JP6964286B2 - 補助手摺 - Google Patents

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Description

本発明は、補助手摺、より詳細には、特に高齢者や身体障害者などが立ち上がったり腰を降ろしたりする際に自分の身体を支えるのに好適な補助手摺に関する。
高齢者や身体障害者(以下、高齢者という。)は、健常者に比べて遥かに転倒し易く、住み慣れた住宅であっても油断ならない。高齢者等はひとたび転倒すると、その大半が打撲や擦過傷などの怪我を負い、最悪の場合縫合手術が必要となるような傷を負ったり骨折したりといった重傷に至る。これについては内閣府による「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査(平成22年)」でも報告されている。また、転倒事故は階段や玄関など段差のある場所に留まらず、健常者にとっては何でもない同一平面でも多発しているのが現状である。
このような転倒事故を防止するものとして、これまで種々の器具が提案されている。
例えば、特許文献1には、高齢者等が立ち上がる際などに手で持って身体を支えるための突っ張り型の手摺が開示されている。この手摺は、下端が床に当接する下部パイプと、この下部パイプ内に挿入され上端が天井に当接する上部パイプと、上部ホルダー及び下部ホルダーと、回動レバーとから構成され、回動レバーを回動するだけで天井と床との間に突っ張らせて固定することができるものである。また、この手摺には、下部パイプに正面コ字状の把持部を設けることができるようになっており、上下の各パイプだけでなく、この把持部を持つことによって身体を支えることができるものである。
また、特許文献2には、医療、福祉施設及び一般住宅等のトイレや浴室に設置され、手摺が垂直状態と水平状態との間で回動して、高齢者等の補助具として利用される可動式手摺が開示されている。この手摺は、手摺部材の先端部がU字状に屈曲されており、先端部にぶつかっても怪我をしないように図られている。
特開2008−75383号公報 特開2011−106250号公報
ところで、高齢者等は一般的に握力が健常者に比べて弱いため、壁面に垂直に取り付けられた手摺や、上記特許文献1に開示されるような支柱状の手摺を掴んで自分の身体を十分に支えることができない。したがって、握力の弱い高齢者にとっては、特許文献1に見られるような支柱から張り出したり、特許文献2に見られるような壁面から張り出した手摺の方が、強く握る必要がなく掌を乗せる感覚で使用できることから、縦方向の支柱よりも自分の身体を支えるのに都合がよい。
しかしながら、そのような手摺の形状を見てみると、特許文献1及び特許文献2に代表されるように、衝突時の安全確保の観点から手摺の先端部が丸められている。つまり、特許文献1にあるような把持部にあっては全体の形状が正面コ字状に形成されているが、これを構成する横杆と縦杆との接続部は曲線状とされている。また、特許文献2にあるような手摺にあっては先端部がU字状とされている。このため、高齢者等が、例えば立ち上がろうとして上記形状の手摺の先端部近くを掴んで体重をかけた際、手摺をしっかりと握っていないと、立ち上がり動作では手摺の先端方向に向かって体重移動が生じることから、手摺の先端部から手が滑り落ちるおそれが懸念される。もし、立ち上がり動作時に手摺の先端部から手が滑落すると、手摺で身体を支えている分転倒のショックがより大きく、その結果重傷事故を招くことが危惧される。また、例えば腰を降ろそうとする動作において上記の曲線部分を握った場合に手の踏ん張りが効かず、このため当該動作がうまくできなかったり転倒事故を招いたりといったことも懸念されていた。さらに、上記いずれの形態の手摺にあっても、曲線部分である先端から基端部までのどの部分も握ることができる形状であるため、本来の使用方法では望ましくないとされている曲線部分である先端を握ってしまうといった誤用を招来し易く、したがって、使用しにくいといった問題やこのような誤用が事故の原因となるといった問題もあった。
本発明は、かかる問題を改善するためになされたもので、先端部からの手の滑落を防止して、握力の弱い高齢者等であっても安全に使用することのできる補助手摺を提供するものである。
