JP2009014051A - 緩衝器のバルブ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】確実に低速領域における減衰力をピストン速度に対して比例的に変化させることが可能な緩衝器のバルブ構造を提供することである。
【解決手段】緩衝器D内に一方室41と他方室42とを隔成し一方室41から他方室42への流れを許容する一方ポート2aと他方室42から一方室41への流れを許容する他方ポート2bとを備えたバルブディスク1と、バルブディスク1の中心部から立ち上がる軸5aと、内周側が軸5aに固定されてバルブディスク1の他方室側の端面に積層され一方ポート2aを開閉する環状のリーフバルブ10とを備えた緩衝器のバルブ構造において、リーフバルブ10の内周に円弧状のチョーク通路Cとして機能する切欠10aを設け、当該切欠10aを介して一方ポート2aを他方室42へ連通したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】緩衝器D内に一方室41と他方室42とを隔成し一方室41から他方室42への流れを許容する一方ポート2aと他方室42から一方室41への流れを許容する他方ポート2bとを備えたバルブディスク1と、バルブディスク1の中心部から立ち上がる軸5aと、内周側が軸5aに固定されてバルブディスク1の他方室側の端面に積層され一方ポート2aを開閉する環状のリーフバルブ10とを備えた緩衝器のバルブ構造において、リーフバルブ10の内周に円弧状のチョーク通路Cとして機能する切欠10aを設け、当該切欠10aを介して一方ポート2aを他方室42へ連通したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、緩衝器のバルブ構造の改良に関する。
従来、この種緩衝器のバルブ構造にあっては、たとえば、車両用の緩衝器のピストン部等に具現化され、緩衝器内に二つの圧力室を隔成するピストンと、当該ピストンに設けたポートの外周に配置される環状弁座に着座する環状のリーフバルブとを備え、このリーフバルブでポートを開閉するものが知られている。
そして、リーフバルブの外周側を撓ませることによりポートを開閉するバルブ構造では、ピストン速度が低い場合には、作動液体は、環状弁座に設けた切欠あるいはリーフバルブの外周に設けた切欠によって形成されるオリフィスを通過して、圧縮される圧力室から拡張される圧力室へ移動する。
したがって、このようなバルブ構造では、ピストン速度が低い場合には、オリフィス特有の自乗特性となる減衰特性(ピストン速度に対する減衰力変化)が発揮されて、ピストン速度が低速領域にあるときのピストン速度変化に対して減衰力変化が大きく、また、ピストン速度が低速領域を脱して中速となるとリーフバルブが環状弁座から離座するので中速領域における減衰特性が低速領域における減衰特性と大きく異なり、減衰特性が急激に変化してしまう。
そこで、低速領域においてピストン速度に対して減衰力をリニアに変化させるべく、弁座に着座するリーフバルブと、リーフバルブに積層されるサブリーフバルブの一部に切欠を設けるとともに、最上部に積層されるサブリーフバルブで切欠の大部分を閉塞してチョーク通路を構成するバルブ構造の提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−165224号公報
しかしながら、上述のように構成された減衰力バルブにおいては、特に問題がある訳ではないが、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
即ち、リーフバルブとサブリーフバルブでチョーク通路を形成する場合、ピストン速度の微低速時には、上記ポートを通過した作動油が上記チョーク通路を通過することで高い減衰力を発生させるので、上記リーフバルブとサブリーフバルブとが確実に密着してチョーク通路を形成していないと、リーフバルブとサブリーフバルブの積層隙間から作動油の漏れが生じて、ピストン速度が低速領域において狙い通りの減衰特性を実現できない場合がある。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、確実に低速領域における減衰力をピストン速度に対して比例的に変化させることが可能な緩衝器のバルブ構造を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、緩衝器内に一方室と他方室とを隔成し一方室から他方室への流れを許容する一方ポートと他方室から一方室への流れを許容する他方ポートとを備えたバルブディスクと、バルブディスクの中心部から立ち上がる軸と、内周側が軸に固定されてバルブディスクの他方室側の端面に積層され一方ポートを開閉する環状のリーフバルブとを備えた緩衝器のバルブ構造において、リーフバルブの内周に円弧状のチョーク通路として機能する切欠を設け、当該切欠を介して一方ポートを他方室へ連通した。
