JPH0737460A - 遮断器投入用の電磁石装置 - Google Patents
遮断器投入用の電磁石装置Info
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- JPH0737460A JPH0737460A JP17948893A JP17948893A JPH0737460A JP H0737460 A JPH0737460 A JP H0737460A JP 17948893 A JP17948893 A JP 17948893A JP 17948893 A JP17948893 A JP 17948893A JP H0737460 A JPH0737460 A JP H0737460A
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- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初
期負荷力のばらつきを少なくしてプランジャーの駆動力
のばらつきを少なくする。更にプランジャーの駆動力の
特性そのものを改善する。 【構成】プランジャー３の下面と、このプランジャー３
の下面を支持しこのプランジャー３にプランジャーの駆
動力を打ち消す方向に働く第１の初期負荷力を与える磁
性体の支持板７との間に、非磁性体の間隔板１１を設け
る。更にプランジャー３と、ヨーク５の上端板５Ａとの
間に挿入され、第２の初期負荷力を与える圧縮ばね１２
を設ける。また更に、プランジャー３に空洞３Ａを設け
る。
期負荷力のばらつきを少なくしてプランジャーの駆動力
のばらつきを少なくする。更にプランジャーの駆動力の
特性そのものを改善する。 【構成】プランジャー３の下面と、このプランジャー３
の下面を支持しこのプランジャー３にプランジャーの駆
動力を打ち消す方向に働く第１の初期負荷力を与える磁
性体の支持板７との間に、非磁性体の間隔板１１を設け
る。更にプランジャー３と、ヨーク５の上端板５Ａとの
間に挿入され、第２の初期負荷力を与える圧縮ばね１２
を設ける。また更に、プランジャー３に空洞３Ａを設け
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電磁操作型遮断器などの
開閉操作に用いられる遮断器投入用の電磁石装置に関す
る。
開閉操作に用いられる遮断器投入用の電磁石装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来の遮断器投入用の電磁石装置
（以下単に電磁石装置と称する）を用いた電磁操作型遮
断器の、ここでは真空遮断器の開閉操作系統図を示す。
図７において、電磁石装置１はソレノイドコイル２と、
このソレノイドコイル２の中心より下方に挿入され、こ
のソレノイドコイル２の軸方向に往復動自在な磁性体の
プランジャー３とから構成されている。ソレノイドコイ
ル２の周囲にはその発生磁界を強めるため絶縁体の巻枠
４を介して、磁性体の上端板５Ａ及び下端板５Ｃと、こ
れらの間を連結する磁性体の連結フレーム５Ｂとからな
るヨーク５が設けられ、このヨーク５の下端板５Ｃとプ
ランジャー３との間には空隙ｇが形成されている。プラ
ンジャー３は、ヨーク５の下端板５Ｃの下面に磁性体の
支柱（以下磁性支柱と称する）６を介して取り付けられ
た磁性体の支持板（以下磁性支持板と称する）７によっ
その下面が支持され、このプランジャー３の上面に取り
付けられたプランジャーロッド８は、リンク機構３１を
介して真空遮断器２１の操作ロッド２４に連結される。
なお、９および１０はそれぞれ非磁性体のスペーサであ
る。この電磁石装置の動作は次の通りである。ソレノイ
ドコイル２に電圧を印加して電流を流すと、通電初期の
電流値の小さいときは、プランジャー３を通る磁束は図
７においてΦ1 に示すように、主として磁性支持板７お
よび磁性支柱６を通して流れ（プランジャー３とヨーク
５の下端板５Ｃとの間には空隙ｇがあるため）、この磁
束Φ1 によってプランジャー３は磁性支持板７に吸引さ
れる。時間の経過とともにソレノイドコイル２の電流が
増大すると、磁性支持板７は比較的薄い板で構成されて
いるので直ぐに磁気飽和に達し、プランジャー３と磁性
支持板７との間の吸引力はほぼ一定に抑えられるが、一
方プランジャー３からヨーク５の下端板５Ｃに流入する
磁束Φ2 は電流値の増大とともに増加し、プランジャー
３を上方向に引き上げる駆動力は電流値の増大とともに
増加する。このプランジャー３の上方向の駆動力がプラ
ンジャー３と磁性支持板７との間の吸着力を越えると、
プランジャー３は下部磁性支持板７から離れ上方向、す
