JP2008541320A5 - - Google Patents

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周波数変調信号から2値DCフリー符号を再生する方法及び構成
本発明は、低コストで、周波数変調信号のアナログ信号復調なしに、周波数変調信号から2値DCフリー符号を再生する方法及び構成に関する。周波数変調信号に含まれる2値DCフリー符号は、例えば、CD−RやCD−RWの様な、書き込み可能な光記録媒体のグルーブとしてエンボス加工された、例えば、いわゆるATIPウォブル信号である。よって、本発明は、より詳細には、例えば光記録媒体への高速書き込みに必要な、劣化したウォブルチャネルのATIPバイフェーズチャネルビット及びタイミング再生に関する。
DCフリー符号は、デジタル通信や、磁気又は光記録システムにおいて広く使用されている。DCフリーは、符号化シーケンスがDCスペクトル成分を含まないことを意味している。信号のDC成分は、ある時間間隔での平均電圧又は積分値である。MSN(Matched Spectral Null)符号とも呼ばれる、周波数ゼロで、スペクトルがゼロの2値シーケンスは、通信及び記録システムにおいて広範囲な用途が見出されており、周波数変調信号をサンプリング及びラッチングし、所定のカウント値を、高周波クロック及び周波数変調信号から抽出したカウント値とデジタル的に比較することによって、2値符号を含む周波数変調信号を復調することはよく知られており、これには、通常、周波数変調アナログ信号の中心周波数のアナログ信号復調が必要である。そのような方法は、例えば、特許文献1に開示されている。前記方法の欠点は、デジタル位相ロックループに加えて、バイフェーズ変換器及び位相ロックループによるアナログ信号復調が必要なことと、高速用途では、高速カウンタに必要な分解能を与えるために、周波数クロックを増加しなければならないことである。それは、不利なことには、アナログ及びデジタル手段を、集積回路に実装しなければならないこと、開示された方法は、高周波のウォブル周波数信号のクロック周期変動を修正するのに必要な分解能を与えるために、非常に高いサンプル周波数を必要とすることを意味する。さらに、前記方法は、ノイズのみならず周波数変調信号のジッタに対してもあまり耐性がない。
米国特許第5506824号明細書
本発明の目的は、低コストで、高速用途用に、デジタル手段のみで、周波数変調アナログ信号から2値DCフリー符号を、デジタル再生する方法及び構成を提供することである。
これは、内部に2値DCフリー符号を有する周波数変調アナログ信号のアナログデジタル変換と、ビット及びタイミング再生のためのデジタル位相ロックループ及び位相トレリスの使用により実現される。デジタル位相ロックループの使用により生じる誤差信号は、復調のための位相トレリスの使用により除去される。位相シフトは、位相トレリスの生成に使用され、デジタル位相ロックループのウォブル位相カウンタからのストローブ信号と、位相トレリス信号との組合せは、周波数変調アナログ信号に含まれる2値DCフリー符号のビット及びタイミング再生に使用される。デジタル位相ロックループは、バイフェーズ信号及びクロック検出のための位相トレリスとの関連づけと同時に、クロック及びタイミング再生に、それぞれ、2回使用され、それにより低コストになる。デジタル位相ロックループのウォブル位相カウンタからのストローブ信号と、位相トレリス信号との組合せは、ビット長を再生するバイフェーズチャネルビット検出器を含み、タイミング及びバイフェーズクロックをそれぞれ再生するバイフェーズクロック生成器を含む。したがって、最尤検出が位相トレリスに適用される。
バイフェーズクロックの周波数を増加させるための周波数分周器と、周波数変調アナログ信号の中心周波数を復調するためのアナログ位相ロックループは、必要ではなく、それにより、本発明の方法及び対応する構成は、例えば、CD−RやCD−RWの様な、高速記録光ディスク媒体等の高速用途に有利に適用できる。デジタル手段だけが使用されるので、集積回路のデジタル環境において、構成の実現は簡単になる。
