JP2003319700A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003319700A
JP2003319700A JP2002122877A JP2002122877A JP2003319700A JP 2003319700 A JP2003319700 A JP 2003319700A JP 2002122877 A JP2002122877 A JP 2002122877A JP 2002122877 A JP2002122877 A JP 2002122877A JP 2003319700 A JP2003319700 A JP 2003319700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非同期整流から同期整流に移行した際に、昇圧
電圧が落ちず、操舵フィーリングの悪化の虞がない電動
パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】電動パワーステアリング装置の昇圧回路1
00は、コイルL、第2トランジスタQ2、第1トラン
ジスタQ1、コンデンサC2とを備える。昇圧回路10
0はモータが高負荷時には、両トランジスタを同期整流
し、モータが低負荷時には、第1トランジスタQ1をP
WM駆動にて非同期整流することにより、バッテリから
コイルLに供給される電流を制御して、コンデンサC2
を昇圧電圧に充電する。CPU21は非同期整流から同
期整流に移行する際に、低負荷状態の非同期整流時のデ
ューティ比よりもデューティ比を増加する関数に対し
て、所定のパラメータを代入して演算した値を第1初期
値として同期整流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や車両の操
舵系にモータによるアシスト力を付与する電動パワース
テアリング装置に係り、詳しくは、車載バッテリからの
モータへの供給電流を調整することができる昇圧回路を
備えた電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、モータの回転力を利用して、
ステアリングホイールの操作を補助する電動パワーステ
アリング装置が用いられている。
【0003】このような電動パワーステアリング装置に
おいては、運転者がステアリングホイールを回転させて
操舵を行った時に、アシスト制御による操舵トルクに応
じたアシスト指令値が算出され、このアシスト指令値に
基づいた操舵補助力が、モータからステアリング機構に
与えられるようになっている。
【0004】ところで、前記のような電動パワーステア
リング装置は大きなトルクを得ようとするために大電流
を必要とするシステムである。従来は、車載バッテリ
(DC12V)を直に印加するようにしており、モータ
もDC12V仕様のものを使用し、大電流を前記モータ
に供給するために、モータの大型化、使用配線の大容量
化(太線化)は避けることはできない。
【0005】この問題を解決するため、車載バッテリか
らの供給電流を調整することができる電動パワーステア
リング装置(特開平8−127350号公報)等が提案
されている。
【0006】この電動パワーステアリング装置において
は、モータに電流を供給する回路に図8に示すような昇
圧回路300及び昇圧回路制御装置301を設けてい
る。昇圧回路300は、車載バッテリからのバッテリ電
圧VPIG(DC12V)の印加点P1と前記モータへの
電圧印加点P2との間に設けられている。昇圧回路30
0はコンデンサC1,C2、コイルL、ダイオードD、
スイッチング用の第1トランジスタQ1を備えている。
【0007】昇圧回路制御装置301は、昇圧回路30
0の第1トランジスタQ1に対して、昇圧のためのPW
M演算により制御量としてのデューティ比が演算され
る。そして、昇圧回路制御装置301は、このデューテ
ィ比に基づいてデューティ比駆動信号(PWM駆動信
号)を出力し、このデューティ比駆動信号によって、第
1トランジスタQ1をデューティ制御する。このデュー
ティ制御により、第1トランジスタQ1が図9に示すよ
うにスイッチング動作を行ない、この結果、コイルLで
エネルギーの蓄積と放出とが繰り返され、ダイオードD
のカソード側に放出の際の高電圧が現れる。なお、図9
に示すように本明細書中、Tαはオン時間、Tはパルス
周期、αはデューティ比(第1トランジスタQ1のオン
デューティ)を示している。第1トランジスタQ1がオ
ンとなるとコイルLに電流が流れ、第1トランジスタQ
1がオフとなるとコイルLに流れる電流が遮断される。
【0008】コイルLに流れる電流が遮断されると、こ
の電流の遮断による磁束の変化を妨げるように、ダイオ
ードDのカソード側に高電圧が発生する。この繰り返し
によって、ダイオードDのカソード側に高電圧が繰り返
し発生し、コンデンサC2で平滑(充電)され、出力電
圧VBPIG として電圧印加点P2に生じる。
【0009】このとき、昇圧回路300により、昇圧す
る電圧は昇圧回路制御装置301から出力されるデュー
ティ比駆動信号のデューティ比と関連する。デューティ
比が大きければ出力電圧VBPIGは高くなり、デューティ
比が小さければ出力電圧VBPIGは低くなる。
【0010】上記の昇圧回路300においては、ダイオ
ードDを使用しているため、モータが回生状態に入った
とき、このダイオードDのために電圧印加点P2側から
バッテリBに電流が流れることができず、出力電圧VBP
IGが上昇する。この電圧の上昇により、昇圧回路300
が破損する虞があった。例えば、上記例では、昇圧回路
300を構成しているコンデンサC2が破壊される虞が
ある。
【0011】そこで、本出願人は、ダイオードDに代え
て、図4に示すように第2トランジスタQ2を接続した
昇圧回路を提案している。すなわち、第2トランジスタ
Q2は、ソースがコイルLに接続され、ドレインが電圧
印加点P2に接続したものである。この構成において
は、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2とを
交互にオンオフする、すなわち同期整流方式にて制御し
ている。
【0012】この場合、目標昇圧電圧と出力電圧VBPIG
との偏差を縮小すべく、すなわち、フィードバック制御
を行うために、比例(P)・積分(I)・微分(D)処
理を施して、第1トランジスタQ1,第2トランジスタ
Q2の制御量を演算を行うようにする。そして、前記演
算された制御量に対応するデューティ比を演算してデュ
ーティ比駆動信号(PWM駆動信号)に変換し、該変換
されたデューティ比駆動信号を昇圧回路の各トランジス
タに印加するようにする。
