JP2008528894A - リニアころがり軸受 - Google Patents
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Abstract
本発明は、リニアころがり軸受であって、ガイドレール(1)にころがり支承されたガイドキャリッジ(2)と、ガイドレール(1)からチップ、塵埃及び冷却液のような異物を掻き取るためにガイドキャリッジ(2)の少なくとも1つの端面に配置されたほぼU字形のスクレーパ(3)とが設けられており、スクレーパ(3)が有利にはシールリップ(16a)又はシールエッジであるその掻き取り接触部(16)で、ガイドレール(1)と掻き取り作用をもって接触している形式のものに関する。このような形式のリニアころがり軸受において本発明の構成では、スクレーパ(3)が、掻き取り接触部(16)を備えた、有利にはプレート状のシール部材(16a)を有しており、該シール部材(16a)の形状に基づいて剛性を高められた、例えば角隅のような、シール部材(16a)の箇所に、当該箇所における掻き取り接触部の可撓性を高める材料弱化部が設けられている。
Description
本発明は、ガイドレールにころがり支承されたガイドキャリッジを備えたリニアころがり軸受に関する。
このようなガイドキャリッジはその端面にしばしばスクレーパを備えており、これらのスクレーパは、ガイドレールからチップ、塵埃及び冷却液のような異物を掻き取り、これによってガイドキャリッジへの、特に転動体のための転動軌道の領域への、これらの異物の侵入を阻止する。このような形式のリニアころがり軸受は例えば、US5590965Aに基づいて公知である。ガイドレールはその長手方向に延びる側面にそれぞれ2つのボール溝が設けられており、両ボール溝にはスクレーパがその掻き取り接触部で係合している。ガイドレールの輪郭に基づいて、掻き取り接触部は、有利にはシールリップ又はシールエッジは、その延在方向に沿ってガイドレールの周囲において変向部をエンボス加工される。互いに隣接したボール溝の間において部分的にエンボス加工されたこれらの変向部によって、剛性を高められた箇所が生じる。掻き取り接触部がガイドレールと掻き取り作用をもって接触している場合に、掻き取り接触部がその延びに沿って均一に所定の値だけ弾性的に凹むと、剛性を高められた領域に基づいて、部分的に、ガイドレールにおける掻き取り接触部の圧着力が高められることになる。例えばシールエッジにおけるこの高められた圧着力は、スクレーパにおける摩耗を増大させるので、スクレーパの申し分ない機能が保証されなくなる。
ゆえに本発明の課題は、請求項1の上位概念部に記載された形式のリニアころがり軸受を改良して、スクレーパの掻き取り接触部における均一な摩耗が保証されるようにすることである。
この課題を解決するために本発明の構成では、リニアころがり軸受であって、ガイドレールにころがり支承されたガイドキャリッジと、ガイドレールからチップ、塵埃及び冷却液のような異物を掻き取るためにガイドキャリッジの少なくとも1つの端面に配置されたほぼU字形のスクレーパとが設けられており、スクレーパが有利にはシールリップ又はシールエッジであるその掻き取り接触部で、ガイドレールと掻き取り作用をもって接触している形式のものにおいて、スクレーパが、掻き取り接触部を備えた、有利にはプレート状のシール部材を有しており、該シール部材の、掻き取り接触部の輪郭に基づいて剛性を高められた箇所、例えば角隅に、当該箇所における掻き取り接触部の可撓性を高める材料弱化部が設けられている。
本発明の有利な構成では、ガイドキャリッジがU字形に形成されていて、その両方の脚でガイドレールを取り囲んでいる。このような構成ではスクレーパはその掻き取り接触部で、ガイドレールの両側面及び上面と掻き取り作用をもって接触している。スクレーパがガイドレールの両側面及び上面と掻き取り作用をもって接触していると、スクレーパのシールエッジ又はシールリップはその延びに沿って均一に弾性的に押し込まれる。可撓性を高められた箇所によってこの場合、掻き取り接触部の圧着圧はその延びに沿ってガイドレールを取り囲む周方向において、少なくともほぼ均一になる。
このような材料弱化部は、掻き取り接触部の近傍においてプレート状のシール部材に設けられた切欠きとして形成することができる。
