JP2009003767A - 車載機 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を確実に伝達できる車載機を提供する。
【解決手段】音声案内部12は、音声出力手段7から音声案内情報を出力する音声案内を実行した後、音声案内情報が運転者に対して伝達されていないと判断した場合に窓駆動装置20を制御して各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御を実行してから音声案内を再度実行する音声案内再実施制御を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】音声案内部12は、音声出力手段7から音声案内情報を出力する音声案内を実行した後、音声案内情報が運転者に対して伝達されていないと判断した場合に窓駆動装置20を制御して各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御を実行してから音声案内を再度実行する音声案内再実施制御を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、音声出力手段と、この音声出力手段から音声案内情報を出力する音声案内を実行する音声案内手段とを備えた車載機に関する。
例えば、通行料金の自動収受を行うETC(Electronic Toll Collection System)用の車載機においては、ETCカードの認識状態や料金表示などの案内情報を運転者に提供する際、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Light Emitting Diode)などの表示手段を用いて案内情報の表示を行ったり、スピーカなどの音声出力手段を制御して音声案内を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−163614号公報
上記従来技術の構成では、昼間はLCDおよびLEDの視認性が低下するため、音声出力手段を用いた音声案内に頼らざるを得ない状況となる。このような音声出力手段を用いた構成にあっては、車両が走行中であり且つ車両の窓が開放されている状態においては、風切り音、ロードノイズ、街の騒音などの走行雑音が車室内に入り込むため、運転者が肝心の音声案内を聞き取りにくくなることが考えられる。
このような状況下において、運転者がETCカードを挿入した後、その認識状態を確認する場合を想定すると、例えばカードが逆挿入されたために逆挿入を警告する音声案内が実行されたとしても、運転者は、その音声案内の内容を聞き取れなかったときにはカードの認識状態が分からなくなってしまう。この場合、運転者は、カードを挿入し直して車載機による音声案内を再度実行させ、カードの認識状態を確認しなければならず、運転者にとって大変手間であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達できる車載機を提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、音声案内手段は、音声出力手段から音声案内情報を出力する音声案内を実行した後、伝達状況確認手段により音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断された場合、車両に搭載された窓駆動装置を制御して車両の窓を閉鎖する窓閉め制御を実行してから、音声案内を再度実行する。このように構成すれば、音声案内を再実行する際には、車両の窓は閉鎖された状態であり、例えば風切り音、ロードノイズ、街の騒音といった走行雑音が車室内に入り込むことがない。従って、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
請求項2記載の手段によれば、運転者の視線を確認する視線確認装置により伝達状況確認手段を構成する。そして、音声案内手段は、音声案内を実行した後、視線確認装置により確認された運転者の視線が車載機を見るように変化した場合に音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断する。運転者は、車載機からの音声案内情報が聞き取りにくかった場合、その車載機の方を見て車載機の状態を確認すると考えられる。従って、このような運転者の視線の変化を確認することにより、音声案内情報が運転者に伝達されたか否かを判断できる。
請求項3記載の手段によれば、運転者により操作される音声案内確認ボタンにより伝達状況確認手段を構成する。そして、音声案内手段は、音声案内を実行した後、運転者に対し音声案内確認ボタンの操作を要求したにもかかわらず音声案内確認ボタンが操作されなかった場合に音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断する。このように構成すれば、音声案内情報の運転者に対する伝達状況を、運転者自身による音声案内確認ボタンの操作によって確認するので、音声案内情報が運転者に伝達されたか否かを確実に判断できる。
請求項4記載の手段によれば、音声案内手段は、窓閉め制御実行前に車両の窓の開度を記憶手段に記憶させる窓開度記憶制御を実行し、音声案内を再度実行した後、窓駆動装置を制御して車両の窓を記憶手段に記憶された開度に戻すように車両の窓を開放する窓戻し制御を実行する。このように構成すれば、車両の窓が所定の開度で開放されていた場合に音声案内が再度実行されると、その後、窓の開度が音声案内の再実行前の開度に戻すように制御されるので、運転者が手動操作で窓を元の開度に戻す必要がなくなる。
請求項5記載の手段によれば、音声案内手段は、窓閉め制御が途中で停止された場合には、音声出力手段から出力される音声案内情報の音量設定を増加させる案内音量設定増加制御を実行した後、音声案内を再度実行する。窓閉め制御の実行が途中で停止された場合には、車両の窓が開放されていることになる。このような場合には、走行雑音が窓から車室内に入り込むおそれがあり、音声案内が聞き取りにくくなることが考えられる。このような場合であっても、音声案内手段が音声案内情報の音量設定を増加させるので、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
