JP2008534823A - 最終位置が制動される巻上げブラインドシステム - Google Patents

最終位置が制動される巻上げブラインドシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、特に乗り物のトランクカバー用の巻上げブラインドシステムに関する。この巻上げブラインドシステムは、被覆位置と収納位置との間で巻取り軸(1)の上へ巻き取られる巻上げブラインド構成要素を含む。このシステムには、所定の減速方法で巻取り過程の終りに前記収納位置に前記巻上げブラインド構成要素を引っ込める制動機構(2)が設けられる。制動機構(2)は巻取り軸(1)の回転速度を低下させ、巻取り軸(1)の所定の回転角度範囲内で巻取り軸(1)の回転を停止させるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被覆位置と収納位置との間で巻取り軸の上へ巻き上げられ得る巻上げブラインド構成要素を有し、それによって巻取り動作の終りに減少した速度(減速した状態)で収納位置まで巻上げブラインド構成要素を引っ込める働きをする制動手段が設けられた、特に自動車の荷室スペース用の荷室スペースカバーである巻上げブラインド組立体に関する。
この種の包括的な巻上げブラインド組立体は、例えば、独国特許第102,42,173A1号によって知られる。そこで説明された巻上げブラインド組立体は自動車の後部風防ガラスに使用するために設けられ、少なくとも1つのピボットアームを有し、このピボットアームは、巻上げブラインドを取り付けるために使用され、巻取り軸の面域において一方の端部でヒンジ結合される。ピボットアームの他方の端部は、枢動し得る枢支点として強制案内され、この枢支点は、移動距離を前もって選ぶことができた後のピボットアームの取付け位置からピボットアームの基本位置までの移行の際に、ばね要素として好適に設計された制動要素によって支持され得る。この巻上げブラインドの構成により、巻取り動作の終りに減少した速度で巻上げブラインドの収納位置まで巻上げブラインドを限定して引っ込めることができる。この特性は、単にばね要素を設けることによって電気コントローラを使用することなく達成される。制動要素として働くこのばね要素は、制限された範囲、すなわち変位し得る重心の移動距離の前もって限定できる最後の一部分の距離範囲においてだけ作用するので、巻上げブラインドは巻取り軸に連結された駆動モータによって巻取り動作の開始において速やかにかつ即座に巻き取られることができ、制動手段により引っ込めることが厳しい最後の一部の扇形部分を引っ込めることができるので、ばね力の作用により所望に減少した速度で巻上げブラインドの最後の一部の部位を引っ込めることができる。
この実施形態において、制動要素は圧縮ばねとして設計され、それによりその速度低下は個々に、ならびに駆動モータおよび/またはばね定数および/または圧縮時のばねの有効長さの関数として随意に前もって選択できる。
この構成は、巻上げブラインド構成要素がばね要素の力に抗してその収納位置に巻上げブラインド組立体を保持できる駆動モータを使用することによってのみ巻き取ることができ、巻き戻すことができるという欠点を有する。加えてこのばね要素は、巻き戻し動作の開始において巻取り軸から巻上げブラインド構成要素を巻き戻す際に速度を増加して巻き戻させるが、いくつかの環境下で、これは望ましくないことがある。さらに、この巻上げブラインド構成は、巻取り軸と巻上げブラインドの自由端に配置された引張りロッドとの間に少なくともピボットアームの形のロッドを必要とし、それによりこの巻上げブラインド組立体を融通の利かない、したがって荷室スペースカバーとしての使用について実際的でないものにする。
したがって、本発明の目的は、巻取り動作の終りに減少した速度で巻上げブラインドを引っ込めることを改善可能にする、特に自動車の荷室スペース用の荷室スペースカバーである巻上げブラインド組立体を提供することである。
この目的は、特許請求の範囲の請求項1の特徴を有する巻上げブラインド組立体によって実現される。有利な実施形態はその従属請求項から導かれる。