本発明をよりよく理解するために、以下では、例示的な実施形態について詳述する。本発明は、本発明の使用に関するこの例示的な実施形態に限定されるものではなく、詳述された特徴は、本発明の範囲を逸脱することなく適宜に組み合わせることができ、変更することもできるものである。
本発明の特定の好ましい実施形態において、本発明の主旨は、例えばCD−RやCD−RWのような記録用光ディスク媒体で必要とされる、光ディスクのエンボス加工されたウォブル・グルーブからのいわゆるATIP情報を検出するのに使用される。ATIPという略称はプリグルーブの絶対時間を意味し、それはディスクの現在位置を確定するための時間符号情報を含んでいる。ATIP時間符号信号のデジタル変調は、内部に2値DCフリー符号を有する周波数変調アナログ信号によって表されるキャリア周波数のバイフェーズマーク変調により実現される。本発明によれば、ウォブル周波数変調信号は、ATIPバイフェーズマークチャネルビット及びバイフェーズクロック信号を再生するために、直交位相検出器を含むデジタル位相ロックループを使用することによって抽出される。直交位相検出器信号は、位相トレリス線図を生成するために使用される。位相トレリスは復調に使用され、その結果、前記復調によって引き起こされる誤差信号がフィルタで除去されるようになり、それにより1ウォブル信号周期より大きい期間での位相偏移範囲をもつ2値DCフリー符号を再生するのに従来必要とされていた第2の位相ロックループの必要性と、増加クロック信号の使用が避けられる。バイフェーズチャネルビット信号及びクロック位相誤差信号を供給するために、整合フィルタを用いた最尤検出が位相トレリスに適用され、クロック位相誤差信号は、前記2値符号再生用の、バイフェーズチャネルビット信号に対するサンプリング点と合っているバイフェーズクロック信号を供給するために、パルス生成器の位相をシフトする。
更に、既存の解決策によるデータとキャリア周波数との比較のための増加したクロック信号を必要しないため、本解決策は高速記録用光媒体に有利に適用でき、ノイズ除去も改善される。本発明は、前記特徴により、伝送された周波数変調アナログ信号からの2値DCフリー符号の再生に一般的に適用でき、また、例えばモデム又は無線データ通信システムのような周波数変調に基づいた他のデータ伝送システムにも適用できる。
本発明の特定の性質と、本発明の他の目的、利点、特徴及び用途は、図面を用いた好ましい実施形態についての以下の記述から明らかになる。
異なる図面における同じ参照符号の使用は、同様の要素又は総ての要素を示す。
図1は、0.2から0.50MHzの周波数範囲内における、−40デシベル(dB)未満の全高調波歪を有する、16倍の記録速度でのATIPウォブル信号の拡散したスペクトラムを示す図である。内部に2値DCフリー符号を有するその様な周波数変調アナログ信号を、本発明のより詳細な説明に使用する。
ATIPウォブル信号は、書き込み可能なCD−R及びCD−RW媒体のグルーブとしてエンボス加工されている。ATIPウォブル信号は周波数変調信号であり、変調された時間符号は、ディスク媒体の全体にわたって単調に増加する。キャリア周波数とも呼ばれるATIPウォブル信号の中心周波数は、22.05kHzであり、チャネルビット1に対する偏移は+1kHz±10%、チャネルビット0に対する偏移は−1kHz±10%である。したがって、ATIPウォブルチャネルの拡散したスペクトラムは、図1の様になる。ATIP時間符号信号のデジタル変調は、バイフェーズマーク変調によって実現される。図2は、バイフェーズマークの状態図である。図2の表は、バイフェーズマーク変調規則であり、xは、0又は1のどちらでもよいことを意味しており、前のチャネルビットがx0又はx1であり、チャネルビットcbとして11又は00が生じた場合、データビットdbの0が符号化され、前のチャネルビットがx0又はx1であり、チャネルビットcbとして10又は01が生じた場合、データビットdbの1が符号化されることを意味している。ATIPフレームの同期符号は、バイフェーズマーク変調規則違反により実現される。8個の同期チャネルビットは、前のチャネルビットが0である場合、11101000であり、前のチャネルビットが1である場合、00010111である。1つのATIPフレームの時間は、記録チャネルの、1つのサブ符号フレームと同じ時間である。