JP2009007104A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009007104A
JP2009007104A JP2007169382A JP2007169382A JP2009007104A JP 2009007104 A JP2009007104 A JP 2009007104A JP 2007169382 A JP2007169382 A JP 2007169382A JP 2007169382 A JP2007169382 A JP 2007169382A JP 2009007104 A JP2009007104 A JP 2009007104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
coil
magnetic
permanent magnet
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007169382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5049672B2 (ja
Inventor
Masanobu Ito
正信 伊藤
Tetsushi Ono
哲志 小野
Hideki Kondo
秀樹 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Mito Engineering Service Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Mito Engineering Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Mito Engineering Service Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2007169382A priority Critical patent/JP5049672B2/ja
Priority to CN200810098698XA priority patent/CN101332966B/zh
Publication of JP2009007104A publication Critical patent/JP2009007104A/ja
Priority to HK09103747.1A priority patent/HK1125616A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP5049672B2 publication Critical patent/JP5049672B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】小型化できるブレーキ装置を提供することにある。
【解決手段】被制動体に制動片2を押圧し制動を付加するための制動ばね4と、この制動ばね4の付勢力に抗して作動し制動を解除する磁気駆動手段5a、5bとで構成したブレーキ装置において、前記磁気駆動手段5a、5bは第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bと電磁コイル7a、7b及び永久磁石6a、6bとで構成し、この第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bの構成で少なくとも一つの電磁コイルと永久磁石とを配置するとともに、前記第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bの一方を固定体、他方を可動体にし、かつ、前記電磁コイルと前記永久磁石の吸引力を前記可動体を吸引する方向と同一方向とし、一方、前記電磁コイルを付勢、消勢して制動解除動作及び制動付加動作を行うコイル電流励磁回路12を備えたことを特徴とする
【選択図】図1

Description

本発明は、被制動体に対して制動片を押圧することにより制動力を得るブレーキ装置に係り、例えば、エレベーター巻上機のブレーキ装置に関するものである。
従来より、ブレーキ装置として継鉄と電磁コイルからなる電磁石とは別に永久磁石を備えた磁気吸引手段が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、継鉄、電磁コイル及び永久磁石からなる前記磁気吸引手段が提案されている(例えば特許文献2、3参照)。
また、被制動体に対して制動片をばね力で押圧することにより制動付加し、電磁石の磁気力で制動解除する電磁ブレーキ装置あるいはこの電磁ブレーキ装置を用いたエレベーターが提案されている(例えば特許文献4、5参照)。
特開2004−353684号公報 特開2000−150228号公報 特開2002−198218号公報 特開2006−256763号公報 特開平10−129989号公報
エレベーター用ブレーキ装置などによく見られるように、一般にブレーキ装置として電磁ブレーキが用いられている。すなわち、励磁電源の通電、遮断でブレーキの解除、付加が比較的簡単に行われるためである。励磁電源遮断時、被制動体にばね力で押圧して制動付加し、励磁電源を通電時、電磁石の磁気力で被制動体への押圧を解除して制動解除するものである。この場合、ばね力に十分対抗できる磁気力の電磁石が必要である。
近年、エレベーターでは昇降路頂部の機械室を不要とする機械室レスエレベーターが主流となってきた。この場合、昇降路内の限られた空間に巻上機を設置する必要がある。すなわち、巻上機の小型化、とくにブレーキ装置の小型化が重要となってきた。そこで、電磁石に永久磁石を併用して小型化することが考えられている。
電磁石と永久磁石を併用したブレーキ装置は上記特許文献1に提案され、電磁石の継鉄内に永久磁石を埋設し、永久磁石の磁気力で被制動体を圧接して制動を付加し、電磁石の磁気力で永久磁石の磁気力を反発させて被制動体の圧接を解除して制動解除するものであるが、本発明で提案するばね力で制動付加し、永久磁石と電磁石の併用で電磁石による制動解除するブレーキ装置と構造、構成が異なる。
また、継鉄、電磁コイル及び永久磁石からなる前記磁気吸引手段として、特許文献2に磁力式アクチュエータ、特許文献3にハイブリッド型磁石が提案されているが、ブレーキ装置としての考慮はない。
また、特許文献4にドラムブレーキの一例を示す。被制動体としてのブレーキドラムに対して制動片をばね力で押圧することにより制動付加し、電磁石の磁気力で制動解除する電磁ブレーキ装置あるいはこの電磁ブレーキ装置を用いたエレベーターが開示されている。
また、特許文献5にディスクブレーキの一例を示す。被制動体としてのディスクに対して、ディスク外周側面をばね力で制動片を介して押圧することにより制動付加し、電磁石の磁気力で制動解除する電磁ブレーキ装置が開示されている。
