JP2009000133A - 遊技機島の騒音低減構造 - Google Patents

Abstract

【課題】遊技機島の内部の各所で発生する騒音を効果的に低減できる遊技機島の騒音低減構造を提供すること。
【解決手段】遊技機島１０の内部に吸音材３０を遊技機１５，１６の背面に向かい合うように近接配置する。遊技機島の内部の上部空間や下部空間で発生する騒音だけでなく遊技機本体から発生する騒音が吸音材に吸収される。そのため遊技機島の内部で発生する各種騒音を効果的に低減できる。吸音材は遊技機島の内面や遊技機本体の背面に貼り付けるのではなくて、フック金具３３を使って桟木２１から吊り下げる。既存の遊技機島にも桟木２１を固定するだけの簡単な作業で吸音材を設置することが可能となる。フレーム３２を吸音材の上端部に固定し、フック金具３３をフレーム３２のスリット３７に沿って移動可能に取り付け、桟木の取付位置に合わせてフック金具３３の位置を調整できる。このため、より一層既存の遊技機島への吸音材の設置作業が容易になる。
【選択図】図２

Description

本発明は、パチンコ機やパチスロ機の遊技機を複数台横に列設して構成した遊技機島の騒音低減構造に関する。

一般に、遊技機島の内部空間の上部にはパチンコ球補給樋が設置され、パチンコ球補給樋と各パチンコ機がパイプ通路で接続されている。また、遊技機島の内部の下部空間にはパチンコ球回収樋が設置され、パチンコ球回収樋と各パチンコ機がパイプ通路で接続されている。

パチンコ遊技の進行に伴い、パチンコ球補給樋から各パチンコ機の貯留タンクにパチンコ球がパイプ通路を通って落下し、補給される。また、各パチンコ機から排出されたパチンコ球はパチンコ球回収樋にパイプ通路を通って落下し、回収樋を転がりながら通過してパチンコ球洗浄機へと送られる。

このように遊技機島の内部ではパチンコ球が貯留タンクやパチンコ球回収樋に落下したり、パチンコ球補給樋やパチンコ球回収樋を転がって通過しているので、常時騒音が発生している。

遊技機島の内部で発生する騒音を低減するため、特開平１０−８０５７０号公報に記載の発明では、遊技機島の内部に設けられたパチンコ球補給装置の上方にドーム型の吸音材を設置している。
また、特開平１１−９００２２号公報に記載の発明では、遊技機島の上部前面を構成する幕板の内側に吸音材を取り付けている。
特開平１０−８０５７０号公報 特開平１１−９００２２号公報

上記した従来の遊技機島の騒音低減構造では、吸音材が遊技機島の上部に設置されているので、遊技機島の上部に位置する騒音源、例えばパチンコ球補給樋で発生する騒音の低減には効果があっても、遊技機島の下部や遊技機そのものから発生する騒音の低減効果は不十分である。
本発明はかかる問題点に鑑み、遊技機島の内部の各所で発生する騒音を効果的に低減できる遊技機島の騒音低減構造を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため請求項１に記載の本発明は、複数台の遊技機を横に列設して構成した遊技機島における騒音低減構造であって、遊技機島の内部に遊技機島の上部から吸音材を遊技機の背面に向かい合うように吊り下げたことを特徴とする。

また、請求項２に記載の発明は、一方の列の遊技機の背面と他方の列の遊技機の背面が所定の間隙を保って向かい合うように複数台の遊技機を横二列に列設して構成した遊技機島における騒音低減構造であって、前記間隙中に遊技機島の上部から吸音材を吊り下げたことを特徴とする。

そして、好ましくは前記遊技機島の上部に前記遊技機の列に直交する桟木を固設し、前記吸音材の上端部にフックを取り付け、該フックを前記桟木に掛止して吸音材を吊り下げる。
さらに好ましくは、前記吸音材の幅方向に延びるスリットを形成したフレームを吸音材の上端部に固定し、前記スリットに沿って移動可能に前記フックを前記フレームに取り付ける。

請求項１及び請求項２に記載の発明によれば、遊技機島の内部に吸音材を遊技機の背面に向かい合うように配置するので、遊技機島内部の上部空間や下部空間で発生する騒音だけでなく遊技機本体から発生する騒音が吸音材に吸収される。そのため遊技機島の内部の各所で発生する騒音を効果的に低減できる。
また、吸音材は遊技機島の内面や遊技機本体の背面に貼り付けるのではなくて、吊り下げることにより遊技機島の内部に設置するので、既存の遊技機島にも容易に設置できる。

吸音材はフックを使って桟木から吊り下げるように構成すれば、既存の遊技機島にも桟木を固定するだけの簡単な作業で吸音材を設置することが可能となる。

また、フレームを吸音材の上端部に固定し、フックをフレームのスリットに沿って移動可能に取り付ければ、桟木の取付位置に合わせてフックの位置を調整できるので、より一層既存の遊技機島への吸音材設置作業が容易になる。

以下に本発明の実施例を図面に基づき説明する。図１及び図２に本発明の一実施例に係る騒音低減構造を備えた遊技機島１０を示す。当該遊技機島１０は台枠１１、支柱１２、天井枠１３を備え、台枠１３に支柱１２で天井枠１３が支持され、台枠１１の台座１４にパチンコ機１５，１６が設置されている。パチンコ機１５，１６は支柱１２と支柱１２の間に嵌め込まれ、横方向に複数台が列設されている。

図２に示すように、遊技機島１０にはパチンコ機１５，１６が２列に配置されている。一方の列のパチンコ機１５と他方の列のパチンコ機１６は背面が向かい合うように配置されている。