なわちＰ矢印方向に移動する。プランジャー３がＰ矢印
方向に移動すると、このプランジャー３の上面に取り付
けられたプランジャーロッド８とリンク機構３１を介し
て真空遮断器２１の操作ロッド２４に伝えられ、この操
作ロッド２４はＱ方向に移動する。操作ロッド２４がＱ
方向に移動すると、主接点２２は移動して主接点２３と
接触し、真空遮断器２１は投入される。ソレノイドコイ
ル２の電流を遮断すると、プランジャー３およびプラン
ジャーロッド８の自重あるいは図示しない復帰ばねによ
って、プランジャー３および操作ロッド２４は前述の逆
方向に移動し真空遮断器２１は遮断される。
（以下単に電磁石装置と称する）を用いた電磁操作型遮
断器の、ここでは真空遮断器の開閉操作系統図を示す。
図７において、電磁石装置１はソレノイドコイル２と、
このソレノイドコイル２の中心より下方に挿入され、こ
のソレノイドコイル２の軸方向に往復動自在な磁性体の
プランジャー３とから構成されている。ソレノイドコイ
ル２の周囲にはその発生磁界を強めるため絶縁体の巻枠
４を介して、磁性体の上端板５Ａ及び下端板５Ｃと、こ
れらの間を連結する磁性体の連結フレーム５Ｂとからな
るヨーク５が設けられ、このヨーク５の下端板５Ｃとプ
ランジャー３との間には空隙ｇが形成されている。プラ
ンジャー３は、ヨーク５の下端板５Ｃの下面に磁性体の
支柱（以下磁性支柱と称する）６を介して取り付けられ
た磁性体の支持板（以下磁性支持板と称する）７によっ
その下面が支持され、このプランジャー３の上面に取り
付けられたプランジャーロッド８は、リンク機構３１を
介して真空遮断器２１の操作ロッド２４に連結される。
なお、９および１０はそれぞれ非磁性体のスペーサであ
る。この電磁石装置の動作は次の通りである。ソレノイ
ドコイル２に電圧を印加して電流を流すと、通電初期の
電流値の小さいときは、プランジャー３を通る磁束は図
７においてΦ1 に示すように、主として磁性支持板７お
よび磁性支柱６を通して流れ（プランジャー３とヨーク
５の下端板５Ｃとの間には空隙ｇがあるため）、この磁
束Φ1 によってプランジャー３は磁性支持板７に吸引さ
れる。時間の経過とともにソレノイドコイル２の電流が
増大すると、磁性支持板７は比較的薄い板で構成されて
いるので直ぐに磁気飽和に達し、プランジャー３と磁性
支持板７との間の吸引力はほぼ一定に抑えられるが、一
方プランジャー３からヨーク５の下端板５Ｃに流入する
磁束Φ2 は電流値の増大とともに増加し、プランジャー
３を上方向に引き上げる駆動力は電流値の増大とともに
増加する。このプランジャー３の上方向の駆動力がプラ
ンジャー３と磁性支持板７との間の吸着力を越えると、
プランジャー３は下部磁性支持板７から離れ上方向、す
なわちＰ矢印方向に移動する。プランジャー３がＰ矢印
方向に移動すると、このプランジャー３の上面に取り付
けられたプランジャーロッド８とリンク機構３１を介し
て真空遮断器２１の操作ロッド２４に伝えられ、この操
作ロッド２４はＱ方向に移動する。操作ロッド２４がＱ
方向に移動すると、主接点２２は移動して主接点２３と
接触し、真空遮断器２１は投入される。ソレノイドコイ
ル２の電流を遮断すると、プランジャー３およびプラン
ジャーロッド８の自重あるいは図示しない復帰ばねによ
って、プランジャー３および操作ロッド２４は前述の逆
方向に移動し真空遮断器２１は遮断される。
【０００３】なお、この電磁石装置では、プランジャー
３はこのプランジャー３の上方向の駆動力がプランジャ
ー３とこのプランジャー３を支持する磁性支持板７との
間の吸引力を越えたとき初めて移動するようにしている
が、これはソレノイドコイル２に印加する電圧の低下に
よってプランジャー３の駆動力が低下し、このため、プ
ランジャー３が低速度で移動して真空遮断器２１の投入
速度が低下するのを防ぐためのものである。すなわち、
プランジャー３と磁性支持板７との間の吸引力によっ
て、このプランジャー３にプランジャー３の駆動力を打
ち消す方向に働く初期負荷力を付与し、プランジャー３
はプランジャー３の駆動力がこの初期負荷力を上回った
とき初めて移動を始め、プランジャー３が移動を始める
とこのプランジャー３の駆動力が真空遮断器２１の操作
ロッド２４に加わるようにしたものである。ここでプラ
ンジャー３の初期負荷力を操作ロッド２４の初期の負荷
力より充分大きくとることによって、ソレノイドコイル
２に印加される電圧低下によるプランジャー３の駆動力
の低下の影響は緩和され、プランジャー３の操作ロッド
２４に加わる駆動力はほぼ一定の値に保持される。
３はこのプランジャー３の上方向の駆動力がプランジャ
ー３とこのプランジャー３を支持する磁性支持板７との
