JP2009036956A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tetsuo Sano
哲夫 佐野
Naotoshi Kawai
直利 河合
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Abstract

【課題】 2つのブラシ部材を用いたクリーニング装置によって、転写後の像保持部材の表面に残留する残留物を適切に除去できるようにする。
【解決手段】 トナー像を転写させた後の像保持部材2の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置30において、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触する第1ブラシ部材31と、第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触する第2ブラシ部材32とに異なる極性のバイアス電圧を印加させる共に、第2ブラシ部材のブラシ32aに、第1ブラシ部材のブラシ31aよりも剛性の高い材料を用い、第2ブラシ部材における機械的掻き取り力を第1ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に係り、特に、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去するにあたり、移動する像保持部材の表面に2つのブラシ部材を接触させて、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去する場合に、トナー等の残留物が像保持部材の表面にフィルミングされるのを防止すると共に、トナー等の残留物を長期にわたって像保持部材の表面から適切に除去できるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体等に転写させた後、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するにあたり、従来においては、一般に板状になったクリーニングブレードを像保持部材の表面に圧接させて、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去するようにしていた。
しかし、このようにクリーニングブレードを像保持部材の表面に圧接させてトナー等の残留物を除去するようにした場合、クリーニングブレードが次第に摩耗してクリーニング性能が低下したり、像保持部材が摩耗してその寿命が短くなったりするなどの問題があった。
また、従来においては、特許文献1〜3に示されるように、移動する像保持部材の表面に2つのブラシローラを接触させて回転させ、この2つのブラシローラにおけるブラシによって像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去するようにしたものが提案されている。
しかし、このように2つのブラシローラを移動する像保持部材の表面に接触させて回転させ、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を十分に除去するにあたり、像保持部材の表面に接触させる2つのブラシローラにおけるブラシの圧力を高くすると、ブラシとの接触によって像保持部材の表面が傷ついたり、トナー等の残留物が像保持部材の表面に強く押し付けられてフィルミングが発生するという問題があった。
そして、特許文献1においては、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシローラにおけるブラシ1本当りの像保持部材に対する押圧力を、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシローラにおけるブラシ1本当りの像保持部材に対する押圧力よりも大きくし、また上記の第1ブラシローラにトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させて、正規に帯電されたトナー等の残留物を回収する一方、上記の第2ブラシローラにトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧を印加させて、逆帯電トナー等の残留物を回収し、ブラシとの接触によって像保持部材の表面が傷ついたり、トナー等の残留物が像保持部材の表面に付着してフィルミングが発生したりするのを防止することが提案されている。
また、特許文献2においては、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシローラにより、像保持部材の表面における残留量が少ない一方の極性のトナーを静電的に吸引しながら掻き取る一方、像保持部材の移動方向下流側において接触する第2ブラシローラにより、像保持部材の表面における残留量が多い他方の極性のトナーを静電的に吸引しながら掻き取るようにして、像保持部材の表面にトナーがフィルミングされるのを防止することが提案されている。
また、特許文献3においては、2つのブラシローラと接触するようにして回収ローラを設け、この回収ローラに交番電界を作用させて、2つのブラシローラからトナーや紙粉等を回収させることが提案されている。
しかし、上記の特許文献1〜3の何れのものにおいても、依然として、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を十分に除去することが困難であった。特に、上記の特許文献1に示されるように、像保持部材の移動方向上流側において接触する第1ブラシローラにおけるブラシ1本当りの押圧力を大きくすると、多くの残留物が存在している像保持部材の表面に第1ブラシローラにおけるブラシが強く押し付けられ、残留物が像保持部材の表面にフィルミングされるようになると共に、この第1ブラシローラによって除去されなかった非帯電及び弱帯電の残留物が第2ブラシローラによっても除去されず、クリーニング不良が発生するという問題があった。
特開2005−17416号公報 特開2005−275086号公報 特開平5−27651号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去する場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
