JP2008532950A - 治療薬としての二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチド - Google Patents

治療薬としての二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチド Download PDF

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Abstract

本発明は、感染性疾患、特にウイルス感染の処置に関して、式(II)をベースにした二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチドの使用に関する。本発明は、ウイルス感染を含む感染性疾患を処置するための二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチドの使用、新規の二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチド、ならびにそれらの製造のための方法に関する。本発明は、ある新しいクラスの二環式ヌクレオシドおよびヌクレオチドが、ウイルス感染を含む感染性疾患の処置に特に有用であり得る生物活性を示すことを開示する。

Description

(発明の分野)
本発明は、ウイルス感染を含む感染性疾患を処置するための二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチドの使用、新規の二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチド、ならびにそれらの製造のための方法に関する。
(発明の背景)
ウイルス感染は、ヒトの健康に対する主要な脅威であり、多くの重大な感染性疾患の原因となる。最も注目すべきウイルスは、血液媒介ウイルス(BBV)であり、これにはC型肝炎ウイルス(HCV)、B型肝炎ウイルス(HBV)およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)が挙げられ、これらはすべて伝染の様式により関連付けられる(すなわち、血液または体液を介する)。
フラビウイルス科は、9〜15kbのゲノムサイズを有する陽性の一本鎖RNAウイルスの群である。このフラビウイルス科は、以下を含む種々の属からなる:
1.Flaviviruses属:この属は、デング熱ウイルス、日本ダニ媒介ウイルスおよび黄熱病ウイルスを含む。これら主要な群に加えて、分類されていない、いくつかの追加のFlavivirusesがある。
2.Hepaciviruses属:この属は、1つの種のみ(C型肝炎ウイルス(HCV))を含み、これは多くの遺伝子型およびサブタイプを含む。
HCVは、ウイルス性肝炎の主要な原因であり、世界中で2億人以上の人々が感染している。HCV感染に対する最新の処置としては、インターフェロンαのみ、またはリバビリン(ヌクレオシドのアナログ)との組み合わせを用いる免疫療法に限定される。この処置は、約半分の患者集団のみに有効である。それ故、新規のHCV薬の早急な必要性がある。C型肝炎ウイルスは、ヌクレオカプシドおよび脂質エンベロープに封入された陽性鎖のRNAゲノムを含み、約9600個のリボヌクレオチドからなり、約3000アミノ酸のポリタンパク質をコードする(非特許文献1)。ポリタンパク質から放出されるHCVタンパク質(NS5B)は、ポリメラーゼ活性を有し、鋳型としての役割を果たす1本鎖ウイルスRNAゲノムからの2本鎖RNAの合成に関わっている。HCVウイルスの複製は、NS5Bのポリメラーゼ活性の操作を通して妨げられ得る。NS5Bタンパク質の阻害は、2本鎖HCV RNAの形成を抑制または妨げる。あるいは、ヌクレオシドアナログはまた、伸長RNA鎖に組み込まれ得、鎖ターミネーターとしてはたらく。さらに、崩壊するヌクレオシドアナログはまた、伸長RNAに組み込まれ得、ウイルスゲノムに対する変異促進性の損傷を引き起こし得る。近年、いくつかのPCT特許出願(特許文献1〜9)は、インビトロアッセイにおける抗HCV薬としてヌクレオシドアナログを記載している。
HBVは、世界の人口のほぼ3分の1が急性に感染しており、感染したヒトの約5%がこのウイルスの慢性的な保有者である(非特許文献2)。慢性HBV感染は、肝障害を引き起こし、しばしば肝硬変に進展し、そして/またはその後、一生のうちに肝臓癌に進展する。効果的なワクチンおよび化学療法の有用性および広範な使用にもかかわらず、慢性的な保有者の数は、世界中で4億人に達する。それ故、より効果的な抗HBV薬が開発される必要がある。
HIVは、免疫システムの進行性の変性を引き起こし、AIDSの進展を導く。逆転写酵素インヒビターおよびプロテアーゼインヒビターを含む多くの薬物が臨床で使用されている。近年、薬物耐性を減らすために、AIDSの処置のために併用療法が広く用いられる。抗HIV薬の開発における発展にもかかわらず、AIDSは依然として主要な伝染病の1つである。
上に記載されるBBVに加えて、ある他の急性のウイルス性感染(HSV、CMV、インフルエンザウイルス、西ナイルウイルス、SARSウイルス、痘瘡、EBV、VZVおよびRSVを含む)もまた、ヒトの生命に大きな脅威を科す。従って、これは、異なる抗ウイルス薬の開発の持続的な必要性を強調する。
細菌感染は、長く多くの感染性疾患の原因であった。広範な抗生物質の使用は、生命を脅かす抗生物質抵抗性の細菌の多くの新しい株を生じる。真菌感染は、別の型の感染性疾患であり、これらのいくつかはまた、生命を脅かし得る。細菌感染および真菌感染の処置がますます必要とされる。従って、新しい作用メカニズムに基づいた抗菌薬が、特に重要である。
ヌクレオシド薬はまた、ウイルス感染および癌のような増殖性疾患の処置のために10年間、臨床的に使用されてきた。ほとんどのヌクレオチド薬は、代謝拮抗薬として分類される。これらが細胞に入った後、ヌクレオシドアナログは連続して、ヌクレオシド5′−モノリン酸、5′−二リン酸および5′−三リン酸にリン酸化される。ほとんどの場合、ヌクレオシド三リン酸(例えば、3′−アジド−3′−デオキシチミジン三リン酸(AZT、抗HIV薬)およびアラビノシルシトシン三リン酸(シタラビン、抗癌薬))が、ポリメラーゼの競合阻害に続いて起こる修飾したヌクレオチドのDNA配列またはRNA配列への組み込みを通して、DNA合成またはRNA合成を阻害する、活性な化学的実体である。数少ない場合において、ヌクレオチドアナログは、低いリン酸レベルで効果を発揮する。例えば、5−フルオロ−2′−デオキシウリジン5′−モノホスフェート(抗癌薬)および2′,2′−ジフルオロ−2′−デオキシシチジン5′−ジホスフェート(抗癌薬)は、それぞれチミジル酸シンターゼおよびリボヌクレオチドレダクターゼを阻害することが示されている。ヌクレオシドアナログ自体は、アデノシンキナーゼのインヒビターおよびアデノシンレセプターのリガンドのように非ホスフェートレベルで作用し得るが、現在、臨床的に有用なヌクレオシド薬は、第1にヌクレオシドキナーゼおよびヌクレオチドキナーゼによる細胞活性に依存する。
少なくとも、2つの判定基準がヌクレオシド抗ウイルス薬に適切である:1)ヌクレオチドアナログは細胞においてヌクレオチドに同化されるはずである:2)同化されたヌクレオチドは、選択的にウイルス酵素を標的とするはずである。細胞におけるリン酸化および好ましい酵素を選択的に標的とするために、ヌクレシドアナログは、ヌクレオシドの糖部位および塩基部位において有望な修飾体を有するはずである。そのような有望なヌクレオシドアナログを得るために、一般的なアプローチは、塩基または糖を修飾することにより、あるいは塩基部分および糖部分の両方を修飾することにより種々のヌクレオチドアナログを生じるはずである。多くの例が、種々の修飾されたヌクレオシドの合成のための文献中にある(非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6)。
しかしながら、本発明以前に、抗ウイルス活性について徹底的に探索されなかったあるクラスのヌクレオシド化合物がある。そのような化合物のクラスは、プリン塩基から誘導されない二環式ヌクレオシドである。二環式ヌクレオシドの開示は、天然のアデニンおよびグアニン(プリン)ベースのリボヌクレオチドおよびそれらのデオキシ誘導体が二環式塩基部位を有することを考えると極めて限定される。特許文献6、特許文献5および特許文献10は、プリンヌクレオシドの誘導体を開示する。これらの刊行物に反して、本発明は、ある新しいクラスの二環式ヌクレオシドおよびヌクレオチドが、ウイルス感染を含む感染性疾患の処置に特に有用であり得る生物活性を示すことを開示する。
国際公開第99/43691号パンフレット 国際公開第01/32153号パンフレット 国際公開第01/60315号パンフレット 国際公開第01/79246号パンフレット 国際公開第01/90121号パンフレット 国際公開第01/92282号パンフレット 国際公開第02/18404号パンフレット 国際公開第02/057287号パンフレット 国際公開第02/057425号パンフレット 国際公開第04/058792号パンフレット Dymockら、Antiviral Chemistry & Chemotherapy 2000年、11、79 Chemistry of Nucleosides and Nucleotides 第1巻、1988年、L.B.Townsend編、Plenum Press Chemistry of Nucleosides and Nucleotides 第2巻、1991年、L.B.Townsend編、Plenum Press Chemistry of Nucleosides and Nucleotides 第3巻、1994年、L.B.Townsend編、Plenum Press Handbook of Nucleoside Synthesis、H.VorbruaggenおよびC.Ruh−Pohlenz編、John Wiley & Sons,Inc.、2001年 The Organic Chemistry of Nucleic Acids、Y.Mizuno編、1986年
(発明の要旨)
本発明は、二環式ヌクレオシド、ヌクレオチドおよびそれらの誘導体のある特定のクラス、ならびに微生物感染の処置、具体的にはウイルス感染の処置における使用に関する。
特に本発明は、微生物感染の処置のための方法を提供し、この方法は、式(I)
Figure 2008532950
の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩の有効量を、必要に応じて1以上の抗ウイルス薬または抗細菌薬と組み合わせて投与する工程を包含し、
ここで、
Aは、O、S、CH、CHF、CFまたはNRであり;
、R、R2′、R、R3′およびRは、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアルケニルオキシ、必要に応じて置換したアルキノキシ、必要に応じて置換したアリールオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアリールアルコキシ、必要に応じて置換したヘテロシクロキシ、必要に応じて置換したヘテロアリールオキシ、必要に応じて置換したシクロアルコキシ、必要に応じて置換したシクロアルケノキシ、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルイミノ、必要に応じて置換したアシルイミノキシ、必要に応じて置換したオキシアシルイミノ、必要に応じて置換したアミノチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルアミノ、必要に応じて置換したアミノスルフィニル、必要に応じて置換したアミノスルホニル、必要に応じて置換したチオ、必要に応じて置換したチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシチオアシル、必要に応じて置換したオキシチオアシルオキシ、必要に応じて置換したホスホリルアミノ、必要に応じて置換したスルフィニル、必要に応じて置換したスルホニル、必要に応じて置換したスルフィニルアミノ、必要に応じて置換したスルホニルアミノ、必要に応じて置換したオキシスルフィニルアミノおよび必要に応じて置換したオキシスルホニルアミノからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′は共に、またはRおよびR3′は共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNであり;
4′は、−CYSH、−CYOH、−CYNHまたは−L′−Rであり;
L′が、−CY−、−CYCY−、−CYOCY−、−CYSCY−、および−CYNHCY−からなる群から選択され;
各YがH、F、Cl、Br、OR、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択され、ここで、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは、必要に応じてF、Cl、Br、OH、COOH、COOCH、SH、SCH、NH、NHCH、N(CH、CN、NO、C(O)NH、C(O)NHCH、N、C(S)NH、OCHおよびOCHCHから選択される1以上の基で置換され得;
が、OR、NR、モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェート、またはモノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体からなる群から選択され;
各Rが、H、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
Bは、式(II)
Figure 2008532950
の群であり、
ここで、Zがπ結合(二重結合)に関与する場合、ZはNまたはC−Gから独立して選択されるか;あるいはZがπ結合(二重結合)に関与しない場合、ZはO、S、Se、NR、NOR、NNR、CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeO、Se(O)またはC(G)から独立して選択され;各GはH、ハロゲン、OR、SR、NR、NROR、N、COOR、CN、CONR、C(S)NR、C(=NR)NRおよびRからなる群から独立して選択され;そして
任意の2個の隣接するZは、両方O、SおよびSeから選択されないか、または両方CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeOおよびSe(O)から選択されず;
ここで、Xがπ結合(二重結合)に関与する場合、XはCであるか;またはXがπ結合(二重結合)に関与しない場合、XはCRまたはNであり;
ここで、R′′がπ結合(二重結合)に関与する場合、R′′はO、S、Se、NR、NORまたはNORであるか;またはR′′がπ結合(二重結合)に関与しない場合、R′′はOR、SR、F、Cl、RまたはSeRであり;そして
破線(−−−)は、起こりうるπ結合または二重結合を示す。
さらに本発明はまた、微生物感染の処置のための医薬の製造における、式(I)
Figure 2008532950
の化合物またはそれらの塩の使用を提供し、
ここで、
Aは、O、S、CH、CHF、CFまたはNRであり;
、R、R2′、R、R3′およびRは、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアルケニルオキシ、必要に応じて置換したアルキノキシ、必要に応じて置換したアリールオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアリールアルコキシ、必要に応じて置換したヘテロシクロキシ、必要に応じて置換したヘテロアリールオキシ、必要に応じて置換したシクロアルコキシ、必要に応じて置換したシクロアルケノキシ、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルイミノ、必要に応じて置換したアシルイミノキシ、必要に応じて置換したオキシアシルイミノ、必要に応じて置換したアミノチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルアミノ、必要に応じて置換したアミノスルフィニル、必要に応じて置換したアミノスルホニル、必要に応じて置換したチオ、必要に応じて置換したチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシチオアシル、必要に応じて置換したオキシチオアシルオキシ、必要に応じて置換したホスホリルアミノ、必要に応じて置換したスルフィニル、必要に応じて置換したスルホニル、必要に応じて置換したスルフィニルアミノ、必要に応じて置換したスルホニルアミノ、必要に応じて置換したオキシスルフィニルアミノおよび必要に応じて置換したオキシスルホニルアミノからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′は共に、またはRおよびR3′は共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNであり;
4′は、−CYSH、−CYOH、−CYNHまたは−L′−Rであり;
L′が、−CY−、−CYCY−、−CYOCY−、−CYSCY−、−CYNHCY−からなる群から選択され;
各Yが、H、F、Cl、Br、OR、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択され、ここで、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは、必要に応じてF、Cl、Br、OH、COOH、COOCH、SH、SCH、NH、NHCH、N(CH、CN、NO、C(O)NH、C(O)NHCH、N、C(S)NH、OCHおよびOCHCHから選択される1以上の基で置換され得;
が、OR、NR、モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェート、またはモノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体からなる群から選択され;
