JP2009014143A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009014143A
JP2009014143A JP2007178427A JP2007178427A JP2009014143A JP 2009014143 A JP2009014143 A JP 2009014143A JP 2007178427 A JP2007178427 A JP 2007178427A JP 2007178427 A JP2007178427 A JP 2007178427A JP 2009014143 A JP2009014143 A JP 2009014143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
clutch drum
disposed
plate
automatic transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007178427A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Sugita
和彦 杉田
Naoji Kato
直司 加藤
Akitoshi Kato
明利 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2007178427A priority Critical patent/JP2009014143A/ja
Publication of JP2009014143A publication Critical patent/JP2009014143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】軸状部材上に同方向に開口したクラッチドラムを有する2つのクラッチを配置するものでありながら、軸方向のコンパクト化を図ることが可能な自動変速機を提供する。
【解決手段】クラッチC−1のクラッチドラム22を、中空軸部22dがポンプカバー53のボス部53Aの小径部53bに被嵌するように配置すると共に、ポンプカバー53のボス部53Aの大径部53cの手前で折り返した折り返し部22Aを有するように形成する。クラッチドラム32を、中空軸部32cが、折り返し部22Aの外径側に配置したブッシュb2と大径部53cとに被嵌するように配置する。これにより、クラッチドラム22の内周部とクラッチドラム32の内周部とを異なる径にオフセットさせて軸方向に重さなるように配置することができ、特にブッシュb2と油圧供給部Hとの隙間を保つことなく近づけることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輌等に用いて好適な自動変速機に係り、詳しくは、油圧アクチュエータを内包し、軸方向に対して同方向に開口したクラッチドラムを有する2つのクラッチが隣接して配置された自動変速機に関する。
従来、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車輌に用いて好適な自動変速機においては、自動変速機構の出力部材(カウンタギヤ)の変速比を生成する変速プラネタリギヤセットと、減速回転を生成する減速プラネタリギヤと、該変速プラネタリギヤセットのそれぞれの回転要素に減速プラネタリギヤからの減速回転を選択的に入力するための2つのクラッチとが備えられており、それら2つのクラッチが、軸方向における該減速プラネタリギヤの両側に配置された自動変速機が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−349683号公報
上記特許文献1における上記2つのクラッチのうちの変速プラネタリギヤセット側に配置されたクラッチは、減速回転の入力を必要としない比較的高速段にあって解放されると共に、そのクラッチドラムが変速プラネタリギヤセットの回転要素に連結されているため、該変速プラネタリギヤセットからの連れ回りによって、油圧アクチュエータごと増速回転による空転状態となる場合がある。このため、上記クラッチは、特に上記比較的高速段にあって、油圧アクチュエータの重量がイナーシャに影響し、自動変速機の制御性として良好ではない。
そのため、上述した2つのクラッチを、減速プラネタリギヤに対して変速プラネタリギヤセットとは軸方向反対側(即ち減速プラネタリギヤより入力側)にあって、減速プラネタリギヤのサンギヤを固定支持する軸状部材上に並べて配置し、かつそれらクラッチドラムの開口方向が同方向となるように配置して、それらクラッチの係合時には、それらの摩擦板を介してハブ部材から変速プラネタリギヤセットの回転要素に減速回転を出力するように構成することが考えられる。これにより、それらクラッチの解放時には、油圧アクチュエータを内包するクラッチドラムが増速回転等によって空転されることがなく、上記比較的高速段におけるイナーシャの低減を図れて、制御性の向上を図ることが可能となる。
しかしながら、上述のように2つのクラッチを軸状部材上に並べて、かつそれらクラッチドラムの開口方向が同方向となるように配置することは、該軸状部材上に2つのクラッチのための2つのベアリングと2つの作動油の供給部(以下、「油圧供給部」という)とを交互に並べて配置することになり、つまり軸方向へ順に、一方のクラッチドラムを支持するベアリング、一方のクラッチの油圧供給部、他方のクラッチドラムを支持するベアリング、他方のクラッチの油圧供給部、が並列配置されることになる。
この一方のクラッチの油圧供給部と他方のクラッチのベアリングとを隙間無く配設すると、それら2つのクラッチのクラッチドラム同士が接触してしまうという問題があり、また、油圧供給部は、作動油を供給する油路と該油路をシールする1対のシールリングとからなり、それらシールリングを配設するシールリング溝の強度等を考慮すると、一方のクラッチの油圧供給部のシールリングと他方のクラッチのベアリングとの間には、ある程度(少なくとも溝を形成するための肉厚の分)の間隔が必要である。従って、上記のように2つのクラッチを1つの軸状部材上に並べて、かつそれらのクラッチドラムの開口方向が同方向になるように配置することは、軸方向のコンパクト化の妨げになってしまうという問題がある。
そこで本発明は、軸状部材上に同方向に開口したクラッチドラムを有する2つのクラッチを配置するものでありながら、軸方向のコンパクト化を図ることが可能な自動変速機を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、第1クラッチ(C−3)の油圧アクチュエータ(30)を内包する第1クラッチドラム(32)と、第2クラッチ(C−1)の油圧アクチュエータ(20)を内包する第2クラッチドラム(22)と、が軸状に形成された軸状部材(53A)上に並んで回転自在に配置され、かつ前記第1及び第2クラッチドラム(32,22)が軸線方向で同方向に開口すると共に、軸方向における該第1クラッチドラム(32)の開口側に該第2クラッチドラム(22)が配置された自動変速機(1)において、
前記軸状部材(53A)を、小径部(53b)と、該小径部(53b)よりも外径が大きく形成された大径部(53c)と、を有するように形成し、
前記第2クラッチドラム(22)を、その内周部が前記小径部(53b)に被嵌するように配置すると共に、前記大径部(53c)の手前で折り返した折り返し部(22A)を有するように形成し、
前記第1クラッチドラム(32)を、その内周部が、前記折り返し部(22A)の外径側に配置した回転支持部材(b2)と前記大径部(53c)とに被嵌するように配置してなる、
ことを特徴とする自動変速機(1)にある。
請求項2に係る本発明は、前記軸状部材(53A)は、前記小径部(53b)に、前記第2クラッチ(C−1)の油圧アクチュエータ(20)に作動油を供給する油圧供給部(H)を備え、
前記油圧供給部(H)の少なくとも一部と、前記回転支持部材(b2)と、が軸方向にオーバーラップされて配置されてなる、
ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機(1)にある。
請求項3に係る本発明は、前記第2クラッチドラム(22)は、前記第2クラッチ(C−1)の油圧アクチュエータ(20)の作動油室(26)と前記油圧供給部(H)とを連通する作動油孔(c45)を有し、
前記油圧供給部(H)は、前記作動油を供給するように外周側に向けて開口された作動油路(c32)の開口部(c32a)と、該開口部(c32a)の軸方向両側に配置され、前記第2クラッチドラム(22)と前記軸状部材(53A)との間をシールして前記作動油路(c32)の開口部(c32a)と前記作動油孔(c45)とを連通させる2つのシールリング(a11,a12)と、を有し、
前記作動油孔(c45)は、前記折り返し部(22A)に隣接して形成されると共に、前記2つのシールリング(a11,a12)の一方が、前記回転支持部材(b2)に対して軸方向にオーバーラップされて配置されてなる、
ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機(1)にある。
請求項4に係る本発明は、前記第2クラッチドラム(22)の開口側に配置され、キャリヤ(CR1)の回転を前記第2クラッチドラム(22)に伝達するプラネタリギヤ(SP)を備え、
前記第2クラッチ(C−1)の油圧アクチュエータ(20)は、前記第2クラッチドラム(22)によって形成されるシリンダ部(22f)と、該シリンダ部(22f)との間に作動油室(26)を形成し、該作動油室(26)に供給される作動油により該第2クラッチ(C−1)の摩擦板(21)を押圧係合し得るピストン(23)と、該ピストン(23)との間にキャンセル油室(27)を形成するキャンセルプレート(24)と、該ピストン(23)を前記シリンダ部(22f)側に押戻すためのリターンスプリング(25)と、を有し、
前記第2クラッチドラム(22)の内周部の開口側先端部における外周面に、前記キャリヤ(CR1)の前記第2クラッチ(C−1)側の側板(CR1b)とスプライン係合するスプライン部(22s)を形成し、
前記キャリヤ(CR1)の前記第2クラッチ(C−1)側の側板(CR1b)を、前記スプライン部(22s)に配設された規制部材(55)によって前記第2クラッチドラム(22)の開口側への移動を規制すると共に、該側板(CR1b)によって前記リターンスプリング(25)の反力を受圧してなる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機(1)にある。
請求項5に係る本発明は、前記リターンスプリング(25)は、前記ピストン(23)と前記キャンセルプレート(24)との間に縮設されてなり、
前記側板(CR1b)は、前記キャンセルプレート(24)を軸方向に対して支持し、該キャンセルプレート(24)を介して前記リターンスプリング(25)の反力を受圧してなる、
ことを特徴とする請求項4記載の自動変速機(1)にある。
請求項6に係る本発明は、前記キャリヤ(CR1)は、前記第2クラッチ(C−1)側の側板(CR1b)を含む2つの側板(CR1a,CR1b)に支持された複数のピニオンシャフト(PST)と、該ピニオンシャフト(PST)にそれぞれ形成され、前記第2クラッチ(C−1)側に開口して潤滑油を導入する潤滑油孔(c50)と、を有し、
前記キャンセルプレート(24)は、前記複数のピニオンシャフト(PST)の潤滑油孔(c50)にそれぞれ対応し、内周側に向けて開口されて潤滑油を導入する複数の導入部(24a)を有してなる、
ことを特徴とする請求項5記載の自動変速機(1)にある。
請求項7に係る本発明は、前記第2クラッチドラム(22)は、前記軸状部材(53A)より外周側に向けて排出される潤滑油を前記キャンセル油室(27)に導入する複数の導入油孔(c48)を有し、
前記第2クラッチドラム(22)の複数の導入油孔(c48)と前記キャンセルプレート(24)の複数の導入部(24a)とは、軸方向に対してオーバーラップされて配置されると共に、周方向に対する位相がオフセットされて配置されてなる、
ことを特徴とする請求項6記載の自動変速機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、第2クラッチドラムを、その内周部が軸状部材の小径部に被嵌するように配置すると共に、軸状部材の大径部の手前で折り返した折り返し部を有するように形成し、第1クラッチドラムを、内周部が、折り返し部の外径側に配置した回転支持部材と大径部とに被嵌するように配置したので、第1クラッチドラムの内周部と第2クラッチドラムの内周部とを異なる径にオフセットさせて軸方向に重さなるように配置することができ、特に第1クラッチの回転支持部材と第2クラッチの油圧供給部との隙間を保つことなく近づけることができて、これにより、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項2に係る本発明によると、例えば折り返し部を備えていない場合は油圧供給部と回転支持部材とを軸方向にオーバーラップさせることはできないが、折り返し部を介して油圧供給部の少なくとも一部と回転支持部材とを軸方向にオーバーラップして配置することができるので、油圧供給部と回転支持部材とが軸方向にオーバーラップされた分、軸方向のコンパクト化を可能とすることができる。
請求項3に係る本発明によると、例えば折り返し部を備えていない場合はシールリングと回転支持部材とを軸方向にオーバーラップさせることはできないが、折り返し部を介してシールリングと回転支持部材とを軸方向にオーバーラップして配置することができるので、軸方向のコンパクト化を可能とすることができる。
請求項4に係る本発明によると、キャリヤの第2クラッチ側の側板を、スプライン部に配設された規制部材によって第2クラッチドラムの開口側への移動を規制すると共に、該側板によってリターンスプリングの反力を受圧するので、規制部材をプラネタリギヤの内周側に配置することができ、例えば規制部材をキャンセルプレートと側板との間に配置する場合に比して、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項5に係る本発明によると、リターンスプリングは、ピストンとキャンセルプレートとの間に縮設され、側板は、キャンセルプレートを軸方向に対して支持し、該キャンセルプレートを介してリターンスプリングの反力を受圧するので、キャンセルプレートと側板との間に規制部材を配置することを不要とすることができ、キャンセルプレートと側板を隙間なく配置することができ、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項6に係る本発明によると、キャンセルプレートは、複数のピニオンシャフトの潤滑油孔にそれぞれ対応し、内周側に向けて開口されて潤滑油を導入する複数の導入部を有しているので、キャンセルプレートと複数のピニオンシャフトの潤滑油孔に潤滑油を導入する導入部とを兼用することができ、部品点数の削減を図ることができる。
請求項7に係る本発明によると、第2クラッチドラムは、軸状部材より外径側に向けて排出される潤滑油をキャンセル油室に導入する複数の導入油孔を有し、第2クラッチドラムの複数の導入油孔とキャンセルプレートの複数の導入部とは、軸方向に対してオーバーラップされて配置されると共に、周方向に対する位相がオフセットされて配置されているので、導入油孔から外径側に排出される潤滑油が、導入部に先に導入されることなく、キャンセル油室に先に導入することができ、例えば該キャンセル油室に潤滑油が導入されずにピニオンシャフトだけに導入されてしまうことを防止することができる。これにより、例えば導入油孔を導入部よりもキャンセル油室側に軸方向にオフセットして配置して、キャンセル油室に先に潤滑油が溜まるように構成することを不要にすることができ、つまり導入油孔と導入部とを軸方向にオーバーラップして配置することができて、軸方向のコンパクト化を可能とすることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図8に沿って説明する。図1は本実施の形態に係る自動変速機の一部を示す側面断面図、図2は自動変速機の前方部分を示す拡大断面図、図3は自動変速機を示すスケルトン図、図4は自動変速機の係合表、図5は自動変速機1の速度線図、図6は本実施の形態に係るキャンセルプレート及びクラッチドラムの一部を示す正面断面図、図7はキャンセルプレート部分を示す拡大断面図、図8は本実施の形態に係る自動変速機の後方部分を示す拡大断面図である。