そして、本発明においては、2つのブラシ部材を移動する像保持部材の表面に接触させて、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を除去する場合に、トナー等の残留物が像保持部材の表面にフィルミングされるのを防止すると共に、トナー等の残留物を長期にわたって像保持部材の表面から適切に除去できるようにすることを課題とするものである。
本発明に係る画像形成装置においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、上記のクリーニング装置に、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触させる第1ブラシ部材と、この第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触させる第2ブラシ部材を設け、この第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させる共に、上記の第2ブラシ部材のブラシに、第1ブラシ部材のブラシよりも剛性の高い材料を用い、第2ブラシ部材における機械的掻き取り力を第1ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くした。
そして、上記の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるにあたっては、第1ブラシ部材に印加させるバイアス電圧の極性を、上記の残留物中におけるトナーの帯電極性と逆極性にする一方、第2ブラシ部材に印加させるバイアス電圧の極性を、上記の残留物中におけるトナーの帯電極性と同極性にすることが好ましい。
また、上記の画像形成装置においては、第1ブラシ部材や第2ブラシ部材に回収された残留物がこれらのブラシ部材に蓄積されるのを防止するため、第1ブラシ部材に回収された残留物をこの第1ブラシ部材から回収する第1回収部材と、第2ブラシ部材に回収された残留物をこの第2ブラシ部材から回収する第2回収部材とを設けることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、上記のようにトナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物をクリーニング装置によって除去するにあたり、このクリーニング装置に、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触させる第1ブラシ部材と、この第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触させる第2ブラシ部材と設け、この第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるようにしたため、保持部材の表面に残留するトナー等の残留物において、第1ブラシ部材に印加させるバイアス電圧と逆極性に帯電された残留物がこの第1ブラシ部材に電気的に吸引されて効率よく除去されるようになると共に、第2ブラシ部材に印加させるバイアス電圧と逆極性に帯電された残留物がこの第2ブラシ部材に電気的に吸引されて効率よく除去されるようになる。
また、本発明の画像形成装置においては、上記の第2ブラシ部材のブラシに、第1ブラシ部材のブラシよりも剛性の高い材料を用いて、第2ブラシ部材における機械的掻き取り力を第1ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くしたため、多くの残留物が存在している像保持部材の表面に第1ブラシ部材のブラシが強く押し付けられて、残留物が像保持部材の表面にフィルミングされるのが防止されると共に、像保持部材の表面における非帯電及び弱帯電の残留物は、第1ブラシ部材による機械的な掻き取り力を受けた後、この第1ブラシ部によりも機械的掻き取り力の強い第2ブラシ部材によって適切に回収されるようになる。
また、本発明の画像形成装置においては、第2ブラシ部材による機械的掻き取り力を第1ブラシ部材による機械的掻き取り力より強くするにあたり、第2ブラシ部材のブラシに、第1ブラシ部材のブラシよりも剛性の高い材料を用いるようにしたため、第2ブラシ部材のブラシに繊維径が太いものや繊維長が短いものを用いて、その機械的掻き取り力を強くする場合のように、第2ブラシ部材に保持されるトナー等の残留物の量が少なくなって、第2ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物が像保持部材にすぐに戻されるということがない。また、第2ブラシ部材におけるブラシの繊維密度を多くして、その機械的掻き取り力より強くする場合のように、第2ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物がこの第2ブラシ部材から排出させることが困難になり、第2ブラシ部材内に多くの残留物が蓄積されて、第2ブラシ部材による回収性能が次第に低下するということもない。
この結果、本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面に残留するトナー等の残留物を上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とによって除去する場合に、トナー等の残留物が像保持部材の表面にフィルミングされるのが防止されると共に、トナー等の残留物を長期にわたって像保持部材の表面から適切に除去できるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させるにあたり、第1ブラシ部材に上記の残留物中におけるトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させる一方、第2ブラシ部材に第1ブラシ部材と逆極性のバイアス電圧を印加させるようにすると、像保持部材の表面に残留している多くのトナーが上記の第1ブラシ部材により除去されて、第2ブラシ部材に導かれる残留物の量が少なくなり、機械的掻き取り力を強くした第2ブラシ部材によって上記の残留物を像保持部材の表面から除去する場合に、残留物が像保持部材の表面にフィルミングされるのが一層防止される。
