JPH11323723A - 染み抜き機 - Google Patents

染み抜き機

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JPH11323723A
JPH11323723A JP10136448A JP13644898A JPH11323723A JP H11323723 A JPH11323723 A JP H11323723A JP 10136448 A JP10136448 A JP 10136448A JP 13644898 A JP13644898 A JP 13644898A JP H11323723 A JPH11323723 A JP H11323723A
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stain
piston
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Koichi Itoda
耕一 糸田
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Sun Electronic Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利で、然も、衣類に付着した染みを
その場で即抜き取ることが可能な染み抜き機を提供す
る。 【解決手段】 握持可能な本体11を設ける。本体11
内にモータ12及び電池18を収納する。本体11に対
して移動自在のピストン14を設ける。モータ12の回
転軸12Aにピストン14を間欠的に押圧するカム13
を設ける。ピストン14に凹所14Bを設ける。染み抜
き剤24Aを収納した容器24を保持具16で着脱可能
にピストン14の凹所14Bに保持する。染み抜き剤2
4Aを含浸可能で所定の柔軟性を有した叩き部材19を
保持具16に冠着する。所定の吸水性を有した受け部材
20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などの染みを
落とし装置に関し、特に携帯に便利な染み抜き機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来和服或いは洋服などの衣類に付着し
た染みは、時間が経過するに従って繊維内に染みが浸透
してしまい、染みが衣類に頑固に付着してしまう。この
場合、衣類に付着した染みを即その場で水で洗い流す
と、染みが衣類に頑固に付着してしまう程度を和らげら
れるとされると共に、付着した衣類の染みを即その場で
染み抜きを行なうと略完全に染み抜きができるとされて
いる。
【0003】また、外出先等でスーツ、礼服、ドレス等
の衣類に飲食物等が付着した場合、衣類にそれら飲食物
の染みが付着してしまう。この場合、付着した染みの部
分を奇麗な水で濡らし、吸水性の乾いた布或いは紙等を
衣類に当てて叩き、衣類に付着した染みを水と共に乾い
た布或いは紙等に転移させていた。これにより、衣類に
付着した染みが乾いた布或いは紙などに抜き取られ、染
みが衣類に頑固に付着してしまうのを防止した後、家に
帰ってから染み抜き薬品等で染み抜きを行なうか、或い
は、クリーニングに出してそれら衣類に付着した染みを
抜いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外出先
で衣類に付着した染みを、染みが付着したその場で略完
全に奇麗に抜くのは極めて困難であった。このため、外
出先等で衣類に染が付着した場合、時間が経過して染み
が頑固に付着してしまう以前に、衣類に付着した染みを
簡単に抜くことができ、然も、携帯に便利な染み抜き機
の開発が望まれていた。
【0005】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、携帯に便利で、然も、衣類
に付着した染みをその場で即抜き取ることが可能な染み
抜き機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
染み抜き機は、握持可能な本体と、この本体に設けられ
た駆動手段と、溶剤を含浸可能であり、所定の柔軟性を
有して駆動手段により進退往復運動される叩き手段と、
所定の吸水性を有した受け部材とを備えたものである。
【0007】また、請求項2の発明の染み抜き機は、上
記において叩き手段は、本体に対して移動自在に設けら
れたピストンと、このピストンに着脱自在に取り付けら
れ、溶剤を含浸可能で所定の柔軟性を有した叩き部材と
から構成されているものである。
【0008】また、請求項3の発明の染み抜き機は請求
項1又は請求項2において、ピストンに着脱可能な容器
を設け、当該容器内に溶剤を収納すると共にこの容器内
に収納された溶剤を叩き部材に吐出するようにしたもの
である。
【0009】また、請求項4の発明の染み抜き機は、請
求項2において、駆動手段は、本体内に収納されたモー
タ及び電池と、このモータの回転軸に取り付けられ、ピ
ストンを間欠的に押圧するカムと、ピストンを常時カム
側に付勢するバネ部材とから構成されているものであ
る。
【0010】また、請求項5の発明の染み抜き機は請求
項1、請求項2、請求項3又は請求項4において、受け
部材は、受け板と、この受け板に着脱自在に取り付けら
れ、所定の吸水性を有する受け材とから構成されている
ものである。
【0011】更に請求項6の発明の染み抜き機は請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5におい
て、受け部材は、可撓性の連結部材にて本体に連結され
ているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の染み抜き機10の斜視
図、図2は本発明の染み抜き機10の一部開口側面図、
図3は衣類22を叩き部材19で受け部材20に叩いて
いる状態を示す染み抜き機10の斜視図、図4は叩き部