【0013】従って、モータの回生状態時には、第2ト
ランジスタQ2がデューティ制御によりオン作動し、回
生電流は第2トランジスタQ2を介してバッテリBに流
れることにより吸収される。この結果、コンデンサC2
の破壊を防止できる。
【0014】ところで、この提案した構成において、力
行時にはモータの負荷状態に応じて、高負荷の場合、第
1トランジスタQ1、第2トランジスタQ2を同期整流
方式で駆動し、低負荷の場合には、第1トランジスタQ
1のみをPWM駆動し、第2トランジスタQ2は全オフ
する非同期整流方式が考えられる。
【0015】これは、モータが低負荷の場合には、第2
トランジスタQ2のスイッチングロスがなくなるため、
効率の点で好ましい。例えば、モータ回転数が高い領域
の場合には、高負荷であるとして同期整流し、モータ回
転数が低い領域の場合、低負荷であるとして非同期整流
を行うようにする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同期整流か
ら、非同期整流に移行する場合には、モータが低負荷状
態となっており、特に無負荷状態の際には、出力電圧V
BPIGが目標昇圧電圧に達していると前記演算したデュー
ティ比(第1トランジスタQ1のオンデューティ)は0
%又は0%に近いデューティ比となる。
【0017】そして、モータが低負荷状態から高負荷状
態に移行するに応じて、非同期整流から同期整流に移行
した際、デューティ比が0%又は0%に近いデューティ
比を初期値として同期整流を開始すると、この同期整流
に移行した時に、昇圧電圧である出力電圧VBPIGが一瞬
落ちてしまう。このように出力電圧VBPIGが一瞬落ちて
しまうと、操舵フィーリングが悪化する問題がある。
【0018】本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、非同期整流から同期整流に移行した際
に、昇圧電圧が落ちず、操舵フィーリングの悪化の虞が
ない電動パワーステアリング装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、直流電源と電動機を駆
動する電動機駆動手段間に設けられ、電源電圧を昇圧す
る昇圧手段と、同昇圧手段を制御する昇圧制御手段とを
備え、前記昇圧手段は、直流電源の出力端子に接続され
た昇圧用コイルと、同昇圧用コイルの出力端子に対して
共に接続された第1スイッチング素子と第2スイッチン
グ素子と、前記第2スイッチング素子の出力端子に接続
された昇圧用コンデンサとを備え、前記昇圧制御手段は
電動機が高負荷時には、前記両スイッチング素子を同期
整流し、電動機が低負荷時には、前記第1スイッチング
素子をPWM駆動にて非同期整流することにより、前記
直流電源から昇圧用コイルに供給される電流を制御し、
前記昇圧用コンデンサに昇圧電圧を充電する電動パワー
ステアリング装置において、前記昇圧制御手段は、前記
電動機が低負荷状態から高負荷状態の移行に応じて非同
期整流から同期整流に移行する際に、低負荷状態の非同
期整流時のデューティ比よりもデューティ比を増加する
関数に対して、所定のパラメータを代入して演算した値
を第1初期値として同期整流することを特徴とする電動
パワーステアリング装置を要旨とするものである。
【0020】請求項2の発明は、請求項1において、前
記関数は、 第1初期値=(1−直流電源電圧/目標昇圧電圧)×1
00(%) であり、前記所定のパラメータは、「直流電源電圧/目
標昇圧電圧」であることを特徴とする。
【0021】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記昇圧制御手段は、前記電動機が高負荷状
態から低負荷状態の移行に応じて同期整流から非同期整
流に移行する際に、高負荷状態の同期整流時のデューテ
ィ比よりもデューティ比を減少するパラメータを第2初
期値として同期整流することを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項3において、前
記第2初期値は、0又は0に近い値であることを特徴と
する。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した電動パワーステアリング装置の実施形態を図
1〜図7に従って説明する。
【0024】図1は、電動パワーステアリング装置の制
御装置の概略を示す。ステアリングホイール1(ハンド
ル)に連結したステアリングシャフト2には、トーショ
ンバー3が設けられている。このトーションバー3に
は、トルクセンサ4が装着されている。そして、ステア
リングシャフト2が回転してトーションバー3に力が加
わると、加わった力に応じてトーションバー3が捩れ、
その捩れ、即ちステアリングホイール1にかかる操舵ト
ルクτをトルクセンサ4が検出している。
【0025】トルクセンサ4は操舵トルク検出手段を構
成している。又、ステアリングシャフト2には減速機5
が固着されている。この減速機5には電動機としての電
動モータ(以下、モータ6という)の回転軸に取着した
ギア7が噛合されている。前記モータ6は、三相同期式
永久磁石モータで構成したブラシレスモータである。
【0026】又、モータ6には、同モータ6の回転角を
検出するためのロータリエンコーダにより構成された回
転角センサ30が組み付けられている(図2参照)。回
転角センサ30は、モータ6の回転子の回転に応じてπ
/2ずつ位相の異なる2相パルス列信号と基準回転位置
を表す零相パルス列信号を出力する。
【0027】更に、減速機5にはピニオンシャフト8が
固着されている。ピニオンシャフト8の先端には、ピニ
オン9が固着されるとともに、このピニオン9はラック
10と噛合している。ラック10の両端には、タイロッ
ド12が固設されており、そのタイロッド12の先端部
にはナックル13が回動可能に連結されている。このナ
ックル13には、タイヤとしての前輪14が固着されて
いる。又、ナックル13の一端は、クロスメンバ15に
回動可能に連結されている。
【0028】従って、モータ6が回転すると、その回転
数は減速機5によって減少されてピニオンシャフト8に
伝達され、ピニオン及びラック機構11を介してラック
10に伝達される。そして、ラック10は、タイロッド
12を介してナックル13に設けられた前輪14の向き
を変更して車両の進行方向を変えることができる。
【0029】前輪14には、車速センサ16が設けられ
ている。次に、この電動パワーステアリング装置の制御
装置(以下、制御装置20という)の電気的構成を示
す。
【0030】トルクセンサ4は、ステアリングホイール
1の操舵トルクτに応じた電圧を出力している。車速セ