請求項6記載の手段によれば、音声案内手段は、車速情報入力手段により検出された車両の走行速度(車速)が所定のしきい値より大きいことを条件として窓閉め制御を実行する。車両の窓が開放されている場合に車室内に入り込む走行雑音は、車速に比例して大きくなると考えられる。従って、車速が大きい場合、つまり車室内に入り込む走行雑音の影響が大きい場合に窓閉め制御を行うことで、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。また、車速が小さい場合には、車室内に入り込む走行雑音の影響が小さいので、窓閉め制御を行わなくても、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
請求項7記載の手段によれば、音声案内手段は、重要度確認手段により確認された音声案内情報の重要度が高いことを条件として窓閉め制御を実行するので、重要度が高い、つまり確実に運転者に伝達すべき案内情報を、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に伝達することができる。
請求項8記載の手段によれば、音声案内手段は、重要度確認手段により音声案内情報の緊急度が高いことが確認されたときには、窓閉め制御を実行すると同時に音声出力手段から出力される音声案内情報の音量設定を増加させた状態で音声案内を再度実行する。緊急度の高い音声案内が運転者に伝達されなかったときには、迅速に音声案内を再度実行する必要がある。しかし、窓閉め制御が完了するまでの間は、車室内に走行雑音が入り込む可能性があるため、音声案内を再度実行したとしても運転者に伝達できないおそれがある。そこで、緊急度の高い音声案内情報の音声案内を再度実行する場合には、窓が閉鎖するまでの間も音量設定を増加させた状態で音声案内を実行することで、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を迅速に伝達することができる。
請求項8記載の手段を採用する際、緊急度の高い音声案内情報が、例えば緊急車両の接近を運転者に報知するような内容であった場合、請求項9記載の手段のように、音声案内手段が、音声案内を再度実行した後、車両の窓を少し開放する窓ちょい開け制御を実行するようにしてもよい。このように構成すれば、運転者は、緊急車両のサイレンを聞き取りやすくなるため、緊急車両の接近を容易に確認することができる。
以下、本発明をETCシステムに適用した場合の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、ETC車載機を中心としたETCシステムの電気的構成を示すブロック図である。ETC車載機1(車載機に相当)には、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータを主体として構成される制御回路2が設けられている。この制御回路2には、無線通信部3、カードスロット4、記憶手段5、表示手段6、音声出力手段7、視線確認装置8、音声案内確認ボタン9および車速情報入力手段10が接続されている。また、制御回路2は、ETCに関する制御を行うETC制御部11と、音声案内に関する制御を行う音声案内部12(音声案内手段および重要度確認手段に相当)とを有している。
図1は、ETC車載機を中心としたETCシステムの電気的構成を示すブロック図である。ETC車載機1(車載機に相当)には、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータを主体として構成される制御回路2が設けられている。この制御回路2には、無線通信部3、カードスロット4、記憶手段5、表示手段6、音声出力手段7、視線確認装置8、音声案内確認ボタン9および車速情報入力手段10が接続されている。また、制御回路2は、ETCに関する制御を行うETC制御部11と、音声案内に関する制御を行う音声案内部12(音声案内手段および重要度確認手段に相当)とを有している。
ETC制御部11は、無線通信部3を通じてETCゲートに設置された通信機13との間で例えばDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)により無線通信を行い、料金課金の際に必要となる情報の送受信を行う。この通信機13は、ETC車載機1から送信された情報に基づいて所定の認証手続きを完了したときは、ゲートを開放して車両の通過を許可する。通信機13は、通信網14および回線端末装置15を介して制御センタ内のサーバ16に接続するようになっている。このサーバ16にはデータベース17が接続されている。また、ETC制御部11は、無線通信部3を通じて緊急車両との間で無線通信を行うことが可能になっており、これにより、緊急車両の接近状況などの情報を取得できるようになっている。
ETC制御部11は、カードスロット4に外部から挿入されるETCカード18との間で情報の授受や書き替えなどを行う。カードスロット4には、ETCカード18が正しく装着されている状態を検出する装着状態検出部(図示せず)が設けられており、その検出信号はETC制御部11に与えられるようになっている。そして、ETCカード18との間の情報の授受に基づいたデータなどは、データの書き換えが可能なメモリにより構成された記憶手段5に書き込まれるようになっている。
ETC制御部11は、ETCカード18の装着状態、通行料金、緊急車両の接近状況などの運転者に対して報知すべき案内情報を、LCDやLEDなどにより構成された表示手段6に表示させるように構成されている。また、ETC制御部11は、この表示を行うとともに、上記案内情報を音声案内部12に出力するようになっている。
音声案内部12は、スピーカにより構成された音声出力手段7を用いて、上記案内情報を音声として出力する音声案内を実行するようになっている(後述の作用説明参照)。なお、音声出力手段7としては、車両に搭載されているオーディオ用のスピーカなどを用いてもよい。
音声案内部12には、車両側に設けられた窓装置19の窓駆動装置20が接続されている。音声案内部12は、窓駆動装置20に対し各座席の窓(前席右窓21、前席左窓22、後席右窓23、後席左窓24)を開閉するための指令信号を出力するようになっている。
音声案内部12には、車両側に設けられた窓装置19の窓駆動装置20が接続されている。音声案内部12は、窓駆動装置20に対し各座席の窓(前席右窓21、前席左窓22、後席右窓23、後席左窓24)を開閉するための指令信号を出力するようになっている。
