℃]で溶融混練する第一工程と、前記第一工程の生成物を前記の関係式(2)を満たす温度T(2)[℃]で溶融混練する第二工程を含むことを特徴とする第1の発明に係るポリエチレン樹脂(A)の製造方法が提供される。
関係式(3):
Tm<T(1)<T60+5・・・(3)
(式中、Tmは、ポリエチレン(B)の最高融点[℃]を表し、T60は、ラジカル開始剤(C)の1時間半減期温度[℃]を表す。)
本発明の第5の発明によれば、第3又は4の発明において、ポリエチレン(B)が高圧ラジカル重合法によって製造されたものであることを特徴とするポリエチレン樹脂(A)の製造方法が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第3又は4の発明において、ポリエチレン(B)がオートクレーブ高圧ラジカル重合法によって製造されたものであることを特徴とするポリエチレン樹脂(A)の製造方法が提供される。
本発明は、上記した如く、メルトフローレート(MFR)が50〜150g/10分であり、かつMFRと流入圧力損失比(Re)が特定の関係式(1)を満たすことを特徴とする押出ラミネート用ポリエチレン樹脂などに係るものであるが、その好ましい態様としては、次のものが包含される。
(1)フィルムを製膜した際に、直径0.2mmを超えるフィッシュアイの個数が0.1m当たり12個以下であることを特徴とする、上記のポリエチレン樹脂(A)。
(2)前記ラジカル開始剤(C)の配合量は、ポリエチレン(B)100重量部に対し、0.001〜10重量部であることを特徴とする上記のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
(3)前記ラジカル開始剤(C)は、有機過酸化物であって、該有機過酸化物の1時間半減期温度(T60)が100〜200℃であることを特徴とする上記のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
(4)前記ラジカル開始剤(C)は、環状有機過酸化物、特に下記式(I)で示される環状有機過酸化物であることを特徴とする上記のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
Figure 2009019112
(式中、R〜Rは独立に、炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基またはアルキル置換フェニル基を表す。)
本発明のポリエチレン樹脂は、ゲルやフィッシュアイが少ない上に、MFRが高くドローダウン性に優れるため、押出ラミネートにおける低温成形性や高速成形性に極めて優れ、しかも、ネックイン特性も優れるという効果を奏する。
また、本発明のポリエチレン樹脂の製造方法は、ラジカル反応により、他の物性を悪化させることなく、長鎖分岐を導入できるため、溶融特性を改質できる優れた方法である。
本発明のポリエチレン樹脂は、JIS K6922−2「プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び性質の求め方」に準拠して測定したメルトフローレート(MFR)(試験条件D:190℃、2.16kg荷重)が50〜150g/10分、好ましくは60〜100g/10分、より好ましくは70〜90g/10分である。MFRが50g/10分未満では、ドローダウン性が不良となり、一方、MFRが150g/10分を超えると、ゲル、フィッシュアイが多発し外観が悪化するか、ネックインが過大となる。
本発明のポリエチレン樹脂は、密度が0.850〜0.930g/cm、好ましくは0.880〜0.925g/cm、より好ましくは0.910〜0.920g/cmであることが望ましい。密度が0.850g/cm未満は、実質的に製造が困難であり、一方、密度が0.930g/cm超は、ネックイン改善効果が小さく、加工困難である。
ここでポリエチレン樹脂の密度は、以下の方法で測定したときの値をいう。
ペレットを熱プレスして、2mm厚のプレスシートを作製し、該シートを1000ml容量のビーカーに入れ蒸留水を満たし、時計皿で蓋をしてマントルヒーターで加熱した。蒸留水が沸騰してから60分間煮沸後、ビーカーを木製台の上に置き放冷した。もし沸騰水中で該シートに発泡、溶融等の変形が発生した場合は、水温を10℃ずつ下げ、これら変形の起きない最大の温度で60分間浸漬するものとした。この時60分煮沸後の沸騰蒸留水は500mlとし室温になるまでの時間は60分以下にならないように調整した。また、試験シートは、ビーカー及び水面に接しないように水中のほぼ中央部に浸漬した。シートを23℃、湿度50%の条件で16時間以上24時間以内でアニーリングを行った後、縦横2mmになるように打ち抜き、試験温度23℃でJIS K6922−2「プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び性質の求め方」に準拠して、測定した。
また、本発明のポリエチレン樹脂は、直径0.2mmを超えるフィッシュアイの個数が、好ましくは0.1m当たり12個以下、より好ましくは0.1m当たり10個以下、特に好ましくは0.1m当たり6個以下である。フィッシュアイの個数が0.1m当たり12個を超えると、溶融膜の外観が悪くなると共に、押出ラミネート成形品の表面に凸部として残る欠陥が多くなり製品品質を悪化させる。
本発明のポリエチレン樹脂は、MFRと流入圧力損失比(Re)の関係が下記の(1)式を満たすことが重要であり、好ましくは(1)’式を満たす。