これらのシール部材は、射出成形法によって経済的に形成することができる。射出成形型では、後でシール部材において所望の材料弱化部を得るために働く切欠きを、簡単に考慮することができる。
本発明の別の有利な構成では、有利にはU字形をしたプレート状のシール部材がその両方の脚で、ガイドレールの長手方向に延びる側面と掻き取り作用をもって接触し、かつ両方の脚を結合する横方向ウェブで、ガイドレールの上面と掻き取り作用をもって接触している。両方の脚と横方向ウェブとによって形成された角隅の領域において、シール部材はこのような切欠きを備えているので、これらの角隅においては高められた可撓性が保証されている。
リニアころがり軸受の構造形式に応じて、両方の脚には、それぞれ互いに向かい合っている脚に向かって突出しているノーズが設けられており、これらのノーズの内周部には、掻き取り接触部が設けられている。これらのノーズにも同様に切欠きが設けられており、このような切欠きは特に、ノーズが掻き取り接触部において強くエンボス加工された変向部を生ぜしめているような場合に、設けられていると有利である。
次に図面を参照しながら本発明の実施例を詳説する。
図1は、本発明によるスクレーパを分解して示す斜視図であり、
図2は、図1に示されたスクレーパを断面して示す斜視図であり、
図3は、図2に示されたスクレーパのシール部材を拡大して示す斜視図であり、
図4は、本発明によるリニアころがり軸受を部分的に断面して示す図である。
図2は、図1に示されたスクレーパを断面して示す斜視図であり、
図3は、図2に示されたスクレーパのシール部材を拡大して示す斜視図であり、
図4は、本発明によるリニアころがり軸受を部分的に断面して示す図である。
実施例の記載
図4に示された本発明によるリニアころがり軸受は、ガイドレール1に長手方向摺動可能に案内されたガイドキャリッジ2を有している。ガイドキャリッジ2の両端面にはスクレーパ3が解離可能に取り付けられている。ガイドキャリッジ2はほぼU字形の断面形状を有している。ガイドキャリッジ2はその両方の脚4でガイドレール1を取り囲んでいる。
図4に示された本発明によるリニアころがり軸受は、ガイドレール1に長手方向摺動可能に案内されたガイドキャリッジ2を有している。ガイドキャリッジ2の両端面にはスクレーパ3が解離可能に取り付けられている。ガイドキャリッジ2はほぼU字形の断面形状を有している。ガイドキャリッジ2はその両方の脚4でガイドレール1を取り囲んでいる。
ガイドレール1は1つの上面と、互いに向かい合っていて長手方向に延びる2つの側面とを有しており、両側面はそれぞれ、ボール7のために、ボール溝5によって形成された複数の転動軌道6を備えている。ガイドレール1の4つのボール溝5はO字形配置形式で互いに配置されている。
ガイドキャリッジ2はその両方の脚4において、ガイドレール1の側面に向けられた側に、転動軌道6に向かい合って位置しているそれぞれ2つの転動軌道8を有しており、これらの転動軌道8は同様にボール溝9として形成されている。ガイドレール1及びガイドキャリッジ2のボール溝5,9は、第1及び第2の負荷通路10,11を画成しており、両負荷通路10,11内においてボール7は負荷を受けながらボール溝5,9に沿って転動する。破線で示された変向通路12,13と戻り通路14,15とが、負荷通路10,11の始端部と終端部とを互いにエンドレスに接続している。
ガイドキャリッジ2に、ガイドキャリッジ2を上方に向かってガイドレール1から引き離す引張り力が作用すると、第1の負荷通路10のボール7がこの負荷を伝達する。負荷通路10は従って引張り転動軌道を有している。ガイドキャリッジ2に押圧力が作用すると、第2の負荷通路が負荷を伝達する。負荷通路11は従って押圧転動軌道を有している。
スクレーパ3はその内周部に、スクレーパ接触部16を備えており、このスクレーパ接触部16は図示の実施例ではシールリップ16aによって形成されており、このシールリップ16aについては後で図2を参照しながら詳説する。掻き取り接触部16はガイドレール1の輪郭に合わせられている。スクレーパ3はその掻き取り接触部16で、ガイドレール1の上面及び両側面と掻き取り作用をもって接触している。
