JP2009012378A - タイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法において、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなくサイプ成形プレートの耐久性の向上を図る。
【解決手段】トレッド成形面102に縦溝成形用突起103,104a,104bと横溝成形用突起と陸部成形用空間105〜109を設けると共に、サイプ成形用プレート111〜115をトレッド成形面102から立設して設け、サイプ成形用プレート111〜115に、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線124を幅方向に複数並設すると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線125を立設方向に複数並設し、第2縦屈曲線124bを幅方向に振幅をもった形状に形成し、横屈曲線125を立設方向に振幅をもった形状に形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、氷雪路における操縦安定性能を向上させるためにトレッド面に多数のサイプが設けられた空気入りタイヤを製造するタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法に関するものである。
氷雪路用の空気入りタイヤにおいて、氷上性能を向上するため、主溝及びラグ溝によりブロックを形成し、このブロックにサイプを設けており、このブロックの倒れ込みを防止するためにこのサイプを3次元形状にすることが提案されている。
3次元形状を有するサイプとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された空気入れタイヤでは、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の縦溝と、タイヤ幅方向に延びる複数本の横溝を設け、これら縦溝及び横溝によって複数のブロックを区画し、このブロックにタイヤ幅方向に延びる複数本のサイプを設け、このサイプをトレッド面においてジグザグ形状とし、ブロック内部ではタイヤ径方向の2箇所以上でタイヤ周方向に屈曲してタイヤ幅方向に連なる屈曲部を形成し、この屈曲部においてタイヤ径方向に振幅を持ったジグザグ形状を形成している。
また、このサイプを有する空気入りタイヤを製造するタイヤ成形用金型として、例えば、下記特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載されたタイヤ成形用金型は、トレッド成形面に、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝成形用突起と、タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝形成用突起を形成し、この各溝成形用突起によりブロックを区画形成するトレッド成形面部を形成し、このトレッド成形面部にタイヤ幅方向に延びるサイプ成形刃をタイヤ周方向に所定の間隔で複数植設したものである。
特開2005−126055号公報 特開平11−291250号公報
空気入りタイヤを製造する場合、タイヤのトレッド部を成形する金型がタイヤの周方向で複数に分割されて構成されたタイヤ成形用金型を用いる。特許文献2に記載された従来のタイヤ成形用金型では、金型のトレッド成形面に周方向溝成形用突起及びラグ溝形成用突起が形成されると共に、各溝成形用突起により形成されたブロック形成空間のトレッド成形面部に複数のサイプ成形刃が固定されている。このタイヤ成形用金型によりタイヤを製造する場合、まず、グリーンタイヤをタイヤ成形用金型に装填し、次に、グリーンタイヤを径方向外方に拡張させてタイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させ、最後に、このグリーンタイヤを加熱して加硫する。その後、製造されたタイヤをタイヤ成形用金型から取外す。
このとき、タイヤ成形用金型のトレッド成形面には、複数のサイプ成形プレートが固定されており、各サイプ成形プレートはトレッド成形面に対してほぼ直角を成して固定され、タイヤのトレッド面に対してほぼ直角に、つまり、径方向に挿入されている。そのため、製造されたタイヤからタイヤ成形用金型を離脱させるとき、一部のサイプ成形プレートは、タイヤのトレッド面に対する挿入方向と、タイヤのトレッド面からの離脱方向が相違し、サイプ成形プレートに対して応力が作用する。すると、タイヤ成形用金型を繰り返し使用すると、サイプ成形プレートが折れ曲がって変形し、サイプの製造精度が低下してしまうという問題がある。
なお、サイプ成形プレートの材質を高硬度なものに変更することで耐久性を向上することが考えられるが、製造コストが増加してしまうという問題がある。また、硬度の高い材質を使用することで、サイプ成形プレートをプレス加工するときに割れが発生しやすくなり、加工性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなくサイプ成形プレートの耐久性の向上を図ったタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明のタイヤ成形用金型は、トレッド成形面に、タイヤ周方向に沿って延びる複数の縦溝を成形する縦溝成形用突起と、タイヤ幅方向に沿って延びる複数の横溝を成形する横溝成形用突起と、前記縦溝成形用突起と前記横溝成形用突起により区画される複数の陸部成形用空間が設けられると共に、タイヤ幅方向に沿って延びるサイプを成形するサイプ成形用プレートが前記トレッド成形面から前記陸部成形用空間に立設して設けられるタイヤ成形用金型において、
前記サイプ成形用プレートは、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲部が幅方向に複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲部が立設方向に複数並列して形成され、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもった形状に形成され、前記複数の横屈曲部が立設方向に振幅をもった形状に形成されることを特徴とするものである。
請求項2の発明のタイヤ成形用金型では、前記複数の縦屈曲部は、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲部と、幅方向に振幅をもった形状の第2縦屈曲部が交互に並列されることを特徴としている。
請求項3の発明のタイヤ成形用金型では、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つが幅方向に振幅をもった形状に形成されると共に、その振幅方向が同方向に設定されることを特徴としている。
請求項4の発明のタイヤ成形用金型では、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つが幅方向に振幅をもった形状に形成されると共に、その振幅方向が逆方向に設定されることを特徴としている。
請求項5の発明のタイヤ成形用金型では、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つが幅方向に振幅をもった形状に形成されると共に、その振幅量が相違することを特徴としている。
請求項6の発明のタイヤ成形用金型では、前記複数の縦屈曲部のうちの幅方向に振幅をもった縦屈曲部の振幅量eが前記複数の縦屈曲部の幅方向におけるピッチbの10%から50%に設定されることを特徴としている。