また、上記の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材に回収された残留物を第1回収部材によって第1ブラシ部材から回収させると共に、上記の第2ブラシ部材に回収された残留物を第2回収部材によって第2ブラシ部材から回収させると、第1ブラシ部材や第2ブラシ部材に回収された残留物がこれらのブラシ部材に蓄積されるのが防止され、各ブラシ部材に回収されたトナー等の残留物がこれらのブラシ部材から像保持部材の表面に戻るのが抑制され、クリーニング不良が発生するのがより一層防止される。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態の画像形成装置においては、図1に示すように、その装置本体1内に4つのイメージングカートリッジ10A〜10Dを装着させるようにしている。
ここで、上記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいては、回転するドラム状の感光体11と、この感光体11の表面を帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体11の表面に画像情報に応じた露光を行って感光体11の表面に静電潜像を形成する露光装置13と、上記の感光体11の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置14と、感光体11の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト2に転写させた後の感光体11の表面にクリーニングブレード15aを圧接させて感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置15が設けられている。
そして、この実施形態に係る画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各現像装置14に、黒色,黄色,マゼンダ色,シアン色の異なった色彩のトナーを収容させ、各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいて、各感光体11の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成するようにしている。
次いで、このように各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各感光体11の表面に形成された各色彩のトナー像を、ローラ2aに架け渡されて回転移動する中間転写ベルト2に順々に転写させて、この中間転写ベルト2の上にフルカラーのトナー像を形成する一方、各感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を上記の第1クリーニング装置15によって除去するようにしている。
そして、給紙ローラ3により記録媒体Sを給紙し、タイミングローラ4によってこの記録媒体Sを適当なタイミングで上記の中間転写ベルト2と転写ローラ5との間に導き、中間転写ベルト2上に形成された上記のフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに転写させ、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置6に導き、上記のフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、この記録媒体Sを排紙ローラ7により排紙させるようにしている。
また、上記のように中間転写ベルト2上に形成された上記のフルカラーのトナー像を記録媒体Sに転写させた場合に、記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置30によって中間転写ベルト2から除去するようにしている。
ここで、この実施形態においては、図1に示すように、上記のように記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト2の表面に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30に、ローラ31b,32bの外周にブラシ31a,32aが植設された第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とを設け、この第1ブラシ部材31におけるブラシ31aを、上記の中間転写ベルト2の移動方向上流側の位置において中間転写ベルト2の表面に接触させる一方、第2ブラシ部材32におけるブラシ32aを、この第1ブラシ部材31よりも中間転写ベルト2の移動方向下流側の位置において中間転写ベルト2の表面に接触させるようにしている。
そして、これらの第1ブラシ部材31及び第2ブラシ部材32が上記の中間転写ベルト2の表面に接触する位置において、各ブラシ部材31,32が中間転写ベルト2と逆方向に移動するように回転させて、中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を除去するようにしている。
ここで、この実施形態においては、上記の第2ブラシ部材32のブラシ32aに、第1ブラシ部材31のブラシ31aよりも剛性の高い材料、一般にヤング率の高い材料を用いる一方、ブラシの繊維径や繊維長等は、第1ブラシ部材31のブラシ31aと第2ブラシ部材32のブラシ32aとを同じにし、この第2ブラシ部材32における機械的掻き取り力を、上記の第1ブラシ部材31における機械的掻き取り力よりも強くなるようにしている。
また、この実施形態においては、図2に示すように、上記の第1ブラシ部材31と接触して回転するローラ状になった第1回収部材33を設け、第1回収用電源34からこの第1回収部材33を通して第1ブラシ部材31に所定の極性のバイアス電圧を印加させ、上記の中間転写ベルト2の表面に残留している上記の極性とは逆極性のトナー等の残留物を電気的に吸引させると共に、その機械的掻き取り力によって中間転写ベルト2の表面における残留物をこの第1ブラシ部材31に回収し、このように第1ブラシ部材31に回収されたトナー等の残留物を、さらに電気的に吸引させて上記の第1回収部材33に回収し、この第1回収部材33に回収された残留物をブレード35により第1回収部材33の表面から除去するようにしている。
