JP2009005963A - 離床前動作検出装置、離床前動作検出プログラムおよび離床前動作検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】手摺りセンサ5が患者の手などの接触を検知した場合には、これを示す制御信号が手摺りセンサ5から警報装置3警報有無判別部17に入力される。この場合、警報有無判別部17は、距離センサ4からの距離の情報を読み出し、この距離と予め定められた閾値とを照合し、この距離が予め定められた範囲内でない場合には、患者の離床前動作を報知する必要があるとみなし、警報の発報を示す制御信号をセンサ入力インタフェース14を介して警報装置3に出力する。警報装置3は、警報有無判別部17からの制御信号を入力すると、患者の離床前動作を報知するための警報を発する。警報有無判別部17は、距離センサ4からの距離が範囲内である場合には、患者の離床前動作を報知する必要がないとみなし、警報の発報を示す制御信号の出力は行なわない。
【選択図】 図3
Description
この問題を解消するには、人感センサを利用して医師や看護師が患者のそばにいる事を検知し、この検知がなされた場合に警報を発生させなくする事が考えられるが、例えば人感センサを天井に設置すると患者にも反応して動作してしまうため調整が難しい。また、ベッドの移動などで人感センサの設置位置を変更しなければならない問題がある。
図1は、本発明の実施形態にしたがった離床前動作検出機能付きベッドの上面図である。
図2は、本発明の実施形態にしたがった離床前動作検出機能付きベッドの側面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態にしたがった離床前動作検出機能付きベッド1の長手側の縁端部には手摺り2a,2b,2c,2dが取り付けられる。
手すり2aは、ベッド1の長手方向に沿った一方の縁の一端付近から当該一端と他端の中央付近の間に設置される。手すり2bは、手すり2aと間隔をおいて、当該一方の縁における前述した中央付近から他端付近の間に設置される。
また、手すり2cは、ベッド1の長手方向に沿った他方の縁の一端付近から当該一端と他端の中央付近の間に設置される。手すり2dは、手すり2cと間隔をおいて、当該他方の縁における前述した中央付近から他端付近の間に設置される。
また、図2に示すように、手摺り2aにはベッド1へ人体が接近した場合の、当該ベッド1と当該ベッド1上に位置しない人体、つまり患者以外の人との距離を検知するための距離センサ(PSDセンサ)4が内蔵される。また、図2に示すように、手摺り2aの上面には、当該手摺り2aへの患者の接触を検知するための手摺りセンサ5が取り付けられている。
また、手摺りセンサ5は、前述したように手摺り2aの上面に取り付ける形態に限らず、手摺り2aへの接触を検知できる形態であれば、当該手摺りセンサ5を手摺り2aに内蔵する形態であってもよい。
図3は、本発明の実施形態にしたがった離床前動作検出機能付きベッドに取り付けられる警報装置の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、ベッド1には患者の離床前動作に関する警報の有無を制御するための警報装置3が接続される。
入力装置19は第1および第2の閾値設定用のボタンを備える。制御部11は、入力装置19への予め定められた入力操作により各種閾値を設定する。
警報有無判別部17は、このデジタル信号で示される距離の情報を記憶装置12に保持する。この保持される情報は、距離センサ4により検知する距離の変化に応じて逐次更新される。
図4は、本発明の実施形態にしたがった離床前動作検出機能付きベッドの警報有無制御処理の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図5は、本発明の実施形態にしたがった離床前動作検出機能付きベッドの距離センサの閾値の一例を示す図である。
図5に示すように、距離センサ4の検知可能範囲は、ベッド1上の手すり2aにおける取り付け位置から当該ベッド1の長手方向と直角かつベッド1の上面1aでない位置への方向を向き、当該取り付け位置から長さL1の範囲内である。また、当該図5に示した長さL2(<L1)は閾値記憶部13に記憶される第1の閾値以上かつ第2の閾値以下の範囲である。この第1の閾値は、ベッド1の長手側の縁端部における距離センサ4の取り付け箇所からの距離である10センチメートルであり、第2閾値は、ベッド1の縁端部における距離センサ4の取り付け箇所からの距離である30センチメートルであるとする。
第1の閾値は、距離センサ4の取り付け位置からベッドの上面1aでない箇所に向かった当該第1の閾値の距離が、ベッド1内の人つまり患者の手が距離センサ4の取り付け位置からベッドの上面1aでない箇所に向かってはみ出した距離より長ければ、10センチメートル以外の値であってもよい。
