JP2009014944A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写後の像保持部材の表面に残留する残留物が、2つのブラシ部材を用いたクリーニング装置によって適切に除去されるようにする。
【解決手段】 トナー像を転写させた後の像保持部材2の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置30に、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材31と、移動方向下流側において接触させる第2ブラシ部材32とを設け、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるにあたり、トナーの摩擦帯電系列の順位が、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材との間にトナーが位置するようにし、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに摩擦帯電系列の順位がトナーよりも高い極性側のバイアス電圧を印加させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に係り、特に、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去するにあたり、移動する像保持部材の表面に2つのブラシ部材を接触させて、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去する場合に、ブラシの接触によって像保持部材の表面が傷ついたり、トナー等の残留物が像保持部材の表面に付着してフィルミングが発生したりするのを防止しながら、トナー等の残留物を像保持部材の表面から適切に除去できるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体等に転写させた後、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するにあたり、従来においては、一般に板状になったクリーニングブレードを像保持部材の表面に圧接させて、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するようにしていた。
しかし、このようにクリーニングブレードを像保持部材の表面に圧接させてトナー等の残留物を除去するようにした場合、クリーニングブレードが次第に摩耗してクリーニング性能が低下したり、像保持部材が摩耗してその寿命が短くなったりするなどの問題があった。
また、従来においては、特許文献1〜3に示されるように、移動する像保持部材の表面に2つのブラシローラを接触させて回転させ、この2つのブラシローラにおけるブラシによって像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去するようにしたものが提案されている。
しかし、このように2つのブラシローラを移動する像保持部材の表面に接触させて回転させ、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を十分に除去するにあたり、像保持部材の表面に接触させる2つのブラシローラにおけるブラシの圧力を高くすると、ブラシとの接触によって像保持部材の表面が傷ついたり、トナー等の残留物が像保持部材の表面に付着してフィルミングが発生したりするという問題があった。
そして、特許文献1においては、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシローラにおけるブラシ1本当りの像保持部材に対する押圧力を、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシローラにおけるブラシ1本当りの像保持部材に対する押圧力よりも大きくし、また上記の第1ブラシローラにトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させて、正規に帯電されたトナー等の残留物を回収する一方、上記の第2ブラシローラにトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加させて、逆帯電トナー等の残留物を回収し、ブラシとの接触によって像保持部材の表面が傷ついたり、トナー等の残留物が像保持部材の表面に付着してフィルミングが発生したりするのを防止することが提案されている。
また、特許文献2においては、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシローラにより、像保持部材の表面における残留量が少ない一方の極性のトナーを静電的に吸引しながら掻き取る一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシローラにより、像保持部材の表面における残留量が多い他方の極性のトナーを静電的に吸引しながら掻き取るようにして、像保持部材の表面にトナーがフィルミングされるのを防止することが提案されている。
また、特許文献3においては、2つのブラシローラと接触するようにして回収ローラを設け、この回収ローラに交番電界を作用させて、2つのブラシローラからトナーや紙粉等を回収させることが提案されている。
しかし、上記の特許文献1〜3の何れのものにおいても、各ブラシローラに回収されたトナー等の残留物が、各ブラシローラから速やかに回収されずに残ることがあり、このように残ったトナー等の残留物がこれらのブラシローラから像保持部材の表面に戻ってクリーニング不良が発生するという問題があった。
特開2005−17416号公報 特開2005−275086号公報 特開平5−27651号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去する場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
そして、本発明においては、2つのブラシ部材を移動する像保持部材の表面に接触させて、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去する場合に、各ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物が、各ブラシ部材から速やかに回収されずに残った場合においても、このように各ブラシ部材に残ったトナー等の残留物がこれらのブラシ部材から像保持部材の表面に戻ってクリーニング不良が発生するのを適切に防止し、トナー等の残留物を像保持部材の表面から適切に除去できるようにすることを課題とするものである。