間の吸引力を越えたとき初めて移動するようにしている
が、これはソレノイドコイル２に印加する電圧の低下に
よってプランジャー３の駆動力が低下し、このため、プ
ランジャー３が低速度で移動して真空遮断器２１の投入
速度が低下するのを防ぐためのものである。すなわち、
プランジャー３と磁性支持板７との間の吸引力によっ
て、このプランジャー３にプランジャー３の駆動力を打
ち消す方向に働く初期負荷力を付与し、プランジャー３
はプランジャー３の駆動力がこの初期負荷力を上回った
とき初めて移動を始め、プランジャー３が移動を始める
とこのプランジャー３の駆動力が真空遮断器２１の操作
ロッド２４に加わるようにしたものである。ここでプラ
ンジャー３の初期負荷力を操作ロッド２４の初期の負荷
力より充分大きくとることによって、ソレノイドコイル
２に印加される電圧低下によるプランジャー３の駆動力
の低下の影響は緩和され、プランジャー３の操作ロッド
２４に加わる駆動力はほぼ一定の値に保持される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前述の電磁石装置で
は、プランジャーとこのプランジャーの下面を支持する
磁性支持板との間の吸着力によって、このプランジャー
にプランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初期負荷
力を付与しているが、プランジャーの下面と磁性支持板
の上面の当り具合によって接触面積が異なり吸引力、す
なわちプランジャーの初期負荷力にばらつきを生じる問
題がある。プランジャーの初期負荷力にばらつきを生じ
るとプランジャーの駆動力がばらついて、例えば真空遮
断器の操作ロッドの速度がばらつき、この真空遮断器は
主接点に異常発孤を生じ、場合によっては投入不能にな
る事故が発生することがある。
は、プランジャーとこのプランジャーの下面を支持する
磁性支持板との間の吸着力によって、このプランジャー
にプランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初期負荷
力を付与しているが、プランジャーの下面と磁性支持板
の上面の当り具合によって接触面積が異なり吸引力、す
なわちプランジャーの初期負荷力にばらつきを生じる問
題がある。プランジャーの初期負荷力にばらつきを生じ
るとプランジャーの駆動力がばらついて、例えば真空遮
断器の操作ロッドの速度がばらつき、この真空遮断器は
主接点に異常発孤を生じ、場合によっては投入不能にな
る事故が発生することがある。
【０００５】本発明の目的は、プランジャーとこのプラ
ンジャーの下面を支持する磁性支持板との間の吸引力に
よりこのプランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初
期負荷力が付与される電磁石装置において、この初期負
荷力を付与するプランジャーの下面と磁性支持板の上面
の当り具合によって生じる吸引力のばらつきをなくし
て、プランジャーの駆動力のばらつきを防止することに
ある。
ンジャーの下面を支持する磁性支持板との間の吸引力に
よりこのプランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初
期負荷力が付与される電磁石装置において、この初期負
荷力を付与するプランジャーの下面と磁性支持板の上面
の当り具合によって生じる吸引力のばらつきをなくし
て、プランジャーの駆動力のばらつきを防止することに
ある。
【０００６】更に本発明の目的は、プランジャーの駆動
力の特性そのものを改善することにある。
力の特性そのものを改善することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに本発明の第１形態の電磁石装置は、ソレノイドコイ
ルと、このソレノイドコイルの中心より下方に挿入され
このソレノイドコイルの軸方向に往復動自在な磁性体の
プランジャーと、このプランジャーの下面を支持しこの
プランジャーとの間の吸引力によって、このプランジャ
ーにプランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く第１の
初期負荷力を付与する磁性体の支持板と、前記プランジ
ャーの下面と前記磁性体の支持板の上面との間に設けた
非磁性体の間隔板とからなるようにする。この第１形態
の電磁石装置において、プランジャーに、プランジャー
の駆動力を打ち消す方向に働く第２の初期負荷力を付与
する初期負荷力付与手段、例えばプランジャーとこのプ
ランジャーの上方に設けられた固定部との間に挿入され