前述の目的を達成するため、本発明の補助手摺は、基端側が壁面又は支柱部材に取着される取着部とされる一方先端側が自由端とされ、前記壁面又は支柱部材から張り出した状態で設けられる補助手摺であって、手摺本体と、この手摺本体の先端に設けられ、該手摺本体に置かれた使用者の手が該手摺本体の先端から滑落するのを防止する滑落防止部と、一端が前記手摺本体の下面側において該手摺本体の先端と連結され、他端が取着部とされた支持杆と、を備え、前記滑落防止部は、前記手摺本体の先端部が挿着される第1ソケット部と、前記支持杆の先端部が挿着される第2ソケット部と、これら第1ソケット部及び第2ソケット部の間に位置する膨大部とが一体的に形成されたものであって、前記膨大部は、前記第1ソケット部の上面よりも上方に迫り上がるとともに、前記第2ソケット部の外側半周面よりも外方に迫り出す曲面とされた、との構成を採用する。
本発明によれば、高齢者等が立ち上がったり腰を降ろしたりする際に自分の身体を支えようとして補助手摺の手摺本体の先端寄りに手を乗せ、例えば、立ち上がろうとしたときに、手摺本体を握る力が弱く手が手摺本体の先端に向かって滑っても、該先端に設けられている滑落防止部にぶつかった所で手が止まるので、手摺本体の先端から手が滑落するのが防止される。したがって、手摺からの手の滑落に起因する転倒事故を未然に防ぐことができ、高齢者等を骨折等の重傷事故から守ることができる。また、手摺本体ではなく滑落防止部をいきなり握ったとしても、それより受ける手の感触が手摺本体より受けるそれとは異なるため、使用者に間違った部位を握ろうとしていることを知らせて、正しく手摺本体を握るように促すことができ、誤用を防止することができる。
上記補助手摺にあっては、前記滑落防止部の膨大部は、その表面が手摺本体の外径よりも大きい球面状とされているのが好ましい。
この場合、高齢者等が手摺の先端に衝突しても怪我をするおそれがない。また、手摺本体ではなく滑落防止部をいきなり握ったとしても、その表面が球面であり、手摺本体とは形状が明らかに異なるため、手が触れた瞬間に使用者に間違った部位を握ろうとしていることを知らせて、正しく手摺本体を握るように促すことができる。
また、上記補助手摺にあっては、一端が手摺本体の下面側に連結され、他端が取着部とされた支持杆を有することが好ましい。
この場合、補助手摺を壁面又は支柱部材に上下2点で支持することができることになるため、補助手摺全体の取付強度を確保することができる。
また、上記支持杆を有する補助手摺にあっては、この支持杆の一端は、手摺本体の先端において該手摺本体と連結されているのが好ましい。
この場合、手摺本体の先端に支持杆の一端が連なることになるため、手摺本体の先端に、例えば衣服を引っ掛けたりするおそれがなく、そのことに起因する衣服の破損や転倒事故を防止することができる。
また、上記補助手摺にあっては、滑落防止部の一部又は全体が蓄光部とされていてもよい。
この場合、夜間であっても補助手摺の位置を使用者に知らせることができるため、室内の照明をつけなくとも補助手摺の位置を認識して掴むことができる。特に、ベッドサイドにおいて有効である。
上述のように構成される本発明によれば、先端部からの手の滑落を防止して、握力の弱い高齢者等であっても安全に使用することのできる補助手摺を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る補助手摺の斜視図である。 (a)は図1に示す補助手摺の平面図、(b)は同側面図である。 図1に示す補助手摺の取付方法を示す斜視図である。 補助手摺の使用例を示す斜視図である。 補助手摺の他の使用例を示す斜視図である。 補助手摺のさらに他の使用例を示す斜視図である。 補助手摺の使用状態を示す側面図である。 図1に示す補助手摺の変形例を示す側面図である。 本発明の理解を助けるための参考例に係る補助手摺の側面図である。 (a)は本発明の理解を助けるための他の参考例に係る補助手摺の側面図、(b)は(a)に示す補助手摺のさらに他の参考例を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
本実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図1は、補助手摺の斜視図、図2(a)は補助手摺の平面図、同図(b)は補助手摺の側面図、図3は、補助手摺の取付方法を示す斜視図、図4は、補助手摺の使用例を示す斜視図、図5は、補助手摺の他の使用例を示す斜視図、図6は、補助手摺のさらに他の使用例を示す斜視図、図7は、補助手摺の使用状態を示す側面図である。
<全体構成>