本発明に係る画像形成装置においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、上記のクリーニング装置に、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触させる第1ブラシ部材と、この第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触させる第2ブラシ部材を設け、この第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるにあたり、トナーの摩擦帯電系列の順位が、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材との間に位置するようにし、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに、摩擦帯電系列の順位がトナーよりも高い極性側のバイアス電圧を印加させるようにした。
すなわち、上記の画像形成装置において、例えば、上記の第1ブラシ部材の摩擦帯電系列の順位がトナーより負極性側で、第2ブラシ部材の摩擦帯電系列の順位がトナーより正極性側である場合には、上記の第1ブラシ部材に負のバイアス電圧を印加させる一方、上記の第2ブラシ部材に正のバイアス電圧を印加させるようにし、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材の摩擦帯電系列が逆の場合には、逆のバイアス電圧を印加させるようにする。
そして、上記の画像形成装置においては、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とトナーの摩擦帯電系列の順位を上記のように制御するにあたり、これらの摩擦帯電系列の順位が、トナーの帯電極性側から第1ブラシ部材、トナー、第2ブラシ部材の順になるようにし、上記の第1ブラシ部材のトナーの帯電極性側のバイアス電圧を印加させる一方、上記の第2ブラシ部材にトナーの帯電極性と逆極性側のバイアス電圧を印加させるようにすることが好ましいが、逆に、トナーの帯電極性側から第2ブラシ部材、トナー、第1ブラシ部材の順になるようにし、上記の第1ブラシ部材のトナーの帯電極性と逆極性側のバイアス電圧を印加させる一方、上記の第2ブラシ部材にトナーの帯電極性側のバイアス電圧を印加させるようにすることも可能である。
また、上記の画像形成装置においては、第1ブラシ部材や第2ブラシ部材に回収された残留物がこれらのブラシ部材に蓄積されるのを防止するため、第1ブラシ部材に回収された残留物をこの第1ブラシ部材から回収する第1回収部材と、上記の第2ブラシ部材に回収された残留物をこの第2ブラシ部材から回収する第2回収部材とを設けることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、上記のようにトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去するにあたり、このクリーニング装置に、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触させる第1ブラシ部材と、この第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触させる第2ブラシ部材と設け、この第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるにあたり、トナーの摩擦帯電系列の順位が、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材との間にトナーが位置するようにし、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに摩擦帯電系列の順位がトナーよりも高い極性側のバイアス電圧を印加させるようにした。
ここで、例えば、前記のように第1ブラシ部材の摩擦帯電系列の順位がトナーより負極性側で、第2ブラシ部材の摩擦帯電系列の順位がトナーより正極性側である場合に、上記の第1ブラシ部材に負のバイアス電圧を印加させる一方、上記の第2ブラシ部材に正のバイアス電圧を印加させるようにすると、正極性に帯電されたトナー等の残留物は、負のバイアス電圧が印加された上記の第1ブラシ部材に電気的に吸引されて第1ブラシ部材に回収されるようになる一方、負極性に帯電されたトナー等の残留物は、正のバイアス電圧が印加された上記の第2ブラシ部材に電気的に吸引されて第2ブラシ部材に回収されるようになる。
そして、上記の第1ブラシ部材に回収された正極性に帯電されたトナー等の残留物は、第1ブラシ部材に印加された上記の負のバイアス電圧により負極性側に帯電される作用を受けるが、この第1ブラシ部材の摩擦帯電系列がトナーより負極性側であるため、トナー等の残留物が第1ブラシ部材との接触により正極性側に帯電されるようになって、第1ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物が正極性に帯電された状態で維持されるようになり、第1ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物がこの第1ブラシ部材から像保持部材の表面に戻されるのが防止されるようになる。
また、上記の第2ブラシ部材に回収された負極性に帯電されたトナー等の残留物は、第2ブラシ部材に印加された上記の正のバイアス電圧により正極性側に帯電される作用を受けるが、この第2ブラシ部材の摩擦帯電系列がトナーより正極性側であるため、トナー等の残留物が第2ブラシ部材との接触により負極性側に帯電されるようになって、第2ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物が負極性に帯電された状態で維持されるようになり、第2ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物がこの第2ブラシ部材から像保持部材の表面に戻されるのが防止されるようになる。
