JP2009002590A - 冷蔵庫および冷蔵庫に搭載される霧化装置 - Google Patents

冷蔵庫および冷蔵庫に搭載される霧化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】野菜室に流れる空気中の埃や液体を吸水材で吸着されるので、経年劣化による吸水材から霧化部への安定した液体を供給することができないという課題を有していた。
【解決手段】本発明の冷蔵庫は、液体を溜める水溜め部30と、液体の霧化発生を行う霧化部21と、水溜め部30内に形成されたガイド部32と、ガイド部32の間に水溜め部30の外側方向から内側方向へ挿入されたホーン部22が設けてある。水溜め部30内の液体は、ガイド部32とホーン部22との間に表面張力が形成され、霧化部21に液体を供給して霧化発生を行うことで、液体を供給する吸水材を用いることなく超音波霧化装置に安定した液体を供給することができ、メンテナンスフリーで消耗品が発生することなく、貯蔵室の状況に適した液体の霧化発生させることが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波振動により液体を霧化する超音波霧化装置を具備し、霧化した水分を、野菜等を貯蔵する貯蔵室の空間に供給する構成を具備した冷蔵庫に関するものである。
近年、例えば冷蔵庫においては、冷蔵庫内の特に野菜容器内に霧化した水分を供給して、野菜の鮮度保存を長くする技術が提案されている。
従来の霧化方法としては、超音波霧化方式(例えば、特許文献1参照)や水破砕霧化方式等が知られている。
図13は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の超音波発信器を具備した霧化装置の断面図を示すものである。
図13に示すように、冷蔵室と野菜室とを仕切る仕切板101には、第一の孔102が開いており、冷蔵室からの冷気が第一の孔102を通して野菜室に流入する。野菜容器蓋103には、第二の孔104が設けられており、この第二の孔104には、吸水材105およびこの吸水材105と接して配置された超音波加湿手段106が設けられている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
吸水材105は、シリカゲル・ゼオライト・活性炭等の吸水性の材料からなる。従って、野菜室に流れる空気中の液体は、吸水材105によって吸着される。
そして野菜室を加湿する場合には、霧化装置である超音波加湿手段106を駆動する。これにより、吸水材105中の液体が霧化して外部に排出され、野菜室が加湿される。
特開2004−125179号公報
しかしながら、上記従来の構成では、霧化させるための液体は吸水材105を介して霧化装置に供給することで、長期使用が前提の冷蔵庫においては、吸水材105の繊維層に埃等が付着し、吸水材105の吸水性能が低下する。この給水性能の低下に起因して、安定した量の液体を霧化装置である超音波加湿手段106へ供給することができないという課題を有していた。
また、霧化装置への液体の供給は、吸水材105を介して行うので上記のような吸水性能の低下に加え、霧化装置周辺の温度等の外的影響が変動することによって、噴霧量のバラツキが発生し、安定した噴霧量のミストを発生させることが難しいという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、霧化装置である超音波加湿手段106への液体の供給を安定して行うことにより、霧化の噴霧量のバラツキを抑制することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために本発明の冷蔵庫は、貯蔵室を有する断熱箱体は、液体を霧化状態で供給する霧化装置を有し、前記霧化装置は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記ホーン部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、前記ホーン部の先端部の少なくとも一部に前記貯留部の液体が表面張力により付着しているものである。
また、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室を有する断熱箱体は、液体を霧化状態で供給する霧化装置を有し、前記霧化装置は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記霧化部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、前記ホーン部の先端部と前記貯留部の液体とが熱的に導通しているものである。
これによって、霧化装置のホーン部の先端部へ貯留部の液体を吸水材等の介在物を介さずに直接供給することができるので、霧化の為に供給される液体の量のバラツキを抑制することで、安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
さらに、霧化装置のホーン部の先端部には貯留部の液体が表面張力により直接付着しているか、もしくはホーン部の先端部と貯留部の液体とが熱的に導通していることで、ホーン先端部の熱容量が大きくなるので、ホーン部の先端に付着する液体の熱容量も増加し、霧化装置の周囲温度が変動した場合でも、ホーン部の先端の温度変動を抑制することが可能となり、温度変動が少なく安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
本発明の冷蔵庫は、霧化装置によって安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、貯蔵室を有する断熱箱体は、液体を霧化状態で供給する霧化装置を有し、前記霧化装置は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記ホーン部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、前記ホーン部の先端部の少なくとも一部に前記貯留部の液体が表面張力により付着しているものである。
これによって、霧化装置のホーン部の先端部には貯留部の液体が表面張力により直接付着していることで、貯留部の液体を吸水材等の介在物を介さずに直接供給することができるので、霧化の為に供給される液体の量のバラツキを抑制することで、安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
さらに霧化する液体のホーン部への供給が、介在物を介することなく行えることで、長期使用に伴って介在物が磨耗・変形する懸念がなく、その結果、メンテナンス作業が大幅に簡略化された長期使用時の信頼性の向上を図ることが可能となる。また、磨耗・変形する部材からなる介在物を不要とすることに伴って、霧化装置の小型化、および磨耗・変形する部材の交換等に伴う作業スペースも削減でき、冷蔵庫へ省スペースで組込むことが可能となり、内部に物品等を保存する貯蔵室の収納容積に影響を及ぼさずに霧化装置を備えることができる。
請求項2に記載の発明は、貯蔵室を有する断熱箱体は、液体を霧化状態で供給する霧化装置を有し、前記霧化装置は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記霧化部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、前記ホーン部の先端部と前記貯留部の液体とが熱的に導通しているものである。
これによって、ホーン部の先端部と貯留部の液体とが熱的に導通していることで、ホーン先端部の熱容量が大きくなるので、ホーン部の先端に付着する液体の熱容量も増加し、霧化装置の周囲温度が変動した場合でも、ホーン部の先端の温度変動を抑制することが可能となり、温度変動が少なく安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明に加え、霧化装置は、貯留部に貯留される液体を所定の液位に維持する液位維持手段を有したものである。
これによって、ホーン部の先端部へ付着する液体の表面張力作用が安定し、その結果、ホーン部への液体の供給が安定して行え、これに伴い、液体の霧化作用および噴霧量も安定させることができ、収納物品の保湿貯蔵の信頼性を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加え、液位維持手段は、液体が所定の液位に達した場合に、重力によって液体が液体保持容器外へと流れ出す流出機構を有することによって所定の液位を維持するものである。
これによって、電力等を使用することなく、重力を用いて貯留部の液体保持容器の液位を維持することができるので、省エネルギーで誤動作等の少ない構成で貯留部の液位維持を図ることが可能となり、ホーン部の先端部へ付着する液体の表面張力作用が安定し、その結果、ホーン部への液体の供給が安定して行え、これに伴い、液体の霧化作用も安定して行うことができ、省エネルギーで収納物品の保湿貯蔵の信頼性を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に加え、流出機構は、液体保持容器に設けられた切り欠きもしくは貫通穴で形成されたものである。
