JP2007227766A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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本 泰 弘 松
Yousuke Tonami
並 洋 介 渡
Yoshinobu Ishikawa
川 佳 延 石
Nobutaka Kubota
信 孝 久保田
Takashi Noda
田 岳 志 野
Kazuhiro Matsuo
尾 和 宏 松
Kenji Kato
藤 健 二 加
Mitsutaka Honma
間 三 孝 本
Kosei Wakabayashi
林 孝 生 若
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Abstract

【課題】負荷側の状態に応じて電磁コイルの通電の仕方を可変することにより、エネルギー効率を向上させる。
【解決手段】可動子2は、プランジャ部材21及び鍔部材22を有し、固定子1の内側をラッチ位置からラッチ解除位置まで往復動可能に配設されている。第1の電磁コイル31は、通電時にはラッチ解除状態にある可動子2をラッチ状態とするのに充分な電磁力を有している。永久磁石4は、第1の電磁コイル31の電磁力によりラッチ状態とされた可動子2の鍔部材22を吸着し、第1の電磁コイル31の非通電時にもラッチ状態を維持するのに充分な吸着力を有している。第2の電磁コイル32は、通電時に永久磁石4の磁束を減殺し、可動子2をラッチ状態からラッチ解除状態に変化させることが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、開閉装置や産業用ロボットなどの各種産業用機器に用いられる電磁アクチュエータに関するものである。
電磁アクチュエータは、電磁コイルと永久磁石との組み合わせにより構成されており、電磁コイルへの通電により可動子を移動させ、その後は電磁コイルを非通電にして、永久磁石の吸着力によって移動後の位置に可動子をラッチするようになっているのが通常である。
図6は、特許文献1に開示された第1の従来例に係る電磁アクチュエータの説明図である。固定子101は、フレーム部材102と、このフレーム部材102に固着されたリング形状の永久磁石103と、この永久磁石103の両サイドに配設された第1の電磁コイル104及び第2の電磁コイル105とから構成されている。また、可動子106は、固定子101の内側を水平方向へ往復動可能に配設された鉄心107と、この鉄心107に支持された軸108とから構成されている。
図示の状態は、第1の電磁コイル104の電流の方が第2の電磁コイル105の電流よりも大きくなっているので、磁束109の数が磁束110よりも多くなり、したがって、左向きの駆動力により可動子106は左方へ移動した状態になっている。この状態で、第1の電磁コイル104及び第2の電磁コイル105を非通電としても、可動子106は永久磁石103の磁束に基づく電磁力により図示の位置にラッチされる。
そして、可動子106を今度は右方に移動させようとする場合は、第2の電磁コイル105の電流の方を第1の電磁コイル104の電流よりも大きくして、永久磁石103の磁束を減殺すると共に、可動子106に対して右向きの駆動力を与えるようにすればよい。
図7は、特許文献2に開示された第2の従来例に係る電磁アクチュエータの説明図であり、(a)は可動子のラッチ解除状態を示す縦断面図、(b)は可動子のラッチ直前状態を示す縦断面図である。
固定子201は、フレーム部材202と、このフレーム部材202に固着されたリング形状の永久磁石203と、この永久磁石203の下方に配設された電磁コイル204とから構成されている。また、可動子205は、固定子201の内側を垂直方向へ往復動可能に配設されたプランジャ部材206と、このプランジャ部材206の上端部に取り付けられた鍔部材207と、プランジャ部材206に支持された軸部材208とから構成されている。
図7(a)の状態では、鍔部材207は永久磁石203よりもかなり上方に位置しているため、永久磁石203の磁束Bmが可動子205に対して及ぼす力は小さい。しかし、この状態で電磁コイル204を通電すると、電磁コイル204の磁束Bcにより下向きの駆動力F0が発生し、可動子205は下降する。
可動子205が下降し、図7(b)の状態になると、永久磁石203の磁束Bmが鍔部材207及びプランジャ部材206の全長を通るようになり、磁束Bcと合流するようになる。したがって、可動子205に対する下向きの駆動力は非常に強いものとなっている。この状態で電磁コイル204を非通電とすると、磁束Bcがなくなるため下向きの駆動力は弱まるが、磁束Bmの電磁力により可動子205はそのままの位置にラッチされる。
