JP2008541179A - 多色画像、特に顕微鏡多色透過画像におけるスペクトル重畳またはカラー重畳画像寄与の分離 - Google Patents
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Abstract
一実施例において、本発明は、対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像から、複数の単色画像を生成して、対象物又はサンプルの要素の特徴を識別し、及び/又は、対象物又はサンプルの固有の色、又は色処理によって添加された色を識別する。単色画像は、複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定される。多色画像は、少なくとも、輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、異なる原色に割り当てられた、特に、少なくとも略加算する輝度寄与又は輝度量、又は/及び、少なくとも略減算する輝度寄与、又は輝度量に割り当てられた、重畳寄与の重畳に基づく。本発明によると、単色画像は、異なる原色に割り当てられた重畳寄与を表し、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、固有輝度比は、各々が色チャネルに割り当てられ、対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの原輝度値の間の比を表す。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、一般に、多色画像において、例えば多様な色のオブジェクトまたはオブジェクト領域、特に顕微鏡の透過画像においてスペクトル重畳または色重畳されている、または混合しあっている画像寄与の分離に関するものである。
画像データのスペクトル分離の演算方法は、比較的長い間多様な状況で考えられ、用いられている。1989年(Boardman 1989)に開示された方法は、特異値分解として知られているものを使った航空写真による分析に関するものである。既知のスペクトルについて、測定した未知の成分のサンプルの「混合スペクトル」に数学的手法を用いて概算して、個々の構成要素の寄与を求める。
この種の方法は蛍光顕微鏡に適用されている。1996年に投稿された論文(Malik, Z. et al.: 定量細胞学のフーリエ変換多画素分光学、J. Microsc. 182: 133 to 140, 1996)の中で、Malik et al. は特に画像 フーリエ分光計への適用について述べている。この種の方法は1998年の投稿論文 (Farkas, D.L. et al.: バイオイメージングにおける非観血式画像取得と高度な処理: コンピュータ化メディカル・イメージングとグラフィックス22, 89 to 102, 1988) にも述べられており、いわゆるスペクトル分離方法として線形分解と呼ばれるものである。スペクトルの異なる画像を生成させる多様な方法や手段、例えば帯域フィルタ、音響光学フィルタ、液晶フィルタや干渉計および分析方法が扱われている。
共焦点顕微鏡におけるこの種のスペクトル分離方法は従来技術であり、例えば Zeiss, Olympus, Leica, Bioradにより商用化されている。具体的には、共焦点顕微鏡の使用について、Zeissの出版物や下記の出版物から参照することができる。Bauch: 顕微鏡適用における3D解析、イメージング&顕微鏡 1/10, 1999; R.M. Levenson and C.C. Hoyt: 分光イメージングと顕微鏡, Am. Lab. 32: 26 〜 34, 2000; M.E. Dickinson, G. Bearman, S. Tille, R. Lansford and S.E. Fraser: 多分光イメージングと線形分解により全体の新しい寸法をレーザー式蛍光顕微鏡に適用, バイオ技術 31: 1272 〜 1278, 2001。
ドイツ特許出願第DE19915137C2号は「蛍光顕微鏡における染色サンプル内の複数の蛍光色素を定量化する方法とその方法の使用」に関するものである。この特許は、従来から使用されている「比率法」とは明確に区別されているが、記録されている蛍光輝度から個々の蛍光色素の相対的寄与を数学的に分離にすることに関するもので、多変数直線回帰分析によるものである。ドイツ特許出願第DE19915137C2号の説明によれば、「比率法」は従来から使用されているもので、米国特許第4,603,209号にも記載されている。線形方程式を解くことによる従来の方法で蛍光性補助DNAにおける4つの異なる蛍光色素の分離することについて欧州特許第EP0294524A1号に説明されている。
背景技術やこの種の方法の特定の用途に関して下記の参照もできる: Ellenberg J., Lippincott−Schwartz J., Presley J.F.: 2色緑色蛍光タンパク質低速度撮影イメージング, バイオテクノロジー 25; 183 〜 846, 1998; Ellenberg J., Lippincott−Schwartz J., Presley J.F.: GFP バリアントによる2色イメージング、トレンド・セル・バイオ, 9(2): 52 〜 56, 1999; Farkas D.L. et al.: 第9回国際会議における生物医学的応用の可視光像取得、画像分析と画像処理, Florence, Italy 1997, 11663 〜 11671; Garini Y et al.: 多色蛍光イメージング顕微鏡による信号 − ノイズ分析, サイトメトリー 35(3): 214 〜 226, 1999; Levenson M.R., Hoyt C.C.: 分光イメージングと顕微鏡, American Laboratory 2000: pp. 1 〜 4 and Speicher M.R., Ward D.C.: 細胞遺伝学の着色, Nature Med. 2: 1046 〜 1048, 846, 1996。
特許文献EP 0 899 558 A2; WO 94/18547; EP 0 814 594 A2; WO 97/19342; EP 0 967 477 A1; EP 1 091 205 A2; EP 1 248 132 A2; WO 95/13527; WO 96/28084; WO 97/32197; WO 01/13079 A1; WO 01/25779 A2; WO 01/38856 A1 は少なくても背景技術として、また一般に蛍光性による測定方法と分析方法に関し興味深いものである。
Olympus BioSystems GmbH は、広視野蛍光顕微鏡における多様な蛍光性寄与のスペクトル分離にこの種の演算方法を初めて商業的に使用した。広視野イメージングにおいては、全画像領域は一般に適切な波長で照光され、それから全発光蛍光画像がカメラ、特にCCDカメラを使って写真として記録される。他の状況における他のアプリケーションでも見られるように、多様な物質の多様な蛍光性寄与のスペクトル混合が演算方法(この種の方法は多様な関連刊行物、とりわけ「画素分解」、「スペクトル分解」、スペクトル解析などで参照される)によって分離される。原則として混合スペクトルが分解されるかどうかに基づいた個々の蛍光物質の参照スペクトルがなければならない。
これによって著しくオーバーラップしている発光スペクトルのある染料が一緒に記録でき、また個々の蛍光色素の全蛍光性への寄与も演算できる。蛍光色素のGFPとYFP(またはeGFPとeGPF)との組合せに基づいた生体サンプルとスペクトル評価に関する広視野蛍光顕微鏡における適切な手順の例を後述する。
1.参照画像/較正画像の記録
1.参照画像/較正画像の記録
単に「GFP(ガンマフェトプロテイン)ラベル付き」用だけと「YFP(黄色蛍光タンパク質)付き」用だけの各画像が、2つの発光周波数帯(例えば510 nm+/− 10 nm, 540 nm+/− 10 nmの帯域フィルタを使って)で同一の励起(例えばGFP/YFP組合せの場合480 nm)で記録される。その結果、GFP_em1, GFP_em2, YFP_em1, YFP_em2の画像が入手されるので、その画像からK_GFP = GFP_em1/ GFP_em2 and K_YFP = YFP_em1/YFP_em2の関係を演算できる。これらの関係は、純粋な蛍光色素性で、当該蛍光色素の著しくオーバーラップしている励起/発光スペクトルの場合でさえ、染料やラベルの有無にかかわらず、非常によく近似している。もしくは、多様な励起波長と同一の発光帯も使用できる。
2.実験自体における関連画像の記録
2.実験自体における関連画像の記録
同時に現在のGFPとYFP蛍光色素を含む画像が上記1.に述べてある発光帯に記録される。または励起状態を変えることによって蛍光応答が様々に変わる場合には、共通の発光帯に記録される。発光色素EM1、EM2両方の蛍光の各混合が得られる。
個々の寄与GFP_em1, YFP_em1, GFP_em2 and YFP_em2 が上記1.に述べてある係数K_GFP と K_YFP を使って演算できる。下記の式が推定できる。
この式の右辺のすべての変数は測定変数で、GFP_em1 が容易に演算できる。該当する公式は他の変数GFP_em2, YFP_em1, YFP_em2に対し規定できる。各全輝度は単にGFP_em1 + GFP_em2 or YFP_em1 + YFP_em2から演算できる。