これによって、貯留部の液体保持容器の底面からの高さを一定に維持する位置とすることができ、簡単な構成で流出機構を備えることができるので、部品数の削減に伴って省材料を図ることで環境に配慮した上で、霧化装置の小型化、および冷蔵庫へ省スペースで組込むことが可能となり、内部に物品等を保存する貯蔵室の収納容積に影響を及ぼさずに霧化装置を備えることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明に加え、貯留部は、流出機構により液体保持容器外へと溢れた液体を収容する収容部を設けたものである。
これにより、液体保持容器から溢れた液体が貯蔵室へ滴下することを防止し、滴下に伴う貯蔵物品の損傷を防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6のいずれか一項に記載の発明に加え、液位維持手段は、ホーン部の側面方向に配置された側面板部に備えられたものである。
これによって、液体の表面張力作用を利用したホーン部の先端部への付着を、ホーン部の先端部から発生した霧の前方への噴出を阻害しない方向から行うことができ、噴出された霧の到達距離をより長く確保することができるので、ミストの拡散範囲をより広げることができ、拡散性が高く貯蔵室のより広範囲にミスト噴霧を行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項4から6のいずれか一項に記載の発明に加え、流出機構は、ホーン部を挟む一対の側面板部に備えられたものである。
これによって、液体の表面張力作用を利用したホーン部の先端部への付着を、ホーン部を挟む方向から行え、一時的な液面の傾き等の発生に伴ってホーン部への液体の付着が途絶えるといったことも防止できる。その結果、ホーン部による霧化の効率が維持でき、また安定した霧化作用が行え、収納物品の保湿貯蔵の信頼性を維持することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項2から8のいずれか一項に記載の発明に加え、少なくとも前記液位維持手段における液位面と接する部分に、撥水性の表面処理あるいは撥水性を有する表面部材を設けたものである。
これによって、微小な振動等に伴って液体の液位に変動が生じても、撥水作用によって液面の液位維持が速やかに行われ、また前記前面板部を越えて液体が流出しても、流出する液体の減少に伴って撥水作用が機能し、表面張力作用を速やかに復活させる。その結果、液体の表面張力作用によるホーン部への付着の遮断が行われ難く、また付着が遮断されても速やかに付着が復活され、これらによって一層ホーン部からの霧化作用を安定させることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明に加え、霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置の貯留部は、前記貯蔵室の背面側の壁面に備えられたものである。
これによって、使用者が貯蔵室を開閉することで外気が貯蔵室内に流入した場合でも、霧化装置が貯蔵室の中でも比較的温度変動が少ない背面側に備えられているので、霧化装置周辺の温度変動の影響をより低減することができ、ホーン部の先端の温度変動を抑制することが可能となり、温度変動が少なく安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
さらに、霧化装置に備えられたホーン部も使用者の手の届きにくい背面側に備えられることによって、ホーン部への使用者の手が触れにくく、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
さらにまた、霧化装置に備えられた貯留部の液体保持容器が使用者の手の届きにくい背面側に備えられることによって、野菜等の収納物の出し入れに伴う液体保持容器への野菜くず等の異物の混入を低減することができ、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防ぐことにより、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明に加え、霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置のホーン部の先端部は、前記貯蔵室の奥行き方向において、背面側の壁面と同じ位置かもしくは背面壁よりも前方側に備えられたものである。
これによって、噴霧されるミストの前方への到達距離をより長く確保できるとともに、より広角へのミスト噴霧を行うことができ、ミストの噴霧量を安定させた上で、さらにミストの拡散性を高めることで、収納物の保鮮性をより向上させることが可能となる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明に加え、霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置のホーン部は、使用者の手が前記ホーン部に接触しないようなカバー部材で囲われているものである。
これによって、ホーン部への使用者の手が触れにくく、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に加え、霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置で生成されたミストはカバー部材に形成された噴霧口を介して貯蔵室へと噴霧されるものであって、前記噴霧口は平均的な日本人女性の指の直径よりも小さいものである。
これによって、使用者の手の中でも最も小さい為に入りやすい指がホーン部へ触れないようになるので、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の発明に加え、霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置に備えられた液体を貯留する液体保持容器は、カバー部材で形成されたものである。
これによって、簡単な構成でカバー部および液体保持容器を備えることができるので、部品数の削減に伴って省材料を図ることで環境に配慮した上で、霧化装置の小型化、および冷蔵庫へ省スペースで組込むことが可能となり、内部に物品等を保存する貯蔵室の収納容積に影響を及ぼさずに霧化装置を備えることができる。
請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれか一項に記載の発明に加え、霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記貯蔵室は内部に収納容器を有する引出し式の貯蔵室であって、使用者が前記貯蔵室を開けた状態では、前記霧化装置のホーン部は前記収納容器外に位置する構成としたものである。
これによって、使用者が貯蔵室の中の収納物を出し入れする際でも、ホーン部は収納容器外に位置するので、ホーン部への使用者の手が触れにくく、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
請求項16に記載の発明は、請求項1から15のいずれか一項に記載の発明に加え、断熱箱体は複数の貯蔵室を有し、霧化装置を有した貯蔵室よりも上方に位置する貯蔵室には液体を保持するタンクが備えられ、前記タンクに保持された液体が貯留部へ供給されるものである。
これによって、霧化装置の噴霧量が必要な時に、随時タンクに保持された水を供給することができるので、より安定したミスト噴霧が可能となる。
さらに、こういったタンクを利用した給水方法とする場合に、断熱箱体に形成された複数の貯蔵室のうち霧化装置を有した貯蔵室よりも上方に位置する貯蔵室は液体を保持するタンクを備えることで、送水時に重力方向への送水となり、送水後に内部に滞留した水を排出しやすいので、滞留水による水垢やカビ等の発生を抑制し、より衛生的な水を供給することが可能となる。
さらに、液体を保持するタンクへの水の供給を使用者が行うこととした場合には、使用者の好みにあったミネラルウォータや機能水等をミスト噴霧することも可能となり、より使用者の使い勝手を向上させた噴霧装置を備えることができる。
請求項17に記載の冷蔵庫は、請求項1から15のいずれか一項に記載の発明に加え、前記断熱箱体の壁面もしくは壁内部に、空気中の水分を凝縮し、結露させる冷却手段を設け、前記冷却手段に結露した水滴が貯留部へと供給されるものである。
これによって、霧化装置への液体の補給頻度を低下させることができ、使用者の手間を省き、使い勝手を向上させることで冷蔵庫の利便性を高めることができる。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明に加え、冷却手段は冷蔵庫の冷凍サイクルの冷却源を用いたものである。
これによって、冷却手段として別途冷却源を備えることなく、冷蔵庫の冷却源を用いて冷却を行うことで、空気中の水分を凝縮し、結露させることができ、これにより、省エネルギーでかつ省材料な冷却手段を形成することができる。
請求項19に記載の発明は、請求項1から18のいずれか一項に記載の発明に加え、前記圧電素子部への印加電圧を可変させる霧化制御回路を備え、前記印加電圧を可変させることにより、霧化量と噴霧距離を調整するものである。
