JP2009009996A - フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置 - Google Patents

フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009009996A
JP2009009996A JP2007167436A JP2007167436A JP2009009996A JP 2009009996 A JP2009009996 A JP 2009009996A JP 2007167436 A JP2007167436 A JP 2007167436A JP 2007167436 A JP2007167436 A JP 2007167436A JP 2009009996 A JP2009009996 A JP 2009009996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
semiconductor element
substrate
bonding
conductive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007167436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4879828B2 (ja
Inventor
Takeshi Nishizawa
武司 西沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
Priority to JP2007167436A priority Critical patent/JP4879828B2/ja
Publication of JP2009009996A publication Critical patent/JP2009009996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4879828B2 publication Critical patent/JP4879828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

【課題】半導体素子のバンプと基板に形成された接続パッドとの位置ずれを抑えて、正確なフリップチップボンディングを可能とする。
【解決手段】ボンディングヘッド100により半導体素子10を加熱して支持し、半導体素子に形成されたバンプ12を、基板20の接続パッド22に被着された接合用の導電材24に接触させて押圧しながら導電材を溶融させる工程においては、規制手段44a、44bによりヘッド軸40の横方向の変位を規制して半導体素子10を基板20に押圧し、導電材24を溶融する工程に引き続いて、前記バンプ12を前記接続パッド22に当接させ、前記ボンディングヘッド100により半導体素子を基板に加圧する工程においては、規制手段44a、44bによる規制を解除し、前記ガイド部42により前記ヘッド軸40をガイドして加圧する。
【選択図】図2

Description

本発明はフリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置に関し、より詳細には、半導体素子を支持してボンディングするボンディングヘッドの構成を特徴とするフリップチップボンディング装置に関する。
フリップチップボンディングは半導体素子を基板に実装する方法として広く行われている。図5は半導体素子をフリップチップボンディングする際に用いられるフリップチップボンディング装置のボンディングヘッド100の構成とボンディング方法を示す。
図5(a)に示すように、ボンディングヘッド100は半導体素子10をエア吸着によって支持するヘッド部30と、ヘッド部30を昇降させるヘッド軸40とを備える。ヘッド部30は半導体素子10を吸着支持するアタッチ部30aと、放熱フィン部30bと、ヒータアタッチ部30cとを備え、ヒータアタッチ部30c、放熱フィン部30b、アタッチ部30aの内部を経由して、アタッチ部30aの半導体素子10の吸着面で一端が開口するエア流路32が設けられている。ヘッド軸40はエアベアリングを利用してガイド部42により摺動可能に支持されている。
フリップチップボンディングでは、図5(a)に示すように、アタッチ部30aに半導体素子10をエア吸着し、ベース25に支持された基板20の接続パッド22と半導体素子10のバンプ12とを位置合わせし、次いで、図5(b)に示すように、バンプ(例えば金バンプ)12を接続パッド22の表面にプリコートされているはんだ24に接触させ加熱して溶融し、さらにバンプ12を接続パッド22に当接させて押圧し、はんだ24を硬化させて接合する。