ここで、流入圧力損失比(Re)とは、毛管粘度計においてリザーバーから毛管へ樹脂が流入する際の圧力損失ΔPeを、毛管壁剪断応力τwで除した値である。
−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67・・・(1)
−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+55・・・(1)’
流入圧力損失比(Re)が上記の下限以下では、ネックインが大きく、加工性改善効果が不十分である。一方、上限以上では、多量のラジカル開始剤を反応させるため、本願発明の技術をもってしても、ゲル、フィッシュアイが多発し、外観が不良となる。
(1)式を満たすポリエチレン樹脂は、真偽を問わず、見かけ上又は実質上、従来なしえなかった多量の長鎖分岐が分子鎖に導入されたものである。
さらに、従来では、多量の長鎖分岐を分子鎖に導入しようとすると、フィッシュアイが増加してしまう問題があったが、本発明のポリエチレン樹脂は、フィッシュアイの発生が抑制されつつ、多量の長鎖分岐が分子鎖に導入されている点で特徴的である。
本発明のポリエチレン樹脂、すなわちエチレン重合体樹脂とは、エチレンを重合して得られる樹脂であって、ポリエチレン結晶構造を有する熱可塑性樹脂を意味し、エチレンの単独重合体、あるいは、エチレンから誘導される繰り返し単位を50重量%以上含有するエチレンと炭素原子数3〜18のα−オレフィンとの共重合体、またはエチレンと少なくとも1種の他のモノマーとの共重合体が好ましい。
該α−オレフィンとして、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1を例示することができる。該他のモノマーとして共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)、非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)、アクリル酸、アクリル酸エステル(例えばアクリル酸メチルやアクリル酸エチル)、メタクリル酸、メタクリル酸エステル(例えばメタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル)および酢酸ビニルを例示することができる。
エチレン重合体樹脂として、例えば、超低密度ポリエチレン;低密度ポリエチレン;中密度ポリエチレン;高密度ポリエチレン;エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン−デセン−1共重合体などのエチレンと炭素原子数3〜18のα−オレフィンとの共重合体;エチレンと共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)との共重合体;エチレンと非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)との共重合体;エチレンとアクリル酸、メタクリル酸または酢酸ビニルなどとの共重合体;および、これらの樹脂を、例えばα、β−不飽和カルボン酸やその誘導体(例えばアクリル酸やアクリル酸メチル)、または脂環族カルボン酸やその誘導体(例えば無水マレイン酸)で変性(例えばグラフト変性)した樹脂を挙げることができる。
本発明のポリエチレン樹脂(A)の製造方法には、所定の物性を満たす限り、特に制限はないが、好ましくは以下に説明する方法により、容易に得ることができる。
すなわち、ポリエチレン(B)をラジカル開始剤(C)により処理する方法である。
ポリエチレン(B)は、エチレンを重合して得られる樹脂であってポリエチレン結晶構造を有する熱可塑性樹脂を意味し、エチレンの単独重合体、あるいは、エチレンから誘導される繰り返し単位を50重量%以上含有するエチレンと炭素原子数3〜18のα−オレフィンとの共重合体、またはエチレンと少なくとも1種の他のモノマーとの共重合体が好ましい。該α−オレフィンとして、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1を例示することができる。該他のモノマーとして共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)、非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)、アクリル酸、アクリル酸エステル(例えばアクリル酸メチルやアクリル酸エチル)、メタクリル酸、メタクリル酸エステル(例えばメタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル)および酢酸ビニルを例示することができる。
エチレン重合体樹脂として例えば、超低密度ポリエチレン;低密度ポリエチレン;中密度ポリエチレン;高密度ポリエチレン;エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン−デセン−1共重合体などのエチレンと炭素原子数3〜18のα−オレフィンとの共重合体;エチレンと共役ジエン(例えばブタジエンやイソプレン)との共重合体;エチレンと非共役ジエン(例えば1,4ペンタジエン)との共重合体;エチレンとアクリル酸、メタクリル酸または酢酸ビニルなどとの共重合体;および、これらの樹脂を、例えばα、β−不飽和カルボン酸やその誘導体(例えばアクリル酸やアクリル酸メチル)、または脂環族カルボン酸やその誘導体(例えば無水マレイン酸)で変性(例えばグラフト変性)した樹脂を挙げることができる。
