JP2009017236A - 熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラス - Google Patents

熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラス Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナへの影響を軽減することができ、見栄えが良く運転者に対して良好な視野を提供できる熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラスを提供する。
【解決手段】アンテナ101に近接した所定領域106において所定領域熱線部分105aを配置し、熱線105から所定領域106の中央付近部分に近づくのに従って次第に所定領域熱線部分105aをアンテナ101からの距離が最も遠ざかるように配置し、所定領域106の中央付近からの熱線部分からアンテナ101への影響を低減させると共に、運転者の後方視界107を悪化させることをなくす。
【選択図】図1

Description

本発明は熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラスに関し、特に、窓ガラス表面に形成されたアンテナ線への影響を軽減し、窓ガラスで良好な視野を得るのに好適な熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラスに関する。
近年、地上テレビ放送が現行のアナログ放送からデジタル放送に移行することや、地上デジタル放送の移動体向けに提供されるワンセグ放送も放送開始されたこと等から、車載されるテレビも地上デジタルテレビ放送のフルセグ放送、ワンセグ放送を受信可能なものが近年急激に増えつつある。このため自動車の窓ガラスに形成されるアンテナにおいても、ラジオ放送のみではなく、地上波デジタルテレビ放送で使用されているUHF帯域の電波を良好に受信可能なテレビアンテナが提案されている。
一般的に、例えば車両用リアガラスの表面等には水平に複数本の熱線が配置されており、当該リアガラスに形成された水平素子を有するアンテナ線から水平偏波を受信しようとすると受信波の利得が低下するため、熱線がアンテナ線に影響を及ぼさないようにする必要がある。例えば、特許文献1に開示される発明においては、図8に示すように、リアガラス201に形成されるデフォッガ202の水平な複数本の熱線203のうち、アンテナ204およびその給電部205に近接して配置される最上部の熱線206aをメアンダ形状にすることにより、デフォッガ202の熱線203によるアンテナ204への影響を低減することが提案されている。なお符号207は、複数本の熱線204に電気を通電するための給電バスバーである。
また、特許文献2に開示される発明においては、図9に示すように、リアガラス201に設けられるテレビ用の高周波アンテナ301およびその給電部302と、デフォッガ202の複数本の熱線203との間隔を、所定の間隔だけ離れるように最上部熱線303を形成し、これによりデフォッガ202の複数本の熱線203によるアンテナ301への影響を低減することが提案されている。
国際公開第2006/001486号 特開2006−197184号公報
しかし、特許文献1に開示される発明においては、図8に示すように、破線で示す運転者の後方視界208の範囲内にメアンダ形状に形成された熱線206aが配置されているため、運転者の車両後方の視界を悪くするという問題があった。また、給電バスバー207に接続される熱線206aは、メアンダ(蛇行)により熱線の長さが長くなるため抵抗が大きくなる。また、熱線206aの下方に位置する熱線206bと接続される熱線206bには複数の熱線203が接続される。このため、熱線206a,206b,206cの線幅を熱線203の線幅よりも太くしなければならず、さらに運転者の視界を悪くするという問題があった。
また、特許文献2に開示される発明においては、図9に示すように、破線で示す運転者の後方視界304の範囲内に熱線203が存在しない部分ができるため、デフォッガ202による除曇機能が低下し、リアガラス201に発生する結露等により車両後方の視界を悪くするという問題があった。また、特許文献1と同様に給電バスバー207に接続される最上位熱線303には分岐する複数本の熱線203が接続されており、熱線203からの安定した発熱を確保することができるように最上位熱線303の線幅を熱線203の線幅よりも太くしなければならないため、さらに車両後方の視界を悪くするという問題があった。
本願発明の目的は、上記の課題に鑑み、アンテナへの影響を軽減することができると共に、見栄えが良く運転者に対して良好な視野を提供することができる熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラスを提供することにある。
