JP2009007815A - 手摺装置 - Google Patents

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Koji Furuse
幸司 古瀬
Hidekazu Ueda
英和 植田
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Abstract

【課題】縦方向に立設された手摺を確実に把持して安全な立ち座り動作を補助することができるようにした手摺装置を提供する。
【解決手段】縦壁面Wに対して上下方向へ向けて固定される手摺本体1を備えた手摺装置において、上記手摺本体1を、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化するテーパー部12と、該テーパー部12の上端12aに連続する握り部7を備えた構成とする。係る構成によれば、人が握り部7を手で掴んだ場合、たとえ握力が乏しい人であって該握り部7から下に手が滑っても、該握り部7に連続する上記テーパー部12に握り拳の下面側が掛止され、且つ下に向かうに伴って拡径しその掛止作用が増大することから、大きな握力を必要とすることなく手摺本体1を掴んで保持することができ、手摺本体1を使用しての立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、例えば、家の玄関内の壁面に取付けられて人の立ち座り動作を補助するとか、トイレ内の壁面に取付けられて用便時の人の立ち座り動作を補助するに好適な手摺装置に関するものである。
上述のようなさまざまな場所での人の立ち座り動作を補助する手摺装置としては、従来から種々の提案がなされている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1に示されるものは、家の玄関内において、例えば、玄関の框部分に座った人がここから立ち上がる場合の動作を補助するために設けられた手摺であって、同径直棒状の手摺を縦方向に立設固定したものである。
特許文献2に示されるものは、トイレ内に設置されて、用便時の立ち座り動作を補助するもので、縦方向に立設された同径直棒状の手摺と該手摺の下部から水平方向へ向けて壁面に固定された肘付き台を備え、上記手摺を掴むとか、上記肘付き台に肘を付く等によって、立ち座り動作を容易としたものである。
特許文献3に示されるものは、楕円球状の握り部を所定間隔で連設した手摺であって、縦壁面に縦方向あるいは横方向へ向けて固定され、例えば、浴室壁面に取付けられたものにあっては、浴槽への出入り時とか浴槽内での立ち座り時にその動作を補助するものである。
特開2002−28036号公報 特開2000−316759号公報 特開2007−70936号公報。
ところで、横方向に設置された手摺を使用する場合には、体重を手摺に預ける必要性が少ないが、縦方向に立設された手摺を使用して立ち座り動作をする場合は、体重を手摺に預ける必要がある。従って、この縦方向に立設された手摺を使用する場合には、所要の握力が要求されるが、例えば、手摺を使用する者が高齢者であるような場合には、十分な握力が望めない。
このため、特許文献1あるいは特許文献2に示される手摺のような直棒状の手摺では、これを掴んでも体重を掛けた場合、手が滑ってしっかりと掴むことができないことが考えられる。また、特許文献3に示される手摺のように楕円球状の握り部が多数設けられたものでは、各握り部間には手の引っ掛かりとなる部分が存在するものの、握り部を掴んだとき該握り部が掌内にあり、しかも該握り部の下半部は下方に向かって次第に縮径変化する形体であることから、該握り部から手が滑り易く、たとえその下側に引っ掛かり部分があるとしても、ここに引っ掛かることなく、そのまま滑り落ちることが考えられる。
このように、従来の手摺装置においては、縦方向に立設された手摺を確実に把持して安全な立ち座り動作を補助するという点において改善の余地がある。