本発明の基本的な考え方は、直接に巻取り軸の回転速度に影響を及ぼすことによってこれを巻き上げる際の巻上げブラインド構成要素の速度低下に影響を及ぼすことから成り、それによって巻上げブラインド組立体が特に簡単な機械的設計になる。特に、ばね駆動による作用のために被覆位置と収納位置との間で巻取り軸の上に巻き取られ得る巻上げブラインド構成要素を巻き取ることができる。これにより簡単な設計を有する安価な組立体を提供することができる。
本発明による巻上げブラインド組立体、特に被覆位置と収納位置との間で巻取り軸の上へ巻き上げられ得る巻上げブラインド構成要素を有する自動車の荷室スペース用の荷室スペース組立体の場合、巻取り動作の終りに減少した速度で収納位置まで巻上げブラインド構成要素を引っ込めるための制動手段が提供される。本発明によればこの制動手段は、巻取り軸の回転速度を低下させ、巻取り軸の所定の回転角度範囲内で巻取り軸の回転を停止するように設定される。
本発明による制動手段は、その範囲内で制動(すなわち限定された速度の低下)が実現されるべき巻上げブラインド構成要素の移動する距離が自由にかつ随意に調節できることに特徴がある。被覆位置から収納位置まで巻上げブラインド構成要素を引っ込める際の制動距離は、その範囲内で制動が実現される巻取り軸の回転の設定角度に依存する。回転の角度は360°よりも小さくすることができ、制動は巻取り軸の1回転よりも小さいところで実現され得る。しかしまた、この回転の角度は、巻取り軸についての複数の完全な回転を含むこともできる。
1つの実施形態では、制動手段は、巻取り軸に配置され、第1の構成部品および前記第1の構成部品に対して回転可能である第2の構成部品から成るねじり粘性ダンパ(torsion visco damper)であり、それによって前記第1の構成部品(回転を防止するように取り付けられる)はシャシ部分に取り付けられ、前記第2の構成部品はトルクを伝達できるように前記巻取り軸と作動的に係合されることができる。ねじり粘性ダンパを使用すると、実現されるべき制動効果を得るために必要とされるすべての機械的構成部品を巻取り軸の内側に配置できるので、特に省スペース的な配置ができる。また、ねじり粘性ダンパは、巻取り軸の外側の構成部品(例えば巻上げブラインド組立体の表面部位に延在するロッド)との作動連結を必要としないという利点を有する。
さらなる実施形態では、巻取り軸とねじり粘性ダンパの第2の構成部品との間の作動連結は、前記巻取り軸に回動固定される方法で連結される端部片、および前記巻取り軸に対して回転可能であるいくつかの割出板によって確立され得る。トルクが端部片(回動固定される方法で巻取り軸に連結される)によって制動手段に働かされる。このトルクを制動手段に伝達する時間は巻取り軸に対して回転可能である割出板の数に依存する。各割出板が巻取り軸に連結された端部片から制動手段までトルクを伝達する際の遅れの原因である。端部片と制動手段との間に配置された割出板の数が少なければ少ないほど、巻上げブラインド構成要素を引っ込める際に被覆位置から開始する制動がそれだけより速やかに生じる。逆に制動は、より多くの割出板が設けられる場合には巻取り動作の終りにのみ生じる。この割出板は巻取り軸の内部に配置されることが好ましい。
巻取り軸が働かせるトルクを伝達するために、割出板のそれぞれは、その隣の割出板の鼻部にトルクを伝達できるように設計された、その両側に鼻状の突出部分を有する。
鼻部は所与のノーズ角を有する円の扇形の形であることが好ましく、その結果トルクを伝達する際、表面接触が1つの割出板の鼻部とその隣の割出板の鼻部との間に確立される。これにより高トルクさえもが、確実にそれぞれの割出板を介して制動手段に伝達されることが確保される。
また、割出板の数および鼻部の形状、特に円の扇形の形のノーズ角および鼻部は、巻き戻し動作の終りに被覆位置から収納位置まで巻上げブラインド構成要素を引っ込めると制動されるべき所望の距離に依存することも提供される。鼻部の形状と組み合わせて割出板の数を適切に選択することによって、巻上げブラインド構成要素の被覆位置から開始して、巻取り軸のいかなる回転数の後に制動の開始が生じるべきかを決定することができる。
