JP2004216244A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

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Mitsuhiro Matsumoto
充洋 松本
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Abstract

【課題】どこででも使用できる汎用性と高い安全性を備えた超音波洗浄装置を提供する。
【解決手段】超音波洗浄装置1は洗浄装置本体10とトレイ50とを備える。洗浄装置本体10は振動ホーン22を含む超音波発生手段20を内蔵し、筐体11の一部に振動ホーン露出部13を設けている。また洗浄装置本体10には距離検知手段である磁気検知手段24、姿勢検知手段30、及びメインスイッチ25が設けられている。トレイ50には水溜め部51、水受け溝52、永久磁石54、及び保持手段60が設けられている。被洗浄物70の一端を保持手段60で保持した状態で洗浄装置本体10をトレイ50に近づけると、振動ホーン露出部13とトレイ50との距離が所定値以下になったときに磁気検知手段24がONになる。これにより超音波振動の開始が可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は布帛類を部分洗いすることのできる超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カッターシャツの襟や袖口、あるいは靴下などに付着した頑固な汚れは通常の家庭用洗濯機による洗濯ではなかなか落ちない。そのため、洗濯機に投入する前に、このような汚れ箇所をブラシ洗いや手洗いで前洗浄しておくことが求められる。
【0003】
ブラシや手で前洗浄するのは手間がかかる。また繊維が強くこすられるため、布の傷みも激しい。この問題を解決するため、ハンディタイプの超音波洗浄装置が提案されている。例えば特許文献1には、洗浄液タンクとポンプとノズルと振動体を有する可搬型の超音波洗浄機が記載されている。特許文献2には洗濯機本体に対して着脱できる部分洗い装置を備えた洗濯機が、また特許文献3には部分洗い装置を備えた洗面化粧台がそれぞれ記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−246199号公報
【特許文献2】
特開2000−308788号公報
【特許文献3】
特開2001−61682号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の超音波洗浄装置は、次のような問題を抱える。
【0006】
特許文献1に記載された超音波洗浄装置では、洗浄液タンクからポンプで洗浄液を送って被洗浄物を濡らし、また汚れを流し去るようになっている。洗浄液は毎分0.2〜0.3L供給する必要がある。5分から10分の洗浄時間を確保しようと思えば、洗浄液タンクの中に1Lから3Lの洗浄液を入れておかねばならない。洗浄液の重量だけでも1kgから3kgあり、本体と合わせると4kgから5kgとなり、手に負担がかかる。重量ばかりでなく体積も増え、作業性が悪い。さらに洗浄液タンクやポンプの存在がコスト高を招くという問題もある。
【0007】
特許文献2に記載された超音波洗浄装置では、洗浄液は洗濯機本体から供給される。このため、超音波洗浄装置に洗浄液タンクやポンプを設ける必要がなく、小型軽量にできる。それは良いが、洗濯機本体から離れたところでは使用できないという問題がある。
【0008】
特許文献3に記載された超音波洗浄装置についても特許文献2に記載された超音波洗浄装置と同様の問題がある。すなわち洗浄液は洗面化粧台の方から供給されるので超音波洗浄装置を小型軽量にできるが、洗面化粧台から離れた場所で使用することができない。
【0009】
また、上記従来の超音波洗浄装置に共通する問題がある。それは振動ホーンに対する人体の接触である。常時は振動ホーンの先端部分を囲み、被洗浄物に当たると退避する保護カバーを用意して人体の接触を防いではいるものの、安全対策として万全ではない。保護カバーが押し込まれ、振動中の振動ホーンに手や指が接触するという危険性は常につきまとう。超音波振動している振動ホーンに人体が接触すると火傷や組織損傷をひき起こす可能性がある。このような事態は避けねばならない。
【0010】
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、どこででも使用できる汎用性と、高い安全性とを備えた超音波洗浄装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では超音波洗浄装置を次のように構成した。
【0012】
(1)振動ホーンを含む超音波発生手段を内蔵し、筐体の一部に振動ホーン露出部を設けてなる洗浄装置本体と、被洗浄物を受けるトレイとを備え、前記振動ホーン露出部と前記トレイの距離が所定値以下であるときに前記超音波発生手段が動作可能であるものとした。
【0013】
この構成によれば、振動ホーン露出部をトレイに対し所定値以下の距離に近づけないと超音波振動が起きないから、その距離を、振動ホーン露出部とトレイとの間に指が入り込まない程度に設定しておくことにより、超音波振動している振動ホーンに人体が接触することを確実に予防でき、きわめて安全性の高い超音波洗浄装置とすることができる。
【0014】
(2)上記のような超音波洗浄装置において、前記トレイに、被洗浄物を浸す水溜め部を設けた。
【0015】
この構成によれば、水溜め部に溜めた水で被洗浄物を濡らし、この濡れた部分に超音波を作用させて洗浄を行うことができる。水をホースで連続供給する必要がなく、電源さえあればどこででも使用することができるので、使用場所の制約がなくなる。洗浄液タンクやポンプも不要であり、洗浄装置本体を小型軽量で扱いやすいものとすることができる。
【0016】
(3)上記のような超音波洗浄装置において、前記トレイに、前記水溜め部を囲む形で水受け溝を設けた。
【0017】
この構成によれば、洗浄作業箇所から飛びはねた水や、被洗浄物から滴る水、あるいは水溜め部からあふれた水などを水受け溝で受け止めることができ、トレイの周囲を濡らしたり汚したりすることがない。
【0018】
(4)上記のような超音波洗浄装置において、前記トレイに、被洗浄物を保持する保持手段を設けた。
【0019】
この構成によれば、被洗浄物の一方の端を前記保持手段に保持させ、他方の端を手で持って引っ張ることにより、被洗浄物を適度の張力で張ることができる。そのため、被洗浄物と振動ホーンとをしっかりと接触させ、超音波のエネルギーを確実に汚れ箇所に伝えることができる。汚れ箇所が押し広げられるので汚れも落ちやすい。
【0020】
(5)上記のような超音波洗浄装置において、前記洗浄装置本体に設けた距離検知手段が、前記トレイが所定距離内にあることを検知したときに前記超音波発生手段が動作可能であるものとした。すなわち、一例としてトレイには永久磁石を配置し、前記洗浄装置本体には距離検知手段として磁気検知手段を配置し、前記永久磁石が所定距離内にあることを前記磁気検知手段が検知したときに前記超音波発生手段が動作可能であるものとした。
【0021】
この構成によれば、洗浄装置本体とトレイとの距離を計測するのに、洗浄装置本体に設けたスイッチ手段に外部から物理的な力を加える必要がないから、距離検知手段を防水区画の中に配置することが可能であり、水の影響を受けることなく制御動作を行わせることができる。距離検知手段として磁気検知手段を用い、磁気検知手段としてリードスイッチを用いることにすれば、コスト的にも有利である。磁気検知対象である永久磁石をトレイに配置するにあたってはインサート成型などの手法を用いることができ、錆などを心配することなく、簡単且つ安価にトレイに組み合わせることができる。
【0022】
(6)上記のような超音波洗浄装置において、前記洗浄装置本体に姿勢検知手段を配置し、前記洗浄装置本体が所定の姿勢であることを前記姿勢検知手段が検知したときに前記超音波発生手段が動作可能であるものとした。
【0023】
この構成によれば、洗浄装置本体がトレイに所定の姿勢で向き合っていない限り超音波が発生しないこととすることができる。従って、洗浄装置本体がトレイに対し傾いており、その結果、ホーン露出部の片側に指が入るほどの隙間が生じているにもかかわらず、超音波発生手段が動作してしまうという事態を避けることができる。
【0024】
(7)超音波洗浄装置が、振動ホーンを含む超音波発生手段を内蔵し、筐体の一部に振動ホーン露出部を設けてなる洗浄装置本体と、被洗浄物を受けるトレイと、前記洗浄装置本体に配置された距離検知手段と、前記超音波発生手段の超音波発振回路に接続され、前記トレイが所定距離内にあることを前記距離検知手段が検知したときにONとなる第1のスイッチと、前記洗浄装置本体に配置された姿勢検知手段と、前記第1のスイッチに直列接続され、前記洗浄装置本体が所定の姿勢であることを前記姿勢検知手段が検知したときにONとなる第2のスイッチと、前記洗浄装置本体に設けられ、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチと直列接続された手動のメインスイッチとを備えるものとした。
【0025】