そこで、本願発明は、縦方向に立設された手摺を確実に把持して安全な立ち座り動作を補助することができるようにした手摺装置を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明では、上記課題を解決するために以下のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、縦壁面Wに対して上下方向へ向けて固定される手摺本体1を備えた手摺装置において、上記手摺本体1が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化するテーパー部12と、該テーパー部12の上端12aに連続する握り部7を備えていることを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る手摺装置において、上記テーパー部12の外周面に、軸方向に所定間隔で複数の周溝13を形成したことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る手摺装置において、上記手摺本体1の上端部1aを上記縦壁面Wに固定支持する上側支持具2の上面2aを、手摺使用者が手を付くことのできる手付き面としたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係る手摺装置において、上記手摺本体1の下端部1bを上記縦壁面Wに固定支持する下側支持具3を、その上面を肘付き面とした肘当て材4で構成したことを特徴としている。
本願の第5の発明では、上記第4の発明に係る手摺装置において、上記肘当て材4の下面4a側にペーパホルダー5を取付けたことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a−1)本願の第1の発明に係る手摺装置によれば、縦壁面Wに対して上下方向へ向けて固定される手摺本体1を備えた手摺装置において、上記手摺本体1が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化するテーパー部12と、該テーパー部12の上端12aに連続する握り部7を備えているので、人が上記握り部7を手で掴んだ場合、たとえ握力が乏しい人であって上記握り部7から下に手が滑ったとしても、該握り部7に連続する上記テーパー部12に握り拳の下面側が掛止され、且つ下に向かうに伴って拡径しその掛止作用が増大するため、大きな握力を必要とすることなく上記手摺本体1を掴んで保持することができ、その結果、上記手摺本体1を使用しての立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、特に近年の高齢者社会の到来に鑑みれば極めて有用である。
(a−2)また、上記手摺本体1の上記握り部7の下側に連続する上記テーパー部12が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化する形体であって、該テーパー部12の上下方向の何れの部位を掴んでも上述の掛止作用が得られることから、手摺機能の確保という面において、上記手摺本体1の縦壁面Wに対する取付高さの任意性が高く、手摺装置の設置作業の容易迅速化が図られる。
(a−3)さらに、上記(a−2)に記載の事項に付随して、例えば、上記手摺本体1の取付高さを、これを使用する頻度の高い者が使用するに最適な高さ位置に合せて(例えば、その者が最も掴み易い高さに上記握り部7が位置するように)設定した場合であっても、その者以外の者は、例え上記握り部7が掴みにくくても、上記テーパー部12の掴み易い部分を掴むことで、上記握り部7を掴んだ場合と同様に上記(a−1)に記載の作用効果を得ることができ、その結果、手摺装置の汎用性が向上し、延いてはその商品価値が高められることになる。
(b)本願の第2の発明に係る手摺装置によれば、上記テーパー部12の外周面に、軸方向に所定間隔で複数の周溝13を形成しているので、該周溝13の掛止作用によって、上記(a)に記載の効果がより一層確実ならしめられる。
また、上記周溝13が意匠的な側面をもつことから、上記手摺本体1の美観性が向上し、延いては手摺装置の商品価値の向上が期待できる。
(c)本願の第3の発明に係る手摺装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記手摺本体1の上端部1aを上記縦壁面Wに固定支持する上側支持具2の上面2aを、手摺使用者が手を付くことのできる手付き面としているので、上記手摺本体1を掴んでこれを立ち座り動作の補助具として利用できるのに加えて、上記上側支持具2の上面2aに手をついて体重を支えることで該上側支持具2を人の立ち座り動作の補助具として活用でき、これらの相乗効果として、特に握力に乏しい人でもその立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、手摺装置全体としての有用性がさらに増大する。