これによって、貯蔵空間の広さ、あるいは貯蔵物品等に応じた霧の生成が可能となり、貯蔵品質を高めることが可能となる。また、そのための操作も、圧電素子部への印加電圧を可変する操作であるため、簡単であり、操作性の向上がはかれるものである。
請求項20に記載の発明は、請求項1から19のいずれか一項に記載の発明に加え、前記圧電素子部への印加周波数を可変させる霧化制御回路を備え、前記印加周波数を可変させることにより霧化粒子径を調整するものである。
これによって、貯蔵空間の広さ、あるいは貯蔵物品等に応じた霧の生成が可能となり、貯蔵品質を高めることが可能となる。また、そのための操作も、圧電素子部への印加電圧を可変する操作であるため、簡単であり、操作性の向上がはかれるものである。
請求項21に記載の発明は、請求項1から20のいずれか一項に記載の発明に加え、前記霧化装置に、前記貯留部における液位もしくは液量を検出する検出手段を設け、この検出手段による液位もしくは液量の検出値が所定値以下のときに前記圧電素子部の動作を停止する動作停止手段を設けたものである。
これによって、霧化装置の無負荷運転が防止でき、消費電力の削減と、無負荷運転による振動に伴った冷蔵庫の振動、さらには霧化装置組込み固定の緩み等の弊害を防止することができる。また、前記動作停止手段の動作に伴って液位不足を表示あるいは報知することにより、液体の供給を促すようにすることもできる。
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の発明において、前記検出手段を、異なる配置で複数具備したものである。
これによって、冷蔵庫が傾斜して設置されても無化装置の無負荷運転が可能となり、これに伴う種々の弊害が防止できるものである。
請求項23に記載の発明は、請求項20から22のいずれか一項に記載の発明において、前記動作停止手段を、前記圧電素子部と、前記圧電素子部へ高電圧を高周波数で印加する高圧・発振回路と、前記圧電素子部へ流れる電流を検知する電流検知手段を具備する構成とし、前記電流検知手段による検出電流値が所定値以上の場合に前記圧電素子部の動作を停止するようにしたものである。
これによって霧化装置の表面張力作用によってホーン部に付着している液体の状態が検出できるため、その結果、霧化装置を構成する貯留部等へ検出手段を付設する必要がなく、構成の簡略化が可能となる。また前記電流検知手段は、霧化装置を駆動する制御回路へ組込むことが可能であり、その結果、霧化装置の構成を簡略化し、コンパクトな構成とすることができる。
請求項24に記載の発明は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記ホーン部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、請求項1から23のいずれか一項に記載の冷蔵庫に搭載される霧化装置である。
これによって、霧化の為に供給される液体の量のバラツキを抑制することで、安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができる霧化装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、家庭等で用いられる冷蔵庫を例にし、また霧化に用いる液体を水とした場合について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫を断面した側面図である。図2は、同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室を断面した側面図である。図3は、同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に設けた霧化装置の要部正面図、図4は、図2のA−A線による霧化装置の断面正面図である。図5は、同実施の形態1における霧化装置(霧化部)の取付け状態を示す断面図である。
まず、図1を主体に冷蔵庫の主要な構成について説明する。
冷蔵庫8は、断熱箱体9と、この断熱箱体9の内部を複数の貯蔵室に区画する仕切り壁10a、10b、10cと、区画された貯蔵室密閉空間にするための扉11a、11b、11c、11dを主要構成としている。区画された各貯蔵室は、上から順に冷蔵室12、切替室13、野菜室15、冷凍室14の配列となっており、各室はそれぞれ異なる温度の貯蔵空間になっている。
また、冷蔵庫8の各室を異なる温度に維持するための冷却手段として、圧縮機16、凝縮器(図示せず)、および膨張弁やキャピラリチューブ等で構成される減圧装置(図示せず)、蒸発器17、そして各構成部品を連結する配管、冷媒等で構成される冷凍サイクルが設けられている。
さらに冷蔵庫8の内部には、蒸発器17で生成された低温空気を、各貯蔵室空間に搬送し、該貯蔵室空間で熱交換された空気を蒸発器17に回収するための風路18が設けられており、この風路18は、隔壁19により各貯蔵室と断熱されている。
ここで、野菜室15は、長時間扉11cの開閉がなければ食品収納時は湿度約80%R.H以上で、一般的な温度の例えば、4〜6℃の状態に維持されている。
次に、図2、図3、図4および図5を用いて野菜室15および霧化部(霧化装置)21について説明する。
野菜室15の中には、噴霧手段である霧化部21と、この霧化部21に水を供給するための水回収部20が設けられている。
野菜室15は内部に収納容器(図示せず)を有する引出し式の貯蔵室であって、使用者が野菜室15を開けた状態では、霧化装置である霧化部21のホーン部は収納容器外に位置するように備えられている。具体的には、霧化部21は野菜室15の引出しを開けて可動する部分ではなく、冷蔵庫本体である断熱箱体9側に備えられており、使用者が野菜室15を開けた時には内部の収納容器のみが前方へと移動し、その前方へと移動した収納容器内で収納物の出し入れを行う。さらに、霧化部21は、野菜室15の背面壁である野菜室背壁面15cの上方部に備えられ、ホーン部22、電極部24a、圧電素子部23、電極部24bで構成されたランジュバン型超音波振動子を用いている。
ここで、貯蔵室である野菜室15の奥行き方向における前方側とは扉11c側を位置し、奥側の背面側とは野菜室背壁面15c側である。
また、ホーン部22の先端部22bは野菜室背壁面15cよりも奥行き方向における前方側に位置している。
そして、ホーン部22は、例えば、円柱状の基材を切削加工することにより、あるいは型等を用いた焼結加工等により、底面部22aの断面積が先端部22bより大きくなっている。さらに、その底面部22aから先端部22bに向けて断面積が段階的に小さくなる形状に加工されている。先端部22bは、本実施の形態1においては図3、図4に示す如く断面が矩形に形成されている。この形状は、矩形に限るものではなく、断面が円の形状であってもよい。
先端部22bと底面部22aにおける断面積比は、約1/5以下が好ましい。そして、特に先端部22bの側面形状は、圧電素子部23の周波数に大きく影響するため、霧化部21を構成する配列も、前面(手前)側よりホーン部22、電極部24a、圧電素子部23、電極部24bの順に配列され、各接続間にエポキシ系やシリコン系の接着剤23aで接着固定し、一体化された構成となっている。その結果、圧電素子部23で発生する振動を、ホーン部22の先端面が最大振幅となるように増幅される構成となっている。
霧化部21は、野菜室15内に取付けるための取付け部25と、液体を保持する貯留部である水溜め部30を具備している。この水溜め部30は、上部が開口した箱状の液体保持容器で形成されており、取付け部25と対向する壁面30aには、液位維持手段として貫通穴からなる噴霧口31が設けられている。このように、液体保持容器は、使用者の手がホーン部22に接触しないようなカバー部材の機能を有しており、本実施の形態では水溜め部30を形成する液体保持容器はカバー部材で形成されているといえる。さらに、霧化されたミストはこのカバー部材である液体保持容器に形成された噴霧口31を介して野菜室15へと噴霧されるものであって、噴霧口31は平均的な日本人女性の指の直径よりも小さいものである。
また、噴霧口31は、所定の液位に達した場合に、重力によって液体が液体保持容器外へと流れ出す流出機構の機能を有する。また、液位維持手段としての流出機構である噴霧口31は貫通穴に限るものではなく、切欠きより形成することもできるが、かかる場合は、切欠きの上端を塞ぐ部材を設けることが好ましい。
また、この貯留部である水溜め部30と、ホーン部22との位置関係としては、ホーン部22の先端部の一部が水溜め部30に保持された液体である水の液面に近接もしくは水に浸漬している。これによって、ホーン部22の先端部の少なくとも先端部の一部に水溜め部30に保持された水が表面張力により付着している。また、このようにホーン部22の先端部の一部に水溜め部30に保持された水が接していることで、ホーン部22の先端部と水溜め部30に保持された水とは熱的に導通している。
霧化部21は、図5に示す如く、取付け部25に設けられ、かつ底面部22aより小径の貫通穴25aにホーン部22を貫通させ、底面部22aを、Oリング等のシール性と吸振性を有する緩衝部材25bを介して貫通穴25aの周縁に取付けている。
霧化部21の取付け部25への具体的な取付け手段は、接着あるいは緩衝材を介しての押さえ具による取付け等、周知の構成を用いることができる。
