JP2009010092A - コイル巻回方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、二次コイルの終端部に接続された端末リードの長さを最短距離とすることができるコイル巻回方法に関するものである。
【解決手段】コイルは、コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部から、前記コイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回される。前記中間端子部に接続された接続導体は、前記コイルボビンの他端部に設けられた他端端子部と電気的に接続されている。次に、前記コイルは、前記他端端子部から前記コイルボビンのほぼ中央部に設けられた中央端子部に向けて、折り返すように巻回されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルを巻回するコイル巻回方法に関するものである。特に、本発明のコイル巻回方法は、二次コイルの終端部に接続された端末リードの長さを最短距離とすることができ、絶縁充填樹脂部材を少なくまた小型軽量化を達成することができる。また、本発明のコイル巻回方法を内燃機関用点火コイルに適用することで、なお、一層効果を発揮することができる。
本発明のコイル巻回方法を説明する前に、従来の内燃機関用点火コイルの問題点を説明する。図11は従来の内燃機関用点火コイルを説明するための断面図である。図11において、内燃機関用点火コイル10は、鉄心−コイル組立体40と絶縁ケース61とから少なくとも構成されている。前記鉄心−コイル組立体40は、一次コイルボビン11に電線12を巻回した一次コイル13と、二次コイルボビン21に電線22を巻回した二次コイル25と、前記一次コイル13および二次コイル25と磁気的に結合されたセンター鉄心31および環状鉄心32からなる鉄心33とから少なくとも構成されている。前記センター鉄心31は、一次コイル13および二次コイル25を貫通している。また、前記環状鉄心32は、前記一次コイル13および二次コイル25の外側に配置され、前記センター鉄心31とともに閉磁路を形成している。
前記絶縁ケース61は、低圧端子62を有するコネクタ61cと、前記コネクタ6lcの他端部に設けられた取付孔641を備えた取付部64と、高圧端子63を収納する高圧タワー61tとから構成されている。また、前記絶縁ケース61には、前記鉄心−コイル組立体40、前記絶縁充填樹脂部材65、前記高圧端子63、および前記二次コイル25の終端と前記高圧端子63とを接続する端末リード30が収納されている。前記端末リード30は、一端が二次コイル25の終端に接続されている。
前記内燃機関用点火コイル10の低圧端子62には、図示されていないエンジン・コントロール・ユニットから信号が供給され、一次コイル13に電流が流れる。前記一次コイル13の電流は、前記信号によって通電・遮断が繰り返される。前記一次コイル13に流れる電流の通電・遮断は、鉄心33に磁束が発生し、変化することによって二次コイル25に高電圧が発生し、端末リード30を介して高圧端子63に高電圧が伝達される。
前記内燃機関用点火コイルに関する詳細な記載は、たとえば、特開2003―45730号公報に記載されている。
特開2003−45730号公報
前記端末リード30は、二次コイル25の端部からの高電圧を中央部に配置されている高圧端子63に伝達している。前記絶縁ケース61の内壁部、および高圧端子63付近の端末リード30と付近の二次コイル25の電線24の間は、絶縁材としての絶縁充填樹脂部材65が絶縁破壊に至らないまでの厚みが必要である。したがって、前記内燃機関用点火コイル10の二次コイル25の下部は、絶縁材としての絶縁充填樹脂部材65の使用量が多く、小型軽量化の大きな障害となっている。
端末リード30は、二次コイルボビン21の端部で固定され、絶縁ケース61の中央部に一体的に形成されている高圧タワー61t内の高圧端子63に自身の弾性で接触することによって接続されている。前記接触による接続は、弾性が必要であり、絶縁ケース61内の深さ、鉄心−コイル組立体40における鉄心33と二次コイルボビン21の寸法、二次コイルボビン21の端末リード30の保持部の寸法、高圧端子63の長さ、端末リード30の曲げ位置、長さ、等の寸法バラツキによる集積を考慮して、高圧端子63側の端末リード30の先端位置を所定の寸法範囲以内に組み立てる必要があり、生産性の大きな障害となっている。