請求項7の発明のタイヤ成形用金型では、前記サイプ成形用プレートの厚さtが0.3mm≦t≦1.0mmに設定され、前記縦屈曲部の幅方向におけるピッチbが1.2≦b≦4.0に設定され、前記サイプ成形用プレートにおける厚さ方向の振幅aが0.3b≦a≦bに設定されることを特徴としている。
請求項8の発明の空気入りタイヤの製造方法は、グリーンタイヤを成形する工程と、トレッド成形面に縦溝成形用突起と横溝成形用突起と陸部成形用空間が設けられると共にサイプ成形用プレートが前記トレッド成形面から前記陸部成形用空間に立設して設けられ、前記サイプ成形用プレートに厚さ方向に屈曲する縦屈曲部が幅方向に複数並設されると共に、厚さ方向に屈曲する横屈曲部が立設方向に複数並設され、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもち、前記複数の横屈曲部が立設方向に振幅をもったタイヤ成形用金型に前記グリーンタイヤを装填する工程と、前記グリーンタイヤを径方向外方に拡張させて前記タイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させる工程と、前記グリーンタイヤを加熱して加硫する工程とを有することを特徴とするものである。
請求項1の発明のタイヤ成形用金型によれば、トレッド成形面に複数の縦溝成形用突起と横溝成形用突起と陸部成形用空間を設けると共に、サイプ成形用プレートをトレッド成形面から陸部成形用空間に立設して設け、サイプ成形用プレートに、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲部を幅方向に複数並列して形成すると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲部を立設方向に複数並列して形成し、複数の縦屈曲部のうちの少なくとも1つを幅方向に振幅をもった形状に形成し、複数の横屈曲部を立設方向に振幅をもった形状にしている。従って、サイプ成形用プレートの縦屈曲部が幅方向に振幅をもつことで、サイプ成形用プレートに対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するとき、各屈曲部で発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができ、その結果、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなく、サイプ成形プレートの耐久性の向上を図ることができる。
請求項2の発明のタイヤ成形用金型によれば、複数の縦屈曲部として、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲部と、幅方向に振幅をもった形状の第2縦屈曲部を交互に並列するので、サイプ成形用プレートに対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するとき、第1縦屈曲部で発生する応力と第2縦屈曲部で発生する応力の方向と箇所が相違することとなり、応力集中を防止してサイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができる。
請求項3の発明のタイヤ成形用金型によれば、複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つを幅方向に振幅をもった形状に形成すると共に、その振幅方向を同方向に設定するので、各屈曲部で発生する応力の方向と箇所が相違し、局部的な応力の増大がなくなり、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができる。
請求項4の発明のタイヤ成形用金型によれば、複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つを幅方向に振幅をもった形状に形成すると共に、その振幅方向を逆方向に設定するので、各屈曲部で発生する応力の方向と箇所が相違し、局部的な応力の増大がなくなり、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができる。
請求項5の発明のタイヤ成形用金型によれば、複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つを幅方向に振幅をもった形状に形成すると共に、その振幅量を相違するので、各屈曲部で発生する応力の方向と箇所が相違し、局部的な応力の増大がなくなり、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができる。
請求項6の発明のタイヤ成形用金型によれば、幅方向に振幅をもった縦屈曲部の振幅量eを全ての縦屈曲部の幅方向におけるピッチbの10%から50%に設定するので、幅方向に振幅をもった縦屈曲部の振幅量を適正量とすることで、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができると共に、離型性を向上することができる。この場合、縦屈曲部の振幅量eが縦屈曲部のピッチbの10%より小さいと、応力が十分に分散せずにサイプ成形プレートの折れ曲がりを適正に抑制することができない。一方、縦屈曲部の振幅量eが縦屈曲部のピッチbの50%より大きいと、サイプ成形プレートがタイヤから抜けにくくなり、離型性が低下してタイヤに傷が発生してしまう。
請求項7の発明のタイヤ成形用金型によれば、サイプ成形用プレートの厚さtを0.3mm≦t≦1.0mmに設定し、縦屈曲部の幅方向におけるピッチbを1.2≦b≦4.0に設定し、サイプ成形用プレートにおける厚さ方向の振幅aを0.3b≦a≦bに設定するので、サイプ成形用プレートの厚さtと縦屈曲部の幅方向におけるピッチbとサイプ成形用プレートにおける厚さ方向の振幅aを適正値とすることで、サイプ成形用プレートに形成された縦屈曲部を適正に振幅させることができ、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができる。
請求項8の発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、グリーンタイヤを成形する工程と、サイプ成形用プレートに立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲部を幅方向に複数並設すると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲部を立設方向に複数並設し、複数の縦屈曲部のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもったタイヤ成形用金型にグリーンタイヤを装填する工程と、グリーンタイヤを径方向外方に拡張させてタイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させる工程と、グリーンタイヤを加熱して加硫する工程とを有している。従って、サイプ成形用プレートの縦屈曲部が幅方向に振幅をもつことで、製造されたタイヤに対してタイヤ成形用金型を離脱させるとき、サイプ成形用プレートに対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するが、各屈曲部で発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレートの折れ曲がりを抑制することができ、その結果、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなく、サイプ成形プレートの耐久性の向上を図ることができる。