この構成によれば、洗浄装置本体がトレイに対し所定の距離、所定の姿勢にあるときのみ洗浄装置本体を運転することができ、洗浄装置本体が転倒するとか、落下するといった予期せぬ事態に陥ったときには運転が自動的に停止するので、安全性が高い。また、洗浄作業中に汚れ落ち状況を確認しながらこまめにメインスイッチをON/OFFできるので、いたずらに連続通電して電力を無駄に消費することもなく、省エネルギーに貢献できる。洗浄作業中に誤って水を飛びはねさせたりするといったことも防げる。
【0026】
(8)上記のような超音波洗浄装置において、前記洗浄装置本体が手持ち可能であるものとした。
【0027】
この構成によれば、洗浄装置本体を自在に操ってスピーディーに洗浄作業を進めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜8に基づき説明する。
【0029】
図1は超音波洗浄装置の使用状況を示す斜視図、図2は図1の状況を垂直断面図の形で表したもの、図3は洗浄装置本体の縦断面図、図4は超音波発生手段の斜視図、図5はリードスイッチの原理図、図6は回路構成図、図7は姿勢検知手段の縦断面図、図8は超音波発生動作のフローチャートである。
【0030】
超音波洗浄装置1は洗浄装置本体10とトレイ50とにより構成される。最初に、洗浄装置本体10の構造につき説明する。
【0031】
洗浄装置本体10は合成樹脂製の筐体11を有する。筐体11は片手で持てる大きさであって、全体に細長い、言い換えれば長手方向を有する形状になっている。その長手方向を垂直にして使用する。垂直姿勢において筐体11の上部となる部分がグリップ部12として握りやすく形成されている。
【0032】
筐体11の中には超音波発生手段20が配置される。超音波発生手段20は超音波振動子21及びこれに結合された振動ホーン22からなる。振動ホーン22は下の方に向かうにつれ細くなり、全体としてくさび形の形状をしている(図4参照)。
【0033】
筐体11の下端には開口が設けられ、ここから振動ホーン22の先端(下端)が少し突出する。すなわち筐体11の下端は振動ホーン露出部13となっている。
【0034】
振動ホーン露出部13を囲むように保護スリーブ14を設ける。保護スリーブ14は筐体11の長手方向に所定長さ範囲でスライド可能となっており、且つ、図示しないバネにより、常時は筐体11の先端方向へと押し出されている。スライド限界まで押し出された状態では、保護スリーブ14の先端は振動ホーン22の先端よりも外側に位置する(図3参照)。
【0035】
超音波発生手段20の他、筐体11の内部には次の構成要素が配置される。すなわち超音波発振回路23、距離検知手段、手動のメインスイッチ25、電源回路28(図6参照)、及び姿勢検知手段30である。距離検知手段は磁気検知手段24からなる。
【0036】
磁気検知手段24は、筐体11の下部から下方に突き出すポケット部15の中に配置されている。ポケット部15の内部は防水区画となっており、磁気検知手段24は水の影響を受けることがない。
【0037】
磁気検知手段24はリードスイッチにより構成される。リードスイッチは、図5に示すように、磁石が所定距離L以下の距離まで近づくとONになり、所定距離Lよりも離れるとOFFになる。
【0038】
姿勢検知手段30は洗浄装置本体10が所定の姿勢、すなわち筐体11の長手方向が垂直となる姿勢であるかどうかをチェックするためのものである。図7に見られるように、姿勢検知手段30のケーシング31は水平な隔壁32により上下2個の空間33、34に区画されている。
【0039】
下部空間34には、マイクロスイッチ35がアクチュエータ36を上に向けた形で固定されている。アクチュエータ36の上方にはピストン37が配置される。ピストン37は直径の大きい基部38及び基部38の中心から垂直に立ち上がる軸部39を備える。軸部39は隔壁32に形成した貫通孔40を通って上部空間33に頭を出す。ピストン37は基部38の上面が隔壁32の下面に当たる位置を上限として上下にスライド可能である。基部38とマイクロスイッチ35の間に圧縮コイルバネ41が挿入されている。ピストン37は、圧縮コイルバネ41により、基部38の上面が隔壁32の下面に当たるまで押し上げられ、何かに押し下げられないかぎりその位置を保つ。
【0040】
隔壁32の上面には貫通孔40を囲むように球状座42が形設されている。そして上部空間33にはボール43が挿入される。図7のように隔壁32が水平を保っていれば、ボール43は球状座42に着座し、ピストン37を下部空間34に押し戻す。このためマイクロスイッチ35のアクチュエータ36が押され、マイクロスイッチ35はONの状態になる。
【0041】