窓駆動装置20は、窓21〜24の開閉を行う駆動部25と、窓21〜24の開度を検出する開度検出部26とを備えている。駆動部25は、音声案内部12から与えられる指令信号に基づいて窓21〜24の開閉を行う。開度検出部26は、窓21〜24の開度を検出し、その開度を示すデータを音声案内部12に出力するようになっている。そして、窓21〜24の開度を示すデータは、音声案内部12によって記憶手段5に書き込まれるようになっている。このような構成により、音声案内部12は、窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御や窓21〜24を元の開度に戻すように開放する窓戻し制御などを行うことが可能となっている(いずれも後述する作用説明参照)。
窓駆動装置20には、窓21〜24の近傍にそれぞれ設けられたウインドウスイッチにより構成された窓スイッチ情報入力手段27から窓21〜24の開閉を指令する信号が与えられている。この窓スイッチ情報入力手段27は、使用者によって操作されるものであり、使用者からの窓開閉の要求が入力されることになる。従って、窓駆動装置20の駆動部25は、前述した音声案内部12からの指令信号と、窓スイッチ情報入力手段27からの指令信号とが両方与えられたときには、後者を優先し、その指令信号に基づいて窓21〜24の開閉を行うようになっている。
視線確認装置8(伝達状況確認手段に相当)は、例えば運転者の顔の付近を撮影範囲とするように車両に設置されたカメラにより構成されている。音声案内部12には、この視線確認装置8からの映像信号が与えられており、音声案内部12は、この映像信号から運転者の視線の変化を検出することが可能となっている。
音声案内確認ボタン9(伝達状況確認手段に相当)は、ETC車載機1に設けられたスイッチであり、その操作に応じて所定の確認信号が音声案内部12に出力されるようになっている。なお、音声案内確認ボタン9としては、車両のステアリングホイールに設けられたスイッチなどを用いてもよい。
車速情報入力手段10は、車両の走行速度を検出するものであり、音声案内部12には、この車速情報入力手段10により検出された走行速度を示す信号が与えられるようになっている。なお、車速情報入力手段10としては、車両に設けられた車速センサなどを用いてもよい。
ETC車載機1には、図示しない電源部が設けられており、この電源部は、車載バッテリ(図示せず)から給電され、所定電圧の出力をETC車載機1の制御回路2を含めた各部に給電するようになっている。
ETC車載機1には、図示しない電源部が設けられており、この電源部は、車載バッテリ(図示せず)から給電され、所定電圧の出力をETC車載機1の制御回路2を含めた各部に給電するようになっている。
次に、上記構成の作用、特にETC車載機1による運転者への音声案内について図2〜図6も参照しながら説明する。
まず、音声案内部12を中心として行われる音声案内の全体の流れについて、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。音声案内部12は、ETC制御部11から運転者に報知するための案内情報(ETCカード18の装着状態、料金情報、緊急車両の接近状況など)が与えられると、音声出力手段7から上記案内情報を音声として出力する音声案内を実行する(ステップS1)。その後、音声案内情報が運転者に対して伝達されていない場合に音声案内を再度実行する音声案内再実施制御を実行し(ステップS2)、処理を終了する。
まず、音声案内部12を中心として行われる音声案内の全体の流れについて、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。音声案内部12は、ETC制御部11から運転者に報知するための案内情報(ETCカード18の装着状態、料金情報、緊急車両の接近状況など)が与えられると、音声出力手段7から上記案内情報を音声として出力する音声案内を実行する(ステップS1)。その後、音声案内情報が運転者に対して伝達されていない場合に音声案内を再度実行する音声案内再実施制御を実行し(ステップS2)、処理を終了する。
上記した音声案内再実施制御(ステップS2)については、視線確認装置8を用いて音声案内情報の伝達状況を確認する制御方法(図3参照)と、音声案内確認ボタン9を用いて音声案内情報の伝達状況を確認する制御方法(図6参照)とがある。本実施形態では、これら2つの制御方法のうち、いずれかを運転者が予め選択しておくことにより、いずれかの制御が実行されるようになっている。なお、これらの制御方法については、いずれか一方のみを実行可能に構成してもよい。
[1]視線確認装置8を用いた音声案内再実施制御について
視線確認装置8を用いた音声案内再実施制御を実行するように設定されている状態において、下記(a)〜(c)の内容の音声案内が実行される場合について図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
視線確認装置8を用いた音声案内再実施制御を実行するように設定されている状態において、下記(a)〜(c)の内容の音声案内が実行される場合について図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
(a)重要度の低い音声案内を実行する場合
例えば、車両が出口ゲートを通過したときには、ETC車載機1から運転者に対して通行料金が通知されることになる。このような場合、音声案内部12は、通行料金を通知する音声案内を実行する(図2のステップS1)。その後、音声案内部12は、図3に示す音声案内再実施制御において、視線確認装置8から与えられる映像信号に基づいて運転者の視線に変化があるか否かを確認する(ステップT1)。そして、運転者の視線に変化がない(車両の前方を見ている)と判断した場合(ステップT1で「NO」)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。
