JP2008546619A - 石膏スラリー用調整剤及びそれらの使用方法 - Google Patents

石膏スラリー用調整剤及びそれらの使用方法 Download PDF

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マイケル, ピー. シェイク,
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デイヴィッド, アール. ブラックバーン,
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ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー
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Abstract

水、硫酸カルシウム半水和物、ポリカルボキシレート分散剤及び調整剤を含む、改善された石膏スラリー。調整剤は、ポリカルボキシレート分散剤の効果を改善するように化学的に構成されている。好ましい調整剤としては、セメント、石灰、消石灰、ソーダ灰、カーボネート、シリケート及びホスフェートが挙げられる。
【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本願は、2005年6月14日に出願された米国特許出願第11/152317号(“Modifiers for Gypsum Slurries and Methods of Using Them”)(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)の一部継続出願である。
本願は、2005年6月14日に出願された、同時係属中の米国特許出願第11/152661号(“Fast Drying Wallboard”)、米国特許出願第11/152324号(“High Strength Flooring Compositions”)、米国特許出願第11/152418号(“Gypsum Products Utilizing a Two−Repeating Unit System and Process for Making Them”)、米国特許出願第11/152323号(“Method of Making a Gypsum Slurry with Modifiers and Dispersants”)及び米国特許出願第11/152404号(“Effective Use of Dispersants in Wallboard Containing Foam”)(これらはすべて、参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に関連する。
本願はさらに、本願と同時に出願された、同時係属中の米国特許出願第11/xxxxxx号(代理人整理番号:2033.75332)(“Gypsum Products Utilizing a Two−Repeating Unit System and Process for Making Them”)、米国特許出願第11/xxxxxx号(代理人整理番号:2033.75339)(“Method of Making a Gypsum Slurry with Modifiers and Dispersants”)及び米国特許出願第11/xxxxxx号(代理人整理番号:2033.75341)(“Effective Use of Dispersants in Wallboard Containing Foam”)(これらはすべて、参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に関連する。
発明の背景
本発明は、改善された石膏製品に関する。より具体的には、本発明は、要する費用がより少なく、カルボキシレート分散剤の使用による遅延効果がより少なく、低い水の濃度で流動性を有する、改善された石膏スラリーに関する。
石膏製品(ウォールボード等)は、多くの理由から、建材として一般に用いられている。ウォールボードのシートは、容易につなぎ合わされて、任意のサイズ及び形状の連続壁にされる。これらは、補修が容易であり、耐火性及び防音性を有する。壁紙、塗料等の装飾仕上げ材は、プラスター又はウォールボードの表面に容易に付着し、幅広い種類の装飾オプションを可能にしている。
限界密度のスラリーから作製される石膏製品の強度は、その製造に用いられる水の量に反比例する。石膏スラリーに加えられる一部の水は、焼き石膏(硫酸カルシウム半水和物としても知られる。)を水和して、硫酸カルシウム二水和物結晶のインターロッキングマトリックスを形成するのに用いられる。過剰の水が窯内で蒸発又は追い出されると、その水によって占められていた空隙がマトリックス中に残る。石膏スラリーを流動化するために使用されると、完全に乾燥した時に、より多くの、より大きな空隙が製品中に残留する。これらの空隙は、完成製品における製品密度及び製品強度を減少させる。
流動性を有するスラリーを作製するために使用される水の量を、分散剤を用いて低減する試みが行われてきた。ポリカルボキシレート超可塑剤は、水の低減、及びその結果生じる製品強度の増加を可能にする点で非常に有効であるが、大用量のポリカルボキシレート分散剤の使用が関与することが知られている不都合が存在する。これらの材料は、比較的高価である。大用量で用いられる場合、ポリカルボキシレート分散剤は、石膏製品の作製における最も高価な添加剤となる可能性がある。非常に競争の激しい市場では、この成分の価格の高さのために、これらの製品にもたらされる少ない利益がなくなる可能性がある。
ポリカルボキシレート分散剤に関する別の不都合は、硬化反応の遅延である。石膏ボードは高速生産ライン上で作製され、スラリーは、数分間で混合され、注がれ、成形され、乾燥される。ボードは、その形状を保持したまま、1つのコンベヤーラインから別のコンベヤーラインに移動して、窯内に入ることが可能なものである必要がある。ボードが、出荷のために積み重ねられ、包装されるまでに最低限の生強度に到達しなかった場合、損傷が起こる可能性がある。ボードが、プロセスの次のステップに進むのに十分な程度硬化していないという理由で、ボード生産ラインを減速させなければならない場合、生産コストが跳ね上がり、経済的に競争力のない製品となる。