以下に、本発明に係るタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの正面図、図2は、図1のII−II断面図、図3は、図1のIII−III断面図、図4は、図1のIV−IV断面図、図5は、実施例1のタイヤ成形用金型を表す断面図、図6は、実施例1のタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの取付状態を表す概略図、図7は、実施例1のタイヤ成形用金型を用いて製造される空気入りタイヤを表すトレッド部の平面図、図8は、実施例1のタイヤ成形用金型を用いて製造される空気入りタイヤにおけるサイプ形状を表す概略図である。
なお、以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向であり、タイヤ幅方向内方とは、タイヤ幅方向において赤道面(赤道線)に向かう方向であり、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向において赤道面(赤道線)に向かう方向の反対方向である。また、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向であり、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。更に、タイヤ内側とは、空気入りタイヤを正規リムにリム組みして車体に装着したとき、この車体の内側に位置する方向であり、タイヤ外側とは、このとき、車体の外側に位置する方向である。
まず、実施例1の空気入りタイヤの構造について詳細に説明する。
実施例1において、図7に示すように、本実施例のタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法により製造する空気入りタイヤ11は、トレッド部とその両側に連続するショルダー部とサイドウォール部とビード部から構成されている。そして、このトレッド部は、タイヤ径方向の最も外側に形成されており、このトレッド部の表面、即ち、この空気入りタイヤ11を装着する車両(図示省略)が走行した場合に、路面と接触する面がトレッド面12として形成されている。そして、このトレッド面12には、赤道線O1に対して、タイヤ幅方向外側の所定位置に左右一対の接地端13が設定されている。なお、本実施例の空気入りタイヤ11は、トレッドパターンがタイヤ赤道面O1に対してタイヤ幅方向で非対称な形状に設定され、図7にて、左側がタイヤ内側であり、右側がタイヤ外側となっている。
空気入りタイヤ11は、トレッド面12にタイヤ周方向に沿って延びる複数の主溝、つまり、1本の第1主溝21と2本の第2主溝22a,22bが設けられている。この第1主溝21及び第2主溝22a,22bは、赤道線と平行なストレート主溝となっており、第2主溝22aが第2主溝22bより太く形成されている。そして、第1主溝21におけるタイヤ外側(図1にて右側)に、一端部がこの第1主溝21に連通してタイヤ幅方向に延びるラグ溝23がタイヤ周方向に所定間隔で複数設けられている。また、タイヤ内側に位置する第2主溝22aにおけるタイヤ外側に、一端部がこの第2主溝22aに連通してL字形に屈曲するラグ溝24と、一端部が第2主溝22aに連通してタイヤ幅方向に延びるラグ溝25がタイヤ周方向に所定間隔で交互に複数設けられている。この場合、L字形をなすラグ溝24は、隣接するラグ溝25及びラグ溝24に交差するように連通している。更に、第1主溝21におけるタイヤ内側(図1にて左側)に、一端部が第1主溝21に連通して他端部がラグ溝24に連通するラグ溝26がタイヤ周方向に所定間隔で複数設けられている。
なお、本実施例では、トレッド面12にタイヤ周方向に沿って延びる3つの主溝21,22a,22bを設けており、各主溝21,22a,22bが、本発明の縦溝となっている。この場合、縦溝の数は、3つに限らず、2つでも、4つ以上設けてもよいものである。
また、タイヤ内側に位置する第2主溝22aにおけるタイヤ内側に、一端部がこの第2主溝22aに連通してタイヤ幅方向にショルダー部まで延びるラグ溝27がタイヤ周方向に所定間隔で複数設けられている。そして、この第2主溝22aと複数のラグ溝27により区分されることで、複数のショルダーブロック31が形成されており、このショルダーブロック31にタイヤ幅方向に沿って延びるサイプ32がタイヤ周方向に複数設けられている。更に、タイヤ外側に位置する第2主溝22bにおけるタイヤ外側に、一端部がこの第2主溝22bに連通してタイヤ幅方向にショルダー部まで延びるラグ溝28がタイヤ周方向に所定間隔で複数設けられている。そして、この第2主溝22bと複数のラグ溝28により区分されることで、複数のショルダーブロック33が形成されており、このショルダーブロック33にタイヤ幅方向に沿って延びるサイプ34がタイヤ周方向に複数設けられている。
また、主溝21,22a,22bの間のブロックにも、タイヤ幅方向に沿ってジグザグ形状をなす複数のサイプ35,36が複数設けられている。
なお、本実施例では、トレッド面12にタイヤ幅方向に沿って延びる複数のラグ溝23,24,25,26,27,28を設けており、各ラグ溝23,24,25,26,27,28は、タイヤ周方向のピッチ長を変化させつつ配設するピッチバリエーション構造を採用することが好ましい。
ここで、タイヤ幅方向外側のショルダーブロック31,33に設けられたサイプ32,34について詳細に説明する。なお、このサイプ32,34は、ほぼ同様の構成をなしているため、ここでは一方のサイプ34についてのみ説明する。
本実施例の空気入りタイヤ11において、図8に示すように、サイプ34は、トレッド面12においてタイヤ幅方向Wに沿ったジグザグ形状をなし、ショルダーブロック33の内部にて、タイヤ径方向Dに沿うと共に2箇所以上でタイヤ周方向Cに屈曲する径方向屈曲部41がタイヤ幅方向Wに複数並列して形成されると共に、タイヤ幅方向Wに沿うと共に2箇所以上でタイヤ周方向Cに屈曲する幅方向屈曲部42がタイヤ径方向Dに複数並列して形成されており、この幅方向屈曲部42がタイヤ径方向Dに振幅をもったジグザグ形状に形成されている。
即ち、サイプ34は、トレッド面12にタイヤ幅方向Wに沿って形成されると共に、タイヤ周方向Cに所定の振幅を有したジグザグ形状に形成されており、互いに対向する2つの凹凸面を有している。そして、このサイプ34の一方の面にて、タイヤ径方向Dに沿うと共にタイヤ周方向Cに屈曲する径方向屈曲部41が設けられると共に、タイヤ幅方向Wに沿うと共にタイヤ周方向Cに屈曲する幅方向屈曲部42がタイヤ径方向Dに振幅をもって設けられている。そのため、このサイプ34の一方の面に、タイヤ径方向Dに沿って凹部と凸部が交互に設けられると共に、タイヤ幅方向Wに沿って凹部と凸部が交互に設けられることとなる。また、サイプ34の他方の面には、一方の面の凹凸形状に対応する凹凸部が設けられているが、その凹凸関係が一方の面と逆になっている。従って、サイプ34における一方の凹凸面と他方の凹凸面が噛み合うことで、ショルダーブロック33の変形を抑制し、タイヤ幅方向への倒れ込みが抑制される。
次に、上述した実施例1の空気入りタイヤ11を製造するためのタイヤ成形用金型について説明する。
本実施例のタイヤ成形用金型において、図5及び図6に示すように、空気入りタイヤ11のトレッド部を成形する金型101は、周方向に複数分割されたものであり、円環状に組み付けられることによりタイヤ成形用金型が構成される。この金型101は、周方向に円弧形状をなすトレッド成形面102が形成され、このトレッド成形面102に、タイヤ周方向Cに延びる複数の主溝21,22a,22bを成形する縦溝成形用突起103,104a,104bと、タイヤ幅方向Wに沿って延びる複数のラグ溝23,24,25,26,27,28を成形する横溝成形用突起(図示略)と、縦溝成形用突起103,104a,104bと横溝成形用突起により区画される複数の陸部成形用空間105,106,107,108,109が設けられると共に、タイヤ幅方向に沿って延びるサイプを成形するサイプ成形用プレート111,112,113,114,115がトレッド成形面102から陸部成形用空間105,106,107,108,109,110に立設して設けられている。
