JPH07100288A

JPH07100288A - スポットクリーナー

Info

Publication number: JPH07100288A
Application number: JP28159193A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Kimijima; 隆之君島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-10-05
Filing date: 1993-10-05
Publication date: 1995-04-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】シミの着いた布地に、表側と裏側から小型のシ
リンダーポンプで挾み付け、内蔵するプランジャーを直
列に連動往復させることにより、布地を貫いて流れる液
体洗剤の流れを強制的に造りだし、シミを洗い落とすポ
ンプ様器具を提供する。【構成】プランジャーポンプ機構を内蔵した上下のシリ
ンダーを、布地を貫いて接続保持するために、保持針５
を上部シリンダー６に設け、一方の下部シリンダー７に
は保持針受けポート８を用意する。下部シリンダー７の
底部にはスプリングカバー１０を設け、スプリングカバ
ー１０と下部プランジャー１１との間に押し戻し用のス
プリング１２を挿入する。一方の上部プランジャー１３
には押しピンを設け、メッシュ１、布地、メッシュ１を
貫いて下部プランジャー１１の枠に当たるよう設備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、衣服に付いたシミや
汚れを、スポット洗浄により洗い落とす用具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来衣服に付いたシミや汚れは、ハンカ
チやガーゼ等に洗剤や水を着けて、衣服の表と裏とから
叩くようにして洗い落とすか、洗剤入りのフェルトペン
でこする等して対処していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。（イ）洗剤入りのフェルトペンでは汚れを溶かすことは
できるが、布地に分散させるだけで、汚れを布地から吸
い撮る能力に欠ける。（ロ）ハンカチやガーゼ等による方法は、大変な労力だ
が良く落ちない。本発明はこれ等の使い勝手の悪さを解消し、本格的なシ
ミ抜き作業が簡単にワンタッチ感覚でできるようにする
ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上部プランジジャー（１
３）に押しピン（１４）を設け、スポンジ（２）を添え
て、上部シリンダー（６）に装填し、メッシュ（１）で
フタをする。上部シリンダー（６）には保持針（５）を
設ける。下部シリンダー（７）に保持針受けポート
（８）を設け、下部シリンダー（７）底部をスプリング
カバー（１０）で塞ぐ。スプリング（１２）、下部プラ
ンジャー（１１）、スポンジ（２）の順で下部シリンダ
ー（７）内に装填し、メッシュ（１）でフタをする。ス
ポンジ（２）はメッシュ（１）と接する面を除き防水フ
ィルム（３）で覆う。相対するメッシュ（１）の輪郭部
分にはパッキング（４）を施す。上部プランジャー（１
３）の押しピン（１４）は、メッシュ（１）、布地（１
５）、メッシュ（１）を貫いて、下部プランジャー（１
１）の枠に当たるよう設備する。保持針受けポート
（８）内にはゴム（９）を埋め込む。以上のごとく構成
された、スポットクリーナー。

