JP3383717B2 - 位相変調波の復調装置 - Google Patents

位相変調波の復調装置

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    • H04L2027/0053Closed loops

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル信号を担うn
相位相偏倚変調波の復調装置に関する。
【0002】
【背景技術】デジタルデータを伝送するための変調方式
として、振幅偏倚変調(ASK)方式、位相偏倚変調
(PSK)方式及び周波数偏倚変調(FSK)方式等が
知られている。周波数変調されたアナログ映像信号や音
声信号と多重伝送を考えた場合、上記変調方式のうち、
位相偏倚変調は、伝送時の帯域制限が可能であって、他
の信号への妨害を生じにくく、耐ノイズ性が良いなどの
理由により広く利用されている。そして、このPSK変
調方式の中で、4相位相偏倚変調(QPSK)方式が最
も効率が良く、また、QPSK変調波は、位相振幅変化
が急峻である故、記録再生変調波の復号装置における遅
延検波回路のデジタル化が容易である。よって、例え
ば、特願平5−291071号に開示された情報記録再
生装置において、デジタル信号の記録再生のためのQP
SK変調方式が用いられている。
【0003】以下において、特願平5−291071号
に開示されたQPSK変調方式について説明する。ここ
で、伝送さるべきベースバンドデータを次の如くとす
る。すなわち、0001 10 11 11 00 1
0 01とする。このベースバンドデータには、種々の
情報を表すビット・エラー訂正用の冗長ビット及び同期
用のシンクデータビットが含まれているのが通常であ
り、更には、何らかの識別データビットが含まれている
こともあり得る。
【0004】かかるベースバンドデータを、そのまま変
調しないで、復調の都合を考慮して、2ビットを単位と
して累積的にモジュロ4(modulo4)加算を施し
て、以下の如きデータを得る。すなわち、00 01
00 11 00 00 10 00である。このデー
タ系列を(I,Q)データ系列とし、奇数番目のビット
をIビット、偶数番目のビットをQビットとすれば、原
ベースバンドデータは、各々Iビット系列及びQビット
系列に変換されたことになる。これらのIビット系列す
なわちQデータを図1(a)に示されるQPSK変調器
におけるI入力及びQ入力に各々供給する。
【0005】一方、キャリア入力端子にキャリア信号f
c(=2.88MHz)が供給されている。Iデータ及び
Qデータは、各々ローパスフィルタ1,2によって低域
濾波されて変調器3,4の変調信号入力端に供給され
る。変調器3の被変調信号入力端にはキャリア信号がそ
のまま供給され、変調器4の被変調信号入力端にはキャ
リア信号が遅延回路5にπ/2だけ位相遅れを施された
後に供給される。変調器3,4は、例えば入力データが
“0”のときはキャリア信号をそのまま通過せしめ、入
力データが“1”のときはキャリア信号の位相を反転さ
せる。そして、変調器3,4の出力は、加算器6によっ
て加算されてQPSK変調波となる。
【0006】こうして得られるQPSK変調波の位相
は、図1(b)に示す如く、(I,Q)が(0,0)の
ときは、原キャリア位相に対して−π/4だけ遅れ、
(I,Q)が(1,0)のときは−3π/4だけ遅れ、
(I,Q)が(1,1)ときは−5π/4だけ遅れ、
(I,Q)が(0,1)のときは、−7π/4だけ遅れ
ている。換言すれば、(I,Q)データに対して、キャ
リア位相π/4,3π/4,5π/4,7π/4が対応
することになる。
【0007】図2(a),(b)は、ローパスフィルタ
1及び2を各々経由した〓データ波形及びQデータ波形
を示し、図2(c)は、QPSK出力の波形を示してい
る。ここで、(I,Q)データ2ビットを1シンボルと
称し、シンボル列の転送レートを288[kbps]と
しており、2.88MHzのキャリアの10波分が対応し
ているのである。こうして、得られるQPSK変調波を
記録媒体に記録したり、RFチャンネル等の適当な伝送
媒体によって伝送するのである。
【0008】なお、図1(a)に示した変調器は4つの
位相のキャリア波形すなわちQPSK変調波形データを
ROMにデータテーブルとして予め記憶しておいて、原
ベースバンドデータに基づいて得られる(I,Q)デー