なお、本実施の形態に係る自動変速機は、車輌搭載時において軸方向が左右方向となるが、本明細書中においては、エンジンの接続される側、つまりトルクコンバータ11側から見た自動変速機1を正面とし、図1、図7、及び図8を側面側から見た側面断面図、図6を正面側から見た正面断面図という。また同様に、本実施の形態に係る自動変速機は、車輌搭載時において軸方向が左右方向となるが、本明細書中においては、エンジンの接続される側が入力側となるので「前方側」といい、軸方向反対側を「後方側」という。
まず、本発明を適用し得る自動変速機1の概略構成について図3に沿って説明する。図3に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車輌に用いて好適な自動変速機1は、不図示のエンジンに接続し得る自動変速機の入力軸10を有しており、該入力軸10の軸方向を中心としてトルクコンバータ11と、変速機構2とを備えている。
上記トルクコンバータ11は、自動変速機1の入力軸10に接続されたポンプインペラ11aと、作動流体を介して該ポンプインペラ11aの回転が伝達されるタービンランナ11bとを有しており、該タービンランナ11bは、上記入力軸10と同軸上に配設された上記変速機構2の入力軸90に接続されている。また、該トルクコンバータ11には、ロックアップクラッチ13が備えられており、該ロックアップクラッチ13が不図示の油圧制御装置の油圧制御によって係合されると、上記自動変速機1の入力軸10の回転が変速機構2の入力軸90に直接伝達される。
上記変速機構2には、入力軸90上において、プラネタリギヤSPと、プラネタリギヤユニットPUとが備えられている。上記プラネタリギヤSPは、サンギヤS1、キャリヤCR1、及びリングギヤR1を備えており、該キャリヤCR1に、サンギヤS1及びリングギヤR1に噛合するピニオンP1を有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤである。
また、該プラネタリギヤユニットPUは、4つの回転要素としてサンギヤS2、サンギヤS3、キャリヤCR2、及びリングギヤR2を有し、該キャリヤCR2に、サンギヤS2及びリングギヤR2に噛合するロングピニオンPLと、サンギヤS3に噛合するショートピニオンPSとを互いに噛合する形で有している、いわゆるラビニヨ型プラネタリギヤである。
上記プラネタリギヤSPのサンギヤS1は、ミッションケース4(図1参照)に一体的に固定されている、詳しくは後述する、スリーブ部材54に接続されて回転が固定されている。また、上記リングギヤR1は、上記入力軸90の回転と同回転(以下「入力回転」という。)になっている。更に上記キャリヤCR1は、該固定されたサンギヤS1と該入力回転するリングギヤR1とにより、入力回転が減速された減速回転になると共に、クラッチ(第2クラッチ)C−1及びクラッチ(第1クラッチ)C−3に接続されている。
上記プラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2は、ブレーキB−1に接続されてミッションケース4に対して固定自在となっていると共に、上記クラッチC−3に接続され、該クラッチC−3を介して上記キャリヤCR1の減速回転が入力自在となっている。また、上記サンギヤS3は、クラッチC−1に接続されており、上記キャリヤCR1の減速回転が入力自在となっている。
更に、上記キャリヤCR2は、入力軸90の回転が入力されるクラッチC−2に接続され、該クラッチC−2を介して入力回転が入力自在となっており、また、ブレーキB−2に接続されて、該ブレーキB−2を介して回転が固定自在となっている。そして、上記リングギヤR2は、不図示の駆動車輪に回転を出力する出力ギヤ100に接続されている。
つづいて、上記構成に基づき、変速機構2の作用について図3、図4及び図5に沿って説明する。なお、図5に示す速度線図において、縦軸はそれぞれの回転要素(各ギヤ)の回転数を示しており、横軸はそれら回転要素のギヤ比に対応して示している。また、該速度線図のプラネタリギヤSPの部分において、横方向最端部(図5中左方側)の縦軸はサンギヤS1に、以降図中右方側へ順に縦軸は、キャリヤCR1、リングギヤR1に対応している。更に、該速度線図のプラネタリギヤユニットPUの部分において、横方向最端部(図5中右方側)の縦軸はサンギヤS3に、以降図中左方側へ順に縦軸はリングギヤR2、キャリヤCR2、サンギヤS2に対応している。
例えばD(ドライブ)レンジであって、前進1速段(1ST)では、図4に示すように、クラッチC−1及びブレーキB−2が係合される。すると、図3及び図5に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、キャリヤCR2の回転がブレーキB−2により固定される。すると、サンギヤS3に入力された減速回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR2に出力され、前進1速段としての正転回転が出力ギヤ100から出力される。
前進2速段(2ND)では、図4に示すように、クラッチC−1が係合され、ブレーキB−1が係止される。すると、図3及び図5に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、ブレーキB−1の係止によりサンギヤS2の回転が固定される。すると、キャリヤCR2がサンギヤS3よりも低回転の減速回転となり、該サンギヤS3に入力された減速回転が該キャリヤCR2を介してリングギヤR2に出力され、前進2速段としての正転回転が出力ギヤ100から出力される。
前進3速段(3TH)では、図4に示すように、クラッチC−1及びクラッチC−3が係合される。すると、図3及び図5に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、クラッチC−3の係合によりキャリヤCR1の減速回転がサンギヤS2に入力される。つまり、サンギヤS2及びサンギヤS3にキャリヤCR1の減速回転が入力されるため、プラネタリギヤユニットPUが減速回転の直結状態となり、そのまま減速回転がリングギヤR2に出力され、前進3速段としての正転回転が出力ギヤ100から出力される。
前進4速段(4TH)では、図4に示すように、クラッチC−1及びクラッチC−2が係合される。すると、図3及び図5に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、クラッチC−2に係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。すると、該サンギヤS3に入力された減速回転とキャリヤCR2に入力された入力回転とにより、上記前進3速段より高い減速回転となってリングギヤR2に出力され、前進4速段としての正転回転が出力ギヤ100から出力される。
前進5速段(5TH)では、図4に示すように、クラッチC−2及びクラッチC−3が係合される。すると、図3及び図5に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−3を介してサンギヤS2に入力される。また、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。すると、該サンギヤS2に入力された減速回転とキャリヤCR2に入力された入力回転とにより、入力回転より僅かに高い増速回転となってリングギヤR2に出力され、前進5速段としての正転回転が出力ギヤ100から出力される。
