JP2009006437A - 切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コーナー部近傍で切削時の温度差による損傷を防止できる切削工具を提供する。
【解決手段】 多角形板状で、2つの主面それぞれをすくい面2および着座面3、側面を逃げ面4、すくい面2と逃げ面4との交差稜を切刃5のすくい面2のコーナー部6は曲率半径Rの円弧形状のコーナー切刃7、すくい面2の切刃5に続く外周部にランド8を設け、すくい面2の少なくともコーナー部6のランド8に続く中央側にブレーカ溝10とブレーカ壁11とを順に設け、コーナー切刃7の近傍のランド8に続くブレーカ溝10のランド8側の壁面に複数の突起14が並んだ突起列15を設けるとともに、複数の突起14のうちのコーナー切刃7に最も近い位置に配置された第1の突起14aに隣接する第2の突起14bをコーナー部6の頂点から前記曲率半径Rの長さの2倍以下の距離Lで配置したスローアウェイチップ1である。
【選択図】 図2

Description

本発明は切削工具に関し、特にコーナー部の切刃における耐熱衝撃性を高めた切削工具に関する。
金属等の切削に用いられる切削工具は最近要求が厳しくなっており、長寿命化はもちろんのこと切削工具が使用される切削条件も高速切削や難削材の加工等の厳しい条件で使用される傾向にある。このような切削工具においては、加工条件が厳しくなるにつれて切削時に切刃が高温になり、高温になった切刃を含むコーナー部分が熱衝撃によって大きく欠損することが発生している。特に、Tiを主成分とするサーメットは超硬合金に比べて熱伝導率が低いために、切削時に切刃に熱がこもって高温となりやすい。そして、高温になったコーナー部の切刃とそれに続く温度が上がりにくい辺部切刃との間で大きな温度差ができる結果、熱衝撃によって切刃から近い位置にクラックが発生し、これが進展してコーナー部全体が欠損して大きく損傷してしまうことがあった。
そこで、例えば特許文献1には、ブレーカ溝の底面に切屑が接触しないような凹部を形成することによって、切屑のブレーカ溝への接触面積を小さくして切刃近傍のみが高温となるのを防止して、サーマルクラックの発生・進行を抑制できることが記載されている。
特開平4−294911号公報
上記特許文献1の構成からなる切削工具のように、ブレーカ溝の底面に切屑が接触しないようにして切削時の切刃の温度を下げる方法では、切刃の温度が下がってサーマルクラックの進行を抑制する効果はある。しかしながら、この方法ではコーナー部の切刃とそれに続くブレーカ壁が最も高温となるという温度分布は存在するので、高温となったコーナー部の切刃と温度が低いそれに続く辺部の切刃との温度差は依然として解消されなかった。そのため、コーナー切刃に続く辺部切刃に切削時に発生する温度差に起因する熱膨張挙動の違いからコーナー部のR形状切刃に続く切刃の特定の位置には大きな歪みが発生しており、熱衝撃によってこの特定位置からクラックが発生して進展していき、最終的にはコーナー部ごと大きく欠損してしまうことは解消されなかった。
そこで、本発明の切削工具は上記問題を解決するためのものであり、その目的は、コーナー部近傍の切刃で切削時の温度差により発生する大きな損傷を抑制した切削工具を提供することである。
本発明の切削工具は、多角形板状で、2つの主面それぞれをすくい面および着座面とし、側面を逃げ面とし、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜を切刃とするとともに、該切刃の前記すくい面のコーナー部は曲率半径Rの円弧形状のコーナー切刃とし、前記すくい面の前記切刃に続く外周部にランドを設け、前記すくい面の少なくとも前記コーナー部の前記ランドに続く中央側にブレーカ溝とブレーカ壁とを順に設けた切削工具において、前記コーナー切刃および該コーナー切刃の近傍の前記ランドに続く前記ブレーカ溝の前記ランド側の壁面に複数の突起が並んだ突起列を設けるとともに、前記複数の突起のうちの前記コーナー切刃に最も近い位置に配置された第1の突起に隣接する第2の突起を前記コーナー部の頂点から前記曲率半径Rの長さの2倍以下の距離で配置したものである。