本発明に係るポリエチレン(B)としては、低密度ポリエチレンが好ましい。
また、ポリエチレン(B)のMFRは、50〜250g/10分が好ましい。ポリエチレン(B)の密度は、0.905〜0.930g/cmが好ましい。
さらに、ポリエチレン(B)は、より伸長粘度の高い樹脂を製造することができるため、高圧ラジカル重合法によって製造されたもの、或いは、オートクレーブ高圧ラジカル重合法によって製造されたものが好ましい。
ラジカル開始剤(C)としては、有機過酸化物が挙げられる。その有機過酸化物としては、例えば、(i)t−ブチルハイドロパーオサイド、クメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、(ii)メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、(iii)イソブチリルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、(iv)ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5,−ジ(t−ブチルパーオキシヘキサン)、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5,−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルヘキシン)−3、ジ−t−アミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類、(v)2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパーオキシケタール、(vi)t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のアルキルパーエステル類、(vii)ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカルボネート、ジ−イソプロピルパーオキシジカルボネート、t−アミルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーカーボネート類、(viii)3,6,9−トリエチル−3,6,9−トリメチル−1,4,7−トリパーオキソナン等の下記の式(I)で示される環状有機過酸化物類などが挙げられる。
Figure 2009019112
本発明において、有機過酸化物としては、好ましくはMFRの低下が少なくReの増加効果の大きい式(I)で示される環状有機過酸化物であり、式(I)中、R〜Rは、独立に、炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基またはアルキル置換フェニル基を表す。該環状有機過酸化物としては、R〜Rが独立に、炭素数1〜12のアルキル基である環状有機過酸化物が好ましく、R〜Rが同一構造を有するアルキル基であり、R〜Rが同一構造を有するアルキル基である環状有機過酸化物がより好ましく、R〜Rがメチル基、R〜Rがエチル基である環状有機過酸化物が、分解生成物の分子量が小さく揮発しやすいため、更に好ましい。具体的には、化薬アクゾ株式会社製の「トリゴノックス301」(3,6,9−トリエチル−3,6,9−トリメチル−1,4,7−トリパーオキソナン)などが挙げられる。
有機過酸化物の性状は、固体、液体、気体のいずれであっても良いが、ポリエチレン(B)との混合しやすさの観点から、液体が好ましい。
有機過酸化物の1時間半減期温度(T60)は、100〜200℃が好ましく、130〜180℃がより好ましい。100℃以下では、ポリエチレン(B)との融点差が少なく、ゲル化しにくい温度条件範囲が著しく狭くなる。一方、1時間半減期温度が200℃を超えると、十分な反応率を得るために著しい高温混練が必要となり、樹脂強度の低下、着色、発煙、臭気などが副生する。
有機過酸化物(C)の配合量は、ポリエチレン(B)100重量部に対し、ネックイン改良効果の観点から、好ましくは0.001重量部以上であり、より好ましくは0.005重量部以上であり、更に好ましくは0.01重量部以上であり、流動性の観点から、好ましくは10重量部以下であり、より好ましくは5重量部以下であり、更に好ましくは3重量部以下である。
ラジカル反応には、押出機内で樹脂とラジカル開始剤を同時に溶融混練して反応させる溶融反応法、または有機溶媒に樹脂とラジカル開始剤を溶解し、加温混合攪拌しながら反応させる溶液反応法が好適に用いられる。
ラジカル反応温度[T(2)](℃)は、下記の関係式(2)を満たすことが好ましく、関係式(2)’ を満たすことがより好ましい。
関係式(2):T60+50<T(2)<T60+100・・・(2)
関係式(2)’:T60+80<T(2)<T60+95・・・(2)’
(式中、T60は、ラジカル開始剤(C)の1時間半減期温度[℃]を表す。)
ラジカル反応温度が上記の下限を下回ると、未反応ラジカル開始剤が大量に製品中に残存してゲル、フィッシュアイの要因になるとともに、ネックイン改善効果が不十分となる。一方、ラジカル反応温度が上限を超えると、急激にラジカル反応が進みゲル、フィッシュアイが多発する。
