JP2009005467A - マルチフェーズ型dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】電流の集中による部分的な発熱を招くことなく、軽負荷時の変換効率を有効に改善できるマルチフェーズ型DC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】並列に動作する複数のDC−DCコンバータ回路11-1〜11-4を有するマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、複数のDC−DCコンバータ回路11-1〜11-4が動作するスイッチング周波数を検出する周波数検出手段17と、スイッチング周波数と出力位相数との対応関係を記憶している記憶手段16と、周波数検出手段17が検出したスイッチング周波数と、記憶手段16が記憶している対応関係とに基づいて、検出したスイッチング周波数に対応する出力位相数となるように、複数のDC−DCコンバータ回路11-1〜11-4の並列動作における出力位相を制御する制御手段17と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチフェーズ型DC−DCコンバータに関するものである。
例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報端末においては、バッテリー等の電源から電圧を変換して各部に電力を供給するために、シリーズレギュレータやDC−DCコンバータが使用されている。特に、近年では、CPUのようなデバイスの低電圧大電流化に伴い、電源についても大電流出力に対応するために、並列に動作する複数のDC−DCコンバータ回路を有し、各DC−DCコンバータ回路の出力位相をずらして加算して出力するマルチフェーズ型DC−DCコンバータが使用されている。
また、携帯電話機等の携帯端末においては、CPUをDC−DCコンバータにより駆動している。携帯端末に使用されるDC−DCコンバータは、駆動するCPUがPCで使用されるCPUと比較して消費電力が少ないこと、および、PCと比較してDC−DCコンバータの実装面積が小さいことから、単相スイッチング回路を用い、そのスイッチング周波数を高く設定することにより、DC−DCコンバータを構成するコンデンサやインダクタを小型にしている。
しかし、最近では、携帯端末においても、動画といったアプリケーションの比較的重いコンテンツを処理することが増えていることから、低電圧大電流のCPUの使用が検討され、それに伴ってマルチフェーズ型DC−DCコンバータの使用が考えられている。
マルチフェーズ型DC−DCコンバータは、同一周波数で、位相が異なる並列のスイッチング回路を使用して電力を生成するもので、位相数に応じてスイッチング回路を増やすことにより、供給できる電流を増やすことができる。
ところが、マルチフェーズ型DC−DCコンバータで、例えば、CPUを駆動する場合、CPUは、通常の動作中は、常に最大電力を消費しているわけではなく、処理する負荷によって、動作状態が変化し、それに伴って消費電力も変化する。例えば、CPUにはスリープ状態があり、このスリープ状態では、ほとんどの回路が動作しないので、負荷としては非常に軽くなる。
このように、負荷が変化して消費電流が変化すると、マルチフェーズ型DC−DCコンバータは、消費電流に対して効率が変化するため、負荷状態によっては、スイッチング回路における自己損失電力が増大して電源の変換効率が低下することになる。
このような問題を解決するものとして、例えば、負荷の大きさによって、動作させるスイッチの相数を増減させ、小電流出力となる軽負荷時には1相のみを動作させるようにしたものや、負荷の大きさによって、各相のスイッチング周波数を制御し、軽負荷時には各相のスイッチング周波数を低くするようにしたもの(例えば、特許文献1参照)、が知られている。
特開2006−340442号公報
しかしながら、上記従来技術に開示のマルチフェーズ型DC−DCコンバータにあっては、軽負荷時には1相のみを動作させるようにしているため、電流の集中を招き、部分的な発熱が大きくなって、特定部品の寿命が縮まるなどの問題が生じるおそれがある。
これに対し、特許文献1に開示のマルチフェーズ型DC−DCコンバータは、軽負荷時には各相のスイッチング周波数を低くするようにしているので、上記従来技術におけるような電流の集中を招くことがなく、したがって部分的な発熱による特定部品の寿命低下の問題を解決することが可能となる。
しかし、スイッチング周波数を制御する場合、単相のDC−DCコンバータにおいては、一般には、デューティーサイクルが一定となるように制御している。このため、特許文献2におけるように、軽負荷時に、単にデューティサイクルが一定となるように各相のスイッチング周波数を低くすると、各相のスイッチング素子(例えば、FET:電界効果型トランジスタ)のON時間が長くなって、ON抵抗による自己損失電力の増大を招き、電源の変換効率低下に対して充分な効果が期待できないことになる。