ヘッド軸40をエアベアリングによって支持しているのは、ヘッド軸40の摺動抵抗を低減させ、押圧荷重を高精度に制御して確実にフリップチップ接続できるようにするためである。ヘッド軸40をエアベアリングによって支持する方法は、ローラによってヘッド軸40をガイドして昇降させる方法と比較してはるかに摺動抵抗が小さく、高精度の接合精度が求められる製品には有効に用いられる。エアベアリング機能を備えた半導体素子のフリップチップボンディング装置が従来、提案されている(特許文献1、2参照)
特開平11−287211号公報 特開2002−118125号公報
ところで、近年は半導体素子が高密度化し、バンプが狭ピッチとなってきており、基板20に形成される接続パッド22も狭ピッチ化し、これとともに接続パッド22のパターン幅も数十μmときわめて微細に形成されている。このため、半導体素子10を基板20にフリップチップボンディングした際に、半導体素子10のバンプ12と接続パッド22とが位置ずれし、正確に接続されないために製品不良になるという問題が生じている。
半導体素子10を基板20にフリップチップボンディングする際は、基板20の接続パッド22と半導体素子10のバンプ12の配置をカメラによって検知し、接続パッド22とバンプ12とを位置合わせして接合する。しかしながら、接続パッド22とバンプ12の製造上の公差による位置ずれ、フリップチップボンディングの際の半導体素子10と基板20との熱膨張差、認識カメラの測定誤差等によって、完全に位置ずれをゼロとして接合することは不可能である。その結果、接続パッド22に対し半導体素子10のバンプ12が位置ずれした状態で接合されることが生じ得る。
図6は、接続パッド22に対してバンプ12が位置ずれした状態を示したもので、図6(a)は、接続パッド22に平坦状にはんだ24をプリコートした場合、図6(c)は接続パッド22に山形に盛り上がった形状にはんだ24をプリコートした場合について示す。
フリップチップボンディングでは、バンプ12をはんだ24に当接させ、はんだ24を軟化させて若干押し下げながら溶融させる。したがって、バンプ12が接続パッド22に対して位置ずれした状態で押圧すると、図6(b)、(d)に示すように、はんだ24の斜面にバンプ12が当接し、バンプ12に対してバンプ12を横方向に偏位させる向きに横荷重が作用する。この横荷重は、図6(d)に示すように、はんだ24が山形にプリコートされている場合にはより強く作用し、エアベアリングは横方向の荷重に対しては弱いため、図6(c)に示すように、ボンディング装置のヘッド軸40が横方向に偏位し、バンプ12が接続パッド22に対してさらに位置ずれして接合されるという結果を招く。
図6(c)、(d)に示すように、接続パッド22に山形に盛り上がるようにはんだ24がプリコートされるようになってきたのは、接続パッド22のパターン幅が20μmといったように狭幅になってきたため、接続パッド22に供給するはんだ24の量を厚さによって補完するためである。
ヘッド軸40とガイド部42とのエアベアリングによる空隙は5μm程度であるが、最近の半導体装置は接続パッド22のピッチが狭くなっているから、数μm程度の位置ずれであっても製品の製造精度、信頼性、歩留まりの点で無視できない。はんだ24の凸形を抑えるため、はんだ24をプリコートした後に、平押し成形によってはんだ24の頂部を平坦化する方法も考えられるが、この方法の場合は、押し型にはんだ24が転写されるといった不具合も生じるため現実的ではない。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、エアベアリング作用を備えたボンディングヘッドを用いてフリップチップボンディングする際に、半導体素子のバンプと基板に形成された接続パッドとの位置ずれを抑えて、正確なフリップチップボンディングを可能とし、高密度化されている半導体装置の製造に好適に使用することができるフリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を備える。