材19近傍の縦断側面拡大図をそれぞれ示している。
【0013】染み抜き機10は本体11と、この本体1
1に設けられた駆動手段と、叩き手段と、所定の吸水性
を有した受け部材20とから構成されている。係る本体
11は縦約100mm、直径約35mmで略円筒形を呈
しており、容易に握持可能に構成されている。
【0014】また、駆動手段は、本体11内に収納され
たモータ12及び電池18と、このモータ12の回転軸
12Aに取り付けられ、ピストン14を間欠的に押圧す
るカム13と、ピストン14をカム13側に常時付勢す
るバネ部材15とから構成されている。
【0015】係る、本体11下部に電池18が収納さ
れ、この電池18の上方にモータ12が設けられてい
る。モータ12は直流式のモータで電池18により回転
するように構成されている。そして、モータ12の回転
軸12Aに取り付けられたカム13は楕円、或いは偏芯
しており、これにより、後述するピストン14を間欠的
に押圧するように構成されている。尚、電池によりモー
タが回転する技術については、周知の技術であるため説
明を省略する。
【0016】また、叩き手段はピストン14と、このピ
ストン14に着脱自在に取り付けられた叩き部材19と
から構成されている。係るピストン14は本体11に交
直して設けられており、一側にはピストン14径より少
許大いストッパー14Aが設けられている。
【0017】前記、ストッパー14Aと本体11間には
バネ部材15が設けられており、このバネ部材15はコ
イル式のスプリングで構成されている。係るバネ部材1
5によってピストン14は常時カム13側に付勢されて
いる。
【0018】即ち、ピストン14はバネ部材15によっ
て常時カム13に当接されており、モータ12の回転に
よって間欠的に押圧されてピストン14は本体11より
突出して戻る進退往復移動を行なうように構成されてい
る。尚、17はモータ12に電池18の電気を通電させ
て回転させるためのスイッチである。
【0019】また、ピストン14内には他側に開口した
凹所14Bが設けられている。係る凹所14B内は後述
する容器24を収納可能に形成されると共に、容器24
の長さより少許浅く形成され、開口にはパッキン23を
介して保持具16が螺合されている。この保持具16に
容器24内の溶剤としての染み抜き剤24Aを通過する
吐出孔16Aが設けられており、この保持具16には後
述する叩き部材19が設けられている。尚、25は保持
具16を螺合し保持するためのネジ山、23Aは染み抜
き剤24Aを通過させるための孔、26は保持具16を
螺合したとき容器24にパッキンを密着させるための空
間である。
【0020】また、叩き部材19は柔軟性を有したスポ
ンジ等で構成され、染み抜き剤24Aを含浸可能に構成
されている。また、叩き部材19は保持具16を覆う形
で形成されて保持具16に冠着されると共に、保持具1
6と反対側は所定の厚さ所定の湾曲を呈している。尚、
叩き部材19は圧入によって保持具16に冠着される
が、接着剤などを用いて保持具16に接着しても差し支
えない。
【0021】また、容器24は一般に市販されているガ
ラス或いは合成樹脂で構成されており、染み抜き剤24
Aを収納可能に構成されており、ピストン14に設けら
れた凹所14B内に着脱自在に構成されている(容器内
24の染み抜き剤24Aは図示せず)。
【0022】即ち、保持具16に19叩き部材19が取
り付けられ、凹所14B内に染み抜き剤24Aが収納さ
れた容器24が挿入された状態で、パッキン23を介し
て保持具16がピストン14に螺合される。そして、容
器24内の染み抜き剤24Aはピストン14の往復運動
によってパッキン23の孔23A、保持具16の吐出孔
16Aを通って吐出され叩き部材19に含浸するように
構成されている(図4)。尚、染み抜き機10を使用し
ない場合、叩き部材19に図示しないキャップが取り付
けられ、容器24内に収納された染み抜き剤24Aが蒸
発してしまうのを防止している。
【0023】ここで、染み抜き剤24Aは飲食物(カレ
ー、ケチャップ、ドレッシング及びしょう油、ソース、
コーヒー等)、化粧品(口紅、ファンデーション等)等
を効果的に落とすものは既に知られている。そして、衣
類22に付着した染みはそれら染みの種類によって染み
抜き剤24Aの種類を選定して使用される。尚、染み抜
き剤24Aで染みを抜く技術については周知の技術であ
るため説明を省略する。
【0024】一方、受け部材20は受け板20Aと、受
け材20Bとから構成されており、この受け材20Bは
受け板20Aに着脱自在に取り付けられている。係る受
け板20Aは木材、或いは、合成樹脂などで構成されて
おり、縦約50mm、横約40mm、厚さ約6mmの容
易に握持可能な大きさに構成されている。また、受け材
20Bはガーゼなどの吸水性を有した布で構成されてお
り、受け板20Aの一面に取り付けられている。
【0025】また、受け材20Bは連結部材にて本体1
1に連結されており、この連結部材は可撓性を有した木
綿の紐、或いは合成繊維などの連結紐21にて構成され
ている。連結紐21は所定の長さを呈しており、この連
結紐21によって、受け材20Bは本体11に接続され
ている。即ち、受け材20Bを衣類22の一側面に位置
した状態で本体11を衣類22の他側面に位置して、叩
き部材19を受け部材20に対向して設けられるように
構成されている。
【0026】以上の構成で次ぎに染み抜き機10の動作
の説明を行なう。尚、本体11内には電池18が挿入さ
れており、受け板20Aには乾燥した受け材20Bが取
り付けられているものとする。また、染み抜き剤24A
が収納された容器24は複数用意されており、これら容
器24内はそれぞれ飲食物や化粧品等の染みの種類に応
じた染み抜き剤24Aが収納されているものとする。外
出先等でスーツ、礼服、ドレス等の衣類22に飲食物や
化粧品等が付着した場合、まず、ハンカチなどで飲食物