ンサ16は、その時の車速を前輪14の回転数に相対す
る周期のパルス信号として出力する。
【0031】制御装置20は、中央処理装置(CPU2
1)、読み出し専用メモリ(ROM22)及びデータを
一時記憶する読み出し及び書き込み専用メモリ(RAM
23)を備えている。このROM22には、CPU21
による演算処理を行わせるための制御プログラムが格納
されている。RAM23は、CPU21が演算処理を行
うときの演算処理結果等を一時記憶する。
【0032】ROM22は、図示しない基本アシストマ
ップが格納されている。基本アシストマップは、操舵ト
ルクτ(回動トルク)に対応し、かつ車速に応じた基本
アシスト電流を求めるためのものであり、操舵トルクτ
に対する基本アシスト電流が記憶されている。
【0033】この制御装置20が、三相同期式永久磁石
モータを駆動制御する機能は公知の構成であるため、簡
単に説明する。図3は、前記CPU21内部において、
プログラムで実行される機能を示す制御ブロック図であ
る。同制御ブロック図で図示されている各部は、独立し
たハードウエアを示すものではなく、CPU21で実行
される機能を示している。
【0034】CPU21は、指令トルクτ*を計算する
ための基本アシスト力演算部51、戻し力演算部52及
び加算部53を備える。基本アシスト力演算部51は、
トルクセンサ4からの操舵トルクτ及び車速センサ16
によって検出された車速Vを入力し、操舵トルクτの増
加にしたがって増加するとともに車速Vの増加にしたが
って減少するアシストトルクを計算する。
【0035】戻し力演算部52は、車速Vと共にモータ
6の回転子の電気角θ(回転角に相当)及び角速度ωを
入力し、これらの入力値に基づいてステアリングシャフ
ト2の基本位置への復帰力及びステアリングシャフト2
の回転に対する抵抗力に対応した戻しトルクを計算す
る。加算部53は、アシストトルクと戻しトルクを加算
することにより指令トルクτ*を計算し、指令電流設定
部54に出力する。
【0036】指令電流設定部54は、指令トルクτ*に
基づいて、2相のd軸指令電流Id*,q軸指令電流Iq*
を計算する。両指令電流は、モータ6の回転子上の永久
磁石が作り出す回転磁束と同期した回転座標系におい
て、永久磁石の磁束の方向と同一方向のd軸及びこれに
直交したq軸にそれぞれ対応する。
【0037】d軸指令電流Id*,q軸指令電流Iq*は減
算器55,56に供給される。減算器55,56は、d
軸指令電流Id*,q軸指令電流Iq*と、d軸検出電流I
d及びq軸検出電流Iqとのそれぞれの差分値ΔId,
ΔIqを演算し、その結果をPI制御部(比例積分制御
部)57,58に供給する。
【0038】PI制御部57,58は、差分値ΔId,
ΔIqに基づきd軸検出電流Id及びq軸検出電流Iqが
d軸指令電流Id*,q軸指令電流Iq*に追従するように
d軸指令電圧Vd*及びq軸指令電圧Vq*をそれぞれ計算
する。
【0039】d軸指令電圧Vd*及びq軸指令電圧Vq*
は、非干渉制御補正値演算部63及び減算器59,60
により、d軸補正指令電圧Vd**及びq軸補正指令電圧
Vq**に補正されて2相/3相座標変換部61に供給さ
れる。
【0040】非干渉制御補正値演算部63は、d軸検出
電流Id及びq軸検出電流Iq及びモータ6の回転子の角
速度ωに基づいて、d軸指令電圧Vd*及びq軸指令電圧
Vq*のための非干渉制御補正値 ω・La・Iq,−ω・
(φa+La・Id)を計算する。なお、インダクタンスL
a、及び磁束φaは、予め決められた定数である。
【0041】減算器59,60は、d軸指令電圧Vd*及
びq軸指令電圧Vq*から前記非干渉制御補正値をそれぞ
れ減算することにより、d軸補正指令電圧Vd**及びq
軸補正指令電圧Vq**を算出して、2相/3相座標変換
部61に出力する。2相/3相座標変換部61は、d軸
補正指令電圧Vd**及びq軸補正指令電圧Vq**を3相指
令電圧Vu*,Vv*,Vw*に変換して、同変換した3相指
令電圧Vu*,Vv*,Vw*をPWM制御部62に出力す
る。
【0042】PWM制御部62は、この3相指令電圧V
u*,Vv*,Vw*に対応したPWM制御信号UU,VU,WU
(PWM波信号及びモータ6の回転方向を表す信号を含
む)に変換し、インバータ回路であるモータ駆動装置3
5に出力する。
【0043】前記q軸指令電流Iq*は電動機制御値に相
当する。モータ駆動装置35は、電動機駆動手段に相当
する。モータ駆動装置35は、図2に示すようにFET
(Field-Effect Transistor)81U,82Uの直列回路
と、FET81V,82Vの直列回路と、FET81
W,82Wの直列回路とを並列に接続して構成されてい
る。各直列回路には、車両に搭載されたバッテリの電圧
よりも昇圧された電圧が印加されている。そして、FE
T81U,82U間の接続点83Uがモータ6のU相巻
線に接続され、FET81V,82V間の接続点83V
がモータ6のV相巻線に接続され、FET81W,82
W間の接続点83Wがモータ6のW相巻線に接続されて
いる。
【0044】FET81U,82U、FET81V,8
2V及びFET81W,82Wには、それぞれPWM制
御部62からPWM制御信号UU,VU,WU(各相のPWM
制御信号にはPWM波信号及びモータ6の回転方向を表
す信号を含む)が入力される。
【0045】モータ駆動装置35は、PWM制御信号U
U,VU,WUに対応した3相の励磁電流を発生して、3相
の励磁電流路を介してモータ6にそれぞれ供給する。3
相の励磁電流路のうちの2つには電流センサ71,72
が設けられ、各電流センサ71,72は、モータ6に対
する3相の励磁電流Iu,Iv,Iwのうちの2つの励磁
電流Iu,Ivを検出して図3に示す3相/2相座標変換
部73に出力する。
【0046】なお、3相/2相座標変換部73には、演
算器74にて励磁電流Iu,Ivに基づいて計算された励
磁電流Iwが入力される。3相/2相座標変換部73
は、これらの励磁電流Iu,Iv,Iwを2相のd軸検出
電流Id及びq軸検出電流Iqに変換し、減算器55,5
6、非干渉制御補正値演算部63に入力する。
【0047】又、回転角センサ30からの2相パルス列
信号及び零相パルス列信号は、所定のサンプリング周期
で電気角変換部64に連続的に供給されている。電気角
変換部64は、前記各パルス列信号に基づいてモータ6
における回転子の固定子に対する電気角θを演算し、演
算された電気角θを角速度変換部65に入力する。角速
度変換部65は、電気角θを微分して回転子の固定子に
対する角速度ωを演算する。角速度ωは、正により回転
子の正方向の回転を表し、負により回転子の負方向の回
転を表している。
【0048】次に、バッテリ電圧を昇圧する昇圧回路1