そして、可動子205を図7(b)のラッチ位置から上方へ移動させようとする場合は、電磁コイル204に流れる電流が逆向きとなるように通電を行い、永久磁石203の磁束を減殺すると共に、可動子205に対して上向きの駆動力を与えるようにすればよい。
特開平7−37461号公報 特開2002−289430号公報
ところで、上述した第1及び第2の従来例では、いずれも永久磁石によりラッチされた状態にある可動子を反対方向へ移動させようとするする場合に、永久磁石の磁束を減殺する作用、及び可動子に対して駆動力を与える作用の2つの作用を1つの電磁コイルにより行うようにしている。そのため、電磁コイルの通電制御は、コイルに流れる電流が一定レベル以上となるような一律的なものとなっている。
しかし、負荷側の状態によっては必ずしも可動子に大きな駆動力を与える必要はなく、永久磁石の磁束を減殺することのみでラッチを解除してやれば、そのまま可動子を反対方向へ移動させることができるはずである。したがって、上述した従来装置はエネルギーの有効利用という観点からはなお改善の余地を有するものとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、負荷側の状態に応じて電磁コイルの通電の仕方を可変することにより、エネルギー効率を向上させることが可能な電磁アクチュエータを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、略筒形状のプランジャ部材、及びこのプランジャ部材の基端部に取り付けられた鍔部材を有し、固定子の内側をラッチ位置からラッチ解除位置まで往復動可能に配設された可動子と、前記プランジャ部材を囲むように配設され、通電時にはラッチ解除状態にある可動子をラッチ状態とするのに充分な電磁力を有する第1の電磁コイルと、前記第1の電磁コイルの電磁力によりラッチ状態とされた可動子の前記鍔部材を吸着し、前記第1の電磁コイルの非通電時にもラッチ状態を維持するのに充分な吸着力を有する永久磁石と、通電時に前記永久磁石の磁束を減殺し、前記可動子をラッチ状態からラッチ解除状態に変化させることが可能な第2の電磁コイルと、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記固定子は、前記第1の電磁コイルが取り付けられ、この第1の電磁コイルにより生成される磁束の磁路を形成可能な第1の固定子と、前記永久磁石及び前記第2の電磁コイルが取り付けられ、この永久磁石及び第2の電磁コイルにより生成される磁束の磁路を形成可能な第2の固定子と、を含んで構成されるものである、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記第1の固定子は、前記ラッチ状態では前記プランジャ部材の頭部を吸着する吸着面が形成された吸着部を有しており、且つこの吸着面の位置は、前記第1の電磁コイルの軸方向長さL1の中心位置から前記可動子と離間する方向に距離L2だけずれた位置である、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明は、前記距離L2と前記軸方向長さL1との比(L2/L1)が10〜30%である、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記第1の固定子の吸着部の吸着面、又はこの吸着面と当接する前記プランジャ部材の頭部の当接面のうちの少なくとも一方の面には磁束を集束させるための凹部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記凹部の表面積は、前記吸着面又は前記当接面の30%以上である、ことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記凹部の直径は、前記吸着部又は前記頭部の外径の30%以上である、ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5乃至7のいずれかに記載の発明において、前記凹部の深さh2は、3mm以下である、ことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記鍔部材の厚さt1は、前記永久磁石が前記鍔部材に対して吸着作用を及ぼす吸着作用面の径方向幅h1よりも小さなものである、ことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、前記プランジャ部材の内部には、肉抜き部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記肉抜き部の断面積は、プランジャ部材断面積の30%以上である、ことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記肉抜き部の直径は、プランジャ部材外径の30%以上である、ことを特徴とする。