本発明の緩衝器のバルブ構造によれば、低速領域における減衰力をピストン速度に対して比例的に変化させることができるとともに、低速領域と中速領域の境で減衰特性を急激に変化させることがない。
さらに、一方溝、他方溝およびリーフバルブの切欠は締付力が直接的に作用するバルブディスクとリーフバルブの内周側に設けられており、作動油漏れが生じないチョーク通路を形成する事ができるので、確実に低速領域における減衰力をピストン速度に対して比例的に変化させることができる。
また、一方溝、他方溝およびリーフバルブの切欠は締付力が直接的に作用するバルブディスクとリーフバルブの内周側に設けられているので、チョーク通路の形成に際して、リーフバルブを高精度に組付る必要も無くなり、組付コストが嵩んで緩衝器自体の製造コストが嵩むという問題も生じない。
以下、本発明のバルブ構造を図に基づいて説明する。図1は、一実施の形態におけるバルブ構造が具現化された緩衝器のピストン部のYY’断面図である。図2は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造におけるバルブディスクたるピストンの平面図である。図3は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造におけるリーフバルブの平面図である。図4は、一実施の形態の緩衝器のバルブ構造が具現化した緩衝器における減衰特性を示す図である。図5は、他の実施の形態の緩衝器のバルブ構造におけるバルブディスクたるピストンの平面図である。図6は、別の実施の形態の緩衝器のバルブ構造におけるバルブディスクたるピストンにリーフバルブを積層した状態を示す図である。
一実施の形態における緩衝器のバルブ構造は、図1に示すように、緩衝器Dのピストン部の伸側の減衰バルブに具現化されており、緩衝器D内に一方室41と他方室42とを隔成するとともに一方室41から他方室42への流れを許容する一方ポート2aと他方室42から一方室41への流れを許容する他方ポート2bとを備えたバルブディスクたるピストン1と、ピストン1の中心部から立ち上がる軸たるピストンロッド5の先端5aと、内周側がピストンロッド5の先端5aに固定されてピストン1の他方室側の端面に積層され一方ポート2aを開閉する環状のリーフバルブ10とを備え、リーフバルブ10の内周に設けた円弧状のチョーク通路として機能する切欠10aを介して一方ポート2aを他方室42へ連通している。
他方、バルブ構造が具現化される緩衝器Dは、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するピストンロッド5と、ピストンロッド5の先端5aが挿通されて上記先端5aに固定されるピストン1と、シリンダ40内にピストン1で隔成される図1中上方側の一方室41と下方側の他方室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)と、シリンダ40から出没するピストンロッド5の体積分のシリンダ内容積変化を補償する図示しないリザーバあるいはエア室とを備えて構成され、シリンダ40内には流体、具体的には作動油が充填されている。
また、上記バルブ構造にあっては、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方向に移動して、作動油が一方ポート2aを通過して一方室41から他方室42へ移動する際に、その作動油の流れに対しリーフバルブ10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の伸側減衰力を発生させる伸側の減衰力発生要素として機能する。なお、ピストン1の一方室側の端面となる上面には、リーフバルブ12とサブリーフバルブ13を積層してあって、当該リーフバルブ12で他方ポート2bを開閉するようになっており、シリンダ40に対してピストン1が図1中下方向に移動して、作動油が他方ポート2bを通過して他方室42から一方室41へ移動する際に、その作動油の流れに対しリーフバルブ12で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の圧側減衰力を発生させる圧側の減衰力発生要素として機能する。
