JP2009016865A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 p型チャネルを有する半導体装置において、前記p型チャネル領域に一軸性圧縮応力をSiGe混晶層より印加して、前記チャネル領域におけるホール移動度を向上させる。
【解決手段】 シリコン基板中、ソース領域およびドレイン領域に対応してトレンチを形成し、前記トレンチをSiGe混晶層によりエピタキシャルに充填する際に、前記トレンチの側壁面を複数のファセットにより画成し、さらにSiGe混晶層中のGe原子濃度を20%を超えて増大させる。
【選択図】 図11

Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に歪み印加により動作速度を向上させた半導体装置およびその製造方法に関する。
微細化技術の進歩に伴い、今日では100nmを切るゲート長を有する超微細化・超高速半導体装置が可能になっている。
このような超微細化・超高速トランジスタでは、ゲート電極直下のチャネル領域の面積が、従来の半導体装置に比較して非常に小さく、このためチャネル領域を走行する電子あるいはホールの移動度は、このようなチャネル領域に印加された応力により大きな影響を受ける。そこで、このようなチャネル領域に印加される応力を最適化して、半導体装置の動作速度を向上させる試みが数多くなされている。
一般にシリコン基板をチャネルとする半導体装置では、電子の移動度よりもホールの移動度の方が小さく、このためホールをキャリアとするpチャネルMOSトランジスタの動作速度を向上させることが、半導体集積回路装置の設計にあたり重要課題となっている。
このようなpチャネルMOSトランジスタでは、チャネル領域に一軸性の圧縮応力を印加することでキャリアの移動度が向上することが知られており、チャネル領域に圧縮応力を印加する手段として、図1に示す概略的構成が提案されている。
図1を参照するに、シリコン基板1上にはチャネル領域に対応してゲート電極3が、ゲート絶縁膜2を介して形成されており、前記シリコン基板1中には前記ゲート電極3の両側にチャネル領域を画成するように、p型拡散領域1aおよび1bが形成されている。さらに前記ゲート電極3の側壁には、前記シリコン基板1の表面の一部をも覆うように側壁絶縁膜3A,3Bが形成されている。
前記拡散領域1a,1bはそれぞれMOSトランジスタのソースおよびドレインエクステンション領域として作用し、前記拡散領域1aから1bへと前記ゲート電極3直下のチャネル領域を輸送されるホールの流れが、前記ゲート電極3に印加されたゲート電圧により制御される。
図1の構成では、さらに前記シリコン基板1中、前記側壁絶縁膜3Aおよび3Bのそれぞれ外側に、SiGe混晶層1A,1Bがシリコン基板1に対してエピタキシャルに形成されており、前記SiGe混晶層1A,1B中には、それぞれ前記拡散領域1aおよび1bに連続するp型のソースおよびドレイン領域が形成されている。
図1の構成のMOSトランジスタでは、前記SiGe混晶層1A,1Bがシリコン基板1に対してより大きな格子定数を有するため、前記SiGe混晶層1A,1B中には矢印aで示す圧縮応力が形成され、その結果、SiGe混晶層1A,1Bは、矢印bで示す前記シリコン基板1の表面に略垂直な方向に歪む。
前記SiGe混晶層1A,1Bはシリコン基板1に対してエピタキシャルに形成されているため、このような矢印bで示すSiGe混晶層1A,1Bにおける歪みは対応する歪みを、前記シリコン基板中の前記チャネル領域に、矢印cで示すように誘起するが、かかる歪みに伴い、前記チャネル領域には、矢印dで示すように一軸性の圧縮応力が誘起される。
図1のMOSトランジスタでは、チャネル領域にこのような一軸性の圧縮応力が印加される結果、前記チャネル領域を構成するSi結晶の対称性が局所的に変調され、さらにかかる対称性の変化に伴って、重いホールの価電子帯と軽いホールの価電子帯の縮退が解けるため、チャネル領域におけるホール移動度が増大し、トランジスタの動作速度が向上する。このようなチャネル領域に局所的に誘起された応力によるホール移動度の増大およびこれに伴うトランジスタ動作速度の向上は、特にゲート長が100nm以下の超微細化半導体装置に顕著に現れる。
米国特許第6621131号公報 特開2004−31753号公報 Thompson, S. E., etal., IEEE Transactions on Electron Devices, vol.51, No.11, November, 2004,pp.1790 - 1797
図2は、非特許文献1に記載された、このような原理に立脚したMOSトランジスタの構成を、図3は、図2のMOSトランジスタのより概略化した構成を示す図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図2を参照するに、前記SiGe混晶層1A,1Bは、シリコン基板1中に形成されたそれぞれのトレンチを充填するようにエピタキシャルに、図中に点線で示したシリコン基板1とゲート絶縁膜2の界面よりも高いレベルLまで再成長されており、さらに前記SiGe混晶層1A,1Bを画成して相互に対向する側面領域1As,1Bsは、前記SiGe混晶層1A,1Bの間の間隔が、前記ゲート絶縁膜2の下面から前記シリコン基板1中を下方に向かって連続的に増大するような曲面形状に形成されている。
また、図2の従来の構成では、前記レベルLよりも上まで成長したSiGe混晶層1A,1B上に直接にシリサイド層4を形成している。同様なシリサイド層4は、ポリシリコンゲート電極3上にも形成されている。
さらに図2の構成に対応する非特許文献2記載のMOSトランジスタでは、前記SiGe混晶層1A,1Bとして、Si0.83Ge0.17の組成のSiGe混晶の使用が開示されている。また前記特許文献1では、SiGe混晶層1A,1B中におけるGe濃度として15原子%の値が開示されており、また前記Ge濃度が20原子%を超えるとエピタキシーが失われることが開示されている。
一方、このような従来のpチャネルMOSトランジスタにおいてさらにチャネル領域における一軸性圧縮応力の応力値を増大させることができれば、pチャネルMOSトランジスタの動作速度をさらに向上させることができると考えられる。
また、前記特許文献1記載の従来の技術では、SiGe混晶層1A,1Bのエピタキシャル再成長工程を、740℃の温度のプロセスで実行しているが、このような650℃を超えるような温度でのプロセスは、先に形成されている拡散領域1a,1bあるいは1c,1dにおける不純物元素の分布プロファイルを乱してしまい、pチャネルMOSトランジスタについて所望の動作特性を得るのは困難である。
さらに図2の従来のpチャネルMOSトランジスタでは、再成長させたSiGe混晶層1A,1B上に直接にシリサイド膜4を形成しているが、90nmノード以降の世代で用いられるニッケルシリサイド膜は、一般にチャネルに引っ張り応力を蓄積するため、このようにSiGe混晶層1A,1B上に直接にシリサイド層を形成すると、前記SiGe混晶層1A,1Bにより前記pチャネルMOSトランジスタのチャネル領域に印加される応力が、少なくとも部分的に相殺されてしまう。また、このようなSiGe混晶層上へのシリサイド層の形成は、Ge濃度が増大するにつれて耐熱性やモフォロジ等の劣化が顕著になるため困難になり、特に応力を増大させるために多量のGeを含ませたSiGe混晶層では、このようなシリサイド層の、通常のサリサイドプロセスによる形成は困難になる。
本発明は一の側面において、チャネル領域を含むシリコン基板と、前記シリコン基板上、前記チャネル領域に対応してゲート絶縁膜を介して形成され、対向する一対の側壁面上に側壁絶縁膜をそれぞれ担持するゲート電極と、前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に前記チャネル領域を挟んでそれぞれ形成されたp型拡散領域よりなるソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域と、前記シリコン基板中、前記一対の側壁絶縁膜の外側に、それぞれ前記ソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域に連続して形成されたp型拡散領域よりなるソース領域およびドレイン領域と、前記シリコン基板中、前記一対の側壁絶縁膜の外側に、前記ソースおよびドレイン領域により包まれるように、前記シリコン基板に対してエピタキシャルに形成された一対のSiGe混晶層領域とよりなり、前記一対のSiGe混晶層領域の各々は、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板とのゲート絶縁膜界面よりも高いレベルまで成長しており、前記一対のSiGe混晶層領域の各々は、互いに対向する側壁面が、前記シリコン基板の主面に対してそれぞれ異なった角度をなす複数のファセットより構成されている半導体装置を提供する。