例えば、車両が出口ゲートを通過したときには、ETC車載機1から運転者に対して通行料金が通知されることになる。このような場合、音声案内部12は、通行料金を通知する音声案内を実行する(図2のステップS1)。その後、音声案内部12は、図3に示す音声案内再実施制御において、視線確認装置8から与えられる映像信号に基づいて運転者の視線に変化があるか否かを確認する(ステップT1)。そして、運転者の視線に変化がない(車両の前方を見ている)と判断した場合(ステップT1で「NO」)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。
ところで、上述のように運転者に音声案内した場合に、車両の窓が開放されている状態においては、風切り音、ロードノイズ、街の騒音などの走行雑音が車室内に入り込むため、運転者が肝心の音声案内を聞き取りにくくなることがある。このような場合、運転者は、ETCカード18の装着状態を確認したり、ETC車載機1の状態を確認したりするためにETC車載機1を見るようになる。
音声案内部12は、運転者の視線がETC車載機1を見るように変化したと判断した場合(ステップT1で「YES」)には、運転者に音声案内情報が伝達されていないと判断してステップT2に進む。なお、本実施形態では、5秒間(単位時間)のうち、合計で2秒間以上(しきい値)ETC車載機1の方向を見た場合に、運転者の視線がETC車載機1を見るように変化したと判断するようにしている。
音声案内部12は、ステップT2において音声案内情報の重要度を確認する。このような通行料金の通知などの案内は、確実に運転者に伝達しなければならないというものではないため、音声案内情報の重要度が低いと判断し(重要度低)、ステップT3に進み、ステップS1(図2参照)で実行したものと同様の音声案内を同様の環境の下で実行した後、ステップT1に戻る。
(b)重要度の高い音声案内を実行する場合
例えば、車両がETCゲートに近づいているにもかかわらずETCカード18が逆挿入されている場合には、ETC車載機1から運転者に対し、ETCカード18の逆挿入についての警告が実行されることになる。このような場合、音声案内部12は、カード逆挿入を警告する音声案内を実行する(図2のステップS1)。その後、重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に、運転者の視線の変化を確認し(ステップT1)、視線の変化がない場合(NO)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。
例えば、車両がETCゲートに近づいているにもかかわらずETCカード18が逆挿入されている場合には、ETC車載機1から運転者に対し、ETCカード18の逆挿入についての警告が実行されることになる。このような場合、音声案内部12は、カード逆挿入を警告する音声案内を実行する(図2のステップS1)。その後、重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に、運転者の視線の変化を確認し(ステップT1)、視線の変化がない場合(NO)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。
一方、運転者の視線がETC車載機1を見るように変化したと判断した場合(ステップT1で「YES」)には、運転者に音声案内情報が伝達されていないと判断してステップT2に進み、音声案内情報の重要度を確認する。このようなカード逆挿入の警告などは、確実に運転者に伝達しなければならないものであるため、音声案内情報の重要度が高いと判断し(重要度高)、ステップT4に進み、車速情報入力手段10から与えられる車両の走行速度(車速)が、所定のしきい値(本実施形態では30km/h)以上であるか否かを確認する。
車速が所定のしきい値未満であると判断した場合(ステップT4で「NO」)には、車室内に入り込む走行雑音が小さいと判断してステップT3に進む。これに対し、車速がしきい値以上であると判断した場合(ステップT4で「YES」)には、車室内に入り込む走行雑音が大きいと判断してステップT5に進み、各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御(図4参照)を実行してからステップT6に進む。
上記窓閉め制御について、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。音声案内部12は、窓駆動装置20の開度検出部26から与えられる車両の各座席の窓21〜24の開度を示すデータを記憶手段5に書き込む窓開度記憶制御を行う(ステップA1)。そして、音声案内部12は、窓の開度を示すデータに基づいて、窓駆動装置20の駆動部25に対して窓を閉鎖する指令信号を与えて、窓21〜24の閉鎖を開始する(ステップA2)。このとき、予め閉鎖されている窓に対する閉鎖指令信号は出力されないようになっている。
窓21〜24の閉鎖が開始されてから窓スイッチ情報入力手段27の操作が行われることなく、その閉鎖が完了した場合(ステップA3で「YES」)には、ステップA4に進み、中断フラグを‘0’として処理を終了する。一方、窓21〜24の閉鎖が開始されてから使用者によって窓スイッチ情報入力手段27が操作され、窓21〜24の閉鎖が中断された場合(ステップA3で「NO」)には、ステップA5に進み、中断フラグを‘1’として処理を終了する。なお、上記した中断フラグは、窓の閉鎖が正常に完了したか否かを示すためのものであり、制御回路2内のRAMに記憶されるものとする。
このような窓閉め制御の実行後、ステップT6において、窓閉め制御が正常に完了したか否かを中断フラグに基づいて確認する。中断フラグが‘0’である場合には、窓閉め制御が正常に完了したと判断し(YES)、ステップT7に進む。ステップT7では、ステップS1(図2参照)で実行したものと同様の音声案内を走行雑音が入り込みにくい環境の下で実行する。そして、ステップT8に進み、閉鎖した窓21〜24を元の開度に戻すように開放する窓戻し制御(図5参照)を実行した後、ステップT1に戻る。一方、中断フラグが‘1’である場合には、ステップT5の窓閉め制御が途中で停止されたと判断し(NO)、ステップT9に進み、音声案内情報の音量設定を増加させる案内音量設定増加制御を実行した後、ステップT3に進む。
さて、上記窓戻し制御について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。音声案内部12は、記憶手段5に記憶された窓21〜24の開度を示すデータを読み出す(ステップB1)。そして、音声案内部12は、読み出した窓の開度を示すデータに基づいて、窓駆動装置20の駆動部25に対して窓を開放する指令信号を与えて、窓21〜24の開放を開始する(ステップB2)。このとき、元々閉鎖されていた窓に対する開放指令信号は出力されないようになっている。
