JP2009001043A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2009001043A JP2007161108A JP2007161108A JP2009001043A JP 2009001043 A JP2009001043 A JP 2009001043A JP 2007161108 A JP2007161108 A JP 2007161108A JP 2007161108 A JP2007161108 A JP 2007161108A JP 2009001043 A JP2009001043 A JP 2009001043A
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Abstract

【課題】昇圧回路を使用することなく高電圧を発生させて、電動モータを最適状態で駆動制御することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段3と、操舵系に対して操舵補助力を発生させる電動モータ12と、前記操舵トルク検出手段3で検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータを制御する操舵補助制御手段20と、通常の車載バッテリより高い電圧を発電する高電圧発電装置13と、該高電圧発電装置13から出力される高電圧を前記電動モータ12の駆動電圧として供給する駆動電圧供給手段14とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵系に対して操舵補助力を発生させる電動モータと、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータを制御する操舵補助制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに伝達される操舵トルクに応じて電動モータを駆動制御することにより操舵系に操舵補助力を与えて、運転者が軽い操舵を行うことができるようにしているものであるが、前方の障害物を回避する場合のように急操舵を行う場合には、ステアリングホイールの操舵速度が速くなり、電動モータの誘起電圧即ち逆起電力が大きくなることにより、電動モータに流れる電流の増加が抑制され、操舵補助力が不足してしまう。
この操舵補助力不足を解消するために、従来、バッテリ電圧を昇圧回路で昇圧してモータ駆動回路に供給することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−200845号公報(段落番号「0025」、図2)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、バッテリ電圧を昇圧回路で昇圧するようにしているので、バッテリから昇圧回路に供給する電流は、駆動電圧の昇圧に比例して増加すると共に、昇圧回路における電力損失もバッテリ電流の増加要因となり、バッテリ電流の増加は、バッテリ内部抵抗、ハーネス抵抗、ヒューズ抵抗、リレー抵抗、各部接触抵抗等における電力損失(I×I×R)となり、電流の二乗で増加することになり、バッテリ電流の増加に伴う電力損失の増加により、モータ出力向上の効果が少ないと共に、バッテリ電流を過剰に消費した場合、バッテリ電圧の低下により、車両全体の電装システムが停止してしまうおそれがあるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、昇圧回路を使用することなく高電圧を発生させて、電動モータを最適状態で駆動制御することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵系に対して操舵補助力を発生させる電動モータと、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータを制御する操舵補助制御手段と、通常の車載バッテリより高い電圧を発電する高電圧発電装置と、該高電圧発電装置から出力される高電圧を前記電動モータの駆動電圧として供給する駆動電圧供給手段とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1の発明において、前記高電圧出力装置は、前記操舵補助制御手段の制御状態に応じて出力電圧を制御可能に構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1又は2の発明において、前記高電圧発電装置は、42Vの電圧を発電するオルタネータと、該オルタネータの出力電圧を直流に変換するAC−DCコンバータとで構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1〜3の何れか1つの発明において、前記駆動電圧供給手段は、前記高電発電装置のみから前記電動モータの駆動電圧が供給されるように構成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1〜4の何れか1つの発明において、記電動モータは、界磁制御型直流ブラシ付きモータで構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、通常の車載用バッテリの電圧より高い高電圧発電装置を設けることにより、バッテリ電流を使用することなく、高電圧を得ることができ、この高電圧を電動モータに供給することにより電流値を低減することが可能となり、各部の抵抗における電力損失を大幅に低減することができ、モータ出力の向上を効率よく行うことができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体構成図であって、図中、1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端はトルク検出手段としての操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、補助操舵力を出力軸2bに伝達する減速ギヤ10が連結されており、この減速ギヤ10には、操舵系に対して補助操舵力を発生する界磁制御型のブラシ付き直流モータで構成される電動モータ12の出力軸が連結されている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位をポテンショメータで検出するように構成されている。この操舵トルクセンサ3は、図2に示すように、入力される操舵トルクが零のときには、所定の中立電圧V0となり、この状態から右切りすると、操舵トルクの増加に応じて中立電圧V0より増加する電圧となり、操舵トルクが零の状態から左切りすると操舵トルクの増加に応じて中立電圧V0より減少する電圧となるトルク検出値Tを出力するように構成されている。
電動モータ12は、図3に示すように、エンジンの回転駆動力で駆動され通常の車載用バッテリのバッテリ電圧12Vより高い42Vの高電圧を発電する高電圧発電装置13から出力される電力が後述する制御装置20によってオン・オフ制御される駆動電圧供給手段としてのリレー14を介して入力され、界磁コイルLfmに供給される界磁電流Ifmが後述する制御装置20によって制御されることにより、回転速度が制御される。
一方、高電圧発電装置13は、界磁電流制御型のオルタネータで構成され、スター結線された三相コイルLu、Lv及びLwから出力される三相電圧がAC−DCコンバータを構成する全波整流器15によって直流電圧に変換されて出力される。
この高電圧発電装置13の界磁コイルLfgには、その一端に車載バッテリ16から12Vのバッテリ電圧Vbが逆流防止用ダイオードD1を介して供給されると共に、全波整流器15から出力される42Vの発電電圧VgがダイオードD2を介して供給され、他端が後述する制御装置20によって駆動制御される電界効果トランジスタFETを介して接地され、さらに界磁コイルLfgと並列にフライホイールダイオードD3が接続されている。
そして、高電圧発電装置13から電動モータ12に供給される電機子電流Iamが電機子電流検出回路17で検出され、この電機子電流検出回路17で検出された電機子電流検出値Iadがマイクロコンピュータを含んで構成される制御装置20に入力されている。
この制御装置20には、電機子電流検出値Iadの他に、操舵トルクセンサ3から出力されるトルク検出値T及び車速を検出する車速センサ21から出力される車速検出値Vが入力されている。
そして、制御装置20では、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助トルクを電動モータ12で発生する操舵補助トルク目標値T*として算出し、算出した操舵補助トルク目標値T*とモータ界磁電流Ifmとに基づいて電機子電流目標値Iam*を算出し、この電機子電流目標値Iam*に電機子電流検出回路17で検出した電機子電流検出値Iadが一致するように高電圧発電装置13の界磁コイルLfgに供給する界磁電流Ifgを制御すると共に、電動モータ12の界磁コイルLfmに供給する界磁電流Ifmを制御して電動モータ12のトルクを制御する。