遊技機島１０の内部の上方空間を構成する天井枠１３の内部にはパチンコ球補給樋１７が設置され、パチンコ機１５，１６の列に沿って延びている。また、遊技機島１０の内部の下部空間を構成する台枠１１の内部にはパチンコ球回収樋１８が取り付けられ、パチンコ機１５，１６の列に沿って延びている。

各パチンコ機１５，１６のパチンコ球用貯留タンクがパイプ通路１９を介してパチンコ球補給樋１７に接続されている。また、各パチンコ機１５，１６がパイプ通路２０を介してパチンコ球回収樋１８に接続されている。

一方の列のパチンコ機１５の上端部と、このパチンコ機１５に向かい合う他方の列のパチンコ機１６の上端部間には複数本の桟木２１が架設され、該桟木２１からパチンコ機１５とパチンコ機１６間の間隙に吸音材３０が吊り下げられている。

吸音材３０の構造の詳細を図３に示す。吸音材３０は吸音材本体３１と、吸音材本体３１の上端部に取り付けられたアルミ製フレーム３２と、フレーム３２に取り付けられたフック金具３３を備えている。吸音材本体３１はグラスウール製のマット３４の表面をガーゼシート３５で被覆して構成されている。また、吸音材３１の縦寸法と横寸法（幅寸法）は一台のパチンコ機１５，１６の縦寸法と横寸法に略同寸となるように裁断されている。

フレーム３２は吸音材３１の上端部に幅方向に沿って取り付けられている。このフレーム３２は吸音材３１の上端部が嵌合される溝部３６とフック金具３３を取り付けるためのスリット３７が形成されている。このスリット３７は吸音材本体３１の幅方向に延びている。

吸音材本体３１はその上端部をフレーム３２の溝３６に嵌合し、ボルト３８をフレーム３２の側面から貫通して取り付けられている。フック金具３３はスリット３７に挿通した下端部にナット３９を締め付けてスリット３７から抜け止めされている。フック金具３３はこのスリット３７に沿って移動させることができる。吸音材３０は桟木２１の位置に合わせてフック金具３３の位置を調整し、フック金具３３を桟木２１に掛止することにより、図１に二点鎖線で示される通り、パチンコ機１５，１６の背面に向かい合うように桟木２１から吊り下げられている。

本実施例に係る遊技機島１０の騒音低減構造は以上の通りであって、遊技機島１０の内部に吸音材３０を遊技機１５，１６の背面に向かい合うように近接配置するので、遊技機島１０の内部の上部空間や下部空間で発生する騒音だけでなく遊技機本体１５，１６から発生する騒音が吸音材３０に吸収される。そのため遊技機島１０の内部で発生する各種騒音を効果的に低減できる。

また、吸音材３０は遊技機島１０の内面や遊技機本体１５，１６の背面に貼り付けるのではなくて、フック金具３３を使って桟木２１から吊り下げるので、既存の遊技機島１０にも桟木２１を固定するだけの簡単な作業で吸音材３０を設置することが可能となる。加えて、フレーム３２を吸音材３０の上端部に固定し、フック金具３３をフレーム３２のスリット３７に沿って移動可能に取り付けたので、桟木２１の取付位置に合わせてフック金具３３の位置を調整できる。このため、より一層既存の遊技機島１０への吸音材３０の設置作業が容易になる。

なお、本実施例ではパチンコ機１５，１６を二列に配置した遊技機島１０に適用したが、パチンコ機の列が一列の遊技機島でもその内部空間に吸音材を吊り下げるように構成することも可能である。

また、吸音材３０を桟木２１から吊り下げたが、天井枠の底板１３ａ等、遊技機島１０の上部空間に設けられている適宜部材を利用して吊り下げるように構成することも可能である。

さらにまた、吸音材本体３１の縦寸法と横寸法をパチンコ機１５，１６一台分の寸法と略同寸にしたが、パチンコ機１５，１６の縦寸法と略同寸の縦寸法を有する短冊状に形成し、短冊状の吸音材を多数本遊技機島の内部に吊り下げるように構成しても、騒音低減は可能である。

本発明の実施例に係る騒音低減構造を備えた遊技機島を示す正面図である。 図１の２−２線から切断した断面図である。 本発明の実施例に係る騒音低減構造に用いる吸音材を示す斜視図である。

符号の説明

１０…遊技機島
１５，１６…パチンコ機
２１…桟木
３０…吸音材
３１…吸音材本体
３２…フレーム
３３…フック金具
３４…グラスウール
３５…ガーゼシート
３６…溝
３７…スリット

Claims (4)

1. 複数台の遊技機を横に列設して構成した遊技機島における騒音低減構造であって、遊技機島の内部に遊技機島の上部から吸音材を遊技機の背面に向かい合うように吊り下げたことを特徴とする遊技機島の騒音低減構造。
2. 一方の列の遊技機の背面と他方の列の遊技機の背面が所定の間隙を保って向かい合うように複数台の遊技機を横二列に列設して構成した遊技機島における騒音低減構造であって、前記間隙中に遊技機島の上部から吸音材を吊り下げたことを特徴とする遊技機島の騒音低減構造。
3. 前記遊技機島の上部に前記遊技機の列に直交する桟木を固設し、前記吸音材の上端部にフックを取り付け、該フックを前記桟木に掛止して吸音材を吊り下げたことを特徴とする請求項２に記載の遊技機島の騒音低減構造。
4. 前記吸音材の幅方向に延びるスリットを形成したフレームを吸音材の上端部に固定し、前記スリットに沿って移動可能に前記フックを前記フレームに取り付けたことを特徴とする請求項３に記載の遊技機島の騒音低減構造。

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