したがって、ATIPフレームの内容は、記録チャネルのデータ内容と直接関係がある。ウォブル周波数及びATIPバイフェーズクロックは、単一速度で記録するための44.1kHzのクロックを有する同じ周波数源から抽出される。チャネルビット周期は、3.5ウォブル周期であり、それは6300ビット/秒を意味する。ATIP信号の最高周波数偏移は、3つのバイフェーズチャネルビットを含むATIPフレームの同期パターンによって生成される。したがって、3つのバイフェーズチャネルビットに渡る最大周波数偏移は、11.55kHzであり、それは22.05kHzウォブルの半分の周期と相関がある。
光学媒体への書き込みのため、ウォブル周波数、バイフェーズクロック及びバイフェーズマークチャネルビット信号は、周波数変調アナログ信号から抽出されなければならない。ウォブル周波数の再生は、光記録にとって特定の要件であるが、バイフェーズチャネルビット信号16と、バイフェーズチャネルビット信号16に対するサンプリング点と合っているバイフェーズクロック信号15の再生は、周波数変調信号から2値符号を再生するために十分である。
これは、本発明によると、図12に示す様に、アナログ/デジタル変換器ADCと、デジタル位相ロックループDPLLと、ステートマシンSTMと、バイフェーズチャネルビット検出器BCD及びバイフェーズクロック生成器BCGを含むATIP検出器14とを備えている装置によって実行される。アナログウォブル信号aWSは、アナログ/デジタル変換器ADCに加えられ、アナログ/デジタル変換器ADCは、ある種の連続位相周波数シフトキーイング信号であるデジタルウォブル信号1を出力する。デジタルウォブル信号1は、±2πの範囲、つまり全部で4πの範囲の位相検出に使用するステートマシンSTMに供給するデジタル位相ロックループDPLLに加えられる。ステートマシンSTMは、バイフェーズクロック生成器BCG及びバイフェーズチャネルビット検出器BCDにおいてバイフェーズ検出に使用される位相トレリス信号13を出力する。バイフェーズクロック生成器BCG及びバイフェーズチャネルビット検出器BCDは、アナログウォブル信号aWS内の2値符号のバイフェーズチャネルビット16及びバイフェーズクロック15の両方を再生するための、いわゆるATIP検出器14を形成する。クロック検出及びバイフェーズ信号検出の両方に使用する位相トレリスに関連づけした有利な方法の、デジタル位相ロックループDPLLのより詳細を、図3に示す。入力デジタルウォブル信号1は、ポリフェーズフィルタ2に加えられ、その後に、スライサ3が続き、スライサ3は、第1及び第2の位相検出器に供給する。ポリフェーズフィルタ2は、デジタルウォブル信号1を、適切なチャネルビットクロックサンプルへと補間する5タップのポリフェーズフィルタ2であり、スライサ3は、ポリフェーズフィルタ2の出力のDCオフセットを遮断する、250Hzから2kHzの帯域幅をもつ可変自動スライサ3である。
第1の位相検出器は、第1の乗算器4と、第1の積分ダンプ回路6を備えている。積分ダンプ回路6は、第1の乗算器4に適用されて、入力デジタルウォブル信号1と、局所的に生成したウォブル周波数の正弦波との相関を取る相関器を形成する。したがって、デジタルウォブル信号1は、第1の乗算器4で正弦波信号と乗ぜられ、デジタル時間発振器9及びウォブル位相カウンタ10からの出力信号も受信する、積分ダンプ回路6に加えられる。ウォブル位相カウンタ10は、局所的に再生されたウォブル周波数の位相に対応するデジタルランプを生成し、デジタルランプは、積分ダンプ回路6のcos LUTの入力として使用される。cos LUTは、余弦ルックアップテーブルを意味する。第1の位相検出器は、デジタル位相ロックループDPLLのフィルタ8に接続された、直交位相検出器を形成する。フィルタ8の出力は、その2つの出力でポリフェーズフィルタ2を制御するデジタル時間発振器9に加えられる。第1の位相検出器内における相関器の使用は、高いノイズ除去という利点を有する。デジタル位相ロックループDPLLのデジタル時間発振器9は、入力ウォブル信号1のチャネルビットクロックにロックする剰余カウンタである。ウォブル位相カウンタ10は、開始時と、デジタルランプの半分の所で、ストローブ信号11も生成し、その結果、ストローブ信号11は、ウォブル周波数の2倍を意味する44.1kHzの信号のポジティブゼロ交差点を示す。デジタル位相ロックループDPLLで生成される局所的ウォブルは、90度の位相差の2つの信号を意味する直交とも呼ばれるπ/2の位相シフトを有する。デジタル時間発振器9の増加は、第1の位相検出器である直交位相検出器のフィルタ8によって適合される。