ここで、上記構成において、前記コーナー切刃の曲率半径Rの長さの2倍以下の間隔で隣接する前記突起を配置したことが望ましい。
また、前記複数の突起の高さが前記コーナー部の先端から遠ざかるにつれて高くなっていることが望ましい。
さらに、隣接する2つの前記突起の頂点を結んだ線分の中点を通って前記切刃に直交する垂線それぞれに沿って前記ブレーカ溝の前記ブレーカ壁側の壁面が出っ張っているか、または隣接する2つの前記突起の頂点を結んだ線分の中点を通って前記切刃に直交する垂線それぞれに沿った前記ブレーカ溝の前記ブレーカ壁側の壁面にサブ突起をそれぞれ設けて形成される複数の前記サブ突起が並んだ2列目の突起列を設けることが望ましい。
また、上記構成において、前記複数の突起が、前記コーナー部の先端から遠ざかるにつれて前記切刃に平行な方向の幅が長くなっていることが望ましい。
本発明の切削工具によれば、コーナー切刃の近傍のランドに続くブレーカ溝における前記ランド側の壁面に複数の突起が並んだ突起列を設けるとともに、前記複数の突起のうちの前記コーナー切刃に最も近い位置に配置された第1の突起に隣接する第2の突起を前記コーナー部の頂点から前記曲率半径Rの長さの2倍以下の距離で配置したことによって、切削時のコーナー切刃とそれに続く辺部切刃の温度上昇を分散させてコーナー切刃近傍の切刃において切削時に緩やかな温度変化となるように制御することができ、結果的に熱衝撃によってコーナー部ごと欠損によって損傷することを抑制できる。
ここで、前記コーナー切刃の曲率半径Rの長さの2倍以下の間隔で隣接する前記突起を配置したことによって、コーナー部に切削時の発熱が集中することを抑制して発熱を辺部にも分散できる。
また、前記複数の突起の高さが前記コーナー部の先端から遠ざかるにつれて高くなっていることによって、コーナー部から離れた辺部でも積極的に切削時に発熱させてコーナー部と辺部との温度差を抑制できる点で望ましい。
さらに、隣接する2つの前記突起の頂点を結んだ線分の中点を通って前記切刃に直交する垂線それぞれに沿って前記ブレーカ溝の前記ブレーカ壁側の壁面が出っ張っているか、または隣接する2つの前記突起の頂点を結んだ線分の中点を通って前記切刃に直交する垂線それぞれに沿った前記ブレーカ溝の前記ブレーカ壁側の壁面にサブ突起をそれぞれ設けて形成される複数の前記サブ突起が並んだ2列目の突起列を設けたことによって、1列目の突起列が摩耗した場合でもコーナー切刃に続くブレーカ溝に切屑が接触する面積が大きくならずコーナー部が局所的に高温となることを防止できる。
また、前記複数の突起が、前記コーナー部の先端から遠ざかるにつれて前記切刃に平行な方向の幅が長くなっていることが、切削時にコーナー切刃よりもそれに続く辺部により多く被削材を接触させて辺部切刃に温度上昇分を分散させることにより、コーナー切刃とそれに続く辺部切刃との間での温度差を小さくして耐熱衝撃性を高めることができる。
本発明の切削工具の一例について、スローアウェイチップ1の(a)平面図、(b)側面図である図1、図1中のX領域部分についての要部拡大図である図2、および図2の要部拡大断面図である図3、図4を基に説明する。
図1〜4に示すように、スローアウェイチップ(以下単にチップと略す。)1は、多角形板状で、2つの主面それぞれをすくい面2および着座面3とし、側面を逃げ面4とし、すくい面2と逃げ面4との交差稜を切刃5とするとともに、切刃5のすくい面2のコーナー部6は曲率半径Rの円弧形状のコーナー切刃7としている。また、コーナー切刃7に続いて辺部切刃9が形成されている。さらに、すくい面2の切刃5に続く外周部にランド8を設け、すくい面2の少なくともコーナー部6のランド8に続く中央側にブレーカ溝10とブレーカ壁11とを順に設けた構成からなる。なお、図1によれば、すくい面2上にはブレーカ壁11以外に複数の島状突起12が設けられ、ブレーカ壁11および島状突起12とこれらの間を連結する中間壁13によってすくい面2の中央部が囲まれた形状からなる。