すなわち、ボンディングヘッドにより半導体素子を加熱して支持し、半導体素子に形成されたバンプを、基板の接続パッドに被着された接合用の導電材に接触させて押圧しながら導電材を溶融させる工程と、該導電材を溶融する工程に引き続いて、前記バンプを前記接続パッドに当接させ、前記ボンディングヘッドにより半導体素子を基板に加圧する工程とを備えるフリップチップボンディング方法において、前記ボンディングヘッドは、前記半導体素子を支持するヘッド部と、該ヘッド部を支持するヘッド軸と、前記ヘッド軸の押圧方向への移動をエアベアリング作用によりガイドするガイド部と、前記ヘッド軸の、前記押圧方向に直交する横方向への、変位を規制する規制手段とを備え、前記導電材を溶融させる工程においては、前記規制手段により前記ヘッド軸の横方向の変位を規制して前記半導体素子を前記基板に押圧し、前記半導体素子を基板に加圧する工程においては、前記規制手段による規制を解除し、前記ガイド部により前記ヘッド軸をガイドして加圧することを特徴とする。なお、ガイド部によりヘッド軸をガイドして加圧する際には、エアベアリング作用によってヘッド軸がガイドされて加圧される。
また、前記半導体素子をボンディングヘッドに支持し、前記基板をベースに支持した後、前記バンプと接続パッドとをボンディング位置に位置合わせする位置合わせ工程を備えることにより、バンプと接続パッドとが正確に接合される。
また、前記半導体素子を基板に加圧する工程に引き続き、前記ボンディングヘッドを強制的に冷却し、前記導電材を硬化させて半導体素子を基板に接合する工程を備えることにより、効率的に半導体素子が基板に接合される。
また、半導体素子を支持するヘッド部と、該ヘッド部を支持するヘッド軸と、該ヘッド軸の押圧方向への移動ををエアベアリング作用によりガイドするガイド部と、前記ヘッド軸の、前記押圧方向に直交する横方向への、変位を規制する規制手段とを有するボンディングヘッドを備えたフリップチップボンディング装置であって、前記ヘッド軸と前記ガイド部との一方に規制手段を、他方に前記規制手段と干渉しない非干渉部を設け、前記ボンディングヘッドにより半導体素子を支持して半導体素子に形成されたバンプを、基板の接続パッドに被着された接合用の導電材に接触させて押圧しながら導電材を溶融させる工程においては、前記規制手段により前記ヘッド軸の横方向の変位を規制して前記半導体素子を前記基板に押圧し、前記導電材が溶融し、前記半導体素子を基板に加圧する工程においては、前記ヘッド軸と前記ガイド部とを相対的に移動させ、前記規制手段を前記非干渉部に位置させ、前記ガイド部により前記ヘッド軸をガイドして加圧することを特徴とする。
また、前記規制手段が、前記ガイド部に取り付けられ、前記ヘッド軸の側面に当接して転動するローラであり、前記非干渉部が、前記ヘッド軸の側面に形成された逃げ凹部であることにより、規制手段によってヘッド軸の横方向への変位が規制される状態と、規制を解除する状態とを容易に切り替えることが可能となる。
また、前記ヘッド部は、半導体素子をエア吸着して支持するアタッチ部と、前記導電材を硬化させる際にヘッド部を冷却するための放熱フィン部と、前記導電材を溶融する温度にヘッド部を加圧するヒータが内蔵されたヒータアタッチ部とを備えることにより、フリップチップボンディング操作を効率的に行うことができる。
本発明に係るフリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置によれば、導電材を溶融する工程においては、ボンディングヘッドのヘッド軸が横方向に変位することが規制されることにより、バンプが接続パッドに対して位置ずれすることが防止され、半導体素子を基板に加圧する工程においては規制手段が解除され、エアベアリング作用によって半導体素子が基板に加圧されることにより、所定の加圧力に精度よく制御されて加圧される。これにより、バンプと接続パッドとを高精度にフリップチップボンディングすることができ、半導体装置の信頼性を向上させることができ、製造段階における不良品の発生を抑えることが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面とともに詳細に説明する。
(フリップチップボンディング装置の構成)
図1は本発明に係るフリップチップボンディング装置の主要構成部分であるボンディングヘッドの構成を示す。本実施形態のボンディングヘッド100は、半導体素子10を支持するヘッド部30と、ヘッド部30を昇降駆動するヘッド軸40とを備える。ヘッド部30は、半導体素子10を吸着支持するアタッチ部30aと、放熱フィン部30bと、ヒータアタッチ部30cとから構成される。ヘッド軸40はガイド部42により、エアベアリング作用によって昇降方向がガイドされる。
アタッチ部30aは吸着支持する半導体素子10と同一の平面形状となるブロック体に形成される。放熱フィン部30bは、ヘッド部30を熱放散させるために設けられたもので、外周側に放熱フィンが形成されている。