鉄心―コイル組立体40の下部で、二次コイル25の両端部の絶縁ケース61の外周には、内燃機関用点火コイル10を取り付けるエンジンのプラグホールが位置されている。前記プラグホールは、電気的に接地状態であり、二次コイル25の端部から引き出される電線24、二次コイルボビン21に設けられている端末リード30による電位傾度が大きく、電界集中がし易いため、周囲の絶縁ケース61あるいは絶縁充填樹脂部材65の劣化が著しく、製品寿命が短くなる等の信頼性の大きな障害となっている。
以上の課題を解決するために、本発明は、高圧端子が配置されている最短の位置に二次コイルの端部(高電圧部)を位置させることにより、二次コイルの下部の絶縁材としての熱硬化性樹脂の使用量を激減させることができ、小型軽量、生産性の向上、製品寿命が長く、品質の安定したコイル等を得ることができるコイル巻回方法を提供することを目的とする。
(第1発明)
第1発明のコイル巻回方法は、コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルがコイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回され、前記中間端子部に接続された接続導体が前記コイルボビンの他端部に設けられた他端端子部に接続され、前記コイルが前記他端端子部から前記コイルボビンのほぼ中央部に設けられた中央端子部に向け、折り返すように巻回されていることを特徴とする。
(第2発明)
第2発明のコイル巻回方法は、第1発明における接続導体をL字状に形成された棒状、線状、または板状導電部材とすることを特徴とする。
(第3発明)
第3発明のコイル巻回方法は、第1発明または第2発明における接続導体をインサート成形することを特徴とする。
(第4発明)
第4発明におけるコイル巻回方法は、コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルがコイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回され、前記中間端子部に接続されたコイルが前記中間端子部から他端部に向けて設けられている鍔部に貫通して成形されている切欠溝を通り、前記切欠溝の他端に設けられている他端端子部に接続され、前記他端端子部に接続されたコイルがコイルボビンのほぼ中央部に設けられた中央端子部に向け、折り返すように巻回されていることを特徴とする。
(第5発明)
第5発明のコイル巻回方法は、第4発明におけるコイルボビンの中間端子部と他端端子部との間に前記コイルボビンに埋設された接続導体が存在していることを特徴とする。
(第6発明)
第6発明のコイル巻回方法は、第1のコイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルが前記第1のコイルボビンの他端にある他端端子部に向かって巻回され、前記他端端子部に接続されたコイルが、前記第1のコイルボビンの一方の半分を覆った第2のコイルボビンの端部で、前記第1のコイルボビンのほぼ中央部に設けられている中央端子部に向け、折り返すように巻回されていることを特徴とする。
(第7発明)
第7発明のコイル巻回方法は、第6発明における第1のコイルボビンの中央部における鍔部と、前記第2のコイルボビンの中央端子部における鍔部とが凹凸部によって互いに嵌合されていることを特徴とする。
(第8発明)
第8発明のコイル巻回方法は、第6発明または第7発明における第2のコイルボビンが長さ方向で、かつ、中心方向に向かって切断されている複数のボビンを一体に嵌合させるとともに、前記第2のコイルボビンどうし、あるいは、第1のコイルボビンと第2のコイルボビンどうしが凹凸部によって互いに嵌合されていることを特徴とする。
(第9発明)
第9発明のコイル巻回方法は、第1発明から第8発明におけるコイルボビンが二次コイルボビンであり、第1発明から第8発明におけるコイルが二次コイルであることを特徴とする。
(第10発明)
第10発明のコイル巻回方法は、第1発明から第9発明におけるコイルおよびコイルボビンが内燃機関用点火コイルに適用されることを特徴とする。
本発明によれば、コイルボビンにコイルを巻き始める始端から中間部に向かって巻回された電線は、巻き始める始端と反対の他端部から折り返して中央部付近まで巻回しているため、コイルの終端が中央部付近に配置されるので、前記コイルの終端と出力端子との距離を最短にすることができ、前記コイルの下部に存在する熱硬化性樹脂の使用量を少なくすることができる。
本発明によれば、終端と出力端子と距離を最短としているため、前記前記終端と出力端子を接続する端末リードの曲げ位置、長さ等の寸法バラツキがなく、所定の位置に組み立てることができ、生産性を高くすることができる。
本発明によれば、前記端末リードを短くし、電位傾度を小さくすることができるため、絶縁ケースの小型化、熱硬化性樹脂の劣化を防ぎ、製品寿命を長くして、信頼性を向上させることができる。