3.方法の簡素化
3.方法の簡素化
上記2.に述べてある画像が蛍光色素の一つだけを明確に含んでいる領域を含んでいる場合には、必要な係数K_GFP, K_YFP をこれらの領域から求められる。
従って、参照画像の記録は必要でない。
4.方法の拡張
従って、参照画像の記録は必要でない。
4.方法の拡張
この方法は、原則として、例えば少なくとも三つ(理論上はN)の染料まで容易に拡張できる。画像は、例えば少なくとも三つ(理論上はN)の発光波長で記録しなければならない。
5.適用の制限/範囲
5.適用の制限/範囲
演算を開始する蛍光色素の唯一の属性は蛍光色素の多様な蛍光性の比率である。その多様性は多様な発光波長帯(狭義では帯域選択[例えばロング・パス・フイルタを使って]、または広義ではLP選択[例えばロング・パス・フイルタを使って])か多様な励起周波数帯のどちらかによって生成できる。多様な蛍光色素の分離にとって重要なことは該当の指数はお互い異なることである。しかし、一部が高程度までオーバーラップしている蛍光色素の場合でさえ、一対の励起および/または発光波長帯を見つけることは非常に容易となる。
この前提は事実上全く正しいものであるが、広視野蛍光顕微鏡に関して最初に詳細に提案したこの分析方法と他の状況での従来技術における多様な従来の具体例に関するこの前提は、励起波長の大きさ、その結果生じた蛍光輝度、複数の蛍光色素の蛍光性の寄与を含む検出された輝度間に線形上の関係がある状態で蛍光輝度の検知と分析を開始することである。当該検知と励起および多様な蛍光色素間の相互作用における飽和効果が考えられるが、それらは実務上主要な役割を果たすものでない。従って、スペクトル分解は定性的情報を提供するだけでなく、スペクトル的にオーバーラップしている蛍光色素の定量化を可能とする。
蛍光顕微鏡によって記録され、複数の蛍光色素の寄与(上記2.を参照)を示す画像と分解により生じ、また各蛍光色素の蛍光発光だけを示す画像が画面上で擬似色として示されている限り、前記分解は、多様な励起波長または検知波長で記録され、検知波長帯に関するピクセル単位の輝度情報だけを含み、また参照になるであろう複数の画像に基づいて実施された。この種の単色画像を重畳させる方法での混合が考えられるが、これは、画面に表示させ、少なくとも2色のチャンネル、特に3色チャンネルの輝度画素で定義される多色画像でせいぜい大まかな目的のためのものである。コスト増の回避および従来技術の方法によるオリジナル画像に関する多色画像における情報の損失を鑑みると、多様な蛍光色素による蛍光性寄与は、前記の場合には、原色の単色画像に基づいて分解されるであろう。
他方、本発明者は、多色画像の場合でも、スペクトル分解やカラー分解のものが、属性または成分および/または本質的に存在しているか、または着色処理によって添加される染料を特定するサンプルまたは対象物の少なくとも2色の色チャンネルの輝度画素によって前記画像を定義して可能となることを見つけた。前記染料は本質的に存在しているか、または前記対象物またはサンプルの着色処理によって添加されるものである。すなわち、少なくても多色画像が少なくとも一つの輝度画素群の輝度画素の場合、加算または減算される色混合の意味では多様な原色に割り当てられる重畳寄与の各重畳に基づく場合には、もっと具体的に言えば少なくても概ね加算される輝度寄与または輝度の比率と色および多色画像においてそれらから起因する色輝度の場合には特にそのことが言える。
多色画像から少なくとも定常的な追加情報を得るために、本発明の第1の態様は、概して、サンプル又は対象物の少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像から、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別する方法を提供する。ここで、前記単色画像は、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する一つの色チャネルのみの輝度画素によって、画定され、前記多色画像は、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、様々な原色に割り当てられたそれぞれの重畳寄与の重畳、特に、少なくとも略加算する輝度寄与又は輝度量、及び/又は少なくとも略減ずる輝度寄与又は輝度量に基づく。本発明は、前記単色画像が、様々な原色に割り当てられた重畳寄与を表し、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの原輝度値又は輝度量の間の比を表すことを提案する。
この場合、単色画像は、従来技術では当然のこととして多色画像から、すなわち少なくともカラー・プリンタによる多色画像の印刷用の色抽出物として生成するものと考えられていた。この種の色抽出物は通常、例えば、画面上に表示される多色画像全体にわたる追加情報については何も提供しない。
より具体的には、本発明の第2の態様は、更に、少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、以下の(a)及び(b)に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法を提供する。a)は、少なくとも二つの原色に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳である。前記原色は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることがでる。前記重畳は、減法混色の意味で、及び/又は、光放射により前記対象物又はサンプルを照射している間に生じる、光放射の様々なスペクトル寄与の吸収、及び/又は反射、及び/又は散乱、及び、その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の吸収又は反射又は透過散乱後も光放射中に残存する光放射の様々なスペクトル寄与の検出、及び/又は、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、前記対象物又はサンプルにより反射、又は分散される、光放射の様々なスペクトル寄与に基づく。原色は、光放射のそれぞれの寄与に割り当てられたオフカラーという意味で、又は、光放射のそれぞれの寄与の仮想的又は実際の視覚的認知に起因する、それぞれの視覚的色印象という意味で、吸収又は検出された光放射の寄与に割り当てられ、又は割り当てることがでる。(b)は、前記色チャネルの前記輝度画素による前記原色の重畳に起因する、混合色の画素単位の表示である。本発明は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける画素単位の原色の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する一つの色チャネルのみの輝度画素によって、画定される、複数の単色画像を生成するステップを含む方法を提供する。前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、少なくとも二つの、各々が色チャネルに割り当てられた、好ましくは、加算する、又は減ずる輝度寄与又は、色チャネルの輝度画素内の、又は輝度画素による原色を画素単位の表示に対応する原色の輝度量の比を表す。
具体的には、第2の態様は、特に、少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、以下の(a)及び(b)に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法を提供する。(a)は、少なくとも二つの色チャネルに基づく原輝度値に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳である。前記原輝度値は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができる。前記重畳は、光放射により前記対象物又はサンプルを照射している間に生じる、光放射の様々なスペクトル寄与の吸収、及び/又は反射、及び/又は散乱、及び、その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の吸収又は反射又は透過散乱後も光放射中に残存する光放射の様々なスペクトル寄与の検出、及び/又は、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、前記対象物又はサンプルにより反射、又は分散される、光放射の様々なスペクトル寄与に基づく。好ましくは、少なくとも略加算する、又は減じて重畳に組み入れる原輝度値は、吸収又は検出された光放射の寄与を表す。(b)は、前記色チャネルの前記輝度画素による前記原輝度値の重畳に起因する、色チャネルに基づく連続した輝度値の画素単位の表示である。本発明は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける原輝度値による画素単位の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、少なくとも二つの、各々が色チャネルに割り当てられた、好ましくは、加算する、又は減ずる輝度寄与又は、色チャネルの輝度画素内の、又は輝度画素による原色を画素単位の表示に対応する原色の輝度量の比を表すことを特徴とする方法を提供する.