ヒータアタッチ部30cは、はんだ24が溶融する温度にまでヘッド部30を加熱するためのもので、ヒータ(不図示)を内蔵している。ヒータには通電装置が接続され、通電装置は制御部によってヒータへの通電が制御される。ヒータアタッチ部30cも平面形状が矩形に形成される。
半導体素子10をアタッチ部30aにエア吸着するためのエア流路32が、アタッチ部30a、放熱フィン部30b、ヒータアタッチ部30cのそれぞれの内部を連通して設けられている。エア流路32の一端32aは、半導体素子10の裏面が当接するアタッチ部30aの下面中央部で開口する。エア流路32の他端は、ヒータアタッチ部30cの側面に開口し、エア流路32に連通してヒータアタッチ部30cの側面に、エア吸引装置に連絡する配管(不図示)が取り付けられる。
放熱フィン部30bにはエアブロー装置(不図示)が接続され、放熱フィン部30bから放熱させる際に放熱フィンの間から冷却用のエアが放出されるよう構成される。
上記アタッチ部30a、放熱フィン部30bおよびヒータアタッチ部30cは、銅あるいはアルミニウム等の熱伝導性の良好な素材によって形成される。
ヘッド部30を支持するヘッド軸40は、平面形状が四角形のブロック体に形成される。図1(b)は、ヘッド軸40とガイド部42の平面配置を示したもので、ヘッド軸40を囲む配置に、ヘッド軸40の側面との間に5μm程度の摺動用の隙間をあけてガイド部42が配置されている。
本実施形態においては、ヘッド軸40が横方向に偏位することを防止する規制手段として、ガイド部42の下端と上端にヘッド軸40の側面に当接して転動する規制用のローラ44a、44bを設けたことを特徴とする。
ヘッド軸40とガイド部42とは半導体素子10を基板20に押圧する方向(上下方向)に相対的に移動可能に形成されている。ヘッド軸40の側面には、ヘッド軸40がガイド部42に対して相対的に下動した際に、ローラ44a、44bがヘッド軸40の側面から離間し、ローラ44a、44bがヘッド軸40の横方向(水平方向)の偏位を規制する作用を回避する逃げ凹部46a、46bが設けられている。逃げ凹部46a、46bは、各々のローラ44a、44bの配置位置に隣接して設けられ、逃げ凹部46a、46bとヘッド軸40の側面との間は傾斜面に形成される。
(フリップチップボンディング工程)
図2、3に上記ボンディングヘッドを備えたフリップチップボンディング装置を用いて半導体素子10を基板20にフリップチップボンディングする工程を示す。
図2(a)は、ベース25に基板20を位置合わせしてセットし、ボンディングヘッドに半導体素子10をエア吸着した状態を示す。基板20はベース25にエア吸着して支持される。半導体素子10はエア流路32を介してエア吸引機構によりアタッチ部30aの下面に裏面がエア吸着されて支持される。
本実施形態では、基板20に形成した接続パッド22にはSn系のはんだ24を供給して半導体素子10を基板20に接合する。ヘッド部30に半導体素子10を吸着支持した後、ヒータアタッチ部30cに接続されている通電装置によるヒータ加熱をONとし、Sn系のはんだ24が溶融する300℃程度にヒータアタッチ部30cを加熱開始する。基板20を支持するベース25は100℃程度に加温する。なお、半導体素子10のバンプ12を接続パッド22に接合するはんだ材にはSn系のはんだに限らず、適宜導電材が使用され、使用する導電材に合わせて半導体素子10の加熱温度、ベース25の加熱温度を設定すればよい。
図2(b)は、ヘッド部30に支持された半導体素子10のバンプ12(本実施形態では金バンプ)と基板20に形成された接続パッド22の平面位置をカメラ50によって検知し、バンプ12と接続パッド22とを位置合わせする工程である。この位置合わせ工程では、カメラ50によって検知されたバンプ12の配置と接続パッド22の配置の位置ずれを補正するようにボンディングヘッドを移動(平面方向およびθ方向)させて位置合わせする。ボンディングヘッドを移動させるかわりに、ベース25を回転調整機構付きのX-Yステージに支持して位置合わせすることもできる。
半導体素子10と基板20とを位置合わせした後、接続パッド22に被着されているはんだ24に半導体素子10のバンプ12が接触する位置までヘッド部30を降下させ、はんだ24を溶融させる(図2(c))。バンプ12をはんだ24に当接させるまで降下させる際には、ボンディングヘッド100のヘッド軸40とガイド部42とは相対的に位置ずれせずに降下する。すなわち、ローラ44a、44bはヘッド軸40の側面に当接した状態で降下する。