石灰は、プラスター中にその加工性を改善するために用いられてきた。石灰は、プラスターに良好な「感触」を与え、こてで塗ることを容易にする滑らかさ及び可塑性を与える。アルカリ性であるため、石灰は、いくつかの遅延剤をより効率的なものにするように作用し、プラスターの開放時間(open time)を増加させる。最終的に、プラスター中に存在する石灰は、時間とともに酸化して炭酸カルシウムを形成し、これは、表面に、プラスターだけで得られる硬度を超える硬度を与える。
米国特許第5718759号は、β型焼き石膏及びセメントの混合物へのシリケートの添加を教示している。実施例では、リグノスルフェート又はナフタレンスルホネートが、水低減剤として用いられている。シリケートを始めとするポゾラン材料の添加は、エトリンガイトの形成による膨張を低減させるものと認められている。この組成物は、裏打ちボード、床下敷き、道路補修材、防火剤、繊維ボード等の建材に用いることが提案されている。
米国特許第6391958号において、Luongoは、石膏をケイ酸ナトリウム及び合成架橋結合剤と組み合わせた新規のウォールボード組成物を教示している。酢酸ビニルポリマーは、好ましい架橋結合剤である。ケイ酸ナトリウムの添加により、所与の数のパネルを作製するために必要な焼き石膏の量が低減する。パネルの重量が低減し、労働者にとって、設置前及び設置中のパネルの移動がより容易になる。
いくつかのポリカルボキシレート分散剤が、米国特許第6005040号に開示されている。この発明の一実施形態では、式:
Figure 2008546619

[式中、Pは1〜10の整数であり、R、R、R、R及びRは各々、水素であり得る(すべてが水素の場合を除く)。]
の1種の繰返し単位を有する水溶性ポリマーが開示されている。ポリマーは、とりわけ、アクリル酸及びメタクリル酸を含む群より選択される水溶性の繰返し単位をさらに含む。このポリマーは、不焼成セラミック前駆材料中に用いられる。石膏ウォールボードのコア形成プロセス又は石膏スラリーの調製に用いられるいくつかを含む他のポリマーは、この出願中に開示されている。
従来技術では、所与のポリカルボキシレート分散剤の効果の改善という課題に十分に対処することができなかった。分散剤の効果が改善されることにより、分散剤の費用が低減し、石膏製品の適正価格が維持されることになる。
したがって、スラリーの流動性を維持しながら、石膏スラリー中に用いられる分散剤の用量を低減させる必要性が当技術分野に存在する。分散剤の使用量の低減により、分散剤に要する費用の節約がもたらされ、硬化遅延等の不都合な副作用が低減することになる。
発明の概要
このような問題は、ポリカルボキシレート分散剤で作製されるスラリーの流動性を増加させる、石膏スラリーへの効果調整剤の添加、を含む本発明によって改善される。1種又は複数種の調整剤が用いられる場合、所与の流動性を実現するのにより少ない分散剤で済み、その結果、分散剤の費用がより少なくなり、また、一般に遅延がより少なくなる。
より具体的には、本発明は、水、硫酸カルシウム半水和物、ポリカルボキシレート分散剤及び調整剤を含む、改善された石膏スラリーに関する。調整剤は、ポリカルボキシレート分散剤の効果を改善するように化学的に構成されている。好ましい調整剤としては、セメント、石灰、消石灰、ソーダ灰、カーボネート、シリケート、ホスホネート及びホスフェートが挙げられる。
本発明の他の実施形態において、石膏パネルは、少なくとも1枚の表面仕上げシートと、改善された石膏スラリーから作製されるコアと、から作製される。本発明のさらに別の態様は、調整剤を選択すること、調整剤をポリカルボキシレート分散剤と混合すること、及び硫酸カルシウム半水和物を加えることを含む、石膏スラリーの作製方法である。
本明細書中に説明される調整剤の使用により、石膏スラリーの流動化における分散剤の効果が改善される。これにより、用いられる分散剤の量をより少なくすることができ、それにも関わらず、強度を得るための低水分スラリー中で高い流動性が得られる。ポリカルボキシレート分散剤は、多くの場合、それを用いる製品中で最も高価な成分の1つである。分散剤の使用量をより低くすることにより、費用が低減し、競争力のある価格の石膏製品を作製することが可能となる。
分散剤の濃度を下げることにより、ポリカルボキシレート分散剤の不利な効果も抑制される。より低用量で、硬化反応の遅延がより少なくなる。硬化遅延効果を克服するのに必要な製品中の硬化促進剤はより少ない量で済み、促進剤の費用は低減することになる。
分散剤の用量を低減することに代えて、又はこれに加えて、効果の改善された分散剤を用いることによって、石膏スラリーの作製に用いられる水の量を低減させることもできる。製造プロセスは、より燃料効率の良好なものとなり、その結果、化石燃料が節約され、費用節約が実現される。燃料節約は、窯の温度の低減に基づくもの、及び窯内での滞留時間の短縮に基づくもの、のいずれでもあり得る。
発明の詳細な説明
本発明の石膏スラリーは、水、焼き石膏、ポリカルボキシレート分散剤及び調整剤を用いて作製される。本発明の利点は、高強度製品用のスラリーに用いる場合に最も明白であるが、ポリカルボキシレートを用いる任意のスラリーに用いることができ、低用量のポリカルボキシレート分散剤を既に使用しているスラリーにも用いることができる。
このスラリーでは、任意の焼き石膏又は漆喰が有用である。意外なことに、いくつかの石膏供給源が、他の供給源よりも、分散剤及び調整剤に対する応答性が大きいことが判明している。実験室試験では、異なる地域からの石膏が、異なる塩及び不純物を含有することが示されている。理論に制約されることを望まないが、石膏中に存在する塩が、スラリーにおける流動性に影響を及ぼすものと考えられる。