また、上記の第2ブラシ部材32と接触して回転するローラ状になった第2回収部材36を設け、第2回収用電源37から上記の第1回収用電源34とは逆極性のバイアス電圧をこの第2回収部材36を通して第2ブラシ部材33に印加させ、上記の中間転写ベルト2の表面に残留している上記の極性とは逆極性のトナー等の残留物を電気的に吸引すると共に、上記の第1ブラシ部材31によって回収されなかった残留物を機械的掻き取り力が強くなったこの第2ブラシ部材32によって回収し、このように第2ブラシ部材32に回収されたトナー等の残留物を、さらに電気的に吸引させて上記の第2回収部材36に回収し、この第2回収部材36に回収された残留物をブレード37により第2回収部材36の表面から除去するようにしている。
ここで、上記のように第1回収用電源34から第1回収部材33を通して第1ブラシ部材31に印加させるバイアス電圧と、第2回収用電源37から第2回収部材36を通して第2ブラシ部材33に印加させるバイアス電圧とを逆極性にするにあたり、この実施形態においては、第1ブラシ部材31に残留物中におけるトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を印加させる一方、第2ブラシ部材32に第1ブラシ部材31と逆極性のバイアス電圧を印加させるようにしている。
このようにすると、前記のように中間転写ベルト2の表面に残留している多くのトナーが、上記の第1ブラシ部材31により中間転写ベルト2の表面から除去されて、第2ブラシ部材32に導かれる残留物の量が少なくなり、上記のように機械的掻き取り力を強くした第2ブラシ部材32によって残留物を中間転写ベルト2の表面から除去する場合に、残留物が第2ブラシ部材32によって中間転写ベルト2の表面にフィルミングされるのが防止される。
この結果、この実施形態の画像形成装置においては、中間転写ベルト2の表面に残留している残留物が上記の第1ブラシ部材31と第2ブラシ部材32とによって中間転写ベルト2の表面から適切に回収されると共に、トナー等の残留物が中間転写ベルト2の表面にフィルミングされるのも防止される。
ここで、上記のように第2ブラシ部材32のブラシ32aに剛性の高い材料を用いて、この第2ブラシ部材32による機械的掻き取り力を強くすると、第1ブラシ部材31によって回収されなかった残留物がこの第2ブラシ部材32によって適切に回収されるようになるが、この第2ブラシ部材32におけるブラシ32aの剛性が高くなりすぎると、この第2ブラシ部材32との接触による中間転写ベルト2の摩耗が大きくなるため、中間転写ベルト2の耐摩耗性等を考慮して、適切な剛性の材料を用いることが好ましい。
なお、この実施形態においては、中間転写ベルト2の表面に残留するトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30だけを上記のように構成したが、上記の各感光体11の表面に残留するトナー等の残留物を除去させる各第1クリーニング装置15についても、上記の第2クリーニング装置30と同様に構成することが可能である。
次に、負帯電性のトナーを用いた市販の複写機(コニカミノルタ社製:Bizhub C450)において、転写後の中間転写ベルトの表面に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置を改造し、上記の実施形態に示すように、ローラの外周にブラシが植設された第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とを中間転写ベルトの表面に接触させるようにした。
ここで、上記の負帯電性のトナーとしては、バインダーにスチレン−アクリル樹脂を用いて重合法により製造した平均粒径が7.2μmのトナーを用い、中間転写ベルトとしては、表面抵抗が5×1011Ωの導電性ポリイミド樹脂で構成された中間転写ベルトを用いた。
そして、この中間転写ベルトの移動速度を240mm/sにし、各ブラシ部材の周速度を360mm/sにして、各ブラシ部材を中間転写ベルトと逆方向に移動するように回転させ、また各ブラシ部材におけるブラシの中間転写ベルトに対する食込み量を1mmにした。
また、中間転写ベルトの移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材に対しては、第1回収用電源から第1回収部材を通して上記のトナーの帯電極性と逆極性の正のバイアス電圧を印加させて、この第1ブラシ部材から中間転写ベルトに+50μAの電流が流れるようにする一方、中間転写ベルトの移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材に対しては、第2回収用電源から第2回収部材を通してトナーの帯電極性と同極性の負のバイアス電圧を印加させて、この第2ブラシ部材から中間転写ベルトに−50μAの電流が流れるようにした。
そして、上記の第1ブラシ部材及び第2ブラシ部材におけるブラシの種類を変更させて実験を行った。
ここで、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにおけるブラシとしては、ヤング率1.2×109N/m2,繊維太さ2デシテックス,繊維長3mm,繊維密度372本/mmになった導電性ナイロン繊維のブラシAと、ヤング率5.0×109N/m2,繊維太さ2デシテックス,繊維長3mm,繊維密度372本/mmになった導電性ポリエステル繊維のブラシBと、ヤング率9.0×109N/m2,繊維太さ2デシテックス,繊維長3mm,繊維密度372本/mmになった導電性アクリル繊維のブラシCとを用いるようにした。