ヘッド部30のヒータアタッチ部30cは300℃程度に加熱されており、放熱フィン部30bおよびアタッチ部30aから半導体素子10に熱伝導し、バンプ12がはんだ24に接触することによってはんだ24が溶融しはじめる。
図2(d)は、はんだ24中にバンプ12をゆっくりと沈み込ませるようにヘッド部30を降下させてはんだ24を溶融させる工程である。
バンプ12をはんだ24に接触させる操作は、はんだ24を溶融させることを主たる目的とするが、はんだ24は溶融するまでは固体であるから、ヘッド部30によって半導体素子10を押し下げてバンプ12によってはんだ24を加圧すると、前述したようにヘッド部30は横荷重を受ける。
これに対して、本実施形態では、はんだ24にバンプ12が接触して溶融する状態においては、図2(d)に示すように、ヘッド軸40の側面にガイド部42に支持されたローラ44a、44bが当接しているから、ローラ44a、44bによってヘッド軸40が横方向に偏位することが規制される。すなわち、半導体素子10のバンプ12が接続パッド22にプリコートされたはんだ24に接触し、バンプ12に横方向の荷重が作用しても本実施形態では、ヘッド軸40が横方向に偏位することがなく、あらかじめ設定された位置決め位置にしたがってバンプ12が降下しながらはんだ24が溶融される。
このバンプ12をはんだ24に接触させてはんだ24を溶融させる操作においては、はんだ24にはそれほど強い加圧力を作用させるものではないが、エアベアリングは横方向に偏位しやすいことから、ローラ44a、44bによってヘッド軸40の横方向への偏位を規制してはんだ24を溶融させる操作は、フリップチップボンディングにおいて半導体素子10を位置ずれさせずに基板20に搭載する方法として有効である。
はんだ24が溶融したら、ヘッド部30をさらに下降させ、接続パッド22の表面にバンプ12を当接させた状態で所定の加圧力によってバンプ12を加圧し、バンプをつぶすようにする(図3(a))。この接続パッド22にバンプ12を当接させてバンプ12をつぶす操作は、半導体素子10に形成されたすべてのバンプ12を確実に接続パッド22に接合するための操作であり、接合部に所定の加圧力が作用するように、エアベアリングによってヘッド軸40をガイド支持し、低摺動抵抗下において加圧することが有効である。
本実施形態では、バンプ12が接続パッド22に当接する位置までヘッド部30が下降した状態で、ヘッド軸40の側面に当接していたローラ44a、44bがヘッド軸40の側面に形成した逃げ凹部46a、46bの位置に移動し、ヘッド軸40とガイド部42とがエアベアリングによって支持される。図3(a)は、ヘッド軸40がガイド部42に対して相対的に下動し、ローラ44a、44bがヘッド軸40の側面に形成された逃げ凹部46a、46bの位置まで移動した状態を示す。ローラ44a、44bが逃げ凹部46a、46bの位置まで移動することによって、ローラ44a、44bはヘッド軸40の側面から離間し、ヘッド軸40とは干渉しない状態になる。これによって、ヘッド軸40はガイド部42によって摺動支持され、半導体素子10は所定の加圧力で基板20に加圧される。
図3(b)は、バンプ12を所定圧力で接続パッド22に加圧した後、ヘッド部30を冷却開始し、はんだ24を硬化させる工程を示す。通電装置によるヒータアタッチ部30cへの通電をOFFにするとともに、エアブロー装置を起動させ放熱フィン部30bからエアを放出させ、放熱フィン部30bにより半導体素子10、バンプ12を介してはんだ24を強制的に冷却開始する。
この冷却工程は、半導体素子10をエア流路32を介してエア吸引しアタッチ部30aにエア吸着した状態で行う。放熱フィン部30bの放熱作用を利用することによってはんだ24を効率的に硬化させることができる。図3(c)は、ヘッド部30が温度降下し、はんだ24が硬化した状態を示している。
はんだ24が硬化した後、エア流路32によるエア吸引を停止し、ヘッド部30を上昇させる。図3(d)は、半導体素子10が基板20に接合され、ヘッド部30が上位置に上昇した状態を示している。ヒータアタッチ部30cは通電がOFFとなって温度降下し、放熱フィン部30bもエアブローによって温度降下している。
この状態から次回のフリップチップボンディング操作に移行する。すなわち、ヘッド部30が温度降下した状態でヘッド部30に次の半導体素子10がエア吸着され、上述したサイクルにしたがって、次回のフリップチップボンディング操作がなされる。