この結果、本発明の画像形成装置においては、各ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物が、各ブラシ部材から速やかに回収されずに残った場合においても、このように各ブラシ部材に残ったトナー等の残留物がこれらのブラシ部材から像保持部材の表面に戻ってクリーニング不良が発生するのが防止され、転写後の像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を像保持部材の表面から適切に除去できるようになる。
また、上記の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材に回収された残留物を第1回収部材によって第1ブラシ部材から回収させると共に、上記の第2ブラシ部材に回収された残留物を第2回収部材によって第2ブラシ部材から回収させるようにすると、第1ブラシ部材や第2ブラシ部材に回収された残留物がこれらのブラシ部材に蓄積されるのが防止され、各ブラシ部材に残ったトナー等の残留物がこれらのブラシ部材から像保持部材の表面に戻ってクリーニング不良が発生するのがより一層防止されるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態の画像形成装置においては、図1に示すように、その装置本体1内に4つのイメージングカートリッジ10A〜10Dを装着させるようにしている。
ここで、上記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいては、回転するドラム状の感光体11と、この感光体11の表面を帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体11の表面に画像情報に応じた露光を行って感光体11の表面に静電潜像を形成する露光装置13と、上記の感光体11の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置14と、感光体11の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト2に転写させた後の感光体11の表面にクリーニングブレード15aを圧接させて感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置15が設けられている。
そして、この実施形態に係る画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各現像装置14に、黒色,黄色,マゼンダ色,シアン色の異なった色彩のトナーを収容させ、各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいて、各感光体11の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成するようにしている。
次いで、このように各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各感光体11の表面に形成された各色彩のトナー像を、ローラ2aに架け渡されて回転移動する中間転写ベルト2に順々に転写させて、この中間転写ベルト2の上にフルカラーのトナー像を形成する一方、各感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を上記の第1クリーニング装置15によって除去するようにしている。
そして、給紙ローラ3により記録媒体Sを給紙し、タイミングローラ4によってこの記録媒体Sを適当なタイミングで上記の中間転写ベルト2と転写ローラ5との間に導き、中間転写ベルト2上に形成された上記のフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに転写させ、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置6に導き、上記のフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、この記録媒体Sを排紙ローラ7により排紙させるようにしている。
また、上記のように中間転写ベルト2上に形成された上記のフルカラーのトナー像を記録媒体Sに転写させた場合に、記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置30によって中間転写ベルト2から除去するようにしている。
ここで、この実施形態においては、図1に示すように、上記のように記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30に、ローラ31b,32bの外周にブラシ31a,32aが植設された第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とを設け、この第1ブラシ部材31におけるブラシ31aを、上記の中間転写ベルト2の移動方向上流側の位置において中間転写ベルト2の表面に接触させる一方、第2ブラシ部材32におけるブラシ32aを、この第1ブラシ部材31よりも中間転写ベルト2の移動方向下流側の位置において中間転写ベルト2の表面に接触させるようにしている。
そして、これらの第1ブラシ部材31及び第2ブラシ部材32が上記の中間転写ベルト2の表面に接触する位置において、各ブラシ部材31,32が中間転写ベルト2と逆方向に移動するように回転させて、中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を除去するようにしている。
ここで、この実施形態においては、図2に示すように、上記の第1ブラシ部材31と接触して回転するローラ状になった第1回収部材33を設け、第1回収用電源34からこの第1回収部材33を通して第1ブラシ部材31に所定の極性のバイアス電圧を印加させ、上記の中間転写ベルト2の表面に残留している上記の極性とは逆極性のトナー等の残留物を、電気的に吸引させてこの第1ブラシ部材31のブラシ31aに回収すると共に、このように第1ブラシ部材31に回収されたトナー等の残留物を、さらに電気的に吸引させて上記の第1回収部材33に回収し、この第1回収部材33に回収された残留物をブレード35により第1回収部材33の表面から除去するようにしている。
また、上記の第2ブラシ部材32と接触して回転するローラ状になった第2回収部材36を設け、第2回収用電源37から上記の第1回収用電源34とは逆極性のバイアス電圧をこの第2回収部材36を通して第2ブラシ部材33に印加させ、上記の中間転写ベルト2の表面に残留している上記の極性とは逆極性のトナー等の残留物を、電気的に吸引させてこの第2ブラシ部材32におけるブラシ32aに回収すると共に、このように第2ブラシ部材32に回収されたトナー等の残留物を、さらに電気的に吸引させて上記の第2回収部材36に回収し、この第2回収部材36に回収された残留物をブレード38により第2回収部材36の表面から除去するようにしている。