00及び同昇圧回路100を制御する昇圧回路制御装置
について説明する。本実施形態では、昇圧回路制御装置
は、前記CPU21が兼用している。昇圧回路100は
昇圧手段に相当する。
【0049】昇圧回路100は、直流電源としての車載
バッテリ(以下、バッテリBという)とモータ駆動装置
35間の電流供給回路に設けられている。本実施形態の
昇圧回路100においては、印加点P1と電圧印加点P
2間に、昇圧用コイル(以下、単にコイルLという)
と、第2トランジスタQ2が接続されている。前記第2
トランジスタQ2は、ソースがコイルLの出力端子に接
続され、ドレインが電圧印加点P2に接続されている。
又、第2トランジスタQ2のゲートは制御装置20のC
PU21に接続されている。D2は第2トランジスタQ
2の寄生ダイオードである。
【0050】又、印加点P1は整流用のコンデンサC1
を介して接地されている。印加点P1は、直流電源の出
力端子に相当する。電圧印加点P2は昇圧用のコンデン
サC2を介して接地されている。
【0051】前記コンデンサC2は第2トランジスタQ
2の出力端子となるドレインに接続されている。コンデ
ンサC2は、昇圧用コイルによる昇圧電圧を充電する昇
圧用コンデンサに相当する。
【0052】第1トランジスタQ1は、ドレインがコイ
ルLの出力端子と第2トランジスタQ2の接続点に接続
され、ソースが接地されている。又、第1トランジスタ
Q1のゲートは昇圧回路制御装置101のCPU21に
接続されている。D1は第1トランジスタQ1の寄生ダ
イオードである。電圧印加点P2の電圧検出のために、
電圧印加点P2は制御装置20のCPU21の図示しな
い電圧入力ポートに接続され、出力電圧VBPIGを実測値
として検出可能にされている。
【0053】前記第1トランジスタQ1及び第2トラン
ジスタQ2はnチャンネル形のMOSFETからなる。
第1トランジスタQ1は第1スイッチング素子を構成
し、第2トランジスタQ2は第2スイッチング素子に相
当する。
【0054】次に、前記両トランジスタを制御するCP
U21について説明する。図5は、CPU21の機能ブ
ロック図を示している。すなわち、CPU21内部にお
いて、プログラムで実行される機能を示す制御ブロック
図である。
【0055】同制御ブロック図で図示されている各部
は、独立したハードウエアを示すものではなく、CPU
21で実行される機能を示す。CPU21は昇圧制御手
段及び負荷状態判定手段を構成する。
【0056】CPU21は、演算器110、PID制御
部120、PWM演算部130、A/D変換部150を
備えている。演算器110は、ROM22に予め格納さ
れている目標昇圧電圧としての目標出力電圧VBPIG*
(本実施形態では20V)と、A/D変換部150を介
して入力したVBPIGとの偏差を算出し、PID制御部1
20にその偏差を供給する。
【0057】PID制御部120は、その偏差を縮小す
べく、すなわち、フィードバック制御を行うために、比
例(P)・積分(I)・微分(D)処理を施して、第1
トランジスタQ1,第2トランジスタQ2の制御量を演
算する回路である。PID制御部120にて演算された
制御量は、さらにPWM演算部130によって制御量に
対応するデューティ比αが演算されてデューティ比駆動
信号(PWM駆動信号)に変換され、該変換されたデュ
ーティ比駆動信号が昇圧回路100の各トランジスタに
印加される。
【0058】なお、本実施形態では、前記演算されたデ
ューティ比駆動信号を、第1トランジスタQ1と第2ト
ランジスタQ2に対して印加して交互にオンオフ制御す
る同期整流方式(図6(a)参照)、又は第1トランジ
スタQ1のみに印加してPWM駆動する非同期整流方式
にて行われる(図6(b)参照)。
【0059】同期整流方式は、力行時のモータ6の高負
荷のとき及び回生時に行われ、非同期整流方式は、力行
時のモータ6の低負荷のときに行われる。なお、低負荷
は、本明細書では負荷が印加されない無負荷の場合も含
む趣旨である。
【0060】図6(a)は第1トランジスタQ1に印加
するパルス信号(デューティ比駆動信号)を示してお
り、Tαはオン時間、Tはパルス周期、αは第1トラン
ジスタQ1に係るデューティ比(オンデューティ)であ
る。なお、第2トランジスタQ2に係るデューティ比は
(1−|α|)となる。
【0061】なお、デューティ比αが「+」のときは力
行状態、「−」のときは回生状態である。第1実施形態
では、力行状態でのデューティ比αは、0≦α≦α0<
1としている。α0は制限値であり、PWM演算部13
0にてデューティ比αを算出した結果が、α0を超える
場合には、デューティ比αとして、α0が決定される。
【0062】回生状態でのデューティ比αは、0≦|α
|≦1としている。なお、第1実施形態を始めとして、
他の実施形態において、第2トランジスタQ2が第1ト
ランジスタQ1と交互にオンオフする場合、第2トラン
ジスタQ2のデューティ比については(1−|α|)に
て算出できるため、特に断らない限り説明を省略する。
【0063】又、第2トランジスタQ2に対しては、第
1トランジスタQ1がオンのときは、オフとし、第1ト
ランジスタQ1がオフのときには、オンするパルス信号
(デューティ比駆動信号)が印加される。
【0064】(第1実施形態の作用)さて、図7は、C
PU21が実行する力行時に実行される制御プログラム
のフローチャートであり、デューティ比αが「+」のと
きに所定の制御周期で実行される。
【0065】S10では、負荷状態検出パラメータ等の
読込み又は演算を行う。第1実施形態では負荷状態検出
パラメータとしての操舵トルクτ及び閾値τ0を読込
む。なお、閾値τ0は、予めROM22に格納されてい
る。
【0066】S20においては、モータ6が高負荷か低
負荷かを判定する。第1実施形態では、操舵トルクτと
閾値τ0との大小関係を判定する。すなわち、操舵トル
クτが、閾値τ0以下の場合には、モータ6が低負荷で
あるとして、S70に移行し、操舵トルクτが閾値τ0
を越えている場合には、モータ6が高負荷であるとし
て、S30に移行する。
【0067】S30ではフラグFが1か0かを判定す
る。フラグFは前回制御において、同期整流が実行され
たか、非同期整流が実行されたかを判定するためのもの
である。フラグFが1の場合は、同期整流が実行された
と判定して、S50に移行し、フラグFが0の場合は、
非同期整流が実行されたと判定して、S40に移行す
る。
【0068】S40では、前回制御時に非同期整流がさ
れているため、今回の制御時において、同期整流を行う
際、第1初期値(デューティ比)を下記の関数(式)に
て演算を行う。