タに対応した位相のキャリア波形データをROMから読
み出してこれをD/A変換する方法によって得られるこ
とは知られており、特願平5−291071号の図5及
びこれに対応する明細書の説明においてかかる方法を実
行する回路構成が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、QPSK変
調波を復調する場合、QPSK変調波を遅延検波して復
調をなす方式が採用される。かかる遅延検波方式におい
ては、QPSK変調波の波形歪みあるいは、光ディスク
の回転ムラ等により、遅延検波においてエラーが生ずる
可能性があるが、いわゆるエラーレートを小さくしなけ
ればならない。
【0010】QPSK変調波の遅延検波におけるエラー
レートを低くするためには、遅延検波におけるサンプリ
ング周波数を高くすることが考えられるが、そうする
と、遅延検波をなす回路の回路規模が大きくなったり、
消費電力が増大したりする。
【0011】
【発明の目的】そこで、本発明は、回路規模を大きくす
ることなく消費電力も増大させることなく、QPSK変
調波を低いエラーレートにて復調する復調装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による復調装置
は、原ベースバンドデジタルデータに基づいてキャリア
信号の位相を所定量変化せしめることにより情報を担う
n(n≧2)相位相偏倚変調波を伝送して、これを復調
する伝送システムにおける復調装置であって、伝送され
たn相位相偏倚変調波のキャリア信号成分を抽出して、
これを矩形波に変換する波長変換手段と、前記矩形は前
記キャリア信号周波数の略整数倍の周波数のクロックパ
ルスによってラッチして、ラッチ出力を生成するラッチ
手段と、前記ラッチ出力を遅延せしめて1タイムスロッ
トに相当する時間分だけ遅れた前記ラッチ成分を生成す
る遅延手段と、前記ラッチ出力と前記遅延手段からの出
力信号との位相差を検出する位相差検出手段と、検出し
た前記位相差に基づいて前記デジタルデータを抽出する
手段とからなり、前記波形変換手段は、前記キャリア成
分を50%より第又は小の偏倚デューティ比の矩形波に
変換することを特徴とする変調装置である。
【0013】
【実施例】図3以下を参照しつつ、本発明の実施例であ
るQPSK変調波の復調装置について説明する。まず、
光ディスク等の記録媒体から読み取られたり、RFチャ
ンネルを介して伝送されたりしたQPSK変調波は、入
力端を介して所定通過帯域を有するバンドパスフィルタ
11に供給される。バンドパスフィルタ11の通過帯域
は、QPSK変調波のキャリア周波数fc(例えば2.
88MHz)を中心周波数としている。バンドパスフィ
ルタ11を通過したQPSK変調波は、波形変換回路1
2に供給される。波形変換回路12は、QPSK変調波
のキャリア信号を各矩形波に変換する。
【0014】今、1シンボルに対応する時間間隔を1タ
イムスロットと称することにすれば、波形変換回路12
の矩形波出力は、1つのタイムスロット毎に例えば10
個の矩形波を含むことになり、1つのタイムスロット毎
の矩形波群の位相が属する第1〜第4象限が(I,Q)
データの(0,0)(1,0)(1,1)(0,1)に
各々対応することになるのである。
【0015】波形変換回路12の矩形波出力はラッチ回
路13において例えば46.08MHzの復調回路独自
の固定システムクロックfckによって“0”又は
“1”にラッチされる。そして、ラッチ回路13のラッ
チ出力は、シフトレジスタ14の入力端に供給される。
シフトレジスタ14は、システムクロックfckに応じ
て158段遅延出力及び162段遅延出力を生じ、これ
らの遅延出力は、排他的論理和ゲート15,16に供給
される。排他的論理和ゲート15,16は、各々、供給
される遅延出力とラッチ回路13のラッチ出力との排他
的論理和を出力する。排他的論理和ゲート15,16の
出力は、識別再生回路17,18に各々、供給される。
【0016】識別再生回路17,18は、例えば、シス
テムクロックfckをクロック入力としてゲート15,
16の出力が“1”である限りカウントアップするカウ
ンタであり、しかも各々、カウント値が8以下のときは
“0”を発し、9以上のとき“1”を発するカウンタに
よって構成することが出来る。従って、識別再生回路1
7,18の論理出力(d17,d18)は、モジュロ4加算