本発明は他の側面において、チャネル領域の両側にSiGe圧縮応力発生領域を有する半導体装置の製造方法であって、シリコン基板上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を、前記チャネル領域に対応して形成する工程と、前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、一対のp型拡散領域を形成する工程と、前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、前記チャネル領域からそれぞれの側壁絶縁膜を隔てて、一対のp型拡散領域を形成する工程と、前記シリコン基板中、それぞれソースおよびドレイン領域に対応して、エッチングにより、一対の、各々は複数のファセットで画成された側壁面を有するトレンチを、前記トレンチの側壁面と底面とが、前記ソース領域あるいはドレイン領域を構成するp型拡散領域により連続的に覆われるように形成する工程と、前記トレンチを、p型SiGe層のエピタキシャル成長により充填する工程とよりなり、前記p型SiGe層のエピタキシャル成長は、400〜550℃の温度において実行されることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明はまたチャネル領域の両側にSiGe圧縮応力発生領域を有する半導体装置の製造方法であって、シリコン基板上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を、前記チャネル領域に対応して形成する工程と、前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、一対のp型拡散領域を形成する工程と、前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、前記チャネル領域からそれぞれの側壁絶縁膜を隔てて前記シリコン基板中、それぞれソースおよびドレイン領域に対応して、エッチングにより、一対の、各々は複数のファセットで画成された側壁面を有するトレンチを、前記チャネル領域から離間して形成する工程と、前記トレンチの側壁面と底面を、p型にドープされたSiエピタキシャル層により覆う工程と、前記Siエピタキシャル層上にp型SiGe混晶層をエピタキシャル成長させ、前記トレンチを充填する工程とよりなり、前記p型SiGe層のエピタキシャル成長は、400〜550℃の温度において実行されることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、前記チャネル領域の両側にp型SiGe混晶層をエピタキシャルに成長させることにより、前記チャネル領域に一軸性の圧縮応力が印加され、前記チャネル領域を輸送されるホールの移動度が大幅に向上する。その際、本発明では前記一対のp型SiGe混晶領域の各々を、互いに対向する側壁面が、前記シリコン基板の主面に対してそれぞれ異なった角度をなす複数のファセットより構成されるように形成することにより、前記チャネル領域に印加される一軸性圧縮応力を最適化することができ、半導体装置の動作速度を、従来の、前記側壁面が連続的な曲面で画成され、前記チャネル領域を挟んで対向する一対のSiGe混晶層領域間の距離が、ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面からシリコン基板下方に向かって急速に増大する構成に比べて、さらに向上させることが可能になる。特に本発明では、前記SiGe混晶層領域の側壁面を、前記SiGe混晶層領域が前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面の下で、前記チャネル領域を挟んで前記ゲート電極の側壁絶縁膜直下の領域に侵入する楔形の形状とすることにより、かかるチャネル領域においてシリコン基板に印加される一軸性圧縮応力を、かかる楔形先端部における応力集中の効果も含めて、最大化することが可能である。また本発明によれば、前記p型SiGe混晶層領域の各々が、前記シリコン基板上の限られた面積に形成されるため、前記p型混晶層領域中のGe濃度を、連続的な二次元膜の場合の臨界膜厚に対応する濃度を超えて、原子の濃度で約40%まで増大させることが可能で、圧縮応力に伴う半導体装置の動作速度の向上を最大化することが可能である。ただし前記Ge原子濃度が28%の値を超えると、前記p型SiGe混晶領域において結晶品質の劣化がはじまるため、前記Geの原子の濃度は28%以下に抑制するのが好ましい。さらに本発明によれば、前記p型SiGe混晶層領域を、前記半導体装置のゲート絶縁膜とシリコン基板との界面を越えて成長させることにより、半導体装置のソース/ドレイン領域に形成されるシリサイド層が生じる引っ張り応力による、前記チャネル領域における一軸性圧縮応力の相殺効果を軽減することが可能になる。特に前記p型SiGe混晶層領域上にp型Si層あるいはGe濃度の低いp型Si層をエピタキシャルに成長することにより、Ge濃度の高いSiGe混晶層上へのシリサイド層形成に伴う困難が解消される。このような、pチャネルMOSトランジスタにおけるチャネル領域への圧縮応力の印加によるホール移動度の増大効果は、特にシリコン基板がいわゆる(100)基板であり、前記シリコン基板上にゲート電極を<110>方向に形成した場合に最も顕著に現れる。
本発明によれば、前記ゲート電極およびその両側のp型拡散領域を形成した後で前記トレンチを形成し、さらにかかるトレンチを400〜550℃の低温プロセスにより、p型SiGe混晶層により充填することができるため、先に形成されていた拡散領域の不純物元素濃度分布が崩れることがなく、所望の特性を有する半導体装置を構成することが可能になる。またこのような低温成長の結果、前記p型SiGe混晶層中に原子の濃度で40%に達するGeを導入することが可能となる。さらに本発明によれば、このように低温でエピタキシャル成長させたSiGe混晶層上にGeを実質的に含まない、あるいはGe濃度が20%未満のSiエピタキシャルキャップ層を形成することにより、半導体装置のソース/ドレイン領域に電気的に接続して、シリサイド層を形成することが可能になる。かかる構成ではシリサイド層は前記キャップ層中に、すなわち前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面よりもはるか上方に位置するため、シリサイド層中に生じる引っ張り応力が、チャネル領域において生じている一軸性圧縮応力を相殺する効果が抑制される。また、比較的低濃度のGeを含むキャップ層を形成することで、Ge濃度の増大に伴うシリサイドの耐熱性やモフォロジの劣化を抑制し、シリサイドの安定形成を可能とする効果もある。本発明においては、前記SiGe混晶層を、先にシリコン基板中にトレンチを形成し、さらに前記トレンチの表面にp型シリコンエピタキシャル層を成長させた後に形成することも可能で、このような場合でも、先にゲート電極直下にイオン注入により形成されているソースエクステンション領域やドレインエクステンション領域の不純物元素分布プロファイルが変化するのが効果的に回避される。
またかかるチャネル領域にSiGe混晶層により圧縮応力を印加する構成の超微細化・超高速半導体装置では、素子分離領域形成後に、ゲート絶縁膜形成に先立ってチャネル領域における自然酸化膜除去工程が行われるが、かかる自然酸化膜除去工程で使われる高温水素雰囲気中での熱処理の結果、シリコン基板表面をSi原子が自由に移動し、素子領域表面が上に凸な形状で湾曲することが知られている。このような湾曲したシリコン表面をエッチングして前記トレンチを形成した場合、トレンチ底部にも対応した湾曲形状が生じてしまうが、その上にエピタキシャルに成長させたSiGe混晶層領域は自己制限プロセスにより平坦なファセットを形成する。これは、圧縮応力源となるSiGe混晶層の体積が、前記素子領域表面の湾曲分だけ減少することを意味しており、また前記SiGe混晶層の生じる圧縮応力が減少することを意味している。これに対し、本発明では前記ゲート絶縁膜形成に先立つ自然酸化膜除去工程の際の熱処理温度を900℃以下に設定し、さらに前記熱処理を水素を含まない不活性雰囲気中で行うことにより、このような圧縮応力の低減を回避している。
[第1実施例]
図3は、本発明の第1実施例によるpチャネルMOSトランジスタ10の構成を示す。
図3を参照するに、前記pチャネルMOSトランジスタ10は(001)面方位のシリコン基板上に、STI型素子分離領域11Iで画成されたn型素子領域11A上に形成されており、前記シリコン基板11上には前記素子領域11A中のチャネル領域に対応して、熱酸化膜あるいはSiON膜よりなる高品質ゲート絶縁膜12が約1.2nmの膜厚で形成されている。また前記ゲート絶縁膜12上にはp型にドープされたポリシリコンゲート電極12が形成されており、前記素子領域11A中、前記ゲート電極13の両側において露出されたシリコン基板表面は、CVD熱酸化膜12Iにより覆われており、前記CVD熱酸化膜12Iは連続して、前記ゲート電極13の側壁面を覆う。さらに前記ゲート電極13には、前記熱酸化膜12Iを介して、側壁絶縁膜13A,13Bが形成されている。
さらに前記シリコン基板11中には前記側壁絶縁膜13A,13Bのそれぞれ外側に、トレンチ11TA,11TBが形成されており、前記トレンチ11TA,11TBをそれぞれ充填するように、p型SiGe混晶層領域14A,14Bがエピタキシャルに成長されている。このようにしてシリコン基板11に対してエピタキシャルに成長されたSiGe領域14A,14Bは前記シリコン基板11を構成するSi結晶よりも大きな格子定数を有するため、先に図1で説明したような機構により、前記シリコン基板11中、前記ゲート電極13直下のチャネル領域に一軸性の圧縮応力を印加する。
さらに図3のpチャネルMOSトランジスタ10では、前記素子領域11Aにおいてシリコン基板11中の前記ゲート電極13の両側の領域にSbなどのn型不純物元素が斜めイオン注入されてn型ポケット注入領域11pが形成されており、さらに前記ポケット注入領域に部分的に重畳するように、p型のソースエクステンション領域11aおよびドレインエクステンション領域11bが形成されている。
