JP2009010194A - 強誘電体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

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川 晃 司 山
Soichi Yamazaki
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Abstract

【課題】水素侵入による強誘電体膜の劣化を抑制した信頼性の高い強誘電体メモリを提供する。
【解決手段】半導体基板101上に形成された絶縁膜109と、絶縁膜109を貫通するように形成されたホールと、前記ホール内に形成されたプラグ110と、絶縁膜109上にプラグ110に接続するように形成された導電性バリア膜111と、導電性バリア膜111上に形成された貴金属膜を有する下部電極113と、導電性バリア膜111と下部電極113との間の周辺部に形成された絶縁性バリア膜112と、下部電極113上に形成された誘電体膜114と、誘電体膜114上に形成された上部電極115と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、強誘電体メモリ及びその製造方法に関するものである。
強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)は、キャパシタ部分にPZT(Pb(ZrTi1−x)O)、BIT(BiTi12)、SBT(SrBiTa)などの強誘電体膜を用い、その残留分極を利用してデータを保持する不揮発性メモリである。
PZT等の強誘電体は酸化物であるため、水素を主としたガスが侵入すると還元されて結晶特性が崩れ、強誘電体特性が劣化する。キャパシタサイズの微小化に伴い、水素による影響はより大きくなる。半導体装置の製造工程では水素を含んだ雰囲気中での処理が多いため、強誘電体膜への水素の侵入を防止する必要がある。水素は層と層との境界面から侵入し易いものである。
このような問題を解決するために、層間絶縁膜上に形成された絶縁性水素バリア膜と、層間絶縁膜及び絶縁性バリア膜を貫通するように形成されたコンタクトプラグと、絶縁性水素バリア膜上にコンタクトプラグと接続されるように形成された下部電極と、下部電極と絶縁性水素バリア膜との間に形成された例えばチタンの密着層と、下部電極上に形成された容量絶縁膜と、容量絶縁膜上に形成された上部電極と、を備えた誘電体メモリが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような誘電体メモリは、絶縁性水素バリア膜と下部電極との境界面からの水素の侵入を密着層が防止するため、容量絶縁膜の劣化を防止することができる。
上記のような従来の誘電体メモリの下部電極はチタンアルミ合金などの導電性水素バリア層と導電性水素バリア層上に形成されたIr(イリジウム)などの酸素バリア層を有する。導電性水素バリア層と酸素バリア層との間は導電性水素バリア層の膜ストレスなどで剥がれが生じやすく、密着性も弱いことから水素侵入経路となり得る。Irなどの酸素バリア層には水素バリア性がないため、導電性水素バリア層と酸素バリア層との境界面から侵入する水素を防止することができず、容量絶縁膜(強誘電体膜)の特性を劣化させるという問題を有していた。
特開2006−269480号公報
本発明は水素侵入による強誘電体膜の劣化を抑制した信頼性の高い強誘電体メモリ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による強誘電体メモリは、半導体基板上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜を貫通するように形成されたホール内に形成されたプラグと、前記絶縁膜上に前記プラグに接続するように形成された導電性バリア膜と、前記導電性バリア膜上に形成された貴金属膜を有する下部電極と、前記導電性バリア膜と前記下部電極との間の境界面における周辺領域に形成された絶縁性バリア膜と、前記下部電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された上部電極と、を備えるものである。
