JP2009015072A - 付勢部材,光学部品及び光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適な付勢力を与えることができる付勢部材,光学部品及び光学装置を提供する。
【解決手段】付勢部材(40)は、互いに対向して備えられた第1の平面(41−1)及び第2の平面(41−2)を有する支持部(41)と、第1の平面(41−1)から屈折して備えられた第1の付勢部(42−1)と、第2の平面(41−2)から屈折して第1の付勢部(42−1)に対向して備えられた第2の付勢部(42−2)とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、付勢部材,光学部品及び光学装置に関するものである。
従来技術として、板バネによって光源ユニットを光軸方向に付勢する光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の方法では、板バネで付勢する対象物が回転するものであった場合に、板バネ自身がその対象物から回転力を受けてしまい、付勢力量の安定化を図ることができなかった。
特開2005−115257号公報
本発明の課題は、好適な付勢力を与えることができる付勢部材,光学部品及び光学装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の一実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、互いに対向して備えられた第1の平面(41−1)及び第2の平面(41−2)を有する支持部(41)と、前記第1の平面(41−1)から屈折して備えられた第1の付勢部(42−1)と、前記第2の平面(41−2)から屈折して前記第1の付勢部(42−1)に対向して備えられた第2の付勢部(42−2)とを含むこと、を特徴とする付勢部材(40)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の付勢部材(40)において、前記第1の平面(41−1)及び前記第2の平面(41−2)の少なくとも一方は、取り付け用の係合溝(43)を有すること、を特徴とする付勢部材(40)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の付勢部材(40)において、前記第1の付勢部(42−1)及び前記第2の付勢部(42−2)の少なくとも一方は、付勢状態を維持する折り曲げ部(44)を有すること、を特徴とする付勢部材(40)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の付勢部材(40)において、この付勢部材(40)は、1つの板材を折り曲げて形成されていること、を特徴とする付勢部材(40)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の付勢部材(40)と、固定部材(50)に対して相対的に回転する回転部材(30)とを含む光学部品(6)であって、前記付勢部材(40)は、前記第1の平面(41−1)及び前記第2の平面(41−2)が前記固定部材(50)に固定され、前記第1の付勢部(42−1)及び前記第2の付勢部(42−2)の少なくとも一方が前記回転部材(30)を付勢すること、を特徴とする光学部品(6)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の光学部品(6)において、前記固定部材(50)は、突起部(60)を有し、前記付勢部材(40)は、前記第1の平面(41−1)と前記第2の平面(41−2)とで前記突起部(60)を挟み込んでいること、を特徴とする光学部品(6)である。
請求項7の発明は、請求項6に記載の光学部品(6)において、前記第1の平面(41−1)及び前記第2の平面(41−2)の少なくとも一方は、取り付け用の係合溝(43)を有し、前記突起部(60)は、前記係合溝(43)と係合する係合部(61)を有すること、を特徴とする光学部品(6)である。
請求項8の発明は、請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の光学部品(6)において、前記回転部材(30)は、その外縁に段差部(35)を有し、前記付勢部材(40)の付勢部(42−1,42−2)は、付勢状態を維持する折り曲げ部(44)を有し、前記段差部(35)と前記折り曲げ部(44)とが係合することにより前記回転部材(30)の回転を抑止すること、を特徴とする光学部品(6)である。