(第1発明)
第1発明のコイル巻回方法は、たとえば、二次コイルの最終端末リードをコイルの中央部から取り出せることである。前記二次コイルの端末リードには、高い電圧がかけられている場合がある。前記高い電圧がかけられいる二次コイルの端末は、絶縁ケースに接近することなく、外部に導くようにしたい。前記のような場合、絶縁ケースの大きさが大きくなるため、近年の小型軽量化の要望に答えられない。そこで、本発明は、前記小型軽量化の要望に答えるためのコイル巻回方法である。
本発明は、巻回されたコイルの最終端末リードを絶縁ケースの中央部から取り出せるような巻回方法となっている。そのため、コイルは、コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部から、前記コイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回される。前記中間端子部に接続された接続導体は、前記コイルボビンの他端部に設けられた他端端子部と電気的に接続されている。次に、前記コイルは、前記他端端子部から前記コイルボビンのほぼ中央部に設けられた中央端子部に向けて、折り返すように巻回されている。
本発明のコイル巻回方法は、コイルが始端部から巻回が始まり、中間端子部となる接続導体に一旦接続され、前記接続導体が他端端子部に接続されている。前記他端端子部に接続されたコイルは、前記他端端子部から前記コイルの中央部に設けられた中央端子部に折り返し巻回され、中央端子部に接続される。すなわち、前記コイルは、最終端子が中央部から取り出せるため、絶縁ケースを小型化することができ、他端部との電位傾度を少なくすることができる。また、本発明のコイル巻回方法は、絶縁ケースを小型化できるため、内部に充填する絶縁充填樹脂部材の量を少なくすることができる。
(第2発明)
第2発明のコイル巻回方法は、第1発明における接続導体の形状をL字状にしている。前記L字状接続導体は、複数層に巻回されたコイルの上部からコイルボビンの表面または内部を通り、他端の他端端子部に接続される。また、前記L字状接続導体は、棒状、線状、または板状とすることができる。
(第3発明)
第3発明のコイル巻回方法は、第1発明または第2発明の接続導体をインサート成形により、コイルを巻回する前に設けておく。前記インサート成形は、コイルボビンの成形と同時に行うことができる。
(第4発明)
第4発明のコイル巻回方法は、コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルがコイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回された後が異なっている。すなわち、第4発明のコイル巻回方法は、前記中間端子部に接続されたコイルが前記中間端子部から他端部に向けて設けられている鍔部を貫通して成形されている切欠溝を通り、前記切欠溝の他端に設けられている他端端子部に接続されている。第4発明は、コイルボビンを作製する際に、鍔部に切溝を成形するだけであり、インサート成形が不要である。
(第5発明)
第5発明のコイル巻回方法は、前記コイルボビンの中間端子部と他端端子部との間を接続する接続導体が、前記コイルボビン内を通過させたり、あるいは埋設するように成形させることができる。前記接続導体は、コイルボビンに設けられた溝等に沿って通すことにより、簡単中間端子部と他端端子部を接続することができる。また、前記接続導体は、コイル巻線自体とすることができる。
(第6発明)
第6発明のコイル巻回方法は、第1のコイルボビンと、前記第1のコイルボビンの他方からほぼ中央部にかけて覆った第2のコイルボビンとにコイルが巻回される。前記コイルは、第1のコイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部から前記第1のコイルボビンの他端にある他端端子部に向かって巻回される。次に、前記コイルは、前記第1のコイルボビンの一方の半分を覆った第2のコイルボビンの他端端子部から前記第1のコイルボビンのほぼ中央部に設けられている中央端子部に向けて、折り返されるように巻回される。
(第7発明)
第7発明のコイル巻回方法は、第1のコイルボビンと第2のコイルボビンとが中央部における鍔どうしを凹凸部によって互いに嵌合できるようになっている。前記コイルの巻回方法は、二つのコイルボビンから構成されているため、互いに連結できる構造になっている。前記第1コイルボビンは、始端端子部から中間端子部に設けられた鍔の径を大きくし、中間端子部から他端端子までに設けられた鍔の径を小さくしている。径の小さい鍔を有する中間端子部から他端端子部には、第2のコイルボビンが嵌合される。そして、前記第2コイルボビンに設けられる鍔の径は、前記第1のコイルボビンに設けられた鍔の径とほぼ同じ大きさとすることで、前記両者を互いに嵌合させることが容易にできる。