本発明に係る熱線パターン構造およびこれを備えた車両用窓ガラスは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の熱線パターン構造(請求項1に対応)は、車両用窓ガラスの表面に形成される少なくとも2本の給電用バスバーと、該バスバーのうちの2本の間に配置され、該2本のバスバーを電気的に接続する複数本の熱線と、から成る熱線パターン構造であり、車両用窓ガラスの表面であって熱線パターンの上部に形成されるアンテナ線に近接した所定領域内に位置する複数本の熱線部分の各々は、対応する熱線が配置される直線状位置を基準としてアンテナ線から遠ざかるように配置される。この構成によれば、アンテナ線の近接する所定領域の熱線部分からアンテナ線への影響を低減すると共に、運転者の後方視界を良好にする。
第2の熱線パターン構造(請求項2に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分は、バスバーに近づくに従ってアンテナ線から次第に遠ざかるように配置されることを特徴とする。この構成では、デフォッガ用熱線のアンテナ線に近接する部分をアンテナ線から遠ざけるようにし、アンテナ線への影響をより一層低減する。
第3の熱線パターン構造(請求項3に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分のバスバーの近傍部分での間隔は、一定間隔であることを特徴とする。
第4の熱線パターン構造(請求項4に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分のバスバーの近傍部分での間隔は、アンテナ線に近い間隔から、アンテナ線から遠ざかるに従って次第に狭くまたは広くなることを特徴とする。
第5の熱線パターン構造(請求項5に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分は、所定領域の中央付近に近づくに従ってアンテナ線から次第に遠ざかり、所定領域の前記中央付近からバスバーに近づくに従って、対応する熱線が配置される直線状位置に次第に近づくように配置されることを特徴とする。
第6の熱線パターン構造(請求項6に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分の所定領域の中央付近での間隔は、一定間隔であることを特徴とする。
第7の熱線パターン構造(請求項7に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分の所定領域の中央付近での間隔は、アンテナ線に近い間隔から、アンテナ線から遠ざかるに従って次第に狭くまたは広くなることを特徴とする。
第8の熱線パターン構造(請求項8に対応)は、上記の各構成において、アンテナ線で受信する電波の波長をλ[m]、車両用窓ガラスによる電波の波長短縮率をkとするときに、アンテナ線に最も近接する熱線部分に対応する熱線が配置される直線状位置から所定領域内に位置する熱線部分が最も遠ざかる距離は(1/8)λk〜(1/4)λk[m]であり、所定領域のバスバー側の端から他方の端までの距離は(1/4)λk〜(3/4)λk[m]であることを特徴とする。この構成によれば、アンテナ線への影響を最も低減することができるように上記所定領域内の熱線部分を配置して、受信波の利得を高めることができる。
第9の熱線パターン構造(請求項9に対応)は、上記の構成において、上記所定領域内に位置する複数本の熱線部分は、曲線形状、直線形状または階段形状であることを特徴とする。
第1の車両用窓ガラス(請求項10に対応)は、ガラスの表面に形成されたアンテナ線と、上記の第1から第9の熱線パターン構造と、を備えるように構成される。
第2の車両用窓ガラス(請求項11に対応)は、上記の構成において、アンテナ線は、矩形の窓ガラス板の左側、右側、および上部側のいずれかにアンテナ給電部を有するモノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、または矩形形状アンテナであることを特徴とする。
本発明に係る熱線パターン構造よれば、車両用窓ガラスに形成される複数本の熱線で、同窓ガラスに形成された水平素子を有するアンテナ線と近接する所定領域に位置する熱線部分についてはアンテナ線から次第に離れるようにパターン形状を変形したため、熱線によるアンテナ線への影響を軽減することができる。
また本発明に係る熱線パターン構造によれば、アンテナ線に近接する所定領域内に位置して所要の形状に変形させられた熱線部分は本来的に設けられている熱線の一部であり、周辺の熱線とほぼ同一の線幅で形成するため、見栄えが良く、運転者に対して良好な視野を提供することができる。
本発明に係る車両用窓ガラスは、上記のごとき構成上の特徴を有する熱線パターン構造を有しているので、熱線パターンが当該リアガラスの表面上に形成されたアンテナ線に与える影響が小さいため、良好なアンテナ受信機能を実現し、さらに運転者がリアガラスを通して車両の後方を見るとき、リアガラスにおいて良好な視界を得ることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