ここで、サイプ成形用プレート111,112,113,114,115について詳細に説明するが、各サイプ成形用プレート111,112,113,114,115は、ほぼ同様の構成をなしているため、ここでは、サイプ34を形成するためのサイプ成形用プレート115についてのみ説明する。
サイプ成形用プレート115において、図1乃至図4に示すように、基端部には、金型101内に埋め込まれる取付部121が設けられており、この取付部121に連結部122を介して成形部123が設けられている。そして、この成形部123に、立設方向(図1にて上下方向)の2箇所以上で厚さ方向(図2にて上下方向)に屈曲する縦屈曲線(縦屈曲部)124が幅方向(図1にて左右方向)に複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線(横屈曲部)125が立設方向に複数並列して形成され、この縦屈曲線124のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもった形状に形成され、横屈曲線125が立設方向に振幅をもった形状に形成されている。
即ち、サイプ成形用プレート115の成形部123は、連結部122側が幅方向に沿って厚さ方向に所定の振幅を有したジグザグ形状に形成されている。この縦屈曲線124は、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲線(第1縦屈曲部)124aと、幅方向に振幅をもった形状の第2縦屈曲線(第2縦屈曲部)124bが交互に並列されている。そして、第1縦屈曲線124aは、成形部123の基端部(図1にて上端部)から先端部(図1にて下端部)まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点126a,126b,126c,126dが形成されている。一方、第2屈曲線124bは、成形部123の基端部から先端部まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点127a,127b,127c,127dが形成されている。そして、各縦屈曲線124a,124bは、成形部123の幅方向に交互に設けられており、この場合、隣接する第1縦屈曲線124aの各屈曲点126a,126b,126c,126dと、第2縦屈曲線124bの各屈曲点127a,127b,127c,127dの屈曲方向が逆方向となっている。
一方、横屈曲線125は、2種類の横屈曲線125a,125bが交互に並列されており、各横屈曲線125a,125bは、幅方向に延びて5箇所で厚さ方向に屈曲し、立設方向に交互に並列されている。また、この各横屈曲線125a,125bは、立設方向に屈曲して所定の振幅をもったジグザグ形状に形成されている。即ち、横屈曲線125aは、縦屈曲線124a,124bの屈曲点126b,127a,126b,127a・・・を通過し、また、縦屈曲線124a,124bの屈曲点126d,127c,126d,127c・・・を通過する。また、横屈曲線125bは、縦屈曲線124a,124bの屈曲点126c,127b,126c,127b・・・を通過する。
そのため、サイプ成形用プレート115の成形部123には、立設方向に沿って凸部と凹部が交互に形成されると共に、幅方向Wに沿って凸部と凹部が交互に形成されることとなる。
また、第2縦屈曲線124bは、立設方向に沿った直線に対して幅方向の一方側、つまり、図1にて左側に振幅をもった形状に形成されている。この場合、全ての第2縦屈曲線124bの屈曲点127b,127dが幅方向の一方側に所定量ずれることで、同じ方向に振幅をもった形状となっている。
そして、このサイプ成形用プレート115の成形部123は、その厚さtが0.3mm≦t≦1.0mmに設定される。また、サイプ成形用プレート115の成形部123は、各縦屈曲線124a,124bの幅方向におけるピッチbが1.2≦b≦4.0に設定される。更に、サイプ成形用プレート115の成形部123は、厚さ方向の振幅aが0.3b≦a≦bに設定される。そして、サイプ成形用プレート115の成形部123は、第2縦屈曲線124bの振幅量eが各縦屈曲線124a,124bの幅方向におけるピッチbの10%から50%に設定される。
ここで、このタイヤ成形用金型を用いた空気入りタイヤの製造方法について説明する。
前工程において、カーカス、ベルト、トレッド、ビード等の各部材を用いて図示しない成形機でグリーンタイヤ(生タイヤ)が成形されている。
このため、まず、グリーンタイヤを上述したタイヤ成形用金型に装填し、このタイヤ成形用金型を加熱すると共に、図示しない加圧装置でグリーンタイヤをその径方向外方へと拡張させてタイヤ成形用金型のトレッド成形面102に当接させる。
そして、そのグリーンタイヤを加熱して、グリーンタイヤのトレッドを構成するゴムの分子と硫黄の分子を結合させることで加硫する。これにより、タイヤ成形用金型のトレッド成形面102の形状がグリーンタイヤのトレッドに転写されて、実施例1の空気入りタイヤ11が成形される。このとき、トレッド成形面102の縦溝成形用突起103,104a,104bと横溝成形用突起により複数の主溝21,22a,22bと複数のラグ溝23,24,25,26,27,28が形成されると共に、複数の陸部成形用空間105,106,107,108,109によりブロック31,33が形成される。また、サイプ成形用プレート111,112,113,114,115によりサイプ32,34,35,36,37が形成される。
このようにして成形された実施例1の空気入りタイヤ11は、タイヤ成形用金型(金型101)から引き抜かれる。ここで、本実施例のサイプ成形用プレート115の第2縦屈曲線124bが幅方向に振幅をもつことから、成形された空気入りタイヤ11を金型101から引き抜くとき、サイプ成形用プレート115に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するが、各縦屈曲線124a,124bで発生する応力の方向が相違する。そのため、第1屈曲線124aで発生する応力S1,S2の方向が相違すると共に、その応力S1,S2の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート115の折れ曲がりが抑制される。
ここで、従来例と実施例1とにおけるサイプ成形用プレートの耐久性について比較する。この場合、下記表1に示すように、従来例のタイヤ成形用金型は、サイプ成形用プレートが幅方向に沿ったジグザグ形状をなし、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線が複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線が複数並列して形成され、横屈曲線が立設方向に振幅をもったジグザグ形状に形成されたものである。一方、実施例1のタイヤ成形用金型は、上記した従来例のタイヤ成形用金型の構成に加えて、縦屈曲線の一部が幅方向に振幅をもった形状に形成されているものである。
Figure 2009012378
従来例と実施例1、1−1、1−2、1−3を比較してみると、サイプ成形用プレートの縦屈曲線の一部が幅方向に所定量の振幅をもった各実施例のタイヤ成形用金型は、従来例のタイヤ成形用金型に比べてサイプ成形用プレートの耐久性が大幅に向上していることがわかる。