次に図1〜図3を参照しながらスクレーパ3について詳しく述べる。図1には本発明によるスクレーパ3が分解図で示されている。ハウジング17には、曲がりやすい材料から形成されたプレート状の2つのシール部材18が、レール長手方向で見て相前後して配置されている。両シール部材18の間には支持プレート19が配置されており、この支持プレート19に、両シール部材18は支持プレート19に向けられた側で支持されている。
ハウジング17は、ガイドキャリッジ2を通る縦断面図で見て、ガイドレール1に向かって開放したほぼU字形の断面形状を有している。この断面形状の両脚部分20,21は、ハウジング17の前壁と背壁とを形成しており、背壁はガイドキャリッジ2に向けられている。両脚部分20,21を結合する底部分22は、ハウジング17の周壁を形成している。
ハウジング17は支持プレート19のための第1の受容部23を備えている。支持プレート19が申し分なく第1の受容部23に配置されている場合には、支持プレート19はすべての三次元座標軸において位置正確に方向付けられている。図2には、方形横断面を備えた第1の受容部23が示されており、この場合この第1の受容部23は底部分22と脚部分20,21とに形成されている。
ハウジング17はさらに、両シール部材18のための第2の受容部24を備えている。両方の第2の受容部24もまた同様に図2に示されている。図2に示されているように、第2の受容部24もまた方形の切欠きとして、底部分22と脚部分20,21とに形成されている。シール部材18が申し分なくこの第2の受容部24に受容されていると、両シール部材18はすべての三次元座標軸において位置正確に方向付けられている。シール部材18はその一方の端面でハウジング17の前壁及び背壁に支持され、他方の端面で支持プレート19に支持されている。たとえ両シール部材18のうちの1つが除去されたとしても、残っている他方のシール部材18が申し分なくかつ位置正確にハウジング17内に保持されることは、保証されている。
プレート状のシール部材18は、問題なくハウジング17から取り外すこと及び他のシール部材と交換することができる。スクレーパ3を取り付けられたガイドキャリッジがガイドレール1に配置されている場合、単にスクレーパ3をガイドキャリッジ2から解離することしか必要ない。そしてスクレーパ3のハウジング17は上方に向かってガイドレール1から取り外すことができる。両シール部材18と支持プレート19とは、まず初めガイドレール1に留まっていることができる。両シール部材18は有利には曲がりやすい材料から形成されているので、両シール部材18は、該シール部材18をガイドレール1から取り外すことができるように、曲げられることができる。次いで新しいシール部材を装着し、ハウジングを再び構成することができる。
シール部材18と支持プレート18とはさらに形状結合式に互いに結合されている。図1から分かるように、支持プレート19には2つの突出部25が設けられている。両突出部25は、支持プレート19の脚19aの横方向ウェブ25aにそれぞれ形成されている。両シール部材18はそれぞれ2つの切欠き26を備えており、支持プレート19の突出部25は両シール部材18のこの切欠き26に係合する。切欠き26の深さは支持プレート19の厚さのほぼ半分である。両シール部材18は支持プレート19の両側に配置されているので、支持プレート19の両突出部25は一方のシール部材18の切欠き26と他方のシール部材18の切欠き26とに係合することができる。図示の実施例におけるように2部分から形成された支持プレート19は、一体的に形成されていてもよい。この場合支持プレート19の両横方向ウェブ25aは互いに一体的に結合されている。
図示されたO字形配置形式の4列のリニアころがり軸受では、ボール溝5,9はガイドレール1に次のように、すなわちU字形に形成されたシール部材18の両方の脚27が互いに向かい合っている側にそれぞれ突出したノーズ27を備えているように、配置されている。図3には、ノーズ28を備えたシール部材18の一部が斜視図で示されている。この図からさらに明らかなように、シールリップ16aはガイドレール1の輪郭に合わせられているので、シールリップ16aはガイドレール1と申し分のない掻き取り作用をもって接触している。