更に、より具体的には、第三の態様によると、本発明は、少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、以下の(a’)及び(b)に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法を提供する。(a’)は、少なくとも二つの原色に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳である。前記原色は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、原色の加法混色の意味で、及び/又は、前記対象物又はサンプルから発せられる放射、及び/又は、同時に、及び/又は、時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の様々なスペクトル寄与の検出に基づき、原色は、光放射のそれぞれの寄与に割り当てられたオフカラーという意味で、又は、光放射のそれぞれの寄与の仮想的又は実際の視覚的認知に起因する、それぞれの視覚的色印象という意味で、検出された光放射の寄与に割り当てられ、又は割り当てることがでる。(b)は、前記色チャネルの前記輝度画素による前記原色の重畳に起因する、混合色の画素単位の表示である。本発明は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける画素単位の原色の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つのみの色チャネルの輝度画素によって、画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、少なくとも二つの、各々が色チャネルに割り当てられた、好ましくは、加算する、又は減ずる輝度寄与又は、色チャネルの輝度画素内の、又は輝度画素による原色を画素単位の表示に対応する原色の輝度量の比を表すことを特徴とする方法を提供する。
より具体的には、第三の態様によると、少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、以下の(a’)及び(b)に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法が提供される。(a’)は、少なくとも二つの色チャネルに基づく原輝度値に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳である。前記色チャネルに基づく原輝度値は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、前記対象物又はサンプルから放射される放射、その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の様々なスペクトル寄与の検出に基づき、好ましくは、少なくとも略加算して重畳に組み入れる前記原輝度値は、検出された前記光放射の寄与を表す。(b)は、前記色チャネルの前記輝度画素による前記原輝度値の重畳に起因する、色チャネルに基づく連続した輝度値の画素単位の表示である。本発明は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける前記原輝度値による画素単位の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの原輝度値の間の比を表すことを特徴とする方法を提供する。
本発明の第3の態様に関して、蛍光を用いた検査、特に、蛍光顕微鏡検査法(具体的には、広範囲の蛍光顕微鏡検査法)において考えられる応用は、最初に説明したように、本発明によると、多色画像は、「分解」に基づいて、局所的に分解して検出した蛍光輝度について、疑似色を表すことがある、検出した輝度画像から生成する必要があるため、一般的に、従来技術と比較して難点もある。選択する疑似色によっては、追加の混色が情報の損失を生じて、分解するためのコストを高める可能性があことを考慮する必要がある。しかしながら、本発明を、個別の検査動作シーケンスにおいて、この種の蛍光を用いた多色画像データに適用する可能性を排除する必要がないと考えられる。他方で、本発明を多色画像データに適用することは、例えば、任意の種類の照明に、可視波長領域で放射する蛍光物質を同時に励起させることによる蛍光放射寄与を加えた、例えば、透過顕微鏡検査又は透過光学顕微鏡検査、例えば、明視野顕微鏡検査、又はその他の透過顕微鏡又は光学顕微鏡検査などの複数の異なる重畳メカニズムに、色に隠れた所定の範囲の重畳寄与を与える応用が考えられる。したがって、本発明の第1の態様を発展させて、多色画像もそれぞれ、輝度画素の少なくとも一つの群の少なくとも部分的な群の少なくとも輝度画素について重畳に基づくことが提案される。前記重畳は、(a’)少なくとも二つの原色に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳であって、前記原色は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、原色の加法混色の意味で、及び/又は、前記対象物又はサンプルから発せられる放射、及び/又は、同時に、及び/又は、時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の様々なスペクトル寄与の検出に基づき、原色は、光放射のそれぞれの寄与に割り当てられたオフカラーという意味で、又は、光放射のそれぞれの寄与の仮想的又は実際の視覚的認知に起因する、それぞれの視覚的色印象という意味で、検出された光放射の寄与に割り当てられ、又は割り当てることができる。
より具体的には、本発明を発展させて、特に、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素の少なくとも部分的な群の少なくとも輝度画素について、以下の(a’)及び(b)に基づくようにすることが提案される。(a’)は、少なくとも二つの色チャネルに基づく原輝度値に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳であって、前記原輝度値は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、前記対象物又はサンプルから放射される放射、その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の様々なスペクトル寄与の検出に基づく。前記原輝度値は、検出された前記光放射の寄与を表す。
とりわけ、それぞれの重畳寄与は、それぞれの色チャネルの輝度量又は輝度寄与と解され、この輝度量又は輝度寄与は、重畳に線形、減法又は加法的な手法を用いることによって、対象物又はサンプルのそれぞれの属性又は要素、又はそれぞれの染料をたどることができる。具体的に、それぞれの重畳寄与は、それぞれの色チャネルについて、対象物又はサンプルのそれぞれの属性、又はそれぞれの要素、又はそれぞれの染料に起因する吸収による、透過された光放射分を、線形、減法的な手法を用いて、除去した輝度量をとして解される。
また、それぞれの重畳寄与は、それぞれの色チャネルについて、線形、加算的な手法を用いた、対象物又はサンプルのそれぞれの属性、又はそれぞれの要素、又はそれぞれの染料に起因する放射による、追加的な輝度寄与として解される。この意味において、それぞれの重畳寄与は、具体的に、それぞれの色チャネルについて、染料、放射の刺激に起因する、加算的な輝度寄与として解される。
それぞれが、異なる色チャネルに関する、原色の重畳寄与を表す複数の単色画像を生成する、及び/又は、色チャネルに対する原色の全体の重畳寄与を表し、色チャネルについて原色の重畳寄与を表す単色画像の輝度画素の画素単位の組み合わせに対応する単色画像を生成する、特に、それぞれが色チャネルについて原色の重畳寄与を表す単色画像の輝度画素の輝度値の合計を含む画素単位の組み合わせを生成することができる。より具体的には、特に、それぞれが、異なる色チャネルに対する原輝度値による重畳寄与を表す、複数の単色画像を、対象物又はサンプルのそれぞれの属性又は要素に基づいて、又は対象物又はサンプルのそれぞれの染料に基づいて、及び/又は、対象物又はサンプルのそれぞれの属性又は要素に基づいて、又は対象物又はサンプルのそれぞれの染料に基づいて生成するとすると、単色画像は、色チャネルの全体の重畳寄与を表し、それぞれ、原輝度値による重畳寄与、特に、色チャネルの原輝度値の合計を含む画素単位の組み合わせを表す、単色画像の輝度画素の画素単位の組み合わせに対応する。
対象物又はサンプルの多色画像は、特に、正確に三つの色チャネルの輝度画素によって、一般的に、少なくとも三つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される。色チャネルは、コンピュータ支援の電子画面表示に使用するものなど、従来のチャネルでもよい。
特に、前記光放射が、検出装置の、少なくとも二つ、好ましくは、少なくとも三つの、お互いにスペクトルが相殺される、又は、適当な場合、スペクトルが重畳する、異なる検出波長帯において、同時に、又は時間的に継続して、検出される。前記検出波長帯域が各々、色画像検出装置として構成される前記検出装置の複数の検出色チャネルの一つに割り当ててもよい。前記検出色チャネルは、前記検出波長帯域に対応する様々な一次色に割り当てられ、前記検出波長帯域から、それぞれの検出色チャネルについて、画素単位で検出した輝度値に応じて、各々が色チャネルの一つに割り当てられた、それぞれの画素又は画素の群について検出した色を加算的に混色できる。本発明を発展させて、前記検出装置の前記色チャネルは、前記検出装置が、直接、前記多色画像を生成する、又は、他の一次色に基づいて示される色に変換することなく、前記多色画像を生成する元となる、少なくとも一つの中間多色画像を生成するように、前記多色画像を画定する基準となる色チャネルに対応するようにしてもよい。或いは、前記検出装置の前記色チャネルは、前記検出装置が、前記重畳の表示に基づいて示される色に、特に、混合色又は連続する輝度値が基準とする前記一次色の表示に変換しながら、前記多色画像を生成する元となる、少なくとも一つの中間多色画像を生成する、前記多色画像を画定する基準となる色チャネルと異なるようにしてもよい。