窓21〜24の開放が開始されてから窓スイッチ情報入力手段27の操作が行われることなく、その開放が完了した場合には処理を終了する。また、窓21〜24の開放が開始されてから使用者によって窓スイッチ情報入力手段27が操作され、窓21〜24の開放が中断された場合にも処理を終了する。
(c)重要度が緊急である音声案内を実行する場合
例えば、車両に緊急車両が接近している場合、ETC車載機1から運転者に対し、緊急車両の接近が通知されることになる。このような場合、音声案内部12は、緊急車両の接近を通知する音声案内を実行する(図2のステップS1)。その後、重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に、運転者の視線の変化を確認し(ステップT1)、視線の変化がない場合(NO)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。
例えば、車両に緊急車両が接近している場合、ETC車載機1から運転者に対し、緊急車両の接近が通知されることになる。このような場合、音声案内部12は、緊急車両の接近を通知する音声案内を実行する(図2のステップS1)。その後、重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に、運転者の視線の変化を確認し(ステップT1)、視線の変化がない場合(NO)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。
一方、運転者の視線がETC車載機1を見るように変化したと判断した場合(ステップT1で「YES」)には、運転者に音声案内情報が伝達されていないと判断してステップT2に進み、音声案内情報の重要度を確認する。このような緊急車両の接近通知などは、確実に且つ迅速に運転者に伝達しなければならないものであるため、音声案内情報の重要度が緊急であると判断し(緊急)、ステップT10に進み、音声案内情報の音量設定を増加させた後、ステップT11に進む。
ステップT11では、ステップT5と同様の窓閉め制御を実行すると同時に、ステップS1(図4参照)で実行したものと同様の音声案内を実行する。そして、ステップT12において、音声案内情報の内容が緊急車両の接近を通知するものか否かを判断する。この場合には、音声案内情報が緊急車両の接近通知であるため(YES)、ステップT13に進み、各座席の窓21〜24を少しだけ開放した状態に制御する窓ちょい開け制御を実行した後、ステップT1に戻る。一方、緊急車両の接近を通知するものでない場合(ステップT12でNO)には、そのままステップT1に戻る。
[2]音声案内確認ボタン9を用いた音声案内再実施制御について
音声案内確認ボタン9を用いた音声案内再実施制御を実行するように設定されている状態において、前述した視線確認装置8を用いた場合における(a)〜(c)と同じ内容の(d)〜(f)の内容の音声案内が実行される場合について図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
音声案内確認ボタン9を用いた音声案内再実施制御を実行するように設定されている状態において、前述した視線確認装置8を用いた場合における(a)〜(c)と同じ内容の(d)〜(f)の内容の音声案内が実行される場合について図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
(d)重要度の低い音声案内を実行する場合
音声案内部12は、例えば通行料金を通知する音声案内を実行(図2のステップS1)した後、車速が所定のしきい値以上であるか否かを確認する(ステップU1)。車速が所定のしきい値以上であると判断した場合(ステップU1で「YES」)には、車室内に入り込む走行雑音が大きいと判断してステップU2に進む。
音声案内部12は、例えば通行料金を通知する音声案内を実行(図2のステップS1)した後、車速が所定のしきい値以上であるか否かを確認する(ステップU1)。車速が所定のしきい値以上であると判断した場合(ステップU1で「YES」)には、車室内に入り込む走行雑音が大きいと判断してステップU2に進む。
音声案内部12は、ステップU2において音声案内情報の重要度を確認する。この場合、音声案内情報の重要度が低いと判断し(重要度低)、ステップU3に進む。また、ステップU1にて車速が所定のしきい値未満であると判断した場合(NO)にも、ステップU3に進む。音声案内部12は、ステップU3、U4において、運転者に対し音声案内の再実施を行うか否かの確認を行う。すなわち、音声案内部12は、音声出力手段7から、例えば「音声案内の再実施を行う場合には音声案内確認ボタン9を操作してください。」といった内容の音声を出力する(ステップU3)。
そして、音声案内確認ボタン9から出力される確認信号に基づいてその操作状態を確認し(ステップU4)、音声案内確認ボタン9の操作がないと判断した場合(NO)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。一方、運転者によって音声案内確認ボタン9が操作されたと判断した場合(ステップU4で「YES」)には、運転者に音声案内情報が伝達されていないと判断してステップU5に進み、ステップS1(図2参照)で実行したものと同様の音声案内を同様の環境の下で実行した後、ステップU1に戻る。
(b)重要度の高い音声案内を実行する場合
音声案内部12は、例えばカード逆挿入を警告する音声案内を実行(図2のステップS1)した後、上記した重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に車速を確認する(ステップU1)。そして、車速が所定のしきい値未満であると判断した場合(ステップU1で「NO」)には、ステップU3〜U5を実行する。
音声案内部12は、例えばカード逆挿入を警告する音声案内を実行(図2のステップS1)した後、上記した重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に車速を確認する(ステップU1)。そして、車速が所定のしきい値未満であると判断した場合(ステップU1で「NO」)には、ステップU3〜U5を実行する。