や化粧品等が周囲に広がらないように拭き取る。
【0027】そして、衣類22に付着した染みに対応し
た染み抜き剤24Aが収納された容器24をピストン1
4の凹所14B挿入しパッキン23を介して保持具16
で保持すると共に、保持具16に叩き部材19を冠着さ
せる。次ぎに、染みが付着した衣類22の裏側から受け
部材20を当接させ、叩き部材19を衣類22の表側か
ら受け部材20に対向した位置に当接させる。この場
合、受け部材20の受け材20Bを衣類22側に位置し
て衣類22に当接させる。また、受け部材20側に叩き
部材19、叩き部材19側に受け部材20を位置して衣
類22当接させても差し支えない。
【0028】次ぎに、スイッチ17を操作してモータ1
2を回転させる。これにより、叩き部材19は受け部材
20に連続的に叩き付けられる(図2、図3矢印)と共
に、容器24内の染み抜き剤24Aはパッキン23の孔
23Aを通って保持具16の吐出孔16Aり吐出され叩
き部材19に含浸される。叩き部材19に含浸された染
み抜き剤24Aは、衣類22を浸透通過して受け部材2
0の受け材20Bに吸収される。係る、叩き部材19の
衣類22を叩く動作によって、叩き部材19は変形伸縮
し、衣類22は叩き部材19によって擦られる。
【0029】これにより、衣類22付着した頑固な染み
も叩き部材19によって擦られて落ちると共に、衣類に
付着した染みは染み抜き剤24Aで落とされた後受け材
20Bに吸収されるので、効果的に衣類22の染み抜き
を行なうことが可能となる。即ち、モータ12の回転に
よって叩き部材19の往復運動が繰り返えされ、衣類2
2に付着した染みが繰り返えし連続して叩かれる。そし
て、衣類22に付着した染みは擦られて落ちると共に、
容器24から吐出された染み抜き剤24Aと一所に受け
板20Aの受け材20Bに含浸され、これにより衣類2
2に付着した染みは素早く染み抜きされることとなる。
【0030】このように、染み抜き機10の本体11を
握持可能に構成しているので、染み抜き機10をハンド
バック或いはポケット等に入れて持ち運ぶことができる
ようになる。また、染み抜き機10の本体11内にカム
13を取り付けたモータ12を設けると共に、カム13
に当接させたピストン14の凹所14B内に染み抜き剤
24Aを収納した容器24を保持具16で保持し、この
保持具16に叩き部材19を保持させているので、容器
24内の染み抜き剤24Aを叩き部材19に含浸させる
ことができる。
【0031】そして、叩き部材19と受け部材20との
間に染みが付着した衣類22を挟んた後、スイッチ17
を操作することによりモータ12が回転して叩き部材1
9の往復運動が行なわれる。係る、叩き部材19の叩き
付ける動作と、衣類22との摩擦と容器24から吐出さ
れた染み抜き剤24Aによって衣類22に付着した頑固
な染みを容易に抜き取ることができる。従って、受け部
材20と叩き部材19の間に衣類22を挟んでスイッチ
17を操作するだけの簡単な操作で衣類22に付着した
染み抜きを迅速に行なうことができると共に、衣類22
に付着した頑固な染みも容易に落とすことができるよう
になる。
【0032】また、染み抜き機10は容器24を保持具
16によってピストン14の凹所14B内に着脱自在に
設けると共に、保持具16に叩き部材19を着脱自在に
設けているので、染み抜き剤24Aを収納した容器24
を容易に交換することができると共に、叩き部材19も
容易に交換することができる。これにより、衣類22に
付着した染みの種類が異なる場合、或いは、容器24内
の染み抜き剤24Aが終わってしまった場合でも容易に
容器24を交換することができると共に、染みで叩き部
材19が汚れてしまった場合でも容易に叩き部材19を
交換することができる。
【0033】また、叩き部材19を染み抜き剤24Aを
含浸可能に構成すると共に柔軟性を有しているので、染
み抜き剤24Aを叩き部材19に含浸させた状態で叩き
部材19を衣類22に叩き付けることが可能となる。こ
れにより、叩き部材19で衣類22を擦ることができる
ようになると共に、衣類22に付着した染みを受け材2
0Bに転移させることができる。これにより、衣類22
に付着した染みを容易に抜くことが可能になると共に、
叩き部材19で衣類22が擦られることにより頑固に付
着した衣類22の染みを容易に落とすことが可能とな
る。
【0034】特に、叩き部材19を柔軟性を有した部材
で構成しているので、叩き部材19は衣類22に叩き付
けられると容易に変形する。これにより、衣類22の折
り返し部等の重なった部分、或いは縫い目等の凹凸があ
る場合でも、叩き部材19は衣類22の凹凸に沿って受
け部材20に当接させることが可能となる。従って、衣
類22の折り返し部等の重なった部分、或いは縫い目等
に付着した染みでも容易に落とすことができるようにな
る。
【0035】また、受け部材20は受け板20Aの一面
に受け材20Bが設けられると共に、受け材20Bは受
け板20Aに着脱自在に設けられている。これにより、
叩き部材19に含浸された染み抜き剤24Aを受け材2
0Bに吸収させることが可能となると共に、受け材20
Bを容易に交換することができる。また、受け材20B
は交換可能に構成すると共に衣類22を浸透通過して汚
れを含んだ染み抜き剤24Aを吸収させることができ
る。従って、常に奇麗な受け材20Bを使用することが
でき、汚れを吸収した受け材20Bで衣類22の他の箇
所を汚してしまう不都合を未然に防止することが可能と
なる。
【0036】尚、実施例では連結紐21を木綿の紐、或
いは合成繊維の紐などで説明を行なったがこれに限ら
ず、連結紐21に細い金属の鎖、或いは、細い金属ワイ
ヤ等を用いても差し支えない。
【0037】また、染み抜き機10でスーツ、礼服、ド
レス等の衣類22に付着した染みを抜いたがこれに限ら
ず、ハンカチ、或いは、テーブルクロス等の布に付着し