(第8発明)
第8発明のコイル巻回方法は、第1のコイルボビンに第2のコイルボビンが覆っているため、覆い易いように前記第2のコイルボビンを長さ方向で、かつ、中心方向に向かって切断し、複数個に分割された第2のコイルボビンを第1のコイルボビンに抱き合わせる。前記複数のボビンは、第1のコイルボビンに覆い易いだけでなく、一体に嵌合させることも容易である。前記二つのコイルボビンは、互いに凹凸部を成形させておき、これらを一体にする。
(第9発明)
第9発明のコイル巻回方法は、高い電圧が出る二次コイルボビン、および二次コイルに適用することにより、絶縁ケースを小型化した際の効果が顕著に現れる。
(第10発明)
第10発明のコイル巻回方法は、内燃機関用点火コイルに適用することにより、なお、一層効果を発揮する。前記内燃機関用点火コイルは、二次コイルボビンに巻回された二次コイルに高電圧が発生するため、二次コイルの中央端子部から端子リードを取り出すことにより、絶縁ケース等との電位傾度を小さくすることができるだけでなく、小型にできるため、内部に充填する絶縁部材の量も少なくて済む。
本発明の実施例は、理解し易いように内燃機関用点火コイルにおけるコイル巻回方法を例にして説明する。図1は本発明の第1実施例で、内燃機関用点火コイルにおける二次コイルボビンを例として説明するための図で、(イ)は二次コイルボビンの正面図、(ロ)は二次コイルボビンの側面図で、二次コイルを折り返す際にL字状接続導体を使用した例である。図2(イ)および(ロ)は、第1実施例におけるL字状接続導体と、端末リードを一体成形した状態を説明するための図である。図1(イ)および(ロ)、図2(イ)および(ロ)において、二次コイルボビン123は、複数の鍔121と複数の溝122とから構成されている。前記二次コイルボビン123は、二次コイルの巻き始めである二次コイル始端端子部125が設けられている。また、前記L字状接続導体126は、一端が二次コイルボビン123の中間端子部126′を構成し、他端が他端端子部126″を構成している。
前記L字状接続導体126は、棒状、線状、あるいは板状とすることができる。また、前記L字状接続導体126は、インサート成形、嵌合、接着、その他の取り付けによって前記二次コイルボビン123に取り付けることができる。さらに、前記L字状接続導体126は、前記二次コイルボビン123の内周面に沿って螺旋状に設けることもできる。
前記二次コイルボビン123には、二次巻線が鍔121を渡る際の渡り溝128が成形されている。また、前記二次コイルボビン123の中央部の下部には、端末リード130が一体成形されている。前記端末リード130は、一端が二次コイルの終端に絡げる突起端子130′は、高圧端子(図示されていない)に接続する接触部130″が弾性を有するように成形されている。前記突起端子130′と接触部130″は、一体であるが、二次コイルの終端を絡げ易い形状、および高圧端子に接触し易い形状になっている。
図3は本発明の第1実施例における二次コイルの巻回方法であり、(イ)は、第lの二次コイルの巻回状態であり、(ロ)は他端端子部から折り返された第2の二次コイルの巻回状態を示すものである。図3(イ)において、第1の二次コイル124の始端124−1は、二次コイル始端端子部125に絡げられる。第1の二次コイル124が二次コイルボビン123に巻回された後、第1の二次コイル124の終端124−2は、中間端子部126′に絡げられる。図3(ロ)において、前記終端124―2を構成するL字状接続導体126の他端端子部126″は、第2の二次コイルの始端124−3が始端となって二次コイルボビン123に巻回される。前記第2の二次コイルの終端124−4は、中央端子部127である端末リード130に絡げられる。なお、前記第1の二次コイル124および第2の二次コイル124′の巻回方向は、同じである。
前記第2の二次コイル124′の終端124−4が絡げられた端末リード130と、図示されていない高圧端子との距離は、真っ直ぐであり、最短距離であるため、内燃機関用点火コイルを小型化することができるとともに、電位傾度に対する欠点も除去することができるため、生産性、寿命、信頼性の高い内燃機関用点火コイルを得ることができる。