スラリーの作製に用いられる水の量の低減は、ポリカルボキシレート分散剤の添加によって実現される。先ず、分散剤が硫酸カルシウムに付着し、次いで、ポリマーの骨格上及び分岐鎖の側鎖上の帯電基が互いに反発して、石膏粒子を容易に散開させ、流動させる。スラリーがより容易に流動すると、水の量を低減させ、なおかつ流動性のある流体を得ることができる。一般に、水の低減は、製品強度の増加及び乾燥コストの低下をもたらす。
本発明のスラリー中には、石膏における流動性の改善に有用な任意のポリカルボキシレート分散剤を用いることができる。多くのポリカルボキシレート分散剤、特にポリカルボン酸エーテルは、分散剤として好ましい。スラリー中に用いられる分散剤の好ましいクラスの1つは、2種の繰返し単位を含むものである。これについては、同時係属中の米国特許出願第11/xxxxxx号(代理人整理番号:2033.75332)(“Gypsum Products Utilizing a Two−Repeating Unit System and Process for Making Them”)(参照されることにより既に本明細書に組み込まれている。)においてさらに説明されている。これらの分散剤は、Degussa Construction Polymers、GmbH(Trostberg Germany)の製品であり、Degussa Corp.(Kennesaw、GA)(以下、“Degussa”という。)によって供給されている。以下、これらの分散剤を「PCE211型分散剤」という。
第1の繰返し単位は、オレフィン不飽和モノカルボン酸繰返し単位、そのエステル又は塩、或いは、オレフィン不飽和硫酸繰返し単位又はその塩である。好ましい第1の繰返し単位として、アクリル酸又はメタクリル酸が挙げられる。一価又は二価の塩は、酸性基の水素の代わりに適している。水素は、炭化水素基と置換されてエステルを形成することもできる。
第2の繰返し単位は、式I:
Figure 2008546619

で表されるものであり、式中、Rは、式I:
Figure 2008546619

のアルケニル基である。
式Iに関して、アルケニル繰返し単位は、ポリマー骨格及びエーテル結合の間に、C〜Cのアルキル基を含んでもよい。pの値は0〜3(両端を含む。)の整数である。pは、好ましくは0又は1である。Rは、水素原子、又はC〜Cの脂肪族炭化水素基(直鎖でも分岐でもよく、また、飽和でも不飽和でもよい。)である。
式IIのポリエーテル基は、酸素原子によって結合された、複数のC〜Cのアルキル基(例えば、少なくとも2つのアルキル基)を含む。m及びnは、独立に2〜4(両端を含む。)の整数であり、m及びnのうちの少なくとも1つは2であることが好ましい。x及びyは、独立に55〜350(両端を含む。)の整数である。zの値は0〜200(両端を含む。)である。Rは、非置換又は置換のアリール基、好ましくはフェニルである。Rは、水素、或いはC〜C20の脂肪族炭化水素基、C〜Cの脂環式炭化水素基、置換されたC〜C14のアリール基、又は式III(a)、III(b)及びIII(c)のうちの少なくとも1つに属する基である。
Figure 2008546619
上記の式において、R及びRは、互いに独立に、アルキル基、アリール基、アラルキル基又はアルキルアリール基を表す。Rは、2価の、アルキル基、アリール基、アラルキル基又はアルキルアリール基である。
PCE211型分散剤の特に有用な分散剤は、PCE211(以下、“211”という。)と呼ばれるものである。ウォールボードに有用であることが知られている、このシリーズの他のポリマーとしては、PCE111が挙げられる。PCE211型分散剤は、Degussa Construction Polymersの米国特許出願第11/xxxxxx号(代理人整理番号:DCP3)(“Polyether−Containing Copolymer”)、及び2005年6月14日に出願された米国特許出願第11/152678号(“Polyether−Containing Copolymer”)(いずれも、参照されることにより本明細書に組み込まれる。)においてさらに説明されている。
PCE211型分散剤の分子量としては、約20000〜約60000ダルトンが好ましい。驚くべきことに、分子量のより小さい分散剤は、60000ダルトンより大きい分子量を有する分散剤よりも、生じる硬化時間の遅延が少ないことが判明している。一般には、側鎖長が長くなると、全分子量が増加し、分散性がより良好となる。しかし、石膏の試験では、分子量が50000ダルトンを超えると、分散剤の効果が低下することが示されている。
は、全繰返し単位の約300〜約99モル%を構成することが好ましく、約40〜約80%を構成することがより好ましい。Rは、繰返し単位の約1〜約70モル%、より好ましくは約10〜約60モル%である。
本発明で有用な別のクラスのポリカルボキシレート化合物は、米国特許第6777517号(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に開示されている。以下、これを「2641型分散剤」という。分散剤は、少なくとも、式IV(a)、IV(b)及びIV(c)に示される3種の繰返し単位を含むことが好ましい。
Figure 2008546619
この場合、アクリル酸繰返し単位及びマレイン酸繰返し単位の両方が存在し、ビニルエーテル基に対する酸性基の比がより高くなっている。Rは、水素原子、又は1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基である。Xは、OM(ここで、Mは、水素原子、一価の金属陽イオン、アンモニウムイオン又は有機アミン基である。)を表す。Rは、水素、或いは、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、又は6〜14個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基(これらは、置換されていてもよい。)である。Rは、水素、又は1〜5個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基(直鎖でも分岐でもよく、また、飽和でも不飽和でもよい。)