本発明の目的は、小型化できるブレーキ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1では、被制動体に制動片を押圧し制動を付加するための制動ばねと、この制動ばねの付勢力に抗して作動し制動を解除する磁気駆動手段とで構成したブレーキ装置において、前記磁気駆動手段は第1継鉄と第2継鉄と電磁コイル及び永久磁石とで構成し、この第1継鉄と第2継鉄の構成で少なくとも一つの電磁コイルと永久磁石とを配置するとともに、前記第1継鉄と第2継鉄の一方を固定体、他方を可動体にし、かつ、前記電磁コイルと前記永久磁石の吸引力を前記可動体を吸引する方向と同一方向とし、一方、前記電磁コイルを付勢、消勢して制動解除動作及び制動付加動作を行うコイル電流励磁回路を備えたことを特徴とする。
この構成により、制動解除保持時に永久磁石の磁気力により、電磁コイルの磁気力を低減、すなわち電磁コイルの励磁電流を低減できるので電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項2では、請求項1において、前記磁気駆動手段は、前記永久磁石の磁極面を前記磁気駆動手段の動作方向に配置したことを特徴とする。
この構成により、永久磁石の磁束を効率よく得られるとともに、請求項1と同様に電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項3では、請求項1において、前記磁気駆動手段は、前記永久磁石の磁極面を前記磁気駆動手段の動作方向と直角方向に配置したことを特徴とする。
この構成により、永久磁石の形状を簡単化できるとともに、請求項1と同様に電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項4では、請求項1において、前記磁気駆動手段は、前記永久磁石電磁コイルを前記磁気駆動手段の動作方向に直列に配置したことを特徴とする。
この構成により、永久磁石の磁束を効率よく得られるとともに、請求項1と同様に電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項5では、請求項1において、前記磁気駆動手段は、前記永久磁石電磁コイルを前記磁気駆動手段の動作方向に並列に配置したことを特徴とする。
この構成により、永久磁石の磁束を効率よく得られるとともに、請求項1と同様に電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項6では、請求項1において、前記コイル電流励磁回路は、交流を直流に変換する直流変換素子と、この直流変換素子の出力の直流電流を制御する電流制限抵抗とで構成し電源の通電、遮断で制御するようにしたことを特徴とする。
この構成により、コイル電流励磁回路が簡単となる。
また、請求項7では、請求項1において、前記コイル電流励磁回路は、直流又は交流の電圧を制御するコイル電流供給手段と、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記コイル電流供給手段を制御して電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段と、交流を直流に変換する直流変換素子とからなり、ステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにしたことを特徴とする。
この構成により、コイル電流の保持電流一定制御できる。
また、請求項8では、請求項1において、前記コイル電流励磁回路は、交流を直流に変換する直流変換素子と、この直流変換素子の出力の直流電流に対して一定電流にする定電流ダイオードと、この定電流ダイオードの出力の直流電流を制御する電流制限抵抗とで構成し電源の通電、遮断で制御するようにしたことを特徴とする。
この構成により、コイル電流の保持電流一定制御回路が簡単になる。
本発明によれば、小型化できるブレーキ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基き説明する。
図1乃至図7は、図1は本発明の一実施形態になるブレーキ装置の全体構成図、図2は図1の磁気駆動手段の拡大図、図3は図2の永久磁石の形状を示す図、図4は図1の電磁コイルの励磁回路、図5(a)、(b)は図2の磁気駆動手段におけるコイル電流遮断時及びコイル電流通流時の磁束の流れ図、図6(a)、(b)は図5(a)、(b)の磁気回路、図7は制動解除動作から制動付加動作までの電磁コイルの通電電流、磁石空隙などタイミングを示す図を示す。
図1において、1は被制動体としてのブレーキドラムで、このブレーキドラム1の内周制動面1aに一対の制動片2が当接するようになっている。3は一対の制動腕で、前記制動片2を中間部3cに備え一端部3aを可回転的に支持されている。4は一対の制動ばねで、前記制動片2が制動面1aに押圧力を付加するように制動腕3の他端部3bに配置される。
5a、5bは磁気駆動手段で、前記制動ばね4の押圧力を解除するように、前記制動腕3の他端部3b近辺に設けられる。前記磁気駆動手段5a、5bは磁石部10a、10bと第2継鉄9a、9bからなり、この磁石部10a、10bは永久磁石6a、6bと、電磁コイル7a、7bと、第1継鉄8a、8bとで構成される。前記第1継鉄8a、8bには電磁コイル7a、7b及び永久磁石6a、6bが配置され、磁石部10a、10bは磁極面11a、11bを有し、この磁極面11a、11bに対向して各々第2継鉄9a、9bが配置される。すなわち、磁気駆動手段として同様形状、構成のものを2組有し、前記ブレーキドラム1の中心線に対してほぼ左右対称に配置される。また、前記第2継鉄9a、9bは前記制動腕3の他端部3bに連結されて制動腕3の他端部3bを駆動し、制動片2まで一体的に駆動するようになっている。この実施例では第1継鉄8a、8b側が固定で第2継鉄9a、9b側が可動であり、前記電磁コイル7a、7bに通電すると第2継鉄9a、9bが吸引され、前記制動腕3を引込む方向に作動する。12は前記電磁コイル7a、7bに通電するコイル電流励磁回路であり、前記電磁コイル7a、7bに流す電流を制御する。13はこのコイル電流励磁回路12に供給する交流電源、14はこの交流電源13を接続又は遮断する電磁接触器の接点であり、この接点を介して前記コイル電流励磁回路12に接続される。15は前記電磁コイル7a、7bへの通電、遮断する電磁接触器の常閉接点である。
図2において、第1継鉄8a、8bはE字状断面で、このE字状断面の窪みに環状の永久磁石6a、6bと電磁コイル7a、7bとが第2継鉄9a、9bの可動方向に対して直列状に配置され磁石部10a、10bが形成される。永久磁石6a、6bの磁極面11c及び第1継鉄8a、8bの磁極面11dが並行して、空隙δで第2継鉄9a、9bに対向するようになっている。この実施例では永久磁石6a、6bの磁極面11cが第1継鉄8a、8bの磁極面11cより突出している。第2継鉄9a、9bはそれぞれ軸16a、16bに支持され、この軸16a、16bは第1継鉄8a、8bの中心部で軸受17に可動支持される。電磁コイル7a、7bに通電すると第2継鉄9a、9bが吸引され、矢印の引込む方向に可動する。18は空隙保持片で第2継鉄9a、9bが磁石部10a、10bに吸引される時、一定空隙を保持する。