【0069】 第1初期値=(1−直流電源電圧/目標昇圧電圧)×100(%)…(1) 直流電源電圧は、バッテリBの電圧であり、目標昇圧電
圧は、目標出力電圧VBPIG*である。
【0070】本実施形態では、バッテリBの電圧は12
Vであり、目標出力電圧VBPIG*は20Vとしているた
め、第1初期値(デューティ比)は、40%となる。上
記(1)式(関数)は、低負荷状態の非同期整流時のデ
ューティ比よりもデューティ比を増加するものである。
すなわち、低負荷状態の非同期整流時のデューティ比
は、後述するように0%近くの値になるが、(1)式で
算出されたデューティ比は、この値よりも上昇した値と
なる。
【0071】(1)式により、第1初期値が算出され、
第1初期値を同期制御開始時のデューティ比αとするの
である。前記「直流電源電圧/目標昇圧電圧」は、本発
明における所定のパラメータに相当する。
【0072】S50では、同期整流方式で、CPU21
は第1トランジスタQ1、第2トランジスタQ2をPW
M駆動する。このとき、今回制御において、S40にお
いて、第1初期値が供給された場合には、この第1初期
値(デューティ比)がデューティ比駆動信号(PWM駆
動信号)に変換され、該変換されたデューティ比駆動信
号が昇圧回路100の各トランジスタに印加される。
【0073】又、前回制御において、同期整流がされて
いた場合には、前述したPWM演算部130によって制
御量に対応するデューティ比αが演算されてデューティ
比駆動信号(PWM駆動信号)に変換され、該変換され
たデューティ比駆動信号が昇圧回路100の各トランジ
スタに印加される。
【0074】すなわち、図6(a)に示す駆動パターン
のデューティ比駆動信号により、第1トランジスタQ
1,第2トランジスタQ2を交互にオンオフ駆動する。
詳説すると、力行時の高負荷時においては、昇圧回路1
00では前記デューティ比駆動信号によるデューティ制
御により、第1トランジスタQ1がスイッチング動作を
行なう。この結果、コイルLでエネルギーの蓄積と放出
とが繰り返され、第2トランジスタQ2のドレイン側に
放出の際、高電圧が現れる。すなわち、第1トランジス
タQ1がオンして、第2トランジスタQ2がオフする
と、第1トランジスタQ1を介して接地側に電流が流れ
る。次に第1トランジスタQ1がオフとなると、コイル
Lに流れる電流が遮断される。コイルL1に流れる電流
が遮断されると、この電流の遮断による磁束の変化を妨
げるように、オン作動している第2トランジスタQ2の
ドレイン側に高電圧が発生する。この繰り返しによっ
て、第2トランジスタQ2のドレイン側に高電圧が繰り
返し発生し、コンデンサC2で平滑(充電)され、出力
電圧VBPIG として電圧印加点P2に生じる。
【0075】このとき、昇圧回路100により、昇圧さ
れる電圧はCPU21から出力されるデューティ比駆動
信号のデューティ比αと関連する。デューティ比αが大
きければ出力電圧VBPIGは高くなり、デューティ比αが
小さければ出力電圧VBPIGは低くなる。
【0076】そして、上記のようにS50の処理を行っ
た後、S60において、フラグFを1にセットし、この
フローチャートを一旦終了する。又、モータ6が低負荷
状態であるとして、S70に移行すると、S70では、
フラグFが1か0かを判定する。フラグFが1の場合
は、同期整流が実行されたと判定して、S80に移行
し、フラグFが0の場合は、非同期整流が実行されたと
判定して、S90に移行する。
【0077】S80では、前回制御時に同期整流がされ
ているため、今回の制御時において、非同期整流を行う
際、第2初期値をROM22から読込む。本実施形態で
は、第2初期値(デューティ比)は0%としている。
【0078】S90では、非同期整流を行う。非同期整
流では、第2トランジスタQ2を常時オフとし、第1ト
ランジスタQ1のみを前記デューティ比駆動信号にてP
WM駆動する。
【0079】なお、今回制御時に、S80において、第
2初期値が供給された場合には、この第2初期値(デュ
ーティ比)がデューティ比駆動信号(PWM駆動信号)
に変換され、該変換されたデューティ比駆動信号が昇圧
回路100の第1トランジスタQ1に印加される。すな
わち、第2初期値に基づいてCPU21は非同期整流を
開始する。
【0080】なお、非同期整流を開始する場合、第2初
期値(デューティ比)は本実施形態では、0%としてい
るため、低負荷状態、特に無負荷状態では、デューティ
比の非同期整流を開始した後の出力電圧VBPIGとのつな
がりがよくなる。
【0081】つながりが良くなる理由は後述する。又、
前回制御において、非同期整流がされていた場合には、
前述したPWM演算部130によって制御量に対応する
デューティ比αが演算されてデューティ比駆動信号(P
WM駆動信号)に変換され、該変換されたデューティ比
駆動信号が昇圧回路100の第1トランジスタQ1に印
加される。
【0082】非同期整流について説明する。この非同期
整流の場合、コンデンサC2が充電されて、電圧印加点
P2の電圧が目標出力電圧VBPIG*に達していると、実
際には、第1トランジスタQ1のデューティ比(オンデ
ューティ)は0に近いものとなる。
【0083】この理由は、モータ6が低負荷であるた
め、コンデンサC2からのモータ6に供給される放電電
流が少なく、特に無負荷の場合には、放電電流が流れる
ことはない。
【0084】そして、このような状態のもと、図5に示
すように、フィードバック制御を行っているため、一
旦、電圧印加点P2の電圧が目標出力電圧VBPIG*に達
してしまうと、昇圧のためのデューティ比α(オンデュ
ーティ)が0%に近くなるためである。
【0085】上記のことから、前述したように、第2初
期値(デューティ比)は本実施形態では、0%としてい
るため、低負荷状態、特に無負荷状態では、デューティ
比の非同期整流を開始した後の出力電圧VBPIGとのつな
がりがよくなる。
【0086】なお、デューティ比α(オンデューティ)
が0に近くなるとは、コンデンサC2には漏れ電流が生
じて、実際には、少しずつ電荷が抜け、その分に見合う
だけのフィードバック制御が行われて完全にデューティ
比が0%となることはないためである。
【0087】なお、モータ6の力行時において、同期整
流だけで、第1トランジスタQ1及び第2トランジスタ
Q2をオンオフ駆動すると、モータ6が低負荷の場合、
モータ6が駆動されず、コンデンサC2の放電電流が消
費されない。すなわち、この状態で、コンデンサC2に
充電された電荷は、第2トランジスタQ2がオンされる
と、コイルLを介してバッテリBに返してしまうことに
なる。このとき、第2トランジスタQ2のオンオフによ
るスイッチングロスと、コイルLの発熱が生ずる。この