である。Rは、構造単位がアクリルであるかメタクリルであるかどうかに応じて、水素又はメチル基である。pは0〜3である。mは2〜4の整数であり、nは0〜200の整数である。PCE211型及び2641型分散剤は、Degussa Construction Polymers、GmbH(Trostberg、Germany)によって製造され、米国ではDegussa Corp.(Kennesaw、GA)によって販売されている。好ましい2641型分散剤は、Degussaによって、MELFLUX 2641F、MELFLUX 2651F及びMELFLUX 2500L分散剤として販売されている。2641型分散剤(MELFLUXは、Degussa Construction Polymers、Gm bHの登録商標である。)に関しては、米国特許出願第11/152661号(代理人整理番号:2033.72380)(“Fast Drying Wallboard”)(参照されることにより既に本明細書に組み込まれている。)において、ウォールボード及び石膏スラリーでの使用について説明されている。
さらに別の好ましい分散剤の一群が、Degussaによって販売されている。これを「1641型分散剤」という。この分散剤は、米国特許第5798425号(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)においてさらに十分に説明されている。特に好ましい1641型分散剤は、式VIで示されるものであり、これは、DegussaによってMELFLUX 1641F分散剤として販売されている。この分散剤は、主として、一方がビニルエーテル、他方がビニルエステルである2種の繰返し単位からなる。式Vにおいて、m及びnは、ポリマー鎖に沿ってランダムに配置することのできる構成繰返し単位のモル比である。
Figure 2008546619
これらの分散剤は、石膏での使用に特に適している。理論に制約されることを望まないが、酸性の繰返し単位が半水和物結晶に結合し、第2の繰返し単位の長いポリエーテル鎖が分散機能を果たすものと考えられる。この分散剤は、他の分散剤より遅延性が小さく、ウォールボード等の石膏製品の製造プロセスに支障を来たす可能性がより少ない。この分散剤は、任意の有効量で用いられる。大抵の場合、選択される分散剤の量は、スラリーの所望の流動性に依存する。水の量が減少すると、スラリーの一定の流動性を維持するために、より多くの分散剤が必要となる。ポリカルボキシレート分散剤は比較的高価な成分であるので、使用量は少ないことが好ましく、乾燥漆喰の重量に対して2%未満が好ましく、1重量%未満がより好ましい。分散剤は、漆喰の乾燥重量に対して約0.05%〜約0.5%の量で用いることが好ましい。分散剤は、同じ基準で約0.01%〜約0.2%の量で用いることがより好ましい。液体分散剤を計量する場合、分散剤の分量の計算の際はポリマー固体のみを考慮し、また、水/漆喰比を計算する場合は、分散剤からの水を考慮する。
多くのポリマーは、同じ繰返し単位を用いて、それらの配分を変化させて作製することができる。ポリエーテル含有繰返し単位に対する酸含有繰返し単位の比は、電荷密度に直接関係する。このコポリマーの電荷密度は、約300〜約3000μeq/gコポリマー(μequiv.charges/g co−polymer)の範囲にあることが好ましい。このクラスの分散剤のうち、試験した分散剤の中で水の低減について最も有効であった分散剤、MELFLUX2651Fは、最も高い電荷密度を有することが判明している。
しかし、電荷密度の増加は、さらに分散剤の遅延効果の増大をもたらすことも判明している。低電荷密度の分散剤(例えば、MELFLUX2500L)は、高電荷密度を有するMELFLUX 2651F分散剤よりも硬化時間の遅延が少ない。硬化時間の遅延は、高電荷密度の分散剤で得られる効果の増大とともに増加するので、少ない水、良好な流動性及び妥当な硬化時間でスラリーを作製するには、電荷密度を中位の範囲に維持する必要がある。コポリマーの電荷密度は、約600〜約2000μeq/gコポリマーの範囲にあることがより好ましい。
調整剤は、石膏スラリー中でポリカルボキシレート分散剤と混合した場合に分散剤の効果を改善する物質であれば何でもよく、液体でも固体でもよい。調整剤は、それ自体で分散剤となることを意図されたものではないが、分散剤をより効果的なものにする役割を果たす。例えば、分散剤の濃度が一定の場合、調整剤を用いると、調整剤のない同じスラリーと比較してより良好な流動性が得られる。
調整剤の使用に伴う正確な化学作用は十分に理解されていないが、少なくとも2つの異なる機構が分散剤効果の増大に寄与する。例えば、石灰は、水溶液中でポリカルボキシレートと反応して分散剤の分子を解きほぐす。対照的に、ソーダ灰は、石膏表面上で反応して分散剤効果の改善を助長する。本発明の目的のためには、調整剤の任意の機構を用いて、分散剤の効果を改善することができる。2つの機構が独立に作用する場合、理論的には、両機構の最大効果を利用し、さらに良好な分散剤効果をもたらす調整剤の組合せを見出すことができる。
好ましい調整剤としては、セメント、石灰(生石灰又は酸化カルシウムとしても知られる)、消石灰(水酸化カルシウムとしても知られる)、ソーダ灰(炭酸ナトリウムとしても知られる)、炭酸カリウム(カリとしても知られる)、並びに他のカーボネート、シリケート、水酸化物、ホスホネート及びホスフェートが挙げられる。好ましいカーボネートとしては、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムが挙げられる。ケイ酸ナトリウムは、好ましいシリケートである。