まず図1および図2を参照して、本発明の第1の実施形態における車両用リアガラスの構成を説明する。この際、本発明に係る熱線パターン構造も同時に説明される。なお本発明に係る熱線パターン構造の適用は車両用リアガラスに限定されない。当該熱線パターン構造は、車両のサイドガラス等にも適用することができる。図1は本発明の第1実施形態による車両用リアガラスの熱線パターン等を示す車両後方から見た正面図であり、図2は図1における要部拡大図である。
図1において、車両用リアガラス100(以下「リアガラス100」と記す)は、アンテナ101、デフォッガ102を備える。アンテナ101は、好ましくは水平直線状のアンテナ線の形態を有し、さらに好ましくは水平直線状部分を含むアンテナ線である。またアンテナ101は、図1では幅のない直線状の形状で描かれているが、幅を有していてもよい。リアガラス100の表面上に、水平直線状のアンテナ101が形成されている。デフォッガ102は、リアガラス100の左右両側の2つの給電バスバー104a,104b、水平状態に配置されかつ直線状の形状を有する複数本の熱線105、アンテナ101に近接した領域として定められる所定領域106、および当該所定領域106に含まれる複数本の熱線部分105a(以下「所定領域熱線部分105a」と記す)とを備えて構成されている。複数本の所定領域熱線部分105aの各々は、対応する熱線105の一部(図1中左端部)を成しており、対応する当該熱線と連続的につながっている。給電バスバー104a,104bは、熱線105および所定領域熱線部分105aに給電を行う導体部であり、熱線105および所定領域熱線部分105aは給電バスバー104a,104bからの給電により発熱する作用を有する。アンテナ101は、その一端に給電部103を有し、外部から到来するラジオやテレビの電波を受信する。また熱線105を含んで成るデフォッガ102はリアガラス100の表面を除曇する作用を有する。
また図2に示すように所定領域熱線部分105aは、熱線105から所定領域106の中央付近に近づくに従って次第にアンテナ101からの距離が最も遠ざかり、その中央付近から給電バスバー104aに近づくに従って、図2中の破線で示した熱線105を延長した延長線(105−1)の位置上に近づくように形成される。図2に示す熱線パターン構造は、アンテナ101に近接する領域(所定領域106)を設定し、所定領域106の熱線(所定領域熱線部分105a)の各々の形状をアンテナ101から次第に遠ざけるように配置する。すなわち、デフォッガ102は、所定領域106において所定領域熱線部分105aがアンテナ101から次第に遠ざかるように配置される熱線パターン構造を有している。この場合、複数本の所定領域熱線部分105aの各々は、対応する熱線105の本来の水平延長線を基準にしてアンテナ101から遠ざかる配置となる。これにより、所定領域熱線部分105aからアンテナ101への影響を低減させ、運転者の後方視界107を悪化させることのないようにしている。また、所定領域熱線部分105aはアンテナ101からの距離が遠ざかるに従って、所定領域熱線部分105aの中央付近において、当該熱線部分同士の間隔が次第に狭くなるように配置される。図示するように、所定領域熱線部分105aの間隔A,B,C,Dは、熱線105同士間の通常の間隔Eよりも小さく、A,B,C,Dの順序で次第に狭くなる(所定領域熱線部分105aの中央付近の間隔A,B,C,Dは、アンテナ101に近い間隔Aから間隔B,C,Dと遠ざかるに従って、次第に狭くなる。)。複数本の所定領域熱線部分105aのうちアンテナ101に近接する側の熱線部分をより遠ざけるようにし、アンテナ101への影響を一層低減させている。
なお、図2中に破線で示すように、所定領域熱線部分105aに対応する複数本の熱線105のうちアンテナ101に最も近接する熱線105を延長した延長線105−1(基準となる1つの直線状位置)から、その所定領域熱線部分105aが最も遠ざかる距離(H)は、アンテナ101で受信する電波の波長をλ[m]、リアガラス100による電波の波長短縮率をkとしたときに、(1/8)λk〜(1/4)λk[m]が好ましい。また所定領域106の給電バスバー104a側の端から他方の端までの距離(W)は、(1/4)λk〜(3/4)λk[m]が好ましい。通常、車両用窓ガラスである場合、波長短縮率kは0.6〜0.7となる。例えば、受信する電波の周波数を590[MHz]、波長短縮率k=0.6である場合、距離Hは約38〜76[mm]、距離Wは約76〜228[mm]となる。距離H、距離Wが上述した値より小さくなると、アンテナ101への影響が大きくなるので好ましくない。逆に、距離H、距離Wが上述した値より大きくなると、見栄えが悪くなる。また、所定領域熱線部分105aの線長が長くなると、熱線105における発熱量を確保するために、熱線105の線幅を太くしなければならないので好ましくない。