前の原デジタルデータ系列の2ビットに相当するのであ
る。こうして得られる2ビット毎のパラレスデータ(d
17,d18)はパラレルシリアル変換回路19によってシ
リアルな再生デジタルデータに変換され、エラー訂正回
路20において、エラー訂正処理を施される。
【0017】なお、タイミング検出回路21は、パラレ
ルデータ(d17,d18)から、タイミング信号を抽出
し、周波数誤差補正回路22は、得られたタイミング信
号と、システムクロックとに応じて周波数が補正された
9.216MHzのエラー訂正用パルス信号をエラー訂
正回路20に供給する。また、分周回路23は、エラー
訂正用パルス信号を分周して、576KHzのパルス信
号を生成してこれをパラレルシリアル変換回路19に供
給するのである。
【0018】図4は、図3の波形変換回路12の具体回
路例である。図においてBPF11を経たQPSK変調
波は、直流カットコンデンサCを経由して、等しい抵抗
値の抵抗R1,R2からなるレベルシフト回路30に供給
される。レベルシフト回路30を経た信号はコンパレー
タ31の一方の入力に供給される。また、コンパレータ
31の他方の入力には抵抗R3,R4からなる基準設定回
路32からの基準電位各Vrが供給されている。抵抗R3
とR4の比R3/R4は矩形波出力のデューティ比が例え
ば8.5:7.5になるように[1+cos7.5π/
16]:[1−cos7.5π/16]若しくは[1+
cos8.5π/16][1−cos8.5π/16]
と設定されている。
【0019】上記したデューティ比の調整は波形成形回
路12の矩形波出力をラッチするクロック周波数fck
の周期で1/fckで矩形波の周期を割った数の半分の
奇数倍だけ50%のデューティ比から偏倚したデューテ
ィ比の矩形波出力が得られるようにしている。すなわち
(fc/2fck)・(2n+1)だけデューティ比が
偏倚するようにしている。ここでnは0以上の整数であ
る。従って、波形変換回路12の矩形波出力のデューテ
ィ比は1/2+(fc/2fck)(2n+1)であ
る。
【0020】従って、例えば、fc=2.88MHz,
fck=46.08MHzのとき(1/32)×(2n
+1)だけ波形成形回路12の矩形波出力のデューティ
比が50%より大となるのである。そして、n=0のと
き、デューティ比が17/32(=8.5/16)とな
る訳である。図5は、波形成形回路12の別な具体回路
例を示している。すなわち、BPF11の出力がコンパ
レータ40の一方の入力端子に供給され他方の入力端子
は接地されている。コンパレータ40は、QPSK変調
波のキャリア成分fcの波形が正のとき“1”を出力す
るのであり、換言すればデューティ比50%の矩形波を
出力する。コンパレータ40の出力は、論理和ゲート4
1の一方の入力となり、遅延回路42にも供給される。
遅延回路42は、(fc/2fck)(2n+1)に対
応する時間Δt(=1/2fck(2n+1))だけ入
力パルスを遅延させる。よって、論理和ゲート32の出
力は、(fc/2fck)(2n+1)だけデューティ
比が50%より偏倚した波形である。
【0021】上記した如く、本発明によるQPSK変調
波のキャリアを矩形波に波形変換する際に、デューティ
比50%の矩形波にしないで、ラッチパルス(この実施
例においては46.08MHzのシステムクロック)の
間隔の半分の奇数倍だけ50%から偏倚した矩形波に変
換しているのである。このことによって、シフトレジス
タ14、排他的論理和ゲート15,16及び識別再生回
路17、18によってなされる遅延検波におけるシンボ
ルエラー率を低減させることが出来たのである。
【0022】上記した作用効果の生ずる理由について、
以下に説明する。まず、図6(a)の実線波形40で示
されるQPSK変調波が供給されると、そのキャリア成
分のN番目のタイムスロット中の1つの正弦波形fc
[N]が波形成形回路12によって図6(b)の実線4
1によって示される矩形波に変換される。この場合、波
形成形回路12の閾値レベルは−Vthである故、図6
(b)に示される矩形波のデューティ比は50%以上で
あり、例えば8.5/16×100%である。そして、
ラッチ回路13は、この矩形波をシステムクロックにて
図6(c)の矢印によって示されるタイミングにてラッ
チして図6の実線波形42によって示されるラッチ出力
L[N]を生成するのである。このラッチ回路13の出
