JP2009004353A - 固体酸化物型燃料電池 - Google Patents

固体酸化物型燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2009004353A
JP2009004353A JP2007305173A JP2007305173A JP2009004353A JP 2009004353 A JP2009004353 A JP 2009004353A JP 2007305173 A JP2007305173 A JP 2007305173A JP 2007305173 A JP2007305173 A JP 2007305173A JP 2009004353 A JP2009004353 A JP 2009004353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin plate
fuel cell
support member
electrode layer
solid oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007305173A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5237614B2 (ja
Inventor
Makoto Omori
誠 大森
Natsuki Shimokawa
夏己 下河
Tsutomu Nanataki
七瀧  努
Toshiyuki Nakamura
俊之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2007305173A priority Critical patent/JP5237614B2/ja
Priority to US12/039,790 priority patent/US7968246B2/en
Priority to EP08250700.5A priority patent/EP1998396B1/en
Publication of JP2009004353A publication Critical patent/JP2009004353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5237614B2 publication Critical patent/JP5237614B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】薄板体と支持部材とが1つずつ交互に積層されてなる小型の固体酸化物型燃料電池において、作動温度時において、燃料ガスと酸素を含むガスとの圧力差に基づく外力に対して薄板体が変形し難いものを提供すること。
【解決手段】この燃料電池10は、焼成された薄板体11(固体電解質層11a、燃料極層11b及び空気極層11cからなる積層体)と、薄板体11を支持する支持部材12とが交互に積層されたスタック構造を有する。薄板体11は常温時にて下方(空気極層11c側)に反っている。薄板体11内の層間の熱膨張率の大小関係と、支持部材12と薄板体11との間の熱膨張率の大小関係とに起因して、起動時の温度上昇過程にてこの反り高さは次第に小さくなっていくが、作動温度(800℃等)に達しても薄板体11はなお下方に反っている。この反りの存在により、作動温度時にて薄板体11が変形し難くなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)に係わり、特に、薄板体とその薄板体を支持する支持部材とが1つずつ交互に積層されてなる(平板)スタック構造を有するものに関する。薄板体は「単セル」とも称呼され、支持部材は「インターコネクタ」とも称呼される。
従来から、上記スタック構造を有する固体酸化物型燃料電池が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この場合、薄板体として、ジルコニアから構成される固体電解質層と、その固体電解質層の上面に形成された燃料極層と、その固体電解質層の下面に形成された空気極層と、が積層されてなる焼成体が使用され得る。以下、各薄板体について、薄板体の上方、下方に隣接する支持部材をそれぞれ、「上方支持部材」、「下方支持部材」とも称呼するものとする。
特開2004−342584号公報
また、支持部材は、平面部と、その平面部の外周部の全周に設けられた同平面部よりも厚さが大きい枠体部とを有するように構成され得る。この場合、各薄板体について、薄板体の外周部の全周が上方支持部材の枠体部と下方支持部材の枠体部との間に挟持されることで、上方支持部材の平面部の下面と上方支持部材の枠体部の内側壁面と薄板体の燃料極層の上面とにより燃料ガスが供給される燃料流路が区画・形成され得、下方支持部材の平面部の上面と下方支持部材の枠体部の内側壁面と薄板体の空気極層の下面とにより酸素を含むガス(空気)が供給される空気流路が区画・形成され得る。
係る構成にて、固体酸化物型燃料電池の作動温度(例えば、800℃、以下、単に「作動温度」と称呼する。)まで薄板体を加熱した状態で、燃料流路及び空気流路に燃料ガス及び空気がそれぞれ供給されることで、各薄板体の上面及び下面に燃料ガス及び空気がそれぞれ接触し、この結果、各薄板体にて発電反応が発生する。
ところで、燃料流路及び空気流路に供給される燃料ガス及び空気の圧力に差(以下、単に「圧力差」と称呼する。)があると、その圧力差が薄板体の平面方向(以下、単に「平面方向」とも称呼する。)に垂直方向の外力として薄板体へ作用する。この結果、この圧力差が大きいほど薄板体(特に、その中央部近傍)がより大きく変形し得る。
ここで、上記スタック構造では、薄板体間において流路に供給されるガスの流量にばらつきが発生し得ること等に起因して、薄板体間において圧力差にばらつきが発生し得る。従って、薄板体間において薄板体(特に、その中央部近傍)の変形量にばらつきが発生し得る。
加えて、近年、SOFCの小型化、内部電気抵抗の低減等の目的を達成するために、薄板体及び支持部材(特に、薄板体)を極めて薄く形成する試みがなされてきている。このように薄板体を極めて薄く形成すると、薄板体中の支持部(薄板体を支持する層)が薄くなることから、圧力差に対する薄板体の変形量が大きくなる。即ち、圧力差のばらつきに対する薄板体の変形量のばらつきが大きくなる。
薄板体(特に、その中央部近傍)が変形すると、流路を流体が流れる際の圧力損失が変化してガス流量が変化するから、薄板体の発電特性が変化し得る。従って、SOFC全体として所期の発電特性を安定して得るためには、圧力差のばらつきに起因する薄板体間における薄板体の変形量のばらつきを抑制することが好ましい。このためには、作動温度時において、圧力差に基づく外力に対して薄板体を変形し難くすることが要求されるところである。
以上より、本発明の目的は、固体電解質層、燃料極層、及び空気極層が積層・焼成されてなる薄板体と、支持部材と、が1つずつ交互に積層されてなる(平板)スタック構造を有する小型の固体酸化物型燃料電池において、作動温度時において、燃料ガスと酸素を含むガスとの圧力差に基づく外力に対して薄板体が変形し難いものを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による固体酸化物型燃料電池(SOFC)は、固体電解質層とその上面に形成された燃料極層とその下面に形成された空気極層とが積層・焼成されてなる上述した1又は複数の薄板体と、上述した平面部と枠体部とを有する複数の支持部材と、が1つずつ交互に積層されてなる。ここで、SOFC全体を小型化する観点から、各薄板体の厚さは、20μm以上且つ500μm以下であり、且つ、薄板体全体に亘って均一であることが好ましい。