特に、携帯電話機のような携帯端末に適用する場合には、上述したように、実装面積の制約からスイッチング周波数を高くして、部品を小型化していることから、スイッチング周波数を低くすると、十分なアイソレーションが取れなくなることが懸念される。また、スイッチング素子を構成する例えばFETについても、高い周波数でスイッチング特性の良好なものを使用することから、スイッチング周波数が高い場合は、FETのスイッチング特性が効率に対して支配的となるが、スイッチング周波数を低くすると、FETのON抵抗が効率に対して支配的になる。このため、単にデューティーサイクルが一定となるように、各相のスイッチング周波数を低くしただけでは、変換効率は改善されないことになる。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、電流の集中による部分的な発熱を招くことなく、軽負荷時の変換効率を有効に改善できるマルチフェーズ型DC−DCコンバータを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、並列に動作する複数のDC−DCコンバータ回路を有するマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を検出する周波数検出手段と、
前記スイッチング周波数と出力位相数との対応関係を記憶している記憶手段と、
前記周波数検出手段が検出したスイッチング周波数と、前記記憶手段が記憶している前記対応関係とに基づいて、前記検出したスイッチング周波数に対応する出力位相数となるように、前記複数のDC−DCコンバータ回路の並列動作における出力位相を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
出力電流を検出する電流検出手段を備え、
前記記憶手段は、さらに、前記スイッチング周波数と前記出力電流との対応関係を記憶し、
前記周波数検出手段は、前記電流検出手段が検出した出力電流と、前記記憶手段が記憶している前記対応関係とに基づいて、前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を検出する、
ことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
前記記憶手段は、前記スイッチング周波数が低いほど、前記出力位相数が少なくなるように、前記スイッチング周波数と前記出力位相数との対応関係を記憶する、ことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
前記制御手段は、前記検出したスイッチング周波数に対応する出力位相数が前記複数のDC−DCコンバータ回路の数よりも少ない場合に、前記複数のDC−DCコンバータ回路の並列動作における複数の出力位相を合わせるように制御する、ことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する請求項5に係る発明は、並列に動作する複数のDC−DCコンバータ回路を有するマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
出力電流を検出する電流検出手段と、
前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数と、出力位相数と、前記出力電流との対応関係を記憶している記憶手段と、
前記電流検出手段が検出した出力電流と、前記記憶手段が記憶している前記対応関係とに基づいて、前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を、前記検出した出力電流に対応するスイッチング周波数に設定するとともに、前記設定したスイッチング周波数に対応する出力位相数となるように、前記複数のDC−DCコンバータ回路の各々に対する前記設定したスイッチング周波数の位相を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
前記記憶手段は、前記出力電流が低いほど、前記スイッチング周波数が低く、かつ前記出力位相数が少なくなるように、前記出力電流、前記スイッチング周波数および前記出力位相数との対応関係を記憶する、ことを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
前記制御手段は、前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を、前記検出した出力電流に対応するスイッチング周波数に設定するとともに、前記選定したスイッチング周波数に対応する出力位相数が前記複数のDC−DCコンバータ回路の数よりも少ない場合に、前記複数のDC−DCコンバータ回路に対する前記設定したスイッチング周波数の位相を合わせるように制御する、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、スイッチング周波数に対応する出力位相数となるように、マルチフェーズ型DC−DCコンバータ回路の出力位相を制御するようにしたので、電流の集中による部分的な発熱を招くことなく、軽負荷時の変換効率を有効に改善することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るマルチフェーズ型DC−DCコンバータの要部の構成を示す図である。このマルチフェーズ型DC−DCコンバータは、並列に動作する4つのDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4と、これらDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の入力側および出力側にそれぞれ接続したコンデンサ12−1〜12−4および13−1〜13−4と、出力電流検出用の抵抗14と、抵抗14による電圧降下に基づいて出力電流を検出する電流検出部15と、出力電流値、スイッチング周波数および位相数との対応関係を記憶する記憶部16と、電流検出部15で検出した出力電流および記憶部16に記憶されている対応関係に基づいてDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の動作を制御する制御部17と、を有する。
DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4は、それぞれ同一構成とし、サフィックスで区別して示すように、ハイ側のスイッチング素子(HSW)21−1〜21−4と、フライホィール回路を形成するロー側のスイッチング素子(LSW)22−1〜22−4と、インダクタ23−1〜23−4とを有する。スイッチング素子21−1〜21−4および22−1〜22−4の各々は、例えば、MOSFETで構成し、制御部17によりON/OFF制御する。なお、スイッチング素子22−1〜22−4は、対応するスイッチング素子21−1〜21−4とON/OFF動作が逆になるように制御する。
スイッチング素子21−1〜21−4は、それぞれ入力側を、図示しないバッテリ等の電源から入力電圧Vinが給電される入力端子31に接続し、出力側を対応するスイッチング素子22−1〜22−4およびインダクタ23−1〜23−4に接続して、スイッチング素子21−1〜21−4のONにより、対応するインダクタ23−1〜23−4を経て流れる電流を、コンデンサ13−1〜13−4を経て平滑して出力する。
コンデンサ13−1〜13−4を経て出力されるDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の出力電流は、合成して、抵抗14を経て出力端子32に出力電圧Voutを出力する。
なお、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の入力側のコンデンサ12−1〜12−4は、共通の一つのコンデンサで構成することもできる。同様に、出力側のコンデンサ13−1〜13−4も、共通の一つのコンデンサで構成することができる。
本実施の形態では、電流検出部15で検出した出力電流値に基づいて、制御部17により、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4のスイッチング周波数を設定するとともに、その設定したスイッチング周波数のDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の各々に対する位相(タイミング)を制御して出力位相数を制御する。このため、記憶部16には、例えば、下表に示すような出力電流値、スイッチング周波数および位相数との対応関係を予め格納しておく。
Figure 2009005467
以下、本実施の形態によるマルチフェーズ型DC−DCコンバータの動作を、図2に示すフローチャートおよび図3〜図5に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、図3〜図5は、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4におけるハイ側のスイッチング素子(HSW)21−1〜21−4のONタイミング(ロー側のスイッチング素子(LSW)22−1〜22−4のOFFタイミングでもある)を示している。
図2に示すように、負荷の駆動を開始したら、先ず、電流検出部15で検出される出力電流値Aout(負荷の消費電流値)を監視して(ステップS1)、検出された電流値が記憶部16に記憶されているどの電流範囲に属するかを判定する。ここでは、ステップS2において、電流値が200mA以上か否かを判定し、200mA未満の場合には、次にステップS3において、70mA以下か否かを判定する。
ステップS2において、負荷が重く、出力電流値が200mA以上と判定された場合には、記憶部16に記憶されている対応関係に基づいて、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の各スイッチング周波数を2MHzに設定する(ステップS4)。
また、この場合の出力位相数は、4相であるので、設定したスイッチング周波数のDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4に対する位相をそれぞれ異ならせる。これにより、図3に示すように、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4におけるハイ側のスイッチング素子(HSW)21−1〜21−4を、それぞれ異なるタイミングでスイッチング制御して、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の各々を1相とする合計4相の出力位相数として(ステップS5)、負荷に給電する。
ここで、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4のスイッチング素子21−1〜21−4は、スイッチングのON/OFFタイミングはそれぞれ異ならせるが、周期は一定とするPWM(Pulse-Width Modulation:パルス幅変調)によって制御する。したがって、スイッチング周波数は、変動しないが、デューティサイクルが4相で同期して変化することになる。
この場合、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4のONタイミングにおけるシリーズインピーダンスは、スイッチング素子21−1〜21−4の対応する一つのON抵抗を有することになる。また、インダクタ23−1〜23−4についても、対応する一つのインダクタのインピーダンスが付加されることになる。