ノーズ角が小さければ小さいほど、トルクが1つの割出板からその隣の割出板まで伝達され得るまでの巻取り軸の回転の角度はそれだけより大きい。ノーズ角のサイズは、制動距離および制動期間の調節に依存するばかりでなく、巻取り軸から制動手段までのトルク伝達が鼻部の損傷のいかなる危険もなく実現され得るような安定基準にも依存する。
他の実施形態によれば、ねじり粘性ダンパの第2の構成部品は開始位置と最終位置との間で回転可能であり、回転と共に巻取り軸の回転の制動を生じる鼻部を有し、したがって開始位置から最終位置までの回転は、割出板のうちの1つの鼻部が介在することによって実現される。開始位置および最終位置が限定されるという事実により、その範囲内で巻取り軸の完全な停止に至るまでの制動が生じ得る、巻取り軸の回転の角度もまた限定される。ねじり粘性ダンパの第2の構成部品は、第1の構成部品に対する回転によって巻取り軸の完全な停止に至るまで制動を受ける割出板として解釈できる。
他の実施形態では回復手段が設けられ、この回復手段は、巻上げブラインド構成要素がその収納位置から被覆位置までもってこられると制動手段を開始状態まで復帰させ、その結果次に巻上げブラインドが前記被覆位置から前記収納位置まで移動されると、限定された速度の低下を利用可能にする。このように前記回復手段は限定された範囲内で巻取り動作の際に生じる制動を抑える。しかし回復手段の力は、巻上げブラインド構成要素が特にばね駆動の方法で巻取り軸の上へ巻き取られることを防ぐには十分ではない。巻上げブラインド構成要素がその被覆位置まで復帰されるならば(機械的手段によってであれ電気モータによってであれ)、そのときに回復手段は、制動手段が限定された開始状態まで復帰されるのでこの制動が巻上げブラインド構成要素の各巻取り動作に対して所定の箇所間に合っておよび/または所定の距離を越えて実現されることを確実にする。
回復手段は、巻上げブラインド構成要素がその収納位置から被覆位置までもってこられる場合にねじり粘性ダンパの第2の構成部品が最終位置から開始位置までもってこられるならば有利である。このように前記回復手段はねじり粘性ダンパの第2の構成部品と作動的に連結しており、その開始位置までこれを逆戻り回転させる。これは、前記巻上げブラインド構成要素が、制動手段と同心に配置され、回動固定されて取り付けられているねじり粘性ダンパの第1の構成部品を取り巻く、ねじりばねとして設計されることによって特に容易に達成される。
他の実施形態では、また、回復手段が、第2の構成部品がその開始位置にある場合にねじり粘性ダンパの第2の構成部品に予張力(プレテンション力)を働かせることも提示される。この予張力により、また、前記回復手段は回復方向に作用する制動に抗して働く場合でさえも制動手段をその開始位置まで復帰させ得ることを確実にする。
例示した実施形態に基づいて、以下に本発明をより詳細に説明する。
以下の各図で同じ形状構成は同じ参照番号で標記される。
図1は、巻取り動作の終りに収納位置まで減少した速度で巻上げブラインド構成要素(図示せず)を限定して引っ込めるのに必要とされる巻上げブラインド組立体の構成部品の透視図を示す。図にはこれを示していないが、巻上げブラインド組立体は、巻取り軸1の上へ巻上げブラインド構成要素を巻き取ることによって被覆位置と収納位置との間に知られた方法で配置され得る。巻上げブラインド組立体は特に自動車の荷室スペース用の荷室スペースカバーを形成する。しかしまた、巻上げブラインド組立体は他のいかなる用途にも、例えば、乗り物または窓の風防ガラス用の巻上げブラインド組立体として使用することもできる。
巻上げブラインド組立体は、知られた方法で巻取り軸1の内側に設置され得るばね駆動部(図示せず)を用いて、本発明の例示の実施例に従って巻き上げられることが好ましい。巻上げブラインド構成要素は、巻上げブラインド組立体のユーザによって手動で巻取り軸1から、すなわちその収納位置から被覆位置まで解かれることができ、あるいは、これは電気モータ駆動によって実現されることもある。
図1は、巻取り動作の終りにその収納位置まで減少した速度で巻上げブラインド構成要素を限定して引っ込めるのに必要とされる構成部品を示す。巻取り軸1は、シャシ部分に取り付けられるべき回転軸受4または締結要素3によって回転可能に連結される。巻取り軸1内に端部片9が配置され、端部片9は、巻取り軸1に回動固定される連結の形で締結要素10、例えばねじまたはピンによって連結される。制動手段2として機能するねじり粘性ダンパが締結要素3に接近して配置され、この締結要素3は巻取り軸1の端部部位において乗り物シャシに固定して連結される。