(d)本願の第4の発明に係る手摺装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記手摺本体1の下端部1bを上記縦壁面Wに固定支持する下側支持具3を、その上面3aを肘付き面とした肘当て材4で構成しているので、上記手摺本体1を掴んでこれを立ち座り動作の補助具として利用できるのに加えて、上記下側支持具3の上面3aに肘をついて体重を支えることで該下側支持具3を人の立ち座り動作の補助具として活用でき、これらの相乗効果として、特に握力に乏しい人でもその立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、手摺装置全体としての有用性がさらに増大する。
(e)本願の第5の発明に係る手摺装置によれば、上記(d)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記肘当て材4の下面4a側にペーパホルダー5を取付けているので、例えば、ペーパホルダー5を手摺装置と別個に壁面に取付ける場合に比して、コンパクトな構成でトイレ用の手摺装置として有効に機能させることができ、手摺装置の汎用性及び有用性がさらに向上することになる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
A:第1の実施形態
図1〜図3には、本願発明の第1の実施形態に係る手摺装置Z1を示している。この手摺装置Z1は、所定長さの直棒状の手摺本体1を、該手摺本体1の上端部1aを壁面Wに固定支持させるための上側支持具2と、該手摺本体1の下端部1bを壁面Wに固定支持させるための下側支持具3を備えて構成される。
A−1:手摺本体1
上記手摺本体1は、木製の棒状体で構成されるものであって、その上端部1aから中段部1cにかけての部分は、該上端部1a側から上記中段部1cに向けて次第に縮径変化する第1テーパー部11とされる一方、上記中段部1cから上記下端部1bにかけての部分は、該中段部1cから下端部1bに向けて次第に拡径変化する第2テーパー部12(特許請求の範囲における「テーパー部12」に該当する)とされ、さらに上記中段部1cは弧状周面をもつ握り部7とされている。
さらに、上記第1テーパー部11の上端側には同径直棒状の上側同径部15が、また上記第2テーパー部12の下端側には下側同径部16が、それぞれ設けられている。
一方、上記第2テーパー部12の外周面には、所定溝は場合をもって周方向へ延びる周溝13が、上記第2テーパー部12の軸方向に所定間隔で複数個形成されている。
また、上記握り部7は人が把持し易い径寸法に設定されており、上記手摺本体1において最も細径とされることから、該握り部7部分の強度性能を確保すべく、上記手摺本体1の上記手摺本体1の上記上側同径部15から上記第2テーパー部12の上部近傍にかけての範囲の軸心部には、その上端が上記上側同径部15の上面から所定寸法だけ上方へ延出した状態で、寸切ボルトで構成される芯材6が埋設されている。
A−2:上側支持具2
上記上側支持具2は、先端部分を円弧状周面とした所定厚さの木製ブロック体で構成せれ、その下面2bにはその幅方向中央部を長手方向に延びる凹部20が形成され、該凹部20にはL形に折曲形成された固定金具21が嵌合可能とされる。
一方、上記上側支持具2の上面2a側には、所定径の凹穴19が形成されており、該凹穴19内には上記手摺本体1側に設けられた芯材6の上端部分が進入可能とされる。また、この凹穴19の開口端側にはキャップ23が嵌合される。
A−3:下側支持具3
上記下側支持具3は、所定長さの有底筒体でなり且つその底部には穴37が設けられた支持体31と、該支持体31内に嵌挿される連結ピン32を備えて構成される。上記連結ピン32は、上記支持体31内に嵌挿可能な径寸法をもつピン体で構成され、その一端側にはネジ部33が突設されるとともに、他端側には周溝34が設けられている。そして、この連結ピン32は、上記手摺本体1の下端部1bに対して上記ネジ部33を捩じ込むことで、該手摺本体1側に取付けられる。
A−4:手摺本体1の設置
上記手摺本体1の壁面Wへの取付けに際しては、先ず、上記壁面Wの上下の所定位置に、上記上側支持具2側の上記固定金具21を固定ボルト22によって、上記下側支持具3側の上記支持体31を固定ボルト36によって、それぞれ固定する。また、上記手摺本体1には、上記連結ピン32を取付けておく。
そして、先ず、上記手摺本体1の下端部1bに取付けた上記連結ピン32を、壁面Wに取付けられている上記支持体31に嵌挿し、これら両者を止ネジ35によって抜け止め固定する。