ここで、上記のように第1回収用電源34から第1回収部材33を通して第1ブラシ部材31に印加させるバイアス電圧と、第2回収用電源37から第2回収部材36を通して第2ブラシ部材33に印加させるバイアス電圧とを逆極性にするにあたっては、上記の第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とトナーとの摩擦帯電系列の順位が、第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32との間にトナーが位置するようにし、第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とにそれぞれ摩擦帯電系列の順位がトナーよりも高い極性側のバイアス電圧を印加させるようにする。
例えば、第1ブラシ部材31の摩擦帯電系列の順位がトナーより負極性側で、第2ブラシ部材32の摩擦帯電系列の順位がトナーより正極性側である場合には、上記の第1回収用電源34から第1ブラシ部材31に負のバイアス電圧を印加させる一方、上記の第2回収用電源37第2ブラシ部材32に正のバイアス電圧を印加させるようにし、また第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32との摩擦帯電系列の順位が逆の場合には、上記の場合とは逆のバイアス電圧を印加させるようにする。
そして、上記のトナーが負帯電性のトナーであり、第1ブラシ部材31の摩擦帯電系列の順位がトナーより負極性側で、第2ブラシ部材32の摩擦帯電系列の順位がトナーより正極性側である場合には、上記の第1回収用電源34から第1ブラシ部材31に負のバイアス電圧を印加し、中間転写ベルト2の表面に残留している残留物において正に帯電している逆帯電トナー等の残留物をこの第1ブラシ部材31に回収させるようにする一方、上記の第2回収用電源37から第1ブラシ部材31に正のバイアス電圧を印加し、中間転写ベルト2の表面に残留している残留物において正規の負に帯電しているトナー等の残留物をこの第2ブラシ部材31に回収させるようにする。
ここで、上記の第1ブラシ部材31に回収された正に帯電している逆帯電トナー等の残留物は、第1ブラシ部材31に印加されている負のバイアス電圧の作用を受けるが、この第1ブラシ部材31の摩擦帯電系列がトナーより負極性側であるため、トナー等の残留物が第1ブラシ部材31との接触により正極性側に帯電された状態で維持されて、上記の第1回収部材33に適切に回収されるようになり、第1ブラシ部材31に回収されたトナー等の残留物が負極性になって中間転写ベルト2の表面に戻されるのが防止されるようになる。
また、上記の第2ブラシ部材32に回収された負に帯電しているトナー等の残留物は、第2ブラシ部材32に印加されている正のバイアス電圧の作用を受けるが、この第2ブラシ部材32の摩擦帯電系列がトナーより正極性側であるため、トナー等の残留物が第2ブラシ部材32との接触により負極性側に帯電された状態で維持されて、上記の第2回収部材36に適切に回収されるようになり、第2ブラシ部材32に回収されたトナー等の残留物が正極性になって中間転写ベルト2の表面に戻されるのが防止されるようになる。
この結果、この実施形態の画像形成装置においては、中間転写ベルト2の表面に残留している残留物が上記の第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とによって中間転写ベルト2の表面から適切に回収されると共に、これらのブラシ部材31,32に回収された残留物が中間転写ベルト2の表面に戻るということもなく、中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を長期にわたって適切に除去できるようになる。
ここで、この実施形態においては、中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30だけを上記のように構成したが、上記の各感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を除去させる各第1クリーニング装置15についても、上記の第2クリーニング装置30と同様に構成することが可能である。
次に、負帯電性のトナーを用いた市販の複写機(コニカミノルタ社製:BizhubC450)において、転写後の中間転写ベルトの表面に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置を改造し、上記の実施形態に示すように、ローラの外周にブラシが植設された第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とを中間転写ベルトの表面に接触させるようにした。
ここで、上記の負帯電性のトナーとしては、バインダーにスチレン−アクリル樹脂を用いて重合法により製造した平均粒径が7.2μmのトナーを用い、中間転写ベルトとしては、表面抵抗が5×1011Ωの導電性ポリイミド樹脂で構成された中間転写ベルトを用いた。
そして、この中間転写ベルトの移動速度を240mm/sにし、各ブラシ部材の周速度を360mm/sにして、各ブラシ部材を中間転写ベルトと逆方向に移動するように回転させ、また各ブラシ部材におけるブラシの中間転写ベルトに対する食込み量を1mmにした。
また、中間転写ベルトの移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材に対しては、第1回収用電源から第1回収部材を通して上記のトナーの帯電極性と同極性の負のバイアス電圧を印加させて、この第1ブラシ部材から中間転写ベルトに−10μAの電流が流れるようにする一方、中間転写ベルトの移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材に対しては、第2回収用電源から第2回収部材を通してトナーの帯電極性と逆極性の正のバイアス電圧を印加させて、この第2ブラシ部材から中間転写ベルトに+10μAの電流が流れるようにした。
そして、上記の第1ブラシ部材及び第2ブラシ部材におけるブラシの種類を変更させて実験を行った。
ここで、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにおけるブラシとしては、繊維太さ1.1デシテックス,繊維径11μm,繊維長3mm,繊維密度372本/mmになった導電性ナイロン繊維のブラシAと、繊維太さ1.1デシテックス,繊維径12μm,繊維長3mm,繊維密度372本/mmになった導電性ポリエチレン繊維のブラシBとを用いるようにした。