ここで、制御装置20は、図3に示すように、モータ界磁コイル駆動回路22を有する。このモータ界磁コイル駆動回路22は、4つのスイッチング素子としての電界効果トランジスタFET11〜FET14を2つずつ直列に接続した2つの直列回路を互いに並列に接続して所謂Hブリッジ回路を構成し、電界効果トランジスタFET11及びFET12の接続点が電動モータ12の界磁コイルLfmの一端に接続され、電界効果トランジスタFET13及びFET14の接続点が電動モータ12の界磁コイルLfmの他端に接続されている。また、電界効果トランジスタFET12及びFET14の接続点と接地との間に介挿された抵抗Rの両端がモータ界磁電流検出回路23に接続され、このモータ界磁電流検出回路23からモータ界磁電流検出値Ifmdが出力される。なお、制御装置20には車載バッテリ16の12Vのバッテリ電圧Vbが制御電圧としてキースイッチ24を介して供給されている。
この制御装置20では、図4に示す操舵制御処理を実行することにより、電動モータ12の界磁電流Ifm及び高電圧発電装置13の界磁電流Ifgを制御する。
この操舵制御処理は、キースイッチ24がオン状態となって、制御装置20に電源が投入されたときに実行され、図4に示すように、先ず、ステップS1でイグニッションスイッチ(図示せず)がオン状態となったか否かを判定し、イグニッションスイッチがオフ状態であるときにはこれがオン状態となるまで待機し、イグニッションスイッチがオン状態となったときには、ステップS2に移行する。
このステップS2では、リレー14をオン状態に制御してからステップS3に移行し、操舵トルクセンサ3で検出した操舵トルク検出値Tを読込むと共に、車速センサ21で検出した車速検出値Vを読込んでからステップS4に移行する。
このステップS4では、操舵トルク検出値Tから中立電圧V0 を減算して操舵トルクTsを算出し、次いでステップS5に移行して、操舵トルクTsの絶対値|Ts|と車速検出値Vとに基づいて図5に示す操舵補助トルク目標値算出用制御マップを参照して操舵補助トルク目標値T*を算出してからステップS6に移行する。
ここで、操舵補助トルク目標値算出マップは、図5に示すように、横軸に操舵トルクTsの絶対値|Ts|をとり、縦軸に操舵補助トルク目標値T*をとると共に、車速Vをパラメータとした放物線状の曲線で表される特性線図で構成され、操舵トルクTsの絶対値|Ts|が"0"からその近傍の設定値Ts1までの間は操舵補助トルク指令値Irefが"0"を維持し、操舵トルクTsが設定値Ts1を超えると最初は操舵補助トルク目標値T*が操舵トルクTsの絶対値|Ts|の増加に対して比較的緩やかに増加するが、さらに操舵トルクTsの絶対値|Ts|が増加すると、その増加に対して操舵補助トルク目標値T*が急峻に増加するように設定され、この特性曲線が車速Vの増加に従って傾きが小さくなるように設定されている。
また、ステップS6では、ステアリングホイール1の操舵角θを検出する操舵角センサ25で検出した操舵角θを読込み、次いでステップS7に移行して、操舵角θを微分することにより、操舵角速度θvを算出し、次いでステップS8に移行して、算出した操舵角速度θvと操舵補助トルク目標値T*との乗算値θv・T*をもとに図6に示す電機子電流目標値算出用マップを参照して電機子電流目標値Iam*を算出してからステップS9に移行する。
ここで、電機子電流目標値算出用マップは、図6に示すように、操舵角速度θvと操舵補助トルク目標値T*との乗算値θv・T*が“0”であるときに電機子電流目標値Iam*が最小値IfmMINとなり、この状態から乗算値θv・T*が増加するに応じて電機子電流目標値Iam*が徐々に増加するように特性線Liが設定されている。
ステップS9では、電機子電流検出回路17で検出した電機子電流検出値Iadを読込み、次いでステップS10に移行して、電機子電流検出値Iadが電機子電流目標値Iam*に一致するようにフィードバック制御処理を行って高電圧発電装置13の電界効果トランジスタFETにパルス幅変調(PWM)信号を出力してからステップS11に移行する。
このステップS11では、操舵補助トルク目標値T*と電機子電流検出値Iadとに基づいてこれらの関数で表されるモータ界磁電流目標値Ifm*(=f(T*,Iad)を算出し、次いでステップS12に移行して、モータ界磁コイル駆動回路22に設けられたモータ界磁電流検出回路23で検出したモータ界磁電流検出値Ifmdを読込み、次いでステップS13に移行して、モータ界磁電流検出値Ifmdをモータ界磁電流目標値Ifm*に一致するように電流フィードバック制御処理を行ってモータ界磁電流Ifmを算出してからステップS14に移行する。