請求項9の発明は、請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載の光学部品(6)において、光軸の垂直平面内でシフトするブレ補正部(20)を有し、前記回転部材(30)は、回転に応じて前記ブレ補正部(20)のロック状態と前記ブレ補正部(20)の可動状態とを切り替える部材であること、を特徴とする光学部品(6)である。
請求項10の発明は、請求項5から請求項9までのいずれか1項に記載の光学部品(6)を備える光学装置(1)である。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応付けて説明したが、本発明は、これに限定されるものでなく、後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
本発明によれば、好適な付勢力を与えることができる付勢部材,光学部品及び光学装置を提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。なお、本発明の光学装置は、例えば、スチルカメラ、ビデオカメラ、レンズ一体型カメラのレンズ鏡筒、レンズ交換式カメラの交換用レンズ鏡筒、双眼鏡、望遠鏡等とすることができるが、以下の実施形態では、一眼レフ型のカメラを例にとって説明する。
[実施形態]
図1は、実施形態のカメラを示す模式図である。
本実施形態のカメラ1は、レンズ鏡筒2と、このレンズ鏡筒2が着脱可能なカメラ本体3等とを備える。
レンズ鏡筒2は、ブレ検出センサ4,5と、ブレ補正ユニット6とを備える。
カメラ本体3は、レリ−ズスイッチ7を備える。
ブレ検出センサ4,5は、ジャイロセンサ等の角速度センサにより形成されたブレ検出部である。ブレ検出センサ4,5は、ブレ補正ユニット6の光軸Zに略垂直な面内で直交する2方向の検出軸(X軸,Y軸)周りの角速度を検出し、レリ−ズスイッチ7の操作時に、これら2方向各々の加速度成分を出力する。Y軸まわりのブレは、ヨーイング(Yawing)と呼ばれ、X軸まわりのブレは、ピッチング(Pitching)と呼ばれ、ブレ補正動作は、通常、この2方向のブレに起因する像ブレを補正することにより行われる。
ブレ補正ユニット6は、撮影光学系の一部を形成し、光軸Zに略直交する面内で撮影光学系の焦点面に配置された不図示の撮像素子やフィルムに対して、撮影者の手ブレ等に起因する被写体像の像ブレを打ち消す方向に移動することにより、像ブレを補正するブレ補正光学系である(ブレ補正ユニット6の詳細は後述する)。
ブレ補正動作時には、ブレ検出センサ4,5によるブレの検出結果に基づいて、不図示の演算部によりブレ補正ユニット6のレンズLの駆動方向及び駆動量を算出し、その算出結果に従いブレ補正ユニット6を駆動制御して、像ブレの補正を行う。
図2は、ブレ補正ユニット6の詳細を示す図であり、ブレ補正ユニット6を被写体側から分解した斜視図である。
ブレ補正ユニット6は、被写体側から順に、蓋部材10と、保持枠20と、ロックリング30と、付勢バネ40と、ベース部材50等とを備える。
蓋部材10は、ベース部材50との間で保持枠20を挟み込むようにベース部材50に対して固定される部材である。
蓋部材10は、ベース部材50の係合凹部51に対応する位置に不図示の係合凸部を有しており、これがベース部材50の係合凹部51と係合するとともに、不図示のビスがビス止め部12にねじ込まれることにより、ベース部材50に対して固定される。
蓋部材10には、不図示のマグネット及び図示のヨーク13X,13Yが、それぞれ保持枠20のコイル21X,21Yに対向する位置に設けられている。
蓋部材10には、保持枠20のバネかけ部23に対応するバネかけ部14が設けられており、両者のバネかけ部に不図示のバネをかけることで、蓋部材10と保持枠20とが引き合うように固定される。
また、蓋部材10と保持枠20との間には、不図示の3つのボールが配置され、このボールは、蓋部材10と保持枠20のボール受け部24との間に設けられている。これにより、保持枠20は、光軸の垂直平面内で自在にシフトできるようになっている。
さらに、蓋部材10の側面には、不図示のカムピンが取り付けられるカムピン挿入部15が設けられている。
保持枠20は、レンズLを保持し、光軸の垂直平面内でシフトする部材であり、コイル21X,21Yと、位置検出用マグネット22X,22Yと、凸部25とを備える。