そして、上記のトナーと、ブラシA,Bをそれぞれ摩擦させた際に流れる電流の方向を検流計によって測定し、トナーの帯電極性である負極性側からの摩擦帯電系列を調べた結果、負極側からの摩擦帯電系列は、ブラシB、トナー、ブラシAの順になっていた。
そして、下記の表1に示すように、実験1においては、第1ブラシ部材にブラシBを、第2ブラシ部材にブラシAを用いるようにし、実験2においては、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにブラシAを用いるようにし、実験3においては、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにブラシBを用いるようにした。なお、この場合、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とトナーとの負極性側からの摩擦帯電系列の順位は、実験1では第1ブラシ部材、トナー、第2ブラシ部材の順になり、実験2ではトナー、第1及び第2ブラシ部材の順になり、実験3では第1及び第2ブラシ部材、トナーの順になる。
そして、上記の実験1〜3の条件で、それぞれA4用紙の文字画像を10万枚、20万枚、30万枚印字した時点で、それぞれベタ画像の印字を行い、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とによってクリーニングを行った後の中間転写ベルトの表面にトナー等の残留物の残留状態を調べて、実験1〜3におけるクリーニング性能の評価を行い、その結果を表1に示した。
ここで、クリーニング性能の評価については、目視により中間転写ベルトの表面を観察し、トナー等の残留物がほとんど確認されない場合を○、トナー等の残留物が確認されるが画像ノイズと認識されにくい場合を△、トナー等の残留物が多く画像ノイズと認識される場合を×で示した。
Figure 2009014944
この結果、トナーの帯電極性と同極性の負のバイアス電圧が印加される第1ブラシ部材に、負極側からの摩擦帯電系列がトナーよりも高いブラシBを用いる一方、トナーの帯電極性と逆極性の正のバイアス電圧が印加される第2ブラシ部材に、負極側からの摩擦帯電系列がトナーよりも低く、トナーよりも正帯電性のブラシAを用いた本発明の条件を満たす実験1においては、30万枚の耐刷後においてもクリーニング性能が低下するということがなく、中間転写ベルトの表面に残留するトナー等の残留物を長期にわたって適切に除去することができた。
これに対して、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに、負極側からの摩擦帯電系列がトナーよりも低く、トナーよりも正帯電性のブラシAを用いた実験2のものにおいては、ブラシAを用いた第1ブラシ部材に蓄積されて中間転写ベルトの表面に戻る残留物の量が次第に増加して、30万枚の耐刷時点においてトナー等の残留物が確認されるようになった。
また、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに、負極側からの摩擦帯電系列がトナーよりも高いブラシBを用いた実験3のものにおいては、ブラシBを用いた第2ブラシ部材に蓄積されて中間転写ベルトの表面に戻る残留物の量が次第に増加して、10万枚の耐刷時点においてトナー等の残留物が確認され、20万枚の耐刷時点において画像ノイズが発生するようになった。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、転写後における中間転写ベルトの表面に残留するトナー等の残留物を、2つのブラシ部材が設けられた第2クリーニング装置によって中間転写ベルトから除去する状態を示した概略説明図である。
符号の説明
1 装置本体
2 中間転写ベルト(像保持部材)
2a ローラ
3 給紙ローラ
4 タイミングローラ
5 転写ローラ
6 定着装置
7 排紙ローラ
10A〜10D イメージングカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
15 第1クリーニング装置
15a クリーニングブレード
30 第2クリーニング装置
31 第1ブラシ部材
31a ブラシ
31b ローラ
32 第2ブラシ部材
32a ブラシ
32b ローラ
33 第1回収部材
34 第1回収用電源
35 ブレード
36 第2回収部材
37 第2回収用電源
38 ブレード
S 記録媒体

Claims (3)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、上記のクリーニング装置に、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触させる第1ブラシ部材と、この第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触させる第2ブラシ部材を設け、この第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるにあたり、トナーの摩擦帯電系列の順位が、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材との間に位置するようにし、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに、摩擦帯電系列の順位がトナーよりも高い極性側のバイアス電圧を印加させたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とトナーとの摩擦帯電系列が、トナーの帯電極性側から第1ブラシ部材、トナー、第2ブラシ部材の順位であり、上記の第1ブラシ部材のトナーの帯電極性側のバイアス電圧を印加させる一方、上記の第2ブラシ部材にトナーの帯電極性と逆極性側のバイアス電圧を印加させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材に回収された残留物をこの第1ブラシ部材から回収する第1回収部材と、上記の第2ブラシ部材に回収された残留物をこの第2ブラシ部材から回収する第2回収部材とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
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