前記p型ソースおよびドレインエクステンション領域11aおよび11bは、前記p型SiGe混晶層領域14A,14Bまでそれぞれ延在するが、前記p型SiGe混晶層領域14A,14Bは、前記pチャネルMOSトランジスタ10のそれぞれソース領域およびドレイン領域を構成するp型拡散領域11Sおよび11Dに連続しており、前記p型拡散領域11S,11Dは、それぞれ前記SiGe混晶層領域14A,14Bを包むように形成されている。かかる構成の結果、バンドギャップの小さいp型SiGe混晶領域14Aあるいは14Bが前記素子領域11Aを構成するn型Siウェルと直接に接することがなく、Si/SiGe界面のpn接合におけるリーク電流の発生が抑制される。
また図3の構成では、前記SiGe混晶層領域14A,14B上にSiエピタキシャル層15A,15Bがそれぞれ形成されており、前記Siエピタキシャル層15A,15Bの表面にはシリサイド層16A,16Bがそれぞれ形成されている。また同様なシリサイド層が、前記ゲート電極13上にも、シリサイド層16Cとして形成されている。
本実施例によるpチャネルMOSトランジスタ10では、図3に示すように、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの各々は、側壁面14a,14b,14c、および底面14dにより画成されており、前記各々の側壁面14a,14b,14cおよび底面14dは、平坦なファセットを構成しているのに注意すべきである。図示の例では、前記底面14dは前記シリコン基板11の主面に平行な(100)面より構成されており、一方前記ファセット14bは前記底面14dに対して略垂直な角度θ2を、また前記ファセット14cは前記底面14dに対して、前記角度θ2よりも小さな角度θ1をなしている。
本実施例ではこのように、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの底面および側壁面を複数の平坦なファセット14a〜14dにより構成することにより、前記素子領域11A中、前記ゲート電極13直下のチャネル領域に誘起される一軸性圧縮応力場を最適化し、従来のSiGe混晶層を圧縮応力源として使ったpチャネルMOSトランジスタを凌ぐ性能を得ることを目的とする。
図3の構成では、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの対向する側壁面のうち、ゲート絶縁膜12直下のチャネル領域を画成する部分が、前記シリコン基板11の主面に略垂直なファセット14bより構成されるため、図1あるいは図2の従来の構成と異なり、対向するSiGe混晶層領域14A,14B間の距離がゲート絶縁膜12とシリコン基板11との界面から下方に向かって急激に増大することがなく、前記一軸性圧縮応力を、前記チャネル領域に効果的に閉じ込めることが可能である。
ここで前記ファセット14cは、前記SiGe混晶層領域14A,14Bがソース領域14Sあるいはドレイン領域14Dを構成するp型拡散領域からn型ウェルへと突出するのを回避するために形成されているが、ファセット14bがファセット14cに移行する部分で本実施例ではファセットの角度が前記θ2からθ1へと不連続に変化し、かかるファセット角の不連続変化に伴い、前記素子領域11A中、SiGe混晶層領域14A,l14Bの間に圧縮応力を集中させることが可能になる。
図4(A)〜(C)および図5(D)〜(F)は、本発明第1実施例の様々な変形例によるpチャネル半導体装置の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。図4(A)〜(C)および図5(D)〜(F)は、シリサイド層16A〜16Cを形成する前の状態を示している。また上記図中、および以後に説明する図においても、ポケット注入領域11pは図示を省略する。
図4(A)を参照するに、この構成では、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの側壁面は、シリコン基板11の主面に垂直なファセット14bおよび前記主面に平行な底面14dより構成されており、ファセット14bと底面14dは実質的に90°の角度をなす。
図4(A)の構成では、前記SiGe混晶層領域14A,14Bが形成されるトレンチ11TA,11TBは、図6(A)に示すように、ドライエッチングにより形成されるが、その際、前記ファセット14bと底面14dの交点に形成されるSiGe混晶層領域14A,14Bの角部が前記ソース/ドレイン領域11S,11Dから前記n型ウェルの領域に突出しないように、前記SiGe混晶層14A,14Bの底面14dの位置を設定する。前記トレンチ11TA,11TBの前記SiGe混晶層領域14A,14Bの充填は、後程詳細に説明する。
これに対し図4(B)の構成は、先の図3の構成に対応し、図6(B)に示すように、最初前記トレンチ11TA,11TBをドライエッチングで形成することにより、前記ファセット14bを前記シリコン基板11に対して略垂直に形成するが、その下のファセット14cは、前記ドライエッチングの後、前記シリコン基板11を水素雰囲気注、550℃で熱処理することで形成され、前記シリコン基板11の主面に対して56°の角度をなすSiの(111)面により画成されている。
図4(B)の構成では、前記ファセット14bと底面14dの交点が、前記ファセット14cにより切り落とされているため、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの底面14dの位置を深く設定しても、その角部が前記ソース領域11Sあるいは11Dを超えてn型ウェル中に突出するおそれは少ない。前記トレンチ11TA,11TBの前記SiGe混晶層領域14A,14Bの充填は、後程詳細に説明する。
図4(C)の構成は、図6(C)に示すように、前記トレンチ11TA,11TBを、はじめから前記シリコン基板11中に、有機アルカリエッチャント(水酸化テトラメチルアンモニウム:TMAH、コリン)や水酸化アンモニウムを使ったウェットエッチングにより、あるいは水素ガスとHCl雰囲気中、800℃の熱処理により形成することにより作製され、前記SiGe混晶層領域14A,14Bでは前記シリコン基板11に垂直なファセット14bが形成されず、前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11との界面から直ちにSi(111)面よりなるファセット14cが、前記シリコン基板11の主面に対して56°の角度で形成されている。
図5(D)の構成では、図7(D)に示すように前記シリコン基板11中への前記トレンチ11TA,11TBの形成を、最初はドライエッチングにより、さらにこれに引き続いてTMAHあるいはコリン、水酸化アンモニウムをエッチャントとして使ったウェットエッチングにより実行する。かかるドライエッチングの結果、前記シリコン基板11中には最初に前記シリコン基板11の主面に垂直なファセット14bが形成されるが、その後でかかるファセット14bをTMAHによりウェットエッチングすることにより、前記ファセット14bは(111)面より構成される斜面に変化し、さらに別の(111)面よりなるファセット14cが形成される。その際、このようにして形成されたファセット14bおよび14cは、前記シリコン基板11中において、前記側壁絶縁膜13Aあるいは13B直下の領域に侵入する楔形の空間を、前記トレンチ11TAおよび11TBとして形成する。前記ファセット14cは、Si(111)面に対応して、前記シリコン基板11の主面に対し約56°の角度をなすのに対し、前記ファセット14bは、同じくSi(111)面に対応して、約146°の角度をなす。
図5(D)の構成によれば、前記トレンチ11TAおよび11TBを充填するように成長されたSiGe混晶層領域14A,14Bは、このように先端部を前記側壁絶縁膜13A,13Bの直下の、前記ゲート絶縁膜12直下に形成されるチャネル領域の近傍領域まで侵入させるため、前記チャネル領域には強い一軸性圧縮応力が印加され、チャネル領域においてホールの移動度が大きく向上する。その際、前記先端部は二つの結晶面により画成された尖った形状を有するため、前記先端部に応力を集中させることができ、前記チャネル領域における応力増大効果をさらに高めることが可能である。
図5(E)の構成は、図5(D)の構成をもとにしたもので、前記SiGe混晶層領域14A,14B上へのSiエピタキシャル層15A,15Bの形成を省略した場合を示す。
また図5(F)の構成も図5(D)の構成をもとにしたもので、シリコン基板11中、前記ゲート絶縁膜12直下の領域に、SiGe混晶よりなるチャネル層11Gをエピタキシャルに形成している。かかる構成によれば、チャネル層11G自体が一軸性圧縮応力を発生し、前記チャネル層11G中におけるホールの移動度をさらに向上させることが可能になる。
図8は、図6(A)〜図7(D)に示す、SiGe混晶層14A,14Bのエピタキシャル成長がなされるトレンチ14A,14Bの形成工程をまとめて説明する図である。
図8を参照するに、前記シリコン基板11は(100)面を有する、いわゆる(100)基板であり、前記トレンチ14A,14Bは、底面14dおよびファセット14b,14cよりなる側壁面により画成されており、前記ファセット14bはシリコン基板11の主面に対して角度θ2を、ファセット14cは角度θ1をなす。また前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11の界面から測って、前記底面14dは深さy1の位置に形成され、一方、前記ファセット14bは深さy2の位置まで形成されている。またゲート電極13は前記シリコン基板11の表面上を略<110>方向に延在するのが好ましいが、略<100>方向に延在するものであってもよい。