この補助手摺1は、基端側が壁面W(図10(b)参照)又は支柱部材A(図3〜図7参照)に取着される取着部2とされる一方先端側3が自由端とされ、壁面又は支柱部材Aから張り出した状態で設けられるものである。
その構成は、手摺本体4と、この手摺本体4の先端に設けられ、手摺本体4に置かれた使用者M(図4、図7参照)の手Hが手摺本体4の先端から滑落するのを防止する滑落防止部5と、一端が手摺本体4の先端においてその下面側に連結され、他端が手摺本体4の取着部2と同形態の取着部2とされた支持杆6と、を含むものとなっている。以下、上記各部について詳述する。
<手摺本体>
手摺本体4は、断面形状が円形の棒状部材である。具体的には、例えば、薄肉の鋼管の外周面を合成樹脂層で被覆した軽量構造用の樹脂被覆鋼管や、アルミニウム管の外周面を合成樹脂層で被覆した樹脂被覆アルミニウム管、或いは合成樹脂等による軽量構造用管材、さらには合成樹脂や木材による中実の軽量構造用棒材が採用可能である。また、太さは、握りやすい寸法であれば任意であり、例えば、外径が30mm〜40mmのものが適している。なお、断面形状は、握り易ければよく、上記の円形に限らず任意である。例えば、上面から両側面にかけては円弧面とし、下面を、使用者Mの手指に沿うような曲線で形成される凹凸面としてもよい。また、三角おむすびの頂点を下に向けたような異形断面としてもよい。
このようになる手摺本体4は、直線状に形成されており、その基端側が取着部2とされている。取着部2は、本実施形態では、図3〜7に示すように、手摺本体4とは別体とされており、支柱部材Aに取着できる形態のものとされている。
具体的には、図1〜図3に示すように、手摺本体4の基端部が挿着されるソケット部21と、このソケット部21と手摺本体4の基端部とを固定する固定ねじ22,22と、支柱部材Aを掴持するグリップ部23と、このグリップ部23を支柱に締着させる締結ねじ24と、グリップ部23と支柱部材Aとの間の摩擦抵抗を増すための滑り止め部材25とから構成されている。
ソケット部21は、内径が手摺本体4の外径と略同じ寸法を有する円筒状に形成されており、その軸方向の中ほどには2箇所に亘ってねじ孔21a,21aが設けられている。そして、これらねじ孔21a,21aを介して固定ねじ22,22によりソケット部21が手摺本体4の基端部に固定されるようになっている。
グリップ部23は、半割部材23a,23bとこれら半割部材23a,23bを開閉自在に連結するヒンジ部23cとから構成されている。
半割部材23a,23bの一方23aは、ヒンジ部23cの反対側においてソケット部21と一体的に設けられている。また、半割部材23a,23bの他方23bには、ヒンジ部23cの反対側にロック部23dが設けられている。このロック部23dは、ソケット部21の基端部に設けられた嵌合凹部21b内に嵌合可能で、且つ、嵌合凹部21b内に嵌合された際にソケット部21と外表面同士が連なるような形状に形成されている。さらに、嵌合凹部21bの底面21cには、凸部21dが形成されるとともに、この凸部21dに締結ねじ24と螺合するねじ孔21fが設けられている。また、他方の半割部材23bの、嵌合凹部21bと対峙する面23eには、凸部21dと嵌合する切欠部23fが設けられるとともに、この切欠部23fを貫通するように、締結ねじ24のための挿通孔23gが設けられている。
滑り止め部材25は、支柱部材Aの表面に対して大きな摩擦力を生じる、例えば、ポリアミド樹脂やエラストマー、ウレタンゴムといった材料からなるものが好適であり、半割部材23a,23bの各内面に貼着されている。
<滑落防止部>
滑落防止部5は、手摺本体4の先端部が挿着される第1ソケット部51と、外径が手摺本体4の外径よりも大きい略球状の膨大部53と、支持杆6の先端部が挿着される第2ソケット部52とが一体的に形成されたものである。この滑落防止部5は、金属製であると握ったときに使用者Mの手Hに冷感を与えてしまうので、合成樹脂製であるのが好ましい。例えば、ポリプロピレン樹脂やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)などが好適である。なお、これ以外の合成樹脂であってもよい。
第1ソケット部51は、内径が手摺本体4の外径と略同じ寸法を有する円筒状に形成されており、その軸方向の中ほどに、図2(b)に示すように、2箇所に亘ってねじ孔51a,51aが設けられている。そして、これらねじ孔51a,51aを介して固定ねじ54,54により第1ソケット部51が手摺本体4の先端部に固定されるようになっている。なお、それらねじ孔51a,51aは、使用者の手と接触しにくい第1ソケット部51の下面側に設けられるのが好ましい。