また、上述したように、前記各薄板体について、前記薄板体の外周部の全周が前記上方支持部材の枠体部と前記下方支持部材の枠体部との間に挟持(好ましくは、気密的に挟持)されることにより、前記上方支持部材の平面部の下面と前記上方支持部材の枠体部の内側壁面と前記薄板体の燃料極層の上面とで燃料流路が区画・形成されるとともに、前記下方支持部材の平面部の上面と前記下方支持部材の枠体部の内側壁面と前記薄板体の空気極層の下面とで酸素を含むガス(空気等)が供給される空気流路が区画・形成される。
本発明によるSOFCの特徴は、前記各薄板体が、常温時においても常温よりも高い前記固体酸化物型燃料電池の作動温度時においても下方に向けて反っていて、前記薄板体の平面方向に垂直な方向における前記各薄板体の反り高さが、(ガスが供給されていない状態において)常温時よりも前記作動温度時の方が小さいことにある。
この構成を実現するための具体的構成の一つとしては、例えば、前記各薄板体について、前記燃料極層の熱膨張率が前記固体電解質層の熱膨張率よりも大きく且つ前記空気極層の熱膨張率が前記固体電解質層の熱膨張率と略等しく、且つ、前記支持部材の熱膨張率が前記薄板体の平均熱膨張率よりも大きい構成が挙げられる。ここで、「空気極層の熱膨張率が固体電解質層の熱膨張率と略等しい」とは、例えば、空気極層の熱膨張率が、固体電解質層の熱膨張率以上且つ燃料極層の熱膨張率未満であって、燃料極層の熱膨張率よりも固体電解質層の熱膨張率に近い値であるということを意味している。
薄板体内の層間の熱膨張率の大小関係を上記のように設定すれば、焼成後の層間の収縮量の差異に基づいて発生する内部応力(熱応力)を利用して、常温にて下方(即ち、空気極層側)に向けて反った薄板体を容易に製造することができる。
加えて、支持部材と薄板体との間の熱膨張率の大小関係を上記のように設定すれば、加熱によりSOFCの温度を常温から作動温度に向けて次第に高めていった場合、薄板体が上方・下方支持部材から受ける平面方向に沿った方向の引っ張り力が次第に大きくなっていく。この結果、薄板体の下方への反り高さが次第に小さくなっていく。なお、SOFCの温度を常温から作動温度に向けて次第に高めていった場合、薄板体内の層間の上述した熱膨張率の大小関係に起因する層間の膨張量の差異によっても、薄板体の下方への反り高さが次第に小さくなり得る。
なお、薄板体の外周部の全周は、上方・下方支持部材の枠体部に対して、完全に相対移動不能に所定の接合剤等を利用して接合されていてもよいし、所定の温度以上でのみ或る程度相対移動可能に所定の接合剤等を利用して接合されていてもよい。
以上のことから、上記の具体的構成によれば、各薄板体が常温時でも作動温度時でも(ガスが供給されていない状態において)下方(即ち、空気極層側)に向けて反っていて、且つ、常温時よりも作動温度時の方が各薄板体の反り高さが小さいSOFCを容易に実現することができる。
係る構成を有するSOFCによれば、作動温度時(且つ、ガスが供給されていない状態)において、各薄板体が下方(即ち、空気極層側)に向けて反っている。従って、作動温度時において各薄板体が反っていない構成を有するSOFCに比して、作動温度時において、上記圧力差に基づく平面方向に垂直な方向の外力に対して薄板体が変形し難くなる。この結果、圧力差のばらつきに起因する薄板体間における薄板体の変形量のばらつきが抑制され得、SOFC全体として所期の発電特性を安定して得ることができる。
なお、一般に、薄板体(特に、その中央部近傍)が反っている場合、平面方向に垂直な方向であって凹側から凸側へ向いた方向の外力よりも平面方向に垂直な方向であって凸側から凹側へ向いた方向の外力に対して薄板体はより変形し難くなる傾向がある。即ち、薄板体が下方(即ち、空気極層側)に向けて反っている場合、上方へ向いた外力(即ち、空気極層側から燃料極層側へ向いた外力)が作用した場合に「反りによる変形抑制効果」がより一層発揮されることになる。
他方、固体酸化物型燃料電池の発電反応(後述する化学反応式(1)及び(2)を参照)にて消費される酸素と燃料(水素)との分子数比率、及び、空気中における酸素の分子数比率を鑑みると、一般に、空気流路に供給される空気の流量が燃料流路に供給される燃料ガスの流量よりも大きい値に設定される。この場合、空気流路に供給される空気の圧力が燃料流路に供給される燃料ガスの圧力よりも大きくなり、この結果、各薄板体には、圧力差に起因して上方へ向いた外力(即ち、空気極層側から燃料極層側へ向いた外力)が作用する。従って、空気流路に供給される空気の流量が燃料流路に供給される燃料ガスの流量よりも大きい値に設定される場合、上記構成のように、薄板体が下方(即ち、空気極層側)に向けて反っていると、「反りによる変形抑制効果」がより一層発揮され得る。
また、このように薄板体(特に、その中央部近傍)が下方(即ち、空気極層側)に向けて反っていると、平面視(上面視)にて、空気流路の中央部近傍での空気流路の高さが他の部分に比して小さくなる。これにより、平面視にて、空気流路の中央部近傍での空気の流速が低下するとともに他の部分の空気の流速が上がる作用が生じ得る。この結果、特に、平面視にて、空気流路の空気流入孔と空気流出孔とを結ぶ線分が空気流路の中央部を通過するように空気流入孔及び空気流出孔が配置されている場合において、空気流路内での空気の流速の不均一性の程度が抑制され得ることが判明した。これにより、発電反応に対する空気の利用効率が高めることができ、空気の利用率が高い場合であっても、SOFCの出力の低下を抑制することができる。
上記本発明によるSOFCにおいては、前記各薄板体について、前記薄板体の反り高さがゼロであると仮定した場合における前記薄板体の平面方向に垂直な方向の前記空気流路の高さ(T1)に対する常温時における前記薄板体の反り高さ(X1)の割合(X1/T1、図6を参照、以下、「常温反り高さ割合」と称呼する。)は、0.05以上且つ0.8以下であることが好適である。
ここで、前記「空気流路の高さ」とは、具体的には、例えば、前記下方支持部材における平面部上面と枠体部上面との間の、平面方向に垂直な方向における距離等である。また、「薄板体の反り高さ」とは、具体的には、例えば、薄板体の外周部と薄板体の中央部近傍における最低点に位置する底部との、平面方向に垂直な方向における距離等である。
以下、説明の便宜上、常温時における薄板体の下方への反り高さ(X1、図6を参照)を「常温反り高さ」と称呼し、作動温度時における薄板体の下方への反り高さ(X2、図7を参照)を「作動温度反り高さ」と称呼するものとする。
検討によれば、常温反り高さ割合が0.05未満では、作動温度反り高さが非常に小さくなり、上記圧力差に基づく外力に対する薄板体の変形抑制効果が十分に発揮され得ないという問題が発生することが判明した。一方、常温反り高さ割合が0.8を超えると、作動温度反り高さがなおも十分に大きくて、空気が空気流路を流れる際の圧力損失が非常に大きくなるという問題が発生することが判明した。以上のことから、常温反り高さ割合は、0.05以上且つ0.8以下であることが好ましい。
常温反り高さ割合が係る範囲内にある場合、SOFC全体を小型化する観点から、前記空気流路の高さ(T1)は、50μm以上且つ700μm以下であることが好ましい。
加えて、空気流路の高さ(T)が係る範囲内にある場合であって、平面視にて前記支持部材の平面部の形状が正方形、長方形、円形、又は楕円形である場合、前記正方形の1片の長さ、前記長方形の短辺の長さ、前記円形の直径、又は前記楕円形の短径は、4mm以上且つ190mm以下であることが好ましい。
これによれば、作動温度時において、薄板体の反りの程度(曲率)を、過度の内部応力が発生することなく且つ変形抑制効果が十分に発揮され得る程度とすることができる。なお、正方形の1片の長さ、長方形の短辺の長さ、円形の直径、又は楕円形の短径の寸法範囲が規定されているのは、以下の理由に基づく。
