JP2009001360A - スリングロープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のスリングロープ構成部材2を連結してなるスリングロープ1であって、複数のスリングロープ構成部材2のそれぞれは、ひも状部3と、ひも状部3の一端に設けられた第1小輪部4と、ひも状部3の他端に設けられた第2小輪部5とを有し、複数のスリングロープ構成部材2のうち隣り合う2つのスリングロープ構成部材2,2は、それらの一方のスリングロープ構成部材の第1小輪部4と他方のスリングロープ構成部材の第2小輪部5とが鎖状に連結されている。
【選択図】図1
Description
ウインチの一端に備えられたフックと腕金との連結の際には、図10に示すように、先ず、スリングロープ100を腕金200に巻きつけ、巻きつけたスリングロープの一端の小輪部110の中に他端の小輪部120を通してスリングロープ100を腕金200に固定する。次いで、固定されたスリングロープ100の他端の小輪部120にウインチ(図示せず)の一端に備えられたフック(図示せず)を連結する。
ウインチの他端に備えられたフックと変圧器との連結の際には、先ず、スリングロープの両端に設けられた小輪部のそれぞれが、変圧器の所定箇所に掛けられる。次いで、変圧器に掛けられたスリングロープの略中央部に、ウインチ等の吊り上げ手段に備えられたフック等が掛けられ、電柱の所定の高さまで吊り上げられる。
このように、スリングロープは、様々な用途に用いられている。
また、スリングロープを、ものの吊り上げに使用する際には、吊りしろを適正な長さに調整することが必要である。例えば、上記の変圧器を吊り上げる場合において、スリングロープの長さが短すぎれば変圧器に掛け渡すことができず、また長すぎれば吊りしろが長くなり作業がしにくくなってしまう。
そのため、従来は、吊り上げる対象物の大きさ、巻きつける対象物の太さに合わせて様々な長さのスリングロープを多数持ち運ぶ必要があった。工事作業等においては、必要な機材の種類が多く、その中で使用しない可能性のある多数のスリングロープを常に持ち運ぶことは、大変な負担となっていた。
第1実施形態においては、スリングロープ1は、4本のスリングロープ構成部材2a,2b,2c,2dが連結されて構成されている。
第1実施形態においては、スリングロープ構成部材2は、図3に示すように、3本のストランド22をより合わせて形成されたロープから形成されている。
その中でも、強度と柔軟性のバランスの観点、及び耐水性、耐候性の観点から、ナイロンやビニロン等の合成繊維ロープを用いることが好ましい。
スリングロープ構成部材2に用いられるロープ21の太さは、スリングロープ1の強度及び柔軟性を保つ観点から、好ましくは直径10〜16mm、更に好ましくは直径12〜14mmである。
更に、スリングロープ1に複数の小輪が形成されていることで、例えばスリングロープ1に工具袋等を吊り下げる際には、図5に示すように、所望の第1小輪部4又は第2小輪部5に吊り下げることが可能となる。このように、巻きつける対象物を固定している第1小輪部4又は第2小輪部5以外の小輪に工具袋等を吊り下げることができ、作業性が向上する。
更に、変圧器の吊り上げの際には、該変圧器の揺れを防ぐこと、及び障害物との接触を避けることを目的として、変圧器の周囲にトラ網(図示せず)と呼ばれるロープを巻きつけることがしばしばある。本実施形態のスリングロープ1によれば、図8に示すように、変圧器の吊り上げに用いられないスリングロープ構成部材2を該変圧器の周囲の所定部分に掛け渡すことにより、トラ網と同様の効果を奏することができる。
また、それぞれのスリングロープ構成部材2の第1小輪部及び第2小輪部は、アイスプライス加工により形成されているため、第1小輪部及び第2小輪部がほどけにくく、強度に優れる。
分岐ロープ6は、2つの分岐ロープ小輪部8,8のうちいずれか一方の分岐ロープ小輪部8が、隣り合う2つのスリングロープ構成部材2,2を連結する連結部9における第1小輪部4及び第2小輪部5の少なくとも一方に連結されている。
両端部及び連結部9を構成する第1小輪部4及び第2小輪部5の大きさをこのように形成することにより、連結部9を構成する第1小輪部4、又は第2小輪部5の輪の中に、スリングロープ1の両端部を構成する第1小輪部4又は第2小輪部5を通しやすくなる。
また、スリングロープ構成部材2は、帯状のロープから構成されていてもよい。
2 スリングロープ構成部材
3 ひも状部
4 第1小輪部
5 第2小輪部
6 分岐ロープ
7 分岐ロープひも状部
8 分岐ロープ小輪部
9 連結部
Claims (6)
- 複数のスリングロープ構成部材を連結してなるスリングロープであって、
前記複数のスリングロープ構成部材のそれぞれは、ひも状部と、該ひも状部の一端に設けられた第1小輪部と、該ひも状部の他端に設けられた第2小輪部とを有し、
前記複数のスリングロープ構成部材のうち隣り合う2つのスリングロープ構成部材は、それらの一方のスリングロープ構成部材の前記第1小輪部と他方のスリングロープ構成部材の前記第2小輪部とが鎖状に連結されているスリングロープ。 - 両端にそれぞれ設けられた2つの小輪部を有する分岐ロープを更に備え、
前記分岐ロープは、前記2つの小輪部のうちいずれか一方の小輪部が、前記隣り合う2つのスリングロープ構成部材を連結する連結部における前記第1小輪部及び前記第2小輪部の少なくとも一方に連結されている請求項1記載のスリングロープ。 - 前記複数のスリングロープ構成部材は、該複数のスリングロープ構成部材のそれぞれの長さが略等しく、且つ該複数のスリングロープ構成部材のそれぞれの前記第1小輪部及び前記第2小輪部の大きさが略等しい請求項1又は2記載のスリングロープ。
- 前記複数のスリングロープ構成部材における前記第1小輪部及び前記第2小輪部は、それらのうち2つの大きさが互いに異なっている請求項1〜3のいずれかに記載のスリングロープ。
- 前記複数のスリングロープ構成部材のそれぞれは、複数本のストランドをより合わせて形成されたロープを主体として構成されており、
前記第1小輪部及び前記第2小輪部のそれぞれは、前記ロープの両端部それぞれをアイスプライス加工することにより形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のスリングロープ。 - 前記第1小輪部及び第2小輪部のそれぞれは、それらの直径が7〜13cmの範囲内にあり、前記ひも状部のそれぞれは、それらの長さが15〜21cmの範囲内にある請求項1〜5のいずれかに記載のスリングロープ。
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