ラジカル反応前に、樹脂とラジカル開始剤とを定量ブレンドすることが必要である。これは、ラジカル反応設備に定量供給装置により計量しながら樹脂とラジカル開始剤を供給する方法、樹脂とラジカル開始剤とをタンブラーミキサー、ヘンシェルミキサーなどの混合装置を用いてドライブレンドしてからラジカル反応設備に供給する方法、ドライブレンドした後、押出機で溶融ブレンドした後にラジカル反応設備に供給する方法、押出機に樹脂とラジカル開始剤をそれぞれ定量供給しながら溶融ブレンドしてからラジカル反応設備に供給する方法、などが用いられる。
ゲル、フィッシュアイの発生を避けるために、ドライブレンド後、もしくは定量混合供給後に溶融ブレンドしておくことがより好ましい。
溶融ブレンドは、ラジカル反応に必要な樹脂とラジカル開始剤の全量を溶融ブレンドする方法、ラジカル開始剤の全量と樹脂の一部だけを溶融ブレンドしておきラジカル反応時に希釈ブレンドする方法、等が用いることができるが、ラジカル反応に必要な樹脂とラジカル開始剤の全量を溶融ブレンドする方法の方が、ゲル、フィッシュアイが発生しにくいため、より好適に用いられる。
溶融ブレンドは、ラジカル反応が発生しない温度で十分に樹脂中にラジカル開始剤を分散させることが目的である。そのためには、ラジカル反応の発生しない混練温度の選定が重要となる。本発明では、この混練温度[T(1)](℃)を下記(3)式により規定する。
Tm<T(1)<T60+5・・・(3)
溶融混練であるため、樹脂の融点(Tm)以下での混練は、実質的に不可能である。また、混練温度が上記(3)式の上限を超えると、無視し得ない量のラジカル開始剤が分解し、ゲル、フィッシュアイの発生が多発する。
さらに、ラジカル開始剤の分解速度は、高温ほど速くなるため、ラジカル反応をさせない溶融ブレンドのためには、できるだけ低温で混練することが望ましく、
Tm<T(1)<T60−3・・・(3)’
で行うことがより好ましい。
本発明のポリエチレン樹脂(A)の製造方法の好ましい態様として、ポリエチレン(B)とラジカル開始剤(C)とを、上記の関係式(2)又は(2)’を満たす温度T(2)で溶融混練する工程を含むことを特徴とする方法でも良いし、また、別の態様として、ポリエチレン(B)とラジカル開始剤(C)とを、上記の関係式(3)又は(3)’を満たす温度T(1)で溶融混練する第一工程と、次いで、前記第一工程の生成物を前記の関係式(2)又は(2)’を満たす温度T(2)で溶融混練する第二工程を含むことを特徴とする方法でも良い。
本発明のポリエチレン樹脂には、必要に応じて、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、離型剤、難燃剤、金属石鹸、ワックス、防かび剤、抗菌剤、フィラー、発泡剤などの添加剤を配合してもよい。これらの添加剤は、ラジカル反応前に配合してもよく、ラジカル反応後に配合してもよい。
本発明のポリエチレン樹脂は、射出成形、押出成形、カレンダー成形、ブロー成形等の成形法により種々の成形品に成形することができるが、ネックインを低減できるため、Tダイ法フィルム成形、及び押出ラミネート成形に好適に用いられる。
エチレン重合体樹脂は、高速での押出ラミネート加工に、特に好適に使用される。本発明のポリエチレン樹脂である押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂は、好ましくは加工速度200〜600m/分での押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂として、より好ましくは300〜500m/分での押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂として、使用される。
また、本発明の押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂は、食品、医薬・医療品、化粧品及びその他産業資材や工業資材等の包装用途、剥離紙、工程紙などに代表される加工紙用途に用いられる。更に、本発明の押出ラミネート加工用エチレン重合体樹脂は、例えばアルミニウム箔、鉄などの金属材料などへの押出ラミネートにも用いられる。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、本実施例における物性等の試験方法は、以下の通りである。
(1)密度:
JIS K6922−2に準拠した。
(2)メルトフローレート(MFR):
メルトフローレート(MFR)(試験条件:190℃、2.16kg荷重)は、JIS K6922−2に準拠して測定した。
(3)融点(Tm):
100t電熱及び水冷プレス成形機を用い、150℃、ゲージ圧5MPaにて、樹脂のプレスフィルムを、作製した。これをセイコー電子工業(株)製DSC220を用い、サンプル3mgを窒素気流下、160℃まで一旦昇温後、10℃/minで30℃まで冷却し、5分保持した後、10℃/minで2度目に昇温した際のDSC曲線のピーク温度をもって、融点Tm(℃)とした。また、複数のピーク温度を持つサンプルについては、最も高いピーク温度を融点Tm(℃)とした。
(4)流入圧力損失比(Re):
測定には、東洋精機社製毛管粘度計「キャピログラフ 1B」を用いた。装置のリザーバーの直径は9.55mmである。また、毛管は、直径が1mm、流入角が180°で長さが5mm、20mm、40mmの3種類のものを用いた。温度は150℃、プランジャーの降下速度は10mm/分から500mm/分で行った。
得られたデータは、同一押出し速度において、押出し圧力を毛管の長さに対してプロットするいわゆるバグレイプロットにより、管入口部での流入圧力損失(ΔPe)と管壁での真の剪断応力(τw)を求めた。