コイル21X,21Yは、光軸に直交する面内(XY平面内)において保持枠20を任意の方向に駆動するブレ補正駆動部としてのアクチュエータを構成する部材であり、X方向駆動用のコイル21XとY方向駆動用のコイル21Yとの2つのコイルがX軸,Y軸に沿って2方向に分けて保持枠20に固定されている。
保持枠20を駆動するアクチュエータは、コイル21X,21Yの他、蓋部材10の不図示のマグネット及びヨーク13X,13Y等を構成部品とし、これらが組み合わさることにより、ボイスコイルモータが形成されている。
位置検出用マグネット22X,22Yは、保持枠20の位置を検出するためのものであり、X方向の位置検出用マグネット22Xと、Y方向の位置検出用マグネット22Yとの2つのマグネットがX軸,Y軸に沿って2方向に分けて保持枠20に固定されている。
保持枠20の位置を検出する位置検出部は、位置検出用マグネット22X,22Y、及び、不図示のホール素子等を構成部品とし、これらが組み合わさることにより、保持枠20の位置を検出する。
凸部25は、撮像素子側に突出して、かつ、保持枠20の周回りに沿って8つ設けられており、ロックリング30の内周側に設けられた8つの凹部31と係合する。
このような構成により、保持枠20の凸部25と、ロックリング30の凹部31とが、光軸回りにおいて重なった位相にあるときは、凸部25は凹部31の内側にかつ凹部31の内壁から所定間隔離れて配置され、凹部31の凹みの範囲内で保持枠20は変位可能となる(ロック解除状態;ブレ補正をする状態)。
一方、保持枠20の凸部25と、ロックリング30の凹部31とが、光軸回りにおいて重なった位相にないときは、凹部31と凹部31との間の連結部32に凸部25が乗り上げ、保持枠20の光軸と直交する方向への変位が制限される(ロック状態;ブレ補正をしない状態)。
ロックリング30は、ベース部材50と相対的に回転(例えば、18度ずつ回転)する部材であり、回転に応じて保持枠20のロック状態と保持枠20のロック解除状態とを切り替える部材である。
また、ロックリング30は、保持枠20とベース部材50との間に設けられ、光軸と略同心の円環状に形成されている。
さらに、ロックリング30は、その外周面の一部から、外径側に張り出して形成され、後述するロック用アクチュエータのコイル33が固定されるコイル固定部34と、コイル固定部34と同じように外周面の一部から外径側に張り出して形成された段差部35を有する。
段差部35の一端は、付勢バネ40の第1の付勢部42−1と係合可能であり(図中矢印A参照)、段差部35の他端は、付勢バネ40の第2の付勢部42−2と係合可能である(図中矢印B参照)。
コイル33は、保持枠20のレンズLの位置よりも外径側に設けられ、光軸に対して略直交する面内で環状に巻かれた巻線を備える。
また、コイル33は、その平面形状が、径方向にわたって略一定の幅を有する略円弧状に形成され、その内径側を光軸側に向けて配置されている。
さらに、コイル33は、コイル33の巻線に通電したときに、作用する電磁力によってロックリング30を光軸回りに回転させる駆動力を発生させる。
ロックリング30は、ベース部材50に形成されたガイド用の突起(不図示)によって、光軸回りに回転可能に支持されている。そして、ロックリング30は、その外周面をベース部材50のガイド用の突起と摺動させて、上述したロック状態の位置とロック解除状態の位置との間を回転移動可能となっている。
ロック用アクチュエータは、コイル33と、ベース部材50の2つのマグネット52及びこのマグネット52より撮像素子側に配置された不図示のヨークと、ベース部材50のヨーク53及びこのヨーク53より撮像素子側に配置された不図示のマグネット2つとから構成されたボイスコイルモータであって、ロックリング30を、ベース部材50に対して、光軸回りに所定の角度範囲内で回転駆動させる。
付勢バネ40は、ベース部材50に形成された突起部60に固定され、ロックリング30を付勢する部材であり、いわゆるラッチバネと呼ばれる部材である。
図3は、付勢バネ40の詳細を示す図であって、図3(A)は、折り曲げ後の付勢バネ40を示す図であり、図3(B)は、折り曲げ前の付勢バネ40を示す図である。
図3(A)に示すように、付勢バネ40は、付勢バネ40の土台となる支持部41と、支持部41に接続された付勢部42とを備える。
支持部41は、互いに対向して備えられた第1の平面41−1及び第2の平面41−2と、第1の平面41−1と第2の平面41−2とを天井部分で接続する接続部41−3とを有し、第1の平面41−1と第2の平面41−2とは、所定方向(図中矢印C方向)に延びている。ここで、対向とは、向き合うことをいい、面と面とが略平行に向き合うことのみならず、面と面とが所定の角度を持って向き合うことも含む概念である。