力はシフトレジスタ14によって遅延せしめられて16
2段出力が図6(e)の実線波形43の如き遅延出力D
[N]が得られる。
【0023】この遅延出力D1[N]は、1つのキャリ
ア周期が16fckに等しいとすれば、1つのタイムス
ロットの長さ(T+2/fck)だけ波形L[N]から
遅延しているのであるから、排他的論理和ゲート16
は、このD1[N]と、(N+1)のタイムスロット中
のキャリア成分fc[N+1]に対応する矩形波のラッ
チ出力L[N+1]との排他的論理和をとって出力する
のである。
【0024】ところで、例えば、QPSK変調波が光デ
ィスクから読み取られるとして、しかも、光ディスクの
偏芯ジッタ等により、fc[N]に対してfc[N+
1]がΔΦだけ位相シフトしたとすると、fc[N+
1]の波形は図6(a)の点線波形44によって表わさ
れる。そうすると、波形成形回路12の矩形波出力は、
図6(b)の点線波形45によって示される如き波形を
有することになる。この波形45を図6(c)のクロッ
クパルスによってラッチ回路13がラッチすると点線波
形46によって示される波形を有するラッチ出力L[N
+1]が得られるのである。
【0025】よって、ラッチ出力L[N+1]と遅延出
力D1[N]との排他的論理和出力が排他的論理和ゲー
ト16から得られ、その波形は、図6(f)に示す如
く、前方及び後方パルスP1,P2を含む実線波形47と
なる。ところで、ラッチ出力L[N+1]に対応する遅
延出力D1[N+1]の波形は、図6(e)の点線波形
48で表わされる。従って、遅延出力D1[N+1]に
対応する論理和ゲート16の出力の後方パルスP2の立
ち下りエッジは点線49によって表わされる。しかし乍
ら、後方パルスP2の立ち上りエッジは、更に次のタイ
ムスロット(N+2)に現れるラッチ出力L[N+2]
の立ち下りエッジによって定まるのであり、結局、後方
パルスP2の立ち上りエッジは、L[N+2]の立ち上
りエッジが図6(d)の実線42で表わされるときは図
6(f)の点線50で表わされ、図6(d)の点線46
で表わされるときは、図6(f)の実線47で表わされ
る。
【0026】識別再生回路17は、論理和ゲート15の
出力中の“1”期間すなわちパルスP1,P2のパルス巾
1,t2の合計期間(t1+t2)をカウントするのであ
り、このカウント値は0〜16である。なんとなれば、
1=t2のときのみならずt 1=t2±1/fckの場合
もある故、(t1+t2)は、17通りのカウント値で表
わされることになる。
【0027】換言すれば、本発明による復調装置におい
ては、fc[N]の位相シフト量を17階調で識別出来
ることになり、C/N換算で約26.4dB程度に相当
する。図7は、もし、波形成形回路12がQPSK変調
波fc[N]を0レベルによってスライスしてデューテ
ィ比50%の矩形波に変換する先行例における信号波形
を示している。
【0028】すなわち、例えば、図7(a)の実線50
によって示される如きタイムスロットNのキャリア波形
fc[N]が点線51によって示される如きキャリア波
形fc[N+1]に位相シフトしたとすると、波形成形
回路によって変換される矩形波は図7(b)の実線波形
52及び点線波形53によって示される如き波形を有す
る。
【0029】かかる矩形波52、53を図7(c)に示
すタイミングにてシステムクロックfckによってラッ
チすると、そのラッチ出力は、図7(d)に示す如く、
実線54によって示される如く同一の波形を有する。な
んとなれば、矩形波52、53のデューティ比は50%
であり、fcとfckすなわちfcとの周波数比は整数
比(この場合は16)となっているからである。
【0030】従って、図7(e)の実線波形55によっ
て表わされるシフトレジスタ14の162段出力におい
ても、fcにおけるタイムスロット間の位相シフトΔΦ
の影響は現れない。よって、排他的論理和ゲート15か
らの出力中のタイムスロット間の位相差に対応するパル
スP1,P2のパルス幅t1,t2は互いに等しい。よっ
て、(t1+t2)の変化は0,2,4,6,
8,....16の9通りしかない。すなわち、識別再
生回路17による判定は9階調であり、C/N換算で約
20.9dBに相当するので検出精度が十分ではないの
である。
【0031】図8は、図5において示された波形成形回
路12において、50%より大なるデューティ比の矩形