第2の位相検出器は、第2の乗算器5及び第2の積分ダンプ回路7によって形成され、第1の位相検出器と同様に、局所的に生成された正弦波と入力ウォブル信号1との乗算を行って同相の局所ウォブル信号を生成する。しかし、この同相の局所ウォブル信号は、第1の乗算器4と比較して90度の位相差の位相シフトがある。第2の位相検出器は、同相検出器であり、同様に、1ATIPウォブル周期に渡り、乗算の結果を積分しダンプする。
同相及び直交位相検出器は、±π/2、つまり、180度の範囲の位相シフトのみを検出するが、位相は同期位置において±πシフトし、±2π位相検出器といったものを必要とする。第1及び第2の位相検出器の、同相及び直交位相信号が供給されるステートマシンSTMが、この問題を解決する。ステートマシンSTMは、第3の位相検出器12として動作する。同相及び直交位相検出器信号は、図5に示す位相トレリス図を形成するために使用され、最尤検出器での位相トレリス法が使用される。3つの位相検出器の出力信号を、図4に示す。図4は、位相軸Pに対しての、3つの位相検出器間の位相関係を示している。図3の第1の積分ダンプ回路6を含む第1の位相検出器の出力信号である直交位相信号6aの振幅Aを、図4の上側に示す。図3の第2の積分ダンプ回路7を含む第2の位相検出器の出力信号である同相信号7aの振幅Aを、図4の中央に示す。図4の下側は、3つの図すべてに一律に使用される位相軸Pに対する、ステートマシンSTMの出力の拡大された振幅eAを示している。第3の位相検出器12の位相は、4つのπ/2の間隔でシフトするので、−4から+4の範囲の拡大された振幅eAが使用される。位相軸Pは、0度の位相偏移を有する直交位相信号6aのゼロ交差点までの距離において、同相信号7a又は直交位相信号6aのゼロ交差点により5つの状態st1からst5に分割される。バイフェーズマーク変調の位相トレリス信号13の算術平均値は、定義に従って0であり、その結果、デジタル位相ロックループDPLLは、ATIPウォブル信号の中心周波数にロックする。図11に示される状態表は、±2π位相検出器の状態遷移を示している。±2π位相検出器は、ステートマシンSTMと共に構築され、ステートマシンSTMは、図4に示す同相信号7a又は直交位相信号6aのゼロ交差点で状態を変更する。図11の状態表は、時点t(n)における、時点t(n)に先立つ時点t(n−1)からの状態変更又は同じ状態stでの直交位相信号6a及び同相信号7aの極性polを示している。ステートマシンSTMは、図4の上側に示す直交位相信号6a及び同相信号7aから抽出する、図4の下側の拡大された振幅eAとして示す位相トレリス信号13を生成する。±1kHzの周波数偏移、6.3kHzのシンボル周波数及び22.05kHzのキャリア周波数を有するバイフェーズマーク符号の位相トレリスを図5に示す。図5は、バイフェーズマークシンボル周期BPMSDに対する位相トレリス信号振幅PTSAを示しており、1Tは1ウォブル周期に対応する。1ウォブル周期中の位相シフトを表す(7/22)πの位相トレリス信号振幅PTSAの値は、ウォブル周波数が、バイフェーズマークシンボルの1に対して23.05kHzに変更され、バイフェーズマークシンボルの0に対して21.05kHzに変更されることに起因する。バイフェーズマークシンボルは1/(6300Hz)の期間を有し、それはバイフェーズマークシンボルが3.5ウォブル周期に相当することを意味する。変調信号とバイフェーズマークシンボル間隔の22.05kHzの一定中心周波数との間の位相シフトは、結果、1に対して(1kHz/22.05kHz)×3.5×2×π=約(7/22)π、0に対して(−1kHz/22.05kHz)×3.5×2×π=約−(7/22)πである。バイフェーズマークデータストリームの同期間隔においては、1T、2T及び3Tの期間しか生じないため、図5に示す様に、最大の位相トレリス信号振幅PTSAの値は±(21/22)πとなる。