た圧縮ばねからなる初期負荷力付与手段を設ける。本発
明の第２形態の電磁石装置は、ソレノイドコイルと、こ
のソレノイドコイルの中心より下方に挿入されこのソレ
ノイドコイルの軸方向に往復動自在な磁性体のプランジ
ャーと、このプランジャーの下面を支持しこのプランジ
ャーとの間の吸引力によって、このプランジャーにプラ
ンジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初期負荷力を付
与する永久磁石の支持板と、前記プランジャーの下面と
前記永久磁石の支持板の上面との間に設けた非磁性体の
間隔板とからなるようにする。前述の各電磁石装置にお
いてプランジャーに空洞を設けるようにする。
めに本発明の第１形態の電磁石装置は、ソレノイドコイ
ルと、このソレノイドコイルの中心より下方に挿入され
このソレノイドコイルの軸方向に往復動自在な磁性体の
プランジャーと、このプランジャーの下面を支持しこの
プランジャーとの間の吸引力によって、このプランジャ
ーにプランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く第１の
初期負荷力を付与する磁性体の支持板と、前記プランジ
ャーの下面と前記磁性体の支持板の上面との間に設けた
非磁性体の間隔板とからなるようにする。この第１形態
の電磁石装置において、プランジャーに、プランジャー
の駆動力を打ち消す方向に働く第２の初期負荷力を付与
する初期負荷力付与手段、例えばプランジャーとこのプ
ランジャーの上方に設けられた固定部との間に挿入され
た圧縮ばねからなる初期負荷力付与手段を設ける。本発
明の第２形態の電磁石装置は、ソレノイドコイルと、こ
のソレノイドコイルの中心より下方に挿入されこのソレ
ノイドコイルの軸方向に往復動自在な磁性体のプランジ
ャーと、このプランジャーの下面を支持しこのプランジ
ャーとの間の吸引力によって、このプランジャーにプラ
ンジャーの駆動力を打ち消す方向に働く初期負荷力を付
与する永久磁石の支持板と、前記プランジャーの下面と
前記永久磁石の支持板の上面との間に設けた非磁性体の
間隔板とからなるようにする。前述の各電磁石装置にお
いてプランジャーに空洞を設けるようにする。
【０００８】
【作用】本発明の第１形態の電磁石装置は、プランジャ
ーの下面とこのプランジャーの下面を支持する磁性体の
支持板の上面との間に非磁性体の間隔板を設けたことに
ある。この非磁性体の間隔板によってプランジャーの下
面と磁性体の支持板の上面との間に空隙が形成されて、
プランジャーの下面と磁性体の支持板の上面の当り具合
のばらつきは緩和されてこれらの間の吸引力、すなわち
プランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く第１の初期
負荷力のばらつきは少なくなり、プランジャーの駆動力
のばらつきは防止される。また、この第１形態の電磁石
装置で、例えばプランジャーとこのプランジャーの上方
に設けられた固定部との間に挿入された圧縮ばねによっ
て第２の初期負荷力を与える初期負荷力付与手段を設け
たので、前述のプランジャーの下面と磁性体の支持板の
上面との間に非磁性体の間隔板を設けることによる第１
の初期負荷力の減少を防止し、更により初期負荷力を大
きくすることができる。本発明の第２形態の電磁石装置
は、第１形態の磁性体の支持体を永久磁石の支持板に換
えたもので、この永久磁石の磁場強度を大きくすること
により初期負荷力を大きくすることができ、かつプラン
ジャーの下面とこの永久磁石の支持板の上面との間の非
磁性体の間隔板によって、同様にこの初期負荷力のばら
つきを少なくできる。また、前述の各電磁石装置におい
てプランジャーに空洞を設けるようにしたので、プラン
ジャーの重量が低減されてプランジャーの移動が高速化
する。
ーの下面とこのプランジャーの下面を支持する磁性体の
支持板の上面との間に非磁性体の間隔板を設けたことに
ある。この非磁性体の間隔板によってプランジャーの下
面と磁性体の支持板の上面との間に空隙が形成されて、
プランジャーの下面と磁性体の支持板の上面の当り具合
のばらつきは緩和されてこれらの間の吸引力、すなわち
プランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く第１の初期
負荷力のばらつきは少なくなり、プランジャーの駆動力
のばらつきは防止される。また、この第１形態の電磁石
装置で、例えばプランジャーとこのプランジャーの上方
に設けられた固定部との間に挿入された圧縮ばねによっ
て第２の初期負荷力を与える初期負荷力付与手段を設け
たので、前述のプランジャーの下面と磁性体の支持板の
上面との間に非磁性体の間隔板を設けることによる第１
の初期負荷力の減少を防止し、更により初期負荷力を大
きくすることができる。本発明の第２形態の電磁石装置
は、第１形態の磁性体の支持体を永久磁石の支持板に換
えたもので、この永久磁石の磁場強度を大きくすること
により初期負荷力を大きくすることができ、かつプラン
ジャーの下面とこの永久磁石の支持板の上面との間の非
磁性体の間隔板によって、同様にこの初期負荷力のばら
つきを少なくできる。また、前述の各電磁石装置におい
てプランジャーに空洞を設けるようにしたので、プラン
ジャーの重量が低減されてプランジャーの移動が高速化
する。
【０００９】
【実施例】図１は本発明の電磁石装置の第１形態の一実
施例を示す断面図である。図１に示す本発明の第１形態
の電磁石装置が図７に示す従来の電磁石装置と異なると
ころは、プランジャー３の下面と磁性支持板７の上面と
の間に非磁性体の間隔板（以下非磁性間隔板と称する）
１１が設けられた点にある。
施例を示す断面図である。図１に示す本発明の第１形態
の電磁石装置が図７に示す従来の電磁石装置と異なると
ころは、プランジャー３の下面と磁性支持板７の上面と
の間に非磁性体の間隔板（以下非磁性間隔板と称する）
１１が設けられた点にある。
【００１０】図１に示す電磁石装置では非磁性間隔板１
１によって、プランジャー３の下面と磁性支持板７の上
面との間に空隙が形成されて、プランジャー３の下面と
下部磁性支持板７の上面の当り具合のばらつきが緩和さ
れ、これらの間の吸引力、すなわちプランジャーの駆動
力を打ち消す方向に働く初期負荷力（以下第１の初期負
荷力と称する）のばらつきは少なくなり、プランジャー
３の駆動力のばらつきは防止される。
１によって、プランジャー３の下面と磁性支持板７の上
面との間に空隙が形成されて、プランジャー３の下面と
下部磁性支持板７の上面の当り具合のばらつきが緩和さ
れ、これらの間の吸引力、すなわちプランジャーの駆動
力を打ち消す方向に働く初期負荷力（以下第１の初期負
荷力と称する）のばらつきは少なくなり、プランジャー
３の駆動力のばらつきは防止される。
【００１１】図２は本発明の第１形態の電磁石装置の異
なる実施例を示す断面図である。図２に示す本発明の電
磁石装置は、図１に示す電磁石装置においてプランジャ
ー３の上方の固定部、例えばヨーク５の上端板５Ａとプ
ランジャー３の間に圧縮ばね１２を設けたもので、この
圧縮ばね１２はプランジャー３の駆動力を打ち消す方向
に働く第２の初期負荷力を与える。
なる実施例を示す断面図である。図２に示す本発明の電
磁石装置は、図１に示す電磁石装置においてプランジャ
ー３の上方の固定部、例えばヨーク５の上端板５Ａとプ
ランジャー３の間に圧縮ばね１２を設けたもので、この
圧縮ばね１２はプランジャー３の駆動力を打ち消す方向
に働く第２の初期負荷力を与える。
【００１２】図２に示す電磁石装置では、プランジャー
３の下面と磁性支持板７の上面との間に空隙を設けたこ
とにより第１の初期負荷力の大きさは低下するので、初
期負荷力が不足してプランジャー３の動き出しが早く、
場合によっては必要とされるプランジャー３の駆動力が
得られないことがある。このような場合、あるいは更に
初期負荷力を大きくしてプランジャー３の駆動力をより
大きくしたい場合に、圧縮ばね１２の圧力が第２の初期
負荷力として、プランジャー３と磁性支持板７との間の
吸引力による第１の初期負荷力に加わるので、この分初
期負荷力が増大する。
３の下面と磁性支持板７の上面との間に空隙を設けたこ
とにより第１の初期負荷力の大きさは低下するので、初
期負荷力が不足してプランジャー３の動き出しが早く、
場合によっては必要とされるプランジャー３の駆動力が
得られないことがある。このような場合、あるいは更に
初期負荷力を大きくしてプランジャー３の駆動力をより
大きくしたい場合に、圧縮ばね１２の圧力が第２の初期
負荷力として、プランジャー３と磁性支持板７との間の
吸引力による第１の初期負荷力に加わるので、この分初
期負荷力が増大する。
【００１３】図５は本発明の電磁石装置の第２形態の実
施例を示す断面図である。図５に示す電磁石装置は図１
に示す電磁石装置において、プランジャー３の下面を支
持する磁性支持板７に換えて、永久磁石の支持板（以下
永久磁石支持板と称する）１３を設けたものである。図
５に示す電磁石装置では、プランジャー３と永久磁石支
持板１３との間の吸引力がプランジャー３の駆動力を打
ち消す方向に働く初期負荷力を与え、この永久磁石支持
板１３の磁場の強さを大きくすることに大きな初期負荷
力が得られるとともに、プランジャー３の下面と永久磁
石支持板１３の上面との間の非磁性間隔板１１によっ