前進6速段(6TH)では、図4に示すように、クラッチC−2が係合され、ブレーキB−1が係止される。すると、図3及び図5に示すように、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。また、ブレーキB−1の係止によりサンギヤS2の回転が固定される。すると、固定されたサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回転が上記前進5速段より高い増速回転となってリングギヤR2に出力され、前進6速段としての正転回転が出力ギヤ100から出力される。
後進1速段(REV)では、図4に示すように、クラッチC−3が係合され、ブレーキB−2が係止される。すると、図3及び図5に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−3を介してサンギヤS2に入力される。また、ブレーキB−2の係止によりキャリヤCR2の回転が固定される。すると、サンギヤS2に入力された減速回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR2に出力され、後進1速段としての逆転回転が出力ギヤ100から出力される。
なお、例えばP(パーキング)レンジ及びN(ニュートラル)レンジでは、クラッチC−1、クラッチC−2、及びクラッチC−3、が解放される。すると、キャリヤCR1とサンギヤS2及びサンギヤS3との間、即ちプラネタリギヤSPとプラネタリギヤユニットPUとの間が切断状態となる。また、入力軸90とキャリヤCR2との間が切断状態となる。これにより、入力軸90とプラネタリギヤユニットPUとの間の動力伝達が切断状態となり、つまり入力軸90と出力ギヤ100との動力伝達が切断状態となる。
次に、本発明に係る自動変速機1のクラッチC−2の部分について、図8に沿って説明する。上記ブレーキB−2の内周側にあって、プラネタリギヤユニットPUの後方側には、クラッチC−2が配置されている。該クラッチC−2は、外摩擦板61a及び内摩擦板61bからなる摩擦板61と、この摩擦板61を接断させる油圧アクチュエータ60とを備えており、該内摩擦板61bは、プラネタリギヤユニットPUのキャリヤCR2にスプライン係合されている。
上記油圧アクチュエータ60は、クラッチドラム62、ピストン部材63、キャンセルプレート64、リターンスプリング65を有しており、これらにより、作動油室66、キャンセル油室67を構成している。クラッチドラム62は、内径側部材62Aと外径側部材62Bとが溶接されて一体に構成されており、プラネタリギヤユニットPU側(前方側)に向けて開口していると共に、内径側から外径側に延びるフランジ部62bと、該フランジ部62bの外径側から前方側にプラネタリギヤユニットPUの外周側まで延びるドラム部62aと、該フランジ部62bの内周側において、前方側に延びると共に中空軸状に形成された中空軸部62cとを有している。
上記フランジ部62bの前方側には、ピストン部材63と対向する部分に、上記作動油室66を構成するためのシリンダ部62dが形成されている。クラッチドラム62のドラム部62aは、上記プラネタリギヤユニットPUの外径側において、内周側に上記外摩擦板61aがスプライン係合されている。上記中空軸部62cは、前方側において、上記入力軸90にスプライン係合しており、後方側において、ミッションケース4の内面から突出した突出部4cに溝部4dを介してスプライン係合された環状部材75に被嵌している。即ち、中空軸部62cは、入力軸90上に配置されると共に、入力軸90の入力回転が伝達される。
また、上記フランジ部62bの内径側の後方部分とミッションケース4との間には、スラストベアリングb4が配置され、中空軸部62cの前方部分とプラネタリギヤユニットPUのサンギヤS3との間にはベアリングb5が配置されており、これにより、クラッチドラム62は、軸方向において回転自在に支持されている。
上記ピストン部材63は、上述のクラッチドラム62のフランジ部62bの後方にあって、上記中空軸部62cの後方側に嵌合する形で上記シリンダ部62dに対向して軸方向移動自在に配置されており、2本のシールリングa41,a42によってシールされることにより、クラッチドラム62との間に油密状の作動油室66を構成している。また、ピストン部材63の前方外径側には、押圧部63aが延設されており、該押圧部63aは、その前端が摩擦板61に対向配置されている。さらに、該押圧部63aの外周面には、スプラインが形成されており、上記クラッチドラム62のドラム部62aの内周側に形成されたスプラインにスプライン係合している。
上記キャンセルプレート64は、上述の中空軸部62cの外径側において嵌合されたスナップリング69によって後方側への移動が規制されている。キャンセルプレート64は、その後方側に配置されたピストン部材63との間に、リターンスプリング65が縮設されると共に、該キャンセルプレート64の外周部に配置されたシールリングa44及び該キャンセルプレート64と中空軸部62cとの間に配置されたシールリングa43により、油密状とされたキャンセル油室67を構成している。なお、キャンセルプレート64は、上記リターンスプリング65の付勢力に基づき前方側に常時付勢されており、つまりクラッチドラム62に対して固定された形となっている。
ついで、クラッチC−2に係る油路構造について説明する。上記環状部材75には、不図示の油圧制御装置からクラッチC−2用の作動油圧が供給される油路c41が形成されており、該油路c41は、該環状部材75とクラッチドラム62との間をシールリングa31,a32にシールされて、該クラッチドラム62に形成された油路c49に連通して、作動油室66に連通されている。
次に、潤滑油の供給について説明する。例えばオイルポンプ50により発生した油圧に基づく潤滑油が、上記入力軸90に形成された油路c12に供給されると、クラッチドラム62の中空軸部62cにあって、周方向に対応する位置において軸方向に後方側から穿設した穴部と、外径側より斜め後方側からの径方向に穿設した穴部とによって形成される油路c42を介してキャンセル油室67にキャンセル油として供給される。
上記油路c12から外周側へ供給された潤滑油は、油路c42へ供給される他にも、上記突出部4cに形成された溝部4dと上記環状部材75とによって形成された油路と、該環状部材75の後方側に形成された溝部75aとミッションケース4の内面とによって形成された油路とを介して、ミッションケース4の内面とクラッチドラム62の後方側との間を通って外周側へ供給され、スラストベアリングb4などを潤滑する。上記油路c12より外周側へ供給された潤滑油は、遠心力によって外周側へ供給され、上記環状部材75の前方部分と上記中空軸部62cとの空隙に溜まり、環状部材75及び溝部4dによって形成される油路と油路c42とに供給されるが、油路c42の開口部の方が外周側に位置しているため、潤滑油は、遠心力によって油路c42の方へ先に流れる。つまり、キャンセル油室67の方に先に潤滑油が供給され、先にキャンセル油室67を油密状に満たした後、上記溝部4dの油路に導入されることになる。
次に、本発明に係る自動変速機1のクラッチC−1、クラッチC−3、及びプラネタリギヤSPについて、図2に沿って説明する。ミッションケース4の内側には、入力軸90上にプラネタリギヤSPが配置されており、サンギヤS1と、キャリヤCR1と、リングギヤR1とが配置されている。このうちサンギヤS1は、入力軸90の外周面に被嵌されると共に、前方に延びるスリーブ部材54の後方側端部の外周面に形成されたスプライン54sによって連結されている。このスリーブ部材54は、ブッシュb3を介して入力軸90を回転自在に支持すると共に、ミッションケース4の前方に設けられたオイルポンプ50にあって、ギヤ51を収納したポンプボディ52を閉塞するポンプカバー53の内径側から後方側に延設されたボス部53Aの内周面に一体的に固定されている。従って、サンギヤS1は、ミッションケース4に対して回転不能に連結されている。