た染を染み抜きしても差し支えない。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、握持可能な本体と、この本体に設けられた駆動手段
と、溶剤を含浸可能であり、所定の柔軟性を有して駆動
手段により進退往復運動される叩き手段と、所定の吸水
性を有した受け部材とから染み抜き機を構成しているの
で全体を小型化し、例えばハンドバック或いはポケット
等に入れて持ち運ぶことが可能となる。これにより、外
出先でスーツ、礼服、ドレス等の衣類に付着した染みを
即その場で染み抜きを行なうことが可能となる。従っ
て、染み抜き機の利便性を大幅に向上させることができ
て、実用効果大となるもである。
【0039】特に、叩き手段は柔軟性を有しているの
で、衣類の折り返し部等の重なった部分、或いは縫い目
等の凹凸がある箇所でも、それら凹凸に沿って当接させ
ることができる。従って、衣類の折り返し部等の重なっ
た部分、或いは縫い目等に付着した染みを容易に抜くこ
とができるようになるものである。
【0040】また、請求項2の発明によれば、上記に置
いて叩き手段を、本体に対して移動自在に設けられたピ
ストンと、このピストンに着脱自在に取り付けられ、溶
剤を含浸可能で所定の柔軟性を有した叩き部材とから構
成されているので、溶剤を含浸させた叩き部材を本体に
対して進退往復運動をさせることが可能となると共に、
ピストンに叩き部材を着脱させることが可能となる。こ
れにより、溶剤を含浸させた叩き部材が汚れた場合簡単
に交換することが可能となる。従って、叩き部材を取り
外して容易に交換、若しくは、洗剤などで洗浄すること
ができるようになるものである。
【0041】特に、叩き部材と受け部材との間に例えば
染みの付着した衣類を挟んだ状態で、叩き部材を受け部
材に叩き付けることにより、衣類に付着した染みを溶剤
で染み抜きすることが可能となると共に、叩き部材を衣
類に擦り付けることができるので、衣類に付着した染み
でも擦り落とすことが可能となる。従って、衣類に付着
した頑固な染みでも容易に抜き取ることができるように
なるものである。
【0042】また、請求項3の発明によれば請求項1又
は請求項2において、ピストンに着脱可能な容器を設
け、当該容器内に溶剤を収納すると共にこの容器内に収
納された溶剤を叩き部材に吐出するようにしているの
で、叩き部材に含浸させた溶剤の不足を防止することが
可能となる。これにより、叩き部材の溶剤で完全に衣類
の染み抜きを行なうことが可能にになる。従って、叩き
部材に溶剤の塗布を行なわなくても、衣類に付着した染
みを極めて容易に抜き取ることができ、染み抜き機の利
便性を大幅に向上させることができるようになるもので
ある。
【0043】また、請求項4の発明によれば、請求項2
において、駆動手段を、本体内に収納されたモータ及び
電池と、このモータの回転軸に取り付けられ、ピストン
を間欠的に押圧するカムと、ピストンを常時カム側に付
勢するバネ部材とから構成しているので、モータの回転
によってピストンを間欠的に受け部材側に往復移動させ
ることが可能となる。これにより、染み抜き機の構造を
簡素化して故障の派生を低減することが可能となる。従
って、染み抜き機のコストを大幅に低減させることがで
きるようになるものである。
【0044】また、請求項5の発明によれば、請求項
1、請求項2、請求項3又は請求項4において、受け部
材は、受け板と、この受け板に着脱自在に取り付けら
れ、所定の吸水性を有する受け材とから構成されている
ので、叩き部材に含浸させた溶剤を受け材に吸収させる
ことが可能となる。これにより、受け材に染みを含んだ
溶剤を吸収することが可能となる。従って、衣類から抜
き取った染みを極めて容易に受け材に吸収させることが
可能となる。
【0045】特に、受け材を受け板に着脱自在に取り付
けているので、受け材が汚れても直ぐに交換することが
できるようになる。これにより、受け材に染みが吸収さ
れても、受け材を交換することにより受け材吸収された
染みで他の衣類に染みを付着させてしまう不都合を防止
することが可能となる。従って、染み抜き機の利便性を
大幅に向上させることが可能となるものである。
【0046】更に請求項6の発明によれば、請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5において、
受け部材は、可撓性の連結部材にて本体に連結されてい
るので、受け部材と本体とを離して使用することが可能
となる。これにより、例えば衣類の限られた位置でなく
任意の位置に受け部材を当接し、反対側から叩き部材を
当接させることができるようになると共に、受け部材を
紛失してしまうことがなくなる。従って、染み抜き機の
汎用性が広がり、大幅に利便性を向上させることができ
るようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の染み抜き機の斜視図である。
【図2】本発明の染み抜き機の一部開口側面図である。
【図3】衣類を叩き部材で受け部材に叩いている状態を
示す染み抜き機の斜視図である。
【図4】叩き部材近傍の縦断側面拡大図である。
【符号の説明】
10 染み抜き機 11 本体 12 モータ 13 カム 14 ピストン 14A ストッパー 14B 凹所 15 バネ部材 16 保持具 16A 吐出孔 18 電池 19 叩き部材 20 受け部材 20A 受け板 20B 受け材 21 連結紐 22 衣類 24 容器 24A 染み抜き剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 染み抜き機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などの染みを
落とし装置に関し、特に携帯に便利な染み抜き機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来和服或いは洋服などの衣類に付着し
た染みは、時間が経過するに従って繊維内に染みが浸透
してしまい、染みが衣類に頑固に付着してしまう。この