本発明によれば、電磁コイルを、可動子に駆動力を与えるための第1の電磁コイルと、永久磁石の磁束を減殺するための第2の電磁コイルとに分けてあるので、負荷側の状態に応じて、これら2つの電磁コイルの通電又は非通電を適宜選択することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの構成を示す縦断面図であり、可動子2がラッチ解除状態にある場合を示している。この図において、固定子1は、第1の固定子11及び第2の固定子12により構成されている。
第1の固定子11は、リング形状又は中空円筒形状であり且つ孔部111a及び吸着面111bが形成されているポールピース111と、このポールピース111の上端面に固着され且つ孔部112aが形成されている円板部材112と、この円板部材112の下端面外周側に固着された円筒部材113と、この円筒部材113の下端面に固着された中空部材114とで構成されている。これらポールピース111、円板部材112、円筒部材113、及び中空部材114はいずれも磁性材料により形成されている。
第2の固定子12は、中空部材114の下端面外周側に固着された円筒部材121と、中空部材114の下端面内周側に永久磁石4を介して固着された中空部材122とで構成されている。これら円筒部材121及び中空部材122も磁性材料により形成されている。また、永久磁石4及び中空部材122は、同一の径方向幅h1を有するリング形状となっている。
可動子2は、略円筒形状のプランジャ部材21と、円板形状の鍔部材22とで構成されており、プランジャ部材21の頭部中心位置には、負荷側と連結している軸部材5が取り付けられている。鍔部材22の厚さはt1となっており、このt1は永久磁石4の径方向幅h1よりも小さな値となっている。これらプランジャ部材21及び鍔部材22も磁性材料により形成されている。
ポールピース111及びプランジャ部材21の各外周面と、円筒部材113の内周面との間に形成されるスペースには、第1の電磁コイル31が配設されている。そして、第1の電磁コイル31の下方位置であって、プランジャ部材21の外周面と、中空部材114、永久磁石4、及び中空部材122の各内周面との間に形成されるスペースには、第2の電磁コイル32が配設されている。
第1の電磁コイル31は、可動子2に対して駆動力を与えることを主目的とするものであり、その通電容量は大きなものとなっている。一方、第2の電磁コイル32は、第1の電磁コイル31と共に可動子2に対して駆動力を与えることに寄与することもあるが、その主目的は可動子2をラッチしている永久磁石4の磁束を減殺することである。したがって、第2の電磁コイル32の通電容量は第1の電磁コイル31に比べて小さなものとなっている。
ポールピース111の吸着面111bと対向するプランジャ部材21の頭部上端面は当接面21aとなっており、この当接面21aに深さh2の凹部21bが所定面積となるように形成されている。つまり、磁石の吸着力Fは下式(1)で示されるように、磁束密度Bの2乗に比例している。
F=B^2*A/2μ0 …… (1)
(1)式中、μ0は真空透磁率であり、Aは磁束通過面積である。プランジャ部材21の頭部に凹部21bを形成することにより、頭部全体にわたって通過しようとする磁束を凹部21bに集束することができる。したがって、磁束密度Bを高くすることができ、吸着力Fを増大させることができる。
また、プランジャ部材21の内部には肉抜き部21cが形成され、鍔部材22にはこの肉抜き部21cと連続するように孔部22aが形成されている。これら肉抜き部21c及び孔部22aの形成により、可動子2が軽量化されると共に、多くの磁束が可動子2の中心まで短時間で通過できるようになる(実際に、可動子2がラッチ解除状態からラッチ状態に至るまでの動作時間は約0.2秒ほどであり、肉抜き部21cが形成されていない場合には、磁束が可動子2の中心付近まで浸透する以前に動作が完了してしまうことになる。)。
第1の電磁コイル31は、軸方向長さL1を有するものである。そして、この軸方向長さL1の中心位置から可動子2と離間する方向に距離L2だけずれた位置に、前述したポールピース111の吸着面111bが形成されている。本実施形態では、この距離L2と軸方向長さL1との比(L2/L1)が後述するように所定の値となっている。
図2は、可動子2が図1の状態から上方へ引き上げられてラッチされた状態を示している。この状態では、吸着面111bと当接面21aとの間には間隙X1が形成され、円筒部材121及び中空部材122の下面と鍔部材22の上面との間には間隙X2が形成されている。これら間隙X1,X2の値はゼロ又は微小値である。
次に、上記のように構成される本実施形態の動作を説明する。図3乃至図5は、可動子2を移動させる場合における、第1の電磁コイル31、第2の電磁コイル32、及び永久磁石4の各磁束分布状態を模式的に示した説明図である。