なお、耐久性の評価を実施するための条件及び方法は、タイヤ成形用金型により故障なしで生産することができたタイヤの本数であり、従来のタイヤ成形用金型により故障なしで生産することができたタイヤの本数を100として指数化し、評価点が高いほど耐久性が優れたものとなる。
このように実施例1のタイヤ成形用金型にあっては、トレッド成形面102に縦溝成形用突起103,104a,104bと横溝成形用突起と陸部成形用空間105〜109を設けると共に、サイプ成形用プレート111〜115をトレッド成形面102から立設して設け、サイプ成形用プレート111〜115に、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線124を幅方向に複数並設すると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線125を立設方向に複数並設し、第2縦屈曲線124bを幅方向に振幅をもった形状に形成し、横屈曲線125を立設方向に振幅をもった形状に形成している。
従って、サイプ成形用プレート111〜115の縦屈曲線124bが幅方向に振幅をもつことで、サイプ成形用プレート111〜115に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するとき、各屈曲線124,125で発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを抑制することができ、その結果、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなく、サイプ成形プレート111〜115の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施例のタイヤ成形用金型では、複数の縦屈曲線124として、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲線124aと、幅方向に振幅をもった形状の第2縦屈曲線124bを交互に並列している。従って、サイプ成形用プレート111〜115に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するとき、第1縦屈曲線124aで発生する応力と第2縦屈曲線124bで発生する応力の方向と箇所が相違することとなり、応力集中を防止してサイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを抑制することができる。
また、本実施例のタイヤ成形用金型では、複数の縦屈曲線124のうちの少なくとも2つを幅方向に振幅をもった形状に形成すると共に、その振幅方向を同方向に設定している。従って、各屈曲線124,125で発生する応力の方向と箇所が相違し、局部的な応力の増大がなくなり、サイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを抑制することができる。
また、本実施例のタイヤ成形用金型では、幅方向に振幅をもった縦屈曲線124bの振幅量eを全ての縦屈曲線124の幅方向におけるピッチbの10%から50%に設定している。従って、幅方向に振幅をもった縦屈曲線124bの振幅量を適正量とすることで、サイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを抑制することができると共に、離型性を向上することができる。この場合、縦屈曲線124bの振幅量eが縦屈曲線124のピッチbの10%より小さいと、応力が十分に分散せずにサイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを適正に抑制することができない。一方、縦屈曲線124bの振幅量eが縦屈曲部のピッチbの50%より大きいと、サイプ成形プレート111〜115がタイヤから抜けにくくなり、離型性が低下してタイヤに傷が発生してしまう。
また、本実施例のタイヤ成形用金型では、サイプ成形用プレート111〜115の厚さtを0.3mm≦t≦1.0mmに設定し、縦屈曲線124の幅方向におけるピッチbを1.2≦b≦4.0に設定し、サイプ成形用プレート111〜115における厚さ方向の振幅aを0.3b≦a≦bに設定している。従って、サイプ成形用プレート111〜115の厚さtと縦屈曲線124の幅方向におけるピッチbとサイプ成形用プレート111〜115における厚さ方向の振幅aを適正値とすることで、サイプ成形用プレート111〜115に形成された縦屈曲線124bを適正に振幅させることができ、サイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを抑制することができる。
更に、本実施例の空気入りタイヤの製造方法によれば、グリーンタイヤを成形する工程と、サイプ成形用プレート111〜115に縦屈曲線124を幅方向に複数並設すると共に、横屈曲線125を立設方向に複数並設し、縦屈曲線124が幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲線124aと、幅方向に振幅をもった形状の第2縦屈曲線124bを交互に並列して形成されたタイヤ成形用金型にグリーンタイヤを装填する工程と、グリーンタイヤを径方向外方に拡張させてタイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させる工程と、グリーンタイヤを加熱して加硫する工程を有している。従って、サイプ成形用プレート111〜115の縦屈曲線124bが幅方向に振幅をもつことで、製造されたタイヤに対してタイヤ成形用金型を離脱させるとき、サイプ成形用プレート111〜115に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するが、各屈曲線124,125で発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート111〜115の折れ曲がりを抑制することができ、その結果、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなく、サイプ成形プレート111〜115の耐久性の向上を図ることができる。
図9は、本発明の実施例2に係るタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの正面図である。
実施例2において、図9に示すように、図示しないタイヤ成形用金型に装着されるサイプ成形用プレート130は、金型内に埋め込まれる取付部131と連結部132と成形部133とから構成されている。そして、成形部133に、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線(縦屈曲部)134が幅方向に複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線(横屈曲部)135が立設方向に複数並列して形成され、この縦屈曲線134のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもった形状に形成され、横屈曲線135が立設方向に振幅をもった形状に形成されている。