第2実施例は、第1実施例のL字状接続導体の代わりに、二次コイルボビンの鍔に設けた切り溝に第1の二次コイルが他端端子部に向けて渡り、第2の二次コイルが他端端子部から中央端子部に向かって折り返されて巻回される点で、第1実施例と異なっている。図4は本発明の第2実施例で、内燃機関用点火コイルにおける二次ボビンを例として説明するための図で、(イ)は二次コイルボビンの正面図、(ロ)は二次コイルボビンの側面図、(ハ)の二次コイルボビンの平面図である。図5(イ)および(ロ)は、第2実施例における第2の二次コイルの巻回状態を説明するための図である。図6(イ)から(ニ)は、第1の二次コイルおよび第2の二次コイルを巻回した状態の正面図および平面図である。図4(イ)から(ハ)において、二次コイルボビン423は、複数の鍔421と複数の溝422とから構成されている。前記二次コイルボビン423は、二次コイルの巻き始めである二次コイル始端端子部425が設けられている。また、前記二次コイルボビン423のほぼ中央部には、突起部429が設けられているとともに、前記突起429から端部まで、鍔に切り溝427が成形されている。さらに、前記二次コイルボビン423は、コイルの渡り溝428および端末リード430が成形されている。
図5(イ)および(ロ)および図6(イ)から(ニ)において、第1の二次コイル424の始端424−1は、二次コイル始端端部425に絡げられる。その後、第1の二次コイル424の終端424−2は、突起部429により折り曲げられ、前記切り溝427の下方に沿って、第2の二次コイル424′の始端424−3が他端端子部425′に絡げられる。前記他端端子部425′に絡げられた第2の二次コイル424′は、二次コイルボビン423に巻回される。前記第2の二次コイルの終端424−4は、中央端子部である端末リード430に絡げられる。なお、前記第1の二次コイルおよび第2の二次コイルの巻回方向は、同じである。
第3実施例は、第1の二次コイルボビンの半分を覆う第2の二次コイルボビンを設け、第1の二次コイルボビンに第1の二次コイルを巻回し、前記第2の二次コイルボビンの他端端子部から中央端子部に向かって折り返す第2の二次コイルを巻回した点で、第1実施例および第2実施例と異なっている。図7(イ)から(へ)は本発明の第3実施例で、内燃機関用点火コイルにおける二次ボビンを例として説明するための図で、(イ)は第1の二次コイルボビンおよび第2の二次コイルボビンの正面図、(ロ)は(イ)の側面図、(ハ)は第1の二次コイルボビンの正面図で、(ニ)は(ハ)の側面図、(ホ)は第2の二次コイルボビンの正面図で、(へ)は(ホ)の側面図である。図8(イ)から(ニ)は本発明の第3実施例における第1の二次コイルボビンおよび第2の二次コイルボビンに巻回された第1の二次コイルおよび第2の二次コイルを説明するための図である。
図7(イ)および(ロ)に示された第1の二次コイルボビン723は、第3実施例における第1の二次コイルボビン723の上部半分に、第2の二次コイルボビン723aが覆われている。図7(ハ)および(ニ)に示された第1の二次コイルボビン723は、半分の溝が深く、残りの半分の溝が浅くなるように鍔が多数設けられ、かつ、前記第1の二次コイルボビン723の半分が第2の二次コイルボビン723aによって覆われている。第1の二次コイルボビン723の側部および第2の二次コイルボビン723aの側部は、互いに嵌合できる凹凸、たとえば、722a、722b、および721d、721eが成形されている。前記凹凸は、嵌合して一体化できるものであれば、形状に限定されない。
図8(イ)および(ロ)に示された第1の二次コイルボビン723は、第1の二次コイルの始端724−1が始端端子部725に絡げられる。第1の二次コイルア724が前記第1の二次コイルボビン723に巻回された後、第1の二次コイル724の終端724−2は、他端端子部725′に絡げられる。前記他端端子部725′に絡げられた第2の二次コイル724′は、第2の二次コイルボビン723aに巻回されて折り返される。前記第2の二次コイル724′の終端724−3は、中央端子部である端末リード730に絡げられる。なお、前記第1の二次コイル724および第2の二次コイル724′の巻回方向は、同じである。
前記第1実施例から第3実施例における端子部に絡げられた二次コイルは、前記端子部が導体の場合、ハンダ付けまたは溶接等が施され、前記端子部が鍔と同じ部材である場合、巻線どうしをハンダ付けまたは溶接等が施される。
図9(イ)から(ヘ)は第3実施例における第2の二次コイルボビンの変形を説明するための正面図および側面図である。図9に示された第2の二次コイルボビンは、二つに分割されている点で、図7および図8に示された第2の二次コイルボビンと異なっている。図9(イ)から(ヘ)おいて、第2の二次コイルボビンは、二つに分割され、符号923b(イ)および(ロ)と、符号923c(ハ)および(ニ)とが嵌合により一つの第2の二次コイルボビンとなっている。前記第2の二次コイルボビン923bおよび923cは、対角線状に、かつ、ほぼL字状に二つに分割されているが、コ字状に二つに分割することもできる。