各Rが、H、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
Bは、式(II)
Figure 2008532950
の群であり、
ここで、Zがπ結合(二重結合)に関与する場合、ZはNまたはC−Gから独立して選択されるか;あるいはZがπ結合(二重結合)に関与しない場合、ZはO、S、Se、NR、NOR、NNR、CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeO、Se(O)またはC(G)から独立して選択され、各GはH、ハロゲン、OR、SR、NR、NROR、N、COOR、CN、CONR、C(S)NR、C(=NR)NRおよびRからなる群から独立して選択され;そして
任意の2個の隣接するZは、両方O、SおよびSeから選択されないか、または両方CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeOおよびSe(O)から選択されず;
ここで、Xがπ結合(二重結合)に関与する場合、XはCであるか;またはXがπ結合(二重結合)に関与しない場合、XはCRまたはNであり;
ここで、R′′がπ結合(二重結合)に関与する場合、R′′はO、S、Se、NR、NORまたはNORであるか;またはR′′がπ結合(二重結合)に関与しない場合、R′′はOR、SR、F、Cl、RまたはSeRであり;そして
破線(−−−)は、起こりうるπ結合または二重結合を示す。
(好ましい実施形態の説明)
「アルキル」とは、直鎖または分枝鎖であり得る1価のアルキル基をいい、好ましくは、1〜10個の炭素原子、またはより好ましくは1〜6個の炭素原子を有する。そのようなアルキル基の例として、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、n−ヘキシルなどが挙げられる。
「アリール」とは、単環(例えば、フェニル)あるいは多環縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する、好ましくは6〜14個の炭素原子を有する不飽和芳香族炭素環式基をいう。アリール基の例として、フェニル、ナフチルなどが挙げられる。
「アリーレン」とは、2価のアリール基をいい、アリール基は上に記載されるとおりである。
「アリールオキシ」とは、アリール−O−基をいい、アリール基は上に記載されるとおりである。
「アリールアルキル」とは、−アルキレン−アリール基をいい、好ましくはアルキレン部分に1〜10個の炭素原子を有し、アリール部分に6〜10個の炭素原子を有する。そのようなアリールアルキル基は、ベンジル、フェネチルなどにより例示される。
「アリールアルコキシ」とは、アリールアルキル−O−基をいい、アリールアルキル基は上に記載されるとおりである。そのようなアリールアルコキシ基は、ベンジルオキシなどにより例示される。
「アルコキシ」とは、アルキル−O−基をいい、アルキル基は上に記載されるとおりである。例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、1,2−ジメチルブトキシなどが挙げられる。
「アルケニル」とは、直鎖または分枝鎖であり得、好ましくは、2〜10個の炭素原子、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、少なくとも1個、好ましくは1〜2個の炭素−炭素二重結合を有する1価のアルケニル基をいう。例として、エテニル(−CH=CH)、n−プロペニル(−CHCH=CH)、iso−プロペニル(−C(CH)=CH)、ブト−2−エニル(−CHCH=CHCH)などが挙げられる。
「アルケニルオキシ」とは、アルケニル−O−基をいい、アルケニル基は上に記載されるとおりである。
「アルキニル」とは、好ましくは2〜10個の炭素原子を有し、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、少なくとも1個、好ましくは1〜2個の炭素−炭素三重結合を有するアルキニル基をいう。アルキニル基の例として、エチニル(−C≡CH)、プロパルギル(−CHC≡CH)、ペント−2−イニル(−CHC≡CCH−CH)などが挙げられる。
「アルキニルオキシ」とは、アルキニル−O−基をいい、アルキニル基は上に記載されるとおりである。
「アシル」とは、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、アリール−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−およびヘテロシクリル−C(O)−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシアシル」とは、H−OC(O)−、アルキル−OC(O)−、シクロアルキル−OC(O)−、アリール−OC(O)−、ヘテロアリール−OC(O)−およびヘテロシクリル−OC(O)−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アミノ」とは、−NR′′′R′′′基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アミノアシル」とは、−C(O)NR′′′R′′′基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アシルアミノ」とは、−NR′′′C(O)R′′′基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アシルオキシ」とは、−OC(O)−H、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アリール、−C(O)O−ヘテロアリールおよび−C(O)O−ヘテロシクリル基をいい、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アミノアシルオキシ」とは、−OC(O)NR′′′−H、−OC(O)NR′′′−アルキル、−OC(O)NR′′′−アリール、−OC(O)NR′′′−ヘテロアリールおよび−OC(O)NR′′′−ヘテロシクリル基をいい、R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシアシルアミノ」とは、−NR′′′C(O)OH、−NR′′′C(O)O−アルキル、−NR′′′C(O)O−アリール、−NR′′′C(O)O−ヘテロアリールおよびNR′′′C(O)O−ヘテロシクリル基をいい、R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシアシルオキシ」とは、−OC(O)−OH、−OC(O)−O−アルキル、−O−C(O)O−アリール、−OC(O)O−ヘテロアリールおよび−OC(O)O−ヘテロシクリル基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アシルイミノ」とは、−C(NR′′′)−R′′′基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アシルイミノキシ」とは、−O−C(NR′′′)−R′′′基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシアシルイミノ」とは、−C(NR′′′)−OR′′′基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「シクロアルキル」とは、単一環状環または多環縮合環を有する環状アルキル基をいい、好ましくは3〜8個の炭素原子を結合する。そのようなシクロアルキル基は、例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチルなどのような単環構造、またはアダマンタニルなどのような多環構造が挙げられる。
「シクロアルケニル」とは、単一環状環および少なくとも1点の内部不飽和を有する環状アルケニル基をいい、好ましくは4〜8個の炭素原子を結合する。適したシクロアルケニル基の例として、例えば、シクロブト−2−エニル、シクロペント−3−エニル、シクロヘキサ−4−エニル、シクロオクト−3−エニルなどが挙げられる。
「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードをいう。
「ヘテロアリール」とは、芳香族性に関するヒュッケル則を満たし(すなわち、4n+2π電子を含み、平面かつ共役している)、好ましくは2〜10個の炭素原子および酸素、窒素、セレンおよび硫黄(硫黄、セレンおよび窒素の酸化物を含む)から選択される1〜4個のへテロ原子を環内に有する1価の芳香族複素環式基をいう。そのようなヘテロアリール基は、単環(例えば、ピリジル、ピロリルまたはそれらのN−酸化物あるいはフリル)または多環縮合環(例えば、インドールイジニル、ベンゾイミダゾリル、クマリニル、キノリニル、イソキノリニルまたはベンゾチエニル)を有し得る。
「ヘテロシクリル」とは、単環または多環縮合環を有する1価の飽和基または不飽和基をいい、好ましくは1〜8個の炭素原子、および窒素、硫黄、酸素、セレンまたはリンから選択される1〜4個のへテロ原子を環内に有する。最も好ましいヘテロ原子は、窒素である。
ヘテロシクリル基およびヘテロアリール基の例として、オキサゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソオキサゾール、イソチアゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、フタルイミド、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサトリアゾール、テトラゾール、チアゾリジン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、モルホリノ、ピペリジニル、ピロリジン、テトラヒドロフラニル、チアゾールなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「チオ」とは、H−S−、アルキル−S−、シクロアルキル−S−、アリール−S−、ヘテロアリール−S−およびヘテロシクリル−S−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「チオアシル」とは、H−C(S)−、アルキル−C(S)−、シクロアルキル−C(S)−、アリール−C(S)−、ヘテロアリール−C(S)−およびヘテロシクリル−C(S)−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシチオアシル」とは、HO−C(S)−、アルキルO−C(S)−、シクロアルキルO−C(S)−、アリールO−C(S)−、ヘテロアリールO−C(S)−およびヘテロシクリルO−C(S)−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシチオアシルオキシ」とは、HO−C(S)−O−、アルキルO−C(S)−O−、シクロアルキルO−C(S)−O−、アリールO−C(S)−O−、ヘテロアリールO−C(S)−O−およびヘテロシクリルO−C(S)−O−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「ホスホリルアミノ」とは、−NR′′′−P(O)(R′′′′)(OR′′′′)基をいい、R′′′は、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニルまたはアリールを表し、R′′′′は、OR′′′′′を表すか、あるいはヒドロキシまたはアミノであり、R′′′′′は、アルキル、シクロアルキル、アリールまたはアリールアルキルであり、アルキル、アミノ、アルケニル、アリール、シクロアルキルおよびアリールアルキルは、明細書中に記載されるとおりである。
「チオアシルオキシ」とは、H−C(S)−O−、アルキル−C(S)−O−、シクロアルキル−C(S)−O−、アリール−C(S)−O−、ヘテロアリール−C(S)−O−およびヘテロシクリル−C(S)−O−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「スルフィニル」とは、H−S(O)−、アルキル−S(O)−、シクロアルキル−S(O)−、アリール−S(O)−、ヘテロアリール−S(O)−およびヘテロシクリル−S(O)−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「スルホニル」とは、H−S(O)−、アルキル−S(O)−、シクロアルキル−S(O)−、アリール−S(O)−、ヘテロアリール−S(O)−およびヘテロシクリル−S(O)−基をいい、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「スルフィニルアミノ」とは、H−S(O)−NR′′′、アルキル−S(O)−NR′′′、シクロアルキル−S(O)−NR′′′、アリール−S(O)−NR′′′、ヘテロアリール−S(O)−NR′′′およびヘテロシクリル−S(O)−NR′′′基をいい、R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「スルホニルアミノ」とは、H−S(O)−NR′′′−、アルキル−S(O)−NR′′′−、シクロアルキル−S(O)−NR′′′−、アリール−S(O)−NR′′′−、ヘテロアリール−S(O)−NR′′′−およびヘテロシクリル−S(O)−NR′′′−をいい、R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシスルフィニルアミノ」とは、HO−S(O)−NR′′′−、アルキルO−S(O)−NR′′′−、シクロアルキルO−S(O)−NR′′′−、アリールO−S(O)−NR′′′−、ヘテロアリールO−S(O)−NR′′′−およびヘテロシクリルO−S(O)−NR′′′−をいい、R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「オキシスルホニルアミノ」とは、HO−S(O)−NR′′′−、アルキルO−S(O)−NR′′′−、シクロアルキルO−S(O)−NR′′′−、アリールO−S(O)−NR′′′−、ヘテロアリールO−S(O)−NR′′′−およびヘテロシクリルO−S(O)−NR′′′−基をいい、R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アミノチオアシル」とは、R′′′R′′′N−C(S)−基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであり、複素環式ならびにアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「チオアシルアミノ」とは、H−C(S)−NR′′′−、アルキル−C(S)−NR′′′−、シクロアルキル−C(S)−NR′′′−、アリール−C(S)−NR′′′−、ヘテロアリール−C(S)−NR′′′−およびヘテロシクリル−C(S)−NR′′′−基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであり、ヘテロシクリルならびにアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アミノスルフィニル」とは、R′′′R′′′N−S(O)−基をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式であり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
「アミノスルホニル」とは、R′′′R′′′N−S(O)−をいい、各R′′′は、独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式であり、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、明細書中に記載されるとおりである。
本明細書において、「必要に応じて置換した」とは、ある基が、さらに水素、アシル、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、アルキニルオキシ、アミノ、アミノアシル、チオ、アリールアルキル、アリールアルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルアミノ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、スルホ、ホスホノ、ホスホリルアミノ、ホスフィニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクロキシ、オキシアシル、アシルオキシ、オキシム、オキシムエーテル、ヒドラゾン、オキシアシルアミノ、アミノアシルオキシ、トリハロメチル、トリアルキルシリル、ペンタフルオロエチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメタンチオ、トリフルオロエテニル、モノ−およびジ−アルキルアミノ、モノ−およびジ−(置換したアルキル)アミノ、モノ−およびジ−アリールアミノ、モノ−およびジ−ヘテロアリールアミノ、モノ−およびジ−ヘテロシクリルアミノおよびアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルなどから選択される異なる置換基を有する非対称な二置換アミンから選択される1以上の基で置換または縮合(縮合した多環基を形成するように)されてもされなくてもよいという意味で用いられる。例えば、「必要に応じて置換したアミノ」基とは、アミノ酸およびペプチド残基が挙げられ得る。
用語「塩基」とは、その他に明記されない限り、ヌクレオシドまたはヌクレオチドの塩基部分をいう。この塩基部分は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドの窒素−複素環部位である。式(I)のヌクレオチドの塩基部分は、式(II)により表された二環式複素環であり、「B」と示される。このヌクレオシド塩基は、DヌクレオシドまたはLヌクレオシドのαアノマーおよびβアノマー両方が生成され得るように、ヌクレオシドの糖部分に結合される。これは、塩基を糖部分に連結する