前記重畳は、特に、光放射の複数の異なるスペクトル寄与の同時放射と、これらの寄与の同時検出を含む。しかしながら、重畳が、光放射の様々なスペクトル寄与の一時的な継続と、これらの一時的に継続した寄与の検出、及び、検出されて、多色画像を形成する、複数の中間単色画像又は中間多色画像の画素単位の重畳を含むことも十分に考えられる。中間単色画像又は中間多色画像の少なくとも一方について、光放射の複数の異なるスペクトル寄与の同時放射と、これらの寄与の同時検出を含む重畳に基づいてもよい。
上述の、光放射のスペクトル寄与の放射は、光学的励起放射による光学的励起に基づいてもよい。スペクトル寄与の放射は、光学的励起放射の様々な励起波長帯域によって決定することができる、様々なスペクトル寄与による光学的励起に基づくことができる。一般的に、様々な検出波長帯域、及び/又は、様々な励起波長帯域を、対象物又はサンプルの様々な属性又は要素、又は対象物又はサンプルの様々な染料、特に蛍光色素に割り当ててもよい。具体的には、様々な検出波長帯域と同等の励起波長帯域、又は同等の検出波長帯域と様々な励起波長帯域を、対象物又はサンプルの様々な属性又は要素、又は対象物又はサンプルの様々な染料、特に蛍光色素に適当に割り当ててもよい。
本発明の個別の用途については、重畳は、特に、前記対象物又はサンプルを透過光で検査するため、光放射により前記対象又はサンプルを同等に照明にした状態における、同時に、又は時間的に継続する、光放射の様々なスペクトル寄与の検出を含んでもよい。透過顕微鏡、例えば、明視野透過顕微鏡、又は暗視野透過顕微鏡の用途が、具体的には可能である。
本発明を発展させると、重畳は、多重スペクトル光放射、好ましくは、広帯域光放射、最も好ましくは、白色光により前記対象又はサンプルを同等に照明した状態における、同時に、又は時間的に継続する、光放射の様々なスペクトル寄与の検出を含んでもよい。多色画像を生成する色情報は、特に、例えば、固有に存在する、又は着色処理によって導入された染料による、選択的なスペクトル吸収に起因する。
一般的に、光放射の各寄与の相互に割り当てられた個別のスペクトル部分寄与、又は、複数のスペクトル寄与の重畳に起因し、光放射の、順に重畳された、スペクトル寄与のそれぞれのスペクトル部分寄与の重畳に対応するスペクトル重畳部分寄与は、光放射のスペクトル寄与用の検出装置の検出波長帯域内で画素単位で検出する。それぞれの検出色チャネルについて検出された画素単位の輝度値に応じて、各々色チャネルの一つに割り当てられた、各々の画素又は画素群について検出した色、特に原色、又は原色の補色は、部分寄与から加算的に混合できる、或いは、それぞれの検出色チャネルについて画素単位で検出した輝度値に応じて、各々色チャネルの一つに割り当てられた、各々の画素又は画素群について検出した色、特に原色、又は原色の補色を重畳して得た混合色は、重畳寄与から加算的に混合できる。それぞれの検出色チャネルについて画素単位に検出した輝度値に応じて、各々色チャネルの一つに割り当てられた、各々の画素又は画素群について検出した色、特に原色、又は原色の補色は、部分寄与から加算的に混合できる、又は、それぞれの検出色チャネルについて画素単位に検出した輝度値に応じて、各々色チャネルの一つに割り当てられた、各々の画素又は画素群について検出した色、特に原色、又は原色の補色を重畳して得た混合色は、重畳寄与から加算的に混合できる。
本発明の様々な態様の特に好ましい実施例では、線形代数、又は比率法による複数の未知量を含む連立一次方程式の解、又はこの種の連立方程式の正確な解又は近似的な解を求める数学的演算を含む、群又は部分群の画素ごとに重畳寄与を表す単色画像を生成するステップを提供する。特に、画素毎の一次方程式の数は最大でも、色チャネルの数と同じである。各々が混色寄与又は輝度に関する寄与の混合を示す、例えば、対象物又はサンプルの三つの異なる色又は色の寄与の混合を示す、三つの相互に独立した単色画像を正常に生成できる。数学的演算は、この場合、線形代数、又は比率法による三つの未知量を含む連立一次方程式の解、又はこの種の連立方程式の正確な解又は近似的な解を含む。
本発明の第三の態様によると、具体的には(これに限定されないが)、連立方程式によって単色画像を生成するステップは、三つの色チャネルに関する方程式が以下の式を含む、又は以下の式を導くことができる。
Iα(x,y),Iβ(x,y),Iγ(x,y)は、三つの色チャネル、α,β,γ,に関する多色画像の輝度画素の輝度値であり、座標x,yは、それぞれの画素を特定し、方程式の右辺は、各々、前記サンプル又は対象物の属性又は要素、又は染料f1,f2,f3に起因する、それぞれの色チャネル、α,β,γの輝度値に加算する重畳寄与を示す。
本発明の第二の態様によると、具体的には(これに限定されないが)、連立方程によって単色画像を生成するステップにおいて、三つの色チャネルに関する方程式は一般的に、以下の式を含む、又は以下の式を導くことができる。
Iα(x,y),Iβ(x,y),Iγ(x,y)は、3つの色チャネル、α,β,γ,に関する多色画像の輝度画素の輝度値であり、座標x,yは、それぞれの画素を特定し、Iα MAX,Iβ MAX,Iγ MAXは、それぞれの色チャネル、α,β,γ,における、所定の検査状態で可能な輝度値の最大値を示し、方程式の残りの右辺は、各々、前記サンプル又は対象物の属性又は要素、又は染料f1,f2,f3に起因する、それぞれの色チャネルα,β,γの輝度値に減算する重畳寄与を示す。それぞれの色チャネル、α,β,γ,における可能な輝度値の最大値を示すIα MAX,Iβ MAX,Iγ MAXは、予め去れ米良れている。しかしながら、多色画像から、好ましくは、全ての輝度画素から、それぞれの色チャネルにおける最大画素輝度を決定してもよい。
スペクトル又は色分解を行う特に好ましい実施例では、それぞれの連立方程式は、Iα(x,y,f1),Iβ(x,y,f1),Iγ(x,y,f1)及び/又はIα(x,y,f2),Iβ(x,y,f2),Iγ(x,y,f2)及び/又はIα(x,y,f3),Iβ(x,y,f3),Iγ(x,y,f3)について、以下の固有輝度比に基づいて解かれる、
又は、上述の式から導くことができ、各々が色チャネルα,β,γの2つの異なるチャネルに対応する、前記サンプル又は対象物a,bの同等の属性又は要素又は同等の染料f1,f2又はf3に起因する異なる色チャネルa,bに加算的に又は減算的に寄与する二つの重畳寄与Ia(),Ib()の間の比を示す固有輝度比に基づいて解くことができる。
固有輝度比は、前記多色画像から、好ましくは、色チャネル毎に複数の加算的又は減算的重畳寄与を重畳することなく、前記サンプル又は対象物の一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記サンプル又は対象物の一つの染料f1,f2又はf3に正確に起因する、加算的又は減算的輝度寄与Iα(x,y,f1),Iβ(x,y,f1),Iγ(x,y,f1)又はIα(x,y,f2),Iβ(x,y,f2),Iγ(x,y,f2)又はIα(x,y,f3),Iβ(x,y,f3),Iγ(x,y,f3)のみに応じた画像領域の識別に基づいて、決定してもよい。個別の較正又は基準測定は省いてもよい。しかしながら、常に省いていいとは限らない。したがって、代替として、前記固有輝度比は、較正サンプル又は較正対象物について生成された較正多色画像から決定してもよい。前記較正サンプル又は前記較正対象物はそれぞれ、少なくとも前記較正多色画像の画像領域において、色チャネル毎に複数の加算的又は減算的重畳寄与を重畳することなく、前記較正サンプル又は前記較正サンプルの一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記較正サンプル又は前記較正対象物の一つの染料f1,f2又はf3に正確に起因する、加算的又は減算的輝度寄与Iα(x,y,f1),Iβ(x,y,f1),Iγ(x,y,f1)又はIα(x,y,f2),Iβ(x,y,f2),Iγ(x,y,f2)又はIα(x,y,f3),Iβ(x,y,f3),Iγ(x,y,f3)のみに基づき、前記サンプル又は前記対象物を表すように、選択又は生成する。
本発明の第2の態様に関連する第4の態様によると、本発明は更に、お互いにスペクトルが相殺される複数の異なる検出波長帯域について対象物又はサンプルを透過した、局所的に分解して検出した輝度値を示す、それぞれの画像について、前記対象物又はサンプルの吸収によって、それぞれの検出波長帯域で前記対象物又はサンプルを透過した光放射の減衰を記録し、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、複数の画像から導かれた固有輝度比に基づいて、前記画像に起因し、光放射を吸収する、前記対象物又はサンプルの様々な属性及び/又は要素、及び/又は、光放射を吸収する、前記対象物又はサンプルの様々な染料、基づく吸収量を示す画像を生成することを特徴とする、対象物又はサンプルを検出する方法を提供する。
提供する方法は、第2の態様による方法と比して、基準をほぼ、画像表示の色チャネルに必ずしも対応する必要のない検出波長低域に設ける限りにおいて一般化できる。本発明の第2の態様で説明した上述の線形的、減算的手法が、少なくとも、対象物又はサンプルの様々な属性又は要素、又は染料に基づく吸収に関連する透過で記録した画像を有する限りにおいて、画像を生成するために記録した画像は所定の範囲まで混色されていないので、数量的に、又は少なくともそれぞれの吸収量に関する数量情報を、記録した画像から抽出できる。
色が、異なる色チャネルとして識別できるように十分に明瞭でないため、様々な検出波長帯域は、それぞれを識別できない場合が考えられる。或いは、減算重畳寄与(線形減法手法の減算輝度量又は輝度寄与)に関する本発明の第2の態様の上述の説明を適用する。したがって、結果として生じる画像の生成は、線形代数、又は比率法による複数の未知量を含む連立一次方程式の解、又はこの種の連立方程式の正確な解又は近似的な解を求める数学的演算を含む。三つの色チャネルの場合と比較して、本発明の一般的な展開は、したがって、結果として生じる画像の生成が、以下の式を含む、又は以下の式を持ち導くことができるN個の検出波長帯域D1からDNに関する方程式である連立方程式に基づく方法を提供する。
ここで、ID1(x,y),…,IDN(x,y)は、前記記録した画像をそれぞれ局所的に分解して検出した輝度値であり、x,yは、位置座標であり、前記記録した画像のそれぞれの位置を特定し、ID1 MAX,…,IDN MAXは、それぞれの検出波長帯域D1からDNにおける所定の検査状態で可能な輝度値の最大値を示し、式の残りの右辺は、各々、前記サンプル又は対象物の一つの属性又は要素、又は様々な染料fからfNの一つの染料に起因する、それぞれの前記記録した画像の輝度値に減算する重畳寄与を示す。染料の数が三つを超える場合、適当であれば、様々な検出波長帯域で記録した三つを超える数の画像に基づいて分離してもよい。