本実施形態のフリップチップボンディング方法によれば、半導体素子10のバンプ12が接続パッド22の表面にプリコートされたはんだ24に当接して溶融する際に、バンプ12に横荷重が作用してもヘッド軸40が横方向に変位することがなく、したがって、バンプ12と接続パッド22との位置ずれを防止することが可能となる。また、バンプ12を最終的に接続パッド22に加圧して接合する際にはエアベアリングによってヘッド軸40を支持して加圧することによって高精度の加圧接合が可能になる。
なお、上記実施形態では、バンプ12をはんだ24に接触させる際に、ガイド部42に対してヘッド軸40を相対的に下動させたが、ヘッド軸40が下動する際にガイド部42をヘッド軸40よりも大きく下動させることによって、ヘッド軸40がローラ44a、44bによって規制される状態からヘッド軸40がローラ44a、44bによって規制されない状態に変換するように構成することも可能である。
図4に、この場合のボンディングヘッドの構成例を示す。ヘッド軸40の側面に形成する逃げ凹部46a、46bを通常時のローラ44a、44bの位置よりも下側に形成し、バンプ12をはんだ24に接触させて溶融させる際には、ヘッド軸40とローラ44a、44bとを相対的に移動させずにボンディングヘッド全体を下動させる(図4(a))。そして、バンプ12が接続パッド22に当接した状態からは、ガイド部42をヘッド軸40に対して相対的に下降させ、ローラ44a、44bをヘッド軸40の側面から離間した状態としてエアベアリングの作用により半導体素子10を基板20に向けて加圧して接合する(図4(b)ことにより、バンプ12を接続パッド22に対して位置ずれさせずに接合することができる。
なお、ヘッド軸40をガイド部42に対して規制する手段としては、上述したようにローラ44a、44bを設けるかわりに、ヘッド軸40の側面に対して容易に摺動する部材、たとえば耐磨耗性の高い硬質板をヘッド軸40の側面に当接させて規制する構成とすることもできる。このように、規制手段はヘッド軸40をガイド部42に対して所定の隙間間隔を維持するように規制するものであれば適宜素材によって形成することができる。
また、上述した各実施の形態では、ガイド部42に規制手段としてローラ44a、44bを設ける構成としたが、規制手段はガイド部42に設けるかわりに、ヘッド軸40に設ける構成とすることもできる。規制手段はヘッド軸40とガイド部42との相互位置が変位しないように規制する目的で設けるものだからである。ヘッド軸40にローラ等の規制手段を設けた場合は、ガイド部42の内側面に規制手段と干渉しない逃げ凹部等の非干渉部を設け、バンプ12がはんだ24に接触する状態と、バンプ12が接続パッド22の表面に当接して加圧される状態とで、ヘッド軸40とガイド部42とが相互に規制される状態と、規制が解除される状態とに切り替わるように設定すればよい。
本発明に係るフリップチップボンディング装置によれば、基板20に形成された接続パッド22の表面に山形に盛り上がった形状にはんだ24が被着されている場合であっても、接続パッド22に対してバンプ12を位置決めした状態から位置ずれさせることなく半導体素子10をフリップチップボンディングすることが可能となる。これによって、接続パッド22がきわめて狭ピッチに形成された基板20に半導体素子10をフリップチップボンディングする場合であっても高精度にバンプ12と接続パッド22とを接続することができ、フリップチップボンディングによって製造する半導体装置の製造歩留まりを向上させることができ、あわせて半導体装置の信頼性を向上させることができる。
フリップチップボンディング装置のボンディングヘッドの構成を示す断面図(a)および平面図(b)である。 半導体素子を基板にフリップチップボンディングする製造工程を示す説明図である。 半導体素子を基板にフリップチップボンディングする製造工程を示す説明図である。 ボンディングヘッドの他の構成例を示す断面図である。 従来のボンディングヘッドの構成を示す断面図である。 バンプがはんだに当接した際のヘッド軸の動きを示す説明図である。
符号の説明
10 半導体素子
12 バンプ
20 基板
22 接続パッド
24 はんだ
30 ヘッド部
30a アタッチ部
30b 放熱フィン部
30c ヒータアタッチ部
32 エア流路
40 ヘッド軸
42 ガイド部
44a、44b ローラ
46a、46b 逃げ凹部
50 カメラ

Claims (6)

  1. ボンディングヘッドにより半導体素子を加熱して支持し、半導体素子に形成されたバンプを、基板の接続パッドに被着された接合用の導電材に接触させて押圧しながら導電材を溶融させる工程と、