シール部材18のノーズ28と、両方の脚27を結合する横方向ウェブ29との間において、シールリップ16aはその輪郭に沿ってエンボス加工された変向部を有している。このようにして、形状に基づいて剛性を高められた箇所がシールリップ16aの延びに沿って形成されている。しかしながら、ガイドレール1へのシールリップ16aの圧着圧は均一であることが望ましいので、剛性を高められた箇所においては所望の材料弱化部がシール部材18に設けられている。このような材料弱化部を形成するために実施例では、剛性を高められた箇所に、シール部材18を貫通していてスリット30を形成する複数の切欠きが設けられている。これらのスリット30はシールリップ16aに対して僅かな間隔をおいて配置されている。従ってこれらの箇所においてシールリップ16aは支持されておらず、スリット30に向かって弾性的に凹むことができる。このようにしてシールリップ16aの全長に沿って該シールリップ16aの均一な圧着圧を保証することができる。
これらのスリット30はノーズ28の領域及び、両脚27と横方向ウェブ25aとによって形成された角隅の領域に設けられている。
このようなリニアころがり軸受のためのシール部材18をガイドキャリッジ2に取り付けたい場合には、シール部材18がガイドレール2に向かって適正に方向付けられていることに、注意しなくてはならない。さもないと、スクレーパ3とガイドレール1との申し分ない掻き取り作用をもった接触が保証されない。シール部材18の位置正確な方向付けは、ハウジングのあるスクレーパでもハウジングのないスクレーパでも、ガイドレール1に接触しているシールリップ16aの有効な弾性的な戻り力、つまり弾性による復元力によって困難になる。これについては以下において述べる。シールリップ16aが横方向ウェブ29の領域にないと想像すると、ガイドレール1の上側においてシール部材とガイドレール1との接触部は存在しない。単にシールリップ16aを備えた両方の脚27だけが、ガイドレール1と掻き取り作用をもって接触している。このような場合シールリップ16aは弾性的にガイドレール1の長辺に対して押し付けられている。ガイドレール1の両側におけるシールリップ16aの有効な圧着力は、力バランスされているので、この状況においてシール部材18はガイドレール1に対して申し分なく方向付けられている。
実際にはしかしながら付加的に、横方向ウェブ29の領域におけるシールリップ16aの弾性的な復元力が作用しているので、シール部材18は上方に向かってガイドレール1から離れる方向に弾発される又は引っ張られる。すなわちシールリップ16aはノーズ28の領域において高められた値で、ガイドレール1の第1の転動体通路10の、引張り転動軌道を形成するボール溝5に押し付けられる。
スクレーパ3がこのような許容不能な方向付けでガイドキャリッジ2に固定されると、シールリップ16aは高められた摩耗にさらされ、その結果確実な掻き取り作用が保証されなくなる。ガイドキャリッジにスクレーパを取り付ける際にシールリップに許容不能な変形の生じることを確実に回避するために、スクレーパ3はストッパ31を備えている(図1の支持プレート19参照)。このストッパ31は、第1の転動体通路のガイドレール1のボール溝5への当接のために設けられている。図1から分かるように、ストッパ31はノーズ32に形成されている。支持プレート19はその両方の脚にそれぞれ、一体成形されたノーズ32を有している。図2から分かるように、シールリップ16aはノーズ32を幾分越えて突出している。シール部材18がガイドレール1に対して申し分なく位置決めされていると、ノーズ32がガイドレール1と接触しない状態が保証される。ガイドレール1の上側におけるシールリップ16aの有効な復元力に基づいて、まだガイドキャリッジ2に固定されていないスクレーパ3が上方に向かって引っ張られた場合に、この引張り動作は、ノーズ32がガイドレール1に当接するまでしか行われることができない。この当接状態において、シールリップ16aが許容不能なほど変形することは確実に防止されている。組立てに係わる作業員はさらに、急激に高まった抵抗によって、ストッパ31が既にガイドレール1に接触していることを、容易に認識することができる。