薄板体に発生する主たる反りの態様を表す形状は、支持部材の平面部の中央部近傍を含む同平面部の種々の縦断面(同平面部を平面方向に垂直な平面に沿って切断して得られる断面)のうちで幅(縦断面の平面方向における距離)が最も短くなる縦断面(以下、「最小幅縦断面」と称呼する。)を含む平面に沿って、薄板体を切断して得られる薄板体の縦断面において現れる傾向がある。従って、薄板体の主たる反りの程度(曲率)は、上記最小幅縦断面の幅に大きく依存する。他方、平面視にて支持部材の平面部の形状が正方形、長方形、円形、又は楕円形である場合、上記最小幅縦断面の幅はそれぞれ、正方形の1片の長さ、長方形の短辺の長さ、円形の直径、又は楕円形の短径と一致する。以上より、平面視にて支持部材の平面部の形状が正方形、長方形、円形、又は楕円形である場合、薄板体の主たる反りの程度(曲率)はそれぞれ、正方形の1片の長さ、長方形の短辺の長さ、円形の直径、又は楕円形の短径に大きく依存する。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態に係る固体酸化物型燃料電池について説明する。
(燃料電池の全体構造)
図1は、本発明の一実施形態に係るデバイスである固体酸化物型燃料電池(以下、単に「燃料電池」と称呼する。)10の破断斜視図である。図2は、燃料電池10の部分分解斜視図である。燃料電池10は、薄板体11と支持部材12とが交互に積層されることにより形成されている。即ち、燃料電池10は、平板スタック構造を備えている。薄板体11は、燃料電池10の「単セル」とも称呼される。支持部材12は、「インターコネクタ」とも称呼される。
図2の円A内に拡大して示したように、薄板体11は、電解質層(固体電解質層)11aと、電解質層11aの上(上面)に形成された燃料極層11bと、電解質層11a上の燃料極層11bとは反対の面(下面)に形成された空気極層11cと、を有している。薄板体11の平面形状は、互いに直交するx軸及びy軸の方向に沿う辺を有する正方形(1辺の長さ=A)である。薄板体11は、x軸及びy軸に直交するz軸方向に厚み方向を有する板体である。
本例において、電解質層11aはYSZ(イットリア安定化ジルコニア)の緻密な焼成体である。燃料極層11bは、Ni−YSZからなる焼成体であり、多孔質電極層である。空気極層11cはLSM(La(Sr)MnO3:ランタンストロンチウムマンガナイト)−YSZからなる焼成体であり、多孔質電極層である。電解質層11a、燃料極層11b、及び空気極層11cの常温から1000℃での平均熱膨張率はそれぞれ、およそ、10.8ppm/K、12.5ppm/K、及び11(10.8)ppm/Kである。
即ち、燃料極層11bの熱膨張率は電解質層11aの熱膨張率よりも大きく、空気極層11cの熱膨張率は電解質層11aの熱膨張率と略等しい。従って、燃料電池10の温度が変化したとき、薄板体11内の層間にて伸縮量差が生じる。
薄板体11は、一対のセル貫通孔11d,11dを備えている。それぞれのセル貫通孔11dは、電解質層11a、燃料極層11b及び空気極層11cを貫通している。一対のセル貫通孔11d,11dは、薄板体11の一つの辺の近傍であってその辺の両端部近傍領域に形成されている。
図3は、図2においてx軸と平行な1−1線を含むとともにx−z平面と平行な平面に沿って支持部材12を切断した支持部材12の断面図である。
図2及び図3に示したように、支持部材12は、平面部12aと、上方枠体部12bと、下方枠体部12cと、を備えている。上方枠体部12b、及び下方枠体部12cは、前記「枠体部」に対応する。支持部材12の平面形状は、互いに直交するx軸及びy軸の方向に沿う辺を有する正方形(1辺の長さ=A)であり、薄板体11の平面形状と同形である。
支持部材12は、Ni系耐熱合金(例えば、フェライト系SUS、インコネル600及びハステロイ等)から構成されている。支持部材12の常温から1000℃での平均熱膨張率は、例えばフェライト系SUSであるSUS430の場合、およそ12.5ppm/Kである。従って、支持部材12の熱膨張率は、薄板体11の平均熱膨張率よりも大きい。従って、燃料電池10の温度が変化したとき、薄板体11と支持部材12との間にて伸縮量差が生じる。
平面部12aは、z軸方向に厚み方向を有する薄い平板体である。平面部12aの平面形状は、x軸及びy軸方向に沿う辺を有する正方形(1辺の長さ=L(<A))である。
上方枠体部12bは、平面部12aの周囲(4つの辺の近傍領域、即ち、外周近傍領域)において上方に向けて立設された枠体である。上方枠体部12bは、外周枠部12b1と段差形成部12b2とからなっている。
外周枠部12b1は、支持部材12の最外周側に位置している。外周枠部12b1の縦断面(例えば、y軸方向に長手方向を有する外周枠部12b1をx−z平面に平行な平面に沿って切断した断面)の形状は長方形(又は正方形)である。
段差形成部12b2は、平面部12aの四つの角部のうちの一つの角部において、外周枠部12b1の内周面から支持部材12の中央に向けて延設された部分である。段差形成部12b2の下面は平面部12aと連接している。段差形成部12b2の平面視における形状は略正方形である。段差形成部12b2の上面(平面)は、外周枠部12b1の上面(平面)と連続している。段差形成部12b2には、貫通孔THが形成されている。貫通孔THは、段差形成部12b2の下方に位置する平面部12aにも貫通している。
下方枠体部12cは、平面部12aの周囲(4つの辺の近傍領域、即ち、外周近傍領域)において下方に向けて立設された枠体である。下方枠体部12cは、平面部12aの厚さ方向の中心線CLに対して上方枠体部12bと対称形状を有している。従って、下方枠体部12cは、外周枠部12b1、及び段差形成部12b2とそれぞれ同一形状の外周枠部12c1、及び段差形成部12c2を備えている。但し、段差形成部12c2は、平面部12aの四つの角部のうち段差形成部12b2が形成されている角部と隣り合う2つの角部のうちの一方の角部に配置・形成されている。
図4は、薄板体11及び薄板体11を支持(挟持)した状態における一対の支持部材12を、図2においてy軸と平行な2−2線を含むとともにy−z平面と平行な平面に沿って切断した縦断面図である。上述したように、燃料電池10は、薄板体11と支持部材12とが交互に積層されることにより形成されている。
ここで、この一対の支持部材12のうち、薄板体11に対してその下方・上方に隣接するものをそれぞれ、便宜上、下方支持部材121及び上方支持部材122と称呼する。図4に示したように、下方支持部材121及び上方支持部材122は、下方支持部材121の上方枠体部12bの上に上方支持部材122の下方枠体部12cが対向するように互いに同軸的に配置される。
薄板体11は、その外周部全周が、下方支持部材121の上方枠体部12bと上方支持部材122の下方枠体部12cとの間に挟持される。このとき、薄板体11は、下方支持部材121の平面部12aの上面に空気極層11cが対向するように配置され、上方支持部材122の平面部12aの下面に燃料極層11bが対向するように配置される。
薄板体11の外周部下面(即ち、空気極層11cの外周部下面)は、下方支持部材121の上方枠体部12bの上面(具体的には、外周枠部12b1及び段差形成部12b2の上面)と当接し、且つ、この上方枠体部12bに対して導電性の所定の接合剤等により接合・固定されている。同様に、薄板体11の外周部上面(即ち、燃料極層11bの外周部上面)は、上方支持部材122の下方枠体部12cの下面(具体的には、外周枠部12c1及び段差形成部12c2の下面)と当接し、且つ、この下方枠体部12cに対して導電性の所定の接合剤等により接合・固定されている。