特に図4(A)の構成では、前記角度θ1およびθ2はいずれも約90°となり、深さy1は20〜70nmに設定するのが好ましい。このような深さy1は、ドライエッチングにより、高い精度で制御することができる。
図4(B)の構成では、前記角度θ1は40〜60°の範囲に設定し、角度θ2は約90°に設定するのが好ましい。またその際、前記深さy1は20〜70nmの範囲に、また深さy2は10〜60nmの範囲に設定するのが好ましい。このような深さy1およびy2は、前記シリコン基板11に対してドライエッチングを適用することにより、高い精度で制御することができる。特に図4(B)で説明したように前記ファセット14cをSi(111)面により形成する場合には、前記角度θ1は、先にも述べたように56°となる。ただし前記角度θ1は、この56°の角度に限定されるものではない。その際、前記角度θ2は、前記ドライエッチングに引き続いて実行される水素雰囲気中、約550℃での熱処理により、高い精度で制御することが可能である。
さらに図4(C)の構成では、前記角度θ1およびθ2は、いずれも50〜60°の範囲となり、特に前記ファセット14cをSi(111)面より形成する場合には、前記角度θ1およびθ2は56°となる。ただし前記角度θ1およびθ2は、この56°の角度に限定されるものではない。また図4(C)の構成では、前記深さy2はゼロとなるが、深さy1は20〜70nmの範囲であるのが好ましい。このような角度θ1,θ2および深さy1は、前記シリコン基板11に対して適用されるTMAHなどの有機アルカリエッチャントを使ったウェットエッチングにより、あるいはHCl/水素雰囲気中で実行される高温気相エッチングプロセスにより、高い精度で制御することが可能である。
さらに図5(D)〜(F)の構成では、前記シリコン基板11に対してドライエッチングおよび前記TMAHなどの有機アルカリエッチャントを使ったウェットエッチングを順次適用することにより、前記深さy1を20〜70nmに、前記深さy2を10〜60nmの範囲に制御し、さらに前記角度θ1を40〜60°、角度θ2を90〜150°の範囲に制御するのが好ましい。その際、本発明では前記トレンチ11TA,11TBの形成にドライエッチング工程およびウェットエッチング工程を組み合わせて使うことにより、前記角度θ1、θ2および深さy1,y2を正確に制御することが可能である。この場合にも、前記ファセット14bおよび14cをSi(111)面により形成する場合には、前記角度θ1およびθ2は、それぞれ56°および146°の値をとるが、図5(D)〜(F)の構成は、前記ファセット14bおよび14cがSiの(111)面である場合に限定されるものではない。
前記図6(A)〜図7(D)のいずれの方法においても、前記トレンチ11TA,11TBの形成に先立って、前記シリコン基板11中には、前記側壁絶縁膜13A,13Bの外側に、p型ソース領域11Sおよびp型ドレイン領域11Dが予め形成されており、前記トレンチ11TA,11TBは、かかるp型拡散領域内に、前記p型拡散領域のp/n接合面を超えないように形成されていることに注意すべきである。
一方、図6(A)〜7(D)のいずれの方法においても、例えば図9に示すように、前記トレンチ11TA,11TBを、ソース/ドレイン拡散領域11S,11Dの形成前に、前記シリコン基板11の素子領域11Aに形成されたn型Siウェル中に直接に形成し、その後で、p型Si層をSi気相原料およびp型ドーパントガスを供給しながら前記トレンチ11TA,11TBの表面に選択成長させてもよい。
[第2実施例]
以下、図5(D)のpチャネルMOSトランジスタの製造工程を、図10(A)〜11(E)を参照しながら説明する。
図10(A)を参照するに、p型シリコン基板11の表面には前記素子領域11Aが、前記STI型の素子分離構造11Iにより画成されており、かかる素子領域11Aにn型不純物元素をイオン注入することにより、前記素子領域11Aに対応してn型ウェルが形成される。
さらに図10(B)の工程において、前記シリコン基板11上に、前記素子領域11Aに対応して前記ゲート絶縁膜12およびポリシリコンゲート電極13が、前記シリコン基板11上に一様に形成されたSiON膜およびポリシリコン膜のパターニングにより形成され、さらに前記素子領域11A中に前記ポリシリコンゲート電極13をマスクに、B+などのp型不純物元素をイオン注入することにより、前記p型ソースエクステンション領域11aおよびp型ドレインエクステンション領域11bを形成する。
さらに、前記ポリシリコンゲート電極13上に側壁絶縁膜13A,13Bを形成した後、再びB+などのp型不純物元素をイオン注入することにより、前記シリコン基板11中、前記素子領域11Aのうち、前記側壁絶縁膜13A,13Bの外側部分にp型ソース領域11Sおよびp型ドレイン領域11Dを形成する。
次に図11(C)の工程において前記シリコン基板11中、前記側壁絶縁膜13A,13Bの外側の素子領域部分を、最初ドライエッチングにより、10〜60nmの深さまでエッチングする。
かかるドライエッチングにより、前記シリコン基板11中には先の図6(A)の場合と同様に、前記シリコン基板11の主面に垂直な側壁面と、これに平行な底面とで画成されたトレンチが形成されるが、図11(C)の工程ではさらにTMAHをエッチャントとして使ったウェットエッチングにより前記垂直側壁面をエッチングすることにより、ファセット14bおよび14cにより側壁面が楔形に画成されたトレンチ14TAおよび14TBを形成している。図11(C)の状態では、前記楔の先端部が前記側壁絶縁膜13A,13Bの外側面よりも内側の、ゲート電極13直下に形成されるチャネル領域の近傍に位置している。
さらに図11(D)の工程において、図11(C)の構造を、自然酸化膜除去工程の後、水素ガス、窒素ガス、Arガス、Heガスなどの不活性ガスを充填され5〜1330Paの圧力に保持された減圧CVD装置中に導入し、水素雰囲気中で400〜550℃の温度まで昇温(Heat−UP)した後、前記5〜1330Paの圧力で最大5分間保持し(H2−Bake)、前記400〜550℃の基板温度で前記水素、窒素、HeあるいはArなどの不活性ガス雰囲気の分圧を5〜1330Paに保持したまま、さらにシラン(SiH4)ガスをSiの気相原料として、1〜10Paの分圧で、ゲルマン(GeH4)ガスをGeの気相原料として、0.1〜10Paの分圧で、またジボラン(B6)ガスをドーパントガスとして、1×10-5〜1×10-3で、またさらに塩化水素(HCl)ガスエッチングガスとして、1〜10Paの分圧で、1〜40分間にわたり供給することにより、前記トレンチ11TA,11TB中にp型SiGe混晶層領域14A,14Bをエピタキシャル成長させる(SiGe−Depo)。
このようなSiGe混晶層14A,14Bのエピタキシャル成長では、前記トレンチ11TA,11TBの底面あるいは側壁面に、Siの(100)面あるいは(111)面が露出していると、形成されるSiGe混晶層14A,14Bの結晶品質は特に向上する。このような観点からも、前記トレンチ11TA,11TBとして、図11(C)に示す、Si(111)面よりなるファセット14bおよび14cで画成された楔形の側壁面を有する構成は、特に有利であると考えられる。
図11(D)の工程では、前記SiGe混晶層14A,14Bは、前記トレンチ11TA,11TBを充填し、シリコン基板11との間の格子定数差に起因する一軸性の圧縮応力を、前記素子領域11A中、ゲート絶縁膜12直下のチャネル領域に印加する。その際、前記楔の先端部が前記シリコン基板11中、前記側壁絶縁膜13A,13B直下の領域まで侵入するため、前記ゲート絶縁膜12直下のチャネル領域には大きな圧縮応力が印加される。
さらに図11(D)の工程では、前記SiGe混晶層14A,14B上に、Siを主とするp型半導体層を、前記SiGe混晶層14A,14Bと同じ、あるいはそれ以下の温度において、シランガスを1〜10Paの分圧で、またジボランガスを1×10-4〜1×10-2Paの分圧で、1〜10Paの分圧の塩化水素(HCl)ガスと共に供給することにより、0〜20nmの厚さYsに形成し、これにより、前記SiGe混晶層14A,14B上に前記キャップ層15A,15Bをそれぞれ形成する(CapSi−Depo)。ここで厚さYsが0nmの場合には、前記キャップ層15A,15Bは形成されないことを意味する。前記キャップ層15A,15Bは、図11(E)のシリサイド形成工程を念頭に設けられるものであり、シリサイド形成が容易なp型シリコン層であることが好ましいが、0〜20%の原子濃度でGeを含んでいてもよい。また原子濃度で2%程度のC(炭素)を含むSiGeC混晶層であってもよい。前記キャップ層15A,15BにGeを含ませる場合には、上記キャップ層の成長工程の際に、さらにGeH4ガスを0〜0.4Paの分圧で供給すればよい。