また、該サンギヤS1は、前方側の側面に環状の凹部S1aを有しており、上記ポンプカバー53のボス部53Aの先端部分53a及び該ボス部53Aに被嵌している後述のクラッチドラム(第2クラッチドラム)22の中空軸部22dの後方側が該凹部S1a内に挿入された形で配置されている。
上記キャリヤCR1は、後方側の後キャリヤプレートCR1aと前方側の前キャリヤプレートCR1bとを有しており、この両キャリヤプレートCR1a,CR1bによってピニオンシャフトPSTを支持し、該ピニオンシャフトPSTが上記ピニオンP1を回転自在に支持している。該ピニオンP1は、内周側においてサンギヤS1と噛合していると共に、外径側においてリングギヤR1と噛合している。また、ピニオンシャフトPSTには、ピニオンP1を潤滑する潤滑油を供給するための油孔(潤滑油孔)c50が設けられており、該油孔c50は、該ピニオンシャフトPSTの中心軸部分を前方側端面から中央部分付近まで穿設し、該ピニオンシャフトPSTの中央部分付近の外周面から中心軸部分に向けて穿設することによって連通した孔部によって構成されている。
前キャリヤプレートCR1bは、内周端部において、後述するクラッチC−1に備えられたクラッチドラム22の中空軸部22dの後方側の外周面に形成されたスプライン22sによって、該クラッチドラム22に対して相対回転不能に連結され、スナップリング(規制部材)55によって後方側への移動を規制するように構成されている。これにより、キャリヤCR1は、中空軸部22dの後方側部分、ボス部53Aの先端部分53a、及びスリーブ部材54を介して入力軸90に対して支持されている。
上記リングギヤR1は、後方側端部において、略々中空円板状に形成された支持部材91の外径端部に固着されており、該支持部材91は、内周側において、入力軸90の外周面から外径側に向かってフランジ状に延設されたフランジ部90aの外径端部に固着されている。これにより、プラネタリギヤSPは、リングギヤR1を介して入力軸90からの入力回転が入力されるように構成されている。
つづいて、本発明の要部となるクラッチC−1及びクラッチC−3について説明する。上記ブレーキB−1の内周側にあって、プラネタリギヤSPの外径側から前方側には、クラッチC−3がクラッチC−1を内包する形で配置されている。該クラッチC−3は、外摩擦板31a及び内摩擦板31bからなる摩擦板31と、この摩擦板31を接断させる油圧アクチュエータ30とを備えており、該内摩擦板31bは、後述するクラッチC−1のクラッチドラム22にスプライン係合されている。
上記油圧アクチュエータ30は、クラッチドラム(第1クラッチドラム)32、ピストン部材33、キャンセルプレート34、リターンスプリング35を有しており、これらにより、作動油室36、キャンセル油室37を構成している。クラッチドラム32は、内径側から外径側に延びるフランジ部32bと、該フランジ部32bの外径側から後方側にプラネタリギヤSPの後方側まで延びるドラム部32aと、該フランジ部32bの内周側において、後方側に延びると共に中空軸状に形成された中空軸部32cとを有している。
上記フランジ部32bの後方側には、ピストン部材33と対向する部分に、上記作動油室36を構成するためのシリンダ部32dが形成されている。クラッチドラム32のドラム部32aは、後述するクラッチC−1の外径側において、内周側に上記外摩擦板31aがスプライン係合されていると共に、プラネタリギヤSPの後方まで延設されており、該ドラム部32aの後方側端部では、前述のプラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2に接続される接続部材72に接続されている。なお、該ドラム部32aの前方側外周面には、上記ブレーキB−1の内摩擦板がスプライン係合されている。即ち、ブレーキB−1が係止すると、クラッチドラム32の回転が固定されることになる。また、フランジ部32bの前方側と上記ポンプカバー53との間には、ワッシャ57が該ポンプカバー53に取付けられた形で配置されており、クラッチドラム32とポンプカバー53との接触が防止されている。
上記中空軸部32cは、前方側において、前述のポンプカバー53のボス部53Aの根元部分であって、後述の小径部53bよりも外径が大きくなるように形成された大径部53cに被嵌しており、後方側において、後述するクラッチドラム22の折り返し部22Aの外径側に配置されたブッシュ(回転支持部材)b2に被嵌して配置されている。即ち、中空軸部32cは、クラッチドラム22の折り返し部22Aとブッシュb2を介して、ポンプカバー53のボス部53Aに対して回転自在に支持されている。
上記ピストン部材33は、上述のクラッチドラム32のフランジ部32bの後方にあって、上記中空軸部32cの前方側に嵌合する形で上記シリンダ部32dに対向して軸方向移動自在に配置されており、2本のシールリングa23,a24によってシールされることにより、クラッチドラム32との間に油密状の作動油室36を構成している。また、ピストン部材33の後方外径側には、押圧部33aが延設されており、該押圧部33aは、その後端が摩擦板31に対向配置されている。さらに、該押圧部33aの外周面には、スプラインが形成されており、上記クラッチドラム32のドラム部32aの内周側に形成されたスプラインにスプライン係合している。
上記キャンセルプレート34は、上述の中空軸部32cの後方側において嵌合されたスナップリング39によって後方側への移動が規制されている。キャンセルプレート34は、その前方側に配置されたピストン部材33との間に、リターンスプリング35が縮設されると共に、該キャンセルプレート34の外周部に配置されたシールリングにより油密状のキャンセル油室37を構成している。なお、キャンセルプレート34は、上記リターンスプリング35の付勢力に基づき後方側に常時付勢されており、つまりクラッチドラム32に対して固定された形となっている。
また、キャンセルプレート34の内径側には、周方向に複数の貫通孔34aを有しており、上記キャンセル油室37に供給された潤滑油のうち余った潤滑油を後方側に排出し、該キャンセル油室37の受圧面積を設定する形で遠心油圧を調節している。さらに、貫通孔34aには、キャンセルプレート34とリターンスプリング35との間に介在する座金38から内径側に延びる脚部38aが嵌合するように配置されており、該キャンセルプレート34と該座金38(リターンスプリング35)とが相対回転不能となるように構成されている。これにより、キャンセルプレート34は、ピストン部材33に対して相対回転不能となるように構成されている。また、後述するクラッチドラム22のフランジ部22bの前方側とキャンセルプレート34の後方側との間には、ワッシャ58が配置されており、クラッチドラム22とクラッチドラム32とが接触してしまうことを防いでいる。
ところで、このようなキャンセルプレート、リターンスプリングの座金、ワッシャの支持構造としては、以下のような2つの構造も考えられる。その2つの構造を図9、図10(a)、及び図10(b)に沿って説明する。キャンセルプレート134は、図9に示すように、内径側において、周方向に複数の貫通孔134aを有しており、上述と同様にキャンセル油室37に供給された潤滑油のうち余った潤滑油を後方側に排出し、該キャンセル油室37の受圧面積を設定する形で遠心油圧を調節している。また、キャンセルプレート134の前方側における、キャンセルプレート134とリターンスプリング35との間に介在する座金138の配置される位置の外径側部分には、複数の突出部134cが形成されており、該座金138の外径側への移動を規制し、座金138がキャンセルプレート134に対して軸ズレ(径方向のズレ防止)することを防止している。さらに、キャンセルプレート134の後方側において、突出部134cと同径となる部分に複数の溝部134bが形成されている。また、上述と同様にクラッチドラム22のフランジ部22bの前方側とキャンセルプレート134の後方側との間には、ワッシャ158が配置され、該ワッシャ158の前方側には、上記キャンセルプレート134の溝部134bと同径となる部分に複数の突出部158aが形成されている。そして、これら溝部134bと突出部158aとが嵌合することにより、ワッシャ158がキャンセルプレート134に対して軸ズレ(径方向と円周方向のズレ防止)することを防止している。