場合、衣類に付着した染みを即その場で水で洗い流す
と、染みが衣類に頑固に付着してしまう程度を和らげら
れるとされると共に、付着した衣類の染みを即その場で
染み抜きを行なうと略完全に染み抜きができるとされて
いる。
【0003】また、外出先等でスーツ、礼服、ドレス等
の衣類に飲食物等が付着した場合、衣類にそれら飲食物
の染みが付着してしまう。この場合、付着した染みの部
分を奇麗な水で濡らし、吸水性の乾いた布或いは紙等を
衣類に当てて叩き、衣類に付着した染みを水と共に乾い
た布或いは紙等に転移させていた。これにより、衣類に
付着した染みが乾いた布或いは紙などに抜き取られ、染
みが衣類に頑固に付着してしまうのを防止した後、家に
帰ってから染み抜き薬品等で染み抜きを行なうか、或い
は、クリーニングに出してそれら衣類に付着した染みを
抜いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外出先
で衣類に付着した染みを、染みが付着したその場で略完
全に奇麗に抜くのは極めて困難であった。このため、外
出先等で衣類に染が付着した場合、時間が経過して染み
が頑固に付着してしまう以前に、衣類に付着した染みを
簡単に抜くことができ、然も、携帯に便利な染み抜き機
の開発が望まれていた。
【0005】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、携帯に便利で、然も、衣類
に付着した染みをその場で即抜き取ることが可能な染み
抜き機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
染み抜き機は、握持可能な本体と、この本体に設けられ
た駆動手段と、溶剤を含浸可能であり、所定の柔軟性を
有して駆動手段により進退往復運動される叩き手段と、
所定の吸水性を有した受け部材とを備え、この受け部材
は、受け板と、この受け板に着脱自在に取り付けられ、
所定の吸水性を有する受け材とから構成されているもの
である。
【0007】請求項2の発明の染み抜き機は、握持可能
な本体と、この本体に設けられた駆動手段と、溶剤を含
浸可能であり、所定の柔軟性を有して前記駆動手段によ
り進退往復運動される叩き手段と、所定の吸水性を有し
た受け部材とを備え、この受け部材は、所定の長さを呈
する可撓性の紐、金属鎖、若しくは、金属ワイヤにて本
体に連結されているものである。
【0008】請求項3の発明の染み抜き機は、握持可能
な本体と、この本体に設けられた駆動手段と、溶剤を含
浸可能であり、所定の柔軟性を有して前記駆動手段によ
り進退往復運動される叩き手段と、所定の吸水性を有し
た受け部材とを備え、この受け部材は、受け板と、この
受け板に着脱自在に取り付けられ、所定の吸水性を有す
る受け材とから構成されると共に、所定の長さを呈する
可撓性の紐、金属鎖、若しくは、金属ワイヤにて本体に
連結されているものである。
【0009】請求項4の発明の染み抜き機は、上記各発
明において叩き手段は、本体に対して移動自在に設けら
れたピストンと、このピストンに着脱自在に取り付けら
れ、溶剤を含浸可能で所定の柔軟性を有した叩き部材と
から構成されているものである。
【0010】請求項5の発明の染み抜き機は、上記各発
明においてピストンに着脱可能な容器を設け、当該容器
内に溶剤を収納すると共にこの容器内に収納された溶剤
を叩き部材に吐出するようにしたものである。
【0011】請求項6の発明の染み抜き機は、上記にお
いて駆動手段は、本体内に収納されたモータ及び電池
と、このモータの回転軸に取り付けられ、ピストンを間
欠的に押圧するカムと、前記ピストンを常時前記カム側
に付勢するバネ部材とから構成されているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の染み抜き機10の斜視
図、図2は本発明の染み抜き機10の一部開口側面図、
図3は衣類22を叩き部材19で受け部材20に叩いて
いる状態を示す染み抜き機10の斜視図、図4は叩き部
材19近傍の縦断側面拡大図をそれぞれ示している。
【0013】染み抜き機10は本体11と、この本体1
1に設けられた駆動手段と、叩き手段と、所定の吸水性
を有した受け部材20とから構成されている。係る本体
11は縦約100mm、直径約35mmで略円筒形を呈
しており、容易に握持可能に構成されている。
【0014】また、駆動手段は、本体11内に収納され
たモータ12及び電池18と、このモータ12の回転軸
12Aに取り付けられ、ピストン14を間欠的に押圧す
るカム13と、ピストン14をカム13側に常時付勢す
るバネ部材15とから構成されている。
【0015】係る、本体11下部に電池18が収納さ
れ、この電池18の上方にモータ12が設けられてい
る。モータ12は直流式のモータで電池18により回転
するように構成されている。そして、モータ12の回転
軸12Aに取り付けられたカム13は楕円、或いは偏芯
しており、これにより、後述するピストン14を間欠的
に押圧するように構成されている。尚、電池によりモー
タが回転する技術については、周知の技術であるため説
明を省略する。
【0016】また、叩き手段はピストン14と、このピ
ストン14に着脱自在に取り付けられた叩き部材19と
から構成されている。係るピストン14は本体11に交
直して設けられており、一側にはピストン14径より少
許大いストッパー14Aが設けられている。
【0017】前記、ストッパー14Aと本体11間には
バネ部材15が設けられており、このバネ部材15はコ
イル式のスプリングで構成されている。係るバネ部材1
5によってピストン14は常時カム13側に付勢されて
いる。
【0018】即ち、ピストン14はバネ部材15によっ
て常時カム13に当接されており、モータ12の回転に
よって間欠的に押圧されてピストン14は本体11より
突出して戻る進退往復移動を行なうように構成されてい
る。尚、17はモータ12に電池18の電気を通電させ