石灰又は消石灰を調整剤として用いる場合、乾燥した硫酸カルシウム半水和物の重量に対して約0.15%〜約1.0%の濃度で用いられる。水の存在下で、石灰は、水酸化カルシウム(すなわち消石灰)に急速に変換され、スラリーのpHはアルカリ性となる。pHの急激な上昇は、スラリーの化学作用に多くの変化を生じさせる可能性がある。トリメタホスフェートを始めとする特定の添加剤は、pHが増加すると分解する。水和についても問題が生じる可能性があり、また、ウォールボード又は石膏パネルを作製するのにスラリーを用いる場合、高いpHでは、紙の接着の問題が生じる。スラリーに接触する労働者にとっては、強アルカリ性の組成物は皮膚を刺激する可能性があり、接触は避けるべきである。約11.5を超えるpHでは、石灰はもはや流動性を増加させない。したがって、用途によっては、この調整剤から最大のパフォーマンスを得るために、pHを約9未満に保持することが好ましい。床材等の用途では、高いpHは、カビ及び白カビを抑制する利点を有する。アルカリ金属水酸化物、特に水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムは、床材での使用に好ましい。
好ましい調整剤としては他に、カーボネート、ホスホネート、ホスフェート及びシリケートが挙げられる。調整剤は、乾燥した硫酸カルシウム半水和物の重量に対して0.25%未満の量で用いることが好ましい。この濃度より上では、調整剤の量の増加は分散剤効果の減少をもたらす。これらの調整剤は、約0.05〜約0.2重量%の量で用いることが好ましい。
分散剤の電荷密度も、調整剤が分散剤と相互作用する能力に影響を及ぼすことが判明している。同じ繰返し単位を有する一群の分散剤を前提とすると、調整剤は、より高い電荷密度を有する分散剤において、より大きな効果増大を生じさせる。一般的には、より高い電荷密度でより高い効果増大が得られる傾向があるが、異なる繰返し単位を有する分散剤の効果と比較すると、同じ電荷密度であっても、分散剤の効果が相当に異なる場合があることに留意することが重要である。したがって、電荷密度を調節しても、特定の一群の分散剤に伴う、当該用途に関する不十分な流動性を克服することができない場合がある。
調整剤が混合物に加えられる前に、硫酸カルシウム半水和物が分散剤で濡れると、調整剤の効果は少なくなるようである。したがって、分散剤及び調整剤は、漆喰との混合の前に混合することが好ましい。調整剤及び分散剤のいずれかが液体形態である場合、その液体は、プロセス水に加えることが好ましい。そして、調整剤及び分散剤のうちの他方は、硫酸カルシウム半水和物の添加の前に水に加える。調整剤及び分散剤を混合するには、わずか数秒の混合で済む。調整剤及び分散剤の両方が乾燥形態である場合、それらは、予め混合し、漆喰と同時に加えることができる。水、分散剤、調整剤及び漆喰を混合するための好適な方法は、米国特許出願第11/152323号(代理人整理番号:2033.73064)(“Method of Making a Gypsum Slurry with Modifiers and Dispersants”)(参照されることにより既に本明細書に組み込まれている。)においてさらに説明されている。
ポリカルボキシレート分散剤及び調整剤は、異なる石膏媒体中で用いられると、異なる反応を起こすことも注目されている。理論によって制約されることを望まないが、石膏中に存在する不純物が、分散剤及び調整剤の両方の効果に寄与するものと考えられる。漆喰中に存在する不純物のうち、地理的位置によって異なるのは塩である。多くの塩は、硬化促進剤又は硬化遅延剤であることが知られている。これらの同じ塩も、達成し得る流動性の程度に影響を及ぼすことによって、ポリカルボキシレート分散剤の効果を変化させる場合がある。PCE211型分散剤を始めとするいくつかの好ましいポリカルボキシレートは、低塩漆喰とともに利用するのが最善である。2641型分散剤等の分散剤は、高塩漆喰との使用に適している。
流動性を促進する分散剤及びその性能を増大させる調整剤の使用によって、スラリーを流動化するために用いる水の量は、これらの添加剤なしで作製されるスラリーと比較して低減させることができる。漆喰供給源、焼成法、分散剤タイプ、電荷密度及び調整剤のすべてがともに作用することによって、所与の流動性のスラリーが生成されることを理解する必要がある。実験室では、水の量を、硫酸カルシウム半水和物を完全に水和させるのに理論的に必要な量に近い量まで低減させることが可能である。工業施設で用いる場合は、プロセスを考慮すると、この程度まで水を低減させることができない場合もあり得る。
スラリーが目的の用途に関して十分な流動性を有する限り、本発明のスラリーを作製するために任意の量の水を用いることができる。水の量は、漆喰供給源、漆喰焼成法、添加剤及び目的の製品に応じて大きく変動する。ウォールボード用途に関しては、水/漆喰比(漆喰に対する水の比率)(“WSR”)は0.18〜約0.8、好ましくは約0.2〜約0.5である。注入可能な床材では、約0.17〜約0.45、好ましくは約0.17〜約0.34のWSRを用いる。この分散剤を用いる床材組成物は、米国特許出願第11/152324号(代理人整理番号:2033.72699)(“High Strength Flooring Compositions”)(参照されることにより既に本明細書に組み込まれている。)において、0.3未満の水/漆喰比を用いることが明らかにされている。キャスタブル製品では、約0.1〜約0.3、好ましくは約0.16〜約0.25のWSRを用いる。実験室では、0.1未満の水/漆喰比が達成可能であるが、工業的には、水/漆喰比は通常0.5〜0.7である。一般に、約0.2〜約0.6の水/漆喰比が好ましい。他のスラリーと比較して、水の量を低減させることができ、その結果、燃料節約及び製品強度増大をもたらす。
本発明の第2の態様では、スラリーを用いて、強度の増加した石膏パネル及びウォールボードが作製される。石膏パネルを形成するには、少なくとも1枚の表面仕上げ材にスラリーを注ぐ。表面仕上げ材は、石膏パネルの当業者には周知である。表面仕上げ材としては多層紙が好ましいが、単層紙、厚紙、プラスチックシート及び他の表面仕上げ材を用いてもよい。