以下、このバルブ構造について詳しく説明すると、バルブディスクたるピストン1は、図1および図2に示すように、環状に形成されて、作動油が一方室41から他方室42へ通過することを許容する一方ポート2aと、逆に作動油が他方室42から一方室41へ通過することを許容する他方ポート2bとを備えている。
また、一方ポート2aと他方ポート2bは、ピストン1にそれぞれ複数、具体的に図示するところでは四つずつ設けらており、同一円周上に等間隔を持って交互に配置されている。
さらに、ピストン1は、その他方室側の端部たる下端に、環状の内周シート部15と内周シート部15に連なって各一方ポート2aの出口端である独立窓3を囲む包囲部16とを備えて下方へ突出する花弁型弁座14を備えており、内周シート部15および包囲部16は面一とされて、内周シート部15にリーフバルブ10の内周部を着座させるとともに包囲部16にリーフバルブ10の外周部を着座させるようにして、この花弁型弁座14にリーフバルブ10を積層させている。
このように、リーフバルブ10をピストン1の下端に下方へ突出するように設けた花弁型弁座14に着座させることで、リーフバルブ10で一方ポート2aのみを閉塞して他方ポート2bの他方室42への連通が確保されるようになっている。
また、花弁型弁座14の内周シート部15の独立窓3に対向する部位には、ピストン1の内周から独立窓3に通じる一方溝17が設けられており、一方ポート2aはリーフバルブ10によって閉塞された状態におかれても一方溝17に通じるようになっている。
さらに、花弁型弁座14の内周シート部15の包囲部16間となる包囲部16に対向しない部位には、内周シート部15の外周からピストン1の内周に通じる他方溝18が設けられており、当該他方溝18は、花弁型弁体14にリーフバルブ10が着座した状態におかれても、他方室42に通じるようになっている。
なお、ピストン1の一方室側の端部たる上端にも、花弁型弁座20が設けてあって、この花弁型弁座20は、各他方ポート2bの出口端を囲んでおり、この花弁型弁座20に着座するリーフバルブ12によって、他方ポート2bを閉塞して一方ポート2aの一方室41への連通が確保されるようになっている。
そして、ピストン1の内周側には緩衝器のピストンロッド5の先端5aが挿通され、ピストンロッド5の先端5aはピストン1の図1中下方側に突出させてある。
ピストンロッド5の先端5aの外径は、先端5aより図1中上方側の外径より小径に設定され、上方側と先端5aとの外径が異なる部分に段部5bが形成され、さらに、先端5aの図1中最下方の外周には螺子溝5cが形成されている。
また、ピストン1の図1中下方に積層されるリーフバルブ10は、図3に示すように、環状に形成されるとともに、その内周に円弧状の切欠10aを備えており、当該切欠10aは、花弁型弁座14に着座した際に、一方溝17および他方溝18に対向して通じるようになっている。
さらに、リーフバルブ10の背面となる図1中上面には、上記先端5aに内周側が固定される環状のサブリーフバルブ11を積層しており、このサブリーフバルブ11は環状板を複数枚積層して構成されて、リーフバルブ10の見かけ上の撓み剛性を高くして要求される伸側減衰力の発生を可能としている。
なお、ピストン1の図1中上方に積層されるリーフバルブ12は環状板状とされており、また、サブリーフバルブ13は環状板を複数枚積層して構成されて、このサブリーフバルブ13もリーフバルブ12の見かけ上の撓み剛性を高くし、要求される圧側減衰力の発生を可能としている。
上記したサブリーフバルブ11,13における環状板の枚数は、任意であり、緩衝器Dに要求される減衰力によって適宜の枚数に設定すればよい。
そして、上述のように構成されたサブリーフバルブ13、リーフバルブ12、ピストン1、リーフバルブ10およびサブリーフバルブ11は、順に、ピストンロッド5の先端5aに組み付けられ、上記先端5aに設けた螺子溝5cに螺着されるナット6とピストンロッド5の段部5bとで挟持されてピストンロッド5の先端5aに固定されている。
すなわち、このバルブ構造にあっては、リーフバルブ10,12およびサブリーフバルブ11,13は、内周端が軸たるピストンロッド5の先端5aに固定されて外周側が撓むことで、それぞれ閉塞しているポート2a,2bを開放するようになっている。
また、上述したように、リーフバルブ10の切欠10aを一方溝17および他方溝18に対向させた状態で、ピストン1、リーフバルブ10およびサブリーフバルブ11を軸たるピストンロッド5の先端5aに固定することで、切欠10aの一方溝17および他方溝18の対向する部位を除いて花弁型弁体14の内周シート部15とサブリーフバルブ13の図1中上面によって閉塞され、一方溝17、切欠10aおよび他方溝18でチョーク通路Cが形成され、一方ポート2aは、このチョーク通路Cによって他方室42に常に連通状態におかれることになる。