ように、第2トランジスタQ2のスイッチングロスの発
生及びコイルLの発熱により、昇圧回路100が発熱し
てしまい、大変効率が悪くなる。
【0088】しかし、本実施形態のように、モータ6が
低負荷時、非同期整流で、第2トランジスタQ2を全オ
フし、かつ、第1トランジスタQ1をPWM駆動する
と、第2トランジスタQ2のオンオフによるスイッチン
グロスが解消されるとともに、コイルLへは、コンデン
サC2から電荷がコイルLに流れることがない。このた
め、第2トランジスタQ2のスイッチングロス及びコイ
ルLの発熱がなくなり、昇圧回路100の温度上昇を抑
制することができる。
【0089】なお、モータ6の力行時において、非同期
整流だけで、第1トランジスタQ1のみをPWM駆動で
オンオフ駆動する場合、第2トランジスタQ2の寄生ダ
イオードD2を介して電圧印加点P2側へ電流を供給す
る形になる。この場合、モータ6の高負荷時において
は、電圧印加点P2側への電流値が大きくなり、第2ト
ランジスタQ2(寄生ダイオードD2)での損失(発
熱)が大きくなり、好ましくない。
【0090】S90では、CPU21は、非同期整流方
式にて、第1トランジスタQ1のみをPWM駆動した
後、S100において、フラグFを0にリセットし、こ
のフローチャートを一旦終了する。
【0091】なお、モータ6が回生状態に入ったときに
は、同期整流方式でCPU21は第1トランジスタQ
1、第2トランジスタQ2をPWM駆動する。このと
き、モータ6からの回生電流により出力電圧VBPIGが上
昇するが、第2トランジスタQ2がデューティ制御によ
りオン作動している。このため、第2トランジスタQ2
を介してバッテリBに回生電流が流れて吸収される。
【0092】第1実施形態によれば、以下のような特徴
がある。 (1) 第1実施形態の電動パワーステアリング装置
は、q軸指令電流Iq*(電動機制御値)に基づいてモー
タ6(電動機)を駆動するモータ駆動装置35(電動機
駆動手段)を備えている。
【0093】又、電動パワーステアリング装置はバッテ
リB(直流電源)とモータ駆動装置35間に設けられ、
バッテリ電圧(電源電圧)を昇圧する昇圧回路100
(昇圧手段)と、デューティ比駆動信号(PWM駆動信
号)を生成出力するCPU21(昇圧制御手段)を備え
ている。
【0094】又、昇圧回路100は、コイルL(昇圧用
コイル)、第1トランジスタQ1(第1スイッチング素
子)、第2トランジスタQ2(第2スイッチング素
子)、コンデンサC2(昇圧コンデンサ)とを備えてい
る。
【0095】加えて、昇圧回路100はモータ6が高負
荷時には、両トランジスタを同期整流し、モータ6が低
負荷時には、第1トランジスタQ1をPWM駆動にて非
同期整流することにより、バッテリBからコイルLに供
給される電流を制御して、コンデンサC2を昇圧電圧に
充電するようにした。
【0096】そして、CPU21(昇圧制御手段)は、
非同期整流から同期整流に移行する際に、低負荷状態の
非同期整流時のデューティ比よりもデューティ比を増加
する(1)式(関数)に対して、所定のパラメータを代
入して演算した値を第1初期値として同期整流するよう
にした。
【0097】従って、非同期整流から同期整流に移行す
る際に、同期整流の開始時の第1初期値(デューティ
比)は、0%よりも上昇した値となっているため、出力
電圧VBPIGは高くなる。この結果、出力電圧VBPIG(昇
圧電圧)が落ちず、操舵フィーリングの悪化の虞がな
い。
【0098】(2) 第1実施形態の電動パワーステア
リング装置では、(1)式(関数) 第1初期値=(1−直流電源電圧/目標昇圧電圧)×1
00(%) とし、所定のパラメータとして、「直流電源電圧/目標
昇圧電圧」とした。
【0099】この結果、(1)式(関数)により、非同
期整流から同期整流に移行する際に、低負荷状態の非同
期整流時のデューティ比よりも上昇したデューティ比を
得ることができる。
【0100】(3) 第1実施形態では、CPU21
(昇圧制御手段)は、モータ6が高負荷状態から低負荷
状態の移行に応じて同期整流から非同期整流に移行する
際に、高負荷状態の同期整流時のデューティ比よりもデ
ューティ比を減少するパラメータを第2初期値として同
期整流するようにした。
【0101】この結果、同期整流から移行して、非同期
整流を開始する際、その開始時において、デューティ比
を低くして第1トランジスタQ1をPWM駆動すること
ができる。このため、低負荷状態、特に無負荷状態のモ
ータ6に応じた昇圧電圧の制御ができる。仮に、デュー
ティ比を非同期整流の開始前の同期整流時の最新のデュ
ーティ比を初期値として第1トランジスタQ1をPWM
駆動すると、非同期整流の開始時には、同期整流時の昇
圧電圧になるため、出力電圧VBPIGは高くなる問題があ
る。
【0102】しかし、本実施形態によれば、このような
ことはなくなる。 (4) 第1実施形態では、第2初期値は、0%にし
た。この結果、上記(3)の作用効果において、非同期
整流の開始時には、好適に出力電圧VBPIGを低くするこ
とができる。
【0103】(5) 第1実施形態の電動パワーステア
リング装置では、CPU21(昇圧制御手段)は、モー
タ6が高負荷のときは、第1トランジスタQ1(第1ス
イッチング素子)及び第2トランジスタQ2(第2スイ
ッチング素子)を同期整流するようにした。又、CPU
21は、モータ6が低負荷のときは、熱発生抑制モード
として第1トランジスタQ1のみをPWM制御して非同
期整流するようにした。
【0104】この結果、モータ6の低負荷時において
は、非同期整流により、高負荷時に比して昇圧回路10
0の発熱の抑制を実現できる。 (6) 第1実施形態では、操舵トルクτを検出するト
ルクセンサ4(操舵トルク検出手段)を備えた。そし
て、CPU21(負荷状態判定手段)は、トルクセンサ
4が検出した操舵トルクτが閾値τ0以下のときは、モ
ータ6の負荷状態が低負荷であると判定し、操舵トルク
τが閾値τ0を越えたときはモータ6の負荷状態が高負
荷であると判定するようにした。
【0105】この結果、操舵トルクτと閾値τ0とによ
り、モータ6が低負荷か高負荷の判定を容易にできる。
なお、第1実施形態の構成を下記のように変更してもよ
い。
【0106】○ 第2初期値を0(%)に変えて、0
(%)に近い値にしてもよい。この場合において、非同
期整流の開始時には、好適に出力電圧VBPIGを低くする
ことができる。
【0107】(第2実施形態)次に、第2実施形態を第
1実施形態の図7を参照して説明する。第1実施形態で
は、モータ6の負荷状態検出パラメータを、操舵トルク
τとしたが、第2実施形態ではモータ6の負荷状態検出
パラメータとして、モータ6のモータ回転数nを使用し