換言すると、薄板体11は、その外周部全周の上下面において、上方支持部材122の下方枠体部12c、及び下方支持部材121の上方枠体部12bに接合・固定されている。なお、係る接合・固定は、薄板体11が支持部材11に対して、完全に相対移動不能になされてもよいし、所定の温度以上でのみ或る程度相対移動可能になされてもよい。
以上により、図4に示したように、下方支持部材121の平面部12aの上面と、下方支持部材121の上方枠体部12b(外周枠部12b1及び段差形成部12b2)の内側壁面と、薄板体11の空気極層11cの下面と、により酸素を含む気体が供給される空気流路21が形成される。酸素を含む気体は、図4の破線の矢印により示したように、上方支持部材122の貫通孔THと薄板体11のセル貫通孔11dとを通して空気流路21に流入する。
また、上方支持部材122の平面部12aの下面と、上方支持部材122の下方枠体部12c(外周枠部12c1及び段差形成部12c2)の内側壁面と、薄板体11の燃料極層11bの上面と、により水素を含む燃料が供給される燃料流路22が形成される。燃料は、図4の実線の矢印により示したように、下方支持部材121の貫通孔THと薄板体11のセル貫通孔11dとを通して燃料流路22に流入する。
以上のように構成された燃料電池10は、例えば、図5に示したように、薄板体11の燃料極層11bと支持部材12の平面部12aの下面との間に形成された燃料流路22に燃料が供給され、且つ、薄板体11の空気極層11cと支持部材12の平面部12aの上面との間に形成された空気流路21に空気が供給されることにより、以下に示す化学反応式(1)及び(2)に基づく発電を行う。
(1/2)・O+2e−→O2− (於:空気極層11c) …(1)
+O2−→HO+2e− (於:燃料極層11b) …(2)
(薄板体11の反り)
次に、薄板体11の反りについて説明する。図6は、常温時において薄板体11及び薄板体11を支持(挟持)した状態における一対の支持部材12を、図2においてx軸と平行な3−3線を含むとともにx−z平面と平行な平面に沿って切断した縦断面の模式図である。3−3線は、支持部材12の平面形状(=正方形)の中心(=薄板体11の平面形状(=正方形)の中心)を通る線である。
薄板体11の平面形状(=正方形)の1辺の長さAは、本例では、5mm以上且つ200mm以下である。薄板体11の厚さtは、全体に渡って均一であり、本例では、20μm以上且つ500μm以下である。なお、電解質層11a、燃料極層11b、及び空気極層11cの厚さはそれぞれ、例えば、1μm以上且つ50μm以下、5μm以上且つ500μm以下、及び、5μm以上且つ200μm以下である。
また、薄板体11の平面方向(以下、単に「平面方向」とも称呼する。)に垂直な方向における空気流路21の高さT1は、下方支持部材121における平面部12aの上面と上方枠体部12bの上面との間の平面方向に垂直な方向における距離と等しく、本例では、50μm以上且つ700μm以下である。なお、本例では、燃料流路22の高さT2(即ち、上方支持部材122における平面部12aの下面と下方枠体部12cの下面との間の平面方向に垂直な方向における距離)は、上記空気流路21の高さT1よりも小さい。また、支持部材12の平面部12aの平面形状(=正方形)の1辺の長さLは、本例では、4mm以上且つ190mm以下である。
図6から理解できるように、薄板体11は、常温時(且つ、ガスが供給されていない状態)において、その平面形状(正方形)の中心が最低点(底部)となるように、下方(即ち、空気極層11c側)に向けて反っている。以下、常温時における薄板体11の下方への反り高さ(具体的には、薄板体11の外周部と上記底部との平面方向に垂直な方向における距離)を「常温反り高さX1」と称呼する(図6を参照、X1>0)。
以上のように構成された燃料電池10は、上記(1)及び(2)式に従った化学反応を利用して発電を行う。しかしながら、燃料電池(SOFC)10は、固体電解質層11aの酸素伝導度を利用して発電するので、燃料電池10としての作動温度は最低600℃以上であることが一般的である。このため、燃料電池10は、常温から作動温度(例えば800℃)まで外部の加熱機構(例えば、抵抗加熱ヒータ方式の加熱機構、或いは、燃料ガスを燃焼して得られる熱を利用する加熱機構等)により昇温される。
ここで、上述したように、薄板体11内の層間には熱膨張率の大小関係(燃料極層11bの熱膨張率>電解質層11aの熱膨張率≒空気極層11cの熱膨張率)が存在する。このため、上述の昇温過程において、平面方向に沿った方向における薄板体11の伸長量が薄板体11の上側面(燃料極層11b側面)において下側面(空気極層11c側面)よりも大きくなる。この結果、薄板体11の内部において、内部応力(熱応力)の変化に起因して図7に黒矢印で示すように上向きの力が発生する。これにより、薄板体11の下方への反り高さが次第に小さくなっていく。
加えて、上述したように、支持部材12と薄板体11との間にも、熱膨張率の大小関係(支持部材12の熱膨張率>薄板体11の熱膨張率)が存在する。このため、上述の昇温過程において、平面方向に沿った方向における支持部材12の伸長量が平面方向に沿った方向における薄板体11の伸長量よりも大きくなる。しかしながら、薄板体11はその外周部の全周において支持部材12に接合・固定されている。この結果、図7に白矢印で示すように、薄板体11は支持部材12から平面方向に沿った方向の引っ張り力を受ける。これによっても、薄板体11の下方への反り高さが次第に小さくなっていく。
即ち、上述の昇温過程において、薄板体11内の層間の熱膨張率の大小関係と、支持部材12と薄板体11との間の熱膨張率の大小関係とに起因して、薄板体11の下方への反り高さは次第に小さくなっていく。しかしながら、燃料電池10の温度が作動温度に達しても、(ガスが供給されていない状態において)薄板体11はなおも下方に向けて反っている。即ち、作動温度時(且つ、ガスが供給されていない状態)における薄板体11の下方への反り高さを「作動温度反り高さX2」と称呼するものとすると(図7を参照)、0<X2<X1が成立する。
このように、本例では、図7に示すように作動温度時において薄板体11が下方(即ち、空気極層11c側)に向けて反っている。この結果、図8に示すように作動温度時において薄板体11が反っていない構成を有する燃料電池に比して、作動温度時において、薄板体11が平面方向に垂直な方向の外力を受けた場合に薄板体11は変形し難い(反りによる変形抑制効果)。
従って、空気流路21を流れる空気及び燃料流路22を流れる燃料ガスとの間に圧力差が生じたことでその圧力差が外力となって薄板体11へ作用した場合であっても、薄板体11が変形し難い。
ここで、上述した化学反応式(1)及び(2)にて消費される酸素と水素との分子数比率、及び、空気中における酸素の分子数比率を鑑みると、一般に、空気流路21に供給される空気の流量が燃料流路22に供給される燃料ガスの流量よりも大きい値に設定されるから、空気流路21に供給される空気の圧力が燃料流路22に供給される燃料ガスの圧力よりも大きくなる。この場合、薄板体11には、圧力差に起因して上方へ向いた外力(即ち、空気極層11c側から燃料極層11b側へ向いた外力)が作用する。
他方、本例のように、薄板体11が下方(即ち、空気極層11c側)に向けて反っている場合、薄板体11に対して下方へ向いた外力が作用した場合よりも上方へ向いた外力が作用した場合に「反りによる変形抑制効果」がより一層発揮され得る。以上より、本例では、空気流路21に供給される空気の流量が燃料流路22に供給される燃料ガスの流量よりも大きい値に設定される場合、「反りによる変形抑制効果」がより一層発揮され得る。