このステップS14では、前記ステップS11で算出したモータ界磁電流Ifmに基づいてパルス幅変調(PWM)信号を生成し、次いでステップS15に移行して操舵トルクTsの符号に基づいて操舵方向が右操舵状態であるか否かを判定し、右操舵状態であるときにはステップS16に移行してモータ界磁コイル駆動回路22の電界効果トランジスタFET11をオン状態に制御する制御信号を出力すると共に電界効果トランジスタFET14に対して前記ステップS14で生成したパルス幅変調(PWM)信号を出力してからステップS18に移行する。
また、ステップS15の判定結果が、操舵方向が左操舵状態であるときには、ステップS17に移行して、モータ界磁コイル駆動回路22の電界効果トランジスタFET13をオン状態とする制御信号を出力すると共に、電界効果トランジスタFET12に対して前記ステップS14で生成したパルス幅変調(PWM)信号を出力してからステップS18に移行する。
このステップS18では、イグニッションスイッチがオフ状態となったか否かを判定し、これがオン状態を継続している場合には、前記ステップS3に戻り、イグニッションスイッチがオフ状態となったときにはステップS19に移行して、リレー14をオフ状態に制御してから前記ステップS1に戻る。
次ぎに、上記実施形態の動作を説明する。
今、車両が停止しており、キースイッチ24がオフ状態であるときには、制御装置20に対して制御電力が供給停止されているので、この制御装置20での発電機界磁コイルLfg及びモータ界磁コイルLfmの電流制御は停止されている。この状態では、エンジンも停止されていることから、高電圧発電装置13のロータも停止しており、その出力電圧は“0”となっていると共に、リレー14がオフ状態にあって、電動モータ12に電機子電流Iaが供給されず、この電動モータ12も停止しており、操舵補助トルクが発生されることはない。
この状態で、ステアリングホイール1を操舵しても、電動モータ12が駆動されることはないので、操舵補助トルクは得られず、重い操舵状態となる。
この状態からキースイッチ24をオン状態とすると、これによって車載バッテリ16からバッテリ電圧Vbがキースイッチ24を介して制御装置20に供給されるので、この制御装置20に電源が投入され、このため、制御装置20で図4の操舵制御処理の実行を開始する。しかしながら、この状態では、イグニッションスイッチ(図示せず)がオフ状態にあるので、エンジンは始動されていないと共に、図4の操舵制御処理では、イグニッションスイッチがオフ状態であるので、これがオン状態となるまで待機状態となる。
このため、制御装置20から発電機界磁電流Ifg及びモータ界磁電流Ifmが出力されず、高電圧発電装置13では、エンジンが停止を継続しているので、ロータが回転することはないので、電動モータ12に対して電機子電流Iaを出力することはないと共にリレー14もオフ状態となっており、電動モータ12も回転停止状態を継続する。
この状態からイグニッションスイッチをオン状態とすると、図4の操舵制御処理において、ステップS1ステップS2に移行してリレー14に対してオン状態の制御信号を供給することにより、このリレー14がオン状態となり、高電圧発電装置13から電機子電流Iaを電動モータ12に供給可能な状態となる。
このイグニッションスイッチがオン状態となることにより、エンジンが始動され、これによって高電圧発電装置13のロータが回転を開始して、三相コイルLu〜Lwから三相交流電圧が出力され、これが全波整流器15で全波整流されて電動モータ12に電機子電流Iaを供給開始する。このとき、エンジン回転速度が低い状態では、高電圧発電装置13で発電される発電電圧Vgが車載バッテリ16から出力されるバッテリ電圧Vbより低い状態では、発電機界磁コイルLfgにバッテリ電圧VbがダイオードD1を介して供給される。
その後、エンジン回転速度が増加して、高電圧発電装置13の全波整流器15から出力される発電電圧Vgが車載バッテリ16のバッテリ電圧Vbを超える状態となると、この発電電圧がダイオードD2を介して発電機界磁コイルLfgに供給されることになり、車載バッテリ16の電力消費が停止される。
このとき、ステアリングホイール1が操舵されていない状態では、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクTが中立電圧V0となっており、これを読込んで図4の操舵制御処理におけるステップS4で操舵トルクTから中立電圧V0を減算して算出される実操舵トルクTsは“0”となっているので、ステップS5で算出される操舵補助トルク目標値T*も“0”となる。
一方、ステアリングホイール1が操舵されていないので、操舵角センサ25から出力される操舵角θが変化しないので、これを微分した操舵角速度θvも“0”となっている。このため、ステップS8で操舵角速度θvと操舵補助トルク目標値T*との乗算値θv・T*に基づいて算出される電機子電流目標値Iam*は最小値IamMINとなっている。