Figure 2008532950
結合の使用により示される。
用語「糖」とは、ヌクレオシドのフラノース部位をいう。式(I)ヌクレオシド、ヌクレオチドならびにヌクレオチド類似体および/またはそれらのプロドラッグの糖部分は、フラノースのC1−、C2−、C3−およびC4−の位置で1以上の置換基を含み得る。置換基は、フラノースのα面(face)またはβ面のいずれかに向けられ得る。ヌクレオシド塩基は、フラノースのC−1の位置の置換基としてみなされ得、好ましくは糖のβ面に向けられる。このβ面は、天然のβ−D−ヌクレオシドのプリン塩基またはピリミジン塩基があるフラノース側である。α面は、β面と反対の糖側である。ヒドロキシまたはNHのようなO、S、またはN部分に対する「保護基」の例としては、アシル基、シリル基などが挙げられる。これらおよび他の部分に対して適した保護基は、T.W.,GreeneおよびP.G.M.Wuts;Protecting Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons,Inc.(1999年)に記載され、参考として明細書中に援用される。
用語「感染」または「微生物感染」とは、感染性因子または微生物(例えば、バクテリア、寄生虫(原生動物を含む))、ウイルスまたは真菌(単細胞および多細胞を含む)により引き起こされる感染をいう。そのような感染を引き起こす微生物として:アカントアメーバ属、アフリカ睡眠病(トリパノソーマ症)、アメーバ症、アメリカトリパノソーマ症(シャーガス病)、ビルハルチア属(住虫吸血症)、クリプトスポリジウム症(下痢性疾患、クリプトスポリジウム属)、ジアルジア鞭毛虫症(下痢性疾患、ランブル鞭毛虫)、A型、B型、C型、D型、E型肝炎、リーシュマニア症(皮膚潰瘍および内臓)、マラリア(熱帯熱マラリア原虫)、サルモネラ腸炎感染(胃痙攣、下痢および熱)、結核(ヒト型結核菌)、水痘(varicella)(水疱瘡(chicken pox)、黄熱、肺炎、尿路感染(クラミジア属およびマイコプラズマ属)、髄膜炎および髄膜炎菌性敗血症、皮膚および軟組織の感染(黄色ブドウ球菌)、下気道感染(微生物病原体またはウイルス性病原体)が挙げられる。
さらに微生物により引き起こされる一般的な感染を、以下の表に概略を示す:
Figure 2008532950
Figure 2008532950
本発明の治療方法に関連して、式(I)の化合物は、特にRNAウイルス(例えば、フラビウイルス科の群に属するウイルス(例えば、FlavivirusesまたはHCV)、あるいはDNAウイルスまたはレトロウイルス(例えば、HBVまたはHIV)により引き起こされるウイルス感染である微生物感染の処置に有用であり得る。好ましい実施形態において、本発明の方法は、フラビウイルス科の群のRNAウイルス、特にHCVにより引き起こされるウイルス感染を処置する。
式(I)の化合物は、被験体に有効量で投与される。明細書中で使用される場合、治療有効量とは、少なくとも部分的に所望される効果に達すること、または処置される状態の特定の疾患の始まりを遅らせること、または処置される状態の特定の疾患の進行を阻害すること、または処置される状態の特定の疾患の始まりまたは進行の全体を停止させることまたは後退させることを含むことが意図される。
明細書中で使用される場合、用語「有効量」化合物の量に関し、所望される投薬レジメンに従って、投与される場合に、所望される治療活性を提供する。投薬は、分間隔、時間間隔、日間隔、週間隔、月間隔または年間隔あるいはこれらの期間のいずれか1つにわたり継続的に行われ得る。適した投与量は、1回の投与につき体重1kgあたり約0.1ng〜体重1kgあたり10gの範囲内にある。この投与量は、1回の投与につき体重1kgあたり約1mg〜10gの範囲内にあるように、1回の投与につき体重1kgあたり約1μg〜10gの範囲内にあり得る。1つの実施形態において、この投与量は、1回の投与につき体重1kgあたり約1mg〜500mgの範囲内にあり得る。別の実施形態において、この投与量は、1回の投与につき体重1kgあたり約1mg〜250mgの範囲内にあり得る。さらに別の実施形態において、この投与量は、1回の投与につき体重1kgあたり約50mgまでのように、1回の投与につき体重1kgあたり約1mg〜100mgの範囲内にあり得る。
適した投与量および投薬レジメンは、担当医師により決定され得、処置される特定の状態、状態の重篤度、および被験体の年齢、健康および体重に依存し得る。
活性成分は、単回投与または連続投与で投与され得る。活性成分は単独で投与されることは可能であるが、組成物として、好ましくは薬学的組成物として与えることが好ましい。そのような組成物の処方物は、当業者において周知である。この組成物は、任意の適したキャリア、希釈剤または賦形剤を含有し得る。これらは、従来の溶媒、分散剤、媒質、充填剤、固体キャリア、コーティング剤、さらに抗真菌剤および抗菌剤、皮膚浸透剤、界面活性剤、等張化剤および吸収剤などすべてを含有する。本発明の組成物はまた、他の補助的な生理的活性物質を含有することが理解される。
上記キャリアは、組成物の他の成分と共存できるという意味で、薬学的に「受容可能」であり、被験体に有害であってはならない。組成物は、経口投与、経腸投与、経鼻投与、局所投与(口腔粘膜および舌下)、膣投与または非経口投与(皮下、筋肉内、静脈内および皮内を含む)に適したキャリアを含有する。この組成物は、都合よく単位投薬形態で与えられ得、製薬の分野において周知の任意の方法により調製され得る。そのような方法は、活性成分を、1以上の副成分を構成するキャリアと会合させる工程を包含する。一般的に、組成物は、均一にかつ密接に活性成分を液体キャリアまたは微細に分離した固体キャリアあるいはその両方と会合させ、次いで必要ならばその生成物を成形することにより調製される。
経口投与に適した組成物は、前もって決められた量の活性成分をそれぞれ含有するカプセル、サシェのような別個の単位として;散剤または顆粒剤として;水性または非水性の液体中の溶液または懸濁液として;あるいは水中油型乳剤または油中水型乳剤として与えられ得る。この活性成分はまた、ボーラス、舐剤またはパスタ剤として与えられ得る。
錠剤は、必要に応じて1以上の副成分と圧縮または成形することにより作製され得る。圧縮錠剤は、適した機械で、必要に応じて結合剤(例えば、不活性な希釈剤、保存崩壊剤(preservative disintegrant)(例えば、グリコール酸ナトリウムデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)表面活性剤または分散剤と混合された散剤または顆粒剤のような自由に流動する形態にある活性成分を、圧縮することにより調製され得る。成形された錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化化合物の混合物を、適した機械で成形することにより作製され得る。この錠剤は、必要に応じてコーティングされるか印がつけられ、本明細書中において活性成分のゆっくりな放出または制御された放出を提供するために、例えば割合を変化させてヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用して処方され得、所望される放出プロフィールを提供する。錠剤は、必要に応じて腸溶性コーティングを用いて提供され得、胃以外に腸の部分への放出を提供する。
口内への局所投与に適した組成物として、矯味矯正基材(通常は、スクロースおよびアカシアゴムまたはトラガカントゴム)に活性成分を含むロゼンジ;ゼラチンおよびグリセリン、あるいはスクロースおよびアカシアゴムのような不活性基材に活性成分を含む錠剤(pastille);および適した液体キャリアに活性成分を含む含そう薬が挙げられる。
皮膚への局所投与に適した組成物は、任意の適したキャリアまたは基材に溶解されるかまたは懸濁された化合物を含み得、ローション、ゲル、クリーム、パスタ、軟膏などの形態であり得る。適したキャリアとして、鉱油、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、乳化ワックス、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリールアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が挙げられる。経皮パッチはまた、本発明の化合物を投与するために使用され得る。
腸内投与のための組成物は、適した基材(例えば、カカオ脂、グリセリン、ゼラチンまたはポリエチレングリコールを含む)を用いて坐剤として与えられ得る。
膣投与に適した組成物は、活性成分に加え、適切であることが当該分野において公知のキャリアを含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、パスタ、泡またはスプレー処方物として与えられ得る。
非経口投与に適した組成物としては、抗酸化剤、緩衝液、殺菌剤および意図されるレシピエントの血液と等張な組成物をもたらす溶質を含有し得る水溶性および非水溶性の等張滅菌注射溶液;懸濁化剤および増粘剤を含み得る水溶性および非水水溶性滅菌懸濁液が挙げられる。この組成物は、1回投与量または複数回投与量で密閉された容器で(例えば、アンプルおよびバイアル)与えられ得、使用直前に滅菌液体キャリア(例えば、注射用水)の添加のみを必要とする、凍結乾燥(freeze−dried)(凍結乾燥(lyophilised))の状態で貯蔵され得る。即席注射溶液および懸濁液は、前に記載された種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製され得る。
最終的に、乾燥粉末吸入器による送達のための乾燥粉末形態におけるこれら組成物の処方物は、さらに別の投与方法を提供する。これは、経口経路および静脈内経路の多くの不利益を克服する。
好ましい1回投薬組成物としては、明細書中の上に記載されるように、活性成分を1日用量または1単位、1日副用量、あるいはそれらの適切な分画を含むものである。
特に上に挙げた活性成分に加え、この組成物は、その問題の組成物のタイプに関連を有する当該分野において従来の他の物質を含み得ることが理解されるはずであり、例えば、経口投与に適したその他の物質としては、さらに結合剤、甘味料、増粘剤、矯味矯臭剤、崩壊剤、コーティング剤、保存料、滑沢剤および/または時間遅延薬剤が挙げられ得る。適した甘味料としては、スクロース、ラクトース、グルコース、アルパルテームまたはサッカリンが挙げられる。適した崩壊剤としては、トウモロコシデンプン、メチルセルロース、ポロリビニルピロリドン、キサンタンガム、ベントナイト、アルギン酸または寒天が挙げられる。適した矯味嬌臭剤としては、ペパーミントオイル、ウインターグリーン、チェリー、オレンジまたはラズベリー風味のオイルが挙げられる。適したコーティング剤としては、アクリル酸のポリマーもしくはコポリマーおよび/またはメタアクリル酸および/またはそれらのエステル、ワックス、脂肪アルコール、ゼイン、シェラックまたはグルテンが挙げられる。適した保存料としては、安息香酸ナトリウム、ビタミンE、α−トコフェロール、アスコルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、または亜硫酸水素ナトリウムが挙げられる。適した滑沢剤としては、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウムまたはタルクが挙げられる。適した時間遅延薬剤としては、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンが挙げられる。
さらなる実施形態において、本発明は、微生物感染の処置のための新規の化合物、その新規の化合物の薬学的組成物およびその新規の化合物の治療応用を提供する。
従って、別の局面において本発明は、式(I)
Figure 2008532950
の化合物またはそれらの塩を提供し:
ここで、
Aは、O、S、CH、CHF、CFまたはNRであり;
、R、R2′、R、R3′およびRは、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアルケニルオキシ、必要に応じて置換したアルキノキシ、必要に応じて置換したアリールオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアリールアルコキシ、必要に応じて置換したヘテロシクロキシ、必要に応じて置換したヘテロアリールオキシ、必要に応じて置換したシクロアルコキシ、必要に応じて置換したシクロアルケノキシ、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルイミノ、必要に応じて置換したアシルイミノキシ、必要に応じて置換したオキシアシルイミノ、必要に応じて置換したアミノチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルアミノ、必要に応じて置換したアミノスルフィニル、必要に応じて置換したアミノスルホニル、必要に応じて置換したチオ、必要に応じて置換したチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシチオアシル、必要に応じて置換したオキシチオアシルオキシ、必要に応じて置換したホスホリルアミノ、必要に応じて置換したスルフィニル、必要に応じて置換したスルホニル、必要に応じて置換したスルフィニルアミノ、必要に応じて置換したスルホニルアミノ、必要に応じて置換したオキシスルフィニルアミノおよび必要に応じて置換したオキシスルホニルアミノからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′は共に、またはRおよびR3′は共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNであり;
4′は、−CYSH、−CYOH、−CYNHまたは−L′−Rであり;
L′が、−CY−、−CYCY−、−CYOCY−、−CYSCY−、−CYNHCY−からなる群から選択され;
各YがH、F、Cl、Br、OR、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択され、ここで、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは、必要に応じてF、Cl、Br、OH、COOH、COOCH、SH、SCH、NH、NHCH、N(CH、CN、NO、C(O)NH、C(O)NHCH、N、C(S)NH、OCHおよびOCHCHから選択される1以上の基で置換され得;
が、OR、NR、モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェート、またはモノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体からなる群から選択され;
各Rが、H、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
Bは、式(II)
Figure 2008532950
の群であり、
ここで、Zがπ結合(二重結合)に関与する場合、ZはNまたはC−Gから独立して選択されるか;あるいはZがπ結合(二重結合)に関与しない場合、ZはO、S、Se、NR、NOR、NNR、CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeO、Se(O)またはC(G)から独立して選択され、ここで各GはH、ハロゲン、OR、SR、NR、NROR、N、COOR、CN、CONR、C(S)NR、C(=NR)NR、NCONR、NCSNRおよびRからなる群から独立して選択され;そして
任意の2個の隣接するZは、両方O、SおよびSeから選択されないか、または両方CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeOおよびSe(O)から選択されず;
ここで、Xがπ結合(二重結合)に関与する場合、XはCであるか;またはXがπ結合(二重結合)に関与しない場合、XはCRまたはNであり;
ここで、R′′がπ結合(二重結合)に関与する場合、R′′はO、S、Se、NR、NORまたはNORであるか;またはR′′がπ結合(二重結合)に関与しない場合、R′′はOR、SR、F、Cl、RまたはSeRであり;そして
破線(−−−)は、起こりうるπ結合または二重結合を示し;そして
ここでR2′、R3′、およびRがOHまたはOC(O)CHであり、L′がCHであり、AがOであり、そしてR、R、RおよびRがHである場合、Bは式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)または式(VII)
Figure 2008532950
の群ではなく(ここですべてのXがHであるか、Xの1つがCHであり、他の2つのXがHである);
Bが、式(III)、式(VIII)または式(IX)
Figure 2008532950
の群である場合、
およびR2′は、両方Hではなく;
、R3′、およびRが、OHでありであり、L′がCHであり、AがOであり、そしてR、R、RおよびRが、Hである場合、Bは式(IV)の群ではなく;そして
2′がFであり、R3′がOHであり、Rがトリホスフェートであり、L′がCHであり、AがOであり、そしてR、R、RおよびRが、Hである場合、Bは式(X)
Figure 2008532950
の群ではない。
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、1以上の以下の定義が適用される:
式IIの二環式塩基構造Bは、1以上の環二重結合を有し得、ある場合には、2以上の環二重結合を有し得る。好ましくは、この塩基構造は、少なくとも2つの二重結合を有し、より好ましくは3以上の二重結合を有する。
好ましくは、この塩基構造Bは、以下の式(XI)〜(XXI)
Figure 2008532950
から選択され、
ここでZ、XおよびR′′は上に定義されるとおりである。
好ましい塩基構造(B)の例は、以下:
Figure 2008532950
であり、ここでGおよびRは、上に定義されるとおりである。
好ましくは、XはNである。
より好ましくは、式IIの構造は、式IIa
Figure 2008532950
の構造により表され、
ここで各Z′は独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、R′′、RおよびZは上に定義されるとおりである。
さらにより好ましくは、式IIの構造は、式IIb
Figure 2008532950
の構造により表され、
ここでR′′およびZ′は上に定義され、各Zは独立してCG(π結合に関与する場合)または>C(G)(π結合に関与しない場合)である。
最も好ましくは、式IIの構造は、式IIc、IIdおよびIIe
Figure 2008532950
の構造により表され、
ここでRおよびGは上に定義されるとおりである。
好ましくは、式IIc、IIdおよびIIeの化合物に関して、各Rは、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され、そして各Gが、H、ハロゲン、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択される。
さらに好ましい実施形態において、L′は−CH−である。
なおさらに好ましい実施形態において、R4′は、−CH−OH、−CF−OH、−CCl−OH、−C(CH)(CH)OH、−CH(CH)OH、−CH−CH−P(O)(OH)、−CH−CH−P(O)(OH)、−CHSP(O)(OH)、−CHSH、−CFSH、および−CH−O−P(O)(OPh)(NHCH(CH)(COMe))から選択される。
より好ましくは、R4′は−CH−OHである。
好ましくは、R、R、R2′、R、R3′およびRは、H、ハロゲン(より好ましくはF)、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したチオ、あるいはRおよびR2′は共に、またはRおよびR3′は共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNである。
さらにより好ましくは、R、R、R2′、R、R3′およびRが、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、NH、NHOH、NHNH、N、COOH、CN、CONH、C(S)NH、COOR、R、OR、SR、SSR、NHR、およびNRからなる群から独立して選択され、ここでRまたはR2′のうちの少なくとも一方がH以外の置換基であり、Rが必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、および必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から選択される。
さらに別の好ましい実施形態において、糖部分が以下の式:
Figure 2008532950
あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択される。
別の好ましい実施形態において、RおよびR2′のうちの少なくとも一方はメチル、ヒドロキシルまたはFである。
より好ましくは、糖部分が以下の式:
Figure 2008532950
あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択される。
従って、好ましい実施形態において、式(I)の化合物は以下の式:
Figure 2008532950
またはそれらの塩、およびそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、
ここで:
糖部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
塩基部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
各Gが、H、ハロゲン、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択される。
フラビウイルス科の場合には、種々の糖部分を含むヌクレオシドが、ウイルス性ポリメラーゼの阻害に有用であることが見出されているが、特にC型肝炎ウイルスにおいて、2′−C−メチルリボヌクレオシドが特に有用であることが見出されている(Eldrup,A.B.ら、J.Med.Chem.2004年、47(21)、5284−97を参照、これは参考として明細書に援用される)。
従って、さらにより好ましくは、糖部分が以下の式:
Figure 2008532950
あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表される。
最も好ましくは、糖部分が以下の式:
Figure 2008532950
あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表される。
本発明の二環式ヌクレオシドはまた、ヌクレオチドなどの誘導体、ならびにヌクレオチド類似体および/またはそれらのプロドラッグを含む。
いくつかの実施形態において、上に記載される式(I)の本発明の化合物のヌクレオチド類似体は、Rが式(XXII)または式(XXIII)
Figure 2008532950
のモノホスフェートまたはモノホスフェート類似体である化合物を含み、
ここで、X1′、X4′およびX6′は、独立してO、S、NRであり;X2′、X3′およびX5′は、H、F、NROR、N、CN、(BHG)、(BH、R、OR、SR、およびNRからなる群から独立して選択される。置換基(BHG)および(BHは、イオン対であり、負に荷電したホウ素を介してリンに結合される。Mは、陽イオン、好ましくはCa2+、アンモニウム、トリアルキルアンモニウムまたは第3級アルキルアンモニウム(例えば、NH 、EtNH、BuNH、およびBu)のような薬学的に受容可能な陽イオンである。
いくつかの実施形態において、上に記載される式(I)の化合物のヌクレオチド類似体は、Rが式(XXIV):
Figure 2008532950
のジホスフェートまたはトリホスフェートの部分である化合物を含むジホスフェートおよびトリホスフェート、ならびにジホスフェート類似体およびトリホスフェート類似体を含み、
、XおよびXが、O、S、Se、およびNRからなる群から独立して選択され;
およびXが、−O−、−S−、−Se−、−CYC(O)−、−CH(OH)−、−CH(OH)−、−CHO−、−CHCH−、−CHCH(NH)−、−CHCHCH(NH)−、−CYOCY−、−CY−、−CRY−、−CYCY−、−CHR−、−C≡C−、−HC=CH−、−NH−、−NR−、>NOH、>NOR、>NNHおよび>NNHRからなる群から独立して選択され;
、X、XおよびX10が、H、F、OR、SR、NR、NROR、NRNR、CN、N、(BH、(BHG)、R、およびSeRからなる群から独立して選択され;
Y、R、(BHG)および(BHは、上に定義されるとおりであり;そしてnは0または1である。
付加的なヌクレオチドホスフェート類似体および本発明の化合物に適したホスフェート類似体の製造方法は、とりわけWO2003/072757およびWO2003/073989に記載され、その全体の内容が参考として明細書中に援用される。明細書中で議論される多くのヌクレオチド類似体は、公表されているような同様な手法または周知の有機リン酸系化学の知識の使用により調製され得る。一般的に、本発明のヌクレオシドおよびヌクレオチドのホスフェート類似体は、リン酸化なしに酵素機能を阻害し得、そして/または未修飾のホスフェートを有するヌクレオチドに比較して、ヌクレアーゼの安定性を増強した。
従って、用語「ホスフェート類似体」は、別に明記されない限りホスフェートアナログをいい、ホスホン酸塩、ホスホチオラート、ホスホセレノアート、セレノホスフェート、チオホスフェート、P−ボラノホスフェート、ホスホルアミデート、スルファミン酸塩、スルホン酸塩、およびスルホンアミドおよび/またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ホスフェート類似体の好ましい実施形態としては、ホスホン酸塩、ホスホルアミデート、ホスホロチオアート、メチルホスホン酸塩、フルロメチルホスホン酸塩、ジフルオロメチルホスホン酸塩、ビニルホスホン酸塩、フェニルホスホン酸塩、スルホン酸塩、フルオロホスフェート、ジチオホスホロチオアート、5’−メチレンホスホン酸塩、5’−ジフルオロメチレンホスホン酸塩、5’−デオキシホスホン酸塩、5’−アミノホスホルアミデートおよび5’−チオホスフェートが挙げられる。より好ましくは、ホスホン酸塩およびホスホルアミデートである。
また、用語「ジホスフェート類似体」および「トリホスフェート類似体」は、具体的には、それぞれジホスフェートアナログおよびトリホスフェートアナログをいい、ホスフェート類似体のうちの少なくとも1つ、ジホスフェートおよびトリホスフェートの架橋部位(例えば、X、XおよびX10)で1つの修飾、および/または非架橋ホスフェート酸素(例えば、X、XおよびX)の置換を含むことが理解される。
モノホスフェート類似体、ジホスフェート類似体およびトリホスフェート類似体におけるα−P、β−Pおよびγ−Pは、キラルの場合、R立体配置またはS立体配置のいずれかを独立して採用し得る。
従って、式(I)の化合物において、キラル中心が存在する場合、本発明は、鏡像異性体または立体異性体およびそれらの混合物(例えば、鏡像異性体の豊富な混合物)を包含する。本発明の塩基部分は、異性体の迅速な相互交換可能な混合物として存在し得る。この種の異性は、互変異性として当該分野において公知である。個々の異性体は、互変異性体と呼ばれる。異性は、本発明が、式(I)の化合物のすべての可能な互変異性体を含むことを可能にする。
本発明の化合物は、それらの薬学的に受容可能な塩として、被験体に投与され得る。しかしながら、非薬学的に受容可能な塩はまた、薬学的に受容可能な塩の調製において中間体として有用であり得るので、本発明の範囲内にあることが理解される。
適した薬学的に受容可能な塩としては、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、炭酸、ホウ酸、スルファミン酸、および臭化水素酸のような薬学的に受容可能な無機酸の塩、あるいは酢酸、プロピオン酸、酪酸、酒石酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、乳酸、粘液酸、グルコン酸、安息香酸、コハク酸、シュウ酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、サリチルスルファニル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、エデト酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パントテン酸、タンニン酸、アスコルビン酸および吉草酸のような薬学的に受容可能な有機酸の塩が挙げられるが、これらに限定されない。
塩基性塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウムおよびアルキルアンモニウムのような薬学的に受容可能の陽イオンと形成される塩が挙げられるが、これらに限定されない。特に、本発明はその範囲内に、陽イオン塩(例えばナトリウム塩またはカリウム塩)あるいはホスフェート基のアルキルエステル(例えば、メチル、エチル)が挙げられる。
塩基性窒素含有基は、メチル、エチル、プロピルおよびブチルの塩化物、臭化物およびヨウ化物のような低級アルキルハロゲン化物;硫酸ジメチルおよび硫酸ジエチルのような硫酸ジアルキル;およびその他のような物質で四級化され得る。
いくつかの実施形態において、本発明の二環式ヌクレオシドおよび二環式ヌクレオチドはまた、これらのプロドラッグ誘導体を含む。用語「プロドラッグ」は、その最も広い意味で使用され、インビボにおいて本発明の化合物に変換される誘導体を包含する。本発明の化合物のプロドラッグは、糖部位の修飾あるいはホスフェートまたはホスフェート類似体の修飾により調製され得、プロドラッグ置換基を含む。そのようなプロドラッグ修飾は、一般的に薬物の吸収および/または細胞への薬物の送達を増強するために実施される。
プロドラッグ置換基としては:タンパク質;抗生物質;炭素原子(ホスホン酸塩)、窒素原子(ホスホアミデート)、または酸素原子(ホスホエステル)を介してホスフェート部位またはホスフェート類似体部分に結合され得るか、あるいはR〜R基のいずれか1以上を通して糖部分に結合され得るD−アミノ酸およびL−アミノ酸;炭素原子(ホスホン酸塩)、窒素原子(ホスホアミデート)、または酸素原子(ホスホエステル)を介してホスフェート部分またはホスフェート類似体部分に結合されるか、あるいはR〜R基のいずれか1以上を通して糖部分に結合され得るペプチド(好ましくは、10アミノ酸まで);炭素原子(ホスホン酸塩)、窒素原子(ホスホアミデート)、または酸素原子(ホスホエステル)を介してホスフェート部分またはホスフェート類似体部分に結合されるか、あるいはR〜R基のいずれか1以上を通して糖部分に結合され得る薬物部分の残基が挙げられ;ならびにステロイド;ビタミン;ポリアミン;糖質;ポリエチレングリコール(PEG);シクロサリゲニル;ヘテロ原子置換を有するまたは有しない、置換した4〜8員環の1,3−ホスホアミデートは、末端のホスフェートまたはホスフェート類似体部分(γまたはβ)に結合するか、またはホスフェート部分またはホスフェート類似体部分のα、β間またはβ、γ間の連結などが挙げられるが、これらに限定されない。
明細書中の記載に加えて、ヌクレオシド、ヌクレオチドおよびヌクレオチドホスフェート類似体のプロドラッグ誘導体ならびに本発明における使用に適したプロドラッグの製造方法は、とりわけPCT公報WO2003/072757およびWO2003/073989に記載される。
ヌクレオシド5’−モノホスフェート類似体のプロドラッグは、薬物の吸収および/または薬物の細胞への送達を増強するために、全体的にまたは部分的にホスフェート類似体部分の負電荷をマスクし得るか、あるいはジホスフェート類似体またはトリホスフェート類似体もしくはホスフェート部分の負電荷をマスクし得る。
1つの実施形態において、プロドラッグ置換基の組み合わせは、ヌクレオシドモノホスフェート類似体における1以上のX2’、X3’およびX5’部分またはヌクレオシドジホスフェート類似体またはヌクレオシドトリホスフェート類似体における1以上のX〜X10部分に結合され得る。X2’、X3’またはX5’部分において好ましいプロドラッグ置換基として、2,3−O−ジアシルグリセリルオキシ、2,3−O−ジアルキルグリセリルオキシ、1−O−アルキル−2−O−アシルグリセリルオキシ、1−O−アシル−2−O−アルキルグリセリルオキシ、1−S−アルキル−2−O−アシル−1−チオグリセリルオキシ、アシルオキシメトキシ、S−アシル−2−チオエトキシ、S−ピバロイル−2−チオエトキシ、アシルオキシメトキシ、ピバロイルオキシメトキシ、アルコキシカルボニルオキシメトキシ、S−アルキルジチオ−S’−エチオキシアシルオキシメトキシ、S−アシル−2−チオエトキシ、S−ピバロイル−2−チオエトキシ、ピバロイルオキシメトキシ、アルコキシカルボニルオキシメトキシおよびS−アルキルジチオ−S’−エチオキシが挙げられる。
さらなる実施形態において、プロドラッグ置換基は、糖部位のヒドロキシル基における置換基である(例えば、R〜Rのいずれか1つである)。好ましくは、この修飾は、エステルの形成になり、この点でこの好ましいプロドラッグ置換基は、C〜Cアシル基(例えば、アセチル、プロピニル、ピバロイルなど)である。また好ましくは、置換したC〜Cアシル部分(例えば、フルオロアセチル、ジフルオロアセチルなど)である。さらに好ましくは、置換したC〜Cアシル基は、アラニン、アスパラギン、システイン、グルタミン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジンおよびリシンからなるLアミノ酸またはDアミノ酸の残基として示される。より好ましくは、このプロドラッグ置換基は、D−バリンまたはL−バリンのアミノ酸残基である。
プロドラッグは、リパーゼ、エステラーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、ヌクレアーゼのような細胞酵素かまたは加水分解のような化学開裂のいずれかにより活性化され得、プロドラッグが細胞に入った後、ヌクレオシド、ヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体のいずれかを放出する(遊離する)。
プロドラッグの手法の使用に加えて、ヌクレオシドおよびヌクレオチドの送達は、リポソーム懸濁液、陽イオン脂質、およびポリイミンのような治療的に受容可能なキャリアを使用することにより促進され得る。
本発明の新規のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体およびそれらのプロドラッグは、確立された合成方法論(L.B.Townsendにより編集されたChemistry of Nucleosides and Nucleotides 第1巻(1988年)、第2巻(1991年)、第3巻(1994年)、Plenum Press;H.VorbrueggenおよびC.Ruh−Pohlenzにより編集されたHandbook of Nucleoside Synthesis、John Wiley & Sons,Inc.、2001年;Y.Mizunoにより編集されたThe Organic Chemistry of Nucleic Acids、Elsevier、1986年)を使用して、有機合成化学およびヌクレオシド合成化学に熟練した者により調製され得る。
本発明のヌクレオシドは、確立されたリン酸化手順により、対応するモノホスフェート、ジホスフェート、トリホスフェートのヌクレオシドに変換され得る。同様に、当該分野において公知の方法が、ヌクレオチドならびにホスフェート類似体およびプロドラッグを合成するために使用され得る。以下のスキームおよび説明は、本発明のヌクレオシドおよびヌクレオチドの代表的な合成として扱われる。そのようにして、CH以外の−CYSH、−CYOHまたは−L’−Rの基を有するような他の化合物が、同様に作製され得る。