そして、本発明によれば、コーナー切刃7およびコーナー切刃7の近傍のランド8に続くブレーカ溝10のランド8側の壁面に複数の突起14が並んだ突起列15を設けるとともに、突起列15のコーナー切刃7に最も近い位置に配置された第1の突起14aに隣接する第2の突起14bをコーナー切刃7の先端から曲率半径Rの長さの2倍以下の距離L(L≦2R)で配置している。これによって、切削時のコーナー切刃7とそれに続く辺部切刃9の温度上昇を分散させてコーナー切刃7近傍の辺部切刃9において切削時の温度変化が緩やかとなるように制御することができ、結果的に熱衝撃によってコーナー部6ごと欠損によって損傷することを抑制できる。
ここで、第1の突起14aと第2の突起14bとの間以外の隣接する突起14の間、すなわち、第2の突起14bとそのコーナー部6から遠ざかる側に隣接する第3突起14cとの間や、第3の突起14cとそのコーナー部6から遠ざかる側に隣接する第4突起14dとの間をコーナー切刃7の曲率半径Rの長さの2倍以下の間隔L、L(ただし、L、L≦2R)で配置したことによって、切削時の発熱を辺部切刃9にも分散して発熱がコーナー切刃7に集中することを抑制できる。
また、隣接する2つの突起の頂点14を結んだ線分の中点を通って切刃14に直交する垂線それぞれに沿ってブレーカ壁11が出っ張っているか、または隣接する2つの突起14の頂点を結んだ線分の中点を通って切刃14に直交する垂線それぞれに沿ったブレーカ溝9のブレーカ壁11側の壁面にサブ突起16をそれぞれ設けて、2列目の突起列17を設けたことが、1列目の突起列が摩耗した場合でもブレーカ溝10に切屑が接触する面積が大きくならずコーナー切刃7が局所的に高温となることを防止できる点で望ましい。
ここで、上記構成について図面によって具体的に説明する。ブレーカ壁11が出っ張っているとは、図2(b)および図3に示すように、隣接する2つの突起14の頂点(p、p)を結んだ線分の中点pを通って切刃5に直交する垂線での断面における切刃5からブレーカ壁11の頂面先端p間の距離L(B−B断面図参照)が、突起14の頂点pを通って切刃14に直交する垂線における断面における切刃5からブレーカ壁11の頂面先端p間の距離L(C−C断面図参照)よりも短い(L>L)ことを指す。また、同様に、隣接する2つの突起14の頂点(p、p)を結んだ線分の中点pを通って切刃5に直交する垂線での断面における切刃5からブレーカ壁11の頂面先端p間の距離(図示せず)も、突起14の頂点pを通って切刃14に直交する垂線における断面における切刃5からブレーカ壁11の頂面先端p間の距離L(C−C断面図参照)よりも短くなっている。なお、図3(a)は図2のA−A断面図、すなわちコーナー部6の頂点pを通ってコーナー部6を二等分する直線(A−A)における断面図を示し、図3(b)は図2のB−B断面図、すなわち隣接する2つの突起の頂点14を結んだ線分の中点を通って切刃5に直交する垂線(B−B)における断面図を示し、図3(c)は図2のC−C断面図、すなわち突起の頂点14を通って切刃5に直交する垂線(C−C)における断面図を示している。
また、この形態では隣接する突起14の頂点(p、p、p)の間を結んだ線分の中点(p、p)を通って切刃5に直交する垂線に沿ってブレーカ壁11が出っ張っているが、図2(b)および図4(a)に示すように、コーナー部6の頂点pを通ってコーナー部6を二等分する直線上においては、コーナー部6の頂点pからブレーカ壁11の頂面先端p間の距離L(A−A断面図参照)はL>Lの関係となっている。
一方、図4は図2(c)のサブ突起16を設けた例について、(d)D−D断面図(コーナー部6の頂点pを通ってコーナー部6を二等分する直線(D−D)における断面図)、および(e)E−E断面図(隣接する2つの突起の頂点14を結んだ線分の中点を通って切刃5に直交する垂線(E−E)における断面図)を示す。なお、この形態では隣接する突起14の頂点(p、p)(p、p)を結んだ線分の中点(p、p)を通って切刃5に直交する垂線に沿ってサブ突起16が形成されるが、図2(c)および図4(d)に示すように、コーナー部6の頂点pを通ってコーナー部6を二等分する直線上には突起14とサブ突起16の両方が形成されることになる。