ATIP検出器14の詳細を、図6に示す。ATIP検出器14は、バイフェーズチャネルビット検出器BCDと、バイフェーズクロック再生回路BCGを備えている。バイフェーズチャネルビット検出器BCDは、ATIPウォブル信号のバイフェーズチャネルビット16を検出するため、位相トレリス法を使用する。±2π位相検出器12によって供給される入力位相トレリス信号13は、まず補間器19によって補間される。ウォブル位相カウンタ10によって生成される44.1kHzのストローブ信号11が、補間のために使用され、補間された位相トレリス信号19aが、伝達関数H(z)=1−z−7の整合フィルタに加えられる。整合フィルタは、遅延線20と加算器21で構成される。フィルタは、1つのバイフェーズチャネルビットの44.1kHz周期の7倍に整合されており、整合フィルタに適用される比較器22は、整合フィルタの出力を、極性と比較することによって、位相トレリスの傾斜を検査する。補間ステージの現在値と前の値との差が、0より小さくなる場合、伝達関数H(z)=1−z−7は、0を出力するために利用される。図7は、比較器22によって与えられる、検出されたバイフェーズチャネルビット信号16と、標準化されたフィルタ済み整合フィルタ出力信号21aと、標準化された補間位相トレリス信号19aを、1つの図に重ねて示したものである。標準化された信号は、標準化された振幅軸P/Poによって表され、2倍のウォブル期間WPに渡り表示されている。
バイフェーズクロック生成器BCGは、バイフェーズチャネルビット16に最適なサンプル時間を得るために、バイフェーズクロック15を生成する。図6に示すバイフェーズクロック生成器BCGは、伝達関数H(z)=z−6−z−8の整合フィルタ23と、フィルタ出力利得ステージを有する位相誤差検出器24と、位相誤差アキュムレータ25と、閾値検出器26と、パルス生成器27とを備えており、これらは直列に接続されている。ウォブル位相カウンタ10によって生成される44.1kHzのストローブ信号11及び遅延された補間位相トレリス信号20aは、バイフェーズクロック生成器BCGに加えられる。したがって、遅延線20は、バイフェーズチャネルビット検出器BCD及びバイフェーズクロック再生回路BCGのために2回、使用される。
バイフェーズクロック位相誤差は、各バイフェーズクロック周期において、整合フィルタ出力を累積することによって、この回路内で最小化される。バイフェーズクロックストローブが位相トレリスの変曲点で生成される場合、最小の位相誤差が生じ、位相誤差累積信号が、調整された最大閾値を上回るか、最小閾値を下回る場合、閾値検出器26は、パルス生成器27の位相を+1又は−1だけシフトさせるインパルスを生成する。バイフェーズクロックストローブが、位相トレリスの変曲点で生成される場合、バイフェーズチャネルビット信号16の最適なサンプリング点になる。
図8から10は、標準化された振幅P/Poで、幾つかのウォブル期間WPに渡る、1Tシーケンス間のバイフェーズクロック15のロックイン動作を示す図である。遅延された補間位相トレリス信号20aは、パルス生成器27を制御する位相誤差信号25aを抽出するために使用される。位相誤差信号25aは、図8に示す様に、バイフェーズクロック15が同相である場合、0である。図9は、立下り(trailing)バイフェーズクロック15と、対応する位相誤差信号25aを示し、図10は、立ち上がり(leading)バイフェーズクロック15と、対応する位相誤差信号25aを示している。