この結果、スタック構造を有する燃料電池10内において複数の薄板体11間において圧力差にばらつきが発生しても、圧力差のばらつきに起因する薄板体11間における薄板体11の変形量のばらつきが抑制され得る。よって、燃料電池10全体として所期の発電特性を安定して得ることができる。
次に、常温反り高さX1と空気流路21の高さT1との好ましい関係について説明する。この検討のため、値(X1/T1)を導入する。以下、この値を「常温反り高さ割合」と称呼する。
常温反り高さ割合は、0.05以上且つ0.8以下であることが好ましい。これは以下の理由に基づく。即ち、常温反り高さ割合が0.05未満では、作動温度反り高さX2が非常に小さくなり、上記圧力差に基づく外力に対する薄板体11の変形抑制効果が十分に発揮され得ないということが判明した。一方、常温反り高さ割合が0.8を超えると、作動温度反り高さX2がなおも十分に大きくて、空気流路21の断面積が小さくなることで空気が空気流路21を流れる際の圧力損失が非常に大きくなるということが判明した。
以下、このことを確認した実験について説明する。この実験は、1辺の長さA=30mm、電解質層、燃料極層、及び空気極層の厚さがそれぞれ30um、15um、及び15umである平面視にて正方形の薄板体(電解質支持型のセル)を用いて、常温反り高さ割合が異なる複数のサンプルを作製して行われた。なお、常温反り高さ割合の調整は、薄板体の外周部と上方・下方支持部材の各枠体部との接合・固定に使用される接合剤の性状(温度に対する粘度特性、熱膨張率、厚さ、ヤング率等)を変更することで行われた。
常温反り高さ割合が0.05未満では、薄板体の凸形状による上記変形抑制効果が不十分のため、ガス流量を急激に変更した場合(即ち、上記圧力差の急激な変動があった場合)における薄板体の変形量の変化が大きく、薄板体の破損が生じた。一方、常温反り高さ割合が0.05以上では、薄板体の破損等も発生せずに、薄板体の凸形状による変形抑制効果が確認された。
他方、常温反り高さ割合が0.8を超えると、空気流路の断面積の最小値が小さくなり、空気流路内での圧力損失が顕著に大きくなった。加えて、空気流路の断面積の最大値と最小値の差が大きくなることに起因して、空気流路内での空気の流れが不均一になり、平面視における単位面積当たりの発電効率が顕著に低下することもわかった。一方、常温反り高さ割合が0.8以下では、空気流路内での圧力損失の顕著な増大、及び発電効率の顕著な低下も発生しなかった。以上より、常温反り高さ割合は、0.05以上且つ0.8以下であることが好ましい。
上記の実験は、薄板体の厚さが一定の条件で行われている。他方、薄板体の厚さが20μm〜500μmの範囲内にある場合において、同様の理由により、常温反り高さ割合が0.05以上且つ0.8以下であることが好ましいことも判明している。以下、このことを確認した実験について説明する。なお、この実験は、薄板体として電解質支持型セルと燃料極支持型セルとを用いて、薄板体の厚さをパラメータとして行われた。
この実験は、薄板体の厚さを種々変更しながら1層の(薄板体が1枚の)スタックを作成して行われた。薄板体と支持部材との接合(シール)は、薄板体の外周部と支持部材の枠体部との接合面については軟化ガラスを使用し、スタックの外側面の被覆については結晶化ガラスを使用して、850℃の熱処理を施すことで行われた。
スタック完成後の薄板体の常温反り高さX1は、ガラスの接合条件、1層のスタック内に形成された2つのガス流路(燃料流路及び空気流路)内に配設された集電用のメッシュの形状・硬さ等を変更することで調整された。薄板体の常温反り高さX1の確認は、完成したスタック内の2つのガス流路内に硬化樹脂を流し込んで薄板体の形状を保持・拘束した状態で、スタックを垂直面に沿った平面で切断して得られる薄板体の断面を観察することで行われた。
この実験では、上記「圧力差」に対する薄板体の形状安定性が評価された。この評価方法は以下のとおりである。即ち、燃料流路を流通するガスの流量が一定に維持される。この状態で、空気流路を流通するガスの流量を変化させ、燃料流路の流入孔と流出孔との圧力差(圧力損失)の変化がモニタされる。この圧力損失の変化が小さいことは、上記「圧力差」の変化に対する薄板体の変形量の変化が小さくて「圧力差」に対する薄板体の形状安定性が高い(即ち、上記「反りによる変形抑制効果」が高い)ことを意味する。
この評価は常温で行われ、評価に使用されるガスとしては、燃料流路及び空気流路共に窒素が使用された。SOFCの実使用環境では、上述のように、作動温度が高温(600〜800℃程度)であり、燃料流路には水素ガスが、空気流路には空気が流される。しかしながら、この実験では、実験の利便性を考慮して、上記のSOFCの実使用環境を常温にて再現する手法が採られた。
即ち、高温での流路内圧力損失を常温で再現できるように、実使用環境でのガスの粘性係数と流量を乗じた値と、常温での模擬ガス(窒素)の粘性係数と流量を乗じた値とが同じになるように、ガス流量条件が決定された。
具体的には、常温にて、燃料流路側の窒素の流量が250sccmで一定とされた状態で、空気流路側の窒素の流量を250〜2000sccmの範囲で変更しながら、燃料流路の圧力損失の変化(安定性)が評価された。この評価結果を表1に示す。
Figure 2009004353
この表1から理解できるように、常温反り高さ割合が0.05未満では、上記圧力損失の変動が大きくて、上記「反りによる変形抑制効果」が不十分である。一方、常温反り高さ割合が0.05以上では、上記圧力損失の変動が小さく上記圧力損失が安定していて、上記「反りによる変形抑制効果」が十分に発揮され得ることが確認された。
他方、常温反り高さ割合が0.8を超えると、空気流路側での圧力損失が顕著に大きくなった。一方、常温反り高さ割合が0.8以下では、空気流路側での圧力損失の顕著な増大がみられないことが確認された。以上より、薄板体の厚さが20μm〜500μmの範囲内にある場合において、常温反り高さ割合が0.05以上且つ0.8以下であることが好ましいということができる。
ところで、図9に示すように、平面視にて、空気流路が四角形(正方形)であって流入孔及び流出孔(上記の貫通孔TH等に相当)が対角線の両端に対応する角部に配設されている場合(即ち、流入孔と流出孔とを結ぶ線分が空気流路の中央部を通過するように流入孔及び流出孔が配置されている場合)を考える。図9に示した例では、薄板体11が反っておらず、従って、空気流路の高さが空気流路内にて均一となっている。なお、図9において、矢印の太さは空気流速(従って、空気流量)の大きさを表す(図10も同様)。
この場合、図9に示すように、平面視にて、空気流路の中央部では空気流速が最も大きく、中央部から離れるほど空気流速が小さくなる。即ち、空気流路内にて空気流速における不均一が発生し得る。このような流速の不均一の程度が大きい場合、図11に特性線L1にて示すように、空気利用率Uaが小さい状況ではSOFCの出力密度に対して影響しないが、空気利用率Uaが大きい状況ではSOFCの出力密度が低下し易いことが判明した。これは、空気流速の不均一の程度が大きい場合、発電反応に対する空気の利用効率が低いことに起因するものと思われる。
一方、図10に示すように、薄板体11が下方(空気極層側)に反っていて、空気流路の高さが中央部に近づくほど小さくなっている場合を考える。この場合、図9に示す薄板体11が反っていない場合に比して、平面視にて、空気流路の中央部での空気流速が低下するとともにその周りの部分の空気流速が上がる作用が生じ得る。この結果、図10に示すように、空気流路内での空気流速の不均一性の程度が抑制され得る。