石膏スラリーが用いられる特定の用途において典型的であるが、スラリーにはさらなる添加剤も加えられる。硬化遅延剤(最大約2lb./MSF(9.8g/m))又は乾燥促進剤(最大約35lb./MSF(170g/m))を加えることによって、水和反応が起こる速度が調整される。“CSA”は、95%の硫酸カルシウム二水和物を5%の糖とともに粉砕し、250°F(121℃)まで加熱して糖をカラメル化させた硬化促進剤である。CSAは、USG Corporation(Southard,OK)の工場から入手可能であり、米国特許第3573947号明細書(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に従って製造される。硫酸カリウムは、別の好ましい促進剤である。HRAは、硫酸カルシウム二水和物100ポンド当たり糖5〜25ポンドの比率で糖とともに粉砕した直後の硫酸カルシウム二水和物である。これは、米国特許第2078199号明細書(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)にさらに説明されている。これらはいずれも好ましい促進剤である。
湿式石膏促進剤(wet gypsum accelerator)又はWGAとして知られる別の促進剤も、好ましい促進剤である。湿式石膏促進剤の使用及び製造方法の説明は、米国特許第6409825号明細書(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に開示されている。この促進剤は、有機ホスホン酸化合物、ホスフェート含有化合物又はそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種の添加剤を含む。この促進剤はかなりの長寿命を示し、使用前に当該湿式石膏促進剤の製造、保管、さらに長距離の輸送が可能な程度に長期間、効果を持続する。この湿式石膏促進剤は、ボード製品1000平方フィート当たり約5〜約80ポンド(24.3〜390g/m)の範囲の量で使用される。
本発明のいくつかの実施形態では、最終製品の1つ又は複数の特性を改変するために、石膏スラリー中に添加剤を含有させる。添加剤は、当分野で既知の方法及び量で用いられる。濃度は、完成したボードパネル1000平方フィート(“MSF”)当たりの量で表される。デンプンは、密度を増加させ、製品を強固にするために、約3〜約20lbs./MSF(14.6〜97.6g/m)の量で用いられる。ガラス繊維は、任意選択で、少なくとも11lb./MSF(54g/m)の量でスラリーに加えられる。紙繊維も、最大15lb./MSF(73.2g/m)の量でスラリーに加えられる。ワックスエマルジョンは、完成した石膏ボードパネルの耐水性を改善するために、最大90lbs./MSF(0.4kg/m)の量で石膏スラリーに加えられる。
本発明のいくつかの実施形態では、起泡剤を用いて硬化石膏含有製品中に空隙を生じさせて、その重量を軽くするが、ここでは、発泡硬化石膏製品の調製に有用であることが知られている任意の起泡剤を使用することができる。このような起泡剤の多くは周知であり、例えば、GEO Specialty Chemicals(Ambler、PA)から容易に入手可能である。泡及び発泡石膏製品の好ましい作製方法は、米国特許第5683635号明細書(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に開示されている。泡が製品に加えられる場合、ポリカルボキシレート分散剤は、硫酸カルシウム半水和物への添加の前に、プロセス水及び泡水の間で分配することができる。1種又は複数種の分散剤を攪拌機の水及び泡水に混合するための好適な方法は、米国特許出願第11/152404号(代理人整理番号:2033.73130)(“Effective Use of Dispersants in Wallboard Containing Foam”)(参照されることにより既に本明細書に組み込まれている。)に開示されている。
トリメタホスフェート化合物は、いくつかの実施形態において、製品の強度を高め、硬化石膏の耐たわみ性を低減するために、石膏スラリーに加えられる。このトリメタホスフェート化合物の濃度は、好ましくは、焼き石膏の重量に対して約0.07%〜約2.0%である。トリメタホスフェート化合物を含む石膏組成物は、米国特許第6342284号及び第6632550号(いずれも、参照されることにより本明細書に組み込まれる。)に開示されている。代表的なトリメタリン酸塩として、トリメタリン酸のナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩(例えば、Astaris,LLC.(St.Louis、MO)から入手可能なトリメタリン酸塩)が挙げられる。トリメタホスフェートを、石灰、又はスラリーのアルカリ性を上昇させる他の調整剤とともに使用する場合は、注意が必要である。約9.5より高いpHでは、トリメタホスフェートは、製品を強化する能力を失い、スラリーは、遅延性の大きなものとなる。
ウォールボードへの他の可能な添加剤は、カビ、白カビ又は菌類の成長を低減させるための殺生物剤である。選択される殺生物剤及びウォールボードの使用目的に応じて、殺生物剤は、外被、石膏コア又は両方に加えることができる。殺生物剤の例としては、ホウ酸、ピリチオン塩及び銅塩が挙げられる。殺生物剤は、外被又は石膏コアのいずれにも加えることができる。殺生物剤を用いる場合、殺生物剤は、500ppm未満の量で表面仕上げ部に使用される。
さらに、石膏組成物は、任意選択で、デンプン(例えば、α化デンプン及び/又は酸修飾デンプン)を含むことができる。α化デンプンを含めることにより、硬化乾燥した石膏成型体の強度が増大し、水分の増加した条件下(例えば、焼き石膏に対する水の比率が上昇した場合)の紙の剥離のリスクが最小化又は回避される。当業者であれば、生デンプンをα化する方法(例えば、生デンプンを少なくとも約185°F(85℃)の温度の水で調理する、等)が分かるであろう。α化デンプンの適当な例としては、これらに限られないが、PCF 1000デンプン(Lauhoff Grain Companyから市販)、並びにAMERIKOR 818デンプン及びHQM PREGELデンプン(いずれも、Archer Daniels Midland Companyから市販)が挙げられる。α化デンプンを含める場合、α化デンプンは、任意の適当な量で存在する。例えば、α化デンプンを含める場合、α化デンプンは、硬化石膏組成物の約0.5重量%〜約10重量%の量で存在するように、硬化石膏組成物の形成に用いられる混合物に加えることができる。USG95(United States Gypsum Company,Chicago,IL)等のデンプンをコア強度のために加えてもよい。