隔壁32が傾くと、図7に一点鎖線で示すようにボール43は球状座42から転がり出す。ボール43によって押されなくなるため、ピストン37は隔壁32の下面に当たるところまで圧縮コイルバネ41によって押し出され、アクチュエータ36から離れる。このためマイクロスイッチ35はOFFの状態になる。
【0042】
このようにして、姿勢検知手段30が傾いたかそうでないか、すなわち洗浄装置本体10が傾いたかそうでないかによって、マイクロスイッチ35がON/OFFする。
【0043】
メインスイッチ25は押しボタン26を備え、これを筐体11の外面に露出させている。押しボタン26を押している間だけ、メインスイッチ25はON状態となる。
【0044】
磁気検知手段(リードスイッチ)24、姿勢検知手段30のマイクロスイッチ35、及びメインスイッチ25は図6のように超音波発振回路23と電源回路28の間に直列接続される。電源回路28は筐体11の上端から導出されたコード27を介して商用電源に接続される。この回路構成においては磁気検知手段24が第1のスイッチであり、マイクロスイッチ35が第2のスイッチである。
【0045】
続いてトレイ50の構造を説明する。トレイ50は合成樹脂製であり、平面形状は四辺形である。トレイ50の中央部には水溜め部51が形成され、水溜め部51を囲むように水受け溝52が形設される。
【0046】
水溜め部51の底面には磁石配置空間53が設けられる(図2参照)。磁石配置空間53はトレイ50の底面に張り出す形で形設されている。磁石配置空間53の内部には複数個の永久磁石54を分散配置する。分散配置するのは、磁力線の及ぶ範囲を広げるためである。
【0047】
トレイ50の一辺には水受け溝52が形設されていない。この片の縁に被洗浄物の保持手段60を配置する。
【0048】
保持手段60は大型の洗濯ばさみのような形状をしている。すなわち対向する面に鋸歯状突起63を有する上部ピンチ部材61と下部ピンチ部材62をヒンジ部64で結合している。下部ピンチ部材62をトレイ50の上面に固定することにより、保持手段50はトレイ50に取り付けられる。上部ピンチ部材61と下部ピンチ部材62は図示しないバネにより挟み付け方向に付勢される。上部ピンチ部材61は挟み付けを解除するための指掛け部65を備える。指掛け部65はヒンジ部64のところから斜め上方に延び出している。
【0049】
次に、超音波洗浄装置1の使用法について説明する。まずトレイ50を水平な場所、例えばテーブルの上に置く。水溜め部51には水を入れる。
【0050】
被洗浄物70をトレイ50の上に広げる。被洗浄物70のうち、汚れている箇所が水溜め部51の上に来るようにする。こうしておいて、被洗浄物70の一端を保持手段60で挟む。被洗浄物70の他端を一方の手で持ち、被洗浄物70を軽く張る。
【0051】
コード27を商用電源のコンセントに接続し、被洗浄物70を持っていない方の手でグリップ部12を握って洗浄装置本体10を保持する。被洗浄物70の、水溜め部51の上に位置する部分に洗浄装置本体10の振動ホーン露出部13を近づける。洗浄装置本体10は垂直に保っておく。
【0052】
保護スリーブ14が被洗浄物70に最初に接触する。洗浄装置本体10を被洗浄物70に押しつけて行くと、保護スリーブ14が筐体11に対し相対的に上昇し、振動ホーン22の先端が被洗浄物70に接触する。洗浄装置本体10からの圧力により被洗浄物70の汚れ箇所は沈み込み、水溜め部51の中の水に浸る。
【0053】
洗浄装置本体10をトレイ50に所定距離Lまで接近させると、すなわち振動ホーン22の先端が水に浸る程度まで洗浄装置本体10を下げると、永久磁石54の磁力線に磁気検知手段24が感応し、磁気検知手段24はONとなる。洗浄装置本体10を垂直に保っていれば、姿勢検知手段30のマイクロスイッチ35もON状態である。
【0054】
ここでメインスイッチ25の押しボタン26を押すと、図8のフローチャートに従って超音波洗浄運転が開始される。
【0055】
図8のステップS101ではメインスイッチ25がONになっているかどうかをチェックする。使用者がメインスイッチ25の押しボタン26を押し、メインスイッチ25をONにしていれば、ステップS102に進む。
【0056】
ステップS102では洗浄装置本体10が所定姿勢であるかどうかをチェックする。洗浄装置本体10が所定姿勢を保っていて、姿勢検知手段30がマイクロスイッチ35をONさせていれば、ステップS103に進む。
【0057】
ステップS103では洗浄装置本体10とトレイ50が所定距離内にあるかどうかをチェックする。永久磁石54が所定距離内にあることを検知して磁気検知手段24がONになっていれば、ステップS104に進む。
【0058】