図3は図1の永久磁石6a、6bで、断面が横凹状の環状永久磁石であり、凹状の突出部にN極、S極が形成され、この例では外周側がN極、内周側がS極であるが、逆に形成されても良い。
図4において、19は交流を直流に変換する直流変換素子、20はコイル電流制限抵抗、21は前記コイル電流制限抵抗と並列接続して短絡させる常閉接点で電源側の接点14が導通後一定時限で開放される。22は前記電磁コイル7a、7bと並列に接続される放電抵抗で、電源が遮断された時に電磁コイル7a、7bに蓄えられたエネルギを放出消費するもので電磁コイル7a、7b自体の合成抵抗の約10倍程度に設定される。この電磁コイル7a、7bと放電抵抗22の並列接続に対して前記直流変換素子19の直流出力が常閉接点15を介して接続される。23は還流ダイオードで、電磁コイル7a、7bの通電が遮断される時電磁コイル7a、7bからの放電電流をゆっくり消滅させる。この場合、直流変換素子19が兼用しても良い。前記常閉接点15は電磁コイル7a、7bからの放電電流を速く消滅させる時に開放される。
図5(a)、図5(b)において、前述したように磁気駆動手段5a、5bはほぼ同じものが左右対称に配置されるので一方側の磁気駆動手段5aに符号を付し、他方側は省略する。図5(a)は制動付加状態で電磁コイル7a、7b非通電、前記磁気駆動手段5aが開放の状態で磁石部10aと第2継鉄9a間の開放空隙δgo時の磁束φgp、φの流れを示す。また、図5(b)は制動解除状態で電磁コイル7a通電、前記磁気駆動手段5aが吸引状態で磁石部10aと第2継鉄9a間の吸引空隙δgc時の磁束φgp、φの流れを示す。図6(a)、(b)はそれぞれ図5(a)、(b)の磁気回路を示す。
図5(a) 及び図6(a)の電磁コイル7aが非通電時において、永久磁石6aの起磁力Uによる磁束φは空隙部から第2継鉄9aを通過して還流する磁束φgp及び第1継鉄8a内を還流し前記磁束φに分流される。この時磁石空隙δgoが大きいので磁気抵抗Rgo>>0である。また、図5(b) 及び図6(b)の電磁コイル7aが通電時において、前記永久磁石6aの起磁力Uによる磁束φとともに、電磁コイル7aの起磁力Uによる磁束φが前記第1継鉄8a、第2継鉄9a及び空隙部を還流する。
すなわち、図6(a)、(b)に示すように、第1及び第2継鉄8a、9a間の磁気吸引力となる空隙部の磁束φは次の通りである。
図5(a)、図6(a)の開放状態(電磁コイル7a非通電時)
Figure 2009007104
図5(b)、図6(b)の吸引状態(電磁コイル7a通電時)
Figure 2009007104
図5(b)、図6(b)の吸引状態で永久磁石6aがない場合(電磁コイル7a通電時のみ)
Figure 2009007104
図5(b)、図6(b)の吸引状態で永久磁石6aの効果
Figure 2009007104
ここに、
:永久磁石6aの起磁力
:電磁コイル7aの起磁力
go:開放時の空隙部の磁気抵抗
gc:吸引時の空隙部の磁気抵抗
:第1継鉄8a側磁路の磁気抵抗
:第2継鉄9aの磁気抵抗
φ:空隙部の磁束
φgp:永久磁石6aの起磁力による空隙部の磁束
φge:電磁コイル7a起磁力による空隙部の磁束
φ:永久磁石6aの起磁力Uによる第1継鉄8aの磁束
φ:電磁コイル7aの起磁力Uによる発生磁束
したがって、吸引状態で永久磁石6aの効果は(4)式の通りで、この効果が得られる条件は、
Figure 2009007104
であり、実用上(5)式の条件を満足するように設定される。この場合、吸引時は空隙δgcが小さく磁気抵抗Rgcが非常に小さくなり、また、図2、図5のように永久磁石6aの磁極部を第1継鉄8aの磁極面11dより突出して配置してあるので、空気部を通過して第1継鉄8aに磁束が流れるので、磁気抵抗Rは大きくなる。つまり、上記(5)式の条件を満足し永久磁石の効果が得られる条件になる。
図4乃至図7に基づいて、この実施例の制動解除から制動付加まで、すなわち、T1時点からT7時点までの動作時のコイル電流及び永久磁石の磁束などのタイミングを説明する。
T1時点で電源供給の接点14が接続、T5時点で遮断となり、T6でコイル電流が消滅する。制動解除時動作のT1からT4の期間は接点21が接続され、(a)のコイル電圧に示すように抵抗20が短絡されたパルス状の電圧となる。つまり、T1時点で制動解除指令を受けると、(e)の接点動作で接点14及び接点21が接続し、電磁コイル7a、7bに電流が流れ始め、(b)のコイル電流のように回路の時定数に従って増加し一定値となる。一方、永久磁石6a、6bによる空隙部通過の磁束φgoは、T1時点までは(1)式の通りで空隙部の磁気抵抗Rgoが大きく、ほとんど零である。T1時点でコイル電流が通電すると、主に電磁コイル7a、7bによる磁束φgeで第2継鉄9a、9bを磁気吸引し、(c)の磁石空隙が小さくなる。これとともに永久磁石6a、6bによる空隙通過磁束φgpも増大し、永久磁石6a、6bの磁束φgpと電磁コイル7a、7bの磁束φgeが合計されて流れる。第2継鉄9a、9bを吸引保持状態で永久磁石6a、6bによる空隙通過磁束は一定となる。
第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bとの間の磁石空隙δは、(c)に示すようにT1時点からゆっくりと狭くなるが、途中のT2から急激に狭くなり、T3時点で完全に第2継鉄9a、9b側に吸引、吸着し、T4時点では吸引、吸着保持状態となる。
このT1時点からT4時点までの制動解除時初期動作では、通電初期のコイル電流が大きくなるようなパルス状の電圧を与えて制動解除動作を速くしている。そして、第2継鉄9a、9bが完全に吸引された後は、磁石空隙が小さくなるので磁気回路の磁気抵抗が減少し、電磁コイル7a、7bに流れる励磁電流は少なくても、ばね力に打ち勝つ吸引力が発生するので、点線のようにT4時点で接点21を遮断して電圧を下げて、すなわちコイル電流を下げて、T4からT5までの期間は一定の保持電流にする。この期間、永久磁石6a、6bの磁束φgpが加わっているので、この磁束φgp分は(b)コイル電流を実線のように低減することができる。
そして、T5時点で制動付加指令により、接点14が遮断し、(a)のコイル電圧が消勢し電磁コイル7a、7bの電流が(b)のように回路の時定数に従って減少し、T6時点で零となる。第2継鉄9a、9bはばね力で押し戻され、磁石空隙も前記図5(a)のように戻って大きくなる。永久磁石6a、6bの磁束は電磁コイル7a、7bの磁束の消滅とともに磁石空隙δが大きくなって、空隙部通過磁束φgpはほとんど零になる。
この場合、図7に示すT1からT4の制動解除動作時間は1乃至2秒程度で非常に短く、制動解除保持時間が圧倒的に長い。したがって、図7の(b)コイル電流で示す点線から実線の電流低減分の効果は大きく、結果として電磁コイル7a、7bの温度上昇低減になるので電磁コイルの小型化、磁石部10aの小型化、磁気駆動手段5aの小形化、すなわち、ブレーキ装置の小型化となる効果が得られる。