ているところが異なる。
【0108】すなわち、本実施形態では、回転角センサ
30は、モータ6の回転位置を検出する回転位置センサ
を兼用し、CPU21は、電動機回転数推定手段に相当
する。
【0109】そして、図7のフローチャート中、S10
では、CPU21は、回転角センサ30からの検出信号
に基づいて、公知の演算式を使用してモータ回転数nを
算出する。
【0110】S20では、モータ回転数nと予めROM
22に格納した回転数閾値n0との大小関係、すなわ
ち、モータ6が低負荷状態か、或いは高負荷状態かを判
定する。モータ回転数nが回転数閾値n0以下の場合に
は、モータ6が低負荷であるとして、S70に移行し、
モータ回転数nが回転数閾値n0よりも大きい場合に
は、モータ6が高負荷であるとして、S30に移行す
る。
【0111】第2実施形態では第1実施形態の(1)〜
(5)の他、以下のような特徴がある。 (1) 第2実施形態では、CPU21はモータ6の回
転数を推定する電動機回転数推定手段としている。そし
て、CPU21(負荷状態判定手段)は、推定したモー
タ6の回転数(モータ回転数n)が回転数閾値n0以下
のときは、モータ6の負荷状態が低負荷であると判定
し、モータ回転数nが回転数閾値n0を越えるときは、
モータ6の負荷状態が高負荷であると判定するようにし
た。
【0112】この結果、モータ回転数nと回転数閾値n
0とにより、モータ6が低負荷か高負荷の判定を容易に
できる。第2実施形態の構成を下記のように変更しても
よい。
【0113】(A) 第2実施形態では、ブラシレスモ
ータを使用したが、ブラシレスモータの代わりにブラシ
付モータ(以下、この項において、単にモータという)
に変更してもよい。この場合においても、図7のフロー
チャートを実行するものとする。
【0114】S10においては、下記のようにして、モ
ータ回転数nを演算(推定)する。なお、モータのモー
タ電流を検出するために、モータにはモータ電流検出回
路(図示しない)及びモータ端子間電圧を検出するため
のモータ端子電圧検出回路(図示しない)が設けられて
いる。
【0115】CPU21は、前記モータのモータ回転数
nを算出するため、まず、前記モータ電流検出回路(図
示しない)によって検出されるモータ電流の平均値(モ
ータ電流平均値Ia)と、モータ端子電圧検出回路によ
って検出される端子間電圧の平均値(端子間電圧平均値
Va)とを求める。求めたモータ電流平均値Ia及び端
子間電圧平均値Vaから、(2)式に従ってモータの内
部抵抗の瞬時値(モータ内部抵抗瞬時値R)を算出す
る。
【0116】R=Va/Ia …(2) 続いて、モータ内部抵抗瞬時値Rを時間積分してモータ
の内部抵抗値Riを求め、この内部抵抗値Ri、モータ
電流平均値Iaと端子間電圧平均値Vaに基づいて
(3)式を使用してモータの逆起電圧Vcを求める。
【0117】Vc=Va−Ia・Ri …(3) 続いて、(4)式を使用して、逆起電圧Vcに、逆起電
圧Vcに対する回転数の比であるモータ発電定数Kを乗
算し、モータ回転数nを算出する。
【0118】モータ回転数nはモータの逆起電圧Vcの
符号に対応した符号を有する。なお、モータ回転数nに
はモータの右方向回転に対しては正の値をとり、モータ
の左方向回転に対しては負の値をとる。すなわち、モー
タ回転数nは、モータの回転方向成分を含む回転速度で
ある。
【0119】n=K・Vc … (4) 従って、この変形例では、S20では、|n|>n0に
て、大小関係を判定する。
【0120】他の構成は、第2実施形態と同様である。
CPU21は、電動機回転数推定手段に相当する。
(B) 又、ステアリングホイール1(ハンドル)の回
転数を検出するハンドル回転数センサを設け、このハン
ドル回転数センサが検出したハンドル回転数に基づい
て、CPU21はモータ回転数nを算出(推定)するよ
うにしてもよい。ハンドル回転数とモータ回転数nとは
比例関係にあるため、これでもよい。
【0121】この場合においても、CPU21は、電動
機回転数推定手段に相当する。 (第3実施形態)次に、第3実施形態を図7を参照して
説明する。
【0122】第1実施形態では、モータ6の負荷状態検
出パラメータとして、操舵トルクτとしたが、第3実施
形態ではモータ6の負荷状態検出パラメータとして、ア
シスト指令電流、すなわちq軸指令電流Iq*(電動機制
御値)を使用しているところが異なる。
【0123】図7のS10では、CPU21は、q軸指
令電流Iq*(電動機制御値)を読込む。S20では、q
軸指令電流Iq*と、予めROM22に格納した指令値閾
値Iq*sとの大小関係、すなわち、モータ6が低負荷状
態か、或いは高負荷状態かを判定する。
【0124】前記q軸指令電流Iq*が、指令値閾値Iq*
s以下の場合には、モータ6が低負荷であるとして、S
70に移行し、q軸指令電流Iq*が、指令値閾値Iq*s
よりも大きい場合には、モータ6が高負荷であるとし
て、S30に移行する。
【0125】第3実施形態では第1実施形態の(1)〜
(5)の他、以下のような特徴がある。 (1) 第3実施形態では、CPU21(負荷状態判定
手段)は、q軸指令電流Iq*(電動機制御値)に基づい
て、モータ6の負荷状態が低負荷か高負荷であると判定
するようにした。具体的には、q軸指令電流Iq*と、予
めROM22に格納した指令値閾値Iq*sとの大小関
係、すなわち、モータ6が低負荷状態か、或いは高負荷
状態かを判定するようにした。
【0126】この結果、q軸指令電流Iq*と、予めRO
M22に格納した指令値閾値Iq*sとにより、モータ6
が低負荷か高負荷の判定を容易にできる。第3実施形態
の構成を下記のように変更してもよい。
【0127】○ 第3実施形態では、q軸指令電流Iq*
(電動機制御値)に基づいて、モータ6の負荷状態が低
負荷か高負荷であると判定するようにした。これに代え
て、q軸検出電流Iqと、予めROM22に格納した閾
値との大小関係に基づいてモータ6の負荷を判定するよ
うにしてもよい。
【0128】すなわち、CPU21は、閾値よりもq軸
検出電流Iqが越えていれば、モータ6が高負荷状態で
あると判定し、q軸検出電流Iqが閾値以下であれば、
モータ6が低負荷状態であると判定するようにする。
【0129】電流センサ71,72はモータ6に流れる
実電流を検出する実電流検出手段に相当する。前記q軸
検出電流Iqは、モータ6に流れる実電流の検出値に相
当する。
【0130】この場合、CPU21は昇圧制御手段、負
荷状態判定手段に相当する。なお、本発明の実施形態は
以下のように変更してもよい。 ○ 前記各実施形態では、操舵トルクτと、車速Vとを
使用した実施形態に代えて、操舵トルクτのみで、電動
機制御値を決定するようにしてもよい。