また、他の構造としては、図10(a)、(b)に示すように、キャンセルプレート234は、内径側において、周方向に沿って複数の凹部234aを有しており、該凹部234aに、該キャンセルプレート234とリターンスプリング35との間に介在する座金238から内径側に延びる脚部238aが嵌合するように配置されている。これにより、該キャンセルプレート234と該座金238(リターンスプリング35)とが相対回転不能となるように構成され、かつ該座金238がキャンセルプレート234に対して軸ズレ(径方向と円周方向のズレ防止)することが防止されるように構成されている。さらに、キャンセルプレート234の後方側において、凹部234aに対応する部分に、凸部234bが形成されている。また、上述と同様にクラッチドラム22のフランジ部22bの前方側とキャンセルプレート234の後方側との間には、ワッシャ258が配置され、該ワッシャ258の内径側には、上記凸部234bに対応する形状に切欠き部258aが形成されている。そして、これら凸部234aと切欠き部258aとが嵌合することにより、ワッシャ258がキャンセルプレート234に対して軸ズレ(径方向と円周方向のズレ防止)することを防止すると共に、相対回転不能となるように構成されている。
一方、上記クラッチC−3のクラッチドラム32内にあって、即ちプラネタリギヤSPの前方側には、クラッチC−1が配置されている。該クラッチC−1は、外摩擦板21a及び内摩擦板21bからなる摩擦板21と、この摩擦板21を接断させる油圧アクチュエータ20とを備えている。該油圧アクチュエータ20は、シリンダ部22fが形成されたクラッチドラム22、ピストン部材23、キャンセルプレート24、リターンスプリング25を有しており、これらにより、作動油室26、キャンセル油室27を構成している。
クラッチドラム22は、内径側から外径側に延びるフランジ部22bを有するフランジ状部材22Eと、該フランジ部22bの外周側から上記摩擦板21の外周側まで延びるドラム部22aを有するドラム状部材22Dと、内周側が上記ポンプカバー53のボス部53Aに被嵌している中空軸部22dを有する中空軸状部材22Fとが固着されて一体に構成されており、上記クラッチC−3のクラッチドラム32と同方向(後方側)に向けて開口する形で配置されている。
上記ドラム部22aは、上記プラネタリギヤSPの外径側において、内周側に上記外摩擦板21aがスプライン係合されている。なお、該外摩擦板21aと交互に配置されると共に摩擦板21を構成する内摩擦板21bの内周側には、接続部材71がスプライン係合しており、該接続部材71は、他の接続部材(一部不図示)を介して前述のプラネタリギヤユニットPUのサンギヤS3に接続されている。即ちクラッチC−1が係合すると、クラッチドラム22と接続部材71とが同回転となり、つまりプラネタリギヤSPのキャリヤCR1の回転がプラネタリギヤユニットPUのサンギヤS3に伝達されることになる。
上記フランジ部22bは、外周側において上記摩擦板31の内摩擦板31bがスプライン係合されており、外周側から内径側に径方向に延び、さらに内径側に延びるにしたがって後方側へも延びるように形成され、最も内径側となる部分では軸方向前方側へ延びてボス部22cが形成されている。また、フランジ部22bの後方側には、ピストン部材23と対向する部分に、上記作動油室26を構成するためのシリンダ部22fが形成されている。
上記中空軸部22dは、後方側部分の内周面において、前述のようにポンプカバー53のボス部53Aの先端部分53aにブッシュb1を介して回転自在に支持されており、外周面において、スプライン22sが形成され、プラネタリギヤSPのキャリヤCR1の前キャリヤプレートCR1bを相対回転不能に連結すると共に支持している。また、中空軸部22dの前方側部分は、内周面においてポンプカバー53のボス部53Aの小径部53bに被嵌しており、外周面において上記フランジ部22bのボス部22cの内周面と固着している接続部22gを有している。そして、固着された上記フランジ部22bのボス部22cと中空軸部22dの接続部22gとによって折り返し部22Aを構成している。
上記ピストン部材23は、上記クラッチドラム22のフランジ部22bの後方にあって、上記中空軸部22dに嵌合する形で上記シリンダ部22fに対向して軸方向移動自在に配置されており、2本のシールリングa21,a22によってシールされることにより、クラッチドラム22との間に油密状の作動油室26を構成している。また、ピストン部材23の後方外径側には、押圧部23aが延設されており、該押圧部23aは、その後端が摩擦板21に対向配置されている。さらに、該押圧部23aの外周面には、スプラインが形成されており、上記クラッチドラム22のドラム部22aの内周側に形成されたスプラインにスプライン係合している。
上記キャンセルプレート24は、上記プラネタリギヤSPの前キャリヤプレートCR1bの前方側に隙間なく配置されており、該前キャリヤプレートCR1bを介してスナップリング55により後方側への移動が規制されている。また、キャンセルプレート24は、前方側に配置されたピストン部材23との間に、リターンスプリング25が縮設されており、該キャンセルプレート24の外周部に配置されたシールリングにより油密状のキャンセル油室27を構成している。さらに、キャンセルプレート24は、図6及び図7に示すように、前述のプラネタリギヤSPのキャリヤCR1の前キャリヤプレートCR1bにあって、前方側の端面の周方向に均等な間隔に3箇所設けられた凹部59と、該キャンセルプレート24の後方側面に、該凹部59に対応した部分に設けられた凸部24bとが係合することによって、相対回転不能となるように該前キャリヤプレートCR1bの前方側に配置されている。
また、キャンセルプレート24には、上述のように前キャリヤプレートCR1bのピニオンシャフトPSTを支持している部分と対応する部分から、内径側に向かって該前キャリヤプレートCR1bの前方側端面よりも前方側にオフセットして延設された導入部24aが形成されており、遠心力によって内径側から外径側に供給される潤滑油をピニオンシャフトPSTに設けられた油孔c50に導入することが可能となるように構成されている。
以上のような構成により、中空軸部22dの後方側に配置されたスナップリング55は、プラネタリギヤSPの前キャリヤプレートCR1bを、クラッチドラム22の開口側(図中左方向)への移動を規制すると共に、キャンセルプレート24を介して該前キャリヤプレートCR1bによってリターンスプリング25の反力を受圧するので、スナップリング55をプラネタリギヤSPの内周側に配置することができ、例えばスナップリング55をキャンセルプレート24と前キャリヤプレートCR1bとの間に配置する場合に比して、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
また、リターンスプリング25が、ピストン部材23とキャンセルプレート24との間に縮設されており、前キャリヤプレートCR1bは、キャンセルプレート24を軸方向に対して支持し、該キャンセルプレート24を介してリターンスプリング25の反力を受圧するので、キャンセルプレート24と前キャリヤプレートCR1bとの間にスナップリングを配置することを不要とすることができ、キャンセルプレートと側板を隙間なく配置することができ、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