図3に示すように、ラッチ解除状態にある可動子2を上方へ移動させようとする場合は、第1の電磁コイル31を通電する。すると、第1の電磁コイル31の周囲に磁束Bc1が発生し、その一部は可動子2を通過するので可動子2に対して上方への駆動力が発生する。したがって、可動子2は上方へ移動する。
次いで、可動子2が図4に示す位置まで移動した時点で、第1の電磁コイル31の通電が停止され非通電状態となる。しかし、この位置では永久磁石4の磁束Bmの一部が可動子2の鍔部材22を通過しているので、この磁束Bmの電磁力によって可動子2はラッチされる。
そして、上記のようにラッチ状態にある可動子2を下方へ移動させようとする場合には、図5に示すように、第2の電磁コイル32のみに通電を行い、その磁束Bc2により永久磁石4の磁束Bmを減殺する。これにより、永久磁石4の鍔部材22に対する保持力が弱まり、可動子2は下方へ移動する。
従来装置では、大きな通電容量を有する1つの電磁コイルを用いて、可動子2を上方へ移動させるための通電、及び可動子2のラッチを解除するための通電を行っていたが、図1の構成では、可動子2を上方へ移動させる場合は第1の電磁コイル31のみを通電し、可動子2のラッチを解除する場合は第2の電磁コイル32のみを通電するようにしているので、エネルギーの消費を必要最小限として効率化を図ることができる。
但し、上記した通電動作の例は、あくまで一例であり、実際には、負荷側の条件やその他の条件を考慮して、2つの電磁コイルに対する通電又は非通電の組み合わせを適宜選択し、電磁アクチュエータに対して情況に応じたきめ細かな制御を行うことができる。
例えば、図3の状態では、第1の電磁コイル31のみを通電して可動子2を上方へ移動させようとしているが、負荷側の抵抗力が大きな場合等は、第2の電磁コイル32も通電することにより上方への駆動力を増大させることができる。また、図5の状態では、第2の電磁コイル32に代えて第1の電磁コイル31を通電することにより、あるいは第2の電磁コイル32及び第1の電磁コイル31の双方を通電することにより、永久磁石4の磁束Bmを減殺するだけでなく、下方への駆動力を可動子2に与えるようにすることもできる。
ところで、本願の発明者らは、高効率の電磁アクチュエータを実現するため、図1において符号で示した各種パラメータについて種々に値を変えて試作及び実験を重ねてきたが、その結果得られた好ましいデータにつき説明しておく。なお、下記(1)〜(6)の項目のうち、可動子2に対する吸着力を増大させるために最も効果的な項目は(1)であることが判明している。
(1)第1の電磁コイル31の軸方向長さL1と、そのコイル中心位置から吸着面111bまでの距離L2との比(L2/L1)は、10〜30%の範囲にすると、磁束の方向が軸方向と平行になり易くなり、大きな電磁力(吸着力)を得ることができた。
(2)プランジャ部材21頭部の凹部21bの表面積は、吸着面111b(又は当接面21a)の全面積の30〜90%が好ましい。30%以上とすると、凹部21bの先端部の磁束密度が増加し、大きな吸着力を得ることができる。但し、90%以上にすると、凹部21bの先端部が磁気飽和するため、逆に吸着力が減少する。実際には、磁気飽和する程度の方が好ましいので90%に近い数値を採用すべきと考えられる。なお、凹部21bの直径を、吸着面111b外径(又は頭部外径)の30〜90%としても同様の結果が得られる。
(3)凹部21bの深さh2は、0.5〜3mmの範囲が好ましい。0.5mm以上とすることにより凹部21bの加工が容易になるからである。また、3mmを超えると、凹部21bにおける磁気抵抗が増加し、可動子2全体で得られる吸着力が低下して好ましくない。
(4)図1の構成では、プランジャ部材21に凹部21bを形成しているが、このような凹部はポールピース111の吸着面111b側に形成するようにしてもよい。あるいは、プランジャ部材21及びポールピース111の双方にこのような凹部を形成することも可能である。
(5)肉抜き部21cの断面積は、プランジャ部材21の断面積の30〜50%が好ましい。30%未満では可動子2の軽量化効果が薄く、30%以上にすると軽量化効果に加えて、磁束密度が増加するという効果が得られるからである。また、50%を超えると可動子2が磁気飽和する虞が出てくる。なお、肉抜き部21cの直径を、プランジャ部材21の外径の30〜50%としても同様の結果が得られる。
(6)鍔部材22の厚さt1は、永久磁石4が鍔部材22に対して吸着作用を及ぼす吸着作用面の径方向幅h1よりも小さなものであることが好ましい。これにより磁束密度を高めることができるからである。