このように流速の不均一の程度が小さい場合、図11に特性線L2にて示すように、空気利用率Uaが小さい状況に加えて空気利用率Uaが大きい状況であっても、SOFCの出力密度が低下し難いことが判明した。換言すれば、薄板体11が下方(空気極層側)に反っていると、空気利用率Uaが大きい場合におけるSOFCの出力密度が向上する。この効果を、「反りによる出力向上効果」と称呼する。これは、空気流速の不均一の程度を小さくすると、発電反応に対する空気の利用効率が高くなることに起因するものと思われる。
そして、「反りによる出力向上効果」の観点からも、常温反り高さ割合が0.05以上且つ0.8以下であることが好ましいことも判明している。以下、このことを確認した実験について説明する。
この実験では、燃料流路を流通する燃料ガスが潤沢にある状態で、燃料の利用率が十分に低い5%に固定される。この状態で、空気流路を流通する空気の利用率Uaを変化させてSOFCの出力特性が評価された。具体的には、電流を5Aで一定に調整した状態で、空気の供給量を変化させてSOFCの出力電圧が測定され、その測定結果から得られる空気利用率Ua=50%での出力電圧を利用してSOFCの出力特性が評価された。この出力電圧が小さいこと(即ち、SOFCの出力(=電圧×電流)が小さいこと)は、「反りによる出力向上効果」が小さいことを意味する。
この評価は、薄板体として厚さが一定の燃料極支持型セルを用いて、常温反り高さ割合を種々変更しながら、800℃の環境下にて行われた。この評価結果を表2に示す。
Figure 2009004353
この表2から理解できるように、常温反り高さ割合が0.05未満では、出力の向上が認められず、上記「反りによる出力向上効果」が不十分である。一方、常温反り高さ割合が0.05以上では、出力の向上が十分認められ、且つ、空気利用率Uaの増加に対する出力の低下の程度も小さくて(出力が安定していて)、上記「反りによる出力向上効果」が十分に発揮され得ることが確認された。
他方、常温反り高さ割合が0.8を超えると、上述と同様、空気流路側での圧力損失が顕著に大きくなった。一方、常温反り高さ割合が0.8以下では、空気流路側での圧力損失の顕著な増大がみられないことが確認された。以上より、「反りによる変形抑制効果」の観点に加えて「反りによる出力向上効果」の観点からも、常温反り高さ割合が0.05以上且つ0.8以下であることが好ましいということができる。
次に、上述のように常温にて下方(空気極層11c側)に反った薄板体11の製造方法の一例について簡単に説明する。薄板体11として電解質支持型セルが製造される場合、グリーンシート法により作成したセラミックスシート(YSZのテープ)の上面にシート(燃料極層11bとなる層)を印刷法により形成してから1400℃・1時間にて焼成し、更に、その焼成体の下面にシート(空気極層11cとなる層)を同じく印刷法により形成してから1200℃・1時間にて焼成することにより形成される。また、薄板体11として燃料極支持型セルが製造される場合、グリーンシート法により作成したシート(燃料極層11bとなる層)の下面にセラミックスシート(YSZのテープ)を積層・一体化してから1400℃・1時間にて焼成し、更に、その焼成体の下面にシート(空気極層11cとなる層)を印刷法により形成してから1200℃・1時間にて焼成することにより形成される。
ここで、上述したように、薄板体11内の層間には熱膨張率の大小関係(燃料極層11bの熱膨張率>電解質層11aの熱膨張率≒空気極層11cの熱膨張率)が存在する。このため、焼成時の降温過程において、平面方向に沿った方向における薄板体11の収縮量が薄板体11の上側面(燃料極層11b側面)において下側面(空気極層11c側面)よりも大きくなる。この原理を利用すれば、焼成時の降温過程後において、常温にて下方(即ち、空気極層11c側)に反った薄板体11を容易に製造することができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る固体酸化物型燃料電池10は、作動温度時において薄板体11が下方(即ち、空気極層11c側)に向けて反っている(図7を参照)。従って、作動温度時において薄板体11が反っていない構成を有する燃料電池(図8を参照)に比して、作動温度時において、薄板体11が平面方向に垂直な方向の外力を受けても薄板体11は変形し難い。この結果、スタック構造を有する燃料電池10内において複数の薄板体11間において空気流路21を流れる空気及び燃料流路22を流れる燃料ガスとの間の圧力差にばらつきが発生しても、圧力差のばらつきに起因する薄板体11間における薄板体11の変形量のばらつきが抑制され得る。よって、燃料電池10全体として所期の発電特性を安定して得ることができる。加えて、薄板体11が下方(即ち、空気極層11c側)に向けて反っていることで、上記「反りによる出力向上効果」により、空気利用率が高い場合であってもSOFCの出力が低下し難くなる効果も奏する。
なお、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、燃料極層11bは、白金、白金−ジルコニアサーメット、白金−酸化セリウムサーメット、ルテニウム、ルテニウム−ジルコニアサーメット等から構成することができる。
また、空気極層11cは、例えば、ランタンを含有するペロブスカイト型複合酸化物(例えば、上述のランタンマンガナイトのほか、ランタンコバルタイト)から構成することができる。ランタンコバルタイト及びランタンマンガナイトは、ストロンチウム、カルシウム、クロム、コバルト(ランタンマンガナイトの場合)、鉄、ニッケル、アルミニウム等をドープしたものであってよい。また、パラジウム、白金、ルテニウム、白金−ジルコニアサーメット、パラジウム−ジルコニアサーメット、ルテニウム−ジルコニアサーメット、白金−酸化セリウムサーメット、パラジウム−酸化セリウムサーメット、ルテニウム−酸化セリウムサーメットであってもよい。
また、薄板体11及び支持部材12の平面形状は、長方形、円形、楕円形等であってもよい。例えば、図12は、薄板体11及び支持部材の平面形状が、短辺の長さがAであり長辺の長さがBの長方形である場合における、燃料電池30の部分分解斜視図である。燃料電池30では、支持部材12の平面部12aの平面形状は、短辺の長さがLであり長辺の長さがMの長方形である。
燃料電池30では、常温時において薄板体11及び薄板体11を支持(挟持)した状態における一対の支持部材12を、図12においてx軸と平行な4−4線を含むとともにx−z平面と平行な平面に沿って切断した縦断面に現れる薄板体11の反りの態様は、図6に示した燃料電池10における薄板体11の反りの態様と類似したものとなる。なお、4−4線は、支持部材12の平面形状(=長方形)の中心(=薄板体11の平面形状(=長方形)の中心)を通る線である。これは、この4−4線を含む縦断面が上述した支持部材12の平面部12aにおける上記「最小幅縦断面」に対応し、且つ、薄板体11に発生する主たる反りの態様を表す形状は、この「最小幅縦断面」を含む平面に沿って薄板体11を切断して得られる薄板体11の縦断面において現れる傾向があるからである。
この燃料電池30において、上記燃料電池10と同様、上記常温反り高さ割合が0.05以上且つ0.8以下であって、空気流路21の高さTが50μm以上且つ700μm以下である場合を考える。この場合、「最小幅縦断面」の幅と一致する上記長方形の短辺の長さLが、4mm以上且つ190mm以下であることが好ましい。これによれば、薄板体11の主たる反りの程度(曲率)に大きく影響を与える「最小幅縦断面」の幅を上記実施形態に係る燃料電池10の場合と同程度とすることができる。従って、作動温度時において、薄板体11の反りの程度(曲率)を上記実施形態に係る燃料電池10の場合と同程度とすることができる。