即ち、サイプ成形用プレート130の成形部133は、連結部132側が幅方向に沿って厚さ方向に所定の振幅を有したジグザグ形状に形成されている。この縦屈曲線134は、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲線(第1縦屈曲部)134aと、幅方向に振幅をもった形状の第2、第3縦屈曲線(第2縦屈曲部)134b,134cが交互に並列されている。そして、第1縦屈曲線134aは、成形部133の基端部(図9にて上端部)から先端部(図9にて下端部)まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点136a,136b,136c,136dが形成されている。一方、第2屈曲線134bは、成形部133の基端部から先端部まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点137a,137b,137c,137dが形成されている。また、第3屈曲線134cは、成形部133の基端部から先端部まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点138a,138b,138c,138dが形成されている。
そして、各縦屈曲線134a,134b,134cは、成形部133の幅方向に交互、つまり、第1縦屈曲線134a、第2縦屈曲線134b、第1縦屈曲線134a、第3縦屈曲線134c、第1縦屈曲線134a・・・の順に設けられており、この場合、隣接する第1縦屈曲線134aの各屈曲点136a,136b,136c,136dと、第2、第3縦屈曲線134b,134cの各屈曲点137a,137b,137c,137d,138a,138b,138c,138dの屈曲方向が逆方向となっている。
一方、横屈曲線135は、2種類の横屈曲線135a,135bが交互に並列されており、各横屈曲線135a,135bは、幅方向に延びて5箇所で厚さ方向に屈曲し、立設方向に交互に並列されている。また、この各横屈曲線135a,135bは、立設方向に屈曲して所定の振幅をもったジグザグ形状に形成されている。即ち、横屈曲線135aは、縦屈曲線134a,134b,134cの屈曲点136b,137a,136b,138a,136b・・・を通過し、また、縦屈曲線134a,134b,134cの屈曲点136d,137c,136d,138c,136d・・・を通過する。また、横屈曲線135bは、縦屈曲線134a,134b,134cの屈曲点136c,137b,136c,138b,136c・・・を通過する。
そのため、サイプ成形用プレート130の成形部133には、立設方向に沿って凸部と凹部が交互に形成されると共に、幅方向Wに沿って凸部と凹部が交互に形成されることとなる。
また、第2縦屈曲線134bは、立設方向に沿った直線に対して幅方向の一方側、つまり、図9にて左側に振幅をもった形状に形成されている。また、第3縦屈曲線134cは、立設方向に沿った直線に対して幅方向の他方側、つまり、図9にて右側に振幅をもった形状に形成されている。この場合、第2縦屈曲線134bの屈曲点137b,137dが幅方向の一方側に所定量ずれ、第3縦屈曲線134cの屈曲点138b,138dが幅方向の他方側に所定量ずれることで、逆の方向に振幅をもった形状となっている。
そして、このサイプ成形用プレート130が装着されたタイヤ成形用金型で空気入りタイヤを製造するとき、前工程で、グリーンタイヤ(生タイヤ)が成形された後、このグリーンタイヤを上述したタイヤ成形用金型に装填し、このタイヤ成形用金型を加熱すると共に、加圧装置でグリーンタイヤをその径方向外方へと拡張させてタイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させる。そして、グリーンタイヤを加熱し、グリーンタイヤのトレッドを構成するゴムの分子と硫黄の分子を結合させることで加硫する。これにより、タイヤ成形用金型のトレッド成形面の形状がグリーンタイヤのトレッドに転写されて、空気入りタイヤ成形される。即ち、タイヤのトレッド面に複数の主溝と複数のラグ溝と、複数のブロックと、複数のサイプが形成される。
その後、空気入りタイヤがタイヤ成形用金型から引き抜かれるとき、本実施例のサイプ成形用プレート130の第2、第3縦屈曲線134b,134cが幅方向に振幅をもつことから、成形された空気入りタイヤを金型から引き抜くとき、サイプ成形用プレート130に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するが、各縦屈曲線134a,134b,134cで発生する応力の方向が相違する。そのため、第1屈曲線134aで発生する応力S11,S12の方向が相違すると共に、その応力S11,S12の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート130の折れ曲がりが抑制される。
このように実施例2のタイヤ成形用金型にあっては、トレッド成形面に縦溝成形用突起と横溝成形用突起と陸部成形用空間を設けると共に、サイプ成形用プレート130をトレッド成形面から立設して設け、このサイプ成形用プレート130に、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線134を幅方向に複数並設すると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線135を立設方向に複数並設し、第2、第3縦屈曲線134b,134cを幅方向に振幅をもった形状に形成し、横屈曲線135を立設方向に振幅をもった形状に形成している。
従って、サイプ成形用プレート130の縦屈曲線134b,134cが幅方向に振幅をもつことで、サイプ成形用プレート130に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するとき、各屈曲線134,135で発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート130の折れ曲がりを抑制することができ、その結果、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなく、サイプ成形プレート130の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施例のタイヤ成形用金型では、縦屈曲線134として、幅方向に振幅をもたない第1縦屈曲線134aと、幅方向に振幅をもつ第2、第3縦屈曲線134b,134cを交互に並列して構成し、第2縦屈曲線134bの振幅方向と第3縦屈曲線134cの振幅方向を逆方向としている。従って、各屈曲線134,135で発生する応力の方向と箇所が相違し、局部的な応力の増大がなくなり、サイプ成形プレート130の折れ曲がりを抑制することができる。
図10は、本発明の実施例3に係るタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの正面図である。
実施例3において、図10に示すように、図示しないタイヤ成形用金型に装着されるサイプ成形用プレート140は、金型内に埋め込まれる取付部141と連結部142と成形部143とから構成されている。そして、成形部143に、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線(縦屈曲部)144が幅方向に複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線(横屈曲部)145が立設方向に複数並列して形成され、この縦屈曲線144のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもった形状に形成され、横屈曲線145が立設方向に振幅をもった形状に形成されている。