次に、磁気駆動手段5a、5bの他の実施形態を図8乃至図13に基づいて説明する。
図8(a)、(b)は前記図5(a)、(b)相当図で、二組の磁気駆動手段5a、5bの第1継鉄8a、8bを共通化したものである。すなわち、図5(a)、(b)の第1継鉄8a、8bを共通一体化して第1継鉄8として、永久磁石6a、6b及び電磁コイル7a、7bを図5(a)、(b)と同様に、第2継鉄9a、9bの吸引可動方向に対して直列状に配置し、永久磁石6a、6bの磁極面は第2継鉄9a、9bの吸引方向に配置される。
これにより二つの第1継鉄8a、8bが共通一体化できるので、部品数が少なくなり小型化できる効果が得られる。作用は前記図4、図5の実施例と同じである。
また、図9(a)、(b)は前記図8(a)、(b)相当図で、前記図8(a)、(b)と異なるのは、電磁コイル7a、7bを共通一体化して電磁コイル7として、一方の第2継鉄9a、9b側に対向する永久磁石6a、6bの磁極方向と他方の第2継鉄9a、9b側に対向する永久磁石6a、6bの磁極方向が逆になるように配置し、電磁コイル7a、7bによる磁束方向と協調して第2継鉄9a、9b側に磁束が流れるようにしていることである。
これにより二つの電磁コイル7a、7bが共通一体化できるので、前記図8(a)、(b)の実施例よりさらに部品数が少なくなり小型化できる効果が得られる。作用は前記図4、図5の実施例と同じである。なお、図10、図11に図5(a)、(b)の左半分相当図で示すように、図5(a)、図8(a)、図9(a)で示した永久磁石6a、6bの磁極面を第1継鉄8a、8bの磁極面と同一面あるいは凹む位置にしても良い。また、図12に示すように、図5(a)、(b)で示した永久磁石6a、6bを電磁コイル7a、7bの反第2継鉄9a、9b側に配置しても良い。
また、図13(a)、(b)に示すように、凹状断面の永久磁石6a、6bの凹部内に電磁コイル7a、7bを収納して永久磁石6a、6bと電磁コイル7a、7bとを一体化し、永久磁石6a、6bの磁極面を前記図5、図10、図11と同様に第1継鉄8a、8bの磁極面より突出あるいは磁極面と同一面あるいは凹む位置にしても良い。これにより、前記図5、図10、図11と同様の効果が得られる。
次に、他の実施形態を図14乃至図17に基づいて説明する。
図14(a)、(b)は図5(a)、(b)の磁気駆動手段5a、5bの左側半分相当図、図15は図3相当図で、図14(a)、(b)が図5(a)、(b)と異なるのは、図15の大径と小径の二つの筒状永久磁石6a1、6a2を電磁コイル7a、7bの外周側及び内周側に並行してそれぞれ配置したことである。すなわち、前記図3で示した永久磁石の凹断面の底部を省略した形状になる。したがって、永久磁石から発生する磁束は第1継鉄8a、8bの一部の電磁コイル7a、7b周辺及び第2継鉄9a、9bを循環する。これにより、前記図3の永久磁石6a、6bより断面形状が簡素で安価になる効果が得られる。また作用は図5(a)、(b)と同じである。なお、永久磁石6a、6bの磁極面を前記図5、図10、図11と同様に第1継鉄8a、8bの磁極面より突出、磁極面と同一面あるいは凹む位置にしても良い。
また、図16(a)、(b) で示すように、前記図12で示したように図15の永久磁石6a、6bを第1継鉄8a、8b底部の電磁コイル7a、7bを挟むように並行に配置しても良い。
また、図17(a)、(b) は図9(a)、(b) 相当図で、電磁コイル7a、7bの外周側及び内周側に図15の永久磁石6a、6bを並行に配置したことであり、前記図5、図10、図11と同様に第1継鉄8a、8bの磁極面より永久磁石6a、6bの磁極面が突出あるいは同一平面あるいは凹む位置にしても良い。効果及び作用は前記図9(a)、(b)と同様である。
次に、他の実施形態を図18乃至図22に基づいて説明する。
図18(a)、(b)は前記図5(a)、(b)の左側半分相当図、図19は図18(a)、(b)の永久磁石6aを示す図、図20乃至図22は図10乃至図12相当図で、永久磁石6aの配置を示す。
図18(a)、(b)において、永久磁石6aと電磁コイル7aが第2継鉄9aの可動方向に対して直列状に配置されるが、図5(a)、(b)と異なる点は永久磁石6aの形状と磁極の配置で、図19に示すように環状円板の永久磁石6aであり、この例では外周面側にN、内周側にS磁極が形成されるが、逆に形成されても良い。すなわち、永久磁石6aの磁極が第2継鉄9aに対向してなく、第2継鉄9aの可動方向と直角方向になっており、この方向に磁束が発生する。図18(a)、(b)の磁気回路は前記図6(a)、(b)と同じであるので省略する。
これにより永久磁石6aの形状が環状円板であるため、前記図3、図15の永久磁石6aより断面形状が簡素でさらに安価になる効果が得られる。また作用は前記図5(a)、(b)と同じである。なお、永久磁石6aの配置は図18(a)、図20乃至図22に示すように、前記図5、図10乃至図12と同様に、第1継鉄8aの磁極面11dより突出、磁極面と同一面、凹む位置あるいは電磁コイル7aの反第2継鉄9a側に配置しても良い。
次に、更に、他の実施形態を図23乃至図26に基づいて説明する。
図23(a)、(b)は前記図5(a)、(b)の左側半分相当図、図24(a)、(b)は図14(a)、(b)相当図、図25(a)、(b)は図18(a)、(b)相当図、図26は磁気回路で前記図6相当図である。
図23(a)、(b)が前記図5(a)、(b)と異なる点は、永久磁石6aが第2継鉄9a側に配置され、電磁コイル7aが第1継鉄8a側に配置される点である。永久磁石6aは前記図3の形状ものが用いられ、磁極面が固定側の第1継鉄8a側に対向して、第2継鉄9aの可動方向に配置され磁束が発生するようになっている。この実施例では永久磁石6aの磁極面が第2継鉄9aの磁極面11eより突出している。
図24(a)、(b)が前記図14(a)、(b)と異なる点は、同様に永久磁石6aが第2継鉄9a側に配置され、電磁コイル7aが第1継鉄8a側に配置される点である。永久磁石6aは前記図15の形状ものが用いられ、磁極面が可動側の第2継鉄9aの可動方向に配置され、第1継鉄8a側に対向し磁束が発生するようになっている。この実施例では永久磁石6aの磁極面が第2継鉄9aの磁極面11eより突出している。
また、図25(a)、(b)が前記図18(a)、(b)と異なる点は、同様に永久磁石6aが第2継鉄9a側に配置され、電磁コイル7aが第1継鉄8a側に配置される点である。永久磁石6aは前記図19の形状ものが用いられ、磁極面が可動側の第2継鉄9aの可動方向と直角に配置され、磁束が可動方向に対して直角方向に発生するようになっている。この実施例では永久磁石6aが第2継鉄9aの磁極面11eより突出している。