本発明の二環式ヌクレオシドは、Stille、Heck、Sonogashira、または他の金属媒介交差カップリング化学に続いて必要に応じて保護かつ官能化されたシトシン、ウラシルおよび他の塩基アナログの修飾により調製され得る。そのようなプロセスは、有効な環化可能な中間体の構造選択的な合成をさせ、本発明の二環式化合物を形成する。生成物の環化および任意の脱保護は、標的二環式ヌクレオシドをもたらす。
金属媒介交差カップリングの可能な化合物が使用され得る(例えばトリアルキルスズのようなスズ誘導体)。より好ましくはトリブチルスズ。好ましくは、この反応は、パラジウムベースのカップリング試薬を使用して実施される。適したカップリング試薬は当該分野において公知であり、Pd(PPhCl、Pd(PPh、Pd(ジベンジリデンアセトン)およびPdCl(CHCN)が挙げられる。また、好ましくは、カップリング反応を触媒するパラジウムはまた、共触媒(例えばCuI)を含み得、アルキルアミンのような適した非求核性の塩基が存在し得る。
カップリング反応は、一般的に室温近くの温度で実施される。30〜80℃間の温度のように上昇した温度は、単一工程においてカップリングおよび環化を引き起こすために使用され得る。また、そのような反応は、窒素またはアルゴンのいずれかの不活性雰囲気下で実施される。適した溶媒として、THFのようなエーテル溶媒およびDMFのようなジエチルエーテルまたは極性溶媒が挙げられる。
例えば、スキーム1および2は、本発明化合物の二環式塩基(B)の6員環部分を形成するためのいくつかの好ましい環化方法を示す。
Figure 2008532950
金属媒介交差カップリングおよび環化以外の方法論はまた、二環式ヌクレオシドを調製するために使用される。例えば、スキーム2の最終プロセスは、適したヌクレオシド中間体の第2の6員環部分を形成するためにどのように二官能基の2つの原子ユニット(例えば、α−ハロカルボキシエステルまたはグリオキサール)が使用され得るかを描いている。
Figure 2008532950
スキーム1および2に描かれる環化方法論において、各Z〜Zは、独立してZである。
好ましくは、本プロセスにおいて、AはO、CHまたは必要に応じて保護されたNであり;Yは、ハロゲンまたはトリフルオロメタンスルホネートのような他の適切な基であり;Wは、Hまたはトリアルキルスズであり;ZおよびZはそれぞれ独立してC、CH、C−ハロゲン、C−アルキル、C−アリール、C−ヘテロアリール、C−O−アルキルまたはC−S−アルキルであり;Zは、CH、C−アルキル、C−ハロゲン、N、CNHR、CNH、CNR、C=O、またはC=Sであり;Zは、CH、C−ハロゲン、C−アルキル、C−アリール、C−ヘテロアリール、C−O−アルキル、C−S−アルキル、C−OH、C−NH、C−NHR、C−NRまたはC=Oであり;R、R、R2’、R、R3’、Rは、それぞれ独立してH、ハロゲン、アルキル、O−アルキル、OH、必要に応じて保護されたO、メチル、HまたはFであり;そしてRは、必要に応じて保護されたOHまたはNHであり;(−−)は任意の二重結合を示す。
本発明の二環式塩基はさらに糖部位に加えられる前または一度結合される前のいずれかに修飾され得る。そのような修飾は、官能化、脱官能化または官能基の転換を介する変換を包含し得る。修飾として、エステル化、エノールエーテル、o−アルキル化、臭素化、水素化、ジヒドロキシル化、エポキシ化、オキシム化およびアミノ化の調製が挙げられる。
本明細書中に記載される化合物はまた、よく確立された方法を使用して、対応するモノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートに変換され得る。さらに、上に記載されるように、モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートのプロドラッグは、これらリン酸化された化合物の生物学的有効性を最大限利用するために調製され得る。そのようなプロドラッグを調製するための方法は、当該分野において周知である(Wagner,C.R.ら、Med.Res.Rev.、2000年、20、417〜451を参照のこと)。
Figure 2008532950
スキーム3において、好ましいAは、O、CHまたは必要に応じて保護されたNであり;R、R、R2’、R、R3’、Rは、それぞれ独立してH、ハロゲン、アルキル、O−アルキル、OH、必要に応じて保護されたOまたはメチルであり、Bは明細書中に記載されるとおりである。
前に議論されたように、ホスフェートの使用に代わるものは、ホスフェート類似体およびそれらのプロドラッグの使用である。そのようなホスフェート類似体の1つは以下に示され、これは適切に保護されたヌクレオシドおよび公知の条件を使用して調製され得る。
Figure 2008532950
スキーム4において、好ましいAは、O、CHまたは必要に応じて保護されたNであり;R、R、R2’、R、R3’、Rは、それぞれ独立してH、ハロゲン、アルキル、O−アルキル、OH、必要に応じて保護されたO、メチルまたはFであり;X’は、O、S、NH、CF、CHF、CClH、CBrまたはCHBrであり;Bは明細書中に記載されるとおりである。
本発明の二環式化合物は、周知の手順を使用して生物活性について試験され得る。
抗ウイルスアッセイは、公表された、広く使用されるプロトコールに従って実施される。治療インデックスを得るために、宿主細胞に対する化合物誘導性の細胞毒性がまた、抗ウイルス活性と平行して測定される。抗ウイルスヌクレオシドの作用の様式を決定するために、対応するヌクレオシドトリホスフェートが、公知のプロトコール(Ranjith−Kumarら、J.Virol.2001年、75、8615;Dhanakら、J.Biol.Chem.2002年、277、38322〜38327)に従うウイルス性ポリメラーゼの阻害に関する酵素ベースのアッセイの対象である。本発明のいくつかの化合物は、HCV NS5Bに対して1μMより小さいK値を示した。
レプリコンRNAの複製は、感染した肝細胞でのHCV RNAの複製に似ているので、レプリコンアッセイにおいて阻害効果を有する化合物は、潜在的に抗HCV薬として有用である。HCVレプリコン含有細胞株(RandallおよびRice、Current Opinion in Infectious Diseases 2001年、14、743)は、潜在的な抗HCV化合物の同定に使用される。これらの中で広く使用されるサブゲノムのレプリコン系は、Lohmannらにより開発された(Science 1999年、285、110;J.General Virol.2000年、81、1631;J.Virol.2001年、75、1437、2002年、76、4008)。本発明のいくつかの化合物は、低μMのEC50値を有する強力な抗HCV活性を示した。
Korbaら(Antiviral Res.1992年、19、55)およびPaiら(Antimicrobial Agents Chemother.1996年、40、380)により開発された広く用いられるプロトコールは、インビトロにおける抗HBV活性の決定に有用である。
抗HIVアッセイは、Schinaziらにより開発されたプロトコール(Antimiromobial Agents Chemother.1990年、34、1061;1992年、36、2423;1993年、37、875)または他の広く使用されるプロトコール(Kimptonら、J.Virol.1992年、66、2232;Chanら、J.Med.Chem.2001年、44、1866)に従って、実施され得る。
本発明の好ましいヌクレオシドトリホスフェートは、HCVのRNA依存性RNAポリメラーゼである非構造性部位5B(NS5B)の強力なインヒビターとして作用し得る。従って、そのような化合物は、好ましくは、HCVの処置および/または予防に適している。また、本発明の好ましい新規の化合物は、新規の活性プロフィールを示すことが期待されるように、これらは、従来の薬物に対して薬物耐性を示すウイルスの処置に代わる効果(artisan)を提供し得る。本発明の好ましい新規の化合物により示され得る他の利点として:
既存の治療および開発中の治療に比較して減少した毒性および耐性;および/または
改善された薬物動態学的特性
が挙げられる。
従って、本発明のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体および/またはそれらのプロドラッグは、DNAまたはRNAのポリメラーゼ、ヘリカーゼ、リボヌクレオチドレダクターゼ、プロテインキナーゼ、およびテロメラーゼを含む種々の酵素の阻害ならびにGタンパク質、P2プリンレセプターおよび種々の酵素のアロステリック部位の調節に有用であり得るが、これらに限定されない。好ましくは、本発明の新規のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体および/またはプロドラッグは、フラビウイルス科の群のRNVウイルス、特にHCVにより引き起こされるウイルス性感染の処置に使用される。
本発明の新規のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体および/またはプロドラッグは、寄生体、バクテリアおよび真菌のような感染性因子により引き起こされる感染性疾患の処置に有用である。
また、速く分裂する癌性細胞に対して強力な細胞毒性を示す新規のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体および/またはそれらのプロドラッグは、肺癌、肝臓癌、前立腺癌、結腸癌、乳癌、卵巣癌、メラノーマおよび白血病を含む増殖性疾患の処置に有用であり得るが、これらに限定されない。
P2レセプターおよびGタンパク質のリガンド、ならびにプロテインキナーゼのインヒビターのように、本発明の新規のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体および/またはそれらのプロドラッグはまた、炎症性疾患、自己免疫疾患、2型糖尿病および心臓血管疾患のような広い範囲の他の疾患および障害の処置に有用であり得る。
薬物耐性を克服するために併用療法は、感染性疾患および増殖性障害の処置において広く使用される。本発明のヌクレオシド、ヌクレオチド、ヌクレオチド類似体および/またはそれらのプロドラッグは、単一薬物として治療的に投与され得るか、あるいは1以上の他の活性な化学的実体と組み合わせて投与され得、併用療法を構成する。他の活性な化学的実体は、小分子、ポリペプチドまたはポリヌクレオチドであり得る。
例えば、本発明の化合物は、抗ウイルス効果を示すことが知られている他の薬剤と組み合わせて使用される場合、特に有用であり得る。例えば、インターフェロン、インターフェロン誘導体および宿主の免疫応答を調節することが知られている他の大分子または小分子のような免疫調節/抗ウイルス薬との組み合わせは、有益であり得る。同様に、本発明の化合物とIMPDHインヒビター(例えば、リバビリン)、抗ウイルス性ヌクレオシド、抗ウイルス性非ヌクレオシド(例えば、ポリメラーゼインヒビター、プロテアーゼインヒビター)との組み合わせは、単独で投与される場合、二環式ヌクレオシドの活性を増大させる。
以下の実施例は、本明細書中に開示され、主張される化合物をどのように調製し使用するかについての完全な開示および説明を用いて、当業者に提供するために公表される。
本明細書中に言及されるすべての参考文献は、その全体が参考として明細書中に援用される。
スキームおよび実験セクションを含む本明細書中で使用され得る略語は、他に示されない限り以下のとおりである:
Bu:n−ブチル
Bn:ベンジル
Bz:ベンゾイル
DCM:ジクロロメタン
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMF:ジメチルホルムアミド
Et:エチル
EtOAc:酢酸エチル
Me:メチル
MeOH:メチルアルコール
MS:質量分析
NMR:核磁気共鳴
Ph:フェニル
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
以下の実施例は、説明するために提供されるが、本発明を制限するものではない。
(合成)
(表1)
Figure 2008532950
Figure 2008532950
Figure 2008532950
Figure 2008532950
(実験データ)
Hおよび31P NMRスペクトルを、Bruker Avance DRX400、AC200またはAM300スペクトロメーターのいずれかで記録した。スペクトルを、参照として残存溶媒ピークを用いて、CDCl、d−アセトン、CDODまたはd−DMSOで記録した。多重度を評価する以下の慣例を使用して、化学シフトを百万分量単位中の絶対数(ppm)でδスケールを記載する:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)および前につけられたb(ブロード)。マススペクトル(ESI)を、Finnigan LCQ Advantageスペクトロメーターで記録した。すべてのマイクロ波反応を、CEM Discoverマイクロ波反応器で実施した。フラッシュクロマトグラフィーおよび円形クロマトグラフィーを40〜63μmシリカゲル60(Merck No.9385)で実施した。分取用HPLCを、Gilson 215液体ハンドラーおよびHP1100PDA検出器を備えるGilson 322ポンプを使用して実施した。HPLC系は、アセトニトリルまたは水中0.06%TFAを含むアセトニトリルもしくは0.1%TFAを含む水のいずれかを使用して、Phenomonex C8(2)カラムを使用した。あるいは、Phenomonex C18カラムを、アセトニトリルおよび1Mの酢酸トリエチルアンモニウム(主としてリン酸ヌクレオチド)溶液を用いて使用した。
Figure 2008532950
(中間体A)
N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(7.17mL)を、乾燥アセトニトリル(15mL)中の5−ヨードシチジン(2.32g)に加え、この混合物をアルゴン下80℃で30分加熱した。市販の入手可能な懸濁液である乾燥アセトニトリル(40mL)中の1,2,3,5−テトラ−O−ベンゾイル−2−メチル−α/β−D−リボフラノース(5.16g)を加え、この混合物を1時間加熱した。SnCl(1.71mL)を注意深く加え、2時間加熱を続けた。この反応物を室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液の氷冷溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物をブラインで洗い、乾燥させ、真空下で蒸発させた。この残留物をシリカで3%MeOH/DCMを用いて溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。この生成物を、ゴムとして得た(3.36g)。MS m/z([M+H])695.7;([2M+H])1390.8。
(中間体B)
中間体A(1.39g)および(Z)−エチル−3−(トリブチルスタンニル)プロペノアート(1.56g)の脱気した溶液を、アルゴン下、乾燥DMF中で10分間撹拌した。CuI(76mg)およびPdCl(PPh(140mg)を加え、この混合物を、アルゴン下、70℃で16時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、濾過した。この残留物を水で洗い、EtOAc中に溶解し、再度水で洗った。この有機溶液を乾燥させ(MgSO)、溶媒を真空内で蒸発させ、褐色のゴムを得た。水溶性の母液をまた、EtOAcで抽出し(×2)、合わせた有機物を乾燥(MgSO)、真空内で蒸発させた。この合わせた粗製抽出物を、シリカで3%〜5%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、オイルとして所望の生成物を得、これをエーテルを用いて粉末にし、黄色の結晶性固体(70mg)を得た。MS m/z([2M+H])1243.5。さらに生成物は、母液から入手可能であった。
(中間体C、D、Eの調製)
中間体Cの調製は、一般的な方法の例である。
乾燥アセトニトリル(1.50mL)中の中間体B(125mg)およびN−ヨードスクシンイミド(90.6mg)の混合物を、マイクロ波反応器で、120℃、30分間加熱した(初期電力200W)。この溶液を、真空内で蒸発させ、EtOAcに溶解し、10%メタ亜硫酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、真空内で蒸発させた。この粗製物質を、シリカで3%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物を得た(120mg)。MS m/z([2M+H])1494.3。
中間体DおよびEについて同様に行った。
(中間体D)
中間体B(62mg)は、中間体D(45mg)を生じた。MS m/z([2M+H])1400.6、1401.6、1403.6。
(中間体E)
中間体B(62mg)は、62mg中間体Dを生じた。MS m/z([2M+H])1310.6、1311.7、1313.7。
(実施例1〜4の調製)
実施例1の調製は、一般的な方法の例である。
(実施例1)
中間体B(60mg)を、アルゴン下、乾燥メタノール中(1mL)に懸濁した。メタノール中(0.5mL)にフレッシュに調製された1Mナトリウムメトキシド溶液を加え、この反応物を18時間撹拌した。最小加熱により真空内で溶媒を蒸発させ、シリカで20%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物を結晶固体として得た。
Figure 2008532950
実施例2および3について同様に行った。
(実施例2)
中間体C(12mg)は、実施例2(1.70mg)を生じた。
Figure 2008532950
(実施例3)
中間体D(21mg)は、実施例3(4.1mg)を生じた。
Figure 2008532950
(実施例4)