さらに、図2の示すように、複数の突起14がコーナー部6の先端から遠ざかるにつれて切刃5に平行な方向の幅が長くなっている(d<d<d<d)ことが、切削時にコーナー切刃7よりもそれに続く辺部切刃9により多く被削材を接触させて辺部に温度上昇分を分散させることにより、コーナー切刃7とそれに続く辺部切刃9との間での温度差を小さくして耐熱衝撃性を高める点で望ましい。
また、複数の突起14の高さがコーナー部6の頂点から遠ざかるにつれて高くなっていることによって、コーナー部6から離れた辺部切刃9でも積極的に切削時に発熱させてコーナー切刃7と辺部切刃9との温度差を抑制できる点で望ましい。なお、突起の高さとは図3(a)に示すようにブレーカ溝10のみが形成されていると仮定した時に予想されるブレーカ溝11の高さから突起の最高高さまでの距離hを指す。
なお、図2によれば、ランド8は着座面3と平行な方向よりもすくい面2の中央側に向かって下がっている(着座面3方向に傾斜している)ポジランドとなっており、切屑処理性に優れている。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、ランド8が着座面3と平行な平行ランドであってもよい。また、図2ではブレーカ壁11は上面視で略半円状や略楕円状をなしているが、略三角形形状等の他の形状であってもよい。さらに、ブレーカ溝9の断面形状は円弧状であってもよいし、図3のようにR切刃7側の斜面の傾斜が大きい曲面形状であってもよい。また、ブレーカ壁11が突起状となったすくい面2の形状であるが、すくい面2の形状はこれに限定されるものではなく、ブレーカ壁11の頂面高さがすくい面2の外周部以外を全体に続いた中央面(図示せず。)を形成してこれと一体化されたものであってもよい。
さらに、上記チップ1を構成する材料として、超硬合金やセラミックスはもちろんのこと、耐熱衝撃性の悪いTi基サーメットに対して特に好適に採用可能である。また、所望により、サーメットの表面に被覆層を形成したものであっても良い。なお、被覆層の成膜方法として、イオンプレーティング法やスパッタリング法等の物理蒸着(PVD)法が好適に適応可能であり、耐熱衝撃性を高めるためにダイヤモンド層等の熱伝導性能に優れた被覆層を用いることもできる。
そして、上記チップ1は仕上げ加工等の軽切削、具体的には、切込みd=0.5〜3mm、送りf=0.1〜0.4mm/revの条件を推奨できるものであるが、もちろんこの条件に限定されるものではなく、切込みdが3mm以上の加工条件においても有効である。
マイクロトラック法による測定で平均粒径(d50値)が0.6μmのTiCN粉末を45質量%、平均粒径1.1μmのWC粉末を15質量%、平均粒径1.5μmのTiN粉末を3質量%、平均粒径2μmのTaC粉末を5質量%、平均粒径1.5μmのNbC粉末を10質量%、平均粒径1.8μmのZrC粉末を3質量%、平均粒径1.0μmのVC粉末を1質量%、平均粒径2.4μmのNi粉末を2質量%、および平均粒径1.9μmのCo粉末を6質量%の割合で調整した混合粉末をステンレス製ボールミルと超硬ボールを用いて、イソプロピルアルコール(IPA)を添加して湿式混合し、パラフィンを3質量%添加、混合した後、200MPaでプレス成形し、1200℃まで10℃/分で昇温し、1200℃から1350℃まで0.5℃/分で昇温し、1375℃まで5℃/分で昇温した後、800Paの窒素中、1575℃で70分間焼成して、CNMG120408(L=12.896mm、R切刃の曲率半径=0.80mm)でランド幅0.1mmとした表1に示すブレーカ溝、ブレーカ壁と突起列を具備する図1の工具形状のスローアウェイチップを作製した(試料No.1〜8)。
次に、得られたサーメット製の切削工具を用いて以下の切削条件にて切削試験を行った。結果は表1に併記した。
被削材:SCM435
切削速度:250m/分
送り:0.25〜0.35mm/rev(+0.05mm/rev、各送り最大60秒間、最大3分)
切込み:2.5mm
切削状態:湿式(水溶性切削液使用)
評価方法:欠損するまでの時間
Figure 2009006437
Figure 2009006437
表1、2より、突起列を形成しない試料No.8では、切削時間26秒でコーナーR全体が欠損するような損傷が発生してしまった。また、第2の突起の位置がコーナー切刃の曲率半径Rの2倍よりも大きい試料No.7でも、切削時間38秒でコーナーR全体が欠損するような損傷が発生してしまった。