波が得られた場合の信号波形を示す波形図である。すな
わち、タイムスロットN及びN+1のキャリア波形fc
[N]及びfc[N+1]が図8(a)の実線波形60
及び点線波形61で示される場合、コンパレータ30の
出力波形は、各々、図8(b)の実線波形62、点線波
形63の如くなる。そうすると、論理和ゲート31の出
力は、各々、図8(c)の実線波形64及び点線波形6
5で表わされるようなデューティ比8.5/16の波形
を有する。
【0032】図8(c)の波形64,65を図8(d)
のシステムクロックによってラッチすると、図8(e)
の実線波形66、点線波形67の如くなり、fc[N]
とfc[N+1]の位相差ΔΦがラッチ出力の1クロッ
ク分の変化として表れるのである。これによって、ラッ
チ出力の階調が17となるのであり、図4に示した波形
成形回路12の具体例の場合と同様な作用効果が得られ
ることが解る。
【0033】以上要約すれば、原ベースバンドデジタル
データのタイムスロット毎の2ビット・1シンボルをシ
ンボル単位にて順次モジュロ4加算して得られる(I,
Q)データによってキャリア信号fcをQPSK変調し
てQPSK変調波を得、これを伝送した後に遅延検波方
式によって復調する際に、受信QPSK変調波のキャリ
ア成分を50%より大又は小なるデューティ比の矩形波
に変換し、得られる矩形波を該キャリア成分の周波数f
cの整数倍にしてかつfcとは非同期のクロックパルス
によってラッチして得られるラッチ出力について遅延検
波を施すことを特徴としている。
【0034】尚、本願実施例では、QPSK変調波につ
いての例を示しているが、これに限定されるものではな
く、n相位相偏倚変調(nは2以上の整数)を遅延険波
する場合には、本願発明は有効である。
【0035】また、上記実施例においては、1タイムス
ロット毎の遅延検波を行うこととしているが、フェージ
ング等の外乱を考慮して、数タイムスロット毎に遅延検
波をなすことも出来るのである。
【0036】
【発明の効果】本発明によるn相位相偏倚変調波の復号
装置においては、受信変調波から抽出されたキャリア成
分の有する位相情報を遅延検波方式によって検知するに
当たり、抽出されたキャリア成分の正弦波を50%より
大又は小のデューティ比の矩形波に変換してこれをキャ
リア成分の整数(m)倍の周波数のクロックパルスによ
ってラッチして得られる矩形波について遅延検波を施す
こととしている故、ラッチ出力の有する位相情報は(前
記m+1)通りあることになり、エラーレートを低くす
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 4相位相偏倚(QPSK)変調方式の原理を
示す図である。
【図2】 QPSK変調の中で生成される(I,Q)デ
ータとQPSK変調波との関係を示している波形図であ
る。
【図3】 本発明による復調回路を示すブロック図であ
る。
【図4】 図3の復調装置中の波形変換回路2の具体回
路例を示す回路図である。
【図5】 図3の復調装置中の波形変換回路12の具体
回路例を示す回路図である。
【図6】 図4の波形変換回路を用いた図3の復調装置
において表れる信号波形を示す波形図である。
【図7】 先行例の復調装置において表れる信号波形を
示す波形図である。
【図8】 図5に示された波形変換回路を用いた図3の
復調装置において表れる信号波形を示す波形図である。
【主要部分の符号の説明】
11 バンドパスフィルタ 12 波形変換回路 13 ラッチ回路 14 シフトレジスタ 15,16 排他的論理和ゲート 17,18 識別再生回路 19 パラレルシリアル変換回路 20 エラー訂正回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−129864(JP,A) 特開 平6−232934(JP,A) 特開 平5−336186(JP,A) 特開 平5−183592(JP,A) 実開 平6−7343(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原ベースバンドデジタルデータに基づいて
    キャリア信号の位相を所定量変化せしめることにより情
    報を担うn(n≧2)相位相偏倚変調波を伝送して、こ
    れを復調する伝送システムにおける復調装置であって、 伝送されたn相位相偏倚変調波のキャリア信号成分を抽