て回転させるためのスイッチである。
【0019】また、ピストン14内には他側に開口した
凹所14Bが設けられている。係る凹所14B内は後述
する容器24を収納可能に形成されると共に、容器24
の長さより少許浅く形成され、開口にはパッキン23を
介して保持具16が螺合されている。この保持具16に
容器24内の溶剤としての染み抜き剤24Aを通過する
吐出孔16Aが設けられており、この保持具16には後
述する叩き部材19が設けられている。尚、25は保持
具16を螺合し保持するためのネジ山、23Aは染み抜
き剤24Aを通過させるための孔、26は保持具16を
螺合したとき容器24にパッキンを密着させるための空
間である。
【0020】また、叩き部材19は柔軟性を有したスポ
ンジ等で構成され、染み抜き剤24Aを含浸可能に構成
されている。また、叩き部材19は保持具16を覆う形
で形成されて保持具16に冠着されると共に、保持具1
6と反対側は所定の厚さ所定の湾曲を呈している。尚、
叩き部材19は圧入によって保持具16に冠着される
が、接着剤などを用いて保持具16に接着しても差し支
えない。
【0021】また、容器24は一般に市販されているガ
ラス或いは合成樹脂で構成されており、染み抜き剤24
Aを収納可能に構成されており、ピストン14に設けら
れた凹所14B内に着脱自在に構成されている(容器内
24の染み抜き剤24Aは図示せず)。
【0022】即ち、保持具16に19叩き部材19が取
り付けられ、凹所14B内に染み抜き剤24Aが収納さ
れた容器24が挿入された状態で、パッキン23を介し
て保持具16がピストン14に螺合される。そして、容
器24内の染み抜き剤24Aはピストン14の往復運動
によってパッキン23の孔23A、保持具16の吐出孔
16Aを通って吐出され叩き部材19に含浸するように
構成されている(図4)。尚、染み抜き機10を使用し
ない場合、叩き部材19に図示しないキャップが取り付
けられ、容器24内に収納された染み抜き剤24Aが蒸
発してしまうのを防止している。
【0023】ここで、染み抜き剤24Aは飲食物(カレ
ー、ケチャップ、ドレッシング及びしょう油、ソース、
コーヒー等)、化粧品(口紅、ファンデーション等)等
を効果的に落とすものは既に知られている。そして、衣
類22に付着した染みはそれら染みの種類によって染み
抜き剤24Aの種類を選定して使用される。尚、染み抜
き剤24Aで染みを抜く技術については周知の技術であ
るため説明を省略する。
【0024】一方、受け部材20は受け板20Aと、受
け材20Bとから構成されており、この受け材20Bは
受け板20Aに着脱自在に取り付けられている。係る受
け板20Aは木材、或いは、合成樹脂などで構成されて
おり、縦約50mm、横約40mm、厚さ約6mmの容
易に握持可能な大きさに構成されている。また、受け材
20Bはガーゼなどの吸水性を有した布で構成されてお
り、受け板20Aの一面に取り付けられている。
【0025】また、受け材20Bは連結紐21にて本体
11に連結されており、この連結紐21は可撓性を有し
た木綿の紐、或いは合成繊維などの紐にて構成されてい
る。連結紐21は所定の長さを呈しており、この連結紐
21によって、受け材20Bは本体11に接続されてい
る。即ち、受け材20Bを衣類22の一側面に位置した
状態で本体11を衣類22の他側面に位置して、叩き部
材19を受け部材20に対向して設けられるように構成
されている。
【0026】以上の構成で次ぎに染み抜き機10の動作
の説明を行なう。尚、本体11内には電池18が挿入さ
れており、受け板20Aには乾燥した受け材20Bが取
り付けられているものとする。また、染み抜き剤24A
が収納された容器24は複数用意されており、これら容
器24内はそれぞれ飲食物や化粧品等の染みの種類に応
じた染み抜き剤24Aが収納されているものとする。外
出先等でスーツ、礼服、ドレス等の衣類22に飲食物や
化粧品等が付着した場合、まず、ハンカチなどで飲食物
や化粧品等が周囲に広がらないように拭き取る。
【0027】そして、衣類22に付着した染みに対応し
た染み抜き剤24Aが収納された容器24をピストン1
4の凹所14B挿入しパッキン23を介して保持具16
で保持すると共に、保持具16に叩き部材19を冠着さ
せる。次ぎに、染みが付着した衣類22の裏側から受け
部材20を当接させ、叩き部材19を衣類22の表側か
ら受け部材20に対向した位置に当接させる。この場
合、受け部材20の受け材20Bを衣類22側に位置し
て衣類22に当接させる。また、受け部材20側に叩き
部材19、叩き部材19側に受け部材20を位置して衣
類22当接させても差し支えない。
【0028】次ぎに、スイッチ17を操作してモータ1
2を回転させる。これにより、叩き部材19は受け部材
20に連続的に叩き付けられる(図2、図3矢印)と共
に、容器24内の染み抜き剤24Aはパッキン23の孔
23Aを通って保持具16の吐出孔16Aり吐出され叩
き部材19に含浸される。叩き部材19に含浸された染
み抜き剤24Aは、衣類22を浸透通過して受け部材2
0の受け材20Bに吸収される。係る、叩き部材19の
衣類22を叩く動作によって、叩き部材19は変形伸縮
し、衣類22は叩き部材19によって擦られる。
【0029】これにより、衣類22付着した頑固な染み
も叩き部材19によって擦られて落ちると共に、衣類に
付着した染みは染み抜き剤24Aで落とされた後受け材
20Bに吸収されるので、効果的に衣類22の染み抜き
を行なうことが可能となる。即ち、モータ12の回転に
よって叩き部材19の往復運動が繰り返えされ、衣類2
2に付着した染みが繰り返えし連続して叩かれる。そし
て、衣類22に付着した染みは擦られて落ちると共に、
容器24から吐出された染み抜き剤24Aと一所に受け
板20Aの受け材20Bに含浸され、これにより衣類2
2に付着した染みは素早く染み抜きされることとなる。
【0030】このように、染み抜き機10の本体11を