具体的には、それぞれの検出波長帯域D1からDNにおける可能な輝度値の最大値を示すID1 MAX,…,IDN MAXは、それぞれ前記記録した画像から、好ましくは最大輝度を決定することによって、決定してもよい。前記連立方程式は、好ましくは、以下の固有輝度比、
又は、上述の式から導くことができ、前記サンプル又は対象物の同等の属性又は要素又は同等の染料に起因する、様々な検出波長帯域に減算的に寄与する二つの吸収量の比を指定する固有輝度比に基づいて解かれる。
ここで、固有輝度比は各々、前記記録した画像の二つから、好ましくは、前記サンプル又は対象物の一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記サンプル又は対象物の一つの染料に正確に起因する、吸収量のみに応じた画像領域の識別に基づいて決定することを提案する。これができない場合、又は適切でない場合、固有輝度比は、較正サンプル又は較正対象物について記録した較正画像から決定できる。前記較正サンプル又は較正対象物は、少なくとも前記較正画像の画像領域において、前記較正サンプル又は較正対象物の一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記較正サンプル又は較正対象物の一つの染料に正確に起因する、吸収量のみに基づく、又は、前記サンプル又は前記対象物を表すように選択又は生成できる。
上述の説明から、特に、本発明の第2の態様の説明から、本発明の第4の態様が、本発明の第2の態様に対応する方法として具体的に実施可能であることが明らかになる。特に、検出波長帯域が、検出装置の色チャネルに対応する場合、又は、検出波長帯域の画像が、例えば、記録した画像を表す重畳した疑似色として、多色画像を表す色チャネルに明瞭に形成できる場合に、これは成立する。結果と生じる画像の生成は、本発明の第1の態様に従って実施できる。したがって、本発明の可能な実施例、及び本発明の第1及び第2の態様の発展に関する上述の説明は、本発明の第4の態様に適用できる。
対象物又はサンプルを検査する本発明の方法では、とりわけ、顕微鏡を用いて光放射を局所的に分解して検出することが想定される。前記多色画像は、したがって、顕微鏡写真、又は、少なくとも顕微鏡写真に基づいてもよい。具体的には、多色画像は、対象物又はサンプルの顕微鏡透過多色画像、明視野多色画像又は暗視野多色画像である、又は、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの顕微鏡透過多色画像、明視野多色画像又は暗視野多色画像、又は、前記対象物又はサンプルの複数の顕微鏡透過多色画像、明視野画像又は暗視野画像、必要な場合は、前記対象物又はサンプルの単色画像又は白黒画像に基づく。本発明の第4の態様では、記録した画像は、対象物又はサンプルの顕微鏡透過画像、明視野画像、暗視野画像でもよい。基本的に、透過顕微鏡検査又は光学顕微鏡検査の照明方法、又は結果として生じる画像に制限はなく、ここで説明する「明視野」及び「暗視野」方法とは一例に過ぎない。
一つ以上のサンプル又は対象物として、特に、一つ以上の生体サンプル又は生体検体が挙げられる。情報を抽出するために本発明を適切に用いることができる一例として、組織切片が挙げられる。
既に説明したように、対象物又はサンプルを検査する本発明の方法は、前記サンプル又は対象物の少なくとも一つの要素を、少なくとも一つの染料を用いて着色するステップを含むことができる。サンプルの染料は、固有に存在する染料、例えば、天然の染料、又は遺伝子工学によって生成した染料でもよい。
一般的に、色チャネル又は検出波長帯域が、電子画面、例えば、RGBチャネルの多色画像又は記録した画像色チャネルに対応する場合に適当である。
本発明の第5の態様は、本発明の様々な態様に従って、様々な発展形態も含む、本発明の方法を実行する装置を提供する。本発明の装置は、サンプル又は対象物の少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y),Iβ(x,y),Iγ(x,y)によって画定される多色画像を保存する画像メモリと、前記多色画像の輝度画素を処理し、前記多色画像を単色画像に分割し、前記画像メモリに保存する画像処理装置とを備え、前記多色画像は、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、様々な減色に割り当てられた重畳寄与の重畳、特に、少なくとも略加算する輝度寄与又は輝度量、及び/又は、少なくとも略減じる輝度寄与又は輝度量に基づき、前記単色画像は、色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定される。本発明は、画像処理装置が、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれ、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの輝度寄与又は輝度量の間の比を表す固有輝度比に基づいて、様々な原色に割り当てられた重畳寄与を表す単色画像を生成するように構成又はプログラムすることを提案する。
本発明の装置は、前記多色画像を生成する手段、例えば、顕微鏡及び局所分解検出装置を備えてもよい。
本発明は、コンピュータプログラム製品、例えば、データ記憶媒体に保存する、又はサーバから、例えば、インターネットを介してダウンロードすることができ、コンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記プログラムの実行時には前記コンピュータのプロセッサ手段によって、前記コンピュータの保存手段に保存された多色画像に基づいて、好ましくは、本発明の様々な態様に従って、本発明の方法の単色画像を生成するステップの様々な発展形態を含む、本発明の第2又は第3の態様に従った方法で、第一の態様の方法、又は多色画像から単色画像を生成するステップを実行するコンピュータプログラム製品を提供する。
本発明について、以下、図面に示された実施例、及び実施例として理解される例による方法(分解方法)を参照して、より詳細に説明する。
各図面に示された実施例と例示され一つの実施例としても理解される方法(「分解方法」)を参照しながら、本発明をさらに詳細に以下に述べる。各図面は以下の通りである。
図1に、サンプル又は対象物、特に、染色による、又は天然の色を呈する切片などの生体サンプルを透過顕微鏡で検査するための装置10の一例を示す。光学透過顕微鏡12は、サンプル側に顕微鏡レンズ14、画像側にCCDカラー・カメラ16を装備しており、サンプルステージ18(例えばオブジェクト・キャリア20)上に配置したサンプルを検査するために使用する。顕微鏡は、カメラの少なくとも一つの検出フィールド上に、透過光照明ユニット22により発せられ、対象物を通過する光放射、具体的には白色光源24から放射される白色光に基づいて、対象物の拡大画像を形成する。拡大された顕微鏡画像は、カメラの三つ色チャンネルで局所的解像法によって画素毎に検出される。従って、記録される多色画像は、三つの色チャンネルの輝度画素を含む。多色画像は装置10に接続されたコンピュータ30によって記録され、コンピュータの保存ユニット32に保存される。多色画像は画面34に表示することができる。コンピュータの処理装置36は、記録した画像をさらに処理するために使用される。本発明によると、処理装置36は、保存ユニット32に保存された多色画像、又はカラー・カメラから直接受信する多色画像に基づいて、サンプルの3種類の着色又は染料に基づく混色寄与を示す、三つの単色画像を生成する。三つの単色画像を形成する多色画像の分解は、サンプルの着色に基づいて多色画像に至る色に対して減法の線形手法が概ね有効性を有するように、量的な範囲で、少なくともどのような場合でも質的には可能である。
多色画像の色分解又はスペクトル分解の算出方法の実施例および変形例
多色画像の色分解又はスペクトル分解の算出方法の実施例および変形例
様々な色を呈する対象物を、例えば、顕微鏡透過画像に分解する方法を例を用いて説明する。
透過カラー画像の生成
透過カラー画像の生成
本来多色である、又は着色処理を行って多色となった対象に、多重スペクトルの光、特に白色光を透過させる。人間の目やCCDカメラなどのカラー・カメラが感知する色は、対象物の選択的吸収によって形成される。例えば、赤い光(約600〜650nm)が物体に吸収されると、その物体は緑色(約400〜600nm)に見える。
各透過カラー画像の検出
各透過カラー画像の検出
三つの色チャンネルを有するデジタル・カメラ、特にR(赤)、G(緑)、B(青)の色チャンネルを有するRGBカメラによる同時検出について考察するが、これは一般性を失うものではない。このタイプのカメラは、通常、CCDカメラとして製造され、各色チャンネルに対して一つの長方形の画素フィールドが得られるように、少なくとも一つのCCD検出フィールドを有する。例えば、前記の各色チャンネルに共通する単一の検出フィールドを備え、この検出フィールドは、検出画素を色チャンネルの一つに割り当て、それぞれの検出画素上に、その色チャンネルに相当する検出波長帯に属する光だけが落射できるように、三つの色チャンネルを有するモザイク・カラー・フィルタ用のフィルタ領域で覆われている。一般に、検出波長帯は高度にオーバーラップしているため、人間の目には「赤にしか」見えない対象が、ごく低い信号とはいえ、緑チャンネルの信号が導かれる場合がある。他のチャンネル、例えば、緑や青の場合も同様である。さらに、検出される色が混合色の場合には、複数の色チャンネルにわたり相当量の寄与分が含まれている。例えば、混合色である黄色には、多くの緑成分と赤成分が含まれている。
コンピュータ支援測定ステーションや記録画像処理に利用されているコンピュータでは、人間の知覚と同等の色検出ができるように、多くは「ホワイト・バランス」処理が実行可能である。この場合、ソフトウェアパッケージに画像の「白」領域を決定させる(自動ホワイト・バランス)こともできるし、ユーザが画像の特定の領域を「白」と指定することもできる。このようにして、カメラによって記録されモニタ上に表示される物体の画像は、人間の目で知覚したときに見える画像と同じように理想的な形で表示される。
三つの染料又は三つの色チャンネルに対する透過多色画像の色分解