製品の特定の性質を改変するために、必要に応じて、他の既知の添加剤を用いることができる。糖(デキストロース等)は、ボードの端部での紙の接着性を改善するために用いられる。ワックスエマルジョン又はポリシロキサンは、耐水性のために用いられる。剛性が必要な場合は、一般にホウ酸が加えられる。難燃性は、バーミキュライトを添加することによって改善することができる。このような既知の添加剤は、本発明のスラリー及びウォールボード配合物中において有用である。
個々の石膏パネルは、バッチプロセスで作製することができるが、好ましいプロセスでは、石膏ボードは、連続的なプロセスで、長いパネルに形成され、所望の長さのパネルに切断される。形成された表面仕上げ材が得られると、石膏スラリーを受ける場所に置かれる。表面仕上げ材は、所望の仕上がり寸法のパネルを作製するのに必要な切断が2回以下で済む連続した長さのパネルを形成可能な幅であることが好ましい。紙、ガラスマット及びプラスチックシートを始めとする任意の既知の表面仕上げ材が、ウォールボードパネルの作製に有用である。表面仕上げ材は、連続的にボードの製造ラインに送られる。
スラリーは、乾燥成分及び湿潤成分を、任意の順序で一緒に混合することによって形成される。通常、液体の添加剤が水に加えられ、これらは、攪拌機を短時間稼働して混合される。水は計量して攪拌機中に直接注がれる。調整剤を用いる場合、調整剤及び分散剤は、漆喰を投入する前に、攪拌機の水に予め溶解させることが好ましい。スラリーの乾燥成分である、焼き石膏及び乾燥した添加剤は、攪拌機に入れる前に一緒に混合することが好ましい。乾燥成分が、攪拌機中の液体に加えられ、乾燥成分が濡れるまで混合される。
次いで、スラリーは、均一なスラリーを実現するために混合される。通常、得られるコア材の密度を制御するために、水性泡がスラリー中に混合される。このような水性泡は、通常、適切な起泡剤、水及び空気の高剪断混合によって生成され、その後、スラリー中に導入される。泡は、攪拌機内のスラリー中に挿入するか、或いは、好ましくは、スラリーが放出管で攪拌機を出る際に、スラリー中に挿入することができる。例えば、米国特許第5683635号(参照されることにより本明細書に組み込まれる。)を参照されたい。石膏ボード工場では、固体及び液体が頻繁に攪拌機に連続的に加えられ、他方、得られるスラリーは攪拌機から連続的に放出され、攪拌機内の平均滞留時間は30秒未満である。
スラリーは、放出管を通じて攪拌機から1つ又は複数の放出口に連続的に分配され、表面仕上げ材を運搬している移動中のコンベヤー上に堆積され、パネルに形成される。場合により、別の紙のカバーシートが、得られる石膏パネルの表面仕上げ部となる移動中の2枚のカバーシートの間にスラリーが挟まれるように、スラリーの上面に配置される。得られるボードの厚さは成型板によって制御され、ボードの縁部は、重なっている紙の縁部に、連続的に折り目をつけ、折りたたみ、それを接着剤で接着させる適切な機械装置によって形成される。追加のガイドは、硬化中のスラリーが移動中のベルト上を移動する際、厚さ及び幅を維持する。形状が維持されている間、焼き石膏は、十分な条件下(すなわち約120°F未満)に維持されることによって、水の一部と反応して硬化し、石膏結晶のインターロッキングマトリックスを形成する。次いで、ボードパネルは切断され、形を整えられ、乾燥器に送られて、まだ幾分湿った硬化ボードを乾燥させる。
2段階乾燥プロセスを利用することが好ましい。パネルは先ず高温の窯に曝し、これによって、ボードが急速に加熱され、過剰の水が追い出され始める。窯の温度及びボードの滞留時間は、パネルの厚さで変動する。例えば、1/2インチ(12.7mm)のボードは、300°F(149℃)を超える温度で、約20〜50分間乾燥させることが好ましい。表面の水が蒸発するにつれて、毛管作用によってパネルの内部から水が引き出され、表面の水と置き換わる。比較的急速な水の移動は、デンプン及びピリチオン塩の紙への移動を助ける。第2段階の乾燥器の温度は、ボードの焼成を制限するために300°F(149℃)未満である。
〔実施例1〕
2種の異なる分散剤に炭酸カリウムを添加することの効果を判定する試験を行った。下記試料の各々において、400gの漆喰(Southard、OK)と、180gの水と、漆喰の乾燥重量に対して0.2%の分散剤と、から石膏スラリーを作製した。分散剤の種類及び炭酸カリウムの量を、パテサイズ及び硬化速度試験の結果とともに、下記表Iに示す。
Figure 2008546619
上記表Iのデータに示されているように、炭酸カリウムの添加はスラリーの流動性を増加させる(パテサイズの増加から明らかである)。この調製剤の添加はまた、炭酸カリウムを用いなかった試料と比較して、硬化時間を遅らせた。
〔実施例2〕
2種の異なる漆喰を用いて、分散剤MELFLUX 2500Lに対する石灰の効果を判定する試験を行った。
Figure 2008546619
上記試験は、石灰が、Shoals及びGalena Parkからの漆喰に有効な調整剤であることを示している。
〔実施例3〕
実験室で、調整剤としての適性に関して、ソーダ灰を試験した。表IIIに示す量(水の所要量)の水を、ボードスタッコ(β型焼成半水和物)50ccに加えた。この水の量は、漆喰、分散剤、調整剤及び水を混合した際に標準的な3−3/4”パテが生じるように選択した。分散剤は、1/2”ウォールボード用のスラリーに加える場合と同様にして、固体ベースで1.5#/MSFの割合で加えた。分散剤は、PCE49と表示されている、2種の繰返し単位のPCE211型分散剤であった。
炭酸ナトリウムを、表IIIに示す濃度(乾燥漆喰の重量に対して0〜0.6重量%)で加えた。水の所要量及び硬化時間を表IIIに示す。