即ち、サイプ成形用プレート140の成形部143は、連結部142側が幅方向に沿って厚さ方向に所定の振幅を有したジグザグ形状に形成されている。この縦屈曲線144は、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲線(第1縦屈曲部)144aと、幅方向に振幅をもった形状の第2、第3縦屈曲線(第2縦屈曲部)144b,144cが交互に並列されている。そして、第1縦屈曲線144aは、成形部143の基端部(図10にて上端部)から先端部(図10にて下端部)まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点146a,146b,146c,146dが形成されている。一方、第2屈曲線144bは、成形部143の基端部から先端部まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点147a,147b,147c,147dが形成されている。また、第3屈曲線144cは、成形部143の基端部から先端部まで立設方向に延び、この立設方向の2箇所で厚さ方向に屈曲することで、4つの屈曲点148a,148b,148c,148dが形成されている。
そして、各縦屈曲線144a,144b,144cは、成形部143の幅方向に交互、つまり、第1縦屈曲線144a、第2縦屈曲線144b、第1縦屈曲線144a、第3縦屈曲線144c、第1縦屈曲線144a・・・の順に設けられており、この場合、隣接する第1縦屈曲線144aの各屈曲点146a,146b,146c,146dと、第2、第3縦屈曲線144b,144cの各屈曲点147a,147b,147c,147d,148a,148b,148c,148dの屈曲方向が逆方向となっている。
一方、横屈曲線145は、2種類の横屈曲線145a,145bが交互に並列されており、各横屈曲線145a,145bは、幅方向に延びて5箇所で厚さ方向に屈曲し、立設方向に交互に並列されている。また、この各横屈曲線145a,145bは、立設方向に屈曲して所定の振幅をもったジグザグ形状に形成されている。即ち、横屈曲線145aは、縦屈曲線144a,144b,144cの屈曲点146b,147a,146b,148a,146b・・・を通過し、また、縦屈曲線144a,144b,144cの屈曲点146d,147c,146d,148c,146d・・・を通過する。また、横屈曲線145bは、縦屈曲線144a,144b,144cの屈曲点146c,147b,146c,148b,146c・・・を通過する。
そのため、サイプ成形用プレート140の成形部143には、立設方向に沿って凸部と凹部が交互に形成されると共に、幅方向Wに沿って凸部と凹部が交互に形成されることとなる。
また、第2、第3縦屈曲線144b,144cは、立設方向に沿った直線に対して幅方向の一方側、つまり、図10にて右側に振幅をもった形状に形成されている。この場合、第2縦屈曲線144bの屈曲点147b,147dが幅方向の一方側にずれ、第3縦屈曲線144cの屈曲点148b,148dも幅方向の一方側にずれ、同じ方向に振幅をもった形状となっているものの、その振幅量e1,e2が相違している。
この場合、このサイプ成形用プレート140の成形部143は、その厚さtが0.3mm≦t≦1.0mmに設定され、各縦屈曲線144a,144b,144cの幅方向におけるピッチbが1.2≦b≦4.0に設定され、厚さ方向の振幅aが0.3b≦a≦bに設定される。また、サイプ成形用プレート115の成形部143は、その振幅量e1,e2が、e1>e2に設定されると共に、各縦屈曲線144b,144cの振幅量e1,e2が各縦屈曲線144a,144b,144cの幅方向におけるピッチbの10%から50%に設定される。
そして、このサイプ成形用プレート140が装着されたタイヤ成形用金型で空気入りタイヤを製造するとき、前工程で、グリーンタイヤ(生タイヤ)が成形された後、このグリーンタイヤを上述したタイヤ成形用金型に装填し、このタイヤ成形用金型を加熱すると共に、加圧装置でグリーンタイヤをその径方向外方へと拡張させてタイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させる。そして、グリーンタイヤを加熱し、グリーンタイヤのトレッドを構成するゴムの分子と硫黄の分子を結合させることで加硫する。これにより、タイヤ成形用金型のトレッド成形面の形状がグリーンタイヤのトレッドに転写されて、空気入りタイヤ成形される。即ち、タイヤのトレッド面に複数の主溝と複数のラグ溝と、複数のブロックと、複数のサイプが形成される。
その後、空気入りタイヤがタイヤ成形用金型から引き抜かれるとき、本実施例のサイプ成形用プレート140の第2、第3縦屈曲線144b,144cが幅方向に振幅をもつことから、成形された空気入りタイヤを金型から引き抜くとき、サイプ成形用プレート140に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するが、各縦屈曲線144a,144b,144cで発生する応力の方向が相違する。また、本実施例では、第2、第3縦屈曲線144b,144cの振幅量e1,e2が相違(e1>e2)することから、各縦屈曲線144b,144cで発生する応力の方向も相違する。そのため、第1屈曲線144aで発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート140の折れ曲がりが抑制される。
ここで、従来例と実施例3とにおけるサイプ成形用プレートの耐久性について比較する。この場合、下記表2に示すように、従来例のタイヤ成形用金型は、サイプ成形用プレートが幅方向に沿ったジグザグ形状をなし、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線が複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線が複数並列して形成され、横屈曲線が立設方向に振幅をもったジグザグ形状に形成されたものである。一方、実施例3のタイヤ成形用金型は、上記した従来例のタイヤ成形用金型の構成に加えて、縦屈曲線の一部が幅方向に振幅をもった形状に形成され、第2、第3縦屈曲線144b,144cの振幅量e1,e2が相違しているものである。
Figure 2009012378
従来例と実施例3、3−1を比較してみると、サイプ成形用プレートの縦屈曲線の一部が幅方向に所定量の振幅をもった各実施例のタイヤ成形用金型は、従来例のタイヤ成形用金型に比べてサイプ成形用プレートの耐久性が大幅に向上していることがわかる。
このように実施例3のタイヤ成形用金型にあっては、トレッド成形面に縦溝成形用突起と横溝成形用突起と陸部成形用空間を設けると共に、サイプ成形用プレート140をトレッド成形面から立設して設け、このサイプ成形用プレート140に、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲線144を幅方向に複数並設すると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲線145を立設方向に複数並設し、第2、第3縦屈曲線144b,144cを幅方向に振幅をもった形状に形成し、横屈曲線145を立設方向に振幅をもった形状に形成している。
従って、サイプ成形用プレート140の縦屈曲線144b,144cが幅方向に振幅をもつことで、サイプ成形用プレート140に対して立設方向及び厚さ方向に沿った応力が作用するとき、各屈曲線144,145で発生する応力の方向が相違すると共に、その応力の発生する箇所が立設方向で相違することとなり、サイプ成形プレート140の折れ曲がりを抑制することができ、その結果、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなく、サイプ成形プレート140の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施例のタイヤ成形用金型では、縦屈曲線144として、幅方向に振幅をもたない第1縦屈曲線144aと、幅方向に振幅をもつ第2、第3縦屈曲線144b,144cを交互に並列して構成し、第2縦屈曲線144bの振幅量と第3縦屈曲線144cの振幅量を相違させている。従って、各屈曲線144,145及び各屈曲線144a,144b,144cで発生する応力の方向と箇所が相違し、局部的な応力の増大がなくなり、サイプ成形プレート140の折れ曲がりを抑制することができる。