また、霧化部21は、野菜室15内が多湿環境にある関係上、取付け部25の外側に露出している部分は、湿気および水分を吸収しにくい吸湿性の低い素材であるシリコン樹脂やエポキシ樹脂、アクリル樹脂等でコーティング21aがされており、吸湿による材料劣化を防いでいる。この外側に露出している部分とは、例えば図5に示すようにホーン部22の底面部22aや、圧電素子部23、電極部24a,24b、電気接続部24c,24dや接着剤23aなどである。本実施の形態では、これらのすべてをコーティングしているが、必要な効果に応じた箇所のみをコーティングするという選択もできる。
例えば、特に野菜室15内等の多湿環境に設置し、さらに一般的に長期間に渡る連続使用が前提とされるために、接着剤23aの部分が水分を吸収することで劣化が発生するという課題があるため、接着剤が外側に露出している部分をコーティングする必要がある。この場合には、水分を吸収しにくい吸湿性の低い素材を選ぶことが望ましいが、特に振動が発生するホーン部22や圧電素子部23等を接着している部分の接着剤に関しては、あまり剛性が大きいと、疲労破壊等の劣化が発生する可能性があるため、吸振作用を有する柔軟性に富んだ素材である例えばシリコン樹脂を主成分とするものでコーティングした上で、その表面にさらに水分を吸収しにくい吸湿性の低い素材であるアクリル樹脂等でコーティングを行うことも効果的である。また、この際には吸振作用がありかつ吸湿性の低い素材でコーティングを行うとより望ましい。
また、電極部24a,24bについては、半田や圧着等で接続された結合部を有するので、その結合部の錆防止や電食などの化学反応等による劣化を防ぐことが課題となるため、特に水分を吸収しにくい吸湿性の低い素材を選ぶことが望ましい。このように電極部24a、電極部24bと電気接続された電気接続部24c、電気接続部24dにコーティング21aを行うことで、半田や圧着等で接続された結合部の錆防止や電食などの化学反応等による劣化を防ぎ、電気接続部24c、電気接続部24bの断線、その他金属部との接触による短絡等も防ぐことができる。
また、ホーン部22は、圧電素子部23で発生した超音波振動を良好に伝達する材料が好ましく、例えばアルミニウム、チタン、ステンレス等の金属が好ましい。さらに、ホーン部22は圧電素子の振幅で発生する熱エネルギーが伝達してくるので、この熱エネルギーを放熱できるような熱伝導性の良好な素材が望ましく、こういった素材で形成することによって、圧電素子部23の温度上昇を抑制・拡散することができ、圧電素子13のヒートアップによる故障等の不具合の発生を防止することができる。このような熱伝導性の良い素材としてはアルミニウム、チタン、ステンレス等の金属が望ましい。
また、ホーン部22には圧電素子部23からの振動が伝達するので、ホーン部22の重量が重いと、ホーン部22の底面部22aの受ける振動エネルギーが大きくなり、底面部22aにコーティングを行った場合には、そのコーティングが繰り返し受ける振動によりはがれやすくなるという課題があるので、ホーン部22はより軽量部材の選択がよく、例えば、アルミニウムを主成分とする材料を選択することが好ましいが、冷蔵庫においては、ホーン部22の先端面22Fの振動エネルギーによる磨耗を抑制するために、耐摩耗性のある材料、例えば、ステンレスを主成分とするものを選択することが望ましい。また、このホーン部は振動を良好に伝達する材料で形成するとともに、ホーン部22の底面部22aに行うコーティングとしては、振動を吸収する防振作用のある材料で形成することで望ましい。このように、ホーン部を良振動伝達部材で形成することで、振動エネルギーのロスを低減し、より省エネルギーで霧化を行った上で、冷蔵庫本体への取り付け部分の近傍である底面部22a側においては防振部材を施すことで、取り付け部への振動伝達を低減し、冷蔵庫の信頼性をさらに向上させることが可能となる。
なお、樹脂等でのコーティング21aに限らず、吸湿性の低い素材によって水分が内部へ侵入しにくい防水材料、例えば撥水性のある部材で覆われている、または撥水処理をすれば同様の機能を果たすことができる。
また、取付け部25の外側に露出している部分を囲うカバー(図示せず)等で密閉構造をとることで、同様の効果が可能である。
なお、本実施の形態では、ホーン部22の先端部への水の供給方法は、水溜め部30に保持された水にホーン部22の先端部を近接させて表面張力により供給しているが、上記のようなコーティング方法については本実施の水の供給方法に関らず適用することが可能であり、同様の効果を奏するものである。さらに、冷蔵庫への適用に限らず周囲が低温環境にさらされることで結露の問題が発生しやすい冷凍空調機器である例えばエアコン等に
も適用できることは言うまでもない。
さらに、図5に示す如く、霧化部21は取付け部25とともに水平面に対して所定角度α傾斜した状態で野菜室15内に配置されている。この傾斜は、ホーン部22の先端部22bから飛散(噴射)される霧の到達距離を確保するためのもので、本実施の形態1においては、水面(水平面)WFを基点にホーン部22の中心軸Xが約5°の仰角に設定している。
また、取付け部25には、ホーン部22と平行に延出する側面板部であるガイド部32が設けられている。このガイド部32は、図4に示す如くホーン部22を挟む位置で、かつホーン部22を軸に左右対称位置に設けられており、本実施の形態1においては、ホーン部22より約2mm離れて位置している。ガイド部32は、水溜め部30の底面、あるいは取付け部25と水溜め部30の双方に設けることもでき、また左右のいずれか一方にのみ設ける構成としてもよい。
また、ガイド部32とホーン部22の距離を、約2mmと設定しているが、本実施の形態1での霧化に適した表面張力作用を得る距離は1.0mm〜3.0mmの範囲であり、特に、1.5mm〜2.5mmの範囲が好ましい。
次に、霧化部21の水溜め部30へ霧化のための水を供給する構成について説明する。
図2において、水回収部20は、仕切り壁10bの底部(野菜室15の上部)に設置され、アルミやステンレス等の高熱伝導性金属もしくは高熱伝導性と耐熱性を有する樹脂で構成された冷却板26と、冷却板26の一面に熱伝導可能に設けられた、例えばニクロム線で構成された加熱ヒータや面状発熱体、PTCヒータ等の加熱手段27と、冷却板26の温度を調整するための冷却板温度検知手段28と、冷却板26を所定間隔介して覆う如く手前から奥行に延びる水回収カバー29を具備している。
水回収カバー29は、主に冷却板26に結露した水分(水滴)を受ける流路部29aと、霧化部21の水溜め30の上方に設けた供給部29bと、流路部29aへ水を注ぐための注水口29cを具備し、流路部29aは、供給部29bへ水が流れるように若干傾斜している。換言すると、水回収部20は、本発明の液体供給手段に相当し、冷却板26は、冷却手段に相当する。
また、冷却板温度検知手段28は、加熱手段27の通電率を決定するための温度を検出するものである。
さらに、霧化部21の取付け部25は、野菜室15の内壁に取付けることもできるが、本実施の形態1においては、水回収カバー29に、ネジ止め等の適宜手段にて取付けている。したがって、水溜め部30は、供給部29bとの位置関係等が精度よく保たれ、位置ずれ等に起因して、供給部29bの水が野菜室15内に滴下することも抑制できる。
次に、図3、図4、図5を主体に霧化部21による霧化作用について説明する。
水溜め部30に水を注ぎ続けることにより、水位WFが上昇し、やがて噴霧口31から溢れ出す。その時点で注水を停止すると、水は表面張力が作用する時点で噴霧口31の底辺からYで示す分若干盛り上がり、その状態で水位WFが維持される。換言すると、噴霧口31の下縁は、所定の水位を維持する水位維持手段(液位維持手段)の機能を果たしている。
この状態において、霧化部21は、そのホーン部22の先端面22Fにおいて約1/3から1/2の面積比で水が表面張力作用によって付着する如く、高さおよび角度αが設定されている。
さらに詳述すると、ホーン部22の先端面22Fへの水の付着は、噴霧口31での表面張力作用に加えて、ガイド部32とホーン部22の先端部22bとの側面の間に発生する表面張力作用によるものである。
すなわち、図4に示す如く、ガイド部32とホーン部22の間隔を約2mmと狭く設定することにより、特にホーン部22の先端部22bには表面張力が生じやすく、その作用によって水の先端部22bへの付着が積極的に行われる。換言すれば、ガイド部32は、水溜め部30における水のホーン部22への付着を助成する、所謂表面張力補助部材としての機能を果たすものである。
この状態で、霧化部21(超音波振動子)を高速で振動させることにより、先端22Fに付着した水が数μmから数十μmの粒子径となって霧化され、矢印X1、X2で示す如く前方へ噴出(飛散)される。
また、先端22Fから噴出される霧は、矢印X1、X2で示すように広範囲に亘るものであるが、その一部は、噴霧口31の周囲の壁によって遮られ、その結果、噴霧口31を通過する霧だけが野菜室15内における所定距離に到達する。これは、噴霧方向を規制してその方向を特定することに加えて、ホーン部22の中心から離れて飛散する霧は比較的粒子径が大きいこともあって、粒子径が大きい霧の野菜室15内への噴霧を抑制することを主な目的としている。換言すると、噴霧口31を具備する壁面30aは、分級手段を構成している。