本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの構成を示す縦断面図であり、可動子2がラッチ解除状態にある場合を示している。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの構成を示す縦断面図であり、可動子2がラッチ状態にある場合を示している。 図1における可動子を上方へ移動させようとする場合の磁束分布状態を示す説明図。 図2における可動子をラッチしようとする場合の磁束分布状態を示す説明図。 図2における可動子を下方へ移動させようとする場合の磁束分布状態を示す説明図。 第1の従来例に係る電磁アクチュエータの説明図。 第2の従来例に係る電磁アクチュエータの説明図。
符号の説明
1 固定子
11 第1の固定子
111 ポールピース
111a 孔部
111b 吸着面
112 円板部材
112a 孔部
113 円筒部材
114 中空部材
12 第2の固定子
121 円筒部材
122 中空部材
2 可動子
2 1プランジャ部材
21a 当接面
21b 凹部
21c 肉抜き部
22 鍔部材
22a 孔部
31 第1の電磁コイル
32 第2の電磁コイル
4 永久磁石
5 軸部材
h1 永久磁石4の径方向幅
h2 凹部21bの深さ
L1 第1の電磁コイル31の軸方向長さ
L2 コイル31の中心から吸着面111bまでの距離
t1 鍔部材22の厚さ
Bc1 第1の電磁コイル31の磁束
Bc2 第2の電磁コイル32の磁束
Bm 永久磁石4の磁束

Claims (12)

  1. 略筒形状のプランジャ部材、及びこのプランジャ部材の基端部に取り付けられた鍔部材を有し、固定子の内側をラッチ位置からラッチ解除位置まで往復動可能に配設された可動子と、
    前記プランジャ部材を囲むように配設され、通電時にはラッチ解除状態にある可動子をラッチ状態とするのに充分な電磁力を有する第1の電磁コイルと、
    前記第1の電磁コイルの電磁力によりラッチ状態とされた可動子の前記鍔部材を吸着し、前記第1の電磁コイルの非通電時にもラッチ状態を維持するのに充分な吸着力を有する永久磁石と、
    通電時に前記永久磁石の磁束を減殺し、前記可動子をラッチ状態からラッチ解除状態に変化させることが可能な第2の電磁コイルと、
    を備えたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記固定子は、
    前記第1の電磁コイルが取り付けられ、この第1の電磁コイルにより生成される磁束の磁路を形成可能な第1の固定子と、
    前記永久磁石及び前記第2の電磁コイルが取り付けられ、この永久磁石及び第2の電磁コイルにより生成される磁束の磁路を形成可能な第2の固定子と、
    を含んで構成されるものである、
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記第1の固定子は、前記ラッチ状態では前記プランジャ部材の頭部を吸着する吸着面が形成された吸着部を有しており、且つこの吸着面の位置は、前記第1の電磁コイルの軸方向長さL1の中心位置から前記可動子と離間する方向に距離L2だけずれた位置である、
    ことを特徴とする請求項2記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記距離L2と前記軸方向長さL1との比(L2/L1)が10〜30%である、
    ことを特徴とする請求項3記載の電磁アクチュエータ。
  5. 前記第1の固定子の吸着部の吸着面、又はこの吸着面と当接する前記プランジャ部材の頭部の当接面のうちの少なくとも一方の面には磁束を集束させるための凹部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の電磁アクチュエータ。
  6. 前記凹部の表面積は、前記吸着面又は前記当接面の30%以上である、
    ことを特徴とする請求項5記載の電磁アクチュエータ。
  7. 前記凹部の直径は、前記吸着部又は前記頭部の外径の30%以上である、
    ことを特徴とする請求項5記載の電磁アクチュエータ。
  8. 前記凹部の深さh2は、3mm以下である、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  9. 前記鍔部材の厚さt1は、前記永久磁石が前記鍔部材に対して吸着作用を及ぼす吸着作用面の径方向幅h1よりも小さなものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  10. 前記プランジャ部材の内部には、肉抜き部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の電磁アクチュエータ。
  11. 前記肉抜き部の断面積は、プランジャ部材断面積の30%以上である、
    ことを特徴とする請求項10記載の電磁アクチュエータ。
  12. 前記肉抜き部の直径は、プランジャ部材外径の30%以上である、
    ことを特徴とする請求項10記載の電磁アクチュエータ。
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