ステップS104では超音波発振回路23が作動する。ステップS105では超音波振動子21が動作し、超音波を発生する。これにより、ステップS106で超音波洗浄運転を行うことが可能になる。
【0059】
超音波洗浄運転中、メインスイッチ25の押しボタン26から指が離れるか、洗浄装置本体10が傾いて姿勢検知手段30のマイクロスイッチ35がOFFになるか、洗浄装置本体10がトレイ50から離れて磁気検知手段24がOFFになるかすれば、その時点でステップS107に進み、超音波洗浄運転は停止される。
【0060】
超音波振動は振動ホーン22によって増幅され、超音波エネルギーが水を介して被洗浄物70に伝わる。超音波エネルギーを受け、被洗浄物70に付着していた汚れ成分は被洗浄物70から分離する。被洗浄物70に対し振動ホーン22を滑らせるように洗浄装置本体10を動かし、洗浄作業を進める。
【0061】
洗浄作業にあたっては被洗浄物70は水面下2〜8mmのところまで沈める。また、被洗浄物70を持った方の手で被洗浄物70にかかる張力を加減し、被洗浄物70の汚れ箇所が押し広げられて汚れ成分が水中に溶け出しやすくする。
【0062】
被洗浄物70の汚れ箇所に前もって液体洗剤を塗布しておけば、分離した汚れ成分は洗剤成分で包み込まれ、被洗浄物70に再付着しなくなる。これにより被洗浄物70の再汚染を防ぐことができる。また洗浄効果も高まる。
【0063】
洗浄作業中、何かのはずみで洗浄装置本体10が持ち上げられ、振動ホーン露出部13とトレイ50との距離が所定値以上に開いたときは、磁気検知手段24がOFFになり、押しボタン26を押したままでも超音波振動子21は振動を停止する。従って、保護スリーブ14の下から振動ホーン22に接触できる状況であったとしても、振動ホーン22が超音波振動していないので人体に対し危険はない。
【0064】
また、洗浄作業中に洗浄装置本体10が必要以上に傾いたときは、姿勢検知手段30が作動してマイクロスイッチ35がOFFになり、押しボタン26を押したままでも超音波振動子21は振動を停止する。従って、保護スリーブ14と被洗浄物70との間に生じた隙間から振動ホーン22に接触できる状況であったとしても、振動ホーン22が超音波振動していないので人体に対し危険はない。
【0065】
超音波洗浄運転を行うつもりで使用者がメインスイッチ25をONにしていたとしても、図8のフローチャートから明らかなように、振動ホーン22に触れることのできない状況、すなわち磁気検知手段24及び姿勢検知手段30がそれぞれスイッチONである状況でしか超音波発生手段20の運転が可能にならないから、安全レベルがきわめて高くなる。
【0066】
メインスイッチ25の押しボタン26は、基本的には洗浄作業中押し続けるのであるが、被洗浄物70の中でも汚れていない箇所を通過する場合など、押しボタン26を押すのをやめ、超音波振動を休止することができる。従って、いたずらに連続通電して電力を無駄に消費することもなく、省エネに貢献できる。洗浄作業中に誤って水を飛びはねさせたりするといったことも防げる。
【0067】
洗浄装置本体10を動かしていると、洗浄作業箇所から水が飛びはねることがある。また被洗浄物70から水が滴ったり、あるいは水溜め部51から水があふれたりすることがある。このような水は水受け溝52で受け止められる。従って、トレイ50の周囲が濡れたり、あるいは水中に溶け出した汚れ成分で汚れたりすることがない。
【0068】
被洗浄物70を十分に洗浄できたら押しボタン26から指を離し、超音波振動を停止する。被洗浄物70を保持手段60から外し、洗濯機に投入して通常の洗濯を行う。トレイ50から水を捨て、トレイ50と洗浄装置本体10を片づけて一連の作業を終える。
【0069】
この実施形態では超音波発振回路23及び電源回路28を洗浄装置本体10に内蔵させる構成としたが、これらを洗浄装置本体10の外に出し、洗浄装置本体10の一層の小型軽量化を図ってもよい。
【0070】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明の超音波洗浄装置は、振動ホーンを含む超音波発生手段を内蔵し、筐体の一部に振動ホーン露出部を設けてなる洗浄装置本体と、被洗浄物を受けるトレイとにより構成されるものであり、振動ホーン露出部をトレイに対し所定値以下の距離に近づけないと超音波振動が起きないから、その距離を、振動ホーン露出部とトレイとの間に指が入り込まない程度に設定しておくことにより、超音波振動している振動ホーンに人体が接触することを確実に予防でき、きわめて安全性の高い超音波洗浄装置とすることができる。またトレイに水溜め部を設け、ここに溜めた水で被洗浄物を濡らしつつ超音波を作用させて洗浄を行うから、水をホースで連続供給する必要がなく、使用場所の制約がない。