したがって、野菜室15内へは、比較的小さな粒子径にまとまった質の霧が噴霧されることになるが、噴霧口31の寸法を適宜設定することにより、霧の質を維持しながら野菜室15の広さ(幅寸法)等に応じた噴霧が可能となる。
そして、噴霧口31の周囲の壁によって遮られた霧は、その壁面30aに付着し、後続する霧によって水滴に成長して水溜め部30へ戻り、再び霧化に供される。
上述の霧化部21による霧化作用によって水溜め部30の水位WFが低下すると、表面張力作用によってホーン部22の先端面22Fへの水の付着が行われなくなり、霧化作用が停止する関係から、水溜め部30へ適宜水を補給する必要がある。
本実施の形態1においては、継続した水の補給として、水回収部20において、冷却板26から結露回収された水を水溜め部30に滴下し、水溜め部30の水位WFを維持するようにしている。
また、冷却板26での結露回収が不十分である場合は、注水口29cから水を補給し、所定の水位WFを維持させることができる。
次に、上記霧化部21を用いた野菜室15内の保湿について説明する。
図2において、野菜室15内に保存されている野菜や果物の中には、通常、購入帰路時での蒸散あるいは保存中の蒸散によってやや萎れかけた状態のものが含まれている。そして、その保存環境は、外気温度の変動や扉開閉の影響、冷凍サイクルの運転状態により変動し、さらに保存環境が厳しく、蒸散が促進され萎れやすくなっている。
そこで、霧化部21を一定間隔、例えば1分間ON、9分間OFFのようなインターバルで駆動し、霧化発生の量を調整することにより、野菜室15内へ適量の霧(ミスト)を供給することができ、庫内をすばやく加湿することができる。
例えば、冷蔵庫の野菜室15は、庫内温度が略3℃〜5℃に維持され、また庫内湿度は80%程度に維持されるのが一般的である。そのときの露点温度は1.8℃以下であり、この温度以下であれば、野菜室15内の水蒸気は凝縮し、液体となる。
換言すると、本実施の形態1の場合であれば、冷却板26の表面温度を露点温度以下にすることにより、冷却板26表面で庫内の水蒸気が結露し、水滴を得ることができる。具体的には、冷却板26に設置されている冷却板温度検知手段28によって表面の温度状態を把握し、予め演算された露点温度以下になるように加熱ヒータ24のON/OFF制御を行い、空気中の液体を冷却板26に結露させればよい。特に、ここでは図示しないが庫内に庫内温度検知手段(図示せず)や庫内湿度検知手段(図示せず)等を設けた構成であれば、演算により厳密に露点温度を、その庫内環境の変化に応じて割り出すことができる。また、仮に冷却板26の表面で氷や霜となった場合でも、加熱ヒータ24によって冷却板26の表面温度を融解温度まで上昇させることができるため、適度に液体を回収することができる。
以上のようにして、野菜室15内の余分な水蒸気を冷却板26に結露させ、その結露を成長させて水滴とし、滴下する水を水回収カバー29で受け、供給部29bより水溜め部30に供給する。
その結果、水溜め部30の水位WFが維持され、ガイド部32とホーン部22との間に表面張力が形成され、その作用によってホーン部22の先端部22bを含む先端面22Fに液体が供給される。
この状態で高圧・発振回路により高電圧(例えば300〜400V)を所定の周波数(例えば80k〜210kHz)で発振させて電極部24a、電極部24bに印加すると、圧電素子部23は振動を起こし、ホーン部22の先端面22Fに付着した水を霧化し、噴霧口31を通過させて野菜室15内を高湿化する。
以上のように、本実施の形態1においては、ホーン部22の先端部22bの少なくとも一部に貯留部の液体が表面張力により付着しているものであり、これによって、霧化装置のホーン部22の先端部22bには貯留部である水溜め部30の液体が表面張力により直接付着していることで、水溜め部30の液体を吸水材等の介在物を介さずにホーン部22の先端部22bへ直接供給することができるので、霧化の為に供給される液体の量のバラツキを抑制することで、安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
これによって、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
さらに霧化する液体のホーン部22への供給が、介在物を介することなく行えることで、長期使用に伴って介在物が磨耗・変形する懸念がなく、その結果、メンテナンス作業が大幅に簡略化された長期使用時の信頼性の向上を図ることが可能となる。
また、磨耗・変形する部材からなる介在物を不要とすることに伴って、霧化装置の小型化、および磨耗・変形する部材の交換等に伴う作業スペースも削減でき、冷蔵庫へ省スペースで組込むことが可能となり、内部に物品等を保存する貯蔵室の収納容積に影響を及ぼさずに霧化装置を備えることができる。
さらに、ホーン部22の先端部22bと貯留部である水溜め部30の液体である水とが熱的に導通していることによって、ホーン部22の先端部22bの熱容量が大きくなるので、ホーン部22の先端部22bに付着する液体の熱容量も増加し、霧化装置の周囲温度が変動した場合でも、ホーン部22の先端部22bの温度変動を抑制することが可能となり、温度変動が少なく安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
さらに本発明では、液位維持手段として貫通穴からなる噴霧口31が設けられており、噴霧口31は、所定の液位に達した場合に、重力によって液体が液体保持容器外へと流れ出す流出機構の機能を有することによって所定の液位を維持するものである。
このように、電力等を使用することなく、重力を用いて貯留部の液体保持容器の液位を維持することができるので、省エネルギーで誤動作等の少ない構成で貯留部の液位維持を図ることが可能となり、ホーン部の先端部へ付着する液体の表面張力作用が安定し、その結果、ホーン部への液体の供給が安定して行え、これに伴い、液体の霧化作用も安定して行うことができ、省エネルギーで収納物品の保湿貯蔵の信頼性を高めることができる。
さらに、流出機構は、液体保持容器に設けられた貫通穴からなる噴霧口31で形成されたものであることによって、貯留部の液体保持容器の底面からの高さを一定に維持する位置とすることができ、簡単な構成で流出機構を備えることができるので、部品数の削減に伴って省材料を図ることで環境に配慮した上で、霧化装置の小型化、および冷蔵庫へ省スペースで組込むことが可能となり、内部に物品等を保存する貯蔵室の収納容積に影響を及ぼさずに霧化装置を備えることができる。
また、本発明では液位維持手段は、ホーン部の側面方向に配置されたガイド部32に備えられたものであるので、液体の表面張力作用を利用したホーン部の先端部への付着を、ホーン部の先端部から発生した霧の前方への噴出を阻害しない方向から行うことができ、噴出された霧の到達距離をより長く確保することができるので、ミストの拡散範囲をより広げることができ、拡散性が高く貯蔵室のより広範囲にミスト噴霧を行うことができる。
さらに、ホーン部を挟む一対の側面板部にガイド部32が備えられたことによって、液体の表面張力作用を利用したホーン部の先端部への付着を、ホーン部を挟む方向から行え、一時的な液面の傾き等の発生に伴ってホーン部への液体の付着が途絶えるといったことも防止できる。その結果、ホーン部による霧化の効率が維持でき、また安定した霧化作用が行え、収納物品の保湿貯蔵の信頼性を維持することができる。
また、霧化装置である霧化部21は貯蔵室である野菜室15内に備えられ、貯留部である水溜め部30は、野菜室15の背面側の野菜室背壁面15cに備えられたものである。
これによって、使用者が野菜室15を開閉することで外気が貯蔵室内に流入した場合でも、霧化装置が貯蔵室の中でも比較的温度変動が少ない背面側に備えられているので、霧化部21周辺の温度変動の影響をより低減することができ、ホーン部22の先端部22bの温度変動を抑制することが可能となり、温度変動が少なく安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となるので、貯蔵室内の収納物品の特性に適した噴霧量のミストを供給することができ、収納物品の保存性および保鮮性を高めることができるので、より高品質の冷蔵庫を提供することができる。
さらに、霧化装置に備えられたホーン部22も使用者の手の届きにくい背面側に備えられることによって、ホーン部22への使用者の手が触れにくく、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部22への付着を防ぐことで、霧化部21の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