    出して、これを矩形波に変換する波長変換手段と、 前記矩形は前記キャリア信号周波数の略整数倍の周波数
    のクロックパルスによってラッチして、ラッチ出力を生
    成するラッチ手段と、 前記ラッチ出力を遅延せしめて所定数の1タイムスロッ
    トに相当する時間分だけ遅れた前記ラッチ成分を生成す
    る遅延手段と、 前記ラッチ出力と前記遅延手段からの出力信号との位相
    差を検出する位相差検出手段と、 検出した前記位相差に基づいて前記デジタルデータを抽
    出する手段とからなり、 前記波形変換手段は、前記キャリア成分を50%より大
    又は小の偏倚デューティ比の矩形波に変換することを特
    徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】前記波形変換手段は、前記n相位相偏倚変
    調波からそのキャリア成分を抽出するバンドパスフィル
    タと、該抽出されたキャリア成分に所定直流電位から前
    記偏倚量に対応する偏倚電位分だけ偏倚した閾値を超え
    たときに“1”を出力するコンパレータと、からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  3. 【請求項3】前記波形変換手段は、前記n相位相偏倚変
    調波からそのキャリア成分を抽出するバンドパスフィル
    タと、該抽出されたキャリア成分の正負に応じて“1”
    及び“0”を出力するコンパレータと、前記コンパレー
    タの出力を前記偏倚位置に対応する時間だけ遅延せしめ
    る遅延手段と、前記遅延手段の遅延出力と前記コンパレ
    ータの出力の論理和をとって、その結果を前記矩形波と
    して出力する論理和手段と、からなることを特徴とする
    請求項1記載の復調装置。
  4. 【請求項4】前記偏倚デューティ比は、前記クロックパ
    ルスの半周期の奇数倍分の偏倚量だけ50%から偏倚し
    ていることを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  5. 【請求項5】前記クロックパルスは、前記キャリアの偶
    数倍の周波数を有することを特徴とする請求項1記載の
    復調装置。
  6. 【請求項6】原ベースバンドデジタルデータのタイムス
    ロット毎の2ビット・1シンボルをシンボル単位にて順
    次モジュロ4加算してキャリア信号をQPSK変調して
    得られるQPSK変調波を伝送してこれを復調する伝送
    システムにおける復調装置であって、 伝送されたQPSK変調波のキャリア信号成分を抽出し
    てこれを矩形波に変換する波形変換手段と、 前記矩形波を前記キャリア信号周波数の整数倍の周波数
    のクロックパルスによってラッチしてラッチ出力を生成
    するラッチ手段と、 前記ラッチ出力を遅延せしめて1つのタイムスロット分
    だけ遅れたラッチ成分とI軸及びQ軸位相ラッチ成分と
    を生成する遅延手段と、 前記I軸ラッチ成分及びQ軸ラッチ成分の各々と前記ラ
    ッチ出力との排他的論理和をとって上位ビット位相差パ
    ルス信号及び下位ビット位相差パルス信号を生成する排
    他的論理和ゲートと、 前記下位ビット位相差パルス信号の1周期内の合計パル
    ス幅を前記クロックパルスによってカウントして得られ
    るカウント値の前記キャリア信号の1周期の半分に相当
    するカウント値に対する大及び小に対応して下位ビット
    の論理値を“0”及び“1”とする第1識別再生手段
    と、 前記上位ビット位相差パルス信号の1周期内の合計パル
    ス幅を前記クロックパルスによってカウントして得られ
    るカウント値の前記キャリア信号の1周期の半分に相当
    するカウント値に対する大及び小に対応して上位ビット
    の論理値を“0”及び“1”とする第2識別再生手段
    と、 前記上位ビット及び下位ビットを直列に並べて原ベース
    バンドデータの1シンボルを復元する並列/直列変換手
    段とからなり、 前記波形変換手段は、前記キャリア成分を50%より大
    又は小の偏倚デューティ比の矩形波に変換する、 ことを特徴とする復調装置。
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