一方、車速が所定のしきい値以上であると判断した場合(ステップU1で「YES」)には、音声案内情報の重要度を確認する(ステップU2)。この場合、音声案内情報の重要度が高いと判断し(重要度高)、ステップU6に進む。音声案内部12は、ステップU6、U7において、音声案内情報が運転者に対し伝達された否かの確認を行う。すなわち、音声案内部12は、音声出力手段7から、例えば「音声案内情報を確認できた場合には音声案内確認ボタン9を長押し操作してください。」といった内容の音声を出力する(ステップU6)。
そして、音声案内部12は、音声案内確認ボタン9から出力される確認信号に基づいてその操作状態を確認し(ステップU7)、運転者によって音声案内確認ボタン9が操作されたと判断した場合(YES)には、運転者に音声案内情報が伝達されたと判断して処理を終了する。一方、音声案内確認ボタン9の長押し操作ではないと判断した場合(ステップU7で「NO」)には、運転者に音声案内情報が伝達されていないと判断してステップU8に進み、各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御(図4参照)を実行してからステップU9に進む。
ステップU9では、ステップT6(図3参照)と同様に、窓閉め制御が正常に完了したか否かを確認し、窓閉め制御が正常に完了したと判断した場合(YES)にはステップU10に進み、ステップS1(図2参照)で実行したものと同様の音声案内を走行雑音が入り込みにくい環境の下で実行する。そして、ステップU11に進み、閉鎖した窓21〜24を元の開度に戻すように開放する窓戻し制御(図5参照)を実行した後、ステップU1に戻る。
一方、ステップU9において、窓閉め制御が途中で停止されたと判断した場合(NO)には、ステップU12に進み、ステップT9(図3参照)と同様の案内音量設定増加制御を実行する。そして、ステップU13にて、ステップS1(図2参照)で実行したものと同様の音声案内を実行してからステップU1に戻る。
(c)重要度が緊急である音声案内を実行する場合
音声案内部12は、例えば緊急車両の接近を通知する音声案内を実行(図2のステップS1)した後、上記した重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に車速を確認する(ステップU1)。そして、車速が所定のしきい値未満であると判断した場合(ステップU1で「NO」)には、ステップU3〜U5を実行する。
音声案内部12は、例えば緊急車両の接近を通知する音声案内を実行(図2のステップS1)した後、上記した重要度の低い音声案内を実行する場合と同様に車速を確認する(ステップU1)。そして、車速が所定のしきい値未満であると判断した場合(ステップU1で「NO」)には、ステップU3〜U5を実行する。
一方、車速が所定のしきい値以上であると判断した場合(ステップU1で「YES」)には、音声案内情報の重要度を確認する(ステップU2)。この場合、音声案内情報の重要度が緊急であると判断し(緊急)、ステップU14に進む。音声案内部12は、ステップU14、U15において、上記ステップU6、U7と同様にして、音声案内情報が運転者に対し伝達された否かの確認を行い、伝達されたと判断した場合(ステップU15にて「YES」)には、そのまま処理を終了する。一方、伝達されていないと判断した場合(ステップU15にて「NO」)には、ステップU16に進み、音声案内情報の音量設定を増加させた後、ステップU17に進む。
ステップU17では、ステップU8と同様の窓閉め制御を実行すると同時に、ステップS1(図2参照)で実行したものと同様の音声案内を実行する。そして、ステップU18において、音声案内情報の内容が緊急車両の接近を通知するものか否かを判断する。この場合には、音声案内情報が緊急車両の接近通知であるため(YES)、ステップU19に進み、ステップT13(図3参照)と同様の窓ちょい開け制御を実行した後、ステップU1に戻る。一方、緊急車両の接近を通知するものでない場合(ステップU18で「NO」)には、そのままステップU1に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果を奏する。
音声案内部12は、音声出力手段7から音声案内情報を出力する音声案内を実行した後、音声案内情報が運転者に対して伝達されていないと判断した場合に窓駆動装置20を制御して各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御を実行してから音声案内を再度実行する音声案内再実施制御を実行するようにした。これにより、車両の各座席の窓21〜24を閉鎖し、例えば風切り音、ロードノイズ、街の騒音といった走行雑音が車室内に入り込むことがない状態にした上で、音声案内を再度実行することになるので、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
音声案内部12は、音声出力手段7から音声案内情報を出力する音声案内を実行した後、音声案内情報が運転者に対して伝達されていないと判断した場合に窓駆動装置20を制御して各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御を実行してから音声案内を再度実行する音声案内再実施制御を実行するようにした。これにより、車両の各座席の窓21〜24を閉鎖し、例えば風切り音、ロードノイズ、街の騒音といった走行雑音が車室内に入り込むことがない状態にした上で、音声案内を再度実行することになるので、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
音声案内部12は、音声案内再実施制御において、視線確認装置8を用いて音声案内情報の運転者に対する伝達状況を確認するようにした。すなわち、音声案内部12は、音声案内を実行した後、視線確認装置8により確認された運転者の視線がETC車載機1を見るように変化した場合に音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断するようにした。運転者は、ETC車載機1からの音声案内情報が聞き取りにくかった場合、そのETC車載機1の方を見てETC車載機1の状態を確認すると考えられる。従って、このような運転者の視線の変化を確認することにより、音声案内情報が運転者に伝達されたか否かを判断できる。