中間体E(28mg)を、MeOH中の7MNHとともに、室温で18時間撹拌した。この反応物を、真空内で蒸発、乾燥させ、水(2mL)に溶解し、DCM(×3)およびEtOAcで洗った。この水層を蒸発させ、残留物を、エーテルを用いて粉末にし、所望の化合物を黄色の固体として得た(12mg)。
Figure 2008532950
(実施例5)
Figure 2008532950
実施例5(10.5mg)を、スキーム1の中間体Bについて記載された方法を使用して市販の入手可能な5−ヨード(lodo)−2’−O−メチルシチジンから直接調製した。
Figure 2008532950
Figure 2008532950
(中間体F)
乾燥アセトニトリル中(20mL)のN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(6.45mL)およびウラシル(0.986g)を、アルゴン下、80℃で30分間加熱した。市販の入手可能な乾燥アセトニトリル中(80mL)の1,2,3,5−テトラ−O−ベンゾイル−2−C−メチル−α/β−D−リボフラノースの懸濁液を加え、1時間加熱を続けた。SnClを注意深く加え、5時間加熱を続けた。この反応物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウムの氷冷溶液(100mL)に注ぎ、EtOAcを用いて抽出した(×3)。合わせた有機抽出物をブラインで洗い、乾燥させ(MgSO)、真空内で蒸発させ、泡の白色ゴムとして粗製生成物を得(4.7g)、続く反応でさらに精製することなしに使用した。MS m/z([M+H])571、([2M+H])1163。
(中間体G)
1,2,4−トリアゾール(207mg)を、アルゴン下、乾燥アセトニトリル(5mL)に溶解し、0℃まで冷却してPOCl(75μl)で処理した。5分後、トリエチルアミン(0.60mL)を加え、乾燥アセトニトリル中(5mL)の中間体Fを加える前に、室温で1時間、撹拌を続けた。この反応物を90分後EtOAcで希釈し、飽和NaHCOおよびブラインを用いて連続して洗った(各×3)。この有機層を乾燥させ(MgSO)、真空内で蒸発させ、黄色のゴムとして、粗製トリアゾール中間体を得た(127mg)。このゴムを、MeOH(5mL)に懸濁し、MeOH中(0.20mL)の2M MeNHを加え、続いて20分間、激しく撹拌した。その後、揮発性物質を真空内で蒸発させ、この残留物を、シリカで2%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、ゴムとして所望の生成物を得た(46mg)。MS m/z([M+H])583.9、([2M+H])1166.9。
(中間体H)
粗製トリアゾール中間体(621mg)を、中間体Gに記載される方法を使用して調製した。このゴムを、ベンジルアミン(164μl)を加える前に、乾燥エタノール中(10mL)に懸濁した。1時間、室温で撹拌後、溶媒を真空内で除去し、この残留物を、シリカで3%〜5%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、オイルとして所望の生成物を得た(424mg)。MSm/z([M+H])660.4、661.4。
(中間体I)
粗製トリアゾール中間体(249mg)を、中間体Gに記載される方法を使用して調製した。このゴムを、N−プロピルアミン(49μl)を加える前に、乾燥エタノール中(5mL)に懸濁した。30分間、室温で撹拌後、溶媒を真空内で除去し、この残留物を、シリカで3%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、ゴムとして所望の生成物を得た(45mg)。MS m/z([M+H])612.4、613.4。
中間体J、KおよびLを、中間体Cについて前に記載される一般的方法により調製した。
(中間体J)
中間体G(200mg)は、中間体J(87mg)を生じた。
MS m/z([M+H])709.7。
(中間体K)
中間体H(188mg)は、中間体K(110mg)を生じた。
MS m/z([M+H])785.9。
(中間体L)
中間体I(130mg)は、中間体L(106mg)を生じた。
MS m/z([M+H])738.2。
中間体M、NおよびOを、中間体Bについて前に記載される一般的方法により調製した。
(中間体M)
中間体J(100mg)および(Z)−エチル−3−(トリブチルスタンニル)プロペノアート(110mg)の脱気した溶液を、アルゴン下、乾燥DMF中で10分間撹拌した。CuI(5.5mg)およびPdCl(PPh(10mg)を加え、この混合物を、アルゴン下、70℃で16時間加熱した。溶媒を真空内で蒸発させ、残留物をEtOAcと水とに分配した。この水層を、さらにEtOAcで抽出し(×2)、合わせた有機物を乾燥(MgSO)、真空内で蒸発させた。この粗製抽出物を、シリカで3%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、黄色のゴムを得た(56mg)。MS m/z([M+H])635.8、([2M+H])1270.7。
(中間体N)
中間体K(120mg)は、中間体N(19mg)を生じた。
MS m/z([M+H])711.7、([2M+H])1422.5。
(中間体O)
中間体L(105mg)は、中間体O(19mg)を生じた。
MS m/z([M+H])663.9、([2M+H])1326.9。
(実施例6)
中間体M(36mg)を、MeOH中の7MNHとともに、室温で4時間撹拌した。この反応物を、真空内で蒸発、乾燥させ、残留物を、シリカでDCM/MeOH/25%NH 90:9:1を用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、所望の化合物を黄色の固体として得た(6mg)。
Figure 2008532950
実施例7および8は、同様に行った。
(実施例7)
中間体N(19mg)は、実施例7(3.9mg)を生じた。
Figure 2008532950
(実施例8)
中間体O(38mg)は、実施例8(8.0mg)を生じた。
Figure 2008532950
(実施例9)
実施例6(20mg)を、メタノール(3mL)に溶解し、水中(0.2mL)のNHCl(10mg)に続いてNaBH(10mg)を加えた。10分後、この反応物を真空内で蒸発、乾燥させ、この残留物を、水(3mL)に溶解し、DCMで洗った。この水溶性抽出物を、次いで分取HPLCにより精製し、オイルとして生成物を得た(4.23mg)。
Figure 2008532950
実施例10を、同様に行った。
(実施例10)
実施例7(20mg)は、実施例10(7.0mg)を生じた。
Figure 2008532950
(中間体P)
中間体A(695mg)およびプロパルギルアルコール(175μl)の脱気した溶液を、アルゴン下、乾燥DMF中(7mL)で撹拌した。CuI(38mg)およびPdCl(PPh(70mg)に続いてTEA(278μl)を加え、この混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を真空内で蒸発させ、残留物をEtOAcと水とに分配した。この有機層を、水で洗い、乾燥させ(MgSO)、真空内で蒸発させた。この粗製抽出物を、シリカで5%〜10%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、ゴムを得た(257mg)。MS m/z([M+H])624.0、([2M+H])1247.1。
(中間体Q)
中間体P(248mg)を、DCM(10mL)に懸濁し、室温でDess−Martin ペルヨージナン(338mg)を用いて処理した。この反応物を、2時間後DCMを用いて希釈し、飽和NaHCO溶液を用いて洗った。この有機層を真空内で蒸発させ、この残留物を、シリカで5%〜10%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、ゴムとして生成物を得た(263mg)。MS m/z([M+H])621.8、([2M+H])1242.9。
(中間体R)
アセトニトリル(0.5mL)中の中間体Q(30mg)およびピロリジン(14mg)を、マイクロ波反応器で、70℃、10分間加熱した(初期電力200W)。この溶媒を、真空内で蒸発させ、残留物をEtOAcに溶解し、次いで1M HClを用いて洗った。この有機層を、水で洗い、乾燥させ(MgSO)、粗製環化生成物を得(28mg)、さらに精製することなしに次の工程で使用した。この物質をMeOH中(2mL)に溶解し、NaBHCN(13mg)を加えた。1時間後、溶媒を、真空内で蒸発させ、残留物をEtOAcに溶解した。有機層を、飽和NaHCO溶液および水を用いて連続して洗い、乾燥させ(MgSO)、真空内で蒸発させた。この残留物を、シリカで5%MeOH/DCMを用いて溶離する円形クロマトグラフィーにより精製し、ゴムとして生成物を得た(17mg)。MS m/z([M+H])677.2。
中間体S、TおよびUを、適切なアミンを使用してNaBHをNaBHCNに置換する中間体Rについて記載された一般的方法により調製した。
(中間体S)
中間体Q(40mg)は、中間体S(21mg)を生じた。
MS m/z([M+H])693.1。
(中間体T)
中間体Q(62mg)は、中間体T(42mg)を生じた。
MS m/z([M+H])691.2、([2M+H])1381.0。
(中間体U)
中間体Q(62mg)は、中間体U(28mg)を生じた。
MS m/z([M+H])692.1。
(実施例11)
中間体R(10mg)を、MeOH中の7MNHとともに、室温で18時間撹拌した。この反応物を、真空内で蒸発、乾燥させ、水に溶解し、DCMで洗った。この水層を蒸発させ、次いで直接分取HPLCにかけた。このプロセスは、オイルとして標的化合物を得た(1.3mg)。
MS m/z([M+H])365.1、([2M+H])728.8。
Figure 2008532950
実施例11の一般的方法を、実施例12〜14の調製に適用した。
(実施例12)
中間体S(20mg)は、分取HPLCによる精製後、化合物12(2.4mg)を得た。
MS m/z([M+H])381.1、([2M+H])782.8。
Figure 2008532950
(実施例13)
中間体T(42mg)は、分取HPLCによる精製後、化合物13(4.3mg)を得た。
MS m/z([M+H])379.2、([2M+H])756.9。
Figure 2008532950
(実施例14)
中間体U(27mg)は、分取HPLCによる精製後、化合物14(2.1mg)を得た。
MS m/z([M+H])380.1、([2M+H])780.8。
Figure 2008532950
(実施例15)
実施例1(31mg)を、一晩、高真空下Pに通して乾燥し、次いで室温でトリメチルホスフェート(1.7mL)を用いて撹拌し、乾燥機で乾燥させた分子をアルゴン下16時間ふるいにかけた(4Å)。この反応物を0℃まで冷却し、POCl(31μl)を加え、アセトニトリル(0.5mL)およびトリブチルアンモニウムピロホスフェート(190mg)に続いてBuN(72μl)を加える前に、2時間撹拌し続けた。さらに2時間後、0℃でこの反応物を氷冷した1M炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(10mL、pH8.5)に注ぐことによりクエンチングし、水層を、EtOを用いて洗った(3×10mL)。次いで水溶性物質を凍結乾燥し、白色固体を得、分取HPLCにより精製し、生成物を得た(1.67mg)。
MS m/z([M−H])547.6、([M+3TEA+H])852.5。
31P NMR(D2O)σ−8.14(m,P)、−10.69(m,1P)、−21.65(m,1P)。
(生物学的データ)
(インビトロでの抗HCV用量反応および細胞毒性)
(HCVレプリコンアッセイ)
試験化合物の抗ウイルス活性を、ヒトの胚芽腫細胞株、Huh7のトランスフェクション由来の安定なHCV RNA複製細胞株、AVA5でアッセイした(Blightら、2000年、Sci.290:1972)。種々の濃度の化合物を、3日間、1日に1回分割した培養物に加え、細胞内HCV RNAレベルおよび細胞毒性を、最後の化合物添加後24時間で評価した。
細胞内HCV RNAレベルを、3つの培養物を用いて、標準的なブロットハイブリダイゼーション技術を使用して測定し、β−アクチンRNAのレベルを、各サンプルでHCV RNAレベルを標準化するために使用した。細胞毒性を、確立された中性赤色色素取り込みアッセイを使用して測定し(B.E.KorbaおよびJ.L.Gerin.1992年、Antivir.Res.19、55〜70)、50%有効抗ウイルス濃度(EC50)および細胞毒性濃度(CC50)を、曲線フィッティングのコンピュータープログラムを使用して計算した。
1〜14のような実施例は、代表的にレプリコンアッセイにおいて1〜>1000μMの範囲の活性であり、30〜>100μMの範囲の細胞毒性であった。
(HCVポリメラーゼ阻害アッセイ)
HCV 3’UTR RNAテンプレートを合成し、ゲル精製し、分光光度計により定量した。速度定数、Kは、ミカエリス−メンテン動力学をとる基質濃度の関数として、初速度の非線形最小二乗適合を使用して、RNAテンプレートおよびGTP、CTP、ATPおよびUTPそれぞれについて決定した。
標準的RdRpアッセイは、20mM Tris−HCl、5mM MgCl、3mM DTT、0.05% BSA、22nM GTP、600nM ATP、15nM CTP、30nM UTPおよび3nM [α−33P]GTPを含む50μL反応混合物中の30nM RNAテンプレートおよび25nM HCV NS5bΔ21(遺伝子型1b)(Replizyme Ltd)からなった。伸長反応を、NTPの添加により開始し、25℃、30分間で進めた。反応を、0.2M EDTAの添加によりクエンチングし、生成形成物を、Multiscreenプレート(Millipore)を通して濾過することにより回収した。生成形成物の定量を、TopCount(Perkin Elmer)を使用して実施した。
酵素の触媒速度が半分に減少するインヒビター濃度(IC50)を、曲線フィッティングのコンピュータープログラムを使用して決定した。
15のような実施例は、代表的に100〜>1000μMの範囲のNS5b阻害であった。
本明細書の任意の先行技術についての参考文献は、その先行技術が一般共通認識の一部を形成するという承認でもいかなる形式の示唆でもなく、そのようなものとして受け取られるべきではない。
本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、その内容が他を必要としない限り、語「含む(comprise)」ならびに「含む(comprises)」および「含む(comprising)」のようなバリエーションは、定まった整数または工程、もしくは整数または工程の群の包含を意味するが、他のいかなる整数または工程、もしくは整数または工程の群の排除を意味するものではない。

Claims (76)

  1. D−ヌクレオシドもしくはL−ヌクレオシドまたはD−ヌクレオチドもしくはL−ヌクレオチド、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩であり得る式(I)
    Figure 2008532950
    の化合物の有効量を、必要に応じて1以上の抗ウイルス薬、抗細菌薬または抗増殖薬と組み合わせて投与する工程を包含する、微生物感染を処置するための方法であって、
    ここで、
    Aは、O、S、CH、CHF、CFまたはNRであり;
    、R、R2′、R、R3′およびRは、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアルケニルオキシ、必要に応じて置換したアルキノキシ、必要に応じて置換したアリールオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアリールアルコキシ、必要に応じて置換したヘテロシクロキシ、必要に応じて置換したヘテロアリールオキシ、必要に応じて置換したシクロアルコキシ、必要に応じて置換したシクロアルケノキシ、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルイミノ、必要に応じて置換したアシルイミノキシ、必要に応じて置換したオキシアシルイミノ、必要に応じて置換したアミノチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルアミノ、必要に応じて置換したアミノスルフィニル、必要に応じて置換したアミノスルホニル、必要に応じて置換したチオ、必要に応じて置換したチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシチオアシル、必要に応じて置換したオキシチオアシルオキシ、必要に応じて置換したホスホリルアミノ、必要に応じて置換したスルフィニル、必要に応じて置換したスルホニル、必要に応じて置換したスルフィニルアミノ、必要に応じて置換したスルホニルアミノ、必要に応じて置換したオキシスルフィニルアミノおよび必要に応じて置換したオキシスルホニルアミノからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′は共に、またはRおよびR3′は共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNであり;
    4′は、−CYSH、−CYOH、−CYNHまたは−L′−Rであり;
    L′が、−CY−、−CYCY−、−CYOCY−、−CYSCY−、および−CYNHCY−からなる群から選択され;
    各Yが、H、F、Cl、Br、OR、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択され、ここで、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは、必要に応じてF、Cl、Br、OH、COOH、COOCH、SH、SCH、NH、NHCH、N(CH、CN、NO、C(O)NH、C(O)NHCH、N、C(S)NH、OCHおよびOCHCHから選択される1以上の基で置換され得;