次に、上記手摺本体1の上端に上記上側支持具2を、該上側支持具2の下面2bの凹部20に上記固定金具21を嵌合させながら配置し、該上側支持具2側の上記凹穴19内に上記手摺本体1の上端面上に延出している上記芯材6の端部を進入させ、これをナット24によって締結固定する。これで、上記手摺本体1が壁面W側に取付けられ、手摺装置Z1が得られる。
尚、この設置手順は一例であって、本願発明がこの設置手順によって限定されないことは言うまでも無い。
このようにして取付けられた手摺装置Z1によれば、上記手摺本体1が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化するテーパー部12と、該テーパー部12の上端12aに連続する握り部7を備えているので、人が上記握り部7を手で掴んだ場合、たとえ握力が乏しい人であって上記握り部7から下に手が滑っても、該握り部7に連続する上記テーパー部12に握り拳の下面側が掛止され、且つ下に向かうに伴って拡径しその掛止作用が増大することから、大きな握力を必要とすることなく上記手摺本体1を掴んで保持することができ、該手摺本体1を使用しての立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、特に高齢者社会における手摺装置Z1として極めて有用である。
また、上記手摺本体1の上記握り部7の下側に連続する上記第2テーパー部12が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化する形体であって、該第2テーパー部12の上下方向の何れの部位を掴んでも上述の掛止作用が得られることから、手摺機能の確保という面において、上記手摺本体1の縦壁面Wに対する取付高さの任意性が高く、従って、手摺装置Z1の設置作業の容易且つ迅速化が図られる。
さらに、上記第2テーパー部12はその上下方向の何れの部位を掴んでも上述の掛止作用が得られることから、例えば、上記手摺本体1の取付高さを、これを使用する頻度の高い者が使用するに最適な高さ位置に合せて、その者が最も掴み易い高さに上記握り部7が位置するように設定した場合であっても、その者以外の者は、例え上記握り部7が掴みにくくても、上記第2テーパー部12の掴み易い部分を掴むことで、上記握り部7を掴んだ場合と同様に、大きな握力を必要とすることなく上記手摺本体1を掴んで保持し、立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、この結果、手摺装置Z1の汎用性が向上し、延いてはその商品価値が高められることになる。
一方、上記第2テーパー部12の外周面に、軸方向に所定間隔で複数の周溝13を形成しているので、該周溝13の掛止作用によって、上記効果がより一層確実ならしめられる。また、上記周溝13が意匠的な側面をもつことから、上記手摺本体1の美観性が向上し、延いては手摺装置の商品価値の向上が期待できる。
さらに、この手摺装置Z1では、上記上側支持具2の上面2aを、手摺使用者が手を付くことのできる手付き面としているので、上記手摺本体1を掴んでこれを立ち座り動作の補助具として利用できるのに加えて、上記上側支持具2の上面2aに手をついて体重を支えることで該上側支持具2を人の立ち座り動作の補助具として活用でき、これらの相乗効果として、特に握力に乏しい人でもその立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、手摺装置Z1全体としての有用性がさらに増大することになる。
B:第2の実施形態
図4〜図6には、本願発明の第2の実施形態に係る手摺装置Z2を示している。この手摺装置Z2は、所定長さの直棒状の手摺本体1を、該手摺本体1の上端部1aを壁面Wに固定支持させるための上側支持具2と、該手摺本体1の下端部1bを壁面Wに固定支持させるための下側支持具3を備えて構成される。
B−1:手摺本体1
上記手摺本体1は、木製の棒状体で構成されるものであって、その上端部1aから中段部1cにかけての部分は、該上端部1a側から上記中段部1cに向けて次第に縮径変化する第1テーパー部11とされる一方、上記中段部1cから上記下端部1bにかけての部分は、該中段部1cから下端部1bに向けて次第に拡径変化する第2テーパー部12(特許請求の範囲における「テーパー部12」に該当する)とされ、さらに上記中段部1cは弧状周面をもつ握り部7とされている。
さらに、上記第1テーパー部11の上端側には同径直棒状の上側同径部15が、また上記第2テーパー部12の下端側には下側同径部16が、それぞれ設けられるとともに、該下側同径部16の下端側には小径の突出部14が設けられている。