また、熱線105の線幅は0.5〜1.1[mm]、曲線状に形成されている所定領域熱線部分105aの線幅は0.5〜1.5[mm]が好ましい。熱線105と所定領域熱線部分105aとは一対をなして形成され、連続的に作られる。1本の所定領域熱線部分105aは1本の熱線105に対応しており、複数本の熱線105が接続されることはない。このため、所定領域熱線部分105aの線幅を熱線105の線幅よりも著しく太くする必要がなく、熱線105や所定領域熱線部分105aによる運転者の後方視界107を悪化させることがない。
上記の第1実施形態によるデフォッガ用熱線パターン構造では、アンテナ101への影響が低減されるように、かつ運転者の後方視界107を悪化させないように、熱線105とほぼ同一の線幅でアンテナ101から遠ざかるように配置された複数本の所定領域熱線部分105aが形成される。
次に図3を参照して本発明に係る第2実施形態を説明する。図3は、第2実施形態に係る車両用リアガラスの要部構成を示し、図2と同様な図である。
図3に示す第2の実施形態におけるリアガラス100は、図1と図2に示した第1の実施形態におけるリアガラス100の所定領域熱線部分105aとは形状の異なる所定領域熱線部分105bを有する。所定領域熱線部分105bの形状以外は、第1の実施形態と同一の構成であるため、図1と図2で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付し、各部の構成の説明を省略する。このことは、以下の他の実施形態の説明でも同じである。
第2実施形態のリアガラス100では、熱線105から給電バスバー104aに近づくに従って、次第に所定領域熱線部分105bがアンテナ101から遠ざかり、給電バスバー104aに接した箇所で所定領域熱線部分105bとアンテナ101との距離が最も遠ざかるものである。
また、第1実施形態と同様に、アンテナ101に近接する領域に存する所定領域熱線部分105bを曲線状で形成しており、アンテナ101から遠ざかるに従って、給電バスバー104aの近傍において、次第に所定領域熱線部分105bの間隔が次第に狭くなるように配置される。このように、リアガラス100に所定領域熱線部分105bを形成しても、アンテナ101への影響を低減することが可能である。熱線105および所定領域熱線部分105bの線幅も第1実施形態で説明した線幅と同じであり、運転者の後方視界を悪化させることがない。
次に図4A〜図4Dを参照して、本発明の第1実施形態に対応する第1,2の変形例および第2実施形態に対応する第1,2の変形例を説明する。図4A〜図4Dは、第1,2実施形態に対応する第1,2の変形例に係る車両用リアガラスの要部構成を示し、図2と同様な要部拡大図である。
なお図4Aは上記第1実施形態に対応する第1の変形例を示し、図4Bは上記第1実施形態に対応する第2の変形例を示し、図4Cは上記第2実施形態に対応する第1の変形例を示し、図4Dは上記第2実施形態に対応する第2の変形例を示す。
図4Aに示すリアガラス100は、第1の実施形態と同様に、所定領域熱線部分105cを曲線状で形成しているが、所定領域熱線部分105cの中央付近で、当該所定領域熱線部分105cの間隔が一定間隔になるように形成されている。この所定領域熱線部分105cの間隔F,G,H,Iは、例えば図2に示した熱線105の間隔Eを1とした場合に、0.3〜0.7となるようにする。所定領域熱線部分105cの間隔が一定であるため、所定領域熱線部分105cからの発熱の分布が小さくなり、デフォッガ102として良好に作用する。
また図4Bに示すリアガラス100は、第1の実施形態と同様に、所定領域熱線部分105dを曲線状で形成している。所定領域熱線部分105dの中央付近の間隔J,K,L,Mは、アンテナ101に近い間隔Jから間隔K,L,Mと遠ざかるに従って、次第に広くなる。リアガラス100を下方向から見た場合に、リアガラス100の上方向に向かって徐々に間隔が狭くなるように見えるため、見栄えが非常に良い。さらに、所定領域熱線部分105dのアンテナ101側、つまり熱線が存在しない側の方が、当該所定領域熱線部分105dの間隔が狭く発熱量が多くなるため、熱線が存在しない部分の除曇機能が向上する。
また、図4Cに示すリアガラス100は、第2の実施形態と同様に、所定領域熱線部分105eを、曲線状であって、さらに給電バスバー104eの近傍部分で所定領域熱線部分105eの間隔が一定間隔になるように形成されている。
また、図4Dに示すリアガラス100は、第2の実施形態と同様に、所定領域熱線部分105fを、曲線状であって、さらに給電バスバー104aに近づくに従って次第にその間隔が広くなるように形成されている。
このように、リアガラス100に所定対向領域熱線部分105c〜105fを形成しても、アンテナ101への影響を低減することが可能である。熱線105および所定領域熱線部分105c〜105fの線幅も上記第1および第2の実施形態で説明した線幅とほぼ同じであり、運転者の後方視界を悪化させることがない。