さらにまた、霧化装置に備えられた貯留部の液体保持容器からなる水溜め部30が使用者の手の届きにくい背面側に備えられることによって、野菜等の収納物の出し入れに伴う水溜め部30への野菜くず等の異物の混入を低減することができ、霧化部21の霧化不良や誤動作等を防ぐことにより、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では霧化装置である霧化部21は野菜室15内に備えられ、ホーン部22の先端部22bは、野菜室15の奥行き方向において、背面側の壁面である野菜室背壁面15cと同じ位置かもしくは野菜室背壁面15cよりも前方側にことによって、噴霧されるミストの前方への到達距離をより長く確保できるとともに、より広角へのミスト噴霧を行うことができ、ミストの噴霧量を安定させた上で、さらにミストの拡散性を高めることで、収納物の保鮮性をより向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、ホーン部22は、使用者の手がホーン部22に接触しないようなカバー部材としての液体保持容器で囲われているものである。
これによって、ホーン部22への使用者の手が触れにくく、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部22への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
また、ミストはこのカバー部材に形成された噴霧口31を介して貯蔵室へと噴霧されるものであって、噴霧口31は平均的な日本人女性の指の直径よりも小さいものであるので、使用者の手の中でも最も小さい為に入りやすい指がホーン部22へ触れないようになるので、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部22への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では簡単な構成でカバー部材および液体保持容器および液位維持手段を備えることができるので、部品数の削減に伴って省材料を図ることで環境に配慮した上で、霧化装置の小型化、および冷蔵庫へ省スペースで組込むことが可能となり、内部に物品等を保存する貯蔵室の収納容積に影響を及ぼさずに霧化装置を備えることができる。
また、本実施の形態では、霧化装置である霧化部21は内部に収納容器を有する引出し式の貯蔵室である野菜室15内に備えられることで、使用者が野菜室15を開けた状態では、霧化装置のホーン部22は収納容器外に位置する構成としたものであるので、使用者が野菜室15の中の収納物を出し入れする際でも、ホーン部22は収納容器外に位置するので、ホーン部22への使用者の手が触れにくく、より使用者の安全性を確保した上で、不純物等のホーン部22への付着を防ぐことで、霧化装置の霧化不良や誤動作等を防止することができ、さらに安定した噴霧量のミスト噴霧を行うことが可能となる。
また、本発明では断熱箱体の壁面もしくは壁内部に、空気中の水分を凝縮し、結露させる冷却手段を設け、冷却手段に結露した水滴が貯留部へと供給されることによって、霧化装置への液体の補給頻度を低下させることができ、使用者の手間を省き、使い勝手を向上させることで冷蔵庫の利便性を高めることができる。さらにこの場合の冷却手段は冷蔵庫の冷凍サイクルの冷却源を用いたものであって、貯蔵室の背面に形成された風路を通る冷気を冷却手段とすることで、冷却手段として別途冷却源を備えることなく、冷蔵庫の冷却源を用いて冷却を行うことで、空気中の水分を凝縮し、結露させることができるので、省エネルギーで省材料の冷却手段を形成することが可能となる。
このように、超音波振動子を用いた霧化部21のホーン部22の先端面に、給水材等を用いることなく、水位WF面から直接表面張力を作用させて水を付着させ、この付着した水を霧化することによって野菜室15内の保湿を行うように構成したため、表面張力作用を得るための部品数が削減でき、その結果、霧化部(霧化装置)21をコンパクトに構成することができ、冷蔵庫への組込みに適した保湿維持装置を得ることができる。また、長期使用において磨耗、変形する部材を必要としないため、生成される霧の質も野菜室に応じて安定した状態で供給できるとともに、長期間にわたってのメンテナンスが極めて簡略化でき、通年連続使用する冷蔵庫等においては、最適な保湿維持機能を奏することができる。
さらに、霧化部21におけるガイド部32は、ホーン部22で生成される霧の噴射方向を阻害しないため、噴射される霧の到達距離も確保でき、また、噴霧口31の形状等の設定と組み合わせることにより、野菜室15の容積等に応じた噴霧効果(到達距離、噴霧範囲等)が期待できるものである。
また、本実施の形態1では、霧化部21の下方に水を溜める水溜め部30を設け、この水溜め部30あるいはホーン部22に水回収部20より継続して水を供給することができ、その結果、水溜め部30における水位WFが維持でき、霧化部21のホーン部22へ水の表面張力作用による付着を継続させて長時間(長期間)安定した霧化作用を得ることができるものである。
また、本実施の形態1では、水溜め部30に連続して噴霧口31を設け、霧化部21から発生した霧を噴霧口31の外周を利用して分級するため、粒子径が比較的揃った霧を噴出することができる。
なお、本実施の形態1において、霧化させる水は、水回収部20からの水を主体としたが、冷蔵庫8内もしくは外部に配置されたタンクを利用した給水方法とすることもできる。これにより水を十分にホーン部22の先端部22bへ供給することができ、その結果、適時に水を霧化発生させることができる。また、こういったタンクを利用した給水方法とする場合には、断熱箱体に形成された複数の貯蔵室のうち霧化装置を有した貯蔵室よりも上方に位置する貯蔵室は液体を保持するタンクを備えることで、送水時に重力方向への送水となり、送水後に内部に滞留した水を排出しやすいので、滞留水による水垢やカビ等の発生を抑制し、より衛生的な水を供給することが可能となる。また、霧化装置の噴霧量が必要な時に、随時タンクに保持された水を供給することができるので、より安定したミスト噴霧が可能となる。
さらに、液体を保持するタンクへの水の供給を使用者が行うこととした場合には、使用者の好みにあったミネラルウォータや機能水等をミスト噴霧することも可能となり、より使用者の使い勝手を向上させた噴霧装置を備えることができる。
なお、本実施の形態1において、霧化させる水に、静菌力、消臭力を持つ金属イオンを含む、例えば、亜鉛イオン水、銀イオン水、銅イオン水等を用いることもできる。また、これらの異種金属を同一容器内に配置し、その電位差を利用して貯蔵室内に発生する菌の抑制効果を得ることもできる。
なお、本実施の形態では、具体的に示さなかったが、貯留部は、流出機構により液体保持容器外へと溢れた液体を収容する収容部を設けることが望ましく、これによって、液体保持容器から溢れた液体が貯蔵室へ滴下することを防止し、滴下に伴う貯蔵物品の損傷を防止することができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の超音波霧化装置を駆動制御する主要構成ブロック図である。図7は、同実施の形態2の超音波霧化装置における霧化のためのホーン部への付着水量と圧電素子を流れる電流の関係を示す特性図である。
ここで、先の実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6において、霧化部21には、圧電素子部23の両端に高圧・発振回路33からの電圧が印加される。その印加したときの電流値を電流検知回路34が検知し、その信号を霧化制御回路35に入力している。
以上のように構成された制御回路に基づく冷蔵庫の霧化動作について説明する。
まず、実施の形態1と同様に、圧電素子部23は、高圧・発振回路33により、ある周波数で発振した印加電圧により振動を起こし、液体を霧状に変える。その高圧・発振回路33は、霧化制御回路35により、印加電圧や発振の周波数が制御されている。また電流検知回路34により、圧電素子部23に流れる電流を検知し、その検知した電流値信号S1を、霧化制御回路35で演算しやすいデジタルやアナログの電圧信号S2に変換する。電圧信号S2を入力した霧化制御回路35は、その入力値に応じた制御信号を高圧・発信回路33へ出力し、その結果、高圧・発信回路33は、制御信号に応じた信号を出力し、圧電素子部23の振動を制御する。以下、上述の如く電流値を検知してのフィードバック制御を行う。
この圧電素子部23に流れる電流は、表面張力作用によりホーン部22の先端の霧化部21に供給される(付着した)水の量が少なくなると、図7に示すように増加する傾向にある。また圧電素子部23は、水が付着していない所謂空運転状態で、霧化させる周波数での振動を続けると、発熱して素子の破損を起こす可能性がある。
そこで、圧電素子部23への電流値が定常値から所定の値I(表面張力付着なし状態での電流値)以上に上昇すると、霧化制御回路35は、圧電素子部23に供給される液体が少ないと判断し、圧電素子部23の保護のため、高圧・発振回路33から圧電素子部23への電圧の印加を止め、霧化部21の動作を停止して圧電素子部23を保護することができる。この場合、必要に応じて音、光等でその旨を報知することもできる。
また、霧化制御回路35を備えることで、圧電素子部23への印加電圧および/または発振周波数を調整し、生成する霧の量および/または生成する霧の粒子径を調整することができる。例えば、印加電圧を100Vから380Vへ昇圧させると、霧化量は1g/minから5g/minと増加し、また、発振周波数を85kHzから200kHzと高くすると、霧化粒子径が40μmから約15μmと小さくすることができる。