    該導電材を溶融する工程に引き続いて、前記バンプを前記接続パッドに当接させ、前記ボンディングヘッドにより半導体素子を基板に加圧する工程とを備えるフリップチップボンディング方法において、
    前記ボンディングヘッドは、前記半導体素子を支持するヘッド部と、該ヘッド部を支持するヘッド軸と、前記ヘッド軸の押圧方向への移動をエアベアリング作用によりガイドするガイド部と、前記ヘッド軸の、前記押圧方向に直交する横方向への、変位を規制する規制手段とを備え、
    前記導電材を溶融させる工程においては、前記規制手段により前記ヘッド軸の横方向の変位を規制して前記半導体素子を前記基板に押圧し、
    前記半導体素子を基板に加圧する工程においては、前記規制手段による規制を解除し、前記ガイド部により前記ヘッド軸をガイドして加圧することを特徴とするフリップチップボンディング方法。
  2. 前記半導体素子をボンディングヘッドに支持し、前記基板をベースに支持した後、
    前記バンプと接続パッドとをボンディング位置に位置合わせする位置合わせ工程を備えることを特徴とする請求項1記載のフリップチップボンディング方法。
  3. 前記半導体素子を基板に加圧する工程に引き続き、前記ボンディングヘッドを強制的に冷却し、前記導電材を硬化させて半導体素子を基板に接合する工程を備えることを特徴とする請求項1または2記載のフリップチップボンディング方法。
  4. 半導体素子を支持するヘッド部と、該ヘッド部を支持するヘッド軸と、該ヘッド軸の押圧方向への移動ををエアベアリング作用によりガイドするガイド部と、前記ヘッド軸の、前記押圧方向に直交する横方向への、変位を規制する規制手段とを有するボンディングヘッドを備えたフリップチップボンディング装置であって、
    前記ヘッド軸と前記ガイド部との一方に規制手段を、他方に前記規制手段と干渉しない非干渉部を設け、
    前記ボンディングヘッドにより半導体素子を支持して半導体素子に形成されたバンプを、基板の接続パッドに被着された接合用の導電材に接触させて押圧しながら導電材を溶融させる工程においては、前記規制手段により前記ヘッド軸の横方向の変位を規制して前記半導体素子を前記基板に押圧し、
    前記導電材が溶融し、前記半導体素子を基板に加圧する工程においては、前記ヘッド軸と前記ガイド部とを相対的に移動させ、前記規制手段を前記非干渉部に位置させ、前記ガイド部により前記ヘッド軸をガイドして加圧することを特徴とするフリップチップボンディング装置。
  5. 前記規制手段が、前記ガイド部に取り付けられ、前記ヘッド軸の側面に当接して転動するローラであり、
    前記非干渉部が、前記ヘッド軸の側面に形成された逃げ凹部であることを特徴とする請求項4記載のフリップチップボンディング装置。
  6. 前記ヘッド部は、半導体素子をエア吸着して支持するアタッチ部と、前記導電材を硬化させる際にヘッド部を冷却するための放熱フィン部と、前記導電材を溶融する温度にヘッド部を加圧するヒータが内蔵されたヒータアタッチ部とを備えることを特徴とする請求項4または5記載のフリップチップボンディング装置。
JP2007167436A 2007-06-26 2007-06-26 フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置 Active JP4879828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007167436A JP4879828B2 (ja) 2007-06-26 2007-06-26 フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007167436A JP4879828B2 (ja) 2007-06-26 2007-06-26 フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009009996A true JP2009009996A (ja) 2009-01-15
JP4879828B2 JP4879828B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=40324835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007167436A Active JP4879828B2 (ja) 2007-06-26 2007-06-26 フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4879828B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353725A (ja) * 1999-04-05 2000-12-19 Toray Eng Co Ltd チップ実装方法及びその装置