同様に、上記常温反り高さ割合が0.05以上且つ0.8以下であって、空気流路21の高さTが50μm以上且つ700μm以下である場合において、薄板体11及び支持部材12の平面部12aの平面形状が円形、或いは楕円形である場合、「最小幅縦断面」の幅と一致する円形の直径、或いは、楕円形の短径の長さが、4mm以上且つ190mm以下であることが好ましい。これによっても、「最小幅縦断面」の幅を燃料電池10の場合と同程度とすることができ、作動温度時において、薄板体11の反りの程度(曲率)を燃料電池10の場合と同程度とすることができる。
本発明の一実施形態に係る固体酸化物型燃料電池の破断斜視図である。 図1に示した燃料電池の部分分解斜視図である。 図2に示した1−1線を含むとともにx−z平面と平行な平面に沿って支持部材を切断した支持部材の断面図である。 図1に示した薄板体及び薄板体を支持した状態における支持部材を、図2に示した2−2線を含むとともにy−z平面と平行な平面に沿って切断した縦断面図である。 図1に示した燃料電池における燃料と空気の流通を説明する図である。 図1に示した燃料電池の常温時における薄板体の反りの態様を示した図4に対応する模式図である。 図1に示した燃料電池の作動温度時における薄板体の反りの態様を示した図4に対応する模式図である。 比較例として作動温度時において薄板体に反りが発生しない場合を示した図4に対応する模式図である。 薄板体が反っていない場合における、空気流路内の空気の流速分布を示した模式図である。 薄板体が反っている場合における、空気流路内の空気の流速分布を示した模式図である。 空気利用率とSOFCの出力との関係を示したグラフである。 本発明の一実施形態の変形例に係る固体酸化物型燃料電池の部分分解斜視図である。
符号の説明
10…燃料電池、11…薄板体、11a…ジルコニア固体電解質層、11b…燃料極層、11c…空気極層、11d…セル貫通孔、12…支持部材、12a…平面部、12b…上方枠体部、12b1…外周枠部、12b2…段差形成部、12c…下方枠体部、12c1…外周枠部、12c2…段差形成部、21…空気流路、22…燃料流路、121…下方支持部材、122…上方支持部材

Claims (6)

  1. 固体電解質層と、前記固体電解質層の上面に形成された燃料極層と、前記固体電解質層の下面に形成された空気極層と、が積層・焼成されてなる1又は複数の薄板体と、
    平面部と、前記平面部の外周部の全周に設けられた同平面部よりも厚さが大きい枠体部と、を有するとともに前記1又は複数の薄板体を支持する複数の支持部材と、
    を備え、前記薄板体と前記支持部材とが1つずつ交互に積層されてなる固体酸化物型燃料電池において、
    前記各薄板体について、前記薄板体の外周部の全周が前記薄板体の上方に隣接する前記支持部材である上方支持部材の枠体部と前記薄板体の下方に隣接する前記支持部材である下方支持部材の枠体部との間に挟持されることにより、前記上方支持部材の平面部の下面と前記上方支持部材の枠体部の内側壁面と前記薄板体の燃料極層の上面とで燃料ガスが供給される燃料流路が区画・形成されるとともに、前記下方支持部材の平面部の上面と前記下方支持部材の枠体部の内側壁面と前記薄板体の空気極層の下面とで酸素を含むガスが供給される空気流路が区画・形成され、
    前記各薄板体は、常温時においても常温よりも高い前記固体酸化物型燃料電池の作動温度時においても下方に向けて反っていて、前記薄板体の平面方向に垂直な方向における前記各薄板体の反り高さは、常温時よりも前記作動温度時の方が小さい固体酸化物型燃料電池。
  2. 請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池において、
    前記各薄板体の厚さは、20μm以上且つ500μm以下の厚さである固体酸化物型燃料電池。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池において、
    前記各薄板体について、前記燃料極層の熱膨張率は前記固体電解質層の熱膨張率よりも大きく且つ前記空気極層の熱膨張率は前記固体電解質層の熱膨張率と略等しく、
    前記支持部材の熱膨張率は前記薄板体の平均熱膨張率よりも大きい固体酸化物型燃料電池。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の固体酸化物型燃料電池において、
    前記各薄板体について、前記薄板体の反り高さがゼロであると仮定した場合における前記薄板体の平面方向に垂直な方向の前記空気流路の高さ(T1)に対する常温時における前記薄板体の反り高さ(X1)の割合(X1/T1)は、0.05以上且つ0.8以下である固体酸化物型燃料電池。
  5. 請求項4に記載の固体酸化物型燃料電池において、
    前記空気流路の高さ(T1)は、50μm以上且つ700μm以下である固体酸化物型燃料電池。
  6. 請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池において、
    平面視にて前記支持部材の平面部の形状は、正方形、長方形、円形、又は楕円形であり、前記正方形の1片の長さ、前記長方形の短辺の長さ、前記円形の直径、又は前記楕円形の短径(L)は、4mm以上且つ190mm以下である固体酸化物型燃料電池。
JP2007305173A 2007-05-22 2007-11-27 固体酸化物型燃料電池 Active JP5237614B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007305173A JP5237614B2 (ja) 2007-05-22 2007-11-27 固体酸化物型燃料電池
US12/039,790 US7968246B2 (en) 2007-05-22 2008-02-29 Solid oxide fuel cell
EP08250700.5A EP1998396B1 (en) 2007-05-22 2008-02-29 Solid oxide fuel cell

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007135426 2007-05-22
JP2007135426 2007-05-22
JP2007305173A JP5237614B2 (ja) 2007-05-22 2007-11-27 固体酸化物型燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009004353A true JP2009004353A (ja) 2009-01-08
JP5237614B2 JP5237614B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=40320485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007305173A Active JP5237614B2 (ja) 2007-05-22 2007-11-27 固体酸化物型燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5237614B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245687A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 固体酸化物形燃料電池、及び、固体酸化物形燃料電池の製造方法
JP2011222152A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃料電池セル及び燃料電池スタック若しくは燃料電池装置