一方、図2のステップS2において、負荷が比較的軽く、出力電流値が200mA未満と判定され、さらにステップS3で出力電流値が70mAを超えると判定された場合には、記憶部16に記憶されている対応関係に基づいて、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の各スイッチング周波数を、1MHz〜750kHzの範囲で、出力電流値に応じた周波数に設定する(ステップS6)。なお、この場合、スイッチング周波数は、1MHz〜750kHzの範囲で、出力電流値に応じて連続的に設定するようにしてもよいし、段階的に設定するようにしてもよい。
また、この場合の出力位相数は、2相であるので、設定したスイッチング周波数のDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4に対する位相を、図4に示すように、2系統ずつ同相として、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4をスイッチング制御し、これにより出力位相数を2相として(ステップS7)、負荷に給電する。
図4は、DC−DCコンバータ回路11−1および11−2の出力位相が同相となるように制御するとともに、これらDC−DCコンバータ回路11−1および11−2からタイミングをずらして、DC−DCコンバータ回路11−3および11−4の出力位相が同相となるように制御した場合を示している。
この場合、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4は、2系統が同時にONするので、シリーズインピーダンスは、図3の場合と比較して、理論上、1/2に低下することになる。したがって、負荷が比較的軽く、スイッチング周波数が低くなっても、シリーズインピーダンスが低下することにより、自己損失電力を低減できるので、電源の変換効率を向上することができる。
他方、図2のステップS3において、さらに負荷が軽く、出力電流値が70mA以下と判定された場合には、記憶部16に記憶されている対応関係に基づいて、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の各スイッチング周波数を、出力電流値に応じた750kHz未満の周波数に設定する(ステップS8)。なお、この場合、スイッチング周波数は、750kHz未満で、出力電流値に応じて連続的または段階的に設定するようにしてもよいし、予め設定した一つのスイッチング周波数に設定するようにしてもよい。
また、この場合の出力位相数は、1相であるので、設定したスイッチング周波数のDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4に対する位相を、図5に示すように、全て同相として、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4をスイッチング制御し、これにより出力位相数を1相として(ステップS9)、負荷に給電する。
この場合、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4は、4系統が同時にON/OFFするので、シリーズインピーダンスは、図3の場合と比較して、理論上、1/4に低下することになる。したがって、軽負荷で、スイッチング周波数が低くなっても、自己損失電力を低減できるので、電源の変換効率を向上することができる。しかも、動作中に、軽負荷となって、出力電流値が70mA以下となった場合に、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4を同相に切り替えるので、切り替え時に、出力側のコンデンサ13−1〜13−4が完全に放電していることはない。したがって、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4を同相として、同時にONする場合に、突入電力によって出力電圧がドロップしたり、リップルが発生したりすることもない。
以上のように、本実施の形態では、電流検出部15で検出した出力電流値に基づいて、DC−DCコンバータ回路11−1〜11−4のスイッチング周波数を、出力電流値が低くなる負荷の軽い場合には、低周波数に設定するとともに、設定したスイッチング周波数のDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4の各々に対する位相(タイミング)を制御して出力位相数を少なくしたので、一部のDC−DCコンバータ回路に電流が集中することなく、したがって部分的な発熱を招くことなく、負荷が軽い場合のシリーズインピーダンスをON抵抗の並列接続により低下でき、変換効率を有効に改善することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、4つのDC−DCコンバータ回路11−1〜11−4を設けて、最大4相の出力位相数を得るようにしたが、DC−DCコンバータ回路の数、すなわち最大出力位相数は、4つに限らず、3つ以下または5つ以上の任意の複数個とすることができる。また、出力位相数を制御する場合、各相を構成するDC−DCコンバータ回路の数は、シリーズインピーダンスの変化を防ぐ点では、相間で同数とするのが好ましいが、特に、各相を構成するDC−DCコンバータ回路の数が多い場合には、シリーズインピーダンスの変化も少ないので、相間で異ならせて、出力位相数を制御することもできる。
さらに、上記実施の形態では、抵抗14および電流検出部15により負荷の消費電流に相当する出力電流を検出して、スイッチング周波数を設定するようにしたが、出力電流を検出することなく、制御部17を周波数検出手段としても構成して、該制御部17において、例えば、負荷側で実行されるアプリケーション等に基づいてスイッチング周波数を検出し、その検出したスイッチング周波数に基づいて出力位相数を制御するように構成することもできる。この場合、記憶部16には、スイッチング周波数と出力位相数との対応関係を記憶すればよい。