付勢部42は、第1の平面41−1及び第2の平面41−2の端部から延在しており、第1の平面41−1から屈折して備えられた第1の付勢部42−1と、第2の平面41−2から屈折して第1の平面41−1に対向して備えられた第2の付勢部42−2とを含む。
所定方向は、ロックリング30(図2参照)の回転軸の軸方向や、カメラ1の光軸と交差する方向である。
支持部41は、第1の平面41−1,接続部41−3,第2の平面41−2にわたって形成された取り付け用の係合溝43を有する。
第1の付勢部42−1及び第2の付勢部42−2は、この付勢バネ40の付勢状態を維持し、ラッチするための折り曲げ部44を有する。
第1の付勢部42−1及び第2の付勢部42−2は、支持部41側から順に、第1の折り曲げ線L1と、第2の折り曲げ線L2と、第3の折り曲げ線L3とを有し、折り曲げ部44は、第2の折り曲げ線L2と第3の折り曲げ線L3との間の部分である。
そして、この付勢バネ40は、図3(B)に示すように、1つの板材を所定の形状に打ち抜き、係合溝43用の孔43aを形成し、上述した各折り曲げ線L1〜L3と、天井部分の第4の折り曲げ線L4とで折り曲げることにより形成され、最終的には、図3(A)に示すような付勢バネ40が完成する。
図2に示すように、ベース部材50は、ブレ補正ユニット6の土台となる部材であり、このベース部材50に対して、上述した各部材が取り付けられる。
ベース部材50には、ロックリング30のコイル33に対応する位置に、コイル33を挟み込むようにマグネットが4つ配置されており、そのうちの2つであるマグネット52は、不図示のヨークとともにコイル33より撮像素子側に、残りの2つである不図示のマグネットはヨーク53とともにコイル33より被写体側に、それぞれ固定されている。
また、ベース部材50の被写体側には、付勢バネ40を取り付けるための突起部60が設けられている。
さらに、ベース部材50の撮像素子側には、ブレ補正ユニット6と不図示の主基板とを接続するFPC(フレキシブルプリント配線板)54が設けられている。
上記4つのマグネットは、光軸に沿った方向から見た平面形状が、略長方形状に形成されている。
上記2つのヨークは、所定間隔を隔てて2対のマグネットを覆っており、組立て時には、この所定間隔の隙間にロックリング30のコイル33が配置される。
図4は、ベース部材50の突起部60の詳細を説明する図であって、図4(A)は結合前の図であり、図4(B)は結合後の図である。
突起部60は、ベース部材50(図2参照)の被写体側に、光軸方向に突出して設けられている。
突起部60は、突起部60の外側へ突出し、付勢バネ40の係合溝43と係合する係合突起部61を有する。なお、取り付けを容易にするために、係合突起部61は、ベース部材50に向かうにつれてこの係合突起部61の断面積を広がらせる傾斜面を有することが好ましい。
そして、突起部60に付勢バネ40を取り付けると、図4(B)に示すような状態となる。
このとき、付勢バネ40の支持部41の第1の平面41−1及び第2の平面41−2が、ベース部材50の突起部60に固定され、付勢バネ40は、第1の平面41−1と第2の平面41−2とで突起部60を挟み込んでいる。
図5は、ベース部材50の突起部60に装着された付勢バネ40が、ロックリング30を付勢している状態を示す図である。
付勢バネ40の付勢部42は、ロックリング30を付勢しており、ロックリング30の姿勢を保持(維持)している。
また、付勢バネ40の付勢部42は、ベース部材50と接触せずに、ロックリング30を付勢している。
さらに、第1の付勢部42−1は、ロックリング30の回転を抑止しており、第2の付勢部42−2は、ロックリング30を径方向に付勢している。
さらにまた、付勢バネ40の折り曲げ部44は、ロックリング30の段差部35の端部と係合することにより、ロックリング30の回転を抑止している。
次に、図1及び図2を用いて、本実施形態のブレ補正ユニット6の動作について説明する。
ブレ補正ユニット6は、カメラ1の光学系に加わった振動を、ブレ検出センサ4,5によって検出し、この振動に応じてブレ補正ユニット6の保持枠20を、光軸に対して略直交方向に変位させることによって、結像面における像ブレを低減させる。
本実施形態のブレ補正ユニット6は、ブレ補正ユニット6の不使用時に、光軸に対する保持枠20の位置を一時的にロックするロックリング30を備えている。