握持可能に構成しているので、染み抜き機10をハンド
バック或いはポケット等に入れて持ち運ぶことができる
ようになる。また、染み抜き機10の本体11内にカム
13を取り付けたモータ12を設けると共に、カム13
に当接させたピストン14の凹所14B内に染み抜き剤
24Aを収納した容器24を保持具16で保持し、この
保持具16に叩き部材19を保持させているので、容器
24内の染み抜き剤24Aを叩き部材19に含浸させる
ことができる。
【0031】そして、叩き部材19と受け部材20との
間に染みが付着した衣類22を挟んた後、スイッチ17
を操作することによりモータ12が回転して叩き部材1
9の往復運動が行なわれる。係る、叩き部材19の叩き
付ける動作と、衣類22との摩擦と容器24から吐出さ
れた染み抜き剤24Aによって衣類22に付着した頑固
な染みを容易に抜き取ることができる。従って、受け部
材20と叩き部材19の間に衣類22を挟んでスイッチ
17を操作するだけの簡単な操作で衣類22に付着した
染み抜きを迅速に行なうことができると共に、衣類22
に付着した頑固な染みも容易に落とすことができるよう
になる。
【0032】また、染み抜き機10は容器24を保持具
16によってピストン14の凹所14B内に着脱自在に
設けると共に、保持具16に叩き部材19を着脱自在に
設けているので、染み抜き剤24Aを収納した容器24
を容易に交換することができると共に、叩き部材19も
容易に交換することができる。これにより、衣類22に
付着した染みの種類が異なる場合、或いは、容器24内
の染み抜き剤24Aが終わってしまった場合でも容易に
容器24を交換することができると共に、染みで叩き部
材19が汚れてしまった場合でも容易に叩き部材19を
交換することができる。
【0033】また、叩き部材19を染み抜き剤24Aを
含浸可能に構成すると共に柔軟性を有しているので、染
み抜き剤24Aを叩き部材19に含浸させた状態で叩き
部材19を衣類22に叩き付けることが可能となる。こ
れにより、叩き部材19で衣類22を擦ることができる
ようになると共に、衣類22に付着した染みを受け材2
0Bに転移させることができる。これにより、衣類22
に付着した染みを容易に抜くことが可能になると共に、
叩き部材19で衣類22が擦られることにより頑固に付
着した衣類22の染みを容易に落とすことが可能とな
る。
【0034】特に、叩き部材19を柔軟性を有した部材
で構成しているので、叩き部材19は衣類22に叩き付
けられると容易に変形する。これにより、衣類22の折
り返し部等の重なった部分、或いは縫い目等の凹凸があ
る場合でも、叩き部材19は衣類22の凹凸に沿って受
け部材20に当接させることが可能となる。従って、衣
類22の折り返し部等の重なった部分、或いは縫い目等
に付着した染みでも容易に落とすことができるようにな
る。
【0035】また、受け部材20は受け板20Aの一面
に受け材20Bが設けられると共に、受け材20Bは受
け板20Aに着脱自在に設けられている。これにより、
叩き部材19に含浸された染み抜き剤24Aを受け材2
0Bに吸収させることが可能となると共に、受け材20
Bを容易に交換することができる。また、受け材20B
は交換可能に構成すると共に衣類22を浸透通過して汚
れを含んだ染み抜き剤24Aを吸収させることができ
る。従って、常に奇麗な受け材20Bを使用することが
でき、汚れを吸収した受け材20Bで衣類22の他の箇
所を汚してしまう不都合を未然に防止することが可能と
なる。
【0036】尚、実施例では連結紐21を木綿の紐、或
いは合成繊維の紐などで説明を行なったがこれに限ら
ず、連結紐21に細い金属の鎖、或いは、細い金属ワイ
ヤ等を用いても差し支えない。
【0037】また、染み抜き機10でスーツ、礼服、ド
レス等の衣類22に付着した染みを抜いたがこれに限ら
ず、ハンカチ、或いは、テーブルクロス等の布に付着し
た染を染み抜きしても差し支えない。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1又は請求項3
の発明によれば、握持可能な本体と、この本体に設けら
れた駆動手段と、溶剤を含浸可能であり、所定の柔軟性
を有して駆動手段により進退往復運動される叩き手段
と、所定の吸水性を有した受け部材とから染み抜き機を
構成し、この受け部材を、受け板と、この受け板に着脱
自在に取り付けられ、所定の吸水性を有する受け材とか
ら構成したので、全体を小型化し、例えばハンドバック
或いはポケット等に入れて持ち運ぶことが可能となる。
これにより、外出先でスーツ、礼服、ドレス等の衣類に
付着した染みを即その場で染み抜きを行なうことが可能
となる。従って、染み抜き機の利便性を大幅に向上させ
ることができて、実用効果大となるものである。
【0039】また、叩き手段は柔軟性を有しているの
で、衣類の折り返し部等の重なった部分、或いは縫い目
等の凹凸がある箇所でも、それら凹凸に沿って当接させ
ることができる。従って、衣類の折り返し部等の重なっ
た部分、或いは縫い目等に付着した染みを容易に抜くこ
とができるようになるものである。
【0040】特に、受け材が染みで汚れた場合には、容
易に受け材を交換することができるようになる。これに
より、受け材に吸収された染みが他の衣類に付着してし
まう不都合を未然に回避することができるようになり、
染み抜き機の利便性を大幅に向上させることが可能とな
るものである。
【0041】また、請求項2又は請求項3の発明によれ
ば、握持可能な本体と、この本体に設けられた駆動手段
と、溶剤を含浸可能であり、所定の柔軟性を有して駆動
手段により進退往復運動される叩き手段と、所定の吸水
性を有した受け部材とを備え、この受け部材は、所定の
長さを呈する可撓性の紐、金属鎖、若しくは、金属ワイ
ヤにて本体に連結したので、同様に全体を小型化し、例
えばハンドバック或いはポケット等に入れて持ち運ぶこ
とが可能となる。これにより、外出先でスーツ、礼服、