て、プランジャー３の下面と永久磁石支持板１３の上面
の当り具合のばらつきが緩和され、ほぼ一定の初期負荷
力が得られる。
施例を示す断面図である。図５に示す電磁石装置は図１
に示す電磁石装置において、プランジャー３の下面を支
持する磁性支持板７に換えて、永久磁石の支持板（以下
永久磁石支持板と称する）１３を設けたものである。図
５に示す電磁石装置では、プランジャー３と永久磁石支
持板１３との間の吸引力がプランジャー３の駆動力を打
ち消す方向に働く初期負荷力を与え、この永久磁石支持
板１３の磁場の強さを大きくすることに大きな初期負荷
力が得られるとともに、プランジャー３の下面と永久磁
石支持板１３の上面との間の非磁性間隔板１１によっ
て、プランジャー３の下面と永久磁石支持板１３の上面
の当り具合のばらつきが緩和され、ほぼ一定の初期負荷
力が得られる。
【００１４】図３，図４および図６はそれぞれ本発明の
電磁石装置の異なる実施例を示す断面図であり、図３に
示す本発明の電磁石装置は図１の電磁石装置の、図４に
示す本発明の電磁石装置は図２の電磁石装置の、図６に
示す本発明の電磁石装置は図５の電磁石装置の各プラン
ジャー３に空洞３Ａを設けたものである。この空洞３Ａ
によって、プランジャー３の駆動力を妨げる方向に作用
するプランジャー３の重量が低減されるのでプランジャ
ー３の移動が高速化する。なお、このプランジャー３の
空洞３Ａは、ヨーク５，磁性支持板７，あるいは永久磁
石支持板１３を通してこのプランジャー３に流れる磁束
をできるだけ妨げないように、例えば図３，図４あるい
は図６に示すようにプランジャー３の下部中央に設ける
ようにする。
電磁石装置の異なる実施例を示す断面図であり、図３に
示す本発明の電磁石装置は図１の電磁石装置の、図４に
示す本発明の電磁石装置は図２の電磁石装置の、図６に
示す本発明の電磁石装置は図５の電磁石装置の各プラン
ジャー３に空洞３Ａを設けたものである。この空洞３Ａ
によって、プランジャー３の駆動力を妨げる方向に作用
するプランジャー３の重量が低減されるのでプランジャ
ー３の移動が高速化する。なお、このプランジャー３の
空洞３Ａは、ヨーク５，磁性支持板７，あるいは永久磁
石支持板１３を通してこのプランジャー３に流れる磁束
をできるだけ妨げないように、例えば図３，図４あるい
は図６に示すようにプランジャー３の下部中央に設ける
ようにする。
【００１５】
【発明の効果】本発明の電磁石装置ではプランジャーの
駆動力のばらつきが少なくなり、更にプランジャーの駆
動力が増大し、更にまたプランジャーの移動が高速化さ
れるので、高性能，高信頼性の遮断器の開閉操作が可能
となる。
駆動力のばらつきが少なくなり、更にプランジャーの駆
動力が増大し、更にまたプランジャーの移動が高速化さ
れるので、高性能，高信頼性の遮断器の開閉操作が可能
となる。
【図１】本発明の第１形態の電磁石装置の一実施例を示
す断面図
す断面図
【図２】本発明の第１形態の電磁石装置の異なる実施例
を示す断面図
を示す断面図
【図３】本発明の第１形態の電磁石装置の更に異なる実
施例を示す断面図
施例を示す断面図
【図４】本発明の第１形態の電磁石装置の更に異なる実
施例を示す断面図
施例を示す断面図
【図５】本発明の第２形態の電磁石装置の一実施例を示
す断面図
す断面図
【図６】本発明の第２形態の電磁石装置の異なる実施例
を示す断面図
を示す断面図
【図７】従来の電磁石装置を用いた真空遮断器の開閉操
作系統図
作系統図
２ ソレノイドコイル ３ プランジャー ３Ａ 空洞 ７ 磁性体の支持板 １１ 非磁性体の間隔板 １２ 圧縮ばね（初期負荷力付与手段） １３ 永久磁石の支持板
Claims (5)
- 【請求項１】ソレノイドコイルと、このソレノイドコイ
ルの中心より下方に挿入されこのソレノイドコイルの軸
方向に往復動自在な磁性体のプランジャーと、このプラ
ンジャーの下面を支持しこのプランジャーとの間の吸引
力によって、このプランジャーにプランジャーの駆動力
を打ち消す方向に働く第１の初期負荷力を付与する磁性
体の支持板と、前記プランジャーの下面と前記磁性体の
支持板の上面との間に設けた非磁性体の間隔板とからな
ることを特徴とする遮断器投入用の電磁石装置。 - 【請求項２】請求項１記載のものにおいて、プランジャ
ーに、プランジャーの駆動力を打ち消す方向に働く第２
の初期負荷力を付与する初期負荷力付与手段を設けたこ
とを特徴とする遮断器投入用の電磁石装置。 - 【請求項３】請求項２記載のものにおいて、第２の初期
負荷力を付与する初期負荷力付与手段は、プランジャー
とこのプランジャーの上方に設けられた固定部との間に