つづいて、各構成要素の油路構造について説明する。上記スリーブ部材54には、不図示の油圧制御装置からクラッチC−3用の作動油圧が供給される油路c24が形成されており、該油路c24は、ポンプカバー53のボス部53Aの大径部53cに形成された油路c34に連通されている。また、該油路c34は、該大径部53cとクラッチドラム32との間をシールリングa13,a14にシールされて、該クラッチドラム32に形成された油路c47に連通して、作動油室36に連通されている。
上記スリーブ部材54には、不図示の油圧制御装置からクラッチC−1用の作動油圧が供給される油路c22が形成されており、該油路c22は、ポンプカバー53のボス部53Aの小径部53bに形成された油路(作動油路)c32に連通されている。また、該油路c32は、該小径部53bとクラッチドラム22との間をシールリングa11,a12にシールされて、該クラッチドラム22に形成された油路c45に連通して、作動油室26に連通されている。これにより、上記油路c32の開口部c32aと該開口部c32aの軸方向両側に配置されたシールリングa11,a12によって油圧供給部Hを構成している。
ついで、潤滑油の供給について説明する。例えばオイルポンプ50により発生した油圧に基づく潤滑油が、上記スリーブ部材54に形成された油路c23に供給されると、ポンプカバー53のボス部53Aの小径部53bに形成された油路c33に供給され、上記折り返し部22Aとポンプカバー53のボス部53Aの大径部53cとの間から、上記ブッシュb2を潤滑すると共に、上記クラッチドラム32に形成された油路c46に供給され、クラッチC−3の油圧アクチュエータ30のキャンセル油室37にキャンセル油として供給される。
一方、上記スリーブ部材54に形成された油路c21に供給された潤滑油は、ポンプカバー53のボス部53Aの先端部分53aの前方側に形成された油路c31に供給され、ブッシュb1を潤滑すると共に、上記クラッチドラム22の中空軸部22dに形成された油路(導入油孔)c48(図7参照)に供給される。該油路c48より外周側に供給された潤滑油は、キャンセル油室27にキャンセル油として供給されると共に、一部の潤滑油は、キャンセルプレート24に設けられた導入部24aによってプラネタリギヤSPのピニオンシャフトPSTに導入され、ピニオンP1を潤滑する。
このとき、上記導入部24aによって導入された潤滑油は、図2及び図6に示すように、該導入部24aの配置位置が周方向において上記油孔c50、つまりピニオンシャフトPSTと対応する3箇所に配置されていると共に、内周側に向けて開口しており、回転に伴う遠心力によって外周側へ供給される潤滑油が、油孔c50に向かって流入しやすくすることができる。これにより、プラネタリギヤSPのピニオンP1への潤滑油の供給を良好とすることができる。また、キャンセルプレート24と上記油孔c50に潤滑油を導入する導入部24aとを兼用することができ、部品点数の削減を図ることができる。
また、クラッチドラム22の中空軸部22dには、図6及び図7に示すように、ポンプカバー53のボス部53Aより外径側に向けて排出される潤滑油をキャンセル油室27に導入し、周方向に3箇所設けられた油路c48を有しており、該油路c48とキャンセルプレート24の導入部24aとは、軸方向に対してオーバーラップされて配置されると共に、周方向に対する位相がオフセットされて配置されているので、油路c48から外径側に排出される潤滑油が、導入部24aに先に導入されることなく、キャンセル油室27に先に導入することができ、例えば該キャンセル油室27に潤滑油が導入されずにピニオンシャフトPSTだけに導入されてしまうことを防止することができる。これにより、例えば油路c48を導入部24aよりもキャンセル油室27側に軸方向にオフセットして配置して、キャンセル油室27に先に潤滑油が溜まるように構成することを不要にすることができ、つまり油路c48と導入部24aとを軸方向にオーバーラップして配置することができて、軸方向のコンパクト化を可能とすることができる。
なお、図6はキャンセルプレート24の前方側端面での正面断面図となっており、上記導入部24aは基端部において切り離された形となり、図6には示されていない。
以上のように本発明に係る自動変速機1においては、クラッチドラム22を、該クラッチドラム22の中空軸部22dがポンプカバー53のボス部53Aの小径部53bに被嵌するように配置すると共に、ポンプカバー53のボス部53Aの大径部53cの手前で折り返した折り返し部22Aを有するように形成し、クラッチドラム32を、中空軸部32cが、折り返し部22Aの外径側に配置したブッシュb2と大径部53cとに被嵌するように配置したので、クラッチドラム32の内周部とクラッチドラム22の内周部とを異なる径にオフセットさせて軸方向に重さなるように配置することができ、特にクラッチC−3のブッシュb2とクラッチC−1の油圧供給部Hとの隙間を保つことなく近づけることができて、これにより、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
具体的には、例えば折り返し部22Aを備えていない場合は油圧供給部Hとブッシュb2とを軸方向にオーバーラップさせることはできないが、折り返し部22Aを介して油圧供給部Hの少なくとも一部とブッシュb2とを軸方向にオーバーラップして配置することができるので、油圧供給部Hとブッシュb2とが軸方向にオーバーラップされた分、軸方向のコンパクト化を可能とすることができる。
さらに、例えば折り返し部22Aを備えていない場合はシールリングa12とブッシュb2とを軸方向にオーバーラップさせることはできないが、折り返し部22Aを介してシールリングa12とブッシュb2とを軸方向にオーバーラップして配置することができるので、軸方向のコンパクト化を可能とすることができる。
なお、以上説明した本発明に係る実施の形態においては、例えば前進6速段及び後進1速段を達成するFFタイプの車輌に用いて好適な自動変速機1に適用したものを説明したが、一方のクラッチのクラッチドラムに他方のクラッチの油圧アクチュエータが内包され、かつ両方のクラッチドラムが同方向に開口するものであれば、どのような自動変速機であっても本発明を適用し得る。
本実施の形態に係る自動変速機の一部を示す側面断面図。 自動変速機の前方部分を示す拡大断面図。 自動変速機を示すスケルトン図。 自動変速機の作動表。 自動変速機の速度線図。 本実施の形態に係るキャンセルプレート及びクラッチドラムの一部を示す正面断面図。 キャンセルプレート部分を示す拡大断面図。 自動変速機の後方部分を示す拡大断面図。 キャンセルプレート部分の他の実施例を示す拡大断面図。 キャンセルプレート部分の他の実施例を示す図で(a)は拡大断面図、(b)は正面断面図。
符号の説明
1 自動変速機
20 油圧アクチュエータ
21 摩擦板
22 第2クラッチドラム
22f シリンダ部
22A 折り返し部
22s スプライン部
23 ピストン
24 キャンセルプレート
24a 導入部
25 リターンスプリング
26 作動油室
27 キャンセル油室
30 油圧アクチュエータ
32 第1クラッチドラム
53A 軸状部材(ボス部)
53b 小径部
53c 大径部
55 規制部材(スナップリング)
a11,a12 シールリング
b2 回転支持部材
c32 作動油路(油路)
c32a 開口部
c45 作動油孔
c48 導入油孔(油路)
c50 潤滑油孔
C−1 クラッチ
C−3 クラッチ
SP プラネタリギヤ
CR1 キャリヤ
CR1b 側板(前キャリヤプレート)
PST ピニオンシャフト
H 油圧供給部

Claims (7)

  1. 第1クラッチの油圧アクチュエータを内包する第1クラッチドラムと、第2クラッチの油圧アクチュエータを内包する第2クラッチドラムと、が軸状に形成された軸状部材上に並んで回転自在に配置され、かつ前記第1及び第2クラッチドラムが軸線方向で同方向に開口すると共に、軸方向における該第1クラッチドラムの開口側に該第2クラッチドラムが配置された自動変速機において、