    が、OR、NR、モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェート、またはモノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体からなる群から選択され;
    各Rが、H、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
    Bは、式(II)
    Figure 2008532950
    の群から選択され、
    ここで、Zがπ結合(二重結合)に関与する場合、ZはNまたはC−Gから独立して選択されるか;あるいはZがπ結合(二重結合)に関与しない場合、ZはO、S、Se、NR、NOR、NNR、CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeO、Se(O)またはC(G)から独立して選択され;各GはH、ハロゲン、OR、SR、NR、NROR、N、COOR、CN、CONR、C(S)NR、C(=NR)NRおよびRからなる群から独立して選択され;そして
    任意の2個の隣接するZは、両方O、SおよびSeから選択されないか、または両方CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeOおよびSe(O)から選択されず;
    ここで、Xがπ結合(二重結合)に関与する場合、XはCであるか;またはXがπ結合(二重結合)に関与しない場合、XはCRまたはNであり;
    ここで、R′′がπ結合(二重結合)に関与する場合、R′′はO、S、Se、NR、NORまたはNNRであるか;またはR′′がπ結合(二重結合)に関与しない場合、R′′はOR、SR、F、Cl、RまたはSeRであり;そして
    破線(−−−)は、起こりうるπ結合または二重結合を示す、
    微生物感染を処置するための方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、ウイルス感染である微生物感染の処置のための、方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、前記ウイルス感染が、RNAウイルスにより生じる、方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、前記ウイルス感染が、フラビウイルス科の群のRNAウイルスにより生じる、方法。
  5. 請求項4に記載の方法であって、前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである、方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、以下の式(XI)〜式(XXI)
    Figure 2008532950
    から選択される塩基構造Bを有し、
    ここでZ、XおよびR′′が、請求項1に定義されるとおりである、方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、XがNである、方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、ここで式(I)の化合物が以下:
    Figure 2008532950
    から選択される塩基構造Bを有し、
    ここでGおよびRが、請求項1に定義されるとおりである、方法。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IIa:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここで、各Z′が独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、R′′、RおよびZが請求項1に定義されるとおりである、方法。
  10. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IIb:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここで各Z′が独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、各Zが独立してCG(π結合に関与する場合)または>C(G)(π結合に関与しない場合)であり、ここでR′′およびGが請求項1に定義されるとおりである、方法。
  11. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IIc:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここでRおよびGが、請求項1に定義されるとおりである、方法。
  12. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IId:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここでRおよびGが、請求項1に定義されるとおりである、方法。
  13. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IIe:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここでRおよびGが、請求項1に定義されるとおりである、方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、ここで、式(I)の化合物のRおよびR2′のうちの少なくとも一方がメチル、ヒドロキシルまたはFである、方法。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、ここで、式(I)の化合物のL′が−CH−である、方法。
  16. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、ここで、式(I)の化合物のR4′が、−CH−OH、−CFOH、−CCl−OH、−C(CH)(CH)OH、−CH(CH)OH、−CH−CH−P(O)(OH)、−CH−CH−P(O)(OH)、−CHSP(O)(OH)、−CHSH、−CFSH、および−CH−O−P(O)(OPh)(NHCH(CH)(COMe))から選択される、方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、ここで、R4′が−CH−OHである、方法。
  18. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、ここでRが請求項1に定義されるとおりである、方法。
  19. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、ここでRが請求項1に定義されるとおりである、方法。
  20. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表され、ここでRが請求項1に定義されるとおりである、方法。
  21. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表される、方法。
  22. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が
    Figure 2008532950
    およびそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、
    ここで:
    糖部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
    塩基部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
    各Gが、H、ハロゲン、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択される、方法。
  23. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が
    Figure 2008532950
    から選択される、方法。
  24. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法であって、1以上の抗ウイルス薬と組み合わせる式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の投与を包含する、方法。
  25. 請求項24に記載の方法であって、ここで、前記抗ウイルス薬がインターフェロンおよびインターフェロン誘導体、IMPDHインヒビター、抗ウイルスヌクレオシド、ポリメラーゼインヒビターおよびプロテアーゼインヒビターから選択される、方法。
  26. 微生物感染の処置のための医薬の製造における、D−ヌクレオシドもしくはL−ヌクレオシドまたはD−ヌクレオチドもしくはL−ヌクレオチド、あるいはそれらの塩であり得る式(I)
    Figure 2008532950
    の化合物の使用であって、
    ここで:
    AはO、S、CH、CHF、CFまたはNRであり;
    、R、R2′、R、R3′およびRが、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアルケニルオキシ、必要に応じて置換したアルキノキシ、必要に応じて置換したアリールオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアリールアルコキシ、必要に応じて置換したヘテロシクロキシ、必要に応じて置換したヘテロアリールオキシ、必要に応じて置換したシクロアルコキシ、必要に応じて置換したシクロアルケノキシ、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルイミノ、必要に応じて置換したアシルイミノキシ、必要に応じて置換したオキシアシルイミノ、必要に応じて置換したアミノチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルアミノ、必要に応じて置換したアミノスルフィニル、必要に応じて置換したアミノスルホニル、必要に応じて置換したチオ、必要に応じて置換したチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシチオアシル、必要に応じて置換したオキシチオアシルオキシ、必要に応じて置換したホスホリルアミノ、必要に応じて置換したスルフィニル、必要に応じて置換したスルホニル、必要に応じて置換したスルフィニルアミノ、必要に応じて置換したスルホニルアミノ、必要に応じて置換したオキシスルフィニルアミノおよび必要に応じて置換したオキシスルホニルアミノからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′が共に、またはRおよびR3′が共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNであり;
    4′は、−CYSH、−CYOH、−CYNHまたは−L′−Rであり;
    L′が、−CY−、−CYCY−、−CYOCY−、−CYSCY−、および−CYNHCY−からなる群から選択され;
    各Yが、H、F、Cl、Br、OR、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択され、ここで、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは、必要に応じてF、Cl、Br、OH、COOH、COOCH、SH、SCH、NH、NHCH、N(CH、CN、NO、C(O)NH、C(O)NHCH、N、C(S)NH、OCHおよびOCHCHから選択される1以上の基で置換され得;
    は、OR、NR、モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェート、またはモノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体からなる群から選択され;
    各Rが、H、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
    Bは、式(II)
    Figure 2008532950
    の群から選択され、
    ここで、Zがπ結合(二重結合)に関与する場合、ZはNまたはC−Gから独立して選択されるか;あるいはZがπ結合(二重結合)に関与しない場合、ZはO、S、Se、NR、NOR、NNR、CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeO、Se(O)またはC(G)から独立して選択され、ここで各GはH、ハロゲン、OR、SR、NR、NROR、N、COOR、CN、CONR、C(S)NR、C(=NR)NRおよびRからなる群から独立して選択され;そして
    任意の2個の隣接するZは、両方O、SおよびSeから選択されないか、または両方CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeOおよびSe(O)から選択されず;
    ここで、Xがπ結合(二重結合)に関与する場合、XはCであるか;またはXがπ結合(二重結合)に関与しない場合、XはCRまたはNであり;
    ここで、R′′がπ結合(二重結合)に関与する場合、R′′はO、S、Se、NR、NORまたはNNRであるか;またはR′′がπ結合(二重結合)に関与しない場合、R′′はOR、SR、F、Cl、RまたはSeRであり;そして
    破線(−−−)は、起こりうるπ結合または二重結合を示す、使用。
  27. 請求項26に記載の使用であって、ウイルス感染である微生物感染の処置のための、使用。
  28. 請求項27に記載の使用であって、前記ウイルス感染が、RNAウイルスにより生じる、使用。
  29. 請求項27に記載の使用であって、前記ウイルス感染が、フラビウイルス科の群のRNAウイルスにより生じる、使用。
  30. 請求項29に記載の使用であって、前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである、使用。
  31. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物が、以下の式(XI)〜式(XXI)
    Figure 2008532950
    から選択される塩基構造Bを有し、
    ここでZ、XおよびR′′が、請求項26に定義されるとおりである、使用。
  32. 請求項31に記載の使用であって、XがNである、使用。
  33. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、ここで式(I)の化合物が以下:
    Figure 2008532950
    から選択される塩基構造Bを有し、
    ここでGおよびRが、請求項26に定義されるとおりである、使用。
  34. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IIa:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここで、各Z′が独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、R′′、RおよびZが請求項26に定義されるとおりである、方法。
  35. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物が、式IIb:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここで各Z′が独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、各Zが独立してCG(π結合に関与する場合)または>C(G)(π結合に関与しない場合)であり、ここでR′′およびGが請求項26に定義されるとおりである、使用。
  36. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物が、式IIc:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここでRおよびGが、請求項26に定義されるとおりである、使用。
  37. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の方法であって、式(I)の化合物が、式IId:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここでRおよびGが、請求項26に定義されるとおりである、使用。
  38. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物が、式IIe:
    Figure 2008532950
    で表される塩基構造Bを有し、
    ここでRおよびGが、請求項26に定義されるとおりである、使用。
  39. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、ここで、式(I)の化合物のRおよびR2′のうちの少なくとも一方がメチル、ヒドロキシルまたはFである、使用。
  40. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、ここで、式(I)の化合物のL′が−CH−である、使用。
  41. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、ここで、式(I)の化合物のR4′が、−CH−OH、−CFOH、−CCl−OH、−C(CH)(CH)OH、−CH(CH)OH、−CH−CH−P(O)(OH)、−CH−CH−P(O)(OH)、−CHSP(O)(OH)、−CHSH、−CFSH、および−CH−O−P(O)(OPh)(NHCH(CH)(COMe))から選択される、使用。