次に、図5〜図7を参照して、本発明の第1実施形態に対応する第3〜6の変形例および第2実施形態に対応する第3〜6の変形例を説明する。図5〜7は、第1,2実施形態に対応する第3〜6の変形例に係る車両用リアガラスの要部構成を示し、図2と同様な要部拡大図である。
なお図5(a)は上記第1実施形態に対応する第3の変形例を示し、図5(b)は上記第2実施形態に対応する第3の変形例を示す。
図6Aは上記第1実施形態に対応する第4の変形例を示し、図6Bは上記第1実施形態に対応する第5の変形例を示し、図6Cは上記第2実施形態に対応する第4の変形例を示し、図6Dは上記第2実施形態に対応する第5の変形例を示す。
図7(a)は上記第1実施形態に対応する第6の変形例を示し、図7(b)は上記第2実施形態に対応する第6の変形例を示す。
前述した第1,2の実施形態および各実施形態に対応する第1,2の変形例に係るデフォッガ用熱線パターン構造においては、デフォッガ102の熱線105に関する所定領域熱線部分105a〜105fのそれぞれの線は曲線状で形成されるものであった。所定領域106に位置する熱線部分、すなわち所定領域熱線部分の線形状はこれに限られない。図5の(a)と(b)、図6A〜図6Dに示す所定領域熱線部分105g〜105lのごとく直線的な線形状で形成したり、図7の(a)と(b)に示す所定領域熱線部分105m,105nのごとく階段状の線形状で形成することができる。
図5(a)に示すリアガラス100の所定領域熱線部分105gは第1実施形態で説明したリアガラス100の所定領域熱線部分105aを直線形状で形成したものであり、図5(b)に示すリアガラス100の所定領域熱線部分105hは第2実施形態で説明したリアガラス100の所定領域熱線部分105bを直線形状で形成したものである。また、図6A〜図6Dに示すリアガラス100の所定領域熱線部分105i〜105lは第1実施形態に対応する第1,2の変形例および第2実施形態に対応する第1,2の変形例で説明したリアガラス100の所定領域熱線部分105c〜105fをそれぞれ直線形状で形成したものである。さらに図7(a)に示すリアガラス100の所定領域熱線部分105mは第1実施形態で説明したリアガラス100の所定領域熱線部分105aを階段形状で形成したものであり、図7(b)に示すリアガラス100の所定領域熱線部分105nは第2実施形態で説明したリアガラス100の所定領域熱線部分105bを階段形状で形成したものである。
また、図示しないが、第1実施形態に対応する第1,2の変形例および第2実施形態に対応する第1,2の変形例で説明したリアガラス100の所定領域熱線部分105c〜105fをそれぞれ階段形状で形成することもできる。
上述したように所定領域熱線部分がアンテナ101から遠ざかるに従って、所定領域熱線部分の中央付近部分やバスバーと接触する部分で、所定領域熱線部分同士の間隔が次第に狭くまたは広くなるように配置したり、所定領域熱線部分同士が一定間隔になるように配置する。
なお、リアガラスに形成されるアンテナは、リアガラスの左側または右側(車両のピラー側)やリアガラスの上部側(車両のルーフ側)または最下部等にアンテナの給電部を有するモノポールアンテナ、ダイポールアンテナまたは矩形形状アンテナ等がある。これらのアンテナはリアガラスの様々な箇所に施すことが可能である。このため、所定領域106における熱線部分を施す位置は、リアガラスの最上部に限らず、例えばリアガラスの左側または右側に施したり、左右の片側のみならず両側、リアガラスの最下部等に施したりしてもよい。またアンテナ線の形状や熱線パターン等に応じて、上述したように所定領域熱線部分を様々な形状で形成することができるが、上記の各実施形態におけるリアガラスの所定領域熱線部分の形状パターンを組み合わせたものであっても良い。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、アンテナ線が設けられた車両用リアガラス等の付設される熱線パターン構造として用いられる。
本発明の第1実施形態に係る車両用リアガラスの全体的構造を示す正面図である。 図1における車両用リアガラスの一部構成を示す要部拡大図である。 本発明の第2実施形態を示す図2と同様な図である。 本発明の第1実施形態に対応する第1の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第1実施形態に対応する第2の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第2実施形態に対応する第1の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第2実施形態に対応する第2の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第1実施形態に対応する第3の変形例(a)と第2実施形態に対応する第3の変形例(b)を示す図2と同様な図である。 本発明の第1実施形態に対応する第4の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第1実施形態に対応する第5の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第2実施形態に対応する第4の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第2実施形態に対応する第5の変形例を示す図2と同様な図である。 本発明の第1実施形態に対応する第6の変形例(a)と第2実施形態に対応する第6の変形例(b)を示す図2と同様な図である。 従来の車両用リアガラスの要部構成を示す正面図である。 従来の車両用リアガラスの要部構成を示す正面図である。