しかしながら、発電機界磁電流Ifgが、電機子電流Iaが最小値IamMINを保持する値に設定され、設定された発電機界磁電流Ifgが高電圧発電装置13の電界効果トランジスタFETに供給されることにより、発電機界磁コイルLfgに供給される発電機界磁電流が制御される。
この状態から、車両の停止状態で、右操舵の据え切りを行う場合、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルク検出値Tが中立電圧V0より大きな値となり、図4の処理におけるステップS4で算出される操舵トルクTsは正の大きな値となる。このため、ステップS5で算出される操舵補助トルク目標値T*が、車速検出値Vが“0”であるので大きな値となる一方、ステアリングホイール1の回転速度は比較的遅いので、操舵角速度θvは小さな値となることから、電機子電流目標値Iam*は最小値に近い状態を維持する。
ここで、電機子電流検出値Iadが電機子電流目標値Iam*に一致するようにフィードバック制御処理を行って、高電圧発電装置13の電界効果トランジスタFETにパルス幅変調(PWM)信号が出力される(ステップS10)。
このため、高電圧発電装置13から電機子電流目標値Iam*に相当する出力電流が出力され、これがリレー14を介して電動モータ12に供給される。
一方、操舵トルクTsが正値であり、右操舵状態であるので、図4の操舵制御処理におけるステップS16からステップS17に移行して、モータ界磁コイル駆動回路22に対して、電界効果トランジスタFET11をオン状態とする制御信号が出力されると共に、電界効果トランジスタFET14にパルス幅変調(PWM)信号が供給されて、界磁電流Ifmの方向が右操舵と同一方向に操舵補助トルクを発生するように制御されて、電動モータ12で操舵補助トルク目標値T*に相当する操舵補助トルクを発生し、これが減速ギヤ10を介してステアリングシャフト2に伝達されるので、ステアリングホイール1を軽い操舵力で操舵することができる。
この車両の停止状態での据え切り状態から車両を発進させると、これに応じて路面からの操舵反力が低下することからステアリングホイール1を右又は左操舵したときに、操舵トルクセンサ3で検出される操舵トルクTsの絶対値|Ts|は据え切り状態より小さい値となると共に、車速検出値Vの増加によって図5の特性線の傾きが小さくなるので、算出される操舵補助トルク目標値T*が小さくなり、これに応じて電機子電流目標値Iam*も小さい値となり、この電機子電流目標値Iam*に電機子電流検出値Iadが一致するように発電機界磁電流Ifgが算出される。そして、算出される発電機界磁電流Ifgが発電機界磁コイルLfgに流れるように電界効果トランジスタFETに対してパルス幅変調(PWM)信号が出力され、これによって、電機子電流Iaが低い値となって、電動モータ12で発生される操舵補助トルクが減少されて、過剰補助トルクとなることを防止して、適正な操舵補助トルクを発生することができる。
また、車両の走行状態で、車両前方に停止車両や割込車両等の障害物が存在し、これを回避するために、緊急操舵を行う場合には、ステアリングホイール1が急速に操舵されることにより、操舵角センサ25で検出された操舵角θの変化率が大きくなって、図4におけるステップS7で算出される操舵角速度θvが大きな値となると共に、操舵補助トルク目標値T*も大きな値となるので、図4のステップS8で算出される電機子電流目標値Iam*が大きな値となって、高電圧発電装置13の界磁電流が増加するように、高電圧発電装置13の電界効果トランジスタFETにパルス幅変調(PWM)信号が出力される(ステップS10)。
このとき、急操舵により電動モータ12の誘起電圧即ち逆起電圧が大きくなるが、高電圧発電装置13の界磁を強め、発電電圧を増加することで、発生する逆起電圧に十分に打ち勝つことができ、急操舵時に最適な状態で電動モータ12を回転駆動することができる。
このように、上記実施形態によれば、昇圧回路を設けることなく、高電圧発電装置13によって直接電動モータ12を駆動制御するようにしたので、電流系統の全てのラインにおける電流値を低減することができ、各部の抵抗における電力損失を大幅に低減することができ、結果としてモータ出力の向上を効率よく行うことができる。
しかも、電動モータの駆動制御を、42V電源電流と直流モータ界磁電流制御とで行うことができるので、42Vの高電圧発電装置13と電動モータ12との間にバッテリや駆動回路を必要しないので、全体の構成を簡易小型化することかできると共に、製造コストを低減することができる。