なお、この実施の形態の場合、切欠10aがそもそもチョーク通路として機能する他、一方溝17および他方溝18もチョーク通路の一部として機能するようになっており、チョーク通路の総延長を長く採ることができる利点があるが、一方溝17および他方溝18についてはチョーク通路として機能させずともよい。
そして、一方溝17、他方溝18およびリーフバルブ10の切欠10aは、ナット6の締付力が直接的に作用するピストン1とリーフバルブ10の内周側に設けられており、ピストン1、リーフバルブ10およびサブリーフバルブ11の積層状態如何に関わらず、これら部材の間に隙間が形成される事が阻止されていることから、作動油漏れが生じないチョーク通路Cを形成する事ができる。
なお、リーフバルブ10にサブリーフバルブ11を積層しないバルブ構造となる場合には、ナット6で切欠10aを閉塞するようにすればよい。
つづいて、上述のように構成されたバルブ構造の作用について説明する。まず、ピストン1がシリンダ40に対して図1中上方側に移動すると、一方室41内の圧力が高まり、一方室41内の作動油は一方ポート2aを通過して他方室42内に移動しようとする。
そして、ピストン速度が低速領域にある場合にはリーフバルブ10は、一方ポート2aを介して作用する一方室41内の圧力が小さく花弁型弁体14から離座することがなく、一方ポート2aを閉塞したままとなる。
したがって、このピストン速度が低速領域にある場合、作動油は、上記したチョーク通路Cを介して一方室41から他方室42へ移動することとなり、ピストン速度が中速領域に達してリーフバルブ10が撓んで包囲部16から離座するまでは、緩衝器Dが発生する減衰特性はチョーク特有の特性となって、減衰力はピストン速度に対して比例的に変化する。
そして、ピストン速度が中速領域に達すると、リーフバルブ10は、包囲部16から離座して一方ポート2aを開放するようになり、このバルブ構造が具現化した緩衝器Dが発生する伸側の減衰特性は、図4に示すが如くとなり、低速領域と中速領域との境で減衰特性が急激に変化するような事が無い。他方、ピストン1がシリンダ40に対して図1中下方側に移動する場合には、他方室42内の圧力が高まり、他方室42内の作動油は他方ポート2bを通過して一方室41内に移動しようとするが、この場合にもチョーク通路Cが機能し、ピストン速度が中速領域に達してリーフバルブ12が撓んで花弁型弁座20から離座するまでは、緩衝器Dが発生する減衰特性はチョーク特有の特性となって、減衰力はピストン速度に対して比例的に変化するので、緩衝器Dが発生する圧側の減衰特性は、図4に示すが如くとなる。
したがって、本実施の形態の緩衝器Dのバルブ構造にあっては、低速領域における減衰力をピストン速度に対して比例的に変化させることができる。
また、上述のように、チョーク通路Cは伸圧両効きとなるので、一つ設けておけばよいので、加工コストが嵩んでしまう事が無い。
さらに、一方溝17、他方溝18およびリーフバルブ10の切欠10aはナット6の締付力が直接的に作用するピストン1とリーフバルブ10の内周側に設けられており、作動油漏れが生じないチョーク通路Cを形成する事ができるので、確実に低速領域における減衰力をピストン速度に対して比例的に変化させることができる。
また、一方溝17、他方溝18およびリーフバルブ10の切欠10aはナット6の締付力が直接的に作用するピストン1とリーフバルブ10の内周側に設けられているので、チョーク通路Cの形成に際して、リーフバルブ10およびサブリーフバルブ11を高精度に組付る必要も無くなり、組付コストが嵩んで緩衝器自体の製造コストが嵩むという問題も生じない。
なお、この実施の形態の場合、一方溝17が連通する独立窓3に隣接する他方ポート2bに対向する内周シート部15の部位に他方溝18を設けているが、図5に示した他の実施の形態のバルブ構造のように、一方溝17が連通する独立窓3に隣接する他方ポート2bを飛ばして次の他方ポート2bに対向する部位に他方溝18を設けるようにしてもよく、そうすることで、一方溝17と他方溝18との円周方向間隔が大きくなり、チョーク通路長さをより長くすることができる。すなわち、一方溝17と他方溝18の設置位置によって、チョーク通路Cの長さを種々に設定することができる。
すなわち、この緩衝器Dのバルブ構造にあっては、従来緩衝器のバルブ構造に比較してチョーク通路Cの長さの確保が飛躍的に容易となり、設計の自由度が向上するとともに緩衝器Dの減衰特性の調整幅が飛躍的に大きくなる。