図26(a)、(b)はそれぞれ図23(a)、(b)の磁気回路を示す。図23(a) 及び図24(a)の電磁コイル7aが非通電時において、永久磁石6aの起磁力Uによる磁束φは空隙部から第1継鉄8aを通過して還流する磁束φgp及び第2継鉄9a内を還流する磁束φaに分流される。また、図23(b) 及び図24(b)の電磁コイル7a、7bが通電時において、前記永久磁石6aによる磁束φとともに、電磁コイル7aの起磁力Uによる磁束φgeが前記第1継鉄8a、第2継鉄9a及び空隙部を還流する。
すなわち、図26(a)、(b)に示すように、第1及び第2継鉄9a、9b間の磁気吸引力となる空隙部の磁束φは次の通りである。
図23(a)、図26(a)の開放状態(電磁コイル7a非通電時)
Figure 2009007104
図23(b)、図24(b)の吸引状態(電磁コイル7a通電時)
Figure 2009007104
図23(b)、図26(b)の吸引状態で永久磁石6aがない場合(電磁コイル7a通電時のみ)
Figure 2009007104
図23(b)、図26(b)の吸引状態で永久磁石6aの効果
Figure 2009007104
ここに、
:永久磁石6aの起磁力
:電磁コイル7aの起磁力
go:開放時の空隙部の磁気抵抗
gc:吸引時の空隙部の磁気抵抗
:第1継鉄8a側磁路の磁気抵抗
:第2継鉄9aの磁気抵抗
φ:空隙部の磁束
φgp:永久磁石6aの起磁力による空隙部の磁束
φge:電磁コイル7a起磁力による空隙部の磁束
φ:永久磁石6aの起磁力Uによる第1継鉄8aの磁束
φ:電磁コイル7a、の起磁力Uによる発生磁束
したがって、吸引状態で永久磁石6aの効果は(9)式の通りで、この効果が得られる条件は、
Figure 2009007104
であり、前記(1)〜(5)式の磁気抵抗RとRが入れ替った式となる。この実施例の実用上(10)式の条件を満足するように設定される。この場合、吸引時は空隙δgcが小さく磁気抵抗Rgcが非常に小さくなり、また、図23乃至図26のように永久磁石6a、6bの磁極部を第2継鉄9a、9bの磁極面より突出して配置してあるので、空気部を通過して第1継鉄8a、8bに磁束が流れるので、磁気抵抗Raは大きくなる。つまり、上記(10)式の条件を満足し永久磁石6a、6bの効果が得られる条件になる。
なお、図23、図24の永久磁石6a、6bの配置は前記図10、図11と同様に、第2継鉄9a、9bの磁極面と同一面、凹む位置に配置しても良い。これにより、前記図10、図11と同様に効果が得られる。
また、前記図2乃至図22で示した永久磁石6a、6b及び電磁コイル7a、7b配置した第1継鉄8a、8bのいずれかと、前記図23乃至図26で示した永久磁石6a、6bを配置した第2継鉄9a、9bのいずれかを対向させて構成した磁気駆動手段としても良い。すなわち、磁気駆動手段は第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bと電磁コイル7a、7b及び永久磁石6a、6bとで構成し、この第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bの構成で少なくとも一つの電磁コイル7a、7bと少なくとも一つの永久磁石6a、6bを配置する。
次に、前記図4のコイル電流励磁回路12の他の例を図27乃至図30に基づいて説明する。図27、図28及び図30は図4相当図、図29及び図31は図7相当図である。
図27において、図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。12はコイル電流励磁回路12、19は交流を直流に変換する直流変換素子、24はトランジスタ等の半導体素子で構成されたコイル電流供給手段、25は前記電磁コイル7a、7bに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段、26は前記電磁コイル7a、7bの電流を検出するための電流検出手段、27はコイル電流制御手段であり、前記コイル電流指令手段25の指令値と前記電流検出手段26の検出値を入力して、前記コイル電流指令手段25の指令値と前記電流検出手段26の検出値とが一致するようにコイル電流供給手段24へ駆動信号を出力し、前記電磁コイル7a、7bの電流を制御する。前記コイル電流励磁回路12は前記直流変換素子19と、前記コイル電流供給手段24と、前記コイル電流指令手段25と、前記電流検出手段26と、コイル電流制御手段27とで構成される。すなわち、この実施例はコイル電流を検知して直流電圧を制御する。
図28において、図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
24はサイリスタ、トライアックなどの交流電圧制御素子からなるコイル電流供給手段で、交流電源13から電磁接触器の接点14を介して交流電力が入力される。そして、コイル電流指令手段25の指令値とコイル電流の電流検出手段26の検出値をコイル電流制御手段27に入力して、前記コイル電流指令手段25の指令値と前記電流検出手段26の検出値とが一致するようにコイル電流供給手段24へ駆動信号を出力し交流電圧を制御して、その後直流変換素子19を介して直流電力に変換し、常閉接点15を介して前記電磁コイル7a、7bに通電し、コイル電流を制御するようになっている。すなわち、この実施例はコイル電流を検知して交流電圧を制御する。
図29において、図27及び図28の動作タイミングを示す。図7と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
T1時点で電源供給の接点17が接続、T5時点で接点17が遮断となり、T7時点で完全にコイル電流が消滅する。制動解除時動作はT1からT5の期間の2段階のコイル電流指令によりコイル電流が2段階に変化する。このうち、T1からT4は解除動作促進期間、T4からT5は解除動作保持期間である。また、制動付加動作はT5でコイル電流指令が遮断、接点14が遮断となってコイル電流が消滅する。
図30において、図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。12はコイル電流励磁回路12、28は一定の直流電流が流れる定電流ダイオードである。この定電流ダイオード28により電源電圧の変動に関係なく一定電流を通電することができる。動作タイミングは前記図7と同じであるので省略する。
次に、図31乃至図33に基づいて、ブレーキドラム1の外周面を制動するブレーキ装置について説明する。前記図1はブレーキドラム1の内周面を制動するブレーキ装置を示した。図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図31において、1は被制動体としてのブレーキドラム1で、このブレーキドラム1の外周制動面1bに一対の制動片2が当接するようになっている。3は一対の制動腕3で、前記制動片2を中間部3cに備え一端部3aを可回転的に支持されている。4は一対の制動ばねで、前記制動片2が制動面1bに押圧力を外側から付加するように制動腕3の他端部3bに配置される。