また、スイッチング周波数に対する出力位相数およびDC−DCコンバータ回路の組み合わせは、スイッチング周波数に応じて一義的に決定することもできるが、DC−DCコンバータ回路の周波数特性およびインピーダンス特性は、DC−DCコンバータ回路で使用されるスイッチング素子、例えばFETの特性に依存するので、スイッチング素子の特性に応じて、スイッチング周波数と出力位相数、およびDC−DCコンバータ回路の組み合わせを設定することもできる。
本発明の一実施の形態に係るマルチフェーズ型DC−DCコンバータの要部の構成を示す図である。 図1に示すマルチフェーズ型DC−DCコンバータの動作を示すフローチャートである。 図1に示すマルチフェーズ型DC−DCコンバータの4相出力の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すマルチフェーズ型DC−DCコンバータの2相出力の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すマルチフェーズ型DC−DCコンバータの1相出力の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
11−1〜11−4 DC−DCコンバータ回路
12−1〜12−4,13−1〜13−4 コンデンサ
14 抵抗
15 電流検出部
16 記憶部
17 制御部
21−1〜21−4,22−1〜22−4 スイッチング素子
23−1〜23−4 インダクタ
31 入力端子
32 出力端子

Claims (7)

  1. 並列に動作する複数のDC−DCコンバータ回路を有するマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
    前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記スイッチング周波数と出力位相数との対応関係を記憶している記憶手段と、
    前記周波数検出手段が検出したスイッチング周波数と、前記記憶手段が記憶している前記対応関係とに基づいて、前記検出したスイッチング周波数に対応する出力位相数となるように、前記複数のDC−DCコンバータ回路の並列動作における出力位相を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
  2. 出力電流を検出する電流検出手段を備え、
    前記記憶手段は、さらに、前記スイッチング周波数と前記出力電流との対応関係を記憶し、
    前記周波数検出手段は、前記電流検出手段が検出した出力電流と、前記記憶手段が記憶している前記対応関係とに基づいて、前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
  3. 前記記憶手段は、前記スイッチング周波数が低いほど、前記出力位相数が少なくなるように、前記スイッチング周波数と前記出力位相数との対応関係を記憶する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
  4. 前記制御手段は、前記検出したスイッチング周波数に対応する出力位相数が前記複数のDC−DCコンバータ回路の数よりも少ない場合に、前記複数のDC−DCコンバータ回路の並列動作における複数の出力位相を合わせるように制御する、ことを特徴とする請求項1,2または3に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
  5. 並列に動作する複数のDC−DCコンバータ回路を有するマルチフェーズ型DC−DCコンバータにおいて、
    出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数と、出力位相数と、前記出力電流との対応関係を記憶している記憶手段と、
    前記電流検出手段が検出した出力電流と、前記記憶手段が記憶している前記対応関係とに基づいて、前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を、前記検出した出力電流に対応するスイッチング周波数に設定するとともに、前記設定したスイッチング周波数に対応する出力位相数となるように、前記複数のDC−DCコンバータ回路の各々に対する前記設定したスイッチング周波数の位相を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
  6. 前記記憶手段は、前記出力電流が低いほど、前記スイッチング周波数が低く、かつ前記出力位相数が少なくなるように、前記出力電流、前記スイッチング周波数および前記出力位相数との対応関係を記憶する、ことを特徴とする請求項5に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
  7. 前記制御手段は、前記複数のDC−DCコンバータ回路が動作するスイッチング周波数を、前記検出した出力電流に対応するスイッチング周波数に設定するとともに、前記選定したスイッチング周波数に対応する出力位相数が前記複数のDC−DCコンバータ回路の数よりも少ない場合に、前記複数のDC−DCコンバータ回路に対する前記設定したスイッチング周波数の位相を合わせるように制御する、ことを特徴とする請求項5または6に記載のマルチフェーズ型DC−DCコンバータ。
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