また、前記側壁絶縁膜13A,13Bを構成する材料がSiを比較的多量に含む場合、前記の方法でSiGeを成長した場合、選択性が完全でなく、前記側壁絶縁膜13A,13B上にSiGeの核が成長してしまう場合がある。このような場合、前記図11(D)の構造を、前記SiGe混晶層14A,14Bの成膜温度と同じ、あるいはより低い温度で塩化水素(HCl)ガスを短時間供給し、前記側壁絶縁膜13A,13Bあるいは素子分離構造11I上に存在するシリサイド成長の核となりうる部位をエッチング除去し(PostEtch)、得られた構造を不活性雰囲気中で400℃以下の温度まで冷却(CoolDown)させ、前記低圧CVD装置から取り出す。このPostEtch工程は、例えば水素、窒素あるいはHeよりなる不活性あるいは還元性の雰囲気中、処理圧を5〜1000Paに設定し、前記塩化水素ガスを10〜500Paの分圧で、典型的には0〜60分間供給することにより、実行することができる。
さらにこのようにして取り出された図11(D)の基板を、図11(E)の工程においてスパッタ装置に導入し、サリサイド法により、前記キャップ層15A,15B中に、ニッケルシリサイドあるいはコバルトシリサイドよりなるシリサイド膜16A.16Bを、それぞれ形成する。また図11(E)の工程では、同時に前記ポリシリコンゲート電極13上にもシリサイド膜16Cが形成されている。
このように、図11(D)の工程では、SiGe混晶層を、550℃以下の低温プロセスで形成できるため、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの形成を、ソース/ドレイン領域11S,11Dの形成後に行っても、図示していないポケット注入領域やソース/ドレインエクステンション領域11a,11b、さらに前記ソース/ドレイン領域11S,11Dにおける不純物元素の分布が実質的に変化することがなく、所望のトランジスタ動作特性を確保することができる。
ところで図11(D)の工程では、前記SiGe混晶層14A,14Bは、前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11との界面より下の部分においては、前記トレンチ11TA、11TBの深さに対応した、20〜70nmの厚さY2を有するが、前記SiGe混晶沿いウ14A,14Bのエピタキシャル成長は、前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11との界面を超えて、0〜30nmの高さY1まで継続されることに注意すべきである。ここで、前記高さY1が0nmの場合は、前記SiGe混晶層14A,14Bが前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11との界面を超えて成長されないことを意味する。
図11(D)の工程において、前記SiGe混晶層14A,14Bを、前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11との界面を超えて成長させることにより、引っ張り応力を生じるシリサイド層16A,16Bを、圧縮応力が要求されるチャネル領域から離間して形成することが可能になり、シリサイド膜16A,16Bの引っ張り応力による、前記SiGe混晶層14A,14Bを形成することによりチャネル領域に誘起された一軸性圧縮応力の相殺を、効果的に抑制することが可能になる。その際、前記シリサイド層16A,16Bを形成するサリサイドプロセスを、前記シリサイド層16A,16Bの形成が、前記キャップ層15A,15Bを超えてSiGe混晶層領域14A,14Bにまで及ばないように制御するのが好ましい。
このように前記SiGe混晶層14A,14Bのうち、前記ゲート絶縁膜12とシリコン基板11の界面を超えて成長した部分は、前記チャネル領域に面する側がファセット14aで画成され,一方、素子分離構造11Iに面する側がファセット14eで画成されているが、前記ファセット14aは40〜90°の角度θ3を有するのが好ましく、一方前記ファセット14bは、40〜60°の角度θ4を有するのが好ましい。
特に前記角度θ3が90°以下であることにより、前記キャップ層15A,15Bに形成されるシリサイド層16A,16Bがゲート電極13の側壁絶縁膜13Aあるいは13Bに接して形成されることがなく、かかりシリサイド層16A,16Bを介した短絡や、シリサイド層16Aあるいは16Bとゲート電極13との間の寄生容量の発生の問題を抑制することができる。
次に、図11(D)の工程で形成されるSiGe混晶層14A,14B中のGe濃度と前記厚さY1およびY2の関係について考察する。
一般に、このようなひずみ系を構成するエピタキシャル構造では、臨界膜厚を超えてエピタキシャル成長を行うと、エピタキシャル構造中に転位などの欠陥が発生してしまい、半導体装置の活性領域として使える品質の半導体層は得られないことが知られている。
一方、本発明の基礎となる実験の結果、このように半導体装置の素子領域11Aに、限られた面積で形成されるSiGe混晶層では、二次元的に連続にエピタキシャル成長がなされるモデルとは異なって、ひずみ系を構成する半導体層の膜厚を、いわゆる臨界膜厚を超えて増大させても、成長する半導体層の品質が劣化しない場合があること、また従来では転位などの欠陥を発生すると考えられていた濃度を超えてGe濃度を増大させた場合でも、成長する半導体層の品質が劣化しない場合があることが見出された。さらに、この実効的な臨界膜厚は、成長温度が低いほど厚くすることが可能なため、本発明では局所的に低温選択成長したSiGe混晶薄膜により、より効果的にチャネルに歪みを印加することができる。
例えば、前記SiGe混晶層14A,14Bとして、図12で規定した厚さY1が20nmで厚さY2が60nmのSiGe膜を使った場合、Geを従来の限界と考えられていた、原子濃度で20%の値を超えて、24%まで増大させても、SiGe混晶層の品質低下は生じないことが確認された。ただしこの実験では、前記SiGe混晶層14A,14B上に、厚さが10nmのp型Siよりなるキャップ層15A,15Bをエピタキシャルに成長させている。
さらに、前記SiGe混晶層14A,14Bのエピタキシャル成長は、Geの原子濃度が40%に達するまでは可能であることが確認された。
さらにこのようにGe濃度の高いSiGe混晶層では、p型ドーパントとして導入されるBの固溶限界が増大し、1×1022cm-3程度のドーパント濃度も可能であることが見出された。上記の実験では、前記SiGe混晶層14A,14Bのドーパント濃度は、1×1018〜1×1021cm-3の範囲に設定している。これに対し、Geを含まない、あるいはGe濃度の低いキャップ層15A,15Bでは、Bのドーパント濃度は、1×1018〜1×1020cm-3程度に設定している。
このように、本発明では、前記圧縮応力源として作用するSiGe混晶層14A,14B中のGe濃度を増大させることにより、さらに従来よりも大きな一軸性圧縮応力を前記pチャネルMOSトランジスタのチャネル領域に印加することが可能になる。
[第3実施例]
図13(A)は、上に説明した、減圧CVD装置中において実行される図11(D)のプロセスを要約た、本発明の第3実施例を示す図である。
図13(A)を参照するに、被処理基板を最初に400℃以下の温度で前記減圧CVD装置中に導入し、水素雰囲気中において400〜550℃の所定のプロセス温度へ昇温(HeatUp)する。この後、前記被処理基板を同じ水素雰囲気中、同一のプロセス温度に保持して最大で5分間水素熱処理(H2−Bake)工程を行い、引き続き、同一のプロセス温度において前記減圧CVD装置中に導入される処理ガスを変化させ、先に説明したp型SiGe混晶層領域14A,14Bの、前記トレンチ11TA,11TB中へのエピタキシャル成長(SiGeDepo)を行う。
さらに図13(A)のプロセスでは、前記p型SiGe混晶層領域14A,14Bのエピタキシャル成長に引き続き、同じ400〜550℃のプロセス温度において、前記減圧CVD装置中に導入される処理ガスの種類あるいは分圧を変化させ、前記SiGe混晶層領域14A,14B上に、p型Siあるいはp型SiGe(C)混晶よりなるキャップ層15A,15Bをエピタキシャル成長させる(CapSiDepo)。
さらに図13(A)のプロセスでは、前記キャップ層15A,15Bの形成に引き続き、同じ400〜550℃のプロセス温度において、不活性雰囲気あるいは水素雰囲気中、塩化水素ガスを前記減圧CVD装置中に導入して、側壁絶縁膜13A,13Bあるいは素子分離構造11I上から、図11(E)のシリサイド形成工程の際にシリサイド形成の核になりうるような構造をエッチング除去し(PostEtch)、その後で基板温度を、水素雰囲気あるいは不活性雰囲気中において、400℃以下に降下させる(CoolDown)。
このように図13(A)のプロセスでは、HeatUpの工程からCoolDownの工程までを、前記減圧CVD装置中において連続して行うことにより、途中で被処理基板を大気中に取り出すことがなく、汚染のないプロセスを効率よく実行することが可能になる。また前記H2−Bake工程からPostEtch工程までのプロセスを、同一の基板温度において実行することにより、基板温度を昇降させる工程が不要となり、全体のプロセススループットを大きく向上させることができる。
図13(B)は、先に図9で説明した、ソース領域11Sおよびドレイン領域11Dを、前記トレンチ11TA,11TBの形成後、その側壁面を覆うようにp型Si層をエピタキシャル成長させることにより形成する実施例に対応したプロセスを示す。
図13(B)を参照するに、この場合には、前記H2−Bake工程の後、前記減圧CVD装置中にシランガスとジボランガスとを、前記400〜550℃の所定のプロセス温度において、それぞれ例えば1〜10Paおよび1×10-4〜1×10-2Paの分圧で導入し、所望のソース領域11Sおよびドレイン領域11Dを形成することができる。