【0131】○ 第1初期値を算出するために第1実施
形態では、「直流電源電圧/目標昇圧電圧」としたが、
単に数十%の値にしても良い。要は、モータ6が低負荷
状態から高負荷状態の移行に応じて非同期整流から同期
整流に移行する際に、低負荷状態の非同期整流時のデュ
ーティ比よりもデューティ比を増加する値となるもので
よい。
【0132】次に、上記した実施形態から把握できる請
求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に記
載する。 (1) 請求項1乃至請求項4のいずれか1項におい
て、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記
電動機の負荷状態を判定する負荷状態判定手段を備え、
前記負荷状態判定手段は、前記操舵トルク検出手段が検
出した操舵トルクが小のときは、電動機の負荷状態が低
負荷であると判定し、操舵トルクが大のときは電動機の
負荷状態が高負荷であると判定することを特徴とする電
動パワーステアリング装置。
【0133】(2) 請求項1乃至請求項4のいずれか
1項において、前記電動機の回転数を推定する電動機回
転数推定手段を備え、前記電動機の負荷状態を判定する
負荷状態判定手段を備え、前記負荷状態判定手段は、前
記電動機回転数推定手段が推定した回転数が小のとき
は、電動機の負荷状態が低負荷であると判定し、回転数
が大のときは、電動機の負荷状態が高負荷であると判定
することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
【0134】(3) 請求項1乃至請求項4のいずれか
1項において、前記電動機の負荷状態を判定する負荷状
態判定手段を備え、前記負荷状態判定手段は、前記負荷
状態判定手段は、前記電動機制御値、又は、電動機に流
れる実電流の検出値に基づいて電動機の負荷状態を判定
することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
【0135】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至請求
項4の発明は、非同期整流から同期整流に移行した際
に、昇圧電圧が落ちず、操舵フィーリングの悪化の虞が
ない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に具体化した電動パワー
ステアリング装置の概略図。
【図2】同じく電動パワーステアリング装置の制御ブロ
ックダイヤグラム。
【図3】同じくCPU21の制御ブロック図。
【図4】同じく昇圧回路の電気回路図。
【図5】同じく昇圧時のCPU21の制御ブロックダイ
ヤグラム。
【図6】(a)は同期整流方式の場合における両トラン
ジスタのPWM駆動信号の波形図、(b)は、非同期整
流方式の場合における両トランジスタのPWM駆動信号
等の波形図。
【図7】CPU21が実行する制御プログラムのフロー
チャート。
【図8】従来の電動パワーステアリング装置の昇圧回路
の電気回路図。
【図9】同じくトランジスタのPWM駆動信号の波形
図。
【符号の説明】
6…モータ(電動機) 20…制御装置 21…CPU(昇圧制御手段) 35…モータ駆動装置(電動機駆動手段) 100…昇圧回路(昇圧手段) B…バッテリ(直流電源) L…コイル(昇圧用コイル) C2…コンデンサ(昇圧用コンデンサ) Q1…第1トランジスタ(第1スイッチング素子) Q2…第2トランジスタ(第2スイッチング素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 DA15 DA23 DA64 DA65 DC01 DD10 DD17 EC23 EC24 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 5H576 AA15 BB05 CC02 DD02 DD07 EE01 EE10 EE11 GG02 GG04 HA03 HB02 JJ03 JJ22 JJ23 JJ24 KK06 LL07 LL22 LL38 LL41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と電動機を駆動する電動機駆動
    手段間に設けられ、電源電圧を昇圧する昇圧手段と、同
    昇圧手段を制御する昇圧制御手段とを備え、前記昇圧手
    段は、直流電源の出力端子に接続された昇圧用コイル
    と、同昇圧用コイルの出力端子に対して共に接続された
    第1スイッチング素子と第2スイッチング素子と、前記
    第2スイッチング素子の出力端子に接続された昇圧用コ
    ンデンサとを備え、前記昇圧制御手段は電動機が高負荷
    時には、前記両スイッチング素子を同期整流し、電動機
    が低負荷時には、前記第1スイッチング素子をPWM駆
    動にて非同期整流することにより、前記直流電源から昇
    圧用コイルに供給される電流を制御し、前記昇圧用コン
    デンサに昇圧電圧を充電する電動パワーステアリング装
    置において、 前記昇圧制御手段は、前記電動機が低負荷状態から高負
    荷状態の移行に応じて非同期整流から同期整流に移行す
    る際に、低負荷状態の非同期整流時のデューティ比より
    もデューティ比を増加する関数に対して、所定のパラメ
    ータを代入して演算した値を第1初期値として同期整流
    することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記関数は、 第1初期値=(1−直流電源電圧/目標昇圧電圧)×1
    00(%) であり、前記所定のパラメータは、「直流電源電圧/目
    標昇圧電圧」であることを特徴とする請求項1に記載の
    電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記昇圧制御手段は、前記電動機が高負
    荷状態から低負荷状態の移行に応じて同期整流から非同
    期整流に移行する際に、高負荷状態の同期整流時のデュ
    ーティ比よりもデューティ比を減少するパラメータを第
    2初期値として同期整流することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記第2初期値は、0又は0に近い値で
    あることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステ
    アリング装置。
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