JP3170262U - 安全帯 - Google Patents

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Abstract

【課題】二丁掛け安全帯のロープを、蛇腹構造とすること、二丁掛けではあるが1本の強靱な長尺袋の中央付近で二つ折りにして見かけ2本としたこと等によって、さらに使いやすく安全性が高いものとした安全帯を提供する。【解決手段】安全帯本体2に設けられたロープ係止部から二股に延出する1本のロープ本体3を有する安全帯であって、該ロープ本体は、非伸縮性材料より成る長尺袋で構成する。また、該二股に延出する部分には蛇腹構造域が設けられており、該蛇腹構造域は、該長尺袋内に格納された伸縮ロープを伸張させた状態で該長尺袋と該伸縮ロープとを縫着することによって該安全帯を形成する。【選択図】図3

Description

本考案は、高所作業時その他に着用する安全帯の中、特に二丁掛けと呼ばれる安全帯の新規な構造に関するものである。
建築現場、橋梁工事、鉄塔工事等の高所作業時においては、安全帯を着用し、これに接続されたロープの先端に固定されたフックを、建築物の鋼線や鋼管その他に掛け、作業者の墜落が防止できる安全対策が講じられる。作業範囲は、安全帯のロープ部分の長さによって規制されるため、移動しながら作業する場合には、フックを一度外し、掛止箇所を変える必要がある。外して掛け替えるまでの間作業者は、落下の危険にさらされることになる。そこで、危険性の高い現場にあっては、2本のロープを持つ安全帯を装用し、次の掛止位置にフックを掛けた後に前のフックを外すという動作を繰り返しながら作業を進めるべきである。このような安全帯を一般に「二丁掛け」と呼んでいる。
作業者が万一落下した時、このロープによって作業者の全荷重が支えられることになるので、まず第一に各部材が破壊や断裂することがない強靱さを持っていることが必須である。そして同時に、身体が受ける衝撃をできるだけ小さくし、落下衝撃による身体損傷を軽減するよう種々の衝撃吸収策が採られている。例えば最も典型的な安全帯用ロープの一つである「三ツ打ロープ」や「八ツ打ロープ」等の場合、直線状に伸びた段階から更に強く引張すると、編み込み構造が変形することで、引っ張り強度は低下させずにロープ長が10%前後伸びるという性質を有している。「ロープの伸び」によって衝撃力が吸収される、つまり、素材自体がショックアブソーバーの役割を果たしていると言える。或いは、ショックアブソーバー部分を別途設けて対応するという方策で対応することもあるがこれについては後述する。
また安全帯用ロープを長いものとすれば作業者の移動可能範囲が広がるため、頻繁にフックを掛け直す必要がなくなるが、ロープが垂れてしまい、現場の機材その他に引っ掛かりやすくなったり、垂れ下がった部分が移動の邪魔になったりして使用者の安全を損なうこととなる。当然この傾向は、二丁掛けの場合にはより顕著である。そこで通常ロープの長さは1500mm前後に設計されており、これより極端には長くも短くもしていないというのが実情である。即ち、引っ掛かりにくくするには短い方が良いが、作業性という観点では長い方が良い、という状況下導き出された妥協点としての長さが1500mm、ということになる。
特開平11−253569
逆に言えばこれまでの安全帯用ロープの長さは、安全性・作業性の双方に関して不満足なものであり、現場から常に「もう少し長ければ自由に動ける範囲が広がり作業性が増すことになるし、もう少し短ければ引っ掛かりにくくなって安全性が増すことになるのだが何とかならないか」という根強い要望があった。
以上のような現状に鑑み本考案者は、鋭意研究の結果遂に本考案を成したものであり、その特徴とするところは、安全帯本体に設けられたロープ係止部から二股に延出する1本のロープ本体を有する安全帯であって、該ロープ本体は、非伸縮性材料より成る長尺袋で構成されており、且つ、該二股に延出する部分には蛇腹構造域が設けられており、該蛇腹構造域は、該長尺袋内に格納された伸縮ロープを伸張させた状態で該長尺袋と該伸縮ロープとを縫着することによって形成した点にある。
即ち本考案は、いわゆる二丁掛け安全帯のロープを、蛇腹構造とすること、二丁掛けではあるが1本の強靱な長尺袋の中央付近で二つ折りにして見かけ2本としたこと、等々によって、使いやすく安全性が高いものとしたと言える。