さらに図13(C)に示すように、図13(A)のプロセスにおいて、必要に応じてPostEtch工程は省略することも可能である。
[第4実施例]
図14は、先の図11(D)の工程あるいは図13(A)〜(C)のプロセスで使われる減圧CVD装置40の構成を示す図である。
図14を参照するに、前記減圧CVD装置40は、図13(A)〜(C)のプロセスが実行されるCVD反応炉41が、窒素ガスなどの不活性ガスを充填された基板搬送室42を介して前処理室43と結合された、いわゆるクラスタ型の基板処理装置であり、図13(C)の状態の構造を有する被処理基板Wが、図示を省略したゲートバルブ介して前記基板搬送室42に導入され、前記基板搬送室42から前処理室43に搬送される。
前記前処理室43では、基板表面の自然酸化膜を除去する前処理工程が、例えば希フッ酸(DHF)処理および水洗処理により、あるいは水素ラジカルクリーニング処理により、あるいはHF気相処理により行われる。
前記前処理工程が終わった被処理基板は、前記基板搬送室42を介して、大気曝露されることなく、前記CVD反応炉41に搬送され、図13(A)〜(C)のいずれかのプロセスが実行される。
[第5実施例]
ところで、先に説明したpチャネルMOSトランジスタでは、ゲート絶縁膜12として熱酸化膜あるいはこれよりも比誘電率の高いSiON膜が使われることが多いが、このようなゲート酸化膜12を形成する場合、ゲート酸化膜12の形成に先立って、前記シリコン基板11の表面を水素雰囲気中の熱処理により処理し、自然酸化膜を除去する工程が一般的に行われている。
このような水素雰囲気中での熱処理工程は、前記シリコン基板11中へのトレンチ11TA,11TBの形成に先立って、前記シリコン基板11上に素子分離構造11Iが形成されただけの状態において行われるが、かかる処理によりシリコン基板11の表面から自然酸化膜が完全に除去される結果、基板表面におけるSi原子のピニングが解消し、Si原子は、前記素子分離構造11Iにより画成された素子領域11Aにおいて、前記シリコン基板11表面上を自由に移動できるようになる。
このようなシリコン基板11表面におけるSi原子の自由な移動の結果、前記素子領域11Aには、図15(A)〜(C)に示すような凹凸が形成される。ただし図15(A)は、前記シリコン基板11のうち、前記素子分離領域11Iおよび前記素子領域11Aを含む部分の平面図を、図15(B)は、図15(A)のゲート幅方向断面図を、さらに図15(C)は、図15(B)の構造において前記素子領域11A中にトレンチ11TA,11TBを形成し、これをp型SiGe混晶層14A,14Bにより充填した状態を示す。
図15(B)を参照するに、前記素子領域11Aが比較的大きなゲート幅GWを有している場合、前記素子領域11A中においては前記シリコン基板11の表面に凹凸が形成され、この状態で前記素子領域11A中に図15(C)のようにトレンチ11TA,11TBを形成した場合、前記シリコン基板表面の凹凸形状は前記トレンチ11TA,11TBの底部に転写されることになる。
一方、このようなトレンチ11TA,11TBを前記SiGe混晶層領域14A,14Bにより充填した場合、SiGe混晶層領域14A,14Bの表面には、結晶成長の際の自己制限効果により平坦な表面が出現する。そこで、このような場合、表面が平坦で底面が波打った形状のSiGe混晶層領域が形成されることになるが、このようなSiGe混晶層では、結果的にSiGe混晶の体積は、図15(C)中、点線で示したレベルにおいて増減が相殺され、平坦面上にSiGe混晶層が形成された場合と同程度の圧縮応力が、前記チャネル領域において得られることになる。
ところが、前記ゲート幅GWが小さい場合には、図16(A),16(B)に示すように、前記シリコン基板11の表面には凸面のみが出現し、このためこのような凸面を有するシリコン基板表面にトレンチ11TA,11TBを形成し、これをSiGe混晶層領域14A,14Bにより充填した場合、前記SiGe混晶層領域14A,14Bは、前記自己制限効果の結果平坦面を有するため、前記SiGe混晶層領域14A,14Bの底面を画成する凸面の効果により、実効的な体積が減少してしまい、前記チャネル領域に作用する圧縮応力は実質的に減少してしまう。
そこで、本実施例では前記ゲート絶縁膜12の形成直前に行われるシリコン基板表面の自然酸化膜除去処理を、水素を含まない雰囲気中、すなわち例えば窒素、ArあるいはHe雰囲気中、900℃を超えない温度で実行する。
かかる水素を含まない低温での自然酸化膜除去処理の結果、図16(C)に示すように前記トレンチ11A,11Bの底面における凸面の形成が抑制され、かかるトレンチ11A,11Bを充填するSiGe混晶層14A,14Bの実効的な体積減少が回避される。すなわち、本実施例の構成により、前記チャネル領域に大きな一軸性圧縮応力を誘起することが可能になる。
[第6実施例]
ところで、図11(D)の工程では、前記トレンチ11TA,11TBをSiGe混晶層14A,14Bによりそれぞれ充填する際に、前記ポリシリコンゲート電極13の表面が露出していると、この部分にもSiGe混晶層の体積が生じてしまう。
そこで、図11(D)の工程では、前記ポリシリコンゲート電極13を形成する際に、図17(A)に示すように、前記ポリシリコンゲート電極13が形成されるポリシリコン膜13M上に、前記ポリシリコンゲート電極13に対応してマスクMを、シリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜により形成し、図17(B)の工程において、図17(A)の構造を、水素/ジボランガス混合雰囲気に、300〜550℃の温度で曝露し、前記ポリシリコン膜13M上に、前記ゲート電極13の形成領域に対応して、B膜13Boを、1〜10nmの厚さに形成する。
そこで、図17(C)の工程において前記ポリシリコン膜13Mをパターニングしてゲート電極13を形成し、さらに側壁絶縁膜13A,13Bを形成した場合(図17(C)では熱酸化膜12Iの図示は省略している)、前記ポリシリコンゲート電極13の上部には、前記ボロンマスクパターン13Boが形成されている。
このようなボロンマスクパターン13Bo上にはSiGe層の成長は生じないため、図11(D)の工程において前記SiGe混晶層14A,14Bを前記トレンチ11TA,11TB中に成長させても、同じSiGe混晶層が前記ポリコンゲート電極13上に成長することはない。
なお、図17(B)の工程において、前記ポリシリコン膜13Mのうち、ポリシリコンゲート電極13を形成する部分を選択的にp型にドープすることも可能である。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
チャネル領域を含むシリコン基板と、
前記シリコン基板上、前記チャネル領域に対応してゲート絶縁膜を介して形成され、対向する一対の側壁面上に側壁絶縁膜をそれぞれ担持するゲート電極と、
前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に前記チャネル領域を挟んでそれぞれ形成されたp型拡散領域よりなるソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域と、
前記シリコン基板中、前記一対の側壁絶縁膜の外側に、それぞれ前記ソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域に連続して形成されたp型拡散領域よりなるソース領域およびドレイン領域と、
前記シリコン基板中、前記一対の側壁絶縁膜の外側に、前記ソースおよびドレイン領域により包まれるように、前記シリコン基板に対してエピタキシャルに形成された一対のSiGe混晶層領域とよりなり、
前記一対のSiGe混晶層領域の各々は、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板とのゲート絶縁膜界面よりも高いレベルまで成長しており、
前記一対のSiGe混晶層領域の各々は、互いに対向する側壁面が、前記シリコン基板の主面に対してそれぞれ異なった角度をなす複数のファセットより構成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記シリコン基板は(100)面を主面として有し、前記ゲート電極は、前記シリコン基板上を略<110>方向または略<100>方向に延在することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記SiGe混晶層領域の各々は、原子濃度で20%を超えるGeを含むことを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記4)
前記原子濃度は、40%を超えないことと特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記5)
前記SiGe混晶層領域の各々は、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面より下の部分が20〜70nmの厚さを有し、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面以上の部分が0〜30nmの厚さを有することを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記6)
前記複数のファセットの各々は、平坦面を有することを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記7)