そして、このロックリング30を必要に応じて回転させ、その位置関係により保持枠20をロックしたり、ロックを解除したりする。
このような動作状況において、本実施形態では、上述した構成の付勢バネ40を備えているので、以下のような効果がある。
(1)付勢バネ40は、互いに対向する第1の平面41−1と第2の平面41−2とを有する支持部41を備えるので、第1の平面41−1と第2の平面41−2とで回転力を受けることができ、付勢力量の安定化を図ることができる。
また、ベース部材50の突起部60に付勢バネ40を確実に保持させつつ、付勢バネ40自身の回転を抑制することができ、より一層、付勢力量を安定させることができる。
(2)第1の平面41−1から屈折して備えられた第1の付勢部42−1と、第2の平面41−2から屈折して第1の付勢部42−1に対向して備えられた第2の付勢部42−2とを有するので、付勢力を左右で均一にすることができる。
(3)第1の平面41−1及び第2の平面41−2は、取り付け用の係合溝43を有するので、ベース部材50の突起部60に簡単に取り付けることができ、作業性も向上させることができる。
(4)付勢部42は、付勢状態を維持する折り曲げ部44を有するので、ロックリング30の段差部35の端部に、容易に引っ掛けることができる。
(5)折り曲げ線L2,L3によって折り曲げ部44を形成しているので、折り曲げるだけの簡単な作業で、折り曲げ部44を形成することができる。
(6)付勢バネ40は、1つの板材を折り曲げて形成されているので、製造を簡略化し、製造コストも抑えることができる。
(7)上述した付勢バネ40を備えるブレ補正ユニット6としたので、ブレ補正ユニット6自体の精度を向上させることができる。
(8)付勢バネ40の支持部41は、ベース部材50の突起部60に固定され、付勢バネ40の付勢部42は、ロックリング30を付勢しているので、配置的に効率よく付勢を行うことができる。
また、限られた空間において、ベース部材50に付勢バネ40を確実に固定しつつ、所望の力量を出すことができる。
(9)付勢バネ40の付勢部42は、ベース部材50と接触せずに、ロックリング30を付勢しているので、付勢部42の長さを最大限活かした付勢を行うことができる。
また、付勢力を左右するバネの長さを任意にとることができるので、付勢部42を根元からバネとして使用でき、付勢バネ40の設計の自由度が高い。
(10)付勢バネ40の付勢部42は、ロックリング30の姿勢を保持するので、ロック機構を有するブレ補正ユニット6に好適である。
(11)第1の付勢部42−1は、ロックリング30の回転を抑止しており、第2の付勢部42−2は、ロックリング30を付勢しているので、バランスよく付勢を行うことができる。
(12)ロックリング30は、その外縁に段差部35を有し、段差部35と折り曲げ部44とが係合することによりロックリング30の回転を抑止しているので、段差部35に折り曲げ部44を引っ掛けることで簡単にロックすることができる。
(13)所定方向は、ロックリング30の回転軸の軸方向と交差する方向であるので、ロックリング30をより直接的に付勢することができる。
(14)付勢バネ40は、第1の平面41−1と第2の平面41−2とで突起部60を挟み込んでいるので、第1の平面41−1と第2の平面41−2との2つの面で、回転力を効率よく受けることができる。
また、付勢バネ40の第1の平面41−1と第2の平面41−2との内側の部分が突起部60に接することで、付勢バネ40自身が回転することも抑制することができる。
さらに、付勢バネ40が回転することがないので、部品精度にかかわらず、付勢力量を一定に保つことができる。
(15)突起部60は、係合溝43と係合する係合突起部61を有するので、簡単に取り付けることができる。しかも、付勢バネ40を確実に固定しつつ、所望の力量を出しやすい機構とすることができる。
また、突起部60の係合突起部61が、付勢バネ40の係合溝43に挿入されることで、付勢バネ40が突起部60からはずれることを防止できる。これにより、付勢バネ40を他部材で押さえる必要がなくなる。
さらに、取り付け時に、接着剤等を併用する手間を省くことができ、作業性を向上させることができる。
(16)突起部60の係合突起部61に傾斜面を備えさせることによって、付勢バネ40を容易に取り付けることができる。
(17)ロックリング30は、回転に応じてブレ補正ユニット6のロック状態とロック解除状態とを切り替える部材であるので、ロックリング30を予め有するブレ補正ユニット6にそのまま適用できる。