洗浄装置本体に洗浄液タンクやポンプを設ける必要がないので、洗浄装置本体を小型軽量で扱いやすいものとすることができる。トレイには被洗浄物を保持する保持手段を設けたので、被洗浄物の一方の端を保持手段に保持させ、他方の端を手で引っ張り、被洗浄物に適度の張力を与えつつ洗浄作業を行うことができる。また洗浄装置本体に距離検知手段を配置し、トレイが所定距離内にあることを距離検知手段が検知したときに超音波発生手段が動作可能となるものとすることにより、距離検知手段を防水区画の中に配置して、水の影響を受けることなく制御動作を行わせることができる。さらに、洗浄装置本体に姿勢検知手段を配置し、洗浄装置本体が所定の姿勢であることを姿勢検知手段が検知したときに超音波発生手段が動作可能となるものとすることにより、洗浄装置本体がトレイに対し傾き、ホーン露出部の片側に指が入るほどの隙間が生じているような状態で超音波発生手段が動作するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波洗浄装置の使用状況を説明する斜視図
【図2】図1の状況における超音波洗浄装置の垂直断面図
【図3】洗浄装置本体の縦断面図
【図4】超音波発生手段の斜視図
【図5】リードスイッチの原理図
【図6】回路構成図
【図7】姿勢検知手段の縦断面図
【図8】超音波発生動作のフローチャート
【符号の説明】
1 超音波洗浄装置
10 洗浄装置本体
11 筐体
12 グリップ部
13 振動ホーン露出部
14 保護スリーブ
15 ポケット部
20 超音波発生手段
21 超音波振動子
22 振動ホーン
23 超音波発振回路
24 磁気検知手段(距離検知手段)
25 メインスイッチ
26 押しボタン
30 姿勢検知手段
35 マイクロスイッチ
50 トレイ
51 水溜め部
52 水受け溝
60 保持手段
70 被洗浄物

Claims (8)

  1. 振動ホーンを含む超音波発生手段を内蔵し、筐体の一部に振動ホーン露出部を設けてなる洗浄装置本体と、被洗浄物を受けるトレイとを備え、前記振動ホーン露出部と前記トレイの距離が所定値以下であるときに前記超音波発生手段が動作可能であることを特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 前記トレイに、被洗浄物を浸す水溜め部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の超音波洗浄装置。
  3. 前記トレイに、前記水溜め部を囲む形で水受け溝を設けたことを特徴とする請求項2に記載の超音波洗浄装置。
  4. 前記トレイに、被洗浄物を保持する保持手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の超音波洗浄装置。
  5. 前記洗浄装置本体に設けた距離検知手段が、前記トレイが所定距離にあることを検知したときに前記超音波発生手段が動作可能であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の超音波洗浄装置。
  6. 前記洗浄装置本体に姿勢検知手段を配置し、前記洗浄装置本体が所定の姿勢であることを前記姿勢検知手段が検知したときに前記超音波発生手段が動作可能であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の超音波洗浄装置。
  7. 以下の構成を備えた超音波洗浄装置:
    (a)振動ホーンを含む超音波発生手段を内蔵し、筐体の一部に振動ホーン露出部を設けてなる洗浄装置本体
    (b)被洗浄物を受けるトレイ
    (c)前記洗浄装置本体に配置された距離検知手段
    (d)前記超音波発生手段の超音波発振回路に接続され、前記トレイが所定距離内にあることを前記距離検知手段が検知したときにONとなる第1のスイッチ
    (e)前記洗浄装置本体に配置された姿勢検知手段
    (f)前記第1のスイッチに直列接続され、前記洗浄装置本体が所定の姿勢であることを前記姿勢検知手段が検知したときにONとなる第2のスイッチ
    (g)前記洗浄装置本体に設けられ、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチと直列接続された手動のメインスイッチ。
  8. 前記洗浄装置本体が手持ち可能であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の超音波洗浄装置。
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