なおここで「安全帯本体」とは、作業者の腰にベルト状に巻いて掛止する部材を指すものとする。この安全帯本体の構造については特に限定するものではなく、従来と同等のものが基本的には利用できる。但し「ロープ本体」が、二丁掛けでありながら実は1本のものを二つ折りにして一見2本とした構造であり、また、蛇腹構造のものである。従ってこれに起因して、安全帯本体とロープ本体の連結部分である、ロープ係止部の構造に関しては新規で好適な構造がある。
まず「ロープ本体」について述べると、これは二丁掛けでありながら実は1本のものを二つ折りにして一見2本とした構造である。全体としては非伸縮性材料より成る長尺袋であり、万一落下した場合に作業者の荷重を受けるに充分な強度を有する材質のものが採用される。そして、見かけ2本となっているそれぞれのロープには蛇腹構造部分が設けられている(設けられた部分を「蛇腹構造域」という)。この蛇腹構造域は、長尺袋内に格納された伸縮ロープを伸張させた状態で長尺袋と伸縮ロープとを縫着することによって形成したものであるが、蛇腹構造自体は他の分野(例えば自動車牽引用ロープ等)において見ることができ、それらと同様である。
伸縮ロープの目的は、引張力の掛かっていない状態で長尺袋の実質長さを短くすることにあり、ロープ本体に課せられた強靱性(引っ張り強度)は、専ら長尺袋が担当する。従って、伸縮ロープは、長尺袋全体に格納されている必要はなく、蛇腹構造域に存在していれば良い。
ロープ本体の材質は、伸縮ロープ部分についても、長尺袋部分についても特に限定するものではないが、経年劣化しにくく伸縮性も長期保持される材質が伸縮ロープには求められるし、強度に優れ薄い材質が長尺袋に求められるので、そうした要求に応えられるものを選択すべきであることは言うまでもない。
本考案においてロープ本体は、1本のものを二つ折りにし、その折曲部分を安全帯に掛止するという構造によって、二丁掛け安全帯としている。作業者落下時には、見かけ2本であるロープのいずれか1本の先端にあるフックが固定物(鋼管など)に掛けられているので、衝撃力はこの折曲部分で受けることになる。安全帯本体側にこの折曲部分を縫着するという手法で両者を連結しても良いが、高強度の縫着は困難であり、強度的に脆弱なものとなりやすい。そこで請求項2に記載した如く、ロープ係止部として、該ロープ本体を挿通させるための挿通孔を有する金属部材を採用し、ロープ本体をこの挿通孔に挿通させるようにするのが好適である。なおこの挿通孔は、単純な貫通孔であっても良いが、カラビナやシャックル等の如く開閉自在な孔を持つものであっても良い。開閉自在な孔を持つ挿通孔の場合には、孔が開放された状態でロープ本体を嵌め込み、そして閉じる、という作業で連結が完了することになり、この一連の動作も「ロープ本体を挿通する」という表現の概念に含むものとする。
挿通孔に単にロープ本体を挿通させただけでは、衝撃を受けた時に、見かけ2本であったロープ本体が一直線になろうとし、そうすると落下距離も2倍となってしまう。挿通孔をロープ本体が通過する際の抵抗力も発生するので数値としては挙げにくいが、作業者が受ける衝撃力は概ね落下距離が大きくなると強くなる。また通過するロープ本体が、場合によっては挿通孔を破壊することも考えられ、墜落という深刻な自体も招きかねない。そこで、上記折曲部分近傍にストッパー(ロープ本体が金属部材の挿通孔を通過しないための構造)を設けておくのが好ましいと言える。
そのための方策の一つとして提案したのが請求項3であり、ロープ本体を金属部材の挿通孔に挿通したのち、2本まとめて結着するという方法である。作業者落下時この結着部分に加わる力は、より強く結着させるように働くため、上記問題は解消されることになって好適である。
更に、落下時に作業者が受ける衝撃をやわらげるために、簡便なショックアブソーバー部を設けるようにしても良い。これは、平板状となった長尺袋を部分的に折り畳みその重なり部分をジグザグ或いは縦横に縫合することで形成されるものであり、落下衝撃を受けるとその縫合糸を破断しながら折り畳み部分が開いてゆくことで衝撃を吸収してゆく。この構造自体は従来から存在するので、これを付帯させると安全性が向上する。この構造を二丁掛け安全帯に適用する場合、従来の安全帯ではショックアブソーバーは2基配置しなければならないことになる。本考案においても、ショックアブソーバー付設を妨げるものではなく、従来同様2基設けたものも権利範囲に属する。しかし、製品重量が増加する、製品単価も上がる、等々の問題があるということで研究を進め、1基でも充分機能する構造を完成するに至った。そこでこれを請求項4で提案した。