端部片9とねじり粘性ダンパ2との間にいくつかの割出板7が設けられる。割出板7のそれぞれは、その表面側および裏面側に円の扇形の形状に設計された鼻部8を有する。図2はこのような割出板の表面側の上面図を示す。鼻部8はノーズ角α、および2つの対向する扇形表面17を有する。全く同じ設計の鼻部19が割出板7の裏面側に設けられる。鼻部19は原則として、割出板7の裏面側の任意の位置に配置され得る。割出板7は射出成形によって製造されるプラスチックで作られることが好ましいので、これらが互いに対抗するようにその表面側および裏面側にある鼻部8および鼻部19を配置するのではなくて、その代わりとして機材の蓄積を防ぐようにずらせて(図2に示すように)これらを配置することが有利である。割出板7は巻取り軸1の回転軸18の周りを回転するように取り付けられる。
図の線図と反対になるが、割出板7は、図に示すように1つの割出板から離れた距離に配置されるのではなくて、その代わりとして表面側に配置された鼻部のそれぞれの扇形面17が隣接した割出板の裏面側に配置された鼻部の扇形面と係合し得るように互いに直接に隣接する。これは図1では認識できないが、回動固定される方法で巻取り軸1に連結される端部片は、第1の割出板7に面する側面にそれに応じて形成された鼻部を有する。
上に説明した割出板7の鼻部8に応じて形成された鼻部20が、ハウジング部分5に固定して連結されるねじり粘性ダンパ2のハウジング部分6に設けられる。ハウジング部分5およびハウジング部分6(これらは一体に設計することもできる)は、ねじり粘性ダンパ2(これは図では認識できない)のその他の構成部品に対して回転されることができ、この場合ねじり粘性ダンパは、回動固定される方法で締結要素3に取り付けられ、したがってシャシ部分に取り付けられる。ねじり粘性ダンパの回転できない部分に対するトルクの作用により造られるハウジング部分6の回転が所望の制動効果を生じる。
被覆位置から収納位置まで巻上げブラインド構成要素を一列に並べる間に、トルクが端部片9から、より特別にはそこに設けられた鼻部(ここでは認識できない)からここで導入したいくつかの割出板7を通してハウジング部分6まで伝達される。このトルクはそれぞれの割出板から、すなわちより正確にはそれぞれの鼻部からその隣の割出板7の鼻部まで伝達される。これは、鼻部を形成することにより、特にノーズ角αという寸法のためにトルクの伝達が鼻部の360°-αという回転角度の後にのみ達成されることにより実現される。巻上げブラインド構成要素のばね駆動による巻取りの場合、このようにすべての割出板7が次々と係合させられて、ねじり粘性ダンパ2すなわちハウジング部分6までの確実なトルクの連結は巻上げブラインドの巻取りの終端領域においてのみ確立される。回動固定される方法で取り付けられるねじり粘性ダンパの構成部品に対して鼻部20によって働かされるトルクのために、ハウジング部分6の回転により、巻取り軸の回転速度が低下されてそれによって所定の回転の角度範囲内に巻取り軸が停止に達するまで減少する。
このように制動は、これらの構成部品に対して内側に同心に配置されたねじり粘性ダンパの他の部分に対して、これらのハウジング部分5およびハウジング部分6を回転することによって実現される。
割出板7の数、ならびに鼻部8および鼻部19のノーズ角αのサイズにより、これは、巻取り軸1がねじり粘性ダンパ2と係合するようになるまで制動なしで行う回転がいかなる回数かを決定する。割出板7の数が多くなれば多くなるほど、ならびに/あるいは鼻部8および鼻部19のノーズ角αが小さければ小さいほど、制動なしでの巻取り軸の回転数、したがって制動なしでその被覆位置とその収納位置との間で巻上げブラインド構成要素の移動する距離がそれだけ大きくなる。割出板の数およびノーズ角αの寸法を適切に選択することによって、様々な収容スペース深さまたは様々な制動距離に適合できる構成が実現できる。