Figure 2008546619
0.2%以下では、標準直径のパテの作製に必要な水の量は、調整剤の量が増加するにつれて減少している。0.40%及び0.60%の濃度では、水の所要量は再び上昇している。硬化時間は、ソーダ灰の量の増加に伴って一貫して減少している。
〔実施例4〕
調整剤としてCaMg(OH)を用いたこと以外は、同様にして実験を行った。水は、表IVに示す量を加えた。同じ漆喰及び分散剤を同じ量で用いた。
Figure 2008546619
水酸化物は調整剤として作用し、その結果、標準的なパテサイズを生じる標準的な流動性を得るのに用いる水をより少なくすることを可能にする。効果は良好であるが、水酸化物は、スラリーが強いアルカリ性となり、トリメタホスフェートを始めとするいくつかの好ましい添加剤の効果の低下をもたらすので、ウォールボード等のいくつかの製品に対しては適当でない。0.05%のCaMg(OH)の場合でさえ、pHは10より上であった。製品のpHが問題とならない製品に関しては、水酸化物は、調整剤として有効に用いることができる。
〔実施例5〕
好ましい211分散剤を種々の調整剤で試験して、効果の改善を判定した。試薬用のテトラナトリウムホスフェート(TSP)、テトラナトリウムピロホスフェート(TSPP)及び炭酸ナトリウム(ソーダ灰)を試験した。Dequest2006(Solutia Inc.、St.Louis、MO)[アミノトリ(メチレンホスホン酸)の五ナトリウム塩]も試験した。
すべての試験試料について、漆喰に対する水の比率は0.5であった。漆喰の乾燥重量に基づいて湿式石膏促進剤(WGA)を加えた。対照試料は、WGAを0.5重量%のみ有していた。添加した各調整剤の量を、各試料によって生じた硬化時間及びパテサイズとともに、表Vに示す。
調整剤及び分散剤を水に加え、その後、漆喰及びWGAを添加した。スラリーは、均一になるまで攪拌した。
Figure 2008546619
これらの結果を得るためにより多くのソーダ灰を用いたが、他の調整剤の3分の1の価格であるので、有効と考えられる。さらに、ソーダ灰は、パテサイズは37%増加させているが、硬化時間は11%しか増加させていない。DEQUEST2006は、ほぼ同じ硬化時間に対してはるかに小さいパテを生じ、TSPPは、パテサイズはより小さいが、硬化時間はより長い。
石膏製品の調整剤の特定の実施形態であるが、より広い態様における、また、特許請求の範囲に示される本発明から逸脱することなく、上記実施形態に変更及び修飾を加えることができることは、当業者に理解されよう。

Claims (18)

  1. 水と、
    焼き石膏と、
    ポリカルボキシレート分散剤と、
    前記ポリカルボキシレート分散剤の効果を増大させるように化学的に構成された少なくとも1種の調整剤と、
    を含む石膏スラリー。
  2. 前記調整剤が、石灰、ソーダ灰、カーボネート、シリケート、ホスフェート、ホスホネート及びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の石膏スラリー。
  3. 前記調整剤がソーダ灰である、請求項2に記載の石膏スラリー。
  4. 前記調整剤が、前記焼き石膏の乾燥重量に対して約0.15重量%〜約0.25重量%の濃度で存在する、請求項1に記載の石膏スラリー。
  5. 前記ポリカルボキシレート分散剤が、ビニル繰返し単位と、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、及びそれらの塩又はエステルからなる群の少なくとも1種を含む繰返し単位と、を含む、請求項1に記載の石膏スラリー。
  6. 前記ポリカルボキシレート分散剤が、約5〜約8の電荷密度比を有する、請求項1に記載の石膏スラリー。
  7. 前記ポリカルボキシレート分散剤が、前記焼き石膏の乾燥重量に対して約0.05%〜約0.5%の量で存在する、請求項1に記載の石膏スラリー。
  8. 前記水が、前記焼き石膏の乾燥重量に対して約0.4〜約0.8の量で存在する、請求項1に記載の石膏スラリー。
  9. 少なくとも1種の表面仕上げ材と、
    請求項1に記載の水和した石膏スラリーを含む石膏コアと、
    を含む石膏パネル。
  10. 前記調整剤が、石灰、ソーダ灰、カーボネート、シリケート、ホスフェート、セメント及びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項9に記載の石膏パネル。
  11. 前記調整剤がソーダ灰である、請求項10に記載の石膏パネル。
  12. 前記調整剤が、前記焼き石膏の乾燥重量に対して約0.05重量%〜約0.25重量%の濃度で存在する、請求項9に記載の石膏パネル。
  13. 前記ポリカルボキシレート分散剤が、ポリエーテル繰返し単位と、アクリル酸繰返し単位、メタクリル酸繰返し単位及びマレイン酸繰返し単位のうちの少なくとも1種と、を含む、請求項9に記載の石膏パネル。
  14. 前記ポリカルボキシレート分散剤が、約5〜約8の電荷密度比を有する、請求項9に記載の石膏パネル。
  15. 前記ポリカルボキシレート分散剤が、前記焼き石膏の乾燥重量に対して約0.05%〜約0.5%の量で存在する、請求項9に記載の石膏パネル。
  16. 前記水が、前記焼き石膏の乾燥重量に対して約0.5〜約0.6の量で存在する、請求項9に記載の石膏パネル。
  17. ポリカルボキシレート分散剤を含む石膏スラリーを作製する方法であって、
    前記ポリカルボキシレート分散剤の効果を増大させるように化学的に構成された調整剤を選択するステップと、
    前記調整剤、分散剤、水及び焼き石膏を混合して、石膏スラリーを形成するステップと、
    を含む方法。
  18. 前記調整剤が、石灰、ソーダ灰、カーボネート、シリケート、ホスフェート及びセメントからなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
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