三つの染料又は三つの色チャンネルに対する透過多色画像の色分解
3種類の染料f1、f2、f3(3種類の蛍光色素でも良い)で染色した調整サンプルは、3種類の波長領域α、β、γで検出するが、これらの波長領域は、生成する多色画像を画素単位で表現する三つの色チャンネルα、β、γに相当する。染料は、例えば、調整サンプルの3種類の成分S1、S2、S3に蓄積されている。三つの色チャンネルは、一般に、RGBの色チャンネル、例えば、α = R (赤)、β = G(緑)γ = B(青)とみなすことができる。
物質による光の吸収は、ランベルト・ベールの法則によって数学的に表せる。
ここで、βは吸収係数、xは光路長である。e関数の第1項までの級数展開は、吸収と、提供される染料の濃度又は層厚との線形関係を示しており、従って、波長領域α、β、γに割り当てられた三つの色チャンネルα、β、γの画素単位で検出した輝度の線形関係を示すものである。
この式は、波長領域α 、β、γの照度を示し、より具体的には、所与の状況において、波長領域に相当する色チャンネルα 、β、γの可能な限り最大の輝度値であり、画像に最大値を形成することによって近似できる。これは、少なくとも1画素において、対応する波長領域での吸収が全く起こらない、又は無視できる程度の吸収しか起こらないことを前提としている。
従って、当該情報は、波長領域における、種々の蛍光色素又は染料に起因し、吸収の度合いを示し、また、色チャンネルで検出される輝度の一部にある程度まで減算して算入される、測定可能な輝度成分の合計に直接的に依存するのではなく、むしろ、各染料の個々に減算される輝度成分に、又は各染料f1、f2もしくはf3(又は各成分S1、S2もしくはS3)に起因し減算される輝度成分の合計に依存する。
以下の6つの比の値は既知であるものとする。
これらの比の値は、いかなる場合でも、較正サンプルを用いて、又は記録された多色画像自体から決定できる。
これらの比の値は、いかなる場合でも、較正サンプルを用いて、又は記録された多色画像自体から決定できる。
同様の行列Mβ、Mγ
および同様の行列方程式を、残りの成分(β、γ)についても作ることができる。対応する計算式を以下に示す。
ここで、
行列方程式2は、アルゴリズムを使用して画素単位で解くことができる。このアルゴリズムは、記録した多色画像を色分解することによって染料f1、f2および f3の吸収寄与をそれぞれ個別に示す単色画像を生成するプログラムを用いて、簡単に実現できる。
および同様の行列方程式を、残りの成分(β、γ)についても作ることができる。対応する計算式を以下に示す。
数式1は次のようにも記述できる。
これらの数式は、3色の蛍光色素画像の「スペクトル分解」を解くための連立1次方程式と形が同じである。このため、この連立一次方程式を解く代わりに、少なくとも3種類の蛍光色素のスペクトル寄与を有する蛍光色素画像をスペクトル分解するためのアルゴリズムを使用することによって、記録された透過多色画像の色を分解できる。検出した輝度 Iα、Iβ、 Iγから減算して決定できる変数 Iα *、Iβ *、 Iγ * および可能な最大輝度値 Iα MAX、Iβ MAX、Iγ MAXは、従って、色チャンネルに対して画素単位で検出される仮の輝度としてこのアルゴリズムに算入される。
本方法の可能な応用
本方法の可能な応用
上述の方法は、例えば、様々なスペクトル成分で記録された生体の画像を分解するために使用できる。例えば、デジタル・カラー・カメラを用いて記録された組織切片における様々な染料で染色された、又は天然の色を呈する組織、又はカラー・フィルタを利用して記録された各種の放射波長、又は、例えば、白黒カメラにより記録された様々な照明色、又はこれらのタイプの画像生成の組み合わせ等が考えられる。
本方法は、自動細胞認識、自動細胞数測定等の「前処理」のための画像処理として利用することができる。
本方法の制限
コローカリゼーション
本方法の制限
コローカリゼーション
蛍光性の組織とは異なり、染色された、又は天然の色を有する組織は、通常、その上方又は下方に配置された異なる色の組織に対して透過的ではない。ある組織について検出された色情報は、従って、同じ場所の有色の組織の存在に影響される。「分解」画像の定量的評価は、このような影響が無視できる場合に限り可能である。しかし、ほとんどの事例では、このような定量的評価はできないであろう。本方法が基づく線形的減法手法は、現実的な状態を少なくとも、通常、多くの用途において特に重要な、有色の組織、又は様々な色の組織が相互にオーバーラップする形態的な特性を再現するために十分な程度に、良好に近似する。従って、通常「分解」画像から更なる情報を推測できる。また多色画像の評価は少なくとも、含まれている色情報に基づいて、極めて容易になる。さらに、重要なことは、コローカリゼーションの確認であり、これは本方法を用いることにより確実に容易になる。
分解可能な「オリジナル色」数の制限
分解可能な「オリジナル色」数の制限
三つの色チャンネルについて検出した輝度に基づいて三つの独立した1次方程式から成る連立1次方程式が一つだけ生成できるため、前述の分解方法を利用して、多色画像から3種類のオリジナル色を抽出することができるのは、一般に、3種類の色チャンネルの場合に限られる。この制限は、スペクトルが互いにオーバーラップしないか、又は、ごくわずかしかオーバーラップしない少なくとも4つの色チャンネルで構成される特殊な検出器を使用することによって克服できる。この場合、少なくとも4つの独立した1次方程式を生成することができる。もう一つの可能性は、狭帯域照明光源を使用し、異なる波長の照明光で複数の単色画像を記録することである。スペクトルをある程度選択することにより、様々な波長で吸収が検出され、生成する単色画像は、それぞれ独立した色チャンネルに対応することになる。このため、このタイプの少なくとも4つの単色画像に基づいて、互いに1次独立の少なくとも4つの1次方程式を生成できる。
三つの色を有する成分は、従って、カラー・カメラに通常備えられている三つの色チャンネルに基づくカラー写真で、互いに分離できる。この制限を克服するために必要な装置のコストは、一般に、コローカリゼーションによって本方法にもたらされる制限に対して不相応である。一方、少なくとも4つの成分が互いに分離される場合、蛍光に基づく検査方法、特に、広視野蛍光顕微鏡に基づく方法が適切である。
代表的な分解結果
代表的な分解結果
図1に基づく実施例に関連し、図2に、カラー・カメラ16によって記録され、三つの色チャンネルにより画素単位で再現された透過顕微鏡の多色画像を示す。ここでは、色が異なる三つの成分S1、S2、S3を見ることができる。これらの成分はオーバーラップしており、オーバーラップ領域においては混合色が生成する。各種のハッチングにより、様々な色が表現される。これらの成分は十分に透明であり、オーバーラップ領域においても全ての成分を見ることができる。
図3、4、5は、上記で述べた方法を使用して、図2の多色画像を分解して得られる単色画像を示す。この単色画像は、多色画像のオーバーラップ領域の外側にある同じ色の多色画像部分との比較を容易にするために、それぞれの成分S1、S2、S3を示している。このような表現は、成分が明るい背景に対して示される明視野顕微鏡写真に対応する。明るい背景における成分の画像を形成する画像の輝度の低下は、発生する吸収の度合いを示す。一方、単色画像は、仮想的な蛍光画像方式でも表現される。この方式では、成分の画像を暗い背景で生成する。暗い背景における成分の画像を形成する輝度の増加により、そこで発生する吸収の度合いが示される。
本例において図示された例では、線形的減法手法が極めて適切であり、三つの成分S1、S2、S3は、最適に分離可能であり、単色画像はそれぞれ三つの成分のうち一つだけを示すものとした。
図6は、染色されたクレマチスの切片の透過顕微鏡写真をグレースケールで表現したものである。明るい背景に対して主に生成する色は青/青緑(ターコイズ・ブルー)、赤および濃い青である。
上記の方法を利用した混色は、図7、8、9に示す単色画像を生成する。図7は、図6では赤に見える色寄与に関する分解結果を示す。明るい背景に対して同じ赤い色が示されている。この例では、グレースケール画像として表現されている。
図8は、図6では明るい青〜中間調の青に見える色寄与に関する分解結果を示す。明るい背景に同じ青の色調が示されている。この例では、グレースケール画像として表現されている。
図9は、図6の濃い青の色寄与に関する分解結果を示す。明るい背景に同じ青の色調が示されている。この例では、グレースケールの画像として表現されている。
上述し、例証した多色画像の原色の分解は、対象物の成分の特定を容易にするものである。また、元の多色画像からは推測できないか、できるとしても必ず困難を伴う追加的な情報が得られる場合が多い。本発明は、蛍光を利用した試験で得られる多色画像、特に蛍光顕微鏡写真で得られる多色画像にも適用することができる。
Claims (41)
- 少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、(a)少なくとも二つの原色に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳と、及び(b)前記色チャネルの前記輝度画素による前記原色の重畳に起因する、混合色の画素単位の表示、に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法であって、
前記原色は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、
減法混色の意味で、及び/又は、光放射により前記対象物又はサンプルを照射している間に生じる、光放射の様々なスペクトル寄与の吸収、及び/又は反射、及び/又は散乱、及び、
その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の吸収又は反射又は透過散乱後も光放射中に残存する光放射の様々なスペクトル寄与の検出、及び/又は、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、前記対象物又はサンプルにより反射、又は分散される、光放射の様々なスペクトル寄与に基づき、
原色は、光放射のそれぞれの寄与に割り当てられたオフカラーという意味で、又は、光放射のそれぞれの寄与の仮想的又は実際の視覚的認知に起因する、それぞれの視覚的色印象という意味で、吸収又は検出された光放射の寄与に割り当てられ、又は割り当てることができ、