図1に示す変形では、制動は360°よりも小さい角度の範囲内で行われ、実際の条件下では10cmまでの制動距離になる。制動距離を大きくするために、突出部分14を有する部分13とねじり粘性ダンパのつめ16を有する部分との間で上に説明したように設定された割出板を設けることによって、巻取り軸1の複数の回転にわたってまさに制動を行うという選択肢がある。
図3は、制動を得るために使用される組立体の一部について拡大された詳細を示し、そのためにねじり粘性ダンパ、具体的にはそのハウジング部分5およびハウジング部分6、ならびに回転できない部分がここで見ることはできない。この図は、単に実施例としてここに示すピン形状の突出部分14が配置されるハウジング部分13を示す。ハウジング部分13および突出部分14は一体に、例えばプラスチックで製造され得る。ハウジング部分13はねじり粘性ダンパの回転できる部分(ハウジング部分5およびハウジング部分6)にぴったり合った方法で連結される。ねじり粘性ダンパの回転できない部分は受け口16内に取り付けられ、この受け口16は締結要素3したがって乗り物のシャシ部分に対して回動固定される方法で長形の穴として設定される。また、つめ15が、シャシに固定されるように受け口16を形成する部分に連結される。この組立体は図に示す位置において開始位置にあり、そこでは構成部品13は、このハウジング部分13の溝12および回動固定されたハウジング部分21の溝22内に支持されたねじりばねのばねバイアス張力によって、つめ15に押し付けられる。
ねじり粘性ダンパのハウジングが、巻上げブラインド構成要素のばね駆動による巻取り、したがって巻取り軸の回転のためにトルクにより作用されるならば、そのときにその上に一体に成形された鼻部を有するハウジング部分13は、ねじりばね11のばね張力に抗して、および図4に示す動作位置まで反時計方向に回転する。これは、例えば、巻上げブラインド構成要素がその収納位置に完全に到達してしまった最終位置であり得る。また、この最終位置は、ハウジング部分13をつめ15の他の表面に達するまでそれに取り付けられた突出部分14に接触させることによって、形成されることもできる。
ねじりばね11のバイアストルクに抗して反時計方向につめ15から離れてハウジング部分13を回転することによって、回転についての制動効果がある。図4に示す線図では、こうしてねじりばね11はねじり粘性ダンパをリセットするために使用されるばねトルクのゆえに負荷をかけられる。
その収納位置からその被覆位置の方向に巻上げブラインド構成要素を巻き戻す際に、巻取り軸とねじり粘性ダンパとの間の伝達力は停止し、その結果もはや力はハウジング部分13にも働かない。次いで、ねじりばね11は、そのばねトルクによりハウジング部分13を図4に示す位置から図3に示す開始位置まで逆戻り回転させる。これは、巻上げブラインド構成要素の次の巻取り動作の際に、制動、および巻取り動作の終りでの巻き上げ時の速度の低下が上述のように全く同じ方法で生じ得ることを確実にする。
原則として、巻取り軸の一方の端部にここで説明した制動装置を設け、その結果巻取り軸の他方の端部でのばね駆動が巻上げブラインド構成要素を巻き上げるために利用可能にされ得ることで十分である。巻取りが構造の点から異なって実現される場合には、また、制動手段を巻取り軸の両端部に設けることもできる。したがって、段付きの制動が特に考えられ、そこでは初めに制動なしの巻上げ動作があり次いで最初の制動を有するさらなる巻上げが、最後に第2のより大きな制動を有する巻上げがある。これは、例えば2つの制動手段にいくつかの異なる割出板を設けることによって実現できる。
本発明による制動機構が配置される巻取り軸の透視図である。 制動機構の割出板の上面図である。 開始位置において本発明で使用される制動手段の透視図である。 制動を生じる動作状態において本発明で使用される制動手段の透視図である。
符号の説明
1 巻取り軸
2 制動手段
3 締結要素
4 回転軸受
5 ハウジング部分
6 ハウジング部分
7 割出板
8 鼻部
9 端部片
10 締結要素
11 ねじりばね
12 溝
13 ハウジング部分
14 突出部分
15 つめ
16 受け口
17 扇形面域
18 回転軸
19 鼻部
20 鼻部
21 ハウジング部分
22 溝
α 角度

Claims (11)