本発明の一態様による強誘電体メモリの製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を貫通し前記半導体基板表面を露出するホールを形成する工程と、前記ホールに導電膜を埋め込んでプラグを形成する工程と、前記絶縁膜上に前記プラグと接続する導電性バリア膜を形成する工程と、前記導電性バリア膜上に絶縁性バリア膜を形成する工程と、前記絶縁性バリア膜のうち少なくとも前記プラグ上方に位置する部分を除去して前記導電性バリア膜の上面が露出する開口部を形成し、周辺領域が残るように加工する工程と、前記開口部を埋め込むように前記絶縁性バリア膜上に下部電極を形成する工程と前記下部電極上に誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、を備えるものである。
また、本発明の一態様による強誘電体メモリの製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を貫通するホールを形成する工程と、前記ホールに導電膜を埋め込んでプラグを形成する工程と、前記絶縁膜上に前記プラグと接続する導電性バリア膜を形成する工程と、前記導電性バリア膜上に下部電極を形成する工程と、前記下部電極上に誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、前記導電性バリア膜の周辺部を酸化する工程と、を備えるものである。
本発明によれば、水素侵入による強誘電体膜の劣化を抑制し、信頼性の高い強誘電体メモリを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態による強誘電体メモリ及びその製造方法を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る強誘電体メモリの概略構成を示す。半導体基板101の表面部にはソース・ドレイン領域102、103が形成されている。ソース・ドレイン領域102、103間の半導体基板101上にはゲート絶縁膜104と、ポリシリコン膜105及びタングステンシリサイド膜106を含むゲート電極とが順次積層されている。ゲート絶縁膜104は例えばシリコン酸化膜である。
ゲート絶縁膜104、ポリシリコン膜105及びタングステンシリサイド膜106を覆うように例えばシリコン窒化膜のゲートキャップ膜107及びゲート側壁膜108が形成されている。
半導体基板101上には例えばシリコン酸化膜の層間絶縁膜109が形成され、層間絶縁膜109を貫通し、ソース・ドレイン領域103に接触する例えばタングステンのコンタクトプラグ110が形成されている。
層間絶縁膜109上にはコンタクトプラグ110と接続されるようにキャパシタCが形成されている。キャパシタCはコンタクトプラグ110と接続されるように形成されたキャパシタバリア膜111、キャパシタバリア膜111上に形成された下部電極113、キャパシタバリア膜111と下部電極113との境界面における周辺領域に形成された水素バリア性を有する絶縁性バリア膜112、下部電極113上に形成されたキャパシタ誘電体膜114、キャパシタ誘電体膜114上に形成された上部電極115を有する。
キャパシタバリア膜111は例えばTiAlN(チタンアルミナイトライド)、絶縁性バリア膜112は例えばAl(酸化アルミニウム)、下部電極113は例えばIr(イリジウム)などの貴金属、キャパシタ誘電体膜114は例えばPZT、上部電極115は例えばSRO(SrRuO:ストロンチウムルテニウムオキサイド)膜115aとIrO(イリジウムオキサイド)膜115bの積層構造である。
上部電極115上には例えばシリコン酸化膜のハードマスク116が形成され、キャパシタC及びハードマスク116を覆うように例えばAlのような水素防止膜117が形成される。水素防止膜117及びハードマスク116を貫通して上部電極115に接続するように配線118が形成されている。配線118は隣接するキャパシタの上部電極(図示せず)との接続を行う。
水素防止膜117によりキャパシタCへのキャパシタ側壁方向からの水素の侵入が防止される。また、TiAlN膜であるキャパシタバリア膜111は水素バリア性を有するため、キャパシタバリア膜111と層間絶縁膜109との界面などキャパシタ下部からの水素の侵入を防止する。また、上部電極115のIrO膜115bは水素バリア性有するため、ハードマスク116や配線118との界面などキャパシタ上部からの水素の侵入を防止する。
さらに、水素バリア性を有する絶縁性バリア膜112により、下部電極(酸素バリア層)113とキャパシタバリア膜(導電性水素バリア層)114との界面からの水素の侵入を防止することができる。