前記複数のファセットの各々は、結晶面により画成されることを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記8)
前記複数のファセットは、前記SiGe混晶層領域のうち、前記ゲート絶縁膜界面よりも上の最上部において、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、前記シリコン基板表面から上方に向かって増大するように形成された最上部ファセットを含むことを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記9)
前記複数のファセットは、前記主面に対して垂直方向に延在する垂直ファセットを含むことを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記10)
前記複数のファセットは、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、下方に向かって減少するように形成されたファセットを含むことを特徴とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記11)
前記複数のファセットは、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、上方に向かって減少するように形成されたファセットを含むことを特徴とする付記1〜10のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記12)
前記複数のファセットは、前記基板主面に対して垂直方向に延在する垂直ファセットを、前記最上部ファセットに連続して含み、前記垂直ファセットは、前記SiGe混晶層領域の最上部の下に形成されるSiGe混晶層領域主部の側壁面を画成することを特徴とする付記8記載の半導体装置。
(付記13)
前記複数のファセットは、前記主部の直下に形成され前記SiGe混晶層領域の底面を含む前記SiGe混晶層領域の最下部において、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、上方に向かって減少するように形成されたファセットを、前記垂直ファセットに連続して含むことを特徴とする付記12記載の半導体装置。
(付記14)
前記複数のファセットは、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、下方に向かって減少するように形成された主部ファセットを、前記最上部ファセットに連続して含み、前記主部ファセットは、前記SiGe混晶層領域の最上部の直下に形成されるSiGe混晶層領域主部の側壁面を画成し、
さらに前記複数のファセットは、前記主部の直下に形成され前記SiGe混晶層領域の底面を含む前記SiGe混晶層領域の最下部において、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、上方に向かって減少するように形成された下部ファセットを、前記主部ファセットに連続して含むことを特徴とする付記8記載の半導体装置。
(付記15)
前記主部ファセットおよび下部ファセットは、実質的に(111)面あるいはこれに結晶学的に等価な面により構成されることを特徴とする付記14記載の半導体装置。
(付記16)
前記複数のファセットは、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が上方に向かって減少するように形成された主部ファセットを、前記最上部ファセットに連続して含み、前記主部ファセットは、前記SiGe混晶層領域最上部の直下に形成されるSiGe混晶層主部の側壁面を画成することを特徴とする付記8記載の半導体装置。
(付記17)
前記各々のSiGe混晶層領域上には、シリサイド膜が形成されており、前記シリサイド膜は、実質的にGeを含まないことを特徴とする付記1〜16のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記18)
前記各々のSiGe混晶層領域上には、p型Si層がエピタキシャルに形成されており、前記p型Si層中にはシリサイド層が形成されていることを特徴とする付記1〜16のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記19)
前記シリサイド層の下面は、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面よりも上に位置するように形成されることを特徴とする付記18記載の半導体装置。
(付記20)
前記p型Si層は、Geを実質的に含まないことを特徴とする付記18または19記載の半導体装置。
(付記21)
チャネル領域の両側にSiGe圧縮応力発生領域を有する半導体装置の製造方法であって、
シリコン基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記シリコン基板上に、前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を、前記チャネル領域に対応して形成する工程と、
前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、一対のp型拡散領域を形成する工程と、
前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、前記チャネル領域からそれぞれの側壁絶縁膜を隔てて、一対のp型拡散領域を形成する工程と、
前記シリコン基板中、それぞれソースおよびドレイン領域に対応して、エッチングにより、一対の、各々は複数のファセットで画成された側壁面を有するトレンチを、前記トレンチの側壁面と底面とが、前記ソース領域あるいはドレイン領域を構成するp型拡散領域により連続的に覆われるように形成する工程と、
前記トレンチを、p型SiGe層のエピタキシャル成長により充填する工程とよりなり、
前記p型SiGe層のエピタキシャル成長は、400〜550℃の温度において実行されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記22)
前記p型SiGe層のエピタキシャル成長に先立って、前記トレンチの露出表面に対し、クリーニングおよび自然酸化膜除去を含む前処理を行う工程と、前記前処理工程の後、前記トレンチの露出表面に対し、水素雰囲気中で熱処理を行う工程とを含むことを特徴とする付記21記載の半導体装置の製造方法。
(付記23)
前記水素雰囲気中の熱処理工程は、前記SiGe層のエピタキシャル成長と同じ温度で実行されることを特徴とする付記22記載の半導体装置の製造方法。
(付記24)
チャネル領域の両側にSiGe圧縮応力発生領域を有する半導体装置の製造方法であって、
シリコン基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記シリコン基板上に、前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を、前記チャネル領域に対応して形成する工程と、
前記シリコン基板中、前記ゲート電極の両側に、一対のp型拡散領域を形成する工程と、
前記シリコン基板中、それぞれソースおよびドレイン領域に対応して、エッチングにより、一対の、各々は複数のファセットで画成された側壁面を有するトレンチを、前記チャネル領域から離間して形成する工程と、
前記トレンチの側壁面と底面を、p型にドープされたSiエピタキシャル層により覆う工程と、
前記Siエピタキシャル層上にp型SiGe混晶層をエピタキシャル成長させ、前記トレンチを充填する工程とよりなり、
前記p型SiGe層のエピタキシャル成長は、400〜550℃の温度において実行されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記25)
前記p型Si層のエピタキシャル成長に先立って、前記トレンチの露出表面に対し、クリーニングおよび自然酸化膜除去を含む前処理を行う工程と、前記前処理工程の後、前記トレンチの露出表面に対し、水素雰囲気中で熱処理を行う工程とを含むことを特徴とする付記24記載の半導体装置の製造方法。
(付記26)
前記水素雰囲気中の熱処理工程は、前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長と同じ温度で実行されることを特徴とする付記25記載の半導体装置の製造方法。
(付記27)
前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長は、低圧CVD法により、Si気相原料とGe気相原料に、p型ドーパントガスを添加して実行されることを特徴とする付記21〜26のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記28)
前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長は、前記Si気相原料とGe気相原料とを、前記SiGe混晶層中のGe濃度が20%以上、28%未満となるような流量で供給しながら実行されることを特徴とする付記27記載の半導体装置の製造方法。
(付記29)
前記p型SiGe層のエピタキシャル成長は、前記シリコン基板表面とゲート絶縁膜との界面を越えて実行されることを特徴とする付記21〜28のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記30)