  1. 被覆位置と収納位置との間で巻取り軸(1)の上へ巻き上げることができる巻上げブラインド構成要素と、巻取り動作の終りに前記収納位置まで減少した速度で、所定の方法で前記巻上げブラインド構成要素を挿入するように構成された制動手段(2)と、を有する、特に自動車の荷室スペース用の荷室スペースカバーである巻上げブラインド組立体であって、
    前記制動手段(2)が前記巻取り軸(1)の回転速度を低下させ、前記巻取り軸(1)の回転の所定の角度範囲内で前記巻取り軸(1)の前記回転を停止させるように設定されていることを特徴とする巻上げブラインド組立体。
  2. 前記制動手段(2)が、第1の構成部品および該第1の構成部品に対して回転され得る第2の構成部品(5、6、13)から成る前記巻取り軸(1)に配置されたねじり粘性ダンパを含み、それによって回転を防止するように取り付けられた前記第1の構成部品がシャシ部分の上に取り付けられ、前記第2の構成部品(5、6、13)がトルクを伝達できるように前記巻取り軸(1)と作動的に係合され得ることを特徴とする、請求項1に記載の巻上げブラインド組立体。
  3. 前記巻取り軸(1)に回動固定される方法で連結された端部片(9)および前記巻取り軸(1)に対して回転可能であるいくつかの割出板(7)により、前記巻取り軸(1)と前記第2の構成部品(5、6、13)との間の作動連結が確立され得ることを特徴とする、請求項1または2に記載の巻上げブラインド組立体。
  4. 前記割出板(7)のそれぞれがその両側に前記鼻部(8、19)を有しており、その隣の割出板(7)の鼻部(8、19)にトルクを伝達できるように設定されていることを特徴とする、請求項3に記載の巻上げブラインド組立体。
  5. 前記鼻部(8、19)が、ノーズ角を有する円の扇形の形状を有し、これにより平坦な接触が、トルクを伝達する際に1つの割出板(7)の前記鼻部(19)とその隣の割出板(7)の前記鼻部(8)との間に確立されることを特徴とする、請求項4に記載の巻上げブラインド組立体。
  6. 割出板(7)の数および前記鼻部(8、19)の形状、特に円の扇形をなす前記鼻部のノーズ角が、巻取り動作の終りに前記被覆位置から前記収納位置まで前記巻上げブラインド構成要素を引っ込める際に制動されるべき所望の距離によって決定されることを特徴とする、請求項3から5のいずれか一項に記載の巻上げブラインド組立体。
  7. 前記ねじり粘性ダンパの前記第2の構成部品(5、6、13)が、開始位置と最終位置との間で回転可能であり、回転するうちに前記巻取り軸(1)の回転を制動させる鼻部(20)を有し、それによって前記開始位置から前記最終位置までの回転が前記割出板のうちの1つの鼻部(19)と係合することによって実現されることを特徴とする、請求項3から6のいずれか一項に記載の巻上げブラインド組立体。
  8. 回復手段(11)が設けられ、この回復手段(11)は、前記巻上げブラインド構成要素がその収納位置から前記被覆位置までもってこられると前記制動手段(2)を開始位置まで移動させ、次いで、前記被覆位置から前記収納位置まで前記巻上げブラインド構成要素を引っ込めることによって所定の速度低下が実現されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の巻上げブラインド組立体。
  9. 前記回復手段(11)は、前記巻上げブラインド構成要素がその収納位置から前記被覆位置までもってこられるときに前記ねじり粘性ダンパの前記第2の構成部品(5、6、13)を前記最終位置から前記開始位置までもってくることを特徴とする、請求項8に記載の巻上げブラインド組立体。
  10. 前記回復手段(11)が、前記制動手段(2)と同心に配置され、前記ねじり粘性ダンパの前記第1の構成部品を取り巻くねじりばねとして設計されていることを特徴とする、請求項8または9に記載の巻上げブラインド組立体。
  11. 前記回復手段(11)は、前記第2の構成部品(5、6、13)が前記開始位置にある場合に前記ねじり粘性ダンパの前記第2の構成部品(5、6、13)に偏倚力を働かせることを特徴とする、請求項9または10に記載の巻上げブラインド組立体。
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