このようにキャパシタ誘電体膜114への水素の侵入が防止されるため、強誘電体キャパシタ特性の劣化を抑制することができ、信頼性の高い強誘電体メモリを得ることができる。
次に、図2〜図10を用いてこのような強誘電体メモリの製造方法を説明する。
図2に示すように、半導体基板201上にシリコン酸化膜202を介してポリシリコン膜203a及びタングステンシリサイド膜203bを有するゲート電極203を形成した後に、ゲート電極203をマスクとして不純物注入を行い半導体基板201表面部にソース・ドレイン領域204を形成する。ゲート電極203を覆うようにシリコン窒化膜205を堆積し、ゲート側壁膜及びゲートキャップ膜を形成する。
続いて、半導体基板201上にシリコン窒化膜205を覆うようにシリコン酸化膜206を堆積し、平坦化して層間絶縁膜を形成する。
シリコン酸化膜206の上にマスク(図示せず)を形成し、ソース・ドレイン領域204の上面が露出するようにRIE(反応性イオンエッチング)によりコンタクトホール207を形成する。
コンタクトホール207の側壁及び底部にスパッタ法を用いてTi層及びTiN層の積層構造を有するバリアメタル層208を形成する。ブランケットCVD法によりコンタクトホール207を埋め込むようにタングステン209を成膜し、コンタクトホール207部分以外のバリアメタル層208及びタングステン209をCMP(化学的機械研磨)法で除去してコンタクトプラグ210を形成する。
図3に示すように、シリコン酸化膜206及びコンタクトプラグ210上にスパッタ法により膜厚50nmのTiAlN膜301を形成する。TiAlN膜301は高温成膜又は熱処理により結晶化させてもよい。
図4に示すように、TiAlN膜301上にスパッタ法により膜厚30nmのAl膜401を形成する。レジスト(図示せず)を用いてパターニングを行い、RIEにより開口402を形成する。開口402のサイズは後の工程で形成されるキャパシタ下部電極サイズよりも小さくする。この開口402が小さすぎるとコンタクト抵抗が増すことに留意する。開口402のサイズは例えばキャパシタ下部電極サイズの80%程度にする。
図5に示すように、Al膜401上に開口402を埋め込むように下部電極となる膜厚100nmのIr膜501を形成する。Ir膜501はヒロック(突起)形成を防止するため、300℃以上の温度でスパッタ成膜することが好ましい。
図6に示すように、Ir膜501上にMOCVD(有機金属気相成長)法によりキャパシタ誘電体膜となるPZT膜601を形成する。MOCVD法を用いることで、膜内部の欠陥が少なく、電極(Ir膜501)界面の欠陥も少なくなるため、分極特性が良く、信頼性が高いものとなる。
PZT膜601は酸素を反応ガスとし、600℃以上の温度で成膜される。Ir膜501及びTiAlN膜301は酸素バリア性を有するため、コンタクトプラグ209が酸化されるのを防止することができる。
図7に示すように、PZT膜601上にスパッタ法により上部電極となるSRO膜701及びIrO膜702を形成する。
図8に示すように、IrO膜702上にCVD法によりシリコン酸化膜を形成し、パターニングしてキャパシタの加工マスク形状のハードマスク801を形成する。
図9に示すように、ハードマスク801をマスクとして、IrO膜702、SRO膜701、PZT膜601、Ir膜501、Al膜401、TiAlN膜301を順次RIE加工し、キャパシタ構造901を形成する。キャパシタ構造901形成後、400〜600℃の温度の酸素を含む雰囲気で熱処理を行い、加工時に生じたダメージを回復させるようにしても良い。
図10に示すように、キャパシタ構造901及びシリコン酸化膜206を覆うように水素防止膜となるAl膜1001を形成する。その後、Al膜1001及びハードマスク801を貫通してIrO膜702上面を露出するホール1002を開口し、ホール1002内に配線1003を形成する。
この配線工程を含め、その後の製造工程では水素還元雰囲気下で行われる工程が多い。IrO膜702がキャパシタ構造901上部からの水素の侵入を防止する。また、TiAlN膜301がキャパシタ構造901下部からの水素の侵入を防止する。また、Al膜1001がキャパシタ構造901側壁方向からの水素の侵入を防止する。さらに、Al膜401がIr膜(酸素バリア層)501とTiAlN膜(導電性水素バリア層)301との界面からの水素の侵入を防止する。