スクレーパ3は別のストッパ33を備えている。このストッパ33は、支持プレート19の既に上で述べた突出部25に形成されている。シールリップ16aはこのストッパ33を越えて、ガイドレール1の上側に向かって張り出している。スクレーパ3がガイドキャリッジ2への取付け中に、下方に向かって大きく押されすぎると、ストッパ33はガイドレール1の上面に当接する。上面に接触しているシールリップ16aは、ストッパ33によって、許容不能なほど強くは上面に押し付けられず、つまり損傷することがない。スクレーパ3は上に述べた2つの当接状態の間において、有利には真ん中の位置で、申し分なく位置決めされ、そしてガイドキャリッジ2に固定されることができる。
1 ガイドレール
2 ガイドキャリッジ
3 スクレーパ
4 脚
5 ボール溝
6 転動軌道
7 ボール
8 転動軌道
9 ボール溝
10 第1の負荷通路
11 第2の負荷通路
12 変向通路
13 変向通路
14 戻り通路
15 戻り通路
16 掻き取り接触部
16a シールリップ
17 ハウジング
18 シール部材
19 支持プレート
19a 脚
20 脚部分
21 脚部分
22 底部分
23 第1の受容部
24 第2の受容部
25 突出部
25a 横方向ウェブ
26 切欠き
27 脚
28 ノーズ
29 横方向ウェブ
30 スリット
31 ストッパ
32 ノーズ
33 ストッパ
2 ガイドキャリッジ
3 スクレーパ
4 脚
5 ボール溝
6 転動軌道
7 ボール
8 転動軌道
9 ボール溝
10 第1の負荷通路
11 第2の負荷通路
12 変向通路
13 変向通路
14 戻り通路
15 戻り通路
16 掻き取り接触部
16a シールリップ
17 ハウジング
18 シール部材
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19a 脚
20 脚部分
21 脚部分
22 底部分
23 第1の受容部
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25a 横方向ウェブ
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27 脚
28 ノーズ
29 横方向ウェブ
30 スリット
31 ストッパ
32 ノーズ
33 ストッパ
Claims (5)
- リニアころがり軸受であって、ガイドレール(1)にころがり支承されたガイドキャリッジ(2)と、ガイドレール(1)からチップ、塵埃及び冷却液のような異物を掻き取るためにガイドキャリッジ(2)の少なくとも1つの端面に配置されたほぼU字形のスクレーパ(3)とが設けられており、スクレーパ(3)が有利にはシールリップ(16a)又はシールエッジであるその掻き取り接触部(16)で、ガイドレール(1)と掻き取り作用をもって接触している形式のものにおいて、スクレーパ(3)が、掻き取り接触部(16)を備えた、有利にはプレート状のシール部材(16a)を有しており、該シール部材(16a)の形状に基づいて剛性を高められた、例えば角隅のような、シール部材(16a)の箇所に、当該箇所における掻き取り接触部の可撓性を高める材料弱化部が設けられていることを特徴とするリニアころがり軸受。
- 材料弱化部が、掻き取り接触部(16)の近傍においてプレート状のシール部材に設けられた切欠きとして形成されている、請求項1記載のリニアころがり軸受。
- U字形をしたプレート状のシール部材(18)がその両方の脚(27)で、ガイドレール(1)の長手方向に延びる側面と掻き取り作用をもって接触し、かつ両方の脚を結合する横方向ウェブ(29)で、ガイドレール(1)の上面と掻き取り作用をもって接触している、請求項1記載のリニアころがり軸受。
- シール部材(18)が両方の脚(27)と横方向ウェブ(29)とによって形成された角隅の領域に、切欠きを備えている、請求項3記載のリニアころがり軸受。
- シール部材(18)がその両方の脚(27)に、それぞれ向かい合っている脚(27)に向かって突出したノーズ(28)が設けられており、該ノーズ(28)に切欠きが形成されている、請求項3記載のリニアころがり軸受。
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