    前記軸状部材を、小径部と、該小径部よりも外径が大きく形成された大径部と、を有するように形成し、
    前記第2クラッチドラムを、その内周部が前記小径部に被嵌するように配置すると共に、前記大径部の手前で折り返した折り返し部を有するように形成し、
    前記第1クラッチドラムを、その内周部が、前記折り返し部の外径側に配置した回転支持部材と前記大径部とに被嵌するように配置してなる、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記軸状部材は、前記小径部に、前記第2クラッチの油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧供給部を備え、
    前記油圧供給部の少なくとも一部と、前記回転支持部材と、が軸方向にオーバーラップされて配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 前記第2クラッチドラムは、前記第2クラッチの油圧アクチュエータの作動油室と前記油圧供給部とを連通する作動油孔を有し、
    前記油圧供給部は、前記作動油を供給するように外周側に向けて開口された作動油路の開口部と、該開口部の軸方向両側に配置され、前記第2クラッチドラムと前記軸状部材との間をシールして前記作動油路の開口部と前記作動油孔とを連通させる2つのシールリングと、を有し、
    前記作動油孔は、前記折り返し部に隣接して形成されると共に、前記2つのシールリングの一方が、前記回転支持部材に対して軸方向にオーバーラップされて配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機。
  4. 前記第2クラッチドラムの開口側に配置され、キャリヤの回転を前記第2クラッチドラムに伝達するプラネタリギヤを備え、
    前記第2クラッチの油圧アクチュエータは、前記第2クラッチドラムによって形成されるシリンダ部と、該シリンダ部との間に作動油室を形成し、該作動油室に供給される作動油により該第2クラッチの摩擦板を押圧係合し得るピストンと、該ピストンとの間にキャンセル油室を形成するキャンセルプレートと、該ピストンを前記シリンダ部側に押戻すためのリターンスプリングと、を有し、
    前記第2クラッチドラムの内周部の開口側先端部における外周面に、前記キャリヤの前記第2クラッチ側の側板とスプライン係合するスプライン部を形成し、
    前記キャリヤの前記第2クラッチ側の側板を、前記スプライン部に配設された規制部材によって前記第2クラッチドラムの開口側への移動を規制すると共に、該側板によって前記リターンスプリングの反力を受圧してなる、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機。
  5. 前記リターンスプリングは、前記ピストンと前記キャンセルプレートとの間に縮設されてなり、
    前記側板は、前記キャンセルプレートを軸方向に対して支持し、該キャンセルプレートを介して前記リターンスプリングの反力を受圧してなる、
    ことを特徴とする請求項4記載の自動変速機。
  6. 前記キャリヤは、前記第2クラッチ側の側板を含む2つの側板に支持された複数のピニオンシャフトと、該ピニオンシャフトにそれぞれ形成され、前記第2クラッチ側に開口して潤滑油を導入する潤滑油孔と、を有し、
    前記キャンセルプレートは、前記複数のピニオンシャフトの潤滑油孔にそれぞれ対応し、内周側に向けて開口されて潤滑油を導入する複数の導入部を有してなる、
    ことを特徴とする請求項5記載の自動変速機。
  7. 前記第2クラッチドラムは、前記軸状部材より外周側に向けて排出される潤滑油を前記キャンセル油室に導入する複数の導入油孔を有し、
    前記第2クラッチドラムの複数の導入油孔と前記キャンセルプレートの複数の導入部とは、軸方向に対してオーバーラップされて配置されると共に、周方向に対する位相がオフセットされて配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項6記載の自動変速機。
JP2007178427A 2007-07-06 2007-07-06 自動変速機 Pending JP2009014143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178427A JP2009014143A (ja) 2007-07-06 2007-07-06 自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178427A JP2009014143A (ja) 2007-07-06 2007-07-06 自動変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009014143A true JP2009014143A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40355275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007178427A Pending JP2009014143A (ja) 2007-07-06 2007-07-06 自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009014143A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145194A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Nok Corp 密封装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145194A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Nok Corp 密封装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6069346B2 (ja) 自動変速機
EP3045773B1 (en) Multi-stage transmission
US9784345B2 (en) Transmission device
US20070125615A1 (en) Oil pressure supply in an automatic transmission
JP6172291B2 (ja) 動力伝達装置
JP2010048318A (ja) 自動変速機
JP4906045B2 (ja) 自動変速機における圧油供給装置
JP4906046B2 (ja) 自動変速機
JP2008121808A (ja) 自動変速機
JP2008232416A (ja) 自動変速機
EP3034908B1 (en) Multistage transmission
JP2001041261A (ja) クラッチ装置
US7244212B2 (en) Six-speed automatic gearbox
JP2009030655A (ja) 自動変速機
JP2009014143A (ja) 自動変速機
JP2005113974A (ja) 車輌用自動変速機
JP6418302B2 (ja) 変速装置
US10221923B2 (en) Multi-stage transmission
JP4776351B2 (ja) 自動変速機用キャンセル油供給装置
JP2020169681A (ja) 自動変速機のクラッチ構造
JP4654571B2 (ja) クラッチ装置
JP2016194334A (ja) 自動変速機
JP2005098432A (ja) 車輌用自動変速機
JP2005113970A (ja) プラネタリギヤ装置
JP2003166628A (ja) 自動変速機の潤滑装置