前記方法は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける画素単位の原色の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する一つの色チャネルのみの輝度画素によって、画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、
前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、少なくとも二つの、各々が色チャネルに割り当てられた、好ましくは、加算する、又は減ずる輝度寄与又は、色チャネルの輝度画素内の、又は輝度画素による原色を画素単位の表示に対応する原色の輝度量の比を表すことを特徴とする方法。 - 少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、a’)少なくとも二つの色チャネルに基づく原輝度値に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳、及びb)前記色チャネルの前記輝度画素による前記原輝度値の重畳に起因する、色チャネルに基づく連続した輝度値の画素単位の表示、に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法であって、
前記原輝度値は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、
光放射により前記対象物又はサンプルを照射している間に生じる、光放射の様々なスペクトル寄与の吸収、及び/又は反射、及び/又は散乱、及び、
その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の吸収又は反射又は透過散乱後も光放射中に残存する光放射の様々なスペクトル寄与の検出、及び/又は、
必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、前記対象物又はサンプルにより反射、又は分散される、光放射の様々なスペクトル寄与に基づき、
好ましくは、少なくとも略加算する、又は減じて重畳に組み入れる原輝度値は、吸収又は検出された光放射の寄与を表し、
前記方法は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける原輝度値による画素単位の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、
前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの原輝度値の間の比を表すことを特徴とする方法。 - 少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、a’)少なくとも二つの原色に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳、及びb)前記色チャネルの前記輝度画素による前記原色の重畳に起因する、混合色の画素単位の表示、に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法であって、
前記原色は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、
・原色の加法混色の意味で、及び/又は、前記対象物又はサンプルから発せられる放射、及び/又は、同時に、及び/又は、時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の様々なスペクトル寄与の検出に基づき、
原色は、光放射のそれぞれの寄与に割り当てられたオフカラーという意味で、又は、光放射のそれぞれの寄与の仮想的又は実際の視覚的認知に起因する、それぞれの視覚的色印象という意味で、検出された光放射の寄与に割り当てられ、又は割り当てることができ、
前記方法は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける画素単位の原色の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つのみの色チャネルの輝度画素によって、画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、
前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、少なくとも二つの、各々が色チャネルに割り当てられた、好ましくは、加算する、又は減ずる輝度寄与又は、色チャネルの輝度画素内の、又は輝度画素による原色を画素単位の表示に対応する原色の輝度量の比を表すことを特徴とする方法。 - 少なくとも一つの対象物又は少なくとも一つのサンプルから発せられる、又は、対象物又はサンプルを透過した光放射を局所的に分解して検出し、この検出に基づいて、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を、前記多色画像がそれぞれ、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、a’)少なくとも二つの色チャネルに基づく原輝度値に対して、同時に、必要な場合は、検出して、又は連続して、行う重畳、及びb)前記色チャネルの前記輝度画素による前記原輝度値の重畳に起因する、色チャネルに基づく連続した輝度値の画素単位の表示、
に基づくように生成する、対象物又はサンプルを検査する方法であって、
前記原輝度値は、各々、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの属性又は要素、及び/又は前記対象物又はサンプルに固有に存在するか、あるいは着色処理によって添加された少なくとも一つの染料に割り当てられるか、少なくとも概ね割り当てることができ、前記重畳は、
前記対象物又はサンプルから放射される放射、その後同時に、及び/又は時間的に継続して検出する、必要な場合は、それぞれの検出波長帯域によって決定される、光放射の様々なスペクトル寄与の検出に基づき、好ましくは、少なくとも略加算して重畳に組み入れる前記原輝度値は、検出された前記光放射の寄与を表し、
前記方法は、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別して、前記対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の前記輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される前記多色画像から、各々が、少なくとも一つの色チャネルにおける前記原輝度値による画素単位の重畳寄与を表し、各々が、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定される、複数の単色画像を生成するステップを含み、
前記単色画像は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの原輝度値の間の比を表すことを特徴とする方法。 - 対象物又はサンプルの少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される多色画像を生成し、前記対象物又はサンプルの属性又は要素を識別する、及び/又は、前記対象物又はサンプルに固有に存在する、又は着色処理によって添加された染料を識別する方法であって、
前記単色画像は、前記複数の色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は、全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する一つの色チャネルのみの輝度画素によって、画定され、
前記多色画像は、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、様々な原色に割り当てられたそれぞれの重畳寄与の重畳、特に、少なくとも略加算する輝度寄与又は輝度量、及び/又は少なくとも略減ずる輝度寄与又は輝度量に基づき、前記多色画像は、特に、請求項1から請求項4迄の何れかの前文の記載に従って、得られ、
前記単色画像が、様々な原色に割り当てられた重畳寄与を表し、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれた固有輝度比に基づいて生成され、前記輝度比は、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの原輝度値又は輝度量の間の比を表すことを特徴とする方法。 - 前記単色画像が、請求項1から請求項4迄の何れかに記載の特徴部にしたがって、生成される、請求項5記載の方法。
- それぞれの重畳寄与が、輝度量又は輝度寄与が、前記重畳において線形、減法、又は加算法の手法を用いて、前記対象物又はサンプルのそれぞれの属性又は要素、又はそれぞれの染料へ遡ることができる、それぞれの色チャネルにおける輝度量又は輝度寄与として解される、請求項1から請求項6迄の何れかに記載の方法。
- それぞれの重畳寄与が、線形、即ち減法の手法を用いて、前記対象物又はサンプルのそれぞれの属性から、又はそれぞれの要素又はそれぞれの染料により生じる吸収を透過した光放射から除外した、減法的な輝度量として解される、請求項1又は請求項2、又は請求項7に記載の方法。
- それぞれの重畳寄与が、それぞれの色チャネルについて、線形、即ち加算法の手法を用いて、前記対象物又はサンプルのそれぞれの属性から生じた、又は前記対象物又はサンプルのそれぞれの要素又はそれぞれの染料の、加算的な輝度寄与として解される、場合によっては、それぞれの色チャネルについて、染料の刺激、及び、前記染料から発せられる、光放射の加算的な輝度寄与として解される、請求項3又は請求項4、又は請求項7に記載の方法。
- 前記対象物又はサンプルの前記多色画像が、少なくとも三つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y), Iβ(x,y), Iγ(x,y))によって画定される、請求項1から請求項9迄の何れかに記載の方法。
- 前記光放射が、検出装置の、少なくとも二つ、好ましくは、少なくとも三つの、お互いにスペクトルが相殺される、又は、適当な場合、スペクトルが重畳する、異なる検出波長帯において、同時に、又は時間的に継続して、検出される、請求項1から請求項10迄の何れかに記載の方法。