またさらに、一方溝17および他方溝18は、一つに限らず複数設けてもよく、これらを全て、あるいは、これらのうちの一部を選択的にリーフバルブ10の切欠10aで連通するようにすることができる。具体的にはたとえば、図6に示すように、リーフバルブ10の切欠10aの位置を円周方向にずらす事によって、一つの一方溝17と一つの他方溝18とを連通させたり、一つの一方溝17に対して切欠10aによって二つの他方溝18を連通させたりすることができ、すなわち、この緩衝器Dのバルブ構造にあっては、チョーク通路Cの全体の流路面積を調節する事が可能となって、減衰特性のチューニングが容易となる。念のため、この図6では、円周方向にずらした二つの切欠10aの幅が異なるように記載しているが、これは、切欠10aの幅を同じにして作図すると、円周方向にずらしたことが理解しにくくなるため、便宜的に二つの切欠10aの幅を異なるようにして作図している。
なお、上記したところでは、緩衝器のピストン部の伸側の減衰バルブに具現化した例を用いて本発明のバルブ構造を説明しているが、圧側のみ、あるいは、伸圧両側の減衰バルブに具現化することも可能で、さらには、ベースバルブ部に具現化することも可能であり、およそ減衰力を発生する減衰力発生要素として機能する緩衝器のバルブに適用することが可能なことは勿論である。すなわち、バルブ構造がベースバルブ部に具現化される場合には、一方室をピストン側室あるいはリザーバ室の一方とし、他方室をピストン側室あるいはリザーバ室の他方とすればよい。
また、上記した実施の形態では、軸をピストンロッド5の先端5aとしているが、これに代えて、バルブディスクと一体あるいは別体な軸をバルブディスクの中心部に設けるようにしてもよい。
以上で緩衝器のバルブ構造の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
1 バルブディスクたるピストン
2a 一方ポート
2b 他方ポート
3 独立窓
5 ピストンロッド
5a ピストンロッドの先端
5b ピストンロッドの段部
5c ピストンロッドの螺子溝
6 ナット
10,12 リーフバルブ
10a リーフバルブの切欠
11,13 サブリーフバルブ
40 シリンダ
41 一方室
42 他方室
C チョーク通路
D 緩衝器
2a 一方ポート
2b 他方ポート
3 独立窓
5 ピストンロッド
5a ピストンロッドの先端
5b ピストンロッドの段部
5c ピストンロッドの螺子溝
6 ナット
10,12 リーフバルブ
10a リーフバルブの切欠
11,13 サブリーフバルブ
40 シリンダ
41 一方室
42 他方室
C チョーク通路
D 緩衝器
Claims (2)
- 緩衝器内に一方室と他方室とを隔成し一方室から他方室への流れを許容する一方ポートと他方室から一方室への流れを許容する他方ポートとを備えたバルブディスクと、バルブディスクの中心部から立ち上がる軸と、内周側が軸に固定されてバルブディスクの他方室側の端面に積層され一方ポートを開閉する環状のリーフバルブとを備えた緩衝器のバルブ構造において、リーフバルブの内周に円弧状のチョーク通路として機能する切欠を設け、当該切欠を介して一方ポートを他方室へ連通したことを特徴とする緩衝器のバルブ構造。
- バルブディスクは、それぞれ複数設けられて同一円周上に交互に配置される一方ポートと他方ポートと、リーフバルブの内周部が着座する環状の内周シート部と内周シート部に連なって各一方ポートの出口端を囲んでリーフバルブが離着座する包囲部とを備えた花弁型弁座と、内周シート部に設けられて少なくとも一つの一方ポートとリーフバルブの切欠とを連通する一方溝と、同じく内周シート部に設けられてリーフバルブの切欠を他方室に連通する他方溝とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器のバルブ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2020139605A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 株式会社ショーワ | ピストン構造体、緩衝器 |
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2007
- 2007-07-03 JP JP2007174756A patent/JP2009014051A/ja active Pending
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