例示的実施形態によって示す様に、高速用途用に低コスト、デジタル手段のみで、周波数変調アナログ信号aWSから、2値DCフリー符号を、デジタル再生する方法及び構成が提供される。本構成は、変調信号aWSの中心周波数を抽出し、2値符号のバイフェーズチャネルビット16とバイフェーズクロック15を生成する。同相検出器及び直交位相検出器を含むデジタル位相ロックループDPLLは、デジタル位相ロックループDPLLが生成したストローブ信号11に関連づけてバイフェーズチャネルビット16の再生と、最尤検出に関連づけてバイフェーズクロック15の再生にも使用する位相トレリスを形成する。最尤検出の位相誤差信号は、最終的に、バイフェーズチャネルビット16及び2値符号信号、それぞれに対する最適なサンプリング点と正確に合っている、バイフェーズクロック信号15を供給する。前の位相トレリス値が次のものよりも小さい場合、バイフェーズチャネルビット信号16の値1が供給され、前の位相トレリス値が大きい場合、バイフェーズチャネルビット信号16の値0が供給されることを確実にするため、最尤検出は、補間された位相トレリス値19aの供給に続いて、位相トレリス値の各々の間の補間を含んでいる。更に、それは、バイフェーズクロック信号15が、バイフェーズチャネルビット信号16と合っている場合、クロック位相誤差信号25aが0となることを確実にする。
デジタル位相ロックループDPLLの利得は、デジタル位相ロックループDPLLを、中心周波数に保持するため、デジタル位相ロックループDPLLの閉ループ伝達関数については、可能な限り小さいものを選択すべきである。デジタル位相ロックループDPLLの低域フィルタは、更に、ウォブル中心周波数及びキャリア周波数、それぞれの、2倍を超えるべきでない。
本発明はこの例示的実施形態に限定されず、明記された特徴は、本発明の範囲を逸脱しない、便宜的な組合せ又は変更を行うことができる。
本発明による方法及び構成は、周波数変調信号からの2値DCフリー符号の各種再生に容易に利用することができる点で特に有利である。これはデジタル手段のみを使用する集積回路で実現する場合に特に有用である。
ATIPウォブル信号の拡散スペクトラム図である。 バイフェーズマーク変調規則を示す表である。 周波数変調信号から2値DCフリー符号をデジタル再生するための構成のブロック図である。 図3の位相検出器の位相図である。 位相トレリス信号図である。 ATIP信号検出器の詳細を示す図である。 バイフェーズチャネルビット再生のための位相トレリス及び整合フィルタ出力信号を示す図である。 同相バイフェーズクロックの位相トレリス及び位相誤差信号を示す図である。 立下りバイフェーズクロックの位相トレリス及び位相誤差信号を示す図である。 立ち上がりバイフェーズクロックの位相トレリス及び位相誤差信号を示す図である。 ±2π位相検出器の状態遷移の状態表である。 周波数変調信号から2値DCフリー符号をデジタル再生するための構成のブロック図である。
1 デジタルウォブル信号
2 ポリフェーズフィルタ
3 スライサ
4、5 乗算器
6、7 積分ダンプ回路
6a 直交位相信号
7a 同相信号
8 フィルタ
9 デジタル時間発振器
10 ウォブル位相カウンタ
11 ストローブ信号
12 位相検出器
13 位相トレリス信号
14 ATIP検出器
15 バイフェーズクロック信号
16 バイフェーズチャネルビット信号
19 補間回路
19a 補間された位相トレリス信号
20 遅延線
20a 遅延された補間位相トレリス信号
21 加算器
21a 標準化されたフィルタ済み整合フィルタ出力信号
22 比較器
23 整合フィルタ
24 位相誤差検出器
25 位相誤差アキュムレータ
25a 位相誤差信号
26 閾値検出器
27 パルス生成器

Claims (10)

  1. 周波数変調信号(1)から周波数変調された2値DCフリー符号を再生するための構成であって、
    前記周波数変調信号を変換するためのアナログ/デジタル変換器(ADC)と、
    アナログ/デジタル変換された周波数変調信号の同相検出器信号(7a)を供給する第1の位相検出器と、該アナログ/デジタル変換された周波数変調信号の直交位相検出器信号(6a)を供給する第2の位相検出器を含むデジタル位相ロックループ(DPLL)と、
    前記同相検出器信号(7a)と前記直交位相検出器信号(6a)との間の位相シフトを検出する第3の位相検出器(12)と、
    記第3の位相検出器(12)及び前記デジタル位相ロックループ(DPLL)のストローブ信号(11)出力に共に接続されている、バイフェーズクロック生成器(BCG)及びバイフェーズチャネルビット検出器(BCD)であって、前記2値DCフリー符号を再生するために、バイフェーズ・チャネルビット信号(16)と、該バイフェーズ・チャネルビット信号(16)のサンプリング点に時間的に合うバイフェーズ・クロック信号(15)とを供給する、該バイフェーズクロック生成器(BCG)及びバイフェーズチャネルビット検出器(BCD)と、