最後に、ΔPe/τwをτwに対してプロットし、τw=10Paにおける流入圧力損失比の値を求め、Re値とした。
(5)フィルム試験(フィッシュアイなど):
吉井鉄工所製、押出機バレル径40mm、ダイ幅200mmのTダイフィルム成形機にて、フィルムを製膜した。押出機の温度設定は、シリンダー部150〜200℃、アダプター・ダイ部200℃の条件で、厚み0.050mmのフィルムを成形した。
次に、得られたフィルムから長手方向200mm×幅方向100mmの範囲を5枚切り出し、目視にて長径0.20mm以上のフィッシュアイ個数をカウントした。
フィッシュアイの個数は、5枚分の合計値(単位:個/0.1m)とした。
(6)押出ラミネート加工性試験(ネックイン/ドローダウン性):
モダンマシナリー製φ90mm押出ラミネーターを用い、ダイ幅560mm,エアギャップ170mm、ラミネート厚み15μm、ダイリップ内樹脂温度270℃±2℃、ラミネート速度300m/minで、坪量75g/mのクラフト紙に押出ラミネート成形を行った。
ネックインは、上記条件、インナーディッケルなしでのダイ幅と製品幅の差をネックインとした。
高速成形性としてのドローダウン性は、ラミネート厚みが15μm一定になるようにラミネート速度に比例して押出量を調整しつつ、低速から増速したときに、安定に成形できる限界速度をドローダウン性とした。300m/minまで加工できた場合は、ドローダウン性は十分であり、その記録を、>300m/minとして、打ち切った。
本実施例における使用原料は、以下の通りである。
(1)ポリエチレンB−1:
オートクレーブ反応器を有する高圧法低密度ポリエチレン製造設備を用い、重合圧力115MPaで、MFR95g/10分、密度0.914g/cm、融点Tm=103℃のLDPEを製造した。
(2)ポリエチレンB−2:
オートクレーブ反応器を有する高圧法低密度ポリエチレン製造設備を用い、重合圧力125MPaで、MFR82g/10分、密度0.915g/cm、融点Tm=104℃のLDPEを製造した。
(3)ポリエチレンB−3:
オートクレーブ反応器を有する高圧法低密度ポリエチレン製造設備を用い、重合圧力105MPaで、MFR200g/10分、密度0.913g/cm、融点Tm=100℃のLDPEを製造した。
(4)ポリエチレンB−4:
オートクレーブ反応器を有する高圧法低密度ポリエチレン製造設備を用い、重合圧力110MPaで、MFR140g/10分、密度0.913g/cm、融点Tm=101℃のLDPEを製造した。
(5)ポリエチレンB−5:
オートクレーブ反応器を有する高圧法低密度ポリエチレン製造設備を用い、重合圧力132MPaで、MFR50g/10分、密度0.915g/cm、融点Tm=105℃のLDPEを製造した。
(6)ポリエチレンB−6:
チューブラー反応器を有する高圧法低密度ポリエチレン製造設備を用い、重合圧力130MPaで、MFR75g/10分、密度0.915g/cm、融点Tm=105℃のLDPEを製造した。
(7)ラジカル開始剤C−1:
2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンとして、日本油脂(株)製パーオキサイド「パーヘキサ25B−40」を用いた。純度40%、T60=138℃であった。
(8)ラジカル開始剤C−2:
ジ−t−ヘキシルパーオキサイドとして、日本油脂(株)製パーオキサイド「パーヘキシルD」を用いた。純度90%、T60=136℃であった。
(9)ラジカル開始剤C−3:
3,6,9−トリエチル−3,6,9−トリメチル−1,4,7−トリパーオキソナンとして、化薬アクゾ(株)製パーオキサイド「トリゴノックス301」を用いた。純度41%、T60=146℃であった。
[実施例1]
タンブラーミキサーによりポリエチレンB−2の粉砕品を99.9025wt%とラジカル開始剤C−3を0.0975wt%の割合で、15分間ドライブレンドし、この混合物を東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて、全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度130℃、滞留時間45秒にて、溶融ブレンドした。
このときの樹脂温度T(1)は、135℃であり、Tm<T(1)<T60+5の(3)式を満たしている。
このブレンド物を、東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて、シリンダ1設定温度150℃、他全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度230℃、滞留時間80秒にて、溶融混練しパーオキサイドを反応させてポリエチレン(A)のペレットA−1を作製した。
樹脂温度T(2)は235℃であり、T60+50<T(2)<T60+100の(2)式を満たしている。
上記ペレットA−1のMFRは52g/10分、フィルム試験のフィッシュアイは12個/0.1mであった。Reは38であり、−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67の(1)式を満たしている。
上記ペレットA−1を用いて、押出ラミネート成形評価を行った。モダンマシナリー製φ90mm押出ラミネーターを用い、ダイ幅560mm,エアギャップ170mm、ラミネート厚み15μm、ダイリップ内樹脂温度272℃、ラミネート速度300m/minで、坪量75g/mのクラフト紙に押出ラミネート成形を行った。