また、第2の閾値は、距離センサ4の取り付け位置からベッドの上面1aでない箇所に向かって当該第2の閾値の距離を越えて離れている人がベッド1上の人に対して速やかに手を貸せないのであれば30センチメートル以外の値でもよい。また、第2の閾値は、一つの部屋に複数のベッドがある場合で、距離センサ4の取り付け位置から隣のベッドの周辺にいる人までの距離や、隣のベッドの回りのカーテンまでの距離より短い距離であれば特に限定されない。
一方、警報有無判別部17は、ステップS2の処理で読み出した距離の情報とステップS3の処理で読み出した閾値との照合の結果、距離センサ4からの信号をもとにした距離情報で示される距離が第1の閾値および第2の閾値で示される範囲内である場合、つまり10センチメートル以上で、かつ30センチメートル以下である場合には(ステップS4のYES)、手摺りセンサ5に触れた者が患者に措置を施す医師や看護師である、あるいは、手摺りセンサ5に触れた者が患者であっても医師や看護師が当該患者のそばにいるために患者の離床前動作を報知する必要がないとみなし、前述したような警報の発報を示す制御信号の出力は行なわない(ステップS6)。
Claims (7)
- ベッドの手摺りに取り付けられて当該手摺りへの接触を検知する手摺りセンサと、
前記ベッドの縁端部から当該ベッド上に位置しない人体までの間の距離を検知する距離センサと、
前記手摺りセンサが接触を検知した場合で前記距離センサが前記ベッド上でない予め定められた範囲の距離を検知した場合に前記ベッドの利用者の離床前動作を示す警報を発しないよう制御し、前記手摺りセンサが接触を検知した場合で前記距離センサが前記範囲の距離を検知しない場合に前記警報を発するよう制御する警報制御手段と
を備えたことを特徴とする離床前動作検出装置。 - 前記予め定められた範囲の距離は、前記ベッドの縁端部から当該ベッド外の位置までの予め定められた値以上の距離である
ことを特徴とする請求項1に記載の離床前動作検出装置。 - 前記予め定められた範囲の距離は、前記ベッドの縁端部から当該ベッド上でない位置までの第1の距離以上であり、前記ベッドの縁端部から当該ベッド上でない位置までの前記第1の距離より長い第2の距離以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の離床前動作検出装置。 - 前記距離センサは、検知可能範囲の向きが前記ベッドの内側から外側への方向を向くように前記ベッドの手摺りに取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の離床前動作検出装置。 - 前記警報制御手段が前記ベッドの利用者の離床前動作を示す警報を発しないよう制御した後に、当該制御時からの経過時間を計時する計時手段をさらに備え、
前記警報制御手段は、
前記警報を発しないよう制御した後に前記手摺りセンサが接触を再度検知した場合で、前記計時手段により計時した時間が予め定められた時間以上である場合で、前記距離センサが前記定められた範囲の距離を検知しない場合に前記警報を発するよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の離床前動作検出装置。 - ベッドの手摺りに取り付けられて当該手摺りへの接触を検知する手摺りセンサと、前記ベッドの縁端部から当該ベッド上に位置しない人体までの間の距離を検知する距離センサとを備える離床前動作検出装置を制御するプログラムであって、
前記離床前動作検出装置を、
前記手摺りセンサが接触を検知した場合で前記距離センサが前記ベッド上でない予め定められた範囲の距離を検知した場合に前記ベッドの利用者の離床前動作を示す警報を発しないよう制御し、前記手摺りセンサが接触を検知した場合で前記距離センサが前記定められた範囲の距離を検知しない場合に前記警報を発するよう制御する警報制御手段
として機能させるようにした離床前動作検出プログラム。 - ベッドの手摺りに取り付けられて当該手摺りへの接触を検知する手摺りセンサと、前記ベッドの縁端部から当該ベッド上に位置しない人体までの間の距離を検知する距離センサとを備える離床前動作検出装置で用いられる離床前動作検出方法であって、
前記離床前動作検出装置は、
前記手摺りセンサが接触を検知した場合で前記距離センサが前記ベッド上でない予め定められた範囲の距離を検知した場合に前記ベッドの利用者の離床前動作を示す警報を発しないよう制御し、前記手摺りセンサが接触を検知した場合で前記距離センサが前記定められた範囲の距離を検知しない場合に前記警報を発するよう制御する警報制御ステップ
を有することを特徴とする離床前動作検出方法。
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