音声案内部12は、音声案内再実施制御において、音声案内確認ボタン9を用いて音声案内情報の運転者に対する伝達状況を確認するようにした。すなわち、音声案内部12は、音声案内を実行した後、運転者に対し音声案内確認ボタン9の操作を要求してから音声案内確認ボタン9が操作されなかった場合に音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断するようにした。従って、音声案内情報の運転者に対する伝達状況を、運転者自身による音声案内確認ボタン9の操作によって確認するので、音声案内情報が運転者に伝達されたか否かを確実に判断できる。
音声案内部12は、各座席の窓21〜24を閉鎖する窓閉め制御の実行前に窓21〜24の開度を示すデータを記憶手段5に書き込む窓開度記憶制御を実行し、音声案内を再度実行した後、窓駆動装置20を制御して窓21〜24を記憶手段5に記憶された開度に戻すように窓21〜24を開放する窓戻し制御を実行するようにした。これにより、窓21〜24が所定の開度で開放されていた場合に音声案内が再度実行されると、その後、窓21〜24の開度が音声案内の再実行前の開度に戻すように制御されるので、運転者が手動操作で窓21〜24を元の開度に戻す必要がなくなる。
音声案内部12は、窓閉め制御が途中で停止された場合には、音声出力手段7から出力される音声案内情報の音量設定を増加させる案内音量設定増加制御を実行した後、音声案内を再度実行するようにした。窓閉め制御の実行が途中で停止された場合には、窓21〜24が開放されていることになる。このような場合には、走行雑音が窓から車室内に入り込むおそれがあり、音声案内が聞き取りにくくなることが考えられる。このような場合であっても、音声案内部12が音声案内情報の音量設定を増加させるので、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
音声案内部12は、車速情報入力手段10により検出された車速が所定のしきい値(例えば30km/h)以上であることを条件として窓閉め制御を実行するようにした。窓21〜24が開放されている場合に車室内に入り込む走行雑音は、車速に比例して大きくなると考えられる。従って、車速が大きい場合、つまり車室内に入り込む走行雑音の影響が大きい場合に窓閉め制御を行うことで、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を伝達することができる。また、車速が小さい場合には、車室内に入り込む走行雑音の影響が小さいので、窓閉め制御を行わなくても、運転者に音声案内情報を伝達することができる。
音声案内部12は、音声案内情報の重要度が高いことを条件として窓閉め制御を実行するようにした。これにより、重要度が高い、つまり確実に運転者に伝達しなければならない案内情報を、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に伝達することができる。
音声案内部12は、音声案内情報の緊急度が高いことが確認されたときには、窓閉め制御を実行すると同時に音声出力手段7から出力される音声案内情報の音量設定を増加させた状態で音声案内を再度実行するようにした。緊急度の高い音声案内が運転者に伝達されなかったときには、迅速に音声案内を再度実行する必要がある。しかし、窓閉め制御が完了するまでの間は、車室内に走行雑音が入り込む可能性があるため、音声案内を再度実行したとしても運転者に伝達できないおそれがある。そこで、緊急度の高い音声案内情報の音声案内を再度実行する場合には、窓21〜24が閉鎖するまでの間も音量設定を増加させた状態で音声案内を実行することで、走行雑音の影響を極力受けることなく、運転者に音声案内情報を迅速に伝達することができる。
音声案内部12は、緊急度の高い音声案内情報が、例えば緊急車両の接近を運転者に通知するような内容であった場合、音声案内を再度実行した後、車両の窓21〜24を少し開放する窓ちょい開け制御を実行するようにした。これにより、運転者は、緊急車両のサイレンを聞き取りやすくなるため、緊急車両の接近を容易に確認することができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
ステップT13(図3参照)およびステップU19(図6参照)の窓ちょい開け制御は、必要に応じて実行すればよい。
音声案内部12は、音声案内情報の緊急度が高いと判断した場合した場合および音声案内情報の重要度が低いと判断した場合であっても、音声案内情報の重要度が高いと判断した場合と同様に窓閉め制御を実行してから音声案内を再度実行するようにしてもよい。つまり、ステップT2(図3参照)およびステップU2(図6参照)の音声案内情報の重要度の確認は、必要に応じて実行すればよい。
ステップT13(図3参照)およびステップU19(図6参照)の窓ちょい開け制御は、必要に応じて実行すればよい。
音声案内部12は、音声案内情報の緊急度が高いと判断した場合した場合および音声案内情報の重要度が低いと判断した場合であっても、音声案内情報の重要度が高いと判断した場合と同様に窓閉め制御を実行してから音声案内を再度実行するようにしてもよい。つまり、ステップT2(図3参照)およびステップU2(図6参照)の音声案内情報の重要度の確認は、必要に応じて実行すればよい。
車室内に入り込む雑音が車両の走行速度にかかわらず変化する場合などには、ステップT4(図3参照)およびステップU1(図6参照)の車速の確認を実行しなくてもよい。つまり、車速情報入力手段10は必要に応じて設ければよい。また、車速情報入力手段10に替えて、マイクなどの音声入力手段を設けて、車室内に入り込む雑音を測定するようにしてもよい。
窓閉め制御が途中で停止された場合であっても、窓の開度が小さく、走行雑音の影響が小さいと考えられる場合には、そのまま音声案内を再度実行してもよい。つまり、ステップT9(図3参照)およびステップU12(図6参照)の案内音量設定増加制御は、必要に応じて実行すればよい。
窓閉め制御が正常に完了した後、音声案内を再実行した場合にそのまま処理を終了してもよい。つまり、窓戻し制御(図5参照)は必要に応じて実行すればよい。