ドローダウン性は、>300m/minであり良好である。また、ネックインは80mmであり、加工安定性は非常に良好であった。
この結果を表1に示す。
[実施例2]
ポリエチレンB−1を東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度130℃、滞留時間45秒にて溶融混練する際、シリンダ第4ゾーンから液添ポンプにてラジカル開始剤C−3を0.73wt%となるように、流量を調整しつつ注入し、パーオキサイドの溶融ブレンド品を作製した。
このときの樹脂温度T(1)は133℃であり、Tm<T(1)<T60+5の(3)式を満たしている。
この溶融ブレンド品5重量%とポリエチレンB−1を95重量%の割合でタンブラーミキサーにて5分間攪拌混合し、できあがった混合物を東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて、シリンダ1設定温度150℃、他全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度230℃、滞留時間80秒にて溶融混練し、パーオキサイドを反応させてポリエチレン(A)のペレットA−2を作製した。樹脂温度T(2)は233℃であり、T60+50<T(2)<T60+100の(2)式を満たしている。
A−2のMFRは88g/10分、フィルム試験のフィッシュアイは6個/0.1mであった。Reは17であり、−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67の(1)式を満たしている。
また、押出ラミネート成形評価は、ドローダウン性は、>300m/minであり、ネックインは102mmであり、加工安定性は非常に良好であった。
この結果を表1に示す。
[実施例3]
タンブラーミキサーにより、ポリエチレンB−1の粉砕品を99.97wt%とラジカル開始剤C−1を0.03wt%の割合で5分間ドライブレンドし、この混合物を東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて、シリンダ1設定温度150℃、他全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度230℃、滞留時間80秒にてパーオキサイドを反応させてポリエチレン(A)のペレットA−3を作製した。樹脂温度T(2)は230℃であり、T60+50<T(2)<T60+100の(2)式を満たしている。
A−3のMFRは78g/10分、フィルム試験のフィッシュアイは9個/0.1mであった.Reは19であり、−15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67の(1)式を満たしている。
押出ラミネート成形評価は、ドローダウン性が>300m/min、ネックインは97mmであり、加工安定性は非常に良好であった。
この結果を表1に示す。
[実施例4]
タンブラーミキサーによりポリエチレンB−2の粉砕品を99.67wt%とラジカル開始剤C−2を0.33wt%の割合で15分間ドライブレンドし、この混合物を東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて、全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度130℃、滞留時間45秒にて溶融ブレンドした。
このときの樹脂温度T(1)は133℃であり、Tm<T(1)<T60+5の(3)式を満たしている。
この溶融ブレンド物5%とポリエチレンB−2のペレット95%とをタンブラーミキサーにより、5分間ドライブレンドした混合物を東芝機械製TEM35B 2軸同方向押出機にて、シリンダ1設定温度150℃、他全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度230℃、滞留時間80秒にて溶融混練しパーオキサイドを反応させてポリエチレン(A)のペレットA−4を作製した。樹脂温度T(2)は233℃であり、T60+50<T(2)<T60+100の(2)式を満たしている。
上記A−4の押出ラミネート成形評価結果は、ドローダウン性が>300m/minであり良好である。また、ネックインは94mmであり、加工安定性は非常に良好であった。
この結果を表1に示す。
[実施例5]
ポリエチレンB−3を99.9444wt%とラジカル開始剤C−2を0.0556wt%の割合で使用する以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は130℃、T(2)は230℃であった。
得られたポリエチレン樹脂のMFRは140g/10分、フィッシュアイは11個/0.1m、Reは32であった。押出ラミネート成形評価結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例4と同様の手順によりポリエチレンB−4の粉砕品を99.515wt%とラジカル開始剤C−3を0.488wt%の割合でドライブレンド後130℃で予備混練し、得られた混合物5wt%とポリエチレンB−4を95wt%の割合で溶融混練してパーオキサイドを反応させ、ポリエチレンペレットA−6を作製した。T(1)は132℃、T(2)は232℃であった。