このようにしてキャパシタへの水素侵入が防止され、キャパシタ特性劣化が抑制された信頼性の高い強誘電体メモリを得ることができる。
(第2の実施形態)図11に本発明の第2の実施形態に係る強誘電体メモリの概略構成を示す。半導体基板1101の表面部にはソース・ドレイン領域1102、1103が形成されている。ソース・ドレイン領域1102、1103間の半導体基板1101上にはゲート絶縁膜1104と、ポリシリコン膜1105及びタングステンシリサイド膜1106を含むゲート電極とが順次積層されている。ゲート絶縁膜1104は例えばシリコン酸化膜である。
ゲート絶縁膜1104、ポリシリコン膜1105及びタングステンシリサイド膜1106を覆うように例えばシリコン窒化膜のゲートキャップ膜1107及びゲート側壁膜1108が形成されている。
半導体基板1101上には例えばシリコン酸化膜の層間絶縁膜1109が形成される。層間絶縁膜1109を貫通し、ソース・ドレイン領域1103に接触する例えばタングステンのコンタクトプラグ1110が形成されている。
層間絶縁膜1109上にはコンタクトプラグ1110と接続されるようにキャパシタCが形成されている。キャパシタCはコンタクトプラグ1110と接続されるように形成されたキャパシタバリア膜1111、キャパシタバリア膜111の端部に形成された水素バリア性を有する絶縁性バリア膜1112、キャパシタバリア膜1111上に形成された下部電極1113、下部電極113上に形成されたキャパシタ誘電体膜1114、キャパシタ誘電体膜1114上に形成された上部電極1115を有する。
キャパシタバリア膜1111は例えばTiAlN、絶縁性バリア膜1112は例えばAl、下部電極1113は例えばIrなどの貴金属、キャパシタ誘電体膜1114は例えばPZT、上部電極1115は例えばSRO膜115aとIrO膜1115bの積層構造である。
上部電極1115上には例えばシリコン酸化膜のハードマスク1116が形成され、キャパシタC及びハードマスク1116を覆うように例えばAlの水素防止膜1117が形成される。水素防止膜1117及びハードマスク1116を貫通して上部電極1115に接続するように配線1118が形成されている。配線1118は隣接するキャパシタの上部電極(図示せず)との接続を行う。
水素防止膜1117によりキャパシタCの側壁方向からの水素の侵入が防止される。また、TiAlN膜等の導電性水素バリア層であるキャパシタバリア膜1111により、キャパシタバリア膜1111と層間絶縁膜1109との界面などキャパシタC下部からの水素の侵入が防止される。また、上部電極1115のIrO膜1115bは水素バリア性を有するため、ハードマスク1116や配線1118との界面などキャパシタC上部からの水素の侵入を防止する。
さらに、絶縁性バリア膜1112は水素バリア性を有するため、下部電極(酸素バリア層)1113とキャパシタバリア膜(導電性水素バリア層)1111との界面からの水素の侵入を防止することができる。
このようにキャパシタ誘電体膜1114への水素の侵入が防止されるため、強誘電体キャパシタ特性の劣化を抑制することができ、信頼性の高い強誘電体メモリを得ることができる。
次に、図12〜図20を用いてこのような強誘電体メモリの製造方法を説明する。
図12に示すように、半導体基板1201上にシリコン酸化膜1202を介してポリシリコン膜1203a及びタングステンシリサイド膜1203bを有するゲート電極1203を形成した後に、ゲート電極1203をマスクとして不純物注入を行い半導体基板1201表面部にソース・ドレイン領域1204を形成する。ゲート電極1203を覆うようにシリコン窒化膜1205を堆積し、ゲート側壁膜及びゲートキャップ膜を形成する。
続いて、半導体基板1201上にシリコン窒化膜1205を覆うようにシリコン酸化膜1206を堆積し、平坦化して層間絶縁膜を形成する。
シリコン酸化膜1206の上にマスク(図示せず)を形成し、ソース・ドレイン領域1204の上面が露出するようにRIE(反応性イオンエッチング)でコンタクトホール1207を形成する。
コンタクトホール1207の側壁及び底部にスパッタ法を用いてTi層及びTiN層の積層構造を有するバリアメタル層1208を形成する。ブランケットCVD法によりコンタクトホール1207を埋め込むようにタングステン1209を成膜し、コンタクトホール1207部分以外のバリアメタル層1208及びタングステン1209をCMP(化学的機械研磨)法で除去してコンタクトプラグ1210を形成する。