前記一方の第2の二次コイルボビン923bは、端部に係合突起728aと、係合凹部728bが形成されている。また、他方の第2の二次コイルボビン923cは、ほぼ同様な形状に分割されており、端部に係合突起728dと、係合凹部728cが形成されている。前記第2の二次コイルボビン923bおよび923cは、互いに、前記係合部により係合され、第1の二次コイルボビン723(図7、図8)を覆う。一次コイルおよび二次コイルの巻回は、図7および図8と同様である。なお、前記係合凹凸は、図示のものに限定されず、公知または周知のものを使用することができる。
図10は本発明の実施例で、第1実施例から第3実施例の二次コイルボビンに二次コイルを巻回して、内燃機関用点火コイルとして組み立て状態を示す図である。図10において、二次コイルの終端が二次コイルボビンの中央瑞子部に設けられた端末リード99は、高圧端子98に対して最短距離で接続ができるため、絶縁充填樹脂部材94を少なく、また、絶縁ケース92を浅くすることができるため、小型化および安価な内燃機関用点火コイル91を得ることができる。また、前記端末リード99は、前記絶縁ケース92から離すことができるため、周囲の接地部による電位傾度が低くなり内燃機関用点火コイルに適用することにより、小型軽量、生産性および品質の優れたものを得ることができる。
図1から図10に従い、内燃機関用点火コイルを例にして、コイル巻回方法について詳述したが、変圧器のコイル、インダクター、その他の巻線の際に適用することができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たとえば、本実施例における内燃機関用点火コイルの各部材は、周知または公知のものを使用することができる。また、コイルボビン、コイル、鉄心、絶縁ケース、絶縁充填樹脂部材等は、公知または周知の材質のものを使用することができる。
本発明の第1実施例で、内燃機関用点火コイルにおける二次コイルボビンを例として説明するための図で、(イ)は二次コイルボビンの正面図、(ロ)は二次コイルボビンの側面図で、二次コイルを折り返す際にL字状接続導体を使用した例である。(実施例1) (イ)および(ロ)は、第1実施例におけるL字状接続導体と、端末リードを一体成形した状態を説明するための図である。 本発明の第1実施例における二次コイルの巻回方法であり、(イ)は、第1の二次コイルの巻回状態であり、(ロ)は他端端子部から折り返された第2の二次コイルの巻回状態を示すものである。 本発明の第2実施例で、内燃機関用点火コイルにおける二次ボビンを例として説明するための図で、(イ)は二次コイルボビンの正面図、(ロ)は二次コイルボビンの平面図、(ハ)の二次コイルボビンの側面図である。(実施例2) (イ)および(ロ)は、第2実施例における第2の二次コイルの巻回状態を説明するための図である。 (イ)から(ニ)は、第1の二次コイルおよび第2の二次コイルを巻回した状態の正面図および平面図である。 (イ)から(へ)は本発明の第3実施例で、内燃機関用点火コイルにおける二次ボビンを例として説明するための図で、(イ)は第1の二次コイルボビンおよび第2の二次コイルボビンの正面図、(ロ)は(イ)の側面図、(ハ)は第1の二次コイルボビンの正面図で、(ニ)は(イ)の側面図、(ホ)は第2の二次コイルボビンの正面図で、(へ)は(ホ)の側面図である。(実施例3) (イ)から(ニ)は本発明の第3実施例における第1の二次コイルボビンおよび第2の二次コイルボビンに巻回された第1の二次コイルおよび第2の二次コイルを説明するための図である。 図9(イ)から(ヘ)は第3実施例における第2の二次コイルボビンの変形を説明するための正面図および側面図である。 本発明の実施例で、第1実施例から第3実施例の二次コイルボビンに二次コイルを巻回して、内燃機関用点火コイルとして組み立て状態を示す図である。 従来の内燃機関用点火コイルを説明するための断面図である。
符号の説明
121・・・鍔
122・・・溝
123・・・二次コイルボビン
124・・・第1の二次コイル
124′・・・第2の二次コイル
124−1・・・第1の二次コイルの始端
124−2・・・第1の二次コイルの終端
124−3・・・第2の二次コイルの始端
124−4・・・第2の二次コイルの終端
125・・・二次コイル始端端子部
126・・・L字状接続導体
126′・・・中間端子部
126″・・・・他端端子部
127・・・中央端子部
128・・・渡り溝
130・・・端末リード
130′・・・突起端子