これに対して、突起列を形成した試料No.1〜6では、いずれもコーナーR全体が欠損するような損傷が発生しにくく工具寿命が長くなった。
本発明の切削工具の好適例であるスローアウェイチップの一実施例を示す(a)正面図、(b)側面図である。 図1中のX領域部分についての要部拡大図であり、(a)1列目の突起列を配置した例、(b)1列目の突起列を配置するとともにブレーカ壁が部分的に出っ張っている例、(c)1列目の突起列と2列目の突起列とを配置した例である。 図2(b)の要部拡大断面図であり、(a)A−A断面図(コーナー部の頂点を通ってコーナー部を二等分する直線(A−A)における断面図)、(b)B−B断面図(隣接する2つの突起の頂点を結んだ線分の中点を通って切刃に直交する垂線(B−B)における断面図)、(c)C−C断面図(突起の頂点を通って切刃に直交する垂線(C−C)における断面図である。 図2(c)の要部拡大断面図であり、(d)D−D断面図(コーナー部の頂点を通ってコーナー部を二等分する直線(D−D)における断面図)、および(e)E−E断面図(隣接する2つの突起の頂点を結んだ線分の中点を通って切刃に直交する垂線(E−E)における断面図)である。
符号の説明
1 スローアウェイチップ
2 すくい面
3 着座面
4 逃げ面
5 切刃
6 コーナー部
7 コーナー切刃
8 ランド
9 辺部切刃
10 ブレーカ溝
11 ブレーカ壁
12 島状突起
13 中間壁
14 突起
14a、14b、14c、14d 突起
15 突起列(1列目)
16 サブ突起
16x、16y、16z サブ突起
17 突起列(2列目)
コーナー部の頂点
、p、p、p ブレーカ壁の頂面先端
、p、p、p 突起の頂点
、p、p サブ突起の頂点
、d、d、d 突起の切刃5に平行な方向の幅

Claims (6)

  1. 多角形板状で、2つの主面それぞれをすくい面および着座面とし、側面を逃げ面とし、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜を切刃とするとともに、該切刃の前記すくい面のコーナー部は曲率半径Rの円弧形状のコーナー切刃とし、前記すくい面の前記切刃に続く外周部にランドを設け、前記すくい面の少なくとも前記コーナー部の前記ランドに続く中央側にブレーカ溝とブレーカ壁とを順に設けた切削工具において、前記コーナー切刃の近傍の前記ランドに続く前記ブレーカ溝の前記ランド側の壁面に複数の突起が並んだ突起列を設けるとともに、前記複数の突起のうちの前記コーナー切刃に最も近い位置に配置された第1の突起に隣接する第2の突起を前記コーナー部の頂点から前記曲率半径Rの長さの2倍以下の距離で配置したことを特徴とする切削工具。
  2. 前記コーナー切刃の曲率半径Rの長さの2倍以下の間隔で隣接する前記突起を配置したことを特徴とする請求項1記載の切削工具。
  3. 前記複数の突起の高さが前記コーナー部の頂点から遠ざかるにつれて高くなっていることを特徴とする請求項1または2記載の切削工具。
  4. 隣接する2つの前記突起の頂点を結んだ線分の中点を通って前記切刃に直交する垂線それぞれに沿って前記ブレーカ溝の前記ブレーカ壁側の壁面が出っ張っていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の切削工具。
  5. 隣接する2つの前記突起の頂点を結んだ線分の中点を通って前記切刃に直交する垂線それぞれに沿った前記ブレーカ溝の前記ブレーカ壁側の壁面にサブ突起をそれぞれ設けて形成される複数の前記サブ突起が並んだ2列目の突起列を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の切削工具。
  6. 前記複数の突起が、前記コーナー部の先端から遠ざかるにつれて前記切刃に平行な方向の幅が長くなっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の切削工具。
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