5a、5bは磁気駆動手段で、前記制動ばね4の押圧力を解除するように、前記制動腕3の他端部3b近辺に設けられる。この磁気駆動手段は、例えば図32に示すように前記図2と同じ構造で、図2の磁気駆動手段の左右が逆に配置され、可動側の第2継鉄9a、9bの動きが第1継鉄8a、8bを軸が貫通して外方向に押し出すように配置される。
また、前記図8のように第1継鉄8a、8bを共通化した場合は、図33に示すように、一方の第2継鉄9aの動きが第1継鉄8の中心を軸16aが貫通して、また他方の第2継鉄9bの動きが第1継鉄8の外側を連結部材29a、29bを介して、それぞれの第2継鉄9a、9bの位置の逆側に出るようになっている。
この場合、連結部材29aは第1継鉄8に支持される支持部材30の軸受31に摺動されている。
上記のように、ブレーキドラム1の外周を制動する場合も前記実施形態で説明した内周を制動する磁気駆動手段を適用することができる。
また、図34に基づいて、被制動体として制動円板の側面を挟圧するディスク型ブレーキ装置について説明する。
このブレーキ装置は回転支持される被制動体としての制動円板32の側面を挟圧して制動するようになっている。すなわち、これまで説明した磁気駆動手段同様構造で、磁石部33と第2継鉄34で磁気駆動手段35が構成され、この磁石部33は永久磁石36、電磁コイル37及び第1継鉄38からなる。前記磁石部33はキャリパ39に支持されて軸40に摺動支持され、キャリパ39の先端部に制動片41aが設けられる。一方、第2継鉄34に軸42が結合され先端部に制動片41bが設けられる。この軸42は前記キャリパ39に軸受43で摺動支持される。前記第1継鉄38と第2継鉄34間に制動ばね44が設けられ、押し広げるようにばね力が作用する。このばね力が前記軸42及びキャリパ39を介して制動円板32を制動片41a、41bで挟圧するようになっている。このディスク型ブレーキ装置においても、上記これまで説明した磁気駆動手段が用いられる。
次に、上記説明したブレーキ装置がエレベーターに用いられる実施形態を図35に基づいて説明する。図35はブレーキドラム1を押圧するブレーキ装置の例として、図1で説明したブレーキドラム1の内周面を制動する場合の例であるが、図34で説明したディスク型ブレーキ装置も同様である。図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図35において、44は巻上機のシーブで、このシーブ44に巻掛けられた主ロープ45の一方側に乗かご46が、他方側につり合おもり47がつるべ式に吊り持ちされており、シーブ44が巻上機モータ48で駆動されて乗かご46及びつり合おもり47が昇降運転される。1は被制動体としてのブレーキドラム1あるいは制動円板で巻上機モータ48とシーブ44を結合する軸49上に設置されている。このブレーキドラム1あるいは制動円板を制動するように上記説明したブレーキ装置が設けられる。前記巻上機はシーブ44、巻上機モータ48及びブレーキ装置で構成される。そして、エレベーターの昇降運転時には巻上機モータ48に通電するとともに、磁気駆動手段5a、5bの電磁コイル7a、7bに通電して制動を解除し、停止時には巻上機モータ48に通電遮断するとともに、電磁コイル7a、7bの通電遮断して制動が付加される。
本発明の一実施形態になるブレーキ装置の全体構成図である。 図1の磁気駆動手段の拡大図である。 図2の永久磁石の形状を示す図である。 図1の電磁コイルの励磁回路図である。 図2の磁気駆動手段における磁束の流れ図で、図5(a)は電磁コイル非通電、開放時の図5(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 図5の磁気回路図で、図6(a)電磁コイル非通電、開放時の図6(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁気回路図である。 制動解除動作から制動付加動作までの電磁コイルの通電電流、磁石空隙などタイミングを示す図である。 本発明の他の実施形態になる図5相当図で二組の磁気駆動手段の第1継鉄を共通化した図で、図8(a)は電磁コイル非通電、開放時の図8(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図ある。 図8相当図で電磁コイルを共通一体化した図で、図9(a)は電磁コイル非通電、開放時の図9(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図ある。 図8、図9に示された永久磁石の磁極面を第一継鉄の磁極面と同一にした磁束の流れ図である。 図8、図9に示された永久磁石の磁極面を第一継鉄の磁極面の凹む位置とした磁束の流れ図である。 図5(a)、図5(b)で示した永久磁石を電磁コイルの反第2継鉄側に配置した磁束の流れ図である。 永久磁石を凹状断面とし、この凹部内に電磁コイルを収納した磁束の流れ図で、図13(a)は電磁コイル非通電、開放時の図13(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 図5の永久磁石を大径と小径の二つの筒状永久磁石としたもので、図14(a)は電磁コイル非通電、開放時の図14(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 永久磁石を大径と小径の二つの筒状永久磁石とした図3相当図である。 永久磁石を第1継鉄底部の電磁コイルを挟むように並行に配置した図5相当図で、図16(a)は電磁コイル非通電、開放時の図16bは電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 電磁コイルの外周側及び内周側に図15の永久磁石を並行に配置した図9相当図で、図17(a)は電磁コイル非通電、開放時の図17(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 永久磁石と電磁コイルが第2継鉄の可動方向に対して直列状に配置した図5相当図で、図18(a)は電磁コイル非通電、開放時の図18(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 永久磁石を環状円板とした図3相当図である。 図19に示された永久磁石の磁極面を第一継鉄の磁極面と同一にした磁束の流れ図である。 図19に示された永久磁石の磁極面を第一継鉄の磁極面の凹む位置とした磁束の流れ図である。 図19で示した永久磁石を電磁コイルの反第2継鉄側に配置した磁束の流れ図である。 永久磁石が第2継鉄側に配置され、電磁コイルが第1継鉄側に配置された図5相当図で、図23(a)は電磁コイル非通電、開放時の図23(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 永久磁石が第2継鉄側に配置され、電磁コイルが第1継鉄側に配置された図14相当図で、図24a電磁コイル非通電、開放時の図24bは電磁コイル通電、吸引時の磁気回路図である。 永久磁石が第2継鉄側に配置され、電磁コイルが第1継鉄側に配置された図18相当図で、図25(a)は電磁コイル非通電、開放時の図25(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁束の流れ図である。 図23(a)、図23(b)相当の磁気回路図で、図26(a)は電磁コイル非通電、開放時の、図26(b)は電磁コイル通電、吸引時の磁気回路図である。 他のコイル電流励磁回路を示す図4相当図である。 更に他のコイル電流励磁回路を示す図4相当図である。 図27、図28の動作タイミングを示す図7相当図である。 別なコイル電流励磁回路を示す図4相当図である。 ブレーキドラムの外周面を制動する図1相当図である。 図31の磁気駆動手段を示す図2相当図である。 図31の別な磁気駆動手段を示す図32相当図である。 制動円板の側面を挟圧制動するディスク型ブレーキを示す図1相当図である。 本実施形態のブレーキ装置をエレベーターに用いた例を示す図である。