膨大部53は、上記したように、外径が手摺本体4の外径よりも大きい略球状に形成されたものである。具体的には、膨大部53は、図2(b)に示すように、第1ソケット部51の上面よりも上方に迫り上がるとともに、図2(a)に示すように、第2ソケット部52の外側半周面よりも外方に迫り出す曲面とされている。この膨大部53の大きさ(外径)は、使用者Mの手Hが手摺本体4上をその先端側に向かって滑っていった際に、手Hが十分に引っかかって、手摺本体4の先端から手Hが滑落するのを防止し得る程度の大きさであればよく、特に限定されない。
第2ソケット部52は、第1ソケット部51と相互の軸心が略直交する向きに設けられ、内径が支持杆6の外径と略同じ寸法を有する円筒状に形成されている。また、その軸方向の中ほどに、図2(b)に示すように、2箇所に亘ってねじ孔52a,52aが設けられている。そして、これらねじ孔52a,52aを介して固定ねじ55,55により第2ソケット部52が支持杆6の先端部に固定されるようになっている。なお、それらねじ孔52a,52aは、使用者の手と接触しにくい第2ソケット部52の内面側(取着部2に臨む面側)に設けられるのが好ましい。
<支持杆>
支持杆6は、手摺本体4と外径が同じであって且つ同じ材料から形成されたものであり、手摺本体4と平行する水平部61と、この水平部61の先端から曲線を描くように立ち上げられた湾曲部62とからなっている。なお、この支持杆6は、使用者に積極的に握らせるものではないため、上記したような手摺本体4の形態の変形例を採用する必要は特になく、単純に断面円形とすればよい。このようになる支持杆6は、その一端、つまり湾曲部62の先端が滑落防止部5の第2ソケット部52に挿着された状態で、水平部61と手摺本体4との間隔Dが120mm未満又は235mm超えとなるような形態をとるものが望ましい。これは、使用者Mの首や身体を挟む事故を防止する目的で制定されたJIS T 9281及びJIS T 9254に準拠するものであり、上記間隔Dが120mm〜235mmの範囲であると、使用者Mが首などを支持杆6と手摺本体4との間に挟んで抜けなくなる事故を招来するおそれがある。望ましい間隔Dとしては265mm又はそれ以上であるが、この間隔Dが逆に広すぎると、使用者Mが誤って手摺本体4ではなく支持杆6を握ってしまうおそれがある。特に、使用者Mが、その者にとって定型の行動パターン以外の行動を外因によって取らされるとパニックに陥るような遂行機能障害をもっている場合、手摺本体4と支持杆6の握り間違えが重大な事故を招来するおそれがある。したがって、そのような観点にもたって最適な間隔Dを設定する必要がある。
このようになる支持杆6の他端、つまり水平部61の基端側が取着部2とされている。この取着部2は、上記した手摺本体4における取着部2と同一構成であるので、説明は省略する。
以上説明した補助手摺1の長さLとしては、100mm〜300mmが好ましい。
また、上記補助手摺1において、滑落防止部5の一部又は全体が蓄光部とされていてもよい。この場合、夜間であっても補助手摺1の位置を使用者に知らせることができるため、室内の照明をつけなくとも補助手摺1の位置を認識して掴むことができる。特に、ベッドサイドにおいて有効である。
<補助手摺の使用例>
以上説明した補助手摺1は、図3及び図4に示すように、室内の天井と床との間に突っ張り状態で設置された突っ張り支柱Pの支柱部材Aであったり、図5に示すように、ベッドサイドに設置された立ち上がり補助具Sの支柱部材Aであったり、図6に示すように、ソファの間に設置された、立ち上がり補助具Sを備えた突っ張り支柱Pの支柱部材Aなどに、取着部2を介して取り付けられる。その高さ位置は、例えば、図4に示すような玄関Eの上がり框K付近に設置された突っ張り支柱Pに取り付ける場合、使用者Mが上がり框Kから玄関Eに降りる際に手摺本体4を確実に握ることができる位置或いは滑落防止部5をしっかりと握ることができる位置とされる。また、図5に示すようなベッドサイドの立ち上がり補助具Tに取り付ける場合、使用者がベッドBから足を降ろしてベッドB上に腰掛けた状態で手摺本体4を確実に握ることができる位置とされる。また、図6に示すようなソファFの間に設置された立ち上がり補助具Sに取り付ける場合も、上記の例と同様、ソファFに腰掛けた状態で手摺本体4を確実に握ることができる位置とされる。