即ち、請求項3で述べた該ロープ本体を2本まとめて結着したものの場合、ロープ本体が二股になる始点は正確に言えば、金属部材の挿通孔ではなく、この結着部分である。ロープ本体は1本であるので、結着部分から挿通孔を貫通してまた結着部分に戻るまでのロープ本体に1カ所、ショックアブソーバー部を配置しておけば、二丁掛けであるどちらのロープのフックが掛かっていても、落下時このショックアブソーバー部が機能することになる。
ロープ本体を2本まとめて結着する場合における「結び方」は、容易にほどけない、強度を大きく損なうものでない、等々の条件を満たせば、基本的にはどのような方法でも良いが商品適正という観点では多少の優劣はある。請求項5は、ロープ本体2本をまとめて結着する場合の好適な結び方についての一方策を提案したものである。1本のロープ本体を二つ折りにした上で結着する場合、単純に結んでしまうと、ここから分岐する2本のロープ本体は、分岐方向が変わってしまい収納時にコンパクトなものとならず、また商品形態としても美的でない。そこで結着に際して、片方のロープ本体だけを長手方向に対して概ね45度の角度の稜線で2度折り畳むことで、方向を揃えるようにしたものである。この方法の場合、二度目の折り畳み部分が素材の弾性によって復元するのを阻止できないので、ショックアブソーバー部と共に縫合することで保形するようにしている。
なお、請求項6及び7は、本考案についての副次的な工夫についての提案に関するものである。視認性を良くするために、蛍光テープを貼着或いは縫着したもの、種類その他によって多色の安全帯を取りそろえて提供するもの、のいずれも使用者にとって便利なものとなる。
本考案に係る安全帯は、以下述べる如き効果を有するものであって、実用上極めて有用な考案である。
(1) 二丁掛けとなったロープのいずれもに蛇腹構造部分が設けられているので、不使用時、即ち作業者は安全帯を装着しているフックは何にも掛けられていない状態では、ロープ長さは短いものとなり、邪魔にならず取り扱いが容易である。対して使用時には、ロープは容易に伸びるので、フックを付け替えず作業できる作業域が広がる。
(2) 1本のロープ本体を二つ折りにし、その折曲箇所を安全帯本体に掛止するという構造であるので、別体である2本のロープを掛止する場合と異なり、掛止部の構造をシンプルなものとし易い。
(3) ショックアブソーバー部を取設する場合、二丁掛け安全帯でありながら取設個数を1個で済ませることが可能である。
本考案に係る安全帯の一例を示す概略正面図である。 (a)(b)(c)(d)は、本考案に係る安全帯のロープ本体の構造を明らかにするために示したいずれも概略平面図である。 安全帯本体とロープ本体の連結部分の他の一例を示す概略斜視図である。 (a)(b)(c)は、ショックアブソーバー部の設置位置の一例と、その機能状態をしめすための概略斜視図である。 (a)(b)(c)(d)(e)は、ロープ本体に結着部を設けるにおいて、その結び方の一例を経時的且つ概略的に示すいずれも正面図である。
以下図面に基づいて本考案をより詳細に説明する。
図1は、本考案に係る安全帯1(以下本考案安全帯1という)の一例を概略的に示すものであり、図より明らかなように本考案安全帯1は、安全帯本体2とロープ本体3とにより構成されている。ロープ本体3は1本であり、二つ折りしてその折曲部分を安全帯本体2に掛止することで、二丁掛けとなっている。そして、両端部にはそれぞれフック4が取設されている。
二つ折りされたロープ本体3の折曲部分と安全帯本体2の掛止部分の構造は、本例の場合には強靱な糸でジグザグに縫着するというものであるが、本考案はこれに限定されるものではない。
図2(a)(b)(c)(d)は、ロープ本体3の構造の概要を明らかにするため、製法を簡略に示したものである。
ロープ本体3は、強靱な長尺袋31を平らに畳んだものを主体材料としておりこれが落下時の作業者を支える強度を備えている〔同図(a)〕。
この長尺袋31内に、伸縮ロープ32を入れる。勿論目的は、長尺袋31に蛇腹構造域Zを形成することにある。本例ではリボン状のプラスチックゴム紐を使用したが、材質・形状等について限定はしない。
なおロープ本体3は、二つ折りされ二丁掛けロープとして用いるものであるので、ロープ本体3の中央の折曲部分近辺は蛇腹構造とせず、結果、蛇腹構造域Zを2区画設けるのが好適である。理由として、伸縮ロープ32の厚さ分薄くできること、平らな構造である方が安全帯本体との連結が容易であること、等々が挙げられる。