符号の説明
2 制動片
4 制動ばね
5a、5b 磁気駆動手段
6a、6b 永久磁石
7a、7b 電磁コイル
8a、8b 第1継鉄
9a、9b 第2継鉄
12 コイル電流励磁回路
19 直流変換素子
20 抵抗
24 コイル電流供給手段
25 コイル電流指令手段
26 電流検出手段
27 コイル電流制御手段
28 定電流ダイオード
41 乗かご
42 モータ

Claims (8)

  1. 被制動体に制動片を押圧し制動を付加するための制動ばねと、この制動ばねの付勢力に抗して作動し制動を解除する磁気駆動手段とで構成したブレーキ装置において、
    前記磁気駆動手段は第1継鉄と第2継鉄と電磁コイル及び永久磁石とで構成し、この第1継鉄と第2継鉄の構成で少なくとも一つの電磁コイルと永久磁石とを配置するとともに、前記第1継鉄と第2継鉄の一方を固定体、他方を可動体にし、かつ、前記電磁コイルと前記永久磁石の吸引力を前記可動体を吸引する方向と同一方向とし、一方、前記電磁コイルを付勢、消勢して制動解除動作及び制動付加動作を行うコイル電流励磁回路を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記磁気駆動手段は、前記永久磁石の磁極面をこの磁気駆動手段の動作方向に配置したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  3. 前記磁気駆動手段は、前記永久磁石の磁極面をこの磁気駆動手段の動作方向と直角方向に配置したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  4. 前記磁気駆動手段は、前記永久磁石と電磁コイルとをこの磁気駆動手段の動作方向に直列に配置したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  5. 前記磁気駆動手段は、前記永久磁石と電磁コイルとをこの磁気駆動手段の動作方向に並列に配置したことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  6. 前記コイル電流励磁回路は、交流を直流に変換する直流変換素子と、この直流変換素子の出力の直流電流を制御する電流制限抵抗とで構成し電源の通電、遮断で制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置。
  7. 前記コイル電流励磁回路は、直流又は交流の電圧を制御するコイル電流供給手段と、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記コイル電流供給手段を制御して電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段と、交流を直流に変換する直流変換素子とからなり、ステップ状の電流指令によりコイル電流を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  8. 前記コイル電流励磁回路は、交流を直流に変換する直流変換素子と、この直流変換素子の出力の直流電流に対して一定電流にする定電流ダイオードと、この定電流ダイオードの出力の直流電流を制御する電流制限抵抗とで構成し電源の通電、遮断で制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置。
JP2007169382A 2007-06-27 2007-06-27 ブレーキ装置 Expired - Fee Related JP5049672B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007169382A JP5049672B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 ブレーキ装置
CN200810098698XA CN101332966B (zh) 2007-06-27 2008-06-06 制动装置
HK09103747.1A HK1125616A1 (en) 2007-06-27 2009-04-23 Brake gear

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007169382A JP5049672B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009007104A true JP2009007104A (ja) 2009-01-15
JP5049672B2 JP5049672B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=40195892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007169382A Expired - Fee Related JP5049672B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 ブレーキ装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5049672B2 (ja)
CN (1) CN101332966B (ja)
HK (1) HK1125616A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179996A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Hitachi Ltd エレベーター用電磁ブレーキ制御装置
JP2010189138A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hitachi Ltd 電磁ブレーキ
JP2014088254A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Hitachi Ltd エレベータの電磁ブレーキ装置