一方、上記第2テーパー部12の外周面には、所定溝は場合をもって周方向へ延びる周溝13が、上記第2テーパー部12の軸方向に所定間隔で複数個形成されている。
また、上記握り部7は人が把持し易い径寸法に設定されており、上記手摺本体1において最も細径とされることから、該握り部7部分の強度性能を確保すべく、上記手摺本体1の上記手摺本体1の上記上側同径部15から上記第2テーパー部12の上部近傍にかけての範囲の軸心部には、その上端が上記上側同径部15の上面から所定寸法だけ上方へ延出した状態で、寸切ボルトで構成される芯材6が埋設されている。
B−2:上側支持具2
上記上側支持具2は、先端部分を円弧状周面とした所定厚さの木製ブロック体で構成せれ、その下面2bにはその幅方向中央部を長手方向に延びる凹部20が形成され、該凹部20にはL形に折曲形成された固定金具21が嵌合可能とされる。
一方、上記上側支持具2の上面2a側には、所定径の凹穴19が形成されており、該凹穴19内には上記手摺本体1側に設けられた芯材6の上端部分が進入可能とされる。また、この凹穴19の開口端側にはキャップ23が嵌合される。
B−3:下側支持具3
上記下側支持具3は、上述のように上記手摺本体1の下端部1b側を壁面Wに固定支持するものであるが、特にこの実施形態では、該下側支持具3に手摺本体1の固定機能の他に、肘付き機能をもたせることとし、そのため上記下側支持具3を肘当て材4で構成している。
上記肘当て材4は、所定の幅寸法をもつ長矩形の木製板状体で構成され、その上面4aを肘付き面としている。また、この肘当て材4の長手方向の両端部には、上記手摺本体1の突出部14が嵌合される嵌合穴41がそれぞれ設けられるとともに、その下面側にはL形に折曲形成された固定金具42が止ネジ43によって固定されるようになっている。
さらに、上記肘当て材4の下面4bには、ペーパホルダー5が締着固定されるようになっている。
B−4:手摺本体1の設置
上記手摺本体1の壁面Wへの取付けに際しては、先ず、上記壁面Wの上下の所定位置に、上記上側支持具2側の上記固定金具21を固定ボルト22によって、上記下側支持具3側の上記固定金具42を止ネジ43によって、それぞれ固定する。
そして、先ず、上記下側支持具3側の左右一対の上記固定金具42上に上記肘当て材4を載置し、これを止ネジ43によって固定する。さらに、上記肘当て材4の上記嵌合穴41に、上記手摺本体1の突出部14を嵌合させ、これを止ネジ43によって上記固定金具42側に固定する。
次に、上記手摺本体1の上端に上記上側支持具2を、該上側支持具2の下面2bの凹部20に上記固定金具21を嵌合させながら配置し、該上側支持具2側の上記凹穴19内に上記手摺本体1の上端面上に延出している上記芯材6の端部を進入させ、これをナット24によって締結固定する。
最後に、上記肘当て材4の下面4b側に上記ペーパホルダー5を固定する。これで、上記手摺本体1が壁面W側に取付けられ、手摺装置Z2が得られる。
尚、この設置手順は一例であって、本願発明がこの設置手順によって限定されないことは言うまでも無い。
このようにして取付けられた手摺装置Z2によれば、上記手摺本体1が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化するテーパー部12と、該テーパー部12の上端12aに連続する握り部7を備えているので、人が上記握り部7を手で掴んだ場合、たとえ握力が乏しい人であって上記握り部7から下に手が滑っても、該握り部7に連続する上記テーパー部12に握り拳の下面側が掛止され、且つ下に向かうに伴って拡径しその掛止作用が増大することから、大きな握力を必要とすることなく上記手摺本体1を掴んで保持することができ、該手摺本体1を使用しての立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、特に高齢者社会における手摺装置Z2として極めて有用である。
また、上記手摺本体1の上記握り部7の下側に連続する上記第2テーパー部12が、その上端12aから下端12bへ向けて次第に拡径変化する形体であって、該第2テーパー部12の上下方向の何れの部位を掴んでも上述の掛止作用が得られることから、手摺機能の確保という面において、上記手摺本体1の縦壁面Wに対する取付高さの任意性が高く、従って、手摺装置Z2の設置作業の容易且つ迅速化が図られる。