以上のように、本実施の形態2においては、圧電素子部23と、圧電素子部23へ高電圧を高周波数で印加する高圧・発振回路33と、圧電素子部23へ流れる電流を検知する電流検知回路34を備え、電流検知によりホーン部22へ供給された水の量(水の付着の有無)を検知し、供給量が所定の値より少ない場合、圧電素子部23の動作を止めるので、無水(水の付着がない、あるいは付着量が極めて少ない)状態における圧電素子部23の長時間通電に伴う発熱による圧電素子部23の破壊を防止することができる。
また、本実施の形態2では、圧電素子部23への印加電圧を可変させる霧化制御回路35を備え、印加電圧を可変させることにより、霧化量と噴霧距離を調整することができ、過剰な霧化を抑制する等、きめ細かな液体の霧化が可能である。
また、本実施の形態2では、圧電素子部23への印加電圧の周波数を可変させる霧化制御回路35を備え、周波数を可変させることにより、生成された霧の粒子径を調整することが可能となる。
その結果、特に野菜室15においては、様々な表皮の野菜が保存されているため、対象野菜に応じた粒子径の調整を行うことにより、保鮮効果を向上することができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の野菜室に設けた霧化部の正面図、図9は、同霧化部の側面からの断面図である。実施の形態1及び2と同一の構成要件については、同一の符号を付し、ここでは、特に先の実施の形態と異なる部分について説明する。
図8において、特に相違する部分は、水溜め部30に、集水した水量を測定する水位検出手段39を少なくとも1個以上配置し、また、水溜め部30の下部に、噴霧口31より溢れた水を受ける排水受け皿(液体受け部)37を設けた点である。排水受け皿37は、冷蔵庫8に設けられたドレン処理部(図示せず)に連通する排水口37aを具備している。
以上のように、本実施の形態3においては、水溜め部30に、噴霧口31より溢れた水を受ける排水受け皿37を設けたことにより、過剰給水等に伴って水溜め部30の水量(水位)が所定の範囲以上になった場合には、溢れた水を排水受け皿37よりドレン処理部へ導くため、野菜室15内への流出を防ぐことができる。
また、本実施の形態3では、水溜め部30の水量(水位)を検知する水位検知手段36を配置したことにより、水溜め部30に収集した水量を測定し、水溜め部30内の水が所定の量(水位)以下となった場合に、水の霧化発生を停止することで、無水状態での運転に伴う圧電素子部23の発熱による圧電素子部23の破壊等を保護することができ、安全性・信頼性を高めることができる。
さらに、図9の破線で示すように水位検知手段36aを異なる位置に付加することにより、水位検知手段36で検知できない水位WFを水位検知手段36aで検知することができ、その結果、一層精度のよい水位検知が可能となり、より信頼性を高めることができる。
具体的な制御回路については、図6の回路を基調に、水位検知手段36の検出信号により霧化制御回路35の電源を遮断する構成とする等、当業者であれば容易に構成できる回路で事は足りる。
(実施の形態4)
図10は、本実施の形態4における冷蔵庫の野菜室に設けた霧化部の側面からの断面図である。ここでも、先の実施の形態と同じ構成要件には同一の符号を付し、特に相違する部分について説明する。
同図において、先の実施の形態と相違する部分は、水溜め部30において噴霧口31を具備する壁面30aから所定間隔介してホーン部22側に水位維持壁(液位維持手段)38を設け、水位検知手段36を、その水位維持壁38に設けた点である。
したがって、水位維持壁38と噴霧口31の間には、水受け溝39が形成され、さらに、水受け溝39の底面に、排水受け皿37に開口する排水穴40が設けられている。
かかる構成において、霧化部21による霧化発生動作は同じであるため、特に異なる作用について説明する。
過剰な給水等に伴い、水位維持壁38より溢れた水は、一旦水受け溝39で受けられ、排水穴40より排水受け皿37へ導かれ、そして排水口37aから所定のドレン処理部へ導かれる。
また、噴霧口31は、先の実施の形態と異なり、水位を維持する機能を必要としていないため、任意の大きさに設定することができ、霧の飛散範囲、あるいは到達距離の設定が行いやすくなる。
なお、無負荷(ホーン部22への水の付着不足状態)運転に伴う圧電素子部23の保護は、実施の形態3と同様に行うことができるものである。
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5における霧化装置(霧化部)の取付け状態を示す断面図である。ここでも、先の実施の形態と同じ構成要件には同一の符号を付し、特に相違する部分について説明する。
同図において、先の実施の形態と相違する部分は、水溜め部30の噴霧口31において、少なくとも開口の下縁部に、本発明の表面部材である撥水性の部材(以下、撥水縁と称す)41を設けた点である。
この撥水縁41は、噴霧口31の全周に設けることも可能である。また、撥水縁41の材料としては、フッ素樹脂あるいはアクリル樹脂等の撥水作用を有する樹脂として知られているものであり、その取付けについても、接着等の手段にて噴霧口31に取付けることができる。
さらに、撥水縁41は、アクリル樹脂塗料等の撥水性塗料を塗布する等の表面加工処理を行う構成としてもよく、また噴霧口31を有する壁面を、上述の如く撥水性を有する樹脂にて形成することも可能である。
かかる構成とすることにより、撥水縁41の表面は、非常に水の切れがよい状態となっているため、大きな表面張力が得られ、水の盛り上がり高さY1も高く、破線で示す如く噴霧口31においてその縁表面の途中から表面張力が形成されることはほとんどない。
換言すると、噴霧口31に撥水縁41を設けることにより、表面張力が形成される位置が略同じ位置となり、その結果、水位WFが安定し、ホーン部22の先端面22Fへの表面張力作用による水の付着が安定する。したがって、先端面22Fでの霧化作用も安定する。
一方、噴霧口31に撥水処理を行わなかった場合は、縁表面の濡れ具合等によって表面張力の起点位置がP1あるいはP2と変化する場合があり、また表面張力も弱い関係上、微振動によって噴霧口31から溢れ出すこともある。特に、溢れ出した場合は、水位が瞬時にWF1と下がり、ホーン部22先端面22Fでの表面張力作用による水の付着がなくなり、霧化が中断されることになる。
また、その状態から給水が行われ、水位WFを確保しても、微振動等に起因して表面張力の起点位置が安定せず、ややもすれば噴霧口31から再び溢れ出すということになりかねない。
しかしながら、噴霧口31に撥水処理を施すことにより、大きな表面張力が作用し、水位WFを安定させることができるため、仮に振動等によって噴霧口31から水が溢れたとしても、水切れがよいため、瞬時に元の起点から表面張力が復元され、水位Wを維持することができる。その結果、ホーン部22先端面22Fへの表面張力による水の付着も瞬時に復元することができ、霧化作用を安定して行うことができる。
上記の如く、本実施の形態における構成は、実施の形態1と同様の作用効果が期待できることに加えて、水位WFの安定化がはかれるもので、さらに信頼性を高めることができる。
なお、無負荷(ホーン部22への水の付着不足状態)運転に伴う圧電素子部23の保護についても、実施の形態3と同様に行うことができるものである。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6における霧化装置(霧化部)の取付け状態を示す要部の断面図である。同図においては、図示していないが、実施の形態5と同様に取付け部25に霧化部21が取付けられているもので、先の実施の形態と異なる点は、霧化部21の傾斜方向のみである。
したがって、本実施の形態6においても、図示している範囲で同一の構成要件については同一の符号を付し、先の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
図12において、霧化部21は、そのホーン部22が水位WF側となるよう俯角βに取付けられている。具体的な取付け構造は、実施の形態1の図5と同様である。
そして、水位WFは、ホーン部22の先端面22Fへ表面張力作用によって水が付着する程度に維持されている。具体的な水位維持構造および先端面22Fへの付着部分についても実施の形態1と同様である。
上記構成において、図6に示す回路によって霧化部21の圧電素子部23へ電圧を印加すると、ホーン部22の高速振動によって付着した水が霧化される。このとき、生成された霧は、矢印Z1で示す如く、軸心に近い部分の霧は水位WFの面側へ噴射され、軸心から離れた部分の霧が矢印Z2で示す如く前方へ噴射される。
振動によって生成された霧は一般に、ホーン部22の軸心から離れるほどその粒子径が大きく、したがって、前方へ噴射される霧は粒子が粗いものが多く、到達距離も短いものである。
その結果、本実施の形態6においては、貯蔵物に比較的多量の水分を付与する場合に適したものとなる。
なお、本実施の形態6においても、先の実施の形態と同様に、無負荷(ホーン部22への水の付着不足状態)運転に伴う圧電素子部23の保護を行うことができることはいうまでもない。