    を備えている構成。
  2. 前記第3の位相検出器(12)は、前記同相検出器信号(7a)及び前記直交位相検出器信号(6a)から、位相トレリス信号(13)を生成するためのステートマシン(STM)である、
    請求項1に記載の構成。
  3. デジタル位相ロックループ(DPLL)の前記ストローブ信号(11)出力は、前記デジタル位相ロックループ(DPLL)のウォブル位相カウンタ(10)の出力である、
    請求項1に記載の構成。
  4. バイフェーズチャネルビット検出器(BCD)は、比較器(22)に接続されている整合フィルタ(20、21)を含み、前記比較器は、バイフェーズチャネルビット信号(16)のビット長を再生するために、整合フィルタ(20、21)の出力を、前記第3の位相検出器(12)によって供給される位相トレリスの極性と比較する、
    請求項1に記載の構成。
  5. バイフェーズクロック生成器(BCG)は、整合フィルタ(23)と、位相誤差検出器(24)と、位相誤差アキュムレータ(25)と、閾値検出器(26)と、パルス生成器(27)の直列接続を有し、
    前記パルス発生器(27)は、インパルスを生成する前記閾値検出器(26)によって制御され、
    前記インパルスは、バイフェーズクロック信号(15)を供給するためのパルス生成器(27)の位相をシフトし、
    前記バイフェーズクロック信号(15)は、前記2値符号を再生するため、バイフェーズチャネルビット信号(16)のサンプリング点に合っている、
    請求項1に記載の構成。
  6. アナログ/デジタル変換器(ADC)は、アナログウォブル信号(aWS)から変換された周波数変調信号(1)を供給する、
    請求項1に記載の構成。
  7. 周波数変調信号(1)から周波数変調された2値DCフリー符号を再生する方法であって、
    周波数変調信号(1)をアナログ/デジタル変換するステップと、
    デジタル位相ロックループ(DPLL)を使用し、アナログ/デジタル変換された周波数変調信号(1)の同相検出器信号(7a)及び直交位相検出器信号(6a)を生成するステップと、
    前記同相検出器信号(7a)及び前記直交位相検出器信号(6a)から位相トレリスを形成するステップと、
    バイフェーズチャネルビット信号(16)及びクロック位相誤差信号(25a)を供給するために、整合フィルタ(21、22、23)を用いて最尤検出を位相トレリスに適用するステップであって、前記クロック位相誤差信号(25a)は、バイフェーズクロック信号(15)を供給するためのパルス生成器(27)の位相をシフトし、前記バイフェーズクロック信号(15)は、前記2値符号を再生するために前記バイフェーズチャネルビット信号(16)に対するサンプリング点と合っている、ステップと、
    を含む方法。
  8. 整合フィルタ(21、22、23)を用いて最尤検出を位相トレリスに適用する前記ステップは、前の位相トレリス値が次のものよりも小さい場合、バイフェーズチャネルビット信号(16)の値1が供給され、前の位相トレリス値が大きい場合、バイフェーズチャネルビット信号(16)の値0が供給されること、及び、バイフェーズクロック信号(15)がバイフェーズチャネルビット信号(16)に合っている場合、クロック位相誤差信号(25a)が0であることを確実にするため、補間された位相トレリス値(19a)の供給に続く位相トレリス値の各々の間の補間を、更に含む、
    請求項7に記載の方法。
  9. ±2π位相検出器(12)が、前記位相トレリス生成に使用される、
    請求項7に記載の方法。
  10. 前記2値DCフリー符号は、周波数変調信号(1)にATIP情報を含み、周波数変調信号(1)は、光記録媒体から読み出されたアナログウォブル信号(aWS)から変換されたものである、
    請求項7に記載の方法。
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