また、発電機界磁コイルLfg及びモータ界磁コイルLfmに対する界磁電流を制御するだけで良いので、比較的小電流で且つ車載バッテリの電源系の駆動回路のみで構成することができるので、小型、低損失且つ低コストの回路構成とすることができる。
なお、上記実施形態においては、制御装置20で図4の操舵制御処理を実行する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、演算回路、比較回路、論理回路等を使用してハードウェア構成とすることもできる。
また、上記実施形態においては、操舵角θを検出して、これを微分することにより操舵角速度θvを検出し、この操舵角速度θvに基づいてモータ界磁電流目標値Ifm*を算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動モータ12の回転速度をエンコーダやレゾルバ等で検出し、検出したモータ回転速度に基づいてモータ界磁電流目標値Ifm*を算出するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、モータ界磁電流Ifm及び発電機界磁電流Ifgを算出する場合に、フィードバック制御処理によって算出する場合について説明したがこれに限定されるものではなく、モータ界磁電流検出値Ifmd及び電機子電流検出値Iadを用いることなくオープンループ制御するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、高電圧発生装置13で42Vを発生するように構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車載用バッテリ16のバッテリ電圧Vbより高い電圧で急操舵時に電動モータ12を低電流で駆動することができる電圧であれば任意の発電電圧を適用することができる。
本発明の一実施形態を示す電動パワーステアリング装置の一例を示す概略構成図である。 操舵トルクセンサで検出されるトルク検出信号の特性線図である。 高電圧発電装置及び電動モータの駆動系統の一例を示す回路図である。 制御装置で実行する操舵制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 操舵トルクと操舵補助指令値との関係を示す操舵補助トルク目標算出マップを示す図である。 操舵角速度とモータ界磁電流目標値との関係を示すモータ界磁電流目標値算出マップを示す図である。
符号の説明
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、3…操舵トルクセンサ、8…ステアリングギヤ、10…減速ギヤ、12…電動モータ、13…高電圧発電装置、14…リレー、15…全波整流器、16…車載バッテリ、17…電機子電流検出回路、21…車速センサ、22…モータ界磁コイル駆動回路、23…モータ界磁電流検出回路、24…キースイッチ、25…操舵角センサ

Claims (5)

  1. 操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵系に対して操舵補助力を発生させる電動モータと、前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータを制御する操舵補助制御手段と、通常の車載バッテリより高い電圧を発電する高電圧発電装置と、該高電圧発電装置から出力される高電圧を前記電動モータの駆動電圧として供給する駆動電圧供給手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記高電圧発電装置は、前記操舵補助制御手段の制御状態に応じて出力電圧を制御可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記高電圧発電装置は、42Vの電圧を発電するオルタネータと、該オルタネータの出力電圧を直流に変換するAC−DCコンバータとで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記駆動電圧供給手段は、前記高電圧発電装置のみから前記電動モータの駆動電圧が供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記電動モータは、界磁制御型直流ブラシ付きモータで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014231247A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置

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