本発明にかかる冷蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫の他に、蒸しパン等の如く、貯蔵品を高湿保存するショーケース等、貯蔵条件に高湿環境を要する物品の冷蔵庫に適用できるもので、一般保存から野菜等の食品の低温保存を行う流通分野、さらにはインキュベータ等の如く貯蔵室内を一定の湿度環境に維持する医療用機器等の用途にも適用することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面からの断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室を断面した側面図 同実施の形態1における冷蔵庫の野菜室に設けた無化装置の要部正面図 図2のA−A線による霧化装置の断面正面図 同実施の形態1における霧化装置(霧化部)の取付け状態を示す断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の超音波霧化装置を駆動制御する主要構成ブロック図 同実施の形態2の超音波霧化装置における霧化のためのホーン部への付着水量と圧電素子を流れる電流の関係を示す特性図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の野菜室に設けた霧化部の正面図 同実施の形態3における霧化部の側面からの断面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の野菜室に設けた霧化部の側面からの断面図 本発明の実施の形態5における霧化装置(霧化部)の取付け状態を示す断面図 本発明の実施の形態6における霧化装置(霧化部)の取付け状態を示す要部の断面図 従来例を示す冷蔵庫の超音波霧化装置部の断面図
符号の説明
8 冷蔵庫
9 断熱箱体
10a 仕切り壁
10b 仕切り壁
10c 仕切り壁
11a 扉
11b 扉
11c 扉
12 冷蔵室
13 切替室
14 冷凍室
15 野菜室(貯蔵室)
15c 野菜室背壁面
16 圧縮機
17 蒸発器
18 風路
19 隔壁
20 水回収部(液体供給手段)
21 霧化部(霧化装置)
21a コーティング
22 ホーン部
22b 先端部
22F 先端面
23 圧電素子部
23a 接着剤
24a 電極部
24b 電極部
24c 電気接続部
24d 電気接続部
25 取付け部
26 冷却板(冷却手段)
27 加熱手段
28 冷却板温度検知手段
29 水回収カバー
29a 流路部
29b 供給部
29c 注入口
30 水溜め部(貯留部)
30a 壁面(分級手段)
31 噴霧口(液位維持手段)
32 ガイド部(側面板部)
33 高圧・発振回路
34 電流検知回路(電流検知手段)
35 霧化制御回路(動作停止手段)
36 水位検知手段(検出手段)
37 排水受け皿(液体受け部)
38 水位維持壁(前面板部)
39 水受け溝
41 撥水縁(表面部材)

Claims (24)

  1. 貯蔵室を有する断熱箱体は、液体を霧化状態で供給する霧化装置を有し、前記霧化装置は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記ホーン部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、前記ホーン部の先端部の少なくとも一部に前記貯留部の液体が表面張力により付着している冷蔵庫。
  2. 貯蔵室を有する断熱箱体は、液体を霧化状態で供給する霧化装置を有し、前記霧化装置は、液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記霧化部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、前記ホーン部の先端部と前記貯留部の液体とが熱的に導通している冷蔵庫。
  3. 霧化装置は、貯留部に貯留される液体を所定の液位に維持する液位維持手段を有した請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 液位維持手段は、液体が所定の液位に達した場合に、重力によって液体が液体保持容器外へと流れ出す流出機構を有することによって所定の液位を維持するものである請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 流出機構は、液体保持容器に設けられた切り欠きもしくは貫通穴で形成された請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 貯留部は、流出機構により液体保持容器外へと溢れた液体を収容する収容部を設けた請求項4または5に記載の冷蔵庫。
  7. 液位維持手段は、ホーン部の側面方向に配置された側面板部に備えられた請求項2から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 流出機構は、ホーン部を挟む一対の側面板部に備えられた請求項4から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 少なくとも前記液位維持手段における液位面と接する部分に、撥水性の表面処理あるいは撥水性を有する表面部材を設けた請求項2から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置の貯留部は、前記貯蔵室の背面側の背壁面に備えられた請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置のホーン部の先端部は、前記貯蔵室の奥行き方向において、背面側の壁面である背面壁と同じ位置かもしくは背面壁よりも前方側に備えられた請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置のホーン部は、使用者の手が前記ホーン部に接触しないようなカバー部材で囲われている請求項1から11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置で生成されたミストはカバー部材に形成された噴霧口を介して貯蔵室へと噴霧されるものであって、前記噴霧口は平均的な日本人女性の指の直径よりも小さいものである請求項12に記載の冷蔵庫。
  14. 霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記霧化装置に備えられた液体を貯留する液体保持容器は、カバー部材で形成された請求項12または13に記載の冷蔵庫。
  15. 霧化装置は貯蔵室内に備えられ、前記貯蔵室は内部に収納容器を有する引出し式の貯蔵室であって、使用者が前記貯蔵室を開けた状態では、前記霧化装置のホーン部は前記収納容器外に位置する構成とした請求項1から14のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  16. 断熱箱体は複数の貯蔵室を有し、霧化装置を有した貯蔵室よりも上方に位置する貯蔵室には液体を保持するタンクが備えられ、前記タンクに保持された液体が貯留部へ供給される請求項1から15のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  17. 前記断熱箱体の壁面もしくは壁内部に、空気中の水分を凝縮し、結露させる冷却手段を設け、前記冷却手段に結露した水滴が貯留部へと供給される請求項1から15のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  18. 冷却手段は冷蔵庫の冷凍サイクルの冷却源を用いた請求項17に記載の冷蔵庫。
  19. 前記圧電素子部への印加電圧を可変させる霧化制御回路を備え、前記印加電圧を可変させることにより、霧化量と噴霧距離を調整する請求項1から18のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  20. 前記圧電素子部への印加周波数を可変させる霧化制御回路を備え、前記周波数を可変させることにより霧化粒子径を調整する請求項1から19のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  21. 前記霧化装置に、前記貯留部における液位もしくは液量を検出する検出手段を設け、この検出手段による液位もしくは液量の検出値が所定値以下のときに前記圧電素子部の動作を停止する動作停止手段を設けた請求項1から20のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  22. 前記検出手段を、異なる配置で複数具備した請求項21に記載の冷蔵庫。
  23. 前記動作停止手段を、前記圧電素子部と、前記圧電素子部へ高電圧を高周波数で印加する高圧・発振回路と、前記圧電素子部へ流れる電流を検知する電流検知手段を具備する構成とし、前記電流検知手段による検出電流値が所定値以上の場合に前記圧電素子部の動作を停止するようにした請求項20から22のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  24. 液体を貯留する液体保持容器を備えた貯留部と、霧を発生させるホーン部と、前記ホーン部の振動源となる圧電素子部と、前記圧電素子部の電源入力部となる電極部とを備え、請求項1から23のいずれか一項に記載の冷蔵庫に搭載される霧化装置。
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