そこで、長尺袋31の両端開口部からそれぞれ伸縮ロープ32を挿入し、これらが中央を挟んで離反する状態で、各伸縮ロープ32端部付近で長尺袋31ともども縫着する〔同図(b)〕。縫着部33は、本例の場合長手方向に対して直交する方向に直線ミシンで往復縫いをするという手法で形成したが、本考案はこれに限定しない。
次に、同図(b)の状態から、伸縮ロープ32を引張し引張状態を維持したまま長尺袋31両端の開口付近をそれぞれ同様に長尺袋31ともども縫着する〔同図(c)〕。
そして伸縮ロープ32に加えていた引張力を解除すると、伸縮ロープ32が縮まるのと共動する形で長尺袋31〔正確には、同図(c)で形成された縫着部33と同図(d)で形成された縫着部34の間〕に、蛇腹構造域Zが形成される〔同図(d)〕。なお図では左右方向に伸縮ロープ32余剰分が大きく突出しているが、これは製法を判りやすくするための描出によるものであり、製造段階でこのような形態であるかどうかとは無関係である。そしてこの余剰部分は、本考案安全帯には不要な部分である。
以上のようにして得られるロープ本体3の両端には、フック4(図示略)が取設されることとなる。
ロープ本体3と安全帯本体2の連結について上述の例では、強靱な糸でジグザグに縫着するという方法を採っているが、本考案はこれに限らず例えば図3のような構造とすることが考えられる。
即ち、金属部材5を介してロープ本体3と安全帯本体2を連結するという方法である。この方法の場合、金属部材5にロープ本体3を連結し、フック4その他も取設した後、初めて安全帯本体2との連結作業をすれば良いので製作能率が良い、ロープ本体3の交換が容易である、等々の利点があり好適である。
更に本考案の場合には、1本を二つ折りし、その折曲部分を掛止することで二丁掛けとする部材がロープ本体3であるので、金属部材5がロープ本体挿通孔51を有しており、ここにロープ本体3を通せば、連結ができることになる。但し、単に通しただけでは僅かな力でロープ本体3がロープ本体挿通孔51内を滑ってしまうので、これを防止するために結束バンド6にて締着固定している。また金属部材5には、安全帯本体2との連結構造部である安全帯本体側挿通孔52も有しており、簡単に掛止できるようになっている。なお本例では金属部材5として、二部材を可回動に合体させる構造を採用しているが一部材にロープ本体挿通孔51、安全帯本体側挿通孔52の双方を設けるようにしても構わない(図示略)。更に、ロープ本体挿通孔51を有する部材として本例では、シャックル状の部材と、安全帯本体側挿通孔52を有する金属部材側とを、回動自在に連絡する構造部材2つで連結したものを使用したが、他の構造であっても良いし、市販部材(例えばシャックルやカラビナ等)を援用して金属部材5と成すことも可能であり、これらの構造が本考案を限定するものではない。
ところで、図3の如く金属部材5のロープ本体挿通孔51にロープ本体3を通すという構造の場合、作業者落下時に大きな力を受けると、ロープ本体3は一直線になろうとし、結束バンド6を破壊してしまう恐れがある。例え破壊され、ロープ本体3が滑り出しても最終的にフック4がロープ本体挿通孔51を通過することはないので、墜落する可能性は小さいと言える。しかし、ロープ本体3が滑ると落下距離が大きくなり落下者に与えるダメージもその分増大する。
そこで、ロープ本体挿通孔51にロープ本体3を通して二股状とした後、ロープ本体挿通孔51に近い箇所で、二本のロープ本体をまとめて結ぶようにしても良い。結び方は基本的にはどのようなものであっても良いが、本考案者が種々試作実験した範囲では後述する結着方法が最適であった。
いずれにせよ結着箇所を設けた場合、作業者が落下すると負荷はこの結着部が受けることになる。従って、上述したようにロープ本体3が一直線になることはない。なお結着箇所を設けた場合にも結束バンド6を取り付けるのが好ましいが、この時結束バンド6は、ロープ本体3の折曲部分のぐらつきを防止するためだけに付帯されるものであり、大きな耐荷重力が求められることはない。
なお本考案に係る安全帯においても、平板状となった長尺袋を部分的に折り畳みその重なり部分をジグザグ或いは縦横に縫合することで形成される「ショックアブソーバー部」を設けることができる。通常の二丁掛け安全帯の場合には、二本のロープそれぞれにショックアブソーバー部を設けるのが一般的であるが、上述した結着部を有するタイプの本考案安全帯にあっては、一基で効率良く機能させることができる。
これを図4(a)(b)(c)に示す。即ち、ショックアブソーバー部7を、ロープ本体挿通孔51と結着箇所の間に配置するという方法である。なお図では、右側に配置したものを描出したがどちらに設けても同じである。