- 前記検出波長帯域が各々、色画像検出装置として構成される前記検出装置の複数の検出色チャネルの一つに割り当てられ、
前記検出色チャネルが、前記検出波長帯域に対応する様々な一次色に割り当てられ、前記検出波長帯域から、それぞれの検出色チャネルについて、画素単位で検出した輝度値に応じて、各々が色チャネルの一つに割り当てられた、それぞれの画素又は画素の群について検出した色を加算的に混色できる、請求項11記載の方法。 - 前記検出装置の前記色チャネルは、前記検出装置が、直接、前記多色画像を生成する、又は、他の一次色に基づいて示される色に変換することなく、前記多色画像を生成する元となる、少なくとも一つの中間多色画像を生成するように、前記多色画像を画定する基準となる色チャネルに対応する、請求項12に記載の方法。
- 前記検出装置の前記色チャネルは、前記検出装置が、前記重畳の表示に基づいて示される色に、特に、混合色又は連続する輝度値が基準とする前記一次色の表示に変換しながら、前記多色画像を生成する元となる、少なくとも一つの中間多色画像を生成する、前記多色画像を画定する基準となる色チャネルと異なる、請求項12に記載の方法。
- 前記重畳が、特に、前記対象物又はサンプルを透過して検査するため、光放射により前記対象又はサンプルを同等に照明にした状態における、同時に、又は時間的に継続する、光放射の様々なスペクトル寄与の検出を含むことを特徴とする、請求項1から請求項14迄の何れかに記載の方法。
- 前記重畳が、多重スペクトル光放射、好ましくは、広帯域光放射、最も好ましくは、白色光により前記対象又はサンプルを同等に照明した状態における、同時に、又は時間的に継続する、光放射の様々なスペクトル寄与の検出を含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
- 群又は部分的な群の各画素において、前記重畳寄与を示す前記単色画像の生成が、線形代数、又は比率法による複数の未知量を含む連立一次方程式の解、又はこの種の連立方程式の正確な解又は近似的な解を求める数学的演算を含む、請求項1から請求項16迄の何れかに記載の方法。
- 画素毎の一次方程式の数が、色チャネルの数に最大でも一致することを特徴とする、請求項17記載の方法。
- 前記単色画像の生成において、三つの色チャネルに関する方程式が以下の式を含む、又は以下の式を導くことができ、
- それぞれの色チャネル、α,β,γ,における可能な輝度値の最大値を示すIα MAX,Iβ MAX,Iγ MAXは、前記多色画像から、好ましくは、全ての輝度画素から、それぞれの色チャネルにおける最大画素輝度を決定することによって、決定される、請求項20記載の方法。
- Iα(x,y,f1),Iβ(x,y,f1),Iγ(x,y,f1)及び/又はIα(x,y,f2),Iβ(x,y,f2),Iγ(x,y,f2)及び/又はIα(x,y,f3),Iβ(x,y,f3),Iγ(x,y,f3)に関する連立方程式は、以下の固有輝度比、
- 前記固有輝度比が、前記多色画像から、好ましくは、色チャネル毎に複数の加算的又は減算的重畳寄与を重畳することなく、前記サンプル又は対象物の一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記サンプル又は対象物の一つの染料f1,f2又はf3に正確に起因する、加算的又は減算的輝度寄与Iα(x,y,f1),Iβ(x,y,f1),Iγ(x,y,f1)又はIα(x,y,f2),Iβ(x,y,f2),Iγ(x,y,f2)又はIα(x,y,f3),Iβ(x,y,f3),Iγ(x,y,f3)のみに応じた画像領域の識別に基づいて、決定される、請求項22記載の方法。
- 前記固有輝度比が、較正サンプル又は較正対象物について生成された較正多色画像から決定され、
前記較正サンプル又は前記較正対象物はそれぞれ、少なくとも前記較正多色画像の画像領域において、色チャネル毎に複数の加算的又は減算的重畳寄与を重畳することなく、前記較正サンプル又は前記較正サンプルの一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記較正サンプル又は前記較正対象物の一つの染料f1,f2又はf3に正確に起因する、加算的または減算的輝度寄与Iα(x,y,f1),Iβ(x,y,f1), Iγ(x,y,f1)又はIα(x,y,f2),Iβ(x,y,f2),Iγ(x,y,f2)又はIα(x,y,f3),Iβ(x,y,f3),Iγ(x,y,f3)のみに基づき、前記サンプル又は前記対象物を表すように、選択又は生成されることを特徴とする、請求項22記載の方法。 - お互いにスペクトルが相殺される複数の異なる検出波長帯域について対象物又はサンプルを透過した、局所的に分解して検出した輝度値を示す、それぞれの画像について、前記対象物又はサンプルの吸収によって、それぞれの検出波長帯域で前記対象物又はサンプルを透過した光放射の減衰を記録し、
仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、複数の画像から導かれた固有輝度比に基づいて、前記画像に起因し、光放射を吸収する、前記対象物又はサンプルの様々な属性及び/又は要素、及び/又は、光放射を吸収する、前記対象物又はサンプルの様々な染料、基づく吸収量を示す画像を生成することを特徴とする、対象物又はサンプルを検出する方法。 - 前記画像の生成が、線形代数、又は比率法による複数の未知量を含む連立一次方程式の解、又はこの種の連立方程式の正確な解又は近似的な解を求める数学的演算を含む、請求項25に記載の方法。
- 前記画像の生成が、以下の式を含む、又は以下の式を持ち導くことができるN個の検出波長帯域D1からDNに関する方程式である連立方程式であり、
- それぞれの検出波長帯域D1からDNにおける可能な輝度値の最大値を示すID1 MAX,…,IDN MAXは、それぞれ前記記録した画像から、好ましくは最大輝度を決定することによって、決定される、請求項27記載の方法。
- 前記固有輝度比は各々、前記記録した画像の二つから、好ましくは、前記サンプル又は対象物の一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記サンプル又は対象物の一つの染料に正確に起因する、吸収量のみに応じた画像領域の識別に基づいて決定される、請求項29記載の方法。
- 前記固有輝度比が、較正サンプル又は較正対象物について記録した較正画像から決定され、
前記較正サンプル又は較正対象物は、少なくとも前記較正画像の画像領域において、前記較正サンプル又は較正対象物の一つの属性又は要素に正確に起因する、又は前記較正サンプル又は較正対象物の一つの染料に正確に起因する、吸収量のみに基づき、前記サンプル又は前記対象物を表すように選択又は生成されることを特徴とする、請求項29記載の方法。 - 前記光放射は、顕微鏡を用いて、局所的に分解して検出されることを特徴とする、請求項1から請求項31、少なくとも請求項1から請求項4又は請求項25に記載の方法。
- 前記多色画像は、前記対象物又はサンプルの顕微鏡透過多色画像又は、明視野多色画像又は暗視野多色画像である、又は、前記対象物又はサンプルの少なくとも一つの顕微鏡透過多色画像、明視野多色画像又は暗視野多色画像、又は、前記対象物又はサンプルの複数の顕微鏡透過多色画像、明視野多色画像又は暗視野多色画像、必要な場合は、前記対象物又はサンプルの単色画像又は白黒画像に基づく、請求項32記載の方法。
- 前記サンプルが生体サンプル、例えば、組織切片又は生体である、請求項31から請求項33迄の何れかに記載の方法。
- 前記サンプル又は対象物の少なくとも一つの要素を、少なくとも一つの染料を用いて着色するステップを含む、請求項1から請求項34まで、少なくとも請求項1から請求項4迄、又は請求項25に記載の方法。
- 前記色チャネル又は検出波長帯域は、前記多色画像又は前記記録した画像を電子画面に表示する色チャネル、例えば、RGB色チャネルに対応する、請求項1から請求項35迄の何れかに記載の方法。
- 請求項1から請求項36迄の何れかに記載の方法を実行する装置(10)であって、前記装置(10)は、
― サンプル又は対象物の少なくとも二つの色チャネル(α,β,γ)の輝度画素(Iα(x,y),Iβ(x,y),Iγ(x,y)によって画定される多色画像を保存する画像メモリ(32)と、
― 前記多色画像の輝度画素を処理し、前記多色画像を単色画像に分割し、前記画像メモリに保存する画像処理装置(36)とを備え、
前記多色画像は、少なくとも、前記輝度画素の少なくとも一つの群の輝度画素について、様々な原色に割り当てられた重畳寄与の重畳、特に、少なくとも略加算する輝度寄与又は輝度量、及び/又は、少なくとも略減じる輝度寄与又は輝度量に基づき、
前記単色画像は、色チャネルの一つのみの輝度画素によって、又は全ての輝度画素について、色チャネル間で、同等の輝度比を有する複数の色チャネルの輝度画素によって、又は画定される色チャネルの組み合わせに対応する色チャネルを生じる一つの色チャネルのみの輝度画素によって画定され、
前記画像処理装置(36)は、仮定された、又は、予め定められた、又は、較正から得られる、又は、前記多色画像から導かれ、各々が色チャネルに割り当てられ、前記対象物又はサンプルの同等の属性又は要素、又は前記対象物又はサンプルの同等の染料に割り当てられた、少なくとも二つの輝度寄与又は輝度量の間の比を表す固有輝度比に基づいて、様々な原色に割り当てられた重畳寄与を表す単色画像を生成するように構成又はプログラムされていることを特徴とする装置(10)。 - 前記多色画像を生成する手段を備えたことを特徴とする、請求項37記載の装置。
- 顕微鏡及び局所分解検出装置を備えたことを特徴とする請求項38記載の装置。
- 請求項1から請求項36迄の何れかに記載の方法を実行するコンピュータプログラム製品。
- 特に、データ記憶媒体に保存する、又はサーバから、例えば、インターネットを介してダウンロードすることができ、コンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記プログラムの実行時には前記コンピュータのプロセッサ手段(36)によって、前記コンピュータの保存手段(32)に保存された多色画像に基づいて、請求項5に記載の方法、又は請求項1から請求項4迄の何れかに記載の特徴部に記載の多色画像から、単色画像を生成するステップを実行する、請求項40記載のコンピュータプログラム製品。
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