図7は、ソファFの間に設置された立ち上がり補助具S付き突っ張り支柱Pの支柱部材Aに補助手摺1を取り付けた例において、使用者Mが立ち上がろうとしている状態を示す。使用者Mは、まず座っている状態で補助手摺1の手摺本体4を握り、その後、図7に示すように、手摺本体4に握った手Hで身体を支えつつ、肘を伸ばすようにして立ち上がる。その際、補助手摺1は、座った状態における上体の位置よりも前方にあるため、立ち上がり動作をスムースに行うことができる。また、立ち上がり途中において、上体が前屈みとなることから、手摺本体4をしっかりと握っていないと手Hが手摺本体4の先端側に滑ることがある。しかし、滑落防止部5が手摺本体4の先端に設けられているため、手Hが滑っても滑落防止部5で受け止められる。これにより、立ち上がり動作中に手Hが補助手摺1の先端から滑落して転倒するといった事故が生じない。なお、ソファFに腰掛ける際の動作においても、上記立ち上がり動作と同様に、手Hが補助手摺1の先端から滑落して転倒するといった事故が生じない。
―変形例―
本発明に係る補助手摺1は、上記の実施形態に限るものではなく、例えば、図8や図9に示すような形態のものであってもよい。
図8に示す例は、支持杆6の形態を、手摺本体4に対して斜めになるようにしたものである。その他の各部の構成は、上記の例と同じであるので、同一構成要素に同一符号を付してその説明は省略する。
−参考例−
図9に示す例は、本発明の理解を助けるための参考例を示し、支持杆6の一端を手摺本体4の中ほどに、その下方から受座63を介して連結したものである。この例では、滑落防止部5は、一つのソケット部51を有するのみであるので、全体の形状が、白熱電球に似た形状のものとなっている。なお、その他の各部の構成は、上記の例と同じであるので、同一構成要素に同一符号を付してその説明は省略する。
他の参考例
上記の実施形態及び参考例では、補助手摺1は、手摺本体4と支持杆6とを備えたものであるが、図10(a)及び同図(b)に示すように、手摺本体4だけで構成されたものであってもよい。
また、取着部2についても、上記の例及び図10(a)で示すような、支柱部材Aを掴持するような形態のものに限らず、図10(b)に示すように、壁面Wに取り付ける形態のものであってもよい。具体的には、例えば、周知の手摺用ブラケットにみられるような、壁面Wに取着される取付座26と、この取付座26の中央から突設されたソケット部27とから構成されたものであってもよい。この取付座26は、図示しない固定ねじにより壁面Wに取着される。また、手摺本体4の基端部と上記ソケット部27との結合も上記の例と同様である。
その他の参考例−
以上説明した例では、滑落防止部5は、膨大部53を有するものであり、手摺本体4の先端に取り付けられるものであるが、これに限らず、図示はしないが、例えば手摺本体4の先端部において、その上面に手が滑りにくい材質(例えば、合成ゴム)又は加工を施した部材を埋設したものであってもよい。
1 補助手摺
2 取着部
3 先端側
4 手摺本体
5 滑落防止部
6 支持杆

Claims (3)

  1. 基端側が壁面又は支柱部材に取着される取着部とされる一方先端側が自由端とされ、前記壁面又は支柱部材から張り出した状態で設けられる補助手摺であって、
    手摺本体と、
    この手摺本体の先端に設けられ、該手摺本体に置かれた使用者の手が該手摺本体の先端から滑落するのを防止する滑落防止部と、
    一端が前記手摺本体の下面側において該手摺本体の先端と連結され、他端が取着部とされた支持杆と、を備え、
    前記滑落防止部は、前記手摺本体の先端部が挿着される第1ソケット部と、前記支持杆の先端部が挿着される第2ソケット部と、これら第1ソケット部及び第2ソケット部の間に位置する膨大部とが一体的に形成されたものであって、
    前記膨大部は、前記第1ソケット部の上面よりも上方に迫り上がるとともに、前記第2ソケット部の外側半周面よりも外方に迫り出す曲面とされたことを特徴とする補助手摺。
  2. 請求項1に記載の補助手摺において、
    前記滑落防止部の膨大部は、その表面が手摺本体の外径よりも大きい球面状とされていることを特徴とする補助手摺。
  3. 請求項1又は2に記載の補助手摺において、
    前記滑落防止部の一部又は全体が蓄光部とされたことを特徴とする補助手摺。
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