図13に示すように、シリコン酸化膜1206及びコンタクトプラグ1210上にスパッタ法により膜厚50nmのTiAlN膜1301を形成する。TiAlN膜1301は高温成膜又は熱処理により結晶化させてもよい。
図14に示すように、TiAlN膜1301上に下部電極となる膜厚100nmのIr膜1401を形成する。Ir膜1401はヒロック形成を防止するため、300℃以上の温度でスパッタ成膜することが好ましい。
図15に示すように、Ir膜1401上にMOCVD(有機金属気相成長)法によりキャパシタ誘電体膜となるPZT膜1501を形成する。MOCVD法を用いることで、膜内部の欠陥が少なく、下部電極(Ir膜1401)界面の欠陥も少なくなるため、分極特性が良く、信頼性が高いものとなる。
PZT膜1501は酸素を反応ガスとし、600℃以上の温度で成膜される。Ir膜1401及びTiAlN膜1301は酸素バリア性を有するため、コンタクトプラグ1209が酸化されるのを防止することができる。
図16に示すように、PZT膜1501上にスパッタ法により上部電極となるSRO膜1601及びIrO膜1602を形成する。
図17に示すように、IrO膜1602上にCVD法によりシリコン酸化膜を形成し、パターニングしてキャパシタの加工マスク形状のハードマスク1701を形成する。
図18に示すように、ハードマスク1701をマスクとして、IrO膜1602、SRO膜1601、PZT膜1501、Ir膜1401、TiAlN膜1301を順次RIE加工し、キャパシタ構造1801を形成する。
図19に示すように、例えば550℃の酸素中でRTO(Rapid Thermal Oxidation:急速熱酸化)を行い、TiAlN膜1301の周辺部を酸化し、Al膜1901を形成する。
図20に示すように、キャパシタ構造1801及びシリコン酸化膜1206を覆うように水素防止膜となるAl膜2001を形成する。その後、Al膜2001及びハードマスク1701を貫通してIrO膜1602上面を露出するホール2002を開口し、ホール2002内に配線2003を形成する。
この配線工程を含め、その後の製造工程では水素還元雰囲気下で行われる工程が多い。IrO膜1602がキャパシタ構造1801上部からの水素の侵入を防止する。また、TiAlN膜1301がキャパシタ構造1801下部からの水素の侵入を防止する。また、Al膜2001がキャパシタ構造1801側壁方向からの水素の侵入を防止する。さらに、Al膜1901がIr膜(酸素バリア層)1401とTiAlN膜(導電性水素バリア層)1301との界面からの水素の侵入を防止する。
このようにしてキャパシタへの水素侵入が防止され、キャパシタ特性劣化が抑制された信頼性の高い強誘電体メモリを得ることができる。
上記第1の実施形態では図5に示すようにAl膜401上に開口402を埋め込むようにIr膜501を堆積するため、それぞれの膜厚によっては領域A(開口402端部)におけるIr膜501の酸素バリア性が低下するおそれがあるが、本実施形態ではTiAlN膜1301の端部を酸化することで絶縁性バリア膜であるAl膜1901を形成するため、Ir膜1401の酸素バリア性低下を抑制することができる。
上記実施形態では、上部電極115、1115をSRO膜及びIrO膜の積層構造としたが、SROとPtの積層構造、Pt、Ir、Ru、RuOx、SROなどにしても良い。
また、キャパシタ誘電体膜114、1114にPZTを用いていたが、SBTやBITにしても良い。
また、下部電極113、1113にIrを用いていたが、Pt、Ru、Os、Pd等の貴金属、またはそれらとIrOx、RuOx等の貴金属酸化物とSRO等の導電性酸化物との積層構造にしてもよい。
また、キャパシタバリア膜(導電性水素バリア層)111、1111にTiAlNを用いていたが、TaSiN、TiNなど他の導電性窒化物にしても良い。但し、TiAlNはTaSiN、TiNと比較して酸化抑制効果が大きいため、キャパシタバリア膜に好適である。
また、上記第1の実施形態では絶縁性バリア膜112にAlを用いていたが、TiO、Ta、Nb酸化物、Ni酸化物などの金属酸化物にしても良い。Nb酸化物、Ni酸化物と比較してAl、TiO、Taの方がスパッタ法やCVD法による成膜が容易である。また、TiO、Taと比較してAlの方が水素トラップ効果が強く、すなわち水素バリア性が良く、絶縁性バリア膜に好適である。