得られたポリエチレン樹脂のMFRは130g/10分、フィッシュアイは9個/0.1m、Reは15であった。押出ラミネート成形評価結果を表1に示す。
[実施例7]
実施例4と同様の手順によりポリエチレンB−2の粉砕品を99.024wt%とラジカル開始剤C−3を0.976wt%の割合でドライブレンド後130℃設定で予備混練し、得られた混合物5wt%とポリエチレンB−4を95wt%の割合で230℃設定で溶融混練してパーオキサイドを反応させ、ポリエチレンペレットA−7を作製した。T(1)は130℃、T(2)は228℃であった。
得られたポリエチレン樹脂のMFRは70g/10分、フィッシュアイは9個/0.1m、Reは25であった。押出ラミネート成形評価結果を表1に示す。
[実施例8]
ポリエチレンB−4を99.925wt%とラジカル開始剤C−1を0.075wt%の割合で使用する以外は、実施例1と同様に溶融混練し、パーオキサイドを反応させて、ポリエチレン(A)のペレットA−8を作製した。T(1)は133℃、T(2)は220℃であった。
得られたポリエチレン樹脂のMFRは95g/10分、フィッシュアイは11個/0.1m、Reは25であった。押出ラミネート成形評価結果を表1に示す。
[実施例9]
ポリエチレンB−6を99.878wt%とラジカル開始剤C−3を0.122wt%の割合で使用する以外は、実施例1と同様に、溶融混練してパーオキサイドを反応させ、ポリエチレンペレットA−9を作製した。T(1)は134℃、T(2)は232℃であった。
得られたポリエチレン樹脂のMFRは52g/10分、フィッシュアイは12個/0.1m、Reは20であった。押出ラミネート成形評価結果を表1に示す。
[比較例1〜4]
比較例1は、ポリエチレンB−5を、そのまま評価した。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
また、比較例2は、ポリエチレンB−2を、そのまま評価した。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
さらに、比較例3は、ポリエチレンB−1を、そのまま評価した。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
また、比較例4は、ポリエチレンB−4を、そのまま評価した。押出ラミネート成形評価は、膜が不安定に揺れ動くため、不可能であった。
[比較例5]
実施例4と同様の手順によりポリエチレンB−5の粉砕品を99.414wt%とラジカル開始剤C−3を0.586wt%の割合でドライブレンド後、130℃で予備混練し、得られた混合物5wt%とポリエチレンB−5を95wt%の割合で溶融混練して、パーオキサイドを反応させ、ポリエチレン樹脂(A−14)を作製した。T(1)は130℃、T(2)は240℃であった。
得られたポリエチレン樹脂(A−14)のMFRは38g/10分、フィッシュアイは5個/0.1m、Reは24であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例6]
ポリエチレンB−4を99.9111wt%とラジカル開始剤C−2を0.0889wt%の割合で使用する以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は130℃、T(2)は220℃であった。
得られたポリエチレン樹脂(A−15)のMFRは45g/10分、フィッシュアイは32個/0.1m、Reは50であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例7]
ポリエチレンB−3を99.9667wt%とラジカル開始剤C−2を0.0333wt%の割合で使用する以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は130℃、T(2)は230℃であった。得られたポリエチレン樹脂(A−16)のMFRは155g/10分、フィッシュアイは40個/0.1m、Reは20であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例8]
ポリエチレンB−3を99.9222wt%とラジカル開始剤C−2を0.0778wt%の割合で使用する以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は130℃、T(2)は230℃であった。
得られたポリエチレン樹脂(A−17)のMFRは115g/10分、フィッシュアイは80個/0.1m、Reは40であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例9]
ポリエチレンB−2を99.9024wt%とラジカル開始剤C−3を0.0976wt%の割合で使用し、2度目の溶融混練時の設定温度をシリンダ1設定温度150℃、他全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度275℃、滞留時間80秒にて溶融混練しパーオキサイドを反応させる以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は135℃、T(2)は270℃であった。
得られたポリエチレン樹脂(A−18)のMFRは57g/10分、フィッシュアイは極めて多数、Reは34であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例10]