そして、下記の表1に示すように、実験1においては、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにブラシAを用い、実験2においては、第1ブラシ部材にブラシA、第2ブラシ部材にブラシBを用い、実験3においては、第1ブラシ部材にブラシA、第2ブラシ部材にブラシCを用い、実験4においては、第1ブラシ部材にブラシB、第2ブラシ部材にブラシAを用い、実験5においては、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにブラシBを用い、実験6においては、第1ブラシ部材にブラシBを、第2ブラシ部材にブラシCを用いるようにした。なお、上記のブラシA〜Cにおいては、ブラシの剛性を示すヤング率が、ブラシA<ブラシB<ブラシCの順になっており、他の条件が同じであるため、機械的掻き取り力も、ブラシA<ブラシB<ブラシCの順になっている。
そして、上記の実験1〜6において、それぞれA4用紙のベタ画像の印字を行い、30万枚の耐刷時点と60万枚の耐刷時点とにおいて、それぞれ中間転写ベルトの表面におけるフィルミング状態と、中間転写ベルトの表面におけるトナー等の残留物のクリーニング状態を調べた。
ここで、中間転写ベルトの表面におけるフィルミング状態については、それぞれ5枚の白紙画像を形成した後、各中間転写ベルトの表面に固着した残留物の状態を目視により観察し、残留物の固着がない場合を○、残留物の固着が少しあるが実用上問題ない場合を△、残留物の固着が多く実用上問題となる場合を×で示した。
また、中間転写ベルトの表面におけるトナー等の残留物のクリーニング状態については、それぞれ縦5cm,横3cmのベタ画像を印字し、上記の第2クリーニング装置を通過した後における中間転写ベルトの表面を目視により観察し、トナー等の残留物が確認されなかった場合を○、トナー等の残留物が確認された場合を×で示した。
Figure 2009036956
この結果、中間転写ベルトの移動方向下流側において接触する第2ブラシ部材に、中間転写ベルトの移動方向上流側において接触する第1ブラシ部材よりもヤング率が高いブラシを使用して、第2ブラシ部材における機械的掻き取り力を第1ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くした実験2,3,6のものにおいては、60万枚の耐刷後においても、中間転写ベルトの表面におけるフィルミングの発生がなく、中間転写ベルトの表面におけるトナー等の残留物のクリーニング状態も良好であった。
これに対して、上記の第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに同じヤング率のブラシを使用して、第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とにおける機械的掻き取り力が同じにした実験1,5のものや、第1ブラシ部材に、第2ブラシ部材によりもヤング率が高いブラシを使用して、第1ブラシ部材における機械的掻き取り力を第2ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くした実験4のものにおいては、60万枚の耐刷時点において、中間転写ベルトの表面におけるトナー等の残留物のクリーニング状態が大きく低下しており、特に、1ブラシ部材における機械的掻き取り力を第2ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くした実験4のものにおいては、中間転写ベルトの表面におけるフィルミングの発生が多くなっていた。
なお、上記のように導電性ポリイミド樹脂で構成された中間転写ベルトを用いた場合において、上記の第1ブラシ部材や第2ブラシ部材に、ヤング率が2.0×1010N/m2を越える導電性レーヨン繊維のブラシを用いると、このブラシとの接触による中間転写ベルト表面の摩耗が大きくなった。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、転写後における中間転写ベルトの表面に残留するトナー等の残留物を、2つのブラシ部材が設けられた第2クリーニング装置によって中間転写ベルトから除去する状態を示した概略説明図である。
符号の説明
1 装置本体
2 中間転写ベルト(像保持部材)
2a ローラ
3 給紙ローラ
4 タイミングローラ
5 転写ローラ
6 定着装置
7 排紙ローラ
10A〜10D イメージングカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
15 第1クリーニング装置
15a クリーニングブレード
30 第2クリーニング装置
31 第1ブラシ部材
31a ブラシ
31b ローラ
32 第2ブラシ部材
32a ブラシ
32b ローラ
33 第1回収部材
34 第1回収用電源
35 ブレード
36 第2回収部材
37 第2回収用電源
38 ブレード
S 記録媒体

Claims (3)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、上記のクリーニング装置に、像保持部材の移動方向上流側において像保持部材の表面に接触させる第1ブラシ部材と、この第1ブラシ部材よりも像保持部材の移動方向下流側において像保持部材の表面に接触させる第2ブラシ部材を設け、この第1ブラシ部材と第2ブラシ部材とに異なる極性のバイアス電圧を印加させると共に、上記の第2ブラシ部材のブラシに、第1ブラシ部材のブラシよりも剛性の高い材料を用い、この第2ブラシ部材における機械的掻き取り力を第1ブラシ部材における機械的掻き取り力よりも強くしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材に印加させるバイアス電圧の極性を、上記の残留物中におけるトナーの帯電極性と逆極性にする一方、上記の第2ブラシ部材に印加させるバイアス電圧の極性を、上記の残留物中におけるトナーの帯電極性と同極性にしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、上記の第1ブラシ部材に回収された残留物をこの第1ブラシ部材から回収する第1回収部材と、上記の第2ブラシ部材に回収された残留物をこの第2ブラシ部材から回収する第2回収部材とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
JP2007200565A 2007-08-01 2007-08-01 画像形成装置 Pending JP2009036956A (ja)

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