さらに、前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長工程の後、前記p型SiGe混晶層上に、Siを主とし、Geを実質的に含まないp型半導体層を、エピタキシャル成長する工程を含むことを特徴とする付記21〜29のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記31)
さらに、前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長工程の後、前記p型SiGe混晶層上に、Siを主とし、Ge濃度が20%を超えないp型半導体よりなるキャップ層を、エピタキシャル成長する工程を含むことを特徴とする付記21〜29のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記32)
前記p型キャップ層をエピタキシャル成長する工程は、前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長工程と実質的に同一温度、あるいはそれ以下の温度で実行されることを特徴とする付記29または30記載の半導体装置の製造方法。
(付記33)
さらに前記キャップ層上にシリサイド膜を、前記シリサイド膜の下面が前記キャップ層とp型SiGe混晶層の界面を越えないように形成する工程を含むことを特徴とする付記31または32記載の半導体装置の製造方法。
(付記34)
前記キャップ層の形成工程の後、前記シリサイド膜の前に、前記側壁絶縁膜の表面を、エッチングガスにより、前記p型SiGe混晶層のエピタキシャル成長工程と実質的に同一温度、あるいはそれ以下の温度で処理する工程を含むことを特徴とする付記33記載の半導体装置の製造方法。
(付記35)
前記p型SiGe混晶層をエピタキシャル成長する工程は、前記ゲート電極表面をボロン膜で覆った状態で実行されることを特徴とする付記21〜34のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記36)
前記トレンチを形成する工程は、ドライエッチング工程とウェットエッチング工程とを含むことを特徴とする付記21〜35のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記37)
前記ゲート絶縁膜を形成する工程は、前記シリコン基板表面から自然酸化膜を除去する工程と、
前記自然酸化膜を除去したシリコン基板表面に、前記ゲート絶縁膜を形成する工程とよりなり、
前記自然酸化膜を除去する工程は、水素を含まない非酸化雰囲気中、900℃以下の温度で熱処理する工程よりなることを特徴とする付記21〜36のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
SiGe混晶層を圧縮応力源として使う半導体装置の原理を示す図である。 従来の、SiGe混晶層を圧縮応力源として使う半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施例による半導体装置の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、図3の半導体装置の変形例を示す図である。 (D)〜(E)は、図3の半導体装置の変形例を示す別の図である。 (A),(B)は、本発明第1実施例による様々な半導体装置のトレンチ形成工程を示す図である。 (C),(D)は、本発明第1実施例による様々な半導体装置のトレンチ形成工程を示す別の図である。 本発明第1実施例による半導体装置のパラメータを規定する図である。 本発明の一変形例による半導体装置の製造工程を示す図である。 (A),(B)は、本発明の第2実施例による、図5(D)の半導体装置の製造工程を示す図(その1)である。 (D)〜(E)は、本発明の第2実施例による、図5(D)の半導体装置の製造工程を示す図(その2)である。 図5(D)の半導体装置のパラメータを規定する図である。 (A)〜(C)は、それぞれ本発明の第3実施例による半導体装置の様々な製造方法を示す図である。 本発明の第4実施例によるクラスタ型基板処理装置をつかったSiGe混晶層の成長方法を示す図である。 (A)〜(C)は、本発明の第5実施例に関連した、本発明の課題を説明する図である。 (A)〜(D)は、本発明の第5実施例を説明する図である。 (A)〜(C)は、本発明の第6実施例を説明する図である。
符号の説明
11 シリコン基板
11A 素子領域
11I 素子分離構造
11TA,11TB トレンチ
11S,11D ソース/ドレイン領域
11a,11b ソース/ドレインエクステンション領域
11p ポケット注入領域
12 ゲート絶縁膜
12I 熱酸化膜
13 ゲート電極
13A,13B 側壁絶縁膜
13Bo B膜
13M ポリシリコン膜
14A,14B p型SiGe混晶層領域
14a〜14e ファセット
15A,15B p型Siエピタキシャル層
16A,16B,16C シリサイド層
40 クラスタ型基板処理装置
41 CVD反応炉
42 基板搬送室
43 前処理室
M マスク

Claims (12)

  1. チャネル領域を含むシリコン基板と、
    前記シリコン基板上に、前記チャネル領域に対応してゲート絶縁膜を介して形成され、対向する一対の側壁面上に側壁絶縁膜をそれぞれ担持するゲート電極と、
    前記シリコン基板中に、前記ゲート電極の両側に前記チャネル領域を挟んでそれぞれ形成されたp型拡散領域よりなるソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域と、
    前記シリコン基板中に、前記チャネル領域に対しそれぞれ前記ソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域の外側に結合して形成されたp型拡散領域よりなるソース領域およびドレイン領域と、
    前記シリコン基板中に、前記チャネル領域に対し前記ソースエクステンション領域およびドレインエクステンション領域の外側に形成された一対のSiGe混晶領域と、を有し、
    前記一対のSiGe混晶層領域の各々は、前記SiGe混晶層領域の最上部の直下に形成されるSiGe混晶層領域主部の側壁面を含み、
    前記側壁面は、前記ゲート絶縁膜と前記シリコン基板との界面よりも下側に存在し、かつ2つの結晶面によって画成される、尖った先端部を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記一対のSiGe混晶層領域の各々は、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板とのゲート絶縁膜界面よりも高いレベルまで成長していることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記シリコン基板は(001)面を主面として有し、前記ゲート電極は、前記シリコン基板上を略<110>方向または略<100>方向に延在することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記SiGe混晶層領域の各々は、原子濃度で20%を超えるGeを含むことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  5. 前記原子濃度は、40%を超えないことと特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記SiGe混晶層領域の各々は、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面より下の部分が20〜70nmの厚さを有し、前記ゲート絶縁膜とシリコン基板との界面以上の部分が0〜30nmの厚さを有することを特徴とする請求項1〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  7. 前記SiGe混晶層領域は、前記界面よりも上側において、互いに対向するSiGe混晶層領域の側壁面間の距離が、前記シリコン基板表面から上方に向かって増大するように形成された最上部ファセットを含むことを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  8. 前記2つの結晶面は、実質的に(111)面あるいはこれに結晶学的に等価な面により構成されることを特徴とする請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  9. 前記各々のSiGe混晶層領域上には、シリサイド膜が形成されており、前記シリサイド膜は、実質的にGeを含まないことを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  10. 前記各々のSiGe混晶層領域上には、p型Si層がエピタキシャルに形成されており、前記p型Si層中にはシリサイド層が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
  11. 前記シリサイド層の下面は、前記界面よりも上に位置するように形成されることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  12. 前記p型Si層は、Geを実質的に含まないことを特徴とする請求項10記載の半導体装置。
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