(18)保持枠20の凸部25と、ロックリング30の凹部31とが係合している状態が可動状態となっているので、ロック状態とロック解除状態とを効率よく切り替えることができる。
(19)上述したブレ補正ユニット6を備えるカメラ1としたので、光学性能のよいカメラとすることができる。
[変形形態]
上述した実施形態は、以下の変形も可能である。
(1)付勢バネ40は、1つ配置する例で説明したが、2つ以上配置してもよい。
(2)付勢バネ40は、カメラのダイヤルスイッチのロック機構や電池パックの接続端子などに使用してもよい。
なお、上述した実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、以上説明した実施形態や変形形態によって限定されることはない。
実施形態のカメラを示す模式図である。 ブレ補正ユニット6の詳細を示す図であり、ブレ補正ユニット6を被写体側から分解した斜視図である。 付勢バネ40の詳細を示す図である。 ベース部材50の突起部60の詳細を説明する図である。 ベース部材50の突起部60に装着された付勢バネ40が、ロックリング30を付勢している状態を示す図である。
符号の説明
1:カメラ、6:ブレ補正ユニット、20:保持枠、30:ロックリング、35:段差部、40:付勢バネ、41:支持部、41−1:第1の平面、41−2:第2の平面、42−1:第1の付勢部、42−2:第2の付勢部、43:係合溝、44:折り曲げ部、50:ベース部材、60:突起部、61:係合突起部

Claims (10)

  1. 互いに対向して備えられた第1の平面及び第2の平面を有する支持部と、
    前記第1の平面から屈折して備えられた第1の付勢部と、
    前記第2の平面から屈折して前記第1の付勢部に対向して備えられた第2の付勢部とを含むこと、
    を特徴とする付勢部材。
  2. 請求項1に記載の付勢部材において、
    前記第1の平面及び前記第2の平面の少なくとも一方は、取り付け用の係合溝を有すること、
    を特徴とする付勢部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の付勢部材において、
    前記第1の付勢部及び前記第2の付勢部の少なくとも一方は、付勢状態を維持する折り曲げ部を有すること、
    を特徴とする付勢部材。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の付勢部材において、
    この付勢部材は、1つの板材を折り曲げて形成されていること、
    を特徴とする付勢部材。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の付勢部材と、
    固定部材に対して相対的に回転する回転部材とを含む光学部品であって、
    前記付勢部材は、前記第1の平面及び前記第2の平面が前記固定部材に固定され、前記第1の付勢部及び前記第2の付勢部の少なくとも一方が前記回転部材を付勢すること、
    を特徴とする光学部品。
  6. 請求項5に記載の光学部品において、
    前記固定部材は、突起部を有し、
    前記付勢部材は、前記第1の平面と前記第2の平面とで前記突起部を挟み込んでいること、
    を特徴とする光学部品。
  7. 請求項6に記載の光学部品において、
    前記第1の平面及び前記第2の平面の少なくとも一方は、取り付け用の係合溝を有し、
    前記突起部は、前記係合溝と係合する係合部を有すること、
    を特徴とする光学部品。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の光学部品において、
    前記回転部材は、その外縁に段差部を有し、
    前記付勢部材の付勢部は、付勢状態を維持する折り曲げ部を有し、
    前記段差部と前記折り曲げ部とが係合することにより前記回転部材の回転を抑止すること、
    を特徴とする光学部品。
  9. 請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載の光学部品において、
    光軸の垂直平面内でシフトするブレ補正部を有し、
    前記回転部材は、回転に応じて前記ブレ補正部のロック状態と前記ブレ補正部の可動状態とを切り替える部材であること、
    を特徴とする光学部品。
  10. 請求項5から請求項9までのいずれか1項に記載の光学部品を備える光学装置。
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