ドレス等の衣類に付着した染みを即その場で染み抜きを
行なうことが可能となる。従って、染み抜き機の利便性
を大幅に向上させることができて、実用効果大となるも
のである。
【0042】また、叩き手段は柔軟性を有しているの
で、衣類の折り返し部等の重なった部分、或いは縫い目
等の凹凸がある箇所でも、それら凹凸に沿って当接させ
ることができる。従って、衣類の折り返し部等の重なっ
た部分、或いは縫い目等に付着した染みを容易に抜くこ
とができるようになるものである。
【0043】特に、受け部材を、所定の長さを呈する可
撓性の紐、金属鎖、若しくは、金属ワイヤにて本体に連
結しているので、これら紐、金属鎖、若しくは、金属ワ
イヤの長さ分本体と受け部材とを離間させることが可能
となる。従って、衣服の端の部分だけでなく、衣服の中
程の両面をも本体と受け部材とで挟み込むことが可能と
なる。これにより、衣服が汚れた位置に係わらず広範囲
に渡って染み抜きを行えるようになり、一層利便性が増
すものである。
【0044】また、請求項4の発明によれば、上記に加
えて叩き手段を、本体に対して移動自在に設けられたピ
ストンと、このピストンに着脱自在に取り付けられ、溶
剤を含浸可能で所定の柔軟性を有した叩き部材とから構
成されているので、溶剤を含浸させた叩き部材を本体に
対して進退往復運動をさせることが可能となると共に、
ピストンに叩き部材を着脱させることが可能となる。こ
れにより、溶剤を含浸させた叩き部材が汚れた場合簡単
に交換することが可能となる。従って、叩き部材を取り
外して容易に交換、若しくは、洗剤などで洗浄すること
ができるようになるものである。
【0045】特に、叩き部材と受け部材との間に例えば
染みの付着した衣類を挟んだ状態で、叩き部材を受け部
材に叩き付けることにより、衣類に付着した染みを溶剤
で染み抜きすることが可能となると共に、叩き部材を衣
類に擦り付けることができるので、衣類に付着した染み
でも擦り落とすことが可能となる。従って、衣類に付着
した頑固な染みでも容易に抜き取ることができるように
なるものである。
【0046】また、請求項5の発明によれば上記各発明
に加えて、ピストンに着脱可能な容器を設け、当該容器
内に溶剤を収納すると共にこの容器内に収納された溶剤
を叩き部材に吐出するようにしているので、叩き部材に
含浸させた溶剤の不足を防止することが可能となる。こ
れにより、叩き部材の溶剤で完全に衣類の染み抜きを行
なうことが可能にになる。従って、叩き部材に溶剤の塗
布を行なわなくても、衣類に付着した染みを極めて容易
に抜き取ることができ、染み抜き機の利便性を大幅に向
上させることができるようになるものである。
【0047】更に、請求項6の発明によれば請求項5に
加えて、駆動手段を、本体内に収納されたモータ及び電
池と、このモータの回転軸に取り付けられ、ピストンを
間欠的に押圧するカムと、ピストンを常時カム側に付勢
するバネ部材とから構成しているので、モータの回転に
よってピストンを間欠的に受け部材側に往復移動させる
ことが可能となる。これにより、染み抜き機の構造を簡
素化して故障の派生を低減することが可能となる。従っ
て、染み抜き機のコストを大幅に低減させることができ
るようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の染み抜き機の斜視図である。
【図2】本発明の染み抜き機の一部開口側面図である。
【図3】衣類を叩き部材で受け部材に叩いている状態を
示す染み抜き機の斜視図である。
【図4】叩き部材近傍の縦断側面拡大図である。
【符号の説明】 10 染み抜き機 11 本体 12 モータ 13 カム 14 ピストン 14A ストッパー 14B 凹所 15 バネ部材 16 保持具 16A 吐出孔 18 電池 19 叩き部材 20 受け部材 20A 受け板 20B 受け材 21 連結紐 22 衣類 24 容器 24A 染み抜き剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握持可能な本体と、この本体に設けられ
    た駆動手段と、溶剤を含浸可能であり、所定の柔軟性を
    有して前記駆動手段により進退往復運動される叩き手段
    と、所定の吸水性を有した受け部材とを備えたことを特
    徴とする染み抜き機。
  2. 【請求項2】 叩き手段は、本体に対して移動自在に設
    けられたピストンと、このピストンに着脱自在に取り付
    けられ、溶剤を含浸可能で所定の柔軟性を有した叩き部
    材とから構成されていることを特徴とする請求項1の染
    み抜き機。
  3. 【請求項3】 ピストンに着脱可能な容器を設け、当該
    容器内に溶剤を収納すると共にこの容器内に収納された
    溶剤を叩き部材に吐出するようにしたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2の染み抜き機。
  4. 【請求項4】 駆動手段は、本体内に収納されたモータ
    及び電池と、このモータの回転軸に取り付けられ、ピス
    トンを間欠的に押圧するカムと、前記ピストンを常時前
    記カム側に付勢するバネ部材とから構成されていること
    を特徴とする請求項2の染み抜き機。
  5. 【請求項5】 受け部材は、受け板と、この受け板に着
    脱自在に取り付けられ、所定の吸水性を有する受け材と
    から構成されていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4の染み抜き機。
  6. 【請求項6】 受け部材は、可撓性の連結部材にて本体
    に連結されていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4又は請求項5の染み抜き機。
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