また、上記第2の実施形態では、キャパシタ構造1801形成後、TiAlN膜1301の端部を酸化し、絶縁性バリア膜となるAl膜1901を形成していたが、後の配線工程において不活性雰囲気中でRTA(Rapid Thermal Annealing:高速熱アニール)処理することで同様の酸化部分を形成するようにしても良い。
上述した実施の形態はいずれも一例であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施形態による強誘電体メモリの概略構成図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 本発明の第2の実施形態による強誘電体メモリの概略構成図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。 同第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を示す工程断面図である。
符号の説明
101 半導体基板
102、103 ソース・ドレイン領域
104 ゲート絶縁膜
105 ポリシリコン膜
106 タングステンシリサイド膜
107 ゲートキャップ膜
108 ゲート側壁膜
109 層間絶縁膜
110 コンタクトプラグ
111 キャパシタバリア膜
112 絶縁性バリア膜
113 下部電極
114 キャパシタ誘電体膜
115 上部電極

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜を貫通するように形成されたホール内に形成されたプラグと、
    前記絶縁膜上に前記プラグに接続するように形成された導電性バリア膜と、
    前記導電性バリア膜上に形成された貴金属膜を有する下部電極と、
    前記導電性バリア膜と前記下部電極との間の境界面における周辺領域に形成された絶縁性バリア膜と、
    前記下部電極上に形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜上に形成された上部電極と、
    を備えることを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 前記導電性バリア膜は導電性窒化物を有することを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  3. 前記絶縁性バリア膜は金属酸化物を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の強誘電体メモリ。
  4. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を貫通し前記半導体基板表面を露出するホールを形成する工程と、
    前記ホールに導電膜を埋め込んでプラグを形成する工程と、
    前記絶縁膜上に前記プラグと接続する導電性バリア膜を形成する工程と、
    前記導電性バリア膜上に絶縁性バリア膜を形成する工程と、
    前記絶縁性バリア膜のうち少なくとも前記プラグ上方に位置する部分を除去して前記導電性バリア膜の上面が露出する開口部を形成し、周辺領域が残るように加工する工程と、
    前記開口部を埋め込むように前記絶縁性バリア膜上に下部電極を形成する工程と
    前記下部電極上に誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
  5. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を貫通するホールを形成する工程と、
    前記ホールに導電膜を埋め込んでプラグを形成する工程と、
    前記絶縁膜上に前記プラグと接続する導電性バリア膜を形成する工程と、
    前記導電性バリア膜上に下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極上に誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
    前記導電性バリア膜の周辺部を酸化する工程と、
    を備えることを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105231929A (zh) * 2015-10-10 2016-01-13 广西大美电器有限公司 一种节水型洗脸器

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