130″・・・接触部
421・・・鍔
422・・・溝
423・・・二次コイルボビン
424・・・第1の二次コイル
424′・・・第2の二次コイル
425・・・二次コイル始端端子部
427・・・切り溝
428・・・渡り溝
429・・・突起部
430・・・端末リード
723・・・第1の二次コイルボビン
723a・・・第2の二次コイルボビン
724・・・第1の二次コイル
724′・・・第2の二次コイル
923b、923c・・・第2の二次コイルボビン
91・・・内燃機関用点火コイル
92・・・絶縁ケース
98・・・・高圧端子
99・・・端末リード

Claims (10)

  1. コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルがコイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回され、
    前記中間端子部に接続された接続導体が前記コイルボビンの他端部に設けられた他端端子部に接続され、
    前記コイルが前記他端端子部から前記コイルボビンのほぼ中央部に設けられた中央端子部に向け、折り返すように巻回されていることを特徴とするコイル巻回方法。
  2. 前記接続導体は、L字状に形成された棒状、線状、または板状導電部材とすることを特徴とする請求項1に記載されたコイル巻回方法。
  3. 前記接続導体は、インサート成形されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたコイル巻回方法。
  4. コイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルがコイルボビンのほぼ中間部に設けられた中間端子部に向かって巻回され、
    前記中間端子部に接続されたコイルが前記中間端子部から他端部に向けて設けられている鍔部に貫通して成形されている切欠溝を通り、前記切欠溝の他端に設けられている他端端子部に接続され、
    前記他端端子部に接続されたコイルがコイルボビンのほぼ中央部に設けられた中央端子部に向け、折り返すように巻回されていることを特徴とするコイル巻回方法。
  5. 前記コイルボビンの中間端子部と他端端子部との間には、前記コイルボビンに埋設された接続導体が存在していることを特徴とする請求項4に記載されたコイル巻回方法。
  6. 第1のコイルボビンの一端部に設けられたコイル始端端子部からコイルが前記第1のコイルボビンの他端にある他端端子部に向かって巻回され、
    前記他端端子部に接続されたコイルが、前記第1のコイルボビンの一方の半分を覆った第2のコイルボビンの端部で、前記第1のコイルボビンのほぼ中央部に設けられている中央端子部に向け、折り返すように巻回されていることを特徴とするコイル巻回方法。
  7. 前記第1のコイルボビンの中央部における鍔部と、前記第2のコイルボビンの中央端子部における鍔部とは、凹凸部によって互いに嵌合されていることを特徴とする請求項6に記載されたコイル巻回方法。
  8. 前記第2のコイルボビンは、長さ方向で、かつ、中心方向に向かって切断されている複数のボビンを一体に嵌合させるとともに、前記第2のコイルボビンどうし、あるいは、第1のコイルボビンと第2のコイルボビンどうしが凹凸部によって互いに嵌合されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載されたコイル巻回方法。
  9. 前記コイルボビンは、二次コイルボビンであり、コイルは、二次コイルであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載されたコイル巻回方法。
  10. 前記コイルおよびコイルボビンは、内燃機関用点火コイルに適用されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載されたコイル巻回方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102009056384A1 (de) 2009-01-20 2010-07-29 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatischer Reifen und Verfahren zur Herstellung desselben
JP2010212395A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関用点火コイル

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