【０００５】

【作用】次に本発明の作用を述べると。上部シリンダー
（６）の保持針（５）をシミのある布地（１５）に刺し
通し、下部シリンダー（７）の保持針受けポート（８）
とを合わせるようにして、上部シリンダー（６）と下部
シリンダー（７）の間に布地（１５）のシミの部分を挾
み付ける。保持針（５）は保持針受けポート（８）内の
ゴム（９）に刺さり、ゴム（９）の粘性により保持され
るので簡単には抜けない。押しピン（１４）を備えた上
部プランジャー（１３）は内側に抱いているスポンジ
（２）の弾力によりスポンジ（２）が膨らんで、上部シ
リンダー（６）の上部に突き出ている。上部プランジャ
ー（１３）は、上部シリンダー（６）の上部から抜け出
てしまわないようストッパーを備えている。一方下部プ
ランジャー（１１）はスプリング（１２）により押しつ
けられ、下部プランジャー（１１）とメッシュ（１）と
の間にあるスポンジ（２）は圧縮された状態になってい
る。上部プランジャー（１３）を指で押すと上部プラン
ジャー（１３）とメッシュ（１）との間に挾まれたスポ
ンジ（２）は圧縮され、同時に上部プランジャー（１
３）に備えられた押しピン（１４）が布地（１５）を刺
し貫いて、下部プランジャー（１１）の枠に当たり、下
部プランジャー（１１）をスプリング（１２）に抗して
下押しするため、下部プランジャー（１１）とメッシュ
（１）との間に挾まれたスポンジ（２）は、圧縮状態か
ら解放され膨らむ。上部プランジャー（１３）の指を離
すと、スプリング（１２）の力により下部プランジャー
（１１）が元の位置に押し戻され、同時に押しピン（１
４）を通して上部プランジャー（１３）も元の位置近く
まで押し戻されるので、それぞれのスポンジ（２）の形
状も元に戻る。上部シリンダー（６）と下部シリンダー
（７）内のスポンジ（２）は正反対の動きをし、スポン
ジ（２）内に液体洗剤を滲み込ませておくと、液体洗剤
はメッシュ（１）により挾み込まれた布地（１５）のシ
ミ部分を何度も往復し、シミを洗い去る。布地（１５）
を往復している液体洗剤は布地（１５）を挾み付ける形
のリング状パッキング（４）によって囲まれているの
で、上部シリンダー（６）と下部シリンダー（７）の間
の布地（１５）部分で枠外に漏れ出すことは少ない。

【０００６】

【実施例】

（イ）上部シリンダー（６）と下部シリンダー（７）と
の保持は、保持針（５）を使わずに、リング状パッキン
グ（４）部分に極性の異なるマグネット（１６）を設置
することによっても保持できる。（ロ）上部シリンダー（６）の保持針（５）を下部シリ
ンダー（７）に備えた保持針受けポート（８）内で保持
する方法は、ゴム（９）を使用せずに波板状バネ（１
７）で保持針（５）を挾み、保持することもできる。（ハ）保持針（５）と保持針受けポート（８）の位置関
係は、上下のシリンダー間で入れ替わっても良い。（ニ）スポンジ（２）内の液体洗剤は使用の直前に供給
滲み込ませても良いし、予め滲み込ませておいても良
い。（ホ）スポンジ（２）内に、水等の濯ぎ用の液体を滲み
込ませておけば、濯ぎ用として使い分けることができ
る。（ヘ）布地への接触面の形状を工夫すると、例えばワイ
シャツの襟に沿った細長い形状にすると、襟の部分洗い
ができる。

【０００７】

【発明の効果】

（イ）衣服等に付いたシミを良く落とすことができる。（ロ）ワンタッチ感覚で布地を挾み付けることができ、
指で押すだけでよいため、作業が楽である。（ハ）携帯できる。（ニ）洗剤を入れ替えて再使用可能なので環境にも優し
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明の上部分解斜視図

【図３】本発明の下部分解斜視図

【図４】本発明の設置時の動作を示す縦断面図

【図５】本発明の作動時の動作を示す縦断面図

【図６】本発明の実施例（イ）の縦断面図

【図７】本発明の実施例（ロ）の要部縦断面図

【符号の説明】

１メッシュ２スポンジ３防水フィルム４パッキング５保持針６上部シリンダー７下部シリンダー８ポート９ゴム１０スプリングカバー１１下部プランジャー１２スプリング１３上部プランジャー１４押しピン１５布地１６マグネット１７波板状バネ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（イ）上部プランジャー（１３）に押しピ
ン（１４）を設け、スポンジ（２）を添えて、上部シリ
ンダー（６）に装填し、メッシュ（１）でフタをする。
上部シリンダー（６）には保持針（５）を設ける。（ロ）下部シリンダー（７）に保持針受けポート（８）
を設け、下部シリンダー（７）底部をスプリングカバー
（１０）で塞ぐ。スプリング（１２）、下部プランジャ
ー（１１）、スポンジ（２）の順で下部シリンダー
（７）内に装填し、メッシュ（１）でフタをする。以上
のごとく構成された、スポットクリーナー。
【請求項２】（イ）保持針（５）と保持針受けポート
（８）のセットの替わりに、シリンダーの輪郭に沿っ
て、マグネット（１６）を設置した、請求項１のスポッ
トクリーナー。