JP2003303856A (ja) * 2002-04-11 2003-10-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体チップボンディング用ヘッドおよび半導体チップボンディング方法
JP2005277407A (ja) * 2004-02-26 2005-10-06 Isel Co Ltd 電子部品実装装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353725A (ja) * 1999-04-05 2000-12-19 Toray Eng Co Ltd チップ実装方法及びその装置
JP2003303856A (ja) * 2002-04-11 2003-10-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体チップボンディング用ヘッドおよび半導体チップボンディング方法
JP2005277407A (ja) * 2004-02-26 2005-10-06 Isel Co Ltd 電子部品実装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4879828B2 (ja) 2012-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101163590B1 (ko) 실장장치
EP1777738A1 (en) Component mounting method and component mounting apparatus
KR20080079885A (ko) 칩 본딩 툴, 그 본딩 툴을 구비하는 플립 칩 본딩 장치 및 방법
JP2010034423A (ja) 加圧加熱装置及び方法
JP2012015255A (ja) 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
KR102497661B1 (ko) 실장 장치 및 실장 방법
KR100826862B1 (ko) 접합 방법 및 접합 장치
US10847434B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device, and mounting apparatus
TW201705323A (zh) 安裝裝置及安裝方法
JP4879828B2 (ja) フリップチップボンディング方法およびフリップチップボンディング装置
WO2019054284A1 (ja) 圧着ヘッドおよび実装装置
KR102347123B1 (ko) 본딩 헤드 및 이를 갖는 본딩 장치
JP6325053B2 (ja) 接合システム、接合方法、および半導体デバイスの製造方法
JP2006303060A (ja) ボンディング装置およびボンディングヘッドならびに電子部品のボンディング方法
JP2013012539A (ja) 圧着装置および圧着方法
JP6530234B2 (ja) 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法
JP3848893B2 (ja) 部品の基板への部品押圧接合装置及び接合方法
JP2513052B2 (ja) フリップチップ用実装装置
JP4354873B2 (ja) 電子部品実装ツール
JPH08293525A (ja) リード付き基板の接合方法
JP5973753B2 (ja) チップ受け渡し治具およびチップ受け渡し方法
JPH11345816A (ja) はんだバンプ形成方法および装置
JP3780214B2 (ja) Icの加圧圧着方法
KR101150672B1 (ko) 솔더 전사 장치 및 이를 이용한 솔더 전사 방법
JP2008300508A (ja) 圧着装置および電子装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100222

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4879828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3