さらに、上記第2テーパー部12はその上下方向の何れの部位を掴んでも上述の掛止作用が得られることから、例えば、上記手摺本体1の取付高さを、これを使用する頻度の高い者が使用するに最適な高さ位置に合せて、その者が最も掴み易い高さに上記握り部7が位置するように設定した場合であっても、その者以外の者は、例え上記握り部7が掴みにくくても、上記第2テーパー部12の掴み易い部分を掴むことで、上記握り部7を掴んだ場合と同様に、大きな握力を必要とすることなく上記手摺本体1を掴んで保持し、立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、この結果、手摺装置Z2の汎用性が向上し、延いてはその商品価値が高められることになる。
さらに、この手摺装置Z2では、上記上側支持具2の上面2aを、手摺使用者が手を付くことのできる手付き面とするとともに、上記下側支持具3を構成する上記肘当て材4の上面3aを肘付き面としているので、上記手摺本体1を掴んでこれを立ち座り動作の補助具として利用できるのに加えて、上記上側支持具2の上面2aに手をついて体重を支えることで該上側支持具2を人の立ち座り動作の補助具として活用できるとともに、上記肘当て材4の上面4aに肘をついて体重を支えることで該肘当て材4を人の立ち座り動作の補助具として活用できることから、これらの相乗効果として、特に握力に乏しい人でもその立ち座り動作を安全且つ確実に行うことができ、手摺装置Z2全体としての有用性がさらに増大する。
この場合、上記第2テーパー部12の外周面に、軸方向に所定間隔で複数の周溝13を形成しているので、該周溝13の掛止作用によって、上記効果がより一層確実ならしめられる。また、上記周溝13が意匠的な側面をもつことから、上記手摺本体1の美観性が向上し、延いては手摺装置の商品価値の向上が期待できる。
さらに、この実施形態の手摺装置Z2では、上記肘当て材4の下面4a側にペーパホルダー5を取付けているので、例えば、ペーパホルダー5を手摺装置と別個に壁面に取付ける場合に比して、コンパクトな構成でトイレ用の手摺装置として有効に機能させることができ、手摺装置Z2の汎用性及び有用性がさらに向上することになる。
C:その他
上記各実施形態では、上記手摺本体1を、視覚的及び触感的なソフト感、及び意匠面を考慮して、木製としているが、本願発明はこれに限定されるものではなく、他の実施形態においては、木製とするのに代えて、例えば、樹脂製、金属製等の種々の材質を選択できるものである。
本願発明の第1の実施形態に係る手摺装置の斜視図である。 図1に示した手摺装置の分解斜視図である。 図1に示した手摺装置の壁面への取付状態における側面図である。 本願発明の第2の実施形態に係る手摺装置の斜視図である。 図4に示した手摺装置の分解斜視図である。 図4に示した手摺装置の壁面への取付状態における側面図である。
符号の説明
1 ・・手摺本体
2 ・・上側支持具
3 ・・下側支持具
4 ・・肘当て材
5 ・・ペーパホルダー
6 ・・芯材
11 ・・第1テーパー部
12 ・・第2テーパー部
13 ・・周溝
14 ・・突出部
20 ・・凹部
21 ・・固定金具
22 ・・固定ボルト
23 ・・キャップ
31 ・・支持体
32 ・・連結ピン
33 ・・ネジ部
34 ・・周溝
35 ・・止ネジ
36 ・・固定ボルト
37 ・・穴
41 ・・嵌合穴
42 ・・固定金具
43 ・・止ネジ
45 ・・キャップ
Z1 ・・手摺装置
Z2 ・・手摺装置

Claims (5)

  1. 縦壁面(W)に対して上下方向へ向けて固定される手摺本体(1)を備えた手摺装置であって、
    上記手摺本体(1)が、その上端(12a)から下端(12b)へ向けて次第に拡径変化するテーパー部(12)と、該テーパー部(12)の上端(12a)に連続する握り部(7)を備えていることを特徴とする手摺装置。
  2. 請求項1において、
    上記テーパー部(12)の外周面には、軸方向に所定間隔で複数の周溝(13)が形成されていることを特徴とする手摺装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記手摺本体(1)の上端部(1a)を上記縦壁面(W)に固定支持する上側支持具(2)の上面(2a)が、手摺使用者が手を付くことのできる手付き面とされていることを特徴とする手摺装置。
  4. 請求項1又は2において、
    上記手摺本体(1)の下端部(1b)を上記縦壁面(W)に固定支持する下側支持具(3)が、その上面を肘付き面とした肘当て材(4)で構成されていることを特徴とする手摺装置。
  5. 請求項4において、
    上記肘当て材(4)の下面(4a)側にペーパホルダー(5)が取付けられていることを特徴とする手摺装置。
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