JP3123485U

JP3123485U - 連結して使用する繊維ロープのユニットロープ

Info

Publication number: JP3123485U
Application number: JP2006003482U
Authority: JP
Inventors: 雅裕夘月
Original assignee: 雅裕夘月
Priority date: 2006-04-10
Filing date: 2006-04-10
Publication date: 2006-07-20
Anticipated expiration: 2016-04-10

Abstract

【課題】通常、強度の大きい太いロープの場合、ロープを慣れた技術で丁寧にわがねて保管し、使う際には絡げないように捌いて使用するが、ロープの扱いに慣れない一般者には、それを円滑に使いこなすのは容易ではないことの解消等。
【解決手段】２メートル規格、５メートル規格と言ったメートル単位の規格によるユニットロープを複数連結することによって、必要とする長さのロープが確保できるユニット連結方式を採用することとし、ユニットロープ２０の構造は、片側にアイスプライス加工を施し、他の片側はメートル単位マーク４並びに連結に必要な掛けしろ５、結節しろ６及び結びの端末７を包含する連結部８で構成する。連結の方法は、旧来から伝承されている種々の結び方の中から確実で結束力の強い結び方を選んで連結することにより、課題を解決する。
【選択図】図１

Description

本考案はメートル単位で連結して使用する繊維ロープのユニットロープに関する。

牽引、荷吊り、緊急脱出等で使用することを目的とするロープは、用途に見合う強度と長さを要求されるので、ある程度の太さがあり且つかさ張って重い物となっている。これを円滑に使いこなすには、ロープの扱いに慣れておく必要がある。時節柄、防災上の備品にロープが含まれているが、一般者の場合、ロープの使用に慣れていないので、いざと言う時に絡げてしまい易く、これを解きほぐすには時間と労力を要する。

通常、強度の大きい太いロープの場合、ロープを慣れた技術で丁寧にわがねて保管し、使う際には絡げないように捌いて使用しているが、ロープの扱いに慣れない一般者には、それを円滑に使いこなすことは容易ではない。一般者が使用しやすいロープを提供することを課題とする。

この課題を解消するため、一般者が扱うロープについては、メートル単位の規格によるユニットロープを複数連結することによって、必要とする長さのロープが確保できるユニット連結方式を考案した。

ユニットロープ２０の構造は、片側にアイスプライス加工を施し、他の片側はメートル単位マーク４並びに連結に必要な掛けしろ５、結節しろ６及び結びの端末７を包含する連結部８で構成することを特徴とする。

連結の方法は、旧来から伝承されている種々の結び方の中から確実で結束力の強い結び方を選んで連結する。

よって、本考案のユニットロープ２０により、連結するユニットロープ２０の数量を調整して、必要とする長さのロープを容易に確保することができる。又、ユニットロープ自体は短いので、例え絡げても労力を要することなく解き易い利点がある。

ロープの持ち運びにおいては、太く長いロープでは重くてかさ張るため、運び手の負担が大きいが、ユニット連結方式では小分けに分担して運ぶことができる。言い換えれば、多数の人々がユニットロープ２０を持ち寄って連結することにより、大きな長さのロープを形成することができる。

また、牽引の際にはアイスプライスの輪２を取っ手として利用できるほか、ユニットロープ２０を枝状に繋ぎ、複数の人力を結集して重量の大きな物体を動かすことができる。

その他荷吊り、結束、緊急脱出、救助作業など、連結の工夫により用途は多様である。

以下実施例を示して本考案の最良の形態について説明する。

ロープは、人が扱い易く強度が大きいロープとして、太さを１２ミリメートル、撚りを三つ打ちとし、繊維の種類については扱い易さや強度の観点から用途に即した材質を選び、ビニロンやナイロンを選定する。

ユニットロープ２０の規格は、防災面あるいは日常使う実用面から勘案し、２メートル単位及び５メートル単位の２規格とする。

ユニットロープ２０の片側に施すアイスプライス１は旧来からの正式なさつま仕様とし、さつま３の差し込み回数は、ロープの繊維素材をスパンとする場合は３回、マルチとする場合は４回とする。アイスプライスの輪２の部分は、連結する相手方ロープの連結部を受ける機能を果たすほか、ロープを用いて牽引する際の取っ手として兼用するため、折り径１１を１４センチメートルとする。

他の片側のメートル単位マーク４は赤色のような目立つ着色とし、掛けしろ５及び結節しろ６は同色で淡い着色、結びの端末７は濃い着色とすることが望ましい。掛けしろ５は、同じ太さのロープに掛ける長さとする。結節しろ６は、ユニットロープ相互を確実に強く結束できるダブル・フィッシャーマンズ・ノット１２が結べる長さとする。結びの端末７の長さは、結節の安全を保つためにロープの太さの１０倍以上とする。

アイスプライスの輪２を折り伸ばし、ユニットロープの先端１０からメートル単位マーク４を包含する位置までの長さをユニットロープ規格表示と同じ長さにする。ユニットロープ２０の全体長は、ユニットロープ規格表示の長さに連結部８の長さを加えた長さとする。

本考案に係るユニットロープの斜視図である。本考案に係るユニットロープのアイスプライス部分の斜視図である。本考案に係るユニットロープ相互の連結の様子を示す斜視図である。

符号の説明

１アイスプライス
２アイスプライスの輪
３さつま
４メートル単位マーク
５掛けしろ
６結節しろ
７結びの端末
８連結部
９ほつれ止め
１０ユニットロープの先端
１１折り径
１２ダブル・フィッシャーマンズ・ノット
２０ユニットロープ

Claims

連結して使用する繊維ロープのユニットロープの構造において、片側にアイスプライス加工を施し、他の片側はメートル単位のマーク並びに連結に必要な掛けしろ、結節しろ及び結びの端末を包含する連結部で構成することを特徴とするロープの構造。