符号の説明
100 車両用リアガラス
101 アンテナ
102 デフォッガ
103 給電部
104a,104b 給電バスバー
105 熱線
105a〜105n 所定領域熱線部分
106 所定領域
107 運転者の後方視界

Claims (11)

  1. 車両用窓ガラスの表面に形成される少なくとも2本の給電用バスバーと、該バスバーのうちの2本の間に配置され、該2本のバスバーを電気的に接続する複数本の熱線と、から成る熱線パターン構造において、
    前記車両用窓ガラスの表面であって前記熱線パターンの上部に形成されるアンテナ線に近接した所定領域内に位置する複数本の熱線部分の各々は、対応する前記熱線が配置される直線状位置を基準として前記アンテナ線から遠ざかるように配置されることを特徴とする熱線パターン構造。
  2. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分は、前記バスバーに近づくに従って前記アンテナ線から次第に遠ざかるように配置されることを特徴とする請求項1記載の熱線パターン構造。
  3. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分の前記バスバーの近傍部分での間隔は、一定間隔であることを特徴とする請求項2記載の熱線パターン構造。
  4. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分の前記バスバーの近傍部分での間隔は、前記アンテナ線に近い間隔から、前記アンテナ線から遠ざかるに従って次第に狭くまたは広くなることを特徴とする請求項2記載の熱線パターン構造。
  5. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分は、前記所定領域の中央付近に近づくに従って前記アンテナ線から次第に遠ざかり、前記所定領域の前記中央付近から前記バスバーに近づくに従って、対応する前記熱線が配置される直線状位置に次第に近づくように配置されることを特徴とする請求項1記載の熱線パターン構造。
  6. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分の前記所定領域の前記中央付近での間隔は、一定間隔であることを特徴とする請求項5記載の熱線パターン構造。
  7. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分の前記所定領域の前記中央付近での間隔は、前記アンテナ線に近い間隔から、前記アンテナ線から遠ざかるに従って次第に狭くまたは広くなることを特徴とする請求項5記載の熱線パターン構造。
  8. 前記アンテナ線で受信する電波の波長をλ[m]、前記車両用窓ガラスによる前記電波の波長短縮率をkとするときに、前記アンテナ線に最も近接する前記熱線部分に対応する前記熱線が配置される前記直線状位置から前記所定領域内に位置する前記熱線部分が最も遠ざかる距離は(1/8)λk〜(1/4)λk[m]であり、前記所定領域の前記バスバー側の端から他方の端までの距離は(1/4)λk〜(3/4)λk[m]であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱線パターン構造。
  9. 前記所定領域内に位置する前記複数本の熱線部分は、曲線形状、直線形状または階段形状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱線パターン構造。
  10. ガラスの表面に形成されたアンテナ線と、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載された熱線パターン構造と、
    を備えたことを特徴とする車両用窓ガラス。
  11. 前記アンテナ線は、矩形の窓ガラス板の左側、右側、および上部側のいずれかにアンテナ給電部を有するモノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、または矩形形状アンテナであることを特徴とする請求項10記載の車両用窓ガラス。
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