JP2013524458A (ja) * 2010-04-09 2013-06-17 ポステック アカデミー−インダストリー ファンデーション 平管型固体酸化物燃料電池用巨大スタック及びその製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179061A (ja) * 1990-11-09 1992-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 積層膜の形成方法
JPH04237962A (ja) * 1991-01-18 1992-08-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平板型固体電解質燃料電池
JPH1012252A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Fujikura Ltd 固体電解質型燃料電池とその製造方法
JP2000331692A (ja) * 1999-05-20 2000-11-30 Tokyo Gas Co Ltd 保持薄板枠付き平板型単電池及びそれを用いた燃料電池
JP2004152569A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Jatco Ltd 燃料電池
JP2005317291A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Tokyo Gas Co Ltd 支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック及びその作製方法
JP2006524902A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 バッテル・メモリアル・インスティチュート 固体酸化物型燃料電池アノード及び他の電気化学デバイスのための電極

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179061A (ja) * 1990-11-09 1992-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 積層膜の形成方法
JPH04237962A (ja) * 1991-01-18 1992-08-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平板型固体電解質燃料電池
JPH1012252A (ja) * 1996-06-26 1998-01-16 Fujikura Ltd 固体電解質型燃料電池とその製造方法
JP2000331692A (ja) * 1999-05-20 2000-11-30 Tokyo Gas Co Ltd 保持薄板枠付き平板型単電池及びそれを用いた燃料電池
JP2004152569A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Jatco Ltd 燃料電池
JP2006524902A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 バッテル・メモリアル・インスティチュート 固体酸化物型燃料電池アノード及び他の電気化学デバイスのための電極
JP2005317291A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Tokyo Gas Co Ltd 支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック及びその作製方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245687A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 固体酸化物形燃料電池、及び、固体酸化物形燃料電池の製造方法
JP2011222152A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃料電池セル及び燃料電池スタック若しくは燃料電池装置
JP2013524458A (ja) * 2010-04-09 2013-06-17 ポステック アカデミー−インダストリー ファンデーション 平管型固体酸化物燃料電池用巨大スタック及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5237614B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5172207B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池の単セル用の薄板体
JP4587659B2 (ja) 燃料電池セルスタックの製法
US10714782B2 (en) Cell stack device, module, and module housing device
JP5111036B2 (ja) 燃料電池セルスタックおよび燃料電池
JP5325017B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池、及び、その組立方法
JP2009158123A (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールならびに燃料電池装置
JP5255327B2 (ja) 反応装置
JP5237614B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP2010108876A (ja) 固体酸化物型燃料電池の薄板体、及び固体酸化物型燃料電池
JP5208622B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池の組立方法
JP2004273213A (ja) 燃料電池用単セル、その製造方法及び固体酸化物形燃料電池
US20090023045A1 (en) Reactor
JP5280173B2 (ja) 反応装置
JP5255324B2 (ja) 反応装置
JP5368062B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP5378062B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池の薄板体、及び固体酸化物型燃料電池
JP5100036B2 (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池セルスタック連結装置および燃料電池
JP5717559B2 (ja) 被覆膜付部材および集電部材ならびに燃料電池セル装置
JP4470474B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
JP2008135304A (ja) 燃料電池セルスタックおよび燃料電池
JP6976876B2 (ja) 燃料電池セルユニット
JP2008053107A (ja) セラミックス薄板体を備えるデバイス
US7968246B2 (en) Solid oxide fuel cell
JP2022049810A (ja) 電気化学反応セルスタック
JP2010182438A (ja) 電気化学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5237614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250