ポリエチレンB−2を99.9024wt%とラジカル開始剤C−3を0.0976wt%の割合で使用し、2度目の溶融混練時のシリンダ1設定温度150℃、他全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度180℃、滞留時間80秒にて溶融混練しパーオキサイドを反応させる以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は135℃、T(2)は180℃であった。
得られたポリエチレン樹脂(A−19)のMFRは60g/10分、フィッシュアイは6個/0.1m、Reは17であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例11]
ポリエチレンB−2を99.9024wt%とラジカル開始剤C−3を0.0976wt%の割合で使用し、一回目の溶融混練時の全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度160℃、滞留時間45秒にて溶融混練する以外は、実施例1と同様に溶融混練を行った。T(1)は160℃、T(2)は235℃であった。
得られたポリエチレン樹脂(A−20)のMFRは55g/10分、フィッシュアイは極めて多数、Reは35であった。押出ラミネート成形評価結果を表2に示す。
[比較例12]
ポリエチレンB−2を99.9024wt%とラジカル開始剤C−3を0.0976wt%の割合で使用し、一回目の溶融混練時の全てのシリンダ及びアダプター、ダイの設定温度130℃、滞留時間45秒にて、溶融混練を開始し、設定温度を徐々に下げて樹脂温度を100℃まで下げようと試みたが、途中で未溶融のポリエチレンがダイから出始め、正常なペレットは得られなかった。
Figure 2009019112
Figure 2009019112
以上の評価結果から、表1に示されるように、本発明で規定した要件を全て満足するポリエチレン樹脂は、加工性、外観いずれも優れていることがわかった。一方、表2に示されるように、式(1)の下限を下回る比較例1〜4は、ネックインが過大で加工性が不十分であった。また、MFRが下限を下回る比較例5は、ドローダウン性が不十分であった。さらに、式(1)の上限を上回る比較例6、8、MFR上限を超える比較例7は、いずれもフィッシュアイが多く外観不良であった。
また、本発明では、樹脂温度条件を式(2)、式(3)の上限以下に抑えることがフィルム外観に優れた樹脂を得るための重要な要件となっている。パーオキサイドを反応させる混練温度T(2)の高い比較例9、及び事前混練温度T(1)の高い比較例11は、いずれもゲル、フィッシュアイが多発し、フィルム外観不良であった。T(2)が低すぎる比較例10は、Reが低く、T(1)の低い比較例12は、ポリエチレンが溶融せず混練不可であった。
本発明の押出ラミネート用ポリエチレン樹脂は、MFRが50g/10分以上であって高速加工性に優れ、しかも、ネックイン特性とドローダウン性の両特性が良好であるため、押出ラミネート加工用途の食品、医薬・医療品、化粧品及びその他産業資材や工業資材等の包装用途、剥離紙、工程紙などに代表される加工紙用途に用いられるばかりでなく、更に、例えば、アルミニウム箔、鉄などの金属材料などへの押出ラミネート用途にも用いることができる。

Claims (6)

  1. メルトフローレート(MFR)(試験条件:190℃、2.16kg荷重)が50〜150g/10分であり、かつMFRと流入圧力損失比(Re)が下記の関係式(1)を満たすことを特徴とする押出ラミネート用ポリエチレン樹脂(A)。
    関係式(1):
    −15×log(MFR)+45<Re<−15×log(MFR)+67・・・(1)
  2. 密度が0.850〜0.930g/cmであることを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン樹脂(A)。
  3. ポリエチレン(B)とラジカル開始剤(C)とを、下記の関係式(2)を満たす温度T(2)[℃]で溶融混練する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
    関係式(2):
    60+50<T(2)<T60+100・・・(2)
    (式中、T60は、ラジカル開始剤(C)の1時間半減期温度[℃]を表す。)
  4. ポリエチレン(B)とラジカル開始剤(C)とを、下記の関係式(3)を満たす温度T(1)[℃]で溶融混練する第一工程と、前記第一工程の生成物を前記の関係式(2)を満たす温度T(2)[℃]で溶融混練する第二工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
    関係式(3):
    Tm<T(1)<T60+5・・・(3)
    (式中、Tmは、ポリエチレン(B)の最高融点[℃]を表し、T60は、ラジカル開始剤(C)の1時間半減期温度[℃]を表す。)
  5. ポリエチレン(B)が高圧ラジカル重合法によって製造されたものであることを特徴とする請求項3又は4に記載のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
  6. ポリエチレン(B)がオートクレーブ高圧ラジカル重合法によって製造されたものであることを特徴とする請求項3又は4に記載のポリエチレン樹脂(A)の製造方法。
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