同図(a)の構造であると、二股になったロープ本体3のロープA、Bのどちらが荷重を受けてもショックアブソーバー部7は機能し、同図(b)の状態(縫着糸が順次破断してゆく状態)を経て、同図(c)の状態まで伸び切ることになる。
図5(a)(b)(c)(d)は、結着方法の最適な例の一つを経時的且つ概略的に示したものである。
まず、片方のロープ本体(ロープA)だけを折曲する。折曲方向は、他方のロープ本体(ロープB)の長手方向に対して概ね直交する方向である〔同図(a)〕。換言すると、ロープAは長手方向に対して概ね45度の角度の稜線で折り畳まれる形で曲げることになる。同図(a)を裏から見た状態を同図(b)に示す。
次に、ロープAをロープB側まで折り返し、ロープA、Bの隙間を通過させてから〔同図(c)〕、ロープAを逆側に折り返す〔同図(d)〕。
この状態でロープAは、長手方向に対してほぼ直交しているので、再度長手方向に対して概ね45度の角度の稜線で折り畳む〔同図(e)〕。これによって、ロープA、Bは方向がほぼ揃うことになる。但し同図(e)段階で折り畳んだ部分は、このままでは形状が維持されにくいので結着部分全体を縫着する、結着部全体を別部材で被覆(例えば熱収縮性プラスチックによるシュリンク包装)する等の保形措置を講じるのが望ましい。
なお、既述したショックアブソーバー部7を付帯させる場合には、この保形措置の際にショックアブソーバー部7も一緒にまとめるようにすると全体形状がシンプルとなるばかりでなく、落下時この保形措置構造部分が破壊される際、落下エネルギーがこの破壊分だけ消費され多少のショックアブソーバー効果をもたらすことになり更に好適である。
本考案は、こうした構造上の特徴を有するものであるが、これに更に改良を加えるようにしても良い。図示はしないが、例えば長尺袋31の色彩を複数種取りそろえておくようにすれば、購入者の多彩な好みに対応できることもでき好適であるし、長さや材質等々によって色分けしておくと選択ミスが軽減できる。また、長尺袋32の片面又は両面に、例えば蛍光テープを接着、熱融着、縫着等適当な手段で設けておくと、夕刻、或いは陰になった現場での視認性が増し安全性が向上する。
1 本考案に係る安全帯
2 安全帯本体
3 ロープ本体
31 長尺袋
32 伸縮ロープ
33 縫着部
34 縫着部
4 フック
5 金属部材
51 ロープ本体挿通孔
52 安全帯本体挿通孔
6 結束バンド
7 ショックアブソーバー部
A 片方のロープ本体
B 他方のロープ本体
Z 蛇腹構造域

Claims (7)

  1. 安全帯本体に設けられたロープ係止部から二股に延出する1本のロープ本体を有する安全帯であって、該ロープ本体は、非伸縮性材料より成る長尺袋で構成されており、且つ、該二股に延出する部分には蛇腹構造域が設けられており、該蛇腹構造域は、該長尺袋内に格納された伸縮ロープを伸張させた状態で該長尺袋と該伸縮ロープとを縫着することによって形成したものであることを特徴とする安全帯。
  2. 該ロープ係止部は、該ロープ本体を挿通させるための挿通孔を有する金属部材である請求項1記載の安全帯。
  3. 該ロープ本体は、該金属部材の該挿通孔に挿通したのち、2本まとめて結着するものである請求項2記載の安全帯。
  4. 該ロープ本体の該結着部分と、該金属部材の挿通孔の間には、該長尺袋を一部分折り畳んだ状態でその重なり部分をジグザグ或いは縦横に縫合することで形成されるショックアブソーバー部を設けて成る請求項3記載の安全帯。
  5. 該ロープ本体の該結着部分は、片方のロープ本体だけを長手方向に対して概ね45度の稜線となる角度で折曲し、裏側にある他方のロープ本体との隙間に挿通させた後、再度概ね45度の稜線となる角度で折曲させることで、折曲していない他方のロープ本体の該長手方向に揃え、この状態で該ショックアブソーバー部と重ね合わせたまま縫合することによって構成されるものである請求項4記載の安全帯。
  6. 該ロープ本体には、蛍光テープが貼着或いは縫着されているものである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の安全帯。
  7. 該ロープ本体は、その自然長、伸張長さ、引っ張り強度、その他の差異に応じて、色彩又は配色を変えたものである請求項1乃至6記載の安全帯。
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