  42. 請求項41に記載の使用であって、ここで、R4′が−CH−OHである、使用。
  43. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、ここでRが請求項26に定義されるとおりである、使用。
  44. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、ここでRが請求項26に定義されるとおりである、使用。
  45. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表され、ここでRが請求項26に定義されるとおりである、使用。
  46. 請求項26〜38のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物の糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表される、使用。
  47. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物が
    Figure 2008532950
    およびそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、
    ここで:
    糖部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
    塩基部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
    各Gが、H、ハロゲン、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択される、使用。
  48. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の使用であって、式(I)の化合物が
    Figure 2008532950
    Figure 2008532950
    から選択される、使用。
  49. D−ヌクレオシドもしくはL−ヌクレオシドまたはD−ヌクレオチドもしくはL−ヌクレオチド、あるいはそれらの塩であり得る式(I)
    Figure 2008532950
    の化合物であって、
    ここで:
    AはO、S、CH、CHF、CFまたはNRであり;
    、R、R2′、R、R3′およびRが、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアルケニルオキシ、必要に応じて置換したアルキノキシ、必要に応じて置換したアリールオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアリールアルコキシ、必要に応じて置換したヘテロシクロキシ、必要に応じて置換したヘテロアリールオキシ、必要に応じて置換したシクロアルコキシ、必要に応じて置換したシクロアルケノキシ、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルアミノ、必要に応じて置換したオキシアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルイミノ、必要に応じて置換したアシルイミノキシ、必要に応じて置換したオキシアシルイミノ、必要に応じて置換したアミノチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルアミノ、必要に応じて置換したアミノスルフィニル、必要に応じて置換したアミノスルホニル、必要に応じて置換したチオ、必要に応じて置換したチオアシル、必要に応じて置換したチオアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシチオアシル、必要に応じて置換したオキシチオアシルオキシ、必要に応じて置換したホスホリルアミノ、必要に応じて置換したスルフィニル、必要に応じて置換したスルホニル、必要に応じて置換したスルフィニルアミノ、必要に応じて置換したスルホニルアミノ、必要に応じて置換したオキシスルフィニルアミノおよび必要に応じて置換したオキシスルホニルアミノからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′が共に、またはRおよびR3′が共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNであり;
    4′は、−CYSH、−CYOH、−CYNHまたは−L′−Rであり;
    L′が、−CY−、−CYCY−、−CYOCY−、−CYSCY−、および−CYNHCY−からなる群から選択され;
    各Yが、H、F、Cl、Br、OR、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルからなる群から独立して選択され、ここで、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルおよびC〜Cアルキニルは、必要に応じてF、Cl、Br、OH、COOH、COOCH、SH、SCH、NH、NHCH、N(CH、CN、NO、C(O)NH、C(O)NHCH、N、C(S)NH、OCHおよびOCHCHから選択される1以上の基で置換され得;
    は、OR、NR、モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェート、またはモノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体からなる群から選択され;
    各Rが、H、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したシクロアルキル、必要に応じて置換したシクロアルケニル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から独立して選択され;
    Bは、式(II)
    Figure 2008532950
    の群から選択され、
    ここで、Zがπ結合(二重結合)に関与する場合、ZはNまたはC−Gから独立して選択されるか;あるいはZがπ結合(二重結合)に関与しない場合、ZはO、S、Se、NR、NOR、NNR、CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeO、Se(O)またはC(G)から独立して選択され;各GはH、ハロゲン、OR、SR、NR、NROR、N、COOR、CN、CONR、C(S)NR、C(=NR)NRおよびRからなる群から独立して選択され;そして
    任意の2個の隣接するZは、両方O、SおよびSeから選択されないか、または両方CO、CS、CNR、SO、S(O)、SeOおよびSe(O)から選択されず;
    ここで、Xがπ結合(二重結合)に関与する場合、XはCであるか;またはXがπ結合(二重結合)に関与しない場合、XはCRまたはNであり;
    ここで、R′′がπ結合(二重結合)に関与する場合、R′′はO、S、Se、NR、NORまたはNNRであるか;またはR′′がπ結合(二重結合)に関与しない場合、R′′はOR、SR、F、Cl、RまたはSeRであり;そして
    破線(−−−)は、起こりうるπ結合または二重結合を示し;
    ここでR2′、R3′、およびRが、OHまたはOC(O)CHであり、L′がCHであり、AがOであり、そしてR、R、RおよびRが、Hであり、Bが式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)または式(VII)
    Figure 2008532950
    Figure 2008532950
    の群ではなく(ここで各XがHであるか、Xの1つがCHであり、他の2つのXがHである);
    Bが、式(III)、式(VIII)または式(IX)
    Figure 2008532950
    の群である場合、
    およびR2′は、両方Hではなく;
    、R3′、およびRが、OHであり、L′がCHであり、AがOであり、そしてR、R、RおよびRが、Hである場合、Bは式(IV)の群ではなく;そして
    2′がFであり、R3′がOHであり、Rがトリホスフェートであり、L′がCHであり、AがOであり、そしてR、R、RおよびRが、Hである場合、Bは式(X)
    Figure 2008532950
    の群ではない、化合物。
  50. 請求項49に記載の化合物またはその塩であって、塩基構造Bが、以下の式(XI)〜式(XXI)
    Figure 2008532950
    から選択され、
    ここでZ、XおよびR′′が、請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  51. 請求項49または50に記載の化合物、またはそれらの塩であって、XがNである、化合物。
  52. 請求項49に記載の化合物、またはその塩であって、塩基構造Bが、以下:
    Figure 2008532950
    から選択され、
    ここでGおよびRが、請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  53. 請求項49に記載の化合物、またはその塩であって、塩基構造Bが、式IIa:
    Figure 2008532950
    で表され、
    ここで、各Z′が独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、R′′、RおよびZが請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  54. 請求項49に記載の化合物、またはその塩であって、塩基構造Bが、式IIb:
    Figure 2008532950
    で表され、
    ここで各Z′が独立してN(π結合に関与する場合)またはNR(π結合に関与しない場合)であり、各Zが独立してCG(π結合に関与する場合)または>C(G)(π結合に関与しない場合)であり、ここでR′′およびGが請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  55. 請求項49に記載の化合物、またはその塩であって、塩基構造Bが、式IIc:
    Figure 2008532950
    で表され、
    ここでRおよびGが、請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  56. 請求項49に記載の化合物、またはその塩であって、塩基構造Bが、式IId:
    Figure 2008532950
    で表され、
    ここでRおよびGが、請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  57. 請求項49に記載の化合物、またはその塩であって、塩基構造Bが、式IIe:
    Figure 2008532950
    で表され、
    ここでRおよびGが、請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  58. 請求項49〜57のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、ここでR、R、R2′、R、R3′およびRが、H、ハロゲン、OH、N、CN、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、必要に応じて置換したアリールアルキル、必要に応じて置換したヘテロシクリル、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したアルキルオキシ、必要に応じて置換したアシルオキシ、必要に応じて置換したオキシアシル、必要に応じて置換したアミノ、必要に応じて置換したアミノアシル、必要に応じて置換したアミノアシルオキシ、必要に応じて置換したアシルアミノ、必要に応じて置換したチオからなる群から独立して選択されるか、あるいはRおよびR2′が共に、またはRおよびR3′が共に、=O、=Sまたは=L−Y′を表し、ここで、LがN、CH、CF、CClまたはCBrであり、Y′がH、ハロゲン、N、メチル、エチルまたはCNである、化合物。
  59. 請求項49〜57のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、ここでR、R、R2′、R、R3′およびRが、H、F、Cl、Br、I、OH、SH、NH、NHOH、NHNH、N、COOH、CN、CONH、C(S)NH、COOR、R、OR、SR、SSR、NHR、およびNRからなる群から独立して選択され、ここでRまたはR2′のうちの少なくとも一方がH以外の置換基であり、Rが必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシル、および必要に応じて置換したアリールアルキルからなる群から選択される、化合物。
  60. 請求項49〜59のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、ここでRまたはR2′のうちの少なくとも一方がメチル、ヒドロキシルまたはFである、化合物。
  61. 請求項49〜60のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、ここでL′が−CH−である、化合物。
  62. 請求項49〜60のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、ここでR4′が、−CH−OH、−CFOH、−CCl−OH、−C(CH)(CH)OH、−CH(CH)OH、−CH−CH−P(O)(OH)、−CH−CH−P(O)(OH)、−CHSP(O)(OH)、−CHSH、−CFSH、および−CH−O−P(O)(OPh)(NHCH(CH)(COMe))から選択される、化合物。
  63. 請求項62に記載の化合物、またはその塩であって、ここでR4′が、−CH−OHである、化合物。
  64. 請求項49〜57のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、ここでRが請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  65. 請求項49〜57のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体から選択され、ここでRが請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  66. 以下の式:
    Figure 2008532950
    から選択される化合物、またはそれらの塩、ならびにそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体であって、
    ここで:
    糖部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアルケニル、必要に応じて置換したアルキニル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したアシルおよび必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
    塩基部分の各Rが、H、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、および必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択され;
    各Gが、H、ハロゲン、CF、必要に応じて置換したアルキル、必要に応じて置換したアリール、必要に応じて置換したヘテロアリール、必要に応じて置換したヘテロシクリル、および必要に応じて置換したアリールアルキルから独立して選択される、化合物。
  67. 請求項49〜57のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表され、ここでRが請求項49に定義されるとおりである、化合物。
  68. 請求項49〜57のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、糖部分が以下の式:
    Figure 2008532950
    あるいはそれらのC−5モノホスフェート、ジホスフェートおよびトリホスフェートの誘導体、またはC−5モノホスフェート、ジホスフェートもしくはトリホスフェートの類似体で表される、化合物。
  69. 請求項49〜68のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩であって、βアノマーである、化合物。
  70. 請求項49に記載の化合物、またはそれらの塩であって、
    Figure 2008532950
    Figure 2008532950
    から選択される、化合物。
  71. 請求項49〜70のいずれか1項に記載の化合物、またはそれらの塩、および少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤を含有する、薬学的組成物。
  72. ウイルス感染の処置における使用のための、請求項71に記載の薬学的組成物。
  73. 前記ウイルスがC型肝炎ウイルスである、請求項72に記載の薬学的組成物。
  74. 請求項71に記載の薬学的組成物であって、さらに1以上の抗ウイルス薬または抗細菌薬を含有する、薬学的組成物。
  75. 請求項74に記載の薬学的組成物であって、ここで、前記抗ウイルス薬が、インターフェロンおよびインターフェロン誘導体、IMPDHインヒビター、抗ウイルスヌクレオシド、ポリメラーゼインヒビターおよびプロテアーゼインヒビターからなる群から選択される、薬学的組成物。
  76. 請求項75に記載の薬学的組成物であって、ここで前記組成物がインターフェロンまたはリバビリンを含有する、薬学的組成物。
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