窓閉め制御および窓戻し制御においては、車両の各座席の窓21〜24を対象として実行するようにしたが、例えば運転席に近い前席右窓21および前席左窓22のみを対象として各制御を実施してもよい。
窓閉め制御が正常に完了した後、音声案内を再実行した場合にそのまま処理を終了してもよい。つまり、窓戻し制御(図5参照)は必要に応じて実行すればよい。
窓閉め制御および窓戻し制御においては、車両の各座席の窓21〜24を対象として実行するようにしたが、例えば運転席に近い前席右窓21および前席左窓22のみを対象として各制御を実施してもよい。
上記実施形態においては、本発明をETC用の車載機に適用した例を示したが、これに限らず、本発明は、車載ハンズフリー装置や車両用ナビゲーション装置などにも適用可能である。すなわち、本発明は、音声案内の機能を有する車載機全般に適用可能である。
図面中、1はETC車載機(車載機)、5は記憶手段、7は音声出力手段、8は視線確認装置(伝達状況確認手段)、9は音声案内確認ボタン(伝達状況確認手段)、10は車速情報入力手段、12は音声案内部(音声案内手段、重要度確認手段)、20は窓駆動装置を示す。
Claims (9)
- 音声出力手段と、前記音声出力手段から音声案内情報を出力する音声案内を実行する音声案内手段とを備えた車載機において、
前記音声案内情報が運転者に伝達されたか否かを判断する伝達状況確認手段を備え、
前記音声案内手段は、前記音声案内を実行した後、前記伝達状況確認手段により前記音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断された場合、前記車両に搭載された窓駆動装置を制御して前記車両の窓を閉鎖する窓閉め制御を実行してから前記音声案内を再度実行することを特徴とする車載機。 - 前記伝達状況確認手段は、運転者の視線を確認する視線確認装置であり、
前記音声案内手段は、前記音声案内を実行した後、前記視線確認装置により確認された運転者の視線が前記車載機を見るように変化した場合に前記音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断することを特徴とする請求項1記載の車載機。 - 前記伝達状況確認手段は、運転者により操作される音声案内確認ボタンであり、
前記音声案内手段は、前記音声案内を実行した後、運転者に対し前記音声案内確認ボタンの操作を要求したにもかかわらず前記音声案内確認ボタンが操作されなかった場合に前記音声案内情報が運転者に伝達されていないと判断することを特徴とする請求項1記載の車載機。 - 前記車両の窓の開度を記憶する記憶手段を備え、
前記音声案内手段は、前記窓閉め制御の実行前に前記車両の窓の開度を前記記憶手段に記憶させる窓開度記憶制御を実行し、前記音声案内を再度実行した後、前記窓駆動装置を制御して前記車両の窓を前記開度記憶手段に記憶された開度に戻すように前記車両の窓を開放する窓戻し制御を実行することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車載機。 - 前記音声案内手段は、前記窓閉め制御の実行が途中で停止された場合には、前記音声出力手段から出力される前記音声案内情報の音量設定を増加させる案内音量設定増加制御を実行した後、前記音声案内を再度実行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載機。
- 前記車両の走行速度を検出する車速情報入力手段を備え、
前記音声案内手段は、前記車速情報入力手段により検出された前記走行速度が所定のしきい値より大きいことを条件として前記窓閉め制御を実行することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車載機。 - 前記音声案内情報の重要度を確認する重要度確認手段を備え、
前記音声案内手段は、前記重要度確認手段により確認された前記音声案内情報の重要度が高いことを条件として前記窓閉め制御を実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車載機。 - 前記音声案内手段は、前記重要度判断手段により前記音声案内情報の緊急度が高いことが確認されたときには、前記窓閉め制御を実行すると同時に前記音声出力手段から出力される前記音声案内情報の音量設定を増加させた状態で前記音声案内を再度実行することを特徴とする請求項7記載の車載機。
- 前記音声案内手段は、前記音声案内を再度実行した後、前記車両の窓を少し開放する窓ちょい開け制御を実行することを特徴とする請求項8記載の車載機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007165123A JP2009003767A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 車載機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007165123A JP2009003767A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 車載機 |
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Family Applications (1)
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JP2007165123A Pending JP2009003767A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 車載機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010186258A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Denso Corp | 車載通信機及び無線通信システム |
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-
2007
- 2007-06-22 JP JP2007165123A patent/JP2009003767A/ja active Pending
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