なお、上述した各実施例では、トレッドパターンがタイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向で非対称な形状をなす空気入りタイヤを製造するタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法について説明したが、トレッドパターンがタイヤ赤道面に対してタイヤ幅方向対称な形状をなす空気入りタイヤを製造するタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法に適用してもよい。
以上のように、本発明に係るタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法は、製造コストの増加や加工性の低下を招くことなくサイプ成形プレートの耐久性の向上を図ったものであり、いずれの種類の空気入りタイヤのタイヤ成形用金型及び空気入りタイヤの製造方法に用いても好適である。
本発明の実施例1に係るタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの正面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1のIV−IV断面図である。 実施例1のタイヤ成形用金型を表す断面図である。 実施例1のタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの取付状態を表す概略図である。 実施例1のタイヤ成形用金型を用いて製造される空気入りタイヤを表すトレッド部の平面図である。 実施例1のタイヤ成形用金型を用いて製造される空気入りタイヤにおけるサイプ形状を表す概略図である。 本発明の実施例2に係るタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの正面図である。 本発明の実施例3に係るタイヤ成形用金型におけるサイプ成形用プレートの正面図である。
符号の説明
11 空気入りタイヤ
12 トレッド面
21 第1主溝(縦溝)
22a,22b 第2主溝(縦溝)
23,24,25,26,27,28 ラグ溝(横溝)
31,33 ショルダーブロック
32,34 サイプ
41 径方向屈曲部
42 幅方向屈曲部
101 金型
102 トレッド成形面
103,104a,104b 縦溝成形用突起
105,106,107,108,109 陸部成形用空間
111,112,113,114,115,130,140 サイプ成形用プレート
124,134,144 縦屈曲線(径方向屈曲部)
124a,134a,144a 第1縦屈曲線(第1径方向屈曲部)
124b,134b,144b 第2縦屈曲線(第2径方向屈曲部)
134c,144c 第3縦屈曲線(第2径方向屈曲部)
125,125a,125b,135,135a,135b,145,145a,124b 横屈曲線(横屈曲部)

Claims (8)

  1. トレッド成形面に、タイヤ周方向に沿って延びる複数の縦溝を成形する縦溝成形用突起と、タイヤ幅方向に沿って延びる複数の横溝を成形する横溝成形用突起と、前記縦溝成形用突起と前記横溝成形用突起により区画される複数の陸部成形用空間が設けられると共に、タイヤ幅方向に沿って延びるサイプを成形するサイプ成形用プレートが前記トレッド成形面から前記陸部成形用空間に立設して設けられるタイヤ成形用金型において、
    前記サイプ成形用プレートは、立設方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する縦屈曲部が幅方向に複数並列して形成されると共に、幅方向の2箇所以上で厚さ方向に屈曲する横屈曲部が立設方向に複数並列して形成され、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもった形状に形成され、前記複数の横屈曲部が立設方向に振幅をもった形状に形成されることを特徴とするタイヤ成形用金型。
  2. 請求項1に記載のタイヤ成形用金型において、前記複数の縦屈曲部は、幅方向に振幅をもたない形状の第1縦屈曲部と、幅方向に振幅をもった形状の第2縦屈曲部が交互に並列されることを特徴とするタイヤ成形用金型。
  3. 請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型において、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つが幅方向に振幅をもった形状に形成されると共に、その振幅方向が同方向に設定されることを特徴とするタイヤ成形用金型。
  4. 請求項1または2に記載のタイヤ成形用金型において、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つが幅方向に振幅をもった形状に形成されると共に、その振幅方向が逆方向に設定されることを特徴とするタイヤ成形用金型。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載のタイヤ成形用金型において、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも2つが幅方向に振幅をもった形状に形成されると共に、その振幅量が相違することを特徴とするタイヤ成形用金型。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載のタイヤ成形用金型において、前記複数の縦屈曲部のうちの幅方向に振幅をもった縦屈曲部の振幅量eが前記複数の縦屈曲部の幅方向におけるピッチbの10%から50%に設定されることを特徴とするタイヤ成形用金型。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載のタイヤ成形用金型において、前記サイプ成形用プレートの厚さtが0.3mm≦t≦1.0mmに設定され、前記縦屈曲部の幅方向におけるピッチbが1.2≦b≦4.0に設定され、前記サイプ成形用プレートにおける厚さ方向の振幅aが0.3b≦a≦bに設定されることを特徴とするタイヤ成形用金型。
  8. グリーンタイヤを成形する工程と、
    トレッド成形面に縦溝成形用突起と横溝成形用突起と陸部成形用空間が設けられると共に、サイプ成形用プレートが前記トレッド成形面から前記陸部成形用空間に立設して設けられ、前記サイプ成形用プレートに厚さ方向に屈曲する縦屈曲部が幅方向に複数並設されると共に、厚さ方向に屈曲する横屈曲部が立設方向に複数並設され、前記複数の縦屈曲部のうちの少なくとも1つが幅方向に振幅をもち、前記複数の横屈曲部が立設方向に振幅をもったタイヤ成形用金型に前記グリーンタイヤを装填する工程と、
    前記グリーンタイヤを径方向外方に拡張させて前記タイヤ成形用金型のトレッド成形面に当接させる工程と、
    前記グリーンタイヤを加熱して加硫する工程と
    を有することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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JP2013252690A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤの加硫金型及び空気入りタイヤの製造方法

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