挿入された圧縮ばねからなることを特徴とする遮断器投
入用の電磁石装置。 - 【請求項４】ソレノイドコイルと、このソレノイドコイ
ルの中心より下方に挿入されこのソレノイドコイルの軸
方向に往復動自在な磁性体のプランジャーと、このプラ
ンジャーの下面を支持しこのプランジャーとの間の吸引
力によって、このプランジャーにプランジャーの駆動力
を打ち消す方向に働く第１の初期負荷力を付与する永久
磁石の支持板と、前記プランジャーの下面と前記永久磁
石の支持板の上面との間に設けた非磁性体の間隔板とか
らなることを特徴とする遮断器投入用の電磁石装置。 - 【請求項５】請求項１ないし４記載のものにおいて、プ
ランジャーに空洞を設けたことを特徴とする遮断器投入
用の電磁石装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17948893A JPH0737460A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 遮断器投入用の電磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17948893A JPH0737460A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 遮断器投入用の電磁石装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0737460A true JPH0737460A (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=16066708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17948893A Pending JPH0737460A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 遮断器投入用の電磁石装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737460A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007179841A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toshiba Corp | 真空遮断器 |
| EP1826784A2 (en) * | 2006-02-24 | 2007-08-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electromagnetic actuator |
| WO2017154720A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 三菱電機株式会社 | 電磁アクチュエータ及び開閉装置 |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP17948893A patent/JPH0737460A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007179841A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toshiba Corp | 真空遮断器 |
| EP1826784A2 (en) * | 2006-02-24 | 2007-08-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electromagnetic actuator |
| EP1826784A3 (en) * | 2006-02-24 | 2011-03-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electromagnetic actuator |
| WO2017154720A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 三菱電機株式会社 | 電磁アクチュエータ及び開閉装置 |
| JPWO2017154720A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2018-03-15 | 三菱電機株式会社 | 電磁アクチュエータ及び開閉装置 |
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