JP2018091428A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 日本精工株式会社 電磁ブレーキ
CN113685465A (zh) * 2021-09-18 2021-11-23 奥创动力传动(深圳)有限公司 制动器
CN116771823A (zh) * 2023-08-28 2023-09-19 成都瑞迪智驱科技股份有限公司 一种小体积大扭矩的永磁制动器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103089867B (zh) * 2013-01-25 2016-01-20 徐園植 磁压随动式制动主缸
CN107686069B (zh) * 2017-08-31 2018-12-04 长乐晶尚设计有限公司 一种水利施工用的电磁刹车卷扬机设备
US20210147177A1 (en) * 2019-11-14 2021-05-20 Otis Elevator Company Electromagnetic brake configured to slow deceleration rate of passenger conveyer during braking
CN111807187B (zh) * 2020-06-24 2022-03-22 深圳供电局有限公司 电梯制动装置及电梯系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526779Y1 (ja) * 1969-03-31 1977-02-12
JPS5840810U (ja) * 1981-09-14 1983-03-17 神鋼電機株式会社 電磁石
JPS5967631U (ja) * 1982-10-28 1984-05-08 三菱電機株式会社 電磁連結装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19801334C2 (de) * 1998-01-16 2000-05-25 Saurer Allma Gmbh Elektromagnetische Hysteresebremse, insbesondere als Fadenbremse für Textilmaschinen
JP4607631B2 (ja) * 2005-03-16 2011-01-05 株式会社日立製作所 エレベーター用ブレーキ制御装置
CN1891613A (zh) * 2005-07-08 2007-01-10 永大机电工业股份有限公司 电梯用双电磁煞车结构

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526779Y1 (ja) * 1969-03-31 1977-02-12
JPS5840810U (ja) * 1981-09-14 1983-03-17 神鋼電機株式会社 電磁石
JPS5967631U (ja) * 1982-10-28 1984-05-08 三菱電機株式会社 電磁連結装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179996A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Hitachi Ltd エレベーター用電磁ブレーキ制御装置
JP2010189138A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hitachi Ltd 電磁ブレーキ
JP2014088254A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Hitachi Ltd エレベータの電磁ブレーキ装置
JP2018091428A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 日本精工株式会社 電磁ブレーキ
CN113685465A (zh) * 2021-09-18 2021-11-23 奥创动力传动(深圳)有限公司 制动器
CN113685465B (zh) * 2021-09-18 2022-03-01 奥创动力传动(深圳)有限公司 制动器
CN116771823A (zh) * 2023-08-28 2023-09-19 成都瑞迪智驱科技股份有限公司 一种小体积大扭矩的永磁制动器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5049672B2 (ja) 2012-10-17
CN101332966B (zh) 2012-05-30
HK1125616A1 (en) 2009-08-14
CN101332966A (zh) 2008-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5049672B2 (ja) ブレーキ装置
JP4607631B2 (ja) エレベーター用ブレーキ制御装置
JP4563429B2 (ja) ブレーキの制御装置
JP5422566B2 (ja) 制動力を印加する永久磁石バイアスを有するエレベータブレーキ装置
JP5188699B2 (ja) エレベーター用ブレーキ制御装置
JP2007227766A (ja) 電磁アクチュエータ
JP2010006573A (ja) モータの制動装置
JPWO2008146383A1 (ja) エレベータ用巻上機のブレーキ装置
JP2010189138A (ja) 電磁ブレーキ
JP4774282B2 (ja) エレベーター用ブレーキ制御装置
JP2008081226A (ja) エレベーター用ブレーキ制御装置
JP6704533B1 (ja) 電磁ブレーキ装置および巻上機
JP2005337356A (ja) 電磁ブレーキ装置及びエレベーター巻上機の電磁ブレーキ装置
JP2014159319A (ja) エレベーター装置及びそのブレーキ装置
JP2009143641A (ja) 液圧ブレーキ装置及びこれを備えたエレベーター装置
JP4516908B2 (ja) 電磁アクチュエータ及び開閉器
JP2016156414A (ja) 電磁ブレーキ装置およびエレベータ
JP2006199408A (ja) エレベータ用巻上機
JP4878089B2 (ja) エレベータ用巻上機のブレーキ
JP2002130342A (ja) 無励磁作動型電磁ブレーキ
JP6293069B2 (ja) 電磁ブレーキ装置およびそれを用いたエレベータ装置
JP5164875B2 (ja) エレベーター用電磁ブレーキ制御装置
JP4550602B2 (ja) 電磁石装置、電磁石装置を用いた駆動装置、及び駆動装置を用いたエレベータの安全装置
JP2004316716A (ja